(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】イヤホンスリーブ及びイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
H04R1/10 104A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021521486
(86)(22)【出願日】2018-12-03
(85)【翻訳文提出日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 CN2018118938
(87)【国際公開番号】W WO2020113375
(87)【国際公開日】2020-06-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517047905
【氏名又は名称】安克創新科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Anker Innovations Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 701, 7F Building 7, 1st phase of Headquarters Building of Changsha Zhongdian Software Park Co.,Ltd No.39 Jianshan Road,Changsha National High-tech Industrial Development Zone Changsha, Hunan, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】魏 崢
【テーマコード(参考)】
5D005
【Fターム(参考)】
5D005BE03
(57)【要約】
本発明は、イヤホンスリーブ、及びそのイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリを開示する。イヤホンスリーブは、可撓性材料で作られる。イヤホンスリーブは、第1アタッチ端、第2アタッチ端、及び径方向に沿って外向きに突出した支持部を含む。第1アタッチ端及び第2アタッチ端は、イヤホンスリーブをイヤホンの外面にアタッチするために使用される。支持部は、ユーザーの耳甲介腔内で支持するために使用される。支持部内に空間が規定され、それにより、イヤホンスリーブがイヤホンの外側に配置されるときに、支持部の内面とイヤホンの外面は空間によって隔てられる。支持部は、耳の圧迫でそれ自体の材料の弾性によって変形することができ、その結果、空間内の空気は第1アタッチ端及び/又は第2アタッチ端を通じて排出される。イヤホンが耳から外されると、支持部は、それ自体の材料の弾性によって自然に元の状態に戻ることができる。本発明によるイヤホンスリーブは、ユーザーが装着した後に適応的に調整することができ、それにより、装着の安定性及び快適度を改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤホンスリーブであって、前記イヤホンスリーブは、可撓性材料で作られ、前記イヤホンスリーブは、軸方向に沿って貫通する貫通孔を有し、前記イヤホンスリーブは、それぞれ前記貫通孔の両端に位置する第1アタッチ端と第2アタッチ端、及び前記第1アタッチ端と第2アタッチ端の間に配置されて径方向に沿って外向きに突出した支持部を含み、
前記第1アタッチ端及び前記第2アタッチ端は、前記イヤホンスリーブをイヤホンの外面にアタッチするために使用され、前記支持部は、ユーザーの耳甲介腔内で支持するために使用され、前記支持部内に空間が規定され、それにより、前記イヤホンスリーブが前記イヤホンの外側に配置されるときに、前記支持部の内面と前記イヤホンの外面は前記空間によって隔てられ、前記支持部は、耳の圧迫でそれ自体の材料の弾性によって変形することができ、その結果、前記空間内の空気は、前記第1アタッチ端及び/又は前記第2アタッチ端を通じて排出され、前記イヤホンが耳から外されると、前記支持部は、それ自体の材料の弾性によって自然に元の状態に戻ることができる、ことを特徴とするイヤホンスリーブ。
【請求項2】
前記支持部は、前記イヤホンスリーブの周方向の周りの所定位置に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項3】
前記イヤホンスリーブの少なくとも耳甲介艇、耳輪脚及び対耳珠に対応する位置に前記支持部があり、前記イヤホンスリーブの耳珠に対応する位置に前記支持部がない、ことを特徴とする請求項2に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項4】
前記支持部は、耳輪脚とマッチングするためのマッチング部を含み、前記マッチング部は、前記イヤホンスリーブの軸方向に内側に凹んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項5】
前記イヤホンスリーブの外側のサイズは、前記第1アタッチ端から前記支持部の径方向の最外端へ徐々に大きくなり、前記支持部の径方向の最外端から前記第2アタッチ端へ徐々に小さくなる、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項6】
前記支持部の径方向の最外端及び前記第2アタッチ端は、実質的に同じ平面にある、ことを特徴とする請求項5に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項7】
前記イヤホンスリーブは、統一的な壁厚を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項8】
周方向に沿った前記イヤホンスリーブの形状は、完全に一致するものではない、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項9】
イヤホンと、請求項1~8のいずれか一項に記載のイヤホンスリーブとを含み、前記イヤホンスリーブは、前記イヤホンの外側に着脱可能に配置される、ことを特徴とするイヤホンアセンブリ。
【請求項10】
前記イヤホンの外面に、前記イヤホンの周方向に沿って配置された位置決め溝が設けられ、前記イヤホンスリーブは、前記位置決め溝に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載のイヤホンアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イヤホンの分野に関し、特にイヤホンスリーブ及びそのイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、イヤホン装着の安定性及び快適度を向上させるために、イヤホンにイヤホンスリーブが設けられている。しかしながら、既存のイヤホンスリーブは、変形量が小さく、かつ、変形可能な領域が少ないので、装着の安定性に欠ける一方で、装着後に耳を圧迫するため、ユーザーが不快に感じる。
【0003】
従って、従来技術の問題点を少なくとも部分的に解決するために、イヤホンスリーブ及びそのイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
上述の問題を解決するために、本発明は、一方では、イヤホンスリーブを提供する。前記イヤホンスリーブは、可撓性材料で作られる。前記イヤホンスリーブは、軸方向に沿って貫通する貫通孔を有する。前記イヤホンスリーブは、それぞれ前記貫通孔の両端に位置する第1アタッチ端と第2アタッチ端、及び前記第1アタッチ端と第2アタッチ端の間に配置されて径方向に沿って外向きに突出した支持部を含む。前記第1アタッチ端及び前記第2アタッチ端は、前記イヤホンスリーブをイヤホンの外面にアタッチするために使用される。前記支持部は、ユーザーの耳甲介腔内で支持するために使用される。前記支持部内に空間が規定され、それにより、前記イヤホンスリーブが前記イヤホンの外側に配置されるときに、前記支持部の内面と前記イヤホンの外面は前記空間によって隔てられる。前記支持部は、耳の圧迫でそれ自体の材料の弾性によって変形することができ、その結果、前記空間内の空気は前記第1アタッチ端及び/又は前記第2アタッチ端を通じて排出される。前記イヤホンが耳から外されると、前記支持部は、それ自体の材料の弾性によって自然に元の状態に戻ることができる。
【0005】
オプションで、前記支持部は、前記イヤホンスリーブの周方向の周りの所定位置に配置される。
【0006】
オプションで、前記イヤホンスリーブの少なくとも耳甲介艇、耳輪脚及び対耳珠に対応する位置に前記支持部があり、前記イヤホンスリーブの耳珠に対応する位置に前記支持部がない。
【0007】
オプションで、前記支持部は、耳輪脚とマッチングするためのマッチング部を含み、前記マッチング部は、前記イヤホンスリーブの軸方向に内側に凹んでいる。
【0008】
オプションで、前記イヤホンスリーブの外側のサイズは、前記第1アタッチ端から前記支持部の径方向の最外端へ徐々に大きくなり、前記支持部の径方向の最外端から前記第2アタッチ端へ徐々に小さくなる。
【0009】
オプションで、前記支持部の径方向の最外端及び前記第2アタッチ端は、実質的に同じ平面にある。
【0010】
オプションで、前記イヤホンスリーブは、統一的な壁厚を有する。
【0011】
オプションで、周方向に沿った前記イヤホンスリーブの形状は、完全に一致するものではない。
【0012】
本発明は、イヤホン及び上記のイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリをさらに提供する。前記イヤホンスリーブは、前記イヤホンの外側に着脱可能に配置される。
【0013】
オプションで、前記イヤホンの外面に、前記イヤホンの周方向に沿って配置された位置決め溝が設けられ、前記イヤホンスリーブは、前記位置決め溝に配置される。
【0014】
本発明によるイヤホンスリーブ及びイヤホンアセンブリは、ユーザーの耳甲介腔内で支持される支持部内に空間を規定することによって、イヤホンスリーブがイヤホンの外側に配置されたときに、支持部の内面とイヤホンの外面との間に間隔がある。この解決策により、ユーザーがイヤホンを着用した後、支持部は耳甲介腔内の構造に従って変形することができるので、支持部は自動的に調整して耳甲介腔の構造に適応することができ、それにより、イヤホンスリーブはより密接に耳甲介腔に適合することができる。この解決策は、装着の安定性及び快適度を向上させることができ、製造が便利で、コストが低い。
【0015】
一連の簡略化された概念は「発明の概要」に導入され、「発明を実施するための形態」でさらに詳細に説明される。本「発明の概要」部分は、保護しようとする技術的解決策及び必要な技術的特徴を限定することを意図するものではなく、保護しようとする技術的解決策の保護範囲を決定することを意図するものではない。
【0016】
本発明の利点及び特徴は、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の以下の図面は、本発明を理解するために、本発明の一部として本明細書で使用される。図面は、本発明の実施形態及びその説明を示して、本発明の原理を理解するために使用される。
【
図1】本発明の好ましい実施形態によるイヤホンスリーブの立体模式図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態によるイヤホンスリーブが配置されるイヤホンの立体模式図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態による、イヤホン及びイヤホンスリーブを含むイヤホンアセンブリの立体模式図である。
【
図4】本発明の好ましい実施形態による、ユーザーの耳に装着されたイヤホンアセンブリの模式図である。
【
図5】本発明の好ましい実施形態による、ユーザーの耳に装着されたイヤホンアセンブリの断面模式図である。
【
図6】本発明の好ましい実施形態によるイヤホンスリーブの別の視角から見た立体模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の説明では、本発明のより完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細を与える。しかしながら、本発明がこれらの詳細のうちの1つ又は複数を要することなく実施され得ることは当業者には明らかである。他の例では、本発明との混同を回避するために、当分野で周知されている幾つかの技術的特徴は説明されていない。
【0019】
本発明を徹底的に理解するために、以下の説明において詳細な構造を提供する。明らかに、本発明の実施形態は、当業者によく知られている特定の詳細に限定されない。本発明の好ましい実施形態は、以下のように詳細に説明されるが、これらの詳細な説明に加えて、本発明は他の実施形態も有し得る。
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態のイヤホンスリーブ及びイヤホンアセンブリを説明する。
【0021】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるイヤホンスリーブを示す。
図2は、本発明の好ましい実施形態によるイヤホンを示す。
図3は、本発明の好ましい実施形態による、イヤホンスリーブ及びイヤホンを含むイヤホンアセンブリを示す。
図4は、本発明の好ましい実施形態による、ユーザーの耳に装着されたイヤホンアセンブリの模式図である。
図1~
図4に示すように、本発明によるイヤホンスリーブ1には、イヤホンスリーブ1の軸方向に沿ってそれを貫通する貫通孔2がある。イヤホンスリーブ1は、この貫通孔2によってイヤホン3の外側に配置されて、イヤホンアセンブリ4を形成することができる。好ましくは、イヤホンスリーブ1は、ユーザーが必要に応じて取替などの操作を行うように、イヤホン3の外側に着脱可能に配置される。イヤホンスリーブ1は、ユーザー装着の快適性を向上させ、ユーザーによる着脱などを容易にするために、シリコーン、ゴムなどのような柔軟で変形可能な材料で作られてもよい。
【0022】
好ましくは、イヤホン3の外面には、その周方向に沿って延びる位置決め溝5が設けられる。位置決め溝5の輪郭は、イヤホンスリーブ1の内面の輪郭とほぼ一致しているので、イヤホンスリーブ1は、それに対応して位置決め溝5に取り付けることができる。さらに好ましくは、位置決め溝5は、周方向に沿った形状が完全に一致しているものではないように構成される。それに対して、イヤホンスリーブ1の周方向に沿った形状も完全に一致しているものではない。この好ましい実施形態は、イヤホンスリーブ1の取り付けプロセス中にポカヨケの効果を生じるため、イヤホンスリーブ1は、所定の向きでイヤホン3に取り付けることができる。それにより、このイヤホンスリーブ1の配置がより便利である。図示されていない他の好ましい実施形態では、イヤホン3の外面には、位置決め溝5が設けられなくてもよく、イヤホンスリーブ1は、イヤホン3の外面に直接配置することができることが理解され得る。イヤホンスリーブ1を配置したイヤホン3がユーザーによって耳17に装着されると、イヤホンスリーブ1は、ユーザーの耳甲介腔6とマッチングして、イヤホン3を耳17により安定して装着することができる。
【0023】
具体的には、
図1に示すように、イヤホンスリーブ1は、それぞれ貫通孔2の両端に位置する第1アタッチ端7と第2アタッチ端8、及び支持部9を含む。第1アタッチ端7及び第2アタッチ端8は、それぞれイヤホン3の外面にアタッチされる。第1アタッチ端7は、第2アタッチ端8よりもイヤホン3の内端10(即ち、スピーカー端)の近くに配置される。言い換えれば、第2アタッチ端8のほうが、イヤホン3の外端11の近くに配置される。支持部9は、ほぼ第1アタッチ端7と第2アタッチ端8との間に位置し、イヤホンスリーブ1の径方向に沿って外向きに突出している。ユーザーがイヤホン3を装着した後、この支持部9は、ユーザーの耳甲介腔6内で支持されることができる。
図5に示すように、支持部9は略湾曲状であり、その内部で空間12が規定される。イヤホンスリーブ1がイヤホン3の外側に配置され、且つユーザーがこのイヤホン3を装着する場合、この空間12は、支持部9の内面とイヤホン3の外面との間に位置して、両者を分離する。さらに、耳の圧迫下で、支持部9は、それ自体の材料の弾性によって変形することができる。その結果、上記の空間12内の空気は、第1アタッチ端7及び/又は第2アタッチ端8を通じて排出することができる。イヤホン3が耳から外されると、支持部9は、それ自体の材料の弾性によって自然に元の形状に戻ることができる。
【0024】
好ましくは、支持部9は、イヤホンスリーブ1の周方向の周りの所定の位置に配置される。即ち、当業者は、実際の必要に応じて、イヤホンスリーブ1の所定位置に上記の支持部9を配置することができる。さらに好ましくは、イヤホンスリーブ1の少なくとも耳甲介艇13、耳輪脚18及び対耳珠14に対応する位置に上記の支持部9がある。一方、イヤホンスリーブ1の耳珠15に対応する位置に上記の支持部9がない。即ち、イヤホンスリーブ1の耳珠15に対応する位置は、イヤホン3の外面に密接に適合する。
【0025】
上記の解決策により、ユーザーがイヤホン3を装着した後、支持部9は、耳甲介腔6内の構造に従って変形することができる。特に、支持部9は、耳甲介艇13、耳輪脚18及び対耳珠14の3つの構造に従って変形することができる。その結果、支持部9は、自動的に調整して耳甲介腔6の構造に適応することができる。イヤホンスリーブ1の耳珠15に対応する位置に上記の支持部9がないことによって、イヤホンスリーブ1は、より密接に耳甲介腔6に適合することができる。この解決策は、装着の安定性及び快適度を向上させることができ、製造が便利で、コストが低い。
【0026】
好ましくは、
図6に示すように、支持部9にはマッチング部16が設けられる。このマッチング部16は、イヤホンスリーブ1の軸方向に内側に凹んで、ユーザーが装着した後にユーザーの耳輪脚とマッチングするために使用される。即ち、耳輪脚をこのマッチング部16内に受け入れることができる。その結果、耳輪脚がイヤホンスリーブ1に当たってイヤホンスリーブ1が不安定に装着されることを回避することができる。
【0027】
好ましい実施形態では、イヤホンスリーブ1の製造を容易にするために、イヤホンスリーブ1は、例えば、射出成形によって一体的に形成され得、イヤホンスリーブ1は、統一的な壁厚を有し得る。この解決策は、イヤホンスリーブ1の製造の利便性を向上させることができる。
【0028】
図1及び
図6に示すように、好ましくは、イヤホンスリーブ1の外側のサイズは、第1アタッチ端7から支持部9の径方向の最外端へ徐々に大きくなり、支持部9の径方向の最外端から第2アタッチ端8へ至るまで徐々に小さくなる。さらに、支持部9の径方向の最外端及び第2アタッチ端8は、実質的に同じ平面にある。
【0029】
本発明によるイヤホンスリーブ1及びイヤホンアセンブリ4は、ユーザーの耳甲介腔6内で支持される支持部9内に空間を規定することによって、イヤホンスリーブ1がイヤホン3の外側に配置されたときに、支持部9の内面とイヤホン3の外面との間に間隔がある。この解決策により、ユーザーがイヤホン3を着用した後、支持部9は耳甲介腔6内の構造に従って変形することができるので、支持部9は自動的に調整して耳甲介腔6の構造に適応することができ、それにより、イヤホンスリーブ1はより密接に耳甲介腔6に適合することができる。この解決策は、装着の安定性及び快適度を向上させることができ、製造が便利で、コストが低い。
【0030】
上記は、本発明の好ましい実施形態のみを詳細に説明した。本発明は、上記の好ましい実施形態に限定されず、当業者は、上記の実施形態に適切な修正及び変形を行うことができることを理解されたい。
【0031】
本発明は、上記の実施形態によって説明されてきたが、上記の実施形態は、単に例示及び説明の目的のためであり、本発明を記載された実施形態の範囲に限定することを意図するものではないことを理解されたい。また、当業者は、本発明が上記の実施形態に限定されず、本発明の教示に従って、より多くの変形及び修正を行うことができ、これらの変形及び修正が本発明によって主張される保護範囲内にあることを理解することができる。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲とそれに均等な範囲によって定義される。
【符号の説明】
【0032】
1.イヤホンスリーブ
2.貫通孔
3.イヤホン
4.イヤホンアセンブリ
5.位置決め溝
6.耳甲介腔
7.第1アタッチ端
8.第2アタッチ端
9.支持部
10.内端
11.外端
12.空間
13.耳甲介艇
14.対耳珠
15.耳珠
16.凹み部
17.耳
18.耳輪脚
【手続補正書】
【提出日】2021-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤホンスリーブであって、
前記イヤホンスリーブは、軸方向に沿って貫通する貫通孔を有し、前記イヤホンスリーブは、それぞれ前記貫通孔の両端に位置する第1アタッチ端と第2アタッチ端、
前記第1アタッチ端と第2アタッチ端の間に配置されて径方向に沿って外向きに突出した支持部
、及び前記支持部によって規定された空間を含み、
前記第1アタッチ端及び前記第2アタッチ端は、前記イヤホンスリーブをイヤホンの外面にアタッチするために使用され
、
前記空間は、前記支持部の内面と前記イヤホンの外面
の間に規定され、
前記支持部は圧力によって変形し、変形時に前記空間内の空気は、前記第1アタッチ端及び/又は前記第2アタッチ端を通じて排出され
、
圧力が除去された後、前記支持部は、
元の状態に戻
る、ことを特徴とするイヤホンスリーブ。
【請求項2】
前記支持部は、前記イヤホンスリーブの周方向の周りの所定位置に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項3】
前記イヤホンスリーブの少なくとも耳甲介艇、耳輪脚及び対耳珠に対応する位置に前記支持部があり、前記イヤホンスリーブの耳珠に対応する位置に前記支持部がない、ことを特徴とする請求項2に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項4】
前記支持部は、耳輪脚とマッチングするための
凹み部を含み、前記
凹み部は、前記イヤホンスリーブの軸方向に内側に凹んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項5】
前記イヤホンスリーブの
第1アタッチ端の直径は、第2アタッチ端の直径よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項6】
前記支持部の径方向の最外端及び前記第2アタッチ端は、
同じ平面にある、ことを特徴とする請求項5に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項7】
前記イヤホンスリーブは、統一的な壁厚を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項8】
周方向に沿った前記イヤホンスリーブの形状は、
不規則である、ことを特徴とする請求項1に記載のイヤホンスリーブ。
【請求項9】
イヤホンと、請求項1~8のいずれか一項に記載のイヤホンスリーブとを含み、前記イヤホンスリーブは、前記イヤホンの外側に着脱可能に配置される、ことを特徴とするイヤホンアセンブリ。
【請求項10】
前記イヤホンの外面に、前記イヤホンの周方向に沿って配置された位置決め溝が設けられ、前記イヤホンスリーブは、前記位置決め溝に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載のイヤホンアセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
オプションで、前記支持部は、耳輪脚とマッチングするための凹み部を含み、前記凹み部は、前記イヤホンスリーブの軸方向に内側に凹んでいる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
好ましくは、イヤホン3の外面には、その周方向に沿って延びる位置決め溝5が設けられる。位置決め溝5の輪郭は、イヤホンスリーブ1の内面の輪郭とほぼ一致しているので、イヤホンスリーブ1は、それに対応して位置決め溝5に取り付けられる。さらに好ましくは、位置決め溝5は、周方向に沿った形状が不規則である。それに対して、イヤホンスリーブ1の周方向に沿った形状も不規則である。この好ましい実施形態は、イヤホンスリーブ1の取り付けプロセス中にポカヨケの効果を生じ、それにより、イヤホンスリーブ1は、所定の向きでイヤホン3に取り付けることができ、このイヤホンスリーブ1の配置がより便利である。図示されていない他の好ましい実施形態では、イヤホン3の外面には、位置決め溝5が設けられなくてもよく、イヤホンスリーブ1は、イヤホン3の外面に直接配置することができることが理解され得る。イヤホンスリーブ1を配置したイヤホン3がユーザーによって耳17に装着されると、イヤホンスリーブ1は、ユーザーの耳甲介腔6とマッチングして、イヤホン3を耳17により安定して装着することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
具体的には、
図1に示すように、イヤホンスリーブ1は、それぞれ貫通孔2の両端に位置する第1アタッチ端7と第2アタッチ端8、及び支持部9を含む。第1アタッチ端7及び第2アタッチ端8は、それぞれイヤホン3の外面にアタッチされる。第1アタッチ端7は、第2アタッチ端8よりもイヤホン3の内端10(即ち、スピーカー端)の近くに配置される。
第2アタッチ端8のほうが、イヤホン3の外端11の近くに配置される。支持部9は、第1アタッチ端7と第2アタッチ端8との間に位置し、イヤホンスリーブ1の径方向に沿って外向きに突出している。ユーザーがイヤホン3を装着した後、この支持部9は、ユーザーの耳甲介腔6内で支持されることができる。
支持部9は略湾曲状であ
る。図5に示すように、前記イヤホンスリーブ1が前記イヤホン3の外側に配置されたときに、前記支持部9の内面と前記イヤホン3の外面は変形可能部12を構成する。前記変形可能部12は、支持部9とイヤホン3の間に位置し、両者を分離する。
ユーザーが前記イヤホンアセンブリ4を装着するとき、耳の圧迫下で、支持部9は、それ自体の材料の弾性によって変形することができる。その結果、上記の
変形可能部12内の空気は、第1アタッチ端7及び/又は第2アタッチ端8を通じて排出することができる。
イヤホンアセンブリ4が耳から外されると、支持部9は、それ自体の材料の弾性によって自然に元の形状に戻ることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
好ましくは、支持部9は、イヤホンスリーブ1の周方向の周りに配置される。当業者は、実際の必要に応じて、適切な位置に上記の支持部9を配置することができる。さらに好ましくは、ユーザーが前記イヤホンアセンブリ4を装着しているとき、前記支持部9は少なくともユーザーの耳甲介艇13、耳輪脚18及び対耳珠14と接触する。さらに、前記支持部9はユーザーの耳珠15と接触しない。即ち、前記イヤホンスリーブ1の内面と前記イヤホン3の外面はユーザーの耳珠15で直接密接に適合する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
上記の解決策により、ユーザーがイヤホン3を装着した後、支持部9は、ユーザーの耳甲介腔6の構造に従って変形することができる。即ち、支持部9は、耳甲介艇13、耳輪脚18及び対耳珠14の構造に従って変形し、自動的に形状を調整して耳甲介腔6の構造に適応する。前記イヤホンスリーブ1の内面と前記イヤホン3の外面はユーザーの耳珠15で直接密接に適合するため、イヤホンスリーブ1は、より密接に耳甲介腔6に適合することができる。この解決策は、装着の安定性及び快適度を向上させることができ、製造が便利で、コストが低い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
好ましくは、
図6に示すように、支持部9には
凹み部16が設けられる。この
凹み部16は、イヤホンスリーブ1の軸方向に内側に凹んで、ユーザーが装着した後に
、ユーザーの耳輪脚とマッチングするために使用される。即ち、
イヤホンアセンブリ4が装着される場合、ユーザーの耳輪脚をこの
凹み部16内に
収容することができ、耳輪脚がイヤホンスリーブ1に当
ることが回避されるので、イヤホンスリーブ1が
より安定に装着され
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本発明によるイヤホンスリーブ1及びイヤホンアセンブリ4によれば、前記イヤホンスリーブ1が前記イヤホン3の外側に配置されたときに、前記支持部9の内面と前記イヤホン3の外面は変形可能部12を構成する。前記変形可能部12は、支持部9とイヤホン3の間に位置し、両者を分離する。ユーザーが前記イヤホンアセンブリ4を装着するとき、、支持部9は耳甲介腔6の構造に従って変形することができるので、支持部9は自動的に形状を調整して耳甲介腔6の構造に適応することができ、それにより、イヤホンスリーブ1はより密接に耳甲介腔6に適合し、ユーザーの耳を過度に圧迫しない。この解決策は、装着の安定性及び快適度を向上させることができ、製造が便利で、コストが低い。
【国際調査報告】