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特表2022-503654ガウスの法則を利用した安全システムによる停止のための受動電気部品
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  • 特表-ガウスの法則を利用した安全システムによる停止のための受動電気部品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-12
(54)【発明の名称】ガウスの法則を利用した安全システムによる停止のための受動電気部品
(51)【国際特許分類】
   G21C 17/00 20060101AFI20220104BHJP
   G21C 17/02 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G21C17/00 110
G21C17/02 100
G21C17/02 200
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021512785
(86)(22)【出願日】2019-10-29
(85)【翻訳文提出日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 US2019058496
(87)【国際公開番号】W WO2020092324
(87)【国際公開日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】16/176,407
(32)【優先日】2018-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508177046
【氏名又は名称】ジーイー-ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】GE-HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ローウェン,エリック ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ウィーバー,デイビッド ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】ストレージ,セス ライアン ポール
(72)【発明者】
【氏名】フェファー,マリア イー.
(72)【発明者】
【氏名】フェファー,スコット エル.
【テーマコード(参考)】
2G075
【Fターム(参考)】
2G075AA01
2G075DA03
2G075DA04
2G075DA05
2G075EA01
(57)【要約】
電気技術装置は、第2のハウジング部から電気的に絶縁された第1のハウジング部を含み、ポイントソースが第1のハウジング部内に配置されている。可動導体は、第1のハウジング部に接続され、ポイントソースによって生成された電界に応答して、可動導体を第2のハウジング部に接触させて回路を完成させ、制御信号を送出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号が供給されるポイントソースと、
第2の部分から電気的に絶縁された第1の部分であって、前記ポイントソースは前記第1の部分内に配置されている、第1の部分と、
前記第1の部分に接続され、前記ポイントソースによって生成された電界に応答して前記第2の部分に接触して回路を完成させ、制御信号を送信する可動導体と、
を備える、電気技術装置。
【請求項2】
前記可動導体が金属膜である、請求項1に記載の電気技術装置。
【請求項3】
前記入力信号が、温度センサ、圧力センサ、および流量センサからの信号のうちの1つを表すものである、請求項1に記載の電気技術装置。
【請求項4】
第1のハウジング部を形成する工程と、
可動導体を前記第1のハウジング部に接続する工程と、
前記第1のハウジング部にポイントソースを挿入する工程であって、前記ポイントソースは前記可動導体から離間され入力信号が供給される、挿入工程と、
前記第1のハウジング部に対向し、かつ前記第1のハウジング部から電気的に絶縁された第2のハウジング部を設ける工程と、
を含み、前記可動導体は、前記第2のハウジング部に接触して回路を完成させ、制御信号を送出するように、前記ポイントソースによって生成された電界に応答する、電気技術装置の製造方法。
【請求項5】
前記可動導体が金属膜である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記入力信号が、温度センサ、圧力センサ、および流量センサからの信号のうちの1つを表すものである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のハウジング部、前記第2のハウジング部、および前記可動導体が、3Dデジタル印刷によって金属から形成される、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
各々に入力信号が供給される複数のポイントソースと、
第2のハウジング部から電気的に絶縁された第1のハウジング部であって、前記複数のポイントソースが互いに間隔をおいて配置されるとともに前記第1のハウジング部内に配置されている、第1のハウジング部と、
前記第1のハウジング部に接続される可動導体であって、前記ポイントソースのうちの少なくとも2つのポイントソースが故障状態を示す入力信号を受信したときに、前記可動導体は、前記複数のポイントソースによって生成された電界に応答して前記第2のハウジング部に接触し、制御信号を送信するための回路を完成させる、可動導体と、
を備える、原子力システムの故障状態を検知するための電気技術装置。
【請求項9】
前記可動導体が金属膜である、請求項8に記載の電気技術装置。
【請求項10】
前記入力信号が各々、温度センサ、圧力センサ、または流量センサからの信号のうちの1つを表すものである、請求項8に記載の電気技術装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システムパラメータを検知し、また、予め定められた設定点に達して、これによりシステム内のアクションを実行するための信号が送信された場合にトリップ状態になる受動電気部品を含む安全システムによる停止に関する。受動電気部品は、ガウスの法則を利用している。
【背景技術】
【0002】
ここでは、必ずしも先行技術ではない本開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
現代の原子炉は、制御および安全のために様々なデジタルシステムを使用しており、分散制御情報システム(DCIS)と呼ばれている。これらのシステムは、冗長性があり、多様性があり、フォールトトレラント性があり、システムが動作している間に広範囲の自己診断を行う。一方、原子力デジタル産業では、一般的な原因であるソフトウェアの不具合が懸念されている。さらに被害が大きいのは、システムの安全システムへの、あるいはシステムの安全システムを介したサイバー攻撃である。デジタル産業では、コンポーネントサイズを小さくしながら計算能力を高めたいという願望から、ソフトウェアが埋め込まれた非常に小さなデジタルデバイスが生まれている。これらのシステムが一般的な原因である不具合を有し得ないことを規制機関に納得させることは非常に困難である。この小型のデジタルシステムがサイバー攻撃を受けた場合には、さらに大きな被害を受ける作動が生じる可能性がある。このような原子力発電所の安全システムの極端な未知の状態は、冗長性、独立性、決定性の原因となり、これらのすべてが相当な追加コストの原因となっている。
【0004】
図6は、制御パネル203がインターフェイスとなる、安全部202および非安全部204の両者を備える従来の分散制御情報システム(DCIS)200を示す概略図である。本開示は、図7に示すDCIS200の安全部202に向けられている。DCIS200の安全部202は、4つの独立して構成された部202A乃至202Dを含み、これらはそれぞれ、収集されるとともにリモートマルチプレクサユニットRMU205から送信される測定されたシステム信号を受信する。リモートマルチプレクサユニットRMU205は、デジタルトリップモジュールDTM206に出力を行う。デジタルトリップモジュールDTM206はそれぞれトリップ論理ユニットTLU208に出力を行う。トリップ論理ユニットTLU208はそれぞれ出力論理ユニットOLU210に出力信号を提供する。従来の安全部202は、故障を判定するために、異なる4つの部202A乃至202Dのうち少なくとも2つの部が同様の信号を受信するという投票ロジックを使用する(すなわち、圧力および温度は互いに比較されない)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
原子力発電所の制御システムの設計者、購入者、設置者、および操作者は、システムが確実に設計通りに機能するように、本質的な安全信号を確立するとともに追跡することがより困難になっている。人間が「信号の流れ」を変化させたり、「電子/データの流れを追跡して、システムがサイバー攻撃を受けないようにする」ことができる規模の装置および方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本項は、本開示の一般的な概要を提供するものであり、その完全な範囲またはすべての要素を包括的に開示するものではない。
【0007】
本開示は、制御システムに結合され、また、ガウスの法則を利用して受動システム安全停止または緊急作動を行うことができる電気技術装置を提供する。これらの装置は、デジタル安全システムの固有の限界である共通の原因であるソフトウェア障害やサイバーセキュリティ攻撃の課題を解決する。ガウスの法則接触器は、原子力発電所、または他の敏感なインフラストラクチャを保護するように設定することができる電気技術装置を提供する。本開示のガウスの法則接触器は、装置を確実に一貫して製造することができる金属およびプラスチックの3D印刷機を使用して製造することができ、これに関してその製造データをキャプチャするとともに保存して、装置の一貫した動作特性を確認することに利用することができる。ガウスの法則接触器は、簡単な合否チェックやゴー/ノー・ゴーチェックを使用して、電気安全システムに伝達して、安全な停止に状態を変更する。プリントされた装置は、3つの基本的なタスクを実行するために安全システムに配置される。基本的なタスクとは、すなわち、システムパラメータ(例、温度、流量、圧力、電力、変化率など)を検知し、予め設定されたポイントに達した場合は「トリップ」状態になり、最後に、安全システムの論理が満たされた場合は、停止などのシステム内のアクションを実行するための信号を送信する。通常の電源喪失時には、ガウスの法則接触器は、ユーザの要求に応じて、そのまま故障したり、安全状態に故障し得る。システムは、停電によるデジタル機器の安全機能のいかなる喪失を防止する。装置は、さらに、ソフトウェアやデジタルサイバー攻撃による障害を解消する。
【0008】
本開示の原理に従った電気技術装置は、入力信号が供給されるポイントソースを備える。第1のハウジング部は、ポイントソースが第1のハウジング部内に配置された状態で、第2のハウジング部から電気的に絶縁されている。可動導体は、第1のハウジング部に接続され、ポイントソースによって生成された電界に応答して、可動導体を第2のハウジング部に接触させて回路を完成させ、制御信号を送出する。
【0009】
本開示のさらなる態様によれば、原子力システムの故障状態を検知するための電気技術装置が提供される。電気技術装置は、第2のハウジング部から電気的に絶縁された第1のハウジング部と、互いに間隔をおいて第1のハウジング部内に配置された複数のポイントソースとを含み、各ポイントソースは入力信号を供給される。可動導体は、第1のハウジング部に接続され、複数のポイントソースによって生成された電界に応答して第2のハウジング部に接触し、ポイントソースのうちの少なくとも2つのポイントソースが故障状態を示す入力信号を受信したときに制御信号を送出するための回路を完成させる。
【0010】
本開示のさらなる態様によれば、電気技術装置を形成する方法は、第1のハウジング部と、第1のハウジング部分に接続された可動導体と、可動導体から間隔をおいて配置されるとともに第1のハウジング部内に設けられたポイントソースとをデジタル印刷することを含む。方法は、ポイントソースと入力信号とを接続することを含む。また、方法は、第1のハウジング部に対向し、かつ第1のハウジング部から電気的に絶縁された第2のハウジング部をデジタル印刷することを含む。可動導体は、第2のハウジング部に接触して回路を完成させ、制御信号を送出するように、ポイントソースによって生成された電界に応答する。
【0011】
適用可能なさらなる領域は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。本課題を解決するための手段における説明および具体例は、例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】開放状態で示された本開示の原理に従ったガウスの法則接触器を示す概略説明図である。
図2図1に示すガウスの法則接触器を閉鎖状態で示した概略説明図である。
図3】開放状態で示されたガウス論理接触器に入る4つの独立した信号を有するガウスの法則接触器を示す概略説明図である。
図4図3に示したガウスの法則接触器の一入力を活性化状態で示した概略図である。
図5図3に示したガウスの法則の接触器を閉鎖するための複数の入力を活性化状態で示したガウスの法則の接触器を示す概略説明図である。
図6】原子炉用分散制御情報システムの従来のデジタルシステムを示す概略図である。
図7図6の分散制御情報システムの従来のデジタルシステムの安全部を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に記載された図面は、選択された実施形態のみを例示する目的であり、すべての可能な実施形態を示すものではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0014】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図にわたって対応する部分を示している。
【0015】
例示的な実施形態は、ここで添付の図面を参照して、より完全に説明される。
【0016】
例示的な実施形態が提供され、これにより、本開示は、本発明の範囲を徹底的に、当業者に十分に伝達することができる。本開示の実施形態が完全に理解されるように、特定の構成要素、装置、および方法の例のような多数の具体的な詳細が記載されている。特定の詳細を採用する必要の無いこと、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具現化され得ること、およびいずれも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は、詳細には記載されていない。
【0017】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態のみを説明する目的であり、限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別段のことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。用語「comprises」、「comprising」、「including」、および「having」は包括的であり、したがって、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。本明細書に記載された方法のステップ、プロセス、および操作は、具体的に所定の順序の性能として特定されない限り、議論または例示された特定の順序でのそれらの性能を必ずしも必要とするものとして解釈されるものではない。追加のステップまたは代替のステップが採用されてもよいことも理解されよう。
【0018】
図1および図2を参照して、本開示の原理に従ったガウスの法則接触器10を以下に説明する。図1に示すように、ガウスの法則接触器10は、絶縁ジョイント16によって互いに電気的に分離された下部ハウジング部12および上部ハウジング部14を含む。ポイントソース18は、入力信号20に接続されるとともに下部ハウジング部12内に配置されている。可動導体22は、下部ハウジング部12に接続されるとともにポイントソース18から間隔をおいて配置されている。下部ハウジング部12と上部ハウジング部14との間を電気的に分離することにより、ガウスの法則接触器10の開放型制御回路24が得られる。
【0019】
図2に示すように、ポイントソース18には、安全状態を表すセンサ電圧の増加を示す増加した入力信号20’が供給される。安全状態は、温度、圧力、流体の流れ、または他の監視された状態の上昇を含み得る。増加した入力信号20’は、結果として、荷電ポイントソース18’の増加をもたらし、これは、電界により多くの発散をもたらす。ポイントソース18’の周囲の電界の発散の増加により、可動導体22は帯電したポイントソース18’から離間してガウスの法則接触器10の上部ハウジング部14と接触するように移動し、その結果、接触器24’が閉鎖される。接触器24’が閉鎖することにより、安全制御信号またはアクション26が実行される。これに代えて、逆回路は、保護機能のためのシステムを非通電にするために、接触器24を(閉じるのではなく)開くように設定することができる。
【0020】
図3乃至5を参照して、ガウスの法則接触器30は、ソフトウェアなしで論理装置を提供するように、原子力安全システム31に図示されている。図3に示すように、ガウスの法則接触器30は、絶縁ジョイント36によって互いに電気的に分離された下部ハウジング部32および上部ハウジング部34を含む。4つの独立したポイントソース38a乃至38dは、原子力安全システム31のセンサ41a乃至41dからの個別の入力信号40a乃至40dに接続されており、下部ハウジング部32内に配置されている。可動導体42は、下部ハウジング部32に接続され、ポイントソース38a乃至38dから間隔をおいて配置されている。下部ハウジング部32と上部ハウジング部34との間を電気的に分離することにより、ガウスの法則接触器30の開放型制御回路44が得られる。
【0021】
図4に示すように、一方のポイントソース38a’には、安全状態を示す原子力安全システム31のセンサ41a’からの増加した入力信号40a’が供給される。安全状態は、原子力安全システム31のセンサ41a乃至41dによって検知されるような温度、圧力、流体の流れ、または他の監視状態の上昇を含むことができる。増加した入力信号40a’は、荷電ポイントソース38a’を増加させ、これにより、電界により多くの発散が生じる。ポイントソース38a’の周囲の電界の発散が増加することにより、可動導体42は荷電ポイントソース38a’から離間されるが、これは、制御回路44が開いたままであるように、可動導体42をガウスの法則接触器30の上部ハウジング部34に接触させるには不十分である。
【0022】
図5に示すように、ポイントソース38a’,38b’のうちの複数のものには、それぞれ安全状態を示す増加した入力信号40a’,40b’が供給される。増加した入力信号40a’,40b’は、荷電ポイントソース38a’,38b’を増加させ、これにより、電界により多くの発散が生じる。ポイントソース38a’、38b’の周囲の電界により多くの発散が生じることにより、可動導体42は荷電ポイントソース38a’、38b’から離間されガウスの法則接触器30の上部ハウジング部34と接触するように移動され、その結果、制御回路44’が閉鎖され、停止動作または他のセキュリティ動作が実行されるように送信される安全制御信号46が提供される。これに代えて、逆回路は、保護機能のためのシステムを非通電にするために、接触器24を(閉じるのではなく)開くように設定することができる。ガウスの法則接触器30は、先行技術の図6および図7で以前に説明したデジタルトリップモジュールDTM206、トリップ論理ユニットTLU208、および出力論理ユニットOLU210を置き換えることができる。
【0023】
ガウスの法則接触器10/30は、一貫した動作および応答性を保証するために、部品の一部または全部をデジタル印刷して製造することができる。一例として、上下のハウジング12、14/32、34、ポイントソース18/38a乃至38d、可動導体22/42は、いずれも、同一または異なる材料からデジタル印刷によって形成することができる。可動導体22/42は、肉薄な金属膜として形成することができ、ポイントソース18/38a乃至38dから発せられる増加した電界に応答して抑制されない動きを可能にするために、折り目、起伏、または蛇腹形状を含むことができる。
【0024】
デジタル印刷により、部品の精度が高く、一貫した生産が可能となり、各部品の正確な製造のためのデジタル記録を有することができる。ガウスの法則接触器10/30の正確な生産を証明するためにデジタル記録を活用することができる。
【0025】
本開示は、以下の動作モードに従った、本願で提供されるガウスの法則接触器の使用を想定している。ガウスの法則接触器10/30の定常運転中には、ベースライン電圧を接触器に供給することができる。装置10への電圧または装置30への4つの電圧のうち2つの電圧が装置ベースラインを超えると、回路24/44は閉鎖され、安全システム応答26/46が作動する。いくつかの装置では、応答は使い切りの構成要素の切断(accusation)(ヒューズ)であるのに対し、説明されている実施形態のいくつかは、操作者によって物理的にリセットすることが可能である。
【0026】
一次電源の損失がある場合は、無停電電源装置を使用して回路内の電圧レベルを一定に維持する。この二次電源からの電力は安全測定装置にも供給され、その損失によりシステムは安全に停止される。すべての電力が失われた場合、回路設計者がどのように装置をアーキテクチャに配置するかに応じて、システムはそのまま故障するか、安全状態になる。
【0027】
上述した実施形態の説明は、図示および説明を目的として提供されている。網羅的に開示することを意図したものではなく、開示を限定するものでもない。特定の実施形態の個別の要素または特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されるものではないが、適用可能な場合には、特に示されていなくても、または説明されていなくても、交換可能であり、選択された実施形態で使用することができる。また、これらは様々に変形可能である。そのような変形は、本開示からの逸脱とみなされるものではなく、すべてのそのような変形は、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】