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特表2022-505527Lidarシステムにおけるショットの並べ替え
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】Lidarシステムにおけるショットの並べ替え
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/484 20060101AFI20220106BHJP
   G01S 17/10 20200101ALI20220106BHJP
【FI】
G01S7/484
G01S17/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021521804
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(85)【翻訳文提出日】2021-06-16
(86)【国際出願番号】 US2019057422
(87)【国際公開番号】W WO2020149908
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】16/227,341
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/753,957
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】317015065
【氏名又は名称】ウェイモ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】シャンド,マーク アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
5J084
【Fターム(参考)】
5J084AC02
5J084AC07
5J084BA07
5J084CA03
5J084CA12
5J084CA64
5J084EA05
(57)【要約】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、LIDARシステムおよびそれらの動作に関する。例示的な方法は、複数の発光体デバイスを複数のグループに分割することを含む。各発光体デバイスは、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられる。この方法はまた、所定のグループ順序に従って複数のグループからグループを選択することと、発射順序に従って選択されたグループの複数の発光体デバイスから1つ以上の発光体デバイスを選択することとを含む。この方法はまたさらに、所定のショットディザ時間において、選択された発光体デバイスに少なくとも1つの光パルスを放出させることを含む。所定のショットディザ時間は、ショットディザスケジュールに基づく。この方法は、この方法を繰り返して、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスが少なくとも1つの光パルスを放出している完全スキャンを提供することをさらに含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
複数のグループに分割された複数の発光体デバイスであって、各発光体デバイスが、前記複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられ、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む、複数の発光体デバイスと、
コントローラであって、前記コントローラが動作を実行し、前記動作が、
前記複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることであって、前記インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数の前記インパルスが、発射順序に基づいて前記複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の他のすべての発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、コントローラと、を備える、システム。
【請求項2】
前記複数のインパルスが、所定のグループ順序に基づいて前記複数のグループ間で放出され、前記所定のグループ順序が、空間的に隣接するグループによって放出される光パルスを時間的に分離するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のグループのうちの各グループが、前記それぞれの連続領域内に複数の空間的に隣接する発光体デバイスを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記発射順序が、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み、前記少なくとも1つの順不同入れ替えが、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記公称発射順序が、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが発射順序において互いに時間的に隣接するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数の発光体デバイスのうちの前記発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、前記発射順序が繰り返される、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
時間的に隣接するインパルスが、ショットディザスケジュールに従って放出され、前記ショットディザスケジュールが、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記複数の発光体デバイスのうちの前記発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、前記ショットディザスケジュールが繰り返される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
受信機ユニットをさらに備え、前記動作が、
所与の発光体デバイスにインパルスを放出させた後に、前記受信機ユニットがリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
システムであって、
複数のグループに分割された複数の発光体デバイスであって、各発光体デバイスが、前記複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられ、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む、複数の発光体デバイスと、
コントローラであって、前記コントローラが動作を実行し、前記動作が、
前記複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることであって、前記インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数の前記インパルスが、発射順序に基づいて前記複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、コントローラと、を備える、システム。
【請求項12】
所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
方法であって、
複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスにインパルスを放出させることであって、前記複数の発光体デバイスが、複数のグループに分割され、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含み、各インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数のインパルスが、発射順序に基づいて前記複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、方法。
【請求項14】
前記複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスが、複数のパルサー回路のうちの対応するパルサー回路に結合され、各発光体デバイスに複数のインパルスを放出させることが、前記対応するパルサー回路に、1つ以上の電流または電圧パルスを前記発光体デバイスに提供させることを含み、前記方法が、前記対応するパルサー回路に前記1つ以上の電流または電圧パルスを提供させた後に、受信機ユニットがリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数のグループが、グループの3×2アレイを含み、所定のグループ順序が、空間的に隣接するショットを時間的に分離するように構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記発射順序が、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み、前記少なくとも1つの順不同入れ替えが、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含み、前記公称発射順序は、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが発射順序で互いに時間的に隣接するように構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の発光体デバイスのうちの前記発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、前記発射順序を繰り返すことをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
時間的に隣接するインパルスが、ショットディザスケジュールに従って放出され、前記ショットディザスケジュールが、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含み、前記ショットディザスケジュールが、前のリスニング期間の後に0~50ナノ秒の所定のショットディザ時間を含み、前記方法が、前記複数の発光体デバイスのうちの前記発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、前記ショットディザスケジュールを繰り返すことをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の他のすべての発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月1日に出願された米国特許出願第62/753,957号、および2018年12月20日に出願された米国特許出願第16/227,341号の利益を主張し、これらの両方の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本明細書に別段の指示がない限り、本項に記載の資料は、本出願の特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本項に含めることよって先行技術であると認められるものではない。
【0003】
光検出および測距(LIDARまたはlidar)システムは、所定の光パルススケジュールに従ってそれらの環境内に光パルスを放出する。一例として、いくつかのLIDARシステムは、時間的に隣接するショット間の一定の時間遅延を伴って、所定の周波数に従って、かつ所定の発光体順序で、複数の発光体デバイスから光パルス(またはショット)を放出する。ただし、このような定期的な光パルススケジュールにより、エイリアシング(例えば、所与のショットに関連付けられた範囲の誤認)および攻撃者からの意図的な干渉に対する感受性が高まる可能性がある。
【0004】
レーザーショット放出の間に追加の擬似ランダム時間遅延(ショットディザ)を導入すると、範囲エイリアシングと干渉のリスクを軽減できる。擬似ランダム遅延の変動性が大きいほど、そのようなリスクを減らすことができる。ただし、擬似ランダム遅延の変動性を過度に拡張すると、欠点が生じる可能性がある。例えば、所与の所定の距離までの戻り信号の明確な解釈を得るために、受信機は、ショット間の対応するリスニングウィンドウ時間の間待機することがある。その結果、大きい擬似ランダムショットディザ構成要素を追加すると、全体的なLIDARシステムのショットレートが低下する可能性がある。したがって、LIDARシステムのパフォーマンスへの悪影響を減らしながら、LIDAR干渉のリスクを減らす方法およびシステムが必要である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に記載のシステムおよび方法は、LIDARシステムおよびそれらの動作方法に関連する。
【0006】
第1の態様では、システムが提供される。このシステムは、複数のグループに分割された複数の発光体デバイスを含む。各発光体デバイスは、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられる。各グループは、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む。システムはまた、動作を実行するコントローラを含む。動作は、複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることを含む。インパルスは、少なくとも1つの光パルスを含む。複数のインパルスは、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出される。所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の他のすべての発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。
【0007】
第2の態様では、システムが提供される。このシステムは、複数のグループに分割された複数の発光体デバイスを含む。各発光体デバイスは、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられる。各グループは、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む。システムはまた、コントローラを含む。コントローラは、複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることを含む動作を実行する。インパルスは、少なくとも1つの光パルスを含む。複数のインパルスは、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出される。所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。
【0008】
第3の態様では、方法が提供される。この方法は、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスにインパルスを放出させることを含む。複数の発光体デバイスは、複数のグループに分割される。各グループは、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む。各インパルスは、少なくとも1つの光パルスを含む。複数のインパルスは、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出される。所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる。
【0009】
第4の態様では、デバイスが提供される。このデバイスは、送信機、コントローラ、および受信機を含む。コントローラは、視野(FOV)の一連のスキャンを取得するように構成される。一連のスキャンのうちの第1のスキャンについて、コントローラは、送信機に、FOVに向かって第1の複数のインパルスを放出させ、各インパルスは少なくとも1つの光パルスを含み、したがって、(i)送信機は、FOVの第1のセクションに向かって第1の複数のインパルスのうちの1つ以上のインパルスを放出し、(ii)送信機は、FOVの第2のセクションに向かって第1の複数のインパルスのうちの1つ以上の他のインパルスを放出し、(iii)送信機は、FOVの第1のセクションに向かってそれぞれのインパルスを放出した後に、FOVの第2のセクションに向かって各インパルスを放出する。受信機は、FOVからの光を捉える。
【0010】
第5の態様では、システムが提供される。このシステムは、少なくとも第1のグループの発光体デバイスおよび第2のグループの発光体デバイスを含む複数の発光体デバイスを備える。システムは、第1のグループの発光体デバイスによって放出される光を視野(FOV)の第1のセクションに向け、かつ第2のグループの発光体デバイスによって放出される光をFOVの第2のセクションに向けるように構成される。システムはまた、動作を実行するコントローラを備える。動作は、特定の順序で、複数の発光体デバイスの各々に光を放出させることを含む。第1のグループの発光体デバイスのうちの発光体デバイスの各々は、特定の順序で、第2のグループの発光体デバイスのうちのそれぞれの発光体デバイスの後に続く。
【0011】
他の態様、実施形態、および実装形態は、添付図面を適宜参照して、以下の詳細な説明を読み取ることによって、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】例示的な実施形態によるシステムを示す。
図2A】例示的な実施形態による、複数の発光体デバイスおよび対応するグループを示す。
図2B】例示的な実施形態による、所定のグループ順序を示す。
図3A】例示的な実施形態による公称ショットスケジュールを示す。
図3B】例示的な実施形態によるショット並べ替えスケジュールを示す。
図3C】例示的な実施形態によるショット並べ替えスケジュールを示す。
図3D】例示的な実施形態によるグローバル発射スケジュールを示す。
図4A】例示的な実施形態によるショットディザスケジュールを示す。
図4B】例示的な実施形態によるショットタイミングサイクルを示す。
図5】例示的な実施形態による車両を示す。
図6】例示的な実施形態によるデバイスを示す。
図7】例示的な実施形態による方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
例示的な方法、デバイス、およびシステムが、本明細書に記載されている。「例」および「例示的」という語は、本明細書においては、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用されることを理解されたい。本明細書において「例」または「例示的」であるとして説明されるいずれの実施形態または特徴も、他の実施形態または特徴よりも好ましい、または有利であると必ずしも解釈されるべきではない。本明細書に提示される主題の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。
【0014】
したがって、本明細書に記載される例示的な実施形態は、限定的であることを意味するものではない。本明細書において概して説明され、図に示される本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、分離、および設計することが可能であり、これらの構成のすべてが、本明細書において企図される。
【0015】
さらに、文脈で特段の示唆がある場合を除き、各図に示された特徴を、互いに組み合わせて使用することができる。このように、図は概して、図示されるすべての特徴が実施形態ごとに必要である訳ではないという理解の下に、1つ以上の実施形態全体の構成要素の態様として見られるべきである。
【0016】
I.概要
本開示では、lidarシステムおよび方法は、任意のショットにおいて、次のショットを複数の可能な発光体のどれかから放出するかを柔軟に選択することを含み得る。すなわち、lidarシステムはショットを並べ替えることができる。これは、例えば、全体的なシステムのショットレートへの潜在的な影響を減らすために使用できる。
【0017】
例示的な実施形態では、複数の発光体デバイスは、グループに分割され得る。分割は、2次元の平面または表面上の発光体デバイスの配置に基づくことができる。例えば、2次元の平面/表面を領域に分割し、所与の領域内に位置する発光体デバイスを対応するグループに割り当てることができる。いくつかの実施形態では、5~20個の発光体デバイスを各グループに割り当てることができるが、他の範囲が可能であり、企図される。
【0018】
いくつかの実施形態では、各発光体デバイスは、それぞれのパルサー回路に結合することができる。パルサー回路は、発光体デバイスへの発射電流または電圧パルスを可能にし、それに光パルスを放出させるハードウェアを含むことができる。
【0019】
本開示では、所与のグループ内の発光体デバイスの発射順序は、少なくとも1つの順不同入れ替え(例えば、ショットの並べ替えのインスタンス)を含むことができる。ショットを並べ替えることにより、可変のショット時間をより柔軟に混在させることができるため、全体的な完全スキャン時間を短縮できる。
【0020】
II.例示的なシステムおよびデバイス
図1は、例示的な実施形態によるシステム100を示す。いくつかの実施形態では、システム100は、LIDARシステムであり得る。あるいは、システム100は、そのようなLIDARシステムのサブシステムを表し得る。LIDARシステムは、所定の環境内の1つ以上のオブジェクト(例えば、場所、形状など)に関する情報(例えば、点群データ)を提供するように構成することができる。例示的な実施形態では、LIDARシステムは、点群情報、オブジェクト情報、マッピング情報、または他の情報を車両に提供することができる。車両は、半自動または完全自動車両であり得る。例えば、車両は、自動運転車、自律型ドローン航空機、自律型トラック、または自律型ロボットであり得る。本明細書では、他のタイプの車両およびLIDARシステムが企図される。
【0021】
システム100は、複数のグループに分割された複数の発光体デバイスを含む。さらに、各発光体デバイスは、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられる。例えば、図1に示されるように、システム100は、いくつかの複数の発光体デバイス、発光体デバイス112、122、132、142、152、および162を含む。各複数の発光体デバイス112、122、132、142、152、および162は、それぞれ、グループ110、120、130、140、150、および160に関連付けられる。したがって、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスは、複数のグループのうちの単一のグループ(例えば、グループ110、120、130、140、150、または160のいずれか)に関連付けられる。
【0022】
いくつかの実施形態では、複数の発光体デバイスを1つ以上の基板上に配設することができる。例えば、複数の発光体デバイスを、基板の表面に沿って平面アレイに配設することができる。あるいは、複数の発光体デバイスを複数の基板に分散させることができる。そのようなシナリオでは、各発光体デバイスは、複数(例えば、6つ)の基板のうちの1つのファセットエッジ表面に沿って配設できる。各ファセットエッジは、異なる仰角に対応し得る。したがって、ファセットエッジ表面に沿ったそれぞれの発光体デバイスの取り付け位置は、例えば、それぞれの発光体デバイスのポインティング軸および/または仰角を定義し得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、複数のグループのうちの各グループは、複数の空間的に隣接する発光体デバイスを含むことができる。例えば、発光体デバイスのグループ化は、発光体デバイスのアレイ内での互いに対する発光体デバイスの空間的近接性に基づくことができる。言い換えれば、互いに近接している(例えば、発光体デバイスアレイの所定の空間領域内にある)発光体デバイスを一緒にグループ化することができる。
【0024】
追加的または代替的に、発光体デバイスのグループ化は、それぞれの発光体デバイスの仰角またはポインティング軸に基づくことができる。すなわち、同様のポインティング軸方向(例えば、同様の仰角および/または同様のヨー角)を有する発光体デバイスを一緒にグループ化することができる。例えば、負の(下向きの)仰角を有する発光体デバイスを一緒にグループ化することができる。このようなシナリオでは、実質的に水平な仰角を持つ発光体デバイスも一緒にグループ化することができる。さらに、正の(上向きの)仰角を持つ発光体デバイスを一緒にグループ化することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、システム100は、3×2アレイ(例えば、3行および2列)に配設された6つのグループを含むことができる。ただし、グループの様々な配置が企図される。さらに、より多いまたはより少ないグループが可能である。
【0026】
例示的な実施形態では、発光体デバイス112、122、132、142、152、および162は、903ナノメートル付近の波長において光を放出するように構成されたInGaAs/GaAsレーザーダイオードを含み得る。いくつかの実施形態では、発光体デバイス112、122、132、142、152、および162は、レーザーダイオード、レーザーバー、またはレーザースタックのうちの少なくとも1つを含み得る。しかしながら、他のタイプの発光デバイス、材料、および発光波長が可能であり、企図される。
【0027】
システム100はまた、複数のパルサー回路170を含む。複数の発光体デバイス(例えば、発光体デバイス112、122、132、142、152、および162)のうちの各発光体デバイスは、複数のパルサー回路170のうちの対応するパルサー回路に結合される。パルサー回路170は、結合された発光体デバイスに光パルスを放出させるように電流パルスを提供するように構成することができる。例示的な実施形態では、パルサー回路170の各々は、1つ以上の電界効果トランジスタ(FET)を含み得る。例えば、パルサー回路170の各々は、対応する発光体デバイスから放出される光の1つ以上の特性を制御するように動作可能な複数のGaN FETを含み得る。例えば、制御可能な特性は、パルス持続時間、パルス電力などを含み得る。いくつかの実施形態は、単一の発光体デバイスに結合された単一のパルサー回路(例えば、各発光体デバイスのための固有のパルサー回路)を含むが、他の実施形態は、2つ以上の発光体デバイスに結合された単一のパルサー回路(例えば、2つ以上の発光体デバイスのための固有のパルサー回路)を含み得る。
【0028】
システム100はまた、コントローラ180を含む。コントローラ180は、車両搭載コンピュータ、外部コンピュータ、または例えば、スマートフォン、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどのモバイルコンピューティングプラットフォームを含んでもよい。追加的または代替的に、コントローラ180は、クラウドサーバネットワークなどの遠隔に位置するコンピュータシステムを含んでもよく、またはそれに接続されてもよい。例示的な実施形態では、コントローラ180は、本明細書に記載されたいくつかまたはすべての方法ブロックまたはステップを実行するように構成され得る。
【0029】
コントローラ180は、1つ以上のプロセッサ182および少なくとも1つのメモリ184を含み得る。プロセッサ182は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含み得る。本明細書では、ソフトウェア命令を実行するように構成された他のタイプのプロセッサ、コンピュータ、またはデバイスが、企図される。メモリ184は、限定されないが、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(例えば、フラッシュメモリ)、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、読み取り/書き込み(R/W)CD、R/W DVDなどの非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0030】
コントローラ180の1つ以上のプロセッサ182は、本明細書に記載される様々な動作を実行するために、メモリ184に記憶された命令を実行するように構成され得る。
【0031】
追加的または代替的に、コントローラ180は、本明細書に記載される様々な動作を実行するように動作可能な回路(例えば、同期デジタル回路)を含み得る。例えば、回路はショットテーブルを含み得る。回路の他の機能(例えば、読み取りおよび順序付け)は、同期デジタル論理回路によって実行され得る。いくつかの実施形態では、回路およびその動作は、ベリログまたは別のハードウェア記述言語で指定されてもよい。そのようなシナリオでは、コントローラ180は、プロセッサを含む必要はない。
【0032】
コントローラ180によって実行される動作は、所定のグループ順序に従って、複数のグループからグループ(例えば、グループ110、120、130、140、150、または160)を選択することを含む。例えば、一実施形態では、所定のグループ順序は、(最初から最後まで)グループ110、グループ120、グループ130、グループ140、グループ150、およびグループ160を含むことができる。しかしながら、他の所定のグループ順序が可能であり、企図される。いくつかの実施形態では、所定のグループ順序は、空間的に隣接する発光体デバイスによって放出される光パルスを時間的に分離するように構成することができる。
【0033】
コントローラ180の動作はまた、発射順序に従って、選択されたグループの複数の発光体デバイスから発光体デバイスを選択することを含む。いくつかの実施形態では、発射順序は、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み得る。そのようなシナリオでは、少なくとも1つの順不同入れ替えは、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含む。いくつかの実施形態では、公称発射順序は、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが、発射順序において互いに時間的に隣接するように構成される。例では、公称発射順序は、最近傍近接性に基づく所定の発射パターンを含み得る。すなわち、所与のグループから発射次に発射される発光体デバイスは、そのグループから発射される、前の発光体デバイスに空間的に隣接している可能性がある。例えば、所与のグループ内の発光体デバイスは、そのグループ内のすべての発光体デバイスが発射されるまで、発光体デバイスのアレイの間で「蛇行」パターンで発射される可能性がある。このような公称発射順序は、他の設計よりも設計および実装が簡単であり、費用がかからない場合がある。ただし、この公称発射順序は、環境の動的な性質、特に移動中の車両の動的な性質を考慮していない。
【0034】
コントローラ180の動作は、さらに、所定のショットディザ時間において、その対応するパルサー回路を介して、選択された発光体デバイスに少なくとも1つの光パルスを放出させることを含む。所定のショットディザ時間は、ショットディザスケジュールに基づく。いくつかの実施形態では、ショットディザスケジュールは、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含むことができる。例えば、ショットディザ時間は、0~50ナノ秒のショットディザ時間のセットから擬似ランダムに選択できる。他のショットディザ時間範囲も可能であり、企図される。追加的または代替的に、ショットディザスケジュールは、固定ルックアップテーブル内などの所定の値を含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、ショットディザスケジュールは、整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。例えば、ショットディザスケジュールは、1、10、100、1000、または別の整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。
【0036】
コントローラ180の動作は、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスが少なくとも1つの光パルスを放出している完全スキャンを提供する動作を繰り返すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、発射順序は、整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。例えば、発射順序は、1、10、100、1000、または別の整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、システム100はまた、受信機ユニット190を含む。そのようなシナリオでは、コントローラ180の動作はまた、その対応するパルサー回路を介して、選択された発光体デバイスに少なくとも1つの光パルスを放出させた後、受信機ユニット190がリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることを含み得る。そのような場合、所定のショットディザ時間は、前のリスニング期間の後に0~50ナノ秒の待機時間を含み得る。
【0038】
受信機ユニット190は、反射光に関する情報を提供するように構成された1つ以上の光検出器192を含む。光検出器192は、シリコン光電子増倍管(SiPM)、アバランシェフォトダイオード(APD)、または直線アレイもしくは面アレイに配置できる別のタイプの光センサを含み得る。
【0039】
図2Aは、例示的な実施形態による、複数の発光体デバイス(例えば、発光体デバイス112、122、132、142、152、および162)ならびに対応するグループ(例えば、グループ110、120、130、140、150、および160)を含む概略図200を示す。複数の発光体デバイスは、2次元アレイで(例えば、共通の基板の平坦面または曲面に沿って)提供され得る。あるいは、複数の発光体デバイスは、並列に配置された複数の基板のそれぞれのファセットエッジに沿って提供され得る。複数の発光体デバイスを提供する他の方法が可能であり、本明細書で企図されている。
【0040】
図2Aに示されるように、グループ110は、複数の発光体デバイス112を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス112は、11個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ110内で可能である。グループ120は、複数の発光体デバイス122を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス122は、9個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ120内で可能である。グループ130は、複数の発光体デバイス132を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス132は、11個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ130内で可能である。グループ140は、複数の発光体デバイス142を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス142は、12個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ140内で可能である。グループ150は、複数の発光体デバイス152を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス152は、10個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ150内で可能である。グループ160は、複数の発光体デバイス162を含むことができる。具体的には、複数の発光体デバイス162は、11個の発光体デバイスを含むことができるが、より多いまたはより少ない発光体デバイスがグループ160内で可能である。
【0041】
まとめると、複数の発光体デバイス112、122、132、142、152、および162は、合計64個の発光体デバイスを含むことができる。しかしながら、より多いまたはより少ない発光体デバイスが可能であり、企図される。さらに、図2Aは、複数の発光体デバイスの特定の配置またはパターンを示しているが、他の配置またはパターンが可能であり、企図される。
【0042】
図2Bは、例示的な実施形態による、所定のグループ順序220を示す概略図210である。いくつかの実施形態では、所定のグループ順序220は、複数のグループの順序付けを含む。具体的には、発光体デバイス発射スロットが一度に1つずつ提供され、所定のグループ順序220は、所与の時間にどのグループが発射スロットを提供されるかを示す。図2Bに示されるように、所定のグループ順序は次のとおりである:(1で示される)グループ110、(2で示される)グループ120、(3で示される)グループ130、(4で示される)グループ140、(5で示される)グループ150、および(6で示される)グループ160。図2Bからわかるように、グループ110からのショットの後に、ショットは、異なる水平グループ、例えば、グループ120から発射され、次の2つのショットは、異なる垂直グループ、例えば、グループ130、次にグループ140からのものである。したがって、グループショットの順序は、この方法では固定であり、決定論的であり得るが、他の方法も本明細書において企図され、説明される。
【0043】
いくつかの実施形態では、所定のグループ順序220は、時間的に隣接するショットが、空間的に隣接しないグループ内の発光体デバイスから発射されるように構成される。さらに、所定のグループ順序220は、近傍のグループから発射される時間的に隣接するショットを最小化または排除するように構成され得る。他の所定のグループ順序が可能であり、企図される。
【0044】
図3A、3B、および3Cは、本開示の文脈内で実行できる様々なショットスケジュール300、340、および350を示す。明確さと一貫性のために、ショットスケジュール300、340、および350は、8個の発光体デバイスの発射順序に関する情報を提供する。しかしながら、より多いまたはより少ない発光体デバイスのショットスケジュールが可能であり、本明細書で企図される。
【0045】
図3Aは、例示的な実施形態による公称ショットスケジュール300を示す。公称ショットスケジュール300は、8個の発光体デバイスがそれらの識別子番号に従って順番に発射される公称発射順序302を含むことができる。すなわち、公称発射順序302は、最初に、発射スロット#1の間に発光体デバイス#1を発射する。続いて、発射スロット#2の間に発光体デバイス#2が発射され、発射スロット#3の間に発光体デバイス#3が発射され、以下同様に、発射スロット#8の間に発光体デバイス#8が発射されるまで続く。
【0046】
図3Bおよび図3Cは、公称発射順序302とは異なる代替発射順序の可能性を提供するショット並べ替えスケジュールを示す。すなわち、場合によっては、ショット並べ替えスケジュール340および350は、所与の発射スロットの間に発光体デバイスを発射することができる「オプション」を提供する。いくつかの実施形態では、複数の発射オプション間の決定は、図1を参照しながら図示および説明されたように、コントローラ180によって行うことができる。例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ180は、限定されないが、外部環境内のオブジェクト、以前の点群マップ、ターゲットまでの予想距離などに基づいて、可能な発射順序を選択することができる。具体的には、コントローラ180は、所与のショット並べ替えスケジュールの制約内でショットの繰り返し率を最大化する可能な発射順序を選択することができる。追加的または代替的に、所与の発射オプションを選択することは、可能性の中でもとりわけ、擬似乱数発生器、ユーザ選択、またはユーザ選好に基づくことができる。
【0047】
本明細書に記載のショット並べ替えスケジュールは、所与のグループ内のショットに適用することができ、グループ間の連続するショットは、(例えば、所定のグループ順序220に従って)決定論的にインターリーブすることができる。すなわち、いくつかの実施形態では、ショットの並べ替えは各グループ内で適用され、各グループからの個々のショットが、異なるグループ間で「ラウンドロビン」方式で発射される。
【0048】
言い換えると、各グループは、ショット並べ替えスケジュールに従って入れ替えられた1つのショットを発射することができ、グループは、所定のグループ順序で発射する。例えば、6つのグループでは、特定のグループのショット並べ替えスケジュールに従って所与のショットが発射された後に、特定のグループのショット並べ替えスケジュールに従って後続のショットが発射される前に、他のグループの各々から1つずつ、他の5つのショットが発射される。このようなシナリオでは、グループ内の+/-1の発射スロットによる並べ替えは、特定のショットが、全体的な公称ショットシーケンスに対して+/-6の全体的な発射スロット移動される可能性があることを意味し得る。
【0049】
図3Bは、例示的な実施形態によるショット並べ替えスケジュール340を示す。この例では、発射スロット#1において発射される発光体デバイスは、(公称ショットスケジュールと一致する)発光体デバイス#1または(公称ショットスケジュールからの変形としての)発光体デバイス#2のいずれかであり得る。ショット並べ替えスケジュール340は、以後の変形も可能にする。例えば、発光体デバイス#1が発射スロット#1において発射された場合、ショット並べ替えスケジュール340は、発射スロット#2に対して2つの異なるオプションを提供する:発光体デバイス#2または発光体デバイス#3のいずれかが発射スロット#2において発射され得る。発射スロットN-1において特定の発光体デバイスを発射した後に発射スロットNにおいて発光体デバイスを発射するためのオプションは、図3Bにおいて破線で示されている。図3Bはまた、例えば、スキャン中に発光体デバイスのすべてが最終的に発射されることを確実にするために、並べ替えスケジュール340の一部を制約することができることを示している。特に、発光体デバイス#2が発射スロット#1において発射された場合、発光体デバイス#1は発射スロット#2において発射される必要があり、発光体デバイス#3は発射スロット#3において発射される必要がある。並べ替えスケジュール340の制約された部分は、図3Bにおいて実線で示されている。
【0050】
ショット並べ替えスケジュール340は、発射スロットNの間に発光体デバイスNが発射された場合(例えば、発光体デバイスがその公称発射順序で発射されたとき)に入れ替えを可能にするように一般化することができる。具体的には、発射スロットNの間に発光体デバイスNが発射された場合、発射スロットN+1の間に、発光体デバイスN+1または発光体デバイスN+2のいずれかが発射され得る。ショット並べ替えスケジュール340に示されている8個の発光体デバイスの場合、Nはこのシナリオでは1~6に制約されるであろう。
【0051】
発射スロット#8(8個の発光体デバイスを有するグループの最後の発射スロット)の間に発光体デバイス#7または#8のいずれかを発射すると、グループの発光体デバイスの各々は、ショット並べ替えスケジュール340に従って発射されることになる。後続の発射サイクルのために、ショット並べ替えスケジュール340を再利用して、グループの各発光体デバイスから同一のまたは異なる光パルスの進行を提供することができる。あるいは、異なるショット並べ替えスケジュールまたは公称ショットスケジュールを利用することができる。
【0052】
図3Cは、例示的な実施形態によるショット並べ替えスケジュール350を示す。すなわち、ショット並べ替えスケジュール350は、発光体デバイスがその公称ショットスケジュールに従って、またはその公称発射スケジュールに時間的に「遅れて」発射される場合、発射順序の入れ替えを可能にすることができる。
【0053】
この例では、発射スロット#1において発射される発光体デバイスは、(公称ショットスケジュールと一致する)発光体デバイス#1または(公称ショットスケジュールからの変形としての)発光体デバイス#2のいずれかであり得る。ショット並べ替えスケジュール350は、以後の変形も可能にする。例えば、発光体デバイス#1が発射スロット#1において発射された場合、スケジュール350は、発射スロット#2に対して2つの異なるオプションを提供する:発光体デバイス#2または発光体デバイス#3のいずれかが発射スロット#2において発射され得る。
【0054】
あるいは、発光体デバイス#2が発射スロット#1の間に発射された場合、発光体デバイス#1は、発射スロット#2の間に発射されなければならない。そのような場合、発射スロット#3の間に、ショット並べ替えスケジュール350は、次いで、発光体#3または発光体#4のいずれかが発射されることを可能にする。
【0055】
言い換えれば、このシナリオにおける2から6までのNの値について、発射スロットNの間に発光体N-1が発射された場合、ショット並べ替えスケジュール350は、発射スロットN+1の間に発光体N+1または発光体デバイスN+2のいずれかを発射するオプションを可能にする。
【0056】
さらに、図3Bを参照しながら図示および説明したショット並べ替えスケジュール340と同様に、ショット並べ替えスケジュール350は、N=1~6の場合、発射スロットNの間に発光体デバイスNが発射された場合、発射スロットN+1の間に発光体デバイスN+1または発光体デバイスN+2のいずれかが発射され得る入れ替えを可能にする。
【0057】
発射スロットN-1において特定の発光体デバイスを発射した後に発射スロットNにおいて発光体デバイスを発射するためのオプションは、図3Cにおいて破線で示されている。図3Cはまた、例えば、スキャン中に発光体デバイスのすべてが最終的に発射されることを確実にするために、並べ替えスケジュール350の一部を制約することができることを示している。特に、発光体デバイス#2が発射スロット#1において発射された場合、発光体デバイス#1は、発射スロット#2において発射される必要がある。並べ替えスケジュール340の制約された部分は、図3Bにおいて実線で示されている。
【0058】
発射スロット#8(8個の発光体デバイスを有するグループの最後の発射スロット)の間に発光体デバイス#7または#8のいずれかを発射すると、グループの発光体デバイスの各々は、ショット並べ替えスケジュール350に従って発射されることになる。後続のサイクルのために、ショット並べ替えスケジュール350を使用して、グループの各発光体デバイスからの同一のまたは異なる光パルスの進行を提供することができる。あるいは、異なるショット並べ替えスケジュールまたは公称ショットスケジュールを利用することができる。
【0059】
図3Bおよび図3Cは特定のショット並べ替えスケジュールを示しているが、他のスケジュールが可能であることが理解されよう。例えば、ドロップアウトのあるスケジュール(スキップされた発光体デバイス)、繰り返しのあるスケジュール(同じ発光体デバイスからの時間的に隣接する光パルス)、または入れ替えがより多いもしくはより少ないスケジュール(オプションの発射順序)が可能である。さらに、発射スロットは通常、時間的に増分的に進行するが(例えば、発射スロット1、次に発射スロット2など)、発光体デバイス番号は、所与のグループ内の所与の発光体デバイスの空間的位置と相関する必要がない、そのグループ内の発光体デバイスの単なる呼称であることが理解されよう。言い換えれば、発光体デバイス#2は、共有グループ内の発光体デバイス#1および発光体デバイス#3と(空間的に)近傍のものまたは最も近傍のものであり得るが、そのような空間的関係は、必ずしも、本明細書において企図されるすべての実施形態に必要とされるわけではない。
【0060】
図3Dは、例示的な実施形態によるグローバル発射スケジュール380を示す。グローバル発射スケジュール380は、発射発光体デバイスの6つのグループ間で発射スロットをどのように利用できるかを示す。例えば、グループ1~6(例えば、図1を参照して図示および説明されたグループ110、120、130、140、150、および160)の各々は、それぞれの発射スロット#1の間にそれぞれのショットスケジュールによって許可されるように、それぞれの発光体デバイスを連続して発射することができる。その後、グループ1~6の各々は、それぞれの発射スロット#2の間にそれぞれのショットスケジュールによって許可されるように、それぞれの発光体デバイスを連続して発射することができ、以下同様である。グローバル発射スケジュール380は、グループおよび発射スロットの特定の進行を示しているが、他の進行が可能であり、本明細書において企図される。具体的には、グループが、同じ数の発光体デバイスを有しない場合、繰り返し発射しない発射サイクルは、グループ間でその連続する発射スロット#を提供する可能性がある(例えば、グループ#1、発射スロット#1の後に、時間的にグループ#2、発射スロット#6が続く可能性がある、など)。
【0061】
いくつかの実施形態では、発光体デバイスの各グループは、異なるショット並べ替えスケジュールを有することができる。例えば、グループ110は、第1のショット並べ替えスケジュールに従って動作することができ、グループ120は、第1のショット並べ替えスケジュールとは異なる第2のショット並べ替えスケジュールに従って動作することができる、など。
【0062】
図4Aは、例示的な実施形態によるショットディザスケジュール400を示す。本明細書に記載されるように、ショットディザ時間は、クロストーク干渉の可能性を低減し、および/または悪意のある攻撃(例えば、なりすまし)を防止するために、発射サイクルに含まれ得る。すなわち、擬似ランダムショットディザ遅延を導入することにより、LIDARシステムはより安全かつ堅牢に動作することができる。いくつかの実施形態では、ショットディザ時間は、次の光パルスが放出される前の、リスニングウィンドウの終端からの遅延(例えば、受信機が前の光パルスからの反射光をリスニングする時間)を表すことができる。
【0063】
図4Aに示されるように、それぞれのショット並べ替えスケジュール内で、各グループおよび各発射スロットに異なるショットディザ時間を割り当てることができる。例えば、グループ#1、発射スロット#1は、23ナノ秒のショットディザ時間に関連付けられ得る。グループ#1、発射スロット#2は、41ナノ秒のショットディザ時間に関連付けられ得、以下同様である。他の実施形態では、同一のショットディザ時間を、所与のサイクルの各発射スロットに割り当てる(かつ後続のサイクルのために変更する)ことができる。いくつかの実施形態では、ショットディザ時間は、0~50ナノ秒で変化し得る。ただし、他のショットディザ時間も可能であり、企図される。
【0064】
図4Bは、例示的な実施形態によるショットタイミングサイクル450を示す。ショットタイミングサイクル450は、システム全体の発射スケジュールの一般的な進行を示している。ただし、ブロックが繰り返されたり、スキップされたり、順序から外されるなどの可能性がある。
【0065】
ブロック452は、現在のグループ内の現在の発射スロットに対応する所定のショットディザ時間の間待機することを含む。図4Aのショットディザスケジュール400を参照すると、現在のグループが#1であり、現在の発射スロットが#1である場合、ブロック452は、前のリスニングウィンドウの後に23ナノ秒の間待機することを含み得る。
【0066】
ブロック454は、現在のグループ内の発射順序に従って発光体デバイスを発射することを含む。言い換えれば、現在のグループ(例えば、グループ1)の発光体デバイスは、例えば、ショット並べ替えスケジュール340または350に従って、現在の発射スロット(例えば、発射スロット#1)の間に発射され得る。
【0067】
ブロック456は、発射された発光体デバイスおよび/または発射された発光体デバイスの対応するグループに対応するリスニング期間の間待機することを含む。例えば、発射された発光体デバイスが地面に向かって光パルスを放出した場合、リスニング期間は比較的短くなる可能性がある(例えば、100~250ナノ秒)。このようなシナリオでは、光パルスがより高い仰角(例えば、地平線より上)で放出された場合、リスニング期間は比較的長くなる可能性がある(例えば、650ナノ秒から2マイクロ秒以上)。他のリスニング期間も可能である。
【0068】
ブロック458は、所定のグループ順序で次のグループに行くことを含む。例えば、グループ1からの発光体デバイスが発射されたばかりである場合、所定のグループ順序における次のグループはグループ2になり得る。
【0069】
ブロック460は、次のグループ内の次の発射スロットに行くことを含む。言い換えれば、現在の発射スロットは、次のグループのショット並べ替えスケジュールのために増分され得る(または発射スロット#1にリセットされ得る)。
【0070】
その後、ショットタイミングサイクル450は、連続的に、またはユーザ対話および/もしくはユーザコマンドに応じて繰り返すことができる。それに応じて、LIDARシステムは、複数のそのようなデバイスのうちの各発光体デバイスを繰り返して、システムの環境に関する情報を取得することができる。
【0071】
図5は、例示的な実施形態による車両を示す。車両500は、1つ以上のセンサシステム502、504、506、508、および510を含み得る。1つ以上のセンサシステム502、504、506、508、および510は、図1を参照して以下に図示および説明されるように、システム100と同様または同一であり得る。一例として、センサシステム502、504、506、508、および510は、グループ110、120、130、140、150、および160を含み得る。すなわち、センサシステム502、504、506、508、および510は、所与の平面(例えば、x-y平面)に対してある範囲の仰角にわたって配置された複数の発光体デバイスを有するLIDARセンサを含み得る。
【0072】
センサシステム502、504、506、508、および510のうちの1つ以上は、車両500の周囲の環境を光パルスで照明するように、所与の平面に垂直な軸(例えば、z軸)の周りを回転するように構成され得る。反射光パルスの様々な態様(例えば、飛行の経過時間、偏光など)の検出に基づいて、環境に関する情報を決定することができる。
【0073】
例示的な実施形態では、センサシステム502、504、506、508、および510は、車両500の環境内の物理的オブジェクトに関係し得るそれぞれの点群情報を提供するように構成され得る。システム100、車両500、ならびにセンサシステム502、504、506、508、および510は、特定の特徴を含むものとして図示されているが、他のタイプのシステムが本開示の範囲内で企図されることが理解されよう。
【0074】
図6は、例示的な実施形態による、デバイス600の簡略ブロック図である。図示のように、デバイス600は、電源装置602、コントローラ604、送信機606、1つ以上の光学素子608、受信機610、回転プラットフォーム612、1つ以上のアクチュエータ614、固定プラットフォーム616、回転リンク618、およびハウジング620を含む。いくつかの実施形態では、デバイス600は、より多くの、より少ない、または異なる構成要素を含み得る。追加的に、示された構成要素は、任意の数の方法で組み合わされ、または分割され得る。
【0075】
電源装置602は、デバイス600の様々な構成要素に対して電力を供給、受信、および/または分配するように構成され得る。そのために、電源装置602は、デバイス600内に配設され、かつ任意の実行可能な方法でデバイス600の様々な構成要素に接続されてそれらの構成要素に電力を供給する電源(例えば、バッテリセルなど)を含むか、または別様にその形態を採り得る。追加的または代替的に、電源装置602は、1つ以上の外部電源から(例えば、デバイス600が取り付けられている車両内に配置された電源から)電力を受信し、受信された電力をデバイス600の様々な構成要素に送信するように構成された電源アダプタを含むか、または別様にその形態を採り得る。
【0076】
コントローラ604は、システム100のコントローラ180と同様であり得る。
【0077】
送信機606は、デバイス600の環境に向かって信号を送信するように構成され得る。そのために、図示のように、送信機606は、1つ以上の発光体622を含み得る。発光体622は、システム100の発光体デバイス112、122、132、142、152、および166と同様であり得る。
【0078】
例えば、デバイス600は、送信機606を動作させてLIDARセンサの視野(FOV)をスキャンするLIDARセンサとして構成され得る。この例では、コントローラ604は、FOVの一連のスキャンを取得するように構成することができる。一連のスキャンの各スキャンについて、コントローラ604は、送信機606を制御して、FOVに向かって複数のインパルスを放出することができる。各インパルスは、上記の議論に沿って、少なくとも1つの光パルスを含み得る。
【0079】
一実装形態では、コントローラ604は、送信機606に、FOVの第1のセクションに向かって複数のインパルスのうちの1つ以上のインパルスを放出させ、FOVの第2のセクションに向かって1つ以上の他のインパルスを放出させることができる。例えば、図2Aに戻って参照すると、送信機606の発光体622は、十分な発光体デバイスの複数のグループ110、120、130、140、150、160として空間的に配置できる。この配置では、FOVの第1のセクションは、第1のグループ110の発光体デバイス112から光を受信する、デバイス600の環境の第1の領域に対応し得、FOVの第2のセクションは、第2のグループ120の発光体デバイス122から光を受信する、環境の第2の領域に対応し得、以下同様である。
【0080】
さらに、この実装形態では、コントローラ604は、送信機606に、FOVの第1のセクションに向かってそれぞれのインパルスを放出した後に、FOVの第2のセクションに向かって各インパルスを放出させることができる。例えば、送信機606の発光体622は、図1図2A図2B図3A図3D、および図4A図4Bの説明における所定のグループ順序および/または発射順序に従ってそれぞれのインパルスを放出するように構成することができる。
【0081】
光学素子(複数可)608は、上記の議論に沿って、送信機606の発光体622からデバイス600のFOVに光を向けるように配置することができる。さらに、いくつかの例では、光学素子(複数可)608は、受信機610による受信のためにFOVからの光を集束させるように配置することができる。そのため、光学素子(複数可)608は、物理的空間を通る光の伝搬を導くように、および/または光の特定の特性を調整するように配置された、ミラー(複数可)、導波路(複数可)、レンズ(複数可)、または他のタイプの光学構成要素の任意の実行可能な組み合わせを含み得る。
【0082】
受信機610は、受信機ユニット190と同様であり得る。例えば、受信機610は、送信機606によって照明されたFOVからの光を受信するように配置することができる。
【0083】
回転プラットフォーム612は、軸を中心に回転するように構成することができる。そのために、回転プラットフォーム612は、その上に取り付けられた1つ以上の構成要素を支持するのに好適な任意の固体材料から形成できる。例えば、送信機606および受信機610は、これらの構成要素の各々が回転プラットフォーム612の回転に基づいて環境に対して移動するように、回転プラットフォーム612上に配置され得る。特に、これらの構成要素は、デバイス600が様々な方向から情報を取得し得るように、軸を中心に回転させることができる。このようにして、デバイス600のポインティング方向は、様々な方向にデバイス600のFOVを調整するように、回転プラットフォーム610を作動させることによって水平に調整することができる。
【0084】
このようにしてプラットフォーム612を回転させるために、1つ以上のアクチュエータ614が回転プラットフォーム610を作動させ得る。そのために、アクチュエータ614は、可能性の中でもとりわけ、モータ、空気圧アクチュエータ、油圧ピストン、および/または圧電アクチュエータを含み得る。
【0085】
この配置を用いて、コントローラ604は、アクチュエータ614を動作させて、回転プラットフォーム612を様々な方法で回転させて環境に関する情報を取得することができる。一例では、回転プラットフォーム612は、いずれかの方向に回転することができる。別の例では、回転プラットフォーム612は、デバイス600が環境の360°ビューをスキャンするように、完全旋回を実行することができる。さらに、回転プラットフォーム612は、様々な周波数で回転して、デバイス600に、様々なリフレッシュレートで環境をスキャンさせることができる。一実施形態では、デバイス600は、10Hzのリフレッシュレート(例えば、デバイス600の毎秒10回の完全回転)を有するように構成され得る。他のリフレッシュレートも可能である。
【0086】
代替的または追加的に、デバイス600は、(送信機606によって放出される)放出信号のポインティング方向を様々な方法で調整するように構成され得る。一例では、送信機606の発光体622は、光源によって放出される光波の位相を制御するフェーズドアレイ光学系に結合することができる。例えば、コントローラ604は、フェーズドアレイ光学系(例えば、フェーズドアレイビームステアリング)を調整して、(例えば、回転プラットフォーム612が回転していない場合でも)送信機606によって放出される光信号の有効ポインティング方向を変更するように構成され得る。
【0087】
いくつかの例では、デバイス600は、デバイス600(ならびに/または送信機606および受信機610)の回転速度を変更することによって、水平スキャン分解能を選択または調整することができる。追加的または代替的に、水平スキャン分解能は、送信機606によって放出される信号のパルス速度を調整することによって修正することができる。第1の例では、送信機606は、毎秒15,650パルスのパルス速度でパルスを放出し、パルスを放出しながら10Hz(すなわち、毎秒10回の完全360°回転)で回転するように構成され得る。この例では、受信機610は、0.23°の水平角分解能(例えば、連続するパルス間の水平角分離)を有し得る。第2の例では、デバイス600が毎秒15,650パルスのパルス速度を維持しながら代わりに20Hzで回転した場合、水平角分解能は0.46°になり得る。第3の例では、送信機606が10Hzの回転速度を維持しながら毎秒31,300パルスの速度でパルスを放出した場合、水平角分解能は0.115°になり得る。いくつかの例では、デバイス600は、代替的に、デバイス600の完全360°回転未満内の特定のビュー範囲をスキャンするように構成され得る。他の実装形態も、同様に可能である。
【0088】
上記のパルス速度、角分解能、回転速度、およびビュー範囲は、単なる例のためであり、したがって、これらのスキャン特性の各々は、デバイス600の様々な用途に応じて変動し得ることに留意されたい。
【0089】
固定プラットフォーム616は、任意の形状または形態を採り得、様々な構造に、例えば、車両(例えば、車両500)の上部、ロボットプラットフォーム、組み立てライン機械、またはデバイス600を採用してその周辺環境をスキャンする任意の他のシステムなどに結合するように構成され得る。また、固定プラットフォームの結合は、任意の実行可能なコネクタ構成(例えば、ボルト、ねじなど)を介して実行され得る。
【0090】
回転リンク618は、固定プラットフォーム616を回転プラットフォーム612に直接的または間接的に結合する。そのために、回転リンク618は、固定プラットフォーム616に対して軸を中心とした回転プラットフォーム612の回転を提供する、任意の形状、形態、および材料を採り得る。例えば、回転リンク618は、アクチュエータ614からの作動に基づいて回転するシャフトなどの形態を採り、それにより、アクチュエータ614から回転プラットフォーム612に機械力を伝達することができる。一実装形態では、回転リンク618は、デバイス600の1つ以上の構成要素が内部に配設され得る中央空洞を有し得る。いくつかの例では、回転リンク618はまた、固定プラットフォーム616と回転プラットフォーム612(および/または送信機606および受信機610などのその上の構成要素)との間でデータおよび/または命令を転送するための通信リンクを提供し得る。
【0091】
ハウジング620は、任意の形状、形態、および材料を採り得、デバイス600の1つ以上の構成要素を収容するように構成され得る。一例では、ハウジング620は、ドーム型のハウジングとすることができる。さらに、いくつかの例では、ハウジング620は、少なくとも部分的に不透明である材料から構成され得、これにより、少なくともいくつかの信号がハウジング620の内部空間に入るのをブロックすることが可能であり、したがって、デバイス600の1つ以上の構成要素に対する周囲信号の熱およびノイズの影響を緩和するのに役立ち得る。ハウジング620の他の構成も、同様に可能である。
【0092】
いくつかの例では、ハウジング620は、ハウジング620が回転プラットフォーム612の回転に基づいて回転するように構成されるように、回転プラットフォーム612に結合され得る。これらの例では、送信機606、受信機610、および場合によってはデバイス600の他の構成要素は各々、ハウジング620内に配設され得る。このようにして、送信機606および受信機610は、ハウジング620内に配設されながら、ハウジング620とともに回転し得る。他の例では、ハウジング620は、回転プラットフォーム612によって回転される他の構成要素とともにハウジング620が回転しないように、固定プラットフォーム616または他の構造に結合され得る。
【0093】
上記のデバイス600のこの配置は、単なる例示的な目的のためであり、限定することを意味するものではないことに留意されたい。上記のように、いくつかの例では、デバイス600は、代替的に、図示されているものよりも少ない構成要素を用いて実装することができる。一例では、デバイス600は、回転プラットフォーム612なしで実装することができる。例えば、送信機606は、送信機606および受信機610を必ずしも回転させることなく、(例えば、水平方向および垂直方向に)デバイス600の特定のFOVを画定するように空間的に配置された複数の信号を送信するように構成することができる。他の例も、同様に可能である。
【0094】
III.例示的方法
図7は、例示的な実施形態による方法700を示す。方法700は、本明細書に明示的に図示されているかまたは他の方法で開示されているものよりも少ないまたは多くのステップまたはブロックを含み得ることが理解されよう。さらに、方法700のそれぞれのステップまたはブロックは、任意の順序で実行されてもよく、各ステップまたはブロックは、1回以上実行されてもよい。いくつかの実施形態では、方法700のブロックまたはステップの一部または全部は、図1に関連して図示および説明されたように、コントローラ180によって実行され得る。
【0095】
ブロック702は、複数の発光体デバイスを複数のグループに分割することを含む。各発光体デバイスは、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられる。例えば、複数のグループは、図1図2A、および図2Bに関連して図示および説明されたように、グループ110、120、130、140、150、および160を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数のグループは、グループの3×2アレイを含む。しかしながら、複数のグループの他の配置が可能であり、企図される。
【0096】
ブロック704は、所定のグループ順序に従って複数のグループからグループを選択することを含む。一例として、選択されたグループは、図2Bを参照して図示および説明されたように、所定のグループ順序210に基づくことができる。
【0097】
ブロック706は、発射順序に従って、選択されたグループの複数の発光体デバイスから発光体デバイスを選択することを含む。いくつかの実施形態では、発射順序は、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み得る。例えば、少なくとも1つの順不同入れ替えは、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含む。そのようなシナリオでは、公称発射順序は、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが発射順序において互いに時間的に隣接するように構成することができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、発射される発光体デバイスを選択することは、図3Bおよび図3Cを参照して図示および説明されたように、ショット並べ替えスケジュール340および350に従って実行され得る。
【0099】
ブロック708は、所定のショットディザ時間において、選択された発光体デバイスに少なくとも1つの光パルスを放出させることを含み、所定のショットディザ時間は、ショットディザスケジュールに基づく。いくつかの実施形態では、所定のグループ順序は、空間的に隣接する発光体デバイスから放出される光パルスを時間的に分離するように構成することができる。いくつかの実施形態では、ショットディザスケジュールは、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含むことができる。
【0100】
ブロック710は、方法700のブロックのうちの少なくともいくつかを繰り返して、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスが少なくとも1つの光パルスを放出している完全スキャンを提供することを含む。例示的な実施形態では、少なくとも1つの光パルスのパルス長は、10ピコ秒~10ナノ秒の範囲内にあり得る。他のパルス長が可能であり、企図されることが理解されよう。
【0101】
いくつかの実施形態では、光パルスのパルス繰り返し率は、50キロヘルツ~1メガヘルツであり得る。他のパルス繰り返し率が可能であり、企図される。
【0102】
いくつかの実施形態では、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスは、複数のパルサー回路のうちの対応するパルサー回路に結合することができる。そのようなシナリオでは、選択された発光体デバイスに少なくとも1つの光パルスを放出させることは、対応するパルサー回路に、選択された発光体デバイスに電流または電圧パルスを提供させることを含み得る。
【0103】
さらに、方法700は、対応するパルサー回路に、電流または電圧パルスを発光体デバイスに提供させた後に、受信機ユニットがリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることを含み得る。いくつかの実施形態では、所定のショットディザ時間は、前のリスニング期間の後に0~50ナノ秒の待機時間を含み得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、発射順序は、整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。例えば、発射順序は、1、10、100、1000、または別の整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。同様の方法で、ショットディザスケジュールは、整数回の完全スキャンの後に繰り返すことができる。
【0105】
いくつかの実装形態では、方法700は、発光体デバイスの複数のグループのうちの第1のグループによって放出される光を視野(FOV)の第1のセクションに向け、かつ複数のグループのうちの第2のグループによって放出される光をFOVの第2のセクションに向けることを伴う。例として、(図6に示される)光学素子608は、(図2Aに示される)第1のグループ110によって放出される光をFOVの第1のセクションに向け、(図2Aに示される)第2のグループ120によって放出される光をFOVのセクションに向けるように配置することができる。このようにして、例えば、システム100のFOVの各セクションは、発光体デバイスのそれぞれのグループから光を受信するシステム100の環境の領域に対応し得る。
【0106】
これらの実装形態では、方法700はまた、特定の順序で、複数の発光体デバイスの各々に光を放出させることを伴い得る。さらに、第1のグループ内の発光体デバイスの各々は、特定の順序で、第2のグループ内のそれぞれの発光体デバイスの後に続く。例えば、特定の順序は、ブロック704~708に記載されている所定のグループ順序および/または発射順序に基づくことができる。
【0107】
図に示されている特定の配置は、限定と見なされるべきではない。他の実施形態が、所与の図に示される各要素をより多く、またはより少なく含んでもよいことを理解されたい。さらに、図示の要素のうちのいくつかを、組み合わせてもよく、省いてもよい。さらにまた、図示の実施形態は、図示されていない要素を含んでもよい。
【0108】
情報の処理を表すステップまたはブロックは、本明細書に記載の方法または技法の特定の論理機能を果たすように構成することができる回路に対応し得る。代替的または追加的に、情報の処理を表すステップまたはブロックは、モジュール、セグメント、物理コンピュータ(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは特定用途向け集積回路(ASIC))、またはプログラムコードの一部分(関連データを含む)に対応し得る。プログラムコードは、特定の論理機能または論理動作を方法または技法において実装するための、プロセッサにより実行可能な1つ以上の命令を含み得る。プログラムコードおよび/または関連データは、ディスク、ハードドライブ、または他の記憶媒体を含む、記憶デバイスなどの任意のタイプのコンピュータ可読媒体に記憶することができる。コンピュータ可読媒体は、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、およびランダムアクセスメモリ(RAM)のような、データを短期間記憶するコンピュータ可読媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体はまた、プログラムコードおよび/またはデータを長期間にわたって記憶する非一時的コンピュータ可読媒体も含み得る。このように、コンピュータ可読媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、光ディスクまたは磁気ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)のような二次的なまたは永続的長期記憶装置を含み得る。コンピュータ可読媒体は、任意の他の揮発性または不揮発性の記憶システムとすることもできる。コンピュータ可読媒体は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、または有形の記憶デバイスと考えることができる。
【0109】
様々な態様および実施形態が本明細書において開示されているが、当業者には、その他の態様および実施形態が明らかとなるであろう。したがって、本開示の実施形態は、以下に記され、列挙される例示的な実施形態(EEE:Enumerated Example Embodiment)のうちの1つに関係し得る。
【0110】
EEE1は、システムであって、
複数のグループに分割された複数の発光体デバイスであって、各発光体デバイスが、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられ、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む、複数の発光体デバイスと、
コントローラであって、コントローラが動作を実行し、動作が、
複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることであって、インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数のインパルスが、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の他のすべての発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、コントローラと、を備える、システムである。
【0111】
EEE2は、複数のインパルスが、所定のグループ順序に基づいて複数のグループ間で放出され、所定のグループ順序が、空間的に隣接するグループによって放出される光パルスを時間的に分離するように構成される、EEE1に記載のシステムである。
【0112】
EEE3は、複数のグループのうちの各グループが、それぞれの連続領域内に複数の空間的に隣接する発光体デバイスを含む、EEE1に記載のシステムである。
【0113】
EEE4は、発射順序が、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み、少なくとも1つの順不同入れ替えが、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含む、EEE3に記載のシステムである。
【0114】
EEE5は、公称発射順序が、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが発射順序において互いに時間的に隣接するように構成される、EEE4に記載のシステムである。
【0115】
EEE6は、複数の発光体デバイスのうちの発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、発射順序が繰り返される、EEE4に記載のシステムである。
【0116】
EEE7は、時間的に隣接するインパルスが、ショットディザスケジュールに従って放出され、ショットディザスケジュールが、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含む、EEE1に記載のシステムである。
【0117】
EEE8は、複数の発光体デバイスのうちの発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、ショットディザスケジュールが繰り返される、EEE7に記載のシステムである。
【0118】
EEE9は、受信機ユニットをさらに備える、EEE1に記載のシステムであり、動作は、
所与の発光体デバイスにインパルスを放出させた後に、受信機ユニットがリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることをさらに含む。
【0119】
EEE10は、時間的に隣接するインパルスが、ショットディザスケジュールに従って放出され、ショットディザスケジュールが、前のリスニング期間の後に0~50ナノ秒の所定のショットディザ時間を含む、EEE9に記載のシステムである。
【0120】
EEE11は、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、EEE1に記載のシステムである。
【0121】
EEE12は、システムであって、
複数のグループに分割された複数の発光体デバイスであって、各発光体デバイスが、複数のグループのうちの所与のグループに関連付けられ、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含む、複数の発光体デバイスと、
コントローラであって、コントローラが動作を実行し、動作が、
複数の発光体デバイスの各々にインパルスを放出させることであって、インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数のインパルスが、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間で、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間で、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、コントローラと、を備える、システムである。
【0122】
EEE13は、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、EEE12に記載のシステムである。
【0123】
EEE14は、方法であって、
複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスにインパルスを放出させることであって、複数の発光体デバイスが、複数のグループに分割され、各グループが、それぞれの連続領域内に配設された発光体デバイスを含み、各インパルスが、少なくとも1つの光パルスを含み、複数のインパルスが、発射順序に基づいて複数の発光体デバイスから放出され、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、少なくとも1つの他のグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められ、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の少なくとも1つの他の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、放出させることを含む、方法である。
【0124】
EEE15は、複数の発光体デバイスのうちの各発光体デバイスが、複数のパルサー回路のうちの対応するパルサー回路に結合され、各発光体デバイスに複数のインパルスを放出させることが、対応するパルサー回路に、1つ以上の電流または電圧パルスを発光体デバイスに提供させることを含む、EEE14に記載の方法である。
【0125】
EEE16は、対応するパルサー回路に1つ以上の電流または電圧パルスを提供させた後に、受信機ユニットがリスニング期間中に反射光を検出できるようにすることをさらに含む、EEE15に記載の方法である。
【0126】
EEE17は、複数のグループが、グループの3×2アレイを含み、所定のグループ順序が、空間的に隣接するショットを時間的に分離するように構成される、EEE14に記載の方法である。
【0127】
EEE18は、発射順序が、少なくとも1つの順不同入れ替えを含み、少なくとも1つの順不同入れ替えが、公称発射順序で示される最後に発射された発光体デバイスに隣接していない次に発射される発光体デバイスを含む、EEE14に記載の方法である。
【0128】
EEE19は、公称発射順序が、所与のグループ内の空間的に隣接する発光体デバイスが発射順序において互いに時間的に隣接するように構成される、EEE18に記載の方法である。
【0129】
EEE20は、複数の発光体デバイスのうちの発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、発射順序を繰り返すことをさらに含む、EEE14に記載の方法である。
【0130】
EEE21は、時間的に隣接するインパルスが、ショットディザスケジュールに従って放出され、ショットディザスケジュールが、複数の擬似ランダムショットディザ時間を含む、EEE14に記載の方法である。
【0131】
EEE22は、ショットディザスケジュールが、前のリスニング期間の後に0~50ナノ秒の所定のショットディザ時間を含む、EEE21に記載の方法である。
【0132】
EEE23は、複数の発光体デバイスのうちの発光体デバイスのすべてがインパルスを放出した後に、ショットディザスケジュールを繰り返すことをさらに含む、EEE21に記載の方法である。
【0133】
EEE24は、所与のグループ内の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、他のすべてのグループ内の発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、EEE14に記載の方法である。
【0134】
EEE25は、所与の発光体デバイスから放出される時間的に隣接するインパルスの間に、同じグループ内の他のすべての発光体デバイスからのインパルスが発生するように時間が決められる、EEE14に記載の方法である。
【0135】
EEE26は、デバイスであって、
送信機と、
視野(FOV)の一連のスキャンを取得するように構成されたコントローラであって、一連のスキャンのうちの第1のスキャンについて、コントローラが、送信機に、FOVに向かって第1の複数のインパルスを放出させ、各インパルスが少なくとも1つの光パルスを含み、したがって、(i)送信機が、FOVの第1のセクションに向かって第1の複数のインパルスのうちの1つ以上のインパルスを放出し、(ii)送信機が、FOVの第2のセクションに向かって第1の複数のインパルスのうちの1つ以上の他のインパルスを放出し、(iii)送信機が、FOVの第1のセクションに向かってそれぞれのインパルスを放出した後に、FOVの第2のセクションに向かって各インパルスを放出する、コントローラと、
FOVからの光を捉える受信機と、を備える、デバイスである。
【0136】
EEE27は、システムであって、
少なくとも第1のグループの発光体デバイスおよび第2のグループの発光体デバイスを含む複数の発光体デバイスであって、このシステムが、第1のグループの発光体デバイスによって放出される光を視野(FOV)の第1のセクションに向け、かつ第2のグループの発光体デバイスによって放出される光をFOVの第2のセクションに向けるように構成される、複数の発光体デバイスと、
コントローラであって、コントローラが、
特定の順序で、複数の発光体デバイスの各々に光を放出させることであって、
第1のグループの発光体デバイスのうちの発光体デバイスの各々が、特定の順序で、第2のグループの発光体デバイスのうちのそれぞれの発光体デバイスの後に続く、放出させることを含む動作を実行する、コントローラと、を備える、システムである。
【0137】
様々な開示された態様および実施形態は、例示の目的のためであり、限定することを意図するものではなく、その真の範囲は、以下の特許請求の範囲により示される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図5
図6
図7
【国際調査報告】