(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】円盤形状の投擲物
(51)【国際特許分類】
A63B 65/10 20060101AFI20220105BHJP
A63H 33/18 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
A63B65/10 A
A63H33/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021517965
(86)(22)【出願日】2018-10-04
(85)【翻訳文提出日】2021-03-31
(86)【国際出願番号】 SE2018051020
(87)【国際公開番号】W WO2020071973
(87)【国際公開日】2020-04-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507372730
【氏名又は名称】ワボバ アーベー
【氏名又は名称原語表記】WABOBA AB
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ボン へランド、アクセル
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA02
2C150BB04
2C150CA23
2C150DA17
2C150EB41
2C150FB43
(57)【要約】
スローイングオブジェクトは、リム(16)に繋がった第1のエアクッション部(14)を備える。前記リム(16)は、内面(RIS)と湾曲した輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)からなる連なりとを備え、前記リム(16)の前記内面(RIS)は、一端にて前記第1のエアクッション部(14)の内面(BSIS)に繋がっており、第2端にて前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)を介して前記第1のエアクッション部(14)の外面(BSOS)に繋がっている。前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)は、前記内面(RIS)を、前記内面(RIS)からの最大の水平方向距離となる第1の末端半径(ER1)を介して前記外面(BSOS)と相互接続し、前記内面(BSIS)は第1の湾曲を有し、前記連なりにおける最後の輪郭部(CS4)は前記外面(BSOS)の少なくとも一部とともに第2の異なる湾曲を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円盤中心を通じた中心軸(AX)を有する円盤形状の投擲物(10)であって、前記投擲物(10)はリム(16)に繋がった第1のエアクッション部(14)を備え、前記リム(16)は前記中心軸から径方向に離れた内面(RIS)と複数の湾曲した輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)からなる連なりとを備え、前記リム(16)の前記内面(RIS)は、一端にて前記第1のエアクッション部(14)の内面(BSIS)に繋がっており、他端にて前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)を介して前記第1のエアクッション部(14)の外面(BSOS)に繋がっており、前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)は前記リム(16)の前記内面(RIS)を、前記リム(16)の前記内面(RIS)からの最大の水平方向距離となる第1の末端半径(ER1)を介して前記第1のエアクッション部(14)の前記外面(BSOS)と相互接続し、前記第1のエアクッション部(14)の前記内面(BSIS)は第1の湾曲を有し、前記連なりにおける最後の輪郭部(CS4)は前記第1のエアクッション部(14)の前記外面(BSOS)の少なくとも一部とともに第2の異なる湾曲を有し、前記湾曲によって前記第1のエアクッション部の厚さが前記中心軸に向かって減少する、円盤形状の投擲物(10)。
【請求項2】
前記第1の湾曲は、前記リム(16)の前記内面(RIS)における開始半径(SR)から開始する指数関数的な湾曲であり、前記第2の湾曲は、前記第1の末端半径(ES1)から開始する放物線の湾曲である、請求項1に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項3】
前記リム(16)は、前記中心軸(AX)に沿って前記円盤中心の外面(CSOS)からの最大距離となる第2の末端半径(ER2)を含む、請求項1または2に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項4】
前記第1の末端半径(ER1)は、前記第2の末端半径(ER2)に対するよりも前記リム(16)の軸方向最大半径(HR)に対して近くにあり、前記リム(16)の前記軸方向最大半径(HR)は、前記円盤中心の前記外面(CSOS)に対し軸方向に最も近い半径である、請求項3に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項5】
前記第2の末端半径(ER2)は、前記第1の末端半径(ER1)に対するよりも前記リム(16)の前記内面(RIS)に対して径方向に近い、請求項3または4に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項6】
前記輪郭部は、前記リム(16)の前記内面(RIS)から前記第2の末端半径(ER2)まで延びる第1の湾曲した輪郭部(CS1)と、前記第2の末端半径(ER2)から前記リムの前記内面(RIS)と前記第1の末端半径(ER1)との間の中間半径(IR)まで延びる第2の湾曲した輪郭部(CS2)と、前記中間半径(IR)から前記第1の末端半径(ER1)まで延びる第3の湾曲した輪郭部CS3と、前記連なりの最後の湾曲した輪郭部である第4の湾曲した輪郭部(CS4)と、を備え、前記第1の湾曲した輪郭部および前記第2の湾曲した輪郭部(CS1,CS2)は、前記第2の末端半径(ER2)から開始するそれらの湾曲における軸方向位置の変化が前記第2の末端半径(ER2)から離れる径方向の変化について放物線状であるように、前記第2の末端半径から開始する放物線状であり、一方、前記第3の湾曲した輪郭部および前記第4の湾曲した輪郭部(CS3,CS4)は、前記第1の末端半径(ER1)から開始するそれらの湾曲における径方向位置の変化が前記第1の末端半径(ER1)から離れる軸方向の変化について放物線状であるように、前記第1の末端半径(ERS1)から開始する放物線状である、請求項3~5のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項7】
前記第2の湾曲した輪郭部(CS2)の前記湾曲は、前記中間半径(IR)の付近において前記第3の湾曲した輪郭部(CS3)の前記湾曲へと次第に遷移する、請求項6に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項8】
前記第2の湾曲した輪郭部(CS2)の前記湾曲は、前記第2の末端半径(ER2)の近傍において前記第1の湾曲した輪郭部(CS1)の前記湾曲と同一であり、前記第3の湾曲した輪郭部(CS3)の前記湾曲は、前記第1の末端半径(ER1)の近傍において前記第4の湾曲した輪郭部(CS4)の前記湾曲と同一である、請求項7に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項9】
前記投擲物の前記円盤中心にある中心点と前記中心軸(AX)に対し第1の半径(R1)とを有する、前記投擲物の中心部を形成するとともに、前記中心部と前記リムとの間のブリッジ部を形成する前記第1のエアクッション部と繋がっている、第2のエアクッション部(12)をさらに備え、前記投擲物の直径(D)は、前記中心部(12)の前記半径(R1)よりも10倍以上大きく、有利には20~30倍の範囲にある、請求項1~8のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項10】
前記ブリッジ部(14)は、前記ブリッジ部(14)が前記中心部(12)に繋がる前記中心部の前記半径(R1)と一致した内半径と、前記ブリッジ部(14)が前記リム(16)に繋がる外半径(R2)と、を有し、前記外半径(R2)は前記内半径(R1)の8~14倍の範囲にある、請求項9に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項11】
前記径方向における前記リムの幅(W)は、4~8mmの範囲にある、請求項1~10のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項12】
前記投擲物の前記中心点における厚さ(T1)は、0.3~0.5mmの範囲にある、請求項1~11のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項13】
10~14mmの範囲にある厚さ(T2)を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項14】
前記投擲物の材料は、シリコーン、ゴム、熱可塑性エラストマまたは熱可塑性ゴムなどのエラストマである、請求項1~13のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項15】
前記投擲物の材料は、40~70の、好ましくは55~65のショアD硬度を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円盤形状のスローイングオブジェクト(投擲物)に関する。
【背景技術】
【0002】
フリスビー(商標)などの円盤形状のスローイングオブジェクトは、レクリエーション目的の使用に人気がある。
様々なそうした円盤形状のフライングオブジェクト(飛翔物)が存在し、そのうちの1つが特許文献1に示されている。ここでは、中心部分から弧形状縁部またはリムまでの円盤の厚さは、小から大に次第に変化する。円盤は軟質であり、良好な安全性と飛行性能とを有する。
【0003】
他の円盤は、特許文献2および特許文献3により知られている。
円盤を空中に長く滞在させられるようにすることに関心が持たれている。投げる精度を向上させるために円盤のリムがしっかりと保持されるようにすることにも、関心が持たれている。揺れることを避けるなど、空中における空気力学的特性を向上させることにも関心が持たれている。例えば、折り畳まれるようにまたは怪我の発生を避けるように、オブジェクトが軟質であることも関心が持たれている場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国実用新案第2649139号明細書
【特許文献2】米国特許第5531624号明細書
【特許文献3】米国特許第4568297号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、1つまたは複数の上述の問題に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様は、円盤中心を通じて形成された中心軸を有する円盤形状のスローイングオブジェクトに関する。前記オブジェクトは、リムに繋がった第1のエアクッション部を備える。前記リムは、同様に、前記中心軸から径方向に変位した内面と、複数の湾曲した輪郭部からなる連なりとを備える。前記リムの前記内面は、一端にて前記第1のエアクッション部の内面に、第2端にて前記輪郭部を介して前記第1のエアクッション部の外面に繋がっており、前記輪郭部は、前記リムの前記内面を、前記リムの前記内面からの最大の水平方向距離となる第1の末端半径を介して前記第1のエアクッション部の前記外面と相互接続する。前記第1のエアクッション部の前記内面は第1の湾曲を有し、前記連なりにおける最後の輪郭部は、前記第1のエアクッション部の前記外面の少なくとも一部とともに、第2の異なる湾曲を有する。前記湾曲によって、前記第1のエアクッション部の厚さが前記中心軸に向かって減少する。
【0007】
その態様の第1の変形形態では、前記第1の湾曲は、前記リムの前記内面における開始半径から開始する指数関数的な湾曲であり、前記第2の湾曲は、前記第1の末端半径から開始する放物線の湾曲である。
【0008】
前記第1の湾曲は、前記リムの前記内面における前記開始半径から開始する前記第1の湾曲における径方向位置の変化が、前記中心軸に沿った前記円盤中心の外面に向かう方向における変化について指数関数的であるように、指数関数的な湾曲として形成されることと、前記第2の湾曲は、前記第1の末端半径から開始する前記第2の湾曲における径方向位置の変化が、前記中心軸に沿った前記円盤中心の前記外面に向かう方向において放物線状であるように、2次多項式的な湾曲として形成されることとが、この場合さらに可能である。
【0009】
リムの内面における開始半径が前記第1の末端半径と軸方向に位置整合されることも、上述の場合には可能である。
本態様の別の変形形態によれば、前記リムは、前記中心軸に沿って前記円盤中心の外面からの最大距離となる第2の末端半径を含む。
【0010】
したがって、第2の末端半径は、前記中心軸に最も近いまたは中心軸から最も遠く離れた半径ではなく、円盤中心の外面から軸方向に最も離れたオブジェクトの半径である。
前記第1の末端半径は、前記第2の末端半径に対するよりも前記リムの軸方向最大半径に対して近くにあり、前記リムの前記軸方向最大半径は、前記円盤中心の前記外面に対し軸方向に最も近い半径であることが可能である。
【0011】
前記第2の末端半径は、前記第1の末端半径に対するよりも前記リムの前記内面に対して径方向に近いことが、さらに可能である。
前記輪郭部は、前記リムの前記内面から前記第2の末端半径まで延びる第1の湾曲した輪郭部と、前記第2の末端半径から前記リムの前記内面と前記第1の末端半径との間の中間半径まで延びる第2の湾曲した輪郭部と、前記中間半径から前記第1の末端半径まで延びる第3の湾曲した輪郭部と、前記連なりの最後の湾曲した輪郭部である第4の湾曲した輪郭部と、を備えてよい。
【0012】
この場合、前記第1の湾曲した輪郭部および前記第2の湾曲した輪郭部は、前記第2の末端半径から開始するそれらの湾曲における軸方向位置の変化が前記第2の末端半径から離れる径方向の変化について放物線状であるように、前記第2の末端半径から開始する放物線状であることがさらに可能である。前記第3の湾曲した輪郭部および前記第4の湾曲した輪郭部は、前記第1の末端半径から開始するそれらの湾曲における径方向位置の変化が前記第1の末端半径から離れる軸方向の変化について放物線状であるように、前記第1の末端半径から開始する放物線状であることも可能である。第1、第2、第3および第4の湾曲した輪郭部の湾曲は、例えば、2次多項式的な湾曲としての形状を有する湾曲であってよい。
【0013】
それによって、リムは、本質的に耳の形状の断面を有してもよい。
前記第2の湾曲した輪郭部の前記湾曲は、前記中間半径の付近において前記第3の湾曲した輪郭部の前記湾曲へと次第に遷移することがさらに可能である。
【0014】
別の可能な変形形態によれば、前記第2の湾曲した輪郭部の前記湾曲は、前記第2の末端半径の近傍において前記第1の湾曲した輪郭部の前記湾曲と同一であり、前記第3の湾曲した輪郭部の前記湾曲は、前記第1の末端半径の近傍において前記第4の湾曲した輪郭部の前記湾曲と同一である。
【0015】
前記スローイングオブジェクトは、前記オブジェクトの前記円盤中心である中心点を有する、前記オブジェクトの中心部を形成する、第2のエアクッション部を備えることがさらに可能である。この場合、第1のエアクッション部は、前記中心部と前記リムとの間のブリッジ部を形成する。前記中心部は、前記中心軸に対し第1の半径をさらに有してよい。前記中心部は一様な厚さを有することがさらに可能である。
【0016】
この場合、前記オブジェクトの直径Dは、前記中心部の前記半径よりも10倍以上大きく、有利には20~30倍の範囲にある。
そうした中心部が存在する場合、前記ブリッジ部を形成する第1のエアクッション部は、前記ブリッジ部が前記中心部に繋がる前記中心部の前記半径と一致した内半径と、前記ブリッジ部が前記リムに繋がる外半径と、を有し、前記外半径は前記内半径の8~14倍の範囲にあることが、これに加えて、またはこれに代えて可能である。
【0017】
別の可能性は、前記径方向における前記リムの幅(すなわち、第1の末端半径とリムの内面との間)が4~8mmの範囲にあることである。
別の可能性は、前記オブジェクトの前記中心点における厚さが0.3~0.5mmの範囲にあることである。こっれは、中心部が存在するとき、この中心部が0.3~0.5mmの範囲にある厚さを有してよいことを意味する。
【0018】
さらに別の可能性は、オブジェクトが10~14mmの範囲にある厚さを有することである。この厚さは、リムも考えられるときの中心点における厚さであってよい。
オブジェクトは、これに加えてフレキシブルな(可撓性の)オブジェクトであってよい。
【0019】
オブジェクトがフレキシブルである場合、前記オブジェクトは、シリコーン、ゴム、熱可塑性エラストマ(TPE)または熱可塑性ゴム(TPR)などのエラストマである材料から作られてよい。
【0020】
オブジェクトがフレキシブルであるとき、前記オブジェクトは、40~70の、好ましくは55~65のショアD硬度を有してよい。
本発明は多くの利点を有する。本発明によって、いくつかの異なる目的に同時に達することが可能である。2つの異なる湾曲の使用によって、一方を1つの目的のために、他方を別の目的のために設計することが可能である。第1の湾曲は、例えば、重量を減少させオブジェクトがより長く空中に滞在することを可能とするように、可能な限り薄くエアクッション部を作るように設計されてよい。第2の湾曲は、これに代えて、空中において揺れることを避けるなど、空気力学的特性を向上させるように用いられることが可能である。
【0021】
一般に、特許請求の範囲において用いられるすべての用語は、本明細書において明示的に定義されない限り、当技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解される。「1つの(a)/1つの(an)/その(the)要素、装置、コンポーネント、手段、工程など」に対するすべての参照は、明示的に言明されない限り、その要素、装置、コンポーネント、手段、工程などの1つ以上のインスタンスを参照するように率直に解される。本明細書において開示される任意の方法の工程は、明示的に言明されない限り、開示される正確な順序にて行われる必要はない。
【0022】
本発明は、これより例として添付の図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】円盤形状のスローイングオブジェクトの上からの斜視図。
【
図2】円盤形状のスローイングオブジェクトの下からの斜視図。
【
図3】断面図が得られる場所の表示を伴う、円盤形状のスローイングオブジェクト正面図。
【
図4】
図3に表示された断面にて得られたオブジェクトの断面図。
【
図5】リムとブリッジ部の部分とを示す断面の一部の第1の拡大部分を示す図。
【
図6】リムとブリッジ部とのさらなる詳細を有する第2の拡大部分を示す図。
【
図8】ユーザの手において折り畳まれているオブジェクトを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、これより、本発明の特定の実施形態が示される添付の図面を参照して、より十分に以下に記載される。しかしながら、本発明は、多くの様々な形態において実施されてよく、本明細書において説明される実施形態に限定されると解されない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として提供される。本記載にわたって、同様の符号は同様の要素を参照する。
【0025】
図1は、円盤形状のスローイングオブジェクト10の上からの斜視図を概略的に示し、
図2は、円盤形状のスローイングオブジェクト10の下からの斜視図を概略的に示し、
図3は、円盤形状のスローイングオブジェクト10の正面図を、断面図が得られる場所の表示A-Aとともに概略的に示し、
図4は、
図3に表示された断面A-Aにて得られたオブジェクトの断面図を示し、
図5は、リムとブリッジ部の部分とを示す断面の一部の第1の拡大部分を示し、
図6は、リムとブリッジ部とのさらなる詳細を有する第2の拡大部分を示す。
【0026】
上述の図面において見られるように、スローイングオブジェクト10は円盤形状である。
図4において最もよく見られるように、オブジェクトは、ブリッジ部14を介してリム16に繋がった中心部12を備える。それによって、ブリッジ部14がリム16に繋がっていることも見られる。ブリッジ部14は、ここでは第1のエアクッション部であり、中心部は、第2のエアクッション部である。使用時、ブリッジ部14および中心部の両方がエアクッションによって持ち上げられるように支持されるため、それらの部分はこのように称される。
【0027】
中心部12は、円柱状であり、円柱の高さに対応する一様な厚さT1を有してよく、円柱はさらには中実である。厚さは、この場合、0.3mm~0.5mmの範囲にある。中心部12は円柱として形作られるため、中央を通じる(すなわち、中心部12の中心点を通じる)中心軸AXも形成され、その部分は中心軸AXに対する第1の半径R1を有する。この中心点は、円盤中心の中心点でもある。
【0028】
ブリッジ部14は、中心部12の第1の半径R1と一致した内半径と、リム16に繋がった外半径R2とを有することも見られる。図面において見られるように、このブリッジ部は、一様な厚さではない代わりに、リム16に向かって増加するまたは中心部12に向かって減少する厚さを有する。
【0029】
リム16は、結果として、耳のように形作られた断面を有する。
図4において最もよく見られるように、リムは、第2の半径R2に対応する中心軸AXからの距離に内面RISと、
図6において最もよく見られるように、湾曲した輪郭部CS1,CS2,CS3,CS4からなる連なりとを有する。
【0030】
リム16の内面RISは、中心軸AXに対する同一の距離R2を有する。それによって、内面RISは、中心軸AX周りに湾曲し、中心軸AXを包囲し中心軸AXに面する。それによって、内面RISは、中心軸AXを中心とする半径R2により円柱体積を包囲する。さらに、内面RISは、第1端にてブリッジ部14の内面BSISに繋がっており、第2端にて輪郭部CS1,CS2,CS3およびCS4を介してブリッジ部14の外面BSOSに繋がっている。それによって、第1端も、ブリッジ部14の内面BSISを介して中心部12の平坦な内面CSISに繋がっており、第2端も、輪郭部CS1,CS2,CS3およびCS4とブリッジ部14の外面BSOSを介して中心部12の外面CSOSに繋がっている。ブリッジ部の内面は、以下において、ブリッジ部内面と称され、ブリッジ部の外面はブリッジ部外面と称され、中心部の内面は中心部内面と称され、中心部の外面は中心部外面と称される。最後に、リムの内面は、リム内面と称される。
【0031】
さらに、輪郭部CS1,CS2,CS3およびCS4は、リム内面RISを、リム内面RISからの最大径方向距離となる第1の末端半径ER1を介して、ブリッジ部外面BSOSと相互接続する。それによって、第1の末端半径ER1は、リム16の輪郭における縁部であると考えられる。
【0032】
さらに、ブリッジ部内面BSISは第1の湾曲を有し、複数の輪郭部からなる連なりにおける最後の輪郭部CS4は、ブリッジ部外面BSOSの少なくとも一部とともに、第2の異なる湾曲を有し、ここで、これらの湾曲の組合せによって、ブリッジ部14の厚さが円盤中心に向かって(この場合、中心部12にも向かって)減少する。このように2つの湾曲を有することによって、フライングオブジェクトの様々な態様を互いから独立して最適化することが可能である。第1の湾曲は、一例として、リム16からリムの近傍における中心部12に向かって非常に急速に減少するように、またその後緩やかに減少するように設計されてよく、これはスローイングオブジェクト10の重量が低下した場合に重要であり得る。同時に、様々な空気力学的目標を達成するためなど、第2の湾曲が他の目的用に設計されることが可能である。
【0033】
2つのそうした湾曲が形状において得られる1つの手法が、これより記載される。
指数関数的な湾曲であり第1の湾曲を形成するために用いられ得る第1の湾曲C1の一例が、
図7aに示される。2次多項式的な湾曲であり第2の湾曲を形成するために用いられ得る第1の湾曲C2の一例が、
図7bに示される。この第2の湾曲は、極小である末端点ESを有する。
【0034】
図4~
図6に示される本発明の変形形態によれば、ブリッジ部内面BSISの第1の湾曲は、
図7aにおける湾曲C1などの指数関数的な湾曲として形成され、その結果、リム内面RISにおける開始半径から開始する第1の湾曲における径方向位置の変化は、円盤中心の外面に向かう(この場合、中心部外面CSOSにも向かう)中心軸AXの方向における変化について指数関数的である。これは、開始半径SRから中心部外半径に向かう軸方向におけるリム内面の軸方向距離につれて、中心軸AXに対する径方向距離が指数関数的に減少することを意味する。したがって、ブリッジ部内面BSISの半径は、開始半径から中心部外半径CSOSに向かう減少する軸方向距離とともに、指数関数的に減少する。
図6において見られるように、開始半径SRは第1の末端半径ER1と軸方向に位置整合されることがさらに可能である。したがって、開始半径SRと第1の末端半径ER1とは、軸AXに沿って本質的に同一の位置にあってよい。
【0035】
第2の湾曲は、代わりに、
図7bにおける湾曲C2などの2次多項式的な湾曲に形成されてよく、その結果、第1の末端半径ER1から開始する第2の湾曲における径方向位置の変化は、中心軸AXに沿った円盤中心の外面に向かう(この場合、中心部外面CSOSにも向かう)方向の変化について、放物線状である。これは、最後の輪郭部CS4の面およびブリッジ部外面BSOSにおける軸方向距離が第1の末端半径ER1から円盤中心の外面に向かって(この場合、中心部外半径CSOSにも向かって)減少するにつれて、中心軸AXに対する径方向距離が放物線状に減少することを意味する。したがって、輪郭部CS4とブリッジ部外面BSOSの少なくともいくらかの部との半径は、第1の末端半径ER1から円盤中心の外面に向かって(この場合、中心部外面CSOSにも向かって)減少する軸方向距離とともに、放物線状に減少する。したがって、湾曲は、
図7bに示される湾曲などの放物線状の湾曲であってよく、ここで、第1の末端半径ER1は、極大または極小などの、そうした湾曲C2の末端点EPに対応する。さらに、リム16の最後の輪郭部CS4からブリッジ部外面BSOSに遷移がなされる半径は、リム16の軸方向最大HR半径である。したがって、軸方向最大半径HRは、軸方向において円盤中心の外面(この場合、中心部外面CSOSでもある)に最も近いリム16の半径である。
【0036】
図6において見られるように、リム16は第2の末端半径ER2も含んでよい。この末端半径は、円盤中心の外面から離れて(この場合、中心部外面CSOSからも離れて)中心軸AXの方向において最大距離であってよい。したがって、その半径は、中心軸AXに最も近いまたは中心軸AXから最も離れた半径ではなく、円盤中心の外面(この場合、中心部外面CSOS)から軸方向に最も離れたオブジェクトの半径である。
【0037】
先に述べたように、リム16は複数の輪郭部からなる連なりを含む。この連なりは、輪郭部同士が互いに繋がっている連なりである。その連なりは、第1の湾曲した輪郭部CS1と、第2の湾曲した輪郭部CS2と、第3の湾曲した輪郭部CS3と、連なりにおける最後の湾曲した輪郭部である第4の湾曲した輪郭部CS4とを含むことが、
図6において見られる。これに代えて、第4の湾曲した輪郭部は、連なりにおける第1のものおよび最後となる第4のものであると考えられてよい。
【0038】
第1の湾曲した輪郭部CS1はリム内面RISから第2の末端半径ER2まで延び、第2の湾曲した輪郭部CS2は第2の末端半径ER2からリム内面RISと第1の末端半径ER1との間の中間半径IRまで延び、第3の湾曲した輪郭部CS3は中間半径IRから第1の末端半径ER1まで延び、第4の湾曲した輪郭部は第1の末端半径ER1からリム16の軸方向最大半径HRまで延びる。
【0039】
第1および第2の湾曲した輪郭部CS1およびCS2が2次多項式的な湾曲として形作られた湾曲を有し、その結果、第2の末端半径ER2から開始するそれらの湾曲における軸方向の変化は、第2の末端半径ER2から離れる径方向の変化について放物線状であることが、ここでは見られる。それによって、湾曲した輪郭部CS1およびCS2から軸方向最大半径HRまでの軸方向距離は、第2の末端半径ER2から離れる径方向の変化について放物線状に減少する。湾曲した部分は、より詳細には、少なくとも最初は、同一の放物的な湾曲に従って湾曲している。したがって、第1及び第2の湾曲した輪郭部CS1およびCS2は、同一の2次多項式な湾曲に従って形作られてよい。したがって、湾曲は、
図7bに示される湾曲などの放物線状の湾曲であってよく、ここで、第2の末端半径ER2は、極大または極小などの末端点EPに対応し、第1の湾曲した輪郭部は、末端点の片側における湾曲の一部として形作られてよく、一方、第2の湾曲した輪郭部は、末端点ESの他方側における湾曲の一部として少なくとも部分的には形作られてよい。
【0040】
第3および第4の湾曲した輪郭部CS3およびCS4が同様に2次多項式的な湾曲として形成されてよく、その結果、第1の末端半径ES1から開始するそれらの湾曲の軸方向の変化は、第1の末端半径ER1から離れる軸方向の変化について放物線状である。それによって、湾曲した輪郭部CS3およびCS4から軸AXまでの径方向距離は、第1の末端半径ER1から離れる軸方向の変化について放物線状に減少する。湾曲した輪郭部も、ここでは、少なくとも最初は、同一の放物的な湾曲に従って湾曲している。したがって、第3および第4の湾曲した輪郭部CS3およびCS4は、同一の2次多項式的な湾曲に従って形作られてよい。したがって、湾曲は、
図7bに示される湾曲などの放物線状の湾曲であってよく、ここで、第1の末端半径ER1は、極大または極小などの末端点EPに対応し、第3の湾曲した輪郭部は、末端点ESの片側における湾曲C2の一部として少なくとも部分的には形作られてよく、一方、第4の湾曲した輪郭部は、末端点ESの他方側における湾曲の一部として形作られてよい。
【0041】
図6においても見られるように、第2の湾曲した輪郭部CS2の湾曲は、中間半径IRの付近において第3の湾曲した輪郭部CS3へと漸減してよい。したがって、第2の湾曲した輪郭部CS2は、第2の末端半径ER2の近傍において第1の湾曲した輪郭部CS1と同一の湾曲しか有しなくてよく、一方、第3の湾曲した輪郭部CS3は、第1の末端半径ER1の近傍において第4の湾曲した輪郭部CS4と同一の湾曲しか有しなくてよい。
【0042】
図6において観測され得るもう1つのことは、第1の末端半径ER1が、第2の末端半径ES2に対するよりもリム16の軸方向最大半径HRに対して近くにあることである。第2の末端半径ER2が、第1の末端半径ER1に対するよりもリム内面RISに対して径方向に近いことも見られる。
【0043】
スローイングオブジェクトの直径Dは、中心部12の半径R1よりも10倍以上大きく、有利には20~30倍大きくてよい。ブリッジ部14の外半径R2は、同様に、内半径R1よりも8~14倍大きくてよい。径方向におけるリムの幅W(すなわち、第1の末端点ES1とリム内面RISとの間)は、4~8mmにあってよい。オブジェクトは、10~14mmの範囲の厚さを最終的に有してよく、その厚さは本質的にはリム14の厚さであってよい。
【0044】
このように実現されたスローイングオブジェクトは、非常に薄い中心部12と急速に非常に薄くなるブリッジ部14とを有する。それによって、オブジェクトを軽量にすることが可能となる。これによって、オブジェクト10の空中に長く滞在する性能が向上する。リム16の設計によって、オブジェクトは、これと同時に、しっかりと掴まれ正確に投げられることが可能である。リムの湾曲した輪郭部はまた、オブジェクトに安定した飛行を可能とする良好な空気力学的特性を与え、オブジェクトを空中において揺れにくくする。
【0045】
円盤形状オブジェクト10は、典型的には一部品により作られ、有利にはフレキシブルでもあり、その結果、折り畳まれることが可能である。それによって、円盤形状オブジェクト10を、ポケットなどに容易にしまい込み持ち歩くことが可能である。このため円盤形状オブジェクト10は軟質でもあり、怪我を避けるのに良い。オブジェクトを作る材料は、この理由のため、シリコーン、熱可塑性エラストマ(TPE)、熱可塑性ゴム(TPR)またはゴムなどのエラストマであってよい。その材料は、40~70の、好ましくは55~65のショアD硬度をさらに有してよい。
【0046】
軟質かつ薄いオブジェクトは、別の利点を有する。オブジェクトが空中を飛行している時、中心部およびブリッジ部の部分などの、中心軸周りの中心部分は、エアクッションによって、リムに近いブリッジ部の部分などの周縁部分よりも高く持ち上げられる。それによって、中心軸周りに膨らみが形成される。このようにして、空気力学的特性がさらに高められる。
【0047】
すでに開示されたものとは離れた発明をなし得る複数の変形形態が存在する。例えば、厚さが一様である中心部が存在しないことが可能である。この場合、第1のエアクッション部はブリッジ部ではなく、代わりに円盤中心までずっと延びることが可能である。
【0048】
本発明は、主に少数の実施形態を参照して上に記載されている。しかしながら、当業者によって容易に認識されるように、上に開示された実施形態以外の実施形態が、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲内において同様に可能である。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円盤中心を通じた中心軸(AX)を有する円盤形状の投擲物(10)であって、前記投擲物(10)はリム(16)に繋がった第1のエアクッション部(14)を備え、前記リム(16)は前記中心軸から径方向に離れた内面(RIS)と複数の湾曲した輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)からなる連なりとを備え、前記リム(16)の前記内面(RIS)は、一端にて前記第1のエアクッション部(14)の内面(BSIS)に繋がっており、他端にて前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)を介して前記第1のエアクッション部(14)の外面(BSOS)に繋がっており、前記輪郭部(CS1,CS2,CS3,CS4)は前記リム(16)の前記内面(RIS)を、前記リム(16)の前記内面(RIS)からの最大の水平方向距離となる第1の末端半径(ER1)を介して前記第1のエアクッション部(14)の前記外面(BSOS)と相互接続し、前記第1のエアクッション部(14)の前記内面(BSIS)は第1の湾曲を有し、前記連なりにおける最後の輪郭部(CS4)は前記第1のエアクッション部(14)の前記外面(BSOS)の少なくとも一部とともに第2の異なる湾曲を有し、前記湾曲によって前記第1のエアクッション部の厚さが前記中心軸に向かって減少
し、前記第1の湾曲は、前記リム(16)の前記内面(RIS)における開始半径(SR)から開始する指数関数的な湾曲であり、前記第2の湾曲は、前記第1の末端半径(ES1)から開始する放物線の湾曲である、円盤形状の投擲物(10)。
【請求項2】
前記リム(16)は、前記中心軸(AX)に沿って前記円盤中心の外面(CSOS)からの最大距離となる第2の末端半径(ER2)を含む、請求項
1に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項3】
前記第1の末端半径(ER1)は、前記第2の末端半径(ER2)に対するよりも前記リム(16)の軸方向最大半径(HR)に対して近くにあり、前記リム(16)の前記軸方向最大半径(HR)は、前記円盤中心の前記外面(CSOS)に対し軸方向に最も近い半径である、請求項
2に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項4】
前記第2の末端半径(ER2)は、前記第1の末端半径(ER1)に対するよりも前記リム(16)の前記内面(RIS)に対して径方向に近い、請求項
2または3に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項5】
前記輪郭部は、前記リム(16)の前記内面(RIS)から前記第2の末端半径(ER2)まで延びる第1の湾曲した輪郭部(CS1)と、前記第2の末端半径(ER2)から前記リムの前記内面(RIS)と前記第1の末端半径(ER1)との間の中間半径(IR)まで延びる第2の湾曲した輪郭部(CS2)と、前記中間半径(IR)から前記第1の末端半径(ER1)まで延びる第3の湾曲した輪郭部
(CS3
)と、前記連なりの最後の湾曲した輪郭部である第4の湾曲した輪郭部(CS4)と、を備え、前記第1の湾曲した輪郭部および前記第2の湾曲した輪郭部(CS1,CS2)は、前記第2の末端半径(ER2)から開始するそれらの湾曲における軸方向位置の変化が前記第2の末端半径(ER2)から離れる径方向の変化について放物線状であるように、前記第2の末端半径から開始する放物線状であり、一方、前記第3の湾曲した輪郭部および前記第4の湾曲した輪郭部(CS3,CS4)は、前記第1の末端半径(ER1)から開始するそれらの湾曲における径方向位置の変化が前記第1の末端半径(ER1)から離れる軸方向の変化について放物線状であるように、前記第1の末端半径(ERS1)から開始する放物線状である、請求項
2~4のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項6】
前記第2の湾曲した輪郭部(CS2)の前記湾曲は、前記中間半径(IR)の付近において前記第3の湾曲した輪郭部(CS3)の前記湾曲へと次第に遷移する、請求項
5に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項7】
前記第2の湾曲した輪郭部(CS2)の前記湾曲は、前記第2の末端半径(ER2)の近傍において前記第1の湾曲した輪郭部(CS1)の前記湾曲と同一であり、前記第3の湾曲した輪郭部(CS3)の前記湾曲は、前記第1の末端半径(ER1)の近傍において前記第4の湾曲した輪郭部(CS4)の前記湾曲と同一である、請求項
6に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項8】
前記投擲物の前記円盤中心にある中心点と前記中心軸(AX)に対し第1の半径(R1)とを有する、前記投擲物の中心部を形成するとともに、前記中心部と前記リムとの間のブリッジ部を形成する前記第1のエアクッション部と繋がっている、第2のエアクッション部(12)をさらに備え、前記投擲物の直径(D)は、前記中心部(12)の前記半径(R1)よりも10倍以上大きく、有利には20~30倍の範囲にある、請求項1~
7のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項9】
前記ブリッジ部(14)は、前記ブリッジ部(14)が前記中心部(12)に繋がる前記中心部の前記半径(R1)と一致した内半径と、前記ブリッジ部(14)が前記リム(16)に繋がる外半径(R2)と、を有し、前記外半径(R2)は前記内半径(R1)の8~14倍の範囲にある、請求項
8に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項10】
前記径方向における前記リムの幅(W)は、4~8mmの範囲にある、請求項1~
9のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項11】
前記投擲物の前記中心点における厚さ(T1)は、0.3~0.5mmの範囲にある、請求項1~
10のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項12】
10~14mmの範囲にある厚さ(T2)を有する、請求項1~
11のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項13】
前記投擲物の材料は、シリコーン、ゴム、熱可塑性エラストマまたは熱可塑性ゴムなどのエラストマである、請求項1~
12のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【請求項14】
前記投擲物の材料は、40~70の、好ましくは55~65のショアD硬度を有する、請求項1~
13のいずれか一項に記載の円盤形状の投擲物(10)。
【国際調査報告】