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特表2022-504807積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ及び卵包装カートン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ及び卵包装カートン
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/32 20060101AFI20220105BHJP
【FI】
B65D85/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021520194
(86)(22)【出願日】2019-09-13
(85)【翻訳文提出日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 MY2019000037
(87)【国際公開番号】W WO2020076149
(87)【国際公開日】2020-04-16
(31)【優先権主張番号】PI2018001716
(32)【優先日】2018-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】MY
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521146942
【氏名又は名称】ヤン チャン クォン
【氏名又は名称原語表記】YANG, Chang Kwong
【住所又は居所原語表記】NO. 2, JALAN PENGGAWA 22/2, BANDAR MAHKOTA, CHERAS, SEKSYEN 2, 43200, CHERAS, SELANGOR, MALAYSIA
(71)【出願人】
【識別番号】521146953
【氏名又は名称】ワン チー-シュン
【氏名又は名称原語表記】WANG, Chih-Shun
【住所又は居所原語表記】NO.36, PINGDENG, 7TH STREET, SHALU DISTRICT, TAICHUNG CITY 433, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】110002295
【氏名又は名称】特許業務法人森脇特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チャン クォン
(72)【発明者】
【氏名】ワン チー-シュン
【テーマコード(参考)】
3E096
【Fターム(参考)】
3E096AA03
3E096AA06
3E096BB09
3E096EA02
3E096FA28
3E096GA04
3E096GA05
(57)【要約】
【課題】積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)及び卵包装カートン(802)に関する。より詳細には、本発明は卵包装カートンを積み重ねてパレタイズできる卵パッケージ、すなわちパレット上でパッケージの上に別のパッケージを積み重ねることができる卵パッケージに関するものであり、別の場所への移動が容易である。
【解決手段】改良された卵包装カートン構造の利点の1つは、安定した配置で積み重ねる一方で、卵を更に保護することであり、積み重ねられた多数のカートンを物理的にパレット上で移動させるときに、充填されたカートンがパレットから落下したり、積み重ねられた位置から脱落したり、もしくは卵に損傷を引き起こすような移動や崩壊の危険なく輸送できるようにすることである。改良された卵包装カートンの他の利点は、空気空間および隙間を介して、卵包装カートン中全体に空気を通すことにより換気を行い、卵の鮮度を長期間保持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)であって、前記卵トレイは、
少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(102)を備え、複数の前記卵受入区画(102)は少なくとも2列で平行に配置され、前記卵受入区画(102)は、それぞれが上部(106)を有する複数の柱(104)を有し、
卵を支え、卵の楕円表面に形状が近い連続した略楕円の表面を有する卵支持面(202)を備え、
前記連続した略楕円の表面は、連続した円形域と、前記連続した円形域からフレア面へと下向きに伸長する複数の下方舌部とを有し、前記連続した円形域と前記下方舌部は、いずれも前記卵受入区画内に形成され、
前記連続した略楕円の表面はまた、前記連続した円形域から上向きに、前記柱(104)の傾斜側壁に沿って、前記卵受入区画(102)から伸長する複数の上方舌部を有し、
各前記卵受入区画(102)の中を空気が通るように、各前記柱(604)には複数の傾斜側壁(602)が設けられ、各前記卵受入区画(102)間には複数の溝(606)が設けられ、
上方にある同じ型の卵トレイ(100)を受けるために前記柱(104)の前記上部(106)に位置する受入手段(108)と、積み重ね可能な配置にある前記卵トレイ(100)の移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイ(100)の前記受入手段(108)に係合させるための、前記卵受入区画(102)の底部からの突起手段(1018)とを備えることを特徴とする、卵トレイ。
【請求項2】
前記積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の底の縁部に、複数のくぼみ(306)が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の卵トレイ。
【請求項3】
前記卵受入区画(102)と前記柱(104)とは、規則的に直交するパターンで配置され、
各前記卵受入区画(102)の下側は、前記積み重ね可能な熱可塑性卵トレイ(100)の安定性及び安全性を最大にし、各前記積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)内で破損する卵を低減させるために提供されることを特徴とする、請求項1記載の卵トレイ。
【請求項4】
積み重ね可能な位置にあるとき、使用者の指を前記卵トレイ(100)から移動させるための十分な空間を確保するために、前記積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の縁部両側には複数の指スロット(402)が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の卵トレイ。
【請求項5】
収容されている卵と前記卵受入区画(102)の底部との間に隙間として空気空間が設けられており、
前記空気空間は、換気を行い卵の鮮度保持期間を延長するための前記空気空間および前記隙間を介して、前記積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)中に空気を通すために設けられていることを特徴とする、請求項1記載の卵トレイ。
【請求項6】
積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートン(802)であって、前記卵包装カートン(802)は、蓋と卵トレイとを備え、
前記蓋は、蓋面(704)と、前記蓋面(704)から下向きに伸長する複数の円錐形要素(702)と、周囲を囲み前記蓋面(704)から下向きに伸長する縁(706)とを有し、
前記卵トレイは、
少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(810)を備え、複数の前記区画(810)は少なくとも2列で平行に配置され、各前記卵受入区画(810)は、それぞれが上部(814)を有する複数の柱(812)を有し、
卵を支え、卵の楕円表面に形状が近い連続した略楕円の表面を有する卵支持面を備え、
前記連続した略楕円の表面は、連続した円形域と、前記連続した円形域からフレア面へと下向きに伸長する複数の下方舌部とを有し、前記連続した円形域と前記下方舌部とは前記卵受入区画(810)内に形成され、
前記連続した略楕円の表面はまた、前記連続した円形域から上向きに、前記柱(812)の側壁に沿って、前記卵受入区画(810)から伸長する複数の上方舌部を有し、
各前記卵受入区画(810)の中を空気が通るように、各前記柱(812)には複数の傾斜側壁(816)が設けられ、各前記卵受入区画(810)間には複数の溝(818)が設けられ、
上方にある同じ型の蓋を受けるために前記柱(812)の前記上部に位置する受入手段(1016)と、積み重ね可能な配置にある前記卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの蓋の前記受入手段(1016)に係合させるための、前記卵受入区画(810)の底部からの突起手段(1018)とを備え、
前記蓋面(704)から下向きに伸長する前記円錐形要素(702)は、空気空間(1022)が各前記卵受入区画(810)において、前記蓋と前記卵トレイとの間に確保されるような所定方向で、前記卵トレイの前記柱(812)に位置を合わせ、配置されることを特徴とする、卵包装カートン。
【請求項7】
前記トレイ包装カートン(802)を約90度回転させ、前記卵包装カートン(802)の前記トレイを別のトレイ包装カートン(802)の上に、そして下にある前記別のトレイ包装カートン(802)内で部分的に入れ子になるよう配置することによって、前記卵トレイは、下にある他の卵包装カートン(802)の蓋にある前記要素と前記要素(702)と間に置かれることを特徴とする、請求項6記載の卵包装カートン。
【請求項8】
前記蓋は、一端で前記卵トレイにヒンジ結合されており、
係止機構が、別の端部において前記蓋と前記卵トレイとの間に設けられることを特徴とする請求項6に記載の卵包装カートン。
【請求項9】
前記係止機構(1108、1110)は、前記蓋の少なくとも1つの縁部から伸長する少なくとも1つの保持突起を、前記卵トレイの対応する面の少なくとも1つの開口部を用いて係止係合させるために備えることを特徴とする請求項8に記載の卵包装カートン。
【請求項10】
製品情報(904)を表示するために、ヒンジ及び前記係止機構(1108、1110)のない対向する2つの側面が前記蓋に設けられることを特徴とする請求項8に記載の卵包装カートン。
【請求項11】
収容されている卵と前記卵受入区画(802)の底部との間に隙間として空気空間(1022)が設けられており、
前記空気空間(1022)は、換気を行い卵の鮮度保持期間を延長するための前記空気空間(1022)および前記隙間を介して、前記積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)中に空気を通すために設けられていることを特徴とする、請求項6記載の卵包装カートン。
【請求項12】
複数の熱可塑性卵包装カートンを積み重ねて配置する方法であって、前記卵包装カートンはそれぞれ、蓋と卵トレイとを有し、
前記蓋は、蓋面(704)と、前記蓋面(704)から下向きに伸長する複数の円錐形要素(702)と、周囲を囲み前記蓋面(704)から下向きに伸長する縁(706)とを有し、
前記卵トレイは、少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(810)を備え、複数の前記区画(810)は少なくとも2列で平行に配置され、
各前記卵受入区画(810)は、それぞれが上部(814)を有する複数の柱(812)を有し、
各前記卵受入区画(810)の中を空気が通るように、各前記柱には複数の傾斜側壁(816)が設けられ、各前記卵受入区画(810)間には複数の溝(818)が設けられ、
上方にある同じ型の蓋を受けるために前記柱の前記上部に位置する受入手段(1016)と、積み重ね可能な配置にある前記卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの蓋の前記受入手段(1016)に係合させるための、前記卵受入区画(810)の底部からの突起手段(1018)とを備え、
前記方法は、
第1の卵包装カートン及び第2の卵包装カートンを提供する第1ステップと、
前記第1の卵包装カートンを前記第2の卵包装カートンの上に、そして第2の卵包装カートン内で部分的に入れ子に配置する第2ステップを含み、前記第1の卵包装カートンの前記トレイの前記卵受入区画(810)は、前記第2の卵包装カートンの前記蓋の前記円錐形要素と前記円錐形要素(702)との間に置かれ、
前記卵包装カートンを積み重ねて配置する前記第2ステップを繰り返すステップを含むことを特徴とする、方法。
【請求項13】
前記蓋は、一端で前記卵トレイにヒンジ結合されており、
係止機構(1108、1110)が、別の端部において前記蓋と前記卵トレイとの間に設けられ、
前記係止機構(1108、1110)は、前記蓋の少なくとも1つの縁部から伸長する少なくとも1つの保持突起を、前記卵トレイの対応する面の少なくとも1つの開口部を用いて係止係合させるために備えることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ及び卵包装カートンに関する。より詳細には、本発明は卵包装カートンを積み重ねてパレタイズできる卵パッケージ、すなわちパレット上でパッケージの上に別のパッケージを積み重ねることができる卵パッケージに関するものであり、別の場所への移動が容易である。
【背景技術】
【0002】
大量の卵や類似商品が消費者にますます普及してきており、従来の食品雑貨店及び他の小売店で販売される卵の量は増加しており、これを保持可能な大きなパッケージが必要とされている。したがって高い競争力を維持するために、食品雑貨店及び倉庫型小売店は、卵及び他の農産物のためのパッケージサイズを大きくすることが求められているが(例えば18個以上入る卵トレイ容器)、これを保管及び/又は陳列するための広い床面積はない。多くの店では、大量の商品を収容するために、モールドファイバートレイ(フィラーフラットとして知られている)と、片面が波形のスリーブ(筒状ケース)とを使用する。小売店では、適切に積み重ねられない場合でも、不安定であり安全ではないであろう卵トレイを複数積み重ねる。加えて、従来の卵包装システムは互いに入れ子式にしないので、卵トレイを陳列及び保管するために広い店舗面積が必要とされ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,276,531号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
参照により本明細書に完全に組み込まれる、米国特許第6,276,531号には、透明蓋を含むモールドファイバーの入れ子可能な卵トレイ包装システム(組立体)が開示されている。この透明蓋は、上向きに伸長する円錐形の要素と、蓋をフィラーフラットに固定するのに役立つ切欠きを有する下向き形状の縁と含む。蓋を備えたフィラーフラットの周囲にシュリンクフィルムバンドを配置し、取り扱い時には蓋を固定して完成品を「タンパーエビデント(不正開封防止)」とする。この透明蓋により、積み重ねる際トレイは横方向に安定し、卵が破損又は割れることによりコストが増加するのを回避する。この特許が開示する入れ子可能な卵トレイ包装システムは包装システムの分野において重要な進歩を遂げてはいるが、積み重ね可能なモールドファイバーの、入れ子可能な卵トレイ包装システム(nestable egg tray packaging system)を積み重ねていくと、ポケットに入れた卵は使用時に簡単に割れてしまう。これは、各卵トレイ包装システムの蓋と基部との間に空気空間が設けられていないためであり、一番上の包装システムの卵の荷重が一番下の包装システムにある卵に直接かかるため、破損又は不安定性のリスクを大きく低減することはない。加えて、この特許の包装システム内に配置される卵はそれぞれが極めて接近しているため、卵と卵の間で空気の換気は行われそうにない。従って、湿度の高い天候のために包装システム内に熱が蓄積し、やがて卵が腐敗することになる。
【0005】
プラスチック製の卵カートンは、卵を保護し隣接するセルポケットに卵が入らないように、セルポケットの間に可撓性壁を備えている。しかし取扱い時に、例えば食料雑貨店のパレットに複数のケース(積み重ねられた卵カートンの集まり)を積み重ねたり、パレットにケースを5~6段積み重ねたりする場合、及び/又は、パレットに投げ入れられたり互いに衝突する間に、(卵)カートンには相当な圧迫及び横方向の衝撃がかかることになる。よって卵は入れられたセルポケットから外へ出てしまう可能性があり、側面からの強い衝撃を受けて接触することがある。
【0006】
上記欠点を鑑み、本発明は、卵トレイのための新しいデザイン及び食品倉庫環境に資する卵の包装、及び/又はパッケージ内に保管される壊れやすい食品を更に保護するパッケージを提供することを目的とする。本発明の改良された卵包装カートン構造により、包装、輸送、及び保管時に一般的に発生する不利な機械的応力や環境変化に遭遇しても、卵をより良好に保護することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(この複数の区画は少なくとも2列で平行に配置され、各卵受入区画は、それぞれが上部を有する複数の柱を有する)と、卵を支え、卵の楕円表面に形状が近い連続した略楕円の表面を有する卵支持面と、を備えた積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイを提供する。
連続した略楕円の表面は、連続した円形域と、連続した円形域からフレア面(外向きに広がる末広がり形状)へと下向きに伸長する複数の下方舌部とを有し、この連続した円形域と下方舌部はいずれも卵受入区画内に形成される。連続した略楕円の表面はまた、連続した円形域から上向きに、柱の傾斜側壁に沿って、卵受入区画から伸長する複数の上方舌部を有する。各卵受入区画の中を空気が通るように、各柱には複数の傾斜側壁が設けられ、各卵受入区画間には複数の溝が設けられることを特徴とする。
本発明の卵トレイは更に、上方にある同じ型の卵トレイを受けるために柱の上部に位置する受入手段と、積み重ね可能な配置にある卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの受入手段を係合させるための、卵受入区画の底部からの(から突出する)突起手段とを備える。
【0008】
本発明の別の実施例において、積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンは、蓋と卵トレイとを備える。
蓋は、蓋面と、蓋面から下向きに伸長する複数の円錐形要素と、周囲を囲み蓋面から下向きに伸長する縁とを有する。
卵トレイは、少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(この複数の区画は少なくとも2列で平行に配置され、各卵受入区画は、それぞれが上部を有する複数の柱を有する)と、卵を支え、卵の楕円表面に形状が近い連続した略楕円の表面を有する卵支持面と、を備える。
連続した略楕円の表面は、連続した円形域と、連続した円形域からフレア面へと下向きに伸長する複数の下方舌部とを有し、この連続した円形域と下方舌部とは、卵受入区画内に形成される。連続した略楕円の表面はまた、連続した円形域から上向きに、柱の側壁に沿って、卵受入区画から伸長する複数の上方舌部を有する。各卵受入区画の中を空気が通るように、各柱には複数の傾斜側壁が設けられ、各卵受入区画間には複数の溝が設けられる。
本発明の卵トレイは更に、上方にある同じ型の蓋を受けるために柱の上部に位置する受入手段と、積み重ね可能な配置にある卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの蓋の受入手段に係合させるための、卵受入区画の底部からの突起手段とを備える。
蓋面から下向きに伸長する円錐形要素は、空気空間が各卵受入区画において、蓋と卵トレイとの間で確保されるような所定方向で、卵トレイの柱に位置を合わせ、配置される。
【0009】
複数の熱可塑性卵包装カートンを積み重ねて配置する方法であって、この卵包装カートンはそれぞれ、蓋と卵トレイとを有する。
蓋は、蓋面と、蓋面から下向きに伸長する複数の円錐形要素と、周囲を囲み蓋面から下向きに伸長する縁とを有する。
卵トレイは、少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(この複数の区画は少なくとも2列で平行に配置され、各前記卵受入区画は、それぞれが上部を有する複数の柱を有する)を備える。各卵受入区画の中を空気が通るように、各柱には複数の傾斜側壁が設けられ、各卵受入区画間には複数の溝が設けられる。
本発明の卵トレイは更に、上方にある同じ型の蓋を受けるために柱の上部に位置する受入手段と、積み重ね可能な配置にある卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの蓋の受入手段に係合させるための、卵受入区画の底部からの突起手段とを備える。
本発明の方法は、
第1の卵包装カートン及び第2の卵包装カートンを提供するステップと、
第1の卵包装カートンを第2の卵包装カートンの上に、そして第2の卵包装カートン内で部分的に入れ子に配置するステップを含み、ここで第1の卵包装カートンのトレイの卵受入区画は、第2の卵包装カートンの蓋の円錐形要素と円錐形要素との間に置かれており、
卵包装カートンを積み重ねて配置するステップを繰り返すステップを更に含む。
【0010】
改良された卵包装カートン構造の利点の1つは、安定した配置で積み重ねられる一方で、卵を更に保護することであり、積み重ねられた多数のカートンを物理的にパレット上で移動させるときに、(卵の)充填されたカートンがパレットから落下したり、積み重ねられた位置から脱落したり、もしくは卵に損傷を引き起こすような移動や崩壊の危険なく輸送できるようにすることである。
改良された卵包装カートンの他の利点は、空気空間および隙間を介して、卵包装カートン中全体に空気を通すことにより換気を行い、卵の鮮度を長期間保持することである。
【0011】
本発明及びその用途による本システムの更なる利点は、明細書及び添付の図面から理解することができる。本発明による上述した特徴と、これより後述される特徴とは、個々で、もしくは任意に組み合わせて利用することが可能である。記載の実施例は完全な列挙ではなく、例示的な特徴と見なされる。本発明は図面に示され、実施例を参照し詳細に説明がなされる。
【0012】
本明細書に組み込まれその一部構成する添付の図面には、本発明の実施例が図示されており、その記載と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの斜視図を示す。
図2】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの上面図を示す。
図3】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの下面図の等角図を示す。
図4】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの下面図を示す。
図5】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの正面図を示す。
図6】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの背面図を示す。
図7】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの蓋の斜視図を示す。
図8】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの開位置(蓋を開いた状態)にある、蓋及び卵トレイの斜視図を示す。
図9】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの開位置および閉位置(蓋を閉じた状態)にある蓋及び卵トレイの斜視図を示す。
図10】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの閉位置にある蓋及び卵トレイの卵受入区画に収容される卵のクローズアップを示す。
図11】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの、蓋が卵トレイにヒンジ結合されている開位置における上面図を示す。
図12】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの、蓋が卵トレイにヒンジ結合されている開位置における下面図を示す。
図13】本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの、蓋が卵トレイにヒンジ結合されている開位置および閉位置における斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を、これより添付の図面を参照し、特定の実施例に関して詳しく説明する。文脈上別段の解釈を要する場合を除き、以下の本明細書及び請求項全体にわたって、用語「comprise(備える)」と、「comprises」「comprising」といったその変形は、オープンエンドの「含むがこれに限定されるものではない」を含むよう解釈される。本明細書の「一実施例」又は「実施例」への参照は、実施例に関連して記載されている特定の機能、構造、又は特徴が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、本明細書中のさまざまな箇所に記載される「一実施例において」又は「実施例において」というフレーズ全てが、必ずしも同じ実施例を参照しているというわけではない。さらにまた、特定の機能、構造、又は特徴は、1つ以上の実施例の好適ないずれの方法に組み込まれてもよい。本明細書において複数及び/又は単数形の使用に関しては実質的に、前後関係及び/又はその用途に適するように、当業者は複数から単数へ及び/又は単数から複数への置換(解釈)が可能である。さまざまな単/複数の置換は、明確化のために本明細書にはっきりと記載されている場合もある。当業者は更に、明細書、請求項、又は図面のいずれにおいても、事実上2つ以上の他の用語を提示する、離接語及び/又はフレーズが、用語のうち1つ、用語のどちらか片方、又は両方の用語を含む可能性を予期するよう理解されなければならないと理解している。例えば、「A又はB」というフレーズは、「A」又は「B」もしくは「A及びB」の可能性を含むと理解される。
【0015】
用語、「左」、「右」、「上」、「底」、「正面」、「後面」、「側部」、「高さ」、「長さ」、「幅」、「上の」「下の」「内部」、「外部」、「内側」、「外側」等は、本明細書で用いられるように、単に参照する部分を記載するためだけであり、特定の方向又は構成に対して本発明を限定するものではない。更に、本明細書において開示されるような、例えば「第1」、「第2」、「第3」、等の用語は単に参照する多くの部分、構成要素及び/又は位置のうち1つを特定するだけであり、特定の構成又は方向に本発明を限定するものではない。
【0016】
図1は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の斜視図を示す。本発明の積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)は、卵の外面形状に少なくとも部分的に一致するように非平面の側面を備えた複数の卵受入区画(102)を有し、この複数の区画(102)は少なくとも2列で平行に配置される。各卵受入区画(102)は複数の柱(104)を有し、各柱(104)はそれぞれ上部(106)を有する。卵の種類(大きさ)次第で、各柱の高さは卵受入区画(102)の基部から85mm~100mmであり、好適には91mmである。
【0017】
図2は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の上面図を示す。卵を支持し、卵の楕円表面に形状が近い連続した略楕円の表面を有するための卵支持面(202)である。
【0018】
図3は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の背面図の等角図を示す。連続した略楕円の表面は、連続した円形域と、連続した円形域からフレア面(302)へと下向きに伸長する複数の下方舌部とを有する。複数のくぼみ(306)が、積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の底の縁部に設けられている。
【0019】
図4は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの下面図を示す。連続した円形域と下方舌部とは、卵受入区画(102)内に形成されている。積み重ね可能な位置にあるとき、使用者の指を卵トレイから移動させるための十分な空間を確保するために、積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の縁部両側には複数の指スロット(402)が設けられている。
【0020】
図5は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の正面図を示す。連続した略楕円の表面はまた、連続した円形域から上向きに、柱(504)の傾斜側壁(502)に沿って、卵受入区画から伸長する複数の上方舌部を有する。卵受入区画(102)と柱(504)とは、規則的に直交するパターンで配置され、各卵受入区画(102)は4本の柱(504)で囲まれている。各卵受入区画(102)の下側は、積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイ(100)の安定性及び安全性を最大にし、卵が積み重ね可能な各熱可塑性卵トレイ(100)内で破損する可能性を低減するように設計されている。
【0021】
図6は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵トレイの背面図を示す。各卵受入区画の中を空気が通るように、各柱(604)には複数の傾斜側壁(602)が設けられ、各卵受入区画間には複数の溝(606)が設けられている。上方にある同じ型の卵トレイを受けるために柱(104)の上部(106)に位置する受入手段(108)と、積み重ね可能な配置にある卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの受入手段を係合させるための、卵受入区画の底部からの突起手段(304)と、である。受入手段は、突起手段を受け入れるのに十分適していればいずれの型の凹面であってもよく、この突起手段は、係合又は係止機構の、卵受入区画の底部からのいかなる型の突起であってもよい。卵トレイは、熱成形工程、射出(成型)工程、又は他の同等な工程によって、ポリエチレンテレフタレート(PET)シート材から製造することができる。他の実施例において卵カートンは、他の材料(例えば他の適切なポリマー材)及び/又は他の製造工程により製造される。好ましい実施例では、本明細書で開示される卵トレイの特定のばね定数及び構成によると、リサイクル可能なプラスチック材が利用可能であるということが示されている。考察された実施例のPETケースの壁厚は0.5mm~1.0mmであるが、例えばシートから卵トレイを形成する場合は、この厚みは変化し得る。
【0022】
本発明の卵トレイは、3×4、4×5、5×6の、卵受入区画(102)のマトリックスから成る。しかし本発明によると、卵トレイシステムのサイズは、各トレイシステム内に異なる個数の卵を設けるよう様々であってもよいと考えられる(対応個数分の拡張部分を備える)。本発明の卵トレイは、例えば、4、6、12、18、20、24、又は36個の円錐形状の拡張部及び対応する個数の卵を保持するように設計され得る。異なる等級の卵(例えばAA、A、B,C)に対する、サイズが異なる各卵トレイシステムのために様々な構成が存在する。例えば、12個の卵を保持する卵トレイシステムは、4個の卵が3列、もしくは6個の卵が2列あるよう構成されてもよい。本発明の卵トレイは、4×6マトリックスの卵受入区画に卵を入れた卵トレイを少なくとも20段積み重ねた、少なくとも40kgの重量に耐えることが可能である
【0023】
図7は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの蓋の斜視図を示す。本発明の蓋は、蓋面と、蓋面(704)から下向きに伸長する複数の円錐形要素(702)と、周囲を囲み蓋面(704)から下向きに伸長する縁(706)とを有する。
【0024】
図8は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートン(802)の開位置(蓋を開いた状態)にある、蓋(804)及び卵トレイ(806)の斜視図を示す。積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートン(802)は、蓋面と、蓋面から下向きに伸長する複数の円錐形要素と、周囲を囲み蓋面から下向きに伸長する縁(808)とを有する蓋(804)、および少なくとも部分的に卵の外面形状に一致するように非平面の側面を有する複数の卵受入区画(810)を含む卵トレイを備える。この複数の区画(810)は少なくとも2列で平行に配置される。各卵受入区画(810)は複数の柱(812)を有し、柱はそれぞれ上部(814)を有する。各卵受入区画(810)の中を空気が通るように、各柱には複数の傾斜側壁(816)が設けられ、各卵受入区画(810)間には複数の溝(818)が設けられる。
【0025】
図9は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートン(902)の開位置(蓋を開いた状態)および閉位置(蓋を閉じた状態)の蓋及び卵トレイの斜視図を示す。
【0026】
図10は、本発明による積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートン(902)の、閉位置にある蓋(1012)及び卵トレイ(1014)の卵受入区画に収容される卵の拡大図を示す。上方にある同じ型の蓋(1012)を受けるために柱の上部に位置する受入手段(1016)と、積み重ね可能な配置にある卵トレイの移動を制限するために、下方にある同じ型の別の卵トレイの蓋の受入手段と係合させるための、卵受入区画の底部からの突起手段(1018)と、がある。受入手段は、突起手段を受け入れるのに十分適していればいずれの型の凹面であってもよく、この突起手段は、係合又は係止機構の、卵受入区画の底部からのいかなる型の突起であってもよい。更に、蓋面から下向きに伸長する円錐形要素は、各卵受入区画において蓋と卵トレイの間に空気空間(1020)が確保されるような所定方向で、卵トレイの柱に位置を合わせ、配置される。また、空気空間(1022)が、収容される卵と卵受入区画の底部間の隙間として設けられている。本発明による好ましくは10mm~25mmのこの空気空間(1020、1022)は、換気を行い卵の鮮度保持期間を延長するために、全ての卵トレイ中に空気を通すので重要である。
【0027】
卵は重量で販売されるが、卵の寸法のばらつきを考慮して卵カートンに収容しなくてはならない。一定サイズ(例えば4、6、8個等)の卵カートン内にある各卵は重要であるが、一方で、本発明の卵カートンはカートン内にある卵間の全体的な間隔も考慮する。カートンのサイズや調整に関わらず、卵はカートンの形状すべてを考慮しながら、格子状に配置されなければならない。すべての側壁及び他の全ての設計特性は、個々のカートン及び他の全ての入れ子式カートン内において同じ格子上で距離を保つように調整されなければならない。これにより、汎用の積み重ね入れ子式特性がこのカートンシステムにおいて全面的に機能できるようになる。
【0028】
積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンを積み重ねるために、トレイ包装カートンを約90度回転させ、卵包装カートンのトレイを別のトレイ包装カートンの上に配置し、そして下にある別のトレイ包装カートン内で部分的に入れ子になるよう配置することによって、卵トレイは下にある他の卵包装カートンの蓋の(円錐形)要素と要素との間に置かれる。本発明の卵カートンは卵の自然の強度を利用しており、特にシステムが提供するように複数のカートンが組み合わせられる場合、単一の卵カートンに特有である全体の上部負荷を改善し、これにより立方体の複数の卵カートンに強度が追加される。このように、卵を卵カートンに安全に配置し維持するために開示された本発明の卵カートンは、卵の自然な形状及び強度を利用している。
【0029】
図11及び図12で示されるような別の実施例において、一端部で蓋(1102)が卵トレイ(1106)にヒンジ結合(1104)されており、別の端部では、係止機構(1108、1110)が蓋と卵トレイとの間に設けられている。ラベルはヒンジ側に接着するか又はカートンの底に添付することができるので、図13で示されるように、蓋(1302)は通常の卵カートンと同じように開くことができる。積み重ね可能な熱可塑性の卵包装カートンの係止機構(1108、1110)は、蓋(1102)の少なくとも1つの縁部から伸長する少なくとも1つの保持突起(1108)を、卵トレイの対応する面の少なくとも1つの開口部(1110)を用いて係止係合させるために備えられる。また、図9では、製品情報(904)を表示するために、ヒンジ及び係止機構のない対向する2つの側面が蓋に設けられている。他の実施例では、輸送のために複数のカートンの整列配置及び積み重ねを容易にする本発明により、本発明の蓋は多くの特徴を含み、印刷又はラベル用に、上部及び側面の両方から消費者が確認できる複数の領域を提供する。
【0030】
運用(複数の熱可塑性卵包装カートンを積み重ねる方法)では、蓋及び卵トレイを有する卵包装カートンはそれぞれ、第1の卵包装カートン及び第2の卵包装カートンを提供することから始まる。それから、第1の卵包装カートンを第2の卵包装カートンの上に、そして第2の卵包装カートン内に部分的に入れ子に配置し、第1の卵包装カートンのトレイの卵受入区画は、第2の卵包装カートンの蓋の円錐形要素と円錐形要素との間に置かれる。最後に、この卵包装カートンを積み重ねて配置するステップを繰り返す。
【0031】
カートンは、従来の成形工程によって形成された1枚のプラスチック材料から、本明細書で記載される構成要素を有する最終製品へ一体成形されるのが通例である。例えば、成形された蓋と基部とを形成するために雌型又は雄型間でプラスチックシートを押圧し、それから、合体したカートンを形成するために、シートの残余部分を取り去る(整える)。プラスチックは発泡又は非発泡(例えば固体プラスチックシート)であり得、例えばポリエステルの透明な固体プラスチックシート(例えば、未使用又はリサイクルのポリエチレンテレフタレート(PET))、もしくはポリエステル又はポリスチレンの混合物であってもよい。PETを成形するための技術が、うね作り、支柱、角度、変形、厚み変形等により、更に強度を増した補強材を形成するために用いられる。
【0032】
前述の詳細な説明及び実施例は、単に好ましい実施例を示すのみである。それらは、決して本明細書で開示される発明の概念の排他的な説明であるということは意味しない。当業者であれば本発明の実施例における特定の態様は、別の公知の手段によって変形又は実行可能であることを認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】