(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(54)【発明の名称】燃料フィルター
(51)【国際特許分類】
F02M 37/28 20190101AFI20220105BHJP
F02M 37/34 20190101ALI20220105BHJP
B01D 17/00 20060101ALI20220105BHJP
B01D 17/02 20060101ALI20220105BHJP
B01D 17/022 20060101ALI20220105BHJP
B01D 17/025 20060101ALI20220105BHJP
B01D 35/02 20060101ALI20220105BHJP
B01D 24/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
F02M37/28
F02M37/34
B01D17/00 503A
B01D17/02 503
B01D17/022 501
B01D17/025 501Z
B01D35/02 E
B01D29/00 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021520907
(86)(22)【出願日】2019-10-14
(85)【翻訳文提出日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 IB2019058732
(87)【国際公開番号】W WO2020079561
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】102018000009624
(32)【優先日】2018-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511259142
【氏名又は名称】ユーエフアイ フィルターズ エッセ.ピ.ア.
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジョ ジロンディ
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA07
4D116AA11
4D116BB01
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4D116BC23
4D116BC25
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4D116BC46
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4D116QB03
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4D116QB25
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4D116QB36
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4D116QC08B
4D116UU01
4D116UU20
4D116VV02
4D116VV07
(57)【要約】
燃料から分離された水を回収するチャンバー(26)を有するケーシング(20)と、回収チャンバー(26)内に延出する水位電気接点(33)と、ケーシング(20)の内側で回収チャンバー(26)の外側に配された中間電気接点(34)とを備えてケーシング(20)内に延出する水位センサー(30)と、水分離要素(40)とを備え、水分離要素(40)が、濾過要素(41、42)と、水位電気接点(33)が回収チャンバー(26)の中に延出するように水位センサー(30)が横断する貫通開口部(444)を備える濾過要素支持部(43、44)と、これに設けられた導電要素(50)とを備え、導電要素(50)が、回収チャンバー(26)の中に延出する水位電極(51)と、水位電極(51)と電気的に接続され、水位電極(51)から離れた水位センサー(30)の中間電気接点(34)と接触する接触電極(52)とを備える燃料フィルター(10)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部において、燃料から分離された水を回収するチャンバー(26)を有するケーシング(20)と、
前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電気接点(33)と、前記ケーシング(20)の内側で、かつ、前記回収チャンバー(26)の外側に配置された中間電気接点(34)とを備え、前記ケーシング(20)の中に延出する水位センサー(30)と、
前記ケーシング(20)に収容された水分離要素(40)と、
を備え、
該水分離要素(40)が、
前記燃料が通過する濾過要素(41、42)と、
前記水位電気接点(33)が前記回収チャンバー(26)の中に延出するように、前記水位センサー(30)によって横断される貫通開口部(444)を備える濾過要素支持部(43、44)と、
前記濾過要素支持部(43、44)に設けられた導電要素(50)と、を備え、
該導電要素(50)が、
前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電極(51)と、
該水位電極(51)と電気的に接続され、前記水位電極(51)から離れた接触電極(52)と、を備え、
該接触電極(52)が、前記水位センサー(30)の前記中間電気接点(34)と接触する燃料フィルター(10)。
【請求項2】
前記水位センサー(3)と前記貫通開口部(444)との間に封止接続が画定される請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項3】
前記水位センサー(30)が、長手軸線(A)に沿って長手拡張部を有し、前記貫通開口部(444)が、前記水位電気接点(33)と前記中間電気接点(34)との間に軸方向に介される水位センサー(30)の接続部(35)の周囲を囲む、請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項4】
前記濾過要素(41、42)が、前記水位センサー(30)が軸方向に挿入された長手中心軸線(B)まわりに拡張する略管形状を有し、
前記濾過要素支持部(43、44)が、前記回収チャンバー(26)に近接した前記濾過要素(41、42)の一下端に固定された下板(434、443)を備え、前記貫通開口部(444)が前記下板(434、443)に形成される、請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項5】
前記貫通開口部(444)が、前記水位センサー(30)のための案内体(445)によって囲まれる請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項6】
前記案内体(445)が、複数の分離した突出部を備え、該突出部の側部が、前記貫通開口部(444)に向かって収束する共通の円錐面上に位置する請求項5に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項7】
前記濾過要素が、前記燃料に存在する粒子を濾過する濾過隔壁(41)を備える請求項4に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項8】
前記濾過要素が、前記燃料から水を分離する疎水性メッシュ(42)を備える請求項4に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項9】
前記濾過隔壁(41)および前記疎水性メッシュ(42)が互いに同軸である請求項7および8に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項10】
前記接触電極(52)および前記中間電気接点(34)の少なくとも一方が、弾性的に変形可能な請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項11】
前記濾過要素(41、42)が、長手中心軸線(B)まわりに拡張する略管形状を有し、前記接触電極(52)および前記中間電気接点(34)の少なくとも一方が、それぞれ、前記長手中心軸線(B)に対して径方向および/または軸方向に向いており、主に径方向および/または軸方向において弾性的に変形可能な請求項10に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項12】
前記接触電極(52)および前記水位電極(51)が、単体で形成される単一の伸長導電要素(50)の2つの対向自由端によって画定される請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項13】
前記接触電極(52)および前記水位電極(51)が、中心軸線まわりに拡張し単体で形成される単一の管状導電要素(50)の2つの対向自由端によって画定可能である請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項14】
前記燃料フィルター(10)の前記中心軸線が、前記貫通開口部(444)の貫通軸線と同軸である請求項13に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項15】
前記導電要素(50)が、前記貫通開口部(444)を内側で被覆する請求項13に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項16】
燃料フィルター(10)のための、燃料から水を分離する要素(40)であって、前記燃料から分離された前記水を回収するチャンバー(26)を有するケーシング(20)と、前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電気接点(33)、および前記回収チャンバー(20)の外側の前記ケーシング(20)の内側に配置された中間電気接点(34)を備え、該ケーシング(20)の中に延出する水位センサー(30)と、を備え、
前記水分離要素(40)が、
前記燃料が通過する濾過要素(41、42)と、
前記水位電気接点が前記濾過要素(41、42)を越えて前記回収チャンバー(26)の中に延出するように、前記燃料フィルター(10)の前記水位センサー(30)によって横断された貫通開口部(444)を備える濾過要素支持部(43、44)と、
前記濾過要素支持部(43、44)に設けられた導電要素(50)と、を備え、
前記導電要素(50)が、
前記回収チャンバー(26)の中に延出するように構成された水位電極(51)と、
前記水位電極(51)と電気的に接続され、前記水位電極から離れた接触電極(52)と、を備え、
前記接触電極(52)が、前記回収チャンバー(26)の外側に配置された前記水位センサー(30)の前記中間電気接点(34)と接触するように構成される要素(40)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料、特に内燃自動車両用ガス油(ディーゼル)から水を分離する要素、およびこのような水分離要素が設けられた燃料フィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
そのような水分離要素を含む燃料フィルターのケーシングの底部に配置された水を回収するためのチャンバーまで延出する水位センサーの電気接点と協働するように構成された導電要素をそれぞれが含む水分離要素が知られている。
【0003】
水分離要素の分野で感じられている一要望は、燃料フィルターの完全な機能性を回復するために定期的な交換が必要なため、水分離要素が上述した水の効果的な分離機能を実行する信頼性の高い(すなわち、改竄や偽造が難しい)水分離要素と交換され、同時に、水分離要素が回収チャンバー中の水の蓄積を効果的に信号で知らせることができることである。
【0004】
感じられているさらなる要望は、振動または衝撃力の増加が存在する場合でも、切断となることが少ない単純かつ安定した方法で水位センサーの電気接点と水分離要素の導電要素との間で直接的な電気接触を実現し、さらに、水位センサーと水分離要素との間の正確な相互配置を可能とすることである。
【0005】
別の要望は、ケーシング中の水分離要素の角位置にかかわらず、水位センサーと水分離要素との間の正確な相互配置を容易にすることである。
【0006】
本分野で感じられている別の要望は、燃料フィルターの有効寿命の間に頻繁に交換される消費財である燃料フィルター、特に水分離要素の製造費を削減し、製造工程を単純化することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、単純かつ合理的で、費用面で無理のない解決手段の範囲において従来技術の上記の要望を満たすことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのような目的は、独立項に記載の発明の特徴によって達成される。従属項は、本発明の好適および/または特に有効な態様を概説する。
【0009】
特に、本発明は、底部において、燃料から分離された水を回収するチャンバーを有するケーシングと、回収チャンバーの中に延出する水位電気接点(すなわち、所望の水位を計測する電気接点)およびケーシングの内側で、かつ、回収チャンバーの外側に配置された中間電気接点を備え、ケーシングの中に延出する水位センサーと、ケーシングに収容された水分離要素と、を備え、水分離要素が、燃料が通過する濾過要素と、水位電気接点が回収チャンバーの中に延出するように、水位センサーによって横断される貫通開口部を備える濾過要素支持部と、濾過要素支持部に設けられた(単一の)(電気的な)導電要素と、を備え、導電要素が、回収チャンバーの中に延出する水位電極と、水位電極と電気的に接続され、水位電極から離れた接触電極と、を備え、接触電極が、水位センサーの中間電気接点と接触する燃料フィルターを提供する。
【0010】
上記の解決手段により、効果的で、費用面で無理がなく、確実な方法で上記目的を達成することが可能である。
【0011】
特に、上記の解決手段により、燃料フィルターの本来の部品の効果的な保護を実現可能とすると同時に、現在既知のものと比べて、水分離要素など、交換が必要な部品を製造する費用を下げることが可能となり、これによって燃料フィルターおよびこの部品の製造工程の顕著な単純化が実現する。
【0012】
本発明の一態様によれば、水位センサーと貫通開口部との間に封止接続が画定されてもよい。
上記の解決手段により、燃料の濾過および/または燃料自体からの水の分離を意図した、水回収チャンバーとケーシングの環境との間の分離を実現可能である。
【0013】
さらに、水位センサーは長手軸線に沿って長手拡張部を有してもよく、水位センサーが(軸方向で)貫通開口部に挿入されている場合、貫通開口部は、水位電気接点と中間電気接点との間に軸方向に介される水位センサーの(誘電)接続部の周囲を囲んでもよい。
【0014】
上記の解決手段により、水位電気接点(および水位電極)は、濾過要素が(水回収チャンバー中で)ケーシング中にあり中間電気接点が濾過要素によって外接される容積内に配置される高さよりも下方に固定的に配置され、これによって、水分離要素の接触電極との直接電気接触を実現するために容易かつ効果的に到達可能となる。
【0015】
上述したように、好適な実施形態によれば、濾過要素は、水位センサーが軸方向に挿入された長手中心軸線まわりに拡張した略管形状を有してもよい。
実際には、水位センサーはケーシングの空間を節約しつつ、便利で効果的に濾過要素に挿入され、同時に、濾過要素をケーシングに対して容易に設置および/または除去および/または交換することが可能である。
【0016】
有利には、濾過要素支持部は、回収チャンバーに近接した濾過要素の下端に固定された下板を備えてもよく、貫通開口部は下板に形成される。
有利には、濾過要素支持部は、濾過要素(の内側または外側)に同軸で固定される支持キャンドルを備えてもよく(または支持キャンドルからなってもよく)、貫通開口部は(回収チャンバーに近接した)支持キャンドルの下端領域に形成される。
【0017】
上記の解決手段により、水位センサーの水位電気接点を、ケーシングに設けられた回収チャンバーに到達させることが可能となる。本発明のさらなる態様によれば、貫通開口部は、水位センサーのための案内体によって囲まれてもよい。
【0018】
上記の解決手段により、ケーシングにおける水分離要素の設置の際に、水分離要素と水位センサーとの間、すなわち水位センサーと貫通開口部との間の自己整合的な軸結合が実現される。
【0019】
好適な実施形態によれば、案内体は複数の分離した(径方向の)突出部を備えてもよく、または形成されてもよく、突出部の側部(内側、すなわち貫通開口部に対向)は貫通開口部に向かって収束する共通の円錐面上に位置する。
上記の解決手段により、いずれの場合でも、水分離要素中のガス油の分散が最適となり、案内体の存在によって妨げられない。
【0020】
さらに、上記の突出部は水位センサー(の心棒)に設けられた相補形の場合のある(径方向の)台座と相互作用することができ、これによって突出部と台座との間の略角柱形の結合を実現することができ、したがって両者が事前に設定された角方向で相互に対向するように画定する。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、濾過要素は、燃料に存在する粒子を濾過する濾過(および/または合体)隔壁を備えてもよい。
代替的または追加的に、濾過要素は、燃料から水を(最終)分離するための疎水性メッシュを備えてもよい。
有利には、濾過隔壁および疎水性メッシュは互いに同軸であってもよく、例えば(径方向で)分離していてもよい。
【0022】
本発明のさらなる態様によれば、水分離要素の接触電極および中間電気接点の少なくとも一方は弾性的に変形可能でもよい。
上記の解決手段により、接触電極と中間電気接点との間の直接電気接触の力および安定性が高まり、これによって燃料フィルターの全使用条件下において、すなわち、燃料フィルターの通常使用時に発生するような強い振動または衝撃がかかった場合でも、直接電気接触の確実性の向上が実現可能である。
【0023】
有利には、接触電極および/または中間電気接点の弾性能力によって、水分離要素の交換を担当する操作者がケーシングの最初の組立動作に失敗してケーシング中で水分離要素を再配置しなければならないという不適切な場合に接触電極および/または中間電気接点の望ましくないダメージを避けることができる。
【0024】
さらに、接触電極と中間電気接点との間の直接電気接触部の弾性的に変形可能な部分が水分離要素の接触電極(のみ)からなる場合、すなわち、消耗時に定期的に交換される部品からなる場合、交換される度に直接電気接触部の力も再生することができ、すなわち、接触電極と中間電気接点との間の直接電気接触の最適状態を復元する。
【0025】
接触電極および/または中間電気接点は、上記の長手中心軸線に対して径方向に向いていてもよく、同様の目的のために、主に径方向において弾性的に変形可能でもよい。
接触電極および/または中間電気接点は、上記の長手中心軸線に対して軸方向に向いていてもよく、同様の目的のために、主に軸方向において弾性的に変形可能でもよい。
【0026】
本発明のさらなる態様によれば、接触電極および水位電極は、(それぞれ)(モノリシックな)単体で形成される単一の伸長導電要素の2つの対向自由端によって画定されてもよい。
上記の解決手段により、導電要素の形成と、導電要素と濾過要素支持部との接続/統合は、特に有効かつ費用面で無理がなく、確実で信頼性が高い。
【0027】
本発明のさらなる態様によれば、接触電極および水位電極は、(それぞれ)中心軸線まわりに拡張し(モノリシックな)単体で形成される単一の伸長導電要素の2つの対向自由端によって画定されてもよい。
【0028】
上記の導電要素の中心軸線は、例えば、貫通開口部の貫通軸(濾過要素の中心長手方向軸と同軸)と同軸となり得る(一致し得る)。
好ましくは、(管状)導電要素は(貫通開口部の内壁全体)を内側で被覆することができる。
【0029】
実際には、導電要素は、貫通開口部に挿入された(例えば円筒状の)中心伸張部と、それぞれが接触電極(水分離要素の内側に向いている)および水位電極(外に向いている、水分離要素の外側に配置される)を画定する、環形状を有する(中心伸張部から片持ち形状で径方向に出ている)2つの対向自由端とを含む。
有利には、濾過要素支持部および導電要素は単体において一体化している。
【0030】
本発明のさらなる態様は、燃料から水を分離する燃料フィルター要素であって、上述した同様の目的のために、燃料から分離された水を回収するチャンバーを有するケーシングと、回収チャンバーの中に延出する水位電気接点、および回収チャンバーの外側のケーシングの内側に配置された中間電気接点を備え、ケーシングの中に延出する水位センサーと、を備え、水分離要素が、燃料が通過する濾過要素と、水位電気接点が濾過要素を越えて回収チャンバーの中に延出するように、フィルターの水位センサーによって横断される開口部を備える濾過要素支持部と、濾過要素支持部に設けられた導電要素と、を備え、導電要素が、回収チャンバーの中に延出するように構成された水位電極と、水位電極と電気的に接続され、水位電極から離れた接触電極と、を備え、接触電極が、回収チャンバーの外側に配置された水位センサーの中間電気接点と接触するように構成される燃料フィルター要素を提供する。
【0031】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の表に示す図を活用して、非限定的な例として提供される以下の記載を読むことによって容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明による燃料フィルターの第1の実施形態の不等角投影図である。
【
図3】本発明による水分離要素の第1の実施形態の断面図である。
【
図5】本発明による水分離要素の導電要素の接触電極の代替の実施形態の図である。
【
図6】
図1の燃料フィルターのケーシングのカバーおよび水位センサーの長手方向断面図である。
【
図7】本発明による燃料フィルターの第2の実施形態の長手方向断面図である。
【
図8】
図7に直交する長手方向断面による
図7の燃料フィルターのさらなる断面図である。
【
図9】
図7および
図8の燃料フィルターの水位センサーの第1の不等角投影図である。
【
図10】
図9の水位センサーの第2の不等角投影図である。
【
図11】本発明による水分離要素の第2の実施形態の下からの平面図である。
【
図13】本発明による燃料フィルターの第3の実施形態の長手方向断面図である。
【
図14】本発明による水分離要素の第3の実施形態の下からの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
特に上記の図面において、燃料、特に自動車両のディーゼルエンジン中のガス油から水を分離するように構成された燃料フィルターを全体として10で示す。
【0034】
図1および
図2と
図7、
図8および
図13とを特に参照すると、燃料フィルター10は、例えば、(下方)カップ状体21と、カップ状体21に近接するように構成された(上方)カバー22とをさらに備えるケーシング20を備える。
カップ状体21は、カバー22に対してねじ留めされ、好ましくは密封してねじ留めされ、またはシールリング210を介在させてねじ留めされる。
【0035】
実際には、ケーシング20、すなわちカップ状体21およびカバー22は、ケーシング20内の内部(閉)容積を密閉する。
ケーシング20、本例ではカバー22は、濾過対象のガス油のための吸入管23と、濾過されたガス油のための吐出管24とを備える。
【0036】
また、ケーシング20、本例ではカップ状体21は、例えば燃料から分離された上記の水が回収される回収チャンバー26においてケーシング20、すなわちカップ状体21の底部に蓄積する水のための排出管25を備える。
【0037】
回収チャンバー26は、カップ状体21の底部に近接したケーシング20の内部容積の下方部によって画定される。
さらに、カップ27(
図2ならびに
図7、
図8および
図13参照)は、例えばねじ接続によって取り外し可能に排出管25を塞ぐ。
【0038】
ケーシング20全体、すなわちカップ状体21およびカバー22の両方は、例えばプラスチック(ポリアミド系材料(PA)またはポリエチレン系材料(PBT)のような)などの電気的に絶縁された(誘電)材料から形成される。
【0039】
図に示すように、燃料フィルター10は水位センサー30を備え、水位センサー30は、例えば独立して保護可能で、燃料の濾過時に回収チャンバー26に蓄積する水の水位を感知するように構成され、当業者には既知のようにして(すなわちコネクタ300を介して)、車両(不図示)を制御する電子ユニットと関連付けられる。
【0040】
水位センサー30は、例えば略中空で中心長手軸線Aを有する長手心棒31を備える。
心棒31は、例えばプラスチック(ポリアミド系材料(PA)またはポリエチレン系材料(PBT)のような)などの電気的に絶縁された(誘電)材料から形成される。
【0041】
心棒31は、カバー22(この内側)に剛体的に拘束された(例えば安定に取り外し不可能または取り外し可能な方法で固定された)上方伸張部と、(この自由端を画定し)上方伸張部の底部から出ていて(カバー22がカップ状体21を閉めているとき)回収チャンバー26につながる、または対向するように構成された下方伸張部とを備える。
【0042】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、心棒31は、(上述の上方伸張部を画定する)円筒伸張部310を有し、円筒伸張部310の上端はカバー22に拘束され(さらにカバー22から直接出ている)、円筒伸張部310の下端は、例えば閉キャップ311によって閉じられている(上述の下方伸張部を画定する)。
【0043】
閉キャップ311は、円錐形状または円錐台形状をしており(または円錐形状または円錐台形状の少なくとも1つの軸方向伸張部を有し)、この自由端に向かって収束する。
閉キャップ311は、例えば、好ましくは締り嵌めもしくはスナップ接続によって、または他の既知の接続方法(ねじおよび/もしくは差し込みまたは同様の接続方法)によって円筒伸張部310と取り外し可能に係止される。
閉キャップ311は、(円形)開口部、例えば心棒31の長手軸線Aと同軸の中心開口部が設けられた底壁を有する。
【0044】
代替の実施形態において、閉キャップ311および円筒伸張部310は取り外し不可能に係止可能であり、例えば単体で形成可能であり、その場合、円筒伸張部310の上端はカバー22の内壁に設けられたフックシャンクに取り外し可能に結合されるように構成される。
【0045】
水位センサー30は
図1~
図6に示す例ではカバー22に一体化されており、特に心棒31がカバー22自体の底部から導出されており、カバー22と単体に形成されており、心棒31はカップ状体21の底部に向かって(カップ状体21から零の距離とはならずに)ケーシング20の内部容積中に延出する。
【0046】
しかしながら、
図7~
図15に図示する第2および第3の実施形態に示すように、心棒31はカバー22との分離体でもよく、好ましくは固定部材(例えば連動部材または他の既知の固定部材)によってカバー22に結合されることを排除しない。
【0047】
第2および第3の実施形態(
図7~
図15)において、心棒31、すなわちこの上方伸張部は、略円筒または(若干)円錐台形のスリーブ310(下向きの小基部を有する)を備え、スリーブ310の上端は水位センサー30の支持体に拘束され(支持体から直接出る)、さらに支持体はカバー22に剛体的に拘束される(取り外し可能または取り外し不可能に安定した方法で固定される)。
【0048】
本実施形態において、さらに、心棒31は長手棒311(スリーブ310の内側に零ではない径方向の距離で同軸に挿入される)を備え、長手棒311は、水位センサー30の支持体に拘束される(支持体から直接出る)上端と、(心棒31の下方伸張部を画定し)上方伸張部(すなわちスリーブ310)の底部で出て回収チャンバー26につながる、または対向する(カバー22がカップ状体21を閉じたとき)ように構成された下端とを有する。
【0049】
長手棒311の下端には、下方環状ガスケット3110(長手棒自体に嵌合)が収納される環状基底部が設けられる。
棒311は、例えば略断面または他の所望の形状の固体または体によって画定される。
【0050】
スリーブ310と長手棒311との間に、水位センサー支持体30の本体を介してそれに接続する流入管または流出管、本例では吸入管23の軸方向の端伸張部を画定する径方向間隙が設けられる。
【0051】
水位センサー30は、全体として、電子基板によって画定されることが好ましい電子制御回路32をさらに備え、電子制御回路32はカバー22(および/または心棒31、すなわち、設けられている場合は支持体)に形成された収納基底部内に含まれる。
【0052】
全体として、心棒31は、心棒31自体の外側で表面に出る(または出現する、もしくは配置される)、すなわち心棒31の外側から可視および/または接触可能な1つの水位電気接点33と1つの中間電気接点34とからなる、互いに異なる一対の個別電気接点を支持する。
【0053】
水位電極は、心棒31(プラスチックから形成される)が出現または突出する水位センサー30の導電面を意味し、使用時において、回収チャンバー26と直接接触して、濾過対象の流体、すなわち燃料および/または回収チャンバー26に蓄積する水に含侵され(すなわち流体によって濡らされ)るように構成され、これによって水位センサー30の流体に含侵されるプローブを画定する。
【0054】
(使用時、すなわち燃料フィルター10が動作時、および/または正確に設置されて完了している状態で)水位センサー30の水位電気接点33および中間電気接点34は互いに略軸方向(および/または径方向)に片寄っており、すなわち心棒31の長手軸線Aに沿って異なる軸方向(および/または径方向)位置に配置される。
【0055】
例えば、水位センサー30の水位電気接点33および中間電気接点34はケーシング20の異なる高さに配置され(使用時)、好ましくはカップ状体21の底部から2つの異なる距離(零でない)の位置に配置される。
【0056】
水位センサー30の水位電気接点33および中間電気接点34は(全体として)、例えば金属(鋼、好ましくはステンレス鋼、アルミニウムまたは銅)などの導電材料から形成され、以下で説明するように、電子制御回路32の電気端子のうちの1つと電気的に接続される。
【0057】
水位電気接点33は、回収チャンバー26の中に直接延出する、すなわち回収チャンバー26の中につながり配置されるように構成される。
例えば、水位電気接点33は、心棒31の自由(下)端に設けられ、すなわちカバー22から遠位である(カップ状体21の底部に近接)。
好ましくは、水位電気接点33は、軸方向伸張部(零でない)の分だけ心棒31の下方自由端から軸方向に延出し、心棒31自体を軸方向に延ばす。
【0058】
場合によっては、水位電気接点33は、実質的に、心棒31の下方自由端とほぼ等しい高さに存在してもよく、または(小さい)軸方向伸張部の分だけ引っ込んだ位置に存在してもよいことは排除されない。
例えば、水位電気接点33は、下方環状ガスケット3110(設けられている場合、
図7~
図15参照)が配置された軸方向の高さよりも低い軸方向の高さに配置される。
【0059】
好ましくは、水位電気接点33(すなわちこの下方自由端)は、カップ状体21の底部から所定の距離(零ではない)の位置に配置される(心棒31に拘束または結合された上端は底部から上記所定の距離より大きい位置、または限界において上記所定の距離と等しい位置に配置される)。
【0060】
上述の例における水位電気接点33は、軸対称体(本例では固体)によって画定されており、中心の対称軸は心棒31の長手軸線Aと一致することが好ましい。
好ましくは、ただし非限定的に、水位電気接点33は、上方の円筒形伸張部と、この下方自由端に向かって収束する円錐形(
図1~
図6参照)または半球形(
図7~
図15参照)伸張部を備える。
【0061】
水位電気接点33は、例えば金属柱などの導電柱330の心棒31から出現(すなわち軸方向に突出)する(下)端伸張部であり、この上方伸張部は心棒31中に含まれ、(直接)電気的接触している電子制御回路32の収納基底部に向けられる(
図7~
図15参照)、または上部において収納基底部の中に延出する(入る)(
図1~
図6参照)。
【0062】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、導電柱330は、例えばこの上端において、カバー22に例えばスナップ接続または締り嵌め接続するように構成された接続体を有し、これによってこの上端は電子回路の収納基底部につながって、この電気端子のうちの1つ(例えばこの第1の電気端子)に電気的に接続される。
【0063】
導電柱330はこの下方伸張部において閉キャップ311の開口部に測定するために挿入され、そこで拘束接続、例えばスナップ接続によって例えば軸方向で塞がれる(導電柱330に形成された環状基底部にスナップ挿入される、閉キャップ311に形成された径方向に柔軟な複数の歯によって実現し、これによって心棒31内の導電柱自体の上方伸張部を心棒31の外側の下方伸張部から軸方向に分離し、水位電気接点33を画定する)。
【0064】
図7~
図15に示す第2および第3の実施形態において、導電柱330は心棒31、すなわちこの長手棒311に挿入され(組み込まれ)、例えば一体成形される(すなわち適切な溝内において心棒31から出現している)。
【0065】
中間電気接点34はケーシング20の内部容積内に存在するが、回収チャンバー26の外側、すなわちケーシング20の内部容積に蓄積する水の水位が決して到達しないケーシング20における高さの位置に配置されるように構成される。
【0066】
実際には、中間電気接点34は水位電気接点33の上端のカップ状体21の底部からの距離よりも(非常に)大きい、すなわち心棒31の自由端のカップ状体21の底部からの距離よりも大きい、カップ状体21の底部からの所定(固定または調節可能)(零でない)の距離の位置に存在する。
【0067】
中間電気接点34は、水位電気接点33から軸方向で(さらに電気的に)分離している(この間に軸方向に介在する心棒31の誘電性の軸方向および/もしくは径方向の伸張部による、ならびに/または空の軸方向および/もしくは径方向の隙間による)。
【0068】
中間電気接点34は、例えば、心棒31の長手軸線Aから零でない径方向の距離の位置に存在する。
例えば、
図1~
図6の第1の実施形態において、中間電気接点34は、カバー22から遠位の(カップ状体21の底部に近接した)心棒31の円筒伸張部の(下)端部に画定される。
【0069】
第1の実施形態において説明される例の中間電気接点34は、中心(対称)軸が心棒31の長手軸線Aと一致することが好ましい略円環体(例えば略軸対称)によって画定される(すなわち略円環体からなる)。
【0070】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、中間電気接点34の径方向の外壁(全体)は、心棒31によって露出され、すなわち、これ自体が心棒31の外面によって内部的に支持されるように構成された中間電気接点34を画定する。
好適な実施形態によれば、(剛性の)中間電気接点(34)は、外向き、すなわち長手軸線Aに関して反対側を向いたラジアルコンタクトである。
【0071】
中間電気接点34の軸方向下壁が心棒31によって露出され(心棒31から径方向に突出し)、すなわち、これ自体が下から軸方向で接触されるように構成された中間電気接点34を画定することを除外されない。
【0072】
(第1の実施形態の)代替の実施形態によれば、(剛性の)中間電気接点34は、下向き、すなわちカップ状体21(または全体的にはケーシング20)の底部に向いたアキシャルコンタクトである。
【0073】
例えば、中間電気接点34は、中心軸線(心棒31の長手軸線Aと一致)に関して折曲され(実質的に)対向端部において結合されるループ状(平らで細長い)ストリップによって画定される。
【0074】
(本第1の実施形態の)単純化した実施形態において、上記の折曲ストリップの対向端部間に不完全結合が設けられてもよく、すなわちこの間に(誘電性の)円周方向間隙が設けられてもよい。
【0075】
実際には、中間電気接点34は、心棒31、例えばこの円筒伸張部の軸部分に巻かれる。
例えば、中間電気接点34は、この下方自由端に向かって収束する少なくとも1つの円錐形軸方向伸張部でもよく、もしくはこれを備えてもよく、または完全に円筒形状でもよい。
【0076】
もしくは(本第1の実施形態によれば)、中間電気接点34は、平箔状または扇形状(全円に対して完全に延出するのではなく、限定された弧に対してのみ延出する)に構成されてもよい。この場合も、中間電気接点34は、下方自由端、または場合によっては傾斜した端部に向かって収束する少なくとも1つの略円錐形の軸方向伸張部でもよく、またはこれを備えてもよい。
【0077】
例えば、
図7~
図15の第2および第3の実施形態において、中間電気接点34は、カバー22から遠位の(カップ状体21の底部に近接した)心棒31の長手棒311の(下)端伸張部に画定される。
【0078】
第2および第3の実施形態によれば、以下で詳細に説明するように、(変形可能な)中間電気接点34は、全体として、下向き、すなわちカップ状体21(または全体としてケーシング20)の底部に向いたアキシャルコンタクトである。
【0079】
第2および第3の実施形態において説明する本例の中間電気接点34は、中心(対称)軸が心棒31の長手軸線Aと一致することが好ましい第1の略円環体345(例えば略軸対称)を備える(または備えてもよい)。
【0080】
図7~
図15に示す第2および第3の実施形態において、第1の体345の下方の軸方向の外壁(全体)は、心棒31によって(すなわち長手棒311によって露出され、心棒31の外面によって、例えば長手棒311の段部または径方向拡大部において、内部的に支持されるように構成される。
【0081】
例えば、第1の体345は、座金(平座金または円盤/円錐座金)または中心軸(心棒31の長手軸線Aと一致)に関して折曲され(実質的に)対向端部において結合されるループ状(平らで細長い、または円錐)ストリップからなってもよい(または備えてもよい)。第1の体345は導電材料から形成される。
【0082】
(第2および第3の実施形態の第1の実施形態変形例)の単純化した実施形態において、上記の折曲ストリップの対向端部間に不完全結合が設けられてもよく、すなわちこの間に(誘電性の)円周方向間隙が設けられてもよい。
【0083】
実際には、中間電気接点34の第1の体345は、心棒31、特に長手棒311の軸方向部分、例えば下方伸張部(すなわち長手棒311)の下端と上方伸張部(すなわちスリーブ310)の自由下端との間の(零でない軸方向距離だけ離れた)軸方向中間部分に巻かれる。
【0084】
上述のもの(第2または第3の実施形態による)の代替として、中間電気接点34の第1の体345は、平箔状または扇形状(全円で完全に延出するのではなく、限定された弧に対してのみ延出する)のように構成されてもよい。
【0085】
実際には、第1の体345は、この下方自由端とは異なる心棒31(すなわち長手棒311)の軸方向高さに配置され、例えば、心棒31(すなわち長手棒311)の全長の中間の軸方向高さの近位領域に配置される。
【0086】
第2および第3の実施形態によれば、中間電気接点34の第1の体345の下方軸壁は心棒31、すなわち長手棒3211によって露出され、そこから軸方向(径方向)に突出し、および/または下方に向いている、すなわち、カップ状体21(全体としてはケーシング20)の底部に向いている。
【0087】
図7~
図15の第2および第3の実施形態において、中間電気接点34は、特に、移動可能な、または可変寸法を有する(心棒31に関して)少なくとも1つの部分を例えば有する本体346を備える。
本体346は、中間電気接点34の変形可能(軸方向に変形可能)体を画定する。
中間電気接点34の本体346は、例えば長手軸線Aに関して巻かれる。
【0088】
本体346は導電材料から形成される。例えば、本体346は、心棒31の長手軸線Aと一致することが好ましい中心軸線に対して渦巻き状に巻かれたらせん形状を有する。
実際には、本体346は、心棒31(すなわち長手棒311)の長手軸線Aに沿った異なる軸方向高さに配置された軸方向上端(上端コイルによって画定)と反対側の軸方向下端(下端コイルによって画定)とを有する。
【0089】
好ましくは、本体346は軸方向において弾性的に変形可能である。
特に、本体346はつる巻きばねを備える(またはつる巻きばねからなる)。
好ましくは、このつる巻きばねは、拡大端部が底部に配置された略円錐台形状を有する。
【0090】
特に、本体346は、例えば、設けられている場合は第1の体345(すなわちこの下方軸方向外壁)と下方伸張部(すなわち長手棒311)の下端との間に軸方向に介在する下方伸張部(すなわち長手棒311)の下端と上方伸張部(すなわちスリーブ310)の自由下端との間で、心棒31、特に長手棒311の軸方向部分、例えばこの中間軸方向伸張部に(外部的に)巻かれる(さらに零でない軸方向距離だけ離れる)。
【0091】
本体346は、心棒自体の外側において心棒31(すなわち長手棒311)によって支持される。
本体346の軸方向上端は、例えば長手棒311の段部または径方向拡大部に配置される。
本体346の軸方向上端は第1の体345(設けられている場合)、すなわち第1の体345自体の下方軸方向外壁の一部分(円周部分)と(直接)接触している。
【0092】
例えば、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端は、第1の体345(設けられている場合)、すなわち接触している第1の体345自体の下方軸方向外壁の一部分(円周部分)に永久的に固定されることが可能である。
【0093】
例えば、この場合、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端は、第1の体345(設けられている場合)、すなわち接触している第1の体345自体の下方軸方向外壁の一部分(円周部分)に永久的に溶接されることが可能である。
【0094】
しかしながら、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端は、第1の体345(設けられている場合)と単体で形成可能であることは排除されない。
ただし、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端は、第1の体345(設けられている場合)、すなわち接触している第1の体345自体の下方軸方向外壁の一部分(円周部分)に対して、例えば導電接着剤の使用、またはリベットもしくはねじ固定方式、または他の既知の永久的もしくは半永久的固定方式などの導電固定方式によって永久的に固定されることが可能であることは実現可能である。
【0095】
ただし、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端が第1の体345(設けられている場合)、すなわち接触している第1の体345の下方軸方向外壁の円周部分に対して、取り外し可能または解除可能な方法で、例えば解除可能な固定方式(ねじ、ボルト、フックなどのグループ)によって固定されることが可能であることは、排除されない。
【0096】
この場合、この固定方式が、いずれの場合でも、本体346と第1の体345との間の電気接続の継続性(すなわち非遮断)(すなわち第1の体345と本体346との間の遮断のない電気的な接触の可能性)を保証するためのものであることを実現することが可能である。
【0097】
上記固定方式は、心棒31(すなわち長手棒311)(の自由下端)からの本体346の軸方向の抜去を防ぐように構成され、すなわち心棒31(すなわち長手棒311)に対して本体346を支持および固定するように構成される。
【0098】
上記固定方式は、例えば、心棒31、すなわち長手棒311から径方向外向きに出っ張って(突出して)心棒31、すなわち長手棒311(の自由下端)からの本体346の軸方向の抜去を抑制および/または防止するように構成された肩部を画定する保持要素350を備えることが可能である。
【0099】
実際には、本体346、例えばこの軸方向下端またはこの軸方向上端またはこの低い方の軸方向端と高い方の軸方向端との間の中間軸方向伸張部は、保持要素350に(直接的または間接的に)存在する。
【0100】
本例において、保持要素350は、本体346が(直接的または間接的に)存在する上面(心棒31の上方拘束端に向いた面、すなわちカップ状体21の底部の反対側)を有する。
【0101】
保持要素350は、好ましくは(除外される)自由下端と上述の段部との間に含まれる、心棒31、すなわち長手棒311の所定(および固定)の軸方向高さの位置に固定される。
具体的には、保持要素350は、上述の段部と、長手棒311上に設けられた下方環状ガスケット3110との間に軸方向に介在する。
説明する例において、上述の軸方向高さは、段部よりも下方自由端に近接している。
【0102】
好適な実施形態において、保持要素350は、心棒31、すなわち長手棒311に対して取り外し可能に固定される。
この保持要素が心棒31に対して永久的および/または移動可能に固定可能であることは排除されない。
【0103】
より詳しくは、保持要素350は、心棒31、すなわち長手棒311に(同軸で)嵌合される、例えば心棒自体(すなわち同一の長手棒311)に形成される(径方向が開放された)円環基底部に(測定するために)挿入される円環体によって画定される。
【0104】
説明する例において、保持要素350は、リング、好ましくは弾性的に変形可能なリング(すなわちOリング)を備えるか、またはそのようなリングからなる。
ただし、保持要素350は、剛性リング(例えば座金、棒ナット、または棒もしくは半剛性リングナット(シーガーリングなど))または他の技術的に同等の要素によって画定されることは排除されない。
【0105】
保持要素350の軸方向位置は、本体346において所定の予荷重(すなわち予圧)を画定するためのものである。
上記の予圧は、本体346を画定するつる巻きばねが、設けられている場合に第1の体345および/または段部と保持要素350との間で加圧されるようにするためのもので、すなわち静止時の軸方向(または非変形時の)伸びよりも小さな軸方向の伸びを有する。
この予圧は、本体346の軸方向上端と第1の体345との間の強制接触を助けるためのものである。
【0106】
同様に、上記の固定方式は、例えば1つ以上の保持要素を備えることが可能であり、1つ以上の保持要素のそれぞれは本体346から(直接的または間接的に)径方向内向きに出っ張り(突出し)、低いストローク終端が設けられこの保持要素を収納するように構成されたそれぞれの軸方向の溝/ガイドに挿入されるため、心棒31、すなわち長手棒311(の自由下端)からの本体346の軸方向の抜去を抑制および/または防止するように構成された肩部を画定する。
【0107】
この場合、各保持要素は、例えばこの軸方向下端に、またはこれに近接して本体内に突出する(さらに間接的または直接的に、そこに固定される)それぞれの径方向の歯によって画定される。
【0108】
ただし、代替的に、上記の固定方式は、本体346に(直接的または間接的に)(すなわちこの軸方向下端に、またはこれに近接して)形成されて心棒31(すなわち長手棒311)から径方向に突出し低いストローク終端が設けられたそれぞれの(軸方向の)リブを収納するように構成された適切な(軸方向内部の)溝または切欠きを設けてもよい。
【0109】
上記でも述べたように、本体346、すなわち本体346自体の軸方向上端が、第1の体345(設けられている場合)、すなわち接触している第1の体345自体の下方軸方向外壁の一部分(円周部分)に単純に置かれている(付勢されている)ことが可能であることを実現することは可能であり、換言すれば、この相互の接触は、本体346の軸方向上端を第1の体345の下方軸方向外壁に対して加圧する(底から上向きに軸方向に押すことによる)つる巻きばねの推進力によって確実とされることができる。
【0110】
この場合、保持要素350は、例えば、本体346の軸方向上端と第1の体345(設けられている場合)との間の強制的(したがって安全な)接触を確実とする上記の軸方向推進力を発生させる、本体346に対する下方肩部および予荷重としての役割を果たす。
【0111】
中間電気接点34は、略(軸対称の)円環状である第2の体347をさらに備えてもよく(図示の通り)、この中心(対称)軸は心棒31の長手軸線Aと一致することが好ましい。
【0112】
好ましくは、第2の体347は本体346の下端に配置される。
好ましくは、第2の体347は、例えば本体346の軸方向下端が配置されるのと略同一の軸方向高さにおいて、心棒31、すなわち長手棒311に嵌合される。
好ましくは、第2の体347は、本体346の軸方向下端に(電気接触して)剛性的に固定される(さらに延出し、および/または事実上これを画定する)。
【0113】
実際には、第2の体347は、心棒31の長手軸線Aに直交する面上にほぼ位置し心棒31の上方拘束端に向いている上方軸方向外壁と、心棒31の長手軸線Aに直交する面に略位置し心棒31の自由下端(すなわちカップ状体21の底部)に向いている下方軸方向外壁とを有する。
【0114】
上方軸方向外壁は、本体346の軸方向下端(すなわちこの最後の下方端コイルの少なくとも1つのらせん状伸張部)に(直接)接触して、例えば(導電)溶接、(導電)接着、または他の永久的もしくは半永久的(または限界において取り外し可能/解除可能な)固定方式によって拘束される。
【0115】
さらに、第2の体347が本体346と単体で形成されることが可能なことは排除されない。
例えば、第2の体347は、座金(平座金または円盤/円錐座金)からなってもよい(または備えてもよい)。
【0116】
本例において、第2の347は、中心(円形)孔を画定する、またはこの範囲を決める上昇中心円筒伸張部を上部に有する座金によって画定される。
第2の体347は、保持要素350の(最大)外径よりも小さな内径(または最小寸法)を有する中心孔を有する。
これによって、保持要素350は、第2の体347のための(したがって間接的に本体346の軸方向下端のための)(上記で画定したような)肩部を画定する。
【0117】
第2の体347は、本体346の軸方向下端の(最大)外径よりも大きい(または等しい)外径(または最大寸法)を有する。
これによって、下方軸方向外壁は、軸方向で下向きの心棒31(すなわちこの長手棒311)を(所定の距離で)囲む比較的大きな円形クラウンを画定する。
【0118】
第2の体347(設けられている場合)の下方軸方向外壁または本体346の軸方向下端(すなわち本体346を画定するつる巻きばねの最後の下端コイル)は、軸方向で下向きであり(すなわちカップ状体21の底部を向いており)、全体として中間電気接点34の接触面(または電気的に接触可能な面)を画定する(詳細な説明は後述する)。
【0119】
実際には、接触(または接触可能)面は、使用時において、水位センサー30(例えば詳細を後述するこの濾過要素支持部に設けられた導電要素)から分離および分離可能な構造の導電要素(例えば金属からなる)によって(直接)接触されることを意図された表面である。
【0120】
実際には、
図7~
図15の第2および第3の実施形態の中間電気接点34は、互いに拘束され相互接触を有するいくつかの導電体(第1の体345、本体346、および第2の体347)の結合から構成され、これによってこれらの間の電気接続が(遮断なく)常に保証される。
【0121】
(
図1~
図6の第1の実施形態および
図7~
図15の第2および第3の実施形態の両方における)中間電気接点34は、例えば金属箔などの導電箔340の(下)端伸張部であり、この上方伸張部は(例えばカバー22に固定され、すなわちこれは)、収納基底部内の電子制御回路32と電気的に接続される。
【0122】
例えば、
図1~
図6の第1の実施形態に示すように、導電箔340は心棒31の外側に(完全に)配置され、好ましくは心棒31、すなわちこの円筒伸張部の(円よりも小さい、例えば直角よりも小さい)円周部分を包む。
【0123】
この場合、導電箔340は、例えば、この上端に、カバー22の下面に、すなわち電子制御回路32の収納基底部の下に位置する(90°の)折り目によって画定される接続伸張部を有する。
【0124】
例えば導電ねじなどの接続ねじ341は、電子制御回路32の収納基底部がこの電気端子の1つ(すなわち、この第2の電気端子)に電気的に接続されるために、この下壁を横切ることによってカバー22に導電柱340(すなわちこの接続伸張部)を固定するように構成される。
【0125】
実際には、接続ねじ341の頭部(ケーシング20の内部容積に配置される)は、導電柱340と直接電気接触しており、接続ねじ341の先端(ケーシングの内部容積外側に配置され電子制御回路32の収納基底部内に配置される)はこの電気端子の1つ(すなわちこの第2の電気端子)に電気的に接続される。
【0126】
もしくは、
図7~
図15の第2および第3の実施形態に示すように、導電箔340は、心棒31(すなわち長手棒311)内に(完全に)配置され、好ましくはそこに組み込まれ、導電柱330から(径方向および)電気的に分離している(または心棒31から出現している)。
【0127】
図7~
図15の本第2および第3の実施形態において、導電箔340の下端は、第1の体345(設けられている場合)に安定的(導電的)に固定されるか、これ自体が上記の第1の体を画定する。
【0128】
例えば、導電箔340の下端は、第1の体345に対して、(導電)溶接、(導電)接着、または他の永久的もしくは半永久的(または限界において取り外し可能/解除可能な)固定方式によって固定される。
さらに、第1の体345が導電箔340と単体で形成され、すなわち第1の体345自体が導電箔340の下端を画定することが可能であることは排除されない。
【0129】
事実、各実施形態において、導電箔340は、中間電気接点34を、心棒31の上方拘束端まで、または電子制御回路32まで軸方向上方に延ばす。燃料フィルター10は、特に
図2、
図3および
図4ならびに
図7、
図8、
図12~
図15を参照すると、全体として参照番号40で示された水分離要素を備え、水分解要素40は、同様に、上述したものから独立して保護されてもよく、燃料から水を分離またはこの分離を促進し水を移動すること(すなわち、回収チャンバー26における水の配置)を促進するように構成される。
【0130】
特に(ただし限定的ではなく)水位センサー30の第1の実施形態(
図1~
図6に示す)とともに使用されるように構成された第1の実施形態における水分離要素40を
図1~
図6に図示する。特に(ただし限定的ではなく)水位センサー30の第2の実施形態(
図7~
図12に示す)とともに使用されるように構成された第2の実施形態における水分離要素40を
図7~
図12に示す。特に(ただし限定的ではなく)水位センサー30の第3の実施形態(
図13~
図15に示す)とともに使用されるように構成された第3の実施形態における水分離要素40を
図13~
図15に示す。
【0131】
水分離要素40は、交換可能なフィルターカートリッジに組み込まれ(またはこのフィルターカートリッジからなり)、すなわち一度消耗するまで使用されたフィルターカートリッジは、燃料フィルター10の完全な機能性を回復するように、新しい(同一の)カートリッジと交換可能である。
【0132】
水分離要素40は、ケーシング20の内部容積に挿入されるように構成され、これによって内部容積を2つの異なる環境に分離し、第1の環境(汚染側)は吸入管23と連通し、すなわち吸入管23から吐出管24への燃料の流れの方向において水分離要素40の上流に配置され、第2の環境(清浄側)は吐出管24と連通し、すなわち吸入管23から吐出管24への燃料の流れの方向において水分離要素40の下流に配置される。
【0133】
好適な実施形態によれば、水分離要素40は、吸入管23を介してケーシング20の内部容積に入り吐出管24を介して出る燃料が(径方向に)通過する濾過要素を備える。
濾過要素は、全体的に、(対称の)長手中心軸線Bを中心として拡張する、例えば略円筒または環状(軸対称)などの略管形状を有する。
【0134】
好ましくは、濾過要素は、詳細に後述するように、水位センサー30の少なくとも軸部分の周囲を囲むためにケーシング20の内部容積に挿入される。例えば、濾過要素は水位センサー30と略同軸のケーシング20内に配置され、すなわちこの長手中心軸線Bは水位センサー30の長手軸線Aと一致する。
【0135】
実際には、濾過要素は、カバー22に近接した上端と、カップ状体21の底部に近接した下端とを有し、下端は、好ましくは、例えば水位センサー30の水位電気接点33が存在するカップ状体21の底部からの所定の距離以上など、そこから所定の距離の位置に配置されることが好ましい。
【0136】
濾過要素は、燃料中の粒子(すなわち燃料の不純物として定義される固体または半固体粒子)を濾過する濾過隔壁41を備えることが好ましい。
濾過隔壁41は、星形状の断面(濾過隔壁41がひだ型の隔壁である場合)または略環状断面(濾過隔壁41が深層型の隔壁である場合)を有する管状(全体的に円筒状)であり、中心長手軸線Bを中心として拡張する。
【0137】
濾過隔壁41は、ケーシング20の内径よりもほぼ(若干)小さい外径を有し、これによって濾過隔壁41の外側に間隙が画定され、
図1~
図6の第1の実施形態において、例えば上述した第1の環境(汚染側)の少なくとも一部を画定するなどである一方、
図7~
図15の第2および第3の実施形態において、例えば上述の第2の環境(清浄側)の少なくとも一部を画定するなどである。
【0138】
濾過隔壁41の内径は、水位センサー30の外径より(十分に)大きく、これによって濾過隔壁41において(すなわち濾過隔壁41の内壁と水位センサー30の外壁との間において)略円筒状の内部空洞が画定され、例えば
図1~
図6の第1の実施形態における空洞は上述の第2の環境(清浄側)の少なくとも一部を画定するなどである一方、例えば
図7~
図15の第2および第3の実施形態においては、上述の第1の環境(汚染側)の少なくとも一部を画定するなどである。
【0139】
濾過隔壁41は、(さらに)ガス油からの水の分離を向上するために合体型でもよい。
もしくは、合体隔壁が、例えば濾過隔壁41に対して軸方向に(外側または内側)、好ましくは濾過隔壁41の壁に接触して、濾過隔壁41に嵌合されることは可能である。
【0140】
図1~
図6に示す第1の好適な実施形態によれば、濾過要素は、燃料からの水を最終分離するための疎水性メッシュ42(または最終分離隔壁)を備える。
実際には、疎水性メッシュ42は、燃料が(径方向に)通過し、そこに含まれる水を止めて重力によって回収チャンバー26に案内するように構成される。
【0141】
疎水性メッシュ42は、管状(全体的には円筒状)であり、好ましくは薄い壁を有し、中心長手軸線Bを中心に拡張する。
実際には、疎水性メッシュ42は、例えば零でない距離だけ離れた濾過隔壁41と同軸である。
【0142】
第2および第3の実施形態(
図7~
図15)において、水を分離する機能および/または疎水性メッシュは、例えば濾過隔壁41と一体化可能であり、これによって(合体力を有することに加えて)水の効果的な分離と回収チャンバー26への落下も可能とする。
【0143】
一方、疎水性メッシュが存在する場合、(例えば適切な外部支持キャンドルによって支持される)濾過隔壁41の外側に配置されることとなり、好ましくは濾過隔壁自体と同軸である(さらに所定の距離だけ離れる)。
【0144】
濾過隔壁41と、メッシュが少なくとも1つの排水口によって回収チャンバー26と連通するように配置された疎水性メッシュとの間には、間隙が画定される。排水口の機能および構造に関しては、これが図示される
図1~
図6の第1の実施形態を参照しながら以下で詳述する。
【0145】
図1~
図6の第1の実施形態で説明する実施する実施形態によれば、濾過要素は外側から内側に(径方向に)通過される。
ここで、濾過対象の燃料が入る吸入管23は、この外周領域(この側壁に近接)においてケーシング20、すなわちカバー22につながる外周(外側)管であり、いずれの場合でも濾過要素とケーシング20の内壁との間に径方向に介在する環境と流体連結しており、一方、濾過された燃料が出る吐出管24は、ケーシング20、すなわちカバー22に(濾過要素と同軸に)中心的につながる中心(内側)管によって、好ましくは円筒端伸張部24’(
図1~
図6の第1の実施形態を参照)によって画定される。
【0146】
さらに、この場合、(
図1~
図6の第1の実施形態における)疎水性メッシュ42は、そこに画定される内側円筒チャンバーを2つのチャンバーに分割するように濾過隔壁41内にあり、2つのチャンバーのうちの環状チャンバーは疎水性メッシュ42の外側および濾過隔壁41の内側にあり、内側円筒チャンバー(吐出管24と直接連通)は疎水性メッシュ自体の内側にある。
【0147】
図1~
図6に図示する実施形態において、疎水性メッシュ42は濾過隔壁41の内径よりも(十分に)小さい外径を有し、これによって疎水性メッシュ42は濾過隔壁41の(内壁)から所定の距離(零でない)に位置し、この間に、例えば上述の外側環状チャンバーを画定するなどのために間隙が画定される。
【0148】
第1の実施形態(
図1~
図6を参照)を実施する好適な実施形態によれば、疎水性メッシュ42の内径は水位センサー30の外径より大きく、これによって上述の内側円筒チャンバーを画定するなどの略環状間隙が疎水性メッシュ42に(すなわち、この内壁と水位センサー30の外壁との間に)画定される。
【0149】
図7~
図15の第2および第3の実施形態で説明する代替の実施形態によれば、濾過要素は(径方向の)外側から内側に通過される。
【0150】
ここで、濾過対象の燃料が入る吸入管は、ケーシング20、すなわちカバー22に中心的に(濾過要素と同軸で)つながる、好ましくはスリーブ310(
図7~
図15の第2および第3の実施形態を参照)によって画定された吸入管23の端伸張部からの中心(または内側)管によって画定され、濾過された燃料が出る吐出管24は、その代わりに、この外周領域(この側壁に近接)においてケーシング20、すなわちカバー22につながる外周(または外側)管であり、いずれの場合でも、濾過要素とケーシング20の内壁との間に径方向に介在する環境と流体連通する。
【0151】
上記のような第2および第3の実施形態(
図7~
図15参照)によれば、濾過隔壁41の内径は水位センサー30の外径より大きく、これによって上述の内側円筒チャンバーを画定するためなどの略環状間隙が濾過隔壁41に(すなわちこの内壁と水位センサー30の外壁との間に)画定される。
【0152】
(
図1~
図15の全実施形態における)水分離要素40は、さらに濾過要素のための支持部を備える。
図面に示す好適な実施形態において、濾過要素支持部は、(この全部品において)例えばプラスチック材料(例えばポリアミド系材料(PA)またはポリエチレン系材料(PBT))などの電気的に絶縁された(誘電)材料から形成される。
【0153】
代替の実施形態において、濾過要素支持部は、(この全部品において)導電材料から形成され得る。この場合、濾過要素支持部は、導電プラスチック(例えばカーボンナノチューブおよび/またはカーボンブラックなどの例えば脂肪族ポリアミド系ならびに炭素系強化剤などの例えばポリマーマトリクスを有する例えば導電ポリマーおよび/または導電複合材料)または金属(または金属合金)またはこの組み合わせから形成されてもよい。
【0154】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、濾過要素支持部は、濾過隔壁41を支持するように構成された濾過隔壁支持部43を備えることが好ましい。
濾過隔壁支持部43は、濾過隔壁41の上端に取り外し不可能に(例えばヒートシールまたは接着によって)固定される上板431を備えることが好ましい。
上板431は、略環状であり、濾過要素、すなわち濾過隔壁41の長手中心軸線Bを中心とした上方中心孔432を有する。
上方環状ガスケット433が受けられる受け座が上方中心孔432内に設けられる。
【0155】
好適な実施形態によれば、上方中心孔432の内径は水位センサー30の外径よりも大きく、したがって水位センサー30は、好ましくは(十分な)径方向のゆとりを有して、上方中心孔432自体に軸方向に挿入され得る。
【0156】
(濾過隔壁支持部43の)上板431の上方中心孔432は、水位センサー30の心棒31の上端が(同軸で、径方向のゆとりをもって)受けられる吐出管24の円筒端伸張部24’上に嵌合される。
【0157】
実際には、吐出管24の内側の円筒端伸張部24’に上板431の上方中心孔432を嵌合することによって、水位センサー30と濾過要素、すなわち濾過隔壁41との間で同軸のセンタリングが得られる。
【0158】
上方環状ガスケット433は、吐出管24の内側の円筒端伸張部24’と上板431の上方中心孔432の内縁との間で(径方向に)加圧されるように構成され、これによって(第2の環境を画定する)略円筒状の内部空洞は吐出管24と連通し、第1の環境、すなわち吸入管23から油圧的に密封して分離される。
【0159】
濾過隔壁支持部43は、濾過隔壁41の下端に取り外し不可能に(例えばヒートシールまたは接着によって)固定される下板434を備えることが好ましい。
図示する実施形態において、下板434は、略環状であり、濾過要素、すなわち濾過隔壁41の長手中心軸線Bを中心とした下方中心孔435を有する。
【0160】
下方中心孔435の内径は、例えば、上板431の上方中心孔432の内径以上であり、これによって水位センサー30は(同様に)下方中心孔435自体に、(十分な)径方向のゆとりをもって、軸方向に挿入されてもよい。
【0161】
好適な実施形態によれば、下方環状ガスケット436が受けられる受け座が下板434の外側、すなわちこの外側ジャケットに設けられる。
【0162】
下方環状ガスケット436は、下板434の外側ジャケットと、ケーシング20、例えばカップ状体21の内壁の円筒部分との間で(径方向に)加圧されるように構成され、これによってケーシング20の内壁と濾過隔壁41(第1の環境を画定)との間に画定された外側間隙が吸入管23と(明確に)連通し、第2の環境、すなわち吐出管24から油圧的に密封して分離される。
【0163】
説明する本例の濾過隔壁支持部43は、濾過隔壁41の内部空洞に(測定するために)挿入される、実際はこれを内部的に包む外側長手キャンドル437を備える。
外側長手キャンドル437は、例えば、複数の径方向の貫通開口部が設けられた、濾過隔壁41の内径にほぼ等しい直径を有する管体を備える。
【0164】
本例の外側長手キャンドル437は、同軸で濾過隔壁41に配置され、この上端において上板431に、この下端において下板434に、固定(取り外し不可能に、例えば満悦またはヒートシールによって)される。
【0165】
例えば、外側長手キャンドル437は、径方向の内方向に突出し外側長手キャンドル437自体の上端に近接して配置され上板431(上方中心孔432を囲む)の中心部分が(零に等しくない軸方向距離の位置で)軸方向に重なる(上部で上板431に向かって開放する1つ以上の基底部が設けられることが好ましい)環状棚438を備える。
【0166】
本第1の実施形態(
図1~
図6)において、濾過要素支持部は、さらに、疎水性メッシュ42を支持するように構成された疎水性メッシュ支持部44を備える。
疎水性メッシュ支持部44は、本例において示すように、濾過隔壁支持部43と取り外し不可能に係止されてもよく、または例えばスナップフックまたは他の種類のフックもしくは接続によって取り外し可能に係止されてもよい。
【0167】
さらに、疎水性メッシュ支持部44は、濾過隔壁支持部43と係止されてもよく、これによってこの間に相互自由度がなくなり、すなわち(図示する例のように)剛性的に接続され、または少なくとも例えば長手中心軸線Bを中心とした回転などの自由度に関して相互移動を可能とするように相互接続されてもよい。
【0168】
疎水性メッシュ支持部44は、疎水性メッシュ42の内部空洞の内側および/または外側に(測定するために)挿入される、実際はこれを包む内側長手キャンドル441を備えることが好ましい。
【0169】
内側長手キャンドル441は、例えば、複数の径方向の貫通開口部が設けられた、疎水性メッシュ42の内径にほぼ等しい直径を有する管体を備える。
本例の内側長手キャンドル441は、同軸で疎水性メッシュ42に配置され、固定(取り外し不可能に、例えば一体成形、接着またはヒートシールによって)される。
【0170】
内側長手キャンドル441は、1つ以上の歯442(またはこの全体の拡張部において環状縁)が径方向で外側に出た開放上端を有し、歯は外側長手キャンドル437の環状棚438と上板431(例えば上部において開放する環状棚438のそれぞれの基底部において受けられる)の内(下)面との間に介在されてそこで実質的に留められる(回転の可能性はない)ように構成される。
【0171】
疎水性メッシュ支持部44は、さらに、内側長手キャンドル441の下端に取り外し不可能に固定(例えばヒートシールもしくは接着によって固定、または一体化)された下板443を備える。
疎水性メッシュ支持部44の下板443は、略環状であり、濾過要素、すなわち疎水性メッシュ42の長手中心軸線Bを中心とした貫通開口部444(
図3参照)を有する。
【0172】
貫通開口部444は円形であることが好ましく、あるいは、いずれの場合でも、水位センサー30の断面(長手軸線Aに直交)の形状に略相補的な形状を有し、(先細の)閉キャップ311中に形成されることが好ましい。
【0173】
貫通開口部444の内径は、水位センサー30の(最大)外径以下(または限界において若干大きい)であり、これによって水位センサー30の少なくとも軸部分が(心棒31の下方自由端から)この貫通開口部444に軸方向で挿入されてもよい。
【0174】
好ましくは、水分離要素40が水位センサー自体(の心棒31)に嵌合されたとき、水位センサー30の少なくとも水位電気接点33は貫通開口部444を軸方向に横断するように構成される。
【0175】
例えば、貫通開口部444の内径は、水位センサーの最小直径と最大直径との間の中間直径であり、換言すれば、水位センサー30、すなわちこの円筒伸張部310の最大外径よりも小さく、この最小外径、すなわち(円錐形の)閉キャップ311の最小直径、すなわち水位センサー自体の自由端の最小直径よりも大きい。
【0176】
したがって、水位センサー30、すなわち貫通開口部444と同一の直径を有する(円錐形の)閉キャップ311の一部分の外壁が貫通開口部444の内壁に当接するまで、水位センサー30は、この下方自由端で、貫通開口部444に軸方向で挿入されるように構成され、これによって貫通開口部自体のための閉じ要素を画定する。
【0177】
水位センサー30の外壁が貫通開口部444の内壁に当接すると、水位センサー30の水位電気接点33は疎水性メッシュ支持部44の下板443の底部に位置し(またはこれと同じ高さに位置し)、好ましくは(回収チャンバー26における)濾過隔壁支持部43の下板434の底部に位置する。
【0178】
同時に、水位センサー30の中間電気接点34は、代わりに、疎水性メッシュ42(設けられている場合)によって外接される内側円筒チャンバー(
図1~
図6に示す第1の実施形態の吐出管24と直接連通し、この場合、濾過要素は外側から内側に径方向に横切られる)に存在し、すなわち中間電気接点34は濾過要素の対向端部(すなわち疎水性メッシュ42および/または濾過隔壁41の対向端部)の間に軸方向に介在する。
【0179】
換言すれば、水位センサー30の外壁が貫通開口部444の内壁に当接するとき、水位電気接点33と中間電気接点34との間に軸方向に介在する(これによって分離され、すなわち離れて設置され水位電気接点33と中間電気接点34とを物理的および電気的に分離する心棒31の部分に形成される)水位センサー30の接続部35(
図2および
図6の2本の点線L1とL2との間に示す)が貫通開口部444に測定するために挿入される。
【0180】
実際には、水位センサー30の接続部35は貫通開口部444の内径にほぼ等しい外径を有する。
これによって水位センサー30と貫通開口部444との間に封止接続が設けられ、この接続は、示す例において、水位センサー30の外壁(すなわち接続部35における閉キャップ311の外壁)と貫通開口部444の内壁との間の締り嵌めによる強制接続(プラスチックオンプラスチック)によって実現される。
上記の封止接続は、ラジアル型(すなわち主に径方向における加圧によって作用)でも、アキシャル型(すなわち主に軸方向における加圧によって作用)でもよい。
代替的または追加的に、水位センサー30と貫通開口部444との間の封止接続は、ガスケット要素によって実現されてもよい。
【0181】
この場合、貫通開口部444中(または水位センサー30の外側)に受け座が設けられてもよく、この受け座において、下方環状ガスケット(不図示)が受けられ、水位センサー30の外壁(すなわち閉キャップ311の外壁)と貫通開口部444の内壁との間で加圧される(好ましくは径方向だが、軸方向に加圧されることも排除されない)ように構成される。
【0182】
(
図1~
図6の)第1の実施形態において好ましくは(限定的ではない)、濾過要素支持部は、全体として、貫通開口部444に入るために水位センサー30を案内して導くように構成された案内体445(
図3参照)を備え得る。
【0183】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、疎水性メッシュ支持部44の下板443(より全体的には疎水性メッシュ支持部44)は上述の案内体445を備える(
図3参照)。
【0184】
上記の案内体445が濾過隔壁支持部43の下板434に設けられることは排除されない。案内体445は濾過要素の内側円筒チャンバーに画定され、例えば、疎水性メッシュ支持部44の下板443の上部の(さらに内側長手キャンドル441の開放自由端の底部の)疎水性メッシュ42の例に画定される。
【0185】
図1~
図6に示す第1の実施形態において、案内体445は複数の突出部またはフィンを備え、この複数の突出部またはフィンは、濾過要素支持部、すなわち疎水性メッシュ支持部44の下板443の上面から立ち上がり、互いに分離し、例えば互いに等間隔で離れ、貫通開口部444を中心として径方向に配置される。
【0186】
各突出部は、長手中心軸線Bに対向し全ての突出部に共通して貫通開口部444に向かって収束する円錐形の面(水位センサー30の円錐形伸張部と相補的)に位置する内側を有する。
【0187】
実際には、各突出部の内側は、(上から)貫通開口部444に向かって収束する円錐形の面(伸張部において不連続)を画定し、したがって円錐形の面は、互いに接近する軸方向の並進後に貫通開口部444において同軸に配置されるように水位センサー30の自由端(すなわち円錐形の閉キャップ311)を案内する。
【0188】
もしくは、案内体445が、貫通開口部444を中心として、濾過要素支持部、特に疎水性メッシュ支持部44の下板443の上面から立ち上がる、または貫通開口部444自体の内壁に形成される円錐状の輪郭から立ち上がる単一の円錐形(凹形)突出部から形成されることは排除されない。
【0189】
上述したように、疎水性メッシュ支持部44の下板443の外径は、濾過隔壁支持部43の下板434の内径よりも(十分に)小さい。
疎水性メッシュ支持部44の下板443は、さらに、濾過隔壁支持部43の下板434と略共平面でもよく、または疎水性メッシュ支持部44の下板443は、本例で説明するように、濾過隔壁支持部43の下板434と比べて上板431に若干近接している。
【0190】
本第1の実施形態(
図1~
図6)において好ましくは(限定的ではない)、濾過要素支持部、すなわち疎水性メッシュ支持部44の下板443および/または濾過隔壁支持部43の下板434は、燃料から分離された水の沈殿および回収チャンバー26への排水を可能とするように構成された排水口45を画定する(
図2および
図3を参照)。
【0191】
排水口45は、外側環状チャンバーにおいて画定され、すなわちこの底部に軸方向に整列および配置される。
実際には、排水口45は、濾過隔壁41と疎水性メッシュ42との間に径方向に介在された外側環状チャンバー(この中で第2の環境が分けられている)を水回収チャンバー26と流体連結し、したがって回収チャンバー26自体の上記の外側環状沈殿チャンバーにおいて燃料から水が分離可能とするように構成される。
【0192】
したがって、回収チャンバー26は、事実上、ケーシング20の内部容積が水分離要素40によって分割される第2の環境の一部分、特に吸入管23から吐出管24への燃料の横切る方向において濾過隔壁41の下流および疎水性メッシュ42の上流に配置された第2の環境の一部分の一部、すなわち、この(下方)部分、換言すればケーシング20の底部に近接した部分である。
【0193】
説明した例において、排水口45は、径方向および/または軸方向において互いから分離した、疎水性メッシュ支持部44の下板443と濾過隔壁支持部43の下板434との間に介在された環状間隙によって画定される。
【0194】
さらに、疎水性メッシュ支持部44の下板443が濾過隔壁支持部43の下板434と単体で形成されることは排除されず、この場合、上記の水のための排水口は、濾過隔壁41と疎水性メッシュ42との間に径方向に画定される外側環状チャンバーに形成された上記の単体を貫通する1つ以上の偏心貫通孔によって画定されてもよい。
【0195】
説明した例において、吸入管23からケーシング20に入る燃料は(径方向に)(外側から内向きに)水分離要素40を横切り、すなわち、まず濾過隔壁41を横切り、その後疎水性メッシュ42を横切り、その後吐出管24から出る(濾過されて回収チャンバー26に蓄積する水から分離される)。
【0196】
図7~
図15に示す第2および第3の実施形態において、濾過要素支持部は、(上述したように濾過される流体からの水の合体および/または分離機能を実行する)濾過隔壁41を支持するように構成された濾過隔壁支持部43を備えることが好ましい。
【0197】
濾過隔壁支持部43は、濾過隔壁41の上端に取り外し不可能に(例えばヒートシールまたは接着によって)固定された上板431を備えることが好ましい。
この上板431は、略環状であり、濾過要素、すなわち濾過隔壁41の長手中心軸線Bを中心とした上方中心孔432を有する。
【0198】
上方中心孔432内において、上方環状ガスケットが収納され、心棒31の外側に形成された環状基底部、すなわち水位センサー30の心棒31のスリーブ310に嵌合される(さらに軸方向で保持される)。
【0199】
好適な実施形態によれば、上方中心孔432の内径は、水位センサー30(すなわちスリーブ310)の(最大)外径よりも大きく、そのため、好ましくは(十分な)径方向のゆとりをもって、水位センサー30は上方中心孔432自体に軸方向に挿入されてもよい。
【0200】
(濾過隔壁支持部43の)上板431の上方中心孔432は、心棒31のスリーブ310に嵌合され、この内部で水位センサー30の長手棒311が(同軸で、径方向のゆとりをもって)導出され、濾過隔壁41中に延出する。
【0201】
実際には、上板431の上方中心孔432を心棒31のスリーブ310に嵌合することによって、水位センサー30と濾過要素、すなわち濾過隔壁41との間で同軸のセンタリングが得られる。
【0202】
上方環状ガスケットは、スリーブ310と上板431の上方中心孔432の内縁との間で(径方向に)加圧されるように構成され、これによって(第1の環境を画定する)略円筒状の内部空洞は吸入管23と連通し、第2の環境、すなわち吐出管24から油圧的に密封して分離される。
【0203】
さらに、上板431は、(例えば軸方向において上方および/または下方に延ばすことによって)上方中心孔432を囲む円筒状または適切な形状を有するシャンクを設けることができる。
【0204】
さらに、濾過隔壁支持部43は、濾過隔壁41の下端に(例えばヒートシールまたは接着によって)解除不可能に固定された下板434を備える。
図示する実施形態において、下板434は、略環状であり、濾過要素、すなわち濾過隔壁41の長手中心軸線Bを中心とした貫通開口部444を有する。
【0205】
貫通開口部444は円形であることが好ましく、あるいは、いずれの場合でも、水位センサー30(特に長手棒311の少なくとも一部分)の断面(長手軸線Aに直交)の形状に略相補的な形状を有する。
【0206】
貫通開口部444の内径は、水位センサー30(の長手棒311)の(最大)外径以下(または限界において若干大きい)であり、これによって水位センサー30の少なくとも1つの軸部分が(心棒31の長手棒311の下方自由端から)この貫通開口部444自体に軸方向で挿入されてもよい。
【0207】
好ましくは、水分離要素40が水位センサー自体(の心棒31)に嵌合されたとき、水位センサー30の少なくとも水位電気接点33は貫通開口部444を軸方向に横断するように構成される。
【0208】
長手棒311に設けられ貫通開口部444と同一の直径を有する下方環状ガスケット3110が貫通開口部444の内壁に対して径方向に加圧されることによって貫通開口部自体のための閉じ(封止)要素を画定するまで、水位センサー30(すなわち心棒31の長手棒311の下端)は、この下方自由端が貫通開口部444中に軸方向で嵌合するように構成される。
【0209】
下方環状ガスケット3110が貫通開口部444の内壁に対して加圧されると、水位センサー30の水位電気接点33は濾過隔壁41の底部、好ましくは(回収チャンバー26の)濾過隔壁支持部43の下板434の底部に配置される。
【0210】
同時に、水位センサー30の中間電気接点34は、代わりに、濾過隔壁41によって外接される内側円筒チャンバー(濾過要素が内側から外側に径方向に横切られる、
図7~
図15の第2および第3の実施形態において、スリーブ300を介して、吸入管23と直接連通する)に配置され、すなわち濾過要素の対向端部(すなわち濾過隔壁41の対向端部)の間に軸方向に介在される。
【0211】
換言すれば、水位センサー30の下方環状ガスケット3110が貫通開口部444の内壁に当接するとき(または締め付けられたとき)、水位電気接点33と中間電気接点34との間、すなわち水位電気接点33と保持要素350との間に軸方向に介在される(これから分離され、すなわち水位電気接点33と中間電気接点34とを区別して物理的および電気的に分離する心棒31の長手棒部分311に形成される)水位センサー30の接続部が貫通開口部444に測定するために挿入される。
【0212】
したがって水位センサー30と貫通開口部444との間に封止接続が画定され、この接続は、示す例において、(Oリング型の)下方環状ガスケット3110によって実現される。
上記の封止接続は、ラジアル型(すなわち主に径方向における加圧によって作用)でも、アキシャル型(すなわち主に軸方向における加圧によって作用)でもよい。
【0213】
さらに、弾性的に変形可能な要素によって画定される場合の保持要素350は、心棒31(すなわち長手棒311)と貫通開口部444との間の接続を封止するために、これ自体で(アジュバンド)作用を発生させることができる。
【0214】
濾過隔壁支持部43は、さらに、濾過隔壁41の内部空洞の内側に(測定のために)挿入される、実際はこれを包む内側長手キャンドルを備えることができる。水分離要素40は、好ましくは疎水性メッシュ支持部44の下板443に対して、および/または濾過隔壁支持部43の下板434に対して、および/または長手キャンドルの1つ(内側441または外側437)に対して、剛性的に固定または一体化して濾過要素支持部に設けられる(単一の)導電要素50を特に備える。
【0215】
図1~
図6の図示する第1の実施形態に示す例において、導電要素50は、詳細を後述するように、疎水性メッシュ支持部44に対して、好ましくは疎水性メッシュ支持部44自体の下板443に対して固定される。
【0216】
ただし、代わりに
図7~
図15の第2および第3の実施形態において説明するように、導電要素50が濾過隔壁支持部43に対して、好ましくはこの下板434に対して固定可能であることは排除されない。
【0217】
導電要素50は、全体的に(すなわちこの全部品において)導電材料から形成される。
例えば第1の変形例において、導電要素50は金属(鋼、好ましくはステンレス鋼、アルミニウム、銅など)または金属合金によって形成される。
【0218】
第2の変形例において、導電電極50は、導電プラスチック(例えば導電ポリマーおよび/または導電複合材料)または金属(または金属合金)によって形成されてもよい。
したがって、濾過要素支持部および導電要素50の化学的特性に応じて、水分離要素40の異なる構成を有することは可能である。
【0219】
第1の可能な構成は、電気的に絶縁された(誘電)材料から形成される濾過要素支持部を提供してもよい。
ここで、導電要素50は金属から形成され、例えば濾過要素支持部に固定(挿入または、何らかの方法で、結合、組込もしくは一体成形)されてもよく、もしくは導電要素50は導電プラスチックで形成されて、例えば濾過要素支持部と一体的に形成(例えば一体成形による)されてもよく、または濾過要素支持部自体に固定(挿入、または何らかの方法で、結合もしくは組込)されてもよい。
【0220】
第2の可能な構成は、導電材料から形成される濾過要素支持部を提供してもよい。
ここで、濾過要素支持部と導電電極50の両方を同一の材料(または同一の種類の材料)で形成することが可能である。
【0221】
例えば、濾過要素支持部および導電電極50は、導電プラスチック、例えば同一の導電プラスチックもしくは異なる導電プラスチックから形成されてもよく、または濾過要素支持部および導電電極を金属、例えば同一の金属もしくは異なる金属で形成することが可能である。
さらに、ここで、導電要素50を濾過要素支持部と一体化して、すなわちモノリシック体として形成することが可能である。
【0222】
上述の第2の構成の範囲内において、濾過要素支持部および導電電極50の両方を異なる材料(または異なる種類の材料)によって形成することも可能である。
ここで、導電プラスチックまたは金属で形成された濾過要素支持部、さらに金属または導電プラスチックで形成された導電電極50のそれぞれを提供することが可能である。
【0223】
さらに、ここで、導電要素50が濾過要素支持部と一体的に(例えば一体成形によって)形成されるか、またはそこに固定(挿入、または何らか方法で結合もしくは組込)されることが可能である。
【0224】
以下で説明するように、導電要素50は、全体として、水位センサー30の中間電気接点34に対して電気的に接続し、水回収チャンバー26に向かって(軸方向で)延びるように構成される。
導電要素50は、(主に長手中心軸線Bと平行する)長手軸線に沿って伸長される(モノリシックな)本体によって画定される。
【0225】
実際には、導電要素50は、水位センサー30の中間電気接点34の延出、したがって水位センサー30の電子制御回路の延出を画定し、中間電気接点34を回収チャンバー26に含まれる流体(燃料または水)と電気的に相互接続する。
好ましくは、導電要素50は、この長手中心軸線Bに関して濾過要素支持部の偏心位置に配置される。
【0226】
導電要素50は、導電材料から形成される伸長体(水分離要素の中心長手軸線Bに平行する長手軸線に従う)に組み込まれ(またはこれからなり)、この伸長体は例えば導電ストリップまたは導電箔または導電爪またはシリンダーであり、この場合のストリップは、例えば、
図1~
図6の第1の実施形態または
図13~
図15の第3の実施形態に示すように、薄くて幅が狭く、細長い。
【0227】
もしくは、導電要素50は、中心軸線(水分離要素の中心長手軸線Bに平行)を中心として延出し導電材料から形成される管状体に組み込まれ(またはこれからなり)、この管状体は例えば
図7~
図12の第2の実施形態に示すような薄くて幅が狭く細長いことが好ましい導電ブシュである。
【0228】
導電要素50は、回収チャンバー26に直接延出する、すなわちそこにつながって配置されるように構成される水位電極51を備える。
水位電極は、導電要素50、すなわち導電ストリップもしくは箔または導電爪もしくはシリンダーまたはこれを形成する導電ブシュの表面を意味し、そこから濾過要素支持部(プラスチックまたはこれが形成される材料)が出現または突出し、使用時において、回収チャンバー26と直接接触して、濾過対象の流体、すなわち燃料および/または回収チャンバー26に蓄積する水に含侵され(またはこれによって濡らされ)るように構成され、これによって流体に含侵されるプローブを画定する。
【0229】
実際には、水位電極51は、使用時において(特に水分離要素40がケーシング20に正しく挿入されて水位センサー30に嵌合されたとき)、回収チャンバー26内に配置されることが意図される。
水位電極51は、導電要素50(またはこの下端、または水分離要素40が挿入されたときにケーシング20の底部に近接した領域)の下端部によって画定される。
【0230】
水位電極51は、濾過要素支持部、特に疎水性メッシュ支持部44の下板443(
図1~
図6の第1の実施形態参照)および/または濾過隔壁支持部43の下板434(
図7~
図15の第2および第3の実施形態参照)の下面から、および/または長手キャンドルの1つ(内側441または外側437)から表面(略共平面)に出る、または(軸方向に下向きに)突出する。
【0231】
図1~
図6に示す例において、水位電極51は疎水性メッシュ支持部44の下板443の下面から(軸方向下向きに)突出する。
図7~15に示す例において、水位電極51は、濾過隔壁支持部43の下板434の下面から(軸方向下向きに)突出する。
【0232】
好ましくは、水位電極51は、好ましくは零に等しくない長さの軸方向伸張部だけ、濾過要素、すなわち濾過隔壁41(および疎水性メッシュ42)の下端を通って軸方向下向きに突出し、事実上、水分離要素40を下向きに実際に延ばす。
【0233】
水分離要素40がケーシング20に(その正しい設置場所に)配置されたときに、水位電極51(すなわち濾過要素またはこれが出る本体、すなわち下板443もしくは434、または長手方向キャンドル441もしくは437から最も遠位の自由下端)はカップ状体21の底部から所定の距離(零でない)の位置に配置され、この場合の所定の距離は、カップ状体21の底部からの水位電気接点33の所定の距離にほぼ等しい(相互接続によって軸方向の許容差が設けられていない限り)。
【0234】
これが出る本体に対して拘束または結合される水位電極51の上端は、底部からの距離が上記所定の距離よりも大きい位置、例えば水位電気接点33の上端が存在するカップ状体21の底部からの所定の距離よりも大きい位置に配置される。
【0235】
実際には、水位電極51は、上記上端(これが出る本体に対して拘束および結合される、
図1~
図6に示す例では疎水性メッシュ支持部44の下板443、
図7~
図15に示す例では濾過隔壁支持部43の下板434)と、例えば濾過要素の長手中心軸線Bに対して平行な(かつ分離している)(したがって水位センサー30の長手軸線Aに平行な)略直線からなる長手方向の拡張部に沿った上記自由下端との間に長手方向に拡張する。
【0236】
水位電極51の軸方向長さは、例えば、水位センサー30の水位電気接点33(すなわち心棒31から軸方向に出現するその一部)の軸方向長さよりも大きく(または小さく)、貫通開口部444を横断する心棒31(すなわち閉キャップ311)の自由端の(下板443の底部の)突出部の軸方向長さと、水位電気接点33(すなわち心棒31から軸方向に出現するその一部)の軸方向長さとの合計に等しいことが好ましい。
【0237】
導電要素50は、水位電極51から離れており(すなわち異なる軸方向および/または径方向の位置に配置されており)水位電極51に電気的に接続された接触電極52を備える。
【0238】
接触電極は、導電要素50、すなわち導電ストリップもしくは箔または導電爪もしくはシリンダーまたはこれを形成する導電ブシュの表面を意味し、そこから濾過要素支持部(プラスチックまたはこれが形成される材料)が出現または突出し、使用時において、水位センサー30の中間電気接点34と(強制)接触するように配置されるように構成され、これによって両者間において直接電気接触が実現し、電流が流れるように構成される。
【0239】
したがって、接触電極52は、詳細は後述する接触電極52を水位センサー51に接続する電気接続によって、実際には、水位センサー30の中間電気接点34を水分離要素40の水位電極51と電気接触させることによって、水位センサー30の中間電気接点34と直接電気接触するように意図される。
【0240】
図1~
図6に示す例において、接触電極52は、濾過要素によって外接される円筒状の空間、好ましくは疎水性メッシュ42によって囲まれた内側円筒チャンバー(吐出管24と直接連通している)に(直接)配置される。
【0241】
実際には、
図1~
図6に示す実施形態において、水分離要素40がケーシング20に(正しく)挿入されると、接触電極52は、吐出管24と連通しケーシング20の内部容積が水分離要素40から分割される第2の環境(清浄側)に配置される(好ましくは、限定されないが、この容積は、吸入管23から吐出管24への燃料の横切る方向において疎水性メッシュ42の下流に配置される)。
【0242】
接触電極52は、導電要素50(またはこの上端、または水分離要素40が挿入された場合のケーシング20の底部から遠位の領域)の上端部によって画定される。
接触電極52は、濾過要素支持部、特に疎水性メッシュ支持部44の下板443(
図1~
図6参照)および/または濾過隔壁支持部43の下板434(
図7~
図15参照)の上面から表面(略共平面)に出る、または(軸方向で上向きに)突出する。
図1~
図6に示す例において、接触電極52は、疎水性メッシュ支持部44の下板443の上面から(軸方向で上向きに)突出する。
【0243】
好ましくは、接触電極52は、濾過要素内、すなわち疎水性メッシュ42内(
図1~
図6参照)および/または濾過隔壁41(
図7~
図15参照)に配置され、特に、接触電極52は、濾過要素、すなわち濾過隔壁41(および疎水性メッシュ42)の下端と上端との間に軸方向に含まれた軸方向領域に配置される(この上端で終端する)。
【0244】
例えば、接触電極52(すなわちこの自由上端、下板またはこれが出る本体から最も遠位)は、これが出る下板から、すなわち疎水性メッシュ支持部44の下板443から(
図1~
図6参照)または濾過隔壁支持部43の下板434から所定の距離(零でない)の位置に配置され、この場合の所定の距離は、水位センサー30が貫通開口部444に軸方向に挿入される(当接する)とき、中間電気接点34の、この下板(疎水性メッシュ支持部44の下板443または濾過隔壁支持部43の下板434)からの距離にほぼ等しい(相互接続によって軸方向の許容差が設けられていない限り)。
【0245】
実際には、
図1~
図6および
図13~
図15の第1および第3の実施形態において、接触電極52は、上記の自由上端と、これが出る下板(または本体)、上記の例では、疎水性メッシュ支持部44の下板443(
図1~
図6参照)または濾過隔壁支持部43の下板434(
図13~
図15参照)、に拘束および結合された下端との間で長手方向に、例えば濾過要素の長手中心軸線Bに主に平行な(したがって水位センサー30の長手軸線Aに平行な)(異なる)長手伸長拡張部に沿って拡張する。
【0246】
接触電極52の軸方向長さは、例えば、中間電気接点34と水位電気接点33との間の軸方向距離よりも小さい。
図1~
図6の第1の実施形態において、少なくとも接触電極52は、弾性的に変形可能であることが好ましい。
すなわち、導電要素50は、少なくとも接触電極52において所与の変形可能性または弾性能力を有する。
【0247】
示した例(
図1~
図6参照)において、接触電極52は、長手中心軸線Bに関して径方向に向いており、すなわち、長手中心軸線Bに関して径方向に向いた導電要素50の表面によって画定され、好ましくは濾過要素の内側に向いており、すなわち長手中心軸線Bの方に向いている。
【0248】
実際には、接触電極52は、中間電気接点34が存在するケーシング20において同一の軸方向高さに配置されて中間電気接点34の円周部分と並んで径方向に(外側に)配置され、したがって中間電気接点34自体と径方向で接触するように構成される。
【0249】
この構成において、接触電極52は、主に径方向に弾性的に変形可能であることが好ましい。
特に、接触電極52は、(長手中心軸線Bから遠ざかる)径方向の成分を有する推力によって応力がかけられると、径方向に(長手中心軸線Bから遠ざかって)屈曲し、この応力に対する弾性反応を発生させる(すなわち長手中心軸線Bに接近する径方向弾性推力を発生させる)ように構成される。
【0250】
実際には、(剛性の)中間電気接点34と(弾性的に変形可能な)接触電極52との間の直接電気接触は、強制型のものであり、したがってより確実である。
【0251】
説明する実施形態において有利には、接触電極52は、(長手中心軸線Bから遠ざかり)接触電極自体の自由上端に近接した、径方向外向きに傾斜した第1の伸張部を有する湾曲形状を有する。
【0252】
この第1の伸張部は、下板443に向かう直接軸方向の推力によって応力がかけられて第1の傾斜伸張部に対して作用したときに接触電極52を長手中心軸線Bから遠ざかって(主に)径方向に屈曲するように構成された、接触電極52のためのカムとしての役割を果たすなどの傾斜ランプを画定する。
【0253】
例えば、水分離要素40の貫通開口部444への水位センサー30の挿入(相互接近)時に、上記の軸方向推力は、水位センサー30によって、すなわちこの中間電気接点34によって作用される。
【0254】
図1~
図6に示す例において、接触電極52は、さらに、接触電極自体の拘束された下端に近接する、径方向内向きに傾いた(長手中心軸線Bに接近する)第2の伸張部を有する。
【0255】
この第2の傾斜伸張部は、例えば、第1の傾斜伸張部と隣接し、この間に、長手中心軸線Bに対向する縁部(曲線的または平坦)を画定し、事実上、接触電極52、すなわち中間電気接点34と直接接触する部分を画定する。
【0256】
図7~
図15の第2および第3の実施形態において例示される代替の実施形態において、例えば、中間電気接点34が下向きのアキシャルコンタクトであり、したがって接触電極52は上向きのアキシャルコンタクトでもよく(すなわち長手中心軸線Bに関して軸方向に上方を向く)、換言すれば、接触電極52は、長手中心軸線Bに略直交する導電要素50の(略平面の)表面によって画定され、(濾過隔壁41および/または、設けられている場合は、疎水性メッシュ42の)濾過要素の上端に向かって対向することが好ましい。
【0257】
図7~
図12に示す第2の実施形態において、接触電極52(すなわち導電要素50の中心長手軸線Bに直交する上面)は、例えば、略環状であり、中心長手軸線Bと同軸であり、心棒31(すなわち長手棒311)の下端から内部的に挿入されるように構成される。
接触電極52の外径は、水位センサー30の中間電気接点34の第2の体347の外径よりもほぼ小さい、または等しい(あるいは限界においては、大きい)。
【0258】
図12~
図15の第3の実施形態において、接触電極52(すなわち、導電要素50の中心長手軸線Bに直交する上面)は、例えば、水位センサー30の中間電気接点34の第2の体347の外径以下の中心長手軸線Bからの距離の位置に配置された(爪の)拡大頭部によって画定されて、これに接触するように構成される。
【0259】
実際には、(上記で参照される第2および第3の実施形態の両方における)接触電極52は、中間電気接点34が配置されるケーシング20において同一の軸方向高さに配置され、この円周部分(
図12~
図15参照)またはこの円周部全体(
図7~
図12参照)と軸方向で(底部から)整列するように構成され、それによって中間電気接点34自体と軸方向で接触する。
【0260】
図7~
図15の第2および第3の実施形態において、接触電極52(すなわち導電要素50全体)は、略剛性であり、動作時にかけられる応力によって変形可能ではない。
【0261】
この構成において、中間電気接点34は、本体346の上述の変形可能性に起因して、主に軸方向において弾性的に変形可能であることが好ましい。
【0262】
特に、中間電気接点34は、軸方向成分(下から上)を有する推力によって応力がかけられた場合に(濾過隔壁支持部43の下板434から遠ざかる方に)軸方向で屈曲/加圧され、この応力に対する弾性反応を発生させる(例えばカップ状体21の底部から零でない所定の距離の位置に設けられた支持体に強制的に配置された水分離要素40を押し下げる傾向にある軸方向の弾性推力を発生させる(さらに、必要に応じて、本体346の軸方向上端と第1の体345との間の接触を強制的に発生させる)ように構成される。
例えば、この支持体は、カップ状体21の底部および/または側壁から出る複数の棚によって画定される。
【0263】
代替として、接触電極52が主に軸方向において弾性的に変形可能でもよいことは排除されない。
特に、接触電極52は、(これが出る下板に接近する)軸方向成分を有する推力によって応力がかけられた場合に軸方向に屈曲し(これが出る下板に接近し)、この応力に対する弾性反応を発生させる(すなわちこれが出る下板から遠ざかる方に軸方向弾性推力を発生させる)ように構成されてもよい。
【0264】
実際には、(剛性または弾性的に変形可能な)中間電気接点34と(弾性的に変形可能または剛性の)接触電極52との間の直接電気接触は、強制型のものであり、したがってより確実である。
【0265】
弾性的に変形可能である場合、接触電極52は、例えば長手中心軸線Bに平行な軸線を有するつる巻きばねの少なくとも1つのコイルによって画定されてもよく、またはこれを備えてもよい。
第1の実施形態(
図1~
図6参照)によれば、接触電極52は、90°より小さな円弧、例えば15°より小さな円弧を含むような周方向幅を有してもよい。
【0266】
接触電極52が、中間電気接点34自体を画定する折曲ストリップの対向結合端部(または全体的に結合されない)間に設けられる場合のある周方向の間隙の中間電気接点34のより大きな周囲部分を囲むように構成された、
図5に示すような幅広の上端部を有することは排除されない。
【0267】
例えば、接触電極52のこの幅広の上端部は長手中心軸線Bと平行の湾曲軸線を有する湾曲路を有してもよく、好ましくは、より効果的な方法で中間電気接点34を円周方向で囲むように、この湾曲を弾性的に拡大するなどの所与の変形可能性を有してもよい。
【0268】
この場合、接触電極52は、中間電気接点34の高さに配置された2つの接触領域を画定するため、さらには中間電気接点34自体の外面における何らかの電気的不連続を補うために、少なくとも2つの接触部52’および52”を有してもよい。
接触電極52は、環形状を有し、90°より大きい、例えば360°に等しい(すなわち略環状の)円弧を含むような周方向幅を有してもよい。
【0269】
上述したように、(いずれの実施形態においても)接触電極52は、水位電極51に電気的に接続される。
特に、導電要素50は、接触電極52と水位電極51とを電気的に接続する電気ブリッジ53を備える。
【0270】
電気ブリッジ53は、濾過要素支持部に(直接、接触して)、特に疎水性メッシュ支持部44および/または濾過隔壁支持部43、例においては疎水性メッシュ支持部44に剛性的に固定される。
【0271】
詳細には、電気ブリッジ53は、疎水性メッシュ支持部44の下板443(例えば
図1~
図6の第1の実施形態参照)および/または濾過隔壁支持部43の下板434(例えば
図7~
図15の第2および第3の実施形態参照)に剛性的に固定され、実際にはこれを軸方向で横切る。
【0272】
事実、電気ブリッジ53は、水位電極51の拘束上端に結合する下部(疎水性メッシュ支持部44の下板443および/または濾過隔壁支持部43の下板434の下面)につながり(そこから出現または表面に出て)、接触電極52の拘束下端に結合する上部(疎水性メッシュ支持部44の下板443および/または濾過隔壁支持部43の下板434の上面)につながる(そこから出現または表面に出る)。
【0273】
したがって、電気ブリッジ53は、疎水性メッシュ支持部44の下板443(
図1~
図6参照)および/または濾過隔壁支持部43の下板434(
図13~
図15参照)に少なくとも部分的に配置され、例えば導電要素50(例えば金属からなる)を疎水性メッシュ支持部44および/または濾過隔壁支持部43のプラスチックの下板443と一体成形することによって、組み込まれ、または突出し(
図7~
図12参照)、代替として、疎水性メッシュ支持部44自体の下板443および/または濾過隔壁支持部43の下板443に形成されて長手中心軸線Bに略平行の貫通軸線を有することが好ましい貫通座に強制的に挿入される(噛合、スナップ挿入、ねじ留め、または他の接続がなされる)。
【0274】
電気ブリッジ53は、疎水性メッシュ支持部44の下板443および/または濾過隔壁支持部43の下板434に取り外し不可能に固定され、代替として取り外し可能な方法で固定される。
したがって、電気ブリッジ53は、接触電極52と水位電極51との間に軸方向で介在され、それぞれを互いに対して軸方向に延ばす。
【0275】
示される好適な実施形態において(
図1~
図15参照)、電気ブリッジ53は、接触電極52および/または水位電極51と単体で形成されており、実際には、導電要素50は、接触電極52と、水位電極51と、電気ブリッジ53(電気ブリッジ53は接触電極52と水位電極51との間に軸方向に介在される)とを備える(からなる)モノリシック体(導電ストリップもしくは箔または導電爪もしくはシリンダーまたは導電ブシュ)によって画定される。
【0276】
代替の実施形態において、電気ブリッジ53が接触電極52と水位電極51とに電気的に接続された独立体によって画定されることは排除されない。
さらに、電気ブリッジ53は、接触電極52および水位電極51(および/または導電材料から形成されている場合は濾過要素支持部)が形成される同一の導電材料(金属)から形成される。
もしくは、接触電極52および水位電極51が形成される、例えばより高抵抗の材料とは異なる導電材料(金属)から、電気ブリッジ53が形成されることは可能である。
【0277】
第1の実施形態(
図1~
図6参照)に示す例において、疎水性メッシュ支持部44の下板443から出現する電気ブリッジ53の上部は、電気ブリッジ53自体と下板443自体との間の接続の案内ブロックを外部的に囲むように形成され、それによって、例えば、軸方向で略角柱形の接続を画定する。
【0278】
さらに、濾過要素支持部が導電材料から形成されている場合に濾過要素支持部の一部である、すなわち濾過要素支持部と単体において画定される電気ブリッジ53を提供することが可能である。
【0279】
図7~
図12に示す第2の実施形態において、(管状体によって画定される)導電要素50は、貫通開口部444の貫通軸線(濾過要素の長手中心軸線Bと同軸)と同軸である(すなわち、一致する)中心軸線を有する。
【0280】
この場合、導電要素50は、貫通開口部444(の内壁全体)(すなわち貫通開口部自体を画定して範囲を決め、これを濾過隔壁支持部43の下板434に関して限定軸方向伸張部によって下方および/または上方に延ばす円筒シャンクの円筒壁を内側で被覆する。
【0281】
実際には、導電要素50は、(例えば円筒状で上部円錐状フレアを設けた)上述の電気ブリッジ53を画定する中心伸張部を備え、この中心伸張部は、貫通開口部444と、中心伸張部自体から片持ち形状で径方向に導出される環状の2つの対向自由端とに挿入される)。
【0282】
特に、下方(環状)自由端は水位電極51を画定し(さらに水分離要素40に対向し、または水分離要素40の外側に配置され)、上方(環状)自由端は接触電極52を画定する(さらに水分離要素40の内側に軸方向で対向する)。
【0283】
この場合、心棒31(すなわちこの長手棒311)と貫通開口部444との間の密封接続は、(長手棒自体に嵌合された)下方環状ガスケット3110と、導電要素50の中心伸張部(すなわち電気ブリッジ53)の内壁との間で作用する封止材によって画定される。
【0284】
上記の説明に加えて、燃料フィルター10の異なる構成および同等の構成を提供することは可能である。
さらに、上述したものと異なり、代替の実施形態(図面には不図示)は、径方向で内側から外向きに横切られる濾過要素、したがって濾過隔壁41の外側に配置された疎水性メッシュ42(設けられている場合)を提供してもよい。
【0285】
ここで、濾過対象の燃料が入る吸入管は、入口であり、ケーシング20、すなわちカバー22に中心でつながる上述の中心(内側)管によって画定される一方、濾過された燃料が出る吐出管はケーシング20、すなわちカバー22につながる、すなわち(側壁に近接した)この周囲領域につながる上述の周囲(外側)管であり、または、いずれの場合でも、濾過要素とケーシング20の内壁との間に径方向で介在された環境と流体連結する。
【0286】
この場合、吸入管23からケーシング20に入る燃料は(径方向に)(内側から外向きに)水分離要素40を横切り、すなわち、まず濾過隔壁41を横切り、その後疎水性メッシュ42を横切り、その後吐出管24から出る(濾過されて回収チャンバー26に蓄積する水から分離される)。
【0287】
この場合、貫通開口部444は、濾過隔壁支持部43の下板434および/または濾過隔壁41と同軸で係止された外側長手キャンドル437(設けられている場合)の下端領域に形成されてもよい。
【0288】
さらに、上述のように、(唯一の)導電要素50は、(さらに)濾過隔壁支持部43の下板434および/または濾過隔壁41と同軸で係止された外側長手キャンドル437(設けられている場合)に設けられてもよい。
【0289】
上記に鑑みると、燃料フィルター10の動作は以下の通りとなる。
水分離要素40がケーシング20に正しく挿入されてケーシング20が閉じられると、水位センサー30、すなわちこの心棒31(すなわち、設けられている場合、長手棒311)は水分離要素40に軸方向に挿入され、それによって濾過要素によって囲まれ、すなわち濾過隔壁41および/または疎水性メッシュ42によって囲まれる。
【0290】
さらに、上述したように、水位センサー30、特に心棒31/長手棒311(すなわち、この下端)は、貫通開口部444(および/またはこれを内側で被覆する導電要素)50)に(少なくとも部分的に)挿入され、この周縁部(または導電要素50の内壁)に(封止によって)当接される。
【0291】
この動作構成において、水位センサー30の水位電気接点33は回収チャンバー26に直接配置され、水位センサー30の中間電気接点34は、代わりに、水分離要素40の内部容積の回収チャンバー26の外側に配置される。
さらに、水分離要素40の接触電極52は、この中間電気接点34と直接(強制)電気接触し、水分離要素40の水位電極51は回収チャンバー26に直接配置される。
【0292】
実際には、中間電気接点34は、導電要素50の電気的介在によって、回収チャンバー26に略間接的に配置される。
したがって、水位電気接点33および水位電極51は、両方、回収チャンバー26に存在する流体に出現される。
【0293】
水は燃料(ガス油)よりも大きな導電率を有するため、水位電気接点33と水位電極51との両方が燃料に出現されている場合、水位電気接点33および水位電極51はこの流体(燃料)によって互いから略絶縁され、水位センサーの電子回路が給電されると、水位電気接点33および水位電極51によって画定される回路端部におけるガス油の電気抵抗に応じて、水位センサーは第1の電流の強さの値を測定する。
【0294】
回収チャンバー26のケーシング20の底部に蓄積する水が水位電気接点33および水位電極51が部分的でも関わるレベルに達すると、電子回路は、水位電気接点33および水位電極51によって画定される回路端部において、水の電気抵抗に応じた、したがって第1の電流の強さよりも大きな第2の電流の強さの値を測定し、これに対応して、車両制御ユニットに対して、排出管25によって回収チャンバーに蓄積された水を空にする必要があることを信号で通知する。
【0295】
上述した本発明は、本発明の概念の範囲から逸脱せずに多数の修正および変形が行われることが可能である。
さらに、詳細の全ては、他の技術的に同等の要素によって置き換えられることが可能である。
実際には、使用された材料と、特定の形状およびサイズとは、以下の特許請求の範囲の保護の範囲から逸脱せずに、必要に応じて、いかようでもよい。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部において、燃料から分離された水を回収するチャンバー(26)を有するケーシング(20)と、
前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電気接点(33)と、前記ケーシング(20)の内側で、かつ、前記回収チャンバー(26)の外側に配置された中間電気接点(34)とを備え、前記ケーシング(20)の中に延出する水位センサー(30)と、
前記ケーシング(20)に収容された水分離要素(40)と、
を備え、
該水分離要素(40)が、
前記燃料が通過する濾過要素(41、42)と、
前記水位電気接点(33)が前記回収チャンバー(26)の中に延出するように、前記水位センサー(30)によって横断される貫通開口部(444)を備える濾過要素支持部(43、44)と、
前記濾過要素支持部(43、44)に設けられた導電要素(50)と、を備え、
該導電要素(50)が、
前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電極(51)と、
該水位電極(51)と電気的に接続され、前記水位電極(51)から
間隔を空けられた接触電極(52)と、を備え、
該接触電極(52)が、前記水位センサー(30)の前記中間電気接点(34)と接触する燃料フィルター(10)。
【請求項2】
前記水位センサー(3)と前記貫通開口部(444)との間に封止接続が画定される請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項3】
前記水位センサー(30)が、長手軸線(A)に沿って長手拡張部を有し、前記貫通開口部(444)が、前記水位電気接点(33)と前記中間電気接点(34)との間に軸方向に介される水位センサー(30)の接続部(35)の周囲を囲む、請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項4】
前記濾過要素(41、42)が、前記水位センサー(30)が軸方向に挿入された長手中心軸線(B)まわりに拡張する略管形状を有し、
前記濾過要素支持部(43、44)が、前記回収チャンバー(26)に近接した前記濾過要素(41、42)の一下端に固定された下板(434、443)を備え、前記貫通開口部(444)が前記下板(434、443)に形成される、請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項5】
前記貫通開口部(444)が、前記水位センサー(30)のための案内体(445)によって囲まれる請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項6】
前記案内体(445)が、複数の分離した突出部を備え、該突出部の側部が、前記貫通開口部(444)に向かって収束する共通の円錐面上に位置する請求項5に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項7】
前記濾過要素が、前記燃料に存在する粒子を濾過する濾過隔壁(41)を備える請求項4に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項8】
前記濾過要素が、前記燃料から水を分離する疎水性メッシュ(42)を備える請求項4に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項9】
前記濾過隔壁(41)および前記疎水性メッシュ(42)が互いに同軸である請求項7および8に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項10】
前記接触電極(52)および前記中間電気接点(34)の少なくとも一方が、弾性的に変形可能な請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項11】
前記濾過要素(41、42)が、長手中心軸線(B)まわりに拡張する略管形状を有し、前記接触電極(52)および前記中間電気接点(34)の少なくとも一方が、それぞれ、前記長手中心軸線(B)に対して径方向および/または軸方向に向いており、主に径方向および/または軸方向において弾性的に変形可能な請求項10に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項12】
前記接触電極(52)および前記水位電極(51)が、単体で形成される単一の伸長導電要素(50)の2つの対向自由端によって画定される請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項13】
前記接触電極(52)および前記水位電極(51)が、中心軸線まわりに拡張し単体で形成される単一の管状導電要素(50)の2つの対向自由端によって画定可能である請求項1に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項14】
前記燃料フィルター(10)の前記中心軸線が、前記貫通開口部(444)の貫通軸線と同軸である請求項13に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項15】
前記導電要素(50)が、前記貫通開口部(444)を内側で被覆する請求項13に記載の燃料フィルター(10)。
【請求項16】
燃料フィルター(10)のための、燃料から水を分離する要素(40)であって、前記燃料から分離された前記水を回収するチャンバー(26)を有するケーシング(20)と、前記回収チャンバー(26)の中に延出する水位電気接点(33)、および前記回収チャンバー(20)の外側の前記ケーシング(20)の内側に配置された中間電気接点(34)を備え、該ケーシング(20)の中に延出する水位センサー(30)と、を備え、
前記水分離要素(40)が、
前記燃料が通過する濾過要素(41、42)と、
前記水位電気接点が前記濾過要素(41、42)を越えて前記回収チャンバー(26)の中に延出するように、前記燃料フィルター(10)の前記水位センサー(30)によって横断された貫通開口部(444)を備える濾過要素支持部(43、44)と、
前記濾過要素支持部(43、44)に設けられた導電要素(50)と、を備え、
前記導電要素(50)が、
前記回収チャンバー(26)の中に延出するように構成された水位電極(51)と、
前記水位電極(51)と電気的に接続され、前記水位電極から
間隔を空けられた接触電極(52)と、を備え、
前記接触電極(52)が、前記回収チャンバー(26)の外側に配置された前記水位センサー(30)の前記中間電気接点(34)と接触するように構成される要素(40)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
特に、本発明は、底部において、燃料から分離された水を回収するチャンバーを有するケーシングと、回収チャンバーの中に延出する水位電気接点(すなわち、所望の水位を計測する電気接点)およびケーシングの内側で、かつ、回収チャンバーの外側に配置された中間電気接点を備え、ケーシングの中に延出する水位センサーと、ケーシングに収容された水分離要素と、を備え、水分離要素が、燃料が通過する濾過要素と、水位電気接点が回収チャンバーの中に延出するように、水位センサーによって横断される貫通開口部を備える濾過要素支持部と、濾過要素支持部に設けられた(単一の)(電気的な)導電要素と、を備え、導電要素が、回収チャンバーの中に延出する水位電極と、水位電極と電気的に接続され、水位電極から間隔を空けられた接触電極と、を備え、接触電極が、水位センサーの中間電気接点と接触する燃料フィルターを提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
本発明のさらなる態様は、燃料から水を分離する燃料フィルター要素であって、上述した同様の目的のために、燃料から分離された水を回収するチャンバーを有するケーシングと、回収チャンバーの中に延出する水位電気接点、および回収チャンバーの外側のケーシングの内側に配置された中間電気接点を備え、ケーシングの中に延出する水位センサーと、を備え、水分離要素が、燃料が通過する濾過要素と、水位電気接点が濾過要素を越えて回収チャンバーの中に延出するように、フィルターの水位センサーによって横断される開口部を備える濾過要素支持部と、濾過要素支持部に設けられた導電要素と、を備え、導電要素が、回収チャンバーの中に延出するように構成された水位電極と、水位電極と電気的に接続され、水位電極から間隔を空けられた接触電極と、を備え、接触電極が、回収チャンバーの外側に配置された水位センサーの中間電気接点と接触するように構成される燃料フィルター要素を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0237
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0237】
導電要素50は、水位電極51から間隔を空けられており(すなわち異なる軸方向および/または径方向の位置に配置されており)水位電極51に電気的に接続された接触電極52を備える。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】