特許7931850IP Force 特許公報全文掲載

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過酸化物架橋エチレン系ポリマー(crosslinked ethylene-based polymer、XLPE)は、HVAC(high voltage alternating current)(高電圧交流)及びHVDC(high voltage direct current)(高電圧直流)の両方を含む工業用送電ケーブル及び都市送電ケーブルにおける絶縁材料として広く使用されている。XLPEの直流(direct current、DC)導電率は、HVDC絶縁材料にとって重要なパラメータであり、HVDC絶縁材料において、ケーブルにわたる電界分布及び空間電荷蓄積は導電率に依存する。架橋に使用される過酸化物(例えば、ジクミルペルオキシド(dicumyl peroxide)、「DCP」)は、メタン、アセトフェノン、アルファメチルスチレン、及びクミルアルコールなどの副生成物を創出する。アセトフェノン(acetophenone、AP)の存在は、絶縁層の導電率を増加させ、HVDCケーブルに不利益をもたらす。絶縁層中のAPの量を許容可能なレベルまで減少させるため、従来のHVDCケーブル製造プロトコルは、典型的には、(i)架橋密度及び/又ははるかに長い脱気時間を犠牲にして、DCP添加量を少なくする必要がある。従来のXLPEから作製されたHVDCケーブルが脱気して、アセトフェノンを好適な低レベルまで低減するのに、典型的には、少なくとも30日を要する。しかし、架橋中のDCP添加量を少なくすることは問題である。その理由は、そうすることで、架橋密度がより低くなるために絶縁層の熱抵抗が低下し、HVDCケーブルの最大動作温度も70℃まで低下するが、HVDCのより効率的な動作温度は90℃以上である必要があるためである。

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