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特表2022-503524加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-12
(54)【発明の名称】加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/00 20060101AFI20220104BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20220104BHJP
   A45D 40/20 20060101ALI20220104BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
A45D33/00 650Z
A45D34/04 525B
A45D40/20 Z
B65D83/00 J
B65D83/00 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021506300
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(85)【翻訳文提出日】2021-02-04
(86)【国際出願番号】 KR2019011798
(87)【国際公開番号】W WO2020204278
(87)【国際公開日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0040064
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520158643
【氏名又は名称】ワールド スポンジ マニュファクチャリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オン、ソン デ
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PA02
3E014PC08
3E014PD12
3E014PE25
3E014PF10
(57)【要約】
本発明は加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器であり、中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部(110)を備える胴体部(100)と、前記胴体部(100)の材料収納部(110)を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管の内部に配置された隔壁(230)の一側には排気通孔(220)が形成され、他側には材料流入通孔(240)が形成される供給部(200)と、前記胴体部(100)の一端で前記供給部(200)の入口(210)と連通するように結合され、前記供給部(200)に空気を注入する加圧部材(300)と、前記胴体部(100)の他端で前記供給部(200)の出口(260)と連通するように結合され、前記材料流入通孔(240)を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材(400)とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部を備えた胴体部と、
前記胴体部の材料収納部を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管の内部に配置された隔壁の一側には排気通孔が形成され、他側には材料流入通孔が形成される供給部と、
前記胴体部の一端で前記供給部の入口と連通するように結合され、前記供給部に空気を注入する加圧部材と、
前記胴体部の他端で前記供給部の出口と連通するように結合され、前記材料流入通孔を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材と、を含むことを特徴とする、加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項2】
中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部を備えた胴体部と、
前記胴体部の材料収納部を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管には複数の材料流入通孔が形成される供給部と、
前記胴体部の一端で前記供給部の入口と連通するように結合され、前記供給部に空気を注入する加圧部材と、
前記胴体部の他端で前記供給部の出口と連通するように結合され、前記材料流入通孔を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材と、を含むことを特徴とする、加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項3】
前記胴体部は、前記加圧部材が装着される装着部を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項4】
前記排気通孔の上面には、外側に突出した第1排出ガイド部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項5】
前記排気通孔と対向する材料収納部の内面には、内側に突出した第2排出ガイド部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項6】
前記供給部の内部には逆流防止部材が配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項7】
前記逆流防止部材はフィルター部材及びブラシ部材の少なくとも一つの部材であることを特徴とする、請求項6に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項8】
前記逆流防止部材は螺旋状に配置されることを特徴とする、請求項7に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項9】
前記供給部の出口には噴射ノズルが結合され、前記噴射ノズルは前記タッチ部材に備えられた内側装着部に装着されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項10】
前記噴射ノズルは、供給部の長手方向又は斜線方向に配置される複数のノズル吐出部が離隔して形成されることを特徴とする、請求項9に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項11】
前記加圧部材は伸縮運動の可能な蛇腹構造体として構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項12】
前記加圧部材の外側にはカバーを備えることを特徴とする、請求項11に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項13】
前記蛇腹構造体の側面には、皺構造の伸縮運動をガイドするように側面に配置される弾性スプリングをさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【請求項14】
前記加圧部材の排出口には逆流防止チェックバルブを備え、前記加圧部材の一側には空気が流入するエアホールを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチ部材が結合された化粧品容器に関するものである。具体的には、加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラシ、バフ又はスポンジなどのタッチ部材に化粧品材料を伝達する構造を含んでいる化粧品容器があった。
【0003】
従来技術の事例として、発明の名称が‘分散部を有する化粧容器’である韓国特許登録第10-0841441号がある。このような従来技術は、既存に化粧品材料とタッチ部が別個に備えられるものを単に同じ容器に組み合わせたものである。
【0004】
このような化粧品容器は、使用者が容器を振って化粧品材料をタッチ部に伝達しなければならない不便さがあった。また、パウダー(powder)などの粉末化粧品材料の場合、凝集して固まる性質があるが、このように凝集すれば排出が困る問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許登録第10-0841441号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明による加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器は次のような解決課題を有する。
第一、加圧部材をポンピングして加圧空気を注入し、加圧空気を用いて化粧品材料をタッチ部材に伝達しようとする。
第二、凝集した化粧品材料を加圧空気の流れによって所定程度に粉砕させようとする。
第三、反復ポンピング動作によって空気が逆流すれば化粧品材料も逆流することがあるので、このような逆流現象を防止しようとする。
第四、化粧品材料をタッチ部材に均一に噴射させるようにする。
本発明の解決課題は以上で言及したものに限定されず、言及しなかった他の解決課題は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器の第1実施例は、中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部を備えた胴体部と、前記胴体部の材料収納部を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管の内部に配置された隔壁の一側には排気通孔が形成され、他側には材料流入通孔が形成される供給部と、前記胴体部の一端で前記供給部の入口と連通するように結合され、前記供給部に空気を注入する加圧部材と、前記胴体部の他端で前記供給部の出口と連通するように結合され、前記材料流入通孔を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材とを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明による加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器の第2実施例は、中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部を備えた胴体部と、前記胴体部の材料収納部を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管には複数の材料流入通孔が形成される供給部と、前記胴体部の一端で前記供給部の入口と連通するように結合され、前記供給部に空気を注入する加圧部材と、前記胴体部の他端で前記供給部の出口と連通するように結合され、前記材料流入通孔を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材と、を含むことを特徴とする。
本発明において、前記排気通孔の上面には、外側に突出した第1排出ガイド部を備えることができる。
本発明において、前記排気通孔と対向する材料収納部の内面には、内側に突出した第2排出ガイド部を備えることができる。
本発明において、前記供給部の内部には逆流防止部材が配置されることができる。
本発明において、前記逆流防止部材はフィルター部材及びブラシ部材の少なくとも一つの部材であることが好ましい。
本発明において、前記逆流防止部材は螺旋状に配置されることができる。
本発明において、前記供給部の出口には噴射ノズルが結合され、前記噴射ノズルは前記タッチ部材に備えられた内側装着部に装着されることができる。
本発明において、前記噴射ノズルは、供給部の長手方向又は斜線方向に配置される複数のノズル吐出部が離隔して形成されるこができる。
本発明において、前記加圧部材は伸縮運動の可能な蛇腹構造体として構成されることができる。
本発明において、前記加圧部材の外側にはカバーを備えることができる。
本発明において、前記蛇腹構造体の側面には、皺構造の伸縮運動をガイドするように側面に配置される弾性スプリングをさらに備えることができる。
本発明において、前記加圧部材の排出口には逆流防止チェックバルブを備え、前記加圧部材の一側には空気が流入するエアホールを備えることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明による加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器は次のような効果を有する。
第一、蛇腹構造体などの加圧部材のポンピングによって発生する加圧空気を用いて化粧品材料を効果的にタッチ部材に伝達する効果がある。
【0010】
第二、供給部の排気通孔から出た加圧空気が化粧品材料流入通孔に流入するうち、空気の流れによって凝集した化粧品材料が互いに衝突して一部が粉砕される効果がある。
第三、供給部の内部に逆流防止部材を配設することにより、逆流する空気とともに化粧品材料が逆流することができないように遮断する効果がある。
第四、噴射ノズルのノズル吐出部の噴射角度、直径などを調節して均一に噴射する効果がある。
本発明の効果は以上で言及したものに限定されず、言及しなかった他の効果は以下の記載から当業者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1aは本発明による化粧品容器の斜視図、図1bは図1aの縦断面図である。
図2図1bを分析した図である。
図3】本発明による供給部及び加圧部材を示す図である。
図4図3の縦断面図である。
図5図4の供給部の排気通孔、隔壁及び材料流入通孔を示す部分拡大図である。
図6図6aは、図3図5の構成によって加圧空気及び化粧品材料が移動することを示す図、図6bは、第1排出ガイド部をさらに備えた実施例を示す図、図6cは第2排出ガイド部をさらに備えた実施例を示す図である。
図7】本発明による逆流防止部材が供給管の内部に配置されたものを示す図である。
図8】本発明による噴射ノズル及びノズル吐出部の実施例を示す図である。
図9】本発明による加圧部材の一実施例であって、逆流防止チェックバルブ及びエアホールを備えた実施例を示す図である。
図10】本発明による加圧部材の実施例であって、カバー及び弾性スプリングを備えた実施例を示す図である。
図11】本発明の他の実施例であって、供給管に内部隔壁を備えない実施例を示す図である。
図12】本発明の他の実施例であって、供給管に内部隔壁を備えない実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明による加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器の第1実施例は、中が空いている中空状に形成され、内部に化粧品材料収納部を備えた胴体部と、前記胴体部の材料収納部を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管の内部に配置された隔壁の一側には排気通孔が形成され、他側には材料流入通孔が形成される供給部と、前記胴体部の一端で前記供給部の入口と連通するように結合され、前記供給部に空気を注入する加圧部材と、前記胴体部の他端で前記供給部の出口と連通するように結合され、前記材料流入通孔を通して流入した化粧品材料が伝達されるタッチ部材とを含むことを特徴とする。
【0013】
以下、添付図面に基づき、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施例を説明する。本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に理解することができるように、後述する実施例は本発明の概念と範囲を逸脱しない範疇内で多様な形態に変形可能である。できるだけ、同一又は類似の部分は図面で同じ図面符号で示す。
【0014】
本明細書で使われる専門用語はただ特定の実施例を言及するためのものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。ここで使われる単数形態は、文句がこれとはっきりと反対の意味を示さない限り、複数形態も含む。
【0015】
本明細書で使われる“含む”の意味は特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素及び/又は成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分及び/又は群の存在又は付加を排除するものではない。
【0016】
本明細書で使われる技術用語及び科学用語を含む全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。前もって定義された用語は関連技術文献と現在開示された内容に合う意味を有するものとさらに解釈され、定義しない限り、理想的な又は非常に公式的な意味と解釈されない。
【0017】
本発明による化粧品材料は流動可能な材料である粉末状(powder)の化粧品材料及び液状(liquid)の化粧品材料を含む。ただ、発明の容易な説明のために、図面などでは粉末状の化粧品材料を例として説明しようとする。
本発明は加圧された空気が注入される供給管の内部に隔壁を備える第1実施例と、隔壁を備えていない第2実施例とに区分されることができる。
以下では、図面に基づいて本発明の第1実施例を説明しようとする。
図面に示す上下左右方向を基準に本発明の構造及び動作を説明する。しかし、図面に示す方向に限定されるものではない。
図1aは本発明による化粧品容器の斜視図、図1bは図1aの縦断面図である。図2図1bを分析した図である。
【0018】
本発明による化粧品容器は加圧空気によって化粧品材料が伝達されるタッチ部材を含む化粧品容器であり、胴体部100、供給部200、加圧部材300及びタッチ部材400を含む。
本発明による胴体部100は中が空いていう中空状のものであり、内部に化粧品材料収納部110を備えることができる。
【0019】
本発明による供給部200は胴体部100の材料収納部110を貫通するように配置され、中空管状に形成され、中空管の内部に配置された隔壁230の一側には排気通孔220が形成され、他側には材料流入通孔240が形成されることができる。
【0020】
本発明による加圧部材300は胴体部100の一端で前記供給部200の入口210と連通するように結合され、前記供給部200に加圧空気を注入することができる。
【0021】
本発明によるタッチ部材400は胴体部100の他端で前記供給部200の出口260と連通するように結合され、前記材料流入通孔240を通して流入した化粧品材料を加圧空気とともに伝達することができる。
【0022】
図6aは図3図5の構成によって加圧空気及び化粧品材料が移動することを示し、図6bは第1排出ガイド部をさらに備えた実施例を示し、図6cは第2排出ガイド部をさらに備えた実施例を示す。
【0023】
図6aに示すように、加圧部材300によって加圧された空気は供給管200の上部から下部に移動する。移動する空気は排気通孔220を通して排出される。排気通孔220を通過した空気も隔壁230にぶつかって前進することができなくて排気通孔220を通して排出される。
【0024】
排気通孔220を通して排出された空気は粉末(powder)化粧品材料Xなどを収納した材料収納部110から高圧力で排出される。排出された空気は化粧品材料流入通孔240を通して再び供給管200に流入する。この際、流入した空気には多量の粉末化粧品材料Xが含まれており、噴射ノズル270に移動する。
【0025】
一方、排気通孔220から出た空気が再び材料流入通孔240に流入する過程で空気は強く混合されながら回転などを行うことになる。このような空気の流れにより、材料収納部110に固まったか凝集した状態になった粉末は互いに衝突することによって破砕又は粉砕されることができる。
本発明は、粉末の相互衝突を用いて、タッチ部材400に噴射される材料を微細粉末状態になるようにすることを特徴とする。
空気の流れによる粉末材料Xの相互衝突を活性化するために、本発明は排出ガイド部をさらに備えることができる。
【0026】
図6bに示すように、排気通孔220の上側には外側に突出した第1排出ガイド部221を備え、排出された空気が上側に移動せずに下側に移動するようにガイドする。
【0027】
また、図6cに示すように、排気通孔220と対向する材料収納部110の内面には内側に突出した第2排出ガイド部111を備え、排出された空気が上側に移動せずに下側に移動するようにガイドする。
【0028】
強い圧力で排出された空気が排気通孔220と材料流入通孔240との間の区間で強い流れを維持するようにし、当該区間で粉末材料Xの相互衝突を最大限誘導しようとする。
【0029】
一方、図6cに示すように、排気通孔220は複数で備えることができ、材料流入通孔240も複数で備えることができる。適切な通孔の個数、直径、間隔などは加圧空気の圧力、材料の噴射量などを総合的に考慮して選択することができる。
図7a~図7dは本発明による逆流防止部材が供給管の内部に配置されたものを示す。
【0030】
加圧部材をポンピングして空気を加圧する場合、ポンピング動作によって空気は下側に移動したり上側に移動したりすることを繰り返すことができる。空気が下側に、すなわち順方向に移動することは本発明で活用しようとする流れである。しかし、空気が上側に、すなわち逆方向に逆流することは本発明で防止しようとする流れである。
【0031】
排気通孔220から出た空気は粉末材料を含むことになる。粉末材料を含む空気が再び排気通孔220に逆流し、さらに供給管200に沿って逆流して加圧部材300まで到逹することができる。
図9に示すように、蛇腹構造体311からなる加圧部材の皺間の空間Aに化粧品材料Xが積もることができる。
【0032】
このような逆流が発生すれば、加圧部材などの作動を妨げてポンピング不良の原因になることがある、また使用者に使われるべき材料が内部に蓄積する問題点が発生する。
したがって、空気の逆流を防止することは本発明において非常に重要な要素である。
よって、本発明による供給部200の内部には逆流防止部材250が配置されることが好ましい。
本発明による逆流防止部材250は、フィルター部材251及びブラシ部材252の少なくとも一つの部材であることができる。
【0033】
図7aは薄いフィルター膜(thin filter membrane)状の複数のフィルター部材251が逆流防止部材250として供給管200の内部に離隔して配置される実施例を示す。
図7bはブラシ(brush)状の複数のフィルター部材252が逆流防止部材250として供給管200の内部に離隔して配置される実施例を示す。
一方、逆流防止部材250が化粧品材料の逆流を防止することも重要であるが、加圧空気が順方向に注入されることも本来の機能上非常に重要であろう。
本発明は、逆流防止部材250が加圧空気の順方向移動を妨げないように、螺旋状(spiral)に形成されることも可能である。
【0034】
螺旋状の逆流防止部材は、供給管200の内部の加圧空気の流れを螺旋方向に誘導しながら加圧空気が円滑に移動するようにする機能をする。もちろん、空気に含まれた化粧品材料の逆流もフィルタリングしながら防止することができる。
【0035】
図7cは薄いフィルター膜(thin filter membrane)状のフィルター部材251が逆流防止部材250として供給管200の内部に螺旋状に配置される実施例を示す。
図7dはブラシ(brush)状のフィルター部材252が逆流防止部材250として供給管200の内部に螺旋状に配置される実施例を示す。
【0036】
一方、空気の逆流防止のために、本発明は、加圧部材300にも次の構成をさらに備える。図9は本発明による加圧部材の一実施例であって、逆流防止チェックバルブとエアホールを備えた実施例を示す。
【0037】
加圧部材300の排出口320には逆流防止チェックバルブ330を備えることができる。また、加圧部材300の一側には空気が流入するエアホール340を備えることができる。
【0038】
図9に示すように、蛇腹構造体310の加圧部材300が下方にポンピングされて加圧空気が順方向に供給管200に注入されるとき、逆流防止チェックバルブ330は下方に移動しながら排出口320を開放し、加圧空気が逆方向に逆流すれば逆流防止チェックバルブ330は上方に移動して排出口320を閉鎖するようになる。
排出口320が閉鎖すれば、蛇腹構造体310の内部に次回にポンピングすべき空気の流入がさらに必要になる。
【0039】
本発明によるエアホール340は、このような状況で、蛇腹構造体310の内部に新しい空気を供給する通路の役割をする。もちろん、蛇腹構造体310が下方に移動しながらポンピングするとき、エアホール340を通して空気が漏出してはいけないので、エアホール340も空気の流れを一方向に制御するエアチェックバルブの構造を有することが好ましい。
図8a及び図8bは本発明による噴射ノズル及びノズル吐出部の実施例を示す。
【0040】
本発明において、供給部200の出口260には噴射ノズル270が結合され、前記噴射ノズル270は前記タッチ部材400に備えられた内側装着部410に装着されることができる。また、タッチ部材400を胴体部200に安定的に装着させるための空間であるタッチ部材装着部130が形成されることが好ましい。
本発明による噴射ノズル270は、供給部の長手方向又は斜線方向に配置される複数のノズル吐出部271が離隔して形成されることができる。
ノズル吐出部271の個数、配置角度、長さ、直径などは結合されるタッチ部材400との相関関係によって決定することが好ましい。
【0041】
また、加圧空気が直線形に噴射されれば、使用者の目に化粧品材料が伝達される危険性もあるので、ノズル吐出部271の配置角度は、排出圧力などの排出条件を考慮して、供給部の長手方向である直線方向又は斜線方向に適切に配置することが好ましい。
【0042】
本発明によるタッチ部材400は、ブラシ(brush)、バフ(puff)及びスポンジ(sponge)などの多様な形態が可能であり、化粧品材料の特性、化粧方法などによって選択することができる。
【0043】
本発明による加圧部材300は伸縮運動の可能な蛇腹構造体310として構成されることができる。ポンピング(pumping)作動を容易にする構造が蛇腹構造であり、弾性材料の弾性を用いるなどの多様な方法で空気を加圧する部材を使うことができる。
図10は本発明による加圧部材の実施例であって、カバー及び弾性スプリングを備えた実施例を示す。
本発明による加圧部材300の外側にはカバー350を備えることができる。
また、蛇腹構造体310の側面には、皺構造の伸縮運動をガイドするように、弾性スプリング360をさらに備えることも好ましい。
【0044】
本発明による胴体部100は、加圧部材300が装着される装着部120を備えることができる。加圧部材300は、別途の装着部120がなくても、供給部200の入口210に結合されて装着されることもできる。また、図2に示すように、加圧部材300は装着される面、段差などの構造を有する装着部120を備え、装着部120に適切に装着されることも好ましい。
【0045】
前述した第1実施例供給管200の内部に隔壁230を備える実施例である。第1実施例は供給管200の内部が隔壁230で塞がっているので、供給管200の内部の加圧空気は排気通孔220を通して排出されるしかない構造である。
【0046】
一方、本発明は供給管200の内部に隔壁を備えていない第2実施例に具現されることができる。隔壁を備えていない第2実施例の場合、排気通孔220及び隔壁230を備えていない点の他には、隔壁を備えている第1実施例の構成をそのまま備える。ただ、隔壁を備えていない構造によって加圧空気の流れが変わる。
よって、重複した構成の説明を省略し、違いがある構成を主に第2実施例を説明しようとする。
図11及び図12は本発明の他の実施例であって、供給管に内部隔壁を備えていない実施例を示す。
図11に示すように、本発明による供給管200には複数の化粧品材料流入通孔240が形成されている。内部には隔壁を備えていない構造である。
【0047】
このような実施例の場合、供給管200に加圧空気が注入されれば、供給管200に沿って移動するであろう。隔壁を備えていないので、噴射ノズル270まで直接移動するであろう(図12a参照)。
【0048】
加圧空気が高速で移動すれば、供給管200に形成された流入通孔240を通して化粧品材料収納部110に収納された粉末状などの化粧品材料Xが供給管200の内部に流入する(図12b参照)。
流入した化粧品材料Xは噴射ノズル270のノズル吐出部271を通してタッチ部材400に噴射されることができる。
【0049】
本実施例は加圧部材300によって加圧された空気が供給管の内部から直線方向に直接噴射ノズル270まで移動する構造であるので、使用者の入場では加圧(ポンピング)と化粧品材料の噴射のフィードバックが非常に早い利点がある。
【0050】
本明細書で説明する実施例と添付図面は本発明に含まれる技術的思想の一部を例示的に説明するものに過ぎない。よって、本明細書で開示した実施例は本発明の技術的思想を限定するためのものではなくて説明するためのものであるので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではないことは明らかである。本発明の明細書及び図面に含まれた技術的思想の範囲内で当業者が容易に類推することができる変形例と具体的な実施例は全て本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】