(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-02-10
(45)【発行日】2026-02-19
(54)【発明の名称】プレゼンテーション用ユニット、及び、個室ブース
(51)【国際特許分類】
H04N 7/14 20060101AFI20260212BHJP
E04B 2/74 20060101ALI20260212BHJP
【FI】
H04N7/14 120
E04B2/74 561H
(21)【出願番号】P 2022054418
(22)【出願日】2022-03-29
【審査請求日】2025-02-20
(31)【優先権主張番号】P 2021185669
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】高村 恵花
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健吾
(72)【発明者】
【氏名】川村 正太郎
(72)【発明者】
【氏名】今 健一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】河村 匡人
(72)【発明者】
【氏名】西川 政行
【審査官】橋沼 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-175579(JP,A)
【文献】特開2012-054814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラで撮影される映像を加工してネットワークで伝送することで行われる遠隔プレゼンテーションにおいて用いられるプレゼンテーション用ユニットであって、
天板と、前記天板上の空間に配置されるプロンプタと、前記プロンプタを収容するボックスと、を備え、
前記ボックスの正面には、前記プロンプタを露出させる露出用開口が形成され、
前記ボックスのいずれかの面には、排熱用開口が複数形成される、プレゼンテーション用ユニット。
【請求項2】
前記ボックスは、前記プロンプタの正面部分を囲う正面パネルを含み、
前記露出用開口が前記正面パネルに形成される、請求項1に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項3】
前記ボックスは、映像加工用の操作用機器をさらに収容する、請求項1又は請求項2に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項4】
前記プロンプタには、プレゼンターに光を照射する照明が設けられる、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項5】
前記ボックスは、プレゼンターの音声を入力するための音声入力機器をさらに収容し、
前記ボックスにおける何れかの面には音声入力用開口が形成される、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項6】
前記ボックスは、プレゼンターに音声を出力するための音声出力機器をさらに収容し、
前記ボックスにおける何れかの面には音声出力用開口が形成される、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項7】
前記ボックスの少なくとも一部が不織布で構成される、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項8】
前記ボックスに収容される前記カメラをさらに備える、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項9】
前記天板を支持する脚と、前記天板を昇降させる昇降機構と、をさらに備える、請求項1から請求項8の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項10】
前記ボックスが前記天板に固定される、請求項1から請求項9の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項11】
プレゼンターの背後となる位置に背景部材が設けられ、
前記背景部材を照らす第二の照明をさらに備える、請求項1から請求項10の何れか1項に記載のプレゼンテーション用ユニット。
【請求項12】
前記カメラと、少なくとも水平方向の三方を囲うように配置される複数の側面部と、請求項1から請求項11の何れか一項に記載のプレゼンテーション用ユニットと、を備えた個室ブース。
【請求項13】
前記側面部の少なくとも一つがガラスで構成される、請求項12に記載の個室ブース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、遠隔プレゼンテーションの際に用いられるプレゼンテーション用ユニット、及び、個室ブースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔プレゼンテーションの際に用いられる情報表示システムが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような情報表示システムをボックスに収容した場合、ボックス内の温度が高くなって情報表示システムに悪影響が出る可能性があった。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、カメラで撮影される映像を加工してネットワークで伝送することで行われる遠隔プレゼンテーションにおいて用いられるプレゼンテーション用ユニットであって、天板と、前記天板上の空間に配置されるプロンプタと、前記プロンプタを収容するボックスと、を備え、前記ボックスの正面には、前記プロンプタを露出させる露出用開口が形成され、前記ボックスのいずれかの面には、排熱用開口が複数形成される。
【0006】
上記第1観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、排熱用開口から熱を放出することができるため、ボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0007】
また、本発明の第2観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスは、前記プロンプタの正面部分を囲う正面パネルを含み、前記露出用開口が前記正面パネルに形成される。
【0008】
上記第2観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、プロンプタの表示部以外の部分を正面パネルで被覆できるため、プレゼンテーション用ユニットの意匠性を高めることができる。
【0009】
また、本発明の第3観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点又は第2観点に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスは、映像加工用の操作用機器をさらに収容する。
【0010】
上記第3観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、操作用機器を露出させないことにより、プレゼンテーション用ユニットの意匠性を高めることができる。
【0011】
また、本発明の第4観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第3観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記プロンプタには、プレゼンターに光を照射する照明が設けられる。
【0012】
上記第4観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、カメラで撮影する映像の画質を向上させることができる。
【0013】
また、本発明の第5観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第4観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスは、プレゼンターの音声を入力するための音声入力機器をさらに収容し、前記ボックスにおける何れかの面には音声入力用開口が形成される。
【0014】
上記第5観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、音声入力機器を露出させないことにより、プレゼンテーション用ユニットの意匠性を高めることができる。
【0015】
また、本発明の第6観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第5観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスは、プレゼンターに音声を出力するための音声出力機器をさらに収容し、前記ボックスにおける何れかの面には音声出力用開口が形成される。
【0016】
上記第6観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、音声出力機器を露出させないことにより、プレゼンテーション用ユニットの意匠性を高めることができる。
【0017】
また、本発明の第7観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第6観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスの少なくとも一部が不織布で構成される。
【0018】
上記第7観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、プレゼンテーション用ユニットの吸音性能を向上させることができる。
【0019】
また、本発明の第8観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第7観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスに収容される前記カメラをさらに備える。
【0020】
上記第8観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、個室ブース内で使用する際にボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0021】
また、本発明の第9観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第8観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記天板を支持する脚と、前記天板を昇降させる昇降機構と、をさらに備える。
【0022】
上記第9観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、プロンプタの高さ調整を行うことが可能となる。
【0023】
また、本発明の第10観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第9観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、前記ボックスが前記天板に固定される。
【0024】
上記第10観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、ボックスの安定性を向上させることができる。
【0025】
また、本発明の第11観点に係るプレゼンテーション用ユニットは、第1観点から第10観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットであって、プレゼンターの背後となる位置に背景部材が設けられ、前記背景部材を照らす第二の照明をさらに備える。
【0026】
上記第11観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、カメラで撮影する映像にプレゼンターの影を映りにくくすることができる。
【0027】
また、本発明の第12観点に係る個室ブースは、前記カメラと、少なくとも水平方向の三方を囲うように配置される複数の側面部と、第1観点から第11観点の何れか一に係るプレゼンテーション用ユニットを備える。
【0028】
上記第12観点に係る個室ブースによれば、個室ブース内で撮影する際にボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0029】
また、本発明の第13観点に係る個室ブースは、第12観点に係る個室ブースであって、前記側面部の少なくとも一つがガラスで構成される。
【0030】
上記第13観点に係る個室ブースによれば、個室ブースの外観を向上させることができる。
【発明の効果】
【0031】
以上における本発明に係るプレゼンテーション用ユニット、及び、個室ブースは、以下に示す効果を奏する。
【0032】
第1観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、ボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0033】
第2観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、意匠性を高めることができる。
【0034】
第3観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、意匠性を高めることができる。
【0035】
第4観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、カメラで撮影する映像の画質を向上させることができる。
【0036】
第5観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、意匠性を高めることができる。
【0037】
第6観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、意匠性を高めることができる。
【0038】
第7観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、吸音性能を向上させることができる。
【0039】
第8観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、ボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0040】
第9観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、プロンプタの高さ調整を行うことが可能となる。
【0041】
第10観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、ボックスの安定性を向上させることができる。
【0042】
第11観点に係るプレゼンテーション用ユニットによれば、カメラで撮影する映像にプレゼンターの影を映りにくくすることができる。
【0043】
第12観点に係る個室ブースによれば、個室ブース内で撮影する際にボックス内の温度上昇を抑制することができる。
【0044】
第13観点に係る個室ブースによれば、個室ブースの外観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】什器システムを収容するブースを示した斜視図。
【
図2】什器システムを収容するブースを示した平面図。
【
図3】什器システムを収容するブースを示した側方断面図。
【
図7】プレゼンテーション用ユニットを収容するブースの使用状態を示した斜視図。
【
図8】プレゼンテーション用ユニットを収容するブースの非使用状態を示した斜視図。
【
図9】プレゼンテーション用ユニットを収容するブースの非使用状態を示した平面図。
【
図10】プレゼンテーション用ユニットを収容するブースの使用状態を示した側方断面図。
【
図11】プレゼンテーション用ユニットを示した斜視図。
【
図12】プレゼンテーション用ユニットを示した正面図。
【
図13】プレゼンテーション用ユニットを示した分解斜視図。
【
図14】プレゼンテーション用ユニットを示した側方断面図。
【
図15】背景構成ユニットの別実施例を示した後方斜視図。
【
図16】背景構成ユニットの別実施例を示した前方斜視図。
【
図17】背景構成ユニットの別実施例を示した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下では
図1から
図6を用いて、本発明の什器システムの一実施形態に係る通信ユニット10について説明する。
図1から
図3に示す如く、本実施形態に係る通信ユニット10はブース1に収容されている。ブース1は床面Fに載置されて一人又は小人数で室内を利用するために構成されている。以下では、ブース1において通信ユニット10が配置されている側(
図2及び
図3における左側)をブース1の前方として記載する。また、ブース1の内部でブース1の前方に向かって左側(
図2における下側)をブース1の左側方として記載する。
【0047】
図1から
図3に示す如く、ブース1は上方に開口部が形成された筒形状の周壁2により個室を構成する。周壁2は四本の支柱2aと、支柱2aによって平面視で矩形に連結された複数のパネル2b・2b・・と、で構成される。
図1及び
図2に示す如く、左側のパネル2bの後部にはヒンジを介して扉2cが回動可能に支持される。
【0048】
図1から
図3に示す如く、周壁2の内側面の前側及び左右両側の前部には、不織布等の吸音素材で形成された複数の吸音パネル2dが設けられる。ブース1においては、ブース1の内部の利用者Uからの発声を吸音パネル2dで吸収することにより、ブース1の遮音性(ブース1の内部と外部との相互間において伝達される音量の減衰性)を高める構成としている。
【0049】
ブース1において、周壁2の開口部には
図1から
図3に示す如く、ブース1の左右方向に沿って柱状のフレーム2eが架け渡されている。また、開口部の左右方向中央部には、ブース1の前後方向に沿って屋根部材2fが設けられている。
【0050】
上記の如く、ブース1においては、周壁2の開口部を遮蔽する遮蔽部として屋根部材2fが設けられる。このように、ブース1の内部の利用者Uからの発声を屋根部材2fで反射させることにより、発声がブース1の外部に放出され難くなるため、ブース1の遮音性を高めることができる。また、開口部において屋根部材2fの両側が開放されているため、スプリンクラー等による上方からの散水性を阻害することがない。
【0051】
図1から
図3に示す如く、ブース1の内部において、通信ユニット10の後方には椅子3が配置される。また、椅子3の後方には板状の背景部材4が設けられる。
図3に示す如く、背景部材4は通信ユニット10の利用者Uの背景を構成する。背景部材4は表面が緑色、青色、白色、黒色等の単色で構成されている。
【0052】
図4から
図6に示す如く、通信ユニット10は上下昇降デスク20、カメラ30、映像表示部であるプロンプタ40、及び、図示しない汎用のコンピュータ等の通信機器を主な構成要素として構成される。通信ユニット10は、通信機器によりインターネット、ローカルエリアネットワークなどのネットワークに接続されており、これらのネットワークを介して映像を一方向又は双方向に通信する遠隔コミュニケーション(WEB会議やWEBセミナー等)に用いられる。
【0053】
上下昇降デスク20は、天板21と、天板21を支持する脚22・22と、脚22・22を上下に伸縮させる駆動部であるモータ23と、天板21の上側に設けられるカバー24と、を備える。天板21の下方における脚22の基端部上面には、モータ23の駆動を操作するための操作部23aが設けられる。上下昇降デスク20の利用者Uは、操作部23aを操作することにより脚22・22を伸縮させて、天板21を上下に昇降させることができる。
【0054】
カメラ30は、天板21の上側に設けられて上下昇降デスク20の利用者Uを撮影する。カメラ30で撮影した映像は、通信機器及びネットワークを介して送信されることにより遠隔コミュニケーションに用いられる。
【0055】
映像表示部であるプロンプタ40は、天板21の上側に設けられ、上下昇降デスク20の利用者Uに対して、遠隔コミュニケーションに用いられる映像を表示する。具体的に、プロンプタ40は、ディスプレイ41とハーフミラー42とにより構成されている。
【0056】
図4から
図6に示す如く、通信ユニット10において、ハーフミラー42、ディスプレイ41、及び、カメラ30は、カバー24に収容されている。ハーフミラー42は、入射した光の一部を反射し一部を透過させる特徴を有する。即ち、ハーフミラー42を明るい側と暗い側との間に置くと、明るい側からの光は一部が反射して一部が暗い側に透過する。これにより、明るい側にいる利用者Uがハーフミラー42を見ると鏡のように光が反射して見える。一方、カバー24の内部に収容されることにより暗い側に設けられたカメラ30からハーフミラー42を撮影すると、
図5及び
図6中に示す撮影領域Paに示す如く、明るい側にいる利用者Uの姿が透過して撮影される。
【0057】
ディスプレイ41は、通信機器及びネットワークを介して送受信されることにより遠隔コミュニケーションに用いられる映像を上方に向けて出力する。ハーフミラー42はディスプレイ41の上方で傾斜して配置されることにより、
図5及び
図6に示す如くディスプレイ41が出力した映像光Prの一部を天板21の手前側(利用者Uの側)に反射させる。これにより、利用者Uはディスプレイ41が出力した映像を視認することができる。
【0058】
本実施形態に係る什器システムである通信ユニット10において、プロンプタ40は遠隔コミュニケーションに用いられる映像をカメラ30と水平方向に重なる位置に表示する。具体的には、カメラ30はハーフミラー42よりも天板21の奥側に配置される。これにより、
図5及び
図6に示す如く、ディスプレイ41からの映像光Prがハーフミラー42で反射する箇所をカメラ30の撮影領域Paの範囲内とすることができる。
【0059】
このため、通信ユニット10の利用者Uがプロンプタ40で表示する映像を視認した際に、利用者Uの目線はカメラ30に向かうため、自然な目線の利用者Uをカメラ30で撮影することができる。即ち、ディスプレイ41から出力されてハーフミラー42に表示される映像を見る姿勢で利用者Uがカメラ30で撮影されるため、利用者Uが自然な目線で遠隔コミュニケーションをとることができる。
【0060】
また、本実施形態に係る通信ユニット10によれば、カメラ30及びプロンプタ40は上下昇降デスク20における天板21の上側に設けられている。これにより、利用者Uが操作部23aを操作することにより、カメラ30とプロンプタ40との高さを調節することが可能となる。このため、利用者Uの体格が異なる場合でも、カメラ30及びプロンプタ40の高さを利用者Uの顔の高さに調節しやすい。
【0061】
具体的には
図5に示す第一実施例の如く、比較的低身長の利用者ULのように体格が小さい場合でも、天板21の高さを低く調節することにより、自然な目線の利用者ULをカメラ30で撮影することができる。また、
図6に示す第二実施例の如く、比較的高身長の利用者UHのように体格が大きい場合でも、天板21の高さを高く調節することにより、自然な目線の利用者UHをカメラ30で撮影することができる。
【0062】
このように、本実施形態に係る通信ユニット10によれば、利用者Uの体格が異なる場合でも、利用者Uが操作部23aを操作して天板21の高さを調節することにより、カメラ30及びプロンプタ40の高さを利用者Uの顔の高さに調節することができる。このため、通信ユニット10によれば、利用者Uの体格に関わらず自然な目線で遠隔コミュニケーションをとることができる。
【0063】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図5及び
図6に示す如く、カメラ30とプロンプタ40とが天板21の上面で一体的に構成される。これにより、通信ユニット10を容易に設置することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図4に示す如く、遠隔コミュニケーションで用いられる映像の加工を行うためのコントロールパネルとして映像加工装置51をさらに備える。これにより、遠隔コミュニケーションに用いられる映像を加工することができる。具体的には、カメラ30で撮影した映像から利用者Uのみを抽出したり、抽出した利用者Uの映像の大きさを変更したりすることができる。
【0065】
本実施形態に係る通信ユニット10の後方には、ブース1の内部に背景部材4を設けているため、カメラ30で撮影した映像から利用者Uのみを抽出する加工を容易に行うことができる。また、本実施形態においては背景部材4の表面が単色で構成することにより、撮影内容から利用者Uのみを映像として抽出しやすくしている。
【0066】
なお、ブース1に設ける背景部材については、
図1及び
図2に示す如く板状のものだけでなく、巻取り可能なシート状のものを採用することができる。この場合、背景部材を使用しない場合は背景部材を巻き取って収容することができる。また、ブースの後部の内面を単色で彩色することにより、ブースの内面を背景として用いることも可能である。
【0067】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図4に示す如く、遠隔コミュニケーションで用いられる映像の切替を行うための映像切替装置52をさらに備える。これにより、遠隔コミュニケーションに用いられる複数の映像を切り替えることができる。具体的には、カメラ30で撮影した映像と、遠隔コミュニケーションの通信相手の映像とのどちらをプロンプタ40で表示するかを切り替えることができる。
【0068】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図4に示す如く、利用者Uの手元を撮影する第二のカメラとして手元カメラ61を備える構成とすることができる。これにより、利用者Uが遠隔コミュニケーションで用いる映像の質を向上させることができる。なお、手元カメラ61で撮影した映像は映像切替装置52により他の映像と切り替えることが可能である。
【0069】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図4に示す如く、カメラによって撮影される範囲において利用者Uを照らす照明部材62を備える構成とすることができる。これにより、利用者Uの周囲を明るくすることができるため、遠隔コミュニケーションで用いる映像の質を向上させることができる。
【0070】
また、本実施形態に係る通信ユニット10においては
図4に示す如く、遠隔コミュニケーションの音声を出力するスピーカ63をさらに備える構成とすることができる。これにより、ブース1内に音声を出力させて遠隔コミュニケーションを行うことができる。
【0071】
なお、通信ユニット10においては、
図4以外の図で示すように、上記の手元カメラ61、照明部材62、及びスピーカ63を設けない構成とすることも可能である。
【0072】
次に、
図7から
図14を用いて、本発明のプレゼンテーション用ユニットの一実施形態に係る通信ユニット110について説明する。
図7から
図10に示す如く、本実施形態に係る通信ユニット110はブース101に収容されている。ブース101は床面Fに載置されて一人又は小人数で室内を利用するために構成されている。
【0073】
以下では、ブース101において通信ユニット110が配置されている側(
図9及び
図10における左側)をブース101の前方として記載する。また、ブース101の内部でブース101の前方に向かって左側(
図9における下側)をブース101の左側方として記載する。なお、通信ユニット110について説明する場合は、通信ユニット110の使用者であるプレゼンターUの側を通信ユニット110の前方として説明する。
【0074】
図7から
図10に示す如く、ブース101は上方に開口部が形成された筒形状の周壁2により個室を構成する。本実施形態において、周壁2を構成するパネル2b及び扉2cには透明なガラスパネルが採用される。周壁2の主な構成は前記実施形態において説明したブース10における周壁2と同様であるため、前記実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0075】
図8から
図10に示す如く、ブース101の内部において、通信ユニット110の前方には椅子103が配置される。また、通信ユニット110の内部には、椅子103の背後に背景構成ユニット104が設けられる。
図9及び
図10に示す如く、背景構成ユニット104は通信ユニット110のプレゼンターUの背景を構成する。
【0076】
図11、
図12、及び
図14に示す如く、通信ユニット110は上下昇降デスク120、カメラ130、映像表示部であるプロンプタ140、後部カバー部材124、前部カバー部材125、プロンプタ支持ケース126、及び、図示しない汎用のコンピュータ等の通信機器を主な構成要素として構成される。
【0077】
通信ユニット110は、通信機器によりインターネット、ローカルエリアネットワークなどのネットワークに接続されている。通信ユニット110は、カメラ130で撮影される映像を加工してネットワークで伝送することで行われる遠隔プレゼンテーション(WEB会議やWEBセミナー等)に用いられる。
【0078】
上下昇降デスク120は、天板121と、天板121を支持する脚122・122と、脚122・122を上下に伸縮させる駆動部である図示しないモータ(天板121の昇降機構)と、を備える。プレゼンターUは、モータを操作することにより脚122・122を伸縮させて、天板121を上下に昇降させることができる。本実施形態において、天板121の前端部(プレゼンターU側の端部)の下側には、背景構成ユニット104を照らす背景用照明121aが設けられる。天板121の上面には、プロンプタ支持ケース126が配置される。
【0079】
図11及び
図12に示す如く、プロンプタ支持ケース126の上面には、電源ボックス127、及び、プレゼンターUの音声を入力するための音声入力機器である集音マイク144が配置される。また、プロンプタ支持ケース126の前面下部には、プレゼンターUに音声を出力するための音声出力機器であるスピーカ143が設けられる。
【0080】
カメラ130は、天板121の上側においてプロンプタ支持ケース126の内部に設けられる。カメラ130は、上下昇降デスク120を使用するプレゼンターUを撮影する。カメラ130で撮影した映像は、通信機器及びネットワークを介して送信されることにより遠隔コミュニケーションに用いられる。
【0081】
映像表示部であるプロンプタ140は、天板121の上側に設けられたプロンプタ支持ケース126に収容される。プロンプタ140は、プレゼンターUに対して、遠隔コミュニケーションに用いられる映像を表示する。具体的に、プロンプタ140は、ディスプレイ141とハーフミラー142とにより構成されている。プロンプタ140において、ハーフミラー142の両側には、プレゼンターUに光を照射する照明142a・142aが設けられる。
【0082】
プロンプタ140におけるハーフミラー142は、入射した光の一部を反射し一部を透過させる特徴を有する。即ち、ハーフミラー142を明るい側と暗い側との間に置くと、明るい側からの光は一部が反射して一部が暗い側に透過する。これにより、明るい側にいるプレゼンターUがハーフミラー142を見ると鏡のように光が反射して見える。一方、ボックスの内部に収容されることにより暗い側に設けられたカメラ130からハーフミラー142を撮影すると、明るい側にいるプレゼンターUの姿が透過して撮影される。
【0083】
ディスプレイ141は、通信機器及びネットワークを介して送受信されることにより遠隔コミュニケーションに用いられる映像を上方に向けて出力する。ハーフミラー142はディスプレイ141の上方で傾斜して配置されることにより、ディスプレイ141が出力した映像光の一部を天板121の手前側(プレゼンターUの側)に反射させる。これにより、プレゼンターUはディスプレイ141が出力した映像を視認することができる。
【0084】
本実施形態に係るプレゼンテーション用ユニットである通信ユニット110においても、プロンプタ140は遠隔コミュニケーションに用いられる映像をカメラ130と水平方向に重なる位置に表示する。具体的には、カメラ130はハーフミラー142よりも天板121の奥側に配置される。これにより、ディスプレイ141からの映像光がハーフミラー142で反射する箇所をカメラ130の撮影領域の範囲内とすることができる。
【0085】
このため、プレゼンターUがプロンプタ140で表示する映像を視認した際に、プレゼンターUの目線はカメラ130に向かうため、自然な目線のプレゼンターUをカメラ130で撮影することができる。即ち、ディスプレイ141から出力されてハーフミラー142に表示される映像を見る姿勢でプレゼンターUがカメラ130で撮影されるため、プレゼンターUが自然な目線で遠隔コミュニケーションをとることができる。
【0086】
また、本実施形態に係る通信ユニット110においても、カメラ130及びプロンプタ140は上下昇降デスク120における天板121の上側に設けられている。これにより、プレゼンターUがカメラ130とプロンプタ140との高さを調節することが可能となる。このため、プレゼンターUの体格が異なる場合でも、カメラ130及びプロンプタ140の高さをプレゼンターUの顔の高さに調節しやすい。
【0087】
また、本実施形態に係る通信ユニット110においては
図13に示す如く、遠隔コミュニケーションで用いられる映像の加工を行うためのコントロールパネルとして映像加工装置151が天板121に配置される。これにより、遠隔コミュニケーションに用いられる映像を加工することができる。具体的には、カメラ130で撮影した映像からプレゼンターUのみを抽出したり、抽出したプレゼンターUの映像の大きさを変更したりすることができる。
【0088】
また、本実施形態に係る通信ユニット110においては
図13に示す如く、遠隔コミュニケーションで用いられる映像の切替を行うための映像切替装置152が天板121に配置される。これにより、遠隔コミュニケーションに用いられる複数の映像を切り替えることができる。具体的には、カメラ130で撮影した映像と、遠隔コミュニケーションの通信相手の映像とのどちらをプロンプタ140で表示するかを切り替えることができる。
【0089】
図11から
図14に示す如く、通信ユニット110において、ハーフミラー142、ディスプレイ141、カメラ130、及び、プロンプタ支持ケース126は、後部カバー部材124と、正面パネルである前部カバー部材125と、で構成されたボックスに収容されている。後部カバー部材124と前部カバー部材125とで構成されるボックスは、天板121に固定される。
【0090】
前部カバー部材125は、ボックスの前部(プレゼンターUの側)を構成するパネル部材であり、プロンプタ140の正面部分を囲うように設けられる。本実施形態において、前部カバー部材125は不織布を圧縮して形成される。
図12に示す如く、前部カバー部材125には、音声入力用開口125a、露出用開口125b、音声出力用開口125c、操作用開口125d、天板用開口125e、電源用開口125f等の各種開口が形成される。
【0091】
音声入力用開口125aは、集音マイク144の前側に形成される。プレゼンターUが発した音声は、音声入力用開口125aを通って集音マイク144により集音される。露出用開口125bはプロンプタ140のハーフミラー142を露出させる。プレゼンターUは、ディスプレイ141が出力してハーフミラー142に表示される映像を、露出用開口125bを通じて視認することができる。
【0092】
音声出力用開口125cは、スピーカ143の前側に形成される。スピーカ143が発した音声は、音声出力用開口125cを通ってプレゼンターUに出力される。操作用開口125dは、天板121の上側近傍に、左右二箇所に形成される。プレゼンターUは、操作用開口125dから手を挿入して、映像加工装置151又は映像切替装置152を操作することができる。
【0093】
天板用開口125eは、天板121と同じ高さ位置に形成される。
図13及び
図14に示す如く、前部カバー部材125を上下昇降デスク120に組付ける際には、天板121が天板用開口125eに挿通される。電源用開口125fは、前部カバー部材125の上部左側で電源ボックス127の前側に形成される。プレゼンターUは、電源用開口125fから指を挿入して、電源ボックス127のスイッチを操作することができる。
【0094】
後部カバー部材124は、ボックスの後部を構成する箱体であり、プロンプタ支持ケース126の上方、側方、及び、後方を囲うように設けられる。
図13に示す如く、後部カバー部材124は、上部カバー124t、二枚の側部カバー124s・124s、及び、背部カバー124bを組み合わせて形成される。
【0095】
図13に示す如く、上部カバー124tと背部カバー124bとには、複数の排熱用開口124h・124h・・が形成される。本実施形態に係る通信ユニット110では、ボックスを構成する後部カバー部材124に複数の排熱用開口124h・124h・・を形成することにより、プロンプタ140で発生した熱を排熱用開口124h・124h・・から放出することができる。これにより、後部カバー部材124と前部カバー部材125とで形成されたボックス内の温度上昇を抑制することが可能となる。
【0096】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、ボックスはプロンプタ140の正面部分を囲う正面パネルとして前部カバー部材125を備えて構成される。そして、プロンプタ140のハーフミラー142を露出させる露出用開口125bが前部カバー部材125に形成される。これにより、プロンプタ140の表示部であるハーフミラー142以外の部分を前部カバー部材125で被覆できる。このため、通信ユニット110の意匠性を高めることができる。
【0097】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、前部カバー部材125と後部カバー部材124とで構成されるボックスには、映像加工用の操作用機器である映像加工装置151が収容されている。そして、操作用開口125dを介して映像加工装置151を操作することを可能としている。これにより、映像加工装置151を露出させないことにより、通信ユニット110の意匠性を高めることができる。
【0098】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、プロンプタ140のハーフミラー142の両側には、プレゼンターUに光を照射する照明142a・142aが設けられる。これにより、カメラ130でプレゼンターUを撮影する映像の画質を向上させることができる。
【0099】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、前部カバー部材125と後部カバー部材124とで構成されるボックスは、プレゼンターUの音声を入力するための音声入力機器として集音マイク144をさらに収容し、前部カバー部材125には音声入力用開口125aが形成される。このように、集音マイク144を露出させないことにより、通信ユニット110の意匠性を高めることができる。
【0100】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、前部カバー部材125と後部カバー部材124とで構成されるボックスは、プレゼンターUに音声を出力するための音声出力機器としてスピーカ143をさらに収容し、前部カバー部材125には音声出力用開口125cが形成される。このように、スピーカ143を露出させないことにより、通信ユニット110の意匠性を高めることができる。
【0101】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、前部カバー部材125が不織布で構成される。これにより、通信ユニット110の吸音性能を向上させることができる。
【0102】
また、本実施形態に係る通信ユニット110は、個室ブースであるブース101内に配置される。本実施形態において、通信ユニット110をブース101内で使用する際に、プロンプタ140で発生した熱を排熱用開口124h・124h・・から放出することができるため、ボックス内の温度上昇を抑制することが可能となる。
【0103】
また、本実施形態に係る通信ユニット110は、天板121を支持する脚122・122と、天板121を昇降させる昇降機構と、を備える。これにより、プロンプタ140の高さ調整を行うことが可能となる。
【0104】
また、本実施形態に係る通信ユニット110において、前部カバー部材125と後部カバー部材124とで構成されるボックスは、上下昇降デスク120の天板121に固定される。これにより、通信ユニット110においてボックスの安定性を向上させることができる。
【0105】
また、本実施形態に係る通信ユニット110の後方には、ブース101の内部に背景構成ユニット104を設けている。背景構成ユニット104を構成するカーテン104dの表面(プレゼンターUの側に向けられる面)は、映像を加工する際にカメラ130の撮影内容からプレゼンターUのみを画像として抽出しやすい色彩(緑色、青色、白色、黒色等の単色)若しくは模様で構成される。このため、カメラ130で撮影した映像からプレゼンターUのみを抽出する加工を容易に行うことができる。
【0106】
背景構成ユニット104は、ブース101における後部のパネル2bに固定される固定部材104aと、固定部材104aに支持されて平面視でコ字形状に形成された支持部材104bと、支持部材104bの下面に設けられるカーテンレール104cと、カーテンレール104cに沿って開閉可能とされる背景部材であるカーテン104dと、を備える。背景構成ユニット104を使用しない場合、カーテン104dは
図8及び
図9に示す如く一方の側に集めて纏められる。
【0107】
図7から
図9に示す如く、支持部材104b及びカーテンレール104cは平面視でコ字形状に形成される。これにより、背景構成ユニット104を使用する際にカーテン104dを広げた場合は、カーテン104dはプレゼンターUの両側方と後方とに位置する。換言すれば、カーテン104dは、プレゼンターUの後方に設けられる後背部と、プレゼンターUの側方に設けられる側部と、を含んで構成される。このように、背景構成ユニット104は、プレゼンターUの側方にも背景部材であるカーテン104dが設けられるため、カメラ130で撮影する際に画角を大きくすることが可能となる。
【0108】
また、背景構成ユニット104において、支持部材104bが平面視でコ字形状に形成され、カーテン104dは、プレゼンターUの後方に設けられる後背部と、プレゼンターUの両側方に設けられる二個の側部と、が連続して構成される。上記の如く、背景構成ユニット104は、プレゼンターUの両側方に背景部材であるカーテン104dが設けられるため、カメラ130で撮影する際に画角をより大きくすることが可能となる。
【0109】
また、背景構成ユニット104は、カメラ130と、水平方向の三方を囲う側面部と、を備える個室ブースであるブース101内に配置される。これにより、背景構成ユニット104をブース101内で使用する際に、カメラ130の画角を大きくすることが可能となる。
【0110】
また、背景構成ユニット104において、カーテン104dは、プレゼンターUの側に向けられる表面と、表面の裏側に形成される裏面と、を備える。この際、表面と裏面とは色彩若しくは模様が異なって形成されることが好ましい。これにより、裏面の意匠性を向上させることができるため、周壁2にガラスパネルが採用されたブース101で使用した際に外観を向上させることができる。
【0111】
また、カーテン104dにおいて、裏面は、表面よりも光の反射率が高くなるように構成されることが好ましい。これにより、ブース101で使用した際に、外部からの光が透過せずに外側に反射するため、外観をより向上させることができる。
【0112】
上記の如く、背景構成ユニット104をブース101の内部で使用する場合、ブース101の側面部(パネル2b又は扉2c)の少なくとも一つがガラスで構成されることが好ましい。これにより、ブース101の外観で背景構成ユニット104を視認し易くなるため、ブース101の外観を向上させることができる。
【0113】
また、本実施形態において、通信ユニット110における天板121の前端部には、背景構成ユニット104を照らす第二の照明として背景用照明121aが設けられる。これにより、プレゼンターUの影が、カーテン104dにおけるプレゼンターUの背後の小さな領域に形成することができる。このため、カメラ130で撮影する映像にプレゼンターUの影を映りにくくでき、カメラ130で撮影する画像の画質を向上させることができる。
【0114】
また、本実施形態に係る通信ユニット110の後方には、背景構成ユニット104に代えて、
図15から
図17に示す変形例の如く、自立型の背景構成ユニット204を設けることも可能である。この場合、ブース101の有無に関わらず背景構成ユニット204を使用することができる。即ち、ブース101の内部に背景構成ユニット204を配置する構成と、ブース101を用いずに背景構成ユニット204を単独で使用する構成と、のうち何れを採用することも可能となる。
【0115】
背景構成ユニット204は、床面に自立可能に形成された枠体であるフレーム204aと、平面視でコ字形状に形成された支持部材204bと、支持部材204bに支持される板状の背景部材204cと、を備える。
【0116】
図15から
図17に示す如く、支持部材204bは平面視でコ字形状に形成される。これにより、背景部材204cはプレゼンターUの両側方と後方とに位置する。即ち、自立型の背景構成ユニット204においても、背景部材204cは、プレゼンターUの後方に設けられる後背部と、プレゼンターUの側方に設けられる側部と、を含んで構成される。
【0117】
背景部材204cの表面(プレゼンターUの側に向けられる面)は、映像を加工する際にカメラ130の撮影内容からプレゼンターUのみを画像として抽出しやすい色彩若しくは模様で構成される。上記の如く、自立型の背景構成ユニット204においても、プレゼンターUの側方にも背景部材204cが設けられるため、カメラ130で撮影する際に画角を大きくすることが可能となる。
【0118】
[他の変形例]
上記の各実施形態は、以下に示す他の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、本明細書に記載する各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
【0119】
上記実施形態に係る通信ユニットはブースの内部に収容されているが、通信ユニットはブースに収容せずに単独で使用することも可能である。また、通信ユニットをブースに収容する場合でも、ブースの形状は矩形状以外の他の形状とすることが可能である。例えば、ブースを平面視で円形状、三角形状、五角形状、台形状等の形状とすることも可能である。また、ブースを上面が開口せずに天井で覆われる構成とすることも可能である。
【0120】
上記実施形態に係る通信ユニットは、利用者が椅子に座って上下昇降デスクを使用するように構成されるが、通信ユニットが備える上下昇降デスクを、利用者が立位で使用する構成とすることも可能である。また、通信ユニットが備える上下昇降デスクを、利用者がハイチェアに座って使用する構成とすることも可能である。
【0121】
上記実施形態に係る通信ユニットが備える映像表示部であるプロンプタは、ディスプレイとハーフミラーとにより構成されるが、映像表示部を他の構成とすることも可能である。例えば、映像表示部をスクリーンとプロジェクタとで構成することもできる。この場合、スクリーンに孔を空けてスクリーンの背後にカメラを設ける構成や、スクリーンの手前にカメラを配置する構成を採用することにより、遠隔コミュニケーションに用いられる映像をカメラと水平方向に重なる位置に表示することが可能となる。
【0122】
また、上記実施形態に係る通信ユニットにおいて、ディスプレイをハーフミラーの上方に配置し、ハーフミラーをディスプレイの下方で傾斜して配置する構成とすることも可能である。この場合でも、ディスプレイが出力した映像光の一部を天板の手前側(利用者の側)に反射させることができるため、利用者はディスプレイが出力した映像を視認することができる。
【0123】
また、上記実施形態に係る通信ユニットを用いて遠隔コミュニケーションを行う際に、映像以外に音声等の信号を通信することも可能である。また、ブースに設けるマイクやスピーカが指向性を有する場合は、最適な高さで、マイクの集音性を高めることができる。また、スピーカから出力する音声について、周囲に影響がでない音量に下げることが可能となる。
【0124】
また、上記実施形態に係る通信ユニット110では、ボックスを構成する後部カバー部材124のうち、上部カバー124tと背部カバー124bとに複数の排熱用開口124h・124h・・を形成しているが、排熱用開口124hを側部カバー124s・124s又は前部カバー部材125に形成することも可能である。
【0125】
また、前部カバー部材125を設けず、後部カバー部材124のみでボックスを構成することも可能である。また、前部カバー部材125及び後部カバー部材124で構成するボックスを全て不織布で構成することも、前部カバー部材125以外の他の一部を不織布で構成することも可能である。
【0126】
また、上記実施形態に係る通信ユニット110において、カメラ130、映像加工装置151、映像切替装置152、音声出力機器であるスピーカ143、及び、音声入力機器である集音マイク144の何れかをボックスの外に配置する構成とすることも可能である。また、通信ユニット110が、照明142a・142aと背景用照明121aとのうち何れか一方又は両方を備えない構成とすることも可能である。
【0127】
また、上記実施形態に係る通信ユニット110において、プロンプタ140は天板121の上の空間に配置されていれば良い。即ち、プロンプタ140は天板121の上面に直接的に配置される構成、又は、天板121の上方で他の部材を介して配置される構成の何れを採用することも可能である。
【0128】
また、背景構成ユニットのうち、背景部材は平面視でコ字形状に形成されるが、背景部材を、平面視で角部が曲面となるU字形状や、半円形状に形成することも可能である。また、背景部材の後背部と側部とが連続せずに、それぞれが独立して設けられる構成とすることも可能である。
【0129】
また、背景構成ユニット204の如く、個室ブースを用いずに単独で使用する構成とすることもできる。また、背景部材の表面と裏面との色彩又は模様を共通化することも可能である。また、背景構成ユニットを使用する個室ブースの周壁として、不透明なスチールパネルを用いることも可能である。
【符号の説明】
【0130】
1 ブース 2 周壁
2a 支柱 2b パネル
2c 扉 2d 吸音パネル
2e フレーム 2f 屋根部材
3 椅子 4 背景部材
10 通信ユニット(什器システム)
20 上下昇降デスク 21 天板
22 脚 23 モータ(駆動部)
23a 操作部 24 カバー
30 カメラ
40 プロンプタ(映像表示部)
41 ディスプレイ 42 ハーフミラー
51 映像加工装置(コントロールパネル)
52 映像切替装置
61 手元カメラ 62 照明部材
63 スピーカ
101 ブース 103 椅子
104 背景構成ユニット 104a 固定部材
104b 支持部材 104c カーテンレール
104d カーテン(背景部材)
110 通信ユニット(プレゼンテーション用ユニット)
120 上下昇降デスク 121 天板
121a 背景用照明 122 脚
124 後部カバー部材 124t 上部カバー
124s 側部カバー 124b 背部カバー
124h 排熱用開口 125 前部カバー部材(正面パネル)
125a 音声入力用開口 125b 露出用開口
125c 音声出力用開口 125d 操作用開口
125e 天板用開口 125f 電源用開口
126 プロンプタ支持ケース
127 電源ボックス 130 カメラ
140 プロンプタ(映像表示部)
141 ディスプレイ 142 ハーフミラー
142a 照明 143 スピーカ(音声出力機器)
144 集音マイク(音声入力機器)
151 映像加工装置(コントロールパネル)
152 映像切替装置 204 背景構成ユニット
204a フレーム 204b 支持部材
204c 背景部材
F 床面 U 利用者(プレゼンター)
UH 利用者(高身長)
UL 利用者(低身長)
Pa 撮影領域 Pr 映像光