IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

7815598医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム
<>
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図1
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図2
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図3
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図4
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図5
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図6
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図7
  • -医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-02-09
(45)【発行日】2026-02-18
(54)【発明の名称】医療機関保有の医療システムと連携するチャットシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20260210BHJP
【FI】
G16H80/00
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2024169672
(22)【出願日】2024-09-27
【審査請求日】2024-10-12
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和6年度、国立研究開発法人国立国際医療研究センター、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「統合型ヘルスケアシステムの構築」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517019991
【氏名又は名称】株式会社プレシジョン
(74)【代理人】
【識別番号】100234486
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 寿彦
【審査官】原 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-116287(JP,A)
【文献】特開2018-032263(JP,A)
【文献】特開2018-169865(JP,A)
【文献】特表2022-552563(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療システムと連携するチャットシステムであって、
前記チャットシステムは、チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルの少なくとも一つのチャットを、各ユーザまたは各グループユーザに対し、患者毎に開設可能とし、
前記医療システムの患者の診療情報を含む画面状態から、ユーザの電子ボタン操作またはキーボード入力または音声入力の少なくとも一つの操作に応じて、当該画面状態で閲覧される患者を識別する患者情報を含む「前記チャットに接続するための情報」を基にして、前記各ユーザまたは前記各グループユーザに対して開かれるまたは設定され、
当該患者に対応する前記チャットを、前記操作を行ったユーザが開きまたは前記操作を行ったユーザ若しくはそのユーザの所属グループに設定される
ことを特徴とするチャットシステム。
【請求項2】
前記チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上は、ユーザまたはグループユーザによるURLラウンチャーの操作によって開くことができ、
前記開く際に、前記患者情報を取得する患者情報取得部を有し、
前記患者情報取得部は、
・各患者をチャットルームに関連付ける際に患者情報と紐づける機能と、
・チャットルームを開いたユーザをチャットルームに紐づける機能とを備えることを特徴とする請求項1記載のチャットシステム。
【請求項3】
前記「チャットに接続するための情報」はURLであり、
前記操作により、URLラウンチャーが実行され、
URLに、当該患者情報と当該操作した前記ユーザのユーザ情報或いは前記患者情報を加工した患者加工情報のいずれか一つ以上と前記ユーザのユーザ情報または前記ユーザのユーザ情報を加工したユーザ加工情報のいずれか一つ以上が含まれることを特徴とする請求項1又は2記載のチャットシステム。
【請求項4】
前記操作により、URLラウンチャーが実行され、
URLに、当該患者情報と当該操作したユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報のいずれか一つ以上を含みかつ、前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報または前記ユーザの所属するグループ情報または前記ユーザの所属するグループ情報の加工した情報のいずれか一つ以上を含み、
当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループに対して設定されることを特徴とする請求項1又は2記載のチャットシステム。
【請求項5】
請求項1又は2記載のチャットシステムは、
チャット内容を監視しており、チャット内で診療報酬に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を医事に関連する属グループにメンションする機能を有するメンション部を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項6】
請求項1又は2記載のチャットシステムは、
チャット内容を監視しており、チャット内で臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する臨床の所属グループにメンションする機能を有するメンション部を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項7】
請求項1又は2記載のチャットシステムは、
チャット内容を監視しており、チャット内で緊急の臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する緊急対応の臨床の所属グループにメンションする機能を有するメンション部を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項8】
請求項7において、さらに緊急対応を担当する医師にアラート付きでメンションを行う機能を有し、自動的に該医師にSMSで緊急内容を通知するSMS連携部を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項9】
請求項8において、
該SMS通知時に、前記患者情報を匿名化し、通知内容に「○○病棟について、SMSが発信されました」という形式で通知する機能を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項10】
請求項8において、
病院外にいる医師へのSMSによる通知内容は、匿名化された患者情報のみを含み、患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成する機能を備えたことを特徴とするチャットシステム。
【請求項11】
請求項8において、
該SMSの通知を受けた医師が指定された電話番号に電話をかけ、SMSで通知された認証IDを入力すると、AIシステムが該IDに基づく匿名化された患者情報を音声で読み上げる音声応答部を備えることを特徴とするチャットシステム。
【請求項12】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、
チャットによるメンションの際に、知識支援システムと連携し、該メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示する知識支援部を備えることを特徴とするチャットシステム。
【請求項13】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、
チャットにログインすると、グループ内のメンバーは各々のグループのチャット内容を見ることができるチャットシステム。
【請求項14】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、
該チャットまたはスレッド内で承認が行われた場合、
該承認に関するチャットまたはスレッドの内容を自動的に消去し、または、
一定時間が経過した場合に該内容を自動的に消去する
消去部を備えることを特徴とするチャットシステム。
【請求項15】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、前記医療システムのTODOに登録することを特徴するチャットシステム。
【請求項16】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、該患者に関するチャット内容を主治医がすべて閲覧できる特権を付与する閲覧特権付与部を備えることを特徴とするチャットシステム。
【請求項17】
請求項1または2記載のチャットシステムにおいて、同じ患者でのチャットルームが立ち上げられた際、ユーザに対して同じ内容のチャット内容が見えることを特徴とするチャットシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関保有の医療システム(電子カルテまたはPACS等)と連携し、医療機関内の医療従事者に提供されるチャットシステムを搭載したコンピューターツール(装置、プログラム、方法)に関する。
【背景技術】
【0002】
医師、看護師、薬剤師、検査技師、理学療法士など多職種の医療従事者間の情報共有は、チーム内で適切なコミュニケーションが行われることで治療の連携がスムーズになり、患者に最適なケアを提供することにつながる。一方、このコミュニケーションは患者の個人情報性を含む情報共有の面もあり、個人情報保護法を守る観点から、情報の共有の範囲は丁寧に制御しなくてはいけない。しかしながら、この共有の範囲の設定が面倒であり、今だに医療機関はPHSで電話をして連絡をするか、紙運用で業務設計がされている。本発明は、その状況を改善する発明である。
【0003】
医療従事者間の情報共有は、そのツールとシステムが重要であり、電子カルテ(EHR/EMR)システムにより、患者の診療記録や治療計画がデジタル化され、多職種がリアルタイムで情報を確認・更新できることにより、診療の連携がスムーズになる。加えて、患者の治療方針を話し合うカンファレンスや、症例を共有するミーティングが定期的に行われることにより、適切なケアをしている。加えて、シフト交代時に重要な情報を口頭や文書で引き継ぐ「申し送り」も、チーム間のコミュニケーションの一環として重要である。
【0004】
従来は、カンファレンスやミーティングや申し送りといった情報共有は、医療機関内で一堂に会した医療従事者によって行われるスタイルが一般的であったが、最近では、一堂に会せずともチャットツールを活用して行われる例がある。
【0005】
特許文献1のナースコールシステムは、ナースコールとチャットシステムとを連携し、ナースコールの内容・対応状況・終了報告等をチャットを通じて共有することにより、チームナーシングの看護方式の利便性を高めている。
【0006】
特許文献2のサーバ装置は、SMSメールによってチャットルームのURLを送信してチャットルームへの参加を許可する。音声以外の情報である文字情報、画像情報または動画を、チャットによって受け取ることで有益である。SMSのなりすましを防止するために、二段階の認証を行い機密性の高い情報のやり取りを行うことを可能にしている。
【0007】
特許文献3のチャットシステムは、診療の意思決定や治療を行うチーム医療を支援する。医療施設に設けられた院内情報システムとケアチームを構成するチームメンバ間で対象診療を共有するためのアプリケーション(診療共有アプリ)を実行するチャットシステムとが連携し、診療共有アプリにより、対象診療に関する診療情報が、携帯端末を通じ、ケアチームを構成するチームメンバに共有される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許第6941572号公報
【文献】特許第7456881号公報
【文献】特開2023-116287号公報
【0009】
上記いずれの特許文献に開示された技術は、チーム内の情報共有の状況と内容と範囲に限りがあるという点は課題を残している。すなわち、特許文献1は、患者がナースコールを行った際に、所定の患者に対応付けられたチャットルームを生成し、対応終了によりチャットルームは削除されるという点において、永続的なチャット内容の共有を目的としていない。また、チャットルームの参加は所定の患者を担当するチームに属する医療従事者の間に限られているという点において、情報共有する相手が予め決められていて医療への臨機応変な応対ができない。
【0010】
特許文献2は、チャットルームURLへのアクセス許可がされたユーザに対するSMSメールをチャットルーム参加の契機としているものの、SMSメールを送信する相手についてユーザの応対を対応する担当者の情報とを関連付けたデータから読みだしていることから、ユーザと担当者とが予め関連付けられている点に制約されている。かつ、特許文献2は、医療的視点はない。
【0011】
特許文献3は、患者の情報と、患者の治療に関係する関係者の情報との入力を受け付けてから関係者のみが使用可能なチャットルームを生成するものであり、患者と関係者とが予め決められている。
【0012】
このように、情報共有する相手が予め決められたシステムでは、新しいユーザの追加を想定せず、新しく追加されたとしてもユーザには不完全な情報共有しかできない可能性がある。医療においては、患者情報の中に重大な個人情報が含まれており、患者情報の取扱いを厳格にする上では予め決められたメンバー間である方が好ましい反面、時々刻々と変化する患者の状態に応対可能なメンバーを新たに追加して情報共有できると利便性がよいし、情報共有はリアルタイムに行うことで、特に緊急時には迅速で正確な情報伝達が患者の命を救うことにもつながる。
【0013】
医療のチャットでは、誰がどの患者の情報を共有するかということはとても大事であり、患者の個人情報を含むことから、厳密に管理をする必要がある一方、一回一回誰に共有するのかを設定するのは煩雑で面倒であるから、予め決められた共有相手では柔軟性に欠ける。
【0014】
また、新しく追加するメンバーにも患者の過去のチャット内容を共有できると、医療ミスや患者の取り違えを防ぐのに効果的である。情報が不正確であったり曖昧だったりすると医療事故やミスの原因になることからも、例えば薬の投与量やタイミングを正確に伝える、手術前後の患者の状態を詳しく報告するなど、明確で正確なコミュニケーションをチャット内容で共有するのは効果的である。
【0015】
加えて、従来のチャットシステムは、チャットの開設者によって共有相手であるチャットメンバーが設定されるとともに、そのチャットに患者を紐づける作業を行うことでシステムの運用開始となる。患者の情報は医療システムに格納されていることから、医療システムを活用してチャットシステムとの連携を図ることにより、このような煩雑な作業負担を軽減することができる。
【0016】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、医療従事者間における患者の情報共有としてチャットを活用して、情報共有相手を柔軟かつタイムリーに設定することができ、患者の個人情報の管理にも配慮した医療従事者間のコミュニケーションツール(チャットシステム、医療情報理装置、医療情報理方法、プログラム)を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
具体的には。本発明は、以下のものを提供する。チャットシステムはプロセッサとメモリとを有するコンピュータサーバで運用される。なお、患者ごとに生成されるチャットルームには、目的や話題に応じてチャンネル/スレッドを設けることができ、この場合には、チャットルームをチャンネル又はスレッドと置き換えることができる。
【0018】
(1) 本発明のチャットシステムは、電子カルテまたはPACS等の医療機関が保有する患者情報を含む医療システムと連携する。このチャットシステムは、チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上が、各ユーザまたは各グループユーザのいずれか一つ以上に対して患者毎に開設され、前記医療システムの個人情報を含む画面状態から、ユーザの電子ボタン操作またはキーボード操作、音声操作等の操作のいずれか一つ以上によってチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上を開くまたは設定することができる。当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループのいずれか一つ以上に対して設定される。
【0019】
なお、チャットシステムとは、ユーザ同士がコミュニケーションを行うための仕組みである。このシステムには、個々の「ユーザ」およびそれらをまとめた「グループユーザ」という概念が存在する。さらに、チャットの内容を共有する範囲として「チャットルーム」「チャットスレッド」「チャットチャネル」といった「チャット共有範囲」の概念がある。これらのチャット共有範囲は、その閲覧対象となるユーザまたはグループユーザを設定することで、指定された範囲(のユーザ)のみが情報を閲覧・共有できるように制御されている。この仕組みにより、特定のユーザ・グループ間で効率的かつ限定的な情報共有が可能となり、必要に応じてコミュニケーションの場を細かく区切ることができる。チャット共有範囲の設定によって、ユーザ・グループ全体への連絡やプロジェクトごとのスレッド作成、特定の話題に対するチャネルの設置など、ニーズに合わせた柔軟な情報共有が可能となり、効果的なコミュニケーションが実現される。
【0020】
コミュニケーションツールのチャットには「メンション」という概念もあり、特定のユーザに対してメッセージ内で名前を指定して呼びかけることができる。これにより、チャット内でメンションされたユーザに通知が送られる、チャット共有範囲へ招待するなど、特定の人への情報の周知や注意喚起がスムーズに行える。なお、チャットシステムは、テキスト情報の共有を主にするが、画像、音声等のテキスト情報以外の情報共有も可能である。さらに、チャットには「トピック」という概念も存在する。トピックはチャット共有範囲内での特定の議題やテーマを示し、チャットの会話内容を整理しやすくする役割を持つ。各チャットルームやチャットチャネルにはトピックを設定することができ、これによってユーザはそのトピックに基づいたコミュニケーションを効率的に行うことができる。一例では、患者のイニシャルや患者名、日付付きの部屋番号をトピックとして設定することにより、ユーザは誤解なくどの患者についての会話なのかを特定のグループ内での効率的なコミュニケーション、情報の整理・共有、特定ユーザへの迅速な連絡を柔軟にサポートする。
【0021】
本発明は、医療機関で使用されるチャットシステムに関し、このシステムは患者の情報を含む電子カルテやPACS(画像保管通信システム)などの医療システムと連携する機能を持っており、ユーザやグループごとに患者ごとのチャットルームやスレッド、チャンネルを開設できるシステムである。電子カルテやPACSなどのシステムと統合され、個人情報を含む画面から簡単な操作でチャットルームを開くことが可能である。なお、患者情報を含む医療システムには、電子カルテまたはPACSのほかに、循環器内科、眼科、耳鼻科、麻酔科、放射線科、病理等の部門ごとの情報を管理する部門システム、医師看護師の勤怠システムが含まれる。
【0022】
ユーザ操作でチャット開始がされ、医療従事者は電子ボタン、キーボード、音声などの操作を使って、簡単にチャットルームやスレッドを立ち上げることができる。患者ごとにチャットルームを作成するので、患者ごとにチャットルーム/スレッド/チャンネルを開設し、医療従事者が患者情報に基づいてコミュニケーションできる。開かれたチャットは操作したユーザやその所属グループ向けに設定される。
【0023】
各ユーザに対して患者毎に開設」とは、「各ユーザに対して、患者ごとにチャットルーム(またはスレッド、チャンネル)が開設される」ことを意味する。各医療従事者が担当する患者ごとに、個別のチャットルームやスレッドが作られることで、特定の患者の情報を基にコミュニケーションを取るための専用の環境が提供される。これは、患者ごとの情報管理と医療従事者間の効率的な連携を目的とした機能である。なお、複数のチャットルームが乱立した場合にどのルームがどの患者についてかわからなくなることを防ぐために、各チャットルームにトピックとして患者名や、患者のイニシャル、病棟の部屋番号などを提示することが可能になる。患者を病棟の部屋番号とイニシャルでチャットルームのトピックを設置するときには、定期的にまたはユーザが閲覧時作業時に医療システムと情報を同期することが必要になる。また、グループユーザは、ユーザの所属するグループ、具体的には「医事課」「診療科」「看護部」「クリニカルパスワーキンググループ」「放射線科」「薬剤部」等の医療機関内のグループをいう。
【0024】
(2A) 電子カルテまたはPACS等の医療機関が保有する患者情報を含む医療システムと連携し、患者情報と紐づけて患者に応対するユーザとのチャットルームが、患者毎に開設され、前記医療システムの電子ボタンの操作によってチャット内容の表示が可能。
すなわち、医療システムと連携したチャットシステムは既存せず、電子カルテ又はPACS等の医療システムから容易にチャットルームの開設及びチャット内容の表示が可能である。患者に応対するユーザとは、医療従事者のことであり、医師、看護師、薬剤師、医療事務等が相当する。
【0025】
(2B) 前記チャットルームは、ユーザによるURLラウンチャーの操作によって立ち上げることができる。
すなわち、医療システムの電子ボタンの操作とは別に、医療システムを介することなく、ユーザによるURLラウンチャーの操作によってチャットアプリを立ち上げ、チャット内容の表示・閲覧・発言が可能である。URLランチャーを操作することによって立ち上げるチャットルームは、個別の患者情報とリンクされていることから、ユーザが患者に対応する際にその情報に基づいた応対が可能である。このことにより複数の部門システムからの情報連携をスムーズにすることができる。なお、このURLにユーザのTOKENを付加し、ログイン認証を共有することが可能である。
【0026】
(2C) 前記チャットルームを開く際に、前記患者情報を取得する患者情報取得部を有し、前記患者情報取得部は、各患者をチャットルーム(/チャンネル/スレッド)に関連付ける際に患者情報と紐づける機能と、チャットルームを立ち上げたユーザをチャットルーム(/チャンネル/スレッド)に紐づける機能とを備える。
すなわち、情報取得部は、患者をチャットルームに関連付け、患者情報とチャットを紐づける機能があり、また、チャットルームを立ち上げたユーザ(医療従事者)をそのチャットルームに関連付ける機能も持っている。
【0027】
上記の構成により、患者ごとに個別のチャットルームを開設し、そこでのやり取りを管理しながら、医療システムのデータを有効に活用するツールを提供する。これにより、医療従事者が迅速かつ簡単に患者情報を共有しながら、適切なチャットルームでコミュニケーションを行うことが可能である。
【0028】
(3) 前記操作により、URLラウンチャーが実行され、URLには、当該患者情報と当該操作した前記ユーザのユーザ情報或いは前記患者情報を加工した患者加工情報と前記ユーザのユーザ情報を加工したユーザ加工情報が含まれる。
【0029】
URLラウンチャーとは、特定のURL(ウェブページやアプリケーションへのリンク)をワンクリックで開くことができる機能を指し、チャットシステム内から外部のシステムやウェブページへ直接アクセスすることを可能にするツールである。これにより、ユーザはチャット内で共有された情報やリンクをすぐに開いて利用できるため、他システムとの連携がスムーズになり、業務の効率化や情報への迅速なアクセスが可能となる。たとえば、医療システムから医療チャットシステムへの情報連携ができるだけでなく医療チャットシステム上で患者の個人情報を含むURLを設定し、医療チャットシステムから電子カルテやPACSへのアクセス、検査結果の閲覧を誘発することも可能である。
本発明は、ユーザの操作(ボタン、キーボード、音声など)に応じてURLラウンチャー(リンクを開く機能)自動的に立ち上がり、そのURLに特定の情報が含まれる。URLに含まれる情報は、患者情報として患者の情報がURLに含まれる。ほか、ユーザのコミュニケーション先の情報やユーザのコミュニケーションの緊急度、ユーザのログイン情報、患者の状況(初診か再診か、外来中か入院中か、退院後初回外来か、受付状態、検査待ち中か)、端末情報(場所)も含まれうる。また、ユーザ情報としてチャットを立ち上げた医療従事者のユーザ情報も含まれる。或いは、加工された情報として、患者情報及びユーザ情報は、そのままの形ではなく何らかの形で加工された状態で含まれる。セキュリティを考慮して、暗号化されたり、別の形式に変換されたりした情報を使用する。すなわち、単なるチャットシステムではなく、セキュリティや利便性を向上したシステムである。操作の結果としてURLラウンチャーが起動し、必要な情報が含まれた状態で、外部システムや連携システムにアクセスできる仕組みが整えられている。
【0030】
(4) 前記操作により、URLラウンチャーが実行され、URLに、当該患者情報と当該操作したユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報のいずれか一つ以上を含みかつ、前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報または前記ユーザの所属するグループ情報または前記ユーザの所属するグループ情報の加工した情報のいずれか一つ以上を含み、当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループに対して設定される。
【0031】
本システムは、URLランチャーを活用して、より効率的にチャットルームやスレッド、チャンネルを開設・管理できる仕組みを特徴としており、具体的には、次の流れで機能する。
・操作によるURLランチャーの立ち上げ
ユーザがチャットルーム、スレッド、またはチャンネルを開くために操作を行うと、URLランチャーが起動する。
・URLに含まれる情報
患者情報
操作したユーザ情報、またはそのユーザ情報を加工した情報
ユーザが所属するグループの情報、またはそのグループ情報を加工した情報
ユーザのコミュニケーション先の情報
ユーザのコミュニケーションの緊急度
ユーザのログイン情報
電子カルテの記載状況
オーダーの送付情報
患者の状況(初診か再診か、外来中か入院中か、退院後初回外来か、受付状態、検査待ち中か、検査結果が出ているか)
端末情報(場所)
・チャットルームの開設・設定
URLに基づいて、患者に関連するチャットルーム、スレッド、またはチャンネルが操作したユーザによって開かれるか、あるいはそのユーザまたはユーザの所属するグループ向けに設定される。
【0032】
(付記) 前記チャットシステムは、チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上が、各ユーザまたは各グループユーザのいずれか一つ以上に対して患者毎でかつ、各チャット相手ユーザ毎または各チャット相手グループユーザ毎のいずれか一つ以上に対して設定可能であり、前記操作に、各チャット相手ユーザまたは各チャット相手グループユーザのいずれか一つ以上が設定されており、前記医療システムの患者情報を含む画面状態から、ユーザの電子ボタン操作またはキーボード操作、音声操作等の操作のいずれか一つ以上によってチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上を開くまたは設定することができ、当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループのいずれか一つ以上かつ、各チャット相手ユーザまたは各チャット相手グループユーザのいずれか一つ以上に対して設定されることを特徴とするチャットシステム。
【0033】
「各チャット相手ユーザ毎または各チャット相手グループユーザ毎」とは、チャットシステムでメッセージのやり取りや情報共有を行う際のユーザの想定する、情報共有相手として設定される対象ユーザまたはグループユーザを示す。
【0034】
(5) チャット内で診療報酬に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を医事部門にメンションする機能を有するメンション部を備えた。
(6) チャット内で臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する臨床の所属グループにメンションする機能を有するメンション部を備えた。
(7) チャット内で緊急の臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する緊急対応の臨床の所属グループにメンションする機能を有するメンション部を備えた。
各々の本発明によれば、異なる部門やグループに対して自動的にチャット内容を共有するメンション機能を実装し、チャット内のチャット内容に応じて医事課/臨床グループ/緊急グループにメンションし、メンションされた相手にチャットを共有することができる。すなわち、メンション部によるメンション機能を活用することで、患者情報の共有を容易かつ簡単に行うことができ、メンションする相手は医療システム内の医療従事者に限られていることから、患者情報が部外者に流出するおそれはない。なお、メンションとは、SNS等のコミュニケーションツールにおいて特定のユーザに対して直接メッセージや通知を送る機能をいい、メンションを使うことで、そのユーザに通知が行き、その発言に気づいてもらいやすくなる。
【0035】
(8) 緊急対応を担当する医師にアラート付きでメンションを行う機能を有し、自動的に該医師にSMSで緊急内容を通知するSMS連携部を備えた。
(9) 該SMS通知時に、前記患者情報を匿名化し、病棟または外来名を含まず、通知内容に「○○病棟について、SMSが発信されました」という形式で報告する機能を備えた。
(10) 病院外にいる医師へのSMSによる通知内容は、匿名化された患者情報のみを含み、患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成する機能を備えた。
(11) 該SMSの通知を受けた医師が指定された電話番号に電話をかけ、音声案内に従ってSMSで通知された認証IDを入力すると、AIシステムが該IDに基づく匿名化された患者情報を音声で読み上げる音声応答部を備える。
すなわち、緊急時にはアラート付きの緊急メンションをSMS通信で発信することにより、医師への緊急対応を促すことができる。緊急時の応対は医師が病院外にいるケースも多く、SMS通知内容は、匿名化情報のみを含み患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成し、患者情報が欲しい場合には、SMSで通知された認証IDによって匿名化された患者情報を音声で読み上げることとして、個人情報の外部流出を防いでいる。
換言すれば、緊急対応における医師へのアラート通知を強化し、特に緊急対応が必要な場合には、SMSを介して医師に情報を送信する。また、患者情報の匿名化を考慮し、プライバシーを守りつつ緊急性を伝える。
【0036】
(12) チャットによるメンションの際に、知識支援システムと連携し、該メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示する知識支援部を備える。
本発明によれば、知識支援システムと連携しており、メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示することから、メンションされた相手に必要な知識をリアルタイムで提示でき、患者応対の迅速化を支援することができる。
【0037】
(13) チャットにログインすると、グループ内のメンバーは各々のグループの会話を見ることができる。
本発明によれば、医事部門/臨床の所属グループ/緊急対応の臨床の所属グループのグループ内のメンバーは各々のグループのチャット内容を見ることができることから、自分の属するグループの状況を把握することができる。すなわち、グループに所属するメンバーがチャットにログインすると、そのグループ内で共有されているチャット内容を閲覧できることから、グループ内での情報共有が促進され、コミュニケーションが円滑に進むようサポートすることができる。
【0038】
(14) チャット内で承認が行われた場合、該承認に関するチャットの内容を自動的に消去し、または、一定時間が経過した場合に該内容を自動的に消去する消去部を備える。
本発明によれば、自動消去の機能を備えることで、医療現場での情報管理において、セキュリティやプライバシーの保護、不要なデータの蓄積防止に役立つ。
【0039】
(15) 医療システムのTODOに登録する。
本発明によれば、やるべきことやタスクを管理するためのリストやメモのことを指すTODO(トゥードゥー)に医療システムの登録をすることによって、チャット内容と紐づけたTODOの管理が容易となる。
【0040】
(16) 該患者に関するチャット内容を主治医がすべて閲覧できる特権を付与する閲覧特権付与部を備える。
本発明によれば、患者に関するチャット内容を主治医がすべて閲覧できることにより、主治医が担当した内容だけではなく、診療報酬や緊急対応等の内容も主治医が把握できる。患者の治療に直接関与する主治医に重要な情報を提供し、医療の質を向上させることができる。
【0041】
(17) 二回目以降、同じ患者でのチャットルームが立ち上げられた際、メンションされたユーザに対して同じ内容のチャット内容(チャットルーム/チャンネル/スレッド)が見える。
本発明によれば、一度メンションされたユーザがチャットルームを立ち上げて当該患者と紐づけられた後は、二回目以降も、同じ患者でのチャットルームが立ち上げられ同じ内容のチャットルームが見えることから、患者の事後状況の把握に役立つ。これにより、関係者間の情報共有が促進され、患者のケアがより一貫性をもって行われる
【0042】
また、URLラウンチャーは、患者IDに関する情報とチャットルームの目的の情報を組み込むことで、チャットルームを立ち上げた時に、どの患者の情報を誰とどういう目的で共有するのかを明確化できるチャットルームに参加する人を追加したら、そのルームが最初に出てくる。また、URLラウンチャーは、URLの作り方によって誰と共有するのかも設定できる。
【0043】
例えば、B先生が想定する患者Aについて話をするチャットルームが出来上がっていき、新たにC先生が追加される際は、メンションで追加することが可能である。
C先生が自分のURLで、患者Aについて開いたときは、すでにチャットルームがあれば、そこにたどり着く。しかし、C先生が別のチャットルームを作ることも可能である。
例えば、複数の専門医の協力が必要である場合、患者に関する新たなチャットルームが立ち上がり、主治医が「○○についての意見を聞かせてください」とメンションすると、メンションされた専門医は、即座にそのチャットルームに招待され、同じ内容をリアルタイムで確認することができる。各医師は、自身の意見やアドバイスを共有し、患者ケアに関する重要な決定を迅速に行うことができる。
【0044】
なお、患者Aについて、話し合う複数のチャットルームは許容されるべきであるが、基本的には既にあるチャットルーム内で統一化を図り、そのチャットルームをベースとして話し合うのが患者のチャットルーム管理上好ましい。
【発明の効果】
【0045】
本発明によれば、医療従事者間の情報共有として患者ごとのチャットルームを活用し、医療機関保有の医療システムと連携することで、医療システム内の個人情報を適切に管理しつつも、情報共有相手の柔軟かつタイムリーな設定が可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】チャットシステム2のネットワーク構成を示す図。
図2】チャットシステム2の構成の例を示すブロック図。
図3】院内端末1の機能的な構成の例を示すブロック図。
図4】チャットシステム2の機能的な構成の例を示すブロック図。
図5】チャットシステム2で実行されるアプリケーションプログラムの処理手順を示すフローチャート。
図6】チャットシステム2で実行されるアプリケーションプログラムの処理手順を示すフローチャート。
図7】チャットシステムの画面表示例。
図8】チャットシステムの画面表示例。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
図1は、チャットシステム2を中心としたネットワーク構成を示す図であり、チャットシステム2を実行するコンピュータの他、院内端末1、医療システム3A、携帯端末4がインターネット/イントラネット/院内LAN等の電気通信回線を通じたネットワークによって接続される。
【0048】
チャットシステム2は、患者ごとにチーム医療を構成するメンバー間での診療情報をチャットを用いて共有するためのコンピュータである。院内端末1は、医師等が操作する診療室端末、検査技師等が操作する検査室端末、維持部門のメンバーが操作する医事課端末、臨床グループが操作する臨床部門端末、緊急臨床グループが操作する緊急臨床部門端末などを総称する。医療システム3Aは、医療施設において実施されている診療に関する種々様々な診療情報を管理する。病院情報システム(HIS:hospital information systems)、画像保存通信システム(PACS:picture archiving and communication systems)、電子カルテシステム(EMR:electronic medical recording system)や放射線科情報システム(RIS:radiology information systems)等の種々のシステムによる構成を総称する。携帯端末4は、主に病院外にいる医療従事者が外出先からもネットワーク内にアクセス可能となっており、スマートフォンやタブレtット等のSMS通信が可能な機器を想定する。
【0049】
チャットシステム2は、医療従事者同士で患者の診療情報を共有するためのアプリケーションを実行するコンピュータである。チャットシステム2は医療システムとネットワークを通じて連携しており、院内端末1,携帯端末4による指令・命令に従って、医療システム内の情報を適宜参照して診療情報の適正共有を管理する。主として、チャットシステム2は、メンバー間のメッセージ交換を行うためのアプリケーション(チャットアプリ)を実行する。
【0050】
図2は、チャットシステム2の構成の例を示すブロック図であり、チャットシステム2は、ネットワークを介して医療システム3Aと連携しており、院内端末1や携帯端末4と通信可能に接続される。チャットシステム2は、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータであり、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0051】
通信IF22は、チャットシステム2が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及びユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性メモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDである。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0052】
図3は、院内端末1の機能的な構成の例を示すブロック図であり、通信IF12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。通信IFは、院内端末1が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースであり、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置13、及びユーザに対し情報を提示するための出力装置14とのインタフェースとしても機能する。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力機器(キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力機器(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0053】
メモリ15は、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性メモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDである。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0054】
医療機関の医療従事者(医師、看護師、検査技師、事務員、補助者等)が操作する装置であり、端末10は、LTE等各種通信規格に対応した無線基地局81、その他IEEEや無線LAN規格に対応した無線LANルーター等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。端末10は、デスクトップ型やラップトップ型PC、タブレットやスマートフォン等の携帯端末である。
【0055】
院内端末1は、デスクトップ型やラップトップ型PC、携帯端末4は、タブレットやスマートフォン等であり、一般に公知・汎用の機能を有する。
【0056】
図4は、チャットシステム20の機能的な構成の例を示すブロック図である。チャットシステム20は、通信手段220と、記憶手段280と、制御手段290とを備え、各ブロックはバス等により電気的に接続される。なお、通信手段220は通信IF22の機能を実現し、記憶手段280はメモリ25及びストレージ26の機能を実現し、制御手段290はプロセッサ29の機能を実現する。
【0057】
通信手段220は、チャットシステム20が他の端末である医療システム3A、院内端末1、携帯端末4と通信をするための変復調処理等を行い、制御手段290で算出された信号に送信処理を施し、外部の端末へ送信する。通信手段220は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御手段290へ出力する。このように、通信手段220は、指令又は入力内容を解釈してこれを各手段に与えるとともに、記憶手段280から発せられる各種の表示指令を解釈して出力制御を行うインタフェースとして機能する。
【0058】
記憶手段280は、メモリ(RAM)25及びディスク装置(フロッピーディスク、ハードディスク又は光磁気ディスク等)等のストレージ26により実現され、チャットシステム20が使用するデータ、プログラム等を記憶する。記憶手段280は、本システムのアプリケーションプログラム282(チャットアプリ)のほか、作業領域281、データ記憶領域283、画面定義記憶領域284の各データが格納されている。
【0059】
作業領域281は、本システムの起動とともに確保されて、本システムにおいて入出力される各種データが一時的に記憶される領域である。データ記憶領域283は、作業領域281に一時的に記憶されたデータについてセーブ要求があったときに、書き込み制御を通じてデータが半恒久的に記憶される領域である。画面定義領域284は、端末10,30に出力して表示すべき各種画面の画面定義情報が予め記憶された領域であり、表示すべき画面設定のフォーマット情報を含んでいる。
【0060】
入力装置230は、チャットシステム20を操作するユーザが指示、または情報を入力するための機器であり、キーボード、マウス、リーダー等であったり、タッチ・センシティブ・デバイスであったりしてもよい。また、入力装置230は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御手段290へ出力する。また、入力装置230には、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートも含まれる。出力装置240は、チャットシステム20を操作するユーザへ情報を提示するためのLCD又は有機EL等のディスプレイ241の機器である。ディスプレイ241は、制御手段290の制御内容に応じたデータを表示でき、チャットシステム20と他の外部機器との通信状態を確認することができる。
【0061】
制御手段290は、プロセッサ29が記憶手段280に記憶されるアプリケーションプログラム282を読み込み、アプリケーションプログラム282に含まれる命令を実行することにより実現される。また、制御手段290はチャットシステム20及び院内端末1及び携帯端末4の動作を制御し、アプリケーションプログラム282に従って動作することにより、患者情報取得部291、メンション部292、SMS連携部293、音声応答部294、知識支援部295、消去部296、閲覧特権付与部297としての機能を発揮する。
【0062】
患者情報取得部291は、患者のチャットルームが立ち上げられた際に、患者情報を医療システム3Aから取得する。患者情報取得部291は、各患者をチャットルームに関連付ける際に患者情報と紐づける機能と、チャットルームを立ち上げたユーザをチャットルームに紐づける機能とを備える。すなわち、患者と医療従事者とがチャットルームを通じて紐づけられ、患者と医療従事者の情報は医療システム3Aから入手でき、チャットルームはアプリケーションプログラム282のチャットアプリによって開設される。
【0063】
メンション部292は、メンションをしたユーザとメンションをされたユーザとを紐づけるほか、チャット内容を監視してチャット内容に応じた担当部門をAIが解析し、その担当部門に自動的にメンションする。担当部門は医療システム3Aの登録内容によって入手可能である。既にその患者についてのチャットルームが存在する場合には、メンションによってそのチャットルームに誘導する。
【0064】
SMS連携部293は、緊急の臨床がチャット内容で発生して緊急対応の臨床の所属グループにメンションする際に、SMSで緊急内容を通知する。SMS通知は、患者情報を匿名化し、病棟または外来名を含まない形で、通知内容に「○○病棟について、SMSが発信されました」という形式で報告する。SMS連携部293による通知内容は、匿名化情報のみを含み、患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成する。
【0065】
音声応答部294は、SMSの通知を受けた医師が指定された電話番号に電話をかけ、SMSで通知された認証IDを入力すると、AIシステムが該IDに基づく匿名化された患者情報を音声で読み上げる。患者情報は、基本情報(氏名、生年月日、性別、住所、連絡先、病歴・既往歴)、過去の疾患や治療内容(手術歴、アレルギー、現在の症状)、主訴(患者が現在感じている主な症状、発症日や進行状況、診察結果)、診断名(診察の所見、検査結果(血液検査、画像診断など)、処方・治療方針(処方薬、治療計画、手術の必要性)、生活習慣(喫煙、飲酒習慣、食事、運動状況、生活環境)、家族歴(家族における遺伝的な病気の有無)というプライバシー保護の観点から厳格に管理されるべき重要な情報が含まれ、匿名化された患者情報を生成して、音声で読み上げる。患者の氏名等のプロフィール情報も含まれている。主に個人情報に対して匿名加工処理を行って音声で読み上げる音声情報を作成し、音声情報を音声で読み上げる。
【0066】
緊急対応メンションとアラート機能は、チャット内で緊急性の高い内容(例:「危篤」「直ちに対応が必要」など)が検出されると、アラート付きメンションが自動的に発生する。メンションされた緊急対応グループの医師には、通常のチャット通知と並行して、視覚的に強調されたアラート(音、色、ポップアップなど)で通知される。さらに、システムに登録されている緊急対応担当の医師へは、SMSを介して追加の緊急通知が行われる。
【0067】
なお、登録された医師の連絡先(電話番号など)の取得は、SMSを送信する機能を持つSMS連携部が医療システム3内の登録医師情報を参照して行う。SMSは、短いテキストメッセージとして、緊急事態の概要を送信する。例えば、次のようなフォーマットで通知が送られる。「緊急対応が必要です。患者ID:12345、症状: 急変、対応をお願いします。」。なお、患者ID:12345は通知内容に含めずに、該当するチャットのURLをSMSで通知してもよい。SMSでの通知には患者の名前や病棟名、外来名を含めず、具体的には、SMSに含まれる情報は最小限に留め、外部からは特定できないようする。通知するURLは、患者情報が自動的にマスクされ、SMSに含める情報を最小化するようなフィルタリング機能を有している。SMS通信自体は暗号化されていないため、送信される情報には慎重さが求められることから、匿名化された情報のみを送信し、詳細なデータは安全な医療システム3内で管理することとし、認証された医師のみがアクセス可能な専用のチャットルームを使って、詳細な対応情報を確認できる。
【0068】
知識支援部295は、知識支援システム3Bと連携しており、臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報を取得する。知識支援部295は、チャット内容でメンションされた内容に基づいた知識情報をリアルタイムで提示する。知識支援の内容は、患者の個人情報を含まないことから、医療機関内とは別のインターネット上のサーバから取得することができる。
【0069】
消去部296は、開設されたチャットルームの全チャット内容、チャット内容の一部を消去するものであり、チャットまたはスレッド内で承認が行われた場合に承認に関するチャットまたはスレッドの内容を自動的に消去する。或いは、一定時間が経過した場合に該内容を自動的に消去する。承認後の自動消去は、チャットまたはスレッド内で承認が行われると、その内容が一定のタイミングで自動的に削除される。承認とは、例えば医療処置の確認、治療方針の承認、診療報酬の申請承認などが該当し、承認が完了した情報は、過度に保持する必要がないために消去する。時間経過による自動消去は、承認が行われない場合でも、一定時間が経過したチャット内容は自動的に消去し、過去のチャット履歴が不要な負荷や情報漏洩のリスクを生じさせないようにすることができ、時間設定は、例えば24時間、1週間、1か月など、病院や医療機関のポリシーに合わせて調整可能である。
【0070】
TODO登録部297は、チャット内容に基づいてTODOリストを作成し、作成されたTODOリストを医療システム3AのTODOに登録する。チャット内の会話ややり取りに基づいて、重要なタスクが管理漏れなく記録され、スタッフや医師がそのタスクを追跡・確認することができる。例えば、チャット内で「○○の確認をお願いします」や「××を実施してください」といった内容が書かれた場合、「タスク」「依頼」「確認」)が含まれるメッセージが書かれた場合、その内容が医療システムのTODOリストに自動的に反映されることから、手動でのタスク登録の手間が省け、タイムリーに必要な作業をTODOに記録することができる。なお、ユーザが明示的にタスク登録を希望する場合、ボタン操作やコマンド入力によって手動でチャットの内容をTODOに登録することもできる。
【0071】
閲覧特権付与部298は、患者に関するチャット内容を主治医、医院長等がすべて閲覧できる特権を付与する。患者と主治医等とが紐づけられたチャットには、主治医に閲覧特権が付与されたこと示すフラグを立てる。例えば、患者が新たに入院した際、その主治医に対して即座にチャット閲覧権限が与えられる。また、緊急対応時の情報把握として、緊急時に患者に関する情報がチャットで共有される際、主治医はその内容をリアルタイムで確認することで、主治医は、他の医療スタッフの判断や対応内容を把握し、迅速な指示や治療を行うことに役立てることができる。
【0072】
URL付与部299は、患者ごとのチャットルームにアクセス可能なURL情報を生成して付与する。URL中に、「患者IDに関する情報とルームの目的を入れる」ことで、どの患者についての情報を共有するのかを明確化できる。URLの作り方で、誰と共有するのかも設定できる。
【0073】
図5は、チャットシステム2の処理手順を示すフローチャートであり、電子カルテシステムからチャットルームを開設する流れを示す。電子カルテシステムは、医療システム3Aに相当する。
【0074】
電子カルテシステムは各患者の患者IDに紐づいた電子カルテを電子的に格納しており、患者の電子カルテの表示画面には「チャット」のボタンが表示される。医療従事者が「チャット」のボタンをクリックすると(ステップS501)、その患者についてのチャットルームが既に存在するかどうかを判断する(ステップS502)。ルームが存在しない場合は、チャットルームを新規開設する(ステップS503)。
【0075】
チャットルームの新規開設の要否に関わらず、ルームに対するユーザとの紐づけを行う(ステップS504)。患者の担当医等、チャットルームを立ち上げたユーザをチャットルームに紐づける。
【0076】
ユーザと患者とを紐づけたチャットルームには、URL付与部299はインターネット/イントラネットのURLを構築する(ステップS505)。構築して付与されたURLはURLラウンチャーに登録され(ステップS506)、電子カルテ「チャット」ボタンにURLリンクが貼られる。「チャット」ボタンをクリックすると、リンク先のURLサイトにジャンプする。
【0077】
ここで、URLラウンチャーに使用するためのURLを生成する際には、目的や必要な情報に応じてURLを構築する。すなわち、どの患者についてのチャットなのか、患者の何について(臨床、緊急臨床、診療報酬など)のチャット(ルーム/チャンネル/スレッド)なのかを、クエリパラメーを用いて特定の情報を付与する。メンションされたユーザを動的URLとして生成することもでき、メンションされたユーザの情報を医療システム3から受け取り、パラメータに反映させたURLを生成する。
【0078】
図6は、チャットシステム2の処理手順を示すフローチャートであり、メンション機能を活用してチャット内容の共有化を実現する流れを示す。
【0079】
チャットシステム2のメンション部292は、メンションの要否についてチャット内容を監視しており(ステップS601)、チャット内容で特定話題があるかどうかキーワード検索を用いて判断する(ステップS602)。特定話題がない場合は、引き続きチャット内容を監視する。
【0080】
特定話題が出た場合は、特定話題を解析して関連する部門へメンションする(ステップS603)。特定話題とは、例えば、診療報酬に関わる内容、臨床に関わる内容、緊急の臨床に関わる内容などであり、それぞれ関連する部門である医事部門、臨床の所属グループ、緊急の臨床の所属グループの院内端末1又はグループ内に接続された個人端末に向けてメンションを通知する。
【0081】
また、特定話題として知識支援提供を要する内容、例えば「診療報酬」や「臨床ガイドライン」などのトピックに関連するキーワードが含まれている場合、それに応じた情報を提示する(ステップS604)。解析には自然言語処理(NLP)を用い、メンション内容の意図やテーマをAIが理解し、知識支援システム3Bの情報源にアクセスして取得する。臨床ガイドラインは、疾患の診断・治療方針に関する最新のガイドラインを提示し、診療報酬に関する情報は、メンション内容に基づく診療報酬や保険請求に関する最新の規定やルールを表示し、関連する論文やエビデンスとして該当する治療法や薬のエビデンスに基づいた論文へのリンクや要約を提供する。
【0082】
チャット内容の監視は、チャット内容の解析 自然言語処理(NLP)を用いてチャット内のテキストをリアルタイムで解析し、特定のトリガーワード(例えば、「診療報酬」「緊急」など)が含まれている場合にメンションを行う。トリガーに基づいたメンション先の判定 解析結果に基づき、チャット内容が診療報酬に関わるものであれば「医事課」に、臨床関連なら「臨床グループ」に、緊急対応が必要な場合は「緊急対応グループ」に自動で振り分ける。各グループや部門はあらかじめ医療システム3内に登録されており、メンション部はこれらのグループを参照して適切な通知先を選択する。
【0083】
また、メンション部292はSMS連携部とも連携し、緊急の場合には、緊急の臨床の所属グループにメンションを通知するとともに、アラートを鳴らし、SMSで緊急内容を通知する。緊急のSMSを受信した医師には、指定された電話番号に電話をかけて認証IDを入力すると、音声応答部294は該IDに基づく匿名化された患者情報を作成し、その情報を音声で読み上げる。
【0084】
メンションの際に、知識支援部295は知識支援システム3Bと連携し、該メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示する。
【0085】
院内端末1や携帯端末4からURLラウンチャーが操作されると、患者ごとに固有のチャットルームURLのリンク先にジャンプする。URLには患者IDやその他のパラメータが含まれ、該当する患者の情報を医療システム3から取得する。URLにpatient_idやuser_idといったパラメータを含めることで、チャットルームと患者、そして対応するユーザを紐づけることができる。患者情報取得部は、URLに含まれるpatient_idをもとに、電子カルテ(EMR)やPACSから該当する患者情報(氏名、年齢、性別、診察内容、検査結果、現在の病歴や治療内容、画像診断データ(PACSからの取得)を取得し、それをチャットルームに関連付ける。URLに含まれるuser_idを使用して、チャットルームにアクセスした医療スタッフを記録・追跡できる。これにより、誰がどの患者のチャットルームで応対しているかが明確になる。
【0086】
なお、携帯端末4からのURLラウンチャーの操作は、patient_idを含まない擬似IDを用いるなどして、患者IDの個人情報の外部流出を防ぐ。この場合、同一患者の同一チャットルームに関して複数のURLが存在する場合、同じチャットルームにアクセスできるためにはそれらのURLを統合し、一意なURLにする。この場合は、携帯端末4からのアクセスに応じて、チャットシステム2は統一URLにリダイレクトする機能を有することで、同一のチャットルームを利用することができる。patient_idに基づいたリダイレクト機能によって、例えば、user_idが異なっても、チャットルーム自体はpatient_idに基づいて一つにまとめられることから、複数のユーザによるアクセスが可能である。
【0087】
チャットへのログインには多要素認証(MFA)を導入してメンバーの本人確認を強化できる。セッションタイムアウト機能により、一定時間無操作の場合は自動的にログアウトさせることでセキュリティを保つ。
【0088】
図7及び図8は、チャットシステムの画面表示例である。図7に示す医療システムの電子カルテの表示例は、基本情報等の個人情報を含む画面に、医療事務と共有するためのランチャー「医療事務連携」の電子ボタンBと診療科スタッフと共有するための「患者個室チャット」の電子ボタンAが配置された状態を示す。電子ボタンのクリックやタッチ操作によってラウンチャーアプリを起動する。図8に示すチャットルームの表示例は、ユーザが「診療報酬について、特定してください」との発言内容をシステムは監視し、「診療報酬」に関する相手を自動的に設定し、「慢性疾患管理加算について請求してください」との発言内容をシステムは監視し、TODOリストに追加される。その際、対象となるTODOの相手も自動的に設定される。自動的に設定されたユーザやメンションされたユーザは当該診療報酬に関するチャット内容を表示閲覧できる。
【0089】
この実施例では、医療機関内で利用される医療システムの画面をキャプチャーし、OCR(光学文字認識)技術を活用してデジタルデータとしてチャットシステム内のチャネルへ送信するプロセスについて記載する。たとえば、患者からの書類をスキャンした情報や電子カルテの画面をキャプチャー情報してチャットに送信する。この際、領域抽出や、OCR技術をキャプチャー情報に対して自動的に適用して画像内の文字情報を抽出し、テキストデータとしてチャットチャネルにリアルタイムで送信することができる。このプロセスにより、画像の情報を簡単にデジタル化し、共有することが可能となるため、医師や看護師などの医療従事者が効率的に患者情報へアクセスできる。この際に電子カルテの画面を自動で切り出しし、最前のテキストまたは、最新のカルテ記載内容等を同定し、そこに記載の内容をチャットに送信することも可能である。
【0090】
具体的な操作の流れとしては、医療システムの画面に個人情報を含む情報が表示されている状態で、ユーザが電子ボタン操作、キーボード操作、音声操作などのいずれかを行うことで医療システムの画面のスクリーンショットが撮影される。そして、このスクリーンショットがチャットシステムのチャットルームやチャネルに対してデータとして送信される。この際、スクリーンショットをそのまま画像データとして送信するだけでなく、OCR技術を用いて内容をテキスト化してから送信することも可能である。
【0091】
このように、チャットシステムとOCR技術の連携により、アナログな手書き情報や医療システムの画面上の情報を効率的にデジタル化・共有できるため、情報伝達のスピードと精度が向上し、患者ケアや診療の効率化に寄与する。
【0092】
(クリップボードコピー)
この実施例では、医療機関内で利用される医療システムのテキストデータをチャットシステム内のチャネルへ送信するプロセスについて記載する。医療システム内で直前にフォーカスされている情報ブロック(テキストエリアやデータフィールドなど)の内容をクリップボードにコピーし、その内容をチャットシステム内のチャネルへ送信する機能について記載する。この機能では、ユーザが医療システムで特定の情報(患者のバイタルサインや診療メモなど)が選択されている状態でショートカットキーや専用ボタンを操作することで、その情報が自動的にクリップボードにコピーされ、続いてチャットチャネルにテキストとして送信される。OCR(光学文字認識)を用いずに、すでにデジタルテキストとして存在している内容をそのまま送信するため、情報の共有が迅速かつ簡単に行える。具体的な操作の流れとしては、ユーザがキーボードショートカット、電子ボタン、または音声コマンドで、フォーカスされているテキストをクリップボードにコピーし、同時にチャットシステムへテキストが送信される。このプロセスはシンプルかつスピーディであり、画面上の情報をそのまま送信することが可能であるため、情報の正確性を維持したまま共有が行える。
【0093】
(ワークフロー連携)
この実施例では、診療報酬の取り漏れを防ぐための機能として、ワークフローと連携するチャットシステムを実装し、外来での加算などの算定に対する業務を効率的かつ正確に行う方法について記載する。具体的には、システム内に複数のボタンが設置され、それぞれが取るべき診療報酬の加算項目が設定されている。このボタンが医療従事者によって押されると、そのチャット情報を受け取った医療スタッフが適切な加算を選択するワークフローが立ち上がり、医療事務が加算の根拠や関連する診療内容の説明が事務担当者へ自動的にチャットで提示され、医療事務によるミスのない算定が可能になる。たとえば、患者が特定の処置を受けた際に、外来の加算ボタンを押すと、カルテの内容がチャットにコピーされ、そのルームに事務担当者が参加し、事務担当者がそれを確認しながら診療報酬の算定を行うことができる。このような仕組みによって、診療報酬の算定に必要な情報がチャットシステムを通じて適時に提供されるため、漏れやミスを防ぐことが可能となる。さらに、チャットシステムとワークフローが連動しているため、設定されたボタンの操作状況や加算業務の進捗がチャットルーム内のチェックリストとして表示される。このチェックリストは、事務担当者がどの加算が選択され、その根拠が何であるかをすぐに把握できるようになっており、診療報酬の算定が正確かつ適切に行われているかを確認するツールとしても機能する。
【0094】
こうした仕組みにより、医療スタッフがどの加算を取るべきか悩むことがなくなり、事務担当者への情報提供も効率的に行える。また、システムが自動で情報を提示し確認する流れをサポートするため、事務の作業効率が向上し、外来での診療報酬の取り漏れや不正確な算定が減少する。結果として、医療機関全体での収益の最適化と、正確な業務遂行の確認が可能になる。
【0095】
(TODO管理)
この実施例では、医療システム上での操作を通じて、患者に関するタスクをチャットシステムと連携した「TODOリスト管理システム」に追加し、関係者へ共有する方法について説明する。医療システムの画面から特定の操作を行うことで、患者の診療内容や処置に応じたタスクを効率的にTODOリストに追加することができ、業務全体の進行がスムーズに管理される。
具体的には、医療システムで患者の診察情報や検査結果が表示されている状態で、必要な操作(ボタンのクリック、メニューの選択、ショートカットキーの入力など)を行うと、その患者に関するタスクが自動的にTODOリストに登録される。この操作によって、チャットシステムとTODOリスト管理システムが連携し、追加されたタスクの詳細(タスク内容、担当者、期限など)が自動的に関係者に共有される。たとえば、患者に追加の検査が必要な場合、医療システム上の「検査依頼」ボタンをクリックすると、検査に関するTODOタスクが生成され、検査担当の関係者へリアルタイムで通知が送信される。
このように、医療システムから直接タスクをTODOリストに追加できるため、情報の転記や手動入力の手間を省き、業務の効率を大幅に向上させることができる。チャットシステムを通じてタスクが共有されることで、担当者はすぐに新しいタスクを確認し、優先度や期限に基づいて迅速に対応することが可能となる。たとえば、診療報酬の算定、治療のスケジュール変更、患者の処方調整など、患者に関する様々なタスクが医療システム上での操作によって簡単にTODOリストに登録される。
また、TODOリストに登録されたタスクは、チャットシステム内で関係者が確認・完了できるため、タスクの進捗がリアルタイムで追跡される。これにより、業務の状況が可視化され、タスクの漏れや遅れが防止される。さらに、タスクの進行や完了のステータスが更新されると、関係者全員へ通知が行われるため、チーム全体での情報共有が円滑に行われる。
【0096】
このような連携により、医療システムからの操作を通じて患者に関するタスクの追加・管理が行われ、業務効率の向上とチームの円滑なコミュニケーションをサポートし、患者ケアの質の向上にも貢献することが期待される。
【0097】
(電子カルテに情報を戻す)
この実施例では、チャットシステムで共有された情報を電子カルテに自動的に戻す機能について説明する。患者に関する会話や診療内容、検査結果など、重要な情報がチャット内で共有された際、それらの情報を電子カルテにシームレスに反映させるためのボタンが用意されている。この機能により、チャットシステムと電子カルテシステムが統合されているため、手動での転記作業を省き、情報の正確性や作業効率を大幅に向上させることが可能である。
具体的には、医師や看護師がチャットシステムで患者の治療内容や検査の結果を共有した際、その内容をワンクリックで電子カルテへ戻すボタンが利用できる。このボタンを押すことで、選択されたチャット内容が自動的に電子カルテに登録され、診療の記録や指示内容がカルテに反映される。これにより、医療従事者が患者の診療情報を手動で転記する手間がなくなり、情報の一貫性が保たれる。また、チャットで行われたメモや指示の内容がそのまま電子カルテに登録されるため、診療プロセスのリアルタイムな更新が可能となる。この機能ではURLランチャーやRPA(Robotic Process Automation)と連携してデータの戻し作業を設定することができる。このような機能により、チャットシステム内での情報共有と電子カルテへの情報反映がシームレスに連動し、患者ケアに関する情報のタイムリーな更新と診療の効率化が図られる。データの正確性と作業の迅速性が確保されることで、医療従事者の負担が軽減され、患者に対するケアの質向上に大きく寄与する。
【0098】
(匿名化部屋移動時更新)
この実施例では、患者の移動に合わせてチャットシステム内の患者の情報を記載しているトピックやチャットルームが自動的に同期される方法について説明する。この機能には2つのアプローチがあり、1つは電子カルテ(EMR)からチャットシステムへの情報更新時にプッシュ通知を行う方法、もう1つはユーザがチャットルームを閲覧する際にその都度情報を確認する方法である。実際の運用では、後者のユーザ閲覧時の確認がメインの方法として想定されている。
プッシュ通知のアプローチでは、電子カルテ側で患者の病室移動や診療科の変更などの更新が行われた際、その情報がチャットシステムへ自動的に通知される。これにより、チャットシステム内で関連するチャットルームやトピックが更新されたことがチャットシステムに即時伝わり、患者情報の変化が即時にチャットシステムに反映される仕組みが整っている。このことにより、トピックを患者の部屋番号やイニシャルなどで匿名化していた場合は、自動で情報を更新することが可能である。
【0099】
この実施例では、ユーザが自分に関わるチャットルーム、TODOリスト、ワークフローを一覧・確認する機能について説明する。医療現場では、担当患者やチームのタスク、進行中の業務手順が多岐にわたるため、効率的な情報管理と確認が求められる。この機能により、ユーザは自身に関係する情報を一箇所で効率的に確認し、必要な対応をスムーズに行うことができる。
【0100】
<<チャットルームの一覧>>
ユーザは、自分が関与しているすべてのチャットルームを一覧で確認できる。チャットルームは患者ごとや診療科ごと、特定の業務ごとなどで分かれており、関係するトピックが明確に表示される。各チャットルームには未読のメッセージ数やメンションされたメッセージ数、最新の更新情報が表示されるため、ユーザは優先的に確認すべきルームを一目で把握できる。また、フィルター機能により、特定の患者や業務に関するチャットのみを表示させることも可能で、効率的に情報にアクセスできる。
<<TODOリストの確認>>
ユーザに割り当てられたTODOリストも同じ画面から確認することができる。TODOリストには、個別に担当する患者のケアや事務処理、検査依頼、治療計画の更新などのタスクが表示される。それぞれのタスクは優先度や期限が設定されているため、ユーザは日々のスケジュールや業務内容に応じて、効率的にタスクを完了させることができる。また、各タスクのステータス(未着手、進行中、完了)が一目で分かり、ステータスを更新すると関係者に通知されるため、業務の進捗をリアルタイムで共有することが可能である。
<<ワークフローの進捗管理>>
さらに、ユーザが関与しているワークフロー(業務手順)の進捗状況も確認できる。ワークフローは患者の診療手順や検査スケジュール、診療報酬の算定フローなど、医療現場で発生する一連の手順が視覚的に表示される。各ワークフローのステップごとに担当者や期限が設定されており、進捗状況や次に行うべきアクションが明示される。これにより、チーム全体でワークフローを俯瞰し、タスクの抜け漏れや業務の遅延を防止することができる。
【0101】
この実施例では、チャットシステムが電子カルテ(EMR)にあらかじめ設定されたパラメータ情報を把握し、パラメータの状況に応じて以下の操作や情報の表示を行うことが可能となる(検査例の入力、処方例の入力、前回のカルテ内容のコピー入力、内視鏡検査の表示、テンプレートの表示、電子カルテへの指示が紐づいたボタンの表示)。この機能により、医師や医療スタッフは患者の診療時に、状況に応じた必要な情報に迅速にアクセスできるだけでなく、診療内容の記録や処方を効率的に行うことが可能である。また、利用するパラメータ情報と具体的な提示内容は以下の要素に基づいて調整される。
<<患者の状況(初診/再診の例)>>
パラメータ設定では、患者が初診か再診か、外来中か入院中か、退院後初回外来かなどの状況を判別し、それに応じた機能がチャットシステムで提供される。例えば、初診患者には必要な検査の提案が行われ、再診患者には過去の診療記録をコピー入力するためのボタンなどが表示される。状況の確認は電子カルテの情報をもとに行われ、その内容に合わせた通知や提案が自動的に提示される。
<<ユーザの情報(診療科の例)>>
システムは、ユーザが使用している端末から診療科情報を取得し、その診療科に関連した指示が紐づいたボタンを表示する。例えば、消化器内科では内視鏡検査のオプションが提示され、眼科では眼底鏡検査に関連する情報が表示されるなど、診療科ごとに必要な検査や手順の案内が行われる。
<<端末情報(場所の例)>>
システムは、ユーザが使用している端末が置かれている場所のパラメータ情報を取得し、その場所に関連した指示が紐づいたボタンを表示する。例えば、手術室では輸血のオーダーや血液ガスのオーダー、内視鏡室では内視鏡検査関連のオーダーなど、場所ごとに必要な案内が行われる。
<<電子カルテの記載内容>>
電子カルテに記載された内容や状況に基づき、医療従事者への通知や提案が自動的に行われる。カルテの内容によっては、必要な検査の追加提案、薬の処方アドバイス、診療記録の確認や追加情報の入力促進などが行われる。また、診療科別に設けられたテンプレートやボタンも適宜提供されるため、電子カルテへの入力や記録が効率的に行える。
このように、設定されたパラメータとリアルタイムの状況確認により、医療従事者は患者の診療に必要な情報や操作を迅速かつ効率的に行うことが可能となり、診療の質と効率が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、医療従事者間における患者の情報共有としてチャットを活用し、メンション機能を活用することでチャット内容の共有者を柔軟に設定することができ、医療従事者間のコミュニケーションツールとして有用である。
【0103】
[付記B]プログラムは、プロセッサとメモリとを有するコンピュータサーバで実行される。
[B1]
医療システムと連携しており、プロセッサとメモリとを有するコンピュータサーバで実行されるチャットシステムのプログラムであって、
前記チャットシステムは、チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上が、各ユーザまたは各グループユーザのいずれか一つ以上に対して患者毎に開設可能であり、
前記医療システムの個人情報を含む画面状態から、ユーザの電子ボタン操作またはキーボード操作、音声操作等の操作のいずれか一つ以上によってチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上を開くまたは設定することができ、
当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループのいずれか一つ以上に対して設定されることを特徴とする。
[B2]
前記チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上は、ユーザまたはグループユーザによるURLラウンチャーの操作によって開くことができ、
前記開く際に、前記患者情報を取得する患者情報取得部をプロセッサーに有し、
前記患者情報取得部は、
・各患者をチャットルームに関連付ける際に患者情報と紐づける機能と、
・チャットルームを開いたユーザをチャットルームに紐づける機能とを備えることを特徴とする[B1]記載のプログラム。
[B3]
前記操作により、URLラウンチャーを実行し、
URLに、当該患者情報と当該操作した前記ユーザのユーザ情報或いは前記患者情報を加工した患者加工情報のいずれか一つ以上と前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工したユーザ加工情報のいずれか一つ以上が含まれることを特徴とする[B1]又は[B2]記載のプログラム。
[B4]
前記操作により、URLラウンチャーを実行し、
URLに、当該患者情報と当該操作したユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報のいずれか一つ以上を含みかつ、前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報または前記ユーザの所属するグループ情報または前記ユーザの所属するグループ情報の加工した情報のいずれか一つ以上を含み、
当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループに対して設定されることを特徴とする[B1]又は[B2]記載のプログラム。
[B5]
[B1]又は[B2]記載のプログラムは、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で診療報酬に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を医事部門にメンションする機能を実現させることを特徴とするプログラム
[B6]
[B1]又は[B2]記載のプログラムは、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する臨床の所属グループにメンションする機能を実現させることを特徴とするプログラム。
[B7]
[B1]又は[B2]記載のプログラムは、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で緊急の臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する緊急対応の臨床の所属グループにメンションする機能を実現させることを特徴とするプログラム。
[B8]
[B7]において、(プロセッサのSMS連携部に)、さらに緊急対応を担当する医師にアラート付きでメンションを行う機能を有し、自動的に該医師にSMSで緊急内容を通知する機能を実現させることを特徴とするプログラム。
[B9]
[B8]において、該SMS通知時に、前記患者情報を匿名化し、通知内容に「○○病棟について、SMSが発信されました」という形式で通知する機能を実現させることを特徴とするプログラム。
[B10]
[B8]において、病院外にいる医師へのSMSによる通知内容は、匿名化された患者情報のみを含み、患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成する機能を実現させることを特徴とするプログラム。
[B11]
[B8]において、該SMSの通知を受けた医師が指定された電話番号に電話をかけ、SMSで通知された認証IDを入力すると、AIシステムが該IDに基づく匿名化された患者情報を音声で読み上げる機能を(音声応答部によって)実現させることを特徴とするプログラム。
[B12]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、
チャットによるメンションの際に、知識支援システムと連携し、該メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示する機能を(知識支援部によって)実現させることを特徴とするプログラム。
[B13]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、
チャットにログインすると、グループ内のメンバーは各々のグループのチャット内容を見ることができる機能を実現させるプログラム。
[B14]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、
該チャットまたはスレッド内で承認が行われた場合、
該承認に関するチャットまたはスレッドの内容を自動的に消去し、または、
一定時間が経過した場合に該内容を自動的に消去する機能を
(消去部によって)実現させることを特徴とするプログラム。
[B15]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、前記医療システムのTODOに登録する機能を実現させることを特徴するプログラム。
[B16]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、該患者に関するチャット内容を主治医がすべて閲覧できる特権を付与することを特徴とするプログラム。
[B17]
[B1]又は[B2]記載のプログラムにおいて、同じ患者でのチャットルームが立ち上げられた際、ユーザに対して同じ内容のチャット内容が見える機能を実現させることを特徴とするプログラム。
【0104】
[付記C]方法は、プログラムで実現される機能であり、プロセッサとメモリとを有するコンピュータサーバで実行される実行手順である。
[C1]
医療システムと連携しており、プロセッサとメモリとを有するコンピュータサーバで実行されるチャット方法であって、
前記チャット方法は、チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上が、各ユーザまたは各グループユーザのいずれか一つ以上に対して患者毎に開設可能であり、
前記医療システムの個人情報を含む画面状態から、ユーザの電子ボタン操作またはキーボード操作、音声操作等の操作のいずれか一つ以上によってチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上を開くまたは設定することができ、
当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループのいずれか一つ以上に対して設定されることを特徴とする。
[C2]
前記チャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルのいずれか一つ以上は、ユーザまたはグループユーザによるURLラウンチャーの操作によって開くことができ、
前記開く際に、前記患者情報を取得する患者情報取得部をプロセッサーに有し、
前記患者情報取得部は、
・各患者をチャットルームに関連付ける際に患者情報と紐づけ、
・チャットルームを開いたユーザをチャットルームに紐づけることを特徴とする[C1]記載のチャット方法。
[C3]
前記操作により、URLラウンチャーを実行し、
URLに、当該患者情報と当該操作した前記ユーザのユーザ情報或いは前記患者情報を加工した患者加工情報のいずれか一つ以上と前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工したユーザ加工情報のいずれか一つ以上が含まれることを特徴とする[C1]又は[C2]記載のチャット方法。。
[C4]
前記操作により、URLラウンチャーを実行し、
URLに、当該患者情報と当該操作したユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報のいずれか一つ以上を含みかつ、前記ユーザ情報または前記ユーザ情報を加工した情報または前記ユーザの所属するグループ情報または前記ユーザの所属するグループ情報の加工した情報のいずれか一つ以上を含み、
当該患者情報の患者のチャットルーム、チャットスレッド、チャットチャンネルいずれか一つ以上が前記操作したユーザによって開かれるまたは、前記操作したユーザまたは前記操作したユーザの所属するグループに対して設定されることを特徴とする[C1]又は[C2]記載のチャット方法。
[C5]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法は、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で診療報酬に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を医事部門にメンションすることを特徴とするチャット方法。
[C6]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法は、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する臨床の所属グループにメンションすることを特徴とするチャット方法。
[C7]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法は、
(プロセッサのメンション部に)、チャット内で緊急の臨床に関わる内容が発生した場合、自動的に該内容を関連する緊急対応の臨床の所属グループにメンションすることを特徴とするチャット方法。
[C8]
[C7]において、(プロセッサのSMS連携部に)、さらに緊急対応を担当する医師にアラート付きでメンションを行い、自動的に該医師にSMSで緊急内容を通知することを特徴とするチャット方法。
[C9]
[C8]において、該SMS通知時に、前記患者情報を匿名化し、通知内容に「○○病棟について、SMSが発信されました」という形式で通知することを特徴とするチャット方法。
[C10]
[C8]において、病院外にいる医師へのSMSによる通知内容は、匿名化された患者情報のみを含み、患者の個人情報を含まない形式でメッセージを生成することを特徴とするチャット方法。
[C11]
[C8]において、該SMSの通知を受けた医師が指定された電話番号に電話をかけ、SMSで通知された認証IDを入力すると、AIシステムが該IDに基づく匿名化された患者情報を音声で読み上げることを特徴とするチャット方法。
[C12]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法において、
チャットによるメンションの際に、知識支援システムと連携し、該メンション内容に基づいて関連する臨床ガイドラインや診療報酬に関する知識情報をリアルタイムで提示することを特徴とするチャット方法。
[C13]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法において、
チャットにログインすると、グループ内のメンバーは各々のグループのチャット内容を見ることができるチャット方法。
[C14]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法において、
該チャットまたはスレッド内で承認が行われた場合、
該承認に関するチャットまたはスレッドの内容を自動的に消去し、または、
一定時間が経過した場合に該内容を自動的に消去することを特徴とするチャット方法。
[C15]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法において、前記医療システムのTODOに登録することを特徴するチャット方法。
[C16]
[C1]又は[C2]記載のチャット方法において、該患者に関するチャット内容を主治医がすべて閲覧できる特権を付与することを特徴とするチャット方法。
[C17]
[C1]又は[C2]記載のプログラムにおいて、同じ患者でのチャットルームが立ち上げられた際、ユーザに対して同じ内容のチャット内容が見える機能を実現させることを特徴とするチャット方法。
【符号の説明】
【0105】
1 院内端末 2 チャットシステム 3A 医療システム
3B 知識支援システム 4 携帯端末
【要約】
【課題】医療従事者間における患者の情報共有としてチャットを活用して、情報共有相手を柔軟かつタイムリーに設定することができ、患者の個人情報の管理にも配慮した医療従事者間のコミュニケーションツールを提供する。
【解決手段】チャットシステム2は、医療機関が保有する患者情報を含む医療システム3Aと連携し、患者情報と紐づけて患者に応対するユーザとのチャットルームが、患者毎に開設され、前記医療システムの電子ボタン等の操作によってチャット内容の表示が可能である。チャットルームは、ユーザによるURLラウンチャーの操作によって立ち上げることができる。チャットルームを立ち上げると、各患者をチャットルームに関連付ける際に患者情報と紐づける機能と、チャットルームを立ち上げたユーザをチャットルームに紐づける機能とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8