(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】GNSS受信機のレドーム上の補正無線アンテナ設置部
(51)【国際特許分類】
G01S 19/36 20100101AFI20220105BHJP
H01Q 1/42 20060101ALI20220105BHJP
H01Q 23/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
G01S19/36
H01Q1/42
H01Q23/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021518912
(86)(22)【出願日】2019-10-02
(85)【翻訳文提出日】2021-06-07
(86)【国際出願番号】 US2019054334
(87)【国際公開番号】W WO2020076587
(87)【国際公開日】2020-04-16
(32)【優先日】2018-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506196063
【氏名又は名称】キャタピラー トリンブル コントロール テクノロジーズ、 エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ヨスト,ジェラルド ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
5J021
5J046
5J062
【Fターム(参考)】
5J021AB02
5J021HA05
5J021JA08
5J046AA02
5J046AB05
5J046AB12
5J046AB13
5J046RA12
5J062AA01
5J062CC07
5J062CC13
5J062DD01
5J062DD23
5J062EE00
5J062EE04
5J062GG02
(57)【要約】
GNSS移動局によって、GNSSおよび補正信号を受信するためのシステムおよび方法。GNSS移動局が、GNSSアンテナおよびGNSSフロントエンドを収容するレドームを含んでもよい。GNSS移動局はまた、接続ハウジングに取り付けられ、基地局から補正信号を受信するように構成された補正アンテナを含んでもよい。接続ハウジングが、レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成されてもよい。レドーム内に収容される補正フロントエンドであって、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。レドーム内に収容され、レドームの外壁と実質的に平行に配置された第1のコンデンサプレートと、接続ハウジング内に収容され、接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置された第2のコンデンサプレートとを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。
【選択図】3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全地球航法衛星システム(GNSS)移動局であって、
レドームと、
1つ以上のGNSS衛星からのGNSS信号を受信するGNSSアンテナと、
前記レドーム内に収容され、前記GNSSアンテナに電気的に結合されたGNSSフロントエンドであって、受信した前記GNSS信号に基づいてGNSSデジタルサンプルを生成するように構成されたGNSSフロントエンドと、
基地局から補正信号を受信するように構成された補正アンテナと、
前記補正アンテナに取り付けられた接続ハウジングであって、前記レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成された接続ハウジングと、
前記レドーム内に収容される補正フロントエンドであって、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して前記補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドであって、受信した前記補正信号に基づいて補正デジタルサンプルを生成するように構成される補正フロントエンドと、
前記レドーム内に収容され、前記レドームの外壁に実質的に平行に配置された第1のコンデンサプレートであって、前記補正フロントエンドに電気的に結合される第1のコンデンサプレートと、
前記接続ハウジング内に収容され、前記接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置された第2のコンデンサプレートであって、前記補正アンテナに電気的に結合される第2のコンデンサプレートであって、前記第1のコンデンサプレートおよび前記第2のコンデンサプレートが、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、前記容量結合を形成する、第2のコンデンサプレートと、
前記レドーム内に収容され、動作を実行するように構成された1つ以上の受信機プロセッサであって、前記動作が、
前記GNSSフロントエンドから前記GNSSデジタルサンプルを受信することと、
前記補正フロントエンドから前記補正デジタルサンプルを受信することと、
前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することとを含む、1つ以上の受信機プロセッサとを備える全地球航法衛星システム(GNSS)移動局。
【請求項2】
前記GNSSアンテナが前記レドーム内に収容される、請求項1に記載のGNSS移動局。
【請求項3】
前記GNSS位置データが、前記GNSS移動局の1つ以上の位置推定値を含む、請求項1に記載のGNSS移動局。
【請求項4】
前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいて前記GNSS位置データを生成することが、
前記GNSSデジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を生成することと、
第2の位置推定値を生成するために、前記補正デジタルサンプルを使用して前記第1の位置推定値を補正することとを含む、請求項1に記載のGNSS移動局。
【請求項5】
前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられたときに、1つ以上の第1の磁石が1つ以上の第2の磁石と引力を発生するように、前記1つ以上の第1の磁石が前記レドームに一体化されていて、前記1つ以上の第2の磁石が前記接続ハウジングに一体化されている、請求項1に記載のGNSS移動局。
【請求項6】
前記1つ以上の第1の磁石が、前記第1のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第1の磁石であり、前記1つ以上の第2の磁石が、前記第2のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第2の磁石である、請求項5に記載のGNSS移動局。
【請求項7】
前記GNSSフロントエンドおよび前記補正フロントエンドの各々が、
帯域通過フィルタと、
前記帯域通過フィルタに電気的に結合された低雑音増幅器と、
前記低雑音増幅器に電気的に結合されたミキサと、
前記ミキサに電気的に結合された局部発振器と、
前記ミキサに電気的に結合されたアナログ-デジタル変換器とを備える、請求項1に記載のGNSS移動局。
【請求項8】
全地球航法衛星システム(GNSS)アンテナが、1つ以上のGNSS衛星からのGNSS信号を受信することと、
レドーム内に収容され、前記GNSSアンテナに電気的に結合されたGNSSフロントエンドが、受信した前記GNSS信号に基づいてGNSSデジタルサンプルを生成することと、
補正アンテナが、基地局から補正信号を受信することであって、接続ハウジングが前記補正アンテナに取り付けられ、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成された、受信することと、
前記レドーム内に収容される補正フロントエンドであって、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して前記補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドが、受信した前記補正信号に基づいて補正デジタルサンプルを生成することであって、
第1のコンデンサプレートが、前記レドーム内に収容され、前記レドームの外壁に実質的に平行に配置されていて、前記第1のコンデンサプレートが、前記補正フロントエンドに電気的に結合され、
第2のコンデンサプレートが、前記接続ハウジング内に収容され、前記接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置されていて、前記補正アンテナに電気的に結合され、前記第1のコンデンサプレートおよび前記第2のコンデンサプレートが、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、前記容量結合を形成する、生成することと、
前記レドーム内に収容された1つ以上の受信機プロセッサが、前記GNSSフロントエンドから前記GNSSデジタルサンプルを受信することと、
前記1つ以上の受信機プロセッサが、前記補正フロントエンドから前記補正デジタルサンプルを受信することと、
前記1つ以上の受信機プロセッサが、前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することとを含む、方法。
【請求項9】
前記GNSSアンテナが前記レドーム内に収容される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記GNSS位置データが、前記GNSS移動局の1つ以上の位置推定値を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいて前記GNSS位置データを生成することが、
前記GNSSデジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を生成することと、
第2の位置推定値を生成するために、前記補正デジタルサンプルを使用して前記第1の位置推定値を補正することとを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられたときに、1つ以上の第1の磁石が1つ以上の第2の磁石と引力を発生するように、前記1つ以上の第1の磁石が前記レドームに一体化されていて、前記1つ以上の第2の磁石が前記接続ハウジングに一体化されている、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上の第1の磁石が、前記第1のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第1の磁石であり、前記1つ以上の第2の磁石が、前記第2のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第2の磁石である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記GNSSフロントエンドおよび前記補正フロントエンドの各々が、
帯域通過フィルタと、
前記帯域通過フィルタに電気的に結合された低雑音増幅器と、
前記低雑音増幅器に電気的に結合されたミキサと、
前記ミキサに電気的に結合された局部発振器と、
前記ミキサに電気的に結合されたアナログ-デジタル変換器とを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させる命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記動作が、
全地球航法衛星システム(GNSS)アンテナが、1つ以上のGNSS衛星からのGNSS信号を受信することと、
レドーム内に収容され、前記GNSSアンテナに電気的に結合されたGNSSフロントエンドが、受信した前記GNSS信号に基づいてGNSSデジタルサンプルを生成することと、
補正アンテナが、基地局から補正信号を受信することであって、接続ハウジングが前記補正アンテナに取り付けられ、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成された、受信することと、
前記レドーム内に収容される補正フロントエンドであって、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して前記補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドが、受信した前記補正信号に基づいて補正デジタルサンプルを生成することであって、
第1のコンデンサプレートが、前記レドーム内に収容され、前記レドームの外壁に実質的に平行に配置されていて、前記第1のコンデンサプレートが、前記補正フロントエンドに電気的に結合され、
第2のコンデンサプレートが、前記接続ハウジング内に収容され、前記接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置されていて、前記補正アンテナに電気的に結合され、前記第1のコンデンサプレートおよび前記第2のコンデンサプレートが、前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられると、前記容量結合を形成する、生成することと、
前記レドーム内に収容された1つ以上の受信機プロセッサが、前記GNSSフロントエンドから前記GNSSデジタルサンプルを受信することと、
前記1つ以上の受信機プロセッサが、前記補正フロントエンドから前記補正デジタルサンプルを受信することと、
前記1つ以上の受信機プロセッサが、前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することとを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記GNSSアンテナが前記レドーム内に収容される、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記GNSS位置データが、前記GNSS移動局の1つ以上の位置推定値を含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記GNSSデジタルサンプルおよび前記補正デジタルサンプルに基づいて前記GNSS位置データを生成することが、
前記GNSSデジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を生成することと、
第2の位置推定値を生成するために、前記補正デジタルサンプルを使用して前記第1の位置推定値を補正することとを含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記接続ハウジングが前記レドームに取り外し可能に取り付けられたときに、1つ以上の第1の磁石が1つ以上の第2の磁石と引力を発生させるように、前記1つ以上の第1の磁石が前記レドームに組み込まれ、前記1つ以上の第2の磁石が前記接続ハウジングに組み込まれる、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記1つ以上の第1の磁石が、前記第1のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第1の磁石であり、前記1つ以上の第2の磁石が、前記第2のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第2の磁石である、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本PCT出願は、2018年10月10日に出願された米国非仮特許出願第16/156,959号の利益および優先権を主張し、その内容全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]全地球航法衛星システム(GNSS)は、中地球軌道(MEO)または静止地球軌道(GEO)衛星からGNSS受信機に送信される無線信号を使用して、GNSS受信機の位置情報、速度情報、および時間情報を決定する。現在運用されているGNSSの例には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法衛星システム(GLONASS)、中国の北斗衛星航法システム、欧州連合(EU)のガリレオ、および静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)が含まれる。今日、GNSS受信機は、ナビゲーション(例えば、自動車、飛行機、ボート、人物、動物、貨物、軍事用精密誘導弾薬などのための)、測量、マッピング、および時間参照を含む広範囲の応用形態で使用されている。GNSS精度を向上させるための新しい技術が導入されるにつれて、GNSS技術のさらなる応用形態が可能になるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]本発明の第1の態様では、全地球航法衛星システム(GNSS)移動局が提供される。GNSS移動局は、レドームを含んでもよい。GNSS移動局はまた、1つ以上のGNSS衛星からGNSS信号を受信するように構成されたGNSSアンテナを含んでもよい。レドーム内に収容され、GNSSアンテナに電気的に結合されたGNSSフロントエンドを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、GNSSフロントエンドは、受信したGNSS信号に基づいてGNSSデジタルサンプルを生成するように構成されている。GNSS移動局は、基地局から補正信号を受信するように構成された補正アンテナをさらに含んでもよい。GNSS移動局は、補正アンテナに取り付けられる接続ハウジングをさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、接続ハウジングは、レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成されている。レドーム内に収容される補正フロントエンドであって、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、補正フロントエンドは、受信した補正信号に基づいて補正デジタルサンプルを生成するように構成されている。
【0004】
[0004]レドーム内に収容され、レドームの外壁と実質的に平行に配置された第1のコンデンサプレートを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレートは、補正フロントエンドに電気的に結合される。接続ハウジング内に収容され、接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置された第2のコンデンサプレートを、GNSS移動局はさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレートは、補正アンテナに電気的に結合される。いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレートおよび第2のコンデンサプレートは、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を形成する。レドーム内に収容され、動作を実行するように構成された1つ以上の受信機プロセッサを、GNSS移動局はさらに含んでもよく、動作が、GNSSフロントエンドからGNSSデジタルサンプルを受信することと、補正フロントエンドから補正デジタルサンプルを受信することと、GNSSデジタルサンプルおよび補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することとを含む。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、GNSSアンテナは、レドーム内に収容される。いくつかの実施形態では、GNSS位置データは、GNSS移動局の1つ以上の位置推定値を含む。いくつかの実施形態では、GNSSデジタルサンプルおよび補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することは、GNSSデジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を生成することと、第2の位置推定値を生成するために、補正デジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を補正することとを含む。いくつかの実施形態では、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられたときに、1つ以上の第1の磁石が1つ以上の第2の磁石と引力を発生するように、1つ以上の第1の磁石がレドームに組み込まれ、1つ以上の第2の磁石が接続ハウジングに組み込まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の磁石は、第1のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第1の磁石であり、1つ以上の第2の磁石は、第2のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第2の磁石である。いくつかの実施形態では、GNSSフロントエンドおよび補正フロントエンドの各々は、帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタに電気的に結合された低雑音増幅器と、低雑音増幅器に電気的に結合されたミキサと、ミキサに電気的に結合された局部発振器と、ミキサに電気的に結合されたアナログ-デジタル変換器とを備える。
【0006】
[0006]本発明の第2の態様では、方法が提供される。本方法は、全地球航法衛星システム(GNSS)アンテナが、1つ以上のGNSS衛星からGNSS信号を受信することを含んでもよい。本方法はまた、レドーム内に収容され、GNSSアンテナに電気的に結合されたGNSSフロントエンドが、受信したGNSS信号に基づいてGNSSデジタルサンプルを生成することを含んでもよい。本方法は、補正アンテナが、基地局から補正信号を受信することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、接続ハウジングが補正アンテナに取り付けられる。いくつかの実施形態では、接続ハウジングは、レドームに取り外し可能に取り付けられるように構成されている。本方法は、レドーム内に収容さる補正フロントエンドであって、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を介して補正アンテナに電気的に結合される補正フロントエンドが、受信した補正信号に基づいて補正デジタルサンプルを生成することをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレートは、レドーム内に収容され、レドームの外壁と実質的に平行に配置される。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレートは、補正フロントエンドに電気的に結合される。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレートは、接続ハウジング内に収容され、接続ハウジングの外壁と実質的に平行に配置される。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレートは、補正アンテナに電気的に結合される。いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレートおよび第2のコンデンサプレートは、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられると、容量結合を形成する。本方法は、レドーム内に収容された1つ以上の受信機プロセッサが、GNSSフロントエンドからGNSSデジタルサンプルを受信することをさらに含んでもよい。本方法は、1つ以上の受信機プロセッサが、補正フロントエンドから補正デジタルサンプルを受信することをさらに含んでもよい。本方法は、1つ以上の受信機プロセッサが、GNSSデジタルサンプルおよび補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することをさらに含んでもよい。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、GNSSアンテナは、レドーム内に収容される。いくつかの実施形態では、GNSS位置データは、GNSS移動局の1つ以上の位置推定値を含む。いくつかの実施形態では、GNSSデジタルサンプルおよび補正デジタルサンプルに基づいてGNSS位置データを生成することは、GNSSデジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を生成することと、第2の位置推定値を生成するために、補正デジタルサンプルを使用して第1の位置推定値を補正することとを含む。いくつかの実施形態では、接続ハウジングがレドームに取り外し可能に取り付けられたときに、1つ以上の第1の磁石が1つ以上の第2の磁石と引力を発生するように、1つ以上の第1の磁石がレドームに組み込まれ、1つ以上の第2の磁石が接続ハウジングに組み込まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第1の磁石は、第1のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第1の磁石であり、1つ以上の第2の磁石は、第2のコンデンサプレートを取り囲むリング状の第2の磁石である。いくつかの実施形態では、GNSSフロントエンドおよび補正フロントエンドの各々は、帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタに電気的に結合された低雑音増幅器と、低雑音増幅器に電気的に結合されたミキサと、ミキサに電気的に結合された局部発振器と、ミキサに電気的に結合されたアナログ-デジタル変換器とを備える。
【0009】
[0009]本発明の第3の態様では、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに動作を実行させる命令を含む。動作は、本発明の第2の態様の方法の1つ以上のステップを含んでもよい。
【0010】
[0010]本発明のさらなる理解を提供するために含まれる添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、詳細な説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。本発明、および本発明を実施してもよい様々な方法を基本的に理解することに対して必要である可能性がある詳細以上に、より詳細に本発明の構造的詳細を示すことは試みられていない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のいくつかの実施形態による、全地球航法衛星システム(GNSS)内で動作する、GNSS移動局、および基地局の一例を示す図である。
【
図2】本発明のいくつかの実施形態による、GNSS受信機および補正受信機を有するGNSS移動局のブロック図である。
【
図3A】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の側面概略図である。
【
図3B】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の側面概略図である。
【
図4A】本発明のいくつかの実施形態による、GNSSの側面概略図である。
【
図4B】本発明のいくつかの実施形態による、GNSSの側面概略図である。
【
図5】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の上面概略図である。
【
図6】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の上面概略図である。
【
図7】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の上面概略図である。
【
図8】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の上面概略図である。
【
図9A】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の側面概略図である。
【
図9B】本発明のいくつかの実施形態によるGNSS移動局の側面概略図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、簡略化されたコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0021]添付の図面では、同様の構成要素および/または同様の特徴は、同じ参照符号の表示を有してもよい。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照表示の後に文字を付けることによって、または参照表示の後にダッシュを付け、ダッシュの後に、同様の構成要素および/または同様の特徴を区別する第2の参照符号の表示を付けることによって区別してもよい。本明細書で第1の参照符号の表示のみが使用される場合、説明は、接尾辞に関係なく同じ第1の参照符号の表示を有する、同様の構成要素および/または同様の特徴の任意のものに適用可能である。
【0013】
[0022]全地球航法衛星システム(GNSS)測位の精度は、様々な補正技術が導入されることによって改善されてきた。このような技術の1つは、基地局から近くの移動局にリアルタイム補正データを送信することを含む。基地局は、移動局のGNSSアンテナと同様(例えば、構造において)であってもよい固定された既知の位置を有するGNSSアンテナを有する。基地局GNSSアンテナを使用して作成された位置推定値は、必要な補正量を決定するために既知の位置と比較される。補正データを、450MHz帯域または900MHz帯域などのGNSS周波数以外の無線周波数の組を介して基地局から移動局に送信する。その後、移動局は、移動局のGNSSアンテナを使用して作成された位置推定値に同じ補正データを適用する。いくつかの例では、基地局に対する位置が、擬似ランダムノイズ(PRN)コードではなく搬送波の位相を測定することによって決定されるリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使用してもよい。搬送波信号はPRNコードサイクル幅よりもはるかに短い波長を有するので、距離を正確に測定する機能を大幅に改善してもよい。
【0014】
[0023]このような技術の根底にある仮定は、基地局における測位誤差が移動局における測位誤差と同様であるというものであり、これは、移動局が、基地局と同様の大気条件を経験し、および/または基地局と同様の高度、緯度もしくは経度にあるときに概して当てはまる。基地局からの補正データを使用することの1つの欠点は、移動局が2つの別個のアンテナ、典型的にはGHz周波数範囲のGNSS信号(すなわち、GNSSアンテナ)を受信するための第1のアンテナ、および典型的にはMHz範囲の補正信号(すなわち、補正アンテナ)を受信するための第2のアンテナを含む必要があることである。GNSSアンテナは移動局の内部に収まるほど小さい可能性があるが、450MHzで動作する1/4波長モノポールアンテナでさえ、長さが約16cmであり、移動局のレドームの寸法を超える可能性が高いので、補正アンテナを外部に取り付ける必要がある。
【0015】
[0024]レドームに補正アンテナを外部に取り付けることに伴って、いくつかの難点が生じる。例えば、補正アンテナは、移動局が使用される典型的な条件に起因して、使用中に容易に折り取れる可能性がある。補正アンテナが折り取れるたびに、無線周波数(RF)接続(例えば、同軸ケーブル)が修復されなければならず、レドームを開ける必要がある可能性がある。移動局内の他のより高価な構成要素も損傷する可能性がある。例えば、補正アンテナへの側面衝突は、レドームに亀裂を引き起こし、レドーム内のRFフロントエンドの、フィルタ、増幅器、発振器などに水を染み込ませてしまう可能性がある。別の難点が、補正アンテナによるGNSS信号への干渉に伴って生じ、この干渉は、ブロッキング効果または多経路効果を引き起こす可能性がある。本発明の実施形態は、GNSS移動局のレドームに補正アンテナを外部に取り付けることに関連する、これらの問題および他の問題に対処するためのシステム、方法、および他の技術に関する。いくつかの実施形態は、GNSS移動局を含み、GNSS移動局は、レドーム内に収容された補正アンテナとアンテナ受信回路との間の電気的接続を達成するために容量結合を利用する着脱可能な補正アンテナを有する。レドーム内に収容され、レドームの外壁と実質的に平行に配置された第1のコンデンサプレートと、補正アンテナに結合された接続ハウジング内に収容された第2のコンデンサプレートとによって、容量結合は形成されてもよい。
【0016】
[0025]
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSS100内で動作する、GNSS移動局110、および基地局160の一例を示す。GNSS100は、GNSS移動局110および基地局160の上方の軌道に、1つ以上のGNSS衛星102、すなわち宇宙飛行体(SV)を含む。GNSS衛星102は、搬送波周波数(例えば、L1キャリア周波数および/またはL2キャリア周波数)に変調されたPRNコードを含む無線信号104を連続的、周期的、または断続的にブロードキャストしてもよい。異なるGNSS衛星102に対応する無線信号104は、受信機が、異なる距離推定値(すなわち、擬似距離)を、異なるGNSS衛星102に関連付けることができるように、特定のGNSS衛星102を識別する異なるPRNコードを含んでもよい。例えば、GNSS衛星102-1は、GNSS衛星102-2がブロードキャストする無線信号104-2に含まれるPRNコードとは異なるPRNコードを含む無線信号104-1を、ブロードキャストしてもよい。同様に、GNSS衛星102-3は、無線信号104-3をブロードキャストしてもよく、無線信号104-3は、GNSS衛星102-1および102-2がそれぞれブロードキャストする無線信号104-1および104-2に含まれるPRNコードとは異なるPRNコードを含む。無線信号104のうちの1つ以上は、GNSS移動局110のGNSSアンテナ116によって受信されてもよい。いくつかの例では、GNSSアンテナ116は、GNSS受信機112の一部として構成され、またはいくつかの例では、GNSS移動局110の全体をGNSS受信機と呼んでもよい。GNSSアンテナ116は、とりわけ、パッチアンテナ、ターンスタイルアンテナ、ヘリカルアンテナ、パラボラアンテナ、フェーズドアレイアンテナ、抵抗平面アンテナ、チョークリングアンテナ、レドームアンテナであってもよい。
【0017】
[0026]GNSS衛星102の各々は、全地球測位システム(GPS)、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)、ガリレオ、全地球航法衛星システム(GLONASS)、およびBeiDouなどの様々なシステムタイプのうちの1つ以上に属することができ、様々な信号タイプ(例えば、GPS L1 C/A、GPS L2C、Galileo E1、Galileo E5Aなど)のうちの1つ以上を有する無線信号を送信してもよい。例えば、GNSS衛星102-1は、GPS衛星であってもよく、GPS L1 C/A信号タイプを有する無線信号(すなわち、GPS L1帯域内の周波数を有し、C/Aコードを用いて変調された無線信号)を送信してもよい。GNSS衛星102-1は、追加的または代替的に、GPS L2C信号タイプを有する無線信号(すなわち、GPS L2帯域内の周波数を有し、L2民間用コードを用いて変調された無線信号)を送信してもよい。いくつかの実施形態では、GNSS衛星102-1は、追加的にGalileo衛星であってもよく、Galileo信号タイプ(例えば、Galileo E1)を有する無線信号を送信してもよい。したがって、単一の衛星は、様々な信号タイプの無線信号を送信する機能を含んでもよい。
【0018】
[0027]単なる例として、GNSS移動局110は、GNSS移動局110自体とGNSS衛星102-1、102-2、および102-3との間の3つの距離推定値を使用して、三辺測量と呼ばれるプロセスによって位置推定値を生成してもよい。いくつかの例では、三辺測量は、GNSS衛星102の位置に対応する中心位置と、距離推定値(すなわち、擬似距離)に対応する半径とを有する3つの球を生成することを含む。3つの球は2つの位置で交差し、そのうちの1つは地球の位置を考慮すると他のものよりも妥当である。あまり妥当でない位置は破棄され、より妥当な位置はGNSS移動局110に対する位置推定値として使用される。位置推定値は、新しい距離推定値を生成し、この新しい距離推定値を使用して三辺測量を実行することによって、連続的、周期的、または断続的に更新してもよい。後続の位置推定値に対して、直前の位置推定値が、位置推定値の精度を改善することができるフィルタリングプロセス(例えば、カルマンフィルタリング)を介して役立ってもよい。位置推定値はまた、他の技術を使用して決定されてもよい。実際には、第4の衛星を観測して、衛星システム時間に対する受信機の時計の誤差を推定してもよい。
【0019】
[0028]いくつかの実施形態では、基地局160は、既知の位置(例えば、KX,KY,KZ)に配置されたGNSSアンテナ162を含んでもよい。GNSSアンテナ162は、GNSSアンテナ116と同様であってもよく、無線信号104のうちの1つ以上を受信するように構成されてもよい。例えば、GNSSアンテナ162は、パッチアンテナ、ターンスタイルアンテナ、ヘリカルアンテナ、パラボラアンテナ、フェーズドアレイアンテナ、抵抗平面アンテナ、チョークリングアンテナ、レドームアンテナなどであってもよく、GNSSアンテナ116と同様の向きおよび/または辺縁部を有してもよい。GNSSアンテナ162を使用して作成された位置推定値を既知の位置と比較し、比較に基づいて補正データ(例えば、CX,CY,CZ)が生成してもよい。補正データは、3Dオフセット量、および/または位置推定値の精度を向上させるために使用してもよい様々なタイプの生の衛星データまたは様々なタイプの処理された衛星データの任意のものを含んでもよい。その後、補正データを含む補正信号165を、基地局160の補正アンテナ164、およびGNSS移動局110の補正アンテナ118を使用して、基地局160からGNSS移動局110に送信してもよい。いくつかの実施形態では、補正信号165を、GNSS周波数外の無線周波数の組(例えば、GNSS周波数よりも低い)を介して送信する。いくつかの実施形態では、補正アンテナ164は送信のみに使用されてもよく、補正アンテナ118は受信のみに使用されてもよいが、いくつかの実施形態では、GNSS移動局110と基地局160との間の追加のハンドシェイクが発生してもよい。
【0020】
[0029]
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSS受信機112および補正受信機114を有するGNSS移動局110のブロック図を示す。いくつかの実施形態では、無線信号104を受信し、無線信号104に関連する信号をGNSSフロントエンド140に送信/ルーティングするためのGNSSアンテナ116を、GNSS移動局110は含む。GNSSアンテナ116は、とりわけ、直線偏波または円偏波であってもよく、設置式または埋込式であってもよく、単一のアンテナまたはアレイアンテナであってもよく、狭帯域幅または広帯域幅を有してもよい。GNSSフロントエンド140は、関心周波数外の望ましくない周波数成分を最初にフィルタリングするための帯域通過フィルタ117と、受信された信号を増幅するための低雑音増幅器(LNA)118と、受信された信号をRFから中間周波数(IF)にダウンコンバートするための、局部発振器120およびミキサ122と、IF外の周波数成分を取り除くための帯域通過フィルタ124と、GNSSデジタルサンプル128を生成するために、受信された信号をサンプリングするためのアナログ-デジタル(A/D)変換器126とを含んでもよい。
【0021】
[0030]いくつかの例では、GNSSフロントエンド140は、
図2に示す構成要素と比べて、追加の構成要素または少ない構成要素を含む。例えば、GNSSフロントエンド140は、第2の局部発振器(局部発振器120に対して90度位相がずれている)と、第2のミキサと、第2の帯域通過フィルタと、無線信号104の直交成分に対応するデジタルサンプルを生成するための第2のA/D変換器とを含んでもよい。無線信号104の同相成分に対応するデジタルサンプルと、無線信号104の直交成分に対応するデジタルサンプルとを、両方とも、受信機プロセッサ132へ送信してもよい。いくつかの実施形態では、同相成分と直交成分の両方に対応するデジタルサンプルが、デジタルサンプル128に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、受信機プロセッサ132は、1つ以上の相関器を含んでもよい。
【0022】
[0031]GNSSフロントエンド140内の他の構成要素は、局部発振器120の位相を受信された信号の位相と同期させるための位相ロックループ(PLL)と、局部発振器120と90度位相がずれている局部発振器120を使用して第2の混合信号を生成するための移相器とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、GNSSフロントエンド140は、帯域通過フィルタ117およびLNA118を含まない。いくつかの実施形態では、A/D変換器126は、GNSSアンテナ116に直接結合され、RF信号をIFにダウンコンバートすることなく直接サンプリングする。いくつかの実施形態では、GNSSフロントエンド140は、帯域通過フィルタ117およびA/D変換器126のみを含む。GNSSフロントエンド140の他の可能な構成も考えられる。
【0023】
[0032]受信機プロセッサ132は、ローカルコードを使用してGNSSデジタルサンプル128に対して1つ以上の相関を実行して、GNSS移動局110とGNSS衛星102との間の距離推定値を生成してもよい。いくつかの実施形態では、受信機プロセッサ132の1つ以上の構成要素(例えば、1つ以上の相関器など)は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの特定のハードウェアを含む。いくつかの実施形態では、受信機プロセッサ132によって実行される動作は、デジタル信号処理(DSP)技術を使用して完全にソフトウェアで実行される。距離推定値を生成した後、受信機プロセッサ132は、三辺測量を実行して、GNSS移動局110に対する位置推定値を生成してもよい。少なくとも1つの位置推定値を生成した後、受信機プロセッサ132は、単一または複数のGNSS地点(すなわち、位置推定値)を含む位置データ170を出力してもよい。複数のGNSS地点の各々は、3つの実数で表される3D座標であってもよい。いくつかの実施形態では、3つの数字は、緯度、経度、および標高/高度に対応してもよい。他の実施形態では、3つの数字は、X位置、Y位置、およびZ位置に対応してもよい。位置データ170を、とりわけ、ユーザに表示するように出力してもよく、有線接続または無線接続を介して別個の装置(例えば、コンピュータ、スマートフォン、サーバなど)に送信してもよく、またはさらに処理してもよい。
【0024】
[0033]いくつかの実施形態では、GNSS移動局110は、(補正アンテナ164が送信する)補正信号165を受信し、補正信号165に関連する信号を補正フロントエンド142に送信/ルーティングするための補正アンテナ118を含む。いくつかの実施形態では、補正アンテナ118は、誘電体138で充填された平行平板コンデンサ136を介して補正フロントエンド142に電気的に結合されてもよい。補正フロントエンド142は、関心周波数外の望ましくない周波数成分を最初にフィルタリングするための帯域通過フィルタ146と、受信された信号を増幅するためのLNA148と、受信された信号をRFからIFにダウンコンバートするための、局部発振器150およびミキサ152と、IF外の周波数成分を取り除くための帯域通過フィルタ154と、補正デジタルサンプル158を生成するために、受信された信号をサンプリングするためのA/D変換器156とを含んでもよい。いくつかの例では、補正フロントエンド142は、
図2に示す構成要素と比べて、追加の構成要素または少ない構成要素を含む。補正デジタルサンプル158を、受信機プロセッサ132に送信してもよく、位置データ170を計算するために使用してもよい。受信機プロセッサ132は、補正デジタルサンプル158を受信して処理するための補正受信機プロセッサ132Aと、補正信号165に含まれる、GNSSデジタルサンプル128および補正データを受信して処理するためのGNSS受信機プロセッサ132Bとを任意選択的に含んでもよい。
【0025】
[0034]
図3Aおよび
図3Bは、本発明のいくつかの実施形態による、補正アンテナ118が取り外し可能に取り付けられたGNSS移動局110(
図3A)、および補正アンテナ118が取り外されたGNSS移動局110(
図3B)の側面概略図を示す。補正アンテナ118は、とりわけ、側面衝撃力300に起因してレドーム183から外れることがある。いくつかの例では、取り外し中の補正アンテナ118またはレドーム183への損傷は、GNSS移動局110への機能性を失うことなく、補正アンテナ118がレドーム183に容易に再び取り付けられ得るように、最小限であり得る。いくつかの例では、GNSS移動局110が使用されていないとき、または保管されている間に、ユーザが補正アンテナ118を意図的に取り外すことが望ましい場合もある。
【0026】
[0035]いくつかの実施形態では、GNSS移動局110は、棒184の一端に取り付けられたレドーム183を含む。レドーム183は、補正フロントエンド142、受信機プロセッサ132、GNSSフロントエンド140、および/またはGNSSアンテナ116などの、1つ以上の電子構成要素を収容する複数の壁を含んでもよい。レドーム183は、電子構成要素を雨、風などから保護しながら、無線電磁信号が通過することを可能にするのに適した材料で構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のコンデンサプレート180は、レドーム183内に収容され、レドーム183の外壁177に平行(または実質的に平行)に配置されてもよい。第1のコンデンサプレート180は、同軸ケーブルまたは他の導体を介して補正フロントエンド142に電気的に結合されてもよい。一例では、第1のコンデンサプレート180、補正フロントエンド142、受信機プロセッサ132、GNSSフロントエンド140、およびGNSSアンテナ116の各々は、GNSS移動局110の中心柱302に沿って中心合わせされ、電子構成要素がGNSS移動局110に対して円対称になるように互いに垂直にオフセットされる。このような実施形態は、中心柱302に平行または垂直に向けられてもよいGNSSアンテナ116によって受信されたGNSS信号に対する干渉を低減する。
【0027】
[0036]レドーム183に取り外し可能に取り付けられてもよい接続ハウジング182に、補正アンテナ118が取り付けられてもよい(例えば、設置される)。接続ハウジング182は、レドーム183の上面/壁と接合するように構成された底面/壁を含む、複数の壁および/または複数の表面を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレート181は、接続ハウジング182内に収容されてもよく、接続ハウジング182の外壁179に平行(または実質的に平行)に配置されてもよい。第1のコンデンサプレート180および第2のコンデンサプレート181は、接続ハウジング182がレドーム183に取り外し可能に取り付けられたときに、コンデンサ136(すなわち、容量結合)を形成するように配置されてもよい。コンデンサプレート180および181は、サイズおよび形状が類似または相違してもよく、外壁177および179の誘電率に基づく誘電率を有する誘電材料によって分離されてもよい。したがって、形成されるコンデンサ136の特性は、コンデンサプレート180および181のサイズまたは形状と、外壁177および179の誘電率とを所望の値に調整することによって、設定してもよい。補正アンテナ118および接続ハウジング182は、
図3Aおよび
図3Bでは、レドーム183の中央上部位置に取り外し可能に取り付けられるものとして示されているが、他の実施形態では、異なる取り付け位置が利用されてもよい。例えば、補正アンテナ118および接続ハウジング182は、とりわけ、レドーム183の中心ではない上部位置、レドーム183の側部位置、レドーム183の底部位置などに取り付けられるように構成されてもよい。
【0028】
[0037]
図4Aおよび
図4Bは、本発明のいくつかの実施形態による、補正アンテナ118が取り外し可能に取り付けられたGNSS移動局110(
図4A)、および補正アンテナ118が取り外されたGNSS移動局110(
図4B)の側面概略図を示す。いくつかの実施形態では、接続ハウジング182とレドーム183との間の物理的連結を維持するために、1つ以上の磁石が使用されてもよい。例えば、接続ハウジング182がレドーム183に取り外し可能に取り付けられたときに引力を発生するように、レドーム183の外壁177に1つ以上の第1の磁石185が一体化されていてもよく、接続ハウジング182の外壁179に1つ以上の第2の磁石186が一体化されていてもよい。磁石185および186は、それぞれレドーム183および接続ハウジング182によって部分的または全体的に収容されてもよい。例えば、第1の磁石185の1つ以上の面の一部がレドーム183の外部に露出し(すなわち、可視および/またはアクセス可能)、第2の磁石186の1つ以上の面の一部が接続ハウジング182の外部に露出してもよい。
【0029】
[0038]いくつかの実施形態では、接続ハウジング182をレドーム183に取り外し可能に取り付けると、磁石185と186との間の第1の接合線と、コンデンサプレート180と181との間の第2の接合線400とが角度を形成するように、磁石185および186を配置することによって、接続ハウジング182とレドーム183との間の物理的連結の強度を向上させてもよい。第1の接合線は、(所与の断面における)磁石185および186の各々同士の間の平行な線に対応してもよく、第2の接合線400は、(所与の断面における)コンデンサプレート180および181の各々同士の間の平行な線に対応してもよい。角度は、45度未満であってもよく、GNSS移動局110の断面にわたって変化してもよく、または一定であってもよい。
【0030】
[0039]
図5は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSS移動局110の1つ以上の他の構成要素同士の間の関係を示すために、GNSS移動局110の1つ以上の構成要素が省略されたGNSS移動局110の上面概略図を示す。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレート181は円形であって、リング状であり第2のコンデンサプレート181からオフセット距離の分分離してもよい第2の磁石186によって、取り囲まれている。第2の磁石186は、単一の連続構造を有し、中心柱302に対して円形対称性を有してもよい。第1のコンデンサプレート180(不図示)は、第2のコンデンサプレート181と同様のサイズおよび形状を有してもよく、第1の磁石185(不図示)は、第2の磁石186と同様のサイズおよび形状を有してもよい。
【0031】
[0040]
図6は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSS移動局110の1つ以上の他の構成要素同士の間の関係を示すために、GNSS移動局110の1つ以上の構成要素が省略されたGNSS移動局110の上面概略図を示す。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレート181は円形であり、部分的にリング状であり、第2のコンデンサプレート181からオフセット距離の分分離していてもよい第2の磁石186によって取り囲まれている。第2の磁石186は、複数の磁石を含んでもよく、中心柱302に対して部分的に円形対称性を有してもよい。第1のコンデンサプレート180(不図示)は、第2のコンデンサプレート181と同様のサイズおよび形状を有してもよく、第1の磁石185(不図示)は、第2の磁石186と同様のサイズおよび形状を有してもよい。
【0032】
[0041]
図7は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSS移動局110の1つ以上の他の構成要素同士の間の関係を示すために、GNSS移動局110の1つ以上の構成要素が省略されたGNSS移動局110の上面概略図を示す。いくつかの実施形態では、第2のコンデンサプレート181および第2の磁石186は、接続ハウジング182の直径の半分未満の幅を有する垂直帯状部189に限定されている。このような実施形態では、第2のコンデンサプレート181は部分的に細長くてもよく、第2の磁石186は第2のコンデンサプレート181の両側に配置されてもよい。第1のコンデンサプレート180(不図示)は、第2のコンデンサプレート181と同様のサイズおよび形状を有してもよく、第1の磁石185(不図示)は、第2の磁石186と同様のサイズおよび形状を有してもよい。第1のコンデンサプレート180および第1の磁石185はまた、垂直帯状部189に限定されてもよい。
【0033】
[0042]
図8は、本発明のいくつかの実施形態による、GNSSアンテナ116の向き、および対応するビームパターンを示すGNSS移動局110の上面概略図を示す。
図8に示すGNSS移動局110は、
図7に示すGNSS移動局110に対応してもよい。いくつかの実施形態では、アンテナの放射パターンの主ローブ190の方向191が、コンデンサプレート180および181と磁石185および186とが限定された垂直帯状部189に垂直になるように、GNSSアンテナ116を配向することによって、GNSS移動局110の性能を改善することを達成してもよい。主ローブ190は、GNSSアンテナ116の放射パターンの最大放射に対応してもよく、方向191は、GNSSアンテナ116と主ローブ190の最大放射との間に延びるベクトルに対応してもよい。このような実施形態は、接続ハウジング182とレドーム183との間の物理的連結の強度、およびコンデンサプレート180および181によって形成される容量結合の強度を維持しながら、コンデンサプレート180および181、および/または磁石185および186に起因する、GNSSアンテナ116が受信するGNSS信号に対する干渉を低減する。
【0034】
[0043]
図9Aおよび
図9Bは、本発明のいくつかの実施形態による、補正アンテナ118が取り外し可能に取り付けられたGNSS移動局110(
図9A)、および補正アンテナ118が取り外されたGNSS移動局110(
図9B)の側面概略図を示す。いくつかの実施形態では、第1の導体902は、レドーム183内に収容されてもよく、第2の導体904は、接続ハウジング182内に収容されてもよい。導体902および904は、接続ハウジング182がレドーム183に取り外し可能に取り付けられたときに物理的に接触するように配置されてもよい。
【0035】
[0044]
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、簡略化されたコンピュータシステム1000を示す。
図10に示すコンピュータシステム1000は、GNSS移動局110、受信機プロセッサ132、基地局160、または本明細書で説明する他の何らかの装置などの装置に組み込んでもよい。
図10は、様々な実施形態によって提供される方法のステップの一部またはすべてを実行してもよいコンピュータシステム1000の一実施形態の概略図を提供する。
図10は、そのいずれかまたはすべてが適切に利用されてもよい様々な構成要素の一般化された説明を提供することのみを意味することに留意されたい。したがって、
図10は、個々のシステム要素がどのように比較的分離された方法またはより統合された方法で実装されてもよいかを概ね示している。
【0036】
[0045]コンピュータシステム1000は、バス1005を介して電気的に結合してもよく、または必要に応じて通信してもよいハードウェア要素を備えるものとして示されている。ハードウェア要素は、1つ以上の汎用プロセッサ、および/または、デジタル信号処理チップ、グラフィックス加速プロセッサおよび/または同様のものなどの1つ以上の専用プロセッサを含むが、これらに限定されない1つ以上のプロセッサ1010と、
マウス、キーボード、カメラおよび/または同様のものを含んでもよいが、これらに限定されない1つ以上の入力装置1015と、
表示装置、プリンタ、および/または同様のものを含んでもよいが、これらに限定されない1つ以上の出力装置1020とを含んでもよい。
【0037】
[0046]コンピュータシステム1000は、1つ以上の非一時的記憶装置1025をさらに含み、および/または1つ以上の非一時的記憶装置1025と通信してもよく、この非一時的記憶装置1025は、ローカルアクセス可能記憶装置および/またはネットワークアクセス可能記憶装置を備えてもよいが、これらに限定はされず、および/またはディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶装置、プログラマブルでフラッシュ更新可能などであってもよい、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または読み出し専用メモリ(「ROM」)などのソリッドステート記憶装置、および/または同様のものを含んでもよいが、これらに限定されない。このような記憶装置は、様々なファイルシステム、データベース構造などを含むがこれらに限定はされない任意の適切なデータストアを、実装するように構成してもよい。
【0038】
[0047]コンピュータシステム1000はまた、通信サブシステム1030を含んでもよく、通信サブシステム1030は、これらに限定されないが、モデム、ネットワークカード(無線または有線)、赤外線通信装置、無線通信装置、および/または、Bluetooth(商標)装置、802.11装置、WiFi装置、WiMax装置、移動体通信設備などのチップセット、および/または同様のものを含んでもよい。通信サブシステム1030は、1つ以上の入力通信インタフェースおよび/または出力通信インタフェースを含み、一例を挙げると以下で説明するネットワークなどのネットワークを用いて、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明する任意の他の装置とデータを交換することを可能にする。所望の機能および/または他の実装上の懸念に応じて、携帯用電子装置または同様の装置は、通信サブシステム1030を介して画像および/または他の情報を通信してもよい。他の実施形態では、携帯用電子装置、例えば第1の電子装置は、コンピュータシステム1000、例えば入力装置1015としての電子装置に組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1000は、前述のように、RAM装置またはROM装置を含んでもよいワーキングメモリ1035をさらに備える。
【0039】
[0048]コンピュータシステム1000はまた、オペレーティングシステム1040、装置ドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つ以上のアプリケーションプログラム1045などの他のコードを含む、ワーキングメモリ1035内に現在配置されているものとして示されているソフトウェア要素を含むことができ、ソフトウェア要素は、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを含むことができ、および/または本明細書で説明するように、他の実施形態によって提供される方法を実施し、および/またはシステムを構成するように設計してもよい。単なる例として、前述の方法に対して説明した1つ以上の手順は、コンピュータ、および/またはコンピュータ内のプロセッサによって実行可能な、コードおよび/または命令として実装してもよい。一態様ではその後、このようなコードおよび/または命令を使用して、説明した方法に従って1つ以上の動作を実行するように汎用コンピュータまたは他の装置を構成し、および/または適合させることができる。
【0040】
[0049]これらの命令および/またはコードの組は、前述の記憶装置1025などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよい。場合によっては、記憶媒体は、コンピュータシステム1000などのコンピュータシステム内に組み込まれてもよい。他の実施形態では、記憶媒体は、例えばコンパクトディスクなどのリムーバブルメディアなどであり、コンピュータシステムとは別個であってもよく、および/またはインストールパッケージで提供されてもよく、その結果、記憶媒体は、記憶された命令/記憶されたコードを用いて汎用コンピュータをプログラム、構成、および/または適合させるために使用されてもよい。これらの命令は、コンピュータシステム1000によって実行可能な実行可能コードの形態をとってもよく、
および/またはソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとってもよく、このソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態は、例えば、様々な一般的に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して、コンピュータシステム1000上でコンパイルおよび/またはインストールすると、実行可能コードの形態をとる。
【0041】
[0050]特定の要件に従って実質的な変形がなされてもよいことは、当業者には明らかであろう。例えば、カスタマイズされたハードウェアが使用されてもよく、および/または特定の要素が、ハードウェア、またはアプレットなどのポータブルソフトウェアを含むソフトウェア、またはその両方で実装されてもよい。さらに、ネットワーク入力装置/ネットワーク出力装置などの他の計算装置への接続を使用してもよい。
【0042】
[0051]前述のように、一態様では、いくつかの実施形態は、コンピュータシステム1000などのコンピュータシステムを使用して、本技術の様々な実施形態による方法を実行してもよい。実施形態の1組によれば、このような方法の手順の一部またはすべてが、コンピュータシステム1000によって実行され、これは、プロセッサ1010が、ワーキングメモリ1035に含まれるオペレーティングシステム1040および/またはアプリケーションプログラム1045などの他のコードに組み込まれてもよい、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行することに応答して実行される。このような命令は、記憶装置1025のうちの1つ以上などの別のコンピュータ可読媒体からワーキングメモリ1035に読み込まれてもよい。単なる例として、ワーキングメモリ1035に含まれる命令のシーケンスの実行によって、プロセッサ1010に、本明細書で説明する方法の1つ以上の手順を実行させてもよい。追加的または代替的に、本明細書で説明する方法の一部は、専用ハードウェアを介して実行されてもよい。
【0043】
[0052]本明細書で使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方法で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータシステム1000を使用して実装される実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体が、実行のためにプロセッサ1010に命令/コードを提供することに関与してもよく、および/またはこのような命令/コードを格納および/または保持するために使用されてもよい。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は、物理的記憶媒体および/または有形の記憶媒体である。このような媒体は、不揮発性媒体または揮発性媒体の形態をとってもよい。不揮発性媒体は、例えば、記憶装置1025などの光学ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、ワーキングメモリ1035などのダイナミックメモリを含むが、これらに限定されない。
【0044】
[0053]物理的コンピュータ可読媒体および/または有形のコンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD-ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、またはコンピュータが命令および/またはコードを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0045】
[0054]コンピュータ可読媒体の様々な形態は、実行のためにプロセッサ1010に1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを保持することに関与してもよい。単なる一例として、命令は、最初にリモートコンピュータの磁気ディスクおよび/または光ディスク上で搬送されてもよい。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリにロードし、送信媒体を介して信号として命令を送信して、コンピュータシステム1000によって受信および/または実行させてもよい。
【0046】
[0055]通信サブシステム1030および/またはその構成要素は概して信号を受信し、バス1005はその後、信号、および/または信号が保持するデータ、命令などをワーキングメモリ1035に搬送してもよく、ワーキングメモリ1035から、プロセッサ1010が命令を取り出して実行する。ワーキングメモリ1035によって受信された命令は、プロセッサ1010による実行の前または後のいずれかに非一時的記憶装置1025に任意選択的に記憶してもよい。
【0047】
[0056]前述の方法、システム、および装置は例である。様々な構成は、必要に応じて様々な手順または様々な構成要素を省略、置換、または追加してもよい。例えば、代替的な構成では、本方法が、説明した順序とは異なる順序で実行されてもよく、および/または様々な段階が追加され、省略され、および/または組み合わせられてもよい。また、特定の構成に対して説明した特徴は、様々な他の構成で組み合わせてもよい。構成の異なる態様および要素は、同様の方法で組み合わせてもよい。また、技術は進化するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定するものではない。
【0048】
[0057]具体的な詳細が、実装形態を含む例示的な構成を完全に理解することを提供するために説明の中で与えられている。しかしながら、これらの特定の詳細なしで構成を実施してもよい。例えば、周知の回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技術は、構成を不明瞭にすることを避けるために、不必要な詳細なしで示されている。この説明は、例示的な構成のみを提供し、特許請求の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の前述の説明は、説明した技術を実施するための可能な説明を当業者に提供する。本開示の精神または範囲から逸脱することなく、要素の機能および要素の配置に様々な変更を加えてもよい。
【0049】
[0058]また、構成は、概略フローチャートまたはブロック図として示されているプロセスとして説明してもよい。それぞれが動作を逐次プロセスとして説明してもよいが、動作の多くは並行して実行してもよく、または同時に実行してもよい。また、動作の順序を入れ替えてもよい。プロセスは、図に含まれていない追加のステップを有してもよい。さらに、本方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶してもよい。プロセッサは、説明したタスクを実行してもよい。
【0050】
[0059]いくつかの例示的な構成を説明してきたが、本開示の精神から逸脱することなく、様々な修正形態、代替構成、および均等物を使用してもよい。例えば、前述の要素は、より大きなシステムの構成要素であってもよく、他の規則が、本技術の応用形態に優先してもよく、またはそうでなければ本技術の応用形態を修正してもよい。また、前述の要素を検討する前、検討中、または検討後に、いくつかのステップを行ってもよい。したがって、前述の説明は特許請求の範囲を拘束しない。
【0051】
[0060]本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数のものへの言及を含む。したがって、例えば、「ユーザ(a user)」への言及は、複数のこのようなユーザを含み、「プロセッサ(the processor)」への言及は、1つ以上のプロセッサ、および当業者に既知の、1つ以上のプロセッサの均等物などへの言及を含む。
【0052】
[0061]また、本明細書および以下の特許請求の範囲で使用される場合、「備える、含む(comprise)」、「備えている、含んでいる(comprising)」、「含む(contains)」、「含んでいる(containing)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、および「含む(includes)」という用語は、説明した、特徴、整数、構成要素、またはステップの存在を指定することを意図しているが、これらの用語は、1つ以上の他の、特徴、整数、構成要素、ステップ、行為、またはグループの、存在または追加を排除するものではない。
【国際調査報告】