特許7930895IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

動力源からの動力を前輪及び後輪に分配する全輪駆動車両の制御装置に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、動力伝達装置の潤滑油の低温下且つイグニッションオン操作直後の潤滑油流量が多いときには、動力伝達装置内のクラッチの引き摺りによる過大な引込みトルクが発生する。このような状況下において、動力分配装置(トランスファ)のハイギヤ段からローギヤ段への切り替えを行なった場合には、過大な引込みトルクにより動力分配装置内の噛合クラッチにギヤ鳴りが発生するなどの切り替えショックが発生する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を前輪及び後輪に選択的に分配し且つ高速段及び低速段を選択的に切り替える動力分配装置を有する動力伝達装置と、を備えた全輪駆動車両の、制御装置であって、(b)前記動力伝達装置の潤滑油の温度が所定の第1低温範囲内であり且つイグニッションオン操作からの経過時間が所定の時間範囲内である切替禁止領域において前記高速段から低速段への切り替・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

前記動力伝達装置の潤滑油の温度が前記第1低温範囲のうちの高温側の第2低温範囲内となると、前記潤滑油量制御部により、前記動力伝達装置の潤滑油量が、前記低油温時切替禁止制御部により前記高速段から低速段への切り替えが禁止されているときの値よりも減少させられ、前記切替許可部により、前記高速段から低速段への切り替えが許可される。前記動力伝達装置の潤滑油量が少なくされると、動力伝達装置内のクラッチの引き摺りによる引込みトルクが小さくされるので、過大な引込みトルクによる切替ショックが抑制されつつ、前記切替許可部により、前記高速段から低速段への切り替えが許可されることで、切替禁止領域を可及的に縮小させて、運転者に与える違和感が抑制される。

好適には、前記低油温切替禁止領域は、前記動力伝達装置の潤滑油の温度が低くなるほど、前記イグニッションオン操作からの経過時間が長くなる領域である。これにより、潤滑油が低温となるほど、潤滑油の粘性が高くなり、前記引込みトルクが大きくなってそれが減少するまでの時間が長くなるので、前記切替禁止領域の前記イグニッションオン操作からの経過時間が長くなることで、切替ショックが適切に抑制される。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明が適用される車両の駆動系統を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能の要部を説明する図である。
【図2】 図1の車両が備える動力伝達装置の骨子図であって、(a)はHV用伝動装置及び自動変速機の骨子図、(b)はトランスファの骨子図である。
【図3】 図1の油圧制御回路に設けられた潤滑油量制御機構を説明する図である。
【図4】 図1の切替禁止制御部により動力分配装置の高速段から低速段への切り替えを禁止する低油温切替禁止領域を説明する図である。
【図5】 図1の切替許可部による作動を説明するタイムチャートである。
【図6】 図1の切替許可部による作動を説明するタイムチャートである。
【図7】 図1の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。

代表図 図1本件の代表的な図

10:車両(全輪駆動車両) 12:エンジン(動力源) 18:動力伝達装置 22:トランスファ(動力分配装置) 154:低油温時切替禁止制御部 156:潤滑油量制御部 158:切替許可部 MG:電動機(動力源)

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