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特表2022-503248抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-12
(54)【発明の名称】抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/013 20060101AFI20220104BHJP
【FI】
A61L9/013
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2019551304
(86)(22)【出願日】2018-08-28
(85)【翻訳文提出日】2019-09-17
(86)【国際出願番号】 CN2018102629
(87)【国際公開番号】W WO2020015053
(87)【国際公開日】2020-01-23
(31)【優先権主張番号】201810777545.1
(32)【優先日】2018-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518250818
【氏名又は名称】ワン,ジンニン
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジンニン
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180BB08
4C180CB01
4C180EA52X
4C180EA63X
4C180EB07X
4C180EB34X
4C180EC01
4C180HH05
4C180LL20
(57)【要約】
抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物であって、少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.3%~1%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.1%~1%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.1%~0.5%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.1%~1%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、0.1%~10%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、0.1%~5%のショウガ抽出物、5%~30%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.5%~1%の超分岐アミノポリマー、0.5%~5%の界面活性剤、及び残部の水を含む組成物が開示される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物であって、少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.3%~1%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.1%~1%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.1%~0.5%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.1%~1%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、0.1%~10%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、0.1%~5%のショウガ抽出物、5%~30%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.5%~1%の超分岐アミノポリマー、0.5%~5%の界面活性剤、及び残部の水を含む組成物。
【請求項2】
少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.5%~0.8%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.4%~0.6%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.2%~0.4%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.5%~0.8%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、4%~8%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、2%~4%のショウガ抽出物、14%~22%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.8%~1%の超分岐アミノポリマー、2%~6%の界面活性剤、及び残部の水を含む、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項3】
少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項4】
前記ショウガ抽出物の前記クララ(Sophora flavescens)抽出物に対する重量比が1:2である、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項5】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物を抽出する方法が、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項6】
前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比が6:1である、請求項5に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項7】
前記ショウガ抽出物を抽出する方法が、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項8】
前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の混合物である、請求項1に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項9】
前記非イオン性界面活性剤が、Tween-20、Tween-40及びTween-60のうちの少なくとも一つから選択される、請求項8に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【請求項10】
前記アニオン性界面活性剤がドデシル硫酸ナトリウム及びドデシル硫酸カリウムのうちの一つから選択される、請求項8に記載の抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境衛生の分野に関し、特には、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上に伴って、装飾によって生じる汚染に対する注目が強くなってきている。特に、新たに装飾された家屋では、ホルムアルデヒドなどの汚染物質が基準を大きく超え、人々の健康に影響することから、これらの汚染物質を除去するのに数台の空気清浄機が必要である。
【0003】
次の数種類の空気浄化剤がある。即ち、1.吸着型空気浄化剤、例えば活性炭、竹炭及びヤシガラ炭;及び2.マスキング脱臭剤製品、例えば濃縮(condensation-off)匂い玉及び空気清浄機、即ち活性炭の物理的、化学的、酸化、触媒酸化及び還元特性を用いることで汚染物質を除去することができる浄化製品である。空気清浄剤(空気新鮮化剤)は臭気を除去するのではなく、単に臭気をマスクするものである。
【発明の概要】
【0004】
従来技術の問題を解決するため、本発明は、少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.3%~1%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.1%~1%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.1%~0.5%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.1%~1%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、0.1%~10%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、0.1%~5%のショウガ抽出物、5%~30%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物(hydrolate)、0.5%~1%の超分岐アミノポリマー、0.5%~5%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物を提供する。
【0005】
一部の実施形態において、それは少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.5%~0.8%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.4%~0.6%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.2%~0.4%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.5%~0.8%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、4%~8%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、2%~4%のショウガ抽出物、14%~22%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物(ハイドロゾル)、0.8%~1%の超分岐アミノポリマー、2%~6%の界面活性剤、及び残部の水を含む。
【0006】
一部の実施形態において、それは少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物(芳香蒸留水)、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む。
【0007】
一部の実施形態において、前記ショウガ抽出物の前記クララ(Sophora flavescens)抽出物に対する重量比は1:2である。
【0008】
一部の実施形態において、前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。
【0009】
一部の実施形態において、前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0010】
一部の実施形態において、前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。
【0011】
一部の実施形態において、前記界面活性剤は非イオン性(ノニオン系)界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の混合物である。
【0012】
一部の実施形態において、前記非イオン性界面活性剤は、Tween-20、Tween-40及びTween-60のうちの少なくとも一つから選択される。
【0013】
一部の実施形態において、前記アニオン性界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム及びドデシル硫酸カリウムのうちの一つから選択される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の内容についての理解を深めるため、下記の本発明の好ましい実施形態及び本明細書に含まれる実施例の詳細な説明を参照することができる。特段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾が存在する場合は、本記述の定義が優先されるものとする。
【0015】
本明細書で使用される場合、「から製造される」という用語は、「を含む」という用語と同義語である。本明細書で使用される場合、「含む」、「包含する」、「有する」、「含有する」という用語、又はそれのいずれか他の変形形態は、非排他的包含を網羅するものである。例えば、列記された要素を含む組成物、段階、方法、製造物又は機器は、必ずしもそれらの要素に限定されるわけではなく、明確に列記されていない他の要素又はそのような組成物、段階、方法、製造物又は機器に固有の要素を含んでいても良い。
【0016】
「からなる」という複合語は、特定されていない要素、段階又は成分を除外するものである。特許請求の範囲で使用される場合、この表現は、当該請求項を閉鎖クレームとすることから、この表現は記載されている材料以外の材料を除外することになるが、それに関連する従来の不純物は例外である。「からなる」という表現が、ある請求項の本体の節にあるが、それの主題の直後ではない場合、それは、当該節に記載の要素のみに限定され、他の要素は、全体として当該請求項から除外されない。
【0017】
当量、濃度、又は他の値若しくはパラメータが、範囲、好ましい範囲、又は一連の好ましい条件値及び好ましい下限値によって定義される範囲として表現されている場合、範囲が個別に開示されているか否かとは無関係に、いずれかの範囲上限若しくは好ましい値といずれかの範囲下限若しくは好ましい値とのいずれかの組み合わせによって形成される全ての範囲を具体的に開示しているものと理解すべきである。例えば、「1~5」という範囲が開示されている場合、その記載の範囲は、「1~4」、「1~3」、「1~2」、「1~2及び4~5」、「1~3及び5」などの範囲を含むものと解釈すべきである。数値範囲が本明細書で記載されている場合、特段の断りがない限り、その範囲は、それの末端値並びにその範囲内の全ての整数及び部分を含むものである。
【0018】
単数形は、文脈で明瞭に特段の断りがない限り、複数の議論対象を含む。「任意の」又は「いずれか一つの」という用語は、それに続く記載の項目又は事象が生じても生じなくても良いことを意味し、その記述は、その事象が生じる場合、及びその事象が生じない場合を含む。
【0019】
記述及び特許請求の範囲における近似用語は、量を修飾するのに用いられ、それは、本発明が具体的な量に限定されるのではなく、関連する基本機能における変化を生じることなく、その量に近い許容される変更された部分も含むことを示している。従って、数値が「大体」、「約」などで改変されている場合、それは、本発明が正確な数値に限定されないことを意味する。一部の例において、近似表現は、その数値を測定する装置の正確さに相当し得る。本願の記述及び特許請求の範囲において、これらの範囲がそれに含まれる全ての下位範囲を包含するものと別途断りがない限り、範囲の定義を組み合わせ及び/又は交換することができる。
【0020】
さらに、本発明における要素又は成分の前の不定冠詞「一つの(a)」又は「一つの(an)」は、その要素又は成分の量(即ち、反復回数)の要件を限定しない。従って、「一つの(a)」又は「一つの(an)」は、一つ又は少なくとも一つを含むものと解釈すべきであり、単数形での要素又は成分は、数字が単数形を明瞭に指しているのでなければ、それの複数形も含む。
【0021】
本発明は、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物であって、少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.3%~1%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.1%~1%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.1%~0.5%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.1%~1%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、0.1%~10%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、0.1%~5%のショウガ抽出物、5%~30%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物(水精油)、0.5%~1%の超分岐アミノポリマー、0.5%~5%の界面活性剤、及び残部の水を含む組成物を提供する。
【0022】
一部の実施形態において、それは少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.5%~0.8%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.4%~0.6%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.2%~0.4%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.5%~0.8%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、4%~8%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、2%~4%のショウガ抽出物、14%~22%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.8%~1%の超分岐アミノポリマー、2%~6%の界面活性剤、及び残部の水を含む。
【0023】
一部の実施形態において、それは少なくとも、重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む。
【0024】
本発明におけるクロポプラエッセンシャルオイルは、イタリアポプラとも称されるイタリアクロポプラ(長楕円形の樹冠、灰色がかった褐色の樹皮を有する大型落葉樹であり、分葉している。)から抽出されたエッセンシャルオイルである。その葉は三角形であり、底部に2~4個の腺点を有するハート形を有し、葉の長さが幅よりわずかの大きく、葉は暗緑色であり、厚い質感を有する。葉柄は平らである。
【0025】
本発明におけるティーツリーエッセンシャルオイルはオーストラリア発祥であり、ティーツリーの抽出物であり、それの主要化学成分はp-テルピネン、ジペンテン、リモネン、シネオール、テルピノール及びクメンである。
【0026】
シダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイルは、シダレイトスギ(Cupressus funebris)から抽出されたエッセンシャルオイルであり、シダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイルの主要化学成分は、セドレン、セスキテルペン及びセドロールである。シダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物は、シダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイルの抽出物から分離された水溶液である。
【0027】
カラヨモギ(Artemisia apiacea)は、キク科のクソニンジン(Artemisia annua L.)の地上部を乾燥させたものを指す。その品種は、上側部分が枝状となった円筒形の茎を有し、長さ30~80cm及び直径0.2~0.6cmを有し;表面は黄緑色又は黄褐色であり、縦の隆起を有し;それは質感がやや硬く、割れやすく、断面の中央に髄質を有する。それの葉は交互に生え、暗緑色又は緑褐色であり、集めると壊れやすく、完全な葉は平らにしたら三回羽状(tripinnatiparted)であり;裂片及び小裂片は楕円形又は長楕円形であり、両側に短い毛が生えている。この品種は、特別な芳香を有し、やや苦い味がする。それは味が苦く、辛みがあり、冷却性がある。それは肝臓及び足の少陽胆経に割り当てられる。それの主たる治療機能は、熱を除去し、夏の暑さを和らげ、蒸気を除去し、マラリアを阻止することにある。それは、伏暑、陰虚熱、夜明けに弱まる夜熱、骨蒸(bone steaming)及び肺病熱(consumptive fever)、マラリア、悪寒と熱、及び湿った熱(damp-heat)による黄疸による発熱に用いることができる。
【0028】
それの地上部は、テルペン類、例えばアルテミシニン(キンガオス、アルテミシニン、又はアルテアヌイン)、アルテミシニンI(キンガオスI、アルテミシニンA、又はアルテアヌインA)、アルテミシニンII(キンガオスII、アルテミシニンB、又はアルテアヌインB)、アルテミシニンIII、即ち、水素化アルテミシニン、脱酸素アルテミシニン(キンガオスIII、ヒドロアルテミシニン、デオキシアルテミシニン)、アルテミシニンIV(キンガオスIV)、アルテミシニンV(キンガオスV)、アルテミシニンVI(キンガオスVI)、アルテミシニンC(アルテアヌインC)[アルテミシニンBの異性体]、アルテアヌインG、デオキシイソアルテミシニンB(エピデオキシアルテアヌインB)、デオキシイソアルテミシニンC、アルテミシテン、アルテアンヌイン酸(キンガオ酸、アルテミシア酸、又はアルテミシン酸)、デヒドロアルテミシン酸、エポキシアルテミシン酸、11R-L-ジヒドロアルテミシン酸(11R-ジヒドロアルテミシン酸)、アルテミシン酸メチル、アルテミシノール、ノルアンヌイン酸、ジヒドロエピデオキシアルテアヌン(arteannun)B、アンヌリド(annulide)、フリーデリン、フリーデラン3β-オールなど;フラボノイド類、例えばクエルセタゲチン-6,7,3,4-テトラメチルエーテル、クリソスプレノール(クリソスプレノールD)、アルテメチン、3-メトキシクリソスプレノール(クリソールプレネチン(chrysolplenetin))、3,5,3-トリヒドロキシ-6,7,4-トリメトキシフラボン、5-ヒドロキシ-3,6,7,4-テトラメトキシフラボン、キャスチシン、シルシリネオール、5,3-ジヒドロキシ-6,7,4-トリメトキシフラボン(ペンズレチン)、5,7,3,4-テトラヒドロキシ-ジメトキシフラボン(アキシラリン)、シルシリオール、タマリキセチン、ラムネチン、ケルセチン-3-メチルエーテル、シルシマリチン、ラムノシトリン、クリソエリオール、5,2,4-トリヒドロキシ-6,7,5-トリメトキシフラボン(5,2,4-トリヒドロキシ-6,2,4-トリヒドロキシ-6,7,5-トリメトキシフラボン)、5,7,8,3-テトラヒドロキシ-3,4-ジメトキシフラボン、クエルセタゲチン-3,4-ジメチルエーテル、ケンペロール、ケルセチン、ルテオリン、パツレチン、ケルセチン-3-ルチノシド、ルテオリン-7-O-グリコシド、ケンペロール-3-O-グルコシド(ケンペロール-3-O-グルクプフェロール(glucpferol)-3-O-グルコシド)、ケルセチン-3-O-グルコシド、パツレチン-3-O-グルコシド、6-メトキシケンペロール-3-O-グルコシドなど;クマリン類、例えばスコポレチン、クマリン、6,8-ジメトキシ-7-ヒドロキシクマリン、5,6-ジメトキシ-7-ヒドロキシクマリン、スコパロンなど;揮発性オイル、例えばL-カンファー、β-カリオフィレン、イソアルテミシアケトン、β-ピネン、ボルニルアセテート、1,8-シネオール、カルベオール(ベンジルイソ吉草酸)、β-ファルネセン、コパエン、γ-ムウロレン、トリシクレン、α-ピネン、フェンコン、アルテミシアケトン、リナロール、イソボルネオール(isolborneol)、α-テルピネオール、ボルネオール、カンフェン、ミルセン、リモネン、γ-テルピネオール、ボルニルイソバレレート、γ-カジネン、ξ-カジネン、α-エレメン、β-エレメン、γ-エレメン、サリチル酸、β-テルピネン、α-ツジエン、4-テルピネオール、4-テルピニル(terpingyl)アセテート、リナリルアセテートなど;他のもの、例えばパルミチン酸、スチグマステロール、β-シトステロール、アウランチアミドアセテート、5-ノナデシルレゾルシノール-3-O-メチルエーテル、ノナコサノール、2-メチルトリアコサン-8-オン-23-オール、ヘントリアコンタニル・トリアコンタノエート、2,29-ジメチルトリアコンタン、アンヌアジエポキシド(annuadiepoxide)、ポンチカエポキシド(ponticaepoxide)、及びそれぞれ150000及び100000の分子量を有するβ-グルコシダーゼIII類などを含む。
【0029】
クララ(Sophora flavescens)は、マメ科のクララ(Sophora flavescens)の乾燥根を指す。それは冷却性があり、苦みがあり、清熱、勝湿、殺昆虫及び利尿誘発の効果を有する。クララ(Sophora flavescens)の主要成分には、マトリン、オキシマトリン、N-オキシソホカルピン、ソホリジン、D-アロマトリン、D-イソマトリン、D-ソホラノール、(+)ソホラノールN-オキサイド、L-ソホカルピン、L-ソホラミン、D-N-メチルシチシン、L-アナギリン、及びバプチホリンなどがある。その根は、各種フラボノイド化合物:クシェノールA、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N及びO、クラリジン、クラリジノール、クラリノール、ネオクラリノール、ノルクラリノール、イソクラリノン、ホルモノネチン、クラリノン、ノルクラリノン、メチルクシェノールC、L-マーキアイン、トリホリリジン及びトリホリリジン(rtifolirhizin)-6″-O-マロネート、クシェニン、イソアンヒドロイカリチン、ノルアンヒドロイカリチン、キサントフモール、イソキサントフモール、及びルテオリン-7-グルコシドも含む。さらに、その根は、トリテルペンサポニン類、例えばソホラフラボシドI、II、III及びIV、ソヤサポニンI、及びキノノイド化合物:クシェキノンAも含む。地上部分は、アルカロイド類、例えばマトリン、オキシマトリン、D-アロマトリン、イソマトリン、ソホラノール、ソホラノールN-オキサイド、アナギリン、バプチホリン、L-N-メチルシチシン、L-ソホカルピン、L-ソホラミン、D-N-オキシソホカルピン、L-Δ7-デヒドロソホラミン、イソソホカルピン、L-13,14-デヒドロソホリジン、D-9a-ヒドロキシマトリン、L-9a-ヒドロキシソホカルピン、L-9a-ヒドロキシソホカルピンN-オキサイド、L-7,8-デヒドロソホラミン、L-9a-ヒドロキシソホラミン、N-メチルシチシンの二量体、ソホリジン、及びD-12-レーマンニン(lehmannine)を含む。それは、2-アルキルクロモン誘導体も含み、2-n-ヘンエイコシル-5,7-ジヒドロキシ-6,8-ジメチルクロモン及び2-n-トリコシル-5,7-ジヒドロキシ-6,8-ジメチルクロモンドミナート、及び2-n-トリデシル-、2-n-ペンタデシル-、2-n-ヘプタデシル-、2-n-ノナデシル-及び2-n-ペンタコシル-5,7-ジヒドロキシ-6,8-ジメチルクロモン類も含まれる。
【0030】
一部の実施形態において、前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。
【0031】
一部の実施形態において、前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0032】
本発明における清浄石灰水は、飽和水酸化カルシウム水溶液を指す。
【0033】
前記ショウガは、Zingiber officinale Roscの新鮮な根茎を指す。それは不規則に塊状であり、若干平らであり、指状の分岐を有し、長さ4~18cm及び厚さ1~3cmである。それの表面は、黄褐色又は灰褐色であり、連結部を有しており、分岐の先端には茎のへこみ又は芽がある。ショウガは質感が脆く、割れやすく、断面が明黄色であり、内皮に明瞭な環状の木目、及び散在した維管束を有する。それは、特別な芳香及び刺激性の味を有する。それは、刺激性及び保温性である。それは、肺、脾臓及び胃の経絡に使用される。それの主要な治療機能は、表証(exterior syndrome)の緩和、冷えの消散、胴体の暖め、鎮吐、痰の消散及び咳の軽減である。それは、風寒による風邪、胃寒による嘔吐、及び寒痰咳の治療に用いられる。
【0034】
ショウガは、数十の揮発性成分、例えばα-ジンギベレン、β-サンタロール、β-フェランドレン、β-ビサボレン、α-クルクメン、ジンギベロール、ペリルアルデヒド、ネラール、ゲラニアール、2-カラネオール(caraneol)、3-カロール(carol)、カンフェン、β-オシメン、α-ベルガモテン、β-ファルネセン、ミルセン、β-ピネン、2-ボルネオール、シトラール、7-メンテン、イソフェンチルアルコール、α-ファルネセン、1,3,3-トリメチルトリシクロ[2.2.1.02、6]ヘプタン、2,6-ジメチル-6-(4-メチル-3-ペンテニル)-ビシクロ[3.1.1]-2-ヘプテン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、1-(1,5-ジメチル-4-ヘキセニル)-4-メチルベンゼン、ガラノラクトンなど;及び辛味成分、例えば6-ギンゲロール、3-ギンゲロール、4-ギンゲロール、5-ギンゲロール、8-ギンゲロール、10-ギンゲロール、12-ギンゲロール、6-ギンゲジオール、4-ギンゲジオール、8-ギンゲジオール、10-ギンゲジオール、6-メチルギンゲジオール(6-ギンゲジオール)、4-ギンゲジオール、8-ギンゲジオール、10-ギンゲジオール、6-メチルギンゲジオール、4-ギンゲジアセテート(gingediacetate)、6-ギンゲジアセテート(gingediacetate)、6-メチルギンゲジアセテート(gingediacetate)、6-ギンゲルジオン、10-ギンゲルジオン、6-デヒドロギンゲルジオン、10-デヒドロギンゲルジオン、6-アセチルギンゲロール、6-ショウガオールなどを含む。ショウガは、多様なアミノ酸、例えばフラノゲルメノン、2-ピペコリン酸及びアスパラギン酸、グルタミン酸、セリンなども含む。
【0035】
一部の実施形態において、前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0036】
一部の実施形態において、前記ショウガ抽出物の前記クララ(Sophora flavescens)抽出物に対する重量比が1:2である。
【0037】
本発明で使用される超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドである。
【0038】
一部の実施形態において、前記超分岐アミノポリマーにおけるアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ12~16モルである。
【0039】
一部の実施形態において、前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤の混合物である。
【0040】
一部の実施形態において、前記非イオン性界面活性剤は、Tween-20、Tween-40及びTween-60のうちの少なくとも一つから選択される。
【0041】
一部の実施形態において、前記アニオン性界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム及びドデシル硫酸カリウムのうちの一つから選択される。
【0042】
一部の実施形態において、前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0043】
本発明を完成するプロセスにおいて、本発明者らは、超分岐アミノポリマー中のアミノ基の含有量が超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ基12~16モルであると、ホルムアルデヒド除去効果を改善することができることを見い出し;本発明者らは、これがアミノ基とホルムアルデヒドの間の相互作用によって引き起こされる可能性があり、それがホルムアルデヒド分子の捕捉を促進することで、他の成分のホルムアルデヒド除去効果が改善されると予想した。しかしながら、超分岐アミノポリマー添加以降長期間にわたる貯蔵後、超分岐アミノポリマーにおける活性基は組成物の色を変える可能性があり、それはユーザーの経験に影響を与える。クララ(Sophora flavescens)をクエン酸水溶液で抽出する時に、本発明者らは、清浄石灰水をクエン酸水溶液と間違えて用い、そして予想外にも、清浄石灰水に浸漬し、それによって抽出した後、クララ(Sophora flavescens)が働いて組成物の変色が防止され得ることを見い出し、その理由は、清浄石灰水がクララ(Sophora flavescens)からの有効物質の溶解を促進した、というものである可能性がある。組成物のホルムアルデヒド除去効果を高めるため、清浄石灰水のクララ(Sophora flavescens)に対する比率をさらに決定する。
【0044】
本発明は、特定の実施例と併せてさらに定義され、特段の断りがない限り、全ての原料は購入されるものである。
【0045】
(実施例)
実施例1
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0046】
前記ショウガ抽出物の前記クララ(Sophora flavescens)抽出物に対する重量比は1:2である。
【0047】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0048】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0049】
前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0050】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0051】
実施例2
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0052】
前記ショウガ抽出物の前記クララ(Sophora flavescens)抽出物に対する重量比は1:2である。
【0053】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0054】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0055】
前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0056】
前記超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N101という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ3.5モルである。
【0057】
実施例3
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0058】
前記ショウガ抽出物に対する前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の重量比は1:2である。
【0059】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。清浄石灰水のクララ(Sophora flavescens)に対する重量比は1:1である。
【0060】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0061】
前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0062】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0063】
実施例4
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0064】
前記ショウガ抽出物に対する前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の重量比は1:2である。
【0065】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は10:1である。
【0066】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0067】
前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0068】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0069】
実施例5
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0070】
前記ショウガ抽出物に対する前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の重量比は1:2である。
【0071】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、脱イオン水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。
【0072】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0073】
前記界面活性剤はTween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0074】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0075】
実施例6
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0076】
前記ショウガ抽出物に対する前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の重量比は1:2である。
【0077】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、クエン酸水溶液に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱及び還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。前記クエン酸水溶液の濃度は、4g/Lである。前記クエン酸水溶液の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0078】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0079】
前記界面活性剤はTween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0080】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0081】
実施例7
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、6%のクララ(Sophora flavescens)抽出物、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0082】
前記ショウガ抽出物に対する前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の重量比は1:2である。
【0083】
前記クララ(Sophora flavescens)抽出物の抽出方法は、クララ(Sophorae flavescentis)を洗浄して清浄とすること、前記クララ(Sophorae flavescentis)を粉砕して粉末とすること、次に、清浄な石灰水に当該粉末を1時間浸漬すること、得られた混合物を3時間加熱・還流すること、当該混合物を冷却してから濾過すること、及び得られた濾液を減圧下に溶媒留去することで乾固させることを含む。前記清浄石灰水の前記クララ(Sophora flavescens)に対する重量比は6:1である。
【0084】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0085】
前記界面活性剤は、Tween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0086】
実施例8
重量パーセントで次の成分:0.6%のクロポプラエッセンシャルオイル、0.5%のティーツリーエッセンシャルオイル、0.3%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)エッセンシャルオイル、0.6%のカラヨモギ(Artemisia apiacea)エッセンシャルオイル、3%のショウガ抽出物、20%のシダレイトスギ(Cupressus funebris)水性抽出物、0.95%の超分岐アミノポリマー、3%の界面活性剤、及び残部の水を含む、抗ウィルス機能及び殺菌機能を有する新規な空気清浄組成物が提供される。
【0087】
前記ショウガ抽出物の抽出方法は、ショウガを洗浄して清浄とすること、当該ショウガを刻んで小片とすること、当該小片をエタノール及び酢酸の混合溶媒とともに3時間還流すること、得られたものを冷却してから濾過すること、及び当該濾液を減圧下に溶媒留去して乾固させることを含む。エタノールの酢酸に対する重量比は5:1である。
【0088】
前記界面活性剤はTween-20及びドデシル硫酸ナトリウムの混合物であり、Tween-20のドデシル硫酸ナトリウムに対する重量比は2:1である。
【0089】
超分岐アミノポリマーは、アミノ末端超分岐ポリアミドであり、Hyper N103という名で、Wuhan Hyperbranched Polymers Science & technology Co., Ltd.から購入される。前記超分岐アミノポリマー中のアミノの含有量は、超分岐アミノポリマー1モル当たりアミノ14モルである。
【0090】
実施例1~8の調製方法は、成分を室温で混和することを含む。
【0091】
1.ホルムアルデヒド除去試験
一定体積の化学的に純粋なホルムアルデヒドを、1m密閉実験チャンバに注入し、チャンバのファンを作動させ、1時間経った直後にサンプルを採取し、実験チャンバ中のガス濃度を初期濃度として調べる。1m密閉実験チャンバで、実施例1~8をそれぞれチャンバに噴霧し、72時間経ったら直ちにサンプルを採取し、実験チャンバでのガス濃度を調べて、それの除去速度を計算する。除去速度=(初期濃度-サンプル濃度)×100%/初期濃度。
【0092】
2.貯蔵試験
実施例1~8の吸光度を、紫外線-可視光分光光度計を用いて190~800nmで測定し、波長468nmでの吸光度をAとして記録し、次に、実施例1~8を2ヶ月間透明密閉容器中に放置し、それの吸光度を190~800nmで再度測定し、波長468nmでのそれの吸光度をAとして記録した。変色率=(A-A)/A×100%。
【0093】
これの試験結果を下記の表に挙げてある。
【0094】
【表1】
【0095】
特段の断りがない限り、本願におけるありとあらゆる例、又は例示的な言語(例:「例えば」)の使用は、本発明をより良く説明するためだけのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。説明における言語は、言及されていない要素が本発明の実施に必要であることを示しているものと理解すべきではない。
【0096】
本発明者らが知る、本発明の実施する上で最良の形態を含む本発明の好ましい実施形態が、本願に記載されている。それらの好ましい実施形態への変更は、前記の記載を読めば当業者には明らかであったであろう。本発明者らは、当業者がそのような変更を適切に用いるものと予想しており、本発明者らは、本明細書に具体的に記載されているものと異なる形で本発明の実施することを意図するものである。従って、本発明は、後述の添付の特許請求の範囲に記載の主題の適用法令によって許容される全ての変更及び均等物の実施を含むものである。さらに、本発明は、本願で特段の断りがない限り、又は文脈によって明瞭に矛盾する記載がない限り、上記要素の全ての可能な改変のあらゆる組み合わせを包含するものである。
【国際調査報告】