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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】自律型車両輸送システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63G 21/20 20060101AFI20220105BHJP
【FI】
A63G21/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021518779
(86)(22)【出願日】2019-10-03
(85)【翻訳文提出日】2021-04-26
(86)【国際出願番号】 US2019054532
(87)【国際公開番号】W WO2020072795
(87)【国際公開日】2020-04-09
(31)【優先権主張番号】62/742,093
(32)【優先日】2018-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/297,248
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】マクヴィーン キース マイケル
(57)【要約】
本実施形態による遊園地システムは、複数の分離された遊園地エリアと、複数の分離された遊園地エリア内の地面に沿って運転するように構成された自律型車両と、複数の分離された遊園地エリア間で自律型車両を輸送するように構成されたゴンドラシステムと、を含む。遊園地システムは更に、自律型車両を動作してゴンドラシステムと係合及び係合解除して、ゴンドラシステムによる自律型車両の輸送を容易にするように構成された制御システムを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊園地輸送システムであって、
複数の分離された遊園地エリア内の地面に沿って運転するように構成された自律型車両と、
前記分離された遊園地エリア間で前記自律型車両を輸送するように構成されたゴンドラシステムと、
前記自律型車両を操作して前記ゴンドラシステムと係合及び係合解除して、前記ゴンドラシステムによる前記自律型車両の輸送を容易にするように構成された制御システムと、
を備える、遊園地輸送システム。
【請求項2】
前記自律型車両が、前記自律型車両の屋根に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントを備える、請求項1に記載の遊園地輸送システム。
【請求項3】
前記屋根に一体的に結合された前記ゴンドラアタッチメントは、前記ゴンドラシステムのゴンドラアームと係合して前記ゴンドラシステムと係合するように構成される、請求項2に記載の遊園地輸送システム。
【請求項4】
前記屋根に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントは、前記ゴンドラアームの端部に結合されたロック装置と係合して前記ゴンドラシステムと係合するように構成される、請求項3に記載の遊園地輸送システム。
【請求項5】
前記屋根に一体的に結合された前記ゴンドラアタッチメントは、前記ゴンドラシステムのケーブルと係合するように構成されたゴンドラアームを備える、請求項2に記載の遊園地輸送システム。
【請求項6】
前記ゴンドラシステムが、前記ゴンドラシステムへ及び/又は前記ゴンドラシステムからの前記自律型車両の係合及び/又は係合解除を容易にするように構成された複数のゴンドラステーションを含み、前記自律型車両が、前記複数のゴンドラステーションから切り離して地面に沿って運転するように構成される、請求項1に記載の遊園地輸送システム。
【請求項7】
前記複数のゴンドラステーションのうちのゴンドラステーションが、前記自律型車両の側面に接触して前記自律型車両を前記ゴンドラステーション内の係合位置に誘導するように構成されたガイドレールを備える、請求項6に記載の遊園地輸送システム。
【請求項8】
前記複数のゴンドラステーションのうちのゴンドラステーションが、ゴンドラ駆動経路の表面の下方に配置され、前記自律型車両のホイールに接触して前記自律型車両を前記ゴンドラステーション内の係合位置に誘導するように構成された表面下位置決めシステムを備える、請求項6に記載の遊園地輸送システム。
【請求項9】
前記制御システムのコントローラを備え、前記コントローラが、
前記自律型車両の第1の位置を示す第1の信号を受信し、
前記自律型車両のユーザインターフェースから第2の位置を示す第2の信号を受信し、
前記自律型車両の車両コントローラに第3の信号を提供して、前記自律型車両を第1の位置から前記第2の位置に移動させる、
ように構成される、請求項1に記載の遊園地輸送システム。
【請求項10】
前記第1の位置は第1の遊園地エリアに配置され、前記第2の位置は前記第1の遊園地エリアから地理的に離れた第2の遊園地エリアに配置され、前記第3の信号に基づいて、前記車両コントローラは、前記自律型車両が前記ゴンドラシステムと係合して前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように構成されている、請求項9に記載の遊園地輸送システム。
【請求項11】
前記第1の遊園地エリアは、公道、水域、地形、又はこれらの組み合わせによって前記第2の遊園地エリアから地理的に分離されている、請求項10に記載の遊園地輸送システム。
【請求項12】
自律型車両輸送システムであって、
ゴンドラシステムと、
表面に沿って少なくとも部分的に自律的に運転するように構成された車両であって、前記車両の上部に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントを備え、前記ゴンドラアタッチメントが、前記車両の重量を支持するように構成され、前記ゴンドラアタッチメントが、前記ゴンドラシステムと係合し前記ゴンドラシステムから係合解除するように構成されたロックツールを含む車両と、
前記車両をゴンドラに対して係合位置に操縦するように構成されたコントローラと、
を備える、自律型車両輸送システム。
【請求項13】
前記ゴンドラアタッチメントが、前記ゴンドラシステムのゴンドラアームと係合するように構成される、請求項12に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項14】
前記ゴンドラアタッチメントが凸面を含み、前記ゴンドラアームが凹面を含み、ゴンドラアタッチメントの凸面が、前記ゴンドラアームの凹面に沿って移動して、前記車両と前記ゴンドラシステムとの間の係合を容易にするように構成される、請求項13に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項15】
前記車両は、前記車両を前記表面に沿って駆動するように構成されたホイールを含み、前記ゴンドラアタッチメントは、前記ホイールの位置に基づいて前記ゴンドラアームと係合するように構成される、請求項13に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項16】
前記ホイールは、格納位置と拡張位置との間で切り替わるように構成され、前記格納位置から前記拡張位置への移動は、前記ロックツールを前記ゴンドラアームと係合させるように構成される、請求項15に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項17】
前記ゴンドラアタッチメントが、前記車両の上部に一体的に結合されたゴンドラアームを含み、前記ゴンドラアームが、前記ゴンドラシステムのケーブルと係合するように構成されたグリップを含む、請求項12に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項18】
前記車両は、乗客を支持するように構成された座席を備える、請求項12に記載の自律型車両輸送システム。
【請求項19】
車両輸送システムであって、
複数の車両と、
到着ゾーン及び出発ゾーンを含むゴンドラステーションと、
を備え、
前記複数の車両のうちの第1の車両は、前記ゴンドラステーションのケーブルを介して前記到着ゾーンに空中で到着して、前記ケーブルから係合解除され、第1の経路に沿って運転して前記ゴンドラステーションから出るように構成され、
前記複数の車両のうちの第2の車両は、第2の経路に沿って運転して前記ゴンドラステーションに入り、前記ケーブルに係合して、前記ケーブルを介して前記出発ゾーンから出発するように構成される、車両輸送システム。
【請求項20】
前記第1の車両は、ゴンドラアームによって空中で支持されている間に前記到着ゾーンに到着するように構成され、前記第1の車両は、前記ゴンドラアームからの係合解除を通じて前記ケーブルから係合解除されるように構成される、請求項19に記載の車両輸送システム。
【請求項21】
前記第2の車両は、前記ゴンドラアームへの係合を介して前記ケーブルに係合するように構成され、前記第1の車両は、前記ゴンドラアームによって空中で支持されている間に前記ゴンドラステーションから出発するように構成される、請求項20に記載の車両輸送システム。
【請求項22】
前記ゴンドラステーションは、前記ゴンドラステーションを介してケーブルを駆動するように構成されたブルホイールを備え、前記ゴンドラステーションは、前記ブルホイールから延びる第1のアームキャリアと、前記ブルホイールから延びて前記第1のアームキャリアから分離された第2のアームキャリアと、を備え、前記第1の車両が、前記ケーブルから係合解除されて前記第1のアームキャリアに係合して、前記第1の経路に沿って走行するように構成され、前記第2の車両が、前記アームキャリアに係合し、前記第2の経路に沿って走行して、前記ケーブルに係合し、前記ケーブルを介して前記出発ゾーンから出発するように構成されている、請求項19に記載の車両輸送システム。
【請求項23】
前記第1の経路及び前記第2の経路が互いに交差する、請求項19に記載の車両輸送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2018年10月5日に出願された「自律型車両輸送システム及び方法(AUTONOMOUS VEHICLE TRANSPORTATION SYSTEMS AND METHODS)」と題された米国仮出願第62/742,093号に対する優先権及び利益を主張し、これは、あらゆる目的で引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
遊園地又は同様の娯楽施設は、遊園地環境内で様々な方法で人及び物を移動させる可能性がある。しかしながら、遊園地内の車両輸送は、比較的複雑である。例えば、歩行者用道路は、自動車が立ち入り禁止になっていることが多い。更に、遊園地環境は、道路又は地理的特徴によって分離することができる1又は2以上の部分(例えば、遊園地の場所、居住地など)を含むことができる。そのため、遊園地全体を移動することは困難/不便な場合がある。
【0003】
本セクションは、以下で説明及び/又は特許請求される本発明の技術の様々な態様に関連し得る技術の様々な側面を読者に紹介することを意図している。この議論は、本開示の様々な態様のより良い理解を容易にするため背景情報を読者に提供するのに役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく、上記の観点から読むべきであると理解されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第2016/0070262号明細書
【特許文献2】米国特許出願第2018/0056792号明細書
【発明の概要】
【0005】
以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲の幾つかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろ開示する幾つかの実施形態の概要を示すものにすぎない。実際には、本開示は、以下に示す実施形態と同様の又は異なる様々な形態を含むことができる。
【0006】
一実施形態によれば、遊園地システムは、複数の分離された遊園地エリア、複数の分離された遊園地エリア内の地面に沿って運転するように構成された自律型車両、及び複数の分離された遊園地エリア間で自律型車両を輸送するように構成されたゴンドラシステムを含む。遊園地システムは更に、ゴンドラシステムと係合及び係合解除するよう自律型車両を操作して、ゴンドラシステムによる自律型車両の輸送を容易にするように構成された制御システムを含む。
【0007】
別の実施形態によれば、自律型車両輸送システムは、ゴンドラシステムと、表面に沿って少なくとも部分的に自律的に走行するように構成された車両とを含み、車両は、車両の上部に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントを備える。ゴンドラアタッチメントは、車両の重量を支持するように構成されている。ゴンドラアタッチメントは、ゴンドラシステムと係合及び係合解除するように構成されたロックツールを含む。自律型車両輸送システムは更に、ゴンドラに対して車両を係合位置に操縦するように構成されたコントローラを含む。
【0008】
更なる実施形態によれば、車両輸送システムは、複数の車両と、到着ゾーン及び出発ゾーンを有するゴンドラステーションとを含む。複数の車両のうちの第1の車両は、ゴンドラステーションのケーブルを介して到着ゾーンに空中で到着し、ケーブルから解除されて、第1の経路に沿って運転してゴンドラステーションから出るように構成されている。複数の車両のうちの第2の車両は、第2の経路に沿って運転してゴンドラステーションに入り、ケーブルに係合し、ケーブルを介して出発ゾーンから出発するように構成されている。
【0009】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、並びに利点は、図面全体を通じて同様の参照符号が同様の要素を示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むと更に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の態様による、自律型車両及びゴンドラ対応輸送システムを含む遊園地の概略図である。
図2】本開示の態様による、自律型車両輸送システムの構成要素のブロック図である。
図3】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の概略図である。
図4】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図5】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の概略図である。
図6】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の概略図である。
図7】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図8】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図9】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図10】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図11】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
図12】本開示の態様による、図2の自律型車両輸送システムの自律型車両の一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の1又は2以上の特定の実施形態について以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実施構成の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実施構成毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実施時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。更に、本発明において平行及び垂直などの特定の用語を使用する限り、これらの用語は、厳密な数学的定義からの逸脱を可能にし、例えば製造上の不完全性及び関連する許容誤差に関連する逸脱を認めるものであると理解されたい。
【0012】
本明細書で提供されるのは、自律型車両及びゴンドラシステムを含む自律型車両輸送システムである。自律型車両は、遊園地エリア内でユーザ及び商品を自律的に(例えば、継続的なユーザ入力なしで)輸送するように構成されている。しかしながら、幾つかの実施形態では、遊園地エリアは、地理的特徴などの1又は2以上の障害物及び/又は公道などの様々なインフラストラクチャによって分離される場合がある。実際に、障害物を避けながら、自律型車両を用いて別個の遊園地エリアに移動することが望ましい場合がある。従って、自律型車両輸送システムは、ゴンドラシステムを利用して、障害物を回避しながら、自律型車両を別個の遊園地エリア(又は遊園地エリア内)に運ぶことができる。
【0013】
幾つかの実施形態では、自律型車両(例えば、「車両」)は、車両の上部に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントを含むことができる。ゴンドラアタッチメントは、車両とゴンドラシステムとの係合を容易にするように構成されている。例えば、一実施形態では、車両に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントは、ゴンドラアームの端部に配置されたロック装置を介してゴンドラアームと係合するように構成することができる。すなわち、車両は、ゴンドラステーションまで運転して、ゴンドラアタッチメントを介してゴンドラステーションのゴンドラアームと係合し、ゴンドラアームを介してゴンドラ経路(例えば、ケーブル経路)に沿って運ばれるように構成されている。別の実施形態では、車両に一体的に結合されたゴンドラアタッチメントは、ゴンドラアームを含むことができる。つまり、車両は、ゴンドラアームが車両上部に一体的に結合された状態で、遊園地エリア内を走行するように構成されている。車両は更に、ゴンドラステーションまで走行し、ゴンドラアームの端部に配置されたグリップを介してゴンドラステーションのケーブルに結合し、ケーブルを介してゴンドラ経路(例えば、ケーブル経路)に沿って運ばれるように構成されている。更に別の実施形態では、ゴンドラシステムは、ゴンドラアームの端部に結合された車両コンパートメントを含むことができる。このような実施形態では、車両は、ゴンドラステーションまで運転し、車両コンパートメント内に入り、車両コンパートメントと係合し、ゴンドラコンパートメントを介してゴンドラ経路(例えば、ケーブル経路)に沿って運ばれるように構成される。
【0014】
ゴンドラステーションは更に、車両とゴンドラシステムとの間の係合及び係合解除を容易にするように構成された様々な実施形態を含むことができる。例えば、ゴンドラステーションは、到着ゾーンを含むことができ、ここで車両は、ゴンドラ経路から到着してゴンドラシステムから係合解除することができる。ゴンドラステーションは、出発ゾーンを含むことができ、ここで車両は、ゴンドラシステムと係合し、ケーブルを介してゴンドラ経路に沿って出発することができる。例えば、ゴンドラシステムとの係合を準備する際に、車両は、積載経路によって積載経路の中心線に誘導することができる。積載経路は、車両の側部に接触して車両を中心線に誘導するように構成されたガイドレールを含むことができる。積載経路は更に、車両を中心線に誘導するように構成された表面下位置決めシステムを含むことができる。
【0015】
このために、本明細書で提供される自律型車両輸送システムの特徴は、開示された実施形態と併せて使用することができる。図1は、自律型車両輸送システム12を利用して、遊園地10全体にわたって商品及び/又はユーザ(例えば、乗客)を輸送する遊園地10(例えば、遊園地システム)の概略図である。特に、自律型車両輸送システム12は、遊園地10全体に来園客及び/又は機器/商品を輸送するように構成された車両14(例えば、自律型車両、車両、輸送ユニット、個人用高速輸送(PRT)車両、ゴンドラ車両)を含むことができる。車両14は、遊園地10全体の様々な場所に移動して、来園客及び/又は商品をピックアップ/配達するように構成された自律型又は半自律型車両とすることができる。遊園地10全体にわたって移動するために、車両14は、自律型車両輸送システム12のゴンドラシステム16を利用することができる。ゴンドラシステム16は、ゴンドラステーション20間のゴンドラ経路18(例えば、ロープウェイ、ケーブル経路)に沿って空中方式で車両14を運ぶように構成され、ゴンドラステーション20は、ゴンドラ経路18に沿ってケーブル23を動かすように構成されたブルホイール21を含むことができる。このようにして、ゴンドラシステム16は、様々なインフラストラクチャ(例えば、歩行経路、公道、建物、アトラクション)又は地理的障害物を回避しながら、車両14をゴンドラステーション20との間で輸送することができる。
【0016】
一般に、車両14は、遊園地境界22内の地面に沿って移動するように構成される。遊園地境界22は、来園客住宅26、アトラクション28、ショップ30、駐車場32などの関心のある場所を含む、1又は2以上の遊園地エリア24を定めることができる。車両14は、遊園地エリア24の遊園地境界22内で(例えば、車載コントローラを介して自律的に)自発的に移動するように構成されている。例えば、幾つかの実施形態では、車両14は、遊園地エリア24内の所定の車両経路34に沿って移動して、来園客/商品を遊園地エリア24の異なる部分に輸送するように構成することができる。しかしながら、遊園地10の遊園地エリア24間を移動することは困難な場合がある。実際に、幾つかの実施形態では、遊園地エリア24は、公道又は道路、地形、水域、及び表面の移動を妨げる可能性がある他の要素などの障害物36によって分離される場合がある。例えば、本明細書で使用されているように、地形は、車両及び/又は歩行者の移動用に設計されたインフラストラクチャがない土地のエリアを指すことができる。従って、本明細書で提供されるのは、障害物を回避するために遊園地エリア24間で車両14を運ぶように構成されたゴンドラシステム16である。更に、遊園地10を参照して実質的に示され且つ検討されているが、自律型輸送システム12は、リゾート、都市、又は他の環境などの任意の適切な環境に適用できることを理解されたい。
【0017】
車両14及びゴンドラシステム16によって定められる自律型車両輸送システム12は、単一のマスター制御システム又は複数の分散制御システムを表すことができるコントローラ40に通信可能に結合することができる。コントローラ40は、本明細書で検討するように、遊園地エリア24の間及び/又は遊園地エリア24内で車両14を輸送するように車両14及び/又はゴンドラシステム16に対して指示を提供することができる。
【0018】
図2は、自律型車両輸送システム12の特定の構成要素のブロック図である。図示の構成要素は、追加のソフトウェア又はハードウェア要素を有することができる点を理解されたい。更に、開示された様々なハードウェア又はソフトウェア要素の機能は、例示の構成要素において複製及び/又は交換することができる。
【0019】
自律型車両輸送システム12は、コントローラ40からの命令を介して少なくとも部分的に動作するように構成することができ、コントローラ40は、本明細書に記載の方法及び制御動作を実行するためにプロセッサ44によって実行可能な命令を格納するメモリ42を含むことができる。プロセッサ44は、1又は2以上の処理デバイスを含むことができ、メモリ42は、1又は2以上の有形の非一時的な機械可読媒体を含むことができる。例として、このような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、又は機械実行可能な命令又はデータ構造の形式で所望のプログラムコードを保持又は格納するのに用いることができ、また、プロセッサ44によって又は専用もしくはプログラムされたコンピュータ又はプロセッサを備えた他の機械によってアクセスできる他の何れかの媒体を含むことができる。
【0020】
加えて、コントローラ40は、自律型車両輸送システム12の1又は2以上の他の構成要素と有線及び無線通信経路を介して通信するための通信回路46(例えば、トランシーバ又は他の通信デバイス)を含むように構成することができる。
【0021】
説明したように、自律型車両輸送システム12は、モータ48及び電源50(例えば、バッテリ、ソーラーパネル、発電機、ガスエンジン、又はこれらの何れかの組み合わせ)を含む1又は2以上の自律型車両14を含むことができる。モータ48の動作は、メモリ54及びプロセッサ56を含む車両コントローラ52によって制御され、車両の経路又は進行を制御するために何れかの車載ロジックを動作させるように構成することができる。例えば、車両14は、1又は2以上の車載センサ58を介して局所的な環境入力に応答することができる。車両コントローラ52は、モータ48を制御してその出力電力を調整し、車両14を加速又は減速することができる。車両コントローラ52はまた、ブレーキを制御して車両14を減速又は停止することができる。更に、車両コントローラ52は、ユーザ入力インターフェース、又はユーザ入力60(例えば、入力を受信するためのシステム又はデバイス)を介した乗客(例えば、来園客、乗員)からの指示の下で、或いは通信回路46を介してコントローラ40からの指示の下で動作することができる。例えば、ユーザは、ユーザ入力60を利用して、所望の宛先を入力することができる。車両コントローラ52及び/又はコントローラ40は、ディスプレイ62を介してユーザと通信することができる。例えば、ユーザ入力60の一部とすることができるディスプレイ62は、ユーザに今後の目的地、目的地に到達するまでの残り時間、又は目的地への途中での任意選択の停車を示すことができる。説明のために、幾つかの実施形態では、ユーザは、車両コントローラ52及び/又はコントローラ40に所望の目的地を入力することができる。自律型車両14が目的地に移動するときに、車両14は、ゴンドラシステム16のゴンドラ経路18を利用することができる。ゴンドラ経路18に沿って移動している間、車両14は、ゴンドラステーション20の1又は2以上を通過することができる。従って、ゴンドラステーション20などのゴンドラ経路18の各分岐点において、ユーザは、ゴンドラ経路18に沿って進み続けるのではなく、ゴンドラシステム16から係合解除して地上で別の目的地に移動するなどにより、車両14の現在の移動ルートを調整するオプションを有することができる。一般に、コントローラ40は、車両14の第1の位置を示す第1の信号を受信し、車両14のディスプレイ62(例えば、ユーザインターフェース)から第2の位置を示す第2の信号を受信して、車両14の車両コントローラ52に第3の信号を提供し、車両14を第1の場所から第2の場所に移動させることができるようになる。
【0022】
自律型車両14は、遊園地10の画像及び/又はナビゲーションファイルをメモリ54に格納して、車載ロジックを実行するために車両コントローラ52のプロセッサ56を使用してナビゲーションを実行することができるようになる。センサ58は、障害物を回避するための転回又はナビゲーション命令を実行するように車両コントローラ52に入力を提供する1又は2以上のカメラ、レーザスキャナ、及び/又は超音波スキャナを含むことができる。幾つかの実施形態では、センサ58は、車両14の位置を検出するように構成された全地球測位システム(GPS)を含むことができる。センサ58は、ナビゲーションの目的で、車両14の位置を車両コントローラ52及び/又はコントローラ40に通信することができる。
【0023】
自律型車両14は更に、車両14に一体的に結合され、自律型車両14をゴンドラシステム16と係合又は結合するように構成されたゴンドラアタッチメント64(例えば、ロック装置)を含むことができる。すなわち、以下で更に詳細に説明するように、自律型車両14は、ゴンドラシステム16のゴンドラステーション20まで運転し、ゴンドラアタッチメント64を介してゴンドラシステム16と係合し、ゴンドラ経路18を介して対応するゴンドラステーション20に輸送されるように構成される。従って、ゴンドラシステム16は、車両14のゴンドラアタッチメント64と係合するように構成された対応するロック装置66を含むことができる。幾つかの実施形態では、ゴンドラシステム16は更に、車両14とゴンドラシステム16との係合を検出するように構成されたセンサ58を含むことができる。センサ58は、例えば、ゴンドラシステム16上の車両14の重量(例えば、存在)を検出するように構成された圧力センサを含むことができる。センサ58は更に、車両14のゴンドラアタッチメント64とゴンドラシステム16のロック装置66との係合を検出するように構成された近接センサを含むことができる。
【0024】
ゴンドラシステム16は、例えばバスバーを含むことができる通信回路46を介してコントローラ40と通信することができる。一実施形態では、センサ58は、車両14とゴンドラシステム16との係合を示すデータを、通信回路46を介してコントローラ40に送信することができる。ゴンドラシステム16は更に、ロック装置66、センサ58、及び通信回路46に電力を供給するように構成された電源70を含むことができる。電源70は、例えば、バッテリ、ソーラーパネル、発電機、ガスエンジン、電力網、又はこれらの何れかの組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、ゴンドラシステム16の電源70は、例えば、バッテリの充電を介して、又は代替電源として、車両14の電源50に電力を供給するように構成することができる。
【0025】
図3は、自律型車両14の一実施形態の概略図である。車両14は、遊園地10全体にわたって車両14を駆動するように構成されたホイール80と、車両14に構造的支持を提供するように構成されたフレーム82と、ユーザ/来園客に座席を提供するように構成された1又は2以上の座席84と、ゴンドラシステム16と結合するように構成されたゴンドラアタッチメント64と、を含む。
【0026】
一般に、遊園地10を通って車両14を操縦するために、ホイール80は、電源50からの電力を利用して車両14を駆動するように構成される。ホイール80はまた、車両コントローラ52からの入力に従って車両14を操縦するように構成される。例えば、ホイール80は、車両14をゴンドラシステム16のゴンドラステーション20に移動させることができる。ゴンドラシステム16のゴンドラステーション20において、車両14は、ゴンドラアタッチメント64を介してゴンドラシステム16のゴンドラアーム86に結合するように構成される。ゴンドラアタッチメント64は、車両14のフレーム82の上部88(例えば、ルーフ)に一体的に結合(例えば、ボルト締め、溶接)されている。実際、車両14は、ゴンドラアタッチメント64を介して垂直に支持される(例えば、運ばれる)ように構成される。言い換えると、車両14のフレーム82は、車両14の重量全体、及び車両14内の何れかの貨物(例えば、人、物)が垂直方向に支持を提供するように構成されている(例えば、補強されている)。車両14は、フレーム82を介してゴンドラアタッチメント64から支持することができる。
【0027】
ゴンドラアタッチメント64は、ゴンドラアーム86のベース90(例えば、第1の端部)に含まれるゴンドラロック装置66と係合するように構成される。本明細書で論じられるように、車両14(例えば、ゴンドラアタッチメント64を介して)とゴンドラシステム16(例えば、ロック装置66を介して)との間の係合は、ゴンドラロック装置66の1又は2以上の構成要素に結合するように作動するゴンドラアタッチメント64の1又は2以上の構成要素(例えば、1又は2以上のロックツール91)を指すことができ、又はその逆も同様である。例えば、係合は、ゴンドラアタッチメント64にクランプするロック装置66(例えば、ロックツール91)、又は突起(例えば、ピン)をロック装置66のレセプタクルに延びるゴンドラアタッチメント64(例えば、ロックツール91)を指すことができる。幾つかの実施形態では、係合は、ゴンドラアタッチメント64の1又は2以上の構成要素(例えば、ロックツール91)及び/又は車両14及びゴンドラシステム16と係合するように回転するゴンドラロック装置66を指すことができる。
【0028】
幾つかの実施形態では、ゴンドラアタッチメント64とゴンドラロック装置66との間の係合は、ホイール80からの入力によって部分的に引き起こすことができる。例えば、ホイール80は、ゴンドラアタッチメント64に通信可能に結合(例えば、電気的及び/又は機械的に)することができる。この目的のために、ゴンドラアタッチメント64(例えば、ロックツール91)は、ホイール80が受ける重量(例えば、力)が所定の閾値を下回る場合に、ゴンドラロック装置66と係合するように構成することができる。具体的には、重量が所定の閾値を下回ることは、車両14が、ホイール80によってではなく、ゴンドラシステム16によって支持されていることを示すことができる。幾つかの実施形態では、センサ58は、ホイール80上の重量を検出するように構成された圧力センサを含むことができる。センサ58は、ホイール80の重量を示すデータを車両コントローラ52に送信することができ、これにより、重量が所定の閾値を下回る場合、ゴンドラアタッチメント64がゴンドラロック装置66と係合することができるようになる。更に、一実施形態では、ホイール80は、第1の格納位置と第2の拡張位置との間で遷移するように構成される。ホイール80は、車両14の重量がホイール80を介して支持されているときに第1の位置にあることができ、車両14の重量が、例えば、ゴンドラアタッチメント64を介してなど、異なる箇所を通って支持されている場合に第2の位置にあることができる。従って、第1の格納位置から第2の拡張位置への移行により、車両14がロック装置66と係合するようになることができる。係合を確認するために、他のセンサを使用できる点に留意されたい。例えば、係合点に配置された圧力センサを利用することができる。
【0029】
図4は、ゴンドラアーム86と係合した車両14の概略図である。図3を参照して上記で論じたように、車両14は、遊園地10全体にわたって車両14を運転するように構成されたホイール80と、車両14に構造的支持を提供するように構成されたフレーム82と、ユーザ/来園客に座席を提供するように構成された1又は2以上の座席84と、ゴンドラシステム16と結合するように構成された一体型ゴンドラアタッチメント64と、を含む。更に、図示のように、幾つかの実施形態では、ゴンドラアタッチメント64(例えば、ロックツール91)は、ゴンドラアーム86のロック装置66の凹面94と相互作用して、車両14及びゴンドラアーム86間の係合を容易にするように構成された凸面92を含むことができる。例えば、ゴンドラアタッチメント64の対応する凸面及び凹面92、94、及びゴンドラアーム86のロック装置66は、それぞれ、ゴンドラアタッチメント64をゴンドラアーム86のゴンドラロック装置66に誘導する役割を果たす。このようにして、ゴンドラアタッチメント64がゴンドラロック装置66に挿入されると、ゴンドラアタッチメント64は、ゴンドラロック装置66の凹面94に沿ってスライドすることによるなど、ゴンドラロック装置66の中心に配置することができる。
【0030】
更に、幾つかの実施形態では、ゴンドラアタッチメント64がゴンドラロック装置66内に配置される場合、ゴンドラアタッチメント64は、矢印96で示されるように、ゴンドラロック装置66に下向きの力を加えることができる。幾つかの実施形態では、下向きの力は、ゴンドラアーム86が車両14から離れて上方に移動することによって引き起こすことができる(例えば、ケーブル23によりゴンドラアーム86の移動に起因して)。ゴンドラアタッチメント64がゴンドラロック装置66に下向きの力を加えると、ロック装置66の下方に配置された圧力機構98(例えば、圧力スイッチ、センサ)が下向きの力を受け、ゴンドラアタッチメント64をロック装置66に固定する(例えば、係合する)ようにロック装置66の1又は2以上の構成要素を作動させることができる。例えば、圧力機構98が下向きの力を感知すると、1又は2以上のラッチ100が作動して、ゴンドラアタッチメント64をロック装置66内に保持することができる。詳細には、1又は2以上のラッチ100は、圧力機構98に加えられる下向きの力の結果などによって機械的に作動するか、或いは、圧力機構98が受ける下向きの力に基づいてコントローラ40から送信される信号の結果などによって電気的に作動することができる。更に、幾つかの実施形態では、ゴンドラアタッチメント64は、ゴンドラアーム86のロック装置66と受動的に係合するように構成することができる。例えば、ゴンドラアタッチメント64及び/又はロック装置66は、1又は2以上の歯止め102を含むことができる。1又は2以上の歯止め102は各々、一方向への移動を可能にし別の方向への移動を遮断するように構成された枢動バーを含む。例えば、1又は2以上の歯止め102は、ゴンドラアタッチメント64をロック装置66に挿入する動きを可能にし、ゴンドラアタッチメントをロック装置66から抜き取る動きを遮断することができる。実際に、ゴンドラアタッチメント64とロック装置66の結合解除又は係合解除中に、歯止め102は、アクチュエータ104などによって後退されて、ロック装置66からのゴンドラアタッチメント64の抜き取りの動きを可能にすることができる。
【0031】
図5は、自律型車両14の一実施形態の概略図である。上記で検討した実施形態と同様に、車両14は、遊園地10全体にわたって車両14を駆動するように構成されたホイール80と、車両14に構造的支持を提供するように構成されたフレーム82と、ユーザ/来園客に座席を提供するように構成された1又は2以上の座席84と、ゴンドラシステム16と結合するように構成された一体型ゴンドラアタッチメント64と、を含む。現在の実施形態では、一体型ゴンドラアタッチメント64は、ゴンドラシステム16のケーブル23又はロープに直接結合するように構成される。特に、車両14のフレーム82に一体的に結合されたゴンドラアタッチメント64は、ゴンドラアーム86を含むことができる。言い換えると、車両14は、ゴンドラアーム86が車両14の上部88(例えば、屋根)に一体的に取り付けられた状態で、遊園地10全体を走行するように構成される。車両14がゴンドラシステム16のゴンドラステーション20に移動すると、車両14は、ゴンドラアーム86の第2の端部110に配置されたグリップ108(例えば、ロックツール91、取り外し可能なグリップ、カップリング機構、クランプなど)を介してゴンドラシステム16に結合するように構成される。特定の実施形態では、グリップ108は、以下で更に詳細に論じられるように、ゴンドラステーション20の1又は2以上の構造体との相互作用を介してケーブル23に結合し、及びケーブル23から結合解除するように作動することができる。
【0032】
図6は、ゴンドラアーム86から延びる車両コンパートメント112を介してゴンドラシステム16に結合された自律型車両14の一実施形態の概略図である。上記の実施形態と同様に、車両14は、遊園地10全体にわたって車両14を駆動するように構成されたホイール80と、車両14に構造的支持を提供するように構成されたフレーム82と、ユーザ/来園客に座席を提供するように構成された1又は2以上の座席84と、を含むことができる。車両コンパートメント112は、車両14を車両コンパートメント112に固定するための1又は2以上のセキュリティデバイス114を含む。車両14は、車両コンパートメント112を介してゴンドラシステム16に結合されるように構成されているので、図示の実施形態における車両14のフレーム82は、上記のように、車両14を垂直方向に必ずしも支持しなくてもよい。実際に、本実施形態では、車両14は、本明細書で論じた、一体型ゴンドラアタッチメント64及び車両14を垂直方向から支持するように構成されたフレーム82を含むことができる他の実施形態と比較してより軽量とすることができる。現在の実施形態における車両14の軽量化は、車両14の使用中のより効率的な電力/燃料消費に有利とすることができる。
【0033】
幾つかの実施形態では、セキュリティデバイス114は、車両14のホイール80と係合するように構成されたホイールロック116を含むことができる。従って、車両14が、車両コンパートメント112に運転して入ると、ホイールロック116は、ホイール80と係合して車両14を車両コンパートメント112に結合するように構成される。更に、幾つかの実施形態では、セキュリティデバイス114は、車両コンパートメント112内で車両14を固定するように構成されたバリア118(例えば、ゲート)を含むことができる。幾つかの実施形態では、バリア118は、開位置と閉位置との間で作動するように構成することができる。バリア118が開位置にある間、車両14は、車両コンパートメント112に出入りすることを許可することができる。幾つかの実施形態では、開位置にある間、バリア118は、車両コンパートメント112への車両14の出入りを容易にするための傾斜路として機能することができる。バリア118が閉位置にある間、車両14が車両コンパートメント112内に配置されている場合、バリア118は、車両14が車両コンパートメント112から離れるのを防止又は遮断することができる。詳細には、幾つかの実施形態では、バリア118が閉位置にある間、バリア118は、車両14に接触して、車両コンパートメント112内の安定した静止位置に車両14を保持することができる。幾つかの実施形態では、セキュリティデバイス114は、車両コントローラ52及び/又はコントローラ40からの1又は2以上の信号に基づいて動作することができる。すなわち、コントローラ40、52は、セキュリティデバイス114に信号を送信して、セキュリティデバイス114を作動させ、上記のような車両コンパートメント内で車両14をロックすることができ、或いは、車両コンパートメント112から車両14を解放(例えば、結合解除)するように作動することができる。幾つかの実施形態では、セキュリティデバイス114は、例えば、車両コンパートメント112内の車両14の重量によってなど、機械的に作動することができる。更に、車両コンパートメント112はまた、車両14以外の物体/デバイス/システムを受け入れるように構成されていることを理解されたい。例えば、車両コンパートメント112は、自律型車両、普通車、バイク、及び/又は人を収容/輸送するように構成される。
【0034】
様々な実施形態の全て(例えば、車両14の図3~6に示される実施形態)は、本明細書に記載された様々な積載/積載解除ステーション配置の何れかと組み合わせることができることに留意されたい。実際に、アタッチメント機構、車両構成、及び積載ステーション配置の様々な組み合わせは、現在開示されている実施形態に基づく多数の組み合わせの何れかにおいて使用することができる。図示の実施形態は代表的なものであり、本開示は単に例示の実施形態に限定されない。
【0035】
図7は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の斜視図である。具体的には、図7は、ゴンドラステーション20の出発ゾーン120の図を含む。すなわち、車両14は、積載経路122(例えば、積載トラック)を介して出発ゾーン120に到着し、ゴンドラアーム86を介してゴンドラシステム16のケーブル23に結合し、対応するゴンドラステーション20にゴンドラ経路18に沿って出発することができる。
【0036】
現在の実施形態では、ゴンドラシステム16は、図3及び図4を参照して上記で論じたように、ゴンドラアーム86のベース90に結合されたゴンドラロック装置66を備えたゴンドラアーム86を含む。ゴンドラアーム86がゴンドラステーション20に到着すると、矢印124で示されるように、ゴンドラアーム86は、グリップ108(図3に示される)を介してケーブル23に結合することができる。ゴンドラアーム86がブルホイール21に到達すると、グリップ108は、ゴンドラシステム16のアームキャリア128(例えば、保持トラック)に結合されたアタッチメントマネージャ126と相互作用することができる。詳細には、アームキャリア128は、ゴンドラステーション20内の位置(例えば、係合/係合解除位置)の間でゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112を移送し、係合解除の後及び車両14への係合の前にゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112を保管するように構成される。アタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23から係合解除し、ゴンドラアーム86をアームキャリア128上に位置付けることができる。アームキャリア128は、各ゴンドラアーム86をアームキャリア128に沿って動かすように構成された1又は2以上の駆動要素130を含むことができる(例えば、個別に動力を供給されるホイール)。詳細には、駆動要素130は、ゴンドラアーム86を積載経路122の中心線132に移動させて、車両14に結合することができる。例えば、ゴンドラアーム86が積載経路122の中心線132上に位置付けられた場合、ゴンドラアーム86のロック装置66は、車両14のゴンドラアタッチメント64に結合することができる。実際に、車両14が中心線132上に位置付けられる間、車両14は、ゴンドラシステム16と係合するための係合位置にあると見なすことができる。ゴンドラアーム86がゴンドラアタッチメント64に結合されると、駆動要素130は、ゴンドラアーム86及び車両14を第2のアタッチメントマネージャ126に向かって駆動することができる。ゴンドラアーム86のグリップ108がアタッチメントマネージャ126と相互作用すると、アタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23上に位置付けて、グリップ108をケーブル23に結合させることができる。ゴンドラアーム86のグリップ108がケーブル23に結合されると、ケーブル23は、矢印134で示されるように、ゴンドラアーム86及び車両14を対応するゴンドラステーション20に運ぶことができる。実際に、アームキャリア128は、ゴンドラアーム86がゴンドラステーション20に到着すると、複数のゴンドラアーム86を格納するように構成される。幾つかの実施形態では、コントローラ40は、車両14の位置を監視し、1又は2以上の信号を駆動要素130に送信して、車両14が積載経路122に接近したときにゴンドラアーム86を中心線132に移動させることができる。更に、特定の実施形態では、アームキャリア128がゴンドラアーム86を格納する能力がある場合、コントローラ40は、駆動要素130に対して、ゴンドラアーム86をアームキャリア128に沿って移動させてケーブル23に結合させ、より多くの到着するゴンドラアーム86のためにスペースを空けることができる。実際に、ゴンドラアーム86は、ケーブル23に結合されると、対応するゴンドラステーション20に渡される。
【0037】
積載経路122(例えば、積載トラック)は、遊園地10を横切る空中移動のために、ゴンドラシステム16のケーブル23への車両14の積載又は係合を容易にするのに利用される誘導システム137を含むことができる。例えば、誘導システム137は、車両14の側面に接触して、車両14とゴンドラアーム86との間の係合を容易にするように、車両14を積載経路122に沿って中心線132に誘導するように構成されたガイドレール138を含むことができる。幾つかの実施形態では、ガイドレール138は、フレア入口140を含むことができる。実際に、ガイドレール138は、車両14を積載経路122上の中心線132に誘導するように構成された漏斗部として機能することができる。更に、幾つかの実施形態では、誘導システム137は、車両14を中心線132上に配置するように構成された1又は2以上の表面下位置決めシステム142を有することができる。すなわち、表面下位置決めシステム142は、車両14のホイール80(又は下側)と相互作用して車両14を中心線132上に配置するように構成された1又は2以上の要素を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、積載経路122の表面下位置決めシステム142は、引用により本明細書にその全体が組み込まれる米国特許出願第2016/0070262号の動的駆動エリアのグリッド要素を含むことができる。更に、幾つかの実施形態では、積載経路122の表面下位置決めシステム142は、引用により本明細書にその全体が組み込まれる米国特許出願第2018/0056792号の推進システムを含むことができる。
【0038】
更に、幾つかの実施形態では、ケーブル23は、車両14が積載経路122の端部144に到達する前に車両14を積載経路122から持ち上げて、ゴンドラアーム86のロック装置66と車両14のゴンドラアタッチメント64との係合を確実にするように構成される。実際に、上記のように、幾つかの実施形態では、ロック装置66及びゴンドラアタッチメント64は、ホイール80が車両14の重量を支持しないように、又は様々なセンサ入力に基づいて、車両14が持ち上げられたときに係合することができる。従って、積載経路122の終了前に車両14を持ち上げることにより、車両14が積載経路122の表面上に配置されている間に、ゴンドラアタッチメント64を作動させて、ゴンドラアーム86と車両14との間に係合を生じさせることができる。このようにして、前述のように、車両14が積載経路122の表面から持ち上げられたときにゴンドラアーム86と車両14が適切に係合されていない場合、ゴンドラシステム16は、動作を停止して(コントローラ40からの1又は2以上の信号に応答して)、車両14がケーブル23を介して積載経路122上で静止状態に保たれるようにすることができる。その後、システムオペレータ/技術者などによって、車両14に1又は2以上のメンテナンス操作を実行することができる。
【0039】
図8は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の斜視図である。具体的には、図8は、出発ゾーン120及び到着ゾーン148を有するゴンドラステーション20を含む。図7を参照して上記で論じた実施形態と同様に、ゴンドラステーション20は、積載経路122、ガイドレール138、表面下位置決めシステム142、アームキャリア128、及びブルホイール21を含むことができる。現在の実施形態では、車両14は、車両14の上部88に一体的に取り付けられたゴンドラアーム86を含む。従って、アームキャリア128は、別個の第1及び第2の部分150、152を含むことができる。詳細には、アームキャリア128の第1の部分150は、出発ゾーン120に関連付けることができ、アームキャリア128の第2の部分152は、到着ゾーン148に関連付けることができる。例えば、車両14は、積載経路122まで運転して、誘導システム137(例えば、ガイドレール138及び/又は表面下位置決めシステム142)と相互作用することができる。すなわち、誘導システム137は、車両14を積載経路122の中心線132上に配置することができる。中心線132上に位置付けられると、車両14は、アームキャリア128の第1の部分150に結合することができる。次に、アームキャリア128の駆動要素130は、ゴンドラアーム86及び車両をケーブル23に向かって駆動することができ、ここでアタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23に結合させるように構成される。幾つかの実施形態では、車両14のモータ48は、車両14をケーブル23に向かってアームキャリア128に沿って(例えば、ホイール80を介して)駆動することができ、ここでアタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23に結合させるように構成される。ケーブル23に結合されると、ケーブル23は、矢印154で示されるように、車両14を対応するゴンドラステーション20に運ぶことができる。
【0040】
矢印156で示されるように、車両14がケーブル23を介してゴンドラステーション20に到着すると、ゴンドラアーム86のグリップ108は、アームキャリア128の第2の部分152のアタッチメントマネージャ126と相互作用することができる。詳細には、アタッチメントマネージャ126は、ゴンドラアーム86のグリップ108をケーブル23から取り外して、グリップ108をアームキャリア128の第2の部分152に沿って位置付けることができる。アームキャリア128の第2の部分152では、アームキャリア128の駆動要素130は、矢印158で示されるように、車両14をゴンドラステーション20から出て前方に移動させることができる。幾つかの実施形態では、車両14のモータ48は、車両14をゴンドラステーション20から出てアームキャリア128に沿って(地面との接触を介して)駆動することができる。
【0041】
図9は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の斜視図である。具体的には、図9は、移行ゾーン160を介して直接結合された到着ゾーン148及び出発ゾーン120の両方を有するゴンドラステーション20を含む。言い換えると、ゴンドラステーション20は、車両14が車両コンパートメント112と係合及び係合解除するように構成された単一の経路162を含む。実際に、現在の実施形態では、ゴンドラシステム16は、図6で上述したように、車両コンパートメント112に一体的に結合されたゴンドラアーム86を含む。説明のために、車両14(又は車両14がない車両コンパートメント112)は、矢印164で示されるように、ケーブル23を介してゴンドラステーション20に到着するように構成される。同時に、車両14は、到着ゾーン148の経路162に沿って位置付けることができる。車両コンパートメント112が移行ゾーン160に到着すると、ゴンドラアーム86のグリップ108は、アタッチメントマネージャ126と相互作用して、グリップ108をケーブル23から結合解除し、グリップ108をアームキャリア128上に位置付けることができる。アームキャリア128上では、駆動要素130は、乗車経路162の移行ゾーン160内に車両コンパートメント112を位置付けることができる。乗車経路162の移行ゾーン160に沿って位置付けられると、車両コンパートメント112が車両14と係合している場合、車両コンパートメント112は、車両14から係合解除され、車両14は、矢印166で示されるように、車両コンパートメント112から走り去ることができる。車両14が車両コンパートメント112から走り去ると、出発ゾーン120からの車両14は、矢印168で示されるように、車両コンパートメント112に乗り込み、図6を参照して上記で論じられるように、車両コンパートメント112と係合することができる。言い換えると、車両コンパートメント112は、車両14が車両コンパートメント112に係合されることなく移行ゾーン160に配置されると、到着ゾーン148内の次の車両14が、車両コンパートメント112に乗り込みこれと係合することができる。到着ゾーン148からの車両14が車両コンパートメント112と係合されると、駆動要素130は、車両コンパートメント112をケーブル23に移動させることができ、ここでゴンドラアーム86のグリップ108が、アタッチメントマネージャ126と相互作用することができる。次いで、アタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23に結合することができ、ケーブル23は、矢印170で示されるように、車両14を対応するゴンドラステーション20に運ぶことができる。
【0042】
更に、アームキャリア128の長さは、ゴンドラステーション20の推定スループットに基づいて設計できることに留意されたい。実際に、図示されているように、アームキャリア128の長さは、アームキャリア128の可能な長さの一例にすぎない。幾つかの実施形態では、アームキャリア128は、より多くのゴンドラアーム86(及び/又は車両コンパートメント112)を保持するために、より長くすることができる。実際に、幾つかの実施形態では、ゴンドラアーム86は、車両14が移行ゾーン160内の車両コンパートメント112と係合解除及び係合するよりもより迅速にゴンドラステーション20に到着することができる。このような実施形態では、アームキャリア128が十分な数の車両コンパートメント112を格納することが有利とすることができる。
【0043】
更に、幾つかの実施形態では、経路162は、誘導システム137を含むことができ、該誘導システムは、表面下位置決めシステム142及び/又はガイドレール138を含むことができる。図示されるように、現在の実施形態では、ガイドレール138は、アームキャリア128に隣接して配置された経路162の縁部に沿ってギャップ172を含むことができる。ギャップ172は、車両コンパートメント112がギャップ172を通って経路162に入ることを可能にするためのものである。
【0044】
図10は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の実施形態の斜視図である。図10に示す実施形態は、図8を参照して上記で論じた実施形態と同様とすることができる。しかしながら、アームキャリア128の第1の部分150及びアームキャリア128の第2の部分152を有するのとは対照的に、アームキャリア128は、到着ゾーン148を出発ゾーン120に結合する連続ユニットとすることができる。例えば、矢印174で示されるように、車両14が、ケーブルを介してゴンドラステーション20に接近すると、車両14は、矢印176で示されるように、ゴンドラアーム86から結合解除され、ゴンドラステーション20から出ることができる。車両14がゴンドラアーム86から係合解除されると、ゴンドラアーム86は、駆動要素130に応答して、アームキャリア128に沿って出発ゾーン120まで継続することができる。ゴンドラアーム86が出発ゾーン120の積載経路122の中心線132と一直線になると、ゴンドラアーム86は、出発ゾーン120から車両14に結合することができる。次に、ゴンドラアーム86は、矢印180で示されるように、ゴンドラステーション20からゴンドラ経路18に沿って車両14を運ぶことができる。
【0045】
図11は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の実施形態の斜視図である。図11に示す実施形態は、図10を参照して上で論じた実施形態と同様とすることができる。しかしながら、ゴンドラステーション20は、出発ゾーン120からの別個のゴンドラ経路18に対応する到着ゾーン148を含むことができる。例えば、図示されているように、ゴンドラ経路18は、90度の角度を形成することができる。しかしながら、ゴンドラの経路18の間には何れかの適切な角度が存在でき得ることを理解されたい。
【0046】
図7と同様に、図11に示される車両14は、ゴンドラステーション20の出発ゾーン120にてゴンドラ経路18のケーブル23と係合するように構成される。同じゴンドラステーション20は更に、別個のゴンドラ経路18の到着ゾーン148を含むことができる。到着ゾーン148は、図10の到着ゾーン148と同様に機能することができる。更に、ゴンドラステーション20は、出発ゾーン120のブルホイール21と到着ゾーン148のブルホイール21との間に結合されたアームキャリア128を含むことができる。実際に、図10のアームキャリア128と同様に、アームキャリア128は、図示のように、駆動要素130を介して到着ゾーン148から出発ゾーン120にゴンドラアーム86を移動させるように構成される。実際に、幾つかの実施形態では、アームキャリア128は、到着ゾーン148に対応するゴンドラ経路18から来るゴンドラアーム86を格納し、車両の出発ゾーン120への到着によって必要とされるように、ゴンドラアーム86を出発ゾーン120に移送するように構成することができる。
【0047】
図12は、車両14及びゴンドラシステム16を含む自律型車両輸送システム12の斜視図である。図示されるように、幾つかの実施形態では、ゴンドラステーション20aは、ゴンドラ経路18のブルホイール21の間など、ゴンドラ経路18に沿って配置することができる(図1のゴンドラステーション20aによって示されるように)。実際に、ゴンドラステーション20aの到着ゾーン148及び出発ゾーン120は、実質的にインライン又は平行とすることができる。説明するために、車両14は、矢印182によって示されるように、ケーブル23を介して到着ゾーン148に到着し、アタッチメントマネージャ126と相互作用することができる。アタッチメントマネージャ126は、ゴンドラアーム86のグリップ108をケーブル23から係合解除し、グリップ108をアームキャリア128上に位置付けることができる。幾つかの実施形態では、ケーブル23は、アームキャリア128に沿って、又はアームキャリア128に隣接して続くことができる。アームキャリア128上に配置されると、ゴンドラアーム86は、車両14のゴンドラアタッチメント64から係合解除することができる。係合解除されると、車両14は、矢印184で示されるように、ゴンドラステーション20を出ることができる。更に、車両14がゴンドラアーム86から係合解除されると、ゴンドラアーム86は、駆動要素130によってアームキャリア128に沿って移動することができる。具体的には、ゴンドラアーム86は、出発ゾーン120に位置付けて、別の車両14に結合することができる。実際に、車両14は、矢印186によって示されるように、到着ゾーン148とは別の経路を介してゴンドラステーション20に到着することができる。ゴンドラステーション20に到着した車両14は、矢印188によって示されるように、出発ゾーン120まで運転することができ、ここで車両14はゴンドラアーム86に結合されることになる。ゴンドラアーム86に結合されると、ゴンドラアーム86及び車両14は更に、アームキャリア128に沿って移動することができ(例えば、車両モータ48及び/又はアームキャリア128駆動要素130に応答して)、ここでゴンドラアーム86のグリップ108は、アタッチメントマネージャ126と相互作用する。具体的には、アタッチメントマネージャ126は、グリップ108をケーブル23に結合させることができる。ケーブル23に結合されると、ケーブル23は、矢印190によって示されるように、ゴンドラアーム86及び車両14をゴンドラ経路18に沿ってゴンドラステーション20aから引き出すことができる。
【0048】
幾つかの実施形態では、車両14は、到着ゾーン148に到着し、ゴンドラアーム86がアームキャリア128に沿って移動するときにゴンドラアーム86との係合を維持し、次いで、出発ゾーン120に進み、ここで車両14は、ゴンドラ経路18に沿って進むことになる。更に、幾つかの実施形態では、ゴンドラステーション20aは、2つの別個のゴンドラ経路18の間に配置することができる。例えば、幾つかの実施形態では、ゴンドラステーションは、第1のゴンドラ経路18aを介してケーブル23を移動させるように構成された第1のブルホイール21を含むことができる。ゴンドラステーション20は更に、第2のゴンドラ経路18bを介してケーブル23を移動させるように構成された第2のブルホイール21bを含むことができる。このようにして、幾つかの実施形態では、第1のゴンドラ経路18aは、第2のゴンドラ経路18bに対してある角度で位置付けることができる。
【0049】
図7図12に示される実施形態の議論では、実施形態の簡潔な説明を提供するために、ゴンドラアタッチメント64、ゴンドラアーム86、車両コンパートメント112、又はこれらの組み合わせの特定の実施形態に焦点を合わせている。しかしながら、図7図12のゴンドラステーション20は、図3図6に示されるような、ゴンドラアタッチメント64、ゴンドラアーム86、及び/又は車両コンパートメント112の何れかの組み合わせを含むことができることを理解されたい。
【0050】
更に、本明細書で論じられるように、自律型車両輸送システム12の特定の実施形態は、車両14をゴンドラシステム16と係合させるために、ゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112の何れかと係合することに依存することができる。この目的のために、幾つかの実施形態では、コントローラ40は、車両14のそれぞれについての位置を決定し(例えば、センサ58を介して)、ゴンドラシステム16を介した車両14の移動を容易にするため、適切なゴンドラステーション20にて対応する数のゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112を提供することができる。例えば、ユーザ入力60を介して受け取ることができる車両14の目的地は、1又は2以上の特定のゴンドラステーション20の利用を必要とすることができる。従って、コントローラ40は、1又は2以上の信号をゴンドラシステム16に送信して、ゴンドラシステム16が適切な数のゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112を適切なゴンドラステーション20に転送し、目的地までの車両14の効率的な移動を容易にすることができる。言い換えると、コントローラは、車両14の移動に使用される各ゴンドラステーション20が適切な数のゴンドラアーム86及び/又は車両コンパートメント112を含み、車両14がゴンドラシステム16を利用するためのゴンドラステーション20にて過度の時間を待機しないでよいようにすることを確保することができる。
【0051】
全体として、車両14の自律性は、ゴンドラシステム16を介した移動を大きく促進することができる。実際に、本明細書で論じられるように、車両14とゴンドラシステム16との間の係合は、車両14の正確な制御を必要とすることができる。従って、車両14の自律性は、ゴンドラシステム16を利用するための正確な制御を提供することができる。しかしながら、一部の実施形態では、車両14は非自律型車両14であってもよいことを理解されたい。
【0052】
本明細書では特定の特徴のみが図示及び説明されているが、当業者であれば、多くの修正及び変更が行われるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神に含まれる全てのこのような修正及び変更を網羅することを意図していることを理解されたい。
【符号の説明】
【0053】
10 遊園地
12 自律型車両輸送システム
14 車両
16 ゴンドラシステム
18 ゴンドラ経路
20 ゴンドラステーション
22遊園地境界
26 来園客住宅
24 遊園地エリア
28 アトラクション
30 ショップ
32 駐車場
34 車両経路
36 障害物
40 コントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】