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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-03-05
(45)【発行日】2026-03-13
(54)【発明の名称】方法、装置、システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/00 20180101AFI20260306BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20260306BHJP
【FI】
G16H50/00
A61B5/00 G
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2025110121
(22)【出願日】2025-06-30
【審査請求日】2025-06-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521526580
【氏名又は名称】株式会社ココロミル
(73)【特許権者】
【識別番号】515120143
【氏名又は名称】井澤 佑斗
(72)【発明者】
【氏名】林 大貴
(72)【発明者】
【氏名】井澤 佑斗
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-228143(JP,A)
【文献】特開2021-114220(JP,A)
【文献】特開2001-306686(JP,A)
【文献】特開2006-318174(JP,A)
【文献】特開2013-235467(JP,A)
【文献】特開2003-308389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
A61B 5/00- 5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連携システムであって、
前記システムに登録される医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、講演会情報を前記システムを通じて送信し、
前記システムに登録される実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが前記システムを通じて講演会情報を受信し、
前記講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、
1の基幹病院のアカウントと、複数の実地医家のアカウントを紐付けた病診連携アカウントを作成し、
病診連携アカウントを通じて、2以上の実地医家のアカウントが診療情報を前記システムにアップロード可能であり、1の基幹病院のアカウントが前記診療情報を閲覧可能であり、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できず、
前記基幹病院のアカウントは、マッチングした全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できる、
システム。
【請求項2】
請求項1に記載の連携システムであって、
前記基幹病院のアカウントが診療情報を閲覧し、治療、介入すべき患者を診断し、
その診療情報に対応する患者に治療、検査、介入のいずれか一以上が必要である旨を、前記システムを通じて前記実地医家のアカウントへ送信する、
システム。
【請求項3】
請求項1に記載の連携システムであって、実地医家のアカウントがアップロードする診療情報は、
実地医家が患者へ渡した測定装置がバイタルデータを取得し、
測定装置からバイタルデータを送信された解析者端末が、バイタルデータに基づいて医学に関連する付属情報を生成し、
解析者端末からバイタルデータと付属情報を送信された、実地医家のアカウントを操作する医療従事者端末が、バイタルデータと付属情報に基づいて診断した情報である、
システム。
【請求項4】
連携システムであって、
前記システムに登録される実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、
1の基幹病院のアカウントと、複数の実地医家のアカウントを紐付けた病診連携アカウントを作成し、
病診連携アカウントを通じて、2以上の実地医家のアカウントが診療情報を前記システムにアップロード可能であり、1の基幹病院のアカウントが前記診療情報を閲覧可能であり、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できず、
前記基幹病院のアカウントは、マッチングした全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できる、
システム。
【請求項5】
連携システムが実行する連携方法であって、
連携システムに登録される医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、循環器に関する講演会情報を前記システムを通じて送信し、
前記システムに登録される実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが前記システムを通じて講演会情報を受信し、
前記講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、
1の基幹病院のアカウントと、複数の実地医家のアカウントを紐付けた病診連携アカウントを作成し、
病診連携アカウントを通じて、2以上の実地医家のアカウントが診療情報を前記システムにアップロード可能であり、1の基幹病院のアカウントが前記診療情報を閲覧可能であり、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できず、
前記基幹病院のアカウントは、マッチングした全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できる、
方法。
【請求項6】
請求項5に記載の、連携システムが実行する連携方法であって、
前記基幹病院のアカウントが診療情報を閲覧し、治療、介入すべき患者を診断または特定し、
その診療情報に対応する患者に治療、検査、介入のいずれか一以上が必要である旨を、前記システムを通じて前記実地医家のアカウントへ送信する、
方法。
【請求項7】
請求項5に記載の、連携システムが実行する連携方法であって、実地医家のアカウントがアップロードする診療情報は、
実地医家が患者へ渡した測定装置がバイタルデータを取得し、
測定装置からバイタルデータを通信された解析者端末が、バイタルデータに基づいて医学に関連する付属情報を生成し、
解析者端末からバイタルデータと付属情報を通信された、実地医家のアカウントを操作する医療従事者端末が、バイタルデータと付属情報に基づいて診療した情報である、
連携方法。
【請求項8】
連携システムが実行する連携方法であって、
連携システムに登録される実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、
1の基幹病院のアカウントと、複数の実地医家のアカウントを紐付けた病診連携アカウントを作成し、
病診連携アカウントを通じて、2以上の実地医家のアカウントが診療情報を前記システムにアップロード可能であり、1の基幹病院のアカウントが前記診療情報を閲覧可能であり、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できず、
前記基幹病院のアカウントは、マッチングした全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧できる、
方法。
【請求項9】
請求項8に記載の、連携システムが実行する連携方法であって、
前記基幹病院のアカウントは、マッチングした全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報の一部又は全てを閲覧できる、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方法、装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この項における供述は、本開示に関する背景の情報を提供するだけであり、先行技術を必ずしも構成しない。
【0003】
特許文献1には、コンテナ式診療所設備が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開昭61-001768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし発明者は少なくとも上記実施形態にはバイタルデータを取得し、解析者の端末が医学に関連する付属情報を送信する構成が無いという短所が存在すると認識した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも一つの本開示は、
方法であって、測定装置が、
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者又は装置に送信し、
解析者が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者に送信する、
方法
を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本構成では少なくとも、解析者が作成した付属情報を、診療を担当する医療従事者や患者に速やかに伝達できるという有用性がある。
【0008】
本開示のこれらおよび他の態様、特徴、および利点は、以下の図面と併せて取られる好ましい実施形態および態様の以下の詳細な書面の説明から明らかになるが、その変形および修正は、本開示の新規概念の精神および範囲から逸脱せずに実施され得る。本開示におけるある実施形態における態様は、矛盾しない限りにおいて、本開示される別の実施形態における態様の1以上と組み合わせ、又は置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】1以上の実施形態に従うブロック図
図2】1以上の実施形態に従うフローチャート
図3】1以上の実施形態に従うパワースペクトルを示す図
図4】1以上の実施形態に従う説明図
図5】1以上の実施形態に従うブロック図
図6】1以上の実施形態に従う端フローチャート
図7】1以上の実施形態に従うフローチャート
図8】1以上の実施形態に従う概念図
図9】1以上の実施形態に従う概念図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の開示において、提示された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態や実施例を提供する。本開示を平易にするために、構成部品や配置の具体例を以下に開示する。もちろんこれらは単なる例であり、限定的であることを意図するものではない。例えば、第1の特徴が、続いて開示する第2の特徴に覆われる、あるいはこれと接する構造は、第1の特徴および第2の特徴が直接接触するように形成されている実施形態とともに、 第1の特徴と第2の特徴との間に付加的な特徴を形成して、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触しないようになっている実施形態を含んで良い。さらに、本開示では、さまざまな例において参照番号および/または文字を反復している場合がある。このように反復するのは、簡潔明瞭にするためであり、それ自体が、さまざまな実施形態および/または説明されている構成との間に関係があることを必要とするものではない。さらに、第1の要素が第2の要素に「連結されている」または「結合されている」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素と第2の要素とが互いに直接的に連結または結合されている実施形態を含むとともに、第1の要素と第2の要素とが、その間に介在する1以上の他の要素を有して互いに間接的に連結または結合されている実施形態も含む。
【0011】
本明細書中で使用されるように、「少なくとも1の(at least one of)」という記載は、例示するすべての変形例を包合する。例えば、「AとBとCの少なくとも1の(comprises at least one of !, B, or C)」の記載は、「AとBとCと、これらのコンビネーション(consisting of A, B, C and combinations thereof)」と同義である。そして、A、B、C、A+B、A+C、B+C、A+B+Cの考えうる限りの全ての変形例を抱合する。本開示において、2以上の構成を結合させた実施形態の開示は、矛盾がない限り、あるいは本明細書に別段の記載がない限り、任意の1以上の構成のみを切り離した実施形態として実施可能である。例えば、「A、B及びCを実施する」の記載は、「A、B又はCと、これらのコンビネーション(comprising of A, B or C and combinations thereof)」と同義である。そして、A、B、C、A+B、A+C、B+C、A+B+Cの考えうる限りの全ての変形した実施形態を抱合する。
【0012】
本開示において、機械、電子オペレータまたはコンピュータを使用する開示は、方法、記録媒体、装置、またはプログラムの実施形態を含むことができる。本明細書で使用される「AはBである」という記述は、矛盾がない限り、あるいは本明細書に別段の記載がない限り、「AはBを含む」と置き換えることができる。例えば、ある情報が、第1の端末または手段から、第2の端末または手段へと送受信される方法は、第1の端末および第2の端末が直接情報の送受信するように形成されている実施形態とともに、第1の端末と第2の端末との間に付加的な端末、コンピューター、クラウド又はインターネットサービスシステムを経由して、第1の端末と第2の端末とが直接情報の送受信をしないようになっている実施形態を含んで良い。
【0013】
本開示における用語は、特許請求の範囲に記載された用語を含めて、明細書に記載された記載や図面を考慮して解釈でき、さらには、本開示における示唆と矛盾がない限り、過去もしくは現在、未来において、市民の一人以上がそのように呼称し、表示し、理解しもしくは実行し、またはその可能性のある事柄をもとに解釈できる。少なくとも1の実施形態において、対象となる物体若しくは方法を観察した際に、市民の一人以上が、その構成の一部または全てが本明細書に記載された用語の意味に含まれると合理的に理解または認識可能な場合には、本開示における示唆と矛盾がない限り、本明細書に記載された用語の意味に含まれるものとして判断できる。本実施形態の全てを実施せず、その一部を国内外の他者にさせ、他者のサービスを利用することで実施し、若しくは一般消費者にさせ、これらの行為を1以上を組み合わせることにより、全ての行為を合わせると本実施形態の全部を実施することになる場合には、本実施形態を実施したものと見做す。この明細書における用語については、それぞれこれらを動詞の語幹として用いる場合を含む。少なくとも1の実施形態において、技術用語、記号及び符号は、通常、当該技術分野において一般に採用されているものをも含む。
【0014】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、以下の実施形態を取ることができる。少なくとも1以上の実施形態をよく説明するJP6456303の記載を引用して説明する(以下、引用開始)。
【0015】
本明細書中で使用されるように、用語「コンピューター」は、当技術分野で知られているように、プロセッサー、メモリー、例えばハードドライブ、ディスクドライブ又はフラッシュドライブ又はメモリースティック、又は他の非一時的なコンピューター可読媒体又は非一時的記憶装置などの、少なくとも1つの情報記憶/検索装置、例えば、キーボード、マウス、ポイント及びタッチのデバイス、タッチスクリーン、又はマイクなどの、少なくとも一つの入力装置、及び、よく知られたコンピュータースクリーンのようなディスプレイ構造を概略的に含む。加えて、コンピューターは、有線又は無線接続などの、1以上のネットワーク接続を含み得る。当技術分野で知られるように、そのようなコンピューターまたはコンピューターシステムは、上に列挙されるものを多かれ少なかれ含んでもよく、例えばタブレットコンピューターやスマートデバイスに限定されないが、他の電子メディアや電子デバイスを包含する。
【0016】
本明細書で使用されるように、用語「クラウド」または「クラウドコンピューティング」は、すべてのコンピューティングリソースが共有される集中型の(centralized)および仮想型(virtualized)のコンピューティング設備を指す。 アプリケーションシステムやサブシステムについて、それらはすべて「クラウド」内にあるため、特定のマシンを指すことはもはやできない。
【0017】
本明細書中で使用されるように、用語「分散型インターネットサービスシステム」は、様々なコンピューティング環境で実行するために、インターネットアプリケーションを変換する分散型インターネットサービスプラットフォームを指す。DISシステムは、コンポーネント分散型サーバー(Component Distribution Server)/資産分散サーバー(Asset Distribution Server)を経由して、コンテンツ、データ及びロジックを含むインターネットアプリケーションを、適切な範囲に(to whatever extent appropriate)、およびネットワークに沿って、任意の数と任意の種類の機器に対して配信する。DISを介して、インターネットアプリケーションを、各ユーザーのニーズに基づいたサービスで、ホストしおよび一元管理し、その完全性を維持しながらユーザーのデバイスまたは近くの場所で局所的にキャッシュし実行することができる。Web対応のコンピューティングデバイスは、DISソフトウェアーでアップグレードして、分散型のインターネットサービスを楽しみ実行するようなDIS対応になることができる。分散型インターネットサービスシステムは、米国特許第7136857号、第7150015号、第7181731号、第7209921号、第7430610号、第7685183号、第7685577号、第7752214号、第8326883号、第8386525号、第8443035号、第8458142号、第8458222号、第8473468号、第8527545号、および第8650226号、および米国特許公開第20120005205号、および第20130091252号の特許ファミリーの何れか一つに完全に記載されており、これらすべては本発明と同様に、オーピー40,ホールディングス,インク.によって共有して所有されており、これらすべてが引用により組み入れられる。(以上、引用おわり)
【0018】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、分散型インターネットを使用しない従来のインターネットの方式について、以下の実施形態を取ることができる。少なくとも1以上の実施形態をよく説明するJP7113047の記載を引用して説明する(以下、引用開始)。
【0019】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、人工知能を基盤として実際に人間と会話するような形態で実現された自動応答システムを提供することができ、これによってユーザとのより自然な通話を実現しながら、問い合わせ、予約、配達注文などを迅速かつ便利に処理することができる。
【0020】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、AIスピーカ、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110としてAIスピーカを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0021】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0022】
サーバ150、160は、それぞれ、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する、1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、自動応答サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0024】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってよく、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような非一時的な大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような非一時的な大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の非一時的な記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD―ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0025】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0026】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した非一時的な記録装置)に記録されてよい。
【0027】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0028】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がAIスピーカである場合、一般的にAIスピーカが含んでいる各種センサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。(以上、引用おわり)
【0029】
機械について開示する。少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、制御部、RAM、ストレージ部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。少なくとも1の実施形態において、ユーザー端末は、ユーザーが所有する端末を含む。他方で、ユーザーが所有している端末のみならず、所有者はユーザー以外(商品・役務の販売者や取引者、政府や地方自治体を含む)である端末を含む。一例として、商品又は役務の提供又は広告、宣伝(以下、本段落において「その提供等」という)に当たりその提供等を受ける者の利用に供する端末(譲渡し、又は貸し渡す物を含む)、その提供等の用に供する端末、その提供等に当たりその提供等を受ける者の当該商品又は役務の提供等に係る端末、を含む。すなわち、ユーザーが一時的に使用を許可されているに過ぎない他者が所有する端末を含み、ユーザーが貸与されている端末を含む。
【0030】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成される。制御部は、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末の制御を行なう。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出して処理を行なう。制御部は、RAMにロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィックス処理部に出力する。
【0031】
少なくとも1つの実施形態によれば、グラフィックス処理部は表示部に接続されている。表示部は表示画面を有している。制御部が描画命令をグラフィックス処理部に出力すると、グラフィックス処理部は、表示画面上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この表示部のタッチパネルが入力部として機能する。
【0032】
少なくとも1つの実施形態によれば、通信インタフェースは無線又は有線により通信ネットワークに接続が可能であり、通信ネットワークを介して、サーバ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェースを介して受信したデータは、RAMにロードされ、制御部により演算処理が行われる。インタフェース部には外部メモリ(例えば、SDカード等)が接続されている。
【0033】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。ユーザー端末としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。VRゴーグル、すなわち頭にストラップで固定または取り付けられたフレーム(またはヘッドセット)に取り付けられた画面(または2つのディスプレイパネル、各目に対し1つずつ)で構成されてもよい。ユーザー端末は、音声の出力部を有する。
【0034】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、通信ネットワークを介してサーバ装置と通信接続が可能である。通信ネットワークを介して通信接続をして、情報を送信し、若しくは情報を受信することができる。
【0035】
少なくとも1つの実施形態によれば、サーバ装置は、制御部、RAM、ストレージ部及び通信インタフェースを少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0036】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成され、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置の制御を行う。また、制御部は時間を計時する内部タイマを備えている。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出し、ユーザー端末から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0037】
AIについて開示する。少なくとも1つの実施形態によれば、人工知能は、機械学習、深層学習、生成AI、大規模言語モデル、LLM、基盤モデル、生成AIを含む。生成AIはトランスフォーマーを使い、アテンションという機構を多数用いる。自己教師あり学習、Extract Predictionを用いる。この場合、AIは次の単語を当てることができる。文を与えられると、途中までの文章から次の単語を当てる。教師あり学習の問題を大量に作り出す。これらにより、次の単語を当てられるAIができる。生成AIは文法構造、トピックのつながり、こういう文体の人はこういう文を書きそうという予測をすることができる。さらに、生成AIは、次の文を当てるということだけで、その背後にある構造、因果関係、知識を学習できる。生成AIはスケール速があり、パラメーターの数が大きいほど精度が上がる。普通の統計、機械学習は、データのサンプルサイズに比べてモデルのパラメーターを大きくしすぎるとオーバーフィットする。LLMは、パラメーターの数を大きくすればするほど精度が上がる。ある生成AIは1750億パラメータを持っている、生成AIは、対話をスムーズにやるように教師あり学習を被せる。変なことを言わないように教師づけられている。感想文を書いたり、コールセンターのオペレーターを演じる。
【0038】
機械について開示する。少なくとも1の実施形態において、機械は、本開示における1以上の実施形態又は機能を組み合わせたものとして存在し得る。
【0039】
クラスター分析のclusterとは、英語で「房」や「塊」といった意味があり、特徴が似ているものが集まった状態を指す。つまりクラスター分析は、大量のデータから類似するものを(特徴量の近いもの)、いくつかの集団にまとめるための分析手法になる。この手法で特徴が近いデータの集団をつくることを「クラスタリング」という。クラスタリングの場合は正解データがない状態での分類である。分類はできるが、それぞれの集団の持つ意味は明確ではない場合がある。その結果は人間が解釈する必要がある場合がある。クラスター分析の種類には、分類対象が少ない場合に用いられる「階層的クラスタリング」と、分類対象が多数ある場合に適用される「非階層的クラスタリング」がある。階層的クラスタリングは、似ている特徴のあるデータをクラスター順に階層的に1つずつまとめていき、最終的に1つの大きなクラスターになるまで繰り返していく。その経過はトーナメント表(樹形図)のような図で視覚化されるため、データの特徴を把握しやすい分析法である。また、非階層的クラスタリングは、階層的な構造を持たない。前もって、いくつかのクラスターに分ければよいのかを設定し、そのクラスター数に応じてデータを分割していく。数を決めないで機械が自動分割してくれる手法もある。
【0040】
測定装置について開示する。少なくとも1の実施形態において、Aは、その態様の如何を問わず、バイタルデータを定量可能な数値として示す測定装置又は方法を含む。バイタルデータは、その態様の如何を問わず、生物が生成する物理的または化学的な反応を、数値または情報にしたものを含む。バイタルデータは、何らかの生物に由来する反応を含む。一例として、人に関するバイタルデータを含むが、それ以外の動物のバイタルデータを含む。一例として、飼育する動物(ペット、犬、猫を含む)、家畜(牛、豚、馬を含む)が挙げられる。バイタルデータは、一例として、心血管系のリズムに関するデータを含む。一例として、心電図、脈波が含まれる。他方で、単にバイタルデータという場合、生物に由来するデータであれば良いので、脳波、呼吸、眼球運動、血中の化学物質、mRNA又はncRNAの遺伝情報及び量もバイタルデータに含まれる。「心血管系のリズムに関するバイタルデータ」という場合、その態様の如何を問わず、循環器に由来するバイタルデータを含む。一例として、心電図、脈波、脈拍が含まれる。「リズムに関する」とは、その態様の如何を問わず、何らかの出現規則性または周期性を認め得るバイタルデータを含む。心電図(QRS波が規則的に出現する)、心拍、脈拍、脳波、体液中の所定の物質の量の変動、体内時計の日内周期を示すホルモンの血中濃度、タンパク質のリン酸化と脱リン酸化の割合の周期も、当然に「リズムに関する」ものである。測定装置は、これらのバイタルデータを取得することができる装置を含む。一例として、心電図、脈拍系を含む。他方で、装置がその測定のみを目的とした専用機器になっていることを要しない。ユーザー端末が、その機械自体又は付属の測定デバイスを追加で備えることによって、これらのバイタルデータを取得できる構成になっていても良い。一例として、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、ウェアラブル端末が挙げられる。
【0041】
脈波測定の一例として、心電図法がある。体表面に電極を装着し、心臓の電気活動を測定し、その波形を記録する。心臓からの電気信号を捉え、記録装置で波形として表示する。標準的な心電図検査は、12誘導心電図と呼ばれ、12種類の波形を記録する。12誘導心電図は、肢誘導(4つ)と胸部誘導(6つ)の合計12誘導で構成される。ホルター心電図計は、携帯型の心電計を用いて、心電図を記録する装置を含む。胸部に電極を貼り、心臓の電気活動を記録し、それを記録装置に保存する。P波が明瞭に記録できる誘導は、上室性期外収縮、房室ブロックの判定に有利であり、胸骨柄と剣状突起(NASA)、胸骨柄とV5(CM5)などに電極を装着することがある。振幅が高いQRS群(波形)が記録される誘導は、自動解析時の拍検出に有利であり、CM5、V5RとV5(CC5)などに電極を装着することがある。CM5は、心室性期外収縮の発生源の推測が可能な誘導、ST-T変化が確認しやすい誘導(心筋虚血由来のST-T変化の判定)を見る際に使われることがある。ホルター心電図計は、内部に充電部を備えるので、自律的に数時間から1週間程度機能することができる。そのため、被測定者(患者を含む)は、ホルター心電図計を、医療機関内に限らず、自宅においても使用することができる。光電脈波法は、透過型と反射型がある。透過型は体表面から赤外線や赤色光を照射し、心臓の脈動に伴って変化する血流量の変化を、体内を透過する光の変化量として計測することで、脈波を測定する。反射型脈波センサは、赤外線や赤色光、 550nm付近の緑色波長の光を生体に向けて照射し、フォトダイオード又はフォトトランジスタを用いて、生体内を反射した光を計測する。動脈の血液内には酸化ヘモグロビンが存在し、入射光を吸収する特性があるため、心臓の脈動に伴って変化する血流量(血管の容量変化)を時系列にセンシングすることで脈波信号を計測する。心音測定法は、マイクロフォンを胸骨部などに置くことで、心音を測定し、その心音を解析することで心拍や心雑音のデータを得る方法を含む。
【0042】
[第1実施形態]
(心音解析システム1の構成)
図1に基づき、心音解析システム1の構成について説明する。図1は、心音解析システム1の機能的な構成を示すブロック図である。
【0043】
図1に示すように、心音解析システム1は、心音測定部10、制御処理部100及び提示部50を備えている。
心音測定部10は、心音を測定するための部分であり、具体的にはマイクである。
【0044】
ここで、心音とは、心臓の弁が閉じるときに生じる音であり、第I音、第II音や心雑音などから構成される音である。心臓から血液が送り出されるためには、心房と心室の間の房室弁と、心室と動脈の間の動脈弁が開閉する必要がある。心房が収縮して血液が心室を満たすと、房室弁(僧帽弁と三尖弁)が閉じ、それに伴って心室が収縮を始める。心音の第I音は、この時の音である。
【0045】
また、心室が収縮して血液を動脈に送り出すと、動脈弁(大動脈弁と肺動脈弁)が閉鎖される。これが心音の第II音である。
さらに、弁に開閉不全や狭窄があると、はっきりとした心音に加えて異常な音が発生しする場合がある。この音を心雑音という。
第I音は心尖部、第II音は両側第2肋間の高さの胸骨縁で、最もよく聴き取ることができる。第I音は鈍く低い音、第II音は鋭く高い音として聴こえる。
【0046】
制御処理部100は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O及び心音データ格納部20、心音スペクトル算出部30及び異常状態判定部40を備えている。
心音データ格納部20は、心音測定部10で測定した心音を時系列データの心音データとして格納する部分であり、具体的にはメモリである。
【0047】
心音スペクトル算出部30は、心音データ格納部20に格納した心音データに基づき、心音データのパワースペクトルを算出する部分であり、具体的には、CPUで実行されるプログラム(異常状態判定処理)として実現される。異常状態判定処理については後述する。
【0048】
異常状態判定部40は、心音スペクトル算出部30で算出した心音データに基づき、心臓に関する異常状態を判定する部分であり、具体的には、CPUで実行されるプログラム(異常状態判定処理)として実現される。異常状態判定処理については後述する。
【0049】
提示部50は、異常状態判定部40で判定した異常状態を提示する部分であり、具体的には、液晶ディスプレイなどの表示装置である。
【0050】
(異常状態判定処理)
次に、図2に基づいて、制御処理部100において実行される異常判定処置について説明する。図2は、異常状態判定処理の流れを示すフローチャートである。
異常状態判定処理は、プログラムとしてROMに格納され、心音解析システム1の電源オンとともにCPUによって読み出され処理が開始される。
【0051】
異常状態判定処置は、図2に示すように、CPUはS100において、心音測定部10から心音データ(心音の時系列データ)を取得し、続くS105では、S100において取得した心音データを心音データ格納部20へ格納する。
【0052】
続くS110において所定時間(本実施形態では1分)が経過したか否かを判定する。そして、所定時間が経過したと判定した場合(S110:Yes)、処理をS115へ移行し、所定時間が経過していないと判定した場合(S110:No)処理をS100へ戻す。
【0053】
S115では、S100~S110において取得した心音データからPSDなどの特徴量を抽出する。具体的には、下記(ア)~(オ)の処理を行い、特徴量を算出する。特徴量算出の例として、図3に示した、S100~S110において取得される心音データ及びその心音データのパワースペクトルの例を参照しつつ説明する。図3は、心音解析システム1で取得される心音データ及びその心音データのパワースペクトルの一例を示す図である。なお、図3中に「A」で示すグラフが心音データであり、「B」で示すグラフがパワースペクトルである。
【0054】
(ア)特定の周波数帯のPSD(Power Spectral Densityの略:パワースペクトル密度))を算出する。
(イ)算出したPSDのうち一定値を超えたピークをピックアップする。
(ウ)(イ)項で得られたピーク群を1音、2音及びノイズに分類する。
【0055】
(エ)(ウ)項で得られた1音群に対し、心電図用不整脈解析アルゴリズムにより、心房細動、期外性収縮(不整脈)、ポーズ(不整脈)の特徴を算出する。心電図用不整脈解析アルゴリズムについては後述する。
(オ)(ウ)項で得られた1音群に対し、心電図用自律神経アルゴリズムを用いて、LF/HFを算出し、自律神経障害の兆候を算出する。心電図用自律神経解析アルゴリズムについては後述する。
【0056】
続くS120では、S115における算出結果から異常状態の判定を行い、続くS125では、提示部50に異常状態の判定結果(異常状態の兆候)を、ローレンツプロットで表示させた後、処理を終了する。
ここで、図4に基づき、異常状態の兆候をローレンツプロットで表示する方法ついて説明する。図4は、異常状態の兆候とローレンツプロットによる表示ついての説明図である。
【0057】
ローレンツプロットとは、横軸をn番目の心音RR間隔、縦軸をn+1番目の心音RR間隔としてグラフ上にプロットしたものである。
図4(a)及び図4(b)に示すように、心音データによって「正常」であると判定される場合は、ローレンツプロットにおいて、心拍間隔の分布が右上がり(最小二乗法により近似した一次曲線の傾きが正)で、上下方向のばらつきが所定内の値のグラフとなる。
【0058】
図4(c)に示すように、「心房細動の兆候あり」と判定される場合は、心拍間隔の分布が右上がりではあるが、上下方向のばらつきが所定の値内でないグラフとなる。
図4(d)に示すように、「期外収縮の兆候あり」と判定される場合は、心拍間隔の分布の右上がりの一次近似曲線が3本以上現れるグラフとなる。
【0059】
図4(e)に示すように、「糖尿病やパーキンソン病などの自立神経障害の兆候あり」と判定される場合は、右上がりの一次曲線に対する上下方向の心拍間隔の分布が所定の値以下のグラフとなる。
【0060】
(心電図用不整脈解析アルゴリズム)
ここで、図8に基づき、心電図用不整脈解析アルゴリズムについて説明する。図8は、実際の心電図を用いて心電図用不整脈解析アルゴリズムを説明するための概念図である。
図8に示すように、心電図用不整脈解析アルゴリズムでは下記の(ア)~(エ)により心房細動、期外性収縮(不整脈)、ポーズ(不整脈)の特徴を算出する。
【0061】
(ア)図8(A)に示す心電図波形からQRSを検出する(図8(A)中に「C」で示す)。QRSとは、心室興奮から脱分極が完了するまでの間の心電図上の特徴的なポイントを示すもので、図8(B)の中に「E」で示す領域である。なお、図8(B)は、図8(A)中の「C」の部分の拡大図である。
【0062】
(イ)隣り合うQRSの時間間隔を計算する(この時間間隔をR-R Intervalいい、図8(A)中に「D」で示す)。
(ウ)あるQRSに対し、直前の数拍~数十拍分のR-R Intervalと比較して、期外収縮が発生しているかを判定する。
【0063】
(エ)(ウ)項の影響を排除したうえで、特定の区間のR-R Intervalのばらつきから、心房細動が発生しているかを判定する。
本発明では、心電図の代わりに、心音データで同様の処理を行う際に、隣り合う1音の間隔をR-R Intervalと置き換えて算出することにより、心房細動、期外性収縮(不整脈)、ポーズ(不整脈)の特徴を算出している。これにより、心電図を用いた不整脈解析アルゴリズムに基づいて、心音データを用いた不整脈解析が可能となっている。
【0064】
(心電図用自律神経解析アルゴリズム)
次に、図9に基づき、心電図用自律神経解析アルゴリズムについて説明する。図9は、実際の心電図を用いて心電図用自律神経解析アルゴリズムを説明するための概念図である。
【0065】
図9に示すように、心電図用自律神経解析アルゴリズムでは下記の(オ)、(カ)により糖尿病やパーキンソン病などの自律神経障害の特徴を算出する。
(オ)心電図用不整脈解析で算出したR-R Interval群(図9の中に「F」で示す)を周波数解析し、PSDを算出する。
【0066】
(カ)(オ)項のうち、Hihg Frequency(HF:0.15~0,4Hz)の積分値と、Low Freauency(LF:0.05~0.15Hz)の積分値を求め、その日をLF/HFとして算出する。
【0067】
本発明では、心電図の代わりに、心音データで同様の処理を行う際に、隣り合う1音の間隔をR-R Intervalと置き換えて算出することにより、自律神経障害の特徴を算出している。これにより、心電図を用いた自律神経解析アルゴリズムに基づいて、心音データを用いた自律神経解析が可能となっている。
【0068】
(心音解析システムの特徴)
以上の心音解析システム1は、対象体である利用者から取得した心音データに基づき、心臓に関する異常状態を判定し、提示することが可能となる。したがって、心電図に基づいて心臓に関する異常状態を判定する場合と比較すると、心電図を取得する際にはプローブ必要になるのに対し、マイクを用いるだけでよく、簡易で、測定時の対象体への負担も軽くなる解析システムとなる。
【0069】
さらに、異常状態として不整脈の兆候を判定し、提示することができる。さらに、異常状態として、心房細動、期外収縮、自律神経障害(糖尿病、パーキンソン病など)のうち少なくとも1つの兆候を判定し、提示することができる。
【0070】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態における心音解析システム1ついて説明する。第2実施形態におけ
る心音解析システム1は、構成要件の機能及び異常状態判定処理は第1実施形態におけるものと同じであるため、それらの説明は省略する。
【0071】
第2実施形態における心音解析システム1は、いわゆるスマートフォン(登録商標)の構成品を用いて構成されている。つまり、心音測定部10が、スマートフォンのマイクであり、制御処理部100がスマートフォンのCPU、提示部50がスマートフォンのディスプレイである。
【0072】
そして、スマートフォンのメモリにアプリケーションとして異常状態判定処理が格納され、心音測定部10(マイク)で測定した心音データがメモリに格納され、CPUでパワースペクトルが算出されるとともに、異常状態判定が行われ、提示部50(ディスプレイ)で異常判定状態判定の結果が提示される。
【0073】
このような心音解析システムでは、第1実施形態における心音解析システム1の特徴に加え、スマートフォンにより心音解析システムを構成することができ、非常に簡易な構成で使いやすいシステムとすることができる。
【0074】
[第3実施形態]
次に、図5に基づいて第3実施形態における心音解析システム2について説明する。図5は、第3実施形態における心音解析システム2の機能的な構成を示すブロック図である。
【0075】
図5に示すように、心音解析システム2は、端末110とサーバ120とを備えており、端末110とサーバ120との間で、インターネットなどの通信回線5を介してデータの送受信を行う。
【0076】
なお、第3実施形態における心音解析システム2の構成要素のうち第1実施形態における心音解析システム1と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
端末110は、心音解析システム2の使用者が所持して使用する部分であり、心音データを測定し、通信回線5を介してサーバ120に送信するとともに、サーバ120で判定されて異常状態判定結果を、通信回線5介して受信し、提示する部分である。
【0077】
端末110は、心音測定部10、提示操作部51、送受信部60及び図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oを備えている。
提示操作部51は、情報を表示する液晶ディスプレイとその表面の、操作入力用のタッチパネルを備えている。
【0078】
送受信部60は、通信回線5を介してサーバ120とデータを送受信するための送受信機である。また、CPUでは後述する端末処理が実行される。
サーバ120は、端末110から通信回線5を介して送信される心音データを格納し、格納した心音データに基づいて、心音スペクトルを算出したり、異常状態判定結果を判定したりし、その結果を、通信回線5を介して端末110へ送信する部分である。
【0079】
サーバ120は、心音データ格納部20、心音スペクトル算出部、異常状態判定部40、送受信部61及び図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oを備えている。
送受信部61は、通信回線5を介して端末110とデータを送受信するための送受信機である。また、CPUでは後述するサーバ処理が実行される。
【0080】
(端末処理)
図6に基づき、端末110で実行される端末処理について説明する。図6は、端末処理
の流れを示すフローチャートである。
【0081】
図6に示すように、端末処理では、まず、S200において、提示操作部51から操作モードの入力状態を取得する。つまり、利用者が、「心音データの計測をするのか」、「異常状態判定結果を提示させるのか」、あるいは、「処理を終了させるのか」のいずれを選択しているのかを取得する。
【0082】
続くS205では、S200において取得したモード状態入力がどのモードであるかを判定する。そして、入力状態のモードが「心音データ計測」の場合、処理を210へ移行し、「異常状態判定結果」の場合、処理をS220へ移行し、「処理終了」の場合、端末処理を終了する。
【0083】
S210では、心音データを取得し、続くS215では、S210において取得した心音データを、通信回線5を介してサーバ120へ送信する。なお、送信の際、心音データの最初はスタートデータを送信し、所定時間経過時の最後は、エンドデータを送信する。
【0084】
S220では、所定時間(本実施形態では1分)が経過したか否かを判定する。そして、所定時間が経過したと判定した場合(S220:Yes)、処理をS200へ戻し、所定時間が経過していないと判定した場合(S220:No)処理をS210へ戻す。
【0085】
S225では、通信回線5を介してサーバ120から異常状態判定結果を入力し、続くS230で、S225において入力した異常状態判定結果を提示操作部51に表示させた後、処理をS200へ戻す。
【0086】
(サーバ処理)
図7に基づき、サーバ120で実行されるサーバ処理について説明する。図7は、サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
図7に示すように、サーバ処理では、まず、S300において、通信回線5を介して端末110から心音データを入力し、心音データ格納部20へ格納する。データ入力の際、スタートデータからエンドデータまでのデータを入力して、心音データ格納部20へ格納する。
【0088】
続くS305では、S300において取得した心音データから心音PSDなどの特徴量を算出する。
続くS310では、S305において算出した心音PSDなどの特徴量から異常状態の兆候を判定する。判定の方法は実施形態1の異常状態判定処理(S115,S120)と同じである。
【0089】
続くS315では、S310における判定結果を、通信回線を介して端末110へ送信する。このとき、判定結果を、実施形態1のS125におけるローレンツプロットにして端末110へ送信してもよい。
【0090】
このような心音解析システム2では、端末110を心音測定部10、提示操作部51及び送受信部60のみで構成することで小型化することができるため、使いやすいシステムとすることができる。
【0091】
また、通信回線5とサーバ120とを用いて異常状態判定処理を行うことができるため、複数の端末110を1台のサーバ120で処理することが可能となり、大規模なシステム化が可能となる。
【0092】
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得する方法は、本明細書で説明したいずれかの方法を用いることができる。
【0093】
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信する方法について開示する。少なくとも1の実施形態において、解析者は、バイタルデータについて医学的な判断ができる者を含む。一例として、医師、臨床検査技師を含む。解析者の端末は、解析者が操作することができるコンピュータを含み、解析者が診療で用いるコンピューターやタブレット端末、スマートフォンを含む。装置は、バイタルデータやそれに関連するデータ等を統合的に処理をするネットワーク、サーバ、コンピューター、クラウド、インターネットサービスシステムを含む(本明細書において「管理者装置等」という)。これらのネットワーク等は、本サービスの提供者、運営者、委託業者等が、データ等を統合的に管理するプラットフォーム又はデータベースとして機能し得る。この場合、装置は、得た情報を解析者の端末に送受信することができる。
【0094】
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成する方法について開示する。少なくとも1の実施形態において、解析者は、バイタルデータについて医学的な判断を行い、その内容をデータにする。一例として、診断内容を文字で端末等に入力し得る。音声で端末等に診断内容を入力し、機械が、音声認識と自然言語処理によって、その内容を文字に変換し得る。「付属情報」とは、そのバイタルデータの医学的な解釈又は評価に関連する情報を含む。その対象を観察した際に、医学的な解釈又は評価に関連する情報である場合には「付属情報」に該当すると見做す。例えば、そのバイタルデータの被測定者について、精密検査が必要である旨、加療が必要である旨、上室性期外収縮、房室ブロックが認められる旨、これらの1以上の組み合わせ等を含む。さらに、被測定者に対して分かりやすく診断結果を共有するために、診断結果の重さに応じて何らかにカテゴライズした指標(一例として「安全」「異常なし」「要検査」「要加療」等)、被測定者に対する何らかの医学的アドバイス(「すぐに医者に診てもらってください」「処方された薬は必ず継続して服用してください」「塩分は1日6g未満を目安にしてください」「禁煙を徹底し、飲酒は医師の指導のもとで節度を守ってください」等)を付属情報とし得る。解析者は、循環器の専門医である場合がある。この場合、バイタルデータに対して最も専門的な付属情報を作成することができる。
【0095】
バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信する方法について開示する。少なくとも1の実施形態において、解析者の端末は、バイタルデータと、生成した付属情報が、同一の被測定者に関する情報であることがわかるように情報処理をする。例えば、それらのデータを管理番号又は同一の被測定者の名称で紐付けることを含む。「紐付け」とは、異なるシステムやデータソースに存在するデータを、共通のキーや条件を用いて関連付け、統合・連携することを含む。この作業によって、装置は、バイタルデータと付属情報とを、同一の被測定者に関する情報であることがわかるように記憶し、送受信することができる。
【0096】
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する。少なくとも1の実施形態において、「医療従事者の端末」とは、解析者の端末とは異なる端末であり、解析者とは異なる医療従事者の意味である。この場合の医療従事者とは、被測定者を実際に診療、加療することになる医師、看護師、各種検査技師等が含まれる。解析者の端末は、医療従事者の端末と異なる住所に存在し得る。すなわち、解析者である循環器内科医と、実際に診療するかかりつけ医とは異なる病院にいて、解析者の端末と医療従事者の端末は異なる住所にある場合がある。装置または解析者の端末は、バイタルデータ等に被測定者に関する情報を加えて、医療従事者の端末に送信する。
【0097】
本実施形態によれば、少なくとも、解析者が高度な診断を行い、かかりつけ医等がその高度な診断情報を速やかに共有を受け、被測定者へ診療をすることができるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0098】
装置または解析者の端末が、バイタルデータおよび付属情報を、バイタルデータの被測定者の端末に送信する方法について開示する。少なくとも1の実施形態において、バイタルデータ等を、被測定者の端末に送信し得る。この場合、その付属情報には、診断結果の重さに応じてカテゴライズした指標、被測定者に対する何らかの医学的アドバイス、バイタルデータ、これらの組み合わせを含むことができる。本実施形態によれば、少なくとも、専門医の診断内容が、診断されて即時に被測定者へと共有されるので、被測定者に対する医学的な注意喚起を迅速に行えるという利便性及び産業上の利用可能性がある。被測定者は、これらのデータを得次第、生活習慣等に気をつけるとともに、かかりつけ医を受診する動機づけになる。
【0099】
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、有床病院の医療従事者の端末に送信する方法について開示する。発明者が誠意検討した結果、カテーテルアブレーション手術を行った被測定者への継続的なサポートが重要である。そのため、かかりつけ医が測定装置を患者へ紹介し、患者がその測定装置を用いて、継続的にバイタルデータ(心電図を含む)を計測することが望ましい。この場合、かかりつけ医は循環器内科医であるとは限らないので、データを正確に理解できない場合がある。そのため、測定装置が得た情報は、解析者の端末に送信される。解析者は専門医であるから、術後の患者の容体が悪いかどうかを判断し得る。加療が必要であると判断した場合、必要に応じて、再検査や入院して手術することが可能な市中病院や有床病院に、被測定者を受診させる必要がある。この場合に、解析者の診断した内容や付属情報、バイタルデータは、有床病院等の医療従事者の端末へ直接に送受信できることが望ましい。この場合、即時にデータが共有されるので、有床病院等の医師は、治療計画を事前に立てる準備期間を確保できるほか、再検査や入院のためのスケジュールのデータベースと連携することで、再検査等の予約を余裕を持って自動で行うことも可能になる。
【0100】
少なくとも1の実施形態において、測定装置は、バイタルデータ取得後に、測定した場所の住所と異なる解析場所に送付される。すでに説明した通り、ホルター心電図計は、被測定者の自宅や、かかりつけ医の診療機関等で用いられる。この場合、解析者である循環器内科医等は、その場所には存在しないことがほとんどであるから、測定装置を異なる解析場所に機械ごと送付する。発明者が誠意検討した結果、測定装置によっては、装置自体を被測定者に譲渡するには高額すぎて、バイタルデータの測定が普及しないという問題があった。そのため、測定装置を譲渡せずに、持続可能な形で測定をしてもらうには、測定装置自体は貸与にして、装置を送付によって解析者へ直接渡してもらう方で返却してもらう方が良い場合がある。そのため、測定装置を、解析場所に送付する。解析場所は、解析者または解析者の端末が実際に存在していることまでは必要とせず、データを抽出又は生成する者又はその者の端末が存在する場所(データセンターを含む)でも良い。前者の場合、解析者が実際にいる場所(解析者が医師の場合、その勤務先を含む)に送付する。後者の場合、データセンター又は本サービスの管理会社又はその子会社のスタッフのいる場所に送付し、データセンタ等にて測定装置の情報を抽出し、その情報を解析者の端末または他の装置に送信する。解析者の端末に送信するにあたって、バイタルデータを加工しても良い。加工の例としては、本明細書で説明した情報処理(ローレンツプロット等)を施した上で、加工前のバイタルデータ、加工後のデータ、これらの組み合わせを送信し得る。情報処理は、AIに診断させる実施形態を含む。すなわち、AIは、疾患がある患者のバイタルデータと、健常者のバイタルデータとで教師あり学習を行う。その結果、AIは、バイタルデータが与えられた場合に、疾患の可能性があるかどうかを推測することができる。このように推測した結果またはその根拠を付属データとして、解析者、被測定者、医療従事者の端末に送信し得る。
【0101】
解析場所にある解析者の端末は、送付された測定装置からバイタルデータを有線又は無線通信により取得する。有線通信の場合、測定装置(例えばホルター心電図計)に有線接続することで、装置の記憶装置に記憶されている、バイタルデータを抽出する。無線通信の場合、装置又は解析者の端末は、測定装置からBluetooth(登録商標)、LTEやインターネットを経由して、装置の記憶装置に記憶されている、バイタルデータを抽出する。少なくとも1の実施形態において、取得したバイタルデータを装置へ送信する。この場合、バイタルデータは、管理者装置等に送信される。本実施形態によれば、少なくとも、従来の方法では普及しなかった、心電図の持続可能な測定を可能にする装置またはシステムを提供できるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0102】
少なくとも1の実施形態において、測定装置は、別の被測定者の測定へ再利用される。発明者が誠意検討した結果、ホルター心電図計のうち、各被測定者に添付される電極と、生体に粘着できる粘着部を、心電図計本体と着脱可能に構成すれば、心電図計本体は再利用することができる。この場合、電極と粘着部に関しては、すでに生体に触れている事情もあるので、再利用しない場合がある。例えば、粘着部に電極を露出させたパーツを作成する。このバーツは、生体への粘着面に電極が露出した構成であり、粘着面とは反対の面に、電極からのびた金属部が露出している。この金属部は、心電図本体の金属部と凹凸関係にあり、これらを接続することができる。この方法によれば、心電図を電気的方法で計測することができ、かつ、電極と粘着部のみを捨てて、心電図計本体を再利用することができる。被測定者は、心電図計本体のみを、解析場所に送付する。本サービスの提供者は、あらかじめ、心電図計本体、電極と粘着部、心電図計本体を送付できる包装資材(封筒、箱を含む)を被測定者へ送付する。本実施形態によれば、少なくとも心電図計を再利用できるので、より環境への付加が軽減されるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0103】
少なくとも1の実施形態において、測定装置は、バイタルデータを無線通信により解析者の端末又は装置へ送信する。発明者が誠意検討した結果、ホルター心電図計のうち、被測定者が購入できるほど廉価に提供できる場合がある。この場合、心電図計を譲渡しているので、返却してもらう必要がない。心電図計は、通信可能な構成を含む。被測定者は、心電図計で測定を行う。心電図計は、測定したバイタルデータを、有線又は無線通信により、装置又はコンピューターへ送信する。この場合の「装置又はコンピューター」は、ユーザー端末、管理者装置等、医療者端末、解析者端末のいずれかを含む。さらに、これらのコンピューターで情報を受信し、そのデータを他の装置又はコンピューターに転送または情報加工した上で送信することができる。例えば、測定装置が被測定者のウェアラブル端末(ユーザー端末に相当)の場合、測定されたバイタルデータは、ウェアラブル端末の無線装置を介して、解析者端末または管理者装置等に、インターネットを介して送受信される。他にも、ホルター心電図計に無線機能があり、心電図計が測定したバイタルデータが、その装置の無線装置を介して、解析者端末または管理者装置等に、インターネットを介して送受信される。ホルター心電図計に有線機能があり、被測定者が、その心電図計をユーザーの所有するユーザー端末やコンピューターに有線接続することで、測定したバイタルデーターがその端末等に送信され、その端末が、解析者端末または管理者装置等に、インターネットを介して送信し得る。本実施形態によれば、少なくとも測定されたバイタルデータを自動で解析者端末または管理者装置等に送信できるので、即時性が高いという利便性及び産業上の利用可能性がある。即時性が高くなる結果、即時に加療をしなければならないケースに迅速に対応できる。
【0104】
被検者に取り付けられる医療機器と、
前記携帯型医療機器が取得した生体情報を解析者が解析するための第一の情報処理装置と、
前記生体情報を解析した結果を非解析者が閲覧できる第二の情報処理装置と、
を備えるシステム。
【0105】
上記の実施形態については、本明細書のいずれかに記載の方法を援用する。「非解析者」とは、解析者以外の医療従事者、医師、被測定者を含む。「閲覧」とは、これらの者が、端末のディスプレイを通じて、バイタルデータ、付属情報、これらの組み合わせた試聴可能であることを含む。
【0106】
カテーテルアブレーション手術を行った被検者に取り付けられるパッチ型心電計と、
前記パッチ型心電計が取得した心電図データを解析することにより得られる前記被検者の心電図検査結果に関する情報を記憶する記憶装置と、
前記被検者が前記心電図検査結果の報告を受けるために受診する、循環器以外の内科医が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第一の情報処理装置と、
前記カテーテルアブレーション手術を行った解析者が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第二の情報処理装置と、
を備える、システム。
【0107】
上記の実施形態については、本明細書のいずれかに記載の方法を援用する。「パッチ型心電計」とは、ホルター心電図計を含む。「心電図検査結果に関する情報」は、バイタルデータ、そのデータの加工物、これらの一以上の組み合わせを含む。「報告を受けるために受診する、循環器以外の内科医」は、かかりつけ医を含む。本実施形態においては、解析者である専門医自体が、被測定者の手術を担当した医師である場合がある。
【0108】
被検者に取り付けられるパッチ型心電計と、
前記パッチ型心電計が取得した心電図データを解析することで、「要精密検査」又は「要治療」にカテゴライズした心電図検査結果を生成する検査処理装置と、
前記被検者が前記心電図検査結果の報告を受けるために受診する、循環器以外の内科医が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第一の情報処理装置と、
前記心電図検査結果が「要精密検査」又は「要治療」である場合、精密検査又は治療の対応ができる医療機関の解析者が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第二の情報処理装置と、
を備え、
前記情報が、前記心電図検査結果として「要精密検査」又は「要治療」を示すデータを含む場合、前記医療機関に関する情報も含む、システム。
【0109】
上記の実施形態については、本明細書のいずれかに記載の方法を援用する。「要精密検査」又は「要治療」については、同一または類似の観念の単語に置き換えた実施形態を含む。カテゴライズは、あらかじめそのようなラベリングをした正解データを用いでAIに教師あり学習をさせ、AIが取得したバイタルデータにカテゴライズをする方法がある。他にも、測定したデータの数値の閾値に応じて、機械が、定められたカテゴライズをする方法がある。解析者が、バイタルデータを解析して、カテゴライズし、その情報を装置等に入力する方法がある。解析者は、AIのカテゴライズを参考にして、診断する場合もある。「精密検査又は治療の対応ができる医療機関」は、有床病院と同義な場合がある。「医療機関に関する情報」は、医療機関の名称、住所、連絡先(電話番号)、担当の医療従事者名(紹介状に記載された医師名を含む)、紹介状の電子データ、これらの1以上の組み合わせを含む。本実施形態によれば、少なくとも加療又は検査をする予定の医療機関名を共有できるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0110】
被検者に取り付けられるパッチ型心電計と、
前記パッチ型心電計が取得した心電図データを解析することにより得られる前記被検者の心電図検査結果に関する情報を記憶する記憶装置と、
前記被検者が前記心電図検査結果の報告を受けるために受診する、循環器以外の内科医が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第一の情報処理装置と、
前記心電図検査結果が「要精密検査」又は「要治療」である場合、精密検査又は治療の対応ができる医療機関の解析者が、前記情報を閲覧するために前記記憶装置にアクセスし得る第二の情報処理装置と、
を備え、
前記情報が、前記心電図検査結果として「要精密検査」又は「要治療」を示すデータを含む場合、前記医療機関に関する情報も含む、システム。
【0111】
上記の実施形態については、本明細書のいずれかに記載の方法を援用する。
【0112】
少なくとも1の実施形態において、かかりつけ医のような医療従事者が、測定装置の魅力を伝えるアンバサダー又は販売代理店のように機能する。地域の開業医は、高齢者の患者を多く抱えているので、測定装置を患者(被測定者に相当)へ紹介する。患者は、測定装置を用いて測定する。この作業により、疾患に対する初期スクリーニングが可能となる。つまり、地域医療の医療従事者から被測定者へと渡された測定装置が、心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得する。地域医療の医療従事者から被測定者へと告知されたアプリケーションをインストールしたユーザー端末が、心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得する。かかりつけ医に限らず、訪問看護師又は医療従事者、健診施設における医療従事者が、同様のことを行い得る。また、クラウド等にてバイタルデータ、付属情報を被測定者を特定するデータとともに管理することで、診療に関する解析システムを提供できる。このシステムにおいては、解析者である専門医のレビュー、AIによる診断、これらの組み合わせを閲覧可能である。この場合、かかりつけ医等は、その情報を閲覧して、被測定者へ診断結果の説明ができる。継続的に測定をすることにより、かかりつけ医等が診療行為をする回数、心電図検査が増え、患者の一次スクリーニングを効率的に行うことができる。
【0113】
方法であって、ユーザー端末が、
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する、
方法。
【0114】
少なくとも1の実施形態において、バイタルデータは脈拍を含む。脈拍は、ユーザー端末やウェアラブル端末、スマートウォッチで測定可能である。例えば、光学式心拍計(OHR)センサーを使用する。手首に装着した端末のセンサー(スマートウォッチに内蔵されたセンサ、着脱可能でユーザー端末に有線又は無線接続ができるセンサを含む)が血流に光を当て、その反射の変化から脈拍数を計測する。ウェアラブル端末を、手首にぴったりとフィットするように装着する。センサーが肌に密着している状態の方が、反射光を正確に受容できる。端末に付属のアプリや、連携しているスマートフォンアプリを起動し、心拍数測定を行う。光学センサーが照射した光が皮膚に当たると、一部は吸収され、一部は反射される。血液中のヘモグロビンは光を吸収するため、心拍によって血液の量が変化すると、反射光の強度も変化する。光学センサーはこの反射光の強度を検出する。その強度の周期を解析し、ピーク波長間の時間を計算することで、心血管系のリズムに関するバイタルデータ(脈拍)が得られる。より正確な心拍数測定を実現するために、複数の光学センサーを搭載し得る。これにより、より多くのデータポイントを取得し、より正確な心拍数を計算することができる。光センサーに加えて、加速度計やジャイロスコープなどのセンサーを組み合わせることで、より正確な心拍数の測定が可能になる。これにより、運動中や日常生活の中での心拍数の変動をより正確に把握することができる。バイタルデータを取得した後の方法については、本明細書のいずれかの実施形態の一部または全てに関する説明を援用する。本実施形態によれば、少なくともユーザーの所有するユーザー端末を用いて一次スクリーニングができるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0115】
方法であって、測定装置が、
生体のバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する、
方法。
【0116】
少なくとも1の実施形態において、「心血管系のリズムに関するバイタルデータ」の記載は、心血管系に限る必要はなく、リズムに関するという限定をする必要もなく、単に「生体のバイタルデータ」の記載に置き換えることができる。例えば、被測定者の採血により、所定のncRNAの濃度を測定する。ncRNAには、miRNAやlncRNAが含まれる、血清中のmiRNAを測定する。miRNAは20から24塩基で発現が疾患特異的である場合がある。心筋梗塞の予測因子となる所定のmiRNAの量を検出する。検出にあたっては、RNA-seq、dPCR、マイクロアレイ、qRT-PCRが使える。バイタルデータは、解析者の端末または装置に送信される。医学研究により、それぞれの疾患の予測因子となるmiRNAが特定される。解析者の端末が、ncRNAの発現量等のデータから、心筋梗塞等の疾患を予測し、その旨又はそう診断した理由(「付属情報」に相当)をコンピューターに入力し(「生成」に相当)、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信する。すでに説明した通り、装置やAIが、ncRNAの発現量に基づいて、これらの診断をしても良い。装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する。本実施形態によれば、少なくとも、被測定者の疾患の有無を極めて早く、医療従事者等へ共有できるので、加療のタイミングが早くなるという利便性及び産業上の利用可能性がある。
【0117】
少なくとも1の実施形態において、心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、解析者が医学に関連する付属情報を生成するとともに、生体のバイタルデータを取得し、解析者(先の心血管系とは別の解析者を含む)が医学に関連する付属情報を生成する構成もあり得る。この場合、リズムに関する専門家の診断と、生体のバイタルデータによる解析結果を併用できるので、より確定的な診断ができる。例えば、リズムに関するバイタルデータでは不整脈の診断を行い、miRNAの解析によって心筋梗塞の前兆を診断する。これらの付属情報は、被測定者に関する情報と紐づけられて装置又はクラウドに送信される。医療従事者は、リズムに関するバイタルデータと、miRNAの解析結果の双方を閲覧可能となる。そのため、医療従事者は、より確定的な診断をし、又はその診断結果を自信を持って被測定者に説明することができる。
【0118】
少なくとも1の実施形態において、上記の実施形態は、ncRNAに限られない。血液採取し、血清からホルモンを検出する方法もあり得る。ホルモンの検出は、ELISA、RIA(放射免疫測定法)、CLIA(化学発光免疫測定法)、液体クロマトグラフィー-質量分析があり得る。レニン・アルドステロンの量を検出することで、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧に関する診断ができ、心血管系の疾患に関する診断や加療に役立つ。TSHを測ると甲状腺機能低下症・亢進症、コルチゾール / ACTHを測るとクッシング症候群、アジソン病が診断できる場合がある。これらのバイタルデータも、解析者の端末又は装置に送信し、解析し得る。
【0119】
以下、上記において説明した実施形態の概要について開示する。
【0120】
方法であって、測定装置が、
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する、
方法。
【0121】
方法であって、測定装置が、
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者の端末が、バイタルデータおよび付属情報を、バイタルデータの被測定者の端末に送信する、
方法。
【0122】
方法であって、測定装置が、
心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、
解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、
装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、有床病院の医療従事者の端末に送信する、
方法。
【0123】
上記のいずれか1に記載の方法であって、
測定装置は、バイタルデータ取得後に、測定した場所の住所と異なる解析場所に送付され、
解析場所にある解析者の端末は、送付された測定装置からバイタルデータを有線又は無線通信により取得し、
取得したバイタルデータを装置へ送信する、
方法。
【0124】
上記のいずれか1に記載の方法であって、
測定装置は、バイタルデータ取得後に、測定した場所の住所と異なる解析場所に送付され、
解析場所にある解析者の端末は、送付された測定装置からバイタルデータを有線又は無線通信により取得し、
取得したバイタルデータを装置へ送信し、
測定装置は、別の被測定者の測定へ再利用される、
方法。
【0125】
上記のいずれか1に記載の方法であって、
測定装置は、バイタルデータを無線通信により解析者の端末又は装置へ送信する、
方法。
【0126】
本開示に係る発明は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【0127】
システムであって、
医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、心血管に関する講演会情報を送信し、
実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが講演会情報を受信し、
講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を、基幹病院のアカウントが検索または参照する、
システム。
【0128】
少なくとも1の実施形態において、システムは、医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウント、実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが登録可能である。医療機器メーカーは、その態様の如何を問わず、医療機器の生産、使用、譲渡、輸出入等を行う事業者を含む。製薬会社は、その態様の如何を問わず、医薬品の生産、使用、譲渡、輸出入等を行う事業者を含む。医療機器又は医薬品の卸売会社は、その態様の如何を問わず、医療機器又は医薬品を譲渡、輸出入等する事業者を含む。実地医家は、その態様の如何を問わず、診療所を含む。すなわち、基本的に外来診療を中心に行う医療施設で、入院設備はあっても19床以下(ベッド数)の医療施設を含む。診療所には、医師個人を含むと解する。町医者、クリニックと言われることがある。一次診療(風邪・生活習慣病・軽症の外来など)を行う。基幹病院は、その態様の如何を問わず、三次救急の機能を持つ病院を含む。すなわち、地域医療支援病院(診療所・他病院からの紹介患者を受け、逆紹介や共同利用、救急・研修機能を持つ病院)、特定機能病院(高度医療と研究・研修機能を備え、厚労省の承認を受けた病院)、基幹型臨床研修病院(研修医の教育提供基盤として、入院症例数・救急・指導体制などで基準をクリアした病院)を含む。アカウントは、システムにおいて、その事業者又は医療機関の名前またはその従業員の名前において、登録情報とアクセス権を持つアカウントを含む。すなわち、医療機器メーカーAであれば、A社としてのアカウントを作成することができる。さらに、A社の従業員甲は、甲としてのアカウント作成することができる。さらに、甲の登録情報としてA社の従業員であること、その役職等を登録することができる。医療機関であれば、B総合病院、Cクリニック、医療法人乙などの名義でアカウントを作成することができる。さらに、医療法人乙の社員である丙は、丙としてのアカウントを作成することができる。株式会社のアカウントと同様に、丙は、専門医登録されていること(一例として循環器内科専門医)、どの病院等に所属するか、その役職等を登録することができる。システムには、プログラムのみならず、インターネットのウェブにおいて作動するアプリケーションまたはプログラムを含み、システムを作動させるコードを含むと見做す。
【0129】
少なくとも1の実施形態において、医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、心血管に関する講演会情報を送信する。これらのアカウントは、講演会情報を作成する。講演会は、その態様の如何を問わず、あるテーマについて、専門家や識者などが多数の聴衆に向けて話をする会を含む。その体裁は、教育、啓発、宣伝、研究報告など多岐にわたっており、いずれの内容でも良い。また、聴衆の数は何人でも構わない。仮に、聴衆がゼロであったとしても、講演会の開催を目的とする情報は、講演会情報にあたる。講演会情報は、講演会のテーマ、実施する日時、実施する方法(オンラインまたは対面式の会議・面談)、参加の方法(オンラインの場合には会議にWEB参加するURL、対面式の場合には会場の住所)、これらの一以上の組み合わせを含む。アカウントは、これらの情報を作成し、システムを通じて、講演会情報を送信する。送信された情報は、システムに登録される他のアカウントが検索または参照可能であり、そのアカウントに送信される。その他のアカウントは、その講演会情報を閲覧することができる。言い換えると、システムは、アカウントに紐づいた講演会情報を送受信することができる。
【0130】
少なくとも1の実施形態において、実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが講演会情報を受信する。実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントは、先の送信された講演会情報を受信する。受信するとは、検索または参照可能であることと同義である場合がある。すなわち、送信された講演会情報が、アカウントに登録されたメールアドレスに送信される実施形態もある。他方で、アカウントが、そのシステムを検索することで、講演会情報を検索又は閲覧することができる実施形態もある。いずれの実施形態においても、アカウントが、その講演会情報を受信できることになる。言い換えると、システムは、アカウントに紐づいた講演会情報を送受信することができる。
【0131】
少なくとも1の実施形態において、講演会情報に記載された講演会が実施される。講演会には、医療機器メーカー、製薬会社、医療機器又は医薬品の卸売会社のいずれか1以上が参加する。そして、実地医家、基幹病院が参加する。言い換えると、これらの組織に所属する人間が、講演会に参加する。その際に、システムの提供者は、実地医家と基幹病院のマッチングを行う。すなわち、実地医家と基幹病院との病診連携(地域医療連携、地域完結型医療ともいう)をすべく、連携することを合意する実地医家と基幹病院を特定する。合意を、マッチングともいう。連携は、実地医家が初期診療を担当し、必要があれば紹介状を出して基幹病院へ患者を紹介する。基幹病院は、専門治療や入院・手術を担当し、治療後は再び患者を実地医家へ逆紹介する(フォローアップともいう)。このような連携をすることに合意をする、実地医家と基幹病院を、システムの提供者は探し出す。言い換えると、両者をマッチングし、マッチングした実地医家と基幹病院を特定する。マッチングは、講演会が開催される場所または時刻においてのみマッチングすることに限定されず、講演会の前や後にマッチングすることも含む。また、講演会をきっかけとせずとも、病診連携に合意するのであれば、マッチングがされたとみなす。オンラインの講演会においては、システム上で、相互のアカウントの情報を互いに参照可能に表示し、病診連携を希望する場合にはアカウントを操作する端末上で許可をすることで、電磁的方法で簡便にマッチングすることができる。
【0132】
少なくとも1の実施形態において、講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際とは、上記の説明を援用する。
【0133】
少なくとも1の実施形態において、実地医家のアカウントは、診療情報をアップロードできる。実地医家のアカウントを操作する端末は、診療情報(「医学に関連する付属情報」と同義である)を電磁的方法でアップロードできる。アップロードは、システムのデータベース、サーバー、クラウド等にアップロードする行為を含む。解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けてシステムのデータベース、サーバー、クラウド等にアップロードする形態もあり得る。他にも、解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて、実地医家のアカウントを操作する端末にこれらの情報を送信することがあり得る。実地医家のアカウントを操作する端末は、これらの情報を、アップロードすることを許可することができ、許可された場合には、当該情報はアップロードされる。
【0134】
少なくとも1の実施形態において、講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を、基幹病院のアカウントが検索または参照する。マッチングした場合、システムは、マッチングした実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントを特定できる。そこで、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報があれば、その診療情報について、マッチングした基幹病院のアカウントが操作する端末が検索または参照できるように、アップロードされた診療情報の閲覧権限を変更する。つまり、アプロードされた診療情報は、そのアップロードをしたアカウント以外のアカウントが操作する端末からは、検索又は参照できないよう閲覧制限の情報処理がされているのが原則である。アクセス制御、閲覧権限の制限を行う。アクセス制御の非包括的な例として、MAC(Mandatory Access Control)、DAC(Discretionary Access Control)、RBAC(Role-Based Access Control)、ABAC(Attribute-Based Access Control)を必要に応じて使用することができる。他方で、マッチングをした基幹病院のアカウントは、アクセス制御、閲覧権限の制限を解除される。そのため、マッチングをした基幹病院のアカウントが操作する端末は、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を検索し、閲覧することができる。システムは、必要に応じて、診療情報がアップロードされた旨、アップロードされた診療情報の内容、これらの組み合わせを、アカウントに登録された連絡手段(メールやショートメール、SNSを含む)に送信する。本実施形態によれば、少なくとも、マッチングした医療機関同士の病診連携を自動的に行うことができるという利便性及び産業上の利用可能性がある。さらに、医療機器メーカー等が講演会を行う情報処理の枠組みを利用して、効率的にマッチングを行い、かつ病診連携をする包括的なシステムを構成できるという利点がある。この効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。なお、1の基幹病院のアカウントが、複数の実地医家のアカウントとマッチングしていた際は、基幹病院のアカウントを操作する端末は、それぞれの実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を閲覧または検索することができる。他方で、少なくとも1の実施形態において、実地医家のアカウント同士はマッチングすることができず、それぞれのアカウントがアップロードした診療情報を閲覧または検索することができない。この方法により、それぞれの実地医家の診療情報の個人情報が流出することを防ぎつつ、マッチングした基幹病院のアカウントのみに閲覧又は開示できるから、診療目的を遂行するために必要な範囲内でのみ患者の個人情報等を共有することができる。そのため、患者も安心して本サービスのために診療情報の提供を許可することができる。このような効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。


【0135】
少なくとも1の実施形態において、検索または参照は、1の基幹病院のアカウントが参照可能であり、2以上の実地医家のアカウントが診療情報をアップロード可能なマッチングアカウントを介して行う。実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を効率的に連携するために、さらにアカウントを作成する。アカウントは、病診連携アカウントと呼ばれる。病診連携アカウントは、1の基幹病院のアカウントと、複数の実地医家のアカウントを登録することができる。言い換えると、これらのアカウントを、その病診連携アカウントに紐づけることができる。病診連携アカウントは、登録された実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を、まとめて閲覧させることができる、アクセス制御されたデータベースまたはシステムと言える場合がある。すなわち、病診連携アカウントという体裁をとっていても良いし、必ずしもアカウントとして存在していなくても、その効果を発揮する、アクセス制御されたデータベース又はシステムがあれば足りる。
【0136】
少なくとも1の実施形態において、前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できない。この実施形態については、本明細書のいずれかに記載の方法を援用する。すなわち、実地医家のアカウント同士はマッチングすることができず、それぞれのアカウントがアップロードした診療情報を閲覧または検索することができない。実地医家のアカウント同士に対しては、アクセス制限を解除しない。この方法により、それぞれの実地医家の診療情報の個人情報が流出することを防ぐことができる。すなわち、仮に実地医家同士で診療情報を伝達しあったとしても、その他の実地医家が診療行為に加わるわけでもないので、その伝達行為は、医療行為を目的としたとは言えない場合がある。つまり、個人情報保護の観点においても問題になりうる伝達行為であるから、システムにおいて、このような行為を実行不可能にした。このような効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。
【0137】
少なくとも1の実施形態において、前記基幹病院のアカウントは、全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できる。基幹病院のアカウントは、マッチングした複数の実地医家のアカウントの全てに対して、アクセス制限を解除される。この方法により、マッチングしたすべての実地医家のアカウントを操作する端末が送信した、診療情報を閲覧又は検索できる。すなわち、基幹病院は、病診連携した実地医家の診療情報を、一つのシステムの中で網羅的にスクリーニングすることが可能となる。基幹病院の医療従事者は、基幹病院のアカウント又は病診連携アカウントを用いれば、マッチングしたすべての実地医家の診療情報を一括して出力することができ、又は閲覧することができる。そのため、実地医家ごとに異なるシステムを使い分ける必要もなく、スクリーニングの利便性が向上する。このような効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。
【0138】
少なくとも1の実施形態において、必要に応じて、基幹病院は、上記のスクリーニングによって治療、介入すべき患者を特定することができる。基幹病院は、診療情報を閲覧等し、治療、介入すべき状態であることを診断する。基幹病院のアカウントを操作する端末は、診療情報を閲覧できるので、その患者名、過去のカルテデータ、バイタルデータ、医学に関連する付属情報、その患者を担当する実地医家を特定することができる。基幹病院は、その実地医家に対し、患者を基幹病院に紹介するように促すことができる。実地医家は、患者に紹介状を発行し、その基幹病院を受診するように促す。すると、患者は、介入が必要な状況をいち早く察知され、迅速に高度医療機関において介入を受けることができるので、疾患を予防し、又は重症化を防ぎ、予後を良くすることができる。基幹病院のアカウントを操作する端末は、実地医家のアカウントを操作する端末に、システムを介して、連絡をすることができる。具体的には、診療情報を特定し、その診療情報に対応する患者に治療、検査、介入のいずれか一以上が必要である旨を送信する。また、そう判断した根拠を送信することができる。この方法であれば、病診連携と紹介状執筆までの流れの大部分を自動化することができるので、医療従事者の利便性が向上する。このような効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。
【0139】
システムであって、
医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、心血管に関する講演会情報を送信し、
実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが講演会情報を受信し、
講演会情報を受信した実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を、基幹病院のアカウントが検索または参照する、
システム。
【0140】
上記のシステムであって、
検索または参照は、1の基幹病院のアカウントが参照可能であり、2以上の実地医家のアカウントが診療情報をアップロード可能なマッチングアカウントを介して行い、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できず、
前記基幹病院のアカウントは、全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できる、
システム。
【0141】
方法であって、測定装置が、
呼吸又は心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、
測定装置はサービス提供者に送付され、
サービス提供者の端末が、測定装置からバイタルデータを取得し、バイタルデータをサーバ又はクラウドに送信し、
解析者の端末が、サーバ又はクラウドからバイタルデータを受信または検索し、バイタルデータの解析情報を生成し、解析情報を前記サーバ又はクラウドに送信し、
医療従事者の端末が、サーバ又はクラウドから解析情報を取得または検索する方法。
【0142】
上記の方法であって、さらに、被測定者に解析情報を提供する、方法。
【0143】
バイタルデータを被測定者の端末が受信し、
被測定者の端末がバイタルデータを医療従事者に送信し、
バイタルデータを医療従事者又は装置(又はクラウド若しくはサーバ)が受信し、
医療従事者が、生成された医学に関連する付属情報、バイタルデータ、付属情報を被測定者に送信する、
方法。
【0144】
発明者が誠意検討した結果、少なくとも1の実施形態において、心血管系のリズムに関するバイタルデータを、呼吸のリズムに関するバイタルデータに置き換えて実施することができる。この場合、専門医は呼吸器内科医となる場合がある。スパイロメーターを用いて、患者の呼吸の肺活量(VC)、努力性肺活量(FVC)、1秒量(FEV1)、1秒率(FEV1%)を算出することができる。その値等から、喘息、慢性閉塞性肺疾患[COPD]、間質性肺炎の診断を行い、若しくは介入や検査の必要性を判断することができる。つまり「測定装置」を「呼吸に関するバイタルデータの測定装置(スパイロメーターを含む)」、「心血管系のリズムに関するバイタルデータ」を「呼吸に関するバイタルデータ」、「解析者の端末」を「呼吸器内科医の操作可能な端末」、「医学に関連する付属情報」を「呼吸器疾患に関する附属情報」、にそれぞれ読み替えて実施できる。すると、心疾患だけではなく呼吸器の疾患についても即時診断、病診連携が可能なシステムを提供できる。この効果は、従来の技術では何ら知られていなかったことであり、新規性や顕著な効果を有する。
【0145】
システムであって、
実地医家のアカウントと基幹病院のアカウントがマッチングした際に、実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を、基幹病院のアカウントが検索または参照する、
システム。
【0146】
上記のシステムであって、
検索または参照は、1の基幹病院のアカウントが参照可能であり、2以上の実地医家のアカウントが診療情報をアップロード可能なマッチングアカウントを介して行い、
前記実地医家のアカウントは、他の実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できず、
前記基幹病院のアカウントは、全ての実地医家のアカウントがアップロードした診療情報を参照できる、
システム。
【0147】
上記のシステムであって、
医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、心血管に関する講演会情報を送信し、
実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが講演会情報を受信するシステムを、
さらに含む。
【0148】
上記のシステムであって、
前記マッチングは、
医療機器メーカーのアカウント、製薬会社のアカウント、医療機器又は医薬品の卸売会社のアカウントいずれか1以上が、心血管に関する講演会情報を送信し、
実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントが講演会情報を受信し、
前記講演会情報を受信した実地医家のアカウント、基幹病院のアカウントとのマッチングである、
システム。
【0149】
本開示に係る発明は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【符号の説明】
【0150】
1,2… 心音解析システム
5… 通信回線
10… 心音測定部
20… 心音データ格納部
30… 心音スペクトル算出部
40… 異常状態判定部
50… 提示部
51… 提示操作部
60、61… 送受信部
100… 制御処理部
110… 端末
120… サーバ




【要約】      (修正有)
【課題】解析者が作成した付属情報を、診療を担当する医療従事者や患者に速やかに伝達できるようにする。
【解決手段】1以上の実施形態が、方法であって、測定装置が、心血管系のリズムに関するバイタルデータを取得し、バイタルデータを解析者の端末又は装置に送信し、解析者の端末が、医学に関連する付属情報を生成し、バイタルデータと付属情報を紐付けて装置へ送信し、装置または解析者の端末が、バイタルデータ、付属情報および被測定者に関する情報を、医療従事者の端末に送信する、方法を提供する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9