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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-03-09
(45)【発行日】2026-03-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、調整方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20260310BHJP
   B41J 11/70 20060101ALI20260310BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20260310BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20260310BHJP
【FI】
G06F3/12 343
B41J11/70
B41J21/00 Z
B41J3/36 T
G06F3/12 378
G06F3/12 303
G06F3/12 356
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021155018
(22)【出願日】2021-09-24
(65)【公開番号】P2023046433
(43)【公開日】2023-04-05
【審査請求日】2024-09-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100182936
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】高島 敏文
(72)【発明者】
【氏名】田中 慶
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-503561(JP,A)
【文献】特開2007-038588(JP,A)
【文献】特開2006-289664(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 11/70
B41J 21/00
B41J 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合に、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、
前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行する制御部と、を備えることを特徴する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記識別コードは、バーコードオブジェクト又はQRコードオブジェクトであり、
前記識別コード以外は、テキストオブジェクトである
ことを特徴する情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ラベルイメージが前記ラベルデザインに収まらない場合に、前記ラベルデザインに前記ラベルイメージが収まらないことに対する対応に関する提案情報を表示部へ出力する
ことを特徴する情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置のプロセッサが実行する調整方法であって、
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合に、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、
前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行することを特徴する調整方法。
【請求項5】
コンピュータに、
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合に、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、
前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行する処理を実行させることを特徴するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、情報処理装置、調整方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
細長い帯状の被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷してラベルを作成する印刷装置が知られている。この種の印刷装置では、その利用を促進するため、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報処理装置上で動作する、ラベル作成を支援するソフトウェアプログラム(以降、ラベル作成支援プログラムと記す。)が提供されることがある。
【0003】
これに関連する技術は、例えば、特許文献1などに記載されている。ラベル作成支援プログラムを用いることで、様々なデザインのラベルデータを容易に作成することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-092326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ラベル作成支援プログラムには、差込印刷という機能が提供されている。差込印刷は、ラベルデザインの一部分(例えば、文字部分や識別コード部分)のみを入れ替えながら複数枚のラベルを連続して作成する機能であり、類似するラベルを大量に作成する場合に非常に有効である。
【0006】
しかしながら、差込印刷では、差込データの内容によっては作成されるラベルの長さが予め決められたラベル長に収まらない場合がある。
【0007】
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、差込印刷を用いてラベルを適切に作成する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行する制御部と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る調整方法は、情報処理装置のプロセッサが実行する調整方法であって、ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合に、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行する。
【0010】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え且つ前記差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合、前記ラベル長の延長又は前記ラベル幅の拡張を実行し、前記ラベルデザインの前記差込設定部分に前記差込データに基づいた前記画像が差し込まれた前記ラベルイメージが、前記ラベルデザインのラベル長又はラベル幅を超え、且つ前記差込設定部分のデータ種別が前記識別コード以外の場合に、前記識別コード以外の縮小を実行する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
上記の態様によれば、差込印刷を用いてラベルを適切に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係るシステムの構成を例示した図である。
図2】一実施形態に係る印刷装置における蓋を開いた状態の部分平面図である。
図3】被印刷媒体の搬送経路の一例を説明する図である。
図4】一実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
図5】一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
図6】ラベルデザイン作成処理のフローチャートの一例である。
図7】ラベル作成支援アプリケーションの編集画面の一例である。
図8】ラベルデザインの一例である。
図9】バーコード部品を作成するときに表示されるウィンドウの一例である。
図10】ラベルデザインの別の例である。
図11】QRコード(登録商標)部品を作成するときに表示されるウィンドウの一例である。
図12】差込設定処理のフローチャートの一例である。
図13】差込データを作成するときに表示されるウィンドウの一例である。
図14】デザイン部品に対して差込設定を行う方法を説明するための図である。
図15】差込印刷処理のフローチャートの一例である。
図16】提案情報の表示例を示した図である。
図17】ラベルイメージの調整例を示した図である。
図18】提案情報の別の表示例を示した図である。
図19】ラベルデザインの調整例を示した図である。
図20】提案情報の更に別の表示例を示した図である。
図21】提案情報の更に別の表示例を示した図である。
図22】ラベルデザインの別の調整例を示した図である。
図23】提案情報の更に別の表示例を示した図である。
図24】ラベルデザイン及びラベルデザインの別の調整例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下では、被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷し、印刷されたテープ(ラベル)をカットして装置の外部に排出することが可能な印刷装置と、そのラベルの作成を支援するアプリケーション(ラベル作成支援アプリケーション)が動作する情報処理装置と、を含むシステムを例にして、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
本明細書において、テープとは、プラスチック、紙、その他の任意の材料からなる細長く薄い帯状の被印刷媒体である。テープは、典型的には粘着層を有し、貼り付け可能である。ただし、テープは、粘着層を有しなくてもよい。また、ラベルとは、テープを被印刷媒体として利用して、テープ上に何らかの情報を印刷したもののことである。
【0015】
実施形態に係る印刷装置の印刷方式は特に限定しない。印刷装置は、例えば、熱転写方式や感熱方式で印刷を行うサーマルプリンタである。ただし、印刷装置は、サーマルプリンタに限らず、インクジェットプリンタやレーザプリンタなどであってもよい。
【0016】
図1は、一実施形態に係るシステムの構成を例示した図である。図2は、一実施形態に係る印刷装置1における蓋を開いた状態の部分平面図である。
【0017】
図1に示すシステムは、印刷装置1と、ラベル作成支援アプリケーションが動作する情報処理装置1000と、を含んでいる。図1に示すシステムでは、情報処理装置1000がラベル作成支援アプリケーションで作成したラベルイメージの印刷指示を印刷装置1に出力することで、印刷装置1がラベルイメージをテープ13に印刷してラベルイメージが印刷されたラベルを作成する。
【0018】
情報処理装置1000は、例えば、図1に示すようなノート型の端末であるが、この例に限らない。情報処理装置1000は、タブレット型の端末であってもよく、スマートフォンであってもよい。なお、情報処理装置1000は、モバイル端末に限らず、据え置き型の装置であってもよい。
【0019】
印刷装置1と情報処理装置1000は、図1に示すように、例えば、無線通信によってデータをやり取りする。印刷装置1と情報処理装置1000の間で行われる無線通信の規格は、特に限定しない。例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN規格が採用されてもよい。図1に示すようなアドホックモードで通信してもよく、アクセスポイントを経由するインフラストラクチャーモードで通信してもよい。また、印刷装置1と情報処理装置1000の間で行われる無線通信には、Bluetooth(登録商標) Low Energy(以降、BLEと記す。)などの近距離無線通信規格が採用されてもよい。ただし、印刷装置1と情報処理装置1000の間の通信は、無線通信に限らず、有線ケーブルを用いた通信であってもよい。
【0020】
図1及び図2に例示した印刷装置1は、装置筐体2と、装置筐体2に取り付けられた蓋4とを有する。装置筐体2には、テープアダプタ11を装着する凹形状のアダプタ装着部201が設けられている。テープアダプタ11は、テープ13を巻き取ってロールにしたもの(以下「テープロール12」という)を収容し、印刷装置1にテープ13を供給する容器である。図1及び図2における下線が引かれた「9」という数字は、テープアダプタ11に収容されたテープ13の幅が9mmであることを示す。なお、テープ13は9mm幅のものに限らず、12mm、18mm、36mmなど様々な幅のものを使用可能である。
【0021】
装置筐体2のアダプタ装着部201は、装置筐体2の側面に設けられた排出口202と通じている。印刷装置1は、アダプタ装着部201に装着されたテープアダプタ11から引き出されたテープ13を装置筐体2に設けられた搬送経路に沿って搬送し、排出口202から排出することができる。装置筐体2には、テープアダプタ11から引き出されたテープ13を搬送するプラテンローラ(搬送ローラ)6、テープ13への印刷を行う印刷ユニット7、及びテープ13をカットするカットユニット8が配置されている。
【0022】
蓋4は、装置筐体2におけるアダプタ装着部201を開閉可能なように、装置筐体2に取り付けられている。印刷装置1では、装置筐体2における閉位置の蓋4と干渉しない領域にキーボード3が設けられており、蓋4の表面にディスプレイ5が設けられている。キーボード3は、印刷装置1の動作に関する各種情報の入力や選択を行うための複数のキーを有する入力装置である。ディスプレイ5は、キーボード3により入力または選択された各種情報を表示する表示装置である。
【0023】
図3は、被印刷媒体の搬送経路の一例を説明する図である。図3には、印刷装置1におけるテープ13の搬送経路を直線状の経路として模式的に示している。
【0024】
テープロール12からほどかれて印刷装置1に供給されるテープ13は、プラテンローラ6と印刷ユニット7のサーマルヘッド701との間を通り、装置筐体2の排出口202に通じる搬送経路に沿って搬送される。テープ13は、例えば、蓋4が閉位置に移動することによりプラテンローラ6の周面とサーマルヘッド701とで挟持され、プラテンローラ6が回転することにより搬送経路に沿って搬送される。
【0025】
本実施形態の印刷装置1におけるプラテンローラ6は、図示しないモータの動力により、テープ13を排出口202に向けて送り出す第1の回転方向に回転させることと、第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転させることができる。以下の説明では、プラテンローラ6の第1の回転方向の回転を正転といい、プラテンローラ6を正転させたときのテープ13の搬送方向を順方向という。また、以下の説明では、プラテンローラ6の第2の回転方向の回転を逆転といい、プラテンローラ6を逆転させたときのテープ13の搬送方向を逆方向という。
【0026】
印刷装置1は、順方向に搬送されるテープ13に対しサーマルヘッド701から熱を印加することによりテープ13への印刷を行う。以下の説明では、搬送経路におけるテープ13とサーマルヘッド701とが接触する位置を、印刷位置という。
【0027】
搬送経路に沿って搬送されるテープ13は、印刷位置と排出位置(装置筐体2の排出口202と対応する位置)との間のフルカット位置で第1のカッター801によりカットすることができる。また、搬送経路に沿って搬送されるテープ13は、フルカット位置と排出位置との間のハーフカット位置で第2のカッター802によりカットすることができる。
【0028】
第1のカッター801は、フルカット位置にあるテープ13のカットラインでテープ13全体をカットし2つに分離するフルカッターである。例えば、テープ13が粘着テープ層である基材と粘着テープ層を保護する保護層であるセパレータとを含む被印刷媒体である場合であれば、第1のカッター801は、基材とセパレータの両方を切断して、基材とセパレータのそれぞれを2つに分離する。
【0029】
第2のカッター802は、ハーフカット位置にあるテープ13のカットラインでテープ13をカットしたときに、そのカットラインを境とする両側がカットされなかった部分により一体の状態を維持するようにテープ13をカットするハーフカッターである。例えば、テープ13が粘着テープ層である基材と粘着テープ層を保護する保護層であるセパレータとを含む被印刷媒体である場合であれば、第2のカッター802は、例えば、基材のみをカットし、セパレータをカットしない。なお、第2のカッター802は、テープ13にミシン目が入るようにテープ13をカットするカッターであってもよい。
【0030】
また、印刷装置1には、図3に示すように、搬送経路におけるハーフカット位置と排出位置との間でテープ13を挟持し、テープ13の順方向の搬送を補助する一対の排出ローラ901及び902が設けられてもよい。排出ローラ901及び902は、例えば、第1のカッター801でテープ13をカットしたときに、フルカット位置よりも下流側に位置するテープ13が順方向に搬送されるよう動作する。以下の説明では、搬送経路における排出ローラ901及び902によりテープ13を挟持する位置を排出ローラ位置という。排出ローラ位置は、フルカット位置と排出位置との間の位置である。
【0031】
図4は、一実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図4に例示した印刷装置1は、制御部100、記憶部120、入力部130、表示部140、搬送部150、印刷部160、切断部170、センサ180、及び通信部190を含む。
【0032】
入力部130は、印刷装置1に各種情報を入力する入力装置であり、例えば、上述したキーボード3を含む。表示部140は、印刷装置1のユーザに対し各種情報を表示する表示装置であり、例えば、上述したディスプレイ5を含む。
【0033】
搬送部150は、制御部100による制御のもとテープ13を搬送する。搬送部150は、例えば、プラテンローラ6、プラテンローラ6に連結されたモータ、モータを駆動する駆動回路、及びプラテンローラ6の回転数(回転角)を検出するエンコーダを含む。
【0034】
印刷部160は、制御部100による制御のもとテープ13に印刷する。印刷部160は、上述した印刷ユニット7と対応し、例えば、サーマルヘッド701、サーマルヘッド701の発熱素子を駆動する駆動回路、及びサーマルヘッド701の温度を検出するサーミスタを含む。
【0035】
切断部170は、制御部100による制御のもとテープ13を切断する。切断部170は、上述したカットユニット8と対応し、例えば、第1のカッター801、第2のカッター802、各カッターに連結されたモータ、モータを駆動する駆動回路、及び一対の排出ローラ901及び902を含む。
【0036】
制御部100は、搬送部150、印刷部160、及び切断部170を制御する。制御部100は、搬送部150、印刷部160、及び切断部170のうちの1つ以上の動作を制御することで、印刷装置1における搬送処理、印刷処理、切断処理の実行を制御する。
【0037】
制御部100による制御は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部120に記憶させたプログラムを実行することにより行われる。制御部100は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含んでもよい。
【0038】
記憶部120は、制御部100としてのプロセッサが実行する各種プログラム、プログラムを実行する際に利用する各種データ等を記憶する。記憶部120は、RAM(Random Access Memory)121、及びROM(Read Only Memory)122を含む。
【0039】
センサ180は、例えば、テープアダプタ11が装着されているか否かを検出し、また、装着されているテープアダプタ11から供給されるテープ13の幅を検出する。通信部190は、情報処理装置1000との通信を行う通信インタフェースである。通信部190は、既知の近距離無線通信規格に従った無線通信、及び伝送ケーブルを利用した有線通信の少なくとも一方を行うことができる。
【0040】
以上のように構成された印刷装置1は、例えば、情報処理装置1000からラベルイメージを含む印刷指示を受信すると、テープ13にラベルイメージを印刷する処理(動作)等を行い、ラベルを作成する。
【0041】
図5は、一実施形態に係る情報処理装置1000のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。情報処理装置1000は、特に限定しないが、例えば、図5に示すように、プロセッサ1001と、記憶装置1002と、入力インタフェース1003と、出力インタフェース1004と、通信インタフェース1005を含み、これらがバスを介して接続されていてもよい。
【0042】
プロセッサ1001は、情報処理装置1000の制御部の一例である。プロセッサ1001は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶装置1002に記憶されているプログラムを実行する。なお、プロセッサ1001には、GPU(Graphics processing unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などの任意の電気回路が含まれてもよい。
【0043】
記憶装置1002は、非一時的なコンピュータ読取可能媒体であり、例えば、任意の半導体メモリである。1つ以上の記憶装置1002は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含んでいる。また、記憶装置1002は、磁気記憶装置、光学記憶装置、その他の種類の記憶装置を含んでもよい。
【0044】
記憶装置1002には、少なくとも後述するラベル作成支援プログラム(プログラム1002a)が記憶されていて、さらに、ラベル作成支援プログラムを用いて作成したラベルデザイン1002bと、差込データ1002cが記憶されていることが望ましい。
【0045】
プロセッサ1001がプログラム1002aを実行することで、ラベルデザイン1002bと差込データ1002cが生成され、記憶装置1002に記憶される。さらに、プロセッサ1001がプログラム1002aを実行することで、ラベルデザイン1002bと差込データ1002cを用いて印刷装置1へ送信するラベルイメージが作成される。
【0046】
ラベルイメージは、例えば、印刷装置1でラベルに印刷される内容そのものである。一方、ラベルデザイン1002bは、ラベルイメージを作成するためのデザイン情報であり、ラベル幅、ラベル長、ラベル内におけるデザイン部品(例えば、テキスト、イメージ、図形、タイムスタンプ、識別コードなど)のサイズ、配置、内容などの情報の集合である。差込データ1002cは、差込設定されたデザイン部品に挿入される1つ以上のデータである。プロセッサ1001は、ラベルデザイン1002bの差込設定がされているデザイン部品に差込データに基づいた画像を差し込むことでラベルイメージを作成する。
【0047】
入力インタフェース1003は、タッチパネルやキーボードなどに接続されている。また、入力インタフェース1003は、マイクなどの音声入力装置に接続されてもよい。出力インタフェース1004は、表示装置などに接続されている。表示装置は、情報処理装置1000が有する表示装置であってもよく、情報処理装置1000と異なる表示装置であってもよい。通信インタフェース1005は、例えば、無線通信によって印刷装置1とデータをやり取りする。印刷装置1と情報処理装置1000(通信インタフェース1005)の間で行われる無線通信の規格は、特に限定しない。印刷装置1と情報処理装置1000(通信インタフェース1005)の間の通信は、無線通信に限らず、有線ケーブルを用いた通信であってもよい。
【0048】
以上のように構成された情報処理装置1000では、プロセッサ1001は、プログラム1002aを実行し、ラベルデザイン1002bを作成する。この一連の処理を、以降では、ラベルデザイン作成処理と記す。また、プロセッサ1001は、プログラム1002aを実行し、差込データ1002cを作成し、デザイン部品に差込設定を行う。この一連の処理を、以降では、差込設定処理と記す。さらに、プロセッサ1001は、プログラム1002aを実行し、ラベルデザイン1002bと差込データ1002cを用いて印刷指示を印刷装置1へ出力する。この一連の処理を、以降では、差込印刷処理と記す。以下、ラベルデザイン作成処理と差込設定処理と差込印刷処理について具体的に説明する。
【0049】
図6は、ラベルデザイン作成処理のフローチャートの一例である。図7は、ラベル作成支援アプリケーションの編集画面の一例である。図8は、ラベルデザインの一例である。図9は、バーコード部品を作成するときに表示されるウィンドウの一例である。図10は、ラベルデザインの別の例である。図11は、QRコード(登録商標)部品を作成するときに表示されるウィンドウの一例である。まず、図6から図11を参照しながら、ラベルデザイン作成処理について説明する。
【0050】
図6に示すラベルデザイン作成処理は、例えば、情報処理装置1000のユーザがラベル支援プログラム(プログラム1002a)を選択し、プロセッサ1001がプログラム1002aを実行することで開始される。
【0051】
ラベルデザイン作成処理が開始されると、プロセッサ1001は、編集画面を表示装置に表示する(ステップS1)。ここでは、プロセッサ1001は、例えば、編集画面として機能する、図7に示すウィンドウ1100を表示装置に表示する。
【0052】
ウィンドウ1100は、ラベルデザインを編集するための編集領域1141を含んでいる。プロセッサ1001は、ウィンドウ1100内のラベル設定領域に対する設定情報の入力(ラベル設定)を検出すると(ステップS2YES)、編集領域1141にラベルデザイン2000を表示する(ステップS3)。具体的には、プロセッサ1001は、ラベルデザイン2000として、ラベル設定領域内のGUI部品1131及びGUI部品1132で指定された幅W(この例では12mm)と長さL(この例では60mm)とを有するラベルの輪郭を、編集領域1141に表示する。
【0053】
次に、プロセッサ1001は、編集領域1141に表示されたラベルデザイン2000に対する編集操作の入力を検出すると(ステップS4YES)、ラベルデザインを更新する(ステップS5)。具体的には、GUI部品1112からGUI部品1119を用いることで、ラベルデザイン2000内にデザイン部品(テキスト、表、識別コードなど)を配置してラベルデザイン2000を更新する。
【0054】
図8に示すラベルデザイン2001は、ラベルデザイン2000の印刷可能領域2010内にデザイン部品2100とデザイン部品2200を配置したラベルデザインである。
【0055】
デザイン部品2100は、文字“ABC”が所定のフォントサイズで入力されたテキストオブジェクトである。デザイン部品2100は、GUI部品1112を押下し、さらに、キーボード3を用いて文字“ABC”を入力することで、ラベルデザイン2000に追加可能である。
【0056】
デザイン部品2200は、所定の内容を表すバーコードオブジェクトである。デザイン部品2200は、GUI部品1114を押下することで表示された図9に示すウィンドウ1200に必要事項を入力することで、ラベルデザイン2000に追加可能である。具体的には、GUI部品1201でバーコードの種類を選択し、GUI部品1202でバーコードのデータの内容を入力し、GUI部品1204でバーコードのサイズ(横幅)を選択すればよい。また、バーコード(この例では、ITFバーコード)の下に文字を印刷するかどうかはGUI部品1203で設定することができる。
【0057】
図10に示すラベルデザイン2002は、ラベルデザイン2000の印刷可能領域2010内にデザイン部品2100とデザイン部品2300を配置したラベルデザインである。
【0058】
デザイン部品2100は、図8に示すラベルデザイン2001において上述したとおりである。デザイン部品2300は、所定の内容を表すQRコードオブジェクトである。デザイン部品2300は、GUI部品1115を押下することで表示された図11に示すウィンドウ1300に必要事項を入力することで、ラベルデザイン2000に追加可能である。具体的には、GUI部品1301でQRコードのデータの内容を入力し、GUI部品1302でQRコードのバージョンを選択し、GUI部品1303で誤り訂正率を選択し、GUI部品1304のQRコードのモデルを選択し、GUI部品1305でQRコードのセルサイズを選択すればよい。
【0059】
ラベルデザインの更新後、プロセッサ1001は、保存ボタン(GUI部品1111)が押下されたことを検出する(ステップS6)と、作成したラベルデザインをラベルデザイン1002bとして記憶装置1002に保存して(ステップS7)、図6に示すラベルデザイン作成処理を終了する。
【0060】
図6に示すように、ラベル作成支援プログラム(プログラム1002a)を用いることで、ユーザは、容易に様々なデザインのラベルデザインを作成することができる。特に、バーコードやQRコードのような識別コードを含むラベルデザインも容易に作成することができる。
【0061】
図12は、差込設定処理のフローチャートの一例である。図13は、差込データを作成するときに表示されるウィンドウの一例である。図14は、デザイン部品に対して差込設定を行う方法を説明するための図である。次に、図12から図14を参照しながら、差込設定処理について説明する。
【0062】
図12に示すラベルデザイン作成処理は、例えば、情報処理装置1000のユーザがラベル支援プログラム(プログラム1002a)を選択し、さらに、プロセッサ1001がプログラム1002aを実行することで開始される。
【0063】
ラベルデザイン作成処理が開始されると、プロセッサ1001は、編集画面を表示装置に表示する(ステップS11)。ここでは、プロセッサ1001は、例えば、編集画面として機能する、図7に示すウィンドウ1100を表示装置に表示する。さらに、ユーザが図6に示すラベルデザイン作成処理で作成されたラベルデザイン2001を選択すると、プロセッサ1001は、ラベルデザイン2001を記憶装置1002から読み出す(ステップS12)。これにより、図14に示すように、編集領域1141にラベルデザイン2001が表示される。
【0064】
その後、プロセッサ1001は、差込ボタン(GUI部品1119)の押下を検出すると(ステップS13)、差込データを作成して保存する(ステップS14)。具体的には、差込ボタンが押下されると、プロセッサ1001は、図13に示すウィンドウ1400を表示する。ウィンドウ1400には、入力領域1410と各種ボタン(GUI部品1401、GUI部品1402、GUI部品1403、GUI部品1404、GUI部品1405、GUI部品1406)が提供されている。ユーザは、各種ボタンを押下することで、入力領域1410に差込データの入力に必要な数の小領域を作成することができる。また、ユーザは、キーボード3を用いて入力領域1410に任意のデータを差込データとして入力することができる。
【0065】
なお、1つのラベル内の2箇所以上にそれぞれ異なる差込データを挿入する場合には、入力領域1410の2列以上を用いて差込データを入力すればよい。例えば、ラベル内の2箇所に差込データを追加する場合であれば、1箇所目に挿入するデータは“項目1”の列に、2箇所目に挿入するデータは“項目2”の列に入力すればよい。
【0066】
その後、プロセッサ1001は、ユーザによる差込設定操作を検出すると(ステップS15)、指定された部品に差込設定を行う(ステップ16)。具体的には、ユーザは、まず、編集領域1141に表示されているラベルデザイン上で、差込設定を行うデザイン部品を選択する。図14には、デザイン部品2100が選択された様子が示されている。その後、フォント(GUI部品1151)やフォントサイズ(GUI部品1152)を設定するための文字設定領域内に表示されているGUI部品1153(差込設定)をONにし、さらに、差込項目をGUI部品1154で選択して、選択したデザイン部品2100について差込設定を行う。この例では、差込項目に“項目1”を選択することで図13の入力領域1410に入力した差込データのうち、“項目1”の列に入力した差込データが、デザイン部品2100に設定されている。
【0067】
なお、図14では、テキストオブジェクト(デザイン部品2100)に差込設定を行う例を示したが、差込設定はテキストオブジェクト以外に、表オブジェクト、バーコードオブジェクト、QRコードオブジェクトなどにも設定可能である。
【0068】
図12に示すように、ラベル作成支援プログラム(プログラム1002a)を用いることで、ユーザは、差込データを容易に作成し、デザイン部品に差込設定を行うことができる。特に、バーコードやQRコードのような識別コードにも差込設定を行うことができる。
【0069】
図15は、差込印刷処理のフローチャートの一例である。図16は、提案情報の表示例を示した図である。図17は、ラベルイメージの調整例を示した図である。図18は、提案情報の別の表示例を示した図である。図19は、ラベルデザインの調整例を示した図である。図20及び図21は、提案情報の更に別の表示例を示した図である。図22は、ラベルデザインの別の調整例を示した図である。最後に、図15から図22を参照しながら、差込印刷処理について説明する。
【0070】
図15に示す差込印刷処理は、例えば、情報処理装置1000のユーザがラベル支援プログラム(プログラム1002a)を選択し、さらに、プロセッサ1001がプログラム1002aを実行することで開始される。より詳細には、ラベルデザインを編集領域1141に表示した状態でユーザが編集画面上の印刷プレビューボタン(GUI部品1120)を押下し、さらに、図示しない印刷ウィンドウ上で印刷ボタンを押下することで、プロセッサ1001が図15に示す差込印刷処理を開始する。
【0071】
差込印刷処理が開始されると、プロセッサ1001は、まず、差込データの有無を判定する(ステップS21)。ここでは、プロセッサ1001は、編集領域1141に表示されていたラベルデザインに差込設定が行われているか否かを判定し、差込設定が行われている場合には差込データがあると判定する。
【0072】
プロセッサ1001は、差込データがないと判定すると(ステップS21NO)、通常の印刷処理を実行する(ステップS29)。一方で、差込データがあると判定すると(ステップS21YES)、プロセッサ1001は、ラベルイメージを作成する(ステップS22)。ここでは、プロセッサ1001は、ラベルデザインの差込設定が行われているデザイン部品に差込データに基づいた画像を順番に差し込んでラベルイメージを作成する。これにより、差込データ毎にラベルイメージが作成される。
【0073】
プロセッサ1001は、ラベルイメージが作成されると、作成されたラベルイメージがラベルデザインに収まるか否かを判定する(ステップS23)。例えば、図7に示すように、ラベル幅が12mm、ラベル長が60mmに設定されている場合には、プロセッサ1001は、ラベルイメージの幅と長さが少なくともその範囲に収まるか否かを判定する。さらに、プロセッサ1001は、余白などを考慮して、ラベルイメージが印刷可能領域2010内に収まるか否かを判定することが望ましい。
【0074】
プロセッサ1001は、ラベルデザインに収まると判定すると(ステップS23YES)、通常の印刷処理を実行する(ステップS29)。一方で、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベル長よりも長くなるなどラベルデザインに収まらないと判定すると、つまり、ラベルデザインの差込設定部分に差込データを挿入して作成されたラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合には(ステップS23NO)、プロセッサ1001は、差込設定部分のデータ種別に応じてラベルイメージの調整又はラベルデザインの調整の少なくとも一方を選択して実行する。ここでは、ラベルイメージの調整又はラベルデザインの調整を選択する場合を例について説明する(ステップS24~ステップS26)。
【0075】
より具体的には、プロセッサ1001、まず、差込設定部分のデータ種別を判定する(ステップS24)。ここでは、プロセッサ1001は、差込設定部分、つまり、差込設定が行われているデザイン部品が、識別コードオブジェクト(バーコードオブジェクト、QRコードオブジェクト)か否かを判定する。
【0076】
プロセッサ1001は、差込設定部分のデータ種別が識別コード以外であると判定すると、つまり、差込設定が行われているデザイン部品がバーコードオブジェクトまたはQRコードオブジェクトでないと判定すると(ステップS24:識別コード以外)、差込データに基づいた画像の縮小を選択する(ステップS25)。つまり、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まるようにラベルイメージを調整することが最良の対応であると判断し、差込データに基づいた画像を縮小してデザイン部品に挿入することでラベルイメージを調整するといった対処を選択する。
【0077】
一方で、プロセッサ1001は、差込設定部分のデータ種別が識別コードであると判定すると、つまり、差込設定が行われているデザイン部品がバーコードオブジェクトまたはQRコードオブジェクトであると判定すると(ステップS24:識別コード)、ラベル長の延長を選択する(ステップS26)。つまり、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まるようにラベルデザインを調整することが最良の対応であると判断し、ラベル長を延長することでラベルデザインを調整するといった対処を選択する。
【0078】
その後、プロセッサ1001は、提案情報を出力する(ステップS27)。ここでは、プロセッサ1001は、ステップS25又はステップS26で選択したラベルデザインにラベルイメージが収まらないことに対する対処をユーザに通知し、提案する。即ち、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合に、ラベルデザインにラベルイメージが収まらないことに対する対応に関する情報であって調整に関する選択に応じた提案情報を、出力インタフェース1004を介して表示部(表示装置)へ出力する。
【0079】
ステップS25で差込データに基づいた画像の縮小を選択した場合であれば、ステップS27では、プロセッサ1001は、例えば、図16に示すウィンドウ1500を表示装置に表示する。ウィンドウ1500では、指定されたラベル長にラベルイメージが収まらないことを示した上で、ラベルイメージを指定されたラベル長に収めるためにテキストオブジェクト(差込データに基づいた画像)を縮小して印刷することがユーザに提案されている。
【0080】
ウィンドウ1500を確認したユーザが提案を受け入れると(ステップS28YES)、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まるようにラベルイメージを調整して、調整後のラベルイメージを用いて通常の印刷処理を実行する(ステップS29)。具体的には、ステップS29では、プロセッサ1001は、図17に示すように、ステップS22で作成したイメージ部品3100(テキストオブジェクト)とイメージ部品3200(バーコードオブジェクト)とを含むラベルイメージ3001のうちの差込データに対応するイメージ部品3100(テキストオブジェクト)を縮小してイメージ部品3300(テキストオブジェクト)に変更する。これにより、ラベルイメージ3001を調整し、ラベルデザインに収まる新たなラベルイメージ3002を作成する。さらに、プロセッサ1001は、作成したラベルイメージ3002を含む印刷指示を印刷装置1へ出力する。これにより、印刷装置1では、ラベルイメージ3002がテープ13に印刷され、ラベルイメージ3002が印刷されたラベルが指定されたラベル長とラベル幅で作成される。
【0081】
また、ステップS27では、ステップS26でラベル長の延長を選択した場合であれば、プロセッサ1001は、例えば、図18に示すウィンドウ1600を表示装置に表示する。ウィンドウ1600では、指定されたラベル長にラベルイメージが収まらないことを示した上で、ラベルイメージ全体を収めるためにラベル長を延長することがユーザに提案されている。
【0082】
ウィンドウ1600を確認したユーザが提案を受け入れると(ステップS28YES)、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まるようにラベルデザインを調整して、調整後のラベルデザインで作成されたラベルイメージを用いて通常の印刷処理を実行する(ステップS29)。具体的には、ステップS29では、プロセッサ1001は、図19に示すように、ステップS22で作成したラベルイメージ3003に含まれるイメージ部品3400(テキストオブジェクト)とイメージ部品3500(バーコードオブジェクト)とを、ラベル長を延長した新たなラベルデザイン上に配置することで、イメージ部品3500(バーコードオブジェクト)のサイズを変更することなくラベルデザインに収まる新たなラベルイメージ3004を作成する。さらに、プロセッサ1001は、作成したラベルイメージ3004を含む印刷指示を印刷装置1へ出力する。これにより、印刷装置1では、ラベルイメージ3004がテープ13に印刷され、差込データに基づいた画像(イメージ部品3500(バーコードオブジェクト))を含む指示された内容が指定されたサイズで印刷されたラベルを作成される。
【0083】
以上では、差込設定された識別コードがバーコードである場合を例に説明したが、識別コードがQRコードである場合には、ラベル長ではなくラベル幅の不足が、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない原因となる場合がある。そのようなケースでは、プロセッサ1001は、ステップS26でラベル長に代えてラベル幅の拡張を選択してもよい。
【0084】
この場合、プロセッサ1001は、例えば、図20に示すウィンドウ1700を表示装置に表示してもよい。ウィンドウ1700では、指定されたラベル幅にラベルイメージが収まらないことを示した上で、ラベルイメージ全体を収めるためにラベル幅を延長することがユーザに提案されている。
【0085】
ウィンドウ1700を確認したユーザが提案を受け入れると(ステップS28YES)、プロセッサ1001は、さらに、例えば、図21に示すウィンドウ1800を表示装置に表示して、ユーザに印刷装置1にセットされているテープ13の入れ替えを促す。図21では、18mm以上の幅のテープのセットをユーザに促す例が示されている。
【0086】
そして、ユーザが印刷装置1に18mm幅以上のテープ13にセットしてOKボタンを押下すると、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まるようにラベルデザインを調整して、調整後のラベルデザインで作成されたラベルイメージを用いて通常の印刷処理を実行する(ステップS29)。具体的には、ステップS29では、プロセッサ1001は、図22に示すように、ステップS22で作成したラベルイメージ3005に含まれるイメージ部品3400(テキストオブジェクト)とイメージ部品3600(QRコードオブジェクト)とを、ラベル幅を拡張した新たなラベルデザイン上に配置することで、イメージ部品3600(QRコードオブジェクト)のサイズを変更することなくラベルデザインに収まる新たなラベルイメージ3006を作成する。さらに、プロセッサ1001は、作成したラベルイメージ3006を含む印刷指示を印刷装置1へ出力する。これにより、印刷装置1では、ラベルイメージ3006がテープ13に印刷され、差込データに基づいた画像(イメージ部品3600(QRコードオブジェクト))を含む指示された内容が指定されたサイズで印刷されたラベルを作成される。
【0087】
図15に示すように、ラベル作成支援プログラム(プログラム1002a)を用いることで、ユーザは、差込データを用いてラベルを容易に作成することができる。特に、差込データの内容によって指定されたラベルデザインにラベルイメージが収まらない場合であっても、ラベルイメージ又はラベルデザインを適切に調整してラベルが作成される。このため、差込印刷によって不完全なラベル(必要な情報の全てが印刷されていないラベル)が作成されることを防止することができる。
【0088】
また、図15に示す差込印刷処理では、プロセッサ1001は、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合の対処を、差込設定部分のデータ種別によって異ならせている。このため、ラベルに印刷されるデータの特徴を踏まえた対処が情報処理装置1000によって自動的に選択され、ユーザに提案される。従って、ユーザは、情報処理装置1000からの提案に従って最小限の操作を行うだけで、ラベルイメージがラベルデザインに収まらないといった事態に適切に対処し、印刷装置1によって所望のラベルを得ることができる。
【0089】
具体的には、プロセッサ1001は、差込設定部分のデータ種別が識別コードの場合には、ラベルイメージの調整(例えば、差込データの縮小)ではなくラベルデザインの調整(例えば、ラベル長の延長、ラベル幅の拡張)を選択して実行する。これは、識別コードは、通常、規格により推奨されるサイズが定められていて、推奨されるサイズの範囲を下回って小さく印刷することは望ましくないからである。ラベルデザインを調整することで、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合であっても識別コードのサイズを指定されたサイズよりも小さくすることなく必要な情報が印刷されたラベルを作成することができる。従って、識別コードの読み取り性能を確保しながら、ラベルを作成することが可能となる。
【0090】
また、プロセッサ1001は、差込設定部分のデータ種別が識別コード以外の場合には、ラベルデザインの調整(例えば、ラベル長の延長、ラベル幅の拡張)ではなくラベルイメージの調整(例えば、差込データの縮小)を選択して実行する。これは、識別コード以外であれば、人間が印刷された情報を見てその内容が把握できる限り、情報を多少小さく印刷しても大きな問題が生じることはないからである。ラベルイメージを調整することで、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合であっても指定されたラベル長やラベル幅といったラベルのサイズを変更することなく必要な情報が印刷されたラベルを作成することができる。従って、作成したラベルが貼り付けられる対象物のサイズなどによってラベルのサイズが制約される場合であっても、制約された条件を満たすラベルを作成することができる。
【0091】
また、図15に示す差込印刷処理では、プロセッサ1001がデータ種別に応じて選択した対処についてユーザに提案し、ユーザの同意が得られた場合に、その対処を実行に移している。そのため、ユーザは、自身の判断に従って、一般に最良と思われる対処とは異なる対処を選択することができる。例えば、ユーザは、差込データ自体を作り直すことでラベルイメージをラベルデザインに収めるといった対処を選択することも可能である。
【0092】
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。即ち、情報処理装置、調整方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
【0093】
上述した実施形態では、プロセッサ1001が選択した対処をユーザに一旦提案し、ユーザの同意が得られた後に実行する例を示したが、プロセッサ1001が選択した対処をユーザの同意を得ずに実行してもよい。また、プロセッサ1001が選択した対処の実行前にユーザの同意を得るか否かを設定によって変更可能としてもよい。
【0094】
上述した実施形態では、差込データの種別が識別コード以外の場合については差込データに基づいた画像を縮小することでラベルイメージをラベルデザインに収める例を示したが、縮小率や縮小後のサイズに制限を設けてもよい。縮小率や縮小後のサイズの制限は、例えば、縮小後の情報を人間が目で見て把握できるかどうかに基づいて決定してもよい。
【0095】
上述した実施形態では、差込データの種別が識別コードの場合についてはラベル長やラベル幅を延長又は拡張することでラベルイメージをラベルデザインに収める例を示したが、延長又は拡張後のラベル長やラベル幅に制限を設けてもよい。延長又は拡張後のラベル長やラベル幅の制限は、作成したラベルが貼り付けられる対象物のサイズや市販されているテープの幅に基づいて決定してもよい。また、ラベル長やラベル幅を調整する代わりに差込データに基づいた画像を識別コードの規格の許容範囲内で縮小することでラベルイメージをラベルデザインに収めてもよい。
【0096】
上述した実施形態では、差込データの種別が識別コード以外の場合については差込データに基づく画像を縮小することでラベルイメージをラベルデザインに収める例を示したが、図23に示すように、ラベル長を延長するか画像を縮小するかをユーザに選択させてもよく、図24に示すように、選択結果に応じてラベルイメージ又はラベルデザインを調整してもよい。
【0097】
上述した実施形態では、ラベルイメージがラベルデザインに収まらない場合には、ラベルイメージ又はラベルデザインを調整する例を示したが、ラベルイメージの調整とラベルデザインの調整の少なくとも一方を実行すればよい。例えば、差込データの種別が識別コードの場合であれば、識別コードの規格の許容範囲内で差込データに基づいた画像を縮小し、それでもラベルイメージがラベルデザインをはみ出してしまう場合にはその分だけラベル長を延長してもよい。このように、ラベルイメージとラベルデザインの両方を調整してもよい。
【0098】
上述した実施形態では、識別コードの例として、バーコードとQRコードを例示したが、識別コードはこれらに限らない。バーコード以外の1次元コードやQRコード以外の2次元コードをラベルデザインに利用してよく、その場合も、バーコード及びQRコードの場合と同様に処理することで、同様の効果を得ることができる。
【0099】
上述した実施形態では、印刷装置1とは別の情報処理装置1000が上述したプログラムを実行する例を示したが、印刷装置1が情報処理装置1000として動作してもよい。即ち、印刷装置1が上述したプログラムを実行してもよい。
【0100】
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが前記ラベルデザインに収まらない場合に、前記差込設定部分のデータ種別に応じて前記ラベルイメージの調整又は前記ラベルデザインの調整の少なくとも一方を実行する制御部と、を備える
ことを特徴する情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ラベルイメージが前記ラベルデザインのラベル長を超える場合であって、前記差込設定部分のデータ種別が識別コードである場合に、前記ラベル長の延長を実行する
ことを特徴する情報処理装置。
[付記3]
付記2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ラベルイメージが前記ラベルデザインの前記ラベル長を超える場合であって、前記差込設定部分のデータ種別が識別コード以外である場合に、前記差込データに基づいた画像の縮小を実行する
ことを特徴する情報処理装置。
[付記4]
付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ラベルイメージが前記ラベルデザインのラベル幅を超える場合であって、前記差込設定部分のデータ種別が識別コードである場合に、前記差込設定部分のデータ種別に応じて前記ラベル幅の拡張を実行する
ことを特徴する情報処理装置。
[付記5]
付記1乃至付記4のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ラベルイメージが前記ラベルデザインに収まらない場合に、前記ラベルデザインに前記ラベルイメージが収まらないことに対する対応に関する提案情報を表示部へ出力する
ことを特徴する情報処理装置。
[付記6]
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが前記ラベルデザインに収まらない場合に、前記差込設定部分のデータ種別に応じて前記ラベルイメージの調整又は前記ラベルデザインの調整の少なくとも一方を実行する
ことを特徴する調整方法。
[付記7]
コンピュータに、
ラベルデザインの差込設定部分に差込データに基づいた画像が差し込まれたラベルイメージが前記ラベルデザインに収まらない場合に、前記差込設定部分のデータ種別に応じて前記ラベルイメージの調整又は前記ラベルデザインの調整の少なくとも一方を実行する
処理を実行させることを特徴するプログラム。
【符号の説明】
【0101】
1 印刷装置
2 装置筐体
3 キーボード
4 蓋
5 ディスプレイ
6 プラテンローラ
7 印刷ユニット
8 カットユニット
11 テープアダプタ
12 テープロール
13 テープ
100 制御部
120 記憶部
121 RAM
122 ROM
130 入力部
140 表示部
150 搬送部
160 印刷部
170 切断部
180 センサ
190 通信部
201 アダプタ装着部
202 排出口
701 サーマルヘッド
801 第1のカッター
802 第2のカッター
901、902 排出ローラ
1000 情報処理装置
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1002a プログラム
1002b、2000~2002 ラベルデザイン
1002c 差込データ
1003 入力インタフェース
1004 出力インタフェース
1005 通信インタフェース
1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800
ウィンドウ
1111~1120、1131、1132、1151~1154、1201~1204、1301~1305、1401~1406
GUI部品
1141 編集領域
1410 入力領域
2100、2200、2300 デザイン部品
3001~3006 ラベルイメージ
3100~3600 イメージ部品


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24