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特表2022-505153エレクトロクロミック・プリフォームに関連するシステム、方法、及び構成部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】エレクトロクロミック・プリフォームに関連するシステム、方法、及び構成部品
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/15 20190101AFI20220106BHJP
【FI】
G02F1/15 502
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021521093
(86)(22)【出願日】2019-10-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 US2019056639
(87)【国際公開番号】W WO2020081756
(87)【国際公開日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】62/746,727
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504416080
【氏名又は名称】セイジ・エレクトロクロミクス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】テイラー、クリフォード リー
【テーマコード(参考)】
2K101
【Fターム(参考)】
2K101DA01
2K101EK05
(57)【要約】
エレクトロクロミック・プリフォームを収容するためのシステムは:コンパートメントを画定する剛体構造物と、上記コンパートメント内部に配置されそして選択的に封止可能な内容積を画定するように適応された蒸気バリアとを備え、複数のエレクトロクロミック・プリフォームが、上記内容積内に受け入れ可能であり、上記内容積が、上記複数のエレクトロクロミック・プリフォームのうちの少なくとも1つを整列させるための基準ツールを定める。エレクトロクロミック・プリフォームの端部と結合するように適応された構成部品は、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と回動可能に結合されたツール係合部とを画定するボディを備え、上記ツール係合部の寸法を小さくすることで、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部内の対応する寸法を大きくする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレクトロクロミック・プリフォームの端部と結合するように適応された構成部品であって、
エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と、前記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と回動可能に結合されたツール係合部とを画定するボディ
を備え、
前記ツール係合部の寸法を小さくすることで、前記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部の対応する寸法を大きくする、構成部品。
【請求項2】
前記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部が、前記エレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応された受け入れエリア、及び前記受け入れエリアの中に延びる複数の突起物を備える、請求項1に記載の構成部品。
【請求項3】
前記突起物のうちの少なくとも1つが、前記構成部品の側壁に対して測定したときに、1°と89°との範囲内の角度で配置された最適合線に沿って位置する、請求項2に記載の構成部品。
【請求項4】
前記複数の突起物のうちの少なくとも2つの突起物が、前記構成部品の前記側壁から前記受け入れエリアの中に、互いに異なる距離だけ延びる、請求項2に記載の構成部品。
【請求項5】
前記受け入れエリアが、前記受け入れエリアの中への前記エレクトロクロミック・プリフォームの過度な挿入を防止するように適応された停止機構をさらに備える、請求項2から4までのいずれか一項に記載の構成部品。
【請求項6】
前記停止機構が、エラストマのような変形可能な材料を含み、前記停止機構が、前記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と前記ツール係合部との間の回動点に隣接して配置されている、請求項5に記載の構成部品。
【請求項7】
前記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部が、前記受け入れることによって互いに間隔を空けて離された第1の側壁及び第2の側壁を備え、前記側壁のうちの少なくとも一方が、前記少なくとも一方の側壁の遠位端に隣接するフランジを備え、前記フランジが、前記側壁から測定したときに距離Dだけ延び、前記突起物のうちの少なくとも1つが、距離Dだけ延び、Dが0.1Dと2.0Dとの範囲内である、請求項6に記載の構成部品。
【請求項8】
エレクトロクロミック・プリフォームを収容するためのシステムであって、
コンパートメントを画定する剛体構造物と、
前記コンパートメント内部に配置され、選択的に封止可能な内容積を画定するように適応された蒸気バリアと
を備え、
複数のエレクトロクロミック・プリフォームが、前記内容積内に受け入れ可能であり、前記内容積が、前記複数のエレクトロクロミック・プリフォームのうちの少なくとも1つを整列させるための基準ツールを定める、システム。
【請求項9】
前記剛体構造物が、少なくとも6つの側壁を含むマルチピースの剛体構造物を備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記蒸気バリアが、
ASTM D2103に従って測定したときに、0.0254mm(1mil)と2.54mm(100mil)との範囲内の壁厚さ、又は
ASTM D882に従って測定したときに、少なくとも179kg/m(10lbs/in)の引張強度
を定める、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記蒸気バリアが、ASTM D3985に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内の酸素透過率(OTR)、又はASTM F1249に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内の水蒸気透過率(WVTR)を有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記蒸気バリアが、少なくとも1秒の間、少なくとも204℃(400°F)の温度、少なくとも276kPa(40PSI)の圧力の印加で選択的に封止可能であるように適応される、請求項9から11までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
閉じて、バイアスしない状態で、前記内容積が、エレクトロクロミック・プリフォームで満たされているときの前記内容積の容積VEPより小さい容積VMINを有し、VMINが、0.99VEP未満で0.25VEP以上である、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムが、
前記基準ツールに隣接した第1のエレクトロクロミック・プリフォームと、
第3のエレクトロクロミック・プリフォームと、
前記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと前記第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間に配置された第2のエレクトロクロミック・プリフォームと
を受け入れるように適応され、
前記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと前記システムとの間の最近接距離が、前記第2のエレクトロクロミック・プリフォームと前記第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間の距離とは異なる、
請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
エレクトロクロミック・プリフォームを輸送する方法であって、
第1の場所において、蒸気バリアによって画定される選択的に封止可能な内容積に向けて前記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップと、
内側に前記エレクトロクロミック・プリフォームを有する前記選択的に封止可能な内容積を封止するステップと、
2番目の場所へ前記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレクトロクロミック・プリフォームに関し、より詳細には、エレクトロクロミック・プリフォームに関連するシステム、方法、及び構成部品に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロクロミック・デバイスは、光透過性の様々な状態の間で選択的に濃淡を付けることができるエレクトロクロミック素子を一般に含む。エレクトロクロミック・デバイスは、部屋の居住者又はビル管理人などの管理者が部屋の環境を迅速にそして精密に調節することを可能にするので、エレクトロクロミック・デバイスは、商業用ビル及び住居用ビルなどのビルの窓として特に有効である。
【0003】
窓は、その形状及びサイズの両方でかなり変化する。したがって、窓用のエレクトロクロミック・デバイスは、様々な形状及びサイズの開口部に合うように作られなければならない。ビル管理者、所有者、及び居住者は、エレクトロクロミック・デバイスに関する、特にエレクトロクロミック・デバイスの製造及び据え付けに関するシステム及び方法の改善を要求し続けている。
【0004】
実施例は、実例として図示され、そして添付の図に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】エレクトロクロミック・プリフォームの積載中の、本明細書において説明する実施例によるシステムの斜視図である。
図2】エレクトロクロミック・プリフォームの積載中の、本明細書において説明する実施例によるシステムの斜視図である。
図3】エレクトロクロミック・プリフォームの積載中の、本明細書において説明する実施例によるシステムの斜視図である。
図4】エレクトロクロミック・プリフォームの積載中の、本明細書において説明する実施例によるシステムの斜視図である。
図5】エレクトロクロミック・プリフォームの積載中の、本明細書において説明する実施例によるシステムの斜視図である。
図6】ある実施例によるエレクトロクロミック・プリフォームの端部に据え付けられるように適応された構成部品の断面図である。
図7】ある実施例による構成部品の斜視図である。
図8】システム内に配置されたエレクトロクロミック・プリフォームをともなう実施例によるシステムの上面図である。
図9】円Aに見られるような、図8のシステムの拡大した上面図である。
図10】ある実施例に従って、運送用のコンテナの内側に配置された複数のシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図と組み合わせて下記の説明は、本明細書において開示される教示を理解する際に手助けとなるように提供される。下記の検討は、教示の具体的な実装例及び実施例に焦点を当てるだろう。この焦点は、教示を説明する際に手助けとなるように提供され、そして教示の範囲及び適用可能性についての制限として解釈されるべきではない。しかしながら、他の実施例を、この出願において開示されるような教示に基づいて使用することができる。
【0007】
「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」という用語又はこれらの任意の他の変形例は、非排他的な包含をカバーするものとする。例えば、特徴の列挙を含む方法、物品、又は装置は、これらの特徴に限定される必要がないだけでなく、このような方法、物品、又は装置に明示的に列挙されていない又は固有の他の特徴を含むことができる。さらに、正反対に明示的に述べない限り、「又は(or)」は包含的ORを呼びそして排他的ORを呼ばない。例えば、条件A又はBは、下記のうちのいずれか1つによって満足される:Aが真であり(又は存在し)そしてBが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)そしてBが真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
【0008】
「大体(generally)」、「実質的に(substantially)」、「ほぼ(approximately)」という用語、等は、所与の値からの偏差の範囲をカバーするものである。ある特定の実施例では、「大体」、「実質的に」、「ほぼ」という用語、等は、値の10%以内、値の9%以内、値の8%以内、値の7%以内、値の6%以内、値の5%以内、値の4%以内、値の3%以内、値の2%以内、又は値の1%以内の値のいずれかの方向の偏差を呼ぶ。
【0009】
また、「ある(a)」又は「ある(an)」の使用は、本明細書において説明する要素及び構成要素を記述するために採用される。これは単に利便性のためそして発明の範囲の一般的な概念を与えるために行われるに過ぎない。この記述は、これが別なふうに意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、若しくは複数形も含むとして単数形を含むように読まれるべきであり、又は逆も同様である。例えば、単一の項目が本明細書において記述されるときには、1つよりも多くの項目が単一の項目の代わりに使用されることがある。同様に、1つよりも多くの項目が本明細書において記述される場合には、単一の項目がその1つよりも多くの項目の代わりに置き換えられることがある。
【0010】
別なふうに規定されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、この発明が属する技術の当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実例は、単に例示的であり、そして限定するものではない。本明細書において説明しなかった範囲では、具体的な材料及び処理行為に関する多くの詳細は従来的なものであり、エレクトロクロミック技術内の教科書及び他の情報源に見出されることがある。
【0011】
ある態様によれば、エレクトロクロミック・プリフォームを収容するためのシステムは、コンパートメントを画定する剛体構造物、及びコンパートメント内に配置されエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応された選択的に封止可能な内容積を画定するように適応される蒸気バリアを含むことができる。ある実施例では、剛体構造物は、マルチピースの(multi-piece)構築物を有することがある。もう1つの実施例では、剛体構造物は、再使用可能であってもよい。ある種の事例では、内容積は、複数のエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応され得る。システムは、複数のエレクトロクロミック・プリフォームのうちの少なくとも1つを整列させるように適応された基準ツールをさらに含むことができる。ある特定の事例では、基準ツールを、複数のエレクトロクロミック・プリフォームのうちの第1のエレクトロクロミック・プリフォームを整列させるために使用することができる。引き続くエレクトロクロミック・プリフォームを、第1のエレクトロクロミック・プリフォームに対して整列させることができる。
【0012】
もう1つの態様によれば、エレクトロクロミック・プリフォームの端部と結合するように適応された構成部品は、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と、エレクトロクロミック・プリフォーム部と結合するツール係合部とを画定するボディを含むことができる。ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部を、ツール係合部と回動可能に結合することができる。ある特定の事例では、ツール係合部の寸法を小さくすることは、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部内の対応する寸法を大きくすることができる。操作員、機械、又はロボットはしたがって、エレクトロクロミック・プリフォームの端部に対して構成部品を据え付けるためにエレクトロクロミック・プリフォーム係合部を選択的に調節することができる。据え付けの後で、操作員、機械、又はロボットは、構成部品を解放でき、エレクトロクロミック・プリフォームの端部と結合した構成部品を残すことができる。
【0013】
さらなる態様によれば、エレクトロクロミック・プリフォームを輸送する方法は、第1の場所において、エレクトロクロミック・プリフォームを蒸気バリアによって画定された選択的に封止可能な内容積に向けて移動させることを含むことができる。方法は、内側にエレクトロクロミック・プリフォームを有する状態で選択的に封止可能な内容積を封止するステップ、及びエレクトロクロミック・プリフォームを2番目の場所へ輸送するステップをさらに含むことができる。ある実施例では、複数のエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように、内容積を適応させることができる。ある特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォームには、バス・バーがなくてもよい又はそうでなければ動作しなくてもよい。
【0014】
図1は、ある実施例によるエレクトロクロミック・プリフォームを収容するためのシステム100を図示する。システム100は、図1では空で-エレクトロクロミック・プリフォームのない状態で図示されている。システム100は、コンパートメント104を画定する剛体構造物102を一般に含むことができる。ある実施例では、剛体構造物102は、少なくとも6つの主要な側壁を含むことができる。より特定の実施例では、剛体構造物102は、全体として立方体状の形状を画定できる。ある実施例では、コンパートメント104は、少なくとも0.15m、少なくとも0.25m、少なくとも0.5m、少なくとも0.75m、少なくとも1m、少なくとも2m、又は少なくとも3mの容積を有することができる。ある種の事例では、コンパートメント104は、剛体構造物102の形状と同じ、又は大体は類似した形状を有することができる。ある実施例では、コンパートメント104は、剛体構造物102からコンパートメント104の中へと延びる、例えば、支柱、支持部、分割器、タイ・アンカー、又はこれらの任意の組み合わせなどの1つ又は複数の物体を含むことができる。
【0015】
ある実施例では、剛体構造物102は、一緒に結合された複数の個別の要素を含んでいるマルチピースの構築物を有することができる。例えば、ある実施例では、剛体構造物102は、1つ又は複数の側壁106及びフレーム108を含むことができる。1つ又は複数の側壁106は、互いに比較して、同じ又は類似の形状、構成物、サイズ、寸法、特徴、又はこれらの任意の組み合わせを有することができる。ある実施例では、側壁106のうちの少なくとも1つを、フレーム108により支持することができる。ある実施例では、側壁106のうちの少なくとも1つを、フレーム108と結合することができる。非限定的な実例として、側壁106及びフレーム108を、ねじ若しくは非ねじファスナ、クリップ、ひも、ブラケット、接着剤、締りばめ、又はこれらの任意の組み合わせによって一緒に結合することができる。より特定の実施例では、すべての側壁106などの複数の側壁106を、フレーム108と結合させることができる。もう1つの実施例では、側壁106のうちの少なくとも1つは、フレーム108に対して浮動することができる。例えば、側壁106を、フレーム108に対して立て掛けるように、フレーム108と固定せずに結合させることができる。
【0016】
ある種の事例では、剛体構造物102は、使用中の形態と非使用中の形態との間でつぶすことができる、折りたたみ可能である、又はそうでなければ変形可能であってもよい。このような方法で、剛体構造物102を、小さくした体積フットプリントの状態の空で輸送する又は保管することができる。
【0017】
ある実施例では、剛体構造物102の底面112は、補強されたフレーム、追加の骨組み、又はこれらの組み合わせなどの補強材を含むことができる。ある特定の実施例では、剛体構造物102の底面112は、システム100を動かすための、フォークリフトなどのツールのアームを受け入れるように適応されたエリアを含むことができる。ある種の事例では、システム100を、フォークリフトなどの手動操作のツールを用いて輸送されるように適応させることができる。もう1つの事例では、システム100を、ロボットなどの自律型の車両により輸送されるように適応させることができる。ある種の実施例では、システム100は、システム100に対して自律型のロボットを整列させるように適応された、しるし、機能、又は他の要素を含むことができる。
【0018】
1つ又は複数のパッド110を、例えば、剛体構造物102の底面112に沿ってなど、剛体構造物102の主な表面のうちの1つ又は複数に沿って又は隣接してなどでコンパートメント104の内部に配置することができる。1つ又は複数のパッド110は、減衰素子、クッション、支持体、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある種の事例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、パッド110に付けられたコーティングを含むことができる。コーティングは、パッド110の摩擦係数を大きくするように適応された材料を含むことができる。ある種の事例では、コーティングは、エレクトロクロミック・プリフォームがスリップすることを防止するように適応された高摩擦コーティングを含むことができる(下記により詳しく説明する)。
【0019】
ある実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、全体として立方体状の形状を有することができる。もう1つの実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、稜線、峰、キャスタレーション、ノブ、インデント、他の形状にした表面、又はこれらの任意の組み合わせなどの外形を含む形状を有することができる。このような方法では、パッド110は、エレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるための個別の保管エリアを規定することができる(下記により詳しく説明する)。
【0020】
図示した実施例では、剛体構造物102の底面112は、コンパートメント104内に配置されそして互いに等しい間隔を空けて離された複数のパッド110を含む。同じサイズ及び形状をすべてが有する複数のパッド110が図示されている。図示されていない実施例では、パッド110のうちの少なくとも2つは、互いに比較して異なるサイズ又は形状を有することができる。もう1つの実施例では、パッド110のうちの少なくとも2セットが、異なる距離だけ互いに間隔を空けて離されることがある。例えば、第1のセットのパッドは、第2のセットのパッド同士の間の第2の距離とは異なる第1の距離だけ間を置くことができる。さらなる実施例では、第1のセットのパッドを、第2のセットのパッドに対して異なる相対的な角度で配置することができる。ある種の事例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つを、剛体支持部102と結合させることができる。例えば、少なくとも1つのパッド110を、側壁106、フレーム108、又はこれらの組み合わせのうちの1つ又は複数と結合させることができる。非限定的な実例として、少なくとも1つのパッド110を、ねじ若しくは非ねじファスナ、クリップ、ひも、ブラケット、接着剤、締りばめ、又はこれらの任意の組み合わせにより側壁106、フレーム108、又は両方に結合することができる。
【0021】
ある実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つが、240kg/m(15lbs/ft)以下、160kg/m(10lbs/ft)以下、128kg/m(8lbs/ft)以下、96kg/m(6lbs/ft)以下、64kg/m(4lbs/ft)以下、32kg/m(2lbs/ft)以下、又は16kg/m(1lbs/ft)以下の密度を有することができる。もう1つの実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、発泡体を含むことができる。ある特定の実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、連続気泡発泡体を含むことができる。もう1つの特定の実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つは、独立気泡発泡体を含むことができる。例示的な発泡体は、圧縮型又は高密度型ポリエステル、低密度ポリウレタン発泡体、中間密度ポリウレタン発泡体、高密度ポリウレタン発泡体、高速乾燥連続気泡発泡体、ポリエチレン発泡体、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0022】
図1は、開いた構成でのある実施例による剛体構造物102を図示し、これにより剛体構造物102が、下記により詳しく説明するエレクトロクロミック・プリフォームなどの輸送可能な要素の積み荷を受け入れるように適応される。ある実施例では、コンパートメント104を見せるためにカバー120を閉じた位置から開いた位置へ回動させることにより、剛体構造物102を開けることができる。ある特定の実施例では、カバー120を、少なくとも10°、少なくとも15°、少なくとも20°、少なくとも25°、少なくとも30°、少なくとも45°、少なくとも60°、少なくとも90°、少なくとも120°、又は少なくとも180°回動するように適応させることができる。もう1つの特定の実施例では、カバー120を、300°以下、270°以下、又は240°以下回動させるように適応させることができる。
【0023】
ある特定の実施例では、剛体構造物102が開けられそして輸送可能な要素を受け入れるように適応されるときには、カバー120は、側壁106のうちの少なくとも1つと結合したままであるように適応することができる。ある種の事例では、剛体構造物102は、コンパートメント104を見せるために選択的に開けられるように適応された前部部分122(図3)をさらに含むことができる。ある種の事例では、例えば、前部部分122などの側壁106のうちの少なくとも1つは、マルチピースの構築物を含むことができる。ある実施例では、側壁106のうちの少なくとも1つは、一緒に結合された少なくとも2つの個別の構成部品を含むことができる。ある実施例では、前部部分122は、第1の部分122A及び第2の部分122Bを含むことができる(図4)。ある特定の実施例では、第1の部分122A及び第2の部分122Bは、同じ形状、同じサイズ、又はこれらの組み合わせを有することができる。ある特定の事例では、剛体構造物102を開閉するために、第1の部分122A及び第2の部分122Bを、連続的になどのように、別個に据え付ける又は取り除くことができる。
【0024】
ある実施例では、剛体構造物102を開くことを、剛体構造物102の側壁106のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分、剛体構造物102の側壁106のうちの少なくとも2つの少なくとも一部分、又は剛体構造物102の側壁106のうちの少なくとも3つの少なくとも一部分を、取り除くこと、変形させること、移すこと、回動させること、又はそうでなければ操作することによって実行することができる。例えば、ある特定の実施例では、カバー120を、開位置と閉位置との間で回動させることができ、そして剛体構造物102のもう1つの側壁106を、コンパートメント104への出入りを認めるために剛体構造物102から取り除くことができる。ある実施例では、側壁106のうちの少なくとも1つ(任意選択でカバー120を含む)を、例えば、1つ又は複数の蝶番、錠前、スナップ・フィット部品、ねじ若しくは非ねじファスナ、バヨネット継手、フック、スプライン、クリップ、掛け金、輪、あぶみ骨(stapes)、バンド、ひも、又はこれらの任意の組み合わせを含め、1つ又は複数のファスナ(図示せず)により一緒に結合することができる。ある種の事例では、側壁106のすべてを、共通ファスナ形式により一緒に結合することができる。他の事例では、(カバー120などの)側壁106のうちの少なくとも1つを、独特のファスナ形式により他の側壁106のうちの少なくとも1つに結合することができる。
【0025】
ある実施例では、システム100は、剛体構造物102のコンパートメント104内に配置されるように適応された蒸気バリア114をさらに含むことができる。ある種の事例では、蒸気バリア114は、コンパートメント104の内側に合うように適応された個別の要素を含むことができる。他の事例では、蒸気バリア114を、剛体構造物102と一体にすることができる。
【0026】
ある実施例では、蒸気バリア114を防水性にすることができる。もう1つの実施例では、蒸気バリア114を、耐グリース性にすることができる。さらなる実施例では、蒸気バリア114を、可撓性にすることができる。まださらなる実施例では、蒸気バリア114を、熱封止性にすることができる。さらにもう1つの実施例では、蒸気バリア114を、防水性、耐グリース性、可撓性、熱封止性、又はこれらの任意の組み合わせとすることができる。
【0027】
ある種の事例では、蒸気バリア114は、剛体構造物102のコンパートメント104の形状に類似した、又は全体として類似した形状を画定することができる。ある実施例では、蒸気バリア114を、剛体構造物102と密着した形状を有するように成形することができる。ある種の事例では、蒸気バリア114は、剛体構造物102又は例えば1つ又は複数のパッド110などのシステム100の他の構成部品の形状に一致するように適応された成形したセクション(図示せず)を含むことができる。例えば、ある実施例では、1つ又は複数のパッド110のうちの少なくとも1つが、蒸気バリア114と剛体構造物102との間に配置される。蒸気バリア114は、1つ又は複数のパッド110の形状に外形を合わせるように適応する窪み部分を含むことができる。
【0028】
ある実施例では、蒸気バリア114は、ASTM D2103に従って測定したときに、0.0254mm(1mil)と2.54mm(100mil)との範囲内、0.0508mm(2mil)と1.91mm(75mil)との範囲内、0.0762mm(3mil)と1.524mm(60mil)との範囲内、0.102mm(4mil)と10.2mm(40mil)との範囲内、0.127mm(5mil)と0.635mm(25mil)との範囲内、又は0.152mm(6mil)と0.254mm(10mil)との範囲内の壁厚さを定めることができる。より特定の実施例では、蒸気バリア114は、ほぼ0.178mm(7mil)の壁厚さを定めることができる。
【0029】
ある実施例では、蒸気バリア114は、ASTM D882に従って測定したときに、少なくとも179kg/m(10lbs/in)、少なくとも269kg/m(15lbs/in)、少なくとも357kg/m(20lbs/in)、又は少なくとも446kg/m(25lbs/in)の引張強度を定めることができる。もう1つの実施例では、蒸気バリア114は、1790kg/m(100lbs/in)以下、1340kg/m(75lbs/in)以下、又は893kg/m(50lbs/in)以下の引張強度を定めることができる。
【0030】
ある実施例では、蒸気バリア114は、ASTM D3985に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内、又は0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)と0.0093cc/m/日(0.0006cc/100in/日)との範囲内の酸素透過率(OTR:oxygen transmission rate)を有することができる。もう1つの実施例では、蒸気バリア114は、少なくとも0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)、少なくとも0.0031cc/m/日(0.0002cc/100in/日)、少なくとも0.00465cc/m/日(0.0003cc/100in/日)、少なくとも0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)、又は少なくとも0.00775cc/m/日(0.0005cc/100in/日)のOTRを有することができる。さらなる実施例では、蒸気バリア114は、0.0775cc/m/日(0.005cc/100in/日)以下、0.062cc/m/日(0.004cc/100in/日)以下、0.0465cc/m/日(0.003cc/100in/日)以下、0.031cc/m/日(0.002cc/100in/日)以下、又は0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)以下のOTRを有することができる。
【0031】
ある実施例では、蒸気バリア114は、ASTM F1249に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内、又は0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)と0.0093cc/m/日(0.0006cc/100in/日)との範囲内の水蒸気透過率(WVTR:water vapor transmission rate)を有することができる。もう1つの実施例では、蒸気バリア114は、少なくとも0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)、少なくとも0.0031cc/m/日(0.0002cc/100in/日)、少なくとも0.00465cc/m/日(0.0003cc/100in/日)、少なくとも0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)、又は少なくとも0.00775cc/m/日(0.0005cc/100in/日)のWVTRを有することができる。さらなる実施例では、蒸気バリア114は、0.0775cc/m/日(0.005cc/100in/日)以下、0.062cc/m/日(0.004cc/100in/日)以下、0.0465cc/m/日(0.003cc/100in/日)以下、0.031cc/m/日(0.002cc/100in/日)以下、又は0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)以下のWVTRを有することができる。ある種の事例では、蒸気バリア114を非透過性とすることができる。他の事例では、蒸気バリア114を半透過性とすることができる。
【0032】
ある実施例では、蒸気バリア114は、プラスチック・シート、金属箔シート、又はこれらの組み合わせを含むことができる。ある実施例では、蒸気バリア114は、均質な組成を有することができる。もう1つの実施例では、蒸気バリア114は、例えば、基板及び蒸気非透過性(又は半透過性)層を有する積層体を含め、層状の構成物を有することができる。ある実施例では、蒸気バリア114は、ポリマ、金属、合金、繊維状材料、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0033】
蒸気バリア114は、剛体構造物102内部に据え付けられたときに内容積116を定めることができる。ある実施例では、内容積116は、コンパートメント104と比較して同じ、又は大体同じ形状又はサイズを有することができる。もう1つの実施例では、内容積116は、コンパートメント104と比較したときに異なる形状又はサイズを有することができる。ある種の事例では、蒸気バリア114を、1つ又は複数の場所で、側壁106又はフレーム108と結合するなど、剛体構造物102と結合することができる。他の事例では、蒸気バリア114は、剛体構造物102に対して浮動することができる。すなわち、例えば、蒸気バリア114を、コンパートメント104内部に配置することができ、そして剛体構造物102とは結合しなくてもよい。
【0034】
ある実施例では、蒸気バリア114は、封止した内容積116を作り出すために選択的に封止されるように適応された封止可能な端部118を定めることができる。ある種の事例では、封止可能な端部118は、接着剤、封止することを高めるように適応されたボンディング媒介物、蒸気バリア114の他の部分と比較して異なる特性、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある実施例では、封止可能な端部118は、下端に沿ってなど、蒸気バリア114の一端に沿って連続的に延びることができる。
【0035】
ある実施例では、蒸気バリア114は、カバー122を含むことができる。カバー122は、カバーを用いて封止可能な端部118を選択的に封止することを可能にするために開位置と閉位置との間で再構成可能であってもよい。ある実施例では、蒸気バリア114のカバー122を、剛体構造物102のカバー120に隣接して配置することができる。より特定の実施例では、カバー122を、カバー120回動点に隣接した場所で回動するように適応させることができる。さらにより特定の実施例では、蒸気バリア114のカバー122を、開いた構成であるときに、剛体構造物102のカバー120に隣接したままであるように適応させることができる。
【0036】
ある実施例では、蒸気バリア114は、蒸気バリア114と1つ又は複数のエレクトロクロミック・プリフォームなどの輸送可能な要素との間の密着した接触を可能にするように適応された1つ又は複数のシーム部分、ひだ部分、折り畳み部分、又は他の形状をした部分を定めることができる。
【0037】
ある実施例では、システム100は、システム100内部に保管されるように適応された輸送可能な要素のうちの少なくとも1つを整列させるように適応された基準ツール124をさらに含むことができる。ある種の事例では、基準ツール124を、輸送可能な要素を輸送する機械を案内するように適応させることができる。より特定の実施例では、基準ツール124を、輸送可能な要素を案内し、そして内容積116に対してこれらを整列させるように適応させることができる。さらにより特定の事例では、基準ツール124を、システム100に対して輸送可能な要素の自律的な整列を可能にするように適応させることができる。
【0038】
ある実施例では、基準ツール124は、システム100の1つ又は複数の側壁106に沿って又は隣接して配置された額縁を含むことができる。ある特定の実施例では、基準ツール124は、全体として多角形の構造物、全体として弓型の構造物、又は弓型のセクション及び多角形セクションを有する構造物を含むことができる。ある特定の事例では、基準ツール124は、エレクトロクロミック・プリフォームなどの輸送可能な要素をシステム100へ輸送している機械上の、センサなどの検出素子によって認識されるように適応された、色、テクスチャ、しるし、特徴、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。基準ツール124を、システム100の1つ又は複数の側壁106に結合させることができる。ある特定の事例では、基準ツール124を、側壁106の内面に沿って結合させることができる。より特定の事例では、基準ツール124を、剛体構造物102のコンパートメント104内部に配置することができる。ある実施例では、基準ツール124は、蒸気バリア114の内容積116内部に配置される。もう1つの実施例では、基準ツール124は、蒸気バリア114と剛体構造物102の少なくとも一部分との間に配置される。
【0039】
ある実施例では、基準ツール124は、内容積116内部に適正に配向され収容されたときに、輸送可能な要素のうちの少なくとも1つの最適合平面と平行である、又は全体として平行であるように適合した最適合平面に沿って配置される。より特定の実施例では、基準ツール124は、システム100によって輸送されるように適応されたエレクトロクロミック・プリフォームのうちの少なくとも1つの最適合平面と平行である、又は全体として平行であるように適合した最適合平面に沿って位置することがある。
【0040】
図2を参照して、システム100を、複数のエレクトロクロミック・プリフォーム202を受け入れるように適応させることができる。本明細書において使用するように、エレクトロクロミック・プリフォーム202は、エレクトロクロミック・デバイスの一部分を含む。より具体的には、エレクトロクロミック・プリフォームは、エレクトロクロミック・デバイスの非機能性部分を含むことができる。さらに特に、エレクトロクロミック・プリフォームは、エレクトロクロミック・デバイスの適正な利用のために必要なバス・バー又は他のハードウェア若しくは要素のないエレクトロクロミック・デバイスの一部分を含むことができる。
【0041】
本明細書において説明する実施例によれば、システム100を、第1の場所から第2の場所へエレクトロクロミック・プリフォームを輸送するように適応させることができる。典型的には、エレクトロクロミック・デバイスの輸送は、エレクトロクロミック・デバイスが完全に製造された後で(すなわち、エレクトロクロミック・デバイスが動作可能になった後で)だけ実行される。エレクトロクロミック・プリフォームの輸送は、未完成の堆積物、層、及び要素の敏感な性質を仮定すると困難である。本明細書において説明する実施例によるシステム100は、エレクトロクロミック・プリフォームの敏感な要素に関連する困難さを軽減できる。
【0042】
ある実施例では、システム100を、少なくとも2個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも5個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも10個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも25個のエレクトロクロミック・プリフォーム、又は少なくとも50個のエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応させることができる。もう1つの実施例では、システム100を、200個以下のエレクトロクロミック・プリフォーム、150個以下のエレクトロクロミック・プリフォーム、100個以下のエレクトロクロミック・プリフォーム、又は75個以下のエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応させることができる。
【0043】
複数のエレクトロクロミック・プリフォーム202の各々の最適合平面が互いに平行に、又は全体として平行に広がるように、複数のエレクトロクロミック・プリフォーム202を互いに積み重ねることができる。ある実施例では、内容積116の中へとエレクトロクロミック・プリフォーム202を移動させることを、エレクトロクロミック・プリフォーム202の最適合平面に垂直な、又は大体垂直な方向に実行することができる。例えば、図1を再び参照して、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、基準ツール124に向かう方向へ移動させることができる。最初のエレクトロクロミック・プリフォーム202が内容積116内部で所定の位置になった後で、その次のエレクトロクロミック・プリフォーム202を同様の方法で導入することができる。上記その次のエレクトロクロミック・プリフォーム202を、基準ツール124か、最初のエレクトロクロミック・プリフォーム202か、最初のエレクトロクロミック・プリフォーム202とその次のエレクトロクロミック・プリフォーム202との間に配置されたもう1つの中間のエレクトロクロミック・プリフォーム202か、又はこれらの任意の組み合わせと整列させることができる。
【0044】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォームの少なくとも2つのセットは、互いに等しい間隔を空けて離されることがある。もう1つの実施例では、少なくとも1つのエレクトロクロミック・プリフォーム202が、隣接するエレクトロクロミック・プリフォーム202の間の間隔と比較して異なる距離だけシステム100から間隔を空けて離されることがある。例えば、ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202は、第1のエレクトロクロミック・プリフォーム、第3のエレクトロクロミック・プリフォーム、及び第1のエレクトロクロミック・プリフォームと第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間に配置された第2のエレクトロクロミック・プリフォームを含むことができる。第1のエレクトロクロミック・プリフォームとシステム100(例えば、基準ツール124又は側壁106)との間の最近接距離は、第2のエレクトロクロミック・プリフォームと第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間の距離とは異なることがある。ある特定の実施例では、第1のエレクトロクロミック・プリフォーム202とシステム100との間の距離は、隣接するエレクトロクロミック・プリフォーム同士の間の距離よりも小さいことがある。もう1つの特定の実施例では、第1のエレクトロクロミック・プリフォーム202とシステム100との間の距離は、隣接するエレクトロクロミック・プリフォーム202同士の間の距離よりも大きいことがある。
【0045】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも1つが、その端部204に沿って接触するように適応される。より特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも1つが、その端部204に沿ってだけ接触するように適応される。すなわち、例えば、エレクトロクロミック・プリフォーム202の中央部分206が、いずれかの他のエレクトロクロミック・プリフォーム202又はシステム100の他の部分から間隔を空けて離されることがある。ある種の事例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、その端部204の周りに配置された1つ又は複数の構成部品208と結合することができる。ある特定の実施例では、1つ又は複数の構成部品208は、少なくとも2個の構成部品、少なくとも3個の構成部品、少なくとも4個の構成部品、少なくとも5個の構成部品、少なくとも6個の構成部品、少なくとも8個の構成部品、少なくとも10個の構成部品、少なくとも20個の構成部品、又は少なくとも50個の構成部品などの、エレクトロクロミック・プリフォームの各々と接触するように適応された複数の構成部品208を含む。もう1つの実施例では、複数の構成部品は、500個以下の構成部品、250個以下の構成部品、又は100個以下の構成部品を含むことができる。ある実施例では、構成部品を、互いに間隔を空けて離すことができる。より特定の実施例では、構成部品は、互いに等しい間隔を空けて離されることがある。ある実施例では、構成部品208を、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも2つの端部204に沿った同じ位置のところに設置することができる。すなわち、例えば、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも2つは、それ自体に沿った同じ、又は大体同じ場所に配置された構成部品208を有することができる。そのような方法で、複数のエレクトロクロミック・プリフォームが内容積116の内部に配置されるときには、構成部品208を互いに隣接して設置することができる。
【0046】
図6を参照して、構成部品208のうちの少なくとも1つは、エレクトロクロミック・プリフォーム202と係合するように適応されたエレクトロクロミック・プリフォーム係合部604及びツール係合部606を画定するボディ602を含むことができる。ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604を、ツール係合部606と回動可能に結合することができる。ある特定の事例では、ツール係合部606は、ツール係合部606の寸法、DTEG、を減少させるために操作員、ツール、又はこれらの組み合わせからのバイアス力を受けるように適応され得る。ツール係合部606の寸法、DTEG、を減少させることが、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604の対応する寸法、DEPEPを大きくすることができる。ある実施例では、DTEG及びDEPEPは、互いに平行である、又は大体平行である。より特定の実施例では、DTEG及びDEPEPは、構成部品208の幅を規定する。ある実施例では、DTEG及びDEPEPは、構成部品208の全体などの大部分の長さに沿って一様である又は大体一様である。
【0047】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、第1の側壁610と第2の側壁612との間に配置された受け入れエリア608を含むことができる。受け入れエリア608を、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも1つを受け入れるように適応させることができる。より特定の実施例では、受け入れエリア608を、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの1つを受け入れるように適応させることができる。ある種の事例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604の寸法、DEPEP、は、エレクトロクロミック・プリフォーム202との係合の前に測定したときに、エレクトロクロミック・プリフォーム202の厚さ、TEP、よりも大きいことがある。
【0048】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604の第1及び第2の側壁610及び612のうちの少なくとも一方は、構成部品208の遠位端616のところに又は隣接して配置されたフランジ614を含むことができる。ある特定の実施例では、第1及び第2の側壁610及び612は、遠位端616のところに又は隣接して配置されたフランジ614の両方を含むことができる。
【0049】
ある実施例では、第1の側壁610のフランジ614は、半径の内側方向に延びることができる。より特定の実施例では、フランジ614を第1の側壁610に対して傾けることができる。より特定の実施例では、フランジ614を、受け入れエリア608の開口部620から遠ざかるように傾けることができる。例えば、ある実施例では、フランジ614を、第1の側壁610に対して測定したときに、90°未満、85°未満、80°未満、75°未満、70°未満、65°未満、又は60°未満の角度、A、で配置された最適合線に沿って配置することができる。もう1つの実施例では、角度、A、を、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、又は30°以上とすることができる。
【0050】
ある実施例では、フランジ614を、エレクトロクロミック・プリフォームを受け入れエリア208の中へと案内するように適応させることができる。ある実施例では、フランジ614は、丸まった端部、テーパを付けた端部、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0051】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、受け入れエリア608の中へと延びる複数の突起物618を含むことができる。ある実施例では、複数の突起物618のうちの少なくとも1つが、第1の側壁610から延びることがあり、そして複数の突起物618のうちの少なくとも1つが、第2の側壁612から延びることがある。ある特定の実施例では、第1及び第2の側壁610及び612は、互いに比較したときに異なる数の突起物618を含むことができる。もう1つの特定の実施例では、第1及び第2の側壁610及び612は、互いに比較したときに同じ数の突起物618を含むことができる。ある特定の事例では、突起物618を、第1及び第2の側壁610に沿って同じように設置することができる。
【0052】
ある実施例では、複数の突起物618のうちの少なくとも1つを、第1又は第2の側壁610又は612に対して傾けることができる。より特定の実施例では、第1のセットの突起物618A、第2のセットの突起物618B、第3のセットの突起物618C、又はこれらの任意の組み合わせなどの突起物のうちの少なくとも1つを、受け入れエリア608の開口部620から遠ざかるように傾けることができる。
【0053】
ある実施例では、複数の突起物618のうちの少なくとも1つを、第1の側壁610に対する最適合線の角度によって測定したときに、90°未満、85°未満、80°未満、75°未満、70°未満、65°未満、又は60°未満の角度、A、で配置することができる。もう1つの実施例では、角度、A、を、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、又は30°以上とすることができる。ある実施例では、Aは、1°と89°との範囲内、5°と88°との範囲内、20°と85°との範囲内、又は60°と80°との範囲内である。
【0054】
ある実施例では、突起物618の角度、A、は、フランジ614の角度、A、とは異なることがある。ある特定の実施例では、AがAよりも小さいことがある。もう1つの特定の実施例では、AがAよりも小さいことがある。さらにもう1つの実施例では、突起物618の角度、Aを、フランジ614の角度、A、と同じ、又は大体同じにすることができる。
【0055】
ある実施例では、複数の突起物618のすべてを、角度、A、で配置することができ、ここで、Aは、90°未満、85°未満、80°未満、75°未満、70°未満、65°未満、又は60°未満である。もう1つの実施例では、角度、A、を、10°以上、15°以上、20°以上、25°以上、又は30°以上とすることができる。
【0056】
ある実施例では、複数の突起物618のうちの少なくとも2つは、構成部品208がエレクトロクロミック・プリフォーム202と結合していないときには、第1又は第2の側壁610又は612から測定したときに、受け入れエリア608の中へと同じ距離だけ延びることができる。もう1つの実施例では、突起物のうちの少なくとも2セット(例えば、突起物のセット618A、618B、及び618C)は、受け入れエリア608の中へと同じ距離だけ延びることができる。より特定の実施例では、複数の突起物618のすべては、受け入れエリア608の中へと同じ距離だけ延びることができる。
【0057】
もう1つの実施例では、複数の突起物618のうちの少なくとも2つは、受け入れエリア608の中へと異なる距離だけ延びることができる。もう1つの実施例では、突起物のうちの少なくとも2セット(例えば、突起物のセット618A、618B、及び618C)は、受け入れエリア608の中へと異なる距離だけ延びることができる。より特定の実施例では、複数の突起物618のすべては、受け入れエリア608の中へと異なる距離だけ延びることができる。
【0058】
ある実施例では、第1の側壁610上のフランジ614は、受け入れエリア608の中へと距離、Dだけ延びることができ、そして突起物618のうちの少なくとも1つが、受け入れエリア608の中へと距離、Dだけ延びることができる。ある特定の実施例では、Dを、0.1Dと2.0Dとの範囲内、0.5Dと1.25Dとの範囲内、0.75Dと1.1Dとの範囲内、又は0.9Dと1.05Dとの範囲内とすることができる。
【0059】
ある実施例では、突起物618のうちの少なくとも1つは、テーパを付けた断面プロファイルを有することができる。例えば、上記少なくとも1つの突起物618は、第1又は第2の側壁610又は612に隣接して測定したときに、第1の厚さ、及び第1又は第2の側壁610又は612から間隔を空けて離れた場所で測定したときに、第1の厚さとは異なる第2の厚さを規定することができる。より特定の実施例では、第1の厚さを、第2の厚さよりも厚くすることができる。ある特定の事例では、少なくとも1つの突起物618は、直線的な(例えば、一定の)テーパを規定することができる。もう1つの事例では、少なくとも1つの突起物618は、一定でないテーパを規定することができる。
【0060】
ある種の事例では、突起物618のうちの少なくとも1つは、受け入れエリア608の中へのエレクトロクロミック・プリフォーム202の挿入で変形するように適応された、エラストマなどの変形可能な材料を含むことができる。ある実施例では、突起物618のうちの少なくとも1つは、例えば、エチレン・プロピレン・ジエン・モノマ(EPDM:ethylene propylene diene monomer)、シリコーン、ブチル、イソプレン、スチレン-ブタジエン(SBR:styrene-butadiene)、ブタジエン、イソブチレン、フッ化炭素、フルオロエラストマ(FKM:fluoroelastomer)、天然ゴム、ブチル・ゴム、イソブチレン・イソプレン・ゴム(IIR:isobutylene isoprene rubber)、アクリロニトリル・ブタジエン・ゴム(NBR:acrylonitrile butadiene rubber)、クロロプレン・ゴム(CR:chloroprene rubber)
、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM:chlorosulfonated polyethylene)、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。もう1つの実施例では、突起物618のうちの少なくとも1つは、ナイロン、ポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK:polyether ether ketone)、ポリエーテル・スルフォン(PES:polyether sulfone)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:polytetrafluoroethylene)、ポリイミド、又は有機若しくは無機複合材を含むことができる。さらなる例示的なポリマは、フッ素化エチレン-プロピレン(FEP:fluorinated ethylene-propylene)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:polyvinilidenfluoride)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE:polychlorotrifluoroethylene)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン(ECTFE:ethylene chlorotrifluoroethylene)、パーフルオロアルコキシ・アルカン(PFA:perfluoroalkoxy alkane)、ポリアセタール、ポリブチレン・テレフタレート(PBT:polybutylene terephthalate)、ポリエチレン・テレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)、ポリイミド(PI:polyimide)、ポリエーテルイミド、ポリエチレン(PE:polyethylene)、ポリスルフォン、ポリアミド(PA:polyamide)、ポリフェニレン・オキサイド、ポリフェニレン・サルファイド(PPS:polyphenylene sulfide)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマ(LCP:liquid crystal polymers)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0061】
ある種の事例では、突起物618のうちの少なくとも1つは、フィラーを含むことができる。例示的なフィラーは、グラス・ファイバ、カーボン・ファイバ、シリコン、PEEK、芳香族ポリエステル、炭素粒子、ブロンズ、フルオロポリマ、熱可塑性フィラー、酸化アルミニウム、ポリアミドイミド(PAI:polyamidimide)、PPS、ポリフェニレン・スルフォン(PPSO2:polyphenylene sulfone)、LCP、芳香族ポリエステル類、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、黒鉛、グラフィーム、膨張黒鉛、ホウ素ナイトレイド、滑石、フッ化カルシウム、又はこれらの任意の組み合わせを含む。加えて、フィラーは、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、雲母、ウォラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボン・ブラック、顔料、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0062】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202に対する構成部品208のうちの少なくとも1つの据え付けを、互いの方へ構成部品208とエレクトロクロミック・プリフォーム202とのうちの少なくとも一方を移動させることによって実行することができる。エレクトロクロミック・プリフォーム202は、受け入れエリア608の中へと構成部品208の開口部620を通過することができる。ある特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、フランジ610及び612のうちの一方又は両方により受け入れエリアの中へと案内することができる。突起物の端部セット(例えば、突起物618C)に対して接触しそしてバイアスすると、エレクトロクロミック・プリフォーム202は、突起物618のうちの少なくとも1つを曲げる、突起物618のうちの少なくとも1つを圧縮する、又は両方など、突起物618を変形させることができる。ある種の事例では、側壁610及び612のうちの少なくとも一方は、エレクトロクロミック・プリフォームが受け入れエリア608の中へと挿入されるにつれて外に向かって変形することがある。より特定の実施例では、側壁610及び612の両方は、エレクトロクロミック・プリフォームが受け入れエリア608の中へと挿入されるにつれて外に向かって変形することがある。
【0063】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202と構成部品208との間の据え付け力は、エレクトロクロミック・プリフォームが突起物618のうちのより多くと係合するにつれて(例えば、エレクトロクロミック・プリフォーム202が受け入れエリア608の中へとさらに挿入されるにつれて)大きくなることがある。ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202に対して構成部品208を据え付けるために必要な係合力は、エレクトロクロミック・プリフォーム202から構成部品208を取り外すために必要な解放力とは異なることがある。より特定の実施例では、係合力は、解放力よりも小さいことがある。例えば、係合力は、解放力の0.99倍以下、解放力の0.98倍以下、解放力の0.97倍以下、解放力の0.96倍以下、解放力の0.95倍以下、又は解放力の0.9倍以下であってもよい。
【0064】
ある種の事例では、構成部品208は、受け入れエリア608の中へのエレクトロクロミック・プリフォーム202の過度な挿入を防止するように適応された停止機構622をさらに含むことができる。ある実施例では、停止機構622を、受け入れエリア608内部に配置することができる。より特定の実施例では、停止機構622を、受け入れエリア608の近位端のところに配置することができる。さらにより特定の実施例では、停止機構622を、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604とツール係合部606との間の回動点624に隣接してなどで、ツール係合部606に隣接して配置することができる。
【0065】
ある実施例では、停止機構622は、構成部品208のボディ602よりも小さいショアA硬度を有する材料を含むことができる。より特定の実施例では、停止機構622は、エラストマなどの、変形可能な材料を含むことができる。停止機構622は、例えば、突起物618に関連して記述したポリマのうちのいずれか1つ又は複数を含むことができる。例えば、停止機構622は、エチレン・プロピレン・ジエン・モノマ(EPDM)、シリコーン、ブチル、イソプレン、スチレン-ブタジエン(SBR)、ブタジエン、イソブチレン、フッ化炭素、フルオロエラストマ(FKM)、天然ゴム、ブチル・ゴム、イソブチレン・イソプレン・ゴム(IIR)、アクリロニトリル・ブタジエン・ゴム(NBR)、クロロプレン・ゴム(CR),クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある実施例では、停止機構622は、グラス・ファイバ、カーボン・ファイバ、シリコン、PEEK、芳香族ポリエステル、炭素粒子、ブロンズ、フルオロポリマ、熱可塑性フィラー、酸化アルミニウム、ポリアミドイミド(PAI)、PPS、ポリフェニレン・スルフォン(PPSO2)、LCP、芳香族ポリエステル類、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、黒鉛、グラフィーム、膨張黒鉛、ホウ素ナイトレイド、滑石、フッ化カルシウム、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。加えて、フィラーは、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、雲母、ウォラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボン・ブラック、顔料、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある種の事例では、停止機構622、及び突起物618のうちの少なくとも1つは、同じ材料組成を有することができる。もう1つの実施例では、停止機構622、及び突起物618のうちの少なくとも1つは、互いに比較したときに異なる材料組成を有することができる。
【0066】
ある実施例では、ツール係合部606は、第1のバイアス用表面626及び第2のバイアス用表面628を含むことができる。第1及び第2のバイアス用表面626及び628は、バイアス用表面626及び628を一緒に圧縮するなどの、互いに対してバイアス用表面626及び628をバイアスするように適応されたツール(図示せず)と係合するように適応することがある。図示したように、ある実施例では、第1及び第2のバイアス用表面626及び628は、互いに関して全体として平行な方向に回動点624から延びることができる。
【0067】
ある実施例では、バイアス用表面626及び628のうちの少なくとも一方は、少なくとも一方のバイアス用表面626又は628の遠位端に隣接して配置されたフランジ630を含むことができる。ある特定の実施例では、フランジ630のうちの少なくとも一方は、第1及び第2のバイアス用表面626又は628のうちの少なくとも一方に垂直な最適合線に沿って延びることができる。ある実施例では、構成部品208は、第1のバイアス用表面626上に配置されたフランジ630及び第2のバイアス用表面628上に配置されたフランジ630を含むことができる。ある特定の事例では、フランジ630及び630は、互いの方へ内側に向かって延びることができる。もう1つの実施例では、フランジ630又は630のうちの少なくとも一方は、他のフランジ630から遠くへ外側に向かって延びることができる。
【0068】
ある種の事例では、ツール係合部606は、第1のバイアス用表面626と第2のバイアス用表面628との間に配置された変形可能な要素632をさらに含むことができる。ある特定の事例では、変形可能な要素632を、回動点624に隣接して、又は大体隣接して配置することができる。ある特定の実施例では、変形可能な要素632を、ツール係合部606の近位端のところに、又は隣接して配置することができる。ある特定の事例では、停止機構622及び変形可能な要素632を、ボディ602の一部分により互いに間隔を空けて離すことができる。より特定の事例では、停止機構622及び変形可能な要素632を、回動点624に対応するボディ602の一部分により間隔を空けて離すことができる。
【0069】
ある実施例では、変形可能な要素632は、互いに離れた第1及び第2のバイアス用表面626及び628をバイアスするように適応され得る。より特定の実施例では、変形可能な要素632は、第1及び第2のバイアス用表面626及び628を一緒に圧縮するために必要なバイアス力を大きくするように適応され得る。ある実施例では、変形可能な要素632は、変形可能な材料を含む。より特定の実施例では、変形可能な要素632は、停止機構622に関して記述した材料を含むことができる。例えば、変形可能な要素632は、エチレン・プロピレン・ジエン・モノマ(EPDM)、シリコーン、ブチル、イソプレン、スチレン-ブタジエン(SBR)、ブタジエン、イソブチレン、フッ化炭素、フルオロエラストマ(FKM)、天然ゴム、ブチル・ゴム、イソブチレン・イソプレン・ゴム(IIR)、アクリロニトリル・ブタジエン・ゴム(NBR)、クロロプレン・ゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0070】
ある種の事例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604の相対的な寸法に影響を及ぼすようにツール係合部606をバイアスするように適応されたツール(図示せず)の動作部分を受けるように、ツール係合部606を成形することができる。例えば、ツール係合部606は、ツールのバイアス用フィンガを受けるように又はバイアス用フィンガに対して固定するように適応された形状を有することができる。
【0071】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、回動点624からツール係合部606とは異なる距離を延びることができる。より特定の実施例において、ある特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、回動点624からツール係合部606よりも大きな距離だけ延びることができる。例えば、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、回動点624からツール係合部606よりも少なくとも1.1倍遠くへ、回動点624からツール係合部606よりも少なくとも1.2倍遠くへ、回動点624からツール係合部606よりも少なくとも1.3倍遠くへ、ツ回動点624からール係合部606よりも少なくとも1.4倍遠くへ、回動点624からツール係合部606よりも少なくとも1.5倍遠くへ、又は回動点624からツール係合部606よりも少なくとも2倍遠くへ延びることができる。もう1つの事例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604は、回動点624からツール係合部606よりも10倍以下遠くへ、回動点624からツール係合部606よりも8倍以下遠くへ、回動点624からツール係合部606よりも6倍以下遠くへ、又は回動点624からツール係合部606よりも4倍以下遠くへ延びることができる。
【0072】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604及びツール係合部606のうちの少なくとも一方を、鏡映対称とすることができる。より特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム係合部604及びツール係合部606の両方を、鏡映対称とすることができる。
【0073】
図7を参照して、ある実施例では、構成部品208は、構成部品208の全体の長さに沿って測定したときに、一様な、又は大体一様な、組成、形状、サイズ、又はこれらの任意の組み合わせを有することができる。ある特定の実施例では、構成部品208は、エレクトロクロミック・プリフォーム202の端部長さ、L、未満の長さ、L、を有することができる。したがって、例えば、構成部品208を、エレクトロクロミック・プリフォーム202の端部の部分に沿って設置されるように適応させることができる。ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、複数の構成部品208を受け入れるように適応させることができる。より特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、その端部に沿って複数の構成部品208を受け入れるように適応させることができる。
【0074】
ある種の事例では、構成部品208は、押出成型したボディ602を含むことができる。ある実施例では、ボディ602は、弾性材料を含む。例えば、ボディ602は、突起物618よりも大きなショアAジュロメータを有する材料を含むことができる。例示的な材料は、高密度ポリエチレン(HDPE:high-density polyehylene)、ポリプロピレン(PP:polypropylene)、塩化ポリビニル(PVC:polyvinyl chloride)、ポリスチレン(PS:polystyrene)、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU:plyurethane)、及びこれらの組み合わせを含む。ある特定の実施例では、ボディ602は、ポリプロピレンを含む。
【0075】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202は、剛体システム202のコンパートメント206内部で等しい間隔を空けて離されるように適応される。図8を参照して、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、コンパートメント206内に配置したときに同じ方向に配向されるように適応させることができる。より特定の実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202は、隣接するエレクトロクロミック・プリフォーム202がその主面に垂直な方向に互いに離れて移動する状態で、コンパートメント206内部で互いに比較して同じ相対的な位置のところに配置されることがある。そのような方法で、エレクトロクロミック・プリフォーム202の端部を、エレクトロクロミック・プリフォーム202の主面に垂直な平面に沿って配列されるように、互いに整列させることができる。さらに、エレクトロクロミック・プリフォーム202の主面を、互いに対して平行に配向させることができる。
【0076】
図3に図示した実施例に先立って実行される)蒸気バリア214を封止することに先立って、コンパートメント206内部の振動を弱めるため又は相対的な動きを防止するために、1つ又は複数のパッド802をエレクトロクロミック・プリフォーム202に対して据え付けることができる。図9を参照して、1つ又は複数のパッド802は、蒸気バリア214の外側に、蒸気バリア214の内側に、又はこれらの任意の組み合わせで配置されたパッド802を含むことができる。蒸気バリア214内部に配置されたパッド802を、蒸気バリア214を封止することに先立って設置することができる。内部パッド(すなわち、蒸気バリア214内部のパッド802)を、エレクトロクロミック・プリフォーム202のうちの少なくとも1つの端部に沿って、又は外側エレクトロクロミック・プリフォーム202の主面に沿って、例えば、隣接するエレクトロクロミック・プリフォーム202同士の間に配置することができる。ある実施例では、パッド802は、前に説明した1つ又は複数のパッド110と同じ材料を含むことができる。もう1つの実施例では、パッド802は、1つ又は複数のパッド110と比較して異なる材料を含むことができる。ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202がシステム100にはないときに、少なくとも1つのパッド802が剛体構造物102と接触したままであるように、パッド802のうちの少なくとも1つを、側壁106に沿ってのように、剛体構造物102と結合させることができる。
【0077】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、システム100によって圧力で積載することができる。すなわち、例えば、システム100は、特に輸送中に、エレクトロクロミック・プリフォームの動きをさらに緩和するために、エレクトロクロミック・プリフォーム202を圧縮し支持するように適応された(パッド110及び802などの)1つ又は複数の構成部品を含むことができる。ある実施例では、蒸気バリア214がバイアスしない状態で剛体構造物102の構成部品106と密接に連絡しているときに測定されるので、蒸気バリア214の内容積116、VMIN、は、内容積116がエレクトロクロミック・プリフォーム202で満たされているときの内容積、VEP、とは異なることがある。より特定の実施例では、VMINはVEPよりも小さいことがある。例えば、VMINを、0.99VEP未満、0.98VEP未満、0.97VEP未満、0.96VEP未満、0.95VEP未満、0.94VEP未満、0.93VEP未満、0.92VEP未満、0.91VEP未満、又は0.9VEP未満とすることができる。もう1つの実施例では、VMINを、0.85VEP未満、0.8VEP未満、0.75VEP未満、0.7VEP未満、0.65VEP未満、0.6VEP未満、0.55VEP未満、又は0.5VEP未満とすることができる。さらにもう1つの実施例では、VMINを、0.1VEP以上、0.2VEP以上、0.3VEP以上、又は0.4VEP以上とすることができる。
【0078】
乾燥剤(図示せず)を、蒸気バリア214の内容積116内部など、システム100内に含ませることができる。乾燥剤は、内容積116内部のある乾燥度の状態を誘起させる又は維持するように適応された吸湿性物質を含むことができる。ある実施例では、乾燥剤は、化学的に不活性であってもよい。もう1つの実施例では、乾燥剤は、例えば、シリカ、木炭、活性炭、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、分子ふるい、又はこれらの任意の組み合わせを含むことができる。ある実施例では、乾燥剤を、蒸気バリア214を封止する前に、内容積116の中へと挿入することができる。ある実施例では、乾燥剤は、内容積116の様々な領域内部などの、内容積116の周りに配置された複数の乾燥剤を含有する物体を含むことができる。
【0079】
図3は、蒸気バリア214を封止しそして剛体構造物102の側壁106の第1の部分122Aを据え付けた後のシステム100を図示している。図4は、システム100の上面に沿って配置された複数のパッド110を有するシステム100を図示している。ある実施例では、パッド110は、図1に関連して説明した1つ又は複数のパッド110の反対側に据え付けられる。ある実施例では、パッド110は、前に説明した1つ又は複数のパッド110と同じ、又は大体同じである。もう1つの実施例では、パッド110は、サイズ、形状、組成、及びエレクトロクロミック・プリフォーム202に対する空間的配置のうちの少なくとも1つで前に説明した1つ又は複数のパッド110とは異なる。図5は、カバー120をしっかりと閉めた後のシステム100を図示している。1つ又は複数のひも、バンド、又は圧縮素子(図示せず)を、システム100又はそのいずれかの部分の周りに巻き付けることができる。
【0080】
図5に図示したように、システム100は、輸送のための準備ができている。例えば、エレクトロクロミック・プリフォーム202が特別な窓据え付けのために現地で又は地域施設でカスタマイズされるなど、さらに操作されることが可能な第2の場所へ、システム100を輸送することができる。ある種の事例では、システム100を、鉄道、自動車、飛行機、又は船によって輸送されるように適応させることができる。ある実施例では、複数のシステム100を、図10に図示したコンテナ1000などのコンテナ内部に合うように適応させることができる。図示した実施例では、コンテナ1000を、複数のエレクトロクロミック・プリフォーム202を各々が収容している複数のシステム100を受け入れるように適応させることができる。ある実施例では、コンテナ1000を、少なくとも2個のシステム100、少なくとも3個のシステム100、少なくとも4個のシステム100、少なくとも5個のシステム100、又は少なくとも6個のシステム100を受け入れるように適応させることができる。もう1つの実施例では、コンテナ1000を、20個以下のシステム100、10個以下のシステム100、又は8個以下のシステム100を受け入れるように適応させることができる。
【0081】
ある実施例では、コンテナ1000は、コンテナ内に受け入れられるべきシステム100の幅、W、よりも大きい幅、W、を有することができる。ある特定の実施例では、Wを、少なくとも1.01Wとすることができる。より特定の実施例では、Wを、1.9Wと4Wとの間の範囲内、1.95Wと2.5Wとの範囲内、又は1.99Wと2.25Wとの範囲内とすることができる。ある特定の事例では、Wを、2Wにほぼ等しくすることができる。このような方法で、コンテナ1000を、コンテナ1000の幅方向に互いに隣り合わせて配置した少なくとも2つのシステムを収容するように適応させることができる。
【0082】
ある実施例では、コンテナ1000は、コンテナ内に受け入れられるべきシステム100の長さ、L、よりも大きい長さ、L、を有することができる。ある特定の実施例では、Lを、少なくとも1.01Lとすることができる。ある特定の実施例では、Lを、1.01Lと10Lとの間の範囲内、1.5Lと5Lとの範囲内、又は2Lと4Lとの範囲内とすることができる。このような方法で、コンテナ1000を、コンテナ1000の長さ方向に互いに隣り合わせて少なくとも2つのシステムを収容するように適応させることができる。
【0083】
ある実施例では、コンテナ1000は、コンテナ内に受け入れられるべきシステム100の高さ、H、よりも大きい高さ、H、を有することができる。ある特定の実施例では、Hを、少なくとも1.01Hとすることができる。ある特定の実施例では、Hを、1.01Hと10Hとの間の範囲内、1.1Hと2Hとの範囲内、又は1.3Hと1.75Hとの範囲内とすることができる。
【0084】
ある実施例では、複数のシステム100を、コンテナ1000の中へと積載することができる。ある特定の実施例では、複数のシステム100を、コンテナ1000内部の相対的な動きを防止するために、ひも、支柱、又は他の手段によりしっかりと止めることができる。もう1つの実施例では、複数のシステム100を、圧縮による動きを避けるためにコンテナと密着した状態で又は密着した配置でコンテナ1000の中へと積載することができる。ある実施例では、システム100がコンテナ1000内部の振動及び動きを弱めるように、システム100はコンテナ1000内部に配置される。例えば、積載されたコンテナ1000は、積載されていないコンテナ又は部分的に積載されたコンテナと比較して小さな共振周波数を有することがある。ある種の事例では、積載されたコンテナ1000は、エレクトロクロミック・プリフォーム202上で小さな最大G力しか受けないことがあり、これにより運送中の損傷の可能性をさらに減少させる。
【0085】
ある種の事例では、膨らませることができるバッグなどの1つ又は複数の膨張可能な物体1002を、隣接するシステム100とシステム100との間、システム100とコンテナ1000との間、又は両方に設置することができる。ある特定の実施例では、膨張可能な物体1002は、ダンネージ・バッグを含むことができる。システム100がコンテナ内に配置された後で、膨張可能な物体1002をコンテナ1000内部に設置することができる。ある実施例では、システム100を、コンテナ1000内部に配置された内部骨組み1004によって支持することができる。ある特定の事例では、骨組み1004を、コンテナ1000にしっかり止めることができる。もう1つの事例では、骨組み1004は、コンテナ1000に対して浮動することができる(例えば、骨組み1004をコンテナ1000にしっかり止めないことがある)。ある特定の実施例では、骨組み1004は、隣接するシステム100同士の間に配置された部分を含むことができる。
【0086】
ある種の事例では、コンテナ1000を、第1の製造プラントから第2の製造プラントなどの、第1の場所から第2の場所へシステム100を運送するために使用することができる。第1の場所から第2の場所へ運送するときに、コンテナ1000は、第2の場所で荷下ろしされることがあるエレクトロクロミック・プリフォーム202を収容しているシステム100を積載することができる。
【0087】
到着で、システム100をコンテナ1000から取り出すことができ、剛体構造物102を開けることができ、そしてエレクトロクロミック・プリフォーム202を露出させるために、蒸気バリア214を開けることができる。ある実施例では、蒸気バリア214を開けることなどのシステム100を開けることを、クリーンな環境内で行うことができる。より特定の実施例では、蒸気バリア214を開けることを、クリーン・ルーム、又は半クリーン・ルームなどの大気環境よりも少ない粒子カウントの部屋で実行することができる。
【0088】
ある実施例では、エレクトロクロミック・プリフォーム202を、システム100内への挿入とは反対の方法でシステム100から取り出すことができる。例えば、システム100へと積載されるべき最後のエレクトロクロミック・プリフォーム202を、最初に取り出すことができ、そしてシステム100の中へと積載された最初のエレクトロクロミック・プリフォーム202を、最後に取り出すことができる。エレクトロクロミック・プリフォーム202を取り出した後で、システム100を、運送のために分解しそして複数の新しいエレクトロクロミック・プリフォーム202を受け入れるために元の場所へ送られるなど、再使用することができる。
【0089】
ある実施例では、さらなるエレクトロクロミック・プリフォーム202を有するシステム100を受け入れるために、コンテナ1000を第1の場所へ戻すことができる。ある種の事例では、システム100を、第2の場所から第1の場所への戻りの運送に含ませることができる。ある実施例では、システム100のうちの少なくとも1つは、戻りの運送中には空であってもよい。より特定の実施例では、システム100のすべてが、戻りの運送中には空であってもよい。ある種の事例では、コンテナ1000内部に追加のスペースを可能にするために、システム100のうちの少なくとも1つを、戻りの運送用に少なくとも部分的に取り外すことができる。より特定の実施例では、システム100のすべてを、戻りの運送用に少なくとも部分的に取り外すことができる。
【0090】
「実施例1」 エレクトロクロミック・プリフォームの端部と結合するように適応された構成部品であって:エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と回動可能に結合したツール係合部とを画定するボディを備え、上記ツール係合部の寸法を小さくすることで、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部の対応する寸法を大きくする、構成部品。
【0091】
「実施例2」 上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部が、上記エレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応された受け入れエリア、及び上記受け入れエリアの中へと延びる複数の突起物を備える、実施例1に記載の構成部品。
【0092】
「実施例3」 上記突起物のうちの少なくとも1つが、エラストマなどの変形可能な材料を含む、実施例2に記載の構成部品。
【0093】
「実施例4」 上記突起物のうちの少なくとも1つが、上記構成部品の側壁に対して測定したときに、1°と89°との範囲内、5°と88°との範囲内、20°と85°との範囲内、又は60°と80°との範囲内の角度で配置された最適合線に沿って位置する、実施例2又は3に記載の構成部品。
【0094】
「実施例5」 上記複数の突起物のうちの少なくとも2つの突起物が、上記構成部品の上記側壁から上記受け入れエリアの中へと、同じ距離だけ延びる、実施例2から4までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0095】
「実施例6」 上記複数の突起物のうちの少なくとも2つの突起物が、上記構成部品の上記側壁から上記受け入れエリアの中へと、互いに異なる距離だけ延びる、実施例2から5までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0096】
「実施例7」 上記受け入れエリアが、上記受け入れエリアの中への上記エレクトロクロミック・プリフォームの過度な挿入を防止するように適応された停止機構をさらに備える、実施例2から6までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0097】
「実施例8」 上記停止機構が、エラストマなどの変形可能な材料を含む、実施例7に記載の構成部品。
【0098】
「実施例9」 上記停止機構が、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と上記ツール係合部との間の回動点に隣接して配置される、実施例7又は8に記載の構成部品。
【0099】
「実施例10」 上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部が、受け入れエリアによって互いに間隔を空けて離された第1の側壁及び第2の側壁を備える、実施例2から9のいずれか一例に記載の構成部品。
【0100】
「実施例11」 上記側壁のうちの少なくとも一方が、上記少なくとも一方の側壁の遠位端に隣接するフランジを備える、実施例10に記載の構成部品。
【0101】
「実施例12」 上記フランジが、半径方向の内側に向かって延びる、実施例11に記載の構成部品。
【0102】
「実施例13」 上記フランジが、上記側壁から測定したときに、距離、Dだけ延び、上記突起物のうちの少なくとも1つが、距離、Dだけ延び、Dが0.1Dと2.0Dとの範囲内、0.5Dと1.25Dとの範囲内、0.75Dと1.1Dとの範囲内、又は0.9Dと1.05Dとの範囲内である、実施例11又は12に記載の構成部品。
【0103】
「実施例14」 上記フランジが、上記側壁に対して傾けられる、実施例11から13までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0104】
「実施例15」 上記ツール係合部が、第1のバイアス用表面及び第2のバイアス用表面を含み、上記バイアス用表面が、上記バイアス用表面を一緒に圧縮するように適応されたツールと係合するように適応される、実施例1から14までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0105】
「実施例16」 上記第1のバイアス用表面と上記第2のバイアス用表面との間に配置された変形可能な要素をさらに備える、実施例15に記載の構成部品。
【0106】
「実施例17」 上記変形可能な要素が、上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部と上記ツール係合部との間の回動点に隣接して配置される、実施例15又は16に記載の構成部品。
【0107】
「実施例18」 上記第1及び第2のバイアス用表面のうちの少なくとも一方が、上記少なくとも1つのバイアス用表面の遠位端に隣接して配置されたフランジを備える、実施例15から17までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0108】
「実施例19」 上記第1及び第2のバイアス用表面のうちの上記少なくとも一方の上記フランジが、上記第1及び第2のバイアス用表面のうちの上記少なくとも一方と垂直な最適合線に沿って延びる、実施例15から18までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0109】
「実施例20」 上記エレクトロクロミック・プリフォーム係合部が、上記ツール係合部よりも回動点からの大きな距離だけ延びる、実施例1から19までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0110】
「実施例21」 上記構成部品が、鏡映対称の断面プロファイルを有する、実施例1から20までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0111】
「実施例22」 上記構成部品は、上記複数の突起物が延びるボディを備える、実施例1から21までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0112】
「実施例23」 上記ボディが、上記複数の突起物の上記材料とは異なる第1の材料を含む、実施例22に記載の構成部品。
【0113】
「実施例24」 上記ボディが、押出成型したボディを有する、実施例22又は23に記載の構成部品。
【0114】
「実施例25」 上記構成部品が、上記エレクトロクロミック・プリフォームの上記端部の長さよりも短い長さを有する、実施例1から24までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0115】
「実施例26」 上記構成部品が、ロボットによって上記エレクトロクロミック・プリフォームの上記端部に対して据え付けられるように適応される、実施例1から25までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0116】
「実施例27」 上記エレクトロクロミック・プリフォームに対して上記構成部品を据え付けるために必要な係合力が、上記エレクトロクロミック・プリフォームから上記構成部品を取り外すために必要な解放力よりも小さい、実施例1から26までのいずれか一例に記載の構成部品。
【0117】
「実施例28」 実施例1から27までのいずれか一例に記載の複数の構成部品を上記エレクトロクロミック・プリフォームの上記端部に取り付けることを含む上記エレクトロクロミック・プリフォームを組み立てるシステム。
【0118】
「実施例29」 上記エレクトロクロミック・プリフォームが、バス・バーを欠いている、実施例28に記載のシステム。
【0119】
「実施例30」 エレクトロクロミック・プリフォームを収容するためのシステムであって:コンパートメントを画定する剛体構造物と、上記コンパートメント内部に配置され、選択的に封止可能な内容積を画定するように適応された蒸気バリアとを備え、複数のエレクトロクロミック・プリフォームが、上記内容積内に受け入れ可能であり、上記内容積が、上記複数のエレクトロクロミック・プリフォームのうちの少なくとも1つを整列させるための基準ツールを規定する、システム。
【0120】
「実施例31」 上記剛体構造物が、少なくとも6つの側壁を含むマルチピースの剛体構造物を備える、実施例30に記載のシステム。
【0121】
「実施例32」 上記剛体構造物が、立方体状の形状を有する、実施例30又は31に記載のシステム。
【0122】
「実施例33」 上記剛体構造物が、剛体骨格フレーム及び複数の一般に平面の側壁を備える、実施例30から32までのいずれか一例に記載のシステム。
【0123】
「実施例34」 上記剛体構造物が、上記システムを動かすための、フォークリフトなどのツールのアームを受けるように適応された補強された底面を備える、実施例30から33までのいずれか一例に記載のシステム。
【0124】
「実施例35」 上記蒸気バリアが、防水性、耐グリース性、可撓性、熱封止性、又はこれらの任意の組み合わせである、実施例30から34までのいずれか一例に記載のシステム。
【0125】
「実施例36」 上記蒸気バリアが、ASTM D2103に従って測定したときに、0.0254mm(1mil)と2.54mm(100mil)との範囲内、0.0508mm(2mil)と1.91mm(75mil)との範囲内、0.0762mm(3mil)と1.52mm(60mil)との範囲内、0.102mm(4mil)と1.02mm(40mil)との範囲内、0.127mm(5mil)と0.635mm(25mil)との範囲内、又は0.152mm(6mil)と0.254mm(10mil)との範囲内の壁厚さを定める、実施例30から35までのいずれか一例に記載のシステム。
【0126】
「実施例37」 上記蒸気バリアが、ASTM D2103に従って測定したときに、ほぼ0.178mm(7mil)の壁厚さを定める、実施例30から36までのいずれか一例に記載のシステム。
【0127】
「実施例38」 上記蒸気バリアが、ASTM D882に従って測定したときに、少なくとも179kg/m(10lbs/in)、少なくとも269kg/m(15lbs/in)、少なくとも357kg/m(20lbs/in)、又は少なくとも446kg/m(25lbs/in)の引張強度を定める、実施例30から37までのいずれか一例に記載のシステム。
【0128】
「実施例39」 上記蒸気バリアが、ASTM D3985に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内、又は0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)と0.0093cc/m/日(0.0006cc/100in/日)との範囲内の酸素透過率(OTR)を有する、実施例30から38までのいずれか一例に記載のシステム。
【0129】
「実施例40」 上記蒸気バリアが、ASTM F1249に従って測定したときに、0.00155cc/m/日(0.0001cc/100in/日)と0.0155cc/m/日(0.001cc/100in/日)との範囲内、又は0.0062cc/m/日(0.0004cc/100in/日)と0.0093cc/m/日(0.0006cc/100in/日)との範囲内の水蒸気透過率(WVTR)を有する、実施例30から39までのいずれか一例に記載のシステム。
【0130】
「実施例41」 上記蒸気バリアが、少なくとも1秒の間、少なくとも204℃(400°F)の温度、少なくとも276kPa(40PSI)の圧力の印加で選択的に封止可能であるように適応される、実施例30から40までのいずれか一例に記載のシステム。
【0131】
「実施例42」 上記蒸気バリアが、フィルム、金属箔、又は積層体を含む、実施例30から41までのいずれか一例に記載のシステム。
【0132】
「実施例43」 上記蒸気バリアが、ポリマ、金属箔、又はこれらの組み合わせを含む、実施例30から42までのいずれか一例に記載のシステム。
【0133】
「実施例44」 上記蒸気バリアが、上記複数のエレクトロクロミック・プリフォームの挿入の後で封止されるように適応される、実施例30から43までのいずれか一例に記載のシステム。
【0134】
「実施例45」 閉じた、バイアスしない状態で、上記内容積が、エレクトロクロミック・プリフォームで満たされているときの上記内容積の容積、VEPよりも小さい容積、VMIN、を有する、実施例30から44までのいずれか一例に記載のシステム。
【0135】
「実施例46」 VMINが、0.99VEP未満、0.98VEP未満、0.97VEP未満、0.96VEP未満、0.95VEP未満、0.94VEP未満、0.93VEP未満、0.92VEP未満、0.91VEP未満、又は0.9VEP未満である、実施例45に記載のシステム。
【0136】
「実施例47」 VMINが、0.25VEP以上、又は0.75VEP以上である、実施例45又は46に記載のシステム。
【0137】
「実施例48」 上記内容積が、少なくとも2個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも5個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも10個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも25個のエレクトロクロミック・プリフォーム、又は少なくとも50個のエレクトロクロミック・プリフォームなどの、複数のエレクトロクロミック・プリフォームを受け入れるように適応される、実施例30から47までのいずれか一例に記載のシステム。
【0138】
「実施例49」 上記システムが、間隔を空けて離されたインターバルで上記エレクトロクロミック・プリフォームのすべてを維持するように適応される、実施例48に記載のシステム。
【0139】
「実施例50」 上記エレクトロクロミック・プリフォームのすべてが、等しい距離で間隔を空けて離されるように適応される、実施例48又は49に記載のシステム。
【0140】
「実施例51」 上記内容積に受け入れられた上記エレクトロクロミック・プリフォームのすべての端部の周りに延びるように適応された構成部品をさらに備える、実施例30から50までのいずれか一例に記載のシステム。
【0141】
「実施例52」 上記基準ツールは、上記エレクトロクロミック・プリフォームが上記内容積に対して適正に整列されるように上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送する機械を案内するように適応される、実施例30から51までのいずれか一例に記載のシステム。
【0142】
「実施例53」 上記基準ツールが、上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送する上記機械を自律的に案内するように適応される、実施例52に記載のシステム。
【0143】
「実施例54」 上記機械が、ロボット機械を備える、実施例52又は53に記載のシステム。
【0144】
「実施例55」 上記基準ツールが、全体として多角形構造、全体として弓型構造、又は弓型部分及び多角形部分を有する構造を含む、実施例52から54までのいずれか一例に記載のシステム。
【0145】
「実施例56」 上記基準ツールが、額縁を備える、実施例52から55までのいずれか一例に記載のシステム。
【0146】
「実施例57」 上記基準ツールが、上記システムの側壁に沿って配置される、実施例52から56までのいずれか一例に記載のシステム。
【0147】
「実施例58」 上記基準ツールが、上記システムの上記側壁と結合される、実施例52から57までのいずれか一例に記載のシステム。
【0148】
「実施例59」 上記基準ツールが、上記機械上のセンサによって認識されるように適応された色、テクスチャ、しるし、特徴、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施例52から58までのいずれか一例に記載のシステム。
【0149】
「実施例60」 上記基準ツールが、最適合平面に沿って配置され、上記エレクトロクロミック・プリフォームが、上記基準ツールの最適合平面と全体として平行な最適合平面に沿って位置するように適応される、実施例52から59までのいずれか一例に記載のシステム。
【0150】
「実施例61」 上記エレクトロクロミック・プリフォームが、全体として平坦であり、上記内容積の中へと上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送することが、上記エレクトロクロミック・プリフォームに大体垂直な方向に実行されるように適応される、実施例30から60までのいずれか一例に記載のシステム。
【0151】
「実施例62」 上記エレクトロクロミック・プリフォームが、上記エレクトロクロミック・プリフォームの端部に沿って上記システムによって支持されるように適応される、実施例30から61までのいずれか一例に記載のシステム。
【0152】
「実施例63」 上記システムが、上記システム内に収容されたエレクトロクロミック・プリフォームの湾曲を許容するように適応され、湾曲が、上記システムへの湾曲力の印加で上記システム内に配置されたすべてのエレクトロクロミック・プリフォーム内で実質的に一様に生じる、実施例30から62までのいずれか一例に記載のシステム。
【0153】
「実施例64」 上記システムが:上記基準ツールに隣接した第1のエレクトロクロミック・プリフォームと、第3のエレクトロクロミック・プリフォームと、上記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと上記第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間に配置された第2のエレクトロクロミック・プリフォームとを受け入れるように適応され、上記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと上記システムとの間の最近接距離が、上記第2のエレクトロクロミック・プリフォームと上記第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間の距離とは異なる、実施例30から63までのいずれか一例に記載のシステム。
【0154】
「実施例65」 上記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと上記システムとの間の上記最近接距離が、上記第2のエレクトロクロミック・プリフォームと上記第3のエレクトロクロミック・プリフォームとの間の上記距離よりも小さい、実施例64に記載のシステム。
【0155】
「実施例66」 上記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと上記第2のエレクトロクロミック・プリフォームとの間の距離が、上記第1のエレクトロクロミック・プリフォームと上記システムとの間の上記最近接距離よりも大きい、実施例64又は65に記載のシステム。
【0156】
「実施例67」 上記内容積の周りに配置されるように適応された発泡体をさらに備える、実施例30から66までのいずれか一例に記載のシステム。
【0157】
「実施例68」 上記発泡体が、積載されていない状態で測定したときに、使用中の内容積よりも小さいバイアスされていない内容積を定める、実施例67に記載のシステム。
【0158】
「実施例69」 上記内容積の中への上記エレクトロクロミック・プリフォームの挿入の後で、上記発泡体を圧縮するように適応されたひもをさらに備える、実施例67又は68に記載のシステム。
【0159】
「実施例70」 上記エレクトロクロミック・プリフォームが、上記蒸気バリアから及び上記マルチピースの剛体構造物から間隔を空けて離される、実施例30から69までのいずれか一例に記載のシステム。
【0160】
「実施例71」 エレクトロクロミック・プリフォームを輸送する方法であって:第1の場所において、蒸気バリアによって画定される選択的に封止可能な内容積に向けて上記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップと、内側に上記エレクトロクロミック・プリフォームを有する上記選択的に封止可能な内容積を封止するステップと、2番目の場所へ上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送するステップとを含む、方法。
【0161】
「実施例72」 上記選択的に封止可能な内容積に向けて上記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップが、自律的に実行される、実施例71に記載の方法。
【0162】
「実施例73」 上記選択的に封止可能な内容積に向けて上記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップが、上記選択的に封止可能な内容積に向けて複数のエレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップを含む、実施例71又は72に記載の方法。
【0163】
「実施例74」 上記複数のエレクトロクロミック・プリフォームが、少なくとも2個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも5個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも10個のエレクトロクロミック・プリフォーム、少なくとも25個のエレクトロクロミック・プリフォーム、又は少なくとも50個のエレクトロクロミック・プリフォームを含む、実施例73に記載の方法。
【0164】
「実施例75」 上記エレクトロクロミック・プリフォームが、全体として平坦であり、上記選択的に封止可能な内容積に向けて上記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップが、上記全体として平坦なエレクトロクロミック・プリフォームに大体垂直な方向に実行される、実施例73又は74に記載の方法。
【0165】
「実施例76」 端部を損傷から保護するようにエレクトロクロミック・プリフォームの上記端部を有する構成部品を据え付けるステップをさらに含む、実施例71から75までのいずれか一例に記載の方法。
【0166】
「実施例77」 上記構成部品を据え付けるステップが、上記選択的に封止可能な内容積に向けて上記エレクトロクロミック・プリフォームを移動させるステップに先立って実行される、実施例76に記載の方法。
【0167】
「実施例78」 上記構成部品が、上記エレクトロクロミック・プリフォームの上記端部に沿って配置されるように適応された複数の構成部品を含む、実施例76又は77に記載の方法。
【0168】
「実施例79」 上記選択的に封止可能な内容積を封止するステップが、高温、高圧、又は両方で実行される、実施例71から78までのいずれか一例に記載の方法。
【0169】
「実施例80」 剛体構造物内に上記蒸気バリアを据え付けるステップをさらに含む、実施例71から79までのいずれか一例に記載の方法。
【0170】
「実施例81」 上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送するステップが、トラック、列車、飛行機、他の類似の輸送要素、又はこれらの任意の組み合わせなどの移動可能なツールの中へと上記剛体構造物を積載するステップによって実行される、実施例80に記載の方法。
【0171】
「実施例82」 上記2番目の場所へ上記エレクトロクロミック・プリフォームを輸送するステップの後で、上記内容積から上記エレクトロクロミック・プリフォームを取り出すステップをさらに含む、実施例71から81までのいずれか一例に記載の方法。
【0172】
「実施例83」 上記エレクトロクロミック・プリフォームの少なくとも一部分を露出させるために上記内容積を選択的に開くステップをさらに含む、実施例82に記載の方法。
【0173】
「実施例84」 上記内容積を選択的に開くステップが、上記内容積を少なくとも部分的に囲んでいる剛体構造物の少なくとも一部分を取り除くステップをさらに含む、実施例83に記載の方法。
【0174】
「実施例85」 後の輸送プロセスにおいて上記剛体構造物を再使用するステップをさらに含む、実施例84に記載の方法。
【0175】
一般的な説明又は実例において上に記述したアクティビティのすべてが必要であるとは限らないこと、具体的なアクティビティのうちの一部分が必要でなくてもよいこと、及び1つ又は複数のさらなるアクティビティを記述したものに加えて実行することができることに留意されたい。さらにその上、アクティビティが列挙されている順番は、必ずしも、アクティビティが実行される順番である必要がない。
【0176】
恩恵、他の利点、及び問題に対する解決策が、具体的な実施例に関して上に述べられてきている。しかしながら、恩恵、利点、問題に対する解決策、及び何らかの恩恵、利点、又は解決策を生じさせる又はより顕著にさせることがあるすべての特徴は、いずれかの請求項又はすべての請求項の決定的な特徴、必要な特徴、又は本質的な特徴と解釈されるべきではない。
【0177】
明細書及び本明細書において説明した実施例の説明図は、様々な実施例の構造の一般的な理解を提供するものである。明細書及び説明図は、本明細書において説明した構造物又は方法を使用する装置及びシステムの要素及び特徴のすべての網羅的且つ包括的な説明として働くものではない。別々の実施例がまた、単一の実施例において組み合わせて提供されることがあり、逆に、簡潔さのために単一の実施例の文脈で説明された様々な特徴もまた、別々に又はいずれかの部分的な組み合わせで提供されることがある。さらに、範囲で述べた値への言及は、その範囲内の各々の値及びすべての値を含む。多くの他の実施例が、この明細書を読んだ後でだけ当業者には明白であり得る。他の実施例を、使用することができそして開示から導き出すことができ、その結果、構造的な置き換え、論理的な置き換え、又は別の変更を、本開示の範囲から乖離せずに行うことができる。したがって、本開示は、限定的であるというよりは説明的であると考えられるべきである。
図1
図2
図3
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図10
【国際調査報告】