(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2026-03-25
(45)【発行日】2026-04-02
(54)【発明の名称】車体後部構造
(51)【国際特許分類】
B62D 25/08 20060101AFI20260326BHJP
B62D 25/04 20060101ALI20260326BHJP
【FI】
B62D25/08 K
B62D25/04 B
(21)【出願番号】P 2022004436
(22)【出願日】2022-01-14
【審査請求日】2024-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【氏名又は名称】網屋 美湖
(74)【代理人】
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】望月 晋栄
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-149953(JP,A)
【文献】実開昭61-203150(JP,U)
【文献】特開2009-18736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後部に設けられたバックドア開口部を備え、該バックドア開口部には、車両上側に位置し車幅方向に延びるルーフバッククロスメンバと、車両下側に位置し車幅方向に延びるフロアバッククロスメンバと、左右両側に位置し車両上下方向に延びるバックサイドピラーとを互いに連結することによって環状構造が形成されており、
前記バックサイドピラーは、車両上下方向に延びるアウタパネル部と、該アウタパネル部の車両内側に配置され車両上下方向に延びるインナパネル部とを有し、前記アウタパネル部の車両上下方向に沿った端部分が、前記インナパネル部の車両上下方向に沿った端部分に接合されている、車体後部構造において、
前記インナパネル部は、前記アウタパネル部の前記端部分から車両内側に向けて延びる第1インナパネル部材と、該第1インナパネル部材に接合され、かつ、前記アウタパネル部に対して車両内側に間隔を空けて配置される第2インナパネル部材とを有し、
車体上部には、車両前後方向および車幅方向に広がるルーフパネル部が設けられているとともに、車体側部には、前記ルーフパネル部の車幅方向両端部分に接合されて車両前後方向および車両上下方向に広がるサイドボディパネル部が設けられており、前記サイドボディパネル部は、サイドボディアウタパネルおよび該サイドボディアウタパネルの車両内側に配置されるサイドボディインナパネルを有し、
前記第1インナパネル部材は、ピラーインナアッパパネルおよびピラーインナロアパネルで構成され、
前記第2インナパネル部材は、前記サイドボディインナパネルの後部で構成され、
前記バックサイドピラーは、前記第1および第2インナパネル部材の接合箇所から車両外側に向けて延出して前記アウタパネル部の車両内側面に接合される延出部を有し、該延出部が前記第1および第2インナパネル部材のうちの一方からなり、前記アウタパネル部と前記延出部を含む前記インナパネル部とによって車両上下方向に延びる閉断面構造が形成されていることを特徴とする車体後部構造。
【請求項2】
車体後部に設けられたバックドア開口部を備え、該バックドア開口部には、車両上側に位置し車幅方向に延びるルーフバッククロスメンバと、車両下側に位置し車幅方向に延びるフロアバッククロスメンバと、左右両側に位置し車両上下方向に延びるバックサイドピラーとを互いに連結することによって環状構造が形成されており、
前記バックサイドピラーは、車両上下方向に延びるアウタパネル部と、該アウタパネル部の車両内側に配置され車両上下方向に延びるインナパネル部とを有し、前記アウタパネル部の車両上下方向に沿った端部分が、前記インナパネル部の車両上下方向に沿った端部分に接合されている、車体後部構造において、
前記インナパネル部は、前記アウタパネル部の前記端部分から車両内側に向けて延びる第1インナパネル部材と、該第1インナパネル部材に接合され、かつ、前記アウタパネル部に対して車両内側に間隔を空けて配置される第2インナパネル部材とを有し、
前記バックサイドピラーは、前記第1および第2インナパネル部材の接合箇所から車両外側に向けて延出して前記アウタパネル部の車両内側面に接合される延出部を有し、該延出部が前記第1および第2インナパネル部材のうちの一方からなり、前記アウタパネル部と前記延出部を含む前記インナパネル部とによって車両上下方向に延びる閉断面構造が形成され、
前記延出部は、前記第1および第2インナパネル部材の接合箇所から車幅方向外側に向けて延出し、前記アウタパネル部の車幅方向内側を臨む面に接合され、
前記バックドア開口部の車両下側に位置するコーナー部分は、車両前方視で円弧状に形成されており、
前記バックサイドピラーには、車体後部側面に設けられているクォータウィンド開口部の車両下側部分に配置され、かつ、車両前後方向に延びる補強部材の後端部が接合されており、
前記延出部は、車両上下方向で、少なくとも前記バックドア開口部の前記コーナー部分における円弧の上端部から前記補強部材に亘る範囲について、前記アウタパネル部における車幅方向内側を臨む面に接合されていることを特徴とする
車体後部構造。
【請求項3】
前記アウタパネル部は、車両上下方向で、前記バックドア開口部の前記コーナー部分における円弧の上端部に対応する高さに、車幅方向内側に凹んだ凹形状部分を有しており、
前記延出部の車幅方向外側の下方部分が、前記アウタパネル部の前記凹形状部分に接合されていることを特徴とする請求項
2に記載の車体後部構造。
【請求項4】
前記延出部は、前記アウタパネル部の前記凹形状部分との接合箇所の車両下方側に、車両前方側に突出した凸形状部分を有し、該凸形状部分と前記アウタパネル部の前記凹形状部分とが接するように配置されており、
前記凸形状部分は、車両前方視で、車幅方向内側に凸となる角部を有し、該角部から車幅方向外側に向かうに従い上下に拡張する形状に形成されていることを特徴とする請求項
3に記載の車体後部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車等の車両における車体後部構造として、バックドアにより開閉可能に覆われるバックドア開口部を備えた構造が知られている。従来のバックドア開口部には、車両上側に位置し車幅方向に延びるルーフバッククロスメンバと、車両下側に位置し車幅方向に延びるフロアバッククロスメンバと、左右両側に位置し車両上下方向に延びるバックサイドピラーとを互いに連結することによって環状構造が形成されるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような環状構造のバックドア開口部を備えた従来の車体後部構造では、車両上側のルーフバッククロスメンバおよび車両下側のフロアバッククロスメンバが、車幅方向に延びる断面略四角形状に形成された閉断面構造を有することにより、バックドア開口部の剛性が高められていた。一方、左右両側のバックサイドピラーについては、車体後方側部のパネル構造や製造上の理由などに起因して、ルーフバッククロスメンバおよびフロアバッククロスメンバのような断面略四角形状の閉断面構造を形成することが難しい場合があった(例えば、上記特許文献1の
図8等を参照)。
【0005】
この場合、バックドア開口部において、バックサイドピラーの剛性がルーフバッククロスメンバおよびフロアバッククロスメンバの剛性に比べて低くなり、バックサイドピラーの変形量が大きくなってしまう。バックドア開口部の剛性は、車体後部の剛性に影響を及ぼすので、車体全体のねじり剛性を向上させることが困難になるという課題があった。
【0006】
また、バックサイドピラーの変形を抑えるために、バックサイドピラーに補強部材を追加する、或いは、バックサイドピラーの構成部材の板厚を厚くするなどした場合には、車両重量および製造コストを増加させてしまう要因となる可能性があった。
【0007】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、車両重量および製造コストの増加を抑えつつ、バックドア開口部の変形を低減して車体のねじり剛性を向上させることができる車体後部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため本発明の一態様は、車体後部に設けられたバックドア開口部を備え、該バックドア開口部には、車両上側に位置し車幅方向に延びるルーフバッククロスメンバと、車両下側に位置し車幅方向に延びるフロアバッククロスメンバと、左右両側に位置し車両上下方向に延びるバックサイドピラーとを互いに連結することによって環状構造が形成されており、前記バックサイドピラーは、車両上下方向に延びるアウタパネル部と、該アウタパネル部の車両内側に配置され車両上下方向に延びるインナパネル部とを有し、前記アウタパネル部の車両上下方向に沿った端部分が、前記インナパネル部の車両上下方向に沿った端部分に接合されている、車体後部構造を提供する。この車体後部構造において、前記インナパネル部は、前記アウタパネル部の前記端部分から車両内側に向けて延びる第1インナパネル部材と、該第1インナパネル部材に接合され、かつ、前記アウタパネル部に対して車両内側に間隔を空けて配置される第2インナパネル部材とを有する。車体上部には、車両前後方向および車幅方向に広がるルーフパネル部が設けられているとともに、車体側部には、前記ルーフパネル部の車幅方向両端部分に接合されて車両前後方向および車両上下方向に広がるサイドボディパネル部が設けられており、前記サイドボディパネル部は、サイドボディアウタパネルおよび該サイドボディアウタパネルの車両内側に配置されるサイドボディインナパネルを有する。前記第1インナパネル部材は、ピラーインナアッパパネルおよびピラーインナロアパネルで構成され、前記第2インナパネル部材は、前記サイドボディインナパネルの後部で構成される。前記バックサイドピラーは、前記第1および第2インナパネル部材の接合箇所から車両外側に向けて延出して前記アウタパネル部の車両内側面に接合される延出部を有し、該延出部が前記第1および第2インナパネル部材のうちの一方からなり、前記アウタパネル部と前記延出部を含む前記インナパネル部とによって車両上下方向に延びる閉断面構造が形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る車体後部構造によれば、車両重量および製造コストの増加を抑えつつ、バックドア開口部の変形を低減して車体のねじり剛性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車体後部構造が適用された車体を斜め後方から見た斜視図である。
【
図2】
図1の車体後部をA-A線に沿って切断した状態で車両前方から見た断面図である。
【
図8】上記実施形態に関連した第1変形例におけるバックサイドピラーの断面図である。
【
図9】上記実施形態に関連した第2変形例におけるバックサイドピラーの断面図である。
【
図10】上記実施形態に関連した第3変形例におけるバックサイドピラーの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車体後部構造が適用された車体を斜め後方から見た斜視図である。また、
図2は、
図1の車体後部をA-A線に沿って切断した状態で車両前方から見た断面図である。なお、以下で説明する各図において、矢印Fr方向は車両前後方向で前方を示し、矢印U方向は車両上下方向で上方を示し、矢印R方向は車両幅方向で右方を示している。また、実施形態の説明における「左右」は、車室内から車両前方を見たときの左右に対応している。
【0012】
図1および
図2において、本実施形態の車体後部構造が適用された車両は、車体後部に設けられたバックドア開口部1を備える。バックドア開口部1は、図示しないバックドアによって開閉可能に覆われる。車体上部には、車両前後方向および車幅方向に広がるルーフパネル部2が設けられている。ルーフパネル部2の後端部分には、ルーフバッククロスメンバ11が配置されている。ルーフバッククロスメンバ11は、バックドア開口部1の車両上側に位置し、車幅方向に延びている。ルーフバッククロスメンバ11は、図示を省略するが横断面が略四角形状に形成されており、車幅方向に延びる閉断面構造を有している。ルーフパネル部2の車幅方向両端部分には、車体側部を構成する左右のサイドボディパネル部3がそれぞれ接合されている。サイドボディパネル部3は、車両の前後方向および上下方向に広がっており、上端部分が車幅方向内側に湾曲してルーフパネル部2に接続している。
【0013】
サイドボディパネル部3は、
図2に示すように、サイドボディアウタパネル31、および該サイドボディアウタパネル31の車両内側に配置されるサイドボディインナパネル32を有している。サイドボディアウタパネル31の上端部内側には、車両前後方向に延びるルーフサイドレール4が設けられている。サイドボディアウタパネル31の後側上部には、クォータウィンドガラスを設置するためのクォータウィンド開口部33が形成されている(
図1および
図2)。サイドボディアウタパネル31の車両内側面におけるクォータウィンド開口部33の車両下側部分には、車両前後方向に延びる補強部材34が接合されている(
図2)。補強部材34は、車幅方向内側に凸な断面ハット型形状を有している。補強部材34の後端部は、後述するバックサイドピラー13に接合されている。
【0014】
また、左側のサイドボディアウタパネル31におけるクォータウィンド開口部33の下方には、給油口部35が形成されている。給油口部35の下方には、車幅方向内側に凹んだ凹形状部分36が形成されており、該凹形状部分36は右側のサイドボディアウタパネル31にも同様に形成されている。凹形状部分36の車両外側面には、車両前後方向に延びるスライドレール5が取り付けられている。スライドレール5は、図示しないリアドアのスライド移動をガイドするように構成されている。
【0015】
さらに、左右のサイドボディアウタパネル31の後部における下端部分には、左右のリヤタイヤハウスパネル6を介して、車両前後方向および車幅方向に広がるリアフロアパネル部7が接合されている。リヤタイヤハウスパネル6は、リヤタイヤの収容スぺースを画定している。左右のリヤタイヤハウスパネル6の車幅方向内側の下端部分、およびリアフロアパネル部7の車幅方向両側部分は、車両前後方向に延びる左右のサイドメンバ8にそれぞれ接合されている(
図2)。リアフロアパネル部7の車幅方向の中央部分は、車両外側(下方)に窪んでおり、スペアタイヤ等を収容可能な形状になっている。リアフロアパネル部7の後端部分には、フロアバッククロスメンバ12が配置されている。フロアバッククロスメンバ12は、バックドア開口部1の車両下側に位置し、車幅方向に延びている。フロアバッククロスメンバ12は、図示を省略するが横断面が略四角形状に形成されており、車幅方向に延びる閉断面構造を有している。
【0016】
左右のサイドボディパネル部3の後端部分には、
図1および
図2に示すように、左右のバックサイドピラー13がそれぞれ配置されている。バックサイドピラー13は、バックドア開口部1の左右両側に位置し、後で詳しく説明するように車両上下方向に延びる閉断面構造を有している。
【0017】
本実施形態の車体後部構造におけるバックドア開口部1では、車両上側のルーフバッククロスメンバ11、車両下側のフロアバッククロスメンバ12、および左右両側のバックサイドピラー13を互いに連結することよって環状構造が形成されている。この環状構造は、バックドア開口部1の内側縁により環状の稜線が形成され、該稜線に沿って閉断面が連続する構造になっている。以下では、バックドア開口部1の詳細な構造について、バックサイドピラー13を中心に具体例を挙げて詳しく説明する。なお、ここでは、右側のバックサイドピラー13の構造を説明し、該構造と同様な左側のバックサイドピラー13の構造については説明を省略する。
【0018】
図3は、
図2のX部を示す拡大断面図である。また、
図4は、
図3を車両斜め前方から見た斜視図である。ただし、
図3および
図4には、サイドボディインナパネル32およびリヤタイヤハウスパネル6を取り除いた状態が示されている。なお、
図3中の二点鎖線は、サイドボディインナパネル32およびリヤタイヤハウスパネル6の概略位置を表している。さらに、
図5は
図3のB-B線断面図であり、
図6は
図3のC-C線断面図であり、
図7は
図3のD-D線断面図である。
【0019】
図3~
図7に示すように、バックドア開口部1における右側のバックサイドピラー13は、車両上下方向に延びるアウタパネル部13Aと、該アウタパネル部13Aの車両内側に配置され車両上下方向に延びるインナパネル部13Bとを有している。アウタパネル部13Aの車両上下方向に沿った端部分は、インナパネル部13Bの車両上下方向に沿った端部分に接合されている。
【0020】
本実施形態によるバックサイドピラー13において、アウタパネル部13Aは、前述したサイドボディアウタパネル31の後部と、車両上下方向に延びる、ピラーアウタアッパパネル41(
図6、
図7)およびピラーアウタロアパネル43(
図5)とを有している。サイドボディアウタパネル31の後部は、主にバックサイドピラー13の車幅方向外側面を形成している。ピラーアウタアッパパネル41およびピラーアウタロアパネル43は、バックサイドピラー13の後面を形成している。
【0021】
また、インナパネル部13Bは、前述したサイドボディインナパネル32の後部と、車両上下方向に延びる、ピラーインナアッパパネル42(
図3、
図4、
図6、
図7)およびピラーインナロアパネル44(
図3~
図5)とを有している。サイドボディインナパネル32の後部、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44は、バックサイドピラー13の車幅方向内側面を形成している。なお、本実施形態では、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44が本発明の「第1インナパネル部材」に相当し、サイドボディインナパネル32が本発明の「第2インナパネル部材」に相当する。
【0022】
具体的に、サイドボディアウタパネル31の後端部31Aは、
図5~
図7に示すように、車幅方向内側に屈曲した形状を有している。サイドボディアウタパネル31の車幅方向の内側端部31Bには、ピラーアウタアッパパネル41の車幅方向の外側端部41A(
図6、
図7)、およびピラーアウタロアパネル43の車幅方向の外側端部43A(
図5)が接合されている。ピラーアウタアッパパネル41の下端部には、ピラーアウタロアパネル43の上端部分が接合されている。バックサイドピラー13のアウタパネル部13Aを形成している各パネル間の接合は、スポット溶接またはマスチックシーラ等の接着剤を使用して行うことが可能である。
【0023】
ピラーアウタアッパパネル41の車幅方向の内側端部には、
図6および
図7に示すように、車両後側に突出するフランジ部分41Bが形成され、該フランジ部分41Bがピラーインナアッパパネル42の後端部42Aに接合されている。ピラーインナアッパパネル42は、ピラーアウタアッパパネル41のフランジ部分41Bとの接合箇所J1から車両前方側に向けて延びた後、車幅方向外側に屈曲し、当該屈曲部42Bから車幅方向外側に向けて延びている。ピラーインナアッパパネル42の車幅方向の外側端部には、車両前側に突出するフランジ部分42Cが形成され、該フランジ部分42Cがサイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cの上側部分に接合されている。ピラーインナアッパパネル42のフランジ部分42Cとサイドボディアウタパネル31との接合は、マスチックシーラ等の接着剤Aを使用して行われるのが好ましい。
【0024】
ピラーアウタロアパネル43の車幅方向の内側端部には、
図5に示すように、車両後側に突出するフランジ部分43Bが形成され、該フランジ部分43Bがピラーインナロアパネル44の後端部44Aに接合されている。ピラーインナロアパネル44は、
図5および
図6に示すように、ピラーアウタロアパネル43のフランジ部分43Bとの接合箇所J1から車両前方側に向けて延びた後、車幅方向外側に屈曲し、当該屈曲部44Bから車幅方向外側に向けて延びている。ピラーインナロアパネル44の車幅方向の外側端部には、車両前側に突出するフランジ部分44Cが形成され、該フランジ部分44Cがサイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cの下側部分に接合されている。ピラーインナロアパネル44のフランジ部分44Cとサイドボディアウタパネル31との接合は、マスチックシーラ等の接着剤Aを使用して行われるのが好ましい。
【0025】
図3、
図5および
図6に示すように、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44のそれぞれにおける車幅方向の中間部分には、サイドボディインナパネル32が接合されている。サイドボディインナパネル32の後端部には、車幅方向内側に突出するフランジ部分32Aが形成され、該フランジ部分32Aがピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44それぞれの車両前方を臨む面にスポット溶接または接着剤により接合されている。
【0026】
本実施形態では、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44のそれぞれについて、サイドボディインナパネル32のフランジ部分32Aとの接合箇所J2から、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合される各フランジ部分42C,44Cまでの間に位置する部分が、本発明の「延出部」に相当している。以下の説明では、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44における当該部分を「延出部50」と呼ぶ。
【0027】
つまり、本実施形態におけるバックサイドピラー13は、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44(第1インナパネル部材)とサイドボディインナパネル32(第2インナパネル部材)との接合箇所J2から車幅方向外側(車両外側)に向けて延出して、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31C(アウタパネル部13Aの車両内側面)に接合される延出部50を有している。この延出部50は、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44(第1インナパネル部材)から構成されている。
【0028】
上記のような本実施形態におけるバックサイドピラー13では、アウタパネル部13Aを構成している、サイドボディアウタパネル31の後部、ピラーアウタアッパパネル41およびピラーアウタロアパネル43と、延出部50を含む、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44とによって、車両上下方向に延びる閉断面構造C1が形成されている。換言すると、本実施形態では、バックサイドピラー13の上側部分において、サイドボディアウタパネル31の後部、ピラーアウタアッパパネル41、およびピラーインナアッパパネル42によって略四角形状の閉断面構造C1が形成され、かつ、バックサイドピラー13の下側部分において、サイドボディアウタパネル31の後部、ピラーアウタロアパネル43、およびピラーインナロアパネル44によって略四角形状の閉断面構造C1が形成され、上側部分および下側部分それぞれの閉断面構造C1が車両上下方向に連続している。
【0029】
また、本実施形態では、
図2~
図4に示すように、バックドア開口部1の車両下側に位置するコーナー部分14が、車両前方視で円弧状に形成されている。具体的には、前述したピラーインナロアパネル44における後端部44Aと屈曲部44Bの間にある側壁面(バックサイドピラー13の下側部分の車幅方向内側面)が、車両下方に向かうに従って車幅方向内側に湾曲するような形状に形成されている。前述したサイドボディアウタパネル31の凹形状部分36は、車両上下方向で、上記コーナー部分14における円弧の上端部14Aに対応する高さに配置されている。
【0030】
前述したバックサイドピラー13の延出部50は、車両上下方向で、少なくともバックドア開口部1の下側のコーナー部分14の上端部14Aから、クォータウィンド開口部33の下側の補強部材34に亘る範囲について、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されている。本実施形態では、
図2に示すように、バックサイドピラー13の上下方向の全体に亘って、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44それぞれの車幅方向の外側端部(延出部50の外側端部分)が、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されている。この際、ピラーインナロアパネル44の車幅方向外側の下方部分44Dは、
図3および
図4に示すように、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36に接合されるようにするのが望ましい。
【0031】
加えて、ピラーインナロアパネル44には、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36との接合箇所の車両下方側に、車両前方側に突出した凸形状部分44Eが形成されている。この凸形状部分44Eは、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36と接するように配置されている。このようなピラーインナロアパネル44の凸形状部分44Eは、車両前方視で、車幅方向内側に凸となる角部44Fを有し、該角部44Fから車幅方向外側に向かうに従い上下に拡張する形状に形成されるようにするのがよい。本実施形態では、ピラーインナロアパネル44の凸形状部分44Eにおいて、角部44Fに対して上側に拡張された先端部分が、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36における車両内側面の下側傾斜部分に接するように配置されている。換言すると、ピラーインナロアパネル44の凸形状部分44Eは、車両前方視で、略三角形状に形成されており、車幅方向内側に位置する角部44Fに対向し車両上下方向に延びる辺の上端が、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36の車両内側面に下方側から当接するように構成されている。
【0032】
次に、本実施形態による車体後部構造の作用について説明する。
本実施形態による車体後部構造では、バックドア開口部1の左右のバックサイドピラー13が、アウタパネル部13Aおよびインナパネル部13Bを備え、インナパネル部13Bが、第1インナパネル部材(ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44)、並びに、第2インナパネル部材(サイドボディインナパネル32)を有している。また、バックサイドピラー13は、第1および第2インナパネル部材の接合箇所J2から車両外側に向けて延出してアウタパネル部13Aの車両内側面に接合される延出部50を有し、該延出部50が第1および第2インナパネル部材のうちの一方からなっている。このようなバックサイドピラー13では、アウタパネル部13Aと延出部50を含むインナパネル部13Bとによって、車両上下方向に延びる閉断面構造C1が形成されるようになる。
【0033】
上記のようなバックサイドピラー13の閉断面構造C1によって、バックサイドピラー13を構成する各パネル部材が、車両上下方向から見た断面視において、車両内側および車両外側の各方向に変形するのを防ぐことができるようになるため、バックサイドピラー13の曲げ変形を低減することが可能になる。これにより、バックドア開口部1の環状構造は、車両上側のルーフバッククロスメンバ11、車両下側のフロアバッククロスメンバ12、および左右両側のバックサイドピラー13のそれぞれが閉断面構造を有するようになるため、バックドア開口部1での変形を低減することができる。また、バックサイドピラー13の延出部50が第1および第2インナパネル部材のうちの一方から構成されているので、上述した従来の構造と比べた場合の車両重量の増加は僅かであり、製造コストも殆ど変わらない。したがって、車両重量および製造コストの増加を抑えつつ、バックドア開口部の変形を低減して車体のねじり剛性を向上させることができる。
【0034】
また、本実施形態による車体後部構造では、バックサイドピラー13の延出部50が、第1および第2インナパネル部材の接合箇所J2から車幅方向外側に向けて延出し、アウタパネル部13A(サイドボディアウタパネル31)の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されている。このようなバックサイドピラー13では、延出部50が車両前後方向に向いた縦壁部となる。これにより、車両前後方向の軸を中心としたねじれ変形に対して、縦壁部断面のせん断方向による抗力を得ることができる。つまり、バックサイドピラー13のねじり変形時において側面部を構成する各パネルのたわみ量が低減する。よって、バックサイドピラー13の曲げ変形を効果的に低減することができ、車体のねじり剛性をより向上させることが可能になる。
【0035】
さらに、本実施形態による車体後部構造では、バックサイドピラー13の延出部50が、車両上下方向で、少なくともバックドア開口部1の下側の円弧状のコーナー部分14の上端部から、クォータウィンド開口部33の下側部分に配置された補強部材34に亘る範囲について、アウタパネル部13A(サイドボディアウタパネル31)の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されている。クォータウィンド開口部33より下側のサイドボディアウタパネル31は平面部が多く、ねじり変形に対して比較的弱い箇所となるため、当該箇所に延出部50を接合して縦壁を設けることでバックサイドピラー13のねじり変形をより効果的に抑えることができる。特に、延出部50とサイドボディアウタパネル31とがバックサイドピラー13の上下方向の全体に亘って接合されるようにすれば、環状構造のバックドア開口部1が当該環状の稜線に沿って閉断面が連続する構造となるため、バックドア開口部1の変形を効果的に低減することができる。これにより、車体のねじり剛性を更に向上させることが可能になる。
【0036】
加えて、本実施形態による車体後部構造では、バックサイドピラー13の延出部50における車幅方向外側の下方部分(ピラーインナロアパネル44の車幅方向外側の下方部分44D)が、アウタパネル部13A(サイドボディアウタパネル31)の凹形状部分36に接合されている。スライドレール5を設けるためにサイドボディアウタパネル31に凹形状部分36が形成されている場合、該凹形状部分36を起点にしてサイドボディアウタパネル31やバックサイドピラー13が変形しやすくなる。このため、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36に延出部50を接合することによって、バックサイドピラー13の変形を一層効果的に抑えることができる。
【0037】
また、本実施形態による車体後部構造では、バックサイドピラー13の延出部50(ピラーインナロアパネル44)が、サイドボディアウタパネル31の凹形状部分36との接合箇所の車両下方側に、車両前方側に突出した凸形状部分44Eを有し、該凸形状部分44Eとサイドボディアウタパネル31の凹形状部分36とが接するように配置されている。この凸形状部分44Eは、車両前方視で、車幅方向内側に凸となる角部44Fを有し、該角部44Fから車幅方向外側に向かうに従い上下に拡張する形状に形成されている。このような形状の凸形状部分44Eが延出部50に設けられることによって、延出部50の面剛性が高められるため、バックサイドピラー13のねじり変形をより一層効果的に抑えることが可能になる。
【0038】
次に、本実施形態による車体後部構造に関連した変形例について説明する。
図8は、第1変形例におけるバックサイドピラー13の断面図である。この断面図は、上述した実施形態における
図3のB-B線に沿って第1変形例のバックサイドピラー13を切断した状態を示している。
【0039】
上述した実施形態では、バックサイドピラー13の延
出部50が、第1および第2インナパネル部材のうちの第1インナパネル部材(ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44)から構成されている一例を示した。これに対して第1変形例におけるバックサイドピラー13は、
図8に示すように、延
出部51が第1および第2インナパネル部材のうちの第2インナパネル部材(サイドボディインナパネル32)から構成されている点が上述した実施形態とは相違している。当該相違点以外の第1変形例の構造は、上述した実施形態の場合と同じであるため対応する部分に同一の符号をしてここでの説明を省略する。
【0040】
具体的に、第1変形例におけるバックサイドピラー13では、サイドボディインナパネル32の後端部が、車幅方向外側に屈曲し、当該屈曲部32Bから車幅方向外側に向けて延びている。サイドボディインナパネル32の車幅方向の外側端部には、車両前側に突出するフランジ部分32Cが形成され、該フランジ部分32Cがサイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されている。サイドボディインナパネル32のフランジ部分32Cとサイドボディアウタパネル31との接合は、マスチックシーラ等の接着剤Aを使用して行われるのが好ましい。
【0041】
また、サイドボディインナパネル32の屈曲部32Bにおける車幅方向内側には、ピラーインナロアパネル44(およびピラーインナアッパパネル42)が接合されている。ピラーインナロアパネル44は、上述した実施形態の場合と同様に、ピラーアウタロアパネル43のフランジ部分43Bとの接合箇所J1から車両前方側に向けて延びた後、車幅方向外側に屈曲し、当該屈曲部44Bから車幅方向外側に向けてサイドボディインナパネル32の屈曲部32Bまで延びている。ピラーインナロアパネル44の車幅方向の外側端部には、車両前側に突出するフランジ部分44Gが形成され、該フランジ部分44Gがサイドボディインナパネル32にスポット溶接等により接合されている。なお、図示を省略するがピラーインナアッパパネル42も、上記ピラーインナロアパネル44と同様な形状に形成されている。
【0042】
上記のような第1変形例では、サイドボディインナパネル32について、ピラーインナロアパネル44(およびピラーインナアッパパネル42)との接合箇所J2から、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されるフランジ部分32Cまでの間に位置する部分が、延出部51に対応している。したがって、第1変形例におけるバックサイドピラー13では、サイドボディアウタパネル31の後部と、ピラーアウタアッパパネル41およびピラーアウタロアパネル43と、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44と、サイドボディインナパネル32の延出部51とによって、車両上下方向に延びる閉断面構造C1が形成されている。このような第1変形例におけるバックサイドピラー13についても、上述した実施形態の場合と同様な作用効果を得ることが可能である。
【0043】
図9は、第2変形例におけるバックサイドピラー13の断面図である。この断面図も、上記第1変形例と場合と同様に、
図3のB-B線に沿って第2変形例のバックサイドピラー13を切断した状態を示している。
【0044】
上記第1変形例では、サイドボディインナパネル32からなる延出部51が、車幅方向外側に向けて延出して、サイドボディアウタパネル31の車幅方向内側を臨む面31Cに接合されていた。これに対して第2変形例では、
図9に示すように、サイドボディインナパネル32からなる延出部52が、車両後方側に向けて延出している。そして、サイドボディインナパネル32の後端部に形成されているフランジ部分32Dが、ピラーアウタロアパネル43(およびピラーアウタアッパパネル41)の車両前方側を臨む面43Cにスポット溶接または接着剤により接合されている。
【0045】
このような第2変形例におけるバックサイドピラー13では、ピラーアウタアッパパネル41およびピラーアウタロアパネル43と、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44と、サイドボディインナパネル32の延出部52とによって、車両上下方向に延びる閉断面構造C2が形成されている。このような閉断面構造C2によれば、バックサイドピラー13のねじり変形時において前面部および後面部を構成する各パネルのたわみ量を効果的に低減させることができるようになる。
【0046】
図10は、第3変形例におけるバックサイドピラー13の断面図である。この断面図も、上記第1および第2変形例と場合と同様に、
図3のB-B線に沿って第3変形例のバックサイドピラー13を切断した状態を示している。
【0047】
上記第2変形例では、車両後方側に向けて延出する延出部52がサイドボディインナパネル32から構成されていた。これに対して第3変形例では、
図10に示すように、車両後方側に向けて延出する延出部53が、ピラーインナロアパネル44(およびピラーインナアッパパネル42)から構成されている。
【0048】
具体的に、第3変形例におけるピラーインナロアパネル44(およびピラーインナアッパパネル42)は、サイドボディインナパネル32との接合箇所J2で車両後方側に屈曲し、当該屈曲部44Hから車両後方側に向けてピラーアウタロアパネル43(ピラーアウタアッパパネル41)まで延びている。ピラーインナロアパネル44の車幅方向外側の後端部にはフランジ部分44Iが形成されており、該フランジ部分44Iがピラーアウタロアパネル43の車両前方側を臨む面43Cにスポット溶接または接着剤により接合されている。
【0049】
このような第3変形例におけるバックサイドピラー13では、ピラーアウタアッパパネル41およびピラーアウタロアパネル43と、ピラーインナアッパパネル42およびピラーインナロアパネル44とによって、車両上下方向に延びる閉断面構造C2が形成されている。このような第3変形例における閉断面構造C2によっても、上記第2変形例の場合と同様な作用効果を得ることが可能である。
【0050】
以上、本発明の実施形態およびそれに関連する変形例について述べたが、本発明は既述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。例えば、既述の実施形態および変形例では、サイドボディアウタパネル31の後部にクォータウィンド開口部33やスライドレール用の凹形状部分36が形成されている一例を説明したが、これら以外にもキャラクターラインなどに対応した凹凸形状がサイドボディアウタパネル31の後部に形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…バックドア開口部
2…ルーフパネル部
3…サイドボディパネル部
4…ルーフサイドレール
5…スライドレール
6…リヤタイヤハウスパネル
7…リアフロアパネル部
8…サイドメンバ
11…ルーフバッククロスメンバ
12…フロアバッククロスメンバ
13…バックサイドピラー
13A…アウタパネル部
13B…インナパネル部
14…コーナー部分
31…サイドボディアウタパネル
32…サイドボディインナパネル
33…クォータウィンド開口部
34…補強部材
35…給油口部
36…凹形状部分
41…ピラーアウタアッパパネル
42…ピラーインナアッパパネル
43…ピラーアウタロアパネル
44…ピラーインナロアパネル
44E…凸形状部分
44F…角部
50~53…延出部
A…接着剤
C1,C3…閉断面構造
J1,J2…接合箇所