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特表2022-503529複数のエアロゾル生成基質でエアロゾルを生成するエアロゾル生成システム及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-12
(54)【発明の名称】複数のエアロゾル生成基質でエアロゾルを生成するエアロゾル生成システム及びその装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/57 20200101AFI20220104BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20220104BHJP
   A24F 40/42 20200101ALI20220104BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20220104BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20220104BHJP
【FI】
A24F40/57
A24F40/53
A24F40/42
A24F40/46
A24D1/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021506520
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2021-02-05
(86)【国際出願番号】 KR2020012505
(87)【国際公開番号】W WO2021060768
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0119092
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517339327
【氏名又は名称】ケイティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,スンウク
(72)【発明者】
【氏名】ハン,デナム
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA41
4B045AB04
4B045AB08
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC13
4B162AC22
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD32
(57)【要約】
エアロゾル生成システムは、第1区画及び第2区画を含むシガレットと、第1区画及び第2区画に配置されたエアロゾル生成基質の少なくとも一部を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、シガレットで第1区画または第2区画に配置される識別要素を感知するシガレット認識センサーと、シガレット認識センサーが感知した結果に基づいてシガレットの種類を特定し、シガレットが特定された種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるようにヒータに対する電力供給を制御する制御部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1区画及び第2区画を含むシガレットと、
前記第1区画及び前記第2区画に配置されたエアロゾル生成基質の少なくとも一部を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、
前記シガレットの前記第1区画または第2区画に配置される識別要素を感知するシガレット認識センサーと、
前記シガレット認識センサーが感知した結果に基づいて前記シガレットの種類を特定し、前記シガレットが特定された前記種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるように前記ヒータに対する電力供給を制御する制御部と、を含む、エアロゾル生成システム。
【請求項2】
前記第1区画は、ユーザに第1喫煙感を提供する第1基質を含み、前記第2区画は、ユーザに第2喫煙感を提供する第2基質を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項3】
前記第1基質は、
ユーザのパフ数の増減によって異なるニコチン移行量に係わる基質であり、
前記第2基質は、ユーザのパフ数の増減によって異なるグリセリン移行量に係わる基質である、請求項2に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項4】
前記ヒータは、
前記エアロゾル生成基質に接触して前記エアロゾル生成基質を加熱する接触式ヒータと、
前記エアロゾル生成基質を覆い包む巻紙の外部に配置され、前記エアロゾル生成基質に接触することなく前記エアロゾル生成基質を加熱する非接触式ヒータと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項5】
前記シガレット認識センサーは、複数のセンサーを含み、、
前記制御部は、前記複数のセンサーが感知した結果に基づいて互いに異なる前記エアロゾル生成基質を特定する、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項6】
前記シガレットは、
前記第1区画に配置される第1識別要素、または前記第2区画に配置される第2識別要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項7】
前記シガレットは、
前記第1区画及び前記第2区画それぞれに配置される互いに異なる前記識別要素を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項8】
前記シガレットは、
前記第1区画及び前記第2区画に配置される第1識別要素と、
前記第1区画または前記第2区画に配置される第2識別要素と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項9】
前記シガレットは、
前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、
前記第2識別要素の厚さ、面積、重量、パターン、形状、物質、及び色相のうちの少なくともいずれか1つは、第1識別要素と異なる、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
【請求項10】
装置に装着されて加熱されるとエアロゾルを生成するシガレットであって、
前記シガレットは、
前記装置に装着されて加熱される基質部と、
前記装置に装着されても、加熱されない非基質部と、を含み、
前記基質部は、
前記装置のシガレット認識センサーによって感知される第1区画及び第2区画を含む、シガレット。
【請求項11】
前記基質部は、
前記第1区画及び前記第2区画のうちのいずれか1つの区画にのみ存在する識別要素を含み、
前記識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される、請求項10に記載のシガレット。
【請求項12】
前記基質部は、
前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、
前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される、請求項10に記載のシガレット。
【請求項13】
前記基質部は、
前記第1区画及び前記第2区画のいずれにも存在する第1識別要素、並びに前記第1区画及び前記第2区画のうちのいずれか1つにのみ存在する第2識別要素を含み、
前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される、請求項10に記載のシガレット。
【請求項14】
前記基質部は、
前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、
前記第2識別要素は、
前記第1識別要素と同一厚さ、同一面積、同一重量、同一パターン、同一形状、同一物質、及び同一色相のうちの少なくとも1つに該当し、
前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される、請求項10に記載のシガレット。
【請求項15】
エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、
シガレットの第1区画及び第2区画を感知するシガレット認識センサーと、
前記シガレット認識センサーが感知した結果に基づいて、前記シガレットの種類を特定し、前記シガレットが特定された前記種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるように前記ヒータに対する電力供給を制御する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のエアロゾル生成基質でエアロゾルを生成するエアロゾル生成システム及びその装置に関し、さらに具体的には、複数のエアロゾル生成基質を異なる温度プロファイルによって加熱することで、ユーザが吸入可能なエアロゾルを生成するエアロゾル生成システム及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なエアロゾル生成物品の短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、エアロゾル生成物品を燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないエアロゾル生成物品内のエアロゾル生成基質を加熱することにより、エアロゾルを生成する方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式エアロゾル生成物品または、加熱式エアロゾル生成装置に関する研究が活発に進められている。
【0003】
上記のような加熱式エアロゾル生成装置が広く普及されつつ、数多くのユーザの好みを一定レベル以上に充足させるために、多様な試みがなされており、そのような試みの一環として、1つのエアロゾル生成装置によって多様なエアロゾル発生物品の最適化された風味が感られるように、複数のエアロゾル生成基質を使用してエアロゾルを生成する方法も知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の方法によって生成されたエアロゾルは、ユーザに提供可能な喫煙満足感が高くなく、伝統的なシガレットを用いるユーザだけではなく、加熱式エアロゾル生成装置に慣れているユーザにも、選好されない問題点があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、複数のエアロゾル生成基質で生成されるエアロゾルが、ユーザに高い満足感を提供するように、シガレットの種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるエアロゾル生成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるシステムは、第1区画及び第2区画を含むシガレットと、前記第1区画及び前記第2区画に配置されたエアロゾル生成基質の少なくとも一部を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、前記シガレットの前記第1区画または第2区画に配置される識別要素を感知するシガレット認識センサーと、前記シガレット認識センサーが感知した結果に基づいて前記シガレットの種類を特定し、前記シガレットが特定された前記種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるように前記ヒータに対する電力供給を制御する制御部と、を含む。
【0007】
前記システムにおいて、前記第1区画は、ユーザに第1喫煙感を提供する第1基質を含み、前記第2区画は、ユーザに第2喫煙感を提供する第2基質を含んでもよい。
【0008】
前記システムにおいて、前記第1基質は、ユーザのパフ数の増減によって異なるニコチン移行量に係わる基質であり、前記第2基質は、ユーザのパフ数の増減によって異なるグリセリン移行量に係わる基質でもある。
【0009】
前記システムにおいて、前記ヒータは、前記エアロゾル生成基質に接触して前記エアロゾル生成基質を加熱する接触式ヒータと、前記エアロゾル生成基質を覆い包む巻紙の外部に配置され、前記エアロゾル生成基質に接触することなく前記エアロゾル生成基質を加熱する非接触式ヒータとを含んでもよい。
【0010】
前記システムにおいて、前記シガレット認識センサーは、複数のセンサーを含み、前記制御部は、前記複数のセンサーが感知した結果に基づいて互いに異なるエアロゾル生成基質を特定することができる。
【0011】
前記システムにおいて、前記シガレットは、前記第1区画に配置される第1識別要素、または前記第2区画に配置される第2識別要素を含んでもよい。
【0012】
前記システムにおいて、前記シガレットは、前記第1区画及び前記第2区画それぞれに配置される互いに異なる識別要素を含んでもよい。
【0013】
前記システムにおいて、前記シガレットは、前記第1区画及び前記第2区画に配置される第1識別要素と、前記第1区画または前記第2区画に配置される第2識別要素とを含んでもよい。
【0014】
前記システムにおいて、前記シガレットは、前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、前記第2識別要素の厚さ、面積、重量、パターン、形状、物質及び色相のうちの少なくともいずれか1つは、第1識別要素と異なってもいる。
【0015】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の一実施例によるシガレットは、装置に装着されて加熱されるとエアロゾルを生成するシガレットであって、前記シガレットは、前記装置に装着されて加熱される基質部と、前記装置に装着されても、加熱されない非基質部と、を含み、前記基質部は、前記装置のシガレット認識センサーによって感知される第1区画及び第2区画を含む。
【0016】
前記シガレットにおいて、前記基質部は、前記第1区画及び前記第2区画のうちのいずれか1つの区画にのみ存在する識別要素を含み、前記識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される。
【0017】
前記シガレットにおいて、前記基質部は、前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される。
【0018】
前記シガレットにおいて、前記基質部は、前記第1区画及び前記第2区画のいずれにも存在する第1識別要素、並びに前記第1区画及び前記第2区画のうちのいずれか1つにのみ存在する第2識別要素を含み、前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される。
【0019】
前記シガレットにおいて、前記基質部は、前記第1区画に存在する第1識別要素、及び前記第2区画に存在する第2識別要素を含み、前記第2識別要素は、前記第1識別要素と同一厚さ、同一面積、同一重量、同一パターン、同一形状、同一物質、及び同一色相のうちの少なくとも1つに該当し、前記第1識別要素及び前記第2識別要素は、前記シガレット認識センサーによって感知される。
【0020】
前記技術的課題を解決するための本発明のさらに他の一実施例による装置は、エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、シガレットの第1区画及び第2区画を感知するシガレット認識センサーと、前記シガレット認識センサーが感知した結果に基づいて、前記シガレットの種類を特定し、前記シガレットが特定された前記種類に対応する温度プロファイルによって加熱されるように前記ヒータに対する電力供給を制御する制御部と、を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザに高い喫煙満足感を提供するエアロゾルを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を図式的に示す図面である。
図2】本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された他の一例を図式的に示す図面である。
図3】本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入されたさらに他の一例を図式的に示す図面である。
図4】本発明によるエアロゾル生成装置に収容されるシガレットの一例を示す図面である。
図5】本発明によるエアロゾル生成装置の一例を示すブロック図である。
図6】本発明によるエアロゾル生成装置の他の一例を示すブロック図である。
図7】本発明によるエアロゾル生成装置の他の一例の構成を概略的に示す図面である。
図8】本発明によるエアロゾル生成装置のさらに他の一例を概略的に示す図面である。
図9A】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画のうち、1つの区画にのみ存在する識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
図9B】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画のうち、1つの区画にのみ存在する識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
図10A】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にある第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
図10B】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にある第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
図11A】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にわたっている第1識別要素と、第2区画にのみ存在する第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
図11B】シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にわたっている第1識別要素と第2区画にのみ存在する第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
図12A】シガレット認識センサーが同一色相、同一形状などを有する第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
図12B】シガレット認識センサーが同一色相、同一形状などを有する第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載の「…部」、「…モジュール」という用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって具現されうる。
【0025】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な互いに異なる形態にも具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を図式的に示す図面である。
【0028】
図2は、本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された他の一例を図式的に示す図面である。
【0029】
図3は、本発明によるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入されたさらに他の一例を図式的に示す図面である。
【0030】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器18をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、シガレット2が挿入される。
【0031】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1ないし図3に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれることを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0032】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置1にヒータ13が含まれていると図示されているが、必要によって、ヒータ13は省略されてもよい。
【0033】
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒータ13が一列に配置されていると図示されている。また、図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器18、及びヒータ13が一列に配置されていると図示されている。また、図3には、蒸気化器18及びヒータ13が並列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図1ないし図3に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及び蒸気化器18の配置は変更されうる。
【0034】
シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器18を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ13及び/または蒸気化器18によって発生したエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達される。
【0035】
必要によって、シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0036】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器18が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0037】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒータ13、及び蒸気化器18だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
【0038】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0039】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、シガレットの外部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0040】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることによってヒータ13が加熱される。しかし、ヒータ13は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱可能であるならば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に既に設定されていてもよく、ユーザによって所望温度に設定されてもよい。
【0041】
一方、他の例として、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによっても加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0042】
例えば、ヒータ13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット2の内部または外部を加熱することができる。
【0043】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、シガレット2の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2の外部に配置される。また、ヒータ13の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0044】
蒸気化器18は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器18によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器18によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0045】
例えば、蒸気化器18は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0046】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器18から脱/付着するようにも作製され、蒸気化器18と一体に作製されてもよい。
【0047】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0048】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0049】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達する液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0050】
例えば、蒸気化器18は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0051】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及び蒸気化器18以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサーを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が類推可能な構造によっても作製される。
【0052】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態でヒータ13が加熱されてもよい。
【0053】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分される。または、シガレット2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0054】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込む。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0055】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入される。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット2の内部に流入されてもよい。
【0056】
図4は、本発明によるエアロゾル生成装置に収容されるシガレットの一例を示す図面である。
【0057】
本発明によるエアロゾル生成装置1に収容されるシガレット2は、複数のエアロゾル生成基質を含むエアロゾル生成物品とも別称され、区画(segment)別に互いに異なるエアロゾル生成基質を含んでもよい。図4を参照すれば、シガレット2は、第1区画210及び第2区画220を含み、それぞれの区画210、220別に互いに異なるエアロゾル生成基質が含まれる。図4には、エアロゾル生成基質を含む第1区画210及び第2区画220と、加熱されてエアロゾルを生成しない物質を含む第3区画230及び第4区画240のみが便宜上図示されているが、本発明は、エアロゾル生成基質の種類数を特定の数に限定しないので、実施例によって、エアロゾル生成基質を含む区画は、3つ以上にもなるということが自明である。
【0058】
シガレット2の第1区画210は、エアロゾルを生成してユーザに第1喫煙感を提供するための第1基質を含んでもよい。一例として、シガレット2の第1区画210は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つでもあるが、それらに制限されない。第1区画210に含まれるエアロゾル生成基質は、エアロゾルのグリセリン移行量を増大させ、ユーザの喫煙満足感を増大させるための一要素として機能する。
【0059】
シガレット2の第2区画220は、エアロゾルを生成してユーザに第2喫煙感を提供するための第2基質を含んでもよい。一例として、シガレット2の第2区画220は、ニコチンを発生させるための媒質として、ニコチンを含むタバコ(tobacco)でもある。第2区画220に含まれるタバコは、一般の刻みタバコを含み、前記一般刻みタバコは、シート状(sheet)やストランド状(strand)にも作製される。第2区画220に含まれるエアロゾル生成基質は、エアロゾルのニコチン移行量を増大させ、ユーザの喫煙満足感を増大させるための他の一要素に機能する。本発明において、第1区画210及び第2区画220に含まれているエアロゾル生成基質は、それぞれ加熱されて第1気体及び第2気体を形成し、第1気体及び第2気体は、混合されて最終的にユーザの吸い込むエアロゾルになる。
【0060】
第1区画210及び第2区画220は、各区画による巻紙で覆い包まれており、図4では、第1区画巻紙210a及び第2区画巻紙220aと表現されている。第1区画巻紙210a及び第2区画巻紙220aの表面には、後述するシガレット認識センサーが感知することができる特定のパターンが刻まれてもいる。また、実施例によって、第1区画巻紙210a及び第2区画巻紙220aは、第1区画210及び第2区画220を取り囲んだ後、アルミ箔(aluminium foil paper)によってさらに覆い包まれてもよい。アルミ箔に取り囲まれた第1区画210及び第2区画220については、図9ないし図12で詳細に説明する。
【0061】
シガレット2の第3区画230は、冷却部でもある。第3区画230は、第1区画210及び第2区画220で生成されたエアロゾルを適当な温度で冷却させることで、ユーザが吸い込むのに難点のない温度のエアロゾルを吸入可能にする。一例として、第3区画230は、酢酸セルローストウに可塑剤を加えて作製され、内部に中空を含むチューブ状の構造物でもある。
【0062】
シガレット2の第4区画240は、フィルタ部でもある。第4区画240は、酢酸セルローストウに可塑剤を加えて作製されうる。また、第4区画240は、香味が発生するようにも作製される。一例として、第4区画240に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の纎維が第4区画240の内部に挿入されてもよい。
【0063】
また、第4区画240は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造のカプセル(capsule)を少なくとも1つ以上含んでもよい。カプセルは、球状または円筒状を有することができ、喫煙開始前、または開始過程でユーザによって一定以上の圧力が加えられて破壊されることで、ユーザが、香味が加えられたエアロゾルを吸入可能にする。第4区画240が第1区画210及び第2区画220のように巻紙で覆い包まれ、一例として、第4区画巻紙240aとしてPLA(Poly Lactic Acid)合紙が使用されうる。
【0064】
図5は、本発明によるエアロゾル生成装置の一例のブロック図を図式的に示す図面である。
【0065】
図5を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置は、制御部12、バッテリ11、ヒータ13、パルス幅変調処理部14、ディスプレイ15、モータ16、記憶装置17を含む。図5において、制御部12、バッテリ11、ヒータ13は、図1ないし図3で説明した制御部12、バッテリ11、ヒータ13とそれぞれ同一に対応すると見なす。
【0066】
制御部12は、エアロゾル生成装置に含まれているバッテリ11、ヒータ13、パルス幅変調処理部14、ディスプレイ15、モータ16、記憶装置17を制御することができる。図5に図示されていないが、実施例によって、制御部12は、ユーザのボタン入力やタッチ入力を受信する入力受信部(図示せず)及びユーザ端末のような外部通信装置と通信可能な通信部(図示せず)をさらに含んでもよい。図5に図示されていないが、制御部12は、ヒータ13に対して比例積分微分制御(PID)を行うためのモジュールをさらに含んでもよい。
【0067】
特に、本発明において、制御部12は、ディスプレイ複数の地磁気センサーからエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさ変更を感知した結果を受信して、エアロゾル生成装置に脱着可能な要素が脱着されることを、リアルタイムで感知し、ディスプレイ15、モータ16などを通じてユーザにアラームを提供することができる。
【0068】
バッテリ11は、ヒータ13に電力を供給し、ヒータ13に供給される電力の大きさは、制御部12によっても調節される。
【0069】
ヒータ13に電流が印加されれば、ヒータ13は、固有抵抗によって発熱し、エアロゾル生成基質が加熱されたヒータに接触(結合)されれば、エアロゾルが生成される。図4に基づいて説明すれば、ヒータ13は、シガレットの第1区画及び第2区画に配置されたエアロゾル生成基質の少なくとも一部を加熱してエアロゾルを生成させる。
【0070】
パルス幅変調処理部14は、ヒータ13にPWM(pulse width modulation)信号を伝達する方式を通じて、制御部12がヒータ13に供給される電力を制御可能にする。実施例によって、パルス幅変調処理部14は、制御部12に含まれる方式によっても具現される。
【0071】
ディスプレイ15は、エアロゾル生成装置で発生する各種アラームメッセージ(alarm message)を視覚的に出力してエアロゾル生成装置を使用するユーザに確認可能にする。ユーザは、ディスプレイ15に出力されるバッテリ電力不足メッセージやヒータの過熱警告メッセージなどを確認し、エアロゾル生成装置の動作中止または破損以前に適切な措置をを取ることができる。
【0072】
モータ16は、制御部12によって駆動されて振動することができる。ユーザは、前記振動を感知することで、エアロゾル生成装置を使用する準備ができているという事実を認知する。
【0073】
記憶装置17は、制御部12がヒータ13に供給される電力を適切に制御し、エアロゾル生成装置を使用するユーザに多様な風味を提供するための各種情報を保存している。例えば、記憶装置17に保存される情報には、制御部12がヒータの温度を経時的に適切に加減制御するために参照する温度プロファイル(temperature profile)を予め保存していて、制御部12の要請によって制御部12に当該情報を送信することができる。記憶装置17は、フラッシュメモリ(flash memory)のように不揮発性メモリで構成されるだけではなく、さらに速いデータ入出力(I/O)速度を確保するために、通電時にのみ制限的にデータを保存する揮発性メモリとしても構成される。
【0074】
図6は、本発明によるエアロゾル生成装置の他の一例のブロック図を示す図面である。
【0075】
さらに具体的に、図5は、図1ないし図3で説明したエアロゾル生成装置1のブロック図を概略的に示した図面であり、図6は、誘導加熱方式でエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置のブロック図を概略的に示した図面である。誘導加熱方式でエアロゾル生成するエアロゾル生成装置の構成については、図7で後述し、図6において、図5と重複する構成については、説明を省略する。
【0076】
パルス幅変調処理部14aで出力されたPWM制御信号は、AMP 14bを経て第1コイル13a及び第2コイル13bに伝達される。図6において、制御部12は、第1コイル13aまたは第2コイル13bに伝達せねばならない制御信号をそれぞれ生成し、パルス幅変調処理部14aを経て第1コイル13aまたは第2コイル13bにPWM信号を伝達する。図6には図示されていないが、第1コイル13a及び第2コイル13bの受信端には、電力供給を最大化するために、インピーダンスマッチング(impedance matching)を行うための構成が付け加えられる。
【0077】
図5及び図6での制御部12、パルス幅変調処理部14a、ディスプレイ15、記憶装置17及び蒸気化器18は、少なくとも1つ以上のプロセッサ(processor)該当するか、少なくとも1つ以上のプロセッサを含んでもよい。これにより、制御部12、パルス幅変調処理部14a、ディスプレイ15、記憶装置17及び蒸気化器18は、マイクロプロセッサや汎用コンピュータシステムのような他のハードウェア装置に含まれた形態によっても駆動される。
【0078】
また、図6に図示された第1コイル13aまたは第2コイル13bは、複数のコイルを最も簡潔に表現したものであり、実施例によって、エアロゾル生成装置1に含まれるコイルの個数は、2個よりさらに多くもあり、複数のコイルは、互いに異なるインダクタンスまたは単一長当たりの巻線数を有するようになる。
【0079】
図7は、本発明によるエアロゾル生成装置の他の一例の構成を概略的に示す図面である。
【0080】
図7を参照すれば、本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、サセプタ710、第1コイル730、第2コイル750及びボビン770を含んでいる。前述した構成以外の構成は、説明の便宜上、省略されている仮定し、バッテリ11及び制御部12は、図1ないし図6で説明した機能と同じ機能を行う。以下、第1コイル730及び第2コイル750を磁場発生部とも通称する。
【0081】
サセプタ710は、交流電流が印加された第1コイル730及び第2コイル750が交流磁場を発生させれば、その交流磁場の影響を受けて加熱される物質で構成された誘導加熱ヒータである。サセプタ710は、電磁気エネルギーを熱に変換する物質を指称し、交流磁場によってサセプタ710に誘導された渦電流(eddy current)がサセプタ710を加熱させる。この際、サセプタ710内の磁気履歴損失は、サセプタ710をさらに加熱させ、サセプタ710にエアロゾル生成基質を含むシガレットが挿入されている場合、シガレットのエアロゾル生成基質が加熱されたサセプタ710に直/間接的に接触することにより、エアロゾル生成基質が加熱されつつ、エアロゾルが生成されうる。
【0082】
図7のサセプタ710は、サセプタ加熱部710aとサセプタ加熱部710aとを除いた部分で構成される。サセプタ加熱部710aは、第1コイル730及び第2コイル750の磁場に影響を受けて加熱される部分を意味し、鉄やアルミニウムのようなサセプタ物質を含む部分である。サセプタ710においてサセプタ加熱部710aを除いた部分は、サセプタ710に挿入されるシガレットのフィルタやエアロゾル生成基質を含んでいない部分が接触される部分であって、サセプタ加熱部710aを除いた部分が加熱される場合、サセプタ710に挿入されるシガレットのフィルタが溶けたり、熱いエアロゾルが生成されたりすることにより、誘発される不快な喫煙感を、ユーザに提供する恐れがあってサセプタ物質を含んでいない。
【0083】
第1コイル730及び第2コイル750は、制御部12から交流電流を供給されて交流磁場を発生させ、第1コイル730及び第2コイル750の周辺に発生した磁場は、サセプタ710のサセプタ加熱部710aを加熱させる。サセプタ加熱部710aが加熱される原理については、前述したので、省略する。第1コイル730及び第2コイル750の物性が異なり、かつ制御部12から第1コイル730及び第2コイル750に互いに異なる大きさの交流電流が供給されることで、本発明によれば、サセプタ加熱部710aの加熱状態を効果的に制御可能となり、ユーザに提供されるシガレットの味が最適化されうる。本発明によれば、実験的または経験的に累積されたデータによって決定された時変交流電流(time-varying alternative current)を第1コイル730及び第2コイル750に供給して誘導加熱方式でサセプタによるエアロゾルを生成することができる。
【0084】
本発明において、制御部12は、第1コイル730及び第2コイル750に互いに異なる大きさの交流電流を供給させる方法論を温度プロファイルの一例として有してもいる。すなわち、制御部12は、温度プロファイルによって第1コイル730及び第2コイル750の特性を互いに異ならせることで、サセプタ加熱部710aがシガレット2の第1区画210及び第2区画220によって互いに異なる温度によって加熱されるように制御することができる。
【0085】
ボビン770は、第1コイル730及び第2コイル750の巻線を円滑に巻き取るためのボビン(bobbin)として機能する。
【0086】
図7では、サセプタ710が縫針型で構成されたエアロゾル生成装置1について説明したが、実施例によって、本発明は、サセプタ710が微細粒子として具現され、シガレット2内部に含まれ、第1コイル730及び第2コイル750に発生した磁場によって加熱される方式でも具現される。すなわち、本発明は、サセプタの種類に制限されず、シガレット2を使用する全ての誘導加熱式エアロゾル生成装置1に適用されうる。
【0087】
図8は、本発明によるエアロゾル生成装置のさらに他の一例を概略的に示す図面である。
【0088】
図8を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置800は、シガレット810、第1センサー830a、第2センサー830b、制御部850、バッテリ11を含んでいる。図8に図示されたエアロゾル生成装置800は、図1図2図3、及び図7に図示されているエアロゾル生成装置と同じ構成を含み、図8は、シガレット810がエアロゾル生成装置800に備えられているシガレット挿入口に挿入され、シガレット810の第1区画810a及び第2区画810bが第1センサー830a及び第2センサー830bと隣接して配置された形状を直観的に説明するための図面であるので、図1図2図3及び図7の説明で前述した構成のうち、重複する構成は省略する。
【0089】
まず、図8において、シガレット810は、第1区画810a及び第2区画810bに2つのエアロゾル生成基質をそれぞれ含んでいる。第1区画810a及び第2区画810bに含まれているエアロゾル生成基質は、互いに異なる温度プロファイルによって加熱されて気化またはエアロゾル化(aerosolization)される特徴を有する。図8において、シガレット810の第3区画810cは、図4で説明した冷却部及びフィルタ部をいずれも含んでいると見なす。実施例によって、第1区画810a及び第2区画810bは、基質部、第3区画810cは、非基質部とも称される。
【0090】
シガレット810には、2つのエアロゾル生成基質が含まれているので、エアロゾル生成装置800には、2つのシガレット認識センサーが備えられている。シガレット認識センサーは、第1区画810aまたは第2区画810bに配置される識別要素を感知する。すなわち、第1センサー830aは、シガレット810の第1区画810aを感知し、第2センサー830bは、シガレット810の第2区画810bを感知する。
【0091】
ここで、第1センサー830aが第1区画810aを感知するということは、シガレット810の全体において、第1区画810aと特定されている位置を専担して感知するという意味であり、第1区画810aに、第1区画810aを第2区画810bと区別するための固有の識別要素(第1識別要素)があれば、第1センサー830aは、第1区画810aで識別要素を感知した結果を制御部850に伝達する。前述したような事項が第1センサー830aだけではなく、第2センサー830b、第2区画810b及び第2区画810bに存在する識別要素(第2識別要素)についても同一に適用可能であるということは、自明であり、各区画に存在する識別要素については後述する。
【0092】
実施例によって、シガレット810が完全に挿入されたことを感知して自動的にヒータを加熱する自動加熱アルゴリズムが制御部850によっても具現される。上のように自動加熱アルゴリズムが具現されるには、制御部850によってシガレット810がエアロゾル生成装置800で使用されるのに適したシガレットであるという点が判定され、そのシガレットに含まれている2つのエアロゾル生成基質をどのように加熱させるかを記録した温度プロファイルが検索されて初めて可能である。さらに具体的に、シガレット810がシガレット挿入口に挿入されてエアロゾル生成基質が含まれた第1区画810a及び第2区画810bがいずれもシガレット挿入口に含まれた後で、シガレット810の適合性及びシガレット810に含まれたエアロゾル生成基質の種類を特定し、2つがいずれも満足される場合に限って、ヒータは、制御部850によって自動加熱されうる。
【0093】
一例として、第1センサー830aは、第1区画810aの識別要素を感知することができる。制御部850は、第1センサー830aが感知した識別要素に基づいて、第1区画810aに含まれているエアロゾル生成基質が何なのか確認可能であると共に、シガレット810がエアロゾル生成装置800で使用されるのに適したシガレットであるか否かも把握することができる。第1センサー830aは、光センサー、赤外線センサー、超音波センサー、硬度測定センサー(プッシュプルゲージ)、静電容量センサー、抵抗測定回路のうち、いずれか1つにもなり、第1区画810aには、前述したセンサーが感知するように既定の固有の厚さ、面積、重量、色(color)、パターン(pattern)、硬度(hardness)、抵抗(resistance)及び反射率(reflectivity)が適用されてもいる。本発明において、第1区画810aの識別要素は、第1区画810aに含まれているエアロゾル生成基質を覆い包んでいる巻紙によって具現された情報であって、第1センサー830aが感知(識別)する特徴情報(厚さ、面積、重量、色、パターン、硬度、抵抗、反射率など)によって定義される。
【0094】
他の一例として、第1センサー830aは、第1区画810aのエアロゾル生成基質を感知することができる。さらに具体的に、第1センサー830aは、第1区画810aに含まれているエアロゾル生成基質の特性による情報を感知し、感知した結果を制御部850に伝達することができる。例えば、第1センサー830aは、決定された周波数の磁場信号を送信し、第1区画810aのエアロゾル生成基質から反射されてくる磁場の周波数信号を読み取り、制御部に伝達するセンサーでもある。前記のような場合、第1区画810aは、第1センサー830aが有意味に感知することができる識別要素を含んではならず、これについては、図9で詳細に説明する。
【0095】
第2センサー830bは、第2区画810bに対して第1センサー830aと同じ機能を行う。
【0096】
制御部850は、バッテリ11から供給される電力でエアロゾル生成装置800の各種構成を制御する機能を行い、第1センサー830a及び第2センサー830bから第1区画810a及び第2区画810bに含まれたエアロゾル生成基質に係わる情報を収集し、エアロゾル生成装置800に挿入されたシガレット810が好適なシガレットの種類であるか否か、及び適合であれば、シガレット810に含まれているエアロゾル生成基質を適切に加熱させる温度プロファイルが予め保存されているか否かを把握する。シガレット810がエアロゾル生成装置800で支援される適したシガレットであり、シガレット810の2つのエアロゾル生成基質をいずれも加熱するための温度プロファイルが検索されれば、制御部850は、ヒータに電力を供給して加熱させる。
【0097】
図8において、便宜上、2つの区画についてのみ説明したが、実施例によって、シガレット810は、3つ以上の区画を含み、それにより、エアロゾル生成装置800は、区画と対応する数のシガレット認識センサーを備えて区画別に互いに異なる温度プロファイルによってエアロゾル生成基質を加熱することができるということは自明である。
【0098】
図9Aは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画のうち、1つの区画にのみ存在する識別要素を感知し、シガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
【0099】
図9Bは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画のうち、1つの区画にのみ存在する識別要素を感知し、シガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。以下では、説明の便宜上、図8のシガレット挿入口に挿入されているシガレット810を参照する。
【0100】
図9A及び図9Bを参照すれば、第1センサー830aまたは第2センサー830bが感知可能な識別要素は、第1区画810a及び第2区画810bのうち、いずれか1つにのみ含まれている。すなわち、図9A及び図9Bのシガレットは、第1区画810aに配置される第1識別要素または第2区画810bに配置される第2識別要素を含む。
【0101】
図9Aにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aにある識別要素910aを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bに識別要素がないので、第2区画810bに識別要素がないということを感知するか、第2区画810bに含まれたエアロゾル生成基質自体を感知することができる。第2センサー830bが第2区画810bに一定周波数の磁場信号を送信し、反射される信号でエアロゾル生成基質の特性を感知できるということは、既に説明しており、識別要素は、第1区画810aを取り囲んでいる巻紙のパターン、硬度、抵抗のような特性情報をいずれも包括する概念であるということも、既に説明した通りである。
【0102】
図9Bにおいて、第2センサー830bは、第2区画810bにある識別要素910bを感知し、第1センサー830aは、第1区画810aに識別要素がないので、第1区画810aに識別要素がないということを感知するか、第1区画810aに含まれたエアロゾル生成基質自体を感知することができる。
【0103】
制御部850は、第1センサー830a及び第2センサー830bが感知した結果を総合して、図9A及び図9Bによるシガレットが第1区画810aまたは第2区画810bのうち、いずれか1つにのみ識別要素が感知されたので、適したシガレットであるという判定が可能である。
【0104】
図10Aは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にある第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
【0105】
図10Bは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にある第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
【0106】
図10A及び図10Bを参照すれば、第1センサー830aまたは第2センサー830bが感知可能な識別要素は、第1区画810a及び第2区画810bにそれぞれ含まれている。すなわち、図10A及び図10Bでのシガレットは、第1区画810a及び第2区画810bそれぞれに配置される、互いに異なる識別要素を含む。
【0107】
図10Aにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aにある識別要素1010aを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bにある識別要素1030aを感知することができる。また、他の例として、図10Bにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aにある識別要素1010bを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bにある識別要素1030bを感知することができる。
【0108】
制御部850は、第1センサー830a及び第2センサー830bが識別要素を感知した結果を伝達されて総合して、図10A及び図10Bによるシガレットが第1区画810a及び第2区画810bに互いに異なる識別要素が存在していることが感知されたので、適したシガレットであるという判定が可能である。
【0109】
図11Aは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にわたっている第1識別要素と第2区画にのみ存在する第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
【0110】
図11Bは、シガレット認識センサーが第1区画及び第2区画にわたっている第1識別要素と第2区画にのみ存在する第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
【0111】
図11A及び図11Bを参照すれば、第1センサー830aまたは第2センサー830bが感知可能な識別要素が第1区画810a及び第2区画810bにそれぞれ含まれており、第1区画810a及び第2区画810bに含まれている識別要素の種類及び数が互いに異なっている。すなわち、図11A及び図11Bのシガレットは、第1区画810a及び第2区画810bに配置される第1識別要素、及び第1識別要素上で第1区画810aまたは第2区画810bに対応する領域に配置される第2識別要素を含む。
【0112】
まず、図11Aにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aにある1つの識別要素1110aを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bで2つの識別要素1110a、1130aを感知することができる。また、他の例として、図11Bにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aで2つの識別要素1110b、1130bを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bにある識別要素1110bを感知することができる。図11A及び図11Bでは、1つの識別要素が第1区画810a及び第2区画810bにわたって存在することにより、第1センサー830a及び第2センサー830bが感知する識別要素の数が異なってしまい、図11A及び図11Bで2区画にわたって存在する識別要素と一区画でのみ存在する識別要素は、互いに異なる識別要素である。
【0113】
制御部850は、第1センサー830a及び第2センサー830bが識別要素を感知した結果を伝達されて総合して、図11A及び図11Bによるシガレットが第1区画810a及び第2区画810bにそれぞれ互いに異なる数の識別要素が存在していることが感知されたので、適したシガレットであるという判定が可能である。
【0114】
図12Aは、シガレット認識センサーが同一色相、同一形状などを有する第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する一実施例を説明するための図面である。
【0115】
図12Bは、シガレット認識センサーが同一色相、同一形状などを有する第1識別要素及び第2識別要素を感知してシガレットの種類を特定する他の一実施例を説明するための図面である。
【0116】
図12A及び図12Bを参照すれば、第1センサー830aまたは第2センサー830bが感知可能な識別要素が第1区画810a及び第2区画810bにそれぞれ含まれ、識別要素の斜線がいずれも同じ形態なので、図12A及び図12Bの識別要素は、いずれも同一物質または同一色相を意味している。すなわち、図12A及び図12Bのシガレットは、第1区画810aに存在する第1識別要素及び第2区画810bに存在する第2識別要素を含み、第2識別要素の厚さ、面積、重量、パターン、形状、物質、及び色相のうち、少なくともいずれか1つは、第1識別要素と異なることを特徴としうる。
【0117】
まず、図12Aにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aにある1つの識別要素1210aを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bで2つの識別要素1210a、1230aを感知することができる。また、他の例として、図12Bにおいて、第1センサー830aは、第1区画810aで2つの識別要素1210b、1230bを感知し、第2センサー830bは、第2区画810bにある1つの識別要素1210bを感知することができる。図12A及び図12Bでは、1つの識別要素が第1区画810a及び第2区画810bにわたって存在することにより、第1センサー830a及び第2センサー830bが感知する識別要素の数が異なってしまうという点では、図11Aまたは図11Bと同一であるが、一方、図12A及び図12Bでは、いずれも同一物質または同一色相で構成され、厚さ、面積、重量、パターンの差のみで区画別識別要素が感知されるように構成されたという点では、図11A及び図11Bで説明した実施例と明確に区分される。
【0118】
制御部850は、第1センサー830a及び第2センサー830bが識別要素を感知した結果を伝達されて総合して、図12A及び図12Bのシガレットが第1区画810a及び第2区画810bにそれぞれ互いに異なる数の識別要素が存在しているが、各識別要素は、同一物質及び色相をもって厚さ、面積、重量、パターンなどで差があるということが感知されたので、適したシガレットであるという判定が可能である。さらに具体的な例として、第1区画810aでアルミニウム箔紙(aluminium foil paper)が感知され、第2区画810bでアルミニウム箔紙及び銅箔紙(copper foil paper)が感知されたならば、図11Aまたは図11Bでの制御部は、第1センサー830a及び第2センサー830bが感知した結果に基づいて適したシガレットであるという判定を行い、図12Aまたは図12Bでの制御部は、不適合なシガレットであるという判定が可能である。この際、第1センサー830a及び第2センサー830bは、光反射、屈折率を測定する光センサーだけではなく、色感知センサー、抵抗測定センサーなどが使用されるということは、既に説明した通りである。
【0119】
図9Aないし図12Bにおいて、エアロゾル生成基質の数を2つに制限して説明したが、これは、説明の便宜のためのものであって、本発明は、複数のエアロゾル生成基質でエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に係わるものであって、図9Aないし図12Bで説明した内容を少なくとも3つ以上のエアロゾル生成基質を含むシガレット及びそのシガレットを使用するエアロゾル生成装置についても適用されるということは、当該分野の通常の技術者に自明である。
【0120】
本発明は、シガレットの各区画に対応しているシガレット認識センサーが感知した結果自体を1つのパターン情報と見做して、制御部がエアロゾル生成装置に挿入されたシガレットの適合性及びシガレットが含んでいるエアロゾル生成基質を特定し、2つの条件がいずれも充足される場合に限り、適切な温度プロファイルによって加熱されるようにした点に特徴がある発明であって、複数のエアロゾル生成基質を含むシガレットが使用されるエアロゾル生成装置に対して制限なしに適用され、シガレットの適否、及びシガレットの温度プロファイルの存否をいずれも把握した後、ヒータに電力を供給する制御部のアルゴリズムによって、ユーザがエアロゾル生成装置に対して特別な操作を加えずとも、本発明によるエアロゾル生成装置を使用して高い満足度の喫煙経験を体験することができる。
【0121】
以上、説明された本発明による実施例は、コンピュータ上で多様な構成要素を通じて実行されるコンピュータプログラムの形態として具現され、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータで読取り可能な媒体に記録される。この際、媒体は、ハードディスク、フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令語を保存し、実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。
【0122】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものである。コンピュータプログラムの例には、コンパイラによって作製される機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。
【0123】
本発明で説明する特定の実行は、一実施例であって、如何なる方法によっても、本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は、省略される。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的連結を例示的に示したものであって、実際装置では、代替可能であるか、あるいは追加される多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結として示される。また、「必須の」、「重要に」のように具体的な言及がなければ、本発明を適用するに当たって、必ずしも必要な構成要素ではない。
【0124】
本発明の明細書(特に、特許請求の範囲において)において「前記」という用語及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数にいずれも該当しうる。また、本発明において範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別的な値を適用した発明を含むものであって(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に前記範囲を構成する各個別的な値を記載したところと同一である。最後に、本発明による方法を構成する段階について明白に順序を記載するか、反する記載がなければ、前記段階は、適当な順序によって行われる。必ずしも前記段階の記載順序によって、本発明が限定されるものではない。本発明において全ての例または例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に本発明を詳細に説明するためのものであって、特許請求の範囲によって限定されない限り、前記例または例示的な用語によって、本発明の範囲が限定されるものではない。また、当業者は、多様な修正、組合わせ及び変更が加えられた特許請求の範囲またはその均等物の範疇内で設計条件及びファクタによって構成されることが分かるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
【国際調査報告】