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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-02-06
(45)【発行日】2026-02-17
(54)【発明の名称】リール脚固定用部材及び釣竿
(51)【国際特許分類】
   A01K 87/06 20060101AFI20260209BHJP
【FI】
A01K87/06 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022170193
(22)【出願日】2022-10-24
(65)【公開番号】P2024062295
(43)【公開日】2024-05-09
【審査請求日】2024-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】福永 紳
(72)【発明者】
【氏名】森岡 俊貴
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-219770(JP,A)
【文献】特開2020-110125(JP,A)
【文献】特開平06-225672(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 87/00-87/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
竿体に載置されるリール脚を固定するための固定部を有する螺旋状本体部と、該螺旋状本体部の両端側に形成され、前記竿体に取付けるための取付部と、を備えるリール脚固定用部材であって、
前記螺旋状本体部は、前記竿体の外周を少なくとも1周分以上覆うようにして該竿体の軸方向に螺旋状に延伸するものであり、
前記螺旋状本体部の内面と、前記竿体の外面との径方向距離は、前記螺旋状本体部の中央から外側に向かうにつれ減少することを特徴とするリール脚固定用部材。
【請求項2】
前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向の長さよりも大きくなるように形成される、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項3】
前記螺旋状本体部は、前記竿体の外周を2周分以上覆うようにされ、該竿体の外周の1周分の、前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向長さよりも小さ、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項4】
前記竿体の外周の2周分の、前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向長さよりも大きい、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項5】
前記リール脚は、前記螺旋状本体部の内面と、前記竿体の外面との間に圧入するようにして固定される、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項6】
前記取付部は、糸巻き、糸留め又はカーボンクロスにより、前記竿体の外面に取付けられる、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項7】
前記取付部は、該取付部と前記竿体とを覆う円筒状の固定フードにより、前記竿体の外面に取付けられる、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項8】
前記取付部は、雄ネジ部又は雌ネジ部と、前記軸方向に設けられたスリットとを有し、該取付部と前記竿体とを覆う円筒状の第1の固定フードと、該雄ネジ部又は該雌ネジ部と螺合する雌ネジ部又は雄ネジ部を有し、該第1の固定フードの外面に装着される第2の固定フードとにより、前記竿体の外面に取付けられる、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項9】
前記螺旋状本体部の外面には弾性部材が設けられる、請求項1に記載のリール脚固定用部材。
【請求項10】
請求項1からまでのいずれか1項に記載のリール脚固定用部材と、竿体と、魚釣用リールと、を備えた釣竿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用リールのリール脚を釣竿の竿体外面に固定するためのリール脚固定用部材、及びこれを備えた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、釣竿用リールシートを備えた様々な釣竿が知られている。
【0003】
このような釣竿では、通常、竿体の上に釣竿用リールシートが設けられ、該釣竿用リールシートには、本体の上側又は下側にリール脚を載置するためのリール脚載置部が形成される。
【0004】
このような釣竿として、例えば、特許文献1には、リール脚の足部を取り付けて支持するリール足取付部と、竿の所定箇所に載置されるシートベース部と、前記シートベース部を竿に載置した状態でその載置状態を固定する固定具とを備え、竿に対して着脱自在に構成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-246812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示の釣竿では、リール脚を竿に取付けるためのリール脚取付部に加えて、シートベース部を竿に載置した状態でその載置状態を固定する取付用固定ベルトが必要となり、重量増となるばかりか、構造が複雑化し、リールシートに肉厚があることからこれが緩衝材として機能してしまうために釣竿の感度が低下してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、竿体の表面に特別な加工を施すことなく配置でき、軽量でかつ竿体からの振動が減衰しにくく、また取付用固定ベルトのような別部材を必要とすることなくリール脚を保持することができるリール脚固定用部材、及びこれを備えた釣竿を提供することにある。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材は、竿体に載置されるリール脚を固定するための固定部を有する螺旋状本体部と、該螺旋状本体部の両端側に形成され、前記竿体に取付けるための取付部と、を備えるリール脚固定用部材であって、前記螺旋状本体部は、前記竿体の外周を少なくとも1周分以上覆うようにして該竿体の軸方向に螺旋状に延伸するように構成される。
【0009】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向の長さよりも大きくなるように形成される。
【0010】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記螺旋状本体部は、前記竿体の外周を2周分以上覆うようにされ、該竿体の外周の1周分の、前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向長さよりも小さくなるように構成される。また、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記竿体の外周の2周分の、前記軸方向でみた前記螺旋状本体部の長さは、前記リール脚の長手方向長さよりも大きくなるように構成される。
【0011】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記螺旋状本体部の内面と、前記竿体の外面との径方向距離は、前記螺旋状本体部の中央から外側に向かうにつれ減少するように構成される。
【0012】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記リール脚は、前記螺旋状本体部の内面と、前記竿体の外面との間に圧入するようにして固定される。
【0013】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記取付部は、糸巻き、糸留め又はカーボンクロスにより、前記竿体の外面に取付けられる。
【0014】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記取付部は、該取付部と前記竿体とを覆う円筒状の固定フードにより、前記竿体の外面に取付けられる。
【0015】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記取付部は、雄ネジ部又は雌ネジ部と、前記軸方向に設けられたスリットとを有し、該取付部と前記竿体とを覆う円筒状の第1の固定フードと、該雄ネジ部又は該雌ネジ部と螺合する雌ネジ部又は雄ネジ部を有し、該第1の固定フードの外面に装着される第2の固定フードとにより、前記竿体の外面に取付けられる。
【0016】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材において、前記螺旋状本体部の外面には弾性部材が設けられる。
【0017】
本発明の一実施形態に係る釣竿は、上記いずれかのリール脚固定用部材と、竿体と、魚釣用リールとを備えるように構成される。
【発明の効果】
【0018】
上記実施形態によれば、竿体の表面に特別な加工を施すことなく配置でき、軽量でかつ竿体からの振動が減衰しにくく、また取付用固定ベルトのような別部材を必要とすることなくリール脚を保持することができるリール脚固定用部材、及びこれを備えた釣竿を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る釣竿を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を説明する図である。
図3】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材の取付部の竿体への取付方法を説明する図である。
図6】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材の取付部の竿体への取付方法を説明する図である。
図7】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材の外面部材を説明する図である。
図8】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材によるリールのリール脚の竿体への固定方法を説明する図である。
図9】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材によるリールのリール脚の竿体への固定方法を説明する図である。
図10】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材によるリールのリール脚の竿体への固定方法を説明する図である。
図11】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を説明する図である。
図12】本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を用いてリール脚を固定する場合のその他の態様について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る釣竿の実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
【0021】
図1は、本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図である。図示のように、本発明の一実施形態による釣竿1は、竿体2と、竿体2に後述するリール脚固定用部材9(リールシートともいうが本明細書ではリール脚固定用部材と呼ぶ)を介して取り付けられたリール6と、竿体2に取り付けられた釣糸ガイド10と、を備える。図示の実施形態においては、リール脚固定用部材9及び釣糸ガイド10の各々が、竿体の外周面に取り付けられる取付部品に該当する。
【0022】
竿体2は、例えば、元竿3、中竿5、及び穂先竿7等を連結することによって構成されている。これらの各竿体は、例えば、並継ぎ式に継合される。元竿3、中竿5、及び穂先竿7は、振出方式、逆並継方式、インロー方式、又はこれら以外の公知の任意の継合方式により継合され得る。竿体2は、単一の竿体から構成されていても良い。
【0023】
元竿3、中竿5、及び穂先竿7は、例えば、繊維強化樹脂製の管状体で構成されている。この繊維強化樹脂製の管状体は、強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂プリプレグ(プリプレグシート)を芯金に巻回し、このプリプレグシートを加熱して硬化させることにより作成される。このプリプレグシートに含まれる強化繊維として、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、及びこれら以外の任意の公知の強化繊維を用いることができる。当該プリプレグシートに含まれるマトリクス樹脂として、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。プリプレグシートが硬化された後には、芯金が脱芯される。また、管状体の外表面は、適宜研磨される。各竿体は、中実状に構成されてもよい。
【0024】
図示の実施形態において、元竿3、中竿5及び穂先竿7には、リール脚固定用部材9により固定されるリール6から繰り出される釣糸を案内する複数の釣糸ガイド10(釣糸ガイド10A~10D)が設けられている。より具体的には、元竿3には釣糸ガイド10Aが設けられ、中竿5には釣糸ガイド10Bが設けられ、穂先竿7には釣糸ガイド10Cが設けられている。穂先竿7の先端には、トップガイド10Dが設けられているが、詳細は省略する。
【0025】
次に、図2ないし図7を参照して、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を含む全体的構成を説明する図であり、図3図4は、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材を示す図である。また、図5図6は、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材の取付部の竿体への取付方法を説明する図であり、図7は、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材の外面部材を説明する図である。
【0026】
図2、3に示すように、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9は、竿体2に載置されるリール脚6aを固定するための固定部11aを有する螺旋状本体部11と、該螺旋状本体部11の両端側に形成され、該竿体2に取付けるための取付部12と、を備えるリール脚固定用部材9であって、該螺旋状本体部11は、該竿体2の外周2aを少なくとも1周分以上(図3の例では、2周分)覆うようにして該竿体2の軸方向Xに螺旋状に延伸するように構成される。ここで、図4に示す例では、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9が2つ設けられる構成が示されているが、リール脚固定用部材9が複数設けられるようにしてもよい。
【0027】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9によれば、竿体の表面に特別な加工を施すことなく配置でき、軽量でかつ竿体からの振動が減衰しにくく、また取付用固定ベルトのような別部材を必要とすることなくリール脚を保持することができるリール脚固定用部材を提供することが可能となる。
【0028】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該軸方向Xでみた当該螺旋状本体部11の長さ(A)は、リール脚6aの長手方向の長さ(B)よりも大きくなるように形成される。このようにして、リール脚6aを竿体2表面に固定することが可能となる。
【0029】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該螺旋状本体部11は、当該竿体2の外周を2周分以上覆うようにされ、該竿体2の外周2aの1周分の、該軸方向Xでみた該螺旋状本体部11の長さ(C)は、リール脚6aの長手方向長さ(B)よりも小さくなるように構成される。このようにして、リール脚6aを竿体2表面に固定することが可能となる。
【0030】
また、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、該竿体2の外周2aの2周分の、当該軸方向Xでみた当該螺旋状本体部11の長さ(D)は、リール脚6aの長手方向長さ(B)よりも大きくなるように構成される。このようにして、リール脚6aを竿体2表面に固定することが可能となる。
【0031】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該螺旋状本体部11の内面11bと、当該竿体2の外面2bとの径方向距離(L)は、当該螺旋状本体部11の中央(中心)部11cから外側に向かうにつれ減少するように構成される。このようにして、リール脚6aを固定する為にリール脚6aを螺旋状本体部11と竿体外面2bの間に挿入することが可能となる。
【0032】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、リール脚6aは、当該螺旋状本体部11の内面11bと、当該竿体2の外面2bとの間に圧入するようにして固定される。このようにして、リール脚6aを固定することが可能となる。
【0033】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該取付部12は、テープ、ベルト、バンド、カーボンテープラッピング、糸巻き、糸留め又はカーボンクロスにより、当該竿体2の外面2bに取付けられる。このようにして、リール脚固定用部材9の固定が可能となる。
【0034】
また、図5に示すように、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該取付部12は、該取付部12と当該竿体2とを覆う円筒状の固定フード20により、当該竿体2の外面2bに取付けられる。このようにして、リール脚固定用部材9の固定が可能となる。
【0035】
また、図6に示すように、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該取付部12は、雄ネジ部(図示の例では、雄ネジ部21)又は雌ネジ部と、当該軸方向Xに設けられたスリット22とを有し、該取付部12と該竿体2とを覆う円筒状の第1の固定フード23と、該雄ネジ部(図示の例では、雄ネジ部21)又は該雌ネジ部と螺合する雌ネジ部又は雄ネジ部(図示の例では、雌ネジ部24)を有し、該第1の固定フード23の外面23aに装着される第2の固定フード25とにより、当該竿体2の外面2bに取付けられる。このようにして、リール脚固定用部材9の固定が可能となる。また、上述の第1の固定フード23に相当するものを当該取付部12に設ける、すなわち、当該取付け部12自体に雄ネジ部又は雌ネジ部と、当該軸方向Xに設けられたスリットとを設け、これに上述の第2の固定フード25を取付けるようにしてもよい。
【0036】
また、図7に示すように、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該螺旋状本体部11の外面11bには弾性部材28が設けられる。ここで、弾性部材28として、EVA、PE(ポリエチレン)又はゴムが考えられるが、これらに限られない。このようにして、把持性の向上、並びに握った手の温度変化の低減が可能となる。
【0037】
本発明の一実施形態に係る釣竿1は、上記いずれかのリール脚固定用部材9と、竿体2と、魚釣用リール6とを備えるように構成される。
【0038】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9を備えた釣竿1によれば、竿体の表面に特別な加工を施すことなく配置でき、軽量でかつ竿体からの振動が減衰しにくく、また取付用固定ベルトのような別部材を必要とすることなくリール脚を保持することができる釣竿を提供することが可能となる。
【0039】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該螺旋状本体部11及び取付部12は、ABS、ナイロン等の合成樹脂又は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)により形成されるよう構成される。このようにして、リールシート脚の大きさに囚われず使用でき、螺旋状本体部の引伸しに対応することができる。また、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9において、当該螺旋状本体部11及び取付部12は、CFRTP(連続繊維)、CFRTP(不連続繊維)又はハイブリッドで形成するようにしてもよい。このような材料で形成することで、十分な剛性や強度を確保しつつ重量の増大を抑制することができる。
【0040】
次に、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9の成形方法について説明する。まず、リール脚固定用部材9の形状や寸法を決定する。その後、成形方法として、3Dプリンター、切削加工、射出成形、注型、による形成等が考えられるが、これらに限られない。
【0041】
3Dプリンターの場合には、材料として合成樹脂やCFRP等を選択して、リール脚固定用部材9の形状や寸法に基づき、成形品を形成し、必要に応じて、二次加工を行い(寸法出し・バリ取り)、リール脚固定用部材9を形成する。切削加工の場合は、材料として、樹脂、CFRP又は金属の棒材を用意し、リール脚固定用部材9の形状や寸法に基づき、外形切削を行い、その後内側切削を行い、成形品を形成する。その後、必要に応じて、二次加工を行い(寸法出し・バリ取り)、リール脚固定用部材9を形成する。より具体的には、成形品の前後等余分な箇所や成形時に発生したバリを除去する。
【0042】
射出成形、注型の場合も、材料として、樹脂、CFRP又は金属の素材を用意し、リール脚固定用部材9の形状や寸法を考慮して、型に流し込んで外形を形成する。その後、内側に切削加工を行い、成形品を形成する。その後、必要に応じて、二次加工を行い(寸法出し・バリ取り)、リール脚固定用部材9を形成する。より具体的には、成形品の前後等余分な箇所や成形時に発生したバリを除去する。
【0043】
次に、必要に応じて、当該リール脚固定用部材9の外表面に適宜塗装や印刷を行う。このようにして、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9が形成される。本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9によれば、竿体にリールを載置し当該リール脚固定用部材9を用いてリール脚を竿体に固定することができる。
【0044】
本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9によれば、竿体の表面に特別な加工を施すことなく配置でき、軽量でかつ竿体からの振動が減衰しにくく、また取付用固定ベルトのような別部材を必要とすることなくリール脚を保持することができるリール脚固定用部材を提供することが可能となる。
【0045】
次に、図8ないし図10を参照して、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9によるリール6のリール脚6a(図示の例では、リール6のリール脚6aは省略)の竿体2への固定方法について説明する。図8に示すのは、固定型と呼ばれる方法で、竿体2に対して本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9の両端の取付部12を糸巻き等既述の方法で取付け固定した後、リール脚6aを螺旋状本体部11の隙間から図示のように挿入し、該リール脚6aを図示のように竿体2の周方向に回転して圧入するようにして、リール脚6aをリール脚固定用部材9により竿体2に固定することができる。
【0046】
次に、図9に示すのは、移動型と呼ばれる方法で、竿体2に対して本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9を既述の固定フードやグリップテープ、ベルト等により一端(すなわち、取付部12)を竿体に取付け固定した後、リール脚6aを螺旋状本体部11の隙間から図示のように挿入し、その後、リール脚固定用部材9の他端を竿体に対して引き伸ばすようにして、リール脚6aを竿体2に対して十分な力で固定できる位置までリール脚固定用部材9の他端(すなわち、取付部12)を移動させ、当該位置において既述の固定フードやグリップテープ、ベルト等により当該他端を竿体2に固定する。このようにして、リール脚6aをリール脚固定用部材9により竿体2に固定することができる。
【0047】
次に、図10に示すのは、双螺旋型と呼ばれる方法で、竿体2に1つのリール脚固定用部材9を配置し、リール脚6aの一端をその螺旋状本体部11の隙間から図示のように挿入する。その後、もう1つのリール脚固定用部材9を配置し、リール脚6aの他端を固定できる位置に配置する。そして、リール脚固定用部材9の両端(すなわち、取付部12)を既述の固定フードやグリップテープ、ベルト等により竿体2に固定する。このようにして、リール脚6aを一対のリール脚固定用部材9により竿体2に固定することができる。
【0048】
次に、図11を参照して、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9について更に説明する。図示のように、リール脚固定用部材9の螺旋状本体部11の固定部11aの内面に脚受け部26を設け、該脚受け部26によりリール脚6aの長手方向又は短手方向の端部を係止するように構成できる。このようにして、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9によりリール脚6aをより確実に竿体2固定することが可能となる。
【0049】
次に、図12を参照して、本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9を用いてリール脚を固定する場合のその他の態様について説明する。図示のように、リール脚固定用部材9によりリール脚6aを竿体2に固定するにあたり、該竿体2にリール脚を載置するための載置面27aを有するリール脚載置用部材27を配置し、リール脚6aを竿体2に配置されたリール脚載置用部材27に載置し、これらを外側から本発明の一実施形態に係るリール脚固定用部材9の螺旋状本体部11を取付けるように構成することで、リール脚6aをより確実に竿体2(正確には、リール脚載置用部材)に固定することが可能となる。
【0050】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
【符号の説明】
【0051】
1 釣竿
2 竿体
2a 外周
2b 外面
3 元竿
4 グリップ
5 中竿
6 リール
6a リール脚
7 穂先竿
9 リール脚固定用部材
10 釣糸ガイド
11 螺旋状本体部
11a 固定部
11b 内面
11c 中央(中心)部
12 取付部
20 固定用フード
21 雄ネジ部
22 スリット
23 第1の固定フード
24 雌ネジ部
25 第2の固定フード
26 脚受け部
27 リール脚載置用部材
28 弾性部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12