(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-03-11
(45)【発行日】2026-03-19
(54)【発明の名称】新規微生物、新規微生物の培養物または抽出物、およびエルゴチオネインの生産方法
(51)【国際特許分類】
C12N 1/165 20260101AFI20260312BHJP
C12P 11/00 20060101ALI20260312BHJP
C12P 13/04 20060101ALI20260312BHJP
【FI】
C12N1/165
C12P11/00
C12P13/04
(21)【出願番号】P 2024558835
(86)(22)【出願日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 JP2023040594
(87)【国際公開番号】W WO2024106341
(87)【国際公開日】2024-05-23
【審査請求日】2025-02-05
(31)【優先権主張番号】P 2022185256
(32)【優先日】2022-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03706
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03707
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03708
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03709
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03710
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03711
【微生物の受託番号】NPMD NITE BP-03712
(73)【特許権者】
【識別番号】000001100
【氏名又は名称】株式会社クレハ
(73)【特許権者】
【識別番号】301021533
【氏名又は名称】国立研究開発法人産業技術総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】越山 竜行
(72)【発明者】
【氏名】東山 幸弘
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊
(72)【発明者】
【氏名】森田 友岳
(72)【発明者】
【氏名】雜賀 あずさ
(72)【発明者】
【氏名】和田 圭介
(72)【発明者】
【氏名】牛丸 和乗
【審査官】高山 敏充
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/140693(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/149593(WO,A1)
【文献】特開2021-141826(JP,A)
【文献】特開2017-225368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N
C12P
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY(STN)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディルクメイア・チュラシマエンシスに属する微生物(受託番号:NITE BP-03707、受託番号:NITE BP-03708、受託番号:NITE BP-03709、受託番号:NITE BP-03711、もしくは受託番号:NITE BP-03712)、アウレオバシジウム・メラノゲヌム(受託番号:NITE BP-03706)、または、ウスチラゴ・スポロボリ-インディシに近縁な種(ウスチラゴ・エスピー)に属する微生物(受託番号:NITE BP-03710)。
【請求項2】
請求項1に記載の微生物の培養物。
【請求項3】
請求項1に記載の微生物を培養し、エルゴチオネインを含む培養物を得る工程を含む、エルゴチオネインの生産方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規微生物、新規微生物の培養物または抽出物、および、エルゴチオネインの生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エルゴチオネインは含硫アミノ酸の一種である。エルゴチオネインは、ビタミンEの抗酸化作用よりも優れた抗酸化作用を有し、健康および美容等の分野において、利用価値の高い化合物として注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1および非特許文献1には、エルゴチオネイン生産能が増強された形質転換糸状菌が記載されている。
【0004】
非特許文献2には、エルゴチオネイン生産能が増強された、形質転換したMethylobacrium属の微生物が記載されている。非特許文献2には、Aureobasidium属およびRhodotorula属の微生物がエルゴチオネイン生産能を有することが記載されている。
【0005】
非特許文献3には、Pleurotus属の微生物がエルゴチオネイン生産能を有することが記載されている。
【0006】
特許文献2には、Methylobactrium属およびRhodotorula属の微生物がエルゴチオネイン生産能を有することが記載されている。特許文献3には、Moniliella属の微生物がエルゴチオネイン生産能を有することが記載されている。特許文献4には、Dirkmeia属、Papiliotrema属およびApiotrichum属の微生物がエルゴチオネイン生産能を有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際公開第2016/121285号
【文献】国際公開第2016/121285号
【文献】国際公開第2019/004234号
【文献】国際公開第2021/140693号
【非特許文献】
【0008】
【文献】S. Takusagawa, Biosci. Biotechnol. Biochem., 83, 181-184 (2019)
【文献】Y. Fujitani et al., J. Biosci. Bioeng., 126, 715-722 (2018)
【文献】SY. Lin, Int. J. Med. Mushrooms, 17, 749-761 (2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
エルゴチオネインは、ヒトの体内では生合成されず、一部の微生物で生合成されることが知られている。よって、上述の先行技術文献に記載されるように、エルゴチオネインを産生する微生物の探索、および、エルゴチオネインの生産が増強させるための微生物の改変等の研究開発が進められている。
【0010】
遺伝子組換え技術により、エルゴチオネインの生産を増強させるように微生物を改変することができる。しかしながら、当該微生物により生産されたエルゴチオネインは食品産業等では利用できない。したがって、遺伝子組換えが行われておらず未改変である、エルゴチオネイン生産量が高い微生物の探索が強く望まれている。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、エルゴチオネインの生産量が高い新規微生物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、スクリーニングの結果、エルゴチオネインの生産量が高い新規微生物を見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
本発明の一態様に係る微生物は、ディルクメイア・チュラシマエンシスに属する微生物(受託番号:NITE BP-03707、受託番号:NITE BP-03708、受託番号:NITE BP-03709、受託番号:NITE BP-03711、もしくは受託番号:NITE BP-03712)、アウレオバシジウム・メラノゲヌム(受託番号:NITE BP-03706)、または、ウスチラゴ・スポロボリ-インディシに近縁な種(ウスチラゴ・エスピー)に属する微生物(受託番号:NITE BP-03710)である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、エルゴチオネインの生産量が高い微生物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】EB682株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図2】EB682株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図3】EC431株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図4】EC431株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図5】EC171株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図6】EC171株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図7】EC581株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図8】EC581株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図9】EC592株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図10】EC592株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図11】EB761株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図12】EB761株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図13】EC021株の26S rDNA D1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【
図14】EC021株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
【0017】
〔新規微生物〕
本発明の一態様に係る微生物は、エルゴチオネインを生産する能力を有するディルクメイア・チュラシマエンシスに属する微生物もしくはアウレオバシジウム・メラノゲヌムに属する微生物、または、エルゴチオネインを生産する能力を有するウスチラゴ属に属する微生物である。
【0018】
本発明の一態様に係る微生物は、エルゴチオネインの生産量が高い。エルゴチオネインは、含硫アミノ酸の一種であり、優れた抗酸化作用を有する。また、本発明の一態様に係る微生物は遺伝子組換え技術等による改変が行われていないため、食品産業でも使用することができる。
【0019】
(1.アウレオバシジウム・メラノゲヌムEB682)
アウレオバシジウム・メラノゲヌム(Aureobasidium melanogenum)EB682(以下、「酵母EB682」と略記する場合がある)は、ハイビスカスの葉を分離源として初めて分離された微生物である。
【0020】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EB682はアウレオバシジウム・メラノゲヌムに帰属された。
【0021】
酵母EB682は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03706)。
【0022】
酵母EB152の培養方法は、アウレオバシジウム属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。培養形態は液体培地を用いた回分培養あるいは培養系に炭素源および/または有機窒素源を連続添加する流加培養であり、通気撹拌することが望ましい。培地としては、アウレオバシジウム属に属する微生物が資化可能な炭素源、窒素源、または無機塩類等の必要な栄養源を含有する培地を使用してもよい。培養pHは3~8が好ましく、培養温度は20℃~30℃が好ましく、培養時間は2~14日が好ましい。
【0023】
(2.ウスチラゴ・エスピーEC431)
ウスチラゴ・エスピー(Ustilago sp.)EC431(以下、「酵母EC431」と略記する場合がある)は、スダチの果皮を分離源として初めて分離された微生物である。
【0024】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EC431はウスチラゴ・スポロボリ-インディシ(Ustilago sporoboli-indici)に近縁であることが示された。
【0025】
酵母EC431は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03710)。
【0026】
酵母EC431の培養方法は、ウスチラゴ属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。培養形態は液体培地を用いた回分培養あるいは培養系に炭素源および/または有機窒素源を連続添加する流加培養であり、通気撹拌することが望ましい。培地としては、ウスチラゴ属に属する微生物が資化可能な炭素源、窒素源、または無機塩類等の必要な栄養源を含有する培地を使用してもよい。培養pHは3~8が好ましく、培養温度は20℃~30℃が好ましく、培養時間は2~14日が好ましい。
【0027】
(3.ディルクメイア・チュラシマエンシスEC171)
ディルクメイア・チュラシマエンシス(Dirkmeia churashimaensis)EC171(以下、「酵母EC171」と略記する場合がある)は、コマツナの葉を分離源として初めて分離された微生物である。
【0028】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EC171はディルクメイア・チュラシマエンシスに帰属された。
【0029】
酵母EC171は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03709)。
【0030】
酵母EC171の培養方法は、ディルクメイア属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。培養形態は液体培地を用いた回分培養あるいは培養系に炭素源および/または有機窒素源を連続添加する流加培養であり、通気撹拌することが望ましい。培地としては、ディルクメイア属に属する微生物が資化可能な炭素源、窒素源、または無機塩類等の必要な栄養源を含有する培地を使用してもよい。培養pHは3~8が好ましく、培養温度は20℃~30℃が好ましく、培養時間は2~14日が好ましい。
【0031】
(4.ディルクメイア・チュラシマエンシスEC581)
ディルクメイア・チュラシマエンシス(Dirkmeia churashimaensis)EC581(以下、「酵母EC581」と略記する場合がある)は、ケールの葉を分離源として初めて分離された微生物である。
【0032】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EC581はディルクメイア・チュラシマエンシスに帰属された。
【0033】
酵母EC581は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03711)。
【0034】
酵母EC581の培養方法は、酵母EC171の培養方法と同様に行えばよい。
【0035】
(5.ディルクメイア・チュラシマエンシスEC592)
ディルクメイア・チュラシマエンシス(Dirkmeia churashimaensis)EC592(以下、「酵母EC592」と略記する場合がある)は、ケールの葉を分離源として初めて分離された微生物である。
【0036】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EC592はディルクメイア・チュラシマエンシスに帰属された。
【0037】
酵母EC592は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03712)。
【0038】
酵母EC592の培養方法は、酵母EC171の培養方法と同様に行えばよい。
【0039】
(6.ディルクメイア・チュラシマエンシスEB761)
ディルクメイア・チュラシマエンシス(Dirkmeia churashimaensis)EB761(以下、「酵母EB761」と略記する場合がある)は、草本の葉を分離源として初めて分離された微生物である。
【0040】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EB761はディルクメイア・チュラシマエンシスに帰属された。
【0041】
酵母EB761は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03707)。
【0042】
酵母EB761の培養方法は、酵母EC171の培養方法と同様に行えばよい。
【0043】
(7.ディルクメイア・チュラシマエンシスEC021)
ディルクメイア・チュラシマエンシス(Dirkmeia churashimaensis)EC021(以下、「酵母EC021」と略記する場合がある)は、モロヘイヤの花芽を分離源として初めて分離された微生物である。
【0044】
リボソームRNA遺伝子の26SrDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列を決定した。そして、テクノスルガラボ微生物同定システム(TechnoSuruga Laboratory, Japan)データベースDB-FU13.0および国際塩基配列データベース(DDBJ/ENA(EMBL)/GenBank)に対するBLAST相同検索を行った。その結果、EC021はディルクメイア・チュラシマエンシスに帰属された。
【0045】
酵母EC021は、千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に寄託した(原寄託日:2022年8月5日、受託番号:NITE BP-03708)。
【0046】
酵母EC021の培養方法は、酵母EC171の培養方法と同様に行えばよい。
【0047】
〔培養物〕
本発明の一態様に係る培養物は、酵母EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761またはEC021の培養物である。本発明の一態様に係る培養物には、培養上清、培養沈殿物、培地、培養菌体、培養菌体破砕物、培養菌体の凍結乾燥物等の培養菌体処理物等が含まれる。本発明の一態様に係る培養物にはエルゴチオネインが含まれる。
【0048】
〔抽出物〕
本発明の一態様に係る抽出物は、酵母EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761またはEC021の抽出物である。本明細書において「微生物の抽出物」とは、微生物に対して抽出処理を行うことにより得られるもの、および微生物の培養物に対して抽出処理を行うことにより得られるものを指す。したがって、本発明の一態様に係る抽出物は、例えば、酵母EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761もしくはEC021の抽出処理、または、酵母EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761もしくはEC021の培養物を抽出処理することによって得られる。本発明の一態様に係る抽出物にはエルゴチオネインが含まれる。
【0049】
抽出処理として、熱水抽出;有機溶媒等による溶媒抽出;加圧抽出;酵素および界面活性剤等による化学的抽出;超音波抽出;アルカリ抽出;酸抽出;浸透圧による抽出;粉砕による抽出;すり潰しによる抽出;凍結融解による抽出;液体窒素による抽出;高速撹拌による抽出;等が挙げられる。優れた植物生長効果を発揮する点等で、抽出処理は熱水抽出であることが好ましい。抽出処理は1種類であってもよいし、2種類以上の抽出処理を行ってもよい。
【0050】
熱水抽出は、熱水に抽出対象物を一定時間接触または浸漬させる抽出である。熱水抽出に用いる水の温度は、40℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。
【0051】
本発明の一態様に係る抽出物は、酵母EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761もしくはEC021である微生物の、熱水抽出物、有機溶媒等による溶媒抽出物;加圧抽出物;酵素および界面活性剤等による化学的抽出物;超音波抽出物;アルカリ抽出物;酸抽出物;浸透圧による抽出物;粉砕による抽出物;すり潰しによる抽出物;凍結融解による抽出物;液体窒素による抽出物;または、高速撹拌による抽出物;であってもよい。
【0052】
本発明の一態様に係る培養物または抽出物の用途として、当該培養物または抽出物を有効成分として含む植物生長調整剤等が挙げられる。
【0053】
〔エルゴチオネインの生産方法〕
本発明の一態様に係るエルゴチオネインの生産方法は、上記微生物を培養し、エルゴチオネインを含む培養物を得る工程を含む。当該生産方法は、1種類の微生物を培養してもよいし、複数種類の微生物を培養してもよい。
【0054】
エルゴチオネインを含む培養物からのエルゴチオネインの回収は、例えば、通常の微生物培養物からエルゴチオネインを回収し精製する方法で行えばよい。例えば、培養物を遠心分離等して菌体を回収する。次に、回収した菌体を熱水抽出に供する等により、エルゴチオネインを含む抽出液を得る。そして、当該抽出液を精製することによって、エルゴチオネインを回収することができる。微生物のエルゴチオネインの生産量は、例えば、得られた抽出液を、高速液体クロマトグラフィー装置およびLCMS等の質量分析装置によって測定することによって、定量することができる。
【0055】
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る微生物は、ディルクメイア・チュラシマエンシスに属する微生物(受託番号:NITE BP-03707、受託番号:NITE BP-03708、受託番号:NITE BP-03709、受託番号:NITE BP-03711、もしくは受託番号:NITE BP-03712)、アウレオバシジウム・メラノゲヌム(受託番号:NITE BP-03706)、または、ウスチラゴ・スポロボリ-インディシに近縁な種(ウスチラゴ・エスピー)に属する微生物(受託番号:NITE BP-03710)である。
【0056】
本発明の一態様に係る培養物は、上記微生物の培養物である。
【0057】
本発明の一態様に係る抽出物は、上記微生物の抽出物である。
【0058】
本発明の一態様に係るエルゴチオネインの生産方法は、上記微生物を培養し、エルゴチオネインを含む培養物を得る工程を含む。
【0059】
以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明の以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、本明細書中に記載された文献の全てが参考として援用される。
【実施例】
【0060】
以下の実施例中、特に記載がない限り、%は質量%を表す。
【0061】
〔評価例1〕エルゴチオネイン産生微生物のスクリーニング
(1)環境から採取した分離源での集積培養
まず、植物等の環境からの微生物サンプル採取を2回に分けて行った。その結果、合計150個のサンプル(1回目90個、2回目60個)を採取した。
【0062】
次に、スクリーニング培地2mLを含む15mLのプラスチックチューブに採取したサンプルをそれぞれ浸漬し、200rpmにおいて、3~7日間25℃にて培養した。スクリーニング培地は抗生物質を含むYM培地を使用した。具体的には、1%グルコース、0.5%ペプトン、0.3%酵母エキス、0.3%麦芽エキス、0.01%ストレプトマイシン硫酸塩、0.005%クロラムフェニコールを含む培地を使用した。
【0063】
そして、目視により培地が濁った(微生物が増殖した)、126個のサンプル(1回目70個、2回目56個)を選抜した。
【0064】
(2)酸化ストレス負荷によるサンプルの選抜
上記(1)で選抜した126個のサンプルの培養液を、YM培地で100倍または10000倍に希釈した。そして、YM寒天培地、および、3mMのH2O2が添加されたYM寒天培地(以下、H2O2含有YM寒天培地と略記する。)に希釈した培養液を塗布し、25℃において2~7日間培養した。
【0065】
YM寒天培地上に生育したコロニーの数と、H2O2含有YM寒天培地上に生育したコロニーの数をカウントした。そして、YM寒天培地およびH2O2含有YM寒天培地の両方においてコロニーが生育した112個(1回目69個、2回目43個)のサンプルを選抜した。
【0066】
さらに、選抜した112個のサンプルの寒天培地上で生育したコロニーについて、目視で形態および色を観察し、種類が異なる酵母様のコロニー181個(1回目106個、2回目75個)を選抜した。
【0067】
(3)選抜コロニーの96ウェルにおける培養
上記(2)で選抜したコロニー181個を、1mLのYM培地を含む96ウェルプレートに植菌し、1600rpmにおいて、3~4日間25℃にて培養した。培養後、回収した培養液を2000rpmにおいて、10分間4℃にて遠心分離させた。遠心分離により得られた菌体ペレットを純粋1mLで洗浄し、再度遠心分離に供した。
【0068】
遠心分離により得られた菌体ペレットに0.1mLの純水を加えて懸濁した。得られた懸濁液を96℃において10分間加熱して、菌体内成分を抽出した。そして、抽出した菌体内成分を遠心分離に供して菌体残渣を取り除き、抽出液が得られた。
【0069】
(4)LCMSによる抽出液中のエルゴチオネインの定量分析
上記(3)で得られた抽出液0.15mLとアセトニトリル0.35mLとを混合した溶液を0.45μmのPVDFフィルターで濾過した。得られた濾液をLCMS測定のサンプルとして使用した。
【0070】
LCMS分析には、島津製作所社製LCMS-2020を用いた。また、LCのカラムには、SHODEX社製Asahipak NH2P-40 2D+ガードカラムを使用した。LCの移動相として、10mMギ酸アンモニウムとアセトニトリルとの混合液(10mMギ酸アンモニウム/アセトニトリル=30/70(v/v))を使用した。また、流速は0.1mL/minとし、25℃において分析を行った。
【0071】
MS検出においては、ESIイオン化とAPCIイオン化とを同時に行うDUISモードでイオン化させた。また、エルゴチオネインを検出可能なm/z=230(+)のSIMモードで検出を行った。
【0072】
上記(2)で選抜したコロニー181個の抽出液を分析した結果、エルゴチオネインの生産量が高かった22個のコロニー(1回目7個、2回目15個)を選抜した。
【0073】
(5)エルゴチオネイン生産微生物のフラスコにおけるスケールアップ培養
上記(4)で選抜した22個のコロニーを、50mLのYM培地を含む300mLフラスコに植菌し、200rpmにおいて、7日間25℃にて培養した(n=1)。
【0074】
培養3~7日目の培養液を適宜採取した。上記(3)と同様に、菌体を遠心分離および洗浄後、熱水抽出により抽出液を回収した。
【0075】
得られた抽出液を、上記(4)と同様に、LCMSにより分析を行い、エルゴチオネインの生産量が高かった7株(EB682、EC431、EC171、EC581、EC592、EB761およびEC021)を選抜した。
【0076】
〔評価例2〕エルゴチオネイン生産量の測定
EB682、EC431、EC171、EC581およびEC592について、50mLのYM培地を含む300mLフラスコに植菌し、200rpmにおいて、5日間25℃にて培養した(n=3)。そして、5日目のエルゴチオネイン(EGT)の生産量を、LCMSにより測定した。
【0077】
また、各微生物の抽出物は、YM培地2Lを入れた5Lジャーファーメンターを用いて、各微生物を5日間25℃にて好気的に培養し、培養後の乾燥菌体から熱水抽出することによって得た。そして、LCMSによって抽出物中のEGT量(mg/L)を測定した。
【0078】
各株のエルゴチオネインの生産量、生産速度および抽出物中のEGT量を表1および2に示す。表1のEGT生産量(mg/L-培養液)は、培養液1L当たりの培養5日目のEGT生産量である。EGTの生産速度(mg/L/d)は1日当たりのEGT生産量(mg/L)である。表2のEGT生産量(mg/g-乾燥菌体)は、乾燥菌体1g当たりのEGT生産量である。
【0079】
表3および4は、公知の微生物の生産量と生産速度を示す。表3中、Aspergillus oryzae NSAR1のEGT生産量は培養液1kg当たりのEGT生産量、EGT生産速度は1日当たりのEGT生産量(mg/kg)である。表3および4中の-は、未測定であることを示す。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
表1および2に示すとおり、Aureobasidium melanogenum EB682は、Aureobasidium pullulans kz25と比較して、EGT生産量が高いことが分かった。Ustilago sp. EC431は、Ustilago maydis UM521と比較して、EGT生産量が高いことが分かった。Dirkmeia churashimaensis EC171、Dirkmeia churashimaensis EC581およびDirkmeia churashimaensis EC592はそれぞれ、Dirkmeia churashimaensis S111と比較して、EGT生産量が高いことが分かった。また、評価例2で評価した5株の抽出物いずれも、EGTが豊富に含まれていることを確認した。
【0085】
〔評価例3〕エルゴチオネイン生産量の測定
EB761およびEC021について、評価例2と同様に、5日目のEGTの生産量をLCMSにより測定した。また、各微生物の抽出物中のEGT量も評価例2と同様に測定した。測定結果を表5に示す。
【0086】
【0087】
表4~5に示すように、Dirkmeia churashimaensis EB761およびDirkmeia churashimaensis EC021はそれぞれ、Dirkmeia churashimaensis S111と比較して、EGT生産量が高いことが分かった。また、評価例3で評価した2株の抽出物いずれも、EGTが豊富に含まれていることを確認した。
【0088】
〔評価例4〕微生物の同定
選抜した7株の帰属分類群の推定は、リボソームRNA遺伝子の26S rDNAのD1/D2領域およびITS領域の塩基配列の解析により行った。
【0089】
(EB682株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EB682株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号1)は子嚢菌系酵母の一種であるAureobasidium melanogenumの複数の塩基配列に対し100%の同一性を示した(表6、7)。DB-FUに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図1)において、EB682株はAureobasidium melanogenum CBS105.22T(アクセッション番号FJ150926)と同一の分子系統学的位置を示した。
【0090】
表6は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0091】
表7は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。Aureobasidium pullulans var. melanigenumは現行名であるAureobasidium melanogenumに相当すると考えられる。
【0092】
図1は、EB682株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株、「NT」はその種の新基準株を示す。
【0093】
【0094】
【0095】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EB682株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号2)は子嚢菌系酵母の一種であるAureobasidium melanogenumの複数の塩基配列に対し99.8~100%の同一性を示した(表8、9)。DB-FUに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図2)において、EB682株はAureobasidium melanogenumの複数の塩基配列とクラスターを形成した。
【0096】
表8は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0097】
表9は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。Aureobasidium pullulans var. melanigenumは現行名であるAureobasidium melanogenumに相当すると考えられる。
【0098】
図2は、EB682株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株、「NT」はその種の新基準株を示す。
【0099】
【0100】
【0101】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EB682株をAureobasidium melanogenum と同定した。
【0102】
EB682株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で2日間培養した結果、クリーム色~明褐色、表面が湿性で菌糸状のコロニー性状を示した。培養開始3日目に、無色で薄壁、広楕円形~レモン形の酵母状の出芽細胞の形成が確認された。また、栄養菌糸上の短い突起状構造から広楕円形~レモン形、1細胞で無職、平滑の出芽型分生子が形成される様子が観察された。
【0103】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EB682株はAureobasidium melanogenumに帰属される新規微生物と判断した。
【0104】
(EC431株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC431株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号3)は担子菌類(担子菌系酵母)の一種であるUstilago shanxiensis、Ustilago calamagrostidisおよびUstilago sporoboli-indiciの複数の塩基配列に対し99.7%の同一性を示した(表10、11)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図3)において、EC431株はUstilago属で構成される系統群の中で単独の系統枝を形成した。
【0105】
表10は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0106】
表11は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0107】
図3は、EC431株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0108】
【0109】
【0110】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC431株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号4)は担子菌類(担子菌系酵母)の一種であるUstilago sporoboli-indiciの複数の塩基配列に対し95.5~97.9%の同一性を示した(表12、13)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図4)において、EC431株はUstilago属で構成される系統群に含まれ、Ustilago sporoboli-indiciの複数の塩基配列とブートストラップ値99%で支持されるクラスターを形成した。しかし、SIID35092-03とUstilago sporoboli-indiciのrDNAのITS領域の塩基配列には13塩基以上の相違が認められることから、種レベルの帰属を決定することは難しく、Ustilago sporoboli-indiciに近縁なUstilago sp.としておくのが妥当と考えられた。
【0111】
表12は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0112】
表13は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0113】
図4は、EC431株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0114】
【0115】
【0116】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EC431株をUstilago sporoboli-indiciに近縁なUstilago sp.と同定した。
【0117】
EC431株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で4日間培養した結果、クリーム色~黄橙色、表面が平滑~しわ状でバター様、湿性のコロニー性状を示した。栄養細胞は楕円形~円筒形であり、増殖は細胞極部の短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約3週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0118】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EC431株はUstilago sporoboli-indiciに近縁なUstilago sp.に帰属される新規微生物と判断した。
【0119】
(EC171株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC171株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号5)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し99.7~100%の同一性を示した(表14、15)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図5)において、EC171株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と同一の分子系統学的位置を示した。
【0120】
表14は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0121】
表15は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。表15中の「a」は基準株由来の塩基配列ではなく、登録情報に誤りがある可能性が示唆されたため解析対象外とした。
【0122】
図5は、EC171株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0123】
【0124】
【0125】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC171株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号6)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し98.4~100%の同一性を示した(表16、17)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図6)において、EC171株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と100%の高いブートストラップ値で支持されるクラスターを形成した。
【0126】
表16は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0127】
表17は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0128】
図6は、EC171株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0129】
【0130】
【0131】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EC171株をDirkmeia churashimaensisと同定した。
【0132】
EC171株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で4日間培養した結果、黄橙色~クリーム色、表面が平滑でバター様、湿性、粘稠性のコロニー性状を示した。栄養細胞は楕円形~卵形であり、増殖は細胞極部の短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約3週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0133】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EC171株はDirkmeia churashimaensisに帰属される新規微生物と判断した。
【0134】
(EC581株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC581株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号7)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し99.7~100%の同一性を示した(表18、19)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図7)において、EC581株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と同一の分子系統学的位置を示した。
【0135】
表18は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0136】
表19は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。表19中の「a」は基準株由来の塩基配列ではなく、登録情報に誤りがある可能性が示唆されたため解析対象外とした。
【0137】
図7は、EC581株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0138】
【0139】
【0140】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC581株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号8)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し98.4~100%の同一性を示した(表20、21)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図8)において、EC581株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と100%の高いブートストラップ値で支持されるクラスターを形成した。
【0141】
表20は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0142】
表21は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0143】
図8は、EC581株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0144】
【0145】
【0146】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EC581株をDirkmeia churashimaensisと同定した。
【0147】
EC581株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で4日間培養した結果、黄橙色~クリーム色、表面が平滑でバター様、湿性、粘稠性のコロニー性状を示した。栄養細胞は楕円形~卵形であり、増殖は細胞局部の短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約3週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0148】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EC581株はDirkmeia churashimaensisに帰属される新規微生物と判断した。
【0149】
(EC592株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC592株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号9)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し99.7~100%の同一性を示した(表22、23)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図9)において、EC592株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と同一の分子系統学的位置を示した。
【0150】
表22は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0151】
表23は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。表23中の「a」は基準株由来の塩基配列ではなく、登録情報に誤りがある可能性が示唆されたため解析対象外とした。
【0152】
図9は、EC592株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0153】
【0154】
【0155】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC592株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号10)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し98.4~100%の同一性を示した(表24、25)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図10)において、EC592株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と100%の高いブートストラップ値で支持されるクラスターを形成した。
【0156】
表24は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0157】
表25は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0158】
図10は、EC592株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0159】
【0160】
【0161】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EC592株をDirkmeia churashimaensisと同定した。
【0162】
EC592株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で4日間培養した結果、黄橙色~クリーム色、表面が平滑でバター様、湿性、粘稠性のコロニー性状を示した。栄養細胞は楕円形~卵形であり、増殖は細胞極部の短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約3週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0163】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EC592株はDirkmeia churashimaensisに帰属される新規微生物と判断した。
【0164】
(EB761株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EB761株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号11)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し99.7~100%の同一性を示した(表26、27)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図11)において、EB761株はDirkmeia churashimaensis の複数の塩基配列と同一の分子系統学的位置を示した。
【0165】
表26は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0166】
表27は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。表27中の「a」は基準株由来の塩基配列ではなく、登録情報に誤りがある可能性が示唆されたため解析対象外とした。
【0167】
図11は、EB761株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0168】
【0169】
【0170】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EB761株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号12)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し98.3~100%の同一性を示した(表28、29)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図12)において、EB761株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と100%の高いブートストラップ値で支持されるクラスターを形成した。
【0171】
表28は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0172】
表29は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0173】
図12は、EB761株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0174】
【0175】
【0176】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EB761株をDirkmeia churashimaensisと同定した。
【0177】
EB761株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で2日間培養した結果、黄橙色~クリーム色、表面が平滑でバター様、湿性のコロニー性状を示した。培養開始3日目の栄養細胞は楕円形~卵形であり、増殖は細胞極部の短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約5週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0178】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EB761株はDirkmeia churashimaensisに帰属される新規微生物と判断した。
【0179】
(EC021株の分子系統学的位置および形態学的性質)
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC021株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列(配列番号13)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し99.7~100%の同一性を示した(表30、31)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図13)において、EC021株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と同一の分子系統学的位置を示した。
【0180】
表30は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0181】
表31は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索された26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。表31中の「a」は基準株由来の塩基配列ではなく、登録情報に誤りがある可能性が示唆されたため解析対象外とした。
【0182】
図13は、EC021株の26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0183】
【0184】
【0185】
微生物同定システム「ENKI」を用いたDB-FUおよび国際塩基配列データベースに対するBLAST相同性検索の結果、EC021株のrDNAのITS領域の塩基配列(配列番号14)は担子菌系酵母の一種であるDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列に対し98.4~100%の同一性を示した(表32、33)。DB-FUおよび国際塩基配列データベースに対する相同性検索で得られた塩基配列を基に解析した分子系統樹(
図14)において、EC021株はDirkmeia churashimaensisの複数の塩基配列と100%の高いブートストラップ値で支持されるクラスターを形成した。
【0186】
表32は、DB-FUに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0187】
表33は、国際塩基配列データベースに対するBLAST検索結果であり、相同性スコアで上位30に検索されたrDNAのITS領域の塩基配列解析データである。*は簡易分子系統解析に供した配列データである。
【0188】
図14は、EC021株のrDNAのITS領域の塩基配列に基づく簡易分子系統樹を示す。左上の線はスケールバーを示す。系統枝の分岐に位置する数字はブートストラップ値を示す。株名の末尾の「T」はその種の基準株を示す。
【0189】
【0190】
【0191】
以上のことから、26S rDNAのD1/D2領域およびrDNAのITS領域の塩基配列解析結果において、EC021株をDirkmeia churashimaensisと同定した。
【0192】
EC021株の形態学的性質を、コロニーの性状および形態観察により調べた。YM平板培地上で3日間培養した結果、黄橙色~クリーム色、表面が平滑でバター様、湿性、粘稠性のコロニー性状を示した。栄養細胞は楕円形~卵形であり、増殖は細胞局部からの短柄上からの出芽によることが確認された。また、培養開始約3週間経過した平板での有性生殖器官の形成は認められなかった。
【0193】
分子系統学的位置および形態学的性質ならびにエルゴチオネインの生産量の測定より、EC021株はDirkmeia churashimaensisに帰属される新規微生物と判断した。
【産業上の利用可能性】
【0194】
本発明の微生物は、エルゴチオネインの生産量が高く、健康および美容等の分野において利用可能である。
【受託番号】
【0195】
NITE BP-03706
NITE BP-03707
NITE BP-03708
NITE BP-03709
NITE BP-03710
NITE BP-03711
NITE BP-03712
【配列表】