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特表2022-504600視覚的表示を有するエアロゾル送達装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】視覚的表示を有するエアロゾル送達装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20220105BHJP
【FI】
A24F40/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021519703
(86)(22)【出願日】2019-10-09
(85)【翻訳文提出日】2021-06-04
(86)【国際出願番号】 IB2019058620
(87)【国際公開番号】W WO2020075100
(87)【国際公開日】2020-04-16
(31)【優先権主張番号】62/744,978
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/171,920
(32)【優先日】2018-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アラー,ジャレッド
(72)【発明者】
【氏名】ノバック・ザ・サード,チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ドーアティ,ショーン・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ギャロウェイ,マイケル・ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ネッテンストローム,マシュー・ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】マッキーオン,トーマス・マイケル
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC06
4B162AC17
4B162AC37
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジに関する。カートリッジは、近位端および遠位端を有するマウスピースであって、マウスピースの近位端が、それを貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、近位端および閉じた遠位端を画定するタンクであって、特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成されているタンクと、液体組成物を加熱するように構成されたヒータとを備える。マウスピースの遠位端は、タンクの近位端と係合するように構成され、カートリッジがエアロゾル送達装置と結合されると、カートリッジの少なくとも1つの特徴部、または制御装置の少なくとも1つの特徴部、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴部は、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、該制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、該制御装置がバッテリおよび制御構成要素をさらに含む制御装置と、
カートリッジであって、マウスピースおよびタンクを含み、マウスピースが近位端および遠位端を有し、マウスピースの近位端がそれを貫通して画定された出口ポータルを有し、マウスピースの遠位端がタンクの近位端と係合するように構成され、タンクが閉鎖遠位端をさらに画定し、特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成され、該カートリッジが、液体組成物を加熱するように構成されたヒータをさらに含むカートリッジと、
を備えるエアロゾル送達装置であって、
カートリッジが制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、カートリッジが制御装置と結合されたとき、カートリッジの少なくとも1つの特徴部、または制御装置の少なくとも1つの特徴部、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴部が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含み、インジケータバンドの少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
制御装置が表示窓を画定する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
制御装置およびカートリッジが、それぞれ、表示窓の一部を画定する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
インジケータバンドが、該インジケータバンドから延在する突起を含み、突起が表示窓を通して視認可能である、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁の少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
制御装置が、表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含み、タンク壁の少なくとも一部が、表示窓を通して視認可能であり、インジケータバンドの少なくとも一部もまた、表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
制御装置が、複数の色を表示するように構成された少なくとも1つの光源を含み、色のうちの1つが、特有の特性に関連する色を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
制御装置が光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、制御装置の光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
制御装置が、タンク壁を通る照明を容易にするように構成されたライトガイドをさらに含む、請求項9に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
特有の特性に関連する視覚的表示が、制御本体内のカートリッジの存在の検出、制御本体内のカートリッジの種類の検出、パフの検出、ユーザ開始要求のいずれか1つまたは任意の組み合わせによってトリガされる、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
マウスピースであって、近位端および遠位端を有し、該マウスピースの近位端が、貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、
近位端および閉じた遠位端を画定し、特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成されたタンクと、
液体組成物を加熱するように構成されたヒータと、
を備える、エアロゾル送達装置とともに取り外し可能に使用するためのカートリッジであって、
マウスピースの遠位端が、タンクの近位端と係合するように構成され、カートリッジがエアロゾル送達装置と結合されると、カートリッジの少なくとも1つの特徴部が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、カートリッジ。
【請求項13】
タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含む、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項14】
インジケータバンドが、インジケータバンドから延在する突起を含む、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
タンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定する、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項16】
タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含む、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項17】
特有の特性が、液体組成物に含まれる香料を具備する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項18】
特有の特性が、液体組成物のニコチン強度を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項19】
突起が半円形を有する、請求項5に記載のエアロゾル送達装置または請求項14に記載のカートリッジ。
【請求項20】
タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上である、請求項6に記載のエアロゾル送達装置または請求項15に記載のカートリッジ。
【請求項21】
マウスピースが、その近位端と遠位端との間に配置されたフランジを画定し、カートリッジが制御装置と結合されたときにフランジが視認可能であり、フランジの少なくとも一部が、特有の特性に関連する色を具備する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項22】
カートリッジが少なくとも1つの光源を含み、カートリッジの光源が、特有の特性に関連する色を具備する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項23】
カートリッジが光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、カートリッジの光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項24】
マウスピースが外側マウスピース壁によって画定され、外側マウスピース壁が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項25】
マウスピースの出口ポータルが、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月26日に出願された「Aerosol Delivery Device with Visible Indicator」と題する米国特許出願第16/171,920号、および2018年10月12日に出願された「Aerosol Forming Device」と題する米国仮特許出願第62/744,978号の優先権および利益を主張し、これらは双方とも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、喫煙品などのエアロゾル送達装置に関し、より具体的には、エアロゾルの生成のために電気的に生成された熱を利用することができるエアロゾル送達装置(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙品)に関する。喫煙品は、エアロゾル前駆体を加熱するように構成されることができ、これは、タバコから作られるか、もしくはタバコに由来する材料を組み込むか、またはタバコを組み込むことができ、前駆体は、人間が消費する吸入可能な物質を形成することができる。
【背景技術】
【0003】
多くの喫煙具は、使用のためにタバコを燃焼させることを必要とする喫煙製品の改良または代替として長年にわたって提案されている。これらの装置の多くは、タバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する感覚を提供するが、タバコの燃焼に起因する、かなりの量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達しないように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギを利用して揮発性物質を気化もしくは加熱するか、または大幅にタバコを燃焼させることなくタバコ、葉巻またはパイプ喫煙の感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器、および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれるRobinsonらによる米国特許第7,726,320号明細書、Griffith Jr.らによる米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、およびSearsらによる米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載された背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および熱源を参照されたい。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらによる米国特許出願第14/170,838号明細書において商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動熱源もまた参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献4】米国特許出願第14/170,838号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
有利な有用性特徴を有するエアロゾル送達装置を提供することが望ましいであろう。特に、装置の1つ以上の特性の視覚的表示を提供するエアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置において使用するためのカートリッジを提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、エアロゾル送達装置、そのような装置を形成する方法、およびそのような装置の要素に関する。本開示は、特に、エアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置とともに取り外し可能に使用するためのカートリッジに関することができる。本開示は、限定ではなく、以下の例示的な実装を含む。
【0007】
例示的実装1:エアロゾル送達装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含む制御装置であって、制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、制御装置がバッテリおよび制御構成要素をさらに含む制御装置と、マウスピースおよびタンクを含むカートリッジであって、マウスピースが近位端および遠位端を有し、マウスピースの近位端がそれを貫通して画定された出口ポータルを有し、マウスピースの遠位端がタンクの近位端と係合するように構成され、タンクが閉鎖遠位端をさらに画定し、特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成され、カートリッジが、液体組成物を加熱するように構成されたヒータをさらに含むカートリッジと、を備え、カートリッジが制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、カートリッジが制御装置と結合されたとき、カートリッジの少なくとも1つの特徴、または制御装置の少なくとも1つの特徴、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、エアロゾル送達装置。
【0008】
例示的実装2:特有の特性が、液体組成物に含まれる香料を含む、任意の先行する例示的な実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0009】
例示的実装3:特有の特性が液体組成物のニコチン強度を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0010】
例示的実装4:制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含み、インジケータバンドの少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0011】
例示的実装5:制御装置が表示窓を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0012】
例示的実装6:制御装置およびカートリッジが、それぞれ、表示窓の一部を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0013】
例示的実装7:インジケータバンドが、インジケータバンドから延在する突起を含み、突起が表示窓を通して視認可能である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0014】
例示的実装8:突起が半円形を有する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0015】
例示的実装9:制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁の少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0016】
例示的実装10:タンク壁が少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0017】
例示的実装11:制御装置が、表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含み、タンク壁の少なくとも一部が、表示窓を通して視認可能であり、インジケータバンドの少なくとも一部もまた、表示窓を通して視認可能である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0018】
例示的実装12:マウスピースが、その近位端と遠位端との間に配置されたフランジを画定し、カートリッジが制御装置と結合されたときにフランジが視認可能であり、フランジの少なくとも一部が、特有の特性に関連する色を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0019】
例示的実装13:カートリッジが少なくとも1つの光源を含み、カートリッジの光源が、特有の特性に関連する色を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0020】
例示的実装14:制御装置が、複数の色を表示するように構成された少なくとも1つの光源を含み、色のうちの1つが、特有の特性に関連する色を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0021】
例示的実装15:カートリッジが光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、カートリッジの光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0022】
例示的実装16:制御装置が光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、制御装置の光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0023】
例示的実装17:制御装置が、タンク壁を通る照明を容易にするように構成されたライトガイドをさらに含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0024】
例示的実装18:特有の特性に関連する色の視覚的表示が、制御本体内のカートリッジの存在の検出、制御本体内のカートリッジの種類の検出、パフの検出、ユーザ開始要求のいずれか1つまたは任意の組み合わせによってトリガされる、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0025】
例示的実装19:マウスピースが外側マウスピース壁によって画定され、外側マウスピース壁が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0026】
例示的実装20:マウスピースの出口ポータルが、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのエアロゾル送達装置。
【0027】
例示的実装21:エアロゾル送達装置とともに取り外し可能に使用するためのカートリッジであって、近位端および遠位端を有するマウスピースであって、マウスピースの近位端が、貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、近位端および閉じた遠位端を画定するタンクであって、特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成されたタンクと、液体組成物を加熱するように構成されたヒータと、を備え、マウスピースの遠位端が、タンクの近位端と係合するように構成され、カートリッジがエアロゾル送達装置と結合されると、カートリッジの少なくとも1つの特徴が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、カートリッジ。
【0028】
例示的実装22:特有の特性が、液体組成物に含まれる香料を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0029】
例示的実装23:特有の特性が、液体組成物のニコチン強度を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0030】
例示的実装24:タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0031】
例示的実装25:インジケータバンドが、インジケータバンドから延在する突起を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0032】
例示的実装26:突起が半円形を有する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0033】
例示的実装27:タンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0034】
例示的実装28:タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上である、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0035】
例示的実装29:タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0036】
例示的実装30:マウスピースが、その近位端と遠位端との間に配置されたフランジを画定し、カートリッジが制御装置と結合されたときにフランジが視認可能であり、フランジの少なくとも一部が、特有の特性に関連する色を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0037】
例示的実装31:カートリッジが少なくとも1つの光源を含み、カートリッジの光源が、特有の特性に関連する色を含む、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0038】
例示的実装32:カートリッジが光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、カートリッジの光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0039】
例示的実装33:マウスピースが外側マウスピース壁によって画定され、外側マウスピース壁が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0040】
例示的実装34:マウスピースの出口ポータルが、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、任意の先行する例示的実装、または任意の先行する例示的実装の任意の組み合わせのカートリッジ。
【0041】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に説明される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになろう。本発明は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の上述の実施形態の任意の組み合わせ、ならびにそのような特徴または要素が本明細書における特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるかどうかにかかわらず、本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り組み合わせ可能であることが意図されるものとしてみなされるべきであるように、全体的に読まれるように意図される。
【0042】
上記の一般用語で本開示をそのように説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺どおりに描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本開示の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
図2図1に示すエアロゾル送達装置の制御装置の部分断面図を示している。
図3】本開示の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
図4図3に示すカートリッジの部分断面図を示している。
図5】本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
図6】本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
図7】本開示の別の実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の部分断面図を示している。
図8】本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
図9】本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図を示している。
図10】本開示の別の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本開示は、その例示的な実施形態を参照して、以下においてより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的且つ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0045】
以下に説明されるように、本開示の実施形態は、エアロゾル送達装置または気化装置に関し、前記用語は、本明細書では互換的に使用される。本開示にかかるエアロゾル送達装置は、電気エネルギを使用して材料を加熱し(好ましくは材料を有意な程度まで燃焼させることなくおよび/または材料を大幅に化学的に変化させることなく)、吸入可能物質を形成し、そのような装置の構成要素は、最も好ましくはハンドヘルド装置とみなすのに十分にコンパクトである物品の形態を有する。すなわち、好ましいエアロゾル送達装置の構成要素の使用は、煙の生成-すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物からの生成をもたらさないが、むしろ、それらの好ましいシステムの使用は、内部に組み込まれている特定の成分の揮発または気化から結果として生じる蒸気の生成をもたらす。好ましい実施形態では、エアロゾル送達装置の構成要素は、電子タバコとして特徴付けることができ、それらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコに由来する成分を組み込み、したがって、エアロゾル形態のタバコ誘導成分を送達する。
【0046】
特定の好ましいエアロゾル送達装置のエアロゾル生成装置は、そのいずれかの成分のかなりの程度の燃焼を何ら伴わずにタバコを点火して燃焼させることによって(したがって、タバコの煙を吸い込むことによって)、使用されるタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の多くの感覚(例えば、吸入および呼気儀式、味または風味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用儀式、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的手がかりなど)を提供することができる。例えば、本開示のエアロゾル生成装置のユーザは、喫煙者が伝統的な種類の喫煙品を使用するように、その部品を保持して使用し、その部品によって生成されるエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸引し、選択された時間間隔でタバコを吸うまたはふかすなどをすることができる。
【0047】
本開示のエアロゾル送達装置はまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられることができる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で1つ以上の物質(例えば、香料および/または医薬品有効成分)を提供するように構成されることができる。例えば、吸入可能物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度で気相にある物質)とすることができる。あるいは、吸入可能物質は、エアロゾル(すなわち、気体中の微細な固体粒子または液滴の懸濁液)の形態とすることができる。簡潔にするために、本明細書で使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうか、および煙のようにみなすことができる形態であるかどうかにかかわらず、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、ガス、およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0048】
本開示のエアロゾル送達装置は、最も好ましくは、電源(すなわち、電気的電源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、物品の他の構成要素への電流電源を制御することなどにより、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段-例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ)、ヒータまたは発熱部材(例えば、「アトマイザ」と一般に呼ばれることがある1つ以上のさらなる要素を単独でまたは組み合わせて有する電気抵抗加熱要素または他の構成要素)、液体組成物(例えば、一般に、「スモークジュース」、「e-リキッド」および「e-ジュース」と一般に呼ばれる成分など、十分な熱の印加によってエアロゾルを生成することができるエアロゾル前駆体組成物)、エアロゾル吸入のためのエアロゾル送達装置による引き込みを可能にするマウスピースまたは口領域(例えば、生成されたエアロゾルなどの物品が吸引時にそこから回収されることができる画定された空気流路)のいくつかの組み合わせを備える。
【0049】
本開示のエアロゾル送達装置内の構成要素のより具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達装置の構成要素の選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達装置を考慮すると理解することができる。
【0050】
様々な実装では、本開示は、装置の1つ以上の特性の視覚的表示を提供するエアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジに関する。例えば、いくつかの実装では、エアロゾル送達装置のカートリッジは、例えば液体組成物に含まれる特定の香料、または液体組成物に含まれるニコチンの特定の強度などの特有の特性を含む液体組成物を含んでもよいが、液体組成物の任意の特性が特有の特性とみなされてもよい。本開示は、いくつかの実装では、カートリッジが制御装置と取り外し可能に結合されるように構成され、カートリッジが制御装置と結合されると、カートリッジの少なくとも1つの特徴、または制御装置の少なくとも1つの特徴、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴が、特有の特性に関連する視覚的表示を提供するエアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジに関する。例えば、いくつかの実装では、視覚的表示は、特有の特性に関連する色を含むことができる。現在の説明の目的のために、「色」という用語は、例えば、任意の色または同じ色の任意の陰影をカバーするように、広く解釈されるべきである。また、いくつかの実装では、特定の色が特定の特有の特性と共通に関連付けられてもよいことに留意されたい。しかしながら、他の実装では、特定の色は、ユーザに提供または利用可能にすることができるインデックスまたはガイドにしたがって特定の特有の特性に関連付けられることができる。
【0051】
本開示のエアロゾル送達装置100の例示的実装が図1に示されている。図示されるように、エアロゾル送達装置100は、制御装置200および取り外し可能なカートリッジ300を含む。図示の実装では1つのカートリッジのみが示されているが、様々な実装では、エアロゾル送達装置100は、交換可能なシステムを備えてもよいことを理解されたい。例えば、1つ以上の実装では、単一の制御装置が複数の異なるカートリッジとともに使用することができる。同様に、1つ以上の実装では、単一のカートリッジが複数の異なる制御装置とともに使用することができる。
【0052】
様々な実装では、制御装置200は、遠位端206および近位端208を含む外壁204を画定する外側ハウジング202を含む。以下により詳細に説明されるように、図示の実装のエアロゾル送達装置100はまた、外側ハウジング202内に画定された表示窓240を含み、この表示窓を通して、カートリッジ100の特有の特性に関連する視覚的表示がユーザに提供される。
【0053】
図2は、図1のエアロゾル送達装置100の制御装置200の部分断面図を示している。図に示すように、制御装置200はまた、内側フレーム壁214によって画定されるカートリッジ受容チャンバ212を含む。制御装置200は、外側ハウジング202内に配置されたバッテリ216をさらに含み、外部接続要素218も含む。図示の実装では、外部接続要素218は、外側ハウジング202の遠位端206に配置されている。電気コネクタ220は、カートリッジ受容チャンバ212内に配置され、図示のように、内側フレーム壁214の側面に存在する。他の実装では、電気コネクタは、例えば内側フレーム壁214の底部など、内側フレーム壁214の他の位置に配置されてもよいことを理解されたい。別の例では、電気コネクタ220は、外側ハウジング202の近位端208と内側フレーム壁214の底壁との間の内側フレーム壁214の側面上の地点に配置されてもよい。さらに、電気コネクタ220は、側壁の中間点と外側ハウジング202の近位端208との間に(すなわち、側壁の上半分に)配置されてもよい。あるいは、電気コネクタ220は、側壁の中間点と内側フレーム壁114の底壁との間に(すなわち、側壁の下半分に)配置されてもよい。さらに、さらに他の実装では、電気コネクタは、内側フレーム壁214の任意の位置に存在してもよい。図2にも示すように、外側ハウジング202の近位端208は、内側フレーム壁214によって画定されたカートリッジ受容チャンバ212へのアクセスを提供する開口部210を含む。
【0054】
本開示にかかるエアロゾル送達装置の様々な構成要素は、当該技術分野において説明されて市販されている構成要素から選択されることができる。本開示にしたがって使用されることができるバッテリの例は、Peckerarらによる米国特許出願公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0055】
様々な実装では、制御装置200はまた、光源230と、制御装置200の外壁204に画定され且つ光源230からの光が視認可能とすることができる少なくとも1つの開口部232(図1を参照)とを含むことができる。いくつかの実装では、光源230は、例えば、1つ以上の色の光を提供することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えてもよい。いくつかの実装では、光源は、1つの色のみで照明するように構成されてもよく、他の実装では、光源は、様々な異なる色で照明するように構成されてもよい。さらに他の実装では、光源は、白色光を提供するように構成されてもよい。図2に示すように、光源230は、さらなる制御構成要素(例えば、マイクロコントローラおよび/またはメモリ構成要素)が含まれることができる制御構成要素234(例えば、プリント回路基板(PCB)など)上に直接配置されることができる。様々な実装では、開口部232は、任意の所望の形状で設けられてもよく、特に制御装置200の遠位端206の近くに配置されてもよい。いくつかの実装では、開口部232は、完全に開いていてもよく、または導光材料などによって充填されてもよく、または制御装置200の外壁204の内面および外面の一方または双方の透明または半透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)によって覆われてもよい。エアロゾル送達装置100はまた、吸引中の発熱素子への電力量を制御するための制御機構を含むことができる。代表的なタイプの電子構成要素、その構造および構成、その特徴、およびその一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Gerthらによる米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらによる米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Nguyenらによる米国特許第7,040,314号明細書およびPanによる米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2009/0230117号明細書、Colletらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許出願公開第2014/0270727号明細書;およびHenryらによる米国特許出願公開第2015/0257445号明細書に記載されている。
【0056】
様々な実装では、光源に加えて、または光源の代替として、さらなるインジケータ(例えば、触覚フィードバック構成要素、音響フィードバック構成要素など)が含まれることができる。発光ダイオード(LED)構成要素などの視覚的な合図またはインジケータを生成する追加の代表的なタイプの構成要素、およびその構成と使用は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkelらによる米国特許第5,154,192号明細書;Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayによる米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらによる米国特許出願公開第2015/0020825号明細書;およびSearsらによる米国特許出願公開第2015/0216233号明細書に記載されている。図示された要素の全てが必要とされるわけではないことを理解されたい。例えば、LEDは、存在しなくてもよく、または振動インジケータなどの異なるインジケータによって置き換えられてもよい。
【0057】
様々な実装では、空気流センサ、圧力センサなどが装置に含まれてもよい。例えば、図2に示すように、制御装置200は、制御構成要素234上にセンサ236を含むことができる。プリント回路基板および圧力センサの構成は、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Wormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されている。様々な実装では、センサ236は、装置の吸引を知らせることができる空気流および/または圧力変化を受け、したがってバッテリ216にカートリッジ300内のヒータに電力を供給させるように、制御装置200内のどこにでも配置されることができる。あるいは、空気流センサがない場合、ヒータは、制御本体200および/またはカートリッジ300に配置されることができるプッシュボタンなどを介して手動で作動されてもよい。さらなる代表的なタイプの検知または検出機構、その構造および構成、その構成要素、ならびにその動作の一般的な方法は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.による米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらによる米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickによる国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0058】
いくつかの実装では、入力要素がエアロゾル送達装置に含まれることができる(そして、空気流または圧力センサを置き換えるかまたは補足することができる)。ユーザが装置の機能を制御することを可能にするため、および/またはユーザへの情報の出力のために入力が含まれることができる。装置100の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組み合わせが利用されることができる。例えば、参照により本明細書に組み込まれるWormらによる米国特許出願公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上の押しボタンが使用されることができる。同様に、タッチスクリーンは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Searsらによる2015年3月10日に出願された米国特許出願第14/643,626号に記載されているように使用されることができる。さらなる例として、エアロゾル送達装置の指定された動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が入力として使用されてもよい。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるHenryらによる米国特許出願公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。
【0059】
いくつかの実装では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えることができる。特に、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは同様のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して入力として機能するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAmpoliniらによる米国特許出願公開第2016/0007561号明細書に記載されている、読み取り要求を介して装置を制御するシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムをコンピュータまたは他のコンピューティング装置と関連して使用して、制御命令をエアロゾル送達装置に入力することができ、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/またはさらなる香料の含有量を選択することにより特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。
【0060】
他の実装は異なっていてもよいが、図示の実装では、カートリッジ受容チャンバ212は、外側ハウジング202から分離している。このようにして、カートリッジ受容チャンバ212は、外側ハウジング202によって画定される単なる内部空間ではない。むしろ、カートリッジ受容チャンバ212を画定する内側フレーム壁214は、外側ハウジング202から独立して別個に存在してもよい。チャンバの開口部は、外側ハウジング202の近位端208の開口部と一致してもよい。したがって、図示の実装では、内側フレーム壁214は、外側ハウジング202に取り付けられた、完全に異なる要素であってもよい。しかしながら、他の実装では、内側フレーム壁および外側ハウジングは、連続的に形成されてもよい。いずれの場合も、内側フレーム壁を形成する側壁は、外側ハウジングの内部に存在し、外側ハウジングから分離されている。
【0061】
様々な実装では、外側ハウジング202は、金属、プラスチック、セラミック、ガラスなどの任意の適切な材料から形成されることができる。好ましくは、内側フレーム壁214は、外側ハウジング202を形成するために使用されるのと同じ材料から形成される。しかしながら、異なる材料が使用されてもよい。上述したような材料の選択はまた、装置に含まれる任意のさらなる制御装置のための外側ハウジングにも及ぶことができる。
【0062】
本開示のエアロゾル送達装置において使用するためのカートリッジ300の例示的実装が、図3および図4に示されている。特に、図3は、本開示の例示的実装にかかるカートリッジの斜視図であり、図4は、図3に示されるカートリッジの部分断面図である。図3に示すように、カートリッジ300は、近位端306および閉じた遠位端308を含む外側タンク壁304によって画定されるタンク302を含む。したがって、タンク302は、タンク壁304がタンクの周りに連続する側壁であり、遠位端308が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク302はまた、気化のための液体組成物324(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ300はまた、内部に画定された出口ポータル315を有する端面317を画定する近位端314と、タンク302の近位端306と係合する遠位端316とを含む外側マウスピース壁312とによって画定されるマウスピース310を含む。
【0063】
電子タバコとして特徴付けられるエアロゾル送達システムの場合、エアロゾル前駆体組成物は、タバコまたはタバコに由来する成分を組み込むことができる。ある観点では、タバコは、細かく研削、粉砕または粉末化されたタバコ薄片などのタバコの一部または断片として提供されてもよい。その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許出願公開第2015/0335070号明細書に記載されているものなど、タバコビーズ、ペレット、または他の固体形態が含まれてもよい。他の観点では、タバコは、タバコの水溶性成分の多くを組み込んだ噴霧乾燥抽出物などの抽出物の形態で提供されてもよい。あるいは、タバコ抽出物は、タバコに由来する他の抽出成分も少量組み込むニコチン含有量が比較的高い抽出物の形態を有していてもよい。他の観点では、タバコに由来する成分は、タバコに由来する特定の香料などの比較的純粋な形態で提供されてもよい。ある観点では、タバコに由来し、高度に精製されたまたは本質的に純粋な形態で使用されることができる成分は、ニコチン(例えば、医薬品グレードのニコチン)である。
【0064】
図示の実装では、エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物または「e-リキッド」と呼ばれることがある液体組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、および/または香料を含むことができる様々な成分を含んでもよい。代表的なタイプのエアロゾル前駆体成分および製剤もまた、これらの開示が参照により本明細書に組み込まれる、Robinsonらによる米国特許第7,217,320号明細書およびZhengらによる米国特許出願公開第2013/0008457号明細書;Chongらによる米国特許出願公開第2013/0213417号明細書;Collettらによる米国特許出願公開第2014/0060554号明細書;Lipowiczらによる米国特許出願公開第2015/0020823号明細書;およびKollerによる米国特許出願公開第2015/0020830号明細書、ならびにBowenらによる国際公開第2014/182736号に記載されて特徴付けられる。使用できる他のエアロゾル前駆体は、R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(R)製品、Fontem Ventures B.V.によるBLU(TM)製品、Mistic EcigsによるMISTIC MENTHOL製品、Nu Mark LLCによるMARK TEN製品、Juul Labs,Inc.によるJUUL製品、およびCN Creative LtdによるVYPE製品に組み込まれたエアロゾル前駆体を含む。また、Johnson Creek Enterprises LLC.から入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに別の例示的なエアロゾル前駆体組成物は、BLACK NOTE、COSMIC FOG、THE MILKMAN E-LIQUID、FIVE PAWNS、THE VAPOR CHEF、VAPE WILD、BOOSTED、THE STEAM FACTORY、MECH SAUCE、CASEY JONES MAINLINE RESERVE、MITTEN VAPORS、DR.CRIMMY’S V-LIQUID、SMILEY E LIQUID、BEANTOWN VAPOR、CUTTWOOD、CYCLOPS VAPOR、SICBOY、GOOD LIFE VAPOR、TELEOS、PINUP VAPORS、SPACE JAM、MT.BAKER VAPOR、およびJIMMY THE JUICE MANのブランド名で販売されている。
【0065】
エアロゾル送達システム内に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成装置が許容可能な感覚特性および望ましい性能特性を提供するようなものである。例えば、タバコの煙の外観に多くの点で似ている、目に見える主流エアロゾルの生成を提供するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコール)を使用することが非常に好ましい。エアロゾル生成システム内のエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成装置ごとに望ましいパフの数などの要因に依存する場合がある。1つ以上の実施形態では、約1ml以上、約2ml以上、約5ml以上、または約10ml以上のエアロゾル前駆体組成物が含まれることができる。
【0066】
様々な実装では、液体組成物324は、特有の特性を含む。図示の実装では、特有の特性は、液体組成物324に含まれる1つ以上の香料を含む。本明細書で使用される場合、「香料」への言及は、エアロゾル化してユーザに送達することができ、味および/または芳香に関して感覚的経験を与える化合物または成分を指す。例示的な香料は、これらに限定されるものではないが、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、フルーツ(例えば、リンゴ、チェリー、ストロベリー、ピーチ、およびライムおよびレモンを含む柑橘系香料)、カエデ、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ジンジャー、ハチミツ、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、エルバメイト、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、エルバサンタ、バコパモニエラ、ギンコビロバ、ウィザニアソムニフェラ、シナモン、サンダルウッド、ジャスミン、カスカリラ、ココア、リコリス、およびタバコ、葉巻、パイプタバコの香料に伝統的に使用されているタイプと特性の香料および香料パッケージを含む。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用することができる。適切とすることができる例示的な植物由来の組成物は、双方ともDubeらによる米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、それらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そのようなさらなる構成要素の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連またはタバコ由来の製品の当業者にとって容易に明らかであるそのようなさらなる構成要素を包含することを意図する。例えば、Gutcho、Tobacco Flavoring Substances and Methods、Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellら、Tobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。香料への言及は、上述したような単一の香料に限定されるべきではなく、実際に、1つ以上の香料の組み合わせを表す場合があることに留意されたい。
【0067】
図4に示すように、カートリッジ300は、ヒータ320と、ヒータとタンク302内に収容された液体組成物324との間に延在する液体輸送要素322とをさらに含む。様々な実装では、ヒータ320および液体輸送要素322は、流体接続された別個の要素として構成されてもよく、または組み合わされた要素として構成されてもよい。さらに、ヒータ320および液体輸送要素322は、本明細書で他の様式で説明されるような任意の構造から形成されてもよい。カートリッジ300はまた、ヒータ320をバッテリ216および/または制御装置200の制御構成要素234と電気的に接続するように構成された1つ以上の電気接点325を含む。
【0068】
様々な実装では、液体輸送要素322は、毛細管現象などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成されてもよい。いくつかの実装では、液体輸送要素は、例えば、繊維状材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース織物、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質カーボン、グラファイト、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成されることができる。したがって、液体輸送要素322は、開孔ネットワーク(すなわち、流体が要素を通って複数の方向において1つの孔から他の孔に流れることができるように相互接続された複数の孔)を含む任意の材料とすることができる。本明細書においてさらに説明されるように、本開示のいくつかの実装は、特に非繊維輸送要素の使用に関することができる。したがって、繊維輸送要素は、明示的に除外されることができる。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組み合わせが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的なタイプの基材、リザーバ、または他の構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Newtonによる米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらによる米国特許出願公開第2014/0261487号明細書およびDavisらによる米国特許出願公開第2014/0059780号明細書;およびBlessらによる米国特許出願公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料、および特定のタイプの電子タバコ内のこれらのウィッキング材料の構成および動作は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらによる米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実装では、液体輸送要素322は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどの多孔質モノリスから部分的または完全に形成されてもよい。本開示の実施形態にしたがって使用するのに適した例示的なセラミック材料は、例えば、その開示が参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、2016年1月5日に出願された米国特許出願第14/988,109号、およびLaMotheによる米国特許出願公開第2014/0123989号明細書に記載されている。いくつかの実装では、多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成してもよい。
【0069】
様々な実装では、ヒータ320は、電流が印加されると熱を発生するように構成された1つ以上の異なる材料を含むことができる。いくつかの実装では、ヒータ320は、ワイヤコイルであってもよい。ワイヤコイルが形成されることができる材料の例は、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二ケイ化モリブデン(MoSi)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムドープ二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al))、チタン、白金、銀、パラジウム、銀およびパラジウムの合金、グラファイトおよびグラファイトベースの材料(例えば、炭素ベースのフォームや糸)を含む。さらなる実装では、ヒータ320は、導電性インク、ホウ素ドープシリカ、および/またはセラミック(例えば、正または負の温度係数セラミック)から形成されてもよい。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他のタイプのヒータも利用されることができる。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供されることができる液体輸送要素を加熱するために調整されることができる特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成されることができる。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置されることができ、チャンバは、放射線トラップ(例えば、黒体または白体)であるように構成されることができる。適切なマイクロヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるCollettらによる米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、その上にヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)を有する基材(例えば、石英、シリカ)を含むことができ、これは印刷されるか、そうでなければ基板に付着されることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられることができる。ヒータ320は、特に、実質的に平坦であるように構成されてもよい。そのようなヒータは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、DePianoらによる米国特許出願公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0070】
図示の実装では、外側タンク壁304は、その中に収容される液体組成物324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されている。したがって、いくつかの実装では、外側タンク壁304の全体が透明または半透明であってもよい。あるいは、いくつかの実装では、外側タンク壁304の片側のみが透明または半透明であってもよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってもよい。いくつかの実施形態では、外側タンク壁304は、実質的に不透明であってもよく、タンク302の近位端306からタンクの遠位端308まで延在するストリップ(例えば、幅約1mmから幅約20mmまたは幅約2mmから幅約18mmまたは幅約5mmから幅約15mm)は、透明または半透明であってもよい。さらなる実装では、外側タンク壁304は着色されてもよい。いくつかの実装では、色は、透明または半透明の外側タンク壁を使用することなどによって、タンク302内の液体組成物324が依然として視認可能であるように構成されることができる。他の実装では、タンク壁は、外側タンク壁304が実質的に不透明な色を有するように構成されることができる。
【0071】
様々な実装では、制御装置200は、カートリッジ300が制御装置200と係合されたときに、タンク302の少なくとも一部が視認可能であるように構成されてもよい。上述したように、いくつかの実装では、外側タンク壁304の少なくとも一部は、その中に収容される液体組成物324が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成されてもよく、制御装置200の外壁204は、カートリッジ300が制御装置200と係合されたときに、外側タンク壁304の一部およびタンク302内に存在する任意の液体組成物324が視認可能とすることができる表示窓240を含むように構成されてもよい。
【0072】
図1に示すように、図示の実装の表示窓240は、制御装置200の外壁204の細長い楕円形の切り欠きとして構成され、制御装置200の近位端208の近傍に配置される。しかしながら、他の実装では、表示窓は任意の他の形状および/または位置を有することができることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、表示窓240は、制御装置200の外壁204の近位端208から装置の遠位端206に向かってある距離だけ延在するノッチとして構成されてもよい。他の実施形態では、表示窓240は、いかなる開放境界も有しないように構成されてもよく、したがって、上述したようにノッチ構成を明示的に除外してもよい。いくつかの実装では、表示窓240は、完全に開いていてもよく、他の実装では、表示窓は、表示窓によって画定された開口部内に配置されるかまたは制御装置200の外壁204の内面および外面の一方もしくは双方の表示窓を覆う透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)を有してもよい。いくつかの実装では、表示窓は、部分的にカートリッジによって、および部分的に制御装置によって形成されてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジは、表示窓の一部(例えば、表示窓の上部)を含んでもよく、制御装置は、表示窓の別個の部分(例えば、表示窓の底部)を含んでもよい。
【0073】
様々な実装では、カートリッジ300のマウスピース310は、タンク302と係合するように構成されてもよい。例えば、図4に示すように、マウスピース310の遠位端316は、外側マウスピース壁312から少なくとも部分的に挿入されたリム壁330を含んでもよい。リム壁330は、外側タンク壁304の近位端306の内部と係合するように構成されてもよい。いくつかの実装では、リム壁330は、約1mmから約20mm、約2mmから約18mm、または約5mmから約15mmの長さを有することができる。いくつかの実装では、リム壁330は、摩擦嵌合のみを介して外側タンク壁304と係合してもよく、またはリム壁は、溶接もしくは接着などによって外側タンク壁に実質的に恒久的に取り付けられてもよい。
【0074】
いくつかの実装では、マウスピース310は、形成された蒸気が空気と結合してマウスピース310の出口ポータル315を通って出力されるエアロゾルを形成することができる開放内部空間を画定することができる。1つ以上の実装では、マウスピース310は、マウスピース内に1つ以上の区画を画定するように配置されることができる1つ以上のさらなる内壁を含んでもよい。例えば、マウスピースは、マウスピースの近位端と遠位端との間に内部上壁を含んでもよく、また、マウスピースの内部上壁と近位端との間に内部下壁を含んでもよい。より具体的には、図4に見られるように、マウスピース310は、マウスピース310の近位端314と遠位端316との間に内部上壁332を含んでもよい。さらに、マウスピース310は、マウスピース310の内部上壁332と遠位端316との間に内部下壁334を含んでもよい。
【0075】
様々な実装では、マウスピース内の2つ以上の壁は、ヒータが配置されることができる気化チャンバを画定するように構成されてもよい。図4に示すように、外側マウスピース壁312、内部上壁332、および内部下壁334は、ヒータ320が配置される気化チャンバ340を画定する。いくつかの実装では、1つ以上の電気接点325は、気化チャンバ340を画定する外側マウスピース壁312の一部内に配置されてもよい。しかしながら、1つ以上の電気リード線は、ヒータ320から、外側マウスピース壁の異なる部分に配置されたまたは外側タンク壁304に配置された1つ以上の電気接点まで延在してもよいことが理解される。マウスピースの1つ以上の壁はまた、カートリッジ300の1つ以上のさらなる要素の通過または形成された蒸気/エアロゾルの通過のための1つ以上の開口部を含んでもよい。例えば、内部上壁332は、気化チャンバ340内に形成された蒸気が第1の出口ポータル315に向かって通過することができる蒸気開口部336を含むことができる。いくつかの実装では、内部上壁332の蒸気開口部336は、その中の実質的に中央に配置されてもよく、カートリッジ300の長手方向軸線に沿ってヒータ320と実質的に位置合わせされてもよい。さらなる例として、内部下壁334は、第1の液体輸送要素322(例えば、ウィック)がヒータ320とタンク302内の液体組成物324との間を通過することができるウィック開口部338を含んでもよい。
【0076】
様々な実装では、マウスピース内の2つ以上の壁は、形成されたエアロゾルが出口ポータルを通過する前に膨張および/または冷却することが可能にされることができる冷却チャンバを画定するように構成されてもよい。図4に示すように、例えば、外側マウスピース壁312および内部上壁332は、気化チャンバ340から形成された蒸気/エアロゾルを受け取る冷却チャンバ342を画定する。したがって、ヒータ320によって形成された蒸気/エアロゾルは、気化チャンバ340から蒸気開口部336を通って冷却チャンバ342に入る。いくつかの実装では、気化チャンバ340および冷却チャンバ342は、画定された相対容積比を有するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、気化チャンバ340と冷却チャンバ342との容積比は、約2:1から約1:4、約1:1から約1:4、または約1:1.5から約1:3とすることができる。
【0077】
必要に応じて、マウスピース310はまた、そこからの凝縮液体の漏れを低減または防止するように構成された1つ以上の要素を含んでもよい。例えば、いくつかの実装では、冷却チャンバ342を画定するマウスピース壁312および/または内部上壁332の内部の全部または一部は、液体を保持するように構成された吸収性または吸着性材料から形成されるか、またはそれを含んでもよい。代替的または追加的に、マウスピース壁312の内部および/または冷却チャンバ342を画定する内部上壁332の全部または一部は、マイクロチャネルなどの追加などによって、液体を気化チャンバ340に向けて戻すように構成されてもよい。
【0078】
1つ以上の実装では、カートリッジ300は、マウスピース壁312がその近位端314と遠位端316との間に配置されたフランジを含むように構成されてもよい。例えば、図3および図4を参照すると、マウスピース310は、マウスピース壁312からマウスピース310の実質的に全体の周りに円周方向に延在するフランジ350を含む。いくつかの実装では、フランジ350がマウスピース壁310から延在する距離は、マウスピース310の全周にわたって実質的に均一とすることができる。他の実装(図示の実装など)では、フランジ350がマウスピース壁312から延在する距離は、マウスピース310の円周の周りの1つ以上の地点において変化してもよい。カートリッジ300全体またはマウスピース310は、長手方向軸線(L)、長手方向軸に垂直な第1の横軸線(T1)、および長手方向軸に垂直であり且つ第1の横軸に垂直な第2の横軸線(T2)に関して別々に画定されることができる。
【0079】
したがって、カートリッジ300全体および/またはマウスピース310は、長手方向軸線(L)に沿った全長、第1の横軸線(T1)に沿った全幅、および第2の長手方向軸線(T2)に沿った全深さに関して画定されてもよい。長さは、幅よりも大きくすることができ、幅は、深さより大きくすることができる。フランジ350がマウスピース壁312から離れるように延在する距離は、第1の横軸線(T1)に沿ってよりも第2の横軸線(T2)に沿って大きくすることができる。したがって、いくつかの実装では、第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離よりも大きくてもよい;第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離に実質的に等しくてもよい;または、第1の横軸線(T1)に沿ったマウスピース310を横切るフランジ350の対向する外縁間の総距離は、第2の横軸線(T2)に沿ったマウスピースを横切るフランジの対向する縁間の総距離よりも小さくてもよい。特定の実装では、第2の横軸線(T2)に沿って測定したときのマウスピース壁312とフランジ350の外縁との間の距離(d2)は、第1の横軸線(T1)に沿って測定したときのマウスピース壁とフランジの外縁との間の距離よりも大きくてもよい。前記距離は、特に、第1の横軸線(T1)および第2の横軸線(T2)のそれぞれのほぼ中間点において測定されるものであってもよい。
【0080】
様々な実装では、電気接点325は、マウスピース壁312に存在する場合、フランジ350とマウスピース310の遠位端316との間において長手方向に配置されることができる。さらに、いくつかの実装では、フランジ350は、内部上壁332と実質的に一直線とすることができる。したがって、フランジ350は、内部上壁332と実質的に平行であってもよく、および/または内部上壁と実質的に同じ水平面内にあってもよい。いくつかの実装では、フランジ350は、マウスピース310の長手方向軸線(L)に沿って気化チャンバ340の上方およびヒータ320の上方に配置されてもよい。
【0081】
様々な実装では、フランジ350は、制御装置200上の対応するリップと相互作用して、カートリッジ300と制御装置200との適切な接続を確実にすることができる。例えば、図2を参照すると、制御装置200は、その近位端208の開口部210が、第1の内側に突出するリップ221を有する凹部を含むように構成されてもよい。したがって、凹部は、装置100の長手方向軸線と実質的に平行なリム壁222を備えてもよい。リム壁222は、近位端208から短い距離だけ下方に延在してもよく、この距離は、カートリッジ300のフランジ350の厚さおよび/またはフランジに隣接して存在することができる、さらなる要素の厚さに実質的に対応してもよい。例えば、いくつかの実装では、下方に延在する凹部を形成するリム壁222は、約1mmから約8mm、約1mmから約6mm、または約1mmから約5mmの高さ(すなわち、内側に突出するリップ221の上面から第1の装置近位端208まで測定したとき)を有することができる。内側に突出するリップ221は、約1mmから約8mm、約1mmから約6mm、または約1mmから約5mmの幅(すなわち、リップがリム壁222から終端まで内側に延在する距離)を有することができる。いくつかの実装では、内側に突出するリップ221は、開口部210の全周にわたって略一定の幅を有することができる。他の実施形態では、内側に延在するリップ221は、不連続であってもよく、したがって、開口部210の周りに間隔を置いて配置された1つまたは複数の内側に延在するリップから形成されてもよい。
【0082】
様々な実装では、マウスピース310のフランジ350は、内側に突出するリップ221に接触するように、リム壁222によって形成された凹部内に少なくとも部分的に受け入れられるように構成されている。したがって、フランジ350の底面は、内側に突出するリップ221と実質的に接触することができ、フランジの外縁は、リム壁222に実質的に隣接することができる。
【0083】
いくつかの実装では、フランジ350および/または内側に突出するリップ221は、カートリッジ300を制御装置200と接続するように付勢するように構成されることができる。例えば、磁気接続が利用されることができる。図4に示すように、カートリッジ300は、第1のフランジ350の底面に隣接して配置された磁石352を含むことができる。様々な実装では、磁石352は、マウスピース310の円周の周りに実質的に完全に延在してもよく、または単一もしくは複数の個別の磁石として構成されるように不連続であってもよい。様々な実装では、磁石352は、マウスピース壁312に接着されてもよく、フランジ350に接着されてもよく、またはマウスピース壁312およびフランジ350の双方に接着されてもよい。内側に突出するリップ221は、磁石352が磁力によって引き付けられる金属または他の材料から形成されてもよい。さらなる実装では、磁石352は、制御装置200上に配置されてもよい。具体的には、磁石352は、内側に延在するリップ221に接着されてもよい。そのような実装では、フランジ350は、磁石352が磁力によって引き付けられる金属または他の材料から形成されてもよい。さらなる実装では、カートリッジ300および制御装置200に磁石が存在してもよい。したがって、カートリッジ300上のフランジ350の下面に隣接して存在する磁石は、制御装置200上の内側に突出するリップ221の上面に隣接して存在する磁石に磁力によって引き付けられることができる。マウスピース310上に磁石が存在する場合、カートリッジと装置とが係合したときにフランジの上面が装置の近位端208と実質的に同一平面になるように、磁石とフランジ350とを合わせた厚さは、制御装置200のリム壁222の高さと実質的に同一であることが好ましい。
【0084】
様々な実装では、エアロゾル送達装置100および/またはエアロゾル送達装置100の制御装置200は、装置外部接続要素(例えば、装置外部接続要素218)のそれぞれと電気的に接触するように構成された外部コネクタをさらに含んでもよい。外部コネクタは、例えば可変長のコードとすることができるユニオンによって相互接続された第1のコネクタ端部および第2のコネクタ端部を含むことができる。様々な実装では、第1のコネクタ端部は、制御装置との電気的および必要に応じて機械的接続のために構成されることができる。特に、第1のコネクタ端部は、制御装置200の遠位端206に存在するウェル内に受容されることができる挿入壁を含むことができる。外部コネクタは、装置外部接続要素218との充電および/または情報転送接続を行うように構成された挿入壁の内部に複数の電気ピンを含むことができる。いくつかの実装では、制御装置200は、制御装置外部接続要素218に隣接する機械的コネクタ(例えば、機械的コネクタ242)を含むことができる。いくつかの実装では、機械的コネクタ242は、磁石または磁石への磁気引力に適合した金属(または同様の要素)とすることができる。次いで、外部接続部の第1のコネクタ端部は、同様に、挿入壁と電気ピンとの間に配置されることができる機械的接続要素を含むことができる。様々な実装では、機械的接続要素は、磁石または磁石への磁気引力に適合した金属(または同様の要素)とすることができる。第2のコネクタ端部は、コンピュータまたは同様の電子装置に接続するように、または電源に接続するように構成されることができる。例えば、第2のコネクタ端部は、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続を有することができる。しかしながら、異なる接続が設けられてもよく、および/またはアダプタ(例えば、USB/ACアダプタ)が同様に含まれてもよい。例えば、一端にUSBコネクタを、反対端に電源ユニットコネクタを含むアダプタが、参照により本明細書に組み込まれるNovakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書に開示されている。
【0085】
本開示のエアロゾル送達装置に組み込むことができるさらに他の特徴、制御または構成要素は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Harrisらによる米国特許第5,967,148号明細書;Watkinsらによる米国特許第5,934,289明細書;Countsらによる米国特許第5,954,979号明細書;Fleischhauerらによる米国特許第6,040,560号明細書;Honによる米国特許第8,365,742号明細書;Fernandoらによる米国特許第8,402,976号明細書;Fernandoらによる米国特許出願公開第2010/0163063号明細書;Tuckerらによる米国特許出願公開第2013/0192623号明細書;Levenらによる米国特許出願公開第2013/0298905号明細書;Kimらによる米国特許出願公開第2013/0180553号明細書、Sebastianらによる米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Novakらによる米国特許出願公開第2014/0261495号明細書、およびDePianoらによる米国特許出願公開第2014/0261408号明細書に記載されている。
【0086】
様々な実装では、単一の制御装置(例えば、制御装置200)は、複数のカートリッジ(例えば、カートリッジ300)と交換可能に接続可能とすることができる。同様に、単一のカートリッジは、複数の制御装置と交換可能に接続可能とすることができる。本開示の様々な実装では、特定のカートリッジの液体組成物は、特有の特性を含むことができ、色は、その特有の特性と関連付けられることができる。図示の実装では、特有の特性は、香料である。例えば、一実装では、緑色は、カートリッジに収容される液体組成物に含まれるミント香料に関連付けられてもよい。別の実装では、赤色は、カートリッジに収容される液体組成物に含まれるリンゴ香料に関連付けられてもよい。いずれにせよ、本開示は、カートリッジの少なくとも1つの表示特徴部、または制御装置の少なくとも1つの表示特徴部、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの表示特徴部が、香料に関連する色の視覚的表示を生成することを提供する。
【0087】
例えば、図1から図4に示す実装では、カートリッジの表示特徴部は、カートリッジに収容される液体組成物に含まれる香料の視覚的表示を提供する。特に、図示の実装のカートリッジ300は、カートリッジ300に含まれる液体組成物324に含まれる香料に関連する色を含むインジケータバンド360(図3を参照)を含む。様々な実装では、カートリッジ300のインジケータバンド360のサイズ、形状、および/または位置は、カートリッジ300が制御装置200と結合されたときに、インジケータバンド360の少なくとも一部が制御装置200の表示窓240を通して視認可能であるように構成されることができることに留意されたい。いくつかの実装では、これは、インジケータバンド360自体を介して達成されることができる。しかしながら、図示の実装では、インジケータバンド360は、インジケータバンド360から上方に延在する突起362をさらに含む。様々な実装では、突起は、任意の構成を有してもよいが、図示の実装では、突起362は、図示の実装のカートリッジ300が制御装置200と結合され、細長い楕円形の表示窓240を通して視認された場合、突起362が(図1の例によって示されるように)表示窓240の底部において実質的に円形に見えるように半円形の構成を有する。図示の実装のインジケータバンド360はまた、カートリッジ300が制御装置200と結合されると、カートリッジ300に収容された液体組成物のレベル(例えば、少なくとも部分的に透明または半透明のタンク壁304を通して視認されたときに)もまた、表示窓234を通してインジケータバンド突起362の上方で視認可能であるように構成されている。
【0088】
いくつかの実装では、突起362は、カートリッジに含まれる液体組成物に含まれる香料に関連する形状および/または輪郭を含むことができることに留意されたい。したがって、突起362の形状または輪郭は、カートリッジに含まれる液体組成物に含まれる香料の視覚的表示を提供するためにカートリッジが制御装置と結合されたときに視認可能とすることができる。様々なそのような実装では、突起362の形状または輪郭は、香料に関連する色を含んでも含まなくてもよい。したがって、形状または輪郭が香料に関連する色を含まないそのような実装では、形状または輪郭のみが、カートリッジに収容される液体組成物に含まれる香料の視覚的表示を提供する。
【0089】
様々な実装では、特有の特性に関連する色の視覚的表示は、カートリッジが制御装置と結合されたときにユーザにとって視認可能とすることができる部分のみを含むサイズおよび形状のインジケータによって達成されることができるが、図示の実装では、図示の実装のインジケータバンドは、タンク302の遠位端308の全体を実質的に覆い、タンク302の遠位端308から突起362を含む実質的に水平な上縁までの距離だけ長手軸線方向(L)において上方に延在する。そのような構成は、例えば、カートリッジが制御装置と結合されていないときに、液体組成物の特有の特性に関連する色の明確な表示を提供するために有用とすることができる。いくつかの実装では、この距離は、タンク302の近位端306と遠位端308との間の距離の最大約25%を含むことができる。他の実装では、この距離は、タンク302の近位端306と遠位端308との間の距離の約25%~50%を含むことができる。他の実装では、この距離は、タンク302の近位端306と遠位端308との間の距離の約50%を含むことができる。また、さらに他の実装では、この距離は、タンク302の近位端306と遠位端308との間の距離の50%超を含むことができる。
【0090】
本開示の別の実装では、外側タンク壁自体が、カートリッジに収容された液体組成物の特有の特性の視覚的表示を提供するカートリッジの表示特徴部として機能してもよい。特に、いくつかの実装は、タンク壁304(またはその一部)がカートリッジ300に収容された液体組成物の特有の特性に関連する色を含むことができるため、インジケータバンドを含む必要はない。したがって、カートリッジ300が制御装置200に結合されると、液体組成物の特有の特性に関連する色を含むタンク壁304の少なくとも一部は、表示窓240を通して視認可能とすることができる。追加の実装では、外側タンク壁304は、少なくとも部分的に透明および/または半透明であってもよく、特有の特性に関連する色を有する着色された色合いを含んでもよい。このようにして、光は、着色された外側タンク壁304および表示窓240を通過することができ、したがって、特性に関連する色の視覚的表示を提供する。
【0091】
本開示の別の実装では、フランジまたはその一部は、カートリッジに収容された液体組成物の特有の特性の視覚的表示を提供するカートリッジの表示特徴部として機能することができる。特に、いくつかの実装では、カートリッジ300が制御装置200と結合されたときに視認可能であるフランジ350の部分(例えば、フランジの上面の少なくとも一部など)は、カートリッジ300に収容される液体組成物の特有の特性に関連する色を含むことができる。したがって、カートリッジ300が制御装置200に結合されると、フランジ350は、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する。さらに他の実装では、マウスピースまたはその一部は、カートリッジに収容された液体組成物の特有の特性の視覚的表示を提供するカートリッジの表示特徴部として機能してもよい。特に、いくつかの実装では、カートリッジ300が制御装置200と結合されたときに視認可能であるマウスピース310の一部(例えば、出口ポータル315の少なくとも一部および/または端面317の少なくとも一部など)は、特有の特性に関連する色を含んでもよい。例えば、図示の実装では、出口ポータル315および出口ポータル315を囲む端面317の一部は、カートリッジ300に収容される液体組成物に含まれる香料に関連する色を含んでもよい。したがって、様々な実装では、カートリッジ300が制御装置200に結合されると、マウスピース310は、液体組成物の特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供することができる。
【0092】
図5は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジ400の斜視図である。図に示すように、カートリッジ400は、近位端406および閉じた遠位端408を含む外側タンク壁404によって画定されるタンク402を含む。したがって、タンク402は、タンク壁404がタンクの周りに連続する側壁であり且つ遠位端408が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク402はまた、気化のための液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ400はまた、内部に画定された出口ポータル415を有する端面417を画定する近位端414と、タンク402の近位端406と係合する遠位端416とを含む外側マウスピース壁412によって画定されるマウスピース410を含む。
【0093】
様々な実装では、カートリッジ400は、同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300のものと同様のいくつかの構成要素(および同様の構成および構成要素の変形例)を含んでもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。上述した実装と同様に、図示の実装のタンク402に収容された液体組成物は、図示の実装では香料である特有の特性を含む。図示の実装では、カートリッジ400はまた、光源460も含む。いくつかの実装では、光源460は、例えば、少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含むことができる。図示の実装では、光源460は、香料に関連する色で照明するように構成され、カートリッジ400がその中に設置されたときに制御装置200の表示窓240を通して視認可能であるようにタンク壁404上に配置される。このようにして、カートリッジ400が制御装置200に結合されると、光源460は、カートリッジ400に収容される液体組成物に含まれる香料に関連する色で照明することができる。したがって、カートリッジ400が制御装置200に結合されると、光源460は、液体組成物の特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する。光源がカートリッジ内に配置されることができる様々な実装(カートリッジ400の光源460など)では、光源は、ヒータを電源に電気的に接続するために使用されるのと同じ電気接点(例えば、図3の電気接点325と同様の電気接点など)を介して、または独立した接点のいずれかを介して、電源(例えば、バッテリ216)に動作可能に接続されることができることに留意されたい。したがって、光源がヒータを電源に電気的に接続するために使用されるカートリッジの接点と接点を共有する実装では、光源は、ヒータと同じ方法で作動されることができる。光源が独立した接点を含む実装では、光源は、ヒータから独立して作動されてもよい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジを制御装置と結合すると、光源が作動されることができる。他の実装では、光源は、ユーザ要求を介して、および/または吸引に応答して作動されてもよい。
【0094】
図6は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジ500の斜視図である。図に示すように、カートリッジ500は、近位端506および閉じた遠位端508を含む外側タンク壁504によって画定されるタンク502を含む。したがって、タンク502は、タンク壁504がタンクの周りに連続する側壁であり、且つ遠位端508が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク502はまた、気化のための液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ500はまた、内部に画定された出口ポータル515を有する端面517を画定する近位端514と、タンク502の近位端506と係合する遠位端516とを含む外側マウスピース壁512によって画定されるマウスピース510を含む。
【0095】
様々な実装では、カートリッジ500は、同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300のものと同様のいくつかの構成要素(および構成および構成要素の変形例)を含んでもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。上述した実装と同様に、図示の実装のタンク502に収容された液体組成物は、図示の実装では香料である特有の特性を含む。図示の実装では、カートリッジ500はまた、光源560も含む。いくつかの実装では、光源560は、例えば、少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を含むことができる。図示の実装では、光源560は、香料に関連する色で照明するように構成されている。図示の実装のカートリッジ500はまた、2つの端部を含むライトガイド562を含み、カートリッジ500がその中に設置されたときに、制御装置200の表示窓240を通して視認可能であるように、第1の端部564は、光源560に近接して配置され、第2の端部566は、タンク壁504上に配置される。このようにして、カートリッジ500が制御装置200に結合されると、光560およびライトガイド562は、カートリッジ500に収容される液体組成物に含まれる香料に関連する色で照明するように構成されることができる。したがって、カートリッジ500が制御装置200に結合されると、光源560およびライトガイド562は(ライトガイド端部566を介して)、液体組成物に含まれる香料に関連する色の視覚的表示を提供する。図示の実装では、光源560およびライトガイド562は、カートリッジ500の中央に配置されているが、他の実装では、光源560および/またはライトガイド562は、カートリッジ500上の任意の位置に配置されてもよいことに留意されたい。光源からの光をユーザにとって視認可能である第2の位置に導くことに関連する例示的な構造および方法は、そのそれぞれが参照によりその全体が組み込まれる、Terryらによる米国特許第8,757,147号明細書、およびAmpoliniらによる米国特許第9,980,516号明細書に記載されている。
【0096】
いくつかの実装では、ライトガイドは、透明または着色アクリル材料などのプラスチック材料から作製された、中実または中空のライトチューブとして構成されることができる。他の実装では、ライトガイドは、ガラス光ファイバ材料またはプラスチック光ファイバ材料などの光ファイバ材料から構成されてもよい。他の実装は、ライトガイドを含む必要はない。例えば、いくつかの実装では、光源は、カートリッジ(例えば、カートリッジの遠位端に近接して)内に配置されることができ、光源は、液体組成物が照明するようにおよび/または液体組成物に含まれる香料に関連する色に着色されたカートリッジの側壁を通して光が視認可能であるように液体組成物を照明することができる。別の実装では、液体組成物自体は、液体組成物に含まれる香料に関連する色を含むことができ、したがって、照明された液体組成物は、香料に関連する色の視覚的表示を提供することができる。
【0097】
いくつかの実装では、カートリッジおよび制御装置の双方の特徴は、液体組成物の特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供することができる。例えば、図7は、本開示の別の実装にかかるエアロゾル送達装置の制御装置の部分断面図を示し、図8は、図7の制御装置によって受け入れられるように構成されたカートリッジを示している。様々な実装では、制御装置600は、上述した制御装置200と同様の構成を有することができ、いくつかの同様の構成要素(および同様の構成および構成要素の変形例)を含むことができる。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。そこに示されるように、制御装置600は、内側フレーム壁614によって画定されるカートリッジ受容チャンバ612を含む。制御装置600は、外側ハウジング602内に配置されたバッテリ616をさらに含み、外部接続要素618も含む。図示の実装では、外部接続要素618は、外側ハウジング602の遠位端606に配置されている。電気コネクタ620は、カートリッジ受容チャンバ612内に配置され、図示のように、内側フレーム壁614の側面に存在する。図7にも示すように、外側ハウジング602の近位端608は、内側フレーム壁614によって画定されたカートリッジ受容チャンバ612へのアクセスを提供する開口部610を含む。様々な実装では、制御装置600はまた、第1の光源630と、制御装置602の外壁604に画定され且つ光源630からの光が視認可能とすることができる少なくとも1つの開口部(図1の開口部232と同様の開口部など)とを含むことができる。いくつかの実装では、第1の光源630は、例えば、1つ以上の色の光を供給可能な少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えることができる。図7にも示すように、第1の光源630は、さらなる制御構成要素(例えば、マイクロコントローラおよび/またはメモリ構成要素)が含まれることができる制御構成要素634(例えばプリント回路基板(PCB)など)上に直接配置されてもよい。しかしながら、光源630は、代替的に任意の位置に配置されてもよく、したがって、いくつかの実装では、制御構成要素634上に配置されなくてもよいことが理解されよう。図7に示すように、制御装置600はまた、制御構成要素634上にセンサ636を含むことができる。制御装置600の外壁604はまた、カートリッジが制御装置600と係合されたときに、外側タンク壁の一部およびタンク内に存在する任意の液体組成物が視認可能とすることができる表示窓640を含むように構成されてもよい。図示の実装では、制御装置600はまた、いくつかの実装では、例えば、1つ以上の色の光を供給することができる少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えることができる第2の光源650を含む。上述したように、いくつかの実装では、光源は、1つの色で照明するように構成されてもよい。他の実装では、光源は、様々な異なる色で照明するように構成されてもよい。
【0098】
図8に示すように、カートリッジ700は、近位端706および閉じた遠位端708を含む外側タンク壁704によって画定されるタンク702を含む。したがって、タンク702は、タンク壁704がタンクの周りに連続する側壁であり且つ遠位端708が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク702はまた、気化のための液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ700はまた、内部に画定された出口ポータル715を有する端面717を画定する近位端714と、タンク702の近位端706と係合する遠位端716とを含む外側マウスピース壁712によって画定されるマウスピース710を含む。
【0099】
様々な実装では、カートリッジ700は、同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300のものと同様のいくつかの構成要素(および構成および構成要素の変形例)を含んでもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。上述した実装と同様に、図示の実装のタンク702に収容された液体組成物は、図示の実装では香料である特有の特性を含む。図示の実装のカートリッジ700はまた、2つの端部を画定するライトガイド762を含み、第1の端部764は、カートリッジタンク702の遠位端708に近接して配置され、第2の端部766は、カートリッジ700がその中に設置されたときに、制御装置600の表示窓640を通して視認可能であるようにタンク壁704上に配置される。図示の実装では、例えば、カートリッジ700が制御装置600に設置されると、ライトガイド762の第1の端部764は、制御装置600の第2の光源650に近接して配置されるように構成されている。
【0100】
このようにして、カートリッジ700が制御装置600に結合されると、制御装置の光源650は、ライトガイド762の第2の端部766がカートリッジ700に収容される液体組成物に含まれる香料に関連する色を表示するように発光し、したがってライトガイド762を照明するように構成されることができる。したがって、カートリッジ700が制御装置600に結合されると、光源650およびライトガイド端部762は、液体組成物に含まれる香料に関連する色の視覚的表示を提供する。図示の実装では、光源650およびライトガイド762は、それぞれ制御装置600およびカートリッジ700内の実質的に中央に配置されているが、他の実装では、光源650および/またはライトガイド762は、それぞれ制御装置600またはカートリッジ700内またはその上の任意の位置に配置されてもよいことに留意されたい。したがって、いくつかの実装(例えば、第2の光源650も制御構成要素634の上または近傍に配置されている場合)では、制御装置600はまた、カートリッジ700が制御装置600によって受け入れられたときに、光源650に近接して配置された第1の端部と、カートリッジライトガイド762の第1の端部764に隣接して配置された第2の端部とを含むライトガイドを含んでもよい。このようにして、光源650からの光は、カートリッジライトガイド762の第2の端部766において香料に関連する色を表示するために、制御装置のライトガイドおよびカートリッジのライトガイド762を透過することができる。いくつかの実装では、カートリッジの遠位端の少なくとも一部は、光源650からの光がライトガイド762を必要とせずにカートリッジタンク702に収容された液体組成物を透過することができるように、少なくとも部分的に透明および/または少なくとも部分的に半透明とすることができる。このようにして、液体組成物に含まれる香料に関連する色の照明は、液体組成物自体を介して表示窓640を通して視認可能とすることができる。
【0101】
他の実装では、香料に関連する色の視覚的表示を提供するための別個の光源(光源650など)が必要ではないことに留意されたい。むしろ、単一の光源(図7の光源630など)が複数の機能に使用されることができる。したがって、いくつかの実装は、ライトガイドを含まなくてもよいが、他の実装は、単一の光源からの光を導くために1つ以上のライトガイドを利用することができる。さらにまた、いくつかの実装では、ライトガイドの使用の有無にかかわらず、全ての光に基づく表示がカートリッジを通して行われることができるように、制御装置に別個の開口部(図1の開口部232など)が存在する必要はない。
【0102】
上記のいくつかの実装では、カートリッジの光源または制御装置の光源は、香料に関連する色で照明するように構成されているが、他の実装では、カートリッジの光源または制御装置の光源は、白色光を生成するように構成されてもよく、例えばカートリッジの着色タンク壁またはライトガイドなどの別の特徴は、2つの特徴が一体に香料に関連する色の視覚的表示を提供するように、香料に関連する色を含んでもよいことに留意されたい。
【0103】
様々な実装では、カートリッジに収容された液体組成物に含まれる香料に関連する色を供給する光源(カートリッジまたは制御装置に配置されているかどうかにかかわらず)は、様々な異なる時間および異なる期間に発光することができる。例えば、いくつかの実装では、光源は、カートリッジを制御装置と結合すると発光し、所定の期間だけ発光されたままとすることができる。他の実装では、光源は、例えば、ボタンを押すかまたは装置をタップすることなどによって、ユーザの要求に応答して発光することができる。他の実装では、光源は、例えば、装置を空中で振ることによって、または制御装置および/またはカートリッジ内に配置されたセンサ(例えば、加速度計)を使用して識別されることができる他の何らかの動きによってなど、何らかの動きベースの入力に応答して発光することができる。さらに他の実装では、光源は、装置上のパフ検出に応答して発光することができる。
【0104】
いくつかの実装では、制御装置は、結合されたカートリッジに収容される液体組成物に含まれる香料を判定し、カートリッジまたは制御装置の光源を発光する(例えば、その香料に関連する色でカートリッジまたは制御装置の光源を発光するなど)ように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装では、制御装置は、カートリッジから液体組成物に含まれる香料を示すデータを読み取るかまたは検知することができる。例えば、いくつかの実装では、制御装置は、カートリッジの抵抗または静電容量を測定するように構成されてもよく、異なる抵抗または静電容量値は、液体組成物に含まれる異なる香料に関連付けられる。様々な実装では、カートリッジまたは制御装置の光源は、次いで、香料に関連する適切な色で発光するように(または別の特徴が色の視覚的表示を助ける実装のための白色光を生成するように)制御されてもよい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジの構成要素(例えば、無線周波数識別(RFID)チップ)は、有線または無線手段によって制御装置の制御構成要素と通信するように適合されてもよい。RFIDタグを含むエアロゾル送達システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Lambらによる米国特許出願公開第2017/0020191号明細書に記載されている。さらに、それによって実行される制御構成要素および機能の様々な例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Ampoliniらによる米国特許出願公開第2014/0096782号明細書に記載されている。
【0105】
上述したように、本開示は、装置の1つ以上の特性の視覚的表示を提供するエアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジであって、視覚的表示は、カートリッジの少なくとも1つの特徴、または制御装置の少なくとも1つの特徴、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴によって提供される、エアロゾル送達装置およびエアロゾル送達装置用のカートリッジに関する。したがって、前述の例示的実装は、カートリッジに収容される液体組成物に含まれる香料の視覚的表示に関するが、他の例示的実装は、カートリッジの他の特性の視覚的表示を含んでもよい。例えば、いくつかの実装は、カートリッジに収容された液体組成物の他の特徴の視覚的表示を提供することができる(単独で、または液体組成物に含まれる香料の視覚的表示に加えて)。例えば、いくつかの実装では、カートリッジの少なくとも1つの特徴、または制御装置の少なくとも1つの特徴、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴は、液体組成物に含まれるニコチンの相対強度の視覚的表示を提供することができる。
【0106】
図9は、本開示の別の例示的実装にかかるカートリッジ800の斜視図である。図に示すように、カートリッジ800は、近位端806および閉じた遠位端808を含む外側タンク壁804によって画定されるタンク802を含む。したがって、タンク802は、タンク壁804がタンクの周りに連続する側壁であり、且つ遠位端808が底壁を画定することを特徴とすることができる。タンク802はまた、気化のための液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の様式で記載されるように構成されることができる。カートリッジ800はまた、内部に画定された出口ポータル815を有する端面817を画定する近位端814と、タンク802の近位端806と係合する遠位端816とを含む外側マウスピース壁812によって画定されるマウスピース810を含む。
【0107】
様々な実装では、カートリッジ800は、同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジ300のものと同様のいくつかの構成要素(および構成および構成要素の変形例)を含んでもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。図示の実装では、タンク802に収容された液体組成物は、図示の実装では特定の強度のニコチン成分である特有の特性を含む。様々な実装では、マウスピース壁812の一部は、ニコチン成分の相対強度に関連する色または色の陰影を含んでもよい。例えば、いくつかの実装では、カートリッジ800の3つの異なるバージョンは、例えば、低強度、中強度、および高強度などの3つの異なるニコチン強度を含む液体組成物を含むことができる。したがって、マウスピース壁812の色または色の陰影は、例えば、低ニコチン強度液体組成物に関連付けられたマウスピース壁812のグレーの明るい陰影、中ニコチン強度液体組成物に関連付けられたマウスピース壁812のグレーの中程度の陰影、および高ニコチン強度液体組成物に関連付けられたマウスピース壁のグレーの暗い陰影など、それぞれの異なるニコチン強度に関連付けられることができる。他の実装では、カートリッジの特性は異なっていてもよく、カートリッジ、制御装置、またはカートリッジおよび制御装置の双方の他の特徴は、上述したのと同様に、特性の視覚的表示を提供するように機能することができることに留意されたい。したがって、上述したように、本明細書で提供される例は、本開示を限定するように動作するべきではない。
【0108】
本明細書に記載されて図示された例は、「ポッドモッド(pod-mod)」設計を有する取り外し可能なカートリッジを有するエアロゾル送達装置を示しているが、本開示は、例えば、Newtonによる米国特許第8,499,766号明細書に記載された装置と同様のものなど、従来のタバコに類似するように構成されたサイズおよび形状を有する装置、ならびに、例えばR.J.Reynolds Vapor Companyによって製造された様々なVUSE(R)製品と同様の装置、Ciro(R)、Vibe(TM)、およびSolo(R)装置と同様の装置などの、タンクを含んでも含まなくてもよい装置を含むエアロゾル送達装置の任意の他の形態にも等しく適用可能であることに留意されたい。したがって、例えば、本開示の態様は、カートリッジが位置合わせされた端部間配置(例えば、螺合、スナップフィット、および/または磁気接続を介して)で制御本体と結合されているエアロゾル送達装置のカートリッジに収容された液体の特有の特性を示すために準用されてもよい。
【0109】
例えば、図10は、本開示の別の例示的実装にかかるエアロゾル送達装置の斜視図を示している。特に、図10は、制御装置1200および取り外し可能なカートリッジ1300を含むエアロゾル送達装置1000を示している。様々な実装では、カートリッジ1300は、螺合、スナップフィット、磁気、および/または他の同様の接続を介して制御装置1200と結合されるように構成されている。図示の実装では、カートリッジ1300は、外側タンク壁1304によって画定されるタンク1302を含む。図示の実装のカートリッジ1300はまた、その遠位端に配置されたアトマイザユニット1350を含む。いくつかの実装では、アトマイザユニット1350は、カートリッジ1300から分離可能とすることができる。図示の構成のタンク1302は、気化のための液体組成物(例えば、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物)を収容するように構成され、これは、本明細書で他の方法で説明されるように構成されることができる。例えば、図示の実装では、液体組成物は、特有の特性を含む。
【0110】
多くの態様では、カートリッジ1300および制御装置1200は、同様の構成を有してもよく、上述したカートリッジおよび制御装置といくつかの同様の構成要素(およびいくつかの同様の構成および構成要素の変形例)を含んでもよい。したがって、これらの構成および構成要素(ならびに構成および構成要素の変形例)の適切な説明が参照される。
【0111】
図示の実装では、エアロゾル送達装置1000は、光源1360を含む。様々な実装では、光源の位置は変化してもよい(例えば、いくつかの実装では、光源1360は、カートリッジ1300の上または内部(アトマイザ1350の上または内部を含む)、および/または制御装置1200の上または内部に配置されてもよい)が、図示の実装では、光源1360は、タンク1302の内側に配置されている。いくつかの実装では、光源1360は、例えば、少なくとも1つの発光ダイオード(LED)を備えることができる。図示の実装では、光源1360は、液体組成物の特有の特性に関連する色で発光するように構成されている。このようにして、カートリッジ1300が制御装置1200に結合されると、特有の特性に関連する色の視覚的表示がユーザに提供されることができる。他の実装では、外側タンク壁1304は、少なくとも部分的に透明および/または半透明であってもよく、特有の特性に関連する色を有する着色した色合いを含んでもよい。このようにして、光は、着色された外側タンク壁を通過することができ、したがって、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する。他の実装では、1つ以上のライトガイドが光源の視認性を容易にすることができることに留意されたい。このようにして、カートリッジ1300が制御装置1200に結合されると、1つ以上のライトガイドは、特有の特性に関連する色の視覚的表示の提供を容易にすることができる。
【0112】
本開示の多くの変更および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有することを本開示が関する当業者が思い付くであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定のためではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置であって、外壁を画定し且つ近位端および遠位端を有する外側ハウジングを含み、該制御装置の近位端がカートリッジ受容チャンバを画定し、該制御装置がバッテリおよび制御構成要素をさらに含む制御装置と、
カートリッジであって、マウスピースおよびタンクを含み、マウスピースが近位端および遠位端を有し、マウスピースの近位端がそれを貫通して画定された出口ポータルを有し、マウスピースの遠位端がタンクの近位端と係合するように構成され、タンクが閉鎖遠位端をさらに画定し、液体組成物であって、該液体組成物に含まれる香料および/または該液体組成物の含有物の強度を具備する特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成され、該カートリッジが、液体組成物を加熱するように構成されたヒータをさらに含むカートリッジと、
を備えるエアロゾル送達装置であって、
カートリッジが制御装置のカートリッジ受容チャンバと取り外し可能に結合されるように構成され、カートリッジが制御装置と結合されたとき、カートリッジの少なくとも1つの特徴部、または制御装置の少なくとも1つの特徴部、またはカートリッジおよび制御装置の双方の少なくとも1つの特徴部が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、エアロゾル送達装置。
【請求項2】
制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を含むインジケータバンドを含み、インジケータバンドの少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項3】
制御装置が表示窓を画定する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項4】
制御装置およびカートリッジが、それぞれ、表示窓の一部を画定する、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項5】
インジケータバンドが、該インジケータバンドから延在する突起を含み、突起が表示窓を通して視認可能である、請求項2に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項6】
制御装置が表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが、特有の特性に関連する色を含むタンク壁を画定し、タンク壁の少なくとも一部が表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項7】
制御装置が、表示窓の少なくとも一部を画定し、タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含み、タンク壁の少なくとも一部が、表示窓を通して視認可能であり、インジケータバンドの少なくとも一部もまた、表示窓を通して視認可能である、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項8】
制御装置が、複数の色を表示するように構成された少なくとも1つの光源を含み、色のうちの1つが、特有の特性に関連する色を含む、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項9】
制御装置が光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、制御装置の光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項10】
制御装置が、タンク壁を通る照明を容易にするように構成されたライトガイドをさらに含む、請求項9に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項11】
特有の特性に関連する視覚的表示が、制御本体内のカートリッジの存在の検出、制御本体内のカートリッジの種類の検出、パフの検出、ユーザ開始要求のいずれか1つまたは任意の組み合わせによってトリガされる、請求項1に記載のエアロゾル送達装置。
【請求項12】
マウスピースであって、近位端および遠位端を有し、該マウスピースの近位端が、貫通して画定された出口ポータルを有するマウスピースと、
近位端および閉じた遠位端を画定し、液体組成物であって、該液体組成物に含まれる香料および/または該液体組成物の含有物の強度を具備する特有の特性を含む液体組成物を収容するように構成されたタンクと、
液体組成物を加熱するように構成されたヒータと、
を備える、エアロゾル送達装置とともに取り外し可能に使用するためのカートリッジであって、
マウスピースの遠位端が、タンクの近位端と係合するように構成され、カートリッジがエアロゾル送達装置と結合されると、カートリッジの少なくとも1つの特徴部が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、カートリッジ。
【請求項13】
タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含む、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項14】
インジケータバンドが、インジケータバンドから延在する突起を含む、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
タンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定する、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項16】
タンクが、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であるタンク壁を画定し、タンクの遠位端が、特有の特性に関連する色を具備するインジケータバンドを含む、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項17】
突起が半円形を有する、請求項5に記載のエアロゾル送達装置または請求項14に記載のカートリッジ。
【請求項18】
タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上である、請求項6に記載のエアロゾル送達装置または請求項15に記載のカートリッジ。
【請求項19】
マウスピースが、その近位端と遠位端との間に配置されたフランジを画定し、カートリッジが制御装置と結合されたときにフランジが視認可能であり、フランジの少なくとも一部が、特有の特性に関連する色を具備する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項20】
カートリッジが少なくとも1つの光源を含み、カートリッジの光源が、特有の特性に関連する色を具備する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項21】
カートリッジが光源を含み、カートリッジのタンクが、特有の特性に関連する色を具備するタンク壁を画定し、タンク壁が、少なくとも部分的に透明または少なくとも部分的に半透明のうちの1つ以上であり、カートリッジの光源からの光が、カートリッジのタンク壁を通過するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項22】
マウスピースが外側マウスピース壁によって画定され、外側マウスピース壁が、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項23】
マウスピースの出口ポータルが、特有の特性に関連する色の視覚的表示を提供する、請求項1に記載のエアロゾル送達装置または請求項12に記載のカートリッジ。
【国際調査報告】