技術分野
出力制御装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
計測値の情報を取得できなくなった場合にも、複数台の電力変換装置の運転を継続できる出力制御装置を提供する。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明の実施形態によれば、複数台の分散型電源から供給された電力を電力系統に出力する複数台の電力変換装置の出力制御を行う出力制御装置であって、前記複数台の電力変換装置から前記電力系統への出力を制限する電力の大きさを表す出力制御値の情報と、前記複数台の電力変換装置と前記電力系統との連系点において前記複数台の電力変換装置から前記電力系統に出力される電力の大きさを計測した計測値の情報と、前記複数台の・・・ 続きを
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発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
計測値の情報を取得できなくなった場合にも、複数台の電力変換装置の運転を継続できる出力制御装置が提供される。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
太陽光発電システムを模式的に表すブロック図である。
【図2】
出力制御装置の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、太陽光発電システムを模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、太陽光発電システム10(分散型電源システム)は、出力制御装置12と、複数台の電力変換装置14と、を備える。複数台の電力変換装置14は、複数台の太陽光パネル2(分散型電源)と接続されるとともに、電力系統4と接続される。電力系統4の電力は、交流電力である。換言すれば、電力系統4は、交流の電力系統である。
太陽光発電システム10は、例えば、複数の変圧器16、18、及び受変電設備20などをさらに備える。複数台の電力変換装置14は、各変圧器16、18、受変電設備20などを介して電力系統4と接続される。受変電設備20は、例えば、変圧器や遮断器などを有する。但し、変圧器16、18、及び受変電設備20は、必要に応じて設けられ、省略可能である。複数台の電力変換装置14と電力系統4との接続の構成は、複数台の電力変換装置14を電力系統4に適切に接続可能な任意の構成でよい。
複数台の電力変換装置14は、複数台の太陽光パネル2から供給された電力を電力系統4に対応した電力に変換し、変換後の電力を電力系統4に出力する。複数台の太陽光パネル2から供給される電力は、直流電力である。すなわち、複数台の電力変換装置14は、複数台の太陽光パネル2から供給された直流電力を電力系統4に対応した交流電力に変換し、変換後の交流電力を電力系統4に出力する。
太陽光発電システム10は、例えば、複数台の太陽光パネル2を備えた発電設備に用いられる。複数台の電力変換装置14は、例えば、各太陽光パネル2によって発電された電力の電力系統4への売電を行う。
複数台の電力変換装置14の数は、例えば、複数台の太陽光パネル2の数と同じである。複数台の電力変換装置14は、例えば、複数台の太陽光パネル2のそれぞれに接続される。但し、複数台の電力変換装置14の数は、必ずしも複数台の太陽光パネル2の数と同じでなくてもよい。例えば、1台の電力変換装置14に対して複数台の太陽光パネル2を接続してもよい。反対に、1台の太陽光パネル2に対して複数台の電力変換装置14を接続してもよい。複数台の電力変換装置14の構成は、複数台の太陽光パネル2から供給された電力を電力系統4に適切に出力可能な任意の構成でよい。
複数台の電力変換装置14は、例えば、変換器30と、通信器32と、を有する。変換器30は、太陽光パネル2及び電力系統4と接続される。変換器30は、接続された太陽光パネル2から供給された電力を電力系統4に対応した電力に変換し、変換後の電力を電力系統4に出力する。
通信器32は、出力制御装置12と通信を行う。変換器30は、例えば、通信器32を介して出力制御装置12から入力される信号を基に、太陽光パネル2から供給された電力の変換を行う。
太陽光発電システム10は、例えば、電力計22と、監視装置24と、をさらに備える。電力計22は、複数台の電力変換装置14と電力系統4との連系点CPにおいて複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさを計測する。例えば、各電力変換装置14が、各変圧器16、18、受変電設備20などを介して電力系統4と接続される場合、電力計22は、各変圧器16、18、受変電設備20よりも連系点CPに近い位置に設けられる。電力計22は、例えば、連系点CPの近傍に設けられる。これにより、電力計22は、各電力変換装置14から連系点CP(電力系統4)に出力される電力の大きさを計測する。
監視装置24は、電力計22と接続され、電力計22によって計測された複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさの計測値を取得する。監視装置24は、例えば、電力計22からアナログ出力される計測値に対してAD変換を行うことにより、デジタル値の計測値を取得する。監視装置24は、例えば、4mA~20mAの範囲で電力計22からアナログ出力される計測値を、AD変換の際に、電力系統4に出力される電力の大きさに変換することにより、電力系統4に出力される電力の大きさを表すデジタル値の計測値を取得する。
出力制御装置12は、複数台の電力変換装置14の出力制御を行う。出力制御装置12は、情報取得部40と、制御部42と、を備える。情報取得部40は、複数台の電力変換装置14から電力系統4への出力を制限する電力の大きさを表す出力制御値の情報と、複数台の電力変換装置14と電力系統4との連系点CPにおいて複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさを計測した計測値の情報と、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさを表す複数の個別出力電力の情報と、を取得する。
出力制御値の情報は、換言すれば、複数台の電力変換装置14から電力系統4への出力を許容する電力の大きさの上限を表す情報である。出力制御値は、例えば、電力系統4の需給バランスを調整するために、電力系統4を管理する電力会社などによって設定される。
情報取得部40は、例えば、電力会社が管理する電力サーバ6と通信を行うことにより、電力サーバ6から出力制御値の情報を取得する。但し、出力制御値の情報の取得方法は、に限ることなく、出力制御値の情報を適切に取得可能な任意の方法でよい。出力制御値の情報は、例えば、複数台の電力変換装置14の動作を制御する別の制御装置などから取得してもよい。出力制御値の情報は、例えば、出力制御装置12に設けられたキーボードやマウスなどの操作部から取得してもよい。換言すれば、出力制御値の情報は、操作部を介して情報取得部40に手動で入力できるようにしてもよい。
情報取得部40は、例えば、監視装置24と通信を行うことにより、監視装置24から計測値の情報を取得する。情報取得部40は、例えば、電力計22のアナログ出力を受信し、情報取得部40においてAD変換を行うことにより、電力計22から計測値の情報を取得してもよい。この場合、監視装置24は、省略可能である。但し、計測値の情報の取得方法は、に限ることなく、計測値の情報を適切に取得可能な任意の方法でよい。
情報取得部40は、例えば、複数台の電力変換装置14のそれぞれの通信器32と通信を行うことにより、複数台の電力変換装置14のそれぞれから個別出力電力の情報を取得する。但し、複数の個別出力電力の情報の取得方法は、に限ることなく、複数の個別出力電力の情報を適切に取得可能な任意の方法でよい。複数の個別出力電力の情報は、例えば、複数台の電力変換装置14の動作を制御する別の制御装置などから取得してもよい。
情報取得部40は、例えば、電力サーバ6、監視装置24、通信器32などと通信を行うための通信器である。情報取得部40は、例えば、電力計22のアナログ出力を受信する機能や、操作部からの操作信号を受信する機能などを有してもよい。情報取得部40の構成は、出力制御値の情報、計測値の情報、及び複数の個別出力電力の情報を適切に取得可能な任意の構成でよい。
制御部42は、出力制御値の情報と、計測値の情報と、複数の個別出力電力の情報と、を基に、複数台の電力変換装置14のそれぞれについて出力を制限する電力の大きさを表す複数の個別出力制御値を演算する。複数の個別出力制御値は、換言すれば、複数台の電力変換装置14のそれぞれからの出力を許容する電力の大きさの上限を表す情報である。
例えば、複数台の電力変換装置14の定格出力が同じである場合には、制御部42は、出力制御値の情報の表す電力の大きさを、複数台の電力変換装置14の台数で割ることにより、複数の個別出力制御値を演算する。
複数台の電力変換装置14の定格出力が異なる場合には、制御部42は、出力制御値の情報の表す電力の大きさを、複数台の電力変換装置14の台数で割った後、各電力変換装置14の定格出力に応じた係数を乗算することにより、複数の個別出力制御値を演算する。このように、複数の個別出力制御値は、複数台の電力変換装置14のそれぞれに対応させて設定した異なる大きさの制御値でもよい。
また、分散型電源が太陽光パネル2である場合には、雲などの影響により、各太陽光パネル2から供給される電力の大きさが異なる可能性がある。このため、制御部42は、例えば、各太陽光パネル2から供給される電力の大きさ(各太陽光パネル2の発電電力)に応じて、各電力変換装置14の出力を制限する電力の大きさを調整してもよい。例えば、複数の個別出力電力の情報の表す現在の出力電力の大きさに出力制御値に応じた係数を乗算する。これにより、各電力変換装置14の現在の出力電力の大きさ(各太陽光パネル2の発電電力)に応じて、各電力変換装置14の出力を制限する電力の大きさを調整することができる。例えば、太陽光パネル2の発電電力の余力の少ない電力変換装置14の個別出力制御値を小さくし、太陽光パネル2の発電電力の余力の多い電力変換装置14の個別出力制御値を大きくするように、複数の個別出力制御値を調整してもよい。
但し、制御部42による複数の個別出力制御値の演算方法は、に限ることなく、出力制御値の情報と、計測値の情報と、複数の個別出力電力の情報と、を基に、複数の個別出力制御値を適切に演算可能な任意の演算方法でよい。
制御部42は、複数の個別出力制御値に応じた大きさの電力を複数台の電力変換装置14のそれぞれに出力させる。制御部42は、例えば、複数台の電力変換装置14(通信器32)と通信を行い、演算した複数の個別出力制御値のそれぞれを対応する複数台の電力変換装置14のそれぞれに送信することにより、複数の個別出力制御値に応じた大きさの電力を複数台の電力変換装置14のそれぞれに出力させる。これにより、制御部42は、複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさが、出力制御値に応じた大きさとなるように、複数台の電力変換装置14の出力制御を行う。
また、制御部42は、例えば、情報取得部40を介して出力制御値の情報を電力サーバ6から取得するとともに、出力制御の時間帯の情報を電力サーバ6から取得する。出力制御の時間帯の情報は、出力制御値に応じた出力制御を行う時間帯を表す情報である。出力制御の時間帯の情報は、換言すれば、スケジュールの情報である。なお、出力制御の時間帯の情報の取得の方法は、電力サーバ6からに限ることなく、任意の方法で良い。
制御部42は、電力サーバ6などから出力制御の時間帯の情報を予め取得した場合には、時間帯の情報の表す時間帯に、のように、複数台の電力変換装置14の出力制御を行う。
情報取得部40は、例えば、1日の始まりの時間などに、電力サーバ6と通信を行うことにより、1日分の出力制御値の情報、及び出力制御の時間帯の情報を取得する。一方、情報取得部40は、計測値の情報及び複数の個別出力電力の情報については、例えば、定期的に通信を行うことなどにより、定期的に取得する。これにより、現在の計測値及び各電力変換装置14の出力電力に基づいて、出力制御を行うことができる。
情報取得部40は、例えば、各電力変換装置14と定期的に通信を行い、個別出力電力の情報を含む状態監視情報を各電力変換装置14のそれぞれから定期的に取得する。状態監視情報は、例えば、個別出力電力の情報の他に、変換器30における異常の有無を表す情報などをさらに含んでもよい。状態監視情報は、少なくとも個別出力電力の情報を含んでいればよい。状態監視情報の含む情報は、電力変換装置14の状態の監視に必要な任意の情報でよい。
なお、出力制御値の情報は、例えば、電力系統4の需給バランスを調整するために必要な任意のタイミングで電力サーバ6などから出力制御装置12に入力してもよい。制御部42は、例えば、計測値の情報及び複数の個別出力電力の情報を定期的に取得しつつ、出力制御値の情報の入力を受けたタイミングで、のように、複数台の電力変換装置14の出力制御を行ってもよい。また、出力制御値の情報も、計測値の情報及び複数の個別出力電力の情報と同様に、定期的に取得してもよい。
例えば、電力計22や監視装置24などの故障、あるいは通信異常などにより、情報取得部40が、計測値の情報を取得できない場合がある。制御部42は、例えば、電力計22や監視装置24などと通信を行うことができない場合、あるいは電力計22や監視装置24などから取得した計測値が異常な値を示す場合に、計測値の情報を取得できないと判断する。
制御部42は、のように、機器の故障や通信異常などによって、計測値の情報を取得できない時に、複数の個別出力電力の情報を基に、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計値を演算し、出力制御値の情報と、複数の個別出力電力の情報と、合計値と、を基に、複数の個別出力制御値を演算することにより、複数台の電力変換装置14の出力制御を継続可能とする。換言すれば、制御部42は、計測値の情報を取得できない時に、連系点CPにおいて計測された各電力変換装置14の出力電力を、各電力変換装置14の個別の出力電力の合計値に置き換えて、複数の個別出力制御値の演算を行う。
制御部42は、例えば、合計値の演算において、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計に、固定値を追加する。連系点CPにおいて複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさは、例えば、各変圧器16、18、受変電設備20などの各電力変換装置14と連系点CPとの間の経路上における損失により、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計よりも小さくなる可能性がある。このため、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計に基づいて各電力変換装置14の出力制御を行う場合には、連系点CPでの計測値に基づいて出力制御を行う場合と比べて、経路上での損失の分だけ、連系点CPに出力する電力の大きさが小さくなってしまうことが懸念される。
従って、制御部42は、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計に、固定値を追加して合計値を演算する。固定値は、経路上での損失に応じて設定する。これにより、合計値に基づいて出力制御を行う場合にも、経路上での損失の影響を抑制することができる。
制御部42は、固定値の大きさを表す固定値情報の入力を受け、固定値情報に基づいて、固定値の大きさを変更可能とする。経路上での損失は、各変圧器16、18、受変電設備20などの影響によって異なり、事前に予測することも難しい。このため、太陽光発電システム10を実際に動作させた際の損失の測定結果などに基づいて固定値の大きさを変更できるようにする。これにより、固定値の大きさをより適切に設定することができる。例えば、経路上での損失の影響をより抑制することができるとともに、固定値を追加する際にも、連系点CPに出力する電力の大きさが、出力制御値を超えてしまうことを抑制することができる。
固定値情報は、例えば、制御部42に接続された操作部の操作に基づいて入力されるようにしてもよいし、制御部42と通信を行う外部機器から入力されるようにしてもよい。外部機器は、例えば、電力サーバ6である。外部機器は、例えば、太陽光発電システム10の管理を行う管理者の端末などでもよい。外部機器は、固定値情報を制御部42に適切に入力可能な任意の機器でよい。但し、固定値情報の入力方法は、に限ることなく、任意の方法でよい。
なお、制御部42は、必ずしも固定値の大きさを変更可能としなくてもよい。固定値は、予め設定された所定の値としてもよい。また、制御部42は、合計値の演算に固定値を追加しなくてもよい。制御部42は、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計を合計値として演算してもよい。
制御部42は、計測値の情報を取得できない時に、合計値の演算によって複数台の電力変換装置14の出力制御を継続する制御と、複数台の電力変換装置14の運転を停止させる制御と、を切り替え可能である。換言すれば、制御部42は、計測値の情報を取得できない時に、出力制御を継続する制御と、運転を停止させる制御と、のどちらを行うかを事前に設定できるようにする。
制御部42は、例えば、外部からの切替信号の入力により、出力制御を継続する制御と、運転を停止させる制御と、を切り替える。切替信号は、固定値情報と同様に、制御部42に接続された操作部の操作に基づいて入力されるようにしてもよいし、制御部42と通信を行う外部機器から入力されるようにしてもよい。切替信号の入力方法は、に限ることなく、任意の方法でよい。
例えば、電力系統4を管理する電力会社によっては、合計値での出力制御が認められない場合がある。従って、この場合には、運転を停止させる制御に切り替える。これにより、合計値での出力制御が認められる場合、及び合計値での出力制御が認められない場合の双方に出力制御装置12を対応させることができる。例えば、出力制御装置12の汎用性を高めることができる。例えば、合計値での出力制御が認められる場合、及び合計値での出力制御が認められない場合が、太陽光発電システム10の運用中に変化したとしても、適切に対応することができる。但し、制御部42は、出力制御を継続する制御と、運転を停止させる制御と、を必ずしも切り替えられなくてもよい。制御部42は、少なくとも出力制御を継続する制御を実行できればよい。
制御部42は、例えば、通信線を介して各電力変換装置14の通信器32と接続され、通信器32と通信を行うことにより、演算した複数の個別出力制御値のそれぞれを対応する複数台の電力変換装置14のそれぞれに送信する。各電力変換装置14の変換器30は、通信器32を介して入力された個別出力制御値に応じた大きさの電力を出力するように、電力の変換を行う。
また、制御部42は、例えば、ハードワイヤを介して各電力変換装置14の変換器30と接続され、運転を停止させる制御を行う場合に、ハードワイヤを介した接点入力により、各電力変換装置14の変換器30に運転停止の信号を入力する。各電力変換装置14の変換器30は、制御部42からの運転停止の信号の入力に応じて、電力の変換の動作を停止し、電力系統4への電力の出力を停止する。このように、運転停止の信号は、ハードワイヤを介した接点入力によって入力する。これにより、通信器32を介した通信を行う場合と比べて、通信による遅延などを抑制し、より早期に変換器30の動作を停止させることができる。但し、複数の個別出力制御値及び運転停止の信号の各電力変換装置14への入力方法は、に限ることなく、任意の方法でよい。
また、制御部42は、計測値の情報を取得できない時に、計測値の情報を取得できないことを表す報知を行う。制御部42は、例えば、計測値の情報を取得できないことを表す情報を外部機器に送信することにより、計測値の情報を取得できないことを外部機器に報知する。外部機器は、のように、電力サーバ6や管理者の端末などである。制御部42は、例えば、情報の送信により、電力会社や太陽光発電システム10の管理者などに報知を行う。
なお、計測値の情報を取得できないことを表す報知の態様は、外部機器への情報の送信に限ることなく、例えば、制御部42に接続された表示装置への情報の表示などでもよいし、制御部42に接続された警告灯の点灯などでもよいし、制御部42に接続されたスピーカからの音声の出力などでもよい。計測値の情報を取得できないことを表す報知の態様は、計測値の情報を取得できないことを電力会社や管理者などに対して適切に報知可能な任意の態様でよい。
このように、報知を行うことにより、計測値の情報を取得できない異常の発生を電力会社や管理者などに知らせることができる。例えば、メンテナンスの実行などを促し、電力計22や監視装置24などの故障、通信異常などを、より早期に回復させることができる。但し、制御部42は、必ずしも計測値の情報を取得できないことの報知を行わなくてもよい。
図2は、出力制御装置の動作の一例を模式的に表すフローチャートである。
図2に表したように、出力制御装置12の情報取得部40は、出力制御値の情報、計測値の情報、及び複数の個別出力電力の情報の取得を行う。情報取得部40は、例えば、電力サーバ6と通信を行うことにより、電力サーバ6から出力制御値の情報を取得する。また、この際、情報取得部40は、必要に応じて出力制御の時間帯の情報を電力サーバ6から取得する。
情報取得部40は、例えば、監視装置24との通信、もしくは電力計22のアナログ出力の入力を受けることにより、計測値の情報を取得する。そして、情報取得部40は、例えば、各電力変換装置14と定期的に通信を行い、個別出力電力の情報を含む状態監視情報を各電力変換装置14から取得することにより、複数の個別出力電力の情報を取得する。なお、図2では、各電力変換装置14を便宜的に「PCS」と表記している。
制御部42は、情報取得部40による計測値の情報の取得の結果を基に、計測値の情報が取得可能か否かを判定する(図2のステップS101)。制御部42は、取得可能と判定した場合には、出力制御値の情報、計測値の情報、及び複数の個別出力電力の情報を基に、複数の個別出力制御値を演算する(図2のステップS102)。
制御部42は、複数の個別出力制御値を演算した後、演算した複数の個別出力制御値のそれぞれを対応する複数台の電力変換装置14のそれぞれに送信し、複数の個別出力制御値に応じた大きさの電力を複数台の電力変換装置14のそれぞれに出力させることにより、複数台の電力変換装置14から電力系統4に出力される電力の大きさが、出力制御値に応じた大きさとなるように、複数台の電力変換装置14の出力制御を行う。
一方、制御部42は、取得不可能と判定した場合には、計測値の情報を取得できないことを表す報知を行う(図2のステップS103)。換言すれば、制御部42は、計測値の情報を取得できない時に、計測値の情報を取得できないことを表す報知を行う。これにより、のように、機器の故障や通信異常などを、より早期に回復させることができる。
また、制御部42は、取得不可能と判定した場合には、報知を行うとともに、出力制御を継続する制御と、運転を停止させる制御と、のどちらが設定されているかを確認する(図2のステップS104)。このように、計測値の情報を取得できない時に、出力制御を継続する制御と、運転を停止させる制御と、を切り替え可能とすることにより、のように、出力制御装置12の汎用性を高めることができる。
制御部42は、運転を停止させる制御が設定されている場合には、各電力変換装置14の変換器30に運転停止の信号を入力することにより、各電力変換装置14の変換器30に電力の変換の動作を停止させる。
制御部42は、出力制御を継続する制御が設定されている場合には、複数の個別出力電力の情報を基に、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計値を演算する(図2のステップS105)。
例えば、複数台の電力変換装置14の台数をNとし、各電力変換装置14の個別出力電力をP_A、P_B・・・P_Nとする時、制御部42は、P_A+P_B+・・・+P_Nにより、合計値を演算する。
また、この際、制御部42は、必要に応じて、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計に、固定値を追加して合計値を演算する。例えば、固定値をP_Xとする時、制御部42は、P_A+P_B+・・・+P_N+P_Xにより、合計値を演算する。これにより、のように、合計値に基づいて出力制御を行う場合にも、経路上での損失の影響を抑制することができる。例えば、太陽光パネル2(分散型電源)の発電電力に基づいて売電を行う場合にも、売電収益の低下を抑制することができる。
制御部42は、合計値を演算した後、出力制御値の情報と、複数の個別出力電力の情報と、合計値と、を基に、複数の個別出力制御値を演算することにより、複数台の電力変換装置14の出力制御を継続する(図2のステップS106)。
このように、本出力制御装置12では、制御部42が、計測値の情報を取得できない時に、複数台の電力変換装置14のそれぞれから出力される電力の大きさの合計値を演算し、合計値に基づいて複数台の電力変換装置14の出力制御を継続可能とする。本出力制御装置12では、計測値の情報を取得できなくなった場合にも、複数台の電力変換装置14の運転を継続することができる。従って、各太陽光パネル2(分散型電源)の電力をより有効的に活用することができる。例えば、各太陽光パネル2の発電電力が無駄になってしまうことを抑制することができる。例えば、計測値の情報を取得できない時に、各電力変換装置14の運転を停止させる場合と比べて、売電収益に損失が生じてしまうことを抑制することができる。
なお、実施形態では、分散型電源システムの一例として、太陽光パネル2を分散型電源とする太陽光発電システム10を示している。分散型電源は、太陽光パネル2に限ることなく、例えば、風力発電機や地熱発電機などでもよい。分散型電源は、例えば、蓄電池などでもよい。この場合、各電力変換装置14は、電力系統4側の電力を基に、蓄電池を充電する機能をさらに有してもよい。分散型電源は、電力の供給を行うことが可能な任意の電源でよい。分散型電源の供給する電力は、直流電力に限ることなく、交流電力などでもよい。分散型電源システムは、太陽光発電システム10に限ることなく、任意の分散型電源を用いた任意のシステムでよい。
本以下の態様を含む。
(付記1)
複数台の分散型電源から供給された電力を電力系統に出力する複数台の電力変換装置の出力制御を行う出力制御装置であって、
前記複数台の電力変換装置から前記電力系統への出力を制限する電力の大きさを表す出力制御値の情報と、前記複数台の電力変換装置と前記電力系統との連系点において前記複数台の電力変換装置から前記電力系統に出力される電力の大きさを計測した計測値の情報と、前記複数台の電力変換装置のそれぞれから出力される電力の大きさを表す複数の個別出力電力の情報と、を取得する情報取得部と、
前記出力制御値の情報と、前記計測値の情報と、前記複数の個別出力電力の情報と、を基に、前記複数台の電力変換装置のそれぞれについて出力を制限する電力の大きさを表す複数の個別出力制御値を演算し、前記複数の個別出力制御値に応じた大きさの電力を前記複数台の電力変換装置のそれぞれに出力させることにより、前記複数台の電力変換装置から前記電力系統に出力される電力の大きさが、前記出力制御値に応じた大きさとなるように、前記複数台の電力変換装置の出力制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記計測値の情報を取得できない時に、前記複数の個別出力電力の情報を基に、前記複数台の電力変換装置のそれぞれから出力される電力の大きさの合計値を演算し、前記出力制御値の情報と、前記複数の個別出力電力の情報と、前記合計値と、を基に、前記複数の個別出力制御値を演算することにより、前記複数台の電力変換装置の出力制御を継続可能とする出力制御装置。
(付記2)
前記制御部は、前記計測値の情報を取得できない時に、前記合計値の演算によって前記複数台の電力変換装置の出力制御を継続する制御と、前記複数台の電力変換装置の運転を停止させる制御と、を切り替え可能である付記1記載の出力制御装置。
(付記3)
前記制御部は、前記計測値の情報を取得できない時に、前記計測値の情報を取得できないことを表す報知を行う付記1又は2に記載の出力制御装置。
(付記4)
前記制御部は、前記合計値の演算において、前記複数台の電力変換装置のそれぞれから出力される電力の大きさの合計に、固定値を追加する付記1~3のいずれか1つに記載の出力制御装置。
(付記5)
前記制御部は、前記固定値の大きさを表す固定値情報の入力を受け、前記固定値情報に基づいて、前記固定値の大きさを変更可能とする付記4記載の出力制御装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規なその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…太陽光パネル(分散型電源)、 4…電力系統、 6…電力サーバ、 10…太陽光発電システム(分散型電源システム)、 12…出力制御装置、 14…電力変換装置、 16、18…変圧器、 20…受変電設備、 22…電力計、 24…監視装置、 30…変換器、 32…通信器、 40…情報取得部、 42…制御部
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