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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】待ち時間推奨装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220105BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021518619
(86)(22)【出願日】2019-10-01
(85)【翻訳文提出日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 US2019054074
(87)【国際公開番号】W WO2020072498
(87)【国際公開日】2020-04-09
(31)【優先権主張番号】16/150,106
(32)【優先日】2018-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】モリナーリ マイケル ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】サローウェ ダニエル ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ワング サラ ヘユン
(72)【発明者】
【氏名】レカス ジョシュア デイヴィッド
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC18
(57)【要約】
テーマパークのアトラクションの待ち時間が、予期されるよりも短いか又はそれより長いかを判定し、これらのより短い又は長い待ち時間をゲストに通知するシステム及び方法が開示される。具体的には、本システム及び方法は、このアトラクションの待ち時間をテーマパークの全てのアトラクションの合計待ち時間で除算することによってアトラクションの待ち時間値を決定し、この待ち時間値を、アトラクションの予期される待ち時間に基づく1又は2以上の閾値と比較する。このようにして、テーマパークのゲストは、どのアトラクションを待つかについてより多くの情報に基づいた決定を行って、テーマパークでの自身の時間を最大限に活用することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
テーマパークの複数のアトラクションの現在の待ち時間を受け取り、
前記複数のアトラクションの個別のアトラクションの現在の待ち時間と、前記複数のアトラクションの現在の合計待ち時間との間の関係に基づいて待ち時間値を決定し、
前記待ち時間値と前記複数のアトラクションの前記個別のアトラクションの待ち時間閾値との比較に基づいて、前記複数のアトラクションの前記個別のアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するようにさせる命令を格納するメモリと、
前記待ち時間推奨の指示を電子デバイスの待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーションに送るように構成された通信回路と、
を備える、待ち時間推奨システム。
【請求項2】
前記通信回路は、前記待ち時間推奨が、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が予期されるよりも短いことを示すものを含む場合に、前記待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーションへの通知として前記指示をプッシュするように構成される、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項3】
前記待ち時間値は、前記複数のアトラクションの前記現在の合計待ち時間に対する前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間の比率、又は前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間で表される前記現在の合計待ち時間のパーセンテージである、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項4】
前記待ち時間推奨は、前記比率又はパーセンテージが前記待ち時間閾値を下回るという判定に基づいて、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が、予期されるよりも短いというものである、請求項3に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項5】
前記待ち時間推奨は、前記比率又はパーセンテージが前記待ち時間閾値を上回るという判定に基づいて、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が、予期されるよりも長いというものである、請求項3に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項6】
前記個別のアトラクションの前記待ち時間閾値は、前記複数のアトラクションの履歴合計待ち時間と前記個別のアトラクションの履歴待ち時間との間の第2の関係から得られる、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、コンテキスト情報を受け取るように構成され、前記複数のアトラクションの前記履歴合計待ち時間のサブセットが、前記第2の関係を決定するのに使用され、前記サブセットは、前記コンテキスト情報に基づいて選択される、請求項6に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項8】
前記コンテキスト情報は曜日を含み、前記履歴待ち時間のサブセットは、前記曜日に基づいて選択される、請求項7に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項9】
前記個別のアトラクションの前記待ち時間閾値は、短い待ち時間の閾値を含み、前記待ち時間推奨は、前記待ち時間値が前記短い待ち時間の閾値を下回るという判定に基づいて、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が、予期されるよりも短いというものである、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項10】
前記個別のアトラクションの前記待ち時間閾値は、長い待ち時間の閾値を含み、前記待ち時間推奨は、前記待ち時間値が前記長い待ち時間の閾値を上回るという判定に基づいて、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が、予期されるよりも長いというものである、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項11】
前記モバイルデバイスは、ユーザコンテキスト情報を前記プロセッサに伝達するように構成されており、前記プロセッサは、前記ユーザコンテキスト情報に部分的に基づいて前記待ち時間推奨を生成するように構成される、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項12】
前記ユーザコンテキスト情報は、前記複数のアトラクションに関連する1又は2以上のユーザアトラクション選好を含み、前記プロセッサは、前記個別のアトラクションが前記ユーザアトラクション選好に関連する場合に、前記待ち時間推奨を前記モバイルデバイスに送るように構成される、請求項11に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項13】
前記ユーザコンテキスト情報は、ユーザの位置を含む、請求項11に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項14】
前記待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーションは、
各々が前記複数のアトラクションのそれぞれのアトラクションに関連する複数の待ち時間を表示し、
グラフィックマーカー又はテキストベースのマーカーを使用して、前記個別のアトラクションの前記現在の待ち時間が、待ち時間推奨に基づいて、予期されるよりも短い、予期されるよりも長い、又は予期されたとおりであることを表示する、
ように構成される、請求項1に記載の待ち時間推奨システム。
【請求項15】
テーマパークの複数のアトラクションのうちの或るアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するための命令を含む有形の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
前記テーマパークの前記複数のアトラクションの合計待ち時間を受け取り、
前記複数のアトラクションのうちの前記アトラクションの待ち時間を受け取り、
前記アトラクションの前記待ち時間、又は、前記アトラクションの前記合計待ち時間及び前記待ち時間に基づく待ち時間値を、前記アトラクションに関連する閾値と比較し、
前記比較に基づく通知を送信する、
ようにさせる、コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記命令は、前記プロセッサに、前記アトラクションの前記待ち時間を前記複数のアトラクションの前記合計待ち時間で除算することによって前記待ち時間値を決定するようにさせる、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記命令は、前記プロセッサに、
前記アトラクションの予期される待ち時間を受け取り、
前記アトラクションの平均履歴待ち時間を前記複数のアトラクションの平均履歴合計待ち時間で除算することに基づいて前記閾値を決定する、
ようにさせる、請求項15に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
待ち時間推奨を生成するための方法であって、
テーマパークの最新の遊園地入場者数を受け取るステップと、
履歴遊園地入場者数がほぼ前記最新の遊園地入場者数である時について、前記テーマパークのアトラクションの1又は2以上の履歴待ち時間を受け取るステップと、
前記1又は2以上の履歴待ち時間に基づいて短い待ち時間の閾値を決定するステップと、
前記アトラクションの待ち時間を受け取るステップと、
前記アトラクションの前記待ち時間が、前記短い待ち時間の閾値よりも小さいという判定に応答して、前記アトラクションの前記待ち時間が、予期されるよりも短いという通知を送るステップと、
を含む方法。
【請求項19】
前記1又は2以上の履歴待ち時間に基づいて平均履歴待ち時間を決定するステップを含み、前記短い待ち時間の閾値は、前記平均履歴待ち時間に基づいて決定される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1又は2以上の履歴待ち時間に基づいて、長い待ち時間の閾値を決定するステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記アトラクションの前記待ち時間が、前記長い待ち時間の閾値よりも大きいという判定に応答して、前記アトラクションの前記待ち時間が、予期されるよりも長いという第2の通知を送るステップを含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、アトラクションの待ち時間に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、予期されるより短い又は長いアトラクションの待ち時間を決定し、これらのより短い又はより長い待ち時間をゲストに通知することに関する。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、読者に以下に説明する及び/又は権利主張する本技術の種々の態様に関連し得る技術の種々の態様を紹介することを意図している。この考察は、本開示の種々の態様をさらに理解するのを容易にする背景情報を読者に提示するのを助けると考えられる。従って、これらの記載は、この観点から読む必要があり、従来技術の自認として読むべきではないことを理解されたい。
【0003】
テーマパーク、レストラン、チケット販売業者、政府機関などの多くの会場又はサービスプロバイダは、顧客がサービスを得るための行列又は待ち行列を伴う場合がある。例えば、テーマパークは、各々が少なくとも1つの行列を伴う複数のアトラクションを含む場合がある。従って、各アトラクションの各行列は、それぞれの待ち時間を伴う場合がある。テーマパークのゲストは、アトラクションについての好み、アトラクションまでの距離、時刻、天気、それぞれの行列の待ち時間(又は長さ)などのいくつかの要因に基づいて、どのアトラクションに参加するかを決定することができる。場合によっては、それぞれの待ち時間は、ゲストのモバイルデバイス上のソフトウェアアプリケーションを介して提供される場合があるが、何らかの適切なデバイスは、テーマパーク内部の看板、各アトラクションでの看板、テーマパークに関連するWebサイトへの投稿、又はメッセージングプラットフォーム上のチャットボットを介したメッセージングなどで、それぞれの待ち時間を表示又は伝達するのに使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、それぞれの行列の待ち時間が典型的な又は予期される待ち時間より短いか又はそれより長いかなど、より多くの情報が利用可能であると仮定すると、ゲストは、どのアトラクションに参加するかに関してより適切な情報に基づいた決定を行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
当初権利主張された主題に範囲が相応する特定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を制限することを意図されておらず、むしろ、これらの実施形態は、特定の開示される実装形態の簡潔な概要を提示することのみが意図されている。実際には、本開示は、以下に示す実施形態に類似する又はそれとは異なる場合がある様々な形態を包含することができる。
【0006】
本開示は、アトラクションの待ち時間が、予期されるより短いか又はそれより長いかを判定し、これらのより短い又はより長い待ち時間をゲストに通知するシステム及び方法を提供する。具体的には、テーマパークは、各々が少なくとも1つの行列を有する複数のアトラクションを含むことができる。従って、各アトラクションの各行列は、所与の時間におけるそれぞれの待ち時間を含むこと又はそれに関連することができる。それぞれの待ち時間は、ゲストのモバイルデバイス上のソフトウェアアプリケーションを介してゲストに通知することができ、このアプリケーションは、営業時間、アトラクションの状態、アトラクションの待ち時間などの、テーマパークに関連する情報及びツールを表示することができるが、何らかの適切なデバイスは、テーマパーク内部の看板、各アトラクションでの看板、テーマパークに関連するWebサイトへの投稿、又はメッセージングプラットフォーム上のチャットボットを介したメッセージングなどで、この情報を表示又は伝達するために使用することができる。
【0007】
待ち時間推奨システムは、遊園地内のアトラクションの待ち時間を含む待ち時間履歴データを使用することができ、このデータは、個別のアトラクションの履歴待ち時間、予期される待ち時間、又は典型的な待ち時間を決定するために使用される。これらの待ち時間は、アトラクションごとに、及び/又は全てのアトラクションの集合的合計待ち時間のパーセンテージとして提供することができる。1つの実施形態では、予期される待ち時間は、個別のアトラクションが占める、遊園地の合計待ち時間のうちの予期される比率又はパーセンテージとして表すことができる(例えば、単一のアトラクションは、遊園地の予期される合計待ち時間の5%から7%を占めることができる)。待ち時間推奨システムの待ち時間推奨ロジックは、最新の又は現在の待ち時間値を決定することができる。
【0008】
1つの実施形態では、アトラクションの待ち時間値は、個別のアトラクションの現在の待ち時間と、テーマパーク内の全てのアトラクションの合計待ち時間との間の関係に基づく。アトラクションの現在の待ち時間、又は全てのアトラクションの合計待ち時間に対する或るアトラクションの現在の待ち時間との関係を表す計算された待ち時間値が、履歴データと比較されて、いずれの個別のアトラクションが、予期される範囲外にあるか否か、例えば、予期されるより長い待ち時間を有するか、又はそれより短い待ち時間を有するかを判定することができる。例えば、典型的に、個別のアトラクションが、典型的な合計遊園地待ち時間の少なくとも5%を占める場合には、最新の合計遊園地待ち時間の5%未満を占める現在の待ち時間は、予期される待ち時間よりも短いとみなすことができる。別の実施形態では、現在の待ち時間は、現在の待ち時間が予期されるより短いか又はそれより長いかを評価するための所与のコンテキストを有する履歴待ち時間と直接比較することができる。すなわち、現在の待ち時間を全体の平均履歴待ち時間と比較するのではなく、比較に使用される履歴待ち時間は、同じ日又は同じ遊園地群衆(例えば、その日の全遊園地ゲストを使用した)のデータポイントのサブセットから選択することができる。
【0009】
待ち時間推奨ロジックが、待ち時間値が、短い待ち時間の閾値(例えば、比率又はパーセンテージ)よりも小さいと判定した場合に、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間が予期されるよりも短いという通知をゲストのモバイルデバイス上のソフトウェアアプリケーションに送ることができる。待ち時間推奨ロジックが、待ち時間値が、長い待ち時間の閾値(例えば、比率又はパーセンテージ)よりも大きいと判定した場合には、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間が予期されるよりも長いという通知をゲストのモバイルデバイス上のソフトウェアアプリケーションに送ることができる。短い待ち時間の閾値及び長い待ち時間の閾値は、アトラクションの予期される待ち時間比率に基づくことができる。予期される待ち時間値は、アトラクション及びテーマパークの履歴待ち時間データ、日付又は時間情報(例えば、時刻、曜日、その年の週、又は季節)、天気、アトラクションの特性(例えば、アトラクションが屋外にあるか又は屋内にあるか)、アトラクションが開催中か又は閉鎖中か(例えば、或る時間範囲にわたって)、又は休日もしくはイベントの日付(例えば、感謝祭又はクリスマスなどの祝日、春休みなどの学校の祝日、又はイースターなどの宗教上の祝日)に基づいて決定することができる。次に、ゲストは、待ち時間が予期されるより短いか又はそれより長いかについての通知を、アトラクションの行列で待つか否かを決定するための要因として使用することができる。
【0010】
1つの実施形態では、待ち時間推奨システムは、プロセッサ、メモリ、及び通信回路を含む。メモリは、命令を格納しており、命令は、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、テーマパークのアトラクションの現在の待ち時間を受け取り、個別のアトラクションの現在の待ち時間と、テーマパークのアトラクションの現在の合計待ち時間との間の関係に基づいて待ち時間値を決定するようにさせる。命令はまた、プロセッサに、待ち時間値と個別のアトラクションの待ち時間閾値との比較に基づいて、個別のアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するようにさせる。次に、通信回路は、待ち時間推奨の指示をモバイルデバイスの待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーションに送ることができる。
【0011】
別の実施形態では、有形の非一時的コンピュータ可読媒体は、テーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するための命令を含む。命令は、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、テーマパークのアトラクションの合計待ち時間を受け取り、アトラクションの待ち時間を受け取り、アトラクションの待ち時間又は待ち時間値を、アトラクションに関連する閾値と比較するようにさせる。待ち時間値は、合計待ち時間及びアトラクションの待ち時間に基づく。命令はまた、プロセッサに、この比較に基づく通知を送信するようにさせる。
【0012】
更に別の実施形態では、待ち時間推奨を生成するための方法は、テーマパークのアトラクションの待ち時間を受け取るステップと、待ち時間に基づいて、それぞれ個別のアトラクションの待ち時間値を決定するステップとを含む。本方法はまた、それぞれ個別のアトラクションの待ち時間値をそれぞれ個別のアトラクションの待ち時間閾値と比較するステップと、この比較に基づいて予期されるよりも短い待ち時間を示す待ち時間値を有するアトラクションのサブセットを識別するステップとを含む。本方法は更に、サブセットの指示を含む通知を送るステップを含む。
【0013】
本開示の上記及び他の特徴、態様、及び利点は、各図面を通して類似の符号が類似の部品を示す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むとさらに理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施形態による待ち時間推奨システムのブロック図である。
図2】本開示の実施形態による、テーマパークの複数のアトラクションの合計待ち時間に基づいてテーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するためのプロセスのフローチャートである。
図3】本開示の実施形態による、遊園地入場者数に基づいてテーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するためのプロセスのフローチャートである。
図4】本開示の実施形態による、テーマパークのゲストにテーマパーク情報を提供するのに使用されるテーマパークソフトウェアアプリケーションのスクリーンショットの例である。
図5】本開示の実施形態による、通常よりも短い待ち時間のグラフィック通知を伴う、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーションの全待ち時間ページのスクリーンショットの例である。
図6】本開示の実施形態による、通常よりも短い待ち時間のテキストベースの指示を伴う、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーションの全待ち時間ページの別のスクリーンショットの例である。
図7】本開示の実施形態による、アトラクションの行列の待ち時間が通常よりも短い待ち時間に遷移する、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーションの全待ち時間ページの更に別のスクリーンショットの例である。
図8】本開示の実施形態による、待ち時間推奨を提供できるチャットインタフェースのスクリーンショットの例である。
図9】本開示の実施形態による、待ち時間及び待ち時間推奨を提供できる従業員ダッシュボードのスクリーンショットの例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示は、予期されるよりも短い又は長いアトラクションの待ち時間を決定し、これらのより短い又はより長い待ち時間をゲストに通知するシステム及び方法を提供する。具体的には、テーマパークは、各々が少なくとも1つの行列を伴う複数のアトラクションを含むことができる。従って、各アトラクションの各行列は、それぞれの待ち時間を伴うことができる。それぞれの待ち時間は、例えば、ゲストのモバイルデバイス上のソフトウェアアプリケーション又はテーマパーク内のディスプレイボードを介して、ゲストに提供することができる。場合によっては、テーマパークは、営業時間、アトラクションの状態、アトラクションの待ち時間などのテーマパークに関連する情報及びツールを表示することができるソフトウェアアプリケーションをゲストに提供することができる。
【0016】
待ち時間推奨システムは、例えば、アトラクションの待ち時間をアトラクションの待ち時間履歴データと比較することにより、アトラクションの待ち時間が予期されるより短いか又はそれより長いかを判定することに基づく通知を提供することができる。待ち時間履歴データは、日付又は時間情報(例えば、時刻、曜日、その年の週、又は季節)、天気、アトラクションの特性(例えば、アトラクションが屋外にあるか又は屋内にあるか)、アトラクションが開催中か又は閉鎖中か(例えば、或る時間範囲にわたって)、又は休日もしくはイベントの日付(例えば、感謝祭又はクリスマスなどの祝日、春休みなどの学校の祝日、又はイースターなどの宗教上の祝日)、天気情報(例えば、気温、湿度、雨の確率又は雨量、自然災害の確率、又は同様のものに関連)、パレード、ショー、又は近くで行われる他の興行、或いは待ち時間に影響を与えること又はそれを歪めることがある他の何らかの適切な情報を考慮することができる。次に、ゲストは、待ち時間が予期されるよりも短いか又は長いかの通知を、アトラクションの行列で待つか否かを決定する要因として使用することができる。このようにして、ゲストは、どのアトラクションを待つかについてより多くの情報に基づいた決定を行って、テーマパークでの自身の時間を最大限に活用することができる。更に、テーマパーク運営は、アトラクション間でゲストをより均等に分散できるため、より効率的になることができる。すなわち、開示する技法は、1又は2以上のアトラクションのサービスが十分でない場合にゲストに警告でき、従って、サービスが十分でない1又は2以上のアトラクションへのゲストの再分配が促される。本開示は、テーマパーク及びアトラクションに関する実施形態を説明しているが、本開示のシステム及び方法は、行列の待ち時間を解析するために、レストラン、チケット販売業者、政府機関などの、何らかの適切な会場に適用できることに留意されたい。
【0017】
開示される技法は、ゲストの待ち時間推定のための改良されたコンテキストを提供する。例えば、特定の乗り物の待ち時間が35分である場合に、この待ち時間は、遊園地が比較的すいているか、又は雨の日である場合に、その乗り物について予期されるよりも長いかもしれないが、混雑した日/晴れた日には予期されるよりも短いかもしれない。更に、推定待ち時間で乗り物をランク付けしても、どの乗り物がより混雑する傾向があるか、又はどれがより人気があるかについての情報はゲストに提供されない。乗り物ごとの待ち時間の品質評価(例えば、予期されるよりも短い、予期されるよりも長い)を提供することによって、ゲストは、どの乗り物が十分な価値があるかを判断でき、遊園地内の他の乗り物と比較して長い絶対待ち時間を有する乗り物の場合でさえ、待ち時間に関してお買い得品を得た気分を楽しむことができ、ゲスト体験及び顧客満足度が高まる。
【0018】
図1は、本開示の実施形態による待ち時間推奨システム10のブロック図である。待ち時間推奨システム10は、1又は2以上のプロセッサ14及び1又は2以上のメモリデバイス16を含むコントローラ12を備える。プロセッサ14は、ソフトウェアプログラム及び/又は命令を実行して、待ち時間推奨を決定することができる。更に、プロセッサ14は、複数のマイクロプロセッサ、1又は2以上の「汎用」マイクロプロセッサ、1又は2以上の専用マイクロプロセッサ、及び/又は1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、及び/又は1又は2以上の縮小命令セット(RISC)プロセッサを含むことができる。メモリデバイス16は、1又は2以上の記憶装置を含むことができ、待ち時間推奨を決定することに関連する命令などの、プロセッサ14が実行する機械可読命令及び/又はプロセッサ実行可能命令(例えば、ファームウェア又はソフトウェア)を格納することができる。従って、メモリデバイス16は、例えば、制御ソフトウェア、ルックアップテーブル、構成データなどを格納して、待ち時間推奨の決定を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ14及びメモリデバイス16は、コントローラ12の外部に存在することができる。メモリデバイス16は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))及び/又は不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、及び/又はその他の何らかの適切な光、磁気又は固体記憶媒体)などの有形の非一時的機械可読媒体を含むことができる。
【0019】
コントローラ12は、テーマパークのアトラクション34に関する待ち時間推奨を決定する待ち時間推奨ロジックを採用することができる。具体的には、待ち時間推奨は、待ち時間が予期されるよりも短い、予期されるよりも長い、又は予期されたとおりであるという指示を含むことができる。待ち時間推奨はまた、予期される(例えば、典型的な又は通常の)待ち時間と、待ち時間が、予期されるよりもどの程度短いか又は長いかの指示(例えば、節約された分又は追加待ち時間などの合計時間で提示されるか、又はパーセンテージ(例えば、通常より10%短い又は長い)で提示される)と、を含むことができる。本開示で使用される用語「ロジック」は、ハードウェア(回路など)、ソフトウェア(プロセッサ14によって実行されメモリ16に格納された命令など)、又はこれら2つの組み合わせを含むことができることを理解されたい。待ち時間推奨ロジックは、待ち時間履歴データ22を入力として使用することができる。待ち時間履歴データ22は、メモリ16に格納すること、及び/又はデータベース内で提供することができる。例えば、待ち時間推奨システム10は、待ち時間履歴データ22を格納し、待ち時間推奨ロジックからの問い合わせを受け取ることに応答して、要求された待ち時間履歴データ22を返すデータベースを含むことができる。
【0020】
1つの実施形態では、待ち時間推奨ロジックは、アトラクションの待ち時間値を決定することによって待ち時間推奨を決定することができる。待ち時間値は、テーマパーク内の全てのアトラクションの合計待ち時間に対する、1つのアトラクションの現在の待ち時間の割合を表すことができる。従って、待ち時間推奨ロジックは、現在時間で又はローリング時間ウィンドウ内などで、アトラクションの現在の待ち時間を全てのアトラクションの現在の合計待ち時間で除算することによって、待ち時間値を決定することができる。待ち時間値は、同じ方法で計算されるが待ち時間履歴データ22を使用する1又は2以上の履歴待ち時間値と比較することができる。履歴合計待ち時間は、何らかの適切な期間にわたる、又は本明細書で提供されるコンテキスト情報に基づく履歴待ち時間データポイントのサブセット(例えば、1日、1週間、季節、又は1年にわたる時点)を使用した全てのアトラクションでの合計待ち時間の平均値とすることができる。いくつかの実施形態では、履歴合計待ち時間は、待ち時間推奨が要求されている現在時間又は日に対応する期間の合計待ち時間の平均値とすることができる。例えば、履歴合計待ち時間は、同じ日付(複数年にわたる)、同じ時間(複数の日付にわたる)、同様の天気(複数の日付にわたる)、同様の特性(例えば、週末の待ち時間、休日の待ち時間、又はパレード、ショー、又は近くで行われるその他の興行)、同様のアトラクション状態(例えば、アトラクションが閉鎖していること)、又は待ち時間に影響を与える可能性のある他の同様の何らかの適切な情報に対応する合計待ち時間の平均値とすることができる。更に、履歴合計待ち時間を歪める可能性のある要因は、歪んだ履歴合計待ち時間を調整して、歪んだ要因を補償することなどによって説明することができる。
【0021】
次に、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間値を、予期される待ち時間値又は履歴待ち時間値と比較することができる。予期される(例えば、典型的な又は通常の)待ち時間値は、アトラクション及びテーマパークの履歴待ち時間データ、日付又は時間情報(例えば、時刻、曜日、その年の週、又は季節)、天気、及び/又はアトラクションの特性(例えば、アトラクションが屋外にあるか又は屋内にあるか)に基づく比率とすることができる。例えば、予期される待ち時間値又は履歴待ち時間値は、アトラクションの予期される待ち時間を、全てのアトラクションの合計待ち時間で除算したもの(この予期される待ち時間に関連)とすることができる。アトラクションの予期される待ち時間は、待ち時間履歴データ22によって提供することができる。1つの実施形態では、待ち時間値が、予期される待ち時間値よりも小さい場合には、待ち時間推奨ロジックは、アトラクションの待ち時間が予期されるよりも短いということをゲストのモバイルデバイス24に通知することができる。その一方、待ち時間値が、予期される待ち時間値よりも大きい場合には、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間が予期されるよりも長いということをゲストのモバイルデバイス24に通知することができる。待ち時間値が、予期される待ち時間値以上でかつそれ以下である場合には、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間が、予期されたとおりであると判定することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、待ち時間推奨ロジックは、閾値(例えば、比率、パーセンテージ、又は期間)を使用して、待ち時間値を予期される待ち時間値と比較することができる。一例として、アトラクションの予期される待ち時間又は履歴待ち時間は、全てのアトラクションの合計履歴待ち時間が600分である状況で、60分である場合がある。従って、予期される待ち時間値又は履歴待ち時間値は、60/600、すなわち、10%とすることができる。5%の偏差が、短い待ち時間の閾値を設定するのに使用される場合には、短い待ち時間の閾値は、5%(すなわち、10%から5%)として規定することができる。従って、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間値が5%より小さい場合に、待ち時間が予期されるよりも短いという通知をゲストモバイルデバイス24に送ることができる。長い待ち時間の閾値は、同様に規定されて適用することができる。短い待ち時間の閾値及び長い待ち時間の閾値に使用される偏差は、1%から50%の範囲の何らかの適切な偏差とすることができる。更に、いくつかの実施形態では、閾値は、カスタマイズ可能とすることができる(例えば、開発者、テーマパーク、又はゲストによって)。いくつかの実施形態では、待ち時間推奨ロジックは、閾値を使用せずに待ち時間値を予期される待ち時間値と比較することができる。例えば、待ち時間推奨ロジックは、全てのアトラクションの予期される待ち時間からの全ての待ち時間についての全ての偏差を決定することができる。次に、待ち時間推奨ロジックは、それぞれの予期される待ち時間から最大に逸脱する全ての待ち時間又は待ち時間のサブセット(例えば、トップ10、トップ5、トップ3、又は何らかの適切なトップ数)を表示することができる。
【0023】
本開示は、待ち時間推奨を決定するための値を使用するが、待ち時間自体を含む、待ち時間の何らかの適切な数値表現が使用できることを理解されたい。例えば、場合によっては、待ち時間履歴データ22は、各アトラクションの現在の待ち時間を受け取ることができ、このアトラクションの現在の待ち時間は、予期される待ち時間又は履歴待ち時間(又は、コンテキストに基づく履歴待ち時間のサブセット、例えば、過去の週末の待ち時間のみ、過去の火曜日の待ち時間のみ)と比較されて、待ち時間推奨を決定することができる。この例の目的で、アトラクションの予期される待ち時間が、60分であり、10分の閾値偏差が、短い待ち時間の閾値を設定するのに使用される場合には、短い待ち時間の閾値は、50分(すなわち、60分-50分)である。従って、待ち時間推奨ロジックは、待ち時間が50分より短い場合に、待ち時間が予期されるよりも短いという通知をゲストモバイルデバイス24に送ることができる。長い待ち時間の閾値は、同様に規定されて適用することができる。
【0024】
予期される待ち時間値は、アトラクション及びテーマパークの履歴待ち時間データ、及び何らかの適切なコンテキスト情報に基づいて決定及び/又は調整することができる。具体的には、待ち時間推奨ロジックは、例えば、待ち時間推奨が何時要求されたかに対応する日付又は時間に基づいて、コンテキスト情報を取得又は受信することができる。コンテキスト情報は、日付又は時間情報(例えば、時刻、曜日、その年の週、又は季節)、休日もしくはイベントの日付(例えば、感謝祭又はクリスマスなどの祝日、春休みなどの学校の祝日、又はイースターなどの宗教上の祝日)、天気情報(例えば、気温、湿度、雨の確率又は雨量、自然災害の確率、又は同様のものに関連)、アトラクションの特性(例えば、アトラクションが屋外にあるか又は屋内にあるか)、パレード、ショー、又は近くで行われるその他の興行、モバイルデバイス24の地理的位置又はアトラクションとモバイルデバイス24との間の近接性、及び/又は待ち時間に影響を与えること又はそれを歪めることがある何らかの他の適切な情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、コントローラ12は、適切な又は要求されたコンテキスト情報を得るようにプログラムすることができる。代替的な又は追加的な実施形態では、コンテキスト情報は、カレンダーソフトウェアアプリケーション、天気ソフトウェアアプリケーション、及び/又は位置特定ソフトウェアアプリケーションなどの様々な情報源から受け取ることができる。
【0025】
コンテキスト情報を使用する待ち時間推奨ロジックの例として、待ち時間推奨ロジックは、前の年のその日付に関連する過去の予期される待ち時間値を平均することによって、特定の日付の予期される待ち時間値を決定することができる。別の例として、待ち時間推奨ロジックは、過去30日間のその時間の過去の予期される待ち時間値を平均することによって、特定の時間の予期される待ち時間値を決定することができる。更に別の例として、待ち時間推奨ロジックは、天気状況が特定の時間での天気状況に実質的にマッチする場合(例えば、気温がほぼ同じである場合(華氏1度から5度の範囲内など)、湿度がほぼ同じである場合、雨量がほぼ同じである場合など)に得られた過去の予期される待ち時間値を平均することによって、特定の時間の予期される待ち時間値を決定することができる。従って、待ち時間推奨ロジックは、日付、時間、天気、アトラクションの特性、又は予期される待ち時間値を歪める可能性のある何らかの他の適切な要因に基づいて、予期される待ち時間値を考慮又は調整することができる。例えば、待ち時間履歴データ22が、テーマパーク内の閉鎖されている1又は2以上のアトラクションに対応する場合に、待ち時間履歴データ22は、歪められる場合がある(待ち時間が、閉鎖されたアトラクションに関連しないことになるため、残りのアトラクションが、待ち時間値を増大させることになる)。そのような場合、待ち時間推奨ロジックは、閉鎖されたアトラクションの待ち時間を推定して(例えば、待ち時間履歴データ22に基づいて)、閉鎖されたアトラクションを補償することができる。代替的に、待ち時間推奨ロジックは、閉鎖されたアトラクション(又はもはや稼働しておらず存在するアトラクション)に対応する待ち時間履歴データ22を使用しないことができる。本開示は、待ち時間推奨ロジックが、予期される待ち時間を決定できることを説明しているが、何らかの適切なロジック(例えば、待ち時間推奨ロジックの外部の)が、予期される待ち時間を決定できることを理解されたい。
【0026】
待ち時間推奨ロジックが、待ち時間が予期されるよりも短い、予期されるよりも長い、又は予期されたとおりであると判定すると、待ち時間推奨ロジックは、通信ネットワーク28経由で対応する指示又は通知をゲストのモバイルデバイス24に送ることができる。通信ネットワーク28は、有線及び/又は無線とすることができ、この通信ネットワークは、待ち時間推奨ロジックが、何らかの適切な通信プロトコルを介してゲストのモバイルデバイス24と通信すること、及び/又は指示又は通知をこのモバイルデバイスに送ることを可能にすることができる。例えば、通信ネットワーク28は、モバイルネットワーク、WiFi、LAN、WAN、インターネット、及び/又は同様のものなどの無線ネットワークを含むことができる。
【0027】
モバイルデバイス24は、モバイルデバイス24がテーマパークのアトラクションに関する待ち時間及び待ち時間推奨を表示することを可能にする待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30を格納して実行することができる。システム10の特定の特徴は、互いに複製又は交換されて共有できることを理解されたい。例えば、待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30は、メモリに格納されて(例えば、メモリ16の特定の特徴を共有する)、モバイルデバイス24のプロセッサ(例えば、プロセッサ14の特定の特徴を共有する)によって実行することができる。モバイルデバイス24は、通信回路33(例えば、通信回路17の特定の特徴を共有する)を使用して、通信ネットワーク28経由でコントローラ12と通信することができる。
【0028】
加えて、待ち時間推奨システム10は、アトラクション情報システム35の制御下にある複数のアトラクション34を含み、これらのアトラクションは、通信回路36を使用して通信ネットワーク28経由でコントローラ12と通信する。待ち時間履歴データ22は、それぞれ個別のアトラクション34からの待ち時間データを使用して更新されて、待ち時間履歴データ22として、並びに個別のアトラクション34の現在の待ち時間を得るためにコントローラ12によって使用される入力として格納でき、次に、全てのアトラクションの総体的又は合計の現在待ち時間を決定する(例えば、アトラクション34の現在の待ち時間の全てを合計することによって)ために使用することができる。いくつかの実施形態では、待ち時間データは、手動で決定することができる。例えば、テーマパークの従業員は、テーマパークのアトラクションの待ち時間を監視して、アトラクション情報システム35及び/又はコントローラ12に待ち時間を入力又は送ることができる。
【0029】
アトラクション情報システム35は、メモリ(例えば、メモリ16の特定の特徴を共有する)を含むことができ、プロセッサ制御(例えば、プロセッサ14の特定の特徴を共有する)下にあるとすることができる。アトラクションはまた、個別のアトラクション34の現在の待ち時間を決定するのに使用されるデータを生成する1又は2以上のセンサ38を含むこともできる。1つの実施形態では、センサ38は、アトラクションの行列へ入るとき、並びに各ゲストがアトラクション自体に入って行列から出るときに、モバイルデバイス24から識別情報を読み取るゲスト追跡センサ(例えば、バーコード又は光学リーダー、NFCリーダー)を含むこともできる。1つの実施形態では、各アトラクション34の現在の待ち時間は、最後のN人のゲスト(例えば、最後の10人のゲスト、最後の50人のゲスト)の平均待ち時間とすることができる。別の実施形態では、センサ38は、行列の画像データを使用して行列の長さを推定し、次に、推定された行列の長さ基づいて現在の待ち時間を推定するカメラ又は画像センサを含むことができる。
【0030】
待ち時間推奨アプリケーション30は、待ち時間推奨ロジックから待ち時間推奨情報(待ち時間推奨の指示又は通知など)を受け取って、この待ち時間推奨情報に基づいて待ち時間推奨を表示することができる。いくつかの実施形態では、待ち時間推奨アプリケーション30は、テーマパークのゲストにテーマパーク情報を提供するのに使用されるソフトウェアアプリケーションなどのより大きなソフトウェアアプリケーションの一部とすることができる。モバイルデバイス24は、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、ラップトップ、タブレットなどを含む、待ち時間推奨を受け取る何らかの適切な電子デバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス24は、代わりに、テーマパーク内部の看板、各アトラクションでの看板、テーマパークに関連するWebサイトへの投稿、又はメッセージングプラットフォーム上のチャットボットを介したメッセージングなどの、それぞれの待ち時間を表示又は伝達することができる何らかの他の適切なデバイスとすることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、待ち時間推奨アプリケーション30は、モバイルデバイス24のユーザインタフェース又はユーザ入力デバイス32を介して提供されるユーザコンテキスト情報に基づいて待ち時間推奨を提供及び/又は表示することができる。ユーザコンテキスト情報32は、待ち時間推奨のより適切な表示を提供することを容易にし得る何らかの適切な情報を含むことができる。具体的には、ユーザコンテキスト情報32は、ゲスト又はその関係者のユーザ選好(例えば、ゲスト又はゲストの関係者がどのアトラクションに参加することを望むか、又はどのアトラクションに参加しないことを望むか、或いはゲスト又はゲストの関係者のメンバーの年齢又は身長に基づいて、ゲスト又はゲストの関係者が参加する資格があるアトラクション又はその資格がないアトラクションに関連する)、位置情報(例えば、全地球測位システム(GPS)ハードウェア及び/又はソフトウェアなどの位置特定ロジックによって提供されるモバイルデバイス24の)、及び/又は同様のものを含むことができる。例えば、待ち時間推奨アプリケーション30は、ユーザ選好を満たす、及び/又はモバイルデバイス24の位置から閾値距離内にあるこれらのアトラクションについてのみ、待ち時間を評価すること、又は待ち時間を表示/プッシュすることができる。1つの実施形態では、ゲストは、待ち時間推奨がどのように決定及び/又は表示されるかを決定するためにどのユーザコンテキスト情報32を提供及び/又は使用するかを設定又は構成することができる。次に、ゲストは、待ち時間が予期されるよりも短いか又は長いかについての通知を、アトラクションの行列で待つか否かを決定する要因として使用することができる。
【0032】
図2は、本開示の実施形態による、テーマパークの複数のアトラクションの合計待ち時間に基づいてテーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するためのプロセス40のフローチャートである。具体的には、待ち時間推奨システム10は、プロセス40を実行して、待ち時間推奨を生成することができる。プロセス40は、待ち時間推奨ロジックを介して待ち時間推奨システム10のプロセッサ14などの少なくとも1つの適切なプロセッサによって実行される命令を含む1又は2以上のソフトウェアアプリケーションの形態とすることができる。図示のプロセス40は、単に一例として提示されており、他の実施形態では、プロセス40の特定の図示のステップは、本開示により、他の順序で実行すること、スキップすること、繰り返すこと、又は図3に示されないものとすることができる。
【0033】
図示のように、プロセスブロック42において、プロセッサ14は、テーマパークの複数のアトラクションの合計待ち時間を受け取る。テーマパークの複数のアトラクションは、テーマパークの全てのアトラクション又は稼働中のテーマパークの全てのアトラクションを含むことができる。合計待ち時間は、何らかの適切な期間(例えば、1日、1週間、季節、又は1年)にわたる全てのアトラクションでの合計待ち時間の平均値とすることができる。具体的には、合計待ち時間は、待ち時間履歴データ22によって提供することができる。いくつかの実施形態では、合計待ち時間は、待ち時間推奨が要求されている現在時間又は日に対応する期間の合計待ち時間の平均値とすることができる。例えば、合計待ち時間は、同じ日付(複数年にわたる)、同じ時間(複数の日付にわたる)、同様の天気(複数の日付にわたる)、及び/又は他の同様の特性に対応する合計待ち時間の平均値とすることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、日付、時間、天気、アトラクションの特性、又は予期される待ち時間値を歪める可能性のある何らかの他の適切な要因に基づいて、合計待ち時間を考慮又は調整することができる。例えば、待ち時間履歴データ22が、テーマパーク内の閉鎖されている1又は2以上のアトラクションに対応する場合に、待ち時間履歴データ22は、歪められる場合がある(待ち時間が、閉鎖されたアトラクションに関連しないことになるため、残りのアトラクションが、待ち時間値を増大させることになる)。そのような場合、待ち時間推奨ロジックは、閉鎖されたアトラクションの待ち時間を推定して(例えば、待ち時間履歴データ22に基づいて)、閉鎖されたアトラクションを補償することができる。代替的に、待ち時間推奨ロジックは、閉鎖されたアトラクション(又はもはや稼働しておらず存在するアトラクション)に対応する待ち時間履歴データ22を使用しないことができる。
【0035】
プロセスブロック44において、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間を受け取る。例えば、待ち時間は、アトラクション34のタイマ又はカウンタによって提供すること、又は手動で入力することができる。
【0036】
プロセスブロック46において、プロセッサ14は、テーマパークの全てのアトラクションの合計待ち時間及びアトラクションの待ち時間に基づいて、アトラクションの待ち時間値を決定する。待ち時間値は、テーマパークの全てのアトラクションの合計待ち時間に対するアトラクションの待ち時間の割合を表すことができる。具体的には、待ち時間推奨ロジックは、アトラクションの待ち時間を全てのアトラクションの合計待ち時間で除算することによって待ち時間値を決定することができる。待ち時間値は、分数、小数、又はパーセントとして表すことができる。
【0037】
判定ブロック48において、プロセッサ14は、待ち時間値が短い待ち時間の閾値よりも小さいか否かを判定する。短い待ち時間の閾値は、アトラクションの予期される待ち時間値に基づくことができる。予期される(例えば、典型的な又は通常の)待ち時間値は、アトラクション及びテーマパークの履歴待ち時間データ、日付又は時間情報(例えば、時刻、曜日、その年の週、又は季節)、天気、及び/又はアトラクションの特性(例えば、アトラクションが屋外にあるか又は屋内にあるか)に基づく比率とすることができる。例えば、予期される待ち時間値は、アトラクションの予期される待ち時間を、全てのアトラクションの合計待ち時間(この予期される待ち時間に関連)で除算したものとすることができる。アトラクションの予期される待ち時間は、待ち時間履歴データ22によって提供することができる。次に、短い待ち時間の閾値は、予期される待ち時間から閾値期間を減算することによって決定することができる。閾値期間は、何らかの適切な期間(例えば、30秒から30分、1分、5分、又は10分)とすること、又は閾値パーセンテージ(例えば、0.1%から10%又は1%から5%の範囲)とすることができる。
【0038】
プロセスブロック50において、プロセッサ14が、待ち時間値が短い待ち時間の閾値よりも小さいと判定した場合に、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間が短いという通知を送る。具体的には、プロセッサ14は、待ち時間が予期されるよりも短いという通知を、ゲストモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。1つの実施形態では、プロセッサ14は、予期される待ち時間との比較に基づいてアトラクション待ち時間の全てをランク付けする。例えば、ランク付けは、アトラクションの予期される待ち時間値又は履歴待ち時間値と比較して最適な値であるアトラクションのサブセットを識別することができる。待ち時間推奨システム10は、ゲストのモバイルデバイス24への通知により最適な値のアトラクションのサブセットをプッシュすることができる。ランク付けは、1つの実施形態では、節約された合計の分に基づくことができる。例えば、アトラクションが、典型的に、週末に45分待ちであるが、現在の待ち時間が35分である場合には、そのアトラクションは、通常より5分短いより短い絶対待ち時間(例えば、15分)を有するアトラクションよりも上位にランク付けすることができる。
【0039】
判定ブロック52において、プロセッサ14が、待ち時間値が短い待ち時間値の閾値以上と判定した場合に、プロセッサ14は、待ち時間値が、長い待ち時間値の閾値より大きいか否かを判定する。長い待ち時間の閾値は、予期される待ち時間に閾値期間を加算することによって決定することができる。短い待ち時間の閾値を決定するために予期される待ち時間から減算される閾値期間は、長い待ち時間の閾値を決定するために予期される待ち時間に加算される閾値期間と等しいか又は等しくない場合があることに留意されたい。
【0040】
プロセスブロック54において、プロセッサ14が、待ち時間値が長い待ち時間の閾値よりも大きいと判定した場合に、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間が長いという通知を送る。具体的には、プロセッサ14は、待ち時間が、予期されるよりも長いという通知を、ゲストモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ14が、待ち時間値が短い待ち時間の閾値以上で(判定ブロック48から)、長い待ち時間値の閾値以下である判定した場合に、プロセッサ14は、待ち時間が、予期されたとおりであることを示す通知をゲストのモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。プロセッサ14は、複数のアトラクションに対応する複数の推奨を提供することができる。1つの実施形態では、プロセッサ14は、予期される待ち時間と比較した場合に、最短の待ち時間又は最大の待ち時間節約を有する行列を優先するようにランク付けされた順序で複数の推奨をリスト出力することができる。プロセッサ14は、待ち時間値が、短い待ち時間の閾値以上で、長い待ち時間の閾値以下である(従って、テーマパークのゲストがアトラクション間で均等に分散されていることを示す)場合に、いずれの推奨も提供しないことができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、閾値を使用せずに、待ち時間値を予期される待ち時間値と比較することができる。例えば、プロセッサ14は、全てのアトラクションの予期される待ち時間からの全ての待ち時間についての全ての偏差を決定することができる。次に、待ち時間推奨ロジックは、それぞれの予期される待ち時間から最大に逸脱する全ての待ち時間又は待ち時間のサブセット(例えば、トップ10、トップ5、トップ3、又は何らかの適切なトップ数)を表示することができる。このようにして、プロセッサ14は、プロセス40を実行して、テーマパークの複数のアトラクションの合計待ち時間に基づいて、テーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、待ち時間推奨は、テーマパークの複数のアトラクションの合計待ち時間に加えて、又はそれに替わる手段として、他の要因に基づいて生成することができる。例えば、図3は、本開示の実施形態による、遊園地入場者数に基づいてテーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成するためのプロセス60のフローチャートである。具体的には、待ち時間推奨システム10は、プロセス60を実行して、待ち時間推奨を生成することができる。プロセス60は、待ち時間推奨ロジックを介して、待ち時間推奨システム10のプロセッサ14などの少なくとも1つの適切なプロセッサによって実行される命令を含む1又は2以上のソフトウェアアプリケーションの形態とすることができる。図示のプロセス40は、単に一例として提示されており、他の実施形態では、プロセス40の特定の図示のステップは、本開示により、他の順序で実行すること、スキップすること、繰り返すこと、又は図3に示されないものとすることができる。
【0043】
図示のように、プロセスブロック61において、プロセッサ14は、テーマパークの現在に遊園地入場者数を受け取る。プロセスブロック62において、プロセッサ14は、対応する履歴遊園地入場者数がほぼ現在の遊園地入場者数である時間についてのアトラクションの1又は2以上の履歴待ち時間を受け取る。1又は2以上の履歴待ち時間は、待ち時間履歴データ22によって提供することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ14は、歪んだ履歴遊園地入場者数(例えば、アトラクションが閉鎖されていること、天気、休日もしくはイベントの日付、パレード、ショー、又は近くで行われるその他の興行、或いは待ち時間に影響を与えること又はそれを歪めることがある他の何らかの適切な情報に起因して)に関連する履歴待ち時間を含むこと又はそれを除外することができる。1つの実施形態では、プロセッサ14は、歪んだ履歴遊園地入場者数に関連する履歴待ち時間を調整することができる。プロセッサ14は、履歴遊園地入場者数が、最新の遊園地入場者数の閾値入場者数の範囲内である場合に、履歴遊園地入場者数が、ほぼ最新の遊園地入場者数であると判定することができる。閾値入場者数は、何らかの適切な入場者数(例えば、1人から10000人、1人から1000人、又は1人から100人の範囲)又は最新の遊園地入場者数の何らかの適切なパーセンテージ(例えば、0.1%から10%又は1%から5%の範囲)とすることができる。
【0044】
プロセスブロック63において、プロセッサ14は、1又は2以上の履歴待ち時間に基づいてアトラクションの平均履歴待ち時間を決定する。すなわち、プロセッサ14は、アトラクションの1又は2以上の履歴待ち時間を平均して、平均履歴待ち時間を決定することができる。追加的な又は代替的な実施形態では、中央値、最頻値、最小値、又は最大値などの別の代表的な値を使用することができる。
【0045】
プロセスブロック64において、プロセッサ14は、平均履歴待ち時間に基づいて、短い待ち時間の閾値及び長い待ち時間の閾値を決定する。短い待ち時間の閾値は、平均履歴待ち時間から閾値期間を減算することによって決定でき、その一方、長い待ち時間の閾値は、平均履歴待ち時間に閾値期間を加算することによって決定することができる。閾値期間は、何らかの適切な期間(例えば、30秒から30分、1分、5分、又は10分)とすること、又は閾値パーセンテージ(例えば、0.1%から10%又は1%から5%の範囲)とすることができる。
【0046】
プロセスブロック65において、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間を受け取る。例えば、待ち時間は、アトラクション34のタイマ又はカウンタによって提供すること、又は手動で入力することができる。
【0047】
判定ブロック66において、プロセッサ14は、待ち時間が、短い待ち時間の閾値よりも小さいか否かを判定する。そうである場合に、プロセスブロック67において、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間が短いという通知を送る。具体的には、プロセッサ14は、待ち時間が、予期されるよりも短いという通知を、ゲストモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。
【0048】
プロセッサ14が、待ち時間が、短い待ち時間の閾値より短くないと判定した場合に、判定ブロック68において、プロセッサ14は、待ち時間が、長い待ち時間の閾値よりも大きいか否かを判定する。そうである場合に、プロセスブロック69において、プロセッサ14は、アトラクションの待ち時間が長いという通知を送る。具体的には、プロセッサ14は、待ち時間が予期されるよりも長いという通知を、ゲストモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、プロセッサ14が、待ち時間値が、短い待ち時間の閾値以上で(判定ブロック66から)、長い待ち時間値の閾値以下である判定した場合に、プロセッサ14は、待ち時間が予期されるとおりであるとの通知をゲストのモバイルデバイス24上の待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30に送ることができる。このようにして、プロセッサ14は、プロセス60を実行して、遊園地入場者数に基づいてテーマパークのアトラクションに関する待ち時間推奨を生成することができる。
【0050】
前述の内容を考慮して、図4は、本開示の実施形態による、テーマパークのゲストにテーマパーク情報を提供するのに使用されるテーマパークソフトウェアアプリケーション70の例示的なスクリーンショットの例である。具体的には、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、ゲストのモバイルデバイス24上に格納して実行することができる。図示のように、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、例えば、ゲストがメニューボタン74を選択したときに、メニュー72を表示することができる。メニュー72は、テーマパークの全てのアトラクションの全ての待ち時間を表示する全待ち時間ページ76(タイトル「全待ち時間」)を表示すること、及びテーマパークのアトラクションの推奨待ち時間を表示する推奨待ち時間78(タイトル「推奨待ち時間」)を表示することを含む様々な選択肢を表示することができる。
【0051】
全待ち時間ページ76は、テーマパークの全てのアトラクションの全ての待ち時間を表示することができるが、いくつかの実施形態では、ページ76はまた、推奨待ち時間を表示することができる。例えば、図5は、本開示の実施形態による、通常よりも短い待ち時間のグラフィック通知を伴う、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーション70の全待ち時間ページ76のスクリーンショットの例である。いくつかの実施形態では、待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30は、全待ち時間ページ76に表示される情報を提供することができる。例えば、待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30は、テーマパークソフトウェアアプリケーション70の一部とすることができる。全待ち時間ページ76は、テーマパークにおけるアトラクションの行列の待ち時間を表示する。図示のように、行列A 90は、15分の待ち時間92を有し、行列B 94は、50分の待ち時間96を有し、行列C 98は、25分の待ち時間100を有する。更に、全待ち時間ページ76は、行列が通常よりも短い待ち時間を有するか又は長い待ち時間を有するかということをゲストに通知するためのグラフィック指示102を提供することができる。例えば、全待ち時間ページ76は、行列A 90及び行列C 98の両方に関するグラフィック指示102を表示して、これらの行列が、通常よりも短い待ち時間を有することを示す。いくつかの実施形態では、全待ち時間ページ76はまた、行列が通常よりも長い待ち時間を有するということをゲストに通知するための指示を含むことができる。グラフィック通知は、クリップアート、絵文字、アイコン、又は同様のものなどの何らかの適切な形式で提供できることに留意されたい。
【0052】
いくつかの実施形態では、全待ち時間ページ76は、好ましい待ち時間を表示する選択肢を含むことができ、又はテーマパークソフトウェアアプリケーション70は、ゲスト選好に基づいてテーマパークのアトラクションの待ち時間を表示する好ましい待ち時間ページを含むことができる。例えば、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、特定のアトラクションに対するゲスト選好を受け取ることができる(例えば、ユーザコンテキスト情報32の一部として)。次に、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、待ち時間推奨システム10に、ゲストが好むと示された乗り物の待ち時間のみを評価するように、又はゲストが好むと示された乗り物の待ち時間のみを表示するように指示することができる。別の例として、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、モバイルデバイス24の位置及び/又はアトラクションからの距離(例えば、ユーザコンテキスト情報32の一部として)を受け取り、次に、待ち時間推奨システム10に、モバイルデバイス24から閾値距離内にある乗り物の待ち時間のみを評価するように、又はモバイルデバイス24から閾値距離内にある乗り物の待ち時間のみを表示するように指示することができる。いくつかの実施形態では、テーマパークソフトウェアアプリケーション70は、待ち時間、行列での待ち時間とその行列に関する予期される待ち時間との間の差分、ゲスト選好、及び/又はモバイルデバイス24の位置を含む、複数の要因を重み付けして、どの待ち時間を望ましい待ち時間として表示するかを決定するように待ち時間推奨システム10に指示することができる。同様に、全待ち時間ページ76は、待ち時間、行列での待ち時間とその行列に関する予期される待ち時間との間の差分、行列での待ち時間とその行列に関する予期される待ち時間との間の差分の、予期される待ち時間に対する比率、又は同様のものなどによって、待ち時間をソート又はフィルタリングするための何らかの適切な選択肢を含むことができる。
【0053】
図5に示されるように、グラフィック指示102は、アイコン又はグラフィック画像の形式とすることができる。代替的な又は追加的な実施形態では、この指示は、テキスト形式とすることができる。例えば、図6は、本開示の実施形態による、通常よりも短い待ち時間のテキストベースの指示又はマーカーを伴う、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーション70の全待ち時間ページ76の別のスクリーンショットの例である。具体的には、図6は、テキストベースの指示又はマーカー110(例えば、「推奨!」)を示している。図5及び図6は、それぞれ、アイコン及びテキストの形式で指示を表示するが、指示102は、何らかの適切な形式で表示できることが意図されることを理解されたい。例えば、テキストベースのマーカー110は、マーカー110に注目するように、異なるフォントスタイル(例えば、ボールド体、イタリック体、又は大文字)を有すること、及び/又は全待ち時間ページ76上の他のテキストと異なるように表示することができる(例えば、異なるように色付けして、又は点滅効果を使用して)。
【0054】
追加的に、行列又はアトラクションの待ち時間が、例えば、予期される待ち時間から予期される待ち時間よりも短い状態に変化する場合、テーマパークソフトウェアアプリケーション70及び/又は待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30は、状態の変化にゲストの注意を喚起するためのより大きな又はより目立つ通知(例えば、プッシュ通知)を提供することができる。例えば、図7は、本開示の実施形態による、行列の待ち時間が通常よりも短い待ち時間に遷移する場合の、図4のテーマパークソフトウェアアプリケーション70の全待ち時間ページ76の更に別のスクリーンショットの例である。図示のように、行列A 90は、予期される待ち時間から通常よりも短い待ち時間に遷移する。従って、この遷移をゲストに通知するための通知プロンプト120が表示される。具体的には、待ち時間推奨システム10は、モバイルデバイス24上に表示されるように、この通知プロンプト120を「プッシュ」すること又は起動することができる。通知プロンプト120はまた、ゲストが、「ゴー(GO)」ボタン122によって行列A 90に加わるつもりである、又はゲストが、「キャンセル」ボタン124によって行列A 90に加わるつもりはないことを示すことを可能にする。このようにして、テーマパークソフトウェアアプリケーション70及び/又は待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30は、待ち時間推奨をゲストに提供することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、待ち時間推奨は、チャット又はメッセージングインタフェース(例えば、モバイルデバイス24上に格納されて実行される)を介して提供することができる。例えば、図8は、本開示の実施形態による、待ち時間推奨を提供できるチャットインタフェース130のスクリーンショットの例である。チャットインタフェース130は、モバイルデバイス24上で実行される、ショートメッセージサービス、メッセージングソフトウェアアプリケーション、インスタント・メッセージングソフトウェアアプリケーション、待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30のコンポーネント、又はテーマパークソフトウェアアプリケーション70のコンポーネントなどの何らかの適切なチャット又はメッセージングプラットフォームによって提供することができる。チャットインタフェース130は、例えばプロセッサ14によって操作され、待ち時間推奨ロジックによって提供されるテキスト(又は聴覚)通信を介してゲストと会話を行うボット(例えば、チャットボット)又は他の適切なソフトウェアアプリケーション又は人工知能と通信することができる。
【0056】
チャットインタフェース130は、ゲストからの要求に応答して、待ち時間推奨システム10を介して待ち時間推奨を提供することができる。例えば、ゲストは、「最適な」行列を要求するメッセージ132(例えば、「どの行列が現在最適であるか?」)を送ることができる。チャットボットは、行列での待ち時間(最新の)とその行列に関して予期される待ち時間との間の差分が最大であるか、又は行列での待ち時間とその行列に関する予期される待ち時間との比率が最大である、最短待ち時間を有する行列について待ち時間推奨システム10に問い合わせて、結果を示す応答134を表示することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、チャットボットは、特定のアトラクションについてのゲスト選好を(例えば、ユーザコンテキスト情報32の一部として)チャットボットの応答134に組み込むことができる。例えば、チャットボットは、待ち時間推奨システム10に、ゲストが好ましいと示した乗り物の待ち時間のみを評価するように、又はゲストが好ましいと示した乗り物の待ち時間のみに応答するように指示することができる。別の例として、チャットボットは、モバイルデバイスの位置及び/又はアトラクションからの距離を(例えば、ユーザコンテキスト情報32の一部として)チャットボットの応答134に組み込むことができる。具体的には、チャットボットは、待ち時間推奨システム10に、モバイルデバイス24から閾値距離内にある乗り物の待ち時間のみを評価するように、又はモバイルから閾値距離内にある乗り物の待ち時間のみに応答するように指示することができる。いくつかの実施形態では、チャットボットは、待ち時間推奨システム10に、待ち時間、行列での待ち時間とその行列に関して予期される待ち時間との間の差分、ゲスト選好、及び/又はモバイルデバイスの位置を含む複数の要因を重み付けして、「最適な」行列を決定するように指示することができる。図示のように、チャットボットの応答134は、どの行列が「最適」であるか、並びに行列での待ち時間とその行列に関して予期される待ち時間との間の差分を示す(例えば、「現在、行列Aが、25分で、通常より20分短く最適である」)。
【0058】
別の例として、ゲストは、全ての行列の待ち時間を要求するメッセージ136(例えば、全ての行列の待ち時間はどれほどですか?)を送ることができる。チャットボットは、待ち時間推奨システム10にテーマパークにおける全ての行列の待ち時間について、並びに何れの待ち時間が予期されるよりも短いか否かの指示について問い合わせを行って、結果を示す応答138を表示することができる。図示のように、チャットボットの応答138は、全ての行列の待ち時間、並びに予期されるよりも短い待ち時間又は「短い待ち」の行列を表示する(例えば、「行列A:25分-短い待ち!;行列B:40分;行列C:30分;行列D:15分-短い待ち!)。
【0059】
ゲストはまた、特定の行列の待ち時間を要求するメッセージ140(例えば、行列Eの待ち時間はどれほどですか?)を送ることもできる。チャットボットは、待ち時間推奨システム10に、この行列の待ち時間について、並びに待ち時間が、予期されるよりも短いか、予期されるよりも長いか、又は予期されたとおりであるかの指示について問い合わせを行って、結果を示す応答142を表示することができる。図示のように、チャットボットの応答142は、要求された行列の待ち時間、並びに待ち時間が予期されるよりも長いことの指示を表示する(例えば、行列Eの待ち時間は55分である。この待ち時間は、通常より20分長い!」)。図8は、チャット又はメッセージングインタフェースの形式で示されているが、開示する技法は、仮想アシスタント又はスマートスピーカーなどの人工知能又はボット(例えば、チャットボット)に関連する他の何らかの適切な通信形式に適用できることを理解されたい。
【0060】
ゲストサービス従業員(例えば、テーマパークの)は、このゲストサービス従業員が、待ち時間及び待ち時間推奨を閲覧することを可能にするソフトウェアアプリケーション又はインタフェースを使用することもできる。例えば、図9は、本開示の実施形態による、待ち時間及び待ち時間推奨を提供できる従業員ダッシュボード150のスクリーンショットの例である。従業員ダッシュボード150は、テーマパーク又はゲストサービス従業員のコンピューティングデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、又はウェアラブルデバイス)などの何らかの適切な電子デバイス上で実行される、待ち時間推奨ソフトウェアアプリケーション30、テーマパークソフトウェアアプリケーション70、又はスタンドアロン従業員ダッシュボードソフトウェアアプリケーションなどの何らかの適切なプラットフォームによって提供することができる。
【0061】
図示のように、従業員ダッシュボード150は、アトラクションの行列の待ち時間を「全待ち時間」ウィンドウ152に表示することができる。従業員ダッシュボード150はまた、待ち時間推奨を「推奨待ち時間」ウィンドウ154に表示することができる。このようにして、従業員ダッシュボード150は、ゲストサービス従業員が、待ち時間、及び/又は行列で待つのに最も効率的な、好都合な、及び/又は時間節約のアトラクションに関連する情報を迅速かつ好都合に読み出すのを可能にすることができる。実際には、従業員ダッシュボード150は、ゲストサービス従業員が、例えば、サービスデスク又は歩き回る従業員を介して、ゲストと接触して、アトラクションの待ち時間を推奨することを可能にすることができ、人間的な接触及び有用な情報がゲストに提供される。更に図示されるように、従業員ダッシュボード150はまた、最新の気象情報156、テーマパークチケットプラン価格設定詳細158、緊急連絡先番号160、並びにニュース及びその他の情報162などの、ゲストが要求できる、又はゲストへのサービス提供を容易にすることができる他の好都合な情報を表示することもできる。
【0062】
開示する実施形態は、同じタイプの行列(例えば、通常のチケット所有者又はキャンセル待ち行列)に対する推奨を示しているが、本開示は、開示する技法が、高速(express)の行列、シーズンチケット保有者の行列、VIP用行列、及び/又は身体障害者アクセス行列などの異なる複数のタイプの行列に適用されることを意図している。具体的には、待ち時間推奨は、これらの他のタイプの行列に提供すること、及び/又はこれらの他のタイプの行列に基づいて追加の待ち時間を考慮に入れることができる。
【0063】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】