(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-12
(54)【発明の名称】ポータブル電子デバイスと一緒に使用するための保持装置及び保持装置を使用する方法
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20220104BHJP
H04M 1/12 20060101ALI20220104BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20220104BHJP
A45C 13/26 20060101ALI20220104BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
H04M1/12 E
H05K5/02 D
A45C13/26 K
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021506264
(86)(22)【出願日】2019-10-18
(85)【翻訳文提出日】2021-03-24
(86)【国際出願番号】 CA2019000148
(87)【国際公開番号】W WO2020077434
(87)【国際公開日】2020-04-23
(32)【優先日】2018-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521046974
【氏名又は名称】ソン,ポー チン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ポー チン
【テーマコード(参考)】
3B045
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
3B045BA26
3B045CE09
3B045DA22
3B045GB02
3B045GD05
4E360AB42
4E360AB43
4E360AC23
4E360AD03
4E360AD08
4E360AD12
4E360AD17
4E360BB12
4E360BB17
4E360BB20
4E360BC03
4E360BC06
4E360EA23
4E360EC05
4E360EC11
4E360EC13
4E360EC14
4E360EC16
4E360ED03
4E360ED04
4E360ED06
4E360ED07
4E360ED23
4E360ED28
4E360GA03
4E360GA08
4E360GB26
4E360GB46
4E360GC03
4E360GC08
5K023AA07
5K023BB02
5K023KK07
5K023MM03
5K023PP13
(57)【要約】
保持装置及び方法は、ポータブル電子デバイスを固定及び支持するために使用され得る。本装置はポータブル電子デバイスの後面に沿って適合するベースプレートを有する。ベースプレートは上部ベースプレート表面及び底部ベースプレート表面を有する。本装置は、上部ベースプレート表面に沿って適合するストリップを有する。本装置は、上部ベースプレート表面にフレームを有する。フレームは開口を画定する。本装置は、ヒンジ接続を形成し、ストリップをベースプレートに固定する、ピン及び凹部を有する。ストリップは、開口の内部の係合位置から解放位置に(またはその逆に)移動可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル電子デバイスと一緒に使用するための保持装置であって、前記保持装置は、
前記ポータブル電子デバイスの後面に沿って適合するベースプレートであって、前記ベースプレートは上部ベースプレート表面及び底部ベースプレート表面を含む、ベースプレートと、
前記上部ベースプレート表面に沿って適合するストリップと、
前記上部ベースプレート表面のフレームであって、開口を画定する、フレームと、
前記ストリップを前記ベースプレートに固定するためのピンと、及び、
前記ピンを受けるための複数の凹部と、
前記ストリップは前記ストリップ開口の内部の係合位置と解放位置との間で移動可能である、保持装置。
【請求項2】
前記ストリップは、
先端と、
後端と、
前記先端と前記後端との間の把持部と、
前記先端の前方の翼と、及び、
前記把持部と前記翼との間の折曲部と、
を含む、請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
前記把持部は前記ストリップの把持を容易にする隆起を含む、請求項2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記ピンは前記ストリップの前記後端に固定される、請求項2に記載の保持装置。
【請求項5】
前記ストリップは可撓性の弾力材を含む、請求項1に記載の保持装置。
【請求項6】
前記フレームはU字形状を含む、請求項1に記載の保持装置。
【請求項7】
ポータブル電子デバイスを支持する方法であって、
請求項1に記載の保持装置を提供することと、
前記保持装置を前記ポータブル電子デバイスに添着することと、
前記ロック機構が前記ピンと係合するまで、前記ストリップを前記チャネルに沿って摺動させることによって、前記保持装置を係合位置に移動させることと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル電子デバイス及びデバイスのケースの分野に関する。より具体的には、本発明は、ポータブル電子デバイス及びデバイスホルダと一緒に使用される保持機構に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スマートフォン及びタブレット等のポータブル電子デバイスは、長年にわたって、われわれの文化に存在してきた。それらのデバイスを支持する技術は、飛躍的な速さで進化し続け、さらに、デバイス自体の重要な特性、主に、本体構造、カバー、及びケースは、大きく、機能的観点から見過ごされてきた。デバイスの固有機能にかかわらず、あらゆる場合における使用中のある時点で、ほとんどのデバイスを持ち上げ及び手で持つ必要があり、または表面で安定させる必要がある。たいてい、これは、Bluetooth(登録商標)またはヘッドセットを使用するときでさえも当てはまる。多くの人気があるデバイスの増え続けるアプリケーション及び上でマルチタスク能力により、長時間、ハンドセット及びポータブル電子デバイスを、手で持ち、保持し、安定させる必要がある。
【0003】
これは、ハンドセットのユーザの手全体を使わないで、デバイスを保持する便利な方法の必要性を提示する。現在、いくつかのデバイスは手全体を必要とするハンドルを有するが、いくつかのデバイスは、ハンドルを保持する場所を有しない。例えば、現在、販売されているほとんどのスマートフォンは、前面でより大きいディスプレイ及び仮想キーパッドに適合するために、長方形のブロックの形状をとる。これらのデバイスは、特に、長時間保持するときに、またはケースもしくはポケットから取り外そうとするとき、大きく及び扱いにくい。
【0004】
いくつかのデバイスに関して、デバイスの実際の形状の内部にケーシングまたは背面のより薄い中間部を組み込むことによって、問題を解決しようとしている。他のデバイスは、デバイスの側面にグリップを追加している。いくつかのデバイスは、首または手首の周りで装着できるランヤードを含む。さらには、ベルトにクリップ留めできるケースが含まれている。さらに、これらのモデルの全てに関して、手全体を占有しないで使用しながらデバイスを機能的位置に維持することについての重要な問題が見過ごされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
保持装置及び方法は、ポータブル電子デバイスを固定及び支持するために使用され得る。本装置はポータブル電子デバイスの後面に沿って適合するベースプレートを有する。ベースプレートは上部ベースプレート表面及び底部ベースプレート表面を有する。本装置は、上部ベースプレート表面に沿って適合するストリップを有する。本装置は、上部ベースプレート表面にフレームを有する。フレームは開口を画定する。本装置は、ヒンジ接続を形成し、ストリップをベースプレートに固定する、ピン及び凹部を有する。ストリップは、開口の内部の係合位置と解放位置との間で移動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の前面等角図である。
【
図2】本装置の実施形態による、解放構成から係合構成に移行している途中の装置の前面等角図である。
【
図3】本装置の実施形態による、係合構成にある装置の前面等角図である。
【
図4】本装置の実施形態による、装置の後面図である。
【
図5】本装置の実施形態による、装置の前面図である。
【
図6】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の上面図である。
【
図7】本装置の実施形態による、係合構成にある装置の上面図である。
【
図8】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の側面図である。
【
図9】本装置の実施形態による、係合構成にある装置の側面図である。
【
図10】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の反対側の側面図である。
【
図11】本装置の実施形態による、係合構成にある装置の反対側の側面図である。
【
図12】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の前端の拡大側面図である。
【
図13】本装置の実施形態による、解放構成から係合構成に移行している途中の装置の前端の拡大側面図である。
【
図14】本装置の実施形態による、解放構成から係合構成に移行しているときの装置の前端の拡大側面図である。
【
図15】本装置の実施形態による、解放構成にある装置の前端の拡大上面図である。
【
図16】本装置の実施形態による、解放構成から係合構成に移行しているときの装置の前端の拡大上面図である。
【
図17】本装置の実施形態による、係合構成にある装置の前端の拡大上面図である。
【
図18】本装置の実施形態による、
図13の装置の拡大側面等角図である。
【
図19】本装置の実施形態による、解放構成にある
図1の装置の後端の拡大等角図である。
【
図20】本装置の実施形態による、係合構成にある
図2の装置の後端の拡大等角図である。
【
図21】本装置の実施形態による、
図1の装置のベースプレートの上面図である。
【
図22】本装置の実施形態による、
図22のベースプレートの前端の拡大側面等角図である。
【
図23】本装置の実施形態による、
図1の装置のベースプレートの等角図である。
【
図24】本装置の実施形態による、
図1の装置のベースプレートの前端の後面等角図である。
【
図25】本装置の実施形態による、
図1の装置のベースプレートの前端の前面等角図である。
【
図26】本装置の実施形態による、
図1の装置のストリップの上面図である。
【
図27】本装置の実施形態による、
図1の装置のストリップの底面図である。
【
図28】解放構成から係合構成に移行する
図1の装置の構成を示す。
【
図29】本装置の実施形態による、
図1の装置の分解図である。
【
図30】係合構成にある、ポータブル電子デバイスのスタンドとして使用される
図1の装置の実施形態を示す。
【
図31】係合構成にある、ポータブル電子デバイスの保持機構として使用される
図1の装置の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1~
図29は、ポータブル電子デバイス10と一緒に使用するための保持装置1の実施形態を示す。装置1は、例えば、本装置が使用中ではない場合と、本装置が使用中である場合があり、各々、例えば、使用中ではない、及び、使用中に、係合位置と解放位置との間で移動可能である。係合構成では、本装置は、
図28~
図29、
図32で示されるように人の手で、または
図31に示されるようにテーブルまたはデスク等の表面で、ポータブル電子デバイスを保持するまたは安定させることを容易にする。
【0008】
図1~
図3を参照すると、一実施形態では、保持装置1は、細長ベースプレート20と、ストリップ30と、ベースプレート20の後端においてストリップをベースプレート20に固定するピン60と、本装置を係合構成に固定するロック機構80とを有する。ベースは、携帯電話等のポータブル電子デバイスの表面に添着され得る。
【0009】
一実施形態では、ベースプレート20は、固体金属材料から作られた細長プレートである。ベースプレート20は、上面と、底面(図示しない)と、凹部60と、ベースプレート20の上面の外周を延在するフレーム50とを有する。一実施形態では、フレーム50はU字形状を有し、「U」字の2つのアームの間でチャネルまたは開口40を形成し、本装置が使用中ではないときにストリップ30を受ける及び収容するようにサイズ決定されている。U字形フレームの側部材は、
図6に示されるように、フレーム50の側面全体に沿って、または代わりに、フレーム50の側面の一部だけに沿って延在し得る。したがって、本装置が使用中ではないとき(すなわち、解放構成にあるとき)、ストリップ30は、開口40の内部のベースプレートの上部で及びベースプレートに沿って置かれるように構成される。代替として、ベースプレート20自体が、ポータブルデバイスケースに交換され得、それにより、ベースプレート及びフレームはケースと一体的に形成される。
【0010】
一実施形態では、ストリップ30は、高降伏強度がある弾力材(例えば、301スプリングテンパーステンレス鋼、Mn鋼、バネ鋼等)から作られた細長い薄い可撓性ストリップである。代替として、ストリップ30は、ステンレス鋼(例えば、301ステンレス鋼)の1つの連続要素から作られ得る。また、ストリップ30は、先端22、後端26、先端と後端との間に把持部28、先端の前方の翼24、及び翼24と把持部28との間で先端22の前方に折曲部23を有する。ロック機構80は、折曲部23及び翼24を組み合わせたものであり、開口40の内部で係合構成にある装置を固定するために、ヒンジバーまたはピン62と係合する。
【0011】
ストリップ30は、ベースプレート20の後端に位置するピン60によってベースプレート20に固定される。一実施形態では、ストリップの後端はピン60の周りに巻着される。ピン60は、U字形フレーム50の底部において開口40の内部で凹部60によってベースプレート20に固定され、ストリップ30とベースプレート20との間でヒンジ接続を形成する。本装置が係合位置と解放位置との間で移動するとき、ストリップ30はピン60の周りで回転する。
【0012】
一実施形態では、ピン60,62(すなわち、ヒンジバー)は、凹部64,66によってベースプレート20に添着される。ピン60及び凹部64はU字形チャネル40の底部に位置する一方、ピン64は凹部の近くに位置する。
【0013】
上記に説明したように、装置は、解放位置と係合位置との間で移動可能である。
図1は、例えば、本装置が格納され使用中ではないときの解放構成にある装置の前面等角図である。解放構成では、本装置の構成要素は、相互に対して平坦に置かれる。ストリップ30は直線状であり、ベースプレート20の開口40の内部で延在し、開口40の内部に置かれている。
図2及び
図3は、例えば、装置が使用中のときの係合構成にある装置の前面等角図である。係合構成では、本装置は、ポータブル電子デバイスを保持するまたは安定させることを容易にするハンドルまたはスタンドとして機能する。ストリップ30は、ロック機構80によって、曲がった弓状構成に固定される。
【0014】
図4及び
図5は、各々、本装置の実施形態による解放構成にある装置の後面図及び側面図である。
図4は、ベースプレート20の後端及びフレーム50の底部を示す。
図5は、ベースプレート20の前端と、U字形フレーム50の上部と、ストリップの折曲部23とを示す。
【0015】
図6及び
図7は、各々、本装置の実施形態による、解放構成及び係合構成にある装置の上面図であり、ベースプレート20、ストリップ30、フレーム50、及びピン60,62を示す。一実施形態では、フレーム50はU字形状を有し、開口は底部及び「U」字の側面によって囲まれたチャネルである。ストリップ30は、U字形フレーム50によって囲まれたチャネル40の内部でピッタリと置かれている。ピン62は、ストリップ30をベースプレート20に固定する。一実施形態では、本装置は、解放構成から係合構成に(またはその逆に)ストリップ30を移動させることを容易にする把持部28を覆うスリーブ72を有する。把持部及び/またはスリーブ72は、解放構成から係合構成に(またはその逆に)ストリップを移動させることをさらに容易にする複数の隆起74を有し得る。代替として、
図1~
図3の実施形態に示されるように、本装置はスリーブまたは隆起を有しない。スリーブ72はシリコーンから作られ得る。スリーブ72は、チャネル40の内部で解放構成から係合構成に(またはその逆に)ストリップ30を把持し及びそれを移動させることを容易にする隆起74a,74b,74c,74dを有する。一実施形態では、ストリップ30の先端22は、また、チャネル40の内部で解放構成から係合構成に(またはその逆に)ストリップ30の先端22を把持及び摺動することを容易にする、ストリップ30の先端22で折曲部23に隣接する隆起76を有し得る。
図7を参照すると、係合構成にあるとき、折曲部23がピン64と係合するまで、ストリップは開口40の内部でベースプレート20を横断して横方向に移動している。
【0016】
図8~
図9は、各々、本装置の実施形態による解放構成及び係合構成にある装置の側面図であり、ベースプレート20、フレーム50、ストリップ30、折曲部22、ストリップ30の先端22の隆起76、及びストリップ30の把持部28を示す。
図10~
図11は、各々、
図8~
図9の装置の反対側の側面図であり、ベースプレート20、フレーム50、ストリップ30、折曲部22、ストリップ30の先端22の隆起76、及びストリップ30の把持部28を示す。
【0017】
図12~
図14は、本装置の実施形態による、チャネル40の内部で、解放構成から係合構成に移行しているときの装置の前端の拡大側面図である。
図18は、本装置の実施形態による、
図13の装置の拡大側面等角図である。
【0018】
一実施形態では、本装置は、ベースプレート20、フレーム50、ストリップ30、折曲部22、ストリップ30を把持することを容易にする隆起62、スリーブ72、及びスリーブ72の隆起74を有する。
図12を参照すると、一実施形態では、解放構成において、ストリップ30及びベースプレート20の長さは同じまたはほぼ同じである。ストリップ30はベースプレート20に対して平坦に置かれ、折曲部22はベースプレート20の前端と同一平面にある。
【0019】
図12では、本装置は解放構成である。翼はベースプレートに対して平坦である。本装置を係合構成に移行するために、ストリップ30の折曲部28をピン64と係合し、折曲部28を適所に固定するために、チャネル40の内部で、ベースプレート20の後方に向かう方向に(すなわち、矢印の方向に)ストリップを押す力(例えば、F
1またはF
2)がストリップ30の先端22に加えられる。
図13を参照すると、力Fは、ストリップ30をベースプレート20から離れるように上向きに押し、翼24は、ベースプレート20に対して平坦のままであり、ストリップ30と翼24との間で角度Aを形成する。力F及び角度Aは直接関係している。
図14に示されるように、力Fが増加するについて、ストリップ30が翼から離れるように上向きに押され、折曲部がピン60に当接するまで、ストリップ30とベースプレート20との間の角度Aが増加する。
図14を参照すると、折曲部がピン60に当接するとき、翼のバネは、ストリップ30の底面に対して後退する。
図14は本装置の側面図を示し、ストリップ30の折曲部22はピン64と係合し、翼はストリップ30の底面に対して平坦であり、これにより、ストリップを適所に一緒にロックし、係合構成に本装置を固定する。
【0020】
図15、
図16、及び
図17は、本装置の実施形態による装置の前端の拡大上面図であり、ベースプレート20、ピン64、フレーム50、把持部28にスリーブ72及び隆起74a,74b,74c,74dを伴うストリップ30、折曲部22、及びストリップ30の先端22の隆起76を示す。
図15及び
図17は、各々、解放構成及び係合構成にある装置の前端の拡大上面図を示す。
図16は、本装置の実施形態による、チャネル40の内部でベースプレート20に沿って、解放構成から係合構成に移行しているときの装置の前端の拡大上面図を示す。係合構成(
図17及び
図18)では、ストリップは、ピン64の周りで折曲部22と係合することによって適所にロックされる。
【0021】
図19及び
図20は、本装置の実施形態による、解放構成にある
図1の装置の後端26の拡大等角図である。一実施形態では、スリーブ72はストリップ30を囲み、ストリップ30の後端はピン60の周りに巻着され、ピン60は、U字形チャネル40の底部においてU字形フレーム50の凹部(図示しない)によってベースプレート20に固定される。また、
図19及び
図20は、本装置が係合位置と解放位置との間で移動するときに、ストリップ30がピン60の周りでどのような状態で回転するかを示す。
【0022】
図21~
図25は、本装置の実施形態による、
図1の装置のベースプレート20を示す。
図21及び
図23は、各々、ベースプレート20の上面図及び等角図であり、ピン60,62、傾斜面68、フレーム50、及びフレーム50によって形成されるチャネル40を示す。
図22は、
図21のベースプレート20の前端の拡大側面等角図であり、ピン60、凹部64、傾斜面68、及びチャネル40を示す。
図24及び
図25は、各々、
図22のベースプレートの前端の後面等角図及び前面等角図である。
【0023】
図26及び
図27は、各々、本装置の実施形態による、
図1の装置のストリップ30の上面図及び底面図である。
図26は、ストリップ30の隆起74を示す。
【0024】
図28は、折曲部22がピン62と係合するまで、チャネル40の内部で、ストリップ30を摺動させることによって、解放構成から係合構成に移行している
図1の装置の構成を示す。
【0025】
図29は、本装置の実施形態による、
図1の装置の分解等角図である。一実施形態では、本装置は、ピン60,62の位置を固定し、ストリップ30を収容するためのベースプレート20と、ベースプレートをポータブル電子デバイス(図示しない)に取り付ける接着層(例えば、テープ)と、U字形フレームの側部材の間でチャネル40を画定する、ベースプレート20の上部にU字形フレーム50を伴うベースプレート20と、ベースプレート20の内部で形成される凹部64,66の内部に適合するピン60,62と、ストリップ30と、解放構成から係合構成に(またはその逆に)ストリップを把持し及びそれを移動させることを容易にする隆起74を伴うスリーブ72とを有する。スリーブは、軟質の保護剤(シリコーン、ゴム、布等)から作られ得る。
【0026】
図30及び
図31は、各々、ポータブル電子デバイスと一緒に使用するために、係合構成にある、スタンド及び保持機構として使用中の
図1の装置の別の実施形態を示す。スタンドとして使用されるとき、本装置はポータブル電子デバイスを安定させ、ユーザが手を使わないでデバイスを使用することを可能にする。ホルダとして使用されるとき、本装置は、ユーザがデバイスをより容易に把持し、デバイスがユーザの手から落下するリスクを軽減することを可能にすることによって、デバイスを安定させる。
【国際調査報告】