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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-03-16
(45)【発行日】2026-03-25
(54)【発明の名称】画像読取装置及び画像読取装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/04 20060101AFI20260317BHJP
   H04N 1/12 20060101ALI20260317BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20260317BHJP
【FI】
H04N1/12 Z
H04N1/00 885
H04N1/04 D
H04N1/00 L
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022027745
(22)【出願日】2022-02-25
(65)【公開番号】P2023124142
(43)【公開日】2023-09-06
【審査請求日】2024-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】福光 康則
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-022084(JP,A)
【文献】特開2013-085199(JP,A)
【文献】特開2002-218167(JP,A)
【文献】特開2021-125906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00-1/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記高給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、
前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第2読取速度での画像の読取を中止させる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、
前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第1読取速度での画像の読取を中止させる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、
前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態では、前記低給電USB機器を電力供給源とし、前記低出力モードに制御し、
前記低出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記低給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記低出力モードにおける制御を継続し、前記第1読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、
前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態では、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記高給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続し、前記第2読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記複数種類のモードは、中出力モードを含み、
前記中出力モードは、前記低電力範囲よりも高く、かつ、前記高電力範囲よりも低い中電力範囲に含まれる電力値を給電可能な中給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、前記第1読取速度よりも速く、かつ、前記第2読取速度よりも遅い第3読取速度で画像を読み取ることができ、
前記制御部は、前記中出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第3読取速度での画像の読取を実行させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
読取前の原稿を載置可能な第1トレイと、
前記第1トレイを移動可能な第1トレイ駆動源と、
を備え、
前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
読取後の原稿を載置可能な第2トレイと、
前記第2トレイを移動可能な第2トレイ駆動源と、
を備え、
前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項9】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
基台と、
前記基台に支持される筐体と、
前記筐体の姿勢を変更可能に駆動させる筐体駆動源と、
を備え、
前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項10】
請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
原稿を搬送するように構成される搬送部と、
原稿を挟むキャリアシートを検出するキャリアシートセンサーと、を備え、
前記搬送部は、キャリアシートを搬送可能であり、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させないが、前記高出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させることができ、
前記低出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを有効とする、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】
請求項1~請求項10のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
原稿を搬送するように構成される搬送部と、
原稿の重送を検出する重送センサーと、を備え、
前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記重送センサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記重送センサーを有効とする、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】
請求項1~請求項11のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
画像の読取に関する検出を行うセンサーを備え、
前記制御部は、前記低出力モードにおいて、前記センサーを有効とする有効期間と前記センサーを無効とする無効期間とを切り替える制御を行うことができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項13】
請求項1~請求項12のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との接続状態についてのエニュメレーションを行い、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項14】
請求項1~請求項13のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
報知を行うように構成される報知部を備え、
前記報知部は、前記制御部によって制御されているモードを報知する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項15】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第2読取速度での画像の読取を中止させる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項16】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第1読取速度での画像の読取を中止させる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項17】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態では、前記低給電USB機器を電力供給源とし、前記低出力モードに制御し、
前記低出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記低給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記低出力モードにおける制御を継続し、前記第1読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項18】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態では、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、
前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記高給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続し、前記第2読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項19】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードと、中出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記中出力モードは、前記低電力範囲よりも高く、かつ、前記高電力範囲よりも低い中電力範囲に含まれる電力値を給電可能な中給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度と、前記第1読取速度よりも速く、かつ、前記第2読取速度よりも遅い第3読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記中出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第3読取速度での画像の読取を実行させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項20】
読取前の原稿を載置可能な第1トレイと、
前記第1トレイを移動可能な第1トレイ駆動源と、
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項21】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
読取後の原稿を載置可能な第2トレイと、
前記第2トレイを移動可能な第2トレイ駆動源と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項22】
基台と、
前記基台に支持される筐体と、
前記筐体の姿勢を変更可能に駆動させる筐体駆動源と、
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させることができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項23】
原稿を搬送するように構成される搬送部と、
原稿を挟むキャリアシートを検出するキャリアシートセンサーと、
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記搬送部は、キャリアシートを搬送可能であり、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させないが、前記高出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させることができ、
前記低出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを有効とする、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項24】
原稿を搬送するように構成される搬送部と、
原稿の重送を検出する重送センサーと、
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて前記重送センサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記重送センサーを有効とする、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項25】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、
画像の読取に関する検出を行うセンサーと、
画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、
を備え、
前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、
前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、
前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、
前記制御部は、
前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができ、
前記低出力モードにおいて、前記センサーを有効とする有効期間と前記センサーを無効とする無効期間とを切り替える制御を行うことができる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項26】
請求項15~請求項25のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との接続状態についてのエニュメレーションを行い、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項27】
請求項15~請求項25のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
報知を行うように構成される報知部を備え、
前記報知部は、前記制御部によって制御されているモードを報知する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項28】
原稿から画像を読み取るように構成される読取部を備える画像読取装置の制御方法において、
低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な低出力モードと、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な高出力モードとを含む複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であることと、
前記低出力モードにおいて、第1読取速度よりも速い第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができることと、
前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができることと、
前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御することと、
前記高出力モードにおいて、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記高給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続することと、を含む、
ことを特徴とする画像読取装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿から画像を読み取るように構成される画像読取装置及び画像読取装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、USB機器と接続可能な画像読取装置が開示されている。画像読取装置では、例えば端末装置などのUSB機器が接続されることにより、USB機器から給電が可能である。このような画像読取装置は、USB機器との接続に伴って、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能である。複数種類のモードは、基準モードと、基準モードよりも消費電力が小さい省電力モードとを含む。画像読取装置では、画像の読取が行われていないときに、省電力モードに制御可能である。画像読取装置では、省電力モードに制御されているときに画像読取が指示されると、基準モードに制御可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-32239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような画像読取装置において、消費電力が小さいモードで画像読取が指示されると、消費電力が大きいモードに移行してしまう。このため、画像読取装置としての消費電力が増大してしまう。このように、画像読取装置において、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する画像読取装置は、原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、を備え、前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、前記制御部は、前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができる。
【0006】
上記課題を解決する画像読取装置の制御方法は、原稿から画像を読み取るように構成される読取部を備える画像読取装置の制御方法において、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な低出力モードと、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な高出力モードとを含む複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であることと、前記低出力モードにおいて、第1読取速度よりも速い第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができることと、前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができることと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1姿勢である画像読取装置の側面図である。
図2】第2姿勢である画像読取装置の側面図である。
図3】画像読取装置の電気的構成を示すブロック図である。
図4】複数種類のモード毎の制御内容を示す模式図である。
図5】センサー制御タイミングを示すタイミングチャートである。
図6】画像の読取タイミング及び画像データの出力タイミングを示すタイミングチャートである。
図7】起動時モード設定処理を示すフローチャートである。
図8】バッテリー特定処理を示すフローチャートである。
図9】通常時モード設定処理を示すフローチャートである。
図10】制御テーブルを示す模式図である。
図11】充電制御処理を示すフローチャートである。
図12】画像の読取タイミング及び画像データの出力タイミングを示すタイミングチャートである。
図13】画像の読取タイミング及び画像データの出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、画像読取装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。画像読取装置は、例えば、搬送される紙、フィルムなどの原稿を、固定された読取部が読み取るシートフィードスキャナーである。画像読取装置は、シートフィードスキャナーに限らず、フラットベッドスキャナーでもよい。
【0009】
<画像読取装置11の構成>
図1及び図2に示すように、画像読取装置11は、筐体12と、基台13とを備える。筐体12は、基台13に支持される。基台13は、例えば、水平面に設置される。筐体12は、基台13に対して回転可能に構成される。
【0010】
筐体12は、姿勢を切換可能に構成される。筐体12は、例えば、基台13に対する回転により、姿勢を切り換えるように構成される。筐体12は、例えば、図1に示す第1姿勢と、図2に示す第2姿勢とに切り換わる。筐体12は、第1姿勢である場合と第2姿勢である場合とで、基台13に対する傾きが変化するように構成される。このように、画像読取装置11は、筐体12が第1姿勢である場合、筐体12が第2姿勢である場合と比べて、画像読取装置11のフットスペースを低減することができる。
【0011】
筐体12は、供給口14を備える。供給口14は、読取前の原稿Dが供給される開口である。筐体12は、複数の排出口15を備えてもよい。複数の排出口15は、読取後の原稿Dが排出される開口である。複数の排出口15は、第1排出口15Aと、第2排出口15Bとを備える。
【0012】
画像読取装置11は、給紙トレイ16を備える。給紙トレイ16は、供給口14を通じて筐体12内から筐体12外に向かって延びる。給紙トレイ16は、読取前の原稿Dが載置可能である。給紙トレイ16は、読取前の原稿Dが給紙される方向にスライド可能である。給紙トレイ16が第1トレイの一例に相当する。
【0013】
画像読取装置11は、排紙トレイ17を備える。排紙トレイ17は、第1排出口15Aを通じて筐体12の内部から筐体12の外部に向かって延びる。排紙トレイ17は、読取後の原稿Dが載置可能である。排紙トレイ17は、読取後の原稿Dが排出される方向にスライド可能である。排紙トレイ17が第2トレイの一例に相当する。
【0014】
画像読取装置11は、搬送経路18を備える。搬送経路18は、原稿Dが搬送される経路である。搬送経路18は、筐体12の内部を延びる。画像読取装置11は、例えば、第1搬送経路18Aと、第2搬送経路18Bとを備える。第1搬送経路18Aは、図1において1点鎖線で示す経路である。第2搬送経路18Bは、図2において1点鎖線で示す経路である。
【0015】
図1に示すように、第1搬送経路18Aは、供給口14から第1排出口15Aに向かって延びる。第1搬送経路18Aは、例えば、共通搬送経路19を含む。共通搬送経路19は、第1搬送経路18Aと第2搬送経路18Bとで共通する経路である。共通搬送経路19は、直線又は直線状に延びる。共通搬送経路19が延びる方向は、副走査方向D1である。共通搬送経路19は、読取領域SAを通る経路である。第1搬送経路18Aは、湾曲経路20Aを含む。湾曲経路20Aは、共通搬送経路19から延びる。湾曲経路20Aは、例えば、U字状に湾曲する。第1搬送経路18Aは、例えば、筐体12が第1姿勢である場合に原稿Dが搬送される経路である。
【0016】
図2に示すように、第2搬送経路18Bは、供給口14から第2排出口15Bに向かって延びる。第2搬送経路18Bは、例えば、共通搬送経路19を含む。第2搬送経路18Bは、直線経路20Bを含む。直線経路20Bは、共通搬送経路19から延びる。直線経路20Bは、直線又は直線状に延びる経路である。第2搬送経路18Bは、例えば、筐体12が第2姿勢である場合に原稿Dが搬送される経路である。このように、画像読取装置11は、筐体12の姿勢が切り換わることによって、原稿Dを搬送する経路が切り換わるように構成される。
【0017】
このように、画像読取装置11は、筐体12の姿勢が切り換わることによって、水平面に対する共通搬送経路19の角度が変化するように構成される。特に、画像読取装置11は、筐体12が第2姿勢である場合、筐体12が第1姿勢である場合よりも、水平面に対する共通搬送経路19の角度が緩やかになるように構成されてもよい。
【0018】
画像読取装置11は、搬送部21を備える。搬送部21は、副走査方向D1に原稿Dを搬送するように構成される。特に、搬送部21は、薄紙の原稿Dを搬送可能である。搬送部21は、厚紙の原稿Dを搬送可能である。搬送部21は、原稿Dを挟んだキャリアシートを搬送可能である。
【0019】
搬送部21は、1以上のローラーを含む。搬送部21は、例えば、給紙ローラー22と、第1ローラー対23と、第2ローラー対24と、第3ローラー対25とを備える。給紙ローラー22は、搬送経路18の上流端に設けられる。給紙ローラー22は、給紙トレイ16に載置された原稿Dを1枚ずつ、供給口14を介して筐体12の内部に供給する。
【0020】
第1ローラー対23は、給紙ローラー22よりも搬送経路18の下流に設けられる。第1ローラー対23は、第1駆動ローラー23Aと、第1分離ローラー23Bとを備える。第1分離ローラー23Bは、原稿Dに対する外周面の摩擦係数が第1駆動ローラー23Aよりも大きい。第1分離ローラー23Bは、第1駆動ローラー23Aよりも回転速度が若干低速で回転する。これにより、給紙ローラー22から複数枚の原稿Dが重なって重送されても、第1ローラー対23は、一番下の1枚を分離して搬送経路18の下流に搬送する。
【0021】
第2ローラー対24は、第1ローラー対23よりも搬送経路18の下流に設けられる。第2ローラー対24は、搬送経路18において読取領域SAよりも上流に設けられる。第2ローラー対24は、第2駆動ローラー24Aと、第2従動ローラー24Bとを備える。第2駆動ローラー24Aは、所定の搬送速度で原稿Dを搬送するように回転駆動する。第2従動ローラー24Bは、第2駆動ローラー24Aの回転により連れ回りする。
【0022】
第3ローラー対25は、第2ローラー対24よりも搬送経路18の下流に設けられる。第3ローラー対25は、搬送経路18において読取領域SAよりも下流に設けられる。第3ローラー対25は、第3駆動ローラー25Aと、第3従動ローラー25Bとを備える。第3駆動ローラー25Aは、所定の搬送速度で原稿Dを搬送するように回転駆動する。第3従動ローラー25Bは、第3駆動ローラー25Aの回転により連れ回りする。
【0023】
搬送部21は、経路切換部材26を備える。経路切換部材26は、例えば、フラップである。経路切換部材26は、原稿Dが搬送される経路を第1搬送経路18A又は第2搬送経路18Bに切り換える。経路切換部材26は、第1搬送経路18A又は第2搬送経路18Bを塞ぐことによって、原稿Dが搬送される経路を切り換える。経路切換部材26は、第1搬送経路18Aを塞ぐ場合、原稿Dを第2搬送経路18Bに案内する。経路切換部材26は、第2搬送経路18Bを塞ぐ場合、原稿Dを第1搬送経路18Aに案内する。
【0024】
経路切換部材26は、例えば、筐体12の姿勢に連動する。経路切換部材26は、筐体12が第1姿勢である場合、第2搬送経路18Bを塞ぐ。経路切換部材26は、筐体12が第2姿勢である場合、第1搬送経路18Aを塞ぐ。経路切換部材26は、筐体12の姿勢に依らずに変位してもよい。すなわち、筐体12の姿勢に依らず、経路切換部材26によって経路が切り換えられてもよい。
【0025】
画像読取装置11は、画像の読取に関する検出を行う1つ以上のセンサーを備える。具体的に、画像読取装置11は、第1原稿センサー31を備えてもよい。第1原稿センサー31は、給紙トレイ16における原稿Dの有無を検出する。第1原稿センサー31は、例えばレバーを有する接触式センサーであってもよいが、光学式センサー等の非接触センサーであってもよい。
【0026】
画像読取装置11は、原稿保護センサー32を備えてもよい。原稿保護センサー32は、給紙トレイ16における原稿Dの位置を検出する。特に、原稿保護センサー32は、原稿Dを保護するために、供給口14に給紙される原稿Dが傾斜して搬送されることを検出する。原稿保護センサー32は、例えば光学式センサー等の非接触センサーであってもよいが、レバーを有する接触式センサーであってもよい。
【0027】
画像読取装置11は、原稿厚みセンサー33を備えてもよい。原稿厚みセンサー33は、給紙トレイ16に載置される原稿Dの厚みを検出する。原稿厚みセンサー33は、例えば、原稿の種別として、薄紙の原稿D、厚紙の原稿D及びキャリアシートの何れかを検出可能であってもよい。原稿厚みセンサー33は、例えば、筐体12内に位置する。原稿厚みセンサー33は、例えば、超音波センサー、光学式センサーであってもよい。
【0028】
画像読取装置11は、キャリアシートセンサー34を備えてもよい。キャリアシートセンサー34は、第1駆動ローラー23Aと第2駆動ローラー24Aとの間に設けられている。キャリアシートセンサー34は、原稿Dを挟むキャリアシートを検出する。キャリアシートは、透明フィルムによって原稿Dを挟むように構成されるシートである。キャリアシートは、例えば極端に小さいサイズの原稿Dなど、原稿Dを挟んだ状態で搬送経路18を搬送させることができる。キャリアシートセンサー34は、例えば光学式センサーであってもよい。キャリアシートセンサー34は、原稿D又はキャリアシートのマーク等の識別部分を検出する。
【0029】
画像読取装置11は、重送センサー35を備えてもよい。重送センサー35は、第1駆動ローラー23Aと第2駆動ローラー24Aとの間に設けられている。重送センサー35は、キャリアシートセンサー34よりも、搬送経路18の下流に設けられている。重送センサー35は、原稿Dの重送を検出する。原稿Dの重送とは、複数枚の原稿Dが重なった状態で搬送されることである。
【0030】
画像読取装置11は、第2原稿センサー36を備えてもよい。第2原稿センサー36は、搬送経路18において第2ローラー対24よりも下流に設けられている。第2原稿センサー36は、第2ローラー対24によって搬送される原稿Dの有無を検出する。第2原稿センサー36は、例えばレバーを有する接触式センサーであってもよいが、光学式センサー等の非接触センサーであってもよい。
【0031】
画像読取装置11は、姿勢センサー37を備えてもよい。姿勢センサー37は、筐体12の姿勢を検出する。姿勢センサー37は、第1姿勢センサー37Aと、第2姿勢センサー37Bと、を備えてもよいが、1つのセンサーから構成されてもよい。第1姿勢センサー37Aは、筐体12が第1姿勢であることを検出する。第1姿勢センサー37Aは、例えば、第2搬送経路18Bを塞ぐ経路切換部材26を検出するように構成されてもよい。第2姿勢センサー37Bは、筐体12が第2姿勢であることを検出する。第2姿勢センサー37Bは、例えば、第1搬送経路18Aを塞ぐ経路切換部材26を検出するように構成される。
【0032】
姿勢センサー37は、経路切換部材26を検出するセンサーに限らず、例えば、ジャイロセンサーでもよい。姿勢センサー37は、ジャイロセンサーである場合、画像読取装置11は、経路切換部材26の位置を検出するセンサーを別途備えてもよい。
【0033】
画像読取装置11は、1以上の読取部40を備える。読取部40は、原稿Dから画像を読み取るように構成される。読取部40は、読取領域SAにおいて共通搬送経路19を搬送される原稿Dから画像を読み取る。読取部40は、筐体12に収容される。
【0034】
画像読取装置11は、例えば、2つの読取部40を備える。2つの読取部40は、共通搬送経路19を挟むように位置する。2つの読取部40は、互いに対向する。2つの読取部40は、原稿Dに対してそれぞれ異なる面を読み取る。2つの読取部40のうち、一方の読取部40は、原稿Dの表面を読み取る。2つの読取部40のうち、他方の読取部40は、原稿Dの裏面を読み取る。これにより、画像読取装置11は、原稿Dの片面、又は、原稿Dの両面を読み取る。
【0035】
読取部40は、光源41と、イメージセンサー42と、背景板43とを備える。光源41は、例えば、LED、蛍光ランプなどである。光源41は、対向する背景板43に向けて光を照射する。
【0036】
イメージセンサー42は、主走査方向D2に並ぶ。イメージセンサー42は、モジュール化されている。イメージセンサー42は、例えば、コンタクト型イメージセンサーである。詳しくは、イメージセンサー42は、CMOSイメージセンサーである。イメージセンサー42は、受けた光を光電変換する。イメージセンサー42は、受光量に応じた値の出力信号を出力する。
【0037】
イメージセンサー42は、モノクロセンサーでもよいし、カラーセンサーでもよい。読取部40は、フルカラーで原稿Dを読み取るように構成されてもよい。例えば、読取部40は、RGBの3色で原稿Dを読み取るように構成されてもよい。読取部40は、原稿Dをグレースケールで読み取るように構成されてもよい。
【0038】
背景板43は、例えば、別の読取部40の光源41及びイメージセンサー42と対向する。背景板43は、光源41から照射された光を反射し、イメージセンサー42に入射させる。背景板43は、イメージセンサー42によって原稿Dとともに読み取られる。背景板43は、イメージセンサー42によって原稿Dとともに背景として読み取られる。背景板43は、白色に限らず、例えば灰色であってもよい。
【0039】
<画像読取装置11の電気的構成>
次に、図3を参照して、画像読取装置11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、画像読取装置11は、制御部50を備える。制御部50は、画像読取装置11を統括的に制御し、画像読取装置11で実行される各種動作を制御してもよい。つまり、制御部50は、画像の読取に関する制御を行うように構成される。制御部50は、プログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせを含んでもよい。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。また、制御部50は、SOC(System on a chip)を備えてもよい。
【0040】
画像読取装置11は、操作部27を備える。操作部27は、筐体12に設けられている。操作部27は、ユーザーにより操作可能な複数のスイッチを備える。複数のスイッチは、電源スイッチ、スタートスイッチ及びストップスイッチを含む。
【0041】
画像読取装置11は、報知部28を備える。報知部28は、筐体12に設けられている。報知部28は、例えばLED等の表示部であってもよい。報知部28は、画像の読取に関する報知を行うように構成される。報知部28は、例えば電源のオン/オフ、モードの種類など、画像の読取に関する情報を表示する。このように、報知部28は、制御されているモードを報知する。
【0042】
画像読取装置11は、タッチパネル29と、液晶表示部30とを備える。タッチパネル29は、筐体12に設けられている。タッチパネル29は、ユーザーにより操作可能な触接領域を備える。液晶表示部30は、例えば液晶パネル等よりなる表示部であってもよい。液晶表示部30は、タッチパネル29の触接領域に対応する位置に画像を表示するように構成される。液晶表示部30は、例えば設定情報など、画像の読取に関する情報を表示する。液晶表示部30は、報知部28よりも詳細な情報を表示することができる。
【0043】
搬送部21は、給送モーター44と、搬送モーター45とを備える。給送モーター44は、給紙ローラー22と第1駆動ローラー23Aとを回転駆動させるための動力源である。搬送モーター45は、第1分離ローラー23Bと第2駆動ローラー24Aと第3駆動ローラー25Aとを回転駆動させるための動力源である。
【0044】
画像読取装置11は、エンコーダー46を備えてもよい。エンコーダー46は、筐体12の内部に設けられる。エンコーダー46は、例えば、ロータリーエンコーダーであってもよい。エンコーダー46は、第2駆動ローラー24Aの回転を検出可能であってもよいが、他のローラーの回転を検出可能であってもよい。エンコーダー46は、第2駆動ローラー24Aの回転量に比例する数のパルスを含む検出信号を出力する。
【0045】
画像読取装置11は、給紙トレイモーター47を備える。給紙トレイモーター47は、給紙トレイ16を移動可能な駆動源である。給紙トレイモーター47が第1トレイ駆動源の一例に相当する。
【0046】
画像読取装置11は、排紙トレイモーター48を備える。排紙トレイモーター48は、排紙トレイ17を移動可能な駆動源である。排紙トレイモーター48が第2トレイ駆動源の一例に相当する。
【0047】
画像読取装置11は、姿勢駆動モーター49を備える。姿勢駆動モーター49は、筐体12の姿勢を変更可能に駆動させる動力源である。姿勢駆動モーター49が筐体駆動源の一例に相当する。
【0048】
制御部50は、操作部27、報知部28、タッチパネル29及び液晶表示部30と接続されている。制御部50は、操作部27からの操作信号を入力可能である。制御部50は、報知部28に報知信号を出力可能である。制御部50は、タッチパネル29からの触接信号を入力可能である。制御部50は、タッチパネル29を有効とするか無効とするかを制御することができる。制御部50は、画像を表示させるための信号を液晶表示部30に出力可能である。制御部50は、液晶表示部30を有効とするか無効とするかを制御することができる。
【0049】
制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46と接続されている。図3において、キャリアシートセンサー34をCSセンサーと示す。制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46から検出信号を入力可能である。制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46を有効とするか無効とするかを制御することができる。
【0050】
制御部50は、給送モーター44、搬送モーター45、給紙トレイモーター47、排紙トレイモーター48及び姿勢駆動モーター49と接続されている。制御部50は、給送モーター44、搬送モーター45、給紙トレイモーター47、排紙トレイモーター48及び姿勢駆動モーター49を駆動させる信号を出力可能である。給送モーター44は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。搬送モーター45は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。給紙トレイモーター47は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。排紙トレイモーター48は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。姿勢駆動モーター49は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。
【0051】
制御部50は、タイミングジェネレーター55を備える。図3において、タイミングジェネレーター55をTGと示す。タイミングジェネレーター55は、読取動作タイミングを示すパルス信号を読取部40に出力する。
【0052】
制御部50は、アナログフロントエンド56を備える。図3において、アナログフロントエンド56をAFEと示す。アナログフロントエンド56は、イメージセンサー42からの画像信号について、アナログ信号からデジタル信号に変換する。
【0053】
制御部50は、読取部40と接続されている。制御部50は、タイミングジェネレーター55を介して読取部40に画像の読取を指示可能である。制御部50は、アナログフロントエンド56を介して、読取部40から画像信号を入力可能である。制御部50は、タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56に供給する読取制御クロックを調整可能である。タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56は、制御部50から供給される読取制御クロックに基づく周期で駆動する。
【0054】
制御部50は、プログラムを実行することで機能する各種の機能部を備える。詳しくは、制御部50は、主制御部51、搬送制御部52、読取制御部53、画像処理部54、第1無線通信部57、第2無線通信部58及び有線通信部59を備える。主制御部51は、画像読取装置11を統括的に制御する。
【0055】
搬送制御部52は、搬送経路18に沿って原稿Dを搬送させる制御を行う。搬送制御部52は、主制御部51の指示に従って給送モーター44及び搬送モーター45を駆動制御する。特に、搬送制御部52は、読取速度に対応する搬送速度で原稿Dを搬送させるように給送モーター44及び搬送モーター45を駆動制御する。本実施形態では、基準サイズの原稿Dを1分間に読み取ることができる枚数であるppm(paper per minute)が読取速度の単位として用いられる。読取速度は、読取指示に基づいて指定されてもよく、読取指示毎ではなく、制御部50において予め設定されていてもよい。
【0056】
具体的な一例をあげると、搬送制御部52は、読取速度が40ppmである場合、読取速度が30ppmである場合よりも、高速度で原稿Dを搬送させる。搬送制御部52は、読取速度が30ppmである場合、読取速度が5ppmである場合よりも、高速度で原稿Dを搬送させる。
【0057】
読取制御部53は、タイミングジェネレーター55を介して読取部40を制御する。特に、読取制御部53は、光源41の発光を制御する。読取制御部53は、イメージセンサー42に読出動作を行わせる制御を行う。これにより、読取制御部53は、読取部40に原稿Dの画像を読み取らせる制御を行う。
【0058】
また、読取制御部53は、読取速度として、40ppm、30ppm及び5ppmの何れかで読取部40に画像を読み取らせる。つまり、読取部40は、40ppm、30ppm及び5ppmを含む複数種類の読取速度のうち何れかの読取速度で画像を読み取ることができる。読取速度として5ppmが第1読取速度の一例に相当する。読取速度として40ppmが第2読取速度の一例に相当する。読取速度として30ppmが第3読取速度の一例に相当する。
【0059】
画像処理部54は、読取部40によって読み取られた画像の画像データを処理する。特に、画像処理部54は、読取部40によって読み取られた画像の画像データに所定の補正を行うことができる。画像処理部54は、画像データ記憶部54Aを備える。画像データ記憶部54Aは、少なくとも所定枚の原稿Dから読み取られた画像の画像データを記憶可能である。所定枚は、例えば1枚であっても複数枚であってもよい。
【0060】
画像処理部54は、補正を行った画像データを外部装置に出力可能である。外部装置としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリー、パーソナルコンピューター、携帯端末装置及びサーバー装置などを含む。外部装置との通信については、有線通信及び無線通信を問わない。有線通信は、USBケーブルを介するUSB通信を含むが、LAN(Local Area Network)ケーブル等の別の通信ケーブルを介する通信を含んでもよい。
【0061】
第1無線通信部57は、第1無線通信を行うための制御を行う。第1無線通信としては、例えば、IEEE802.11規格を使用したUSB機器間の相互接続が可能な無線通信であってもよい。言い換えると、第1無線通信としては、例えばWi-Fi(登録商標)であってもよい。
【0062】
第2無線通信部58は、第2無線通信を行うための制御を行う。第2無線通信としては、例えばブルートゥース(登録商標)であってもよい。第2無線通信は、第1無線通信よりも、通信速度が低いが、消費電力が小さい無線通信である。
【0063】
有線通信部59は、有線通信を行うための制御を行う。有線通信としては、例えばUSBケーブルを介する通信であってもよく、LANケーブル等の別の通信ケーブルを介する通信を含んでもよい。有線通信は、第1無線通信及び第2無線通信よりも、消費電力が小さい通信である。
【0064】
画像読取装置11は、読取指示を入力すると、給紙トレイ16に載置されている1枚以上の原稿Dを1枚ずつ搬送し、原稿Dから画像を読み取る読取動作を行うことができる。つまり、画像読取装置11は、1回の読取指示に基づいて、1枚又は複数枚の原稿Dから画像を読み取る読取動作を行うことができる。読取指示は、操作部27からの指示であっても、タッチパネル29からの指示であってもよく、パーソナルコンピューター又は携帯端末装置からの指示であってもよい。
【0065】
画像読取装置11は、電源回路60と、接続部61とを備える。電源回路60は、接続部61を介して供給される電源電力に基づいて、画像読取装置11の各種の部材に供給電力を供給する。接続部61は、画像読取装置11の外部からの電力供給源を接続可能である。制御部50は、電源回路60及び接続部61と接続されている。電源回路60は、接続部61と接続されている。
【0066】
電源回路60は、コンデンサー60Aを備える。コンデンサー60Aは、各種の部材に供給される供給電力を蓄えることができる蓄電器である。特に、コンデンサー60Aは、第1無線通信におけるポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量である。つまり、コンデンサー60Aは、第1無線通信におけるポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量のコンデンサーを含んでいてもよい。また、コンデンサー60Aは、第2無線通信におけるポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量である。つまり、コンデンサー60Aは、第2無線通信におけるポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量のコンデンサーを含んでいてもよい。
【0067】
具体的な一例をあげると、第1無線通信のポーリング処理において、200μsの間に0.25Aが消費される場合、消費電力は、50μJとなる。この場合、コンデンサー60Aは、消費電力である50μJを補填するために、約10μFの容量が必要となる。
【0068】
接続部61は、ACアダプター接続部62と、バッテリー接続部63と、USB接続部64とを備える。ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブルを接続可能である。つまり、ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブルを介して、電力供給源としてのACアダプターと接続可能である。ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブル及びACアダプターを介して、電力供給源としての商用電源と接続可能であるともいえる。
【0069】
バッテリー接続部63は、バッテリーケーブルを接続可能である。つまり、バッテリー接続部63は、バッテリーケーブルを介して、電力供給源としてのバッテリーと接続可能である。バッテリーは、電力供給源として給電可能であるが、充電可能でもある。バッテリー接続部63は、バッテリー専用であってもよく、USBケーブルを挿脱可能であってもよい。
【0070】
USB接続部64は、USBケーブルを接続可能である。つまり、USB接続部64は、USBケーブルを介して、電力供給源としてのUSB機器と接続可能である。USB機器は、例えばUSBメモリー、パーソナルコンピューター及び携帯端末装置などを含む。
【0071】
制御部50は、USB接続部64及びUSBケーブルを介して接続されるUSB機器との間でエニュメレーションを行う。特に、制御部50は、電源投入を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行う。制御部50は、USB機器との接続状態の変化を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行う。制御部50は、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定し、USBの規格のうち何れかに従って制御を行う。
【0072】
USBの規格は、USB2.0、USB3.0、USB-BC(Battery Charging)及びUSB-PD(Power Delivery)などを含む。USBの規格としては、供給可能な電力及び通信速度が異なる。例えば、USB2.0は、2.5Wの給電が可能である。USB3.0は、4.5Wの給電が可能である。USB-BCは、7.5Wの給電が可能である。USB-PDは、15W以上の給電が可能である。特に、USB-PDは、15Wの給電が可能であるが、これに限らず、例えば、27W、45W、60W、100Wなどの給電が可能であってもよい。なお、ACアダプターは、15Wの給電が可能であってもよく、バッテリーは、7.5Wの給電が可能であってもよい。
【0073】
また、USBコネクタの規格として、例えばType-A、Type-B、Type-C、miniUSB、MicroUSBなどがある。USB接続部64は、限定されるものではないが、USB-PDを採用する場合、Type-Cであることが好ましい。
【0074】
本実施形態において、USB機器とのエニュメレーションの結果、USBの規格がUSB3.0として接続されていることを、低給電USB機器に接続されているという。USBの規格がUSB-BCとして接続されていることを、中給電USB機器に接続されているという。USBの規格がUSB-PDとして接続されていることを、高給電USB機器に接続されているという。また、4.5W以上7.5W未満の電力範囲を低電力範囲と示す場合がある。7.5W以上15W未満の電力範囲を中電力範囲と示す場合がある。15W以上の電力範囲を高電力範囲と示す場合がある。
【0075】
このように、低給電USB機器は、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。中給電USB機器は、中電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。高給電USB機器は、高電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。ACアダプターは、高電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。バッテリーは、中電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。
【0076】
低給電USB機器が第3機器の一例に相当する。高給電USB機器及びACアダプターが第2機器の一例に相当する。中給電USB機器及びバッテリーが第1機器の一例に相当する。低電力範囲が第3電力範囲の一例に相当する。高電力範囲が第2電力範囲の一例に相当する。中電力範囲が第1電力範囲の一例に相当する。
【0077】
制御部50は、電源回路60に対する接続部61の接続状態を監視する。詳しくは、制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されているか否かを監視する。制御部50は、バッテリーが電源回路60に接続されているか否かを監視する。制御部50は、USB機器が電源回路60に接続されているか否かを監視する。また、制御部50は、電源回路60に接続されているバッテリーの充電量も監視できる。
【0078】
制御部50は、電源回路60に対する接続部61の接続状態に基づいて、接続部61に接続されている電力供給源から何れかを決定する。制御部50は、決定した電力供給源を電源回路60に指示する。電源回路60は、制御部50により指示された電力供給源からの電源電力に基づいて、画像読取装置11の各種の部材に供給電力を供給する。
【0079】
特に、制御部50は、接続状態について予め定めた優先順位に従って、電力供給源を決定する。詳しくは、制御部50は、ACアダプター、高給電USB機器、バッテリー、中給電USB機器及び低給電USB機器の優先順位で電力供給源を決定する。
【0080】
具体的な一例をあげると、制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されている場合、ACアダプターを電力供給源として決定する。詳しくは、制御部50は、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されている接続状態では、ACアダプターを電力供給源とする。制御部50は、ACアダプターと中給電USB機器とが接続されている接続状態では、ACアダプターを電力供給源とする。制御部50は、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態では、ACアダプターを電力供給源とする。制御部50は、ACアダプターとバッテリーとが接続されている接続状態では、ACアダプターを電力供給源とする。
【0081】
制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、高給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、高給電USB機器を電力供給源とする。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、中給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、中給電USB機器を電力供給源とする。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、低給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、低給電USB機器を電力供給源とする。
【0082】
制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、高給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている場合、高給電USB機器を電力供給源として決定する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、中給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている場合、バッテリーを電力供給源として決定する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、低給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている場合、バッテリーを電力供給源として決定する。
【0083】
また、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中において、電力供給源の電力範囲が高くなるように変化する場合には、電力供給源を変更させる指示を行わなくてもよい。制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中において、電力供給源の電力範囲が低くなるように変化する場合には、電力供給源を変更させる指示を行うことができる。制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中において、電力供給源の電力範囲が変化しない場合には、電力供給源を変更させる指示を行うことができる。制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、ACアダプター、バッテリー及びUSB機器との接続状態に基づいて、電力供給源を変更させる指示を行うことができる。
【0084】
読取指示に基づく画像の読取中は、1回の読取指示に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取る場合においては、複数枚の原稿Dのうち1枚目の原稿Dからの画像の読取を開始してから、複数枚の原稿Dからの画像の読取が終了するまでの期間を示す。このため、読取指示に基づく画像の読取中は、読取指示に基づく制御期間において、実際に読取部40によって画像の読取が行われている読取期間と、実際には読取部40によって画像の読取が行われていない非読取期間とを含む。
【0085】
具体的な一例をあげると、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、変化しない。バッテリーと中給電USB機器とが接続されている接続状態から、バッテリーが接続されていない接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、変化しない。
【0086】
ACアダプターと中給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、低下するように変化する。ACアダプターとバッテリーとが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、低下するように変化する。ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、低下するように変化する。
【0087】
中給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、上昇するように変化する。低給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となると、電力供給源の電力範囲は、上昇するように変化する。
【0088】
制御部50は、指定する電力供給源に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。言い換えると、制御部50は、ACアダプター、バッテリー及びUSB機器との接続状態に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。
【0089】
複数種類のモードは、画像読取装置11としての消費電力が異なるモードである。複数種類のモードは、低出力モードと、中出力モードと、高出力モードとを含む。中出力モードは、高出力モードよりも消費電力が小さいモードである。低出力モードは、中出力モードよりも消費電力が小さいモードである。
【0090】
高出力モードは、ACアダプター及び高給電USB機器の何れかが電力供給源であるときに制御可能なモードである。中出力モードは、バッテリー及び中給電USB機器の何れかが電力供給源であるときに制御可能なモードである。低出力モードは、低給電USB機器が電力供給源であるときに制御可能なモードである。
【0091】
言い換えると、高出力モードは、高給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態において制御可能なモードである。高出力モードは、ACアダプターが電源回路60に接続されている接続状態において制御可能なモードである。中出力モードは、中給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態において制御可能なモードである。中出力モードは、バッテリーが電源回路60に接続されている接続状態において制御可能なモードである。低出力モードは、低給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態において制御可能なモードである。低出力モードが第3モードの一例に相当する。高出力モードが第2モードの一例に相当する。中出力モードが第1モードの一例に相当する。
【0092】
具体的に、制御部50は、ACアダプターと高給電USB機器とが電源回路60に接続されている接続状態では、高出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターと中給電USB機器とが電源回路60に接続されている接続状態では、高出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターと低給電USB機器とが電源回路60に接続されている接続状態では、高出力モードに制御する。
【0093】
制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、高給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、高出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、中給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、中出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、低給電USB機器が電源回路60に接続されている接続状態では、低出力モードに制御する。
【0094】
制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、高給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている接続状態では、高出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、中給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている接続状態では、中出力モードに制御する。制御部50は、ACアダプターが電源回路60に接続されておらず、低給電USB機器とバッテリーとが電源回路60に接続されている接続状態では、中出力モードに制御する。
【0095】
<モード制御内容>
ここで、図4図6を参照して、モード毎の制御内容について説明する。
図4に示すように、複数種類のモード毎に制御内容が対応する。複数種類のモードのうち設定されているモードに対応する制御内容で制御が行われる。なお、図4において、有効情報を「○」、無効情報を「×」で示している。
【0096】
詳しくは、複数種類のモード毎に対応する制御内容は、制御部50の制御内容、読取速度及び読取制御クロックを含む。複数種類のモード毎に対応する制御内容は、原稿種別、キャリアシート、重送検知、原稿保護、姿勢駆動及びトレイ駆動を含む。複数種類のモード毎に対応する制御内容は、通信方式、液晶表示、タッチパネル、USBメモリー及びセンサー時分割制御を含む。
【0097】
制御部50の制御内容としては、中出力モードでは、高出力モードよりも消費電力が低くなる。制御部50の制御内容として、低出力モードでは、中出力モードよりも消費電力が低くなる。
【0098】
特に、制御部50の制御内容は、制御部50の動作周波数の調整を含む。具体的な一例をあげると、制御部50の動作周波数は、中出力モードでは、高出力モードよりも低くなるように設定される。制御部50の動作周波数は、低出力モードでは、中出力モードよりも低くなるように設定される。
【0099】
制御部50の制御内容は、制御部50の機能を有効とするか無効とするかを含む。中出力モードでは、高出力モードよりも、制御部50の機能を無効とするように設定される。低出力モードでは、中出力モードよりも、制御部50の機能を無効とするように設定される。
【0100】
詳しくは、制御部50の機能としては、制御部50が複数のCPUを備える場合に、複数のCPUのうち少なくとも何れかのCPUの機能を含む。制御部50の機能としては、画像処理に関するGPUの機能を含む。制御部50の機能としては、フラッシュメモリーなどの記憶媒体に対する制御についての機能を含む。制御部50の機能としては、読取部40によって読み取られた画像の画像処理についての機能を含む。制御部50の機能としては、赤外線などを利用した通信についての機能を含む。
【0101】
読取速度としては、高出力モードでは、40ppm、30ppm及び5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度としては、中出力モードでは、40ppmでは画像を読み取りことができず、30ppm及び5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度としては、低出力モードでは、40ppm及び30ppmでは画像を読み取りことができず、5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度が低いと、消費電力が低下する。
【0102】
このように、制御部50は、高出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。制御部50は、高出力モードにおいて、30ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。制御部50は、高出力モードにおいて、5ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。
【0103】
制御部50は、中出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を読取部40に実行させない。制御部50は、中出力モードにおいて、30ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。制御部50は、中出力モードにおいて、5ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。
【0104】
制御部50は、低出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を読取部40に実行させない。制御部50は、低出力モードにおいて、30ppmでの画像の読取を読取部40に実行させない。制御部50は、低出力モードにおいて、5ppmでの画像の読取を読取部40に実行させることができる。
【0105】
読取制御クロックとしては、中出力モード及び低出力モードでは、高出力モードよりも低い周期である。読取制御クロックは、読取部40の制御周期を指定するクロックである。詳しくは、読取制御クロックは、タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56についての制御周期を指定するクロックである。読取制御クロックが低いと、消費電力が低下する。
【0106】
制御部50は、高出力モードにおいて、タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56に、通常周期の読取制御クロックを出力する。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56に、通常周期よりも低周期の読取制御クロックを出力する。
【0107】
原稿種別は、薄紙の原稿Dと、厚紙の原稿Dとを含む。厚紙の原稿Dは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による搬送力が必要となる。このため、厚紙の原稿Dは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による制御負荷が大きくなり、消費電力が大きくなる。
【0108】
原稿種別としては、高出力モードにおいて、薄紙の原稿Dと、厚紙の原稿Dとの両方から、画像を読み取ることができる。中出力モード及び低出力モードにおいて、薄紙の原稿Dから画像を読み取ることができるが、厚紙の原稿Dから画像を読み取らない。
【0109】
制御部50は、高出力モードにおいて、原稿Dの種別が何れの種別であっても、搬送部21に原稿Dを搬送させ、読取部40に原稿Dから画像を読み取らせる。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、原稿厚みセンサー33からの検出信号に基づいて、薄紙の原稿Dの搬送を特定したときに、搬送部21に薄紙の原稿Dを搬送させ、読取部40に薄紙の原稿Dから画像を読み取らせる。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、原稿厚みセンサー33からの検出信号に基づいて、厚紙の原稿Dの搬送を特定したときに、厚紙の原稿Dの搬送及び厚紙の原稿Dからの画像の読取を中止させる。
【0110】
キャリアシートとしては、高出力モード及び中出力モードにおいて、キャリアシートの搬送及びキャリアシートセンサー34が有効となり、低出力モードにおいて、キャリアシートの搬送及びキャリアシートセンサー34が無効となる。キャリアシートは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による搬送力が必要となる。このため、キャリアシートは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による制御負荷が大きくなり、消費電力が大きくなる。キャリアシートセンサー34が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0111】
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、原稿厚みセンサー33からの検出信号に基づいて、キャリアシートの搬送を特定したときに、搬送部21にキャリアシートを搬送させ、読取部40にキャリアシートから画像を読み取らせる。制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、キャリアシートセンサー34を有効として制御する。制御部50は、低出力モードにおいて、原稿厚みセンサー33からの検出信号に基づいて、キャリアシートの搬送を特定したときに、キャリアシートの搬送を中止させる。制御部50は、低出力モードにおいて、キャリアシートセンサー34を無効として制御する。つまり、制御部50は、低出力モードにおいて、搬送部21にキャリアシートを搬送させないが、高出力モード及び中出力モードにおいて、搬送部21にキャリアシートを搬送させることができる。
【0112】
重送検出としては、高出力モードにおいて、重送センサー35が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、重送センサー35が無効となる。
制御部50は、高出力モードにおいて、重送センサー35を有効として制御する。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、重送センサー35を無効として制御する。
【0113】
原稿保護としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、原稿保護センサー32が有効となり、低出力モードにおいて、原稿保護センサー32が無効となる。原稿保護センサー32が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0114】
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、原稿保護センサー32を有効として制御する。制御部50は、低出力モードにおいて、原稿保護センサー32を無効として制御する。
【0115】
姿勢駆動は、筐体12の姿勢を変更させるための姿勢駆動モーター49の駆動である。姿勢駆動としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49の駆動が有効となり、低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49の駆動が無効となる。姿勢駆動モーター49の駆動が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0116】
制御部50は、低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49を駆動させない。制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49を駆動させることができる。
【0117】
トレイ駆動は、給紙トレイモーター47の駆動と、排紙トレイモーター48の駆動とを含む。トレイ駆動としては、高出力モードにおいて、トレイ駆動が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、トレイ駆動が無効となる。トレイ駆動が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0118】
制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、給紙トレイモーター47を駆動させない。制御部50は、高出力モードにおいて、給紙トレイモーター47を駆動させることができる。
【0119】
制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、排紙トレイモーター48を駆動させない。制御部50は、高出力モードにおいて、排紙トレイモーター48を駆動させることができる。
【0120】
通信方式としては、第1無線通信と、第2無線通信と、有線通信とがある。有線通信としては、高出力モード、中出力モード及び低出力モードでは、有線通信を介した画像データの出力が有効となる。
【0121】
第1無線通信としては、高出力モードでは、第1無線通信を介した画像データの出力が有効となる。第1無線通信としては、低出力モードでは、第1無線通信を介した画像データの出力が無効となる。第1無線通信としては、中出力モードでは、読取指示に基づく画像の読取中においては、第1無線通信を介した画像データの出力が無効となるが、読取指示に基づく画像の読取中ではないときには、第1無線通信を介した画像データの出力が有効となる。第1無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。特に、読取指示に基づく画像の読取中において、第1無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0122】
第2無線通信としては、高出力モード及び中出力モードでは、第2無線通信を介した画像データの出力が有効となる。第2無線通信としては、低出力モードでは、読取指示に基づく画像の読取中においては、第2無線通信を介した画像データの出力が無効となるが、読取指示に基づく画像の読取中ではないときには、第2無線通信を介した画像データの出力が有効となる。第2無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。特に、読取指示に基づく画像の読取中において、第2無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0123】
制御部50は、高出力モード、中出力モード及び低出力モードにおいて、有線通信が可能な接続状態である場合に、有線通信を介した画像データの出力を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モード、中出力モード及び低出力モードにおいて、有線通信を介して画像データを出力させることができる。
【0124】
制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信が可能な接続状態である場合に、第1無線通信を介した画像データの出力を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信を介して画像データを出力させることができる。
【0125】
本実施形態において、制御部50は、第1無線通信のポーリング処理を所定周期毎に実行する。制御部50は、第1無線通信のポーリング処理の実行により、外部装置と第1無線通信が可能な接続状態であるか否かを特定することができる。つまり、制御部50は、第1無線通信を有効な接続状態として認識するためのポーリング処理を実行することができる。
【0126】
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、第2無線通信が可能な接続状態である場合に、第2無線通信を介した画像データの出力を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、第2無線通信を介して画像データを出力させることができる。
【0127】
本実施形態において、制御部50は、第2無線通信のポーリング処理を所定周期毎に実行する。制御部50は、第2無線通信のポーリング処理の実行により、外部装置と第2無線通信が可能な接続状態であるか否かを特定することができる。つまり、制御部50は、第2無線通信を有効な接続状態として認識するためのポーリング処理を実行することができる。
【0128】
制御部50は、中出力モードにおいて、第1無線通信が可能な接続状態である場合に、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、第1無線通信を介した画像データの出力を有効として制御する。これにより、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、第1無線通信を介して画像データを出力させることができる。制御部50は、中出力モードにおいて、第1無線通信が可能な接続状態である場合に、読取指示に基づく画像の読取中に、第1無線通信を介した画像データの出力を無効として制御する。これにより、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中に、第1無線通信を介して画像データを出力させない。
【0129】
制御部50は、低出力モードにおいて、第2無線通信が可能な接続状態である場合に、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、第2無線通信を介した画像データの出力を有効として制御する。これにより、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、第2無線通信を介して画像データを出力させることができる。制御部50は、低出力モードにおいて、第2無線通信が可能な接続状態である場合に、読取指示に基づく画像の読取中に、第2無線通信を介した画像データの出力を無効として制御する。これにより、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中に、第2無線通信を介して画像データを出力させない。
【0130】
制御部50は、低出力モードにおいて、第1無線通信が可能な接続状態である場合に、第1無線通信を介した画像データの出力を無効として制御する。これにより、制御部50は、低出力モードにおいて、第1無線通信を介して画像データを出力させない。
【0131】
また、制御部50は、複数種類の通信方式が有効である場合に、通信方式について予め定めた優先順位に従って、通信方式を決定する。詳しくは、制御部50は、有線通信、第2無線通信及び第1無線通信の優先順位で通信方式を決定する。
【0132】
詳しくは、制御部50は、有線通信が有効ではなく、かつ、第1無線通信及び第2無線通信が有効である接続状態である場合に、通信方式として第2無線通信を決定する。また、制御部50は、第2無線通信が有効ではなく、かつ、有線通信及び第1無線通信が有効である接続状態である場合に、通信方式として有線通信を決定する。制御部50は、有線通信、第1無線通信及び第2無線通信が有効である接続状態である場合に、通信方式として有線通信を決定する。
【0133】
具体的な一例をあげると、制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信と第2無線通信と有線通信とが有効な接続状態である場合に、第1無線通信及び第2無線通信よりも優先して、有線通信を介して画像データを出力する。
【0134】
言い換えると、制御部50は、読取処理と、第1無線出力処理と、第2無線出力処理と、有線出力処理とを実行することができる。読取処理は、搬送部21によって原稿Dを搬送させ、読取部40によって原稿Dから画像を読み取らせる処理である。第1無線出力処理は、第1無線通信を介して画像データを外部装置に出力させる処理である。第2無線出力処理は、第2無線通信を介して画像データを外部装置に出力させる処理である。有線出力処理は、有線通信を介して画像データを外部装置に出力させる処理である。
【0135】
詳しくは、制御部50は、高出力モードにおいて、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても第1無線出力処理、第2無線出力処理及び有線出力処理を実行することができる。特に、制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信と第2無線通信と有線通信とが有効な接続状態である場合に、第1無線出力処理及び第2無線出力処理よりも優先して有線出力処理を実行することができる。また、制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信と第2無線通信とが有効な接続状態である場合に、第1無線出力処理よりも優先して第2無線出力処理を実行することができる。
【0136】
制御部50は、中出力モードにおいて、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても、第2無線出力処理及び有線出力処理を実行することができる。一方、制御部50は、中出力モードにおいて、読取処理の実行中であって読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行せずに、読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。
【0137】
制御部50は、低出力モードにおいて、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても、第1無線出力処理を実行せず、有線出力処理を実行することができる。一方、制御部50は、低出力モードにおいて、読取処理の実行中であって読取処理の終了前に第2無線出力処理を実行せずに、読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。
【0138】
液晶表示としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30が有効となり、低出力モードにおいて、液晶表示部30が無効となる。液晶表示部30が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0139】
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30に画像を表示させることができる。制御部50は、低出力モードにおいて、液晶表示部30を無効として制御する。これにより、制御部50は、低出力モードにおいて、液晶表示部30に画像を表示させない。
【0140】
タッチパネルとしては、高出力モード及び中出力モードにおいて、タッチパネル29が有効となり、低出力モードにおいて、タッチパネル29が無効となる。タッチパネル29が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
【0141】
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、タッチパネル29を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、タッチパネル29からの信号を入力することができる。制御部50は、低出力モードにおいて、タッチパネル29を無効として制御する。これにより、制御部50は、低出力モードにおいて、タッチパネル29からの信号を入力しない。
【0142】
USBメモリーとしては、USB接続部64を介してUSBメモリーが接続されている場合に、USBメモリーへの画像データの記憶を有効とするか無効とするかを示す。USBメモリーとしては、高出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶が無効となる。USBメモリーへの画像データの記憶が無効となることにより、消費電力が小さくなる。また、本実施形態において、USBメモリーへの画像データの記憶のほうが、有線通信を介した画像データの出力よりも消費電力が大きくなる。
【0143】
制御部50は、高出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モードにおいて、USBメモリーに画像データを記憶させることができる。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶を無効として制御する。これにより、制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、USBメモリーに画像データを記憶させない。
【0144】
センサーの時分割制御としては、高出力モードにおいて、無効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、有効となる。時分割制御は、センサーを有効とする有効期間とセンサーを無効とする無効期間とを切り替える制御である。
【0145】
制御部50は、高出力モードにおいて、有効として制御するセンサーについて時分割制御を行わない。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、有効として制御するセンサーについて時分割制御を行うことができる。
【0146】
<センサー時分割制御>
ここで、図5を参照してセンサー時分割制御について説明する。図5は、第1センサー、第2センサー及び第3センサーについて時分割制御が行われる具体的な一例を示す。
【0147】
図5に示すように、符号T11に示すタイミングにおいて、第1センサーが有効となり、第2センサー及び第3センサーが無効となる。符号T11に示すタイミングから時間t1が経過すると、符号T12に示すタイミングにおいて、第2センサーが有効となり、第1センサー及び第3センサーが無効となる。時間t1は、センサーを有効とする制御周期からセンサーの数を割った時間である。符号T12に示すタイミングから時間t1が経過すると、符号T13に示すタイミングにおいて、第3センサーが有効となり、第1センサー及び第2センサーが無効となる。
【0148】
符号T13に示すタイミングから時間t1が経過すると、符号T21に示すタイミングにおいて、第1センサーが有効となり、第2センサー及び第3センサーが無効となる。符号T21に示すタイミングから時間t1が経過すると、符号T22に示すタイミングにおいて、第2センサーが有効となり、第1センサー及び第3センサーが無効となる。符号T22に示すタイミングから時間t1が経過すると、符号T23に示すタイミングにおいて、第3センサーが有効となり、第1センサー及び第2センサーが無効となる。
【0149】
このような制御を繰り返し行うことにより、センサーを有効とする制御周期において、時間を分割するように、センサーを有効とする有効期間と、センサーを無効とする無効期間とを切り替える。このように、センサーの時分割制御が行われることにより、消費電力が小さくなる。また、各センサーが有効となる有効期間が重複しないように、センサーが有効となるタイミングが調整される。このように、センサーの時分割制御が行われることにより、瞬間的な消費電力も小さくなる。
【0150】
<読取処理及び出力処理>
次に、図6を参照して読取処理と出力処理とについて説明する。特に、高出力モード及び中出力モードにおける読取処理と第1無線出力処理とについて主に説明する。
【0151】
図6に示すように、制御部50は、高出力モードにおいて、読取指示に基づいて、40ppmで2枚の原稿Dから画像を読み取る読取処理を実行する。このような場合、制御部50は、符号T31に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T32に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0152】
制御部50は、符号T33に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T34に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0153】
一方、制御部50は、符号T41に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始した後であっても、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T42に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0154】
制御部50は、符号T43に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であっても、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T44に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0155】
このように、制御部50は、高出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前と終了後との何れであっても第1無線出力処理を実行することができる。つまり、制御部50は、高出力モードにおいて、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても第1無線出力処理を実行することができる。
【0156】
次に、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づいて、30ppmで2枚の原稿Dから画像を読み取る読取処理を実行する。このような場合、制御部50は、符号T51に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T52に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0157】
制御部50は、符号T53に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T54に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0158】
一方、制御部50は、符号T61に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了する前であるか否かを判定する。制御部50は、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了する前であると判定した場合、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始せずに、その第1無線出力処理の実行を待機させる。
【0159】
制御部50は、符号T62に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であると判定すると、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T63に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0160】
制御部50は、符号T64に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった後に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であれば、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T65に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0161】
このように、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。つまり、制御部50は、中出力モードにおいて、読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行せずに、読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。
【0162】
同じように、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第2無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、低出力モードにおいて、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。つまり、制御部50は、低出力モードにおいて、読取処理の終了前に第2無線出力処理を実行せずに、読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。言い換えると、制御部50は、低出力モードにおいて、第1無線出力処理を実行しないが、第2無線出力処理を実行することができる。
【0163】
<起動時モード設定処理>
ここで、図7を参照して起動時モード設定処理について説明する。起動時モード設定処理は、画像読取装置11の起動時に、初期設定処理が終了した後に呼び出される処理である。
【0164】
図7に示すように、ステップS11において、制御部50は、ACアダプター特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にACアダプターが接続されているか否かを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS12に処理を移行する。
【0165】
ステップS12において、制御部50は、ACアダプターが接続されているか否かを判定する。制御部50は、ACアダプターが接続されていると判定した場合、ステップS20に処理を移行する。制御部50は、ACアダプターが接続されていないと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。
【0166】
ステップS13において、制御部50は、バッテリー特定処理を実行する。この処理において、詳しくは後述するが、制御部50は、電源回路60にバッテリーが接続されているか否かを特定する。特に、制御部50は、電源回路60にバッテリーが物理的に接続されており、かつ、電源回路60にバッテリーが有効接続されているときに、電源回路60にバッテリーが接続されていると特定する。以降、電源回路60にバッテリーが物理的に接続されており、かつ、電源回路60にバッテリーが有効接続されていることを、単に、電源回路60にバッテリーが接続されていると示す場合がある。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS14に処理を移行する。
【0167】
ステップS14において、制御部50は、バッテリーが接続されているか否かを判定する。制御部50は、バッテリーが接続されていると判定した場合、ステップS21に処理を移行する。制御部50は、バッテリーが接続されていないと判定した場合、ステップS15に処理を移行する。
【0168】
ステップS15において、制御部50は、USB特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にUSB機器が接続されているか否かと、USBの規格とを特定する。特に、制御部50は、起動時モード設定処理とは別処理において、電源投入を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行う。制御部50は、起動時モード設定処理とは別処理において、USB機器との接続状態の変化を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行う。そして、この処理において、制御部50は、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定する。これにより、制御部50は、USB機器が接続されているか否かと、USBの規格とを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS16に処理を移行する。
【0169】
ステップS16において、制御部50は、高給電USB機器が接続されているか否かを判定する。制御部50は、高給電USB機器が接続されていると判定した場合、ステップS20に処理を移行する。制御部50は、高給電USB機器が接続されていないと判定した場合、ステップS17に処理を移行する。
【0170】
ステップS17において、制御部50は、中給電USB機器が接続されているか否かを判定する。制御部50は、中給電USB機器が接続されていると判定した場合、ステップS21に処理を移行する。制御部50は、中給電USB機器が接続されていないと判定した場合、ステップS18に処理を移行する。
【0171】
ステップS18において、制御部50は、低給電USB機器が接続されているか否かを判定する。制御部50は、低給電USB機器が接続されていると判定した場合、ステップS22に処理を移行する。制御部50は、低給電USB機器が接続されていないと判定した場合、ステップS19に処理を移行する。ステップS19において、制御部50は、シャットダウンを行う。
【0172】
ステップS20において、制御部50は、モードを示す情報として高出力モードを設定する高出力モード設定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、起動時モード設定処理を終了する。
【0173】
ステップS21において、制御部50は、モードを示す情報として中出力モードを設定する中出力モード設定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、起動時モード設定処理を終了する。
【0174】
ステップS22において、制御部50は、モードを示す情報として低出力モードを設定する低出力モード設定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、起動時モード設定処理を終了する。
【0175】
<バッテリー特定処理>
次に、図8を参照してバッテリー特定処理について説明する。バッテリー特定処理は、図7の起動時モード設定処理のステップS13、図9の通常時モード設定処理のステップS43及び図11の充電制御処理のステップS61において呼び出される処理である。
【0176】
図8に示すように、ステップS31において、制御部50は、電源回路60にバッテリーが物理接続されているか否かを判定する。制御部50は、バッテリーが物理接続されていると判定した場合、ステップS33に処理を移行する。制御部50は、バッテリーが物理接続されていないと判定した場合、ステップS32に処理を移行する。
【0177】
ステップS32において、制御部50は、バッテリーを非接続設定するバッテリー非接続設定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、バッテリー特定処理を終了する。このように、制御部50は、バッテリーが物理接続されていない状態において、バッテリーを非接続設定する。
【0178】
ステップS33において、制御部50は、バッテリーが有効接続として設定されているか否かを判定する。制御部50は、詳しく後述するが、バッテリーの充電量についての条件が成立しているときに、バッテリーからの給電が可能な接続状態であると判定し、バッテリーを有効接続として設定する。なお、制御部50は、起動時においてバッテリーが物理接続されている接続状態である場合に、初期設定処理においてバッテリーを無効接続として設定してもよい。制御部50は、バッテリーが物理接続されていない状態からバッテリーが物理接続されている状態となった場合に、バッテリーを無効接続として設定してもよい。制御部50は、バッテリーが有効接続として設定されていると判定した場合、ステップS34に処理を移行する。制御部50は、バッテリーが有効接続として設定されていないと判定した場合、ステップS36に処理を移行する。
【0179】
ステップS34において、制御部50は、バッテリーの充電量が下限量以下であるか否かを判定する。下限量は、バッテリーから給電させない閾値である。下限量は、例えば、満充電量の20%であってもよいが、これに限らない。制御部50は、バッテリーの充電量が下限量以下であると判定した場合、ステップS35に処理を移行する。制御部50は、バッテリーの充電量が下限量以下ではないと判定した場合、バッテリー特定処理を終了する。このように、制御部50は、バッテリーが物理接続されており、かつ、バッテリーが有効接続として設定されている状態において、バッテリーの充電量が下限量以下ではないと判定した場合に、バッテリーを有効設定した状態を継続する。
【0180】
ステップS35において、制御部50は、バッテリーを無効接続として設定するバッテリー無効設定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、バッテリー特定処理を終了する。このように、制御部50は、バッテリーが物理接続されており、かつ、バッテリーが有効接続として設定されている状態において、バッテリーの充電量が下限量以下であると判定した場合に、バッテリーを無効接続として設定する。
【0181】
ステップS36において、制御部50は、バッテリーの充電量が上限量以下であるか否かを判定する。上限量は、バッテリーから給電させることができる閾値である。上限量は、例えば、満充電量の80%であってもよいが、これに限らない。制御部50は、バッテリーの充電量が上限量以上であると判定した場合、ステップS37に処理を移行する。制御部50は、バッテリーの充電量が上限量以上ではないと判定した場合、バッテリー特定処理を終了する。このように、制御部50は、バッテリーが物理接続されており、かつ、バッテリーが無効接続として設定されている状態において、バッテリーの充電量が上限量以上ではないと判定した場合に、バッテリーを無効設定した状態を継続する。
【0182】
ステップS37において、制御部50は、バッテリーを有効接続として設定するバッテリー有効設定処理を実行する。このように、制御部50は、バッテリーが物理接続されており、かつ、バッテリーが無効接続として設定されている状態において、バッテリーの充電量が上限量以上であると判定した場合に、バッテリーを有効接続として設定する。この処理が終了した場合、制御部50は、バッテリー特定処理を終了する。
【0183】
ここで、バッテリーの充電量に基づく制御について具体的な一例をあげる。制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、中給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、バッテリーではなく、中給電USB機器を電力供給源とし、中出力モードに制御する。一方、制御部50は、バッテリーの充電量が上限量以上であるときに、バッテリーを電力供給源とし、中出力モードに制御する。
【0184】
また、制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、低給電USB機器を電力供給源とし、低出力モードに制御する。一方、制御部50は、バッテリーの充電量が上限量以上であるときに、バッテリーを電力供給源とし、中出力モードに制御する。
【0185】
<通常時モード設定処理>
次に、図9を参照して通常時モード設定処理について説明する。通常時モード設定処理は、画像読取装置11の起動後において所定周期毎に呼び出される処理である。
【0186】
図9に示すように、ステップS41において、制御部50は、モード特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、設定されているモードを示す情報を読み出し、現状のモードを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS42に処理を移行する。
【0187】
ステップS42において、制御部50は、図7のステップS11と同じように、ACアダプター特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にACアダプターが接続されているか否かを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS43に処理を移行する。
【0188】
ステップS43において、制御部50は、図7のステップS13と同じように、バッテリー特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にバッテリーが接続されているか否かを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS44に処理を移行する。
【0189】
ステップS44において、制御部50は、図7のステップS15と同じように、USB特定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS45に処理を移行する。
【0190】
ステップS45において、制御部50は、制御テーブル参照処理を実行する。この処理において、制御部50は、図10に示す制御テーブルTAを参照する。制御テーブルTAは、現状のモード及び接続状態に対応する制御内容を示すテーブルである。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS46に処理を移行する。
【0191】
<制御テーブルTA>
ここで、図10を参照して、制御テーブルTAについて説明する。
図10に示すように、制御テーブルTAは、モード及び電力供給源に関するテーブルである。制御テーブルTAは、メモリーに記憶されている。制御テーブルTAは、現状のモード及び読取制御が対応するテーブルである。制御テーブルTAは、現状のモード及び読取制御に、接続状態と、制御内容と、電力供給源とが対応するテーブルである。なお、図10において、有効情報を「○」、無効情報を「×」、任意情報を「-」で示している。
【0192】
具体的に、現状のモードは、高出力モードと、中出力モードと、低出力モードとを含む。現状の読取制御は、読取指示に基づく画像の読取中であることを示す情報と、読取指示に基づく画像の読取中ではないことを示す情報と、任意を示す情報と、を含む。
【0193】
接続状態は、ACアダプター、バッテリー、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器の接続状態を含む。制御内容は、読取制御に関する制御内容、システム制御に関する制御内容及びモードに関する制御内容を含む。読取制御に関する制御内容は、画像の読取の中止を示す情報と、画像の読取の継続を示す情報と、任意を示す情報とを含む。システム制御に関する制御内容は、シャットダウンと、再起動と、継続とを含む。モードに関する制御内容は、高出力モードと、中出力モードと、低出力モードとを含む。電力供給源は、ACアダプター、バッテリー、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器を含む。
【0194】
具体的な一例をあげると、高出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器との何れかが接続されている接続状態であれば、継続して制御が行われる。その結果、高出力モードが継続して制御される。また、ACアダプターと高給電USB機器との何れかが電力供給源となる。
【0195】
高出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されておらず、かつ、バッテリー及び中給電USB機器の少なくとも何れかが接続されている接続状態となると、再起動条件が成立する。特に、読取指示に基づく画像の読取中である場合、画像の読取中止条件が成立した後に再起動条件が成立する。その結果、再起動後に中出力モードに制御される。また、バッテリーと中給電USB機器との何れかが電力供給源となる。
【0196】
高出力モード及び中出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とバッテリーと中給電USB機器とが接続されておらず、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態となると、再起動条件が成立する。特に、読取指示に基づく画像の読取中である場合、画像の読取中止条件が成立した後に再起動条件が成立する。その結果、再起動後に低出力モードに制御される。また、低給電USB機器が電力供給源となる。
【0197】
中出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されておらず、かつ、バッテリー及び中給電USB機器の少なくとも何れかが接続されている接続状態となると、継続して制御が行われる。その結果、中出力モードが継続して制御される。また、バッテリーと中給電USB機器との何れかが電力供給源となる。
【0198】
中出力モード及び低出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器との何れかが接続されている接続状態であれば、再起動条件が成立する。特に、読取指示に基づく画像の読取中である場合、画像の読取中止条件が成立せずに、画像の読取が終了した後に再起動条件が成立する。その結果、再起動後に高出力モードに制御される。また、ACアダプターと高給電USB機器との何れかが電力供給源となる。
【0199】
中出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とバッテリーと中給電USB機器とが接続されておらず、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態となると、再起動条件が成立する。特に、読取指示に基づく画像の読取中である場合、画像の読取中止条件が成立した後に再起動条件が成立する。その結果、再起動後に低出力モードに制御される。また、低給電USB機器が電力供給源となる。
【0200】
低出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とバッテリーと中給電USB機器とが接続されておらず、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態となると、継続して制御が行われる。その結果、低出力モードが継続して制御される。また、低給電USB機器が継続して電力供給源となる。
【0201】
低出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されておらず、かつ、バッテリー及び中給電USB機器の少なくとも何れかが接続されている接続状態となると、再起動条件が成立する。特に、読取指示に基づく画像の読取中である場合、画像の読取中止条件が成立せずに、画像の読取が終了した後に再起動条件が成立する。その結果、再起動後に中出力モードに制御される。また、バッテリーと中給電USB機器との何れかが電力供給源となる。
【0202】
高出力モード、中出力モード及び低出力モードにおいて、ACアダプター、バッテリー、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器が接続されなくなった場合、シャットダウン条件が成立する。
【0203】
<通常時モード設定処理>
図9の通常時モード設定処理についての説明に戻り、ステップS46において、制御部50は、制御テーブルTAの参照結果に基づいて、シャットダウン条件が成立したか否かを判定する。シャットダウン条件は、全てのモードにおいて、ACアダプター、バッテリー、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器の全てが接続されていない接続状態において成立する。制御部50は、シャットダウン条件が成立したと判定していない場合、ステップS48に処理を移行する。制御部50は、シャットダウン条件が成立したと判定した場合、ステップS47に処理を移行する。ステップS47において、制御部50は、シャットダウンを行う。この場合、制御部50は、各種の通信方式を介して画像データを出力しているときには、画像データの出力を中止してもよい。
【0204】
ステップS48において、制御部50は、制御テーブルTAの参照結果に基づいて、読取中止条件が成立したか否かを判定する。読取中止条件は、読取指示に基づく画像の読取中であるときに、消費電力が小さいモードに移行する場合において成立する。詳しくは、読取中止条件は、読取指示に基づく画像の読取中であるときに、高出力モードから、中出力モード又は低出力モードに移行する場合において成立する。読取中止条件は、読取指示に基づく画像の読取中であるときに、中出力モードから低出力モードに移行する場合において成立する。制御部50は、読取中止条件が成立したと判定した場合、ステップS49に処理を移行する。制御部50は、読取中止条件が成立していないと判定した場合、ステップS51に処理を移行する。
【0205】
ステップS49において、制御部50は、読取中止処理を実行する。この処理において、制御部50は、読取指示に基づく画像読取を中止させるように読取部40を制御する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS50に処理を移行する。
【0206】
ステップS50において、制御部50は、排紙制御処理を実行する。この処理において、制御部50は、搬送中の原稿Dを排紙するように搬送部21を制御する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS51に処理を移行する。
【0207】
ステップS51において、制御部50は、制御テーブルTAの参照結果に基づいて、再起動条件が成立したか否かを判定する。再起動条件は、モードの移行が必要な場合において成立する。制御部50は、再起動条件が成立したと判定していない場合、通常時モード設定処理を終了する。制御部50は、再起動条件が成立したと判定した場合、ステップS52に処理を移行する。ステップS52において、制御部50は、再起動を行う。この場合、制御部50は、各種の通信方式を介して画像データを出力しているときには、画像データの出力を中止してもよい。
【0208】
ここで、電力供給源及びモードの制御について具体的な一例をあげて説明する。
高出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されている接続状態から、高給電USB機器が接続されているがACアダプターが接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、高給電USB機器を電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。
【0209】
高出力モードにおいて、ACアダプターが接続されているがUSB機器が接続されていない接続状態から、ACアダプターとUSB機器とが接続されている接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、ACアダプターを継続して電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。
【0210】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中に、ACアダプターとバッテリーとが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されているがバッテリーが接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、ACアダプターを継続して電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。
【0211】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中に、ACアダプターと中給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されているが中給電USB機器が接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、ACアダプターを継続して電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。
【0212】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく画像の読取中に、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されているが低給電USB機器が接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、ACアダプターを継続して電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。
【0213】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、40ppmでの画像の読取を中止させ、再起動を行う。これにより、制御部50は、再起動後に、低給電USB機器を電力供給源とし、低出力モードに制御する。
【0214】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、5ppmでの画像の読取を中止させ、再起動を行う。これにより、制御部50は、再起動後に、低給電USB機器を電力供給源とし、低出力モードに制御する。
【0215】
低出力モードにおいて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されておらず低給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、低給電USB機器を継続して電力供給源とし、低出力モードにおける制御を継続する。そして、制御部50は、5ppmでの画像の読取が終了した後に、再起動を行う。これにより、制御部50は、再起動後に、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードに制御する。
【0216】
高出力モードにおいて、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されておらず高給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、高給電USB機器を継続して電力供給源とし、高出力モードにおける制御を継続する。そして、制御部50は、40ppmでの画像の読取が終了した後に、再起動を行う。これにより、制御部50は、再起動後に、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードに制御する。
【0217】
中出力モードにおいて、ACアダプターが接続されていないがバッテリーが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときについて説明する。この場合、制御部50は、再起動を行う。これにより、制御部50は、再起動後に、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードに制御する。
【0218】
<充電制御処理>
次に、図11を参照して充電制御処理について説明する。充電制御処理は、画像読取装置11の起動後において所定周期毎に呼び出される処理である。
【0219】
図11に示すように、ステップS61において、制御部50は、図7のステップS13と同じように、バッテリー特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にバッテリーが接続されているか否かを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS62に処理を移行する。
【0220】
ステップS62において、制御部50は、電源回路60にバッテリーが物理接続されているか否かを判定する。制御部50は、バッテリーが物理接続されていないと判定した場合、充電制御処理を終了する。制御部50は、バッテリーが物理接続されていると判定した場合、ステップS63に処理を移行する。
【0221】
ステップS63において、制御部50は、バッテリーの充電量が満充電であるか否かを判定する。制御部50は、バッテリーの充電量が満充電であると判定した場合、充電制御処理を終了する。制御部50は、バッテリーの充電量が満充電ではないと判定した場合、ステップS64に処理を移行する。
【0222】
ステップS64において、制御部50は、図7のステップS11と同じように、ACアダプター特定処理を実行する。この処理において、制御部50は、電源回路60にACアダプターが接続されているか否かを特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS65に処理を移行する。
【0223】
ステップS65において、制御部50は、図7のステップS15と同じように、USB特定処理を実行する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS66に処理を移行する。
【0224】
ステップS66において、制御部50は、制御部50は、ACアダプターが接続されているか否かを判定する。制御部50は、ACアダプターが接続されていると判定した場合、ステップS70に処理を移行する。制御部50は、ACアダプターが接続されていないと判定した場合、ステップS67に処理を移行する。
【0225】
ステップS67において、制御部50は、USB機器が接続されているか否かを判定する。制御部50は、USB機器が接続されていないと判定した場合、充電制御処理を終了する。制御部50は、USB機器が接続されていると判定した場合、ステップS68に処理を移行する。
【0226】
ステップS68において、制御部50は、高給電USB機器が接続されているか否かを判定する。制御部50は、高給電USB機器が接続されていると判定した場合、ステップS70に処理を移行する。制御部50は、高給電USB機器が接続されていないと判定した場合、ステップS69に処理を移行する。
【0227】
ステップS69において、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中であるか否かを判定する。制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中であると判定した場合、充電制御処理を終了する。制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中ではないと判定した場合、ステップS70に処理を移行する。
【0228】
ステップS70において、制御部50は、バッテリーへの充電を行う。この処理において、制御部50は、電源回路60に接続されているバッテリーに充電を行う。この処理が終了した場合、制御部50は、充電制御処理を終了する。
【0229】
このように、制御部50は、ACアダプターが接続されており、かつ、バッテリーが物理接続されている接続状態において、バッテリーが満充電ではないときに、バッテリーを充電させることができる。制御部50は、高給電USB機器が接続されており、かつ、バッテリーが物理接続されている接続状態において、バッテリーが満充電ではないときに、バッテリーを充電させることができる。制御部50は、高給電USB機器以外のUSB機器が接続されており、かつ、バッテリーが物理接続されている接続状態において、バッテリーが満充電ではないときに、読取指示に基づく画像の読取中ではなければ、バッテリーを充電させることができる。
【0230】
つまり、制御部50は、高出力モードにおいて、バッテリーと高給電USB機器とが接続されている接続状態では、高給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させることができる。また、制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、バッテリーと低給電USB機器とが接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中に、低給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させない。制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、バッテリーと低給電USB機器とが接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、低給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させることができる。
【0231】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
ACアダプター、バッテリー及びUSB機器が電源回路60に接続されているか否かが監視される。電源回路60に接続されているバッテリーの充電量も監視される。ACアダプター、バッテリー及びUSB機器が電源回路60に接続されている接続状態に基づいて、電力供給源が決定される。特に、接続状態について予め定めた優先順位に従って、電力供給源が決定される。給電可能な電力値が高い電力供給源のほうが、優先順位が高くなる。このため、高い電力値を給電可能な電力供給源が優先される。これにより、安定した状態で画像の読取に関する制御を行うことができる。
【0232】
読取指示に基づく画像の読取中においては、電力供給源の電力範囲が変化する場合に、電力供給源が変更されない。これにより、安定した状態で、読取指示に基づく画像の読取を行うことができる。
【0233】
電力供給源に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。言い換えると、ACアダプター、バッテリー及びUSB機器との接続状態に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。このように、複数種類のモードのうち何れかに制御されることにより、画像読取装置11としての消費電力が調整可能である。つまり、電力供給源及びモードに対応するように画像読取装置11としての消費電力が調整可能である。
【0234】
特に、設定されているモードに対応する制御内容で制御が行われる。これにより、設定されているモードに対応するように、制御部50の制御内容、読取速度及び読取制御クロックについて調整可能となる。また、設定されているモードに対応するように、原稿種別、キャリアシート、重送検知、原稿保護、姿勢駆動及びトレイ駆動について調整可能となる。また、設定されているモードに対応するように、通信方式、液晶表示、タッチパネル、USBメモリー及びセンサー時分割制御について調整可能となる。
【0235】
通信方式について詳しく説明すると、高出力モードにおいては、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても第1無線出力処理が実行可能である。一方、中出力モードにおいて、読取処理の終了前に第1無線出力処理が実行されずに、読取処理の終了後に第1無線出力処理が実行可能となる。低出力モードにおいて、読取処理の終了前に第2無線出力処理が実行されずに、読取処理の終了後に第2無線出力処理が実行可能となる。また、有線出力処理のほうが第2無線出力処理よりも優先度が高く、第2無線出力処理のほうが第1無線出力処理よりも優先度が高い。
【0236】
読取指示に基づく画像の読取中において、接続状態の変化により電力供給源の電力範囲が変化しない場合に、読取指示に基づく画像の読取が継続する。この場合、読取指示に基づく画像の読取中に電力供給源が変更可能である。
【0237】
読取指示に基づく画像の読取中において、接続状態の変化により電力供給源の電力範囲が上昇するように変化する場合に、読取指示に基づく画像の読取が継続する。この場合、読取指示に基づく画像の読取中に電力供給源及びモードが変更されずに継続する。読取指示に基づく画像の読取が終了した後に、再起動が行われる。そして、再起動した後に、電力供給源及びモードが変更される。
【0238】
読取指示に基づく画像の読取中において、接続状態の変化により電力供給源の電力範囲が低下するように変化する場合に、読取指示に基づく画像の読取が中止し、再起動が行われる。そして、再起動した後に、電力供給源及びモードが変更される。
【0239】
また、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、バッテリーが接続されていないと判定される。バッテリーの充電量が下限量以下となった後に上限量以上となると、バッテリーが接続されていないと判定される。これにより、バッテリーの充電量を下限量以下に低下させずに、画像の読取に関する制御を行うことができる。
【0240】
バッテリーが物理的に接続されており、かつ、ACアダプター及びUSB機器のうち少なくとも何れかが接続されている接続状態では、高出力モードにおいて、バッテリーを充電させることができる。その一方で、中出力モード及び低出力モードにおいては、読取指示に基づく画像の読取中ではないときに、バッテリーを充電させることができる。中出力モード及び低出力モードにおいては、読取指示に基づく画像の読取中にバッテリーが充電されない。
【0241】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含む。低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードである。高出力モードは、低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードである。高出力モードは、高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードである。制御部50は、低出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を実行させないが、5ppmでの画像の読取を実行させることができる。制御部50は、高出力モードにおいて、5ppmでの画像の読取を実行させることができ、かつ、40ppmでの画像の読取を実行させることができる。このため、USB機器により給電可能な電力範囲が異なる場合であっても、同じように、5ppmで画像の読取を実行させることができる。その一方で、同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲によって、40ppmで画像の読取を実行させることができる。このように、USB機器により給電可能な電力範囲に応じた読取速度で画像の読取が実行可能である。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0242】
(2)制御部50は、高出力モードにおいて、ACアダプターと高給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、高給電USB機器を電力供給源とする。この場合、制御部50は、高出力モードにおける制御を継続する。このため、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合であっても、高給電USB機器が接続されていれば、ACアダプターから高給電USB機器に電力供給源を変更させることができる。また、これに加えて、高出力モードにおける制御を継続することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0243】
(3)制御部50は、高出力モードにおいて、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、画像の読取を中止させる。このため、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合に、給電可能な電力範囲が低下した状態で画像の読取を中止させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0244】
(4)制御部50は、高出力モードにおいて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、ACアダプターと低給電USB機器とが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、画像の読取を中止させる。このため、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合に、給電可能な電力範囲が低下した状態で画像の読取を中止させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0245】
(5)制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、低給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときに、低給電USB機器を継続して電力供給源とする。この場合、制御部50は、低出力モードにおける制御を継続する。そして、制御部50は、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードに制御する。このため、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されている接続状態となった場合であっても、給電可能な電力範囲が上昇せずに、電力供給源として低給電USB機器が継続される。そして、低出力モードにおける制御が継続される。これにより、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中において、電力供給源及びモードを変更させずに継続させることにより、安定した状態で画像の読取を継続させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0246】
(6)これに加えて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とすることにより、給電可能な電力範囲を上昇させることができ、かつ、高出力モードにおける制御を開始することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0247】
(7)制御部50は、高出力モードにおいて、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、高給電USB機器が接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときに、高給電USB機器を継続して電力供給源とする。この場合、制御部50は、高出力モードにおける制御を継続する。そして、制御部50は、40ppmでの画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードの制御を継続する。このため、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中に、ACアダプターが接続されている接続状態となった場合であっても、高給電USB機器が接続されていれば、電力供給源として高給電USB機器が継続される。そして、高出力モードにおける制御が継続される。これにより、読取指示に基づく40ppmでの画像の読取中において、電力供給源及びモードを変更させずに継続させることにより、安定した状態で画像の読取を継続させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0248】
(8)これに加えて、40ppmでの画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とすることにより、電源供給源をACアダプターに変更させることができ、かつ、高出力モードにおける制御を継続することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0249】
(9)複数種類のモードは、中出力モードを含む。中出力モードは、低電力範囲よりも高く、かつ、高電力範囲よりも低い中電力範囲に含まれる電力値を給電可能な中給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードである。制御部50は、中出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を実行させないが、5ppmでの画像の読取を実行させることができ、かつ、30ppmでの画像の読取を実行させることができる。このため、低出力モード及び高出力モード以外に、中出力モードに制御可能である。同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲と、給電可能な電力範囲に応じた読取速度とに多様性を持たせることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0250】
(10)制御部50は、高出力モードにおいて、バッテリーと高給電USB機器とが接続されている接続状態では、高給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させることができる。制御部50は、低出力モードにおいて、バッテリーと低給電USB機器とが接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中に、低給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させない。このため、同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲によって、読取指示に基づく画像の読取中にバッテリーを充電させるか否かを異ならせることができる。特に、高給電USB機器よりも給電可能な電力範囲が低い低給電USB機器が接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中にバッテリーを充電させないので、消費電力を抑制することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0251】
(11)複数種類のモードは、中出力モードを含む。バッテリーは、中電力範囲に含まれる電力値を給電可能である。中出力モードは、バッテリーが接続されている接続状態において制御可能なモードである。制御部50は、中出力モードにおいて、40ppmでの画像の読取を実行させないが、5ppmでの画像の読取を実行させることができ、かつ、30ppmでの画像の読取を実行させることができる。このため、低出力モード及び高出力モード以外に、中出力モードに制御可能である。バッテリーからの給電が可能となり、電力供給源の種類と、給電可能な電力範囲に応じた読取速度とに多様性を持たせることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0252】
(12)制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、中給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、中給電USB機器を電力供給源とし、中出力モードに制御する。このため、中電力範囲に含まれる電力値を給電可能である中給電USB機器が接続されている接続状態で、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、バッテリーではなく、中給電USB機器を電力供給源とすることができる。これにより、バッテリーの充電量を低下させずに、中出力モードに制御することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0253】
(13)制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、中給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が上限量以上であるときに、バッテリーを電力供給源とし、中出力モードに制御する。このため、中電力範囲に含まれる電力値を給電可能である中給電USB機器が接続されている接続状態で、バッテリーの充電量が上限量以上であれば、バッテリーを電力供給源とすることができる。これにより、バッテリーからの給電を有効に活用することにより、中出力モードに制御することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0254】
(14)制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、低給電USB機器を電力供給源とし、低出力モードに制御する。このため、バッテリーよりも電力範囲が低い低給電USB機器が接続されている接続状態で、バッテリーの充電量が下限量以下であるときに、バッテリーではなく、低給電USB機器を電力供給源とすることができる。これにより、バッテリーの充電量を低下させずに、低出力モードに制御することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0255】
(15)制御部50は、バッテリーが物理的に接続されており、かつ、低給電USB機器が接続されている接続状態では、バッテリーの充電量が上限量以上であるときに、バッテリーを電力供給源とし、中出力モードに制御する。このため、バッテリーよりも電力範囲が低い低給電USB機器が接続されている接続状態で、バッテリーの充電量が上限量以上であるときに、バッテリーを電力供給源とすることができる。これにより、低給電USB機器よりも電力範囲が高いバッテリーからの給電を有効に活用することにより、中出力モードに制御することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0256】
(16)制御部50は、中出力モードにおいて、バッテリーと中給電USB機器とが接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中に、中給電USB機器からの給電によりバッテリーを充電させない。このため、同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲によって、読取指示に基づく画像の読取中にバッテリーを充電させるか否かを異ならせることができる。特に、高給電USB機器よりも給電可能な電力範囲が低い中給電USB機器が接続されている接続状態では、読取指示に基づく画像の読取中にバッテリーを充電させないので、消費電力を抑制することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0257】
(17)制御部50は、中出力モードにおいて、バッテリーが接続されている接続状態から、ACアダプターが接続されている接続状態となったときに、ACアダプターを電力供給源とし、高出力モードに制御する。このため、バッテリーよりも電力範囲が高いACアダプターが接続されている接続状態となったときに、ACアダプターを電力供給源とすることができる。これにより、バッテリーの充電量を低下させずに、ACアダプターからの給電を有効に活用することにより、高出力モードに制御することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0258】
(18)制御部50は、低出力モードにおいて、給紙トレイ16を移動可能な給紙トレイモーター47を駆動させないが、高出力モードにおいて給紙トレイモーター47を駆動させることができる。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、給紙トレイモーター47を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0259】
(19)制御部50は、低出力モードにおいて、排紙トレイ17を移動可能な排紙トレイモーター48を駆動させないが、高出力モードにおいて排紙トレイモーター48を駆動させることができる。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、排紙トレイモーター48を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0260】
(20)制御部50は、低出力モードにおいて、筐体12の姿勢を変更可能に駆動させる姿勢駆動モーター49を駆動させないが、高出力モードにおいて姿勢駆動モーター49を駆動させることができる。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0261】
(21)制御部50は、低出力モードにおいて搬送部21にキャリアシートを搬送させないが、高出力モードにおいて搬送部21にキャリアシートを搬送させることができる。制御部50は、低出力モードにおいてキャリアシートセンサー34を無効とするが、高出力モードにおいてキャリアシートセンサー34を有効とする。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、例えば薄紙などの原稿Dよりも搬送力が必要なキャリアシートを搬送させないので、消費電力を低減させることができる。また、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、キャリアシートセンサー34を無効にすることができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0262】
(22)制御部50は、低出力モードにおいて重送センサー35を無効とするが、高出力モードにおいて重送センサー35を有効とする。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、重送センサー35を無効にすることができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0263】
(23)制御部50は、低出力モードにおいて、センサーを有効とする有効期間とセンサーを無効とする無効期間とを切り替る時分割制御を行うことができる。このため、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、センサーを無効にする無効期間とセンサーを有効にする有効期間とを切り替える時分割制御を行うことができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0264】
(24)制御部50は、中出力モードにおいて、読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行せずに、読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。制御部50は、高出力モードにおいて、読取処理の終了前と読取処理の終了後との何れであっても第1無線出力処理を実行することができる。このため、制御部50は、高出力モードよりも給電可能な電力範囲が低い中出力モードにおいては、高出力モードとは異なり、読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行しない。このように、給電可能な電力範囲に応じて読取処理と第1無線出力処理との実行契機を調整することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0265】
(25)制御部50は、高出力モードにおいて、第1無線通信と有線通信との両方が有効な接続状態である場合に、第1無線出力処理よりも優先して、第1無線通信よりも消費電力が小さい有線出力処理を実行することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0266】
(26)制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。このため、高出力モードよりも給電可能な電力範囲が低い中出力モードにおいては、読取処理の実行と第1無線出力処理の実行とを重複させないように調整することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0267】
(27)また、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
(28)制御部50は、中出力モードよりも給電可能な電力範囲が低い低出力モードにおいては、第1無線出力処理を実行せずに、第1無線通信よりも消費電力が小さい第2無線出力処理を実行することができる。このように、給電可能な電力範囲に応じて、無線通信の種類を調整することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0268】
(29)コンデンサー60Aは、第1無線通信及び第2無線通信のポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量である。このため、ポーリング処理の実行による消費電力を補填可能な容量であるコンデンサー60Aを用いて、第1無線通信及び第2無線通信を有効な接続状態として認識するためのポーリング処理を実行することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0269】
(30)制御部50は、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化の何れかを契機として、USB機器との接続状態についてのエニュメレーションを行う。制御部50は、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定する。このため、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち何れかを契機として、USB機器との接続状態を判定することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0270】
(31)報知部28は、制御されているモードを報知する。このため、制御されているモードがユーザーによって特定可能となる。これにより、画像の読取に関する機能についてユーザーによって特定可能となる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0271】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0272】
第2実施形態では、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。第2実施形態では、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。
【0273】
図12に示すように、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づいて、30ppmで2枚の原稿Dから画像を読み取る読取処理を実行する。このような場合、制御部50は、符号T51に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T52に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0274】
制御部50は、符号T53に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始可能な状態となった場合に、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了した後であるか否かを判定する。制御部50は、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了する前であり、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始せず、その読取処理の実行を待機させる。
【0275】
制御部50は、符号T71に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始するよりも前に、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T72に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0276】
制御部50は、符号T58に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了した後であると判定すると、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T59に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0277】
制御部50は、符号T73に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった後に、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であれば、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T74に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0278】
このように、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了後、次の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の開始前に、第1無線出力処理を実行することができる。
【0279】
同じように、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第2無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、低出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理の終了後、次の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の開始前に、第2無線出力処理を実行することができる。
【0280】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(32)制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのそれぞれから画像を読み取らせる読取処理が終了した後に、第1無線出力処理を実行することができる。このように、高出力モードよりも給電可能な電力範囲が低い中出力モードにおいては、読取処理の実行と第1無線出力処理の実行とを重複させないように調整することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0281】
(33)また、複数枚の原稿Dのそれぞれから読み取られた画像の画像データを出力する第1無線通信の実行タイミングを早めることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
【0282】
第3実施形態では、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。第3実施形態では、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。
【0283】
図13に示すように、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に基づいて、30ppmで4枚以上の原稿Dから画像を読み取る読取処理を実行する。所定枚は、例えば3枚として設定されている。このような場合、制御部50は、符号T51に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T52に示すタイミングで、1枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0284】
制御部50は、符号T53に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T54に示すタイミングで、2枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0285】
制御部50は、符号T55に示すタイミングで、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。制御部50は、符号T56に示すタイミングで、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を終了する。
【0286】
制御部50は、符号T61に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であるか否かを判定する。制御部50は、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了する前であると判定すると、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始せず、その第1無線出力処理の実行を待機させる。
【0287】
制御部50は、符号T81に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であるか否かを判定する。制御部50は、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了する前であると判定すると、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始せず、その第1無線出力処理の実行を待機させる。
【0288】
制御部50は、符号T82に示すタイミングで、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であると判定すると、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T83に示すタイミングで、1枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0289】
制御部50は、符号T84に示すタイミングで、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であると判定すると、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T85に示すタイミングで、2枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0290】
制御部50は、符号T86に示すタイミングで、3枚目の原稿Dの画像データを出力できる状態となった場合に、3枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理が終了した後であると、3枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を開始する。制御部50は、符号T87に示すタイミングで、3枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理を終了する。
【0291】
制御部50は、符号T57に示すタイミングで、4枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始可能な状態となった場合に、3枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了した後であるか否かを判定する。制御部50は、3枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了する前であると判定すると、4枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始せず、その読取処理の実行を待機させる。
【0292】
制御部50は、符号T60に示すタイミングで、3枚目の原稿Dの画像データを出力する第1無線出力処理が終了した後であると判定すると、4枚目の原稿Dから画像を読み取る読取処理を開始する。
【0293】
また、制御部50は、3枚、6枚、9枚というように、所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了毎に、所定枚の原稿Dの画像データを出力させる第1無線出力処理を実行する。
【0294】
このように、制御部50は、中出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第1無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第1無線出力処理を実行することができる。
【0295】
同じように、制御部50は、低出力モードにおいて、読取指示に入力に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる場合に、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了前に第2無線出力処理を実行しない。そして、制御部50は、低出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理の終了後に第2無線出力処理を実行することができる。
【0296】
<第3実施形態の効果>
(34)制御部50は、中出力モードにおいて、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理が終了した後に、第1無線出力処理を実行することができる。このように、高出力モードよりも給電可能な電力範囲が低い中出力モードにおいては、読取処理の実行と第1無線出力処理の実行とを重複させないように調整することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0297】
(35)また、複数枚の原稿Dのうち所定枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。また、画像データ記憶部54Aに記憶可能な所定枚の原稿Dの画像データのデータ容量を考慮したタイミングで、第1無線出力処理が実行可能となる。
【0298】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0299】
・上記実施形態において、画像読取装置11は、例えば、バッテリーと接続可能であれば、バッテリーを備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、例えば、バッテリーを内蔵してもよい。
【0300】
・上記実施形態において、制御部50は、画像処理部54として機能するが、例えば、低出力モードにおいて、画像処理を行わずに、アナログフロントエンド56からのデジタル信号自体を出力してもよい。制御部50は、例えば、低出力モード及び中出力モードにおいて、画像処理を行わずに、アナログフロントエンド56からのデジタル信号自体を出力してもよい。
【0301】
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、画像の読取に関する複数のセンサーとは別のセンサーを備えてもよく、例えば、画像の読取に関する複数のセンサーのうち少なくとも何れかを備えなくてもよい。
【0302】
・上記実施形態において、例えば、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが、ユーザーの操作により実現可能であってもよい。これにより、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが無効となっていても、ユーザーの操作により実現可能となる。例えば、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが駆動源の駆動により実現できなくてもよい。つまり、例えば、給紙トレイ16が移動しなくてもよい。また、例えば、排紙トレイ17が移動しなくてもよい。また、例えば、筐体12の姿勢が変更されなくてもよい。
【0303】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30のバックライトの照度を高くし、低出力モードにおいて、液晶表示部30のバックライトの照度を低くしてもよい。
【0304】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、低出力モードにおいて、報知部28を無効としてもよい。
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、タッチパネル29を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、液晶表示部30を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、操作部27を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、報知部28を備えなくてもよい。
【0305】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、制御されているモードを特定可能な画像を液晶表示部30に表示させてもよい。つまり、液晶表示部30は、制御されているモードを報知する報知部であってもよい。
【0306】
・第3実施形態において、例えば、所定枚は、予め定められてもよい。また、例えば、所定枚は、画像データのサイズによって異なってもよい。また、例えば、所定枚としては、画像データ記憶部54Aに少なくとも記憶可能であればよく、画像データ記憶部54Aに記憶可能な上限であってもなくてもよい。
【0307】
・第2実施形態及び第3実施形態において、制御部50は、例えば、1枚の原稿Dからの画像データを出力する出力処理期間を連続しない複数の期間に分けてもよい。具体的な一例をあげると、制御部50は、第1の原稿Dの読取処理の終了後であって、次の第2の原稿Dの読取処理の開始前に、1枚の原稿Dの無線出力処理を実行し、第2の原稿Dの読取処理の開始を契機として、その無線出力処理の実行を中断してもよい。制御部50は、第2の原稿Dの読取処理の終了後であって、次の第3の原稿Dの読取処理の開始前に、中断させた無線出力処理の実行を再開してもよい。これにより、複数枚の原稿Dから画像を読み取らせる読取処理を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。また、複数枚の原稿Dから読み取られた画像の画像データを出力する無線通信の実行タイミングを早めることができる。
【0308】
・上記実施形態において、制御部50は、例えば、各種の通信方式を介して画像データを出力しているときに、再起動が行われた後に、画像データを再度出力してもよい。つまり、制御部50は、各種の通信方式を介して画像データを出力しているときには、画像データの出力を中断してもよい。この場合、制御部50は、中断時から画像データの出力を再開してもよく、原稿Dの単位で画像データの出力を再開してもよい。
【0309】
・上記実施形態において、制御部50は、例えば、各種の通信方式を介して画像データを出力しているときに、読取中止条件が成立しないが再起動条件が成立する場合に、画像データの出力を終了した後に、再起動を行ってもよい。
【0310】
・上記実施形態において、第1無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)ではない別の無線通信であってもよい。第2無線通信は、例えばブルートゥース(登録商標)ではない別の無線通信であってもよい。つまり、第1無線通信は、第2無線通信よりも消費電力が大きい無線通信であれば好ましい。第1無線通信は、例えばブルートゥース(登録商標)であってもよい。また、例えば、第2無線通信が実行できなくてもよい。
【0311】
・上記実施形態において、例えば、低出力モードで、読取処理の終了前と終了後との何れであっても第2無線出力処理が実行可能であってもよい。例えば、低出力モードで、読取処理の終了前に第1無線出力処理が実行されず、読取処理の終了後に第1無線出力処理が実行可能であってもよい。
【0312】
・上記実施形態において、例えば、高出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第2無線出力処理が実行されてもよい。例えば、高出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。例えば、高出力モードでは、第2無線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。
【0313】
・上記実施形態において、例えば、中出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第2無線出力処理が実行されてもよい。例えば、中出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。例えば、中出力モードでは、第2無線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。
【0314】
・上記実施形態において、例えば、低出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第2無線出力処理が実行されてもよい。例えば、低出力モードでは、有線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。例えば、低出力モードでは、第2無線出力処理よりも優先して第1無線出力処理が実行されてもよい。
【0315】
・上記実施形態において、第1機器としては、例えば、中給電USB機器とバッテリーとのうち少なくとも何れかが含まれていればよく、他の機器が含まれていてもよい。また、第2機器としては、例えば、高給電USB機器とACアダプターとのうち少なくとも何れかが含まれていればよく、他の機器が含まれていてもよい。
【0316】
・上記実施形態において、制御部50は、例えば、ACアダプター及び高給電USB機器の少なくとも何れかが接続されている場合に、高出力モードではなく、中出力モード及び低出力モードの何れかに制御する場合があってもよい。
【0317】
・上記実施形態において、制御部50は、中出力モードにおいて、低出力モードと同じように制御する制御内容について、例えば、低出力モードとは異なり、高出力モードと同じように制御してもよい。具体的な一例としては、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、重送センサー35を有効として制御してもよい。
【0318】
・上記実施形態において、制御部50は、中出力モードにおいて、高出力モードと同じように制御する制御内容について、例えば、高出力モードとは異なり、低出力モードと同じように制御してもよい。具体的な一例としては、制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49を駆動させなくてもよい。
【0319】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、図4に示す複数種類のモード毎に対応する制御内容のうち少なくとも何れかについて制御すればよい。
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、接続状態の変化に伴って低電力範囲に含まれる電力値が給電されるときに、画像の読取を中止させずに継続させてもよい。この場合、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に低出力モードに制御してもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に低出力モードに制御してもよい。また、例えば、制御部50は、再起動させなくてもよい。
【0320】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、高出力モードにて、読取指示に基づく30ppmでの画像の読取中に、接続状態の変化に伴って中電力範囲に含まれる電力値が給電されるときに、画像の読取を中止させずに継続させてもよい。この場合、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に中出力モードに制御してもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に中出力モードに制御してもよい。また、例えば、制御部50は、再起動させなくてもよい。
【0321】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、中出力モード及び低出力モードにて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、接続状態の変化に伴って高電力範囲に含まれる電力値が給電されるときに、画像の読取を中止させずに継続させてもよい。この場合、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に高出力モードに制御してもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に高出力モードに制御してもよい。また、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に、高出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に、高出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよい。また、例えば、制御部50は、再起動させなくてもよい。
【0322】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、低出力モードにて、読取指示に基づく5ppmでの画像の読取中に、接続状態の変化に伴って中電力範囲に含まれる電力値が給電されるときに、画像の読取を中止させずに継続させてもよい。この場合、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に中出力モードに制御してもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に中出力モードに制御してもよい。また、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に、中出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に、中出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよい。また、例えば、制御部50は、再起動させなくてもよい。
【0323】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、中出力モードにて、読取指示に基づく30ppmでの画像の読取中に、接続状態の変化に伴って高電力範囲に含まれる電力値が給電されるときに、画像の読取を中止させずに継続させてもよい。この場合、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に高出力モードに制御してもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に高出力モードに制御してもよい。また、例えば、制御部50は、読取指示に基づく画像の読取中に、高出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよく、読取指示に基づく画像の読取の終了後に、高出力モードに対応する機器を電力供給源としてもよい。また、例えば、制御部50は、再起動させなくてもよい。
【0324】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、モードを変更する場合に再起動させなくてもよい。例えば、制御部50は、電力範囲が低くなるようにモードを変更する場合に再起動させなくてもよい。例えば、制御部50は、電力範囲が高くなるようにモードを変更する場合に再起動させなくてもよい。
【0325】
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、2種類及び4種類以上のうち何れかの種類の読取速度で、画像を読み取るように構成されてもよい。また、例えば、読取速度は、任意の速度でよい。
【0326】
・上記実施形態において、USBの規格について、4つの規格を例示したが、これに限らず、例えば、2つの規格、3つの規格、5つ以上の規格について本発明を適用してもよい。つまり、少なくとも、異なる電力範囲に含まれる電量値を給電可能な複数のUSB機器が接続可能であればよい。また、例えば、各電力範囲は、任意の範囲でよい。
【0327】
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、USB接続部64を複数備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、複数のUSB機器が接続可能となる。この場合、制御部50は、複数のUSB機器のうち、優先順位に従って電力供給源を決定してもよい。また、制御部50は、複数のUSB機器のうち、優先順位に従って、モードを制御してもよい。
【0328】
・上記実施形態において、例えば、USB機器としては、ホスト機器であるかデバイス機器であるかを問わない。
・上記実施形態において、例えば、ACアダプター、バッテリー及びUSB機器について、任意の電力範囲であってもよい。また、例えば、ACアダプター、バッテリー及びUSB機器について、同じ電力範囲に含まれる電力値が給電可能であれば、電力値自体が同じであっても異なってもよい。
【0329】
・上記実施形態において、ACアダプター、バッテリー、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器の5つの電力供給源を例示したが、これに限らない。例えば、画像読取装置11は、2つ以上4つ以下、6つ以上のうち何れかの電力供給源から給電可能であってもよい。つまり、電量供給源としては、例えば、上記例示の電力供給源とは別の電力供給源を含んでもよく、例えば、上記例示の電力供給源のうち少なくとも何れかを含んでいなくてもよい。
【0330】
・上記実施形態において、複数のモードとして3つのモードが採用されたが、これに限らない。例えば、複数のモードとして、2つ及び4つ以上のうち何れかのモードが採用されてもよい。
【0331】
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、電源投入を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行わなくてもよい。例えば、制御部50は、USB機器との接続状態の変化を契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行わなくてもよい。つまり、制御部50は、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との間でエニュメレーションを行ってもよい。
【0332】
・上記実施形態において、読取指示に基づく画像の読取中ではないことを条件として、各種の制御が行われたが、これに限らない。例えば、読取指示に基づく画像の読取中であっても、実際には読取部40によって画像の読取が行われていないときに、各種の制御が行われてもよい。つまり、読取指示に基づく制御期間において、実際には読取部40によって画像の読取が行われていない非読取期間に、各種の制御が行われてもよい。このように、画像の読取中ではないことを条件として、各種の制御が行われてもよい。各種の制御としては、例えば、電力供給源の変更、モードの変更、無線通信及びバッテリーの充電を含んでもよい。
【0333】
・上記実施形態において、バッテリーの充電量が上限量以上であっても、画像読取が長時間に亘って行われる場合に、制御部50は、バッテリーを電力供給源とせずに、低出力モードに制御してもよい。
【0334】
・イメージセンサー42は、CMOSイメージセンサーに限定されない。イメージセンサー42は、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーであってもよく、例えばCCD(charge coupled device)イメージセンサーであってもよい。
【0335】
・イメージセンサー42は、リニアイメージセンサーに限定されず、例えばエリアイメージセンサーであってもよい。
・原稿の材質は、紙に限定されず、例えば、樹脂製のフィルムやシート、織物、金属フィルムなどであってもよい。
【0336】
・画像読取装置は、スキャナー機能に加え、印刷機能及びコピー機能を備えた複合機の一部であってもよい。
・画像読取装置は、シートフィード型に限らず、フラットベッド型でもよい。フラットベッド型の画像読取装置は、キャリッジと、キャリッジモーターとを備える。キャリッジは、キャリッジモーターの駆動により主走査方向D2に沿って移動可能である。キャリッジには、読取部が搭載される。
【0337】
・本発明は、画像読取装置に適用可能であるが、画像読取装置の制御方法にも適用可能である。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0338】
(A)原稿から画像を読み取るように構成される読取部と、画像の読取に関する制御を行うように構成される制御部と、を備え、前記制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、前記複数種類のモードは、低出力モードと、高出力モードとを含み、前記低出力モードは、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、前記高出力モードは、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、前記読取部は、第1読取速度と、前記第1読取速度よりも速い第2読取速度との何れかで画像を読み取ることができ、前記制御部は、前記低出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができる。
【0339】
この構成によれば、USB機器により給電可能な電力範囲が異なる場合であっても、同じように、第1読取速度で画像の読取を実行させることができる。その一方で、同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲によって、第1読取速度よりも速い第2読取速度で画像の読取を実行させることができる。このように、USB機器により給電可能な電力範囲に応じた読取速度で画像の読取が実行可能である。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0340】
(B)前記高出力モードは、前記高電力範囲に含まれる電力値を給電可能なACアダプターが接続されている接続状態において制御可能なモードである。この構成によれば、(A)と同じような効果を奏することができる。
【0341】
(C)前記制御部は、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、前記高出力モードにおいて、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記高給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続してもよい。
【0342】
この構成によれば、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合であっても、高給電USB機器が接続されていれば、ACアダプターから高給電USB機器に電力供給源を変更させ、かつ、高出力モードにおける制御を継続することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0343】
(D)前記制御部は、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第2読取速度での画像の読取を中止させてもよい。
【0344】
この構成によれば、第2読取速度での画像の読取中に、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合に、給電可能な電力範囲が低下した状態で画像の読取を中止させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0345】
(E)前記制御部は、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態では、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態から、前記低給電USB機器が接続されているが前記ACアダプターが接続されていない接続状態となったときに、前記第1読取速度での画像の読取を中止させてもよい。
【0346】
この構成によれば、第1読取速度での画像の読取中に、ACアダプターが接続されていない接続状態となった場合に、低給電USB機器が接続されていても、給電可能な電力範囲が低下する。これにより、第1読取速度での画像の読取中であっても、給電可能な電力範囲が低下した状態で画像の読取が継続されず、中止する制御が行われる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0347】
(F)前記制御部は、前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態では、前記低給電USB機器を電力供給源とし、前記低出力モードに制御し、前記低出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記低給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記低給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記低給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記低出力モードにおける制御を継続し、前記第1読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードに制御してもよい。
【0348】
この構成によれば、第1読取速度での画像の読取中に、ACアダプターが接続されている接続状態となった場合であっても、給電可能な電力範囲が上昇せずに、電力供給源として低給電USB機器が継続され、かつ、低出力モードにおける制御が継続される。これにより、第1読取速度での画像の読取中において、電力供給源及びモードを変更させずに継続させることにより、安定した状態で画像の読取を継続させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0349】
これに加えて、第1読取速度での画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とすることにより、給電可能な電力範囲を上昇させることができ、かつ、高出力モードにおける制御を開始することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0350】
(G)前記制御部は、前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態では、前記高給電USB機器を電力供給源とし、前記高出力モードに制御し、前記高出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取中に、前記ACアダプターが接続されておらず前記高給電USB機器が接続されている接続状態から、前記ACアダプターと前記高給電USB機器とが接続されている接続状態となったときに、前記高給電USB機器を継続して電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続し、前記第2読取速度での画像の読取が終了した後に、前記ACアダプターを電力供給源とし、前記高出力モードにおける制御を継続してもよい。
【0351】
この構成によれば、第2読取速度での画像の読取中に、ACアダプターが接続されている接続状態となった場合であっても、高給電USB機器が接続されていれば、電力供給源として高給電USB機器が継続され、かつ、高出力モードにおける制御が継続される。これにより、第2読取速度での画像の読取中において、電力供給源及びモードを変更させずに継続させることにより、安定した状態で画像の読取を継続させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0352】
これに加えて、第2読取速度での画像の読取が終了した後に、ACアダプターを電力供給源とすることにより、電源供給源をACアダプターに変更させることができ、かつ、高出力モードにおける制御を継続することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0353】
(H)前記複数種類のモードは、中出力モードを含み、前記中出力モードは、前記低電力範囲よりも高く、かつ、前記高電力範囲よりも低い中電力範囲に含まれる電力値を給電可能な中給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能なモードであり、前記読取部は、前記第1読取速度よりも速く、かつ、前記第2読取速度よりも遅い第3読取速度で画像を読み取ることができ、前記制御部は、前記中出力モードにおいて、前記第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第3読取速度での画像の読取を実行させることができてもよい。
【0354】
この構成によれば、低出力モード及び高出力モード以外に、中出力モードに制御可能である。同じUSB機器であっても、USB機器により給電可能な電力範囲と、給電可能な電力範囲に応じた読取速度とに多様性を持たせることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0355】
(I)読取前の原稿を載置可能な第1トレイと、前記第1トレイを移動可能な第1トレイ駆動源と、を備え、前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第1トレイ駆動源を駆動させることができてもよい。
【0356】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、第1トレイ駆動源を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0357】
(J)読取後の原稿を載置可能な第2トレイと、前記第2トレイを移動可能な第2トレイ駆動源と、を備え、前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記第2トレイ駆動源を駆動させることができてもよい。
【0358】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、第2トレイ駆動源を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0359】
(K)基台と、前記基台に支持される筐体と、前記筐体の姿勢を変更可能に駆動させる筐体駆動源と、を備え、前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させないが、前記高出力モードにおいて前記筐体駆動源を駆動させることができてもよい。
【0360】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、筐体駆動源を駆動させないので、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0361】
(L)原稿を搬送するように構成される搬送部と、原稿を挟むキャリアシートを検出するキャリアシートセンサーと、を備え、前記搬送部は、キャリアシートを搬送可能であり、前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させないが、前記高出力モードにおいて前記搬送部にキャリアシートを搬送させることができ、前記低出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記キャリアシートセンサーを有効としてもよい。
【0362】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、例えば薄紙などの原稿よりも搬送力が必要なキャリアシートを搬送させないので、消費電力を低減させることができる。また、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、キャリアシートセンサーを無効にすることができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0363】
(M)原稿を搬送するように構成される搬送部と、原稿の重送を検出する重送センサーと、を備え、前記制御部は、前記低出力モードにおいて前記重送センサーを無効とするが、前記高出力モードにおいて前記重送センサーを有効としてもよい。
【0364】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、重送センサーを無効にすることができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0365】
(N)画像の読取に関する検出を行うセンサーを備え、前記制御部は、前記低出力モードにおいて、前記センサーを有効とする有効期間と前記センサーを無効とする無効期間とを切り替える制御を行うことができてもよい。
【0366】
この構成によれば、高出力モードよりも電力範囲が低い低出力モードにおいて、センサーを無効にする無効期間とセンサーを有効にする有効期間とを切り替えることができ、消費電力を低減させることができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0367】
(O)前記制御部は、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との接続状態についてのエニュメレーションを行い、エニュメレーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定してもよい。
【0368】
この構成によれば、電源の投入及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との接続状態を判定することができる。したがって、画像の読取に関する機能を消費電力に応じて実現させることができる。
【0369】
(P)報知を行うように構成される報知部を備え、前記報知部は、前記制御部によって制御されているモードを報知してもよい。
この構成によれば、制御されているモードがユーザーによって特定可能となる。これにより、画像の読取に関する機能についてユーザーによって特定可能となる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0370】
(Q)原稿から画像を読み取るように構成される読取部を備える画像読取装置の制御方法において、低電力範囲に含まれる電力値を給電可能な低給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な低出力モードと、前記低電力範囲よりも高い高電力範囲に含まれる電力値を給電可能な高給電USB機器が接続されている接続状態において制御可能な高出力モードとを含む複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であることと、前記低出力モードにおいて、第1読取速度よりも速い第2読取速度での画像の読取を実行させないが、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができることと、前記高出力モードにおいて、前記第1読取速度での画像の読取を実行させることができ、かつ、前記第2読取速度での画像の読取を実行させることができることと、を含む。この構成によれば、(A)と同じような効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0371】
D…原稿、D1…副走査方向、D2…主走査方向、SA…読取領域、TA…制御テーブル、11…画像読取装置、12…筐体、13…基台、14…供給口、15…排出口、15A…第1排出口、15B…第2排出口、16…給紙トレイ、17…排紙トレイ、18…搬送経路、18A…第1搬送経路、18B…第2搬送経路、19…共通搬送経路、20A…湾曲経路、20B…直線経路、21…搬送部、22…給紙ローラー、23…第1ローラー対、23A…第1駆動ローラー、23B…第1分離ローラー、24…第2ローラー対、24A…第2駆動ローラー、24B…第2従動ローラー、25…第3ローラー対、25A…第3駆動ローラー、25B…第3従動ローラー、26…経路切換部材、27…操作部、28…報知部、29…タッチパネル、30…液晶表示部、31…第1原稿センサー、32…原稿保護センサー、33…原稿厚みセンサー、34…キャリアシートセンサー、35…重送センサー、36…第2原稿センサー、37…姿勢センサー、37A…第1姿勢センサー、37B…第2姿勢センサー、40…読取部、41…光源、42…イメージセンサー、43…背景板、44…給送モーター、45…搬送モーター、46…エンコーダー、47…給紙トレイモーター、48…排紙トレイモーター、49…姿勢駆動モーター、50…制御部、51…主制御部、52…搬送制御部、53…読取制御部、54…画像処理部、54A…画像データ記憶部、55…タイミングジェネレーター、56…アナログフロントエンド、57…第1無線通信部、58…第2無線通信部、59…有線通信部、60…電源回路、60A…コンデンサー、61…接続部、62…ACアダプター接続部、63…バッテリー接続部、64…USB接続部
図1
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