特許7813254IP Force 特許公報全文掲載

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Far Upstream Element-Binding Protein 1(FUBP1)に相補的であり、FUBP1 mRNAなどのFUBP1標的核酸を減少させることができる増強されたアンチセンスオリゴヌクレオチドに関する。本発明は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染、特に慢性HBV感染の処置及び/又は予防に使用するための、FUBP1又はそのコンジュゲートを標的とする増強されたアンチセンスオリゴヌクレオチドに関する。本発明は、特に、HBV cccDNAなどのcccDNAを不安定化するための、FUBP1又はそのコンジュゲートを標的とする増強されたアンチセンスオリゴヌクレオチドの使用に関する。本発明はさらに、がんの処置に使用するための、FUBP1又はそのコンジュゲートを標的とする増強されたアンチセンスオリゴヌクレオチドに関する。HBV感染の処置及び/又は予防における医薬組成物及びその使用、又はがんの処置におけるその使用も本発明に含まれる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物6_1(配列番号6)
【図1A】 化合物6_1の残基A(配列番号6)
【図2】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物6_2(配列番号6)
【図2A】 化合物6_2の残基A(配列番号6)
【図3】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物7_1(配列番号7)
【図3A】 化合物7_1の残基A(配列番号7)
【図4】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物7_2(配列番号7)
【図4A】 化合物7_2の残基A(配列番号7)
【図5】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物7_3(配列番号7)
【図5A】 化合物7_3の残基(配列番号7)
【図6】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物7_4(配列番号7)
【図6A】 化合物7_4の残基A(配列番号7)
【図7】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物8_1(配列番号8)
【図7A】 化合物8_1の残基A(配列番号8)
【図8】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物9_1(配列番号9)
【図8A】 化合物9_1の残基A(配列番号9)
【図8.1】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートした化合物18_1(配列番号18)
【図8.1A】 化合物18_1の残基A(配列番号18)
【図9】 図9は、例示的なGalNAc部分を示す。図9Lの化合物Kは、合成の一部として依然として固体支持体上にある間にオリゴヌクレオチドに添加された単量体GalNAcホスホラミダイトから構成され、XはS又はOであり、YはS又はOであり、n=1~3である(国際公開第2017/178656号参照)。図9Bと図9Dは、本明細書ではGalNAc2又はGN2とも呼ばれ、それぞれ、C6リンカーを有さないものと、有するものである。
【図10】 図10は、例示的なアンチセンスオリゴヌクレオチドコンジュゲートを示す。図10A-Dの化合物は、ジリジンブランチャー(brancher)分子、PEG3スペーサー、及び3つの末端GalNAc炭水化物部分を含む。図10A及び図10Bの化合物において、オリゴヌクレオチドは、好ましくはリンカーなしでアシアロ糖タンパク質受容体標的化コンジュゲート部分に直接結合される。図10C及び図10Dの化合物において、オリゴヌクレオチドは、C6リンカーを介してアシアロ糖タンパク質受容体標的化コンジュゲート部分に結合される。図10E-Jの化合物は、種々の長さ及び構造の市販のトレブラー(trebler)ブランチャー分子及びスペーサー、並びに3つの末端GalNAc炭水化物部分を含む。図10Lの化合物Kは、合成の一部として依然として固体支持体上にある間にオリゴヌクレオチドに添加された単量体GalNAcホスホラミダイトから構成され、X=S又はOであり、YはS又はOであり、n=1~3である(国際公開第2017/178656号参照)。
【図11】 図11は、Hela細胞における抗FUBP1化合物のインビトロ有効性の分析の結果を示す。FUBP1 mRNAレベルを正規化し、対照の%として示す。
【図12】 標的結合:FUBP1 mRNA。実施例3に記載されるように、4つのアンチセンスオリゴヌクレオチド化合物がHBV感染PHH細胞において試験されている。各化合物を10μMの濃度で週に1回、3週間細胞に送達した。最後の処置の1週間後に、FUBP1 mRNA標的KDを評価した。総RNAを、MagNA Pureロボット及びMagNA Pure 96 Cellular RNA Large Volume Kitを製造者のプロトコルに従って使用して細胞から抽出し、FUBP1 mRNAをTaqMan qPCRによって定量した。この図は、10μMで試験したオリゴを用いた陰性対照(NDC=1)と比較した標的mRNAの残存発現を示す。データをヒトGUS B参照遺伝子に対して正規化し、2つの生物学的レプリケートからの平均+SDを試験した各オリゴについて報告する。50%及び20%のFCがグラフ上で強調表示されている。CMP番号7_3は、それぞれ10μMで80%減少mRNA発現を有する最良のFUBP1 mRNA KDを示す。CMP番号18_1は、先行技術のオリゴ(CMP番号35_1及び50_1)と比較して、CMP番号7_3を有するオリゴヌクレオチドと同等に、FUBP1 mRNAの減少において最も強い効果を示す。それらは両方とも、NDCと比較して10μMで標的mRNA発現を約80%低下させる(より詳細には実施例3を参照)。
【図13】 ホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドを介してGalNAc部分にコンジュゲートしたCMP番号7_3及び18_1を有するオリゴヌクレオチドのインビボ肝臓PK/PD相関の評価を、単回投与マウス試験(Conj.=コンジュゲート、さらなる詳細については実施例4を参照)で評価した。
定義 HBV感染 用語「B型肝炎ウイルス感染症」又は「HBV感染」とは、当該技術分野では一般的に知られており、B型肝炎ウイルス(HBV)によって引き起こされ、かつ肝臓に影響を及ぼす感染性疾患を指す。HBV感染は急性感染又は慢性感染であり得る。慢性B型肝炎ウイルス(chronic hepatitis B virus:CHB)感染は、世界中で2億4800万人に影響する世界的な疾病負荷である。年間およそ686,000人の死亡は、HBV関連末期肝疾患及び肝細胞癌腫(HCC)に起因する(GBD、2013年;Schweitzerら、2015年)。WHOは、更なる介入がなければ、CHB感染者の数は今後40~50年間にわたり現在の高い水準を維持し、累積2000万人が2015~2030年の間に死亡すると予測した(WHO、2016年)。CHB感染は特異な臨床症状を呈する同種疾患ではない。感染した個体は、生涯でCHB関連肝疾患のいくつかの段階を経て進行している。これらの病期もまた標準治療(standard of care:SOC)による処置の基礎となる。現在のガイドラインでは、血清ALTレベル、HBV DNAレベル、及び肝疾患の重症度の3つの基準に基づいて、CHBに感染した特定の個人のみを処置することを推奨している(EASL、2017年)。この推奨は、SOC、すなわちヌクレオシ(チ)ド類似体(NA)及びペグ化インターフェロン-α(PEG-IFN)が治癒的ではなく、かつ長期間投与しなければならず、それによって安全性リスクが増加するという事実による。NAはHBV DNA複製を効果的に抑制する。しかしながら、他のウイルスマーカーには非常に限られた影響しか及ぼさない/一切影響を及ぼさない。HBV感染の2つの特徴である、B型肝炎表面抗原(HBsAg)及び共有結合閉環状DNA(cccDNA)は、HBV治癒を目的とする新薬の主な標的である。CHB患者の血漿中において、HBsAgサブウイルス(中空)粒子は、HBVビリオンを数で103~105倍上回る(Ganem&Prince、2014年)。その過剰は、急性HBV感染の消散後に観察された血清学的マーカである中和抗HBs抗体を発現できない個体を含む、該疾患の免疫病理発生に寄与すると考えられている。 いくつかの実施形態では、「HBV感染」という用語は、「慢性HBV感染」を指す。 さらに、この用語は、任意のHBV遺伝子型による感染を包含する。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Aに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Bに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Cに感染している(これは、実施例セクションの実施例3において試験された)。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Dに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Eに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Fに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Gに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Hに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Iに感染している。 いくつかの実施形態では、処置される患者は、HBV遺伝子型Jに感染している。 cccDNA(共有結合的に閉じた環状DNA) cccDNAは感染した肝細胞の核に存在するウイルスの遺伝的鋳型であり、増殖性感染に必要な全てのHBV RNA転写物を生じ、慢性HBV感染の自然経過中のウイルス持続に関与する(Locarnini&Zoulim(2010年)「Antivir Ther.」第15巻補遺、第3号、第3~14頁、doi:10.3851/IMP1619)。cccDNAはウイルスのリザーバとして作用し、処置中止後のウイルスリバウンド源であって、長期の、時として生涯の処置を必要とする。PEG-IFNは、その種々の副作用に起因して、CHBの小サブセットにしか投与できない。 したがって、HBV cccDNAの分解又は除去により定義される完全治癒をCHB患者の大部分にもたらすことができる新規の治療法が、強く必要とされている。 化合物 本明細書では、用語「化合物」とは、FUBP1の発現又は活性を阻害することができる任意の分子を意味する。本発明の特定の化合物は、本発明に係るアンチセンスオリゴヌクレオチドなどの核酸分子、又はこのような核酸分子を含む任意のコンジュゲートである。例えば、本明細書において、化合物は、FUBP1を標的とする核酸分子、特にアンチセンスオリゴヌクレオチドであり得る。 オリゴヌクレオチド 本明細書で用いられる「オリゴヌクレオチド」という用語は、2つ以上の共有結合したヌクレオシドを含む分子として当業者に一般に理解されるように定義される。このような共有結合したヌクレオシドはまた、核酸分子又はオリゴマーとも称されうる。オリゴヌクレオチドは、通常、固相化学合成と、その後の精製及び単離によって研究室内で作製される。オリゴヌクレオチドの配列に言及する場合には、共有結合したヌクレオチド又はヌクレオシドの核酸塩基部分の配列又は順序、若しくはその修飾が言及される。本発明のオリゴヌクレオチドは、人工のものであり、化学的に合成され、通常は精製又は単離される。本発明のオリゴヌクレオチドは、例えば2’糖修飾ヌクレオシドなどの1つ以上の修飾ヌクレオシドを含んでもよい。本発明のオリゴヌクレオチドは、1以上のホスホロチオエートのヌクレオシド間結合のような、1以上の修飾ヌクレオシド間結合を含むことができる。 アンチセンスオリゴヌクレオチド 本明細書で用いられる「アンチセンスオリゴヌクレオチド」又は「ASO」という用語は、標的核酸、特に標的核酸上の連続配列にハイブリダイズすることによって標的遺伝子の発現を調節することができるオリゴヌクレオチドとして定義される。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、本質的に二本鎖ではなく、したがってsiRNA又はshRNAではない。好ましくは、本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは一本鎖である。本発明の単鎖オリゴヌクレオチドは、オリゴヌクレオチドの全長にわたって内部(intra)又は相互(inter)の自己相補性の程度が50%未満である限り、ヘアピン又は分子間二重鎖構造(同じオリゴヌクレオチドの2分子間の二重鎖)を形成できることが理解される。 いくつかの実施形態では、本発明の一本鎖アンチセンスオリゴヌクレオチドは、RNAヌクレオシドを含まなくてもよい。 有利には、本発明のオリゴヌクレオチドは、例えば2’糖修飾ヌクレオシドなどの1つ以上の修飾ヌクレオシド又はヌクレオチドを含む。さらに、修飾されていないヌクレオシドがDNAヌクレオシドであることは有利である。 連続ヌクレオチド配列 「連続ヌクレオチド配列」という用語は、標的核酸に相補的なオリゴヌクレオチドの領域を指す。この用語は、本明細書で「連続核酸塩基配列」という用語及び「オリゴヌクレオチドモチーフ配列」という用語と互換的に用いられる。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドのすべてのヌクレオシドが連続ヌクレオチド配列を構成する。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、F-G-F’ギャップマー領域のような連続ヌクレオチド配列を含み、任意に、更なるヌクレオチド(複数可)、例えば、官能基(例えば、コンジュゲート基)を連続ヌクレオチド配列に結合するために使用され得るヌクレオチドリンカー領域を含み得る。ヌクレオチドリンカー領域は、標的核酸に相補的であっても相補的でなくてもよい。いくつかの実施形態では、アンチセンスオリゴヌクレオチドの核酸塩基配列は、連続ヌクレオチド配列を構成である。 ヌクレオチド及びヌクレオシド ヌクレオチド及びヌクレオシドは、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドの構成単位であり、本発明の目的のために、天然に存在するヌクレオチド及びヌクレオシドと、天然に存在しないヌクレオチド及びヌクレオシドとの両方を含む。本来、DNAヌクレオチド及びRNAヌクレオチドなどのヌクレオチドは、リボース糖部分、核酸塩基部分、及び1つ以上のリン酸基(ヌクレオシドには存在しない)を含む。ヌクレオシド及びヌクレオチドはまた、互換的に「単位」又は「モノマー」と呼ぶことができる。 修飾ヌクレオシド 本明細書で用いられる「修飾ヌクレオシド」又は「ヌクレオシド修飾」という用語は、糖部分又は(核酸)塩基部分の1つ以上の修飾の導入によって、同等のDNA又はRNAヌクレオシドと比較して修飾されたヌクレオシドを指す。有利には、本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドの修飾ヌクレオシドの1つ以上は、修飾された糖部分を含む。「修飾ヌクレオシド」という用語はまた、「ヌクレオシド類似体」又は修飾「ユニット」又は修飾「モノマー」という用語と互換的に使用されてもよい。非修飾DNA又はRNA糖部分を有するヌクレオシドは、本明細書ではDNA又はRNAヌクレオシドと称される。DNA又はRNAヌクレオシドの塩基領域に修飾を有するヌクレオシドは、それらがワトソン・クリック塩基対合可能な場合には、依然として一般的にDNA又はRNAと称される。 修飾ヌクレオシド間結合 「修飾ヌクレオシド間結合」という用語は、2つのヌクレオシドを共に共有結合する、ホスホジエステル(PO)結合以外の結合として当業者に一般的に理解されるように定義される。したがって、本発明のオリゴヌクレオチドは、1つ又は複数のホスホロチオエートのヌクレオシド間結合又は1つ又は複数のホスホロジチオエートのヌクレオシド間結合のような、1つ又は複数の修飾ヌクレオシド間結合を含むことができる。 いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列の少なくとも50%のヌクレオシド間結合がホスホロチオエートであり、オリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列の少なくとも60%、例えば少なくとも70%、例えば少なくとも75%、例えば少なくとも80%又は例えば少なくとも90%のヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエートである。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列のヌクレオシド間結合のすべてが、ホスホロチオアートである。 いくつかの有利な実施形態では、オリゴヌクレオチドの連続ヌクレオチド配列のすべてのヌクレオシド間結合がホスホロチオエートであるか、又はオリゴヌクレオチドのすべてのヌクレオシド間結合がホスホロチオエート結合である。 ホスホロチオエート結合は、例えば以下に示すように、種々の互変異性形態で存在し得る。 JPEG 0007813254000035.jpg 66 150 欧州特許第2742135号に開示されているように、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、他のヌクレオシド間結合(ホスホジエステル、ホスホロチオエート及びホスホロジチオエート以外)、例えばアルキルホスホネート/メチルホスホネートヌクレオシド間結合を含んでもよいことが認識され、これは欧州特許第2742135号によれば、例えば別のDNAホスホロチオエートのギャップ領域内で耐性であり得る。 核酸塩基 核酸塩基という用語は、ヌクレオシド及びヌクレオチドに存在するプリン(例えばアデニン及びグアニン)及びピリミジン(例えばウラシル、チミン及びシトシン)部分を含み、これらは核酸ハイブリダイゼーションにおいて水素結合を形成する。本発明の文脈において、核酸塩基という用語はまた、天然に存在する核酸塩基とは異なっていてもよいが、核酸ハイブリダイゼーション中に機能する修飾核酸塩基も包含する。この文脈において、「核酸塩基」とは、アデニン、グアニン、シトシン、チミジン、ウラシル、キサンチン、及びヒポキサンチンなどの天然に存在する核酸塩基と、天然に存在しないバリアントとの両方を指す。このようなバリアントは、例えば、Hirao et al(2012)Accounts of Chemical Research vol 45 page 2055及びBergstrom(2009)Current Protocols in Nucleic Acid Chemistry Suppl.37 1.4.1に記載されている。 いくつかの実施形態では、核酸塩基部分は、プリン又はピリミジンを修飾プリン又はピリミジン、例えば置換プリン又は置換ピリミジン、例えばイソシトシン、シュードイソシトシン、5-メチルシトシン、5-チアゾロ-シトシン、5-プロピニル-シトシン、5-プロピニル-ウラシル、5-ブロモウラシル5-チアゾロ-ウラシル、2-チオ-ウラシル、2’チオ-チミン、イノシン、ジアミノプリン、6-アミノプリン、2-アミノプリン、2,6-ジアミノプリン及び2-クロロ-6-アミノプリンから選択される核酸塩基(nucleobased)に変えることにより修飾される。 核酸塩基部分は、対応する各核酸塩基についての文字コード、例えば、A、T、G、C又はUにより示されてもよく、ここで、各文字は、任意に等価機能の改変された核酸塩基を含んでもよい。例えば、例示したオリゴヌクレオチドにおいて、核酸塩基部分は、A、T、G、C、及び5-メチルシトシンから選択される。任意に、LNAギャップマーについて、5-メチルシトシンLNAヌクレオシドが使用され得る。 修飾オリゴヌクレオチド 「修飾オリゴヌクレオチド」という用語は、1つ又は複数の糖修飾ヌクレオシド及び/又は修飾ヌクレオシド間結合を含むオリゴヌクレオチドを表す。「キメラオリゴヌクレオチド」という用語は、糖修飾ヌクレオシド及びDNAヌクレオシドを含むオリゴヌクレオチドを記述するために文献で使用されている用語である。本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、有利にはキメラオリゴヌクレオチドである。 相補性 「相補性」という用語は、ヌクレオシド/ヌクレオチドのワトソン・クリック塩基対合能力を説明する。ワトソン・クリック塩基対は、グアニン(G)-シトシン(C)及びアデニン(A)-チミン(T)/ウラシル(U)である。オリゴヌクレオチドは修飾核酸塩基を有するヌクレオシドを含んでいてもよく、例えば5-メチルシトシンは、しばしばシトシンの代わりに用いられ、したがって、相補性という用語は、非修飾核酸塩基と修飾核酸塩基との間のワトソン・クリック塩基対合を包含することが理解されよう(例えば、Hirao et al(2012)Accounts of Chemical Research vol 45 page 2055 and Bergstrom(2009)Current Protocols in Nucleic Acid Chemistry Suppl.37 1.4.1を参照されたい)。 用語「%相補的」とは、本明細書で使用される場合、連続ヌクレオチド配列にわたって参照配列(例えば、標的配列又は配列モチーフ)に相補的である、核酸分子(例えば、オリゴヌクレオチド)の連続ヌクレオチド配列のヌクレオチドの割合(パーセント)を指す。したがって、相補性のパーセンテージは、2つの配列間(標的配列5’-3’と3’-5’からのオリゴヌクレオチド配列とを整列させた場合)で相補的である(ワトソン・クリック塩基対から)整列した核酸塩基の数を数え、その数をオリゴヌクレオチド中のヌクレオチドの総数で割り、100を掛けることによって計算される。このような比較において、整列(塩基対を形成)しない核酸塩基/ヌクレオチドは、ミスマッチと称される。挿入及び欠失は、連続ヌクレオチド配列の%相補性の計算において許容されない。相補性の決定において、核酸塩基の化学的修飾は、核酸塩基がワトソン・クリック塩基対合を形成する機能的能力が保持される限り、無視されることが理解されるであろう(例えば、5-メチルシトシンは、%同一性の計算の目的のために、シトシンと同一であると見なされる)。 「完全に相補的な」という用語は、100%の相補性を指す。 同一性 本明細書で使用される「同一性」という用語は、連続ヌクレオチド配列にわたって参照配列(例えば、配列モチーフ)と同一である、核酸分子(例えば、オリゴヌクレオチド)内の連続ヌクレオチド配列のヌクレオチドの割合(パーセントで表される)を指す。したがって、同一性のパーセンテージは、2つの配列(本発明の化合物の連続ヌクレオチド配列及び参照配列における)の間で同一の(一致する)整列された核酸塩基の数を数え、その数をオリゴヌクレオチドのヌクレオチドの総数で割り、100を掛けることにより計算される。したがって、同一性の百分率=(一致数×100)/整列領域(例えば、連続ヌクレオチド配列)の長さ。挿入及び欠失は、連続ヌクレオチド配列の同一性の百分率の計算において許容されない。同一性の決定において、核酸塩基の化学的修飾は、核酸塩基がWatson Crick塩基対を形成する機能的能力が保持される限り、無視されることが理解されよう(例えば、5-メチルシトシンは、同一性%の計算の目的のために、シトシンと同一であると見なされる)。 ハイブリダイゼーション 本明細書で用いられる「ハイブリダイゼーション(hybridization)」「ハイブリダイズすること(hybridizing)」又は「ハイブリダイズする(hybridizes)」という用語は、2つの核酸鎖(例えば、オリゴヌクレオチド及び標的核酸)が対向する鎖上の塩基対間に水素結合を形成することにより二重鎖を形成することと理解されるべきである。2つの核酸鎖の間の結合の親和性は、ハイブリダイゼーションの強度である。これは、オリゴヌクレオチドの半分が標的核酸と二重鎖を形成する温度として定義される、融解温度(Tm)によって説明されることが多い。生理学的条件では、Tmは、親和性に厳密に比例しない(Mergny and Lacroix,2003,Oligonucleotides 13:515-537)。標準状態でのギブスの自由エネルギーΔG°は、結合親和性をより正確に表しており、ΔG°=-RTln(Kd)によって反応の解離定数(Kd)と関連付けられており、ここで、Rは気体定数であり、Tは絶対温度である。したがって、オリゴヌクレオチドと標的核酸との間の反応の非常に低いΔG°は、オリゴヌクレオチドと標的核酸との間の強いハイブリダイゼーションを反映している。ΔG°は、水性濃度が1M、pHが7、温度が37℃での反応に関連したエネルギーである。標的核酸に対するオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションは、自発的反応であり、自発的反応の場合のΔG°は、ゼロ未満である。ΔG°は、例えば、Hansen et al.,1965,Chem.Comm.36-38及びHoldgate et al.,2005,Drug Discov Today.に記載されているように、例えば等温滴定熱量測定(ITC)法を使用することによって、実験的に測定することができる。当業者は、ΔG°測定のために市販の装置が入手可能であることを知るであろう。ΔG°は、SantaLucia,1998,Proc Natl Acad Sci USA.95:1460-1465に記載の最近接モデル(nearest neighbor model)を用いて、Sugimoto et al.,1995,Biochemistry 34:11211-11216及びMcTigue et al.,2004,Biochemistry 43:5388-5405に記載される適切に得られる熱力学的パラメータを使用し、数値的に推定し得る。その意図した核酸標的をハイブリダイゼーションによって調節する可能性を確保するために、本発明のオリゴヌクレオチドは、10~30ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドに対して-10kcal未満の概算ΔG°値で標的核酸にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、ハイブリダイゼーションの程度又は強度は、標準状態でのギブスの自由エネルギーΔG°により測定される。オリゴヌクレオチドは、8~30ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドに対して-10kcalの範囲未満、例えば-15kcal未満、例えば-20kcal未満、及び例えば-25kcal未満の概算ΔG°値で標的核酸にハイブリダイズし得る。いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、-10から-60kcal、例えば-12から-40、例えば-15から-30kcal、又は-16から-27kcal、例えば-18から-25kcalの推定ΔG°値で、標的核酸にハイブリダイズする。 標的 本明細書で使用される「標的」という用語は、「FUBP1」又は「FBP」又は「FUBP」又は「hDH V」としても知られる哺乳動物タンパク質Far Upstream Element-Binding Protein 1」を指す。ホモ・サピエンスのFUBP1遺伝子は、第1番染色体、77944055..77979435、相補体(NC_000001.11、遺伝子番号1462)に位置する。FUBP1遺伝子は、c-mycのfar upstream elementを活性化し、未分化細胞におけるc-mycの発現を刺激するssDNA結合タンパク質をコードする。FUBPによるFUSEの調節は、非コード鎖へのFUBPの一本鎖結合によって起こる。FUBP1タンパク質は、ATP依存性DNAヘリカーゼ活性を有する。ヒトFUBP1のアミノ酸配列は当技術分野で公知であり、UniProtによって評価することができ、例えば、ヒトFUBP1についてはUniProtエントリーQ96AE4を参照されたい(参照により本明細書に組み込まれる)。 標的核酸 本発明によれば、標的核酸は、哺乳動物FUBP1をコードする核酸であり、例えば遺伝子、RNA、mRNA、及びプレmRNA、成熟mRNA又はcDNA配列であり得る。したがって、標的は、FUBP1標的核酸と称することができる。 適切には、標的核酸は、FUBP1Fタンパク質、特に、本明細書で配列番号1、2及び/又は3として提供されるプレmRNA又はmRNA配列をコードするヒトFUBP1遺伝子などの哺乳動物FUBP1をコードする。配列番号1は、ヒトFUBP1プレmRNAの配列である。配列番号2及び3は、ヒトFUBP1 mRNAの配列である。 表3は、配列番号1の予測エクソン及びイントロン領域を列挙する。 JPEG 0007813254000036.jpg 195 136 いくつかの実施形態では、標的核酸は、カニクイザルのFUBP1核酸、例えばmRNA又はプレmRNAであり得る。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、マウスのFUBP1核酸、例えばmRNA又はプレmRNAであり得る。 表4は、ヒト、カニクイザル及びマウスのFUBP1のゲノム配列に関する概要を提供する。表5は、ヒト、サル及びマウスのFUBP1のプレmRNA配列、並びにヒトFUBP1の成熟mRNAの概要を提供する。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1、2、3、4、及び/又は5、又はその天然に存在するバリアント(例えば、哺乳動物FUBP1をコードする配列)からなる群より選択される。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1、2及び/又は3、又はその天然に存在するバリアント(例えば、哺乳動物FUBP1をコードする配列)からなる群より選択される。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1及び4及び5、又はその天然に存在するバリアント(例えば、哺乳動物FUBP1をコードする配列)からなる群より選択される。 JPEG 0007813254000037.jpg 69 170 本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドを研究又は診断に使用する場合、標的核酸は、cDNA、又はDNA若しくはRNAに由来する合成核酸であり得る。 インビボ又はインビトロでの適用のために、本発明の治療用アンチセンスオリゴヌクレオチドは、典型的には、FUBP1標的核酸を発現している細胞内のFUBP1標的核酸の発現を阻害することができる。本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドの核酸塩基の連続配列は、典型的には、アンチセンスオリゴヌクレオチドの長さにわたって測定して、任意に、1つ又は2つのミスマッチを除いて、また任意に、アンチセンスオリゴヌクレオチドをコンジュゲートなどの任意の官能基に結合し得るヌクレオチドベースのリンカー領域、又は他の非相補的末端ヌクレオチドを除いて、FUBP1標的核酸の保存領域に相補的である。 標的核酸は、ヒトFUBP1などの哺乳動物FUBP1タンパク質、例えば配列番号1として開示されているものなどのヒトFUBP1プレmRNA配列、配列番号4として開示されているものなどのカニクイザルFUBP1プレmRNA配列、又は配列番号5として開示されているものなどのマウスFUBP1プレmRNA配列、又は配列番号2及び3として開示されているヒト成熟mRNAなどの成熟FUBP1 mRNAをコードするプレmRNAなどのメッセンジャーRNAであり得る。配列番号1~5、10、11、15及び19はDNA配列である。標的RNA配列は、チミジン塩基(T)の代わりに、ウラシル(U)塩基を有することが理解されよう。 例示的な標的核酸に関するさらなる情報は、表5に提供される。 JPEG 0007813254000038.jpg 69 170 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号2である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号3である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号4である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号5である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1、2及び/又は3である。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1及び/又は4である。したがって、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、ヒトとカニクイザルの両方のFUBP1を標的とし得る。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1及び/又は5である。したがって、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、ヒト及びマウスの両方のFUBP1を標的とする。 いくつかの実施形態では、標的核酸は、配列番号1、4及び/又は5である。したがって、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、ヒト、カニクイザル及びマウスのFUBP1を標的とし得る。 標的配列 本明細書で使用される用語「標的配列」は、本発明のオリゴヌクレオチド又は核酸分子に相補的な核酸塩基配列を含む、標的核酸中に存在するヌクレオチドの配列を指す。いくつかの実施形態では、標的配列は、本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドの連続ヌクレオチド配列(すなわち、部分配列)に相補的な核酸塩基配列を有する標的核酸上の領域からなる。標的核酸のこの領域は、互換的に標的ヌクレオチド配列、標的配列、又は標的領域と称され得る。いくつかの実施形態では、標的配列は、単一のアンチセンスオリゴヌクレオチドの相補的配列よりも長く、例えば、本発明のいくつかのアンチセンスオリゴヌクレオチドにより標的とされ得る標的核酸の好ましい領域を表し得る。 一実施形態では、標的配列は、ヒトFUBP1 mRNAのエクソン14内の領域である(の表3参照)。 別の実施形態では、標的配列は、ヒトFUBP1 mRNAのエクソン20内の領域である(の表3参照)。 本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、標的核酸上の領域、例えば本明細書に記載される標的配列に相補的又はハイブリダイズする連続ヌクレオチド配列を含む。 本発明のオリゴヌクレオチドにより標的とされ得る、ヒトFUBP1プレmRNA(参照として配列番号1を使用する)の領域により定義される標的配列が、本明細書において以下に提供される。 本発明のオリゴヌクレオチドは、標的核酸に相補的な、又はその核酸にハイブリダイズする連続ヌクレオチド配列、例えば標的核酸のサブ配列、例えば本明細書で記載される標的配列を含む。 オリゴヌクレオチドは、標的核酸分子に存在する標的配列に相補的な連続ヌクレオチド配列を含む。連続ヌクレオチド配列(したがって、標的配列)は、少なくとも12個の連続ヌクレオチド、例えば12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24個のヌクレオチド、例えば14~20個、例えば14~18個の連続ヌクレオチドを含む。 標的配列領域 本発明者らは、本発明のオリゴヌクレオチドによって標的化され得る、FUBP1標的核酸の特に有効な配列を同定した。 いくつかの実施形態では、標的配列は配列番号10である。 いくつかの実施形態では、標的配列は配列番号11である。 いくつかの実施形態では、標的配列は配列番号15である。 いくつかの実施形態では、標的配列は配列番号19である。 配列番号10:GTGAAACCATAAAAAGCATAAG 配列番号11:AACCATAAAAAGCATAAG 配列番号15:GTGAAACCATAAAAAGCATA 配列番号19:GTAGAAATGAAAATTGGT 配列番号10、11、15及び19はDNA配列である。標的RNA配列は、チミジン塩基(T)の代わりに、ウラシル(U)塩基を有することが理解されよう。 いくつかの実施形態では、標的配列は、配列番号1のヌクレオチド16184~16200までの領域である。 いくつかの実施形態では、標的配列は、配列番号1のヌクレオチド16186~16203までの領域である。 いくつかの実施形態では、標的配列は、配列番号1のヌクレオチド16188~16205までの領域である。 いくつかの実施形態では、標的配列は、配列番号1のヌクレオチド16189~16205までの領域である。 いくつかの実施形態では、標的配列は、配列番号1のヌクレオチド30536~30553までの領域である。 標的細胞 本明細書で使用される用語「標的細胞」は、標的核酸を発現している細胞を指す。いくつかの実施形態では、標的細胞は、インビボ又はインビトロであり得る。いくつかの実施形態では、標的細胞は、哺乳動物細胞、例えば、げっ歯類細胞、例えば、マウス細胞若しくはラット細胞、又は霊長類細胞、例えば、サル細胞若しくはヒト細胞である。 典型的には、標的細胞は、FUBP1プレmRNA又はFUBP1成熟mRNAなどのFUBP1 mRNAを発現する。例えば、標的細胞は、ヒトFUBP1プレmRNA、例えば配列番号1、又はエクソン14(又はエクソン20)を含むヒトFUBP1成熟mRNA、例えば配列番号2又は3)を発現する。実験的評価のために、標的配列を含む核酸を発現する標的細胞が使用され得る。FUBP1 mRNAのポリAテールは、典型的には、アンチセンスオリゴヌクレオチド標的化では考慮されない。 本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、典型的には、例えばインビボ又はインビトロのいずれかで、FUBP1標的核酸を発現している標的細胞におけるFUBP1標的核酸の発現を阻害することができる。 更に、標的細胞は肝細胞であってもよい。一実施形態では、標的細胞は、HBVに感染した初代ヒト肝細胞であり、HBV感染個体に由来するか、又はヒト化肝臓を有するHBVに感染したマウス(PhoenixBio、PXBマウス)に由来するかのいずれかである。 一実施形態では、標的細胞はHBVに感染し得る。更に、標的細胞は、HBV cccDNAを含み得る。したがって、標的細胞は、FUBP1プレmRNA又はFUBP1成熟mRNAなどのFUBP1 mRNA及びHBV cccDNAを含むことが好ましい。 さらに、標的細胞は、肝細胞癌腫細胞などの癌細胞であってもよい。 天然に存在するバリアント 用語「天然に存在するバリアント」は、標的核酸と同じ遺伝子座に由来するが、例えば、同じアミノ酸をコードする多数のコドンを引き起こす遺伝コードの縮重のために、又はプレmRNAの選択的スプライシング、又は多型、例えば単一ヌクレオチド多型(SNP)の存在に起因して異なり得るFUBP1遺伝子又は転写産物のバリアント、及び対立遺伝子バリアントを指す。オリゴヌクレオチドに対する十分な相補的な配列の存在に基づいて、本発明のオリゴヌクレオチドは、したがって、標的核酸及びその天然に存在するバリアントを標的とし得る。 いくつかの実施形態では、天然に存在するバリアントは、哺乳動物FUBP1標的核酸、例えば配列番号1、2、3、4、又は5からなる群から選択される標的核酸に対して少なくとも95%、例えば少なくとも98%又は少なくとも99%相同性を有する。いくつかの実施形態において、天然に存在するバリアントは、配列番号1のヒトFUBP1標的核酸に対して少なくとも99%の相同性を有する。 発現の阻害 本明細書で使用される「発現の阻害」という用語は、標的細胞におけるFUBP1の量又は活性を阻害するオリゴヌクレオチドの能力の全体的な用語として理解されるべきである。活性の阻害は、FUBP1プレmRNA若しくはFUBP1 mRNAのレベルを測定することによって、又は細胞中のFUBP1若しくはFUBP1活性のレベルを測定することによって決定することができる。したがって、発現の阻害をインビトロ又はインビボで決定することができる。 典型的には、発現の阻害は、有効量のアンチセンスオリゴヌクレオチドを標的細胞に投与することによる活性の阻害を比較し、そのレベルを、アンチセンスオリゴヌクレオチドを投与せずに標的細胞から得られた参照レベル(対照実験)又は既知の参照レベル(例えば、有効量のアンチセンスオリゴヌクレオチドの投与前の発現レベル、又は所定若しくは他の公知の発現レベル)と比較することによって決定される。 例えば、対照実験は、動物若しくはヒト、又は食塩水組成物若しくは参照オリゴヌクレオチド(多くの場合、スクランブル対照)で処理した標的細胞であり得る。 「阻害」又は「阻害する」という用語は、FUBP1の発現を下方調節する、減少させる、抑制する、減らす、低下させるとも呼ばれ得る。 発現の阻害は、例えばプレmRNA又はmRNAの分解(例えば、RNアーゼH動員オリゴヌクレオチド、例えばギャップマーを使用する)によって起こり得る。 高親和性修飾ヌクレオシド 高親和性修飾ヌクレオシドは、オリゴヌクレオチド中に組み込まれた場合に、例えば、融解温度(Tm)によって測定された、その相補的標的に対するオリゴヌクレオチドの親和性を高める修飾ヌクレオチドである。本発明の高親和性修飾ヌクレオシドは、好ましくは、修飾ヌクレオシドあたり+0.5~+12℃、より好ましくは+1.5~+10℃、最も好ましくは+3~+8℃の融解温度の上昇をもたらす。数多くの高親和性修飾ヌクレオシドが当該技術分野において知られており、例えば、多くの2’置換ヌクレオシド及びロックド核酸(LNA)が挙げられる(例えば、Freier&Altmann;Nucl.Acid Res.,1997,25,4429-4443及びUhlmann;Curr.Opinion in Drug Development,2000,3(2),293-213を参照されたい)。 糖修飾 本発明のオリゴマーは、修飾された糖部分、すなわち、DNA及びRNAに見られるリボース糖部分と比較して、糖部分が修飾された1つ以上のヌクレオシドを含みうる。 リボース糖部分の修飾を有する数多くのヌクレオシドは、親和性及び/又はヌクレアーゼ耐性などのオリゴヌクレオチドのある特定の性質を改善することを主な目的として作製されてきた。 そのような修飾には、例えば、ヘキソース環(HNA)、又は典型的には、リボース環上のC2とC4炭素の間にバイラジカル(biradicle)架橋を有する(LNA)二環式環、又は典型的にはC2とC3炭素の間の結合を欠く非結合リボース環(例えば、UNA)で置き換えることにより、リボース環構造が修飾されているものが含まれる。他の糖修飾ヌクレオシドには、例えばビシクロヘキソース核酸(国際公開第2011/017521号)又は三環式核酸(国際公開第2013/154798号)が含まれる。修飾ヌクレオシドにはまた、糖部分が例えばペプチド核酸(PNA)又はモルホリノ核酸の場合には非糖部分で置き換えられているヌクレオシドが含まれる。 糖修飾にはまた、リボース環上の置換基を、水素以外の基、又はDNA及びRNAヌクレオシド中に天然に存在する2’-OH基に変更することによってなされる修飾も含まれる。置換基は、例えば2’、3’、4’、又は5’位で導入され得る。 2’糖修飾ヌクレオシド 2’糖修飾ヌクレオシドは、2’位にH若しくは-OH以外の置換基を有するヌクレオシド(2’置換ヌクレオシド)、又はリボース環の2’炭素と第2の炭素との間に架橋を形成できる2’結合バイラジカルを含むヌクレオシド、例えばLNA(2’-4’バイラジカル架橋)ヌクレオシドである。 実際、2’糖置換ヌクレオシドの開発には多くの注目が集まっており、数多くの2’置換ヌクレオシドが、オリゴヌクレオチドに組み込まれた際に有益な特性を有することが見出されている。例えば、2’修飾糖は、高められた結合親和性及び/又は増大されたヌクレアーゼ耐性をオリゴヌクレオチドにもたらすことができる。2’置換修飾ヌクレオシドの例は、2’-O-アルキル-RNA、2’-O-メチル-RNA、2’-アルコキシ-RNA、2’-O-メトキシエチル-RNA(MOE)、2’-アミノ-DNA、2’-フルオロ-RNA及び2’-F-ANAヌクレオシドである。更なる例については、例えばFreier&Altmann;Nucl.Acid Res.,1997,25,4429-4443及びUhlmann;Curr.Opinion in Drug Development,2000,3(2),293-213、及びDeleavey and Damha,Chemistry and Biology 2012,19,937を参照されたい。以下は、幾つかの2’置換修飾ヌクレオシドの例示である。 JPEG 0007813254000039.jpg 74 151 本発明に関して、2’置換糖修飾ヌクレオシドは、LNAのような2’架橋ヌクレオシドを含まない。 ロックド核酸ヌクレオシド(LNAヌクレオシド) 「LNAヌクレオシド」は、ヌクレオシドのリボース糖環のC2’とC4’とを結合するバイラジカル(「2’-4’架橋」とも称される)を含む2’修飾ヌクレオシドであり、これはリボース環のコンホメーションを制限又は固定する。これらのヌクレオシドはまた、文献において、架橋核酸又は二環式核酸(BNA)とも称されている。リボースの立体配座の固定は、LNAが相補的RNA又はDNA分子のオリゴヌクレオチドに組み込まれる場合、ハイブリダイゼーションの親和性の向上(二重鎖の安定化)に関連している。これは、オリゴヌクレオチド/相補二重鎖の融解温度を測定することによって、日常的に決定されうる。 非限定的で例示的なLNAヌクレオシドは、国際公開第99/014226、国際公開第00/66604、国際公開第98/039352、国際公開第2004/046160、国際公開第00/047599、国際公開第2007/134181、国際公開第2010/077578、国際公開第2010/036698、国際公開第2007/090071、国際公開第2009/006478、国際公開第2011/156202、国際公開第2008/154401、国際公開第2009/067647、国際公開第2008/150729、Morita et al.,Bioorganic&Med.Chem.Lett.12,73-76、Seth et al.J.Org.Chem.2010,Vol 75(5)pp.1569-81、及びMitsuoka et al.,Nucleic Acids Research 2009,37(4),1225-1238、及びWan and Seth,J.Medical Chemistry 2016,59,9645-9667に開示されている。さらに非限定的な例示的LNAヌクレオシドがスキーム1に開示されている。 スキーム1: JPEG 0007813254000040.jpg 133 152 特定のLNAヌクレオシドは、β-D-オキシ-LNA、6’-メチル-β-D-オキシLNA、例えば(S)-6’-メチル-β-D-オキシ-LNA(ScET)及びENAである。特定の有利なLNAは、β-D-オキシ-LNAである。 ヌクレアーゼ媒介分解 ヌクレアーゼ媒介分解は、相補的なヌクレオチド配列と二重鎖を形成するときに、そのような配列の分解を媒介することができるオリゴヌクレオチドを指す。 いくつかの実施形態では、オリゴヌクレオチドは、標的核酸のヌクレアーゼ媒介分解を介して機能することができ、本発明のオリゴヌクレオチドは、ヌクレアーゼ、特にエンドヌクレアーゼ、好ましくはRNアーゼHなどのエンドリボヌクレアーゼ(RNアーゼ)を動員することができる。ヌクレアーゼ媒介機構を介して作用するオリゴヌクレオチド設計の例は、典型的には少なくとも5個又は6個の連続DNAヌクレオシドの領域を含み、親和性増強ヌクレオシド、例えばギャップマーが片側又は両側に隣接するオリゴヌクレオチドである。 RNase Hの活性及び動員 アンチセンスオリゴヌクレオチドのRNase H活性とは、相補的RNA分子との二重鎖にあるときにRNアーゼHを動員する能力を指す。国際公開第01/23613号は、RNase Hを動員する能力を決定するために使用され得る、RNase H活性を決定するためのインビトロ方法を提供する。典型的には、オリゴヌクレオチドが、相補的標的核酸配列が提供された場合に、試験されている修飾オリゴヌクレオチドと同じ塩基配列を有するが、オリゴヌクレオチド中の全てのモノマー間にホスホロチオアート結合を有するDNAモノマーのみを含有するオリゴヌクレオチドを使用し、国際公開第01/23613号(参照により本明細書に組み込まれる)の実施例91~95により提供される方法論を使用したときに決定された初期速度の少なくとも5%、例えば、少なくとも10%又は20%超のpmol/l/分で測定された初期速度を有する場合に、このオリゴヌクレオチドはRNase Hを動員し得ると見なされる。RHase H活性の決定での使用について、組換えヒトRNase H1は、Creative Biomart(登録商標)(大腸菌で発現したHisタグと融合した組換えヒトRNase H1)から入手できる。 ギャップマー 本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列はギャップマーであってもよく、また、ギャップマーオリゴヌクレオチド又はギャップマー設計とも称され得る。アンチセンスギャップマーは、通常、RNase H媒介分解を介した標的核酸の阻害に用いられる。ギャップマー型オリゴヌクレオチドは、少なくとも3つの別個の構造領域、5’-フランク、ギャップ及び3’-フランク、F-G-F’を5’→3’方向で含む。「ギャップ」領域(G)は、オリゴヌクレオチドがRNase Hを動員することを可能にする連続DNAヌクレオチドのストレッチを含む。ギャップ領域は、1つ又は複数の糖修飾ヌクレオシド、有利には高親和性糖修飾ヌクレオシドを含む5’フランキング領域(F)と、1つ又は複数の糖修飾ヌクレオシド、有利には高親和性糖修飾ヌクレオシドを含む3’フランキング領域(F’)が隣接する。領域F及びF’の1つ又は複数の糖修飾ヌクレオシドは、標的核酸に対するオリゴヌクレオチドの親和性を向上させる(すなわち、親和性向上糖修飾ヌクレオシドである)。いくつかの実施形態では、領域F及びF’の1つ又は複数の糖修飾ヌクレオシドは、例えばLNA及び2’-MOEから独立して選択される、高親和性2’糖修飾などの2’糖修飾ヌクレオシドである。 ギャップマー設計において、ギャップ領域の最も5’及び3’のヌクレオシドはDNAヌクレオシドであり、それぞれ、5’(F)又は3’(F’)領域の糖修飾ヌクレオシドに隣接して配置されている。フランクはさらに、ギャップ領域から最も遠い端、即ち5’フランクの5’末端及び3’フランクの3’末端に少なくとも1つの糖修飾ヌクレオシドを有することによって定義されてもよい。 領域F-G-F’は、連続ヌクレオチド配列を形成する。本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列は、式F-G-F’のギャップマー領域を含み得る。いくつかの実施形態では、式F-G-F’のギャップマー領域のヌクレオシド間の全てのヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。 ギャップマー設計F-G-F’の全長は、例えば12~32ヌクレオシド、例えば13~24、例えば14~22ヌクレオシド、例えば15~20、例えば16~18ヌクレオシドであり得る。いくつかの実施形態では、全長は17個のヌクレオシドである。いくつかの実施形態では、全長は17個のヌクレオシドである。 例として、本発明のギャップマーオリゴヌクレオチドは、以下の式によって表すことができる: F1-8-G5-16-F’1-8、例えば F1-8-G7-16-F’2-8、又は F4-8-G7-12-F’2-8、又は F4-6-G7-11-F’2-6 ただし、ギャップマー領域F-G-F’の全長は、少なくとも12、例えば少なくとも14ヌクレオチド長であることを条件とする。 一実施形態では、本発明のギャップマーオリゴヌクレオチドは、以下の式によって表すことができる: F4-6-G7-11-F’2-6 好ましくは、ギャップマー領域F-G-F’の全長は、少なくとも16ヌクレオチド、例えば17又は18ヌクレオチドである。 本発明の一態様では、アンチセンスオリゴヌクレオチド又はその連続ヌクレオチド配列は、式5’-F-G-F’-3’のギャップマーからなるか又はそれを含み、式中、領域F及びF’は独立して1~8個のヌクレオシドを含み、そのうち1~4個は2’糖修飾され、F及びF’領域の5’及び3’末端を規定し、GはRNaseHを動員することが可能な6~16個のヌクレオシドの領域、例えば7~12個のヌクレオシドの領域である。 いくつかの実施形態では、領域F及びF’の全ての修飾ヌクレオシドは、β-D-オキシLNAヌクレオシドである。さらに、領域F若しくはF’、又は、F及びF’は、任意に、DNAヌクレオシドを含む。任意に、フランキング領域F若しくはF’、又は両方のフランキング領域F及びF’は、1つ又は複数のDNAヌクレオシド(交互フランク、より詳細については交互フランクの定義を参照されたい。)を含み得る。 領域F、G、及びF’は、さらに以下に定義され、F-G-F’式に組み込むことができる。 ギャップマー-領域G ギャップマーの領域G(ギャップ領域)は、オリゴヌクレオチドがRNaseH、例えばヒトRNaseH1を動員することを可能にするヌクレオシド、典型的にはDNAヌクレオシドの領域である。RNaseHは、DNAとRNAとの間の二重鎖を認識し、RNA分子を酵素的に切断する細胞性酵素である。好適には、ギャップマーは、少なくとも5又は6連続DNAヌクレオシド、例えば5~16連続DNAヌクレオシド、例えば6~15連続DNAヌクレオシド、例えば7~14連続DNAヌクレオシド、例えば8~12連続DNAヌクレオチド、例えば8~12連続DNAヌクレオチド長のギャップ領域(G)を有し得る。ギャップ領域Gは、いくつかの実施形態では、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16連続するDNAヌクレオシドからなっていてもよい。 いくつかの実施形態では、ギャップ領域Gは、7個などの、12個以下の連続DNAヌクレオシドからなり得る。8.9個、10個又は11個の連続DNAヌクレオシド、例えば9個、10個又は11個の連続DNAヌクレオシド。 ギャップ領域内の1つ以上のシトシン(C)DNAは、いくつかの場合、メチル化され得る(例えば、DNA cにDNA gが続く場合)。そのような残基は、いずれも5-メチル-シトシン(meC)として注釈が付けられている。いくつかの実施形態では、ギャップ領域Gは、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16個の連続するホスホロチオエート結合DNAヌクレオシドからなっていてもよい。 いくつかの実施形態では、ギャップ内のすべてのヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエート結合である。 ギャップマー-フランキング領域、F及びF’ 領域Fは、領域Gの5’DNAヌクレオシドのすぐ隣に配置されている。領域Fの最も3’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシド、例えば高親和性糖修飾ヌクレオシド、例えば2’置換ヌクレオシド、例えばMOEヌクレオシド、又はLNAヌクレオシドである。 領域F’は、領域Gの3’DNAヌクレオシドのすぐ隣に配置されている。領域Fの最も5’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシド、例えば高親和性糖修飾ヌクレオシド、例えば2’置換ヌクレオシド、例えばMOEヌクレオシド、又はLNAヌクレオシドである。 領域Fは、1~8連続ヌクレオチド長、例えば2~6、例えば4~6連続ヌクレオチド長である。いくつかの実施形態では、領域Fの長さは4個の連続ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域Fの長さは5個の連続ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域Fの長さは6個の連続ヌクレオチドである。 有利には、領域Fの最も5’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシドである。幾つかの実施形態では、領域Fの2つの最も5’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシドである。いくつかの実施形態では、領域Fの最も5’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシドである。幾つかの実施形態では、領域Fの2つの最も5’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシドである。 領域F’は、1~8連続ヌクレオチド長、例えば2~6、例えば2~5連続ヌクレオチド長である。いくつかの実施形態では、領域F’の長さは2個の連続ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域F’の長さは3個の連続ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域F’の長さは4個の連続ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域F’の長さは5個の連続ヌクレオチドである。 有利には、領域F’の最も3’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシドである。幾つかの実施形態では、領域F’の2つの最も3’のヌクレオシドは、糖修飾ヌクレオシドである。幾つかの実施形態では、領域F’の2つの最も3’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシドである。いくつかの実施形態では、領域F’の最も3’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシドである。 領域Fの長さが1である場合、それは有利なことには、LNAヌクレオシドであることに留意するべきである。さらに、領域F及び/又はF’の長さが2である場合、領域F及び/又はF’の両方のヌクレオシドは、有利にはLNAヌクレオシドであることに留意されたい。 いくつかの実施形態では、領域F及びF’における糖修飾ヌクレオシドは、1タイプのみの糖修飾ヌクレオシド、例えばMOEのみ、又はβ-D-オキシLNAのみ、又はScETのみからなる。このような設計は、均一フランク又は均一ギャップマー設計とも称される。 いくつかの実施形態では、領域F若しくはF’、又はF及びF’の全ヌクレオシドは、例えばβ-D-オキシLNAヌクレオシドなどのLNAヌクレオシドである。代替的な実施形態では、領域F及びF’の全ての糖修飾ヌクレオシドは、LNAヌクレオシド、例えばβ-D-オキシLNAヌクレオシドであり、領域F若しくはF’、又は領域F及びF’の両方は、DNAヌクレオシド(交互フランク、詳細についてはこれらの定義を参照されたい)を含み得る。 幾つかの実施形態では、領域F及びF’の最5’及び最も3’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシド、例えばβ-D-オキシLNAヌクレオシドヌクレオシドである。 いくつかの実施形態では、領域Fと領域Gとの間のヌクレオシド間結合及び/又は領域F’と領域Gとの間のヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。幾つかの実施形態では、領域F又はF’、F及びF’のヌクレオシド間のヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。 LNAギャップマー LNAギャップマーは、領域F及びF’の一方又は両方に、LNAヌクレオシドを含むか、若しくはそれからなるギャップマーである。β-D-オキシギャップマーは、領域F及びF’の一方又は両方に、β-D-オキシLNAヌクレオシドを含むか、若しくはそれからなるギャップマーである。 いくつかの実施形態では、LNAギャップマーは、式:[LNA]1-5-[領域G]-[LNA]1-5であり、式中、領域Gは、RNアーゼHを動員することができる連続DNAヌクレオシドの領域であるか、又はそれを含む。 MOEギャップマー MOEギャップマーは、領域F及びF’がMOEヌクレオシドからなるギャップマーである。いくつかの実施形態では、MOEギャップマーは、設計[MOE]1-8-[領域G]5-16-[MOE]1-8、例えば[MOE]2-7-[領域G]6-14-[MOE]2-7、例えば[MOE]3-6-[領域G]8-12-[MOE]3-6のものであり、ここで、領域Gはギャップマーの定義に規定した通りである。5-10-5設計(MOE-DNA-MOE)を有するMOEギャップマーは、当技術分野で広く使用されている。 混合ウイングギャップマー 混合ウイングギャップマーは、領域F及びF’の一方又は両方が、2’置換ヌクレオシド、例えば2’-O-アルキル-RNA単位、2’-O-メチル-RNA、2’-アミノ-DNA単位、2’-フルオロ-DNA単位、2’-アルコキシ-RNA、MOE単位、アラビノ核酸(ANA)単位及び2’-フルオロ-ANA単位から独立して選択される2’置換ヌクレオシド、例えばMOEヌクレオシドを含むLNAギャップマーである。領域F及びF’の少なくとも一方、又は領域F及びF’の両方が少なくとも1つのLNAヌクレオシドを含むいくつかの実施形態では、領域F及びF’の残りのヌクレオシドは、MOE及びLNAからなる群から独立して選択される。領域F及びF’の少なくとも一方、又は領域F及びF’の両方が少なくとも2つのLNAヌクレオシドを含むいくつかの実施形態では、領域F及びF’の残りのヌクレオシドは、MOE及びLNAからなる群から独立して選択される。いくつかの混合ウイング実施形態では、領域F及びF’の一方又は両方が、1つ又は複数のDNAヌクレオシドをさらに含んでもよい。 交互フランクギャップマー フランキング領域は、LNAとDNAヌクレオシドの両方を含んでよく、それらはLNA-DNA-LNAヌクレオシドの交互のモチーフを含むことから、「交互フランク」と呼ばれる。少なくとも1つの交互フランクを含むギャップマーは、「交互フランクギャップマー」と称される。したがって、「交互フランクギャップマー」は、フランクの少なくとも一方(F又はF’)がLNAヌクレオシドに加えて1つ又は複数のDNAヌクレオチドを含む、LNAギャップマーオリゴヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、領域F若しくはF’の少なくとも一方、又は領域F及びF’の両方は、LNAヌクレオシド及びDNAヌクレオシドの両方を含む。このような実施形態では、フランキング領域F又はF’、若しくはF及びF’の両方が少なくとも3つのヌクレオシドを含み、F及び/又はF’領域の最も5’及び3’のヌクレオシドは、LNAヌクレオシドである。交互フランクLNAギャップマーは、国際公開第WO2016/127002号に開示されている。 交互フランク領域は、最大3の連続DNAヌクレオシド、例えば、1から2、若しくは1又は2又は3の連続DNAヌクレオシドを含み得る。 交互フランク領域は、LNAヌクレオシド(L)の数とそれに続くDNAヌクレオシド(D)の数を表す一連の整数、例えば[L]1-3-[D]1-3-[L]1-3 又は[L]1-2-[D]1-2-[L]1-2-[D]1-2-[L]1-2として注釈を付けることができる。オリゴヌクレオチド設計では、これらは、2-2-1が5’[L]2-[D]2-[L]3’を表し、1-1-1-1-1が5’[L]-[D]-[L]-[D]-[L]3’を表すような数として表されることが多い。交互フランクを有するオリゴヌクレオチド内のフランク(領域F及びF’)の長さは、これらの領域について本明細書で上述したように、例えば4~8、例えば5~6個のヌクレオシド、例えば4、5、6又は7個の修飾ヌクレオシドであり得る。追加のエキソヌクレアーゼ耐性を付与するために、3’フランク(F’)の3’末端に少なくとも2つのLNAヌクレオシドを有することが有利であり得る。 一実施形態では、本発明のギャップマーオリゴヌクレオチドは、以下の式によって表すことができる: F4-6-G7-11-F’2-6、 式中、Fは、[L]1-3-[D]1-3-[L]1-3の設計を有し、F’は、[L]1-2-[D]1-2-[L]2-4、又は[L]2-6の設計を有する。 ただし、ギャップマー領域F-G-F’の全長は、少なくとも16ヌクレオチド、例えば17又は18ヌクレオチド長であることを条件とする。 したがって、本発明のギャップマーオリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの交互フランクを含み得る。典型的には、少なくともF領域は、交互フランクである。いくつかの実施形態では、F領域とF’領域の両方が交互フランクである。いくつかの実施形態では、F領域は交互フランクであり、F’領域は均一なフランクである(すなわち、F’は、β-D-オキシLNAのみなどの1種類のみの糖修飾ヌクレオシドからなる)。 いくつかの実施形態では、領域Fの設計は、3-2-1(すなわちLLLDDL)、3-1-1(すなわちLLLDL)、2-1-2(LLDLL)、2-1-1(LLDL)及び1-3-1(すなわちLDDDL)の設計から選択される。 いくつかの実施形態では、領域F’の設計は、1-1-3(すなわちLDLLL)又は1-1-2(すなわちLDLL)である。いくつかの実施形態では、領域Fの設計は、LL、LLL又はLLLLである。 オリゴヌクレオチド内の領域D’又はD’’ 本発明のオリゴヌクレオチドは、いくつかの実施形態では、標的核酸に相補的なオリゴヌクレオチドの連続ヌクレオチド配列、例えばギャップマー領域F-G-F’、並びにさらに5’及び/又は3’ヌクレオシドを含むか、又はそれからなり得る。さらなる5’及び/又は3’ヌクレオシドは、標的核酸に完全に相補的であっても、完全に相補的でなくてもよい。このようなさらなる5’及び/又は3’ヌクレオシドは、本明細書では領域D’及びD’’と称され得る。 領域D’又はD’’の付加は、連続ヌクレオチド配列、例えばギャップマーをコンジュゲート部分又は別の官能基に連結する目的のために使用され得る。連結に用いられる場合、コンジュゲート部分を有する連続ヌクレオチド配列は、生体切断可能なリンカーとしての役割を果たしうる。あるいは、それはエキソヌクレアーゼ保護を提供するために、若しくは合成又は製造を容易にするために使用されてもよい。 領域D’及びD’’は、各々、領域Fの5’末端又は領域F’の3’末端に結合されて、以下の式D’-F-G-F’、F-G-F’-D’’、又はD’-F-G-F’-D’’の設計を生成することができる。この場合、F-G-F’はオリゴヌクレオチドのギャップマー部分であり、領域D’又はD’’は、オリゴヌクレオチドの別個の部分を構成する。 領域D’又はD’’は、独立して、1、2、3、4又は5個の追加のヌクレオチドを含むか、又はそれからなり、標的核酸に相補的であっても、相補的でなくてもよい。F又はF’領域に隣接するヌクレオチドは、DNA又はRNAなどの糖修飾ヌクレオチドではなく、若しくはこれらの塩基修飾バージョンでもない。D’又はD’領域は、ヌクレアーゼ感受性の生体切断可能なリンカーとしての役割を果たしうる(リンカーの定義を参照されたい)。いくつかの実施形態では、追加の5’及び/又は3’末端ヌクレオチドは、ホスホジエステル結合で結合されており、DNA又はRNAである。領域D’又はD’’としての使用に好適なヌクレオチドベースの生体切断可能なリンカーは、国際公開第2014/076195号に開示されており、これには例としてホスホジエステル結合DNAジヌクレオチドが含まれる。ポリオリゴヌクレオチド構築物における生体切断可能なリンカーの使用は国際公開第WO2015/113922号に開示されており、それらは複数のアンチセンス構築物(例えば、ギャップマー領域)を単一のオリゴヌクレオチド内で結合するのに使用されている。 一実施形態では、本発明のオリゴヌクレオチドは、ギャップマーを構成する連続ヌクレオチド配列に加えて、領域D’及び/又はD’’を含む。 幾つかの実施形態では、本発明のオリゴヌクレオチドは、以下の式によって表すことができる: F-G-F’;特に1-8-G5-16-F’2-8、例えばF4-6-G7-11-F’2-6 D’-F-G-F’、特にD’1-3-F1-8-G5-16-F’2-8、例えばD’1-3-F4-6-G7-11-F’2-6 F-G-F’-D’’、特にF1-8-G5-16-F’2-8-D’’1-3 D’-F-G-F’-D’’、特にD’1-3-F1-8-G5-16-F’2-8-D’’1-3。 いくつかの実施形態では、領域D’と領域Fとの間に位置するヌクレオシド間結合は、ホスホジエステル結合である。いくつかの実施形態では、領域F’と領域D’’との間に位置するヌクレオシド間結合は、ホスホジエステル結合である。 コンジュゲート 本明細書で用いられるコンジュゲートという用語は、非ヌクレオチド部分(コンジュゲート部分又は領域C又は第3の領域)に共有結合したオリゴヌクレオチドを指す。コンジュゲート部分は、任意に領域D’又はD’’などのリンカー基を介して、アンチセンスオリゴヌクレオチドに共有結合していてもよい。 オリゴヌクレオチドコンジュゲート及びそれらの合成については、Manoharan in Antisense Drug Technology,Principles,Strategies,and Applications,S.T.Crooke,ed.,Ch.16,Marcel Dekker,Inc.,2001及びManoharan,Antisense and Nucleic Acid Drug Development,2002,12,103の包括的なレビューでも報告されている。 いくつかの実施形態では、非ヌクレオチド部分(コンジュゲート部分)は、炭水化物(例えば、GalNAc)、細胞表面受容体リガンド、原薬、ホルモン、親油性物質、ポリマー、タンパク質、ペプチド、毒素(例えば、細菌毒素)、ビタミン、ウイルスタンパク質(例えば、カプシド)、又はそれらの組合せからなる群より選択される。 例示的なコンジュゲート部分は、アシアロ糖タンパク質受容体(ASGPR)に結合することができるものを含む。特に、三価N-アセチルガラクトサミンのコンジュゲート部分は、ASGPRへの結合に適しており、例えば、国際公開第2014/076196号、国際公開第2014/207232号、及び国際公開第2014/179620号を参照されたい。そのようなコンジュゲートは、肝臓へのオリゴヌクレオチドの取り込みを増強するのに役立つ。 いくつかの実施形態では、コンジュゲートは、例えば、参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2012/143379号に開示されているような、トランスフェリン受容体に対して特異的親和性を有する抗体又は抗体断片である。いくつかの実施形態では、非ヌクレオチド部分は、抗体又は抗体断片、例えば血液脳関門を通る送達を促進する抗体又は抗体断片、特にトランスフェリン受容体を標的とする抗体又は抗体断片である。 リンカー 結合又はリンカーは、1つ以上の共有結合を介して目的の1つの化学基又はセグメントを目的の別の化学基又はセグメントに連結する、2つの原子間の接続である。コンジュゲート部分は、直接又は連結部分(例えば、リンカー又はテザー)を介してオリゴヌクレオチドに結合させることができる。リンカーは、第3の領域、例えばコンジュゲート部分(領域C)を、第1の領域、例えば、標的核酸に相補的なオリゴヌクレオチド又は連続ヌクレオチド配列(領域A)に共有結合する役割を果たす。 本発明の幾つかの実施形態では、本発明のコンジュゲート又はオリゴヌクレオチドコンジュゲートは、任意に、標的核酸に相補的なオリゴヌクレオチド又は連続ヌクレオチド配列(領域A又は第1の領域)と、コンジュゲート部分(領域C又は第3の領域)との間に位置するリンカー領域(第2の領域又は領域B及び/又は領域Y)を含みうる。 生体切断可能なリンカー(領域B)は、哺乳動物の体内で通常遭遇する又は遭遇するものに類似した条件下で切断可能である生理学的に不安定な結合を含むか、又はそれからなる。生理学的に不安定なリンカーが化学的変換(例えば、切断)を受ける条件には、pH、温度、酸化又は還元条件、若しくは薬剤などの化学条件、並びに哺乳動物の細胞で見られる又は遭遇するものに類似した塩濃度が含まれる。哺乳動物の細胞内条件には、タンパク質分解酵素又は加水分解酵素又はヌクレアーゼなどの哺乳動物細胞に通常存在する酵素活性の存在も含まれる。一実施形態では、生体切断可能なリンカーは、S1ヌクレアーゼ切断の影響を受けやすい。いくつかの実施形態では、生理学的に不安定なリンカー(生物切断性)は、1個~10個の連結されたヌクレオシド、例えば1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個又は10個の連結されたヌクレオシド、例えば2個~6個の連結されたヌクレオシド、例えば2個~5個の連結されたヌクレオシド、例えば2個~4個の連結されたヌクレオシドを含み、少なくとも2個の連続する連結は生体切断可能であり、例えばホスホジエステル連結、例えば少なくとも3個又は4個又は5個の連続するホスホジエステル連結である。好ましくは、ヌクレオシドは、DNA又はRNAである。 一実施形態では、オリゴヌクレオチドとコンジュゲート部分との間のリンカーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドの連続ヌクレオチド配列の5’又は3’末端に少なくとも2個の連続するホスホジエステル結合を含む2~5個の連続するホスホジエステル結合ヌクレオシドで構成される生理学的に不安定なリンカーである。 いくつかの実施形態では、生理学的に不安定なリンカーは、AA、AT、AC、AG、TA、TT、TC、TG、CA、CT、CC、CG、GA、GT、GC又はGGからなる群から選択される配列を有するDNAジヌクレオチドを含むか又はそれからなり、2つのDNAヌクレオシドの間にホスホジエステル結合が存在し、少なくとも1つのさらなるホスホジエステルが、核酸分子のオリゴヌクレオチドをジヌクレオチドに連結するか又はコンジュゲート部分をジヌクレオチドに連結するジヌクレオチドの5’又は3’末端に存在する。例えば、リンカーはCAジヌクレオチドによるものであり得る。いくつかの実施形態では、生理学的に不安定なリンカーは、配列AAA、AAT、AAC、AAG、ATA、ATT、ATC、ATG、ACA、ACT、ACC、ACG、AGA、AGT、AGC、AGG、TAA、TAT、TAC、TAG、TTA、TTT、TTC、TAG、TCA、TCT、TCC、TCG、TGA、TGT、TGC、TGG、CAA、CAT、CAC、CAG、CTA、CTG、CTC、CTT、CCA、CCT、CCC、CCG、CGA、CGT、CGC、CGG、GAA、GAT、GAC、CAG、GTA、GTT、GTC、GTG、GCA、GCT、GCC、GCG、GGA、GGT、GGC、又はGGGを含むか又はそれからなり、DNAヌクレオシドの間にホスホジエステル結合が存在し、トリヌクレオチドの5’又は3’末端にさらなるホスホジエステルが潜在的に存在する。ホスホジエステルを含む生体切断可能なリンカーは、WO2014/076195(参照により本明細書に組み込まれる)においてより詳細に記載されている。生体切断可能なリンカーを有するコンジュゲート化合物では、標準と比較した場合、コンジュゲート部分の少なくとも約50%がオリゴヌクレオチドから切断され、例えば、少なくとも約60%が切断され、例えば、少なくとも約70%が切断され、例えば、少なくとも約80%が切断され、例えば、少なくとも約85%が切断され、例えば、少なくとも約90%が切断され、例えば、コンジュゲート部分の少なくとも約95%がオリゴヌクレオチドから切断される。 領域Yは、必ずしも生体切断可能ではないが、主にコンジュゲート部分(領域C又は第3の領域)をオリゴヌクレオチド(領域A又は第1の領域)に共有結合させるのに役立つリンカーを指す。領域Yリンカーは、エチレングリコール、アミノ酸単位又はアミノアルキル基などの反復単位の鎖構造又はオリゴマーを含み得る。 本発明のオリゴヌクレオチドコンジュゲートは、以下の領域要素A-C、A-B-C、A-B-Y-C、A-Y-B-C又はA-Y-Cから構築することができる。いくつかの実施形態では、リンカー(領域Y)は、例えばC6~C12アミノアルキル基を含むC2~C36アミノアルキル基などのアミノアルキルである。いくつかの実施形態では、リンカー(領域Y)は、C6アミノアルキル基である。 薬学的に許容され得る塩 用語「薬学的に許容され得る塩」は、生物学的に又はそれ以外の点で望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的な有効性及び特性を保持する塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、特に塩酸、並びに、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステインなどの有機酸と共に形成される。加えて、これらの塩は、無機塩基又は有機塩基を遊離酸に加えることにより調製され得る。無機塩基から誘導される塩には、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウムの塩が含まれるがこれらに限定されない。有機塩基から誘導される塩には、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環式アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂の塩が含まれるが、これらに限定されない。本発明の化合物は、双性イオンの形態で存在することもあり得る。特に好ましくは、式(I)の化合物の薬学的に許容され得る塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、及びメタンスルホン酸の塩である。 処置 本明細書で使用される「処置」、「処置すること」、「処置する」などの用語は、一般に、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを意味する。この効果は、疾患及び/又は疾患に起因する有害作用を部分的又は完全に治癒するという点で治療的である。本明細書で使用される「処置」という用語は、対象における疾患の任意の処置を包含し、以下を含む:(a)疾患を阻害すること;又は(b)疾患を改善(すなわち緩和)すること、すなわち疾患の退縮を引き起こすこと。HBV感染を改善及び/又は阻害する化合物は、HBV感染を処置する化合物である。好ましくは、本明細書で使用される「処置」という用語は、既に定義され顕在化したHBV感染又はがんの処置のような、既に顕在化した障害の医学的介入に関する。 予防 本明細書において、用語「予防すること」、「予防」、又は「予防する」とは、予防的処置、すなわち、その目的が疾患を治癒することよりむしろ予防することである、測定又は手段に関する。予防とは、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果が、疾患又はその症状を完全に又は部分的に予防するという観点から、予防的に得られることを意味する。したがって、本明細書における「HBV感染予防」とは、対象におけるHBV感染の発生を予防すること、及びHBV感染の症状の発生を予防することを含む。本発明では、特に、HBVに感染した母親からの小児におけるHBV感染の予防が企図される。また、急性HBV感染が慢性HBV感染に変化することを防ぐことも企図される。 患者 本発明の目的について、「対象」又は「患者」は、脊椎動物であり得る。本発明に関連して、用語「対象」は、ヒト及び他の動物、特に哺乳動物と、他の生物との両方を含む。したがって、本明細書に提供される手段及び方法は、ヒト治療及び獣医学的用途の両方に適用可能である。したがって、本明細書では、対象は、マウス、ラット、ハムスタ、ウサギ、モルモット、フェレット、ネコ、イヌ、ニワトリ、ヒツジ、ウシ種、ウマ、ラクダ、又は霊長類などの動物であり得る。好ましくは、対象は、哺乳動物である。より好ましくは、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、患者は、HBV感染又はがんなどの本明細書で言及される疾患に罹患している。いくつかの実施形態では、患者は前記疾患にかかりやすい。

代表図 図1本件の代表的な図

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