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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】通風冷却装置を備えた幼児用シート
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/74 20060101AFI20220105BHJP
   A47C 27/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
A47C7/74 C
A47C27/00 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021520171
(86)(22)【出願日】2019-05-24
(85)【翻訳文提出日】2021-04-07
(86)【国際出願番号】 KR2019006276
(87)【国際公開番号】W WO2020159010
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】20-2019-0000491
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521147581
【氏名又は名称】ソ,ポ ムン
【氏名又は名称原語表記】SEO, Bo Moon
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ポ ムン
【テーマコード(参考)】
3B084
3B096
【Fターム(参考)】
3B084JA05
3B084JG02
3B084JG06
3B096AC12
(57)【要約】
本発明は通風冷却装置を備えた幼児用シートに関し、複数の吸気口(101)と排気口(102)が形成された上板(10)と、上板(10)の下部に結合され、隔壁(201)によって内部空間が吸気空間(202)と排気空間(203)とに区画され、隔壁(201)に形成された所定大きさの通気部(201a)を通じて二つの空間が連通される下板(20)と、吸気空間(202)の内部に設置されて吸気口(101)の外部の空気を吸い込んで、排気空間(203)と連通される排気口(102)を通じて排出されるようにする送風ファン(30)と、送風ファン(30)に電源を供給する電源供給部(40)と、排気口(102)の下部に形成されて風の排出を案内する風ガイド(50)と、を含む。本発明によれば、体の部位に密着されるシート面に密着された赤んぼうの体の部位と体の部位に密着されるシート面との間の通風とそれによる冷却が送風ファンによって円滑に行われるようにすることにより、優れた快適感を提供し、携帯及び保管が容易であるという効果を奏する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の吸気口(101)と排気口(102)が形成された上板(10)と、
前記上板(10)の下部に結合され、隔壁(201)によって内部空間が吸気空間(202)と排気空間(203)とに区画され、前記隔壁(201)に形成された所定大きさの通気部(201a)を通じて二つの空間が連通される下板(20)と、
前記吸気空間(202)の内部に設置されて前記吸気口(101)外部の空気を吸い込んで排気空間(203)と連通される前記排気口(102)を通じて排出されるようにする送風ファン(30)と、
前記送風ファン(30)に電源を供給する電源供給部(40)と、
前記排気口(102)の下部に形成されて風の排出を案内する風ガイド(50)と、を含む通風冷却装置を備えた幼児用シート。
【請求項2】
前記風ガイド(50)は前記送風ファン(30)に隣接するように所定間隔で複数形成され、底面が前記下板(20)の底面と離隔されるように形成された第1風ガイド(50a)と、
前記第1風ガイド(50a)よりも送風ファン(30)とより離隔されるように所定間隔で複数形成され、平面上で第1風ガイド(50a)とジグザグに位置し、第1風ガイド(50a)よりも大きく形成されて、底面が前記下板(20)の底面に密着されるように形成された第2風ガイド(50b)と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の通風冷却装置を備えた幼児用シート。
【請求項3】
前記風ガイド(50)は、
三角形横断面を有する柱状に形成されて、一側面に前記排気口(102)とつながる傾斜誘導面(501)が形成され、前記傾斜誘導面(501)は内向に凹まれた形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の通風冷却装置を備えた幼児用シート。
【請求項4】
前記風ガイド(50)は、他側面に外向に向かって凸出した渦流防止面(502)が対象となるようにさらに備えられることを特徴とする請求項3に記載の通風冷却装置を備えた幼児用シート。
【請求項5】
前記上板(10)の一側には上面に加えられる圧力を感知して前記電源供給部(40)に電源の供給を制御するための信号を提供する圧力センサー(601)がさらに備えられることを特徴とする請求項1に記載の通風冷却装置を備えた幼児用シート。
【請求項6】
前記上板(10)の一側には、
周辺温度を測定する温度センサー(602)と、
周辺湿度を測定する湿度センサー(603)と、
前記温度センサー(602)で提供された温度測定値と、前記湿度センサー(603)で測定された湿度測定値をモバイル端末機(70)に伝送し、モバイル端末機(70)の制御信号を受信して送風ファン(30)を制御する制御モジュール(604)と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通風冷却装置を備えた幼児用シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通風冷却装置を備えた幼児用シートに関し、より詳しくは、内部に送風ファンを備えて赤んぼうの体の部位と体の部位に密着されるシート面との間の通風とそれによる冷却が送風ファンによって円滑に行われるようにすることによって、優れた快適感を提供し、簡単に携帯及び保管が可能な通風冷却装置を備えた幼児用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
経済が発展し、技術が発展するにつれて、幼児用品に対する需要もますます多様化されている。その中でも幼児用シートはベビーカーの内部の椅子などに安着するか設置して赤んぼうがベビーカーや椅子などで横になったり座った時、心地良さを提供するために用いられる。
【0003】
しかしながら、従来の幼児用シートは大部分内部にクッション材が充填された所定の厚さの織物製品で製造されるので、心地良さを提供する以外には他の機能はないという欠点がある。
【0004】
また、一部製品は製品の織物素材が悪くて通風性が劣り、そのため、ちょっとだけ横になったり座っていても肌の温度が高くなり、汗をかいて不快感を誘発するだけでなく、流れる汗が速かに乾燥されなくて汗疹や各種皮膚病を誘発するという欠点がある。
【0005】
このような欠点を解消するために、六角形断面を有する複数の通風孔を連結面に接するように連続的に上下に貫通するように形成して全体的にハニカム構造を成すようにして通気性に優れた通風座布団が開示されたことがある。
【0006】
しかしながら、従来の通風座布団は通風孔が垂直に形成され、通気部が上下面のみに形成されることにより、通風座布団を椅子の着座部におき、通風座布団の上面に赤んぼうが座れば通風孔の上下通気部が塞がれながら通風が円滑に行われないという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような従来の欠点を解決するために、本発明は内部に送風ファンを備えて赤んぼうの体の部位と体の部位に密着されるシート面との間の通風とそれによる冷却が送風ファンによって円滑に行われるようにした通風冷却装置を備えた幼児用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述したような目的を達するために、本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートは、複数の吸気口101と排気口102が形成された上板10と、前記上板10の下部に結合され、隔壁201によって内部空間が吸気空間202と排気空間203とに区画され、前記隔壁201に形成された所定の大きさの通気部201aを通じて二つの空間が連通される下板20と、前記吸気空間202の内部に設置されて前記吸気口101の外部の空気を吸い込んで排気空間203と連通される前記排気口102を通じて排出されるようにする送風ファン30と、前記送風ファン30に電源を供給する電源供給部40と、前記排気口102の下部に形成されて風の排出を案内する風ガイド50と、を含む。
【0009】
前記下板20に形成された吸気空間202と排気空間203の面積は4:6の比率で形成されることを特徴とする。
【0010】
前記風ガイド50は前記送風ファン30に隣接するように所定間隔で複数形成され、底面が前記下板20の底面と離隔されるように形成された第1風ガイド50aと、前記第1風ガイド50aよりも送風ファン30とより離隔されるように所定間隔で複数が形成され、平面上で第1風ガイド50aとジグザグに位置し、第1風ガイド50aよりも大きく形成されて、底面が前記下板20の底面に密着されるように形成された第2風ガイド50bと、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記風ガイド50は三角形の横断面を有する柱状に形成され、一側面に前記排気口102とつながる傾斜誘導面501が形成され、前記傾斜誘導面501は内側に向かって凹んだ形状に形成されることを特徴とする。
【0012】
前記風ガイド50は、他側面に外向に向かって凸出した渦流防止面502が対象となるようにさらに備えられることを特徴とする。
【0013】
前記上板10の一側には上面に加えられる圧力を感知して前記電源供給部40に電源の供給を制御するための信号を提供する圧力センサー601をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
前記上板10の一側には、周辺温度を測定する温度センサー602と、周辺湿度を測定する湿度センサー603と、前記温度センサー602で提供された温度測定値と、前記湿度センサー603で測定された湿度測定値をモバイル端末機70に送り、モバイル端末機70の制御信号を受信して送風ファン30を制御する制御モジュール604と、をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、赤んぼうの体の部位と体の部位に密着されるシート面との間の通風とそれによる冷却が送風ファンによって円滑に行われるようにすることによって、赤んぼうの体の部位に汗をかくことを抑制して優れた快適感を提供するとともに汗による汗疹や各種肌疾患の発生を予防するという効果を奏する。
【0016】
また、上板に形成された複数の排気口を通じて均一に空気が排出されながら空気が循環されるようにすることによって、体の局所部位に及ぶ風量の偏差を最小化して通風及び冷却効果がある一部分に偏重されることを防止するという効果を奏する。
【0017】
また、携帯用バッテリーを送風ファンの電源として用いることができることにより携帯及び保管が容易であるという効果を奏する。
【0018】
また、内部空間を吸気空間と排気空間とに分割して形成し、吸気空間に適切に配置された送風ファンを通じて空気の循環がより円滑に行われるだけでなく、送風ファンの効率性を向上させることによって、電力の消耗と騷音を同時に減小することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による斜視図。
図2】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による分解斜視図。
図3】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による下板斜視図。
図4】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による平面図。
図5】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による側面断面図。
図6】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による風ガイドの平面上配置を示した例示図。
図7】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による使用状態図。
図8】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートのまた他の実施例による斜視図。
図9】本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートのまた他の実施例による使用状態図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の施行例に対して本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかしながら、本発明に関する説明は構造的または機能的に説明するための実施例に過ぎないので、本発明の権利範囲は本文に説明された実施例よって制限されることに解釈されてはならない。即ち、実施例は多様な変更が可能で様々な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は技術的思想を実現することができる均等物を含むことと理解すべきである。また、本発明で提示された目的または効果は特定実施例がこれを全部含まなければならないとかこのような効果のみを含まなければならないという意味ではないので、本発明の権利範囲はそれによって制限されることと理解されてはならない。
【0021】
本発明で敍述される用語の意味は次のように理解されるべきである。
【0022】
「第1」、「第2」などの用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、これらの用語によって権利範囲が限定されるのではない。例えば、第1構成要素は第2構成要素として命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素に命名され得る。ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接連結されることもできるが、中間に他の構成要素が存在することもできることと理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解すべきである。一方、構成要素の間の関係を説明する他の表現、即ち「~間に」と「すぐ~間に」または「~に隣接する」と「~に直接隣接する」なども同様に解釈されるべきである。
【0023】
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含むことと理解されるべきであり、「含む」又は「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0024】
ここで用いられる全ての用語は異なるように定義されない限り、本発明が属する分野において通常の知識を有する者によって共通的に理解されることと同一の意味を有する。一般的に使用される予め定義されている用語は関連技術の文脈上有する意味と一致することと解釈すべきであり、本発明で明示的に定義されない限り、理想的であるか、または過度に形式的な意味に解釈されてはならない。
【0025】
図1は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による斜視図であり、図2は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による分解斜視図であり、図3は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による下板斜視図であり、図4は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による平面図であり、図5は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による側面断面図であり、図6は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による風ガイドの平面上配置を示した例示図であり、図7は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの一実施例による使用状態図である。
【0026】
図1図7を参照して説明する。
【0027】
本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートは、上板10、下板20、送風ファン30、電源供給部40、風ガイド50を含む。
【0028】
前記上板10は上側に位置する壁体に複数の吸気口101と排気口102が形成される。
【0029】
即ち、平面上で見る時、上板10を前後に区画して前方には複数の吸気口101が所定間隔で複数形成され、後方には複数の排気口102が所定間隔で形成される。
【0030】
前記吸気口101と排気口102は複数が横方向及び縦方向に所定間隔で形成され、その平面形状や大きさは限定されないことを予め明らかにしておく。
【0031】
一方、上板10の上面にはメッシュ原緞103を付着して形成することが好ましい。
【0032】
前記メッシュ原緞103は吸気口101と排気口102を通じた空気の疎通は円滑でありながら吸気口101及び排気口102に各種異物が流入されることを防止する。
【0033】
前記下板20は上板10の下部に結合され、隔壁201によって内部空間が吸気空間202と排気空間203とに区画され、隔壁201に形成された所定の大きさの通気部201aを通じて二つの空間が連結される。
【0034】
即ち、吸気空間202は上板10に形成された吸気口101と連通され、排気空間203は上板10に形成された排気口102と連通される。
【0035】
従って、吸気口101を通じて流入された外部空気は下板20の吸気空間202に流入された後、隔壁201の通気部201aを通じて下板20の排気空間203に移動して、排気空間203と連通される排気口102を通じて外部に最終的に排出される。
【0036】
この時、下板20に形成された吸気空間202と排気空間203の面積は4:6の比率で形成することにより、送風ファン30によって吸気空間202の空気が排気空間203に排出される時、送風ファン30が担当する面積が減って送風ファン30の設置数や容量及び送風ファン30の稼動のための電力消耗量を減らすことができるだけでなく、送風ファン30の稼動による騷音を最小化することができるようになる。
【0037】
前記送風ファン30は吸気空間202の内部に設置され、空気吸入部が上板10の吸気口101と直結されるようになり、空気排出部は隔壁201に形成された通気部201aと一列に位置するように設置する。
【0038】
従って、送風ファン30によって強制的に吸入された吸気口101の外部空気は吸気空間202に排出され、隔壁201の通気部201aを通じて下板20の排気空間203に移動して、排気空間203と連通される排気口102を通じて外部に最終的に排出される。
【0039】
この時、送風ファン30の吐出圧力によって排気口102を通じた空気の排出が速かに行われる。
【0040】
前記送風ファン30は吸気空間202の内部に位置するように設置され、上板10の底面や下板20の底面の中の何れの位置にも設置可能であることを予め明らかにしておく。
【0041】
前記電源供給部40は送風ファン30に電源を供給するために外装型携帯用バッテリーと電源供給ケーブルで連結されるか、内臓型バッテリーが一体に構成されて送風ファン30に電源を供給する。
【0042】
前記電源供給部40は送風ファン30が設置される上板10または下板20一側で送風ファン30と隣接するように設置することが好ましい。
【0043】
従って、最終製品の仕様や大きさなどによってバッテリーを外装型または内臓型に構成して携帯性と便宜性を向上させることができる。
【0044】
前記風ガイド50は前記排気口102の下部に形成されて送風ファン30によって吸気空間202から排気空間203に排出された空気が排気口102を通じて最終的に排出される時に、迅速な排出が可能に空気排出を案内する。
【0045】
前記風ガイド50は第1風ガイド50a及び第2風ガイド50bを含む。
【0046】
前記第1風ガイド50aは送風ファン30に隣接するように所定間隔で複数形成され、底面が下板20の底面と離隔されるように形成されることにより、第1風ガイド50aの底面と下板20の底面との間の空間にも風の疎通が行われることができるようになる。
【0047】
前記第2風ガイド50bは第1風ガイド50aより送風ファン30とより離隔されるように所定間隔で複数形成され、平面上第1風ガイド50aとジグザグに位置する。
【0048】
従って、吸気空間202から排気空間203に移動した空気が送風ファン30と隣接した第1風ガイド50aと先に会いながら第1風ガイド50aとつながる排気口102を通じて1次的に外部に排出され、第1風ガイド50aの間を通過した空気は平面上第1風ガイド50aとジグザグに位置する第2風ガイド50bによって第2風ガイド50bとつながる排気口102を通じて2次的に外部に排出されることによって排気空間203と連通される複数の排気口102を通じて空気が均一に排出される。
【0049】
同時に、第2風ガイド50bは第1風ガイド50aよりも大きく形成されて底面が下板20の底面に密着されるように形成されることによって第1風ガイド50aの間を通過した空気が第2風ガイド50bと会う時により広い表面積を有する第2風ガイド50bと会いながら第2風ガイド50bとつながった排気口102を通じてより効果的に排出される。
【0050】
即ち、第2風ガイド50bは第1風ガイド50aに比べて送風ファン30とより遠く離れているので、吸気空間202から排気空間203に空気が移動する時、第2風ガイド50bまで到逹する空気の圧力は弱くなるが、第2風ガイド50bが第1風ガイド50aよりさらに広い表面積に有することで排気口102に空気の排出を誘導する時により円滑な排出誘導が可能になるのである。
【0051】
一方、前記風ガイド50は、三角形の横断面を有する柱状に形成されて一側面に排気口102とつながる傾斜誘導面501が形成される。
【0052】
即ち、風ガイド50は、側面で見る時、下部の横幅が広く、上部の縦幅が狭くなるように一側に傾斜誘導面501が形成されることによって、吸気空間202から風ガイド50の方に移動した空気が傾斜誘導面501に沿って風ガイド50の上部に位置する排気口102に速かに排出される。
【0053】
この時、傾斜誘導面501は内側に向かって凹んだ形状に形成されることによって、排出空間に流入されて排気口102を通じて排出される空気が風ガイド50によって誘導されて排気口102に排出される時、より速やかに排出されることができるようになる。
【0054】
また、三角形横断面を有する柱状に形成されて、一側面に傾斜誘導面501が形成された風ガイド50の他の二つの側面は外向に向かって凸出した渦流防止面502が対象となるように形成されることによって、風ガイド50を通過する空気が渦流防止面502を経過する時、渦流防止面502の周辺で渦流が発生することが防止されて空気の流れと排気口102を通じた空気排出がより円滑になる。
【0055】
図8は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートのまた他の実施例による斜視図である。
【0056】
図8を参照して説明する。
【0057】
前記上板10一側には上面に加えられる圧力を感知して前記電源供給部40に電源の供給を制御するための信号を提供する圧力センサー601をさらに備えることができる。
【0058】
即ち、上板10に赤んぼうの体の部位が密着された時、赤んぼうの体重によって加えられる圧力を感知して、赤んぼうの体の部位が密着された時のみ電源供給部40による送風ファン30への電源供給が行われるように自動的に制御することによって効率的な電力の使用が可能になる。
【0059】
また、上板10一側には温度センサー602、湿度センサー603、制御モジュール604をさらに備えることができる。
【0060】
前記温度センサー602は上板10の一側に設置されて上板10の周辺、特に上板10に密着された赤んぼうの体の部位と接した地点の温度を測定する。
【0061】
前記湿度センサー603は上板10の一側に設置されて上板10の周辺、特に上板10に密着された赤んぼうの体の部位と接した地点の湿度を測定する。
【0062】
前記制御モジュール604は前記温度センサー602で提供された温度測定値と、前記湿度センサー603で測定された湿度測定値を専用アプリケーションが設置されたモバイル端末機70で無線送信し、モバイル端末機70の制御信号を受信して送風ファン30を制御する。
【0063】
制御モジュール604はモバイル端末機70と無線通信のために無線通信モジュールを備えることが好ましい。
【0064】
無線通信モジュールはWi-Fiやブルートゥース(登録商標)など周知の近距離無線通信またはパーソナル・エリア・ネットワーク(PAN、Personal Area Network)であってもよく、ブルートゥース(Bluetooth)、ZigBee、超広帯域(UWB、Ultra Wide Band)などを利用してIoTに連動及びモバイル端末機70とデータを交換する。
【0065】
前記モバイル端末機70は無線リンクを通じてデータ交換が可能な機器で、これは包括的な概念の携帯器機である。即ち、PDA(Personal Digital Assistant)、GSM(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(登録商標)(Wide band CDMA)フォン、CDMA-2000フォン、MBS(Mobile Broad and System)フォン、PMP(Portable Multimedia Player)、ハンドヘルドコンピュータ(Handheld Computer)のようにマルチメディアフォン及びマルチメディアプレーヤーなどを含むことができる。ここで、MBSフォンは現在論議されている第4世代システムで使われる携帯電話であってもよく、保護者が所持することが好ましい。
【0066】
制御モジュール604で温度測定値と、湿度測定値を受信したモバイル端末機70は専用アプリケーションを通じて上板10周辺の温度及び湿度がリアルタイムに表示される。
【0067】
この時、専用アプリケーションは予め保存された適正温度及び湿度と、制御モジュール604で提供されてリアルタイムに表示される温度及び湿度を比較して表示することによって保護者は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートの上板10の周辺温度と湿度が適正であるか否かを確認することができるようになる。
【0068】
また、上板10の周辺温度と湿度が適切でない場合には、専用アプリケーションを通じて送風ファン30を1段、2段、3段または睡眠モード、普通モード、強力モードなどの多段階に風の速度を制御することができるようにすることによって、モバイル端末機70から制御モジュール604に制御信号が送信され、その制御信号によって送風ファン30の回転速度が制御されることによって上板10の周辺温度と湿度を調節することができるようになる。
【0069】
図9は本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートのまた他の実施例による使用状態図である。
【0070】
図9を参照して説明する。
【0071】
説明に先だち、図1図8を参照した説明で本発明の通風冷却装置を備えた幼児用シートは座布団形態で示したが、これに制限されず、図9のように、座布団用シートと背もたれ用シート兼用を使用可能である。
【0072】
また、座布団用シートと背もたれ用シートが一緒に備えられ、所定角度に角度の調節が可能な形態でも構成することができることを予め明らかにしておく。
【0073】
以上、本発明の実施例は上述した装置及び/または運用方法のみによって具現されるのではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するためのプログラム、そのプログラムが記録された記録媒体などを通じて具現されることもでき、このような具現は前述した実施例の記載から本発明が属する技術分野における技術者であれば容易に具現することができる。以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるのではなく、特許請求範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものとする。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】