IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイの特許一覧

<>
  • 特表-超音波シール装置 図1
  • 特表-超音波シール装置 図2
  • 特表-超音波シール装置 図3
  • 特表-超音波シール装置 図4a
  • 特表-超音波シール装置 図4b
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】超音波シール装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/22 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
B65B51/22 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522335
(86)(22)【出願日】2019-10-03
(85)【翻訳文提出日】2021-06-22
(86)【国際出願番号】 EP2019076833
(87)【国際公開番号】W WO2020083625
(87)【国際公開日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】18202267.3
(32)【優先日】2018-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ファビオ・ソチ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ・ジェンティリ
(72)【発明者】
【氏名】ファブリツィオ・シギノルフィ
(72)【発明者】
【氏名】マッシミリアーノ・バービ
【テーマコード(参考)】
3E094
【Fターム(参考)】
3E094AA11
3E094CA22
3E094GA08
3E094HA12
3E094HA14
(57)【要約】
包装材料をシールするためのソノトロード(101)であって、前記シールのための超音波音響振動を発生させる圧電変換器(102)を備えるソノトロード(101)と、ハウジング(103)と、圧電変換器(102)に接続され、ハウジング(103)に封入された電力回路(104)と、ハウジング(103)内に配置され、ハウジング(103)内の大気中の水分を吸収して湿度を下げる吸収剤(105)とを備える超音波シール装置(100)が開示される。超音波シール装置(100)内の湿度を制御する方法(200)も開示される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料をシールするためのソノトロード(101)であって、
前記シールのための超音波音響振動を発生させる圧電変換器(102)
を備えるソノトロード(101)と、
ハウジング(103)と、
前記圧電変換器(102)に接続され、前記ハウジング(103)に封入された電力回路(104)と、
前記ハウジング(103)内に配置され、前記ハウジング(103)内の大気中の水分を吸収して湿度を下げる吸収剤(105)と
を備える超音波シール装置(100)。
【請求項2】
前記吸収剤(105)を前記ハウジング(103)内の所定の位置に保持する容器(106)を備える、請求項1に記載の超音波シール装置。
【請求項3】
前記所定の位置が前記電力回路(104)に隣接する、請求項2に記載の超音波シール装置。
【請求項4】
前記容器(106)が、前記容器(106)を前記ハウジング(103)に取り外し可能に取り付けるための固定要素(107)を備える、請求項2又は3に記載の超音波シール装置。
【請求項5】
前記容器(106)が円筒形であり、前記固定要素(107)が前記ハウジング(103)の開口部(108)にねじ込み可能なねじ山を備える、請求項4に記載の超音波シール装置。
【請求項6】
前記容器(106)が、前記吸収剤(105)を封入する壁(109)を備え、前記壁(109)が複数の穿孔(110)を備える、請求項2~5のいずれか一項に記載の超音波シール装置。
【請求項7】
前記吸収剤(105)が乾燥剤を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の超音波シール装置。
【請求項8】
前記乾燥剤がシリカ(安価で取り扱いが容易、及び/又は活性炭、及び/又は硫酸カルシウム、及び/又は塩化カルシウム、及び/又はゼオライトなどのモレキュラーシーブ、及び/又は吸湿性ポリマーを含む、請求項7に記載の超音波シール装置。
【請求項9】
前記大気中の水分を検出するセンサ(111)を備え、前記センサ(111)は、前記大気中の水分の閾値レベルをユーザに通知するように構成された制御装置(301)と通信する、請求項1~8のいずれか一項に記載の超音波シール装置。
【請求項10】
前記ソノトロード(101)及び前記ハウジング(103)が取り付けられているフレーム(112)と、
前記フレーム(112)がトラック(302)に沿って移動可能であるように前記トラック(302)と係合するように構成されたトラックガイド(113)と
を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の超音波シール装置。
【請求項11】
前記ハウジング(103)が、前記フレーム(112)内の一体化された筐体として形成される、請求項10に記載の超音波シール装置。
【請求項12】
包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器(102)と、ハウジング(103)に封入され、前記圧電変換器(102)に接続されている電力回路(104)とを有する超音波シール装置(100)内の湿度を制御する方法(200)であって、
前記ハウジング(103)内に配置された吸収剤(105)を用いて前記ハウジング(103)内の大気中の水分を吸収すること(201)、
を含む方法(200)。
【請求項13】
前記大気中の水分の閾値レベルを検出すること(202)、及び
前記閾値レベルをユーザに通知すること(203)、
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
超音波シール装置(100)のハウジング(103)内の吸収剤(105)の使用であって、前記ハウジングは、前記超音波シール装置で包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器(102)に接続された電力回路(104)を封入する、使用。
【請求項15】
請求項1~11のいずれか一項に記載の超音波シール装置(100)を備え、及び/又は請求項12又は13に記載の方法(200)を実行する包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器をシールするための機器に関する。より具体的には、本発明は、そのような包装容器の包装材料をシールするための超音波シール装置、及びそのような超音波シール装置の湿度を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
包装容器の製造において、包装材料のウェブは、通常、縦方向にシールされて、充填機の充填パイプの周りにチューブを形成する。横方向のシールがチューブに作られ、次にチューブは所望の液体食品で充填される。第2の横方向シールが作られ、第2の横方向シールはまた、材料のチューブ全体からそのパッケージを切り取る。次に、充填されたパッケージを折り曲げて成形し、最終的な包装容器を得る。このようなシールには、誘導シール又は超音波シールなど、様々なシール方法が使用される。包装材料は通常、両面がポリエチレンなどの熱可塑性樹脂材料でコーティングされた板紙ベース材料で構成されている。さらに、板紙ベース材料は、同じく熱可塑性樹脂材料でコーティングすることもできるガスバリア層を有してしてもよい。超音波シールでは、超音波エネルギーが超音波ホーンから包装材料に振動を伝達することにより、熱可塑性樹脂材料に熱を発生させる。熱可塑性樹脂が溶融し、包装材料の対向する表面が互いに向かって圧縮されて、一緒にシールされる。超音波シールシステムは、ピエゾスタックコンバータ(piezo stack converter)を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに変換する。ピエゾスタックには、数千ボルトのオーダーの高電圧を供給する必要がある。以前の超音波シールシステムは、通常、そのような高電圧が供給されているときにシール装置が必要な環境条件内で動作するために複雑なソリューションに依存している。このような以前のソリューションは、より多くの資源とメンテナンスを必要とする。さらに、生産ラインの一部の包装機システムとの適合性の問題のため、実装は困難である。例えば、リニアモータ技術に基づくコンベヤシステムが、生産ラインで包装容器を操作するために提案されてきた。これらのコンベヤシステムは、典型的には、閉ループトラックと、トラックに沿って複数のソレノイドを個別に制御することによってトラックに沿って独立して移動する複数の可動物体又はカートとを含む。したがって、超音波シールシステムの実装は、そのような独立して移動可能なカートに対応する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の1つ又は複数の制限を少なくとも部分的に克服することである。特に、特に高電圧圧電電力回路の環境条件の制御を容易にすることを可能にし、特にトラックに沿って複数の独立して移動可能なカートを備えるコンベヤシステムに実装される場合、改良された超音波シール装置を提供することが目的である。超音波シール装置の湿度を制御する関連する方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様において、これは、シールのための超音波音響振動を発生させる圧電変換器を備える、包装材料をシールするためのソノトロードと、ハウジングと、圧電変換器に接続され、ハウジングに封入された電力回路と、ハウジング内に配置され、ハウジング内の大気中の水分を吸収して湿度を下げる吸収剤とを備える超音波シール装置によって達成される。
【0005】
本発明の第2の態様において、これは、包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器と、ハウジングに封入され、圧電変換器に接続されている電力回路とを有する超音波シール装置内の湿度を制御する方法であって、ハウジング内に配置された吸収剤を用いてハウジング内の大気中の水分を吸収することを含む方法によって達成される。
【0006】
本発明の第3の態様において、これは、超音波シール装置のハウジング内の吸収剤の使用によって達成され、ハウジングは、前記超音波シール装置で包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器に接続された電力回路を封入する。
【0007】
本発明の第4の態様において、これは、第1の態様による装置を含む包装機、及び/又は第2の態様による方法を実行する包装機によって達成される。
【0008】
本発明のさらなる例は従属請求項に定義されており、第1の態様の特徴は後続の態様に実装可能であり、逆もまた同様である。
【0009】
圧電電力回路を封入するハウジング内に吸収剤を配置することにより、ハウジング内の大気中の水分を吸収することが可能になり、これにより高電圧回路の短絡及び構成要素の故障が防止される。
【0010】
本発明のさらに他の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な記載及び図面から明らかになるであろう。
【0011】
ここで、本発明の実施形態を、添付の概略図を参照して、例として記載する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】超音波シール装置の概略図である。
図2】超音波シール装置の電力回路用ハウジングの概略図である。
図3】複数の可動超音波シール装置を備えたコンベヤシステムの概略図である。
図4a】超音波シール装置の湿度を制御する方法のフローチャートである。
図4b】超音波シール装置の湿度を制御する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、添付の図面を参照して本発明の実施形態を以下でより完全に記載する。図面には本発明のすべてではないがいくつかの実施形態が示されている。本発明は多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0014】
図1は、包装材料(図示せず)をシールするためのソノトロード101を含む超音波シール装置100の概略図である。超音波シール装置100は、包装容器を製造するための包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器102を備える。超音波シール装置100は、ハウジング103と、圧電変換器102に接続された電力回路104とを備える。電力回路104は、ハウジング103に封入され、圧電変換器102に電力を供給するための高電圧回路である。超音波シール装置100は、ハウジング103内の大気中の水分を吸収するためにハウジング103内に配置された吸収剤105を備える。これにより、ハウジング103内の湿度が低下する。電力回路104のハウジング103内に吸収剤105を有することにより、湿度を制御して、高電圧圧電電力回路104の臨界レベル未満に保つことができる。かくして結露が防止される。この措置が取られない場合、結露により回路104の短絡及び構成要素の故障が引き起こされ得る。したがって、湿度を制御するためにこれまで使用されていた、例えば圧縮空気システムを使用する複雑なシステムは省くことができる。したがって、超音波シール装置100の複雑さ及びコストは、電力回路104の必要な環境要件を遵守しながら低減することができる。さらに、複雑さを低減することは、以下の図3に関連してさらに記載されるように、超音波シール装置100がトラックに沿って独立して移動可能であるリニアモータ技術に基づくコンベヤシステムにおける超音波シール装置100の実装を容易にすることを提供する。例えば、そのようなコンベヤシステムに圧縮空気を使用するシステムを設置すると、その複雑さとコストが増し、コンベヤシステムの性能に影響を与える可能性があり、その結果、動作速度が低下する可能性がある。したがって、圧電電力回路104を封入するハウジング103内に吸収剤105を配置することは、独立して移動可能なシール装置100を利用するそのようなコンベヤシステムの高い性能を維持し、生産ラインの高スループットを実現する。
【0015】
超音波シール装置100は、吸収剤105をハウジング103内の所定の位置に保持するための容器106を含んでもよい。これは、吸収剤105の位置の容易な最適化及びハウジング103内の湿度の改善された制御を提供する。例えば、ハウジング105内の空間のいくつかの部分は、より結露しやすい可能性がある。さらに、吸収剤105を所定の位置に保持することにより、吸収剤105が隣接する構成要素に干渉するリスクが低減される、より堅牢な超音波シール装置100が提供される。これは、超音波シール装置100が、異なるシール動作において急速な動きを受ける可能性があるためである。図2は、吸収剤105をハウジング103内の所定の位置に保持する容器106の例を示す概略図である。図2は例であり、容器106は、シール装置100の構成に応じて吸収剤105を様々な最適な位置に保持してもよいことを理解されたい。
【0016】
一例では、容器106は、図2に概略的に示されるように、電力回路104に隣接する所定の位置に吸収剤105を保持してもよい。これは、電力回路104の高電圧構成要素の近くで液体が結露するリスクをさらに低減する。したがって、超音波シール装置100のより安全な動作が、構成要素の損傷並びにシール適用及び全体的な生産ラインの中断のリスクがより少ない状態で提供される。
【0017】
容器106は、容器106をハウジング103に取り外し可能に取り付けるための固定要素107を備え得る。ハウジング103に取り外し可能に取り付けることができる容器106を有することにより、必要に応じた吸収剤105の容易な設置及び交換が実現される。したがってメンテナンスは容易になり、そのような交換に費やされる時間を最小限に抑えることができるため、生産ラインへの影響を最小限に抑えられる。
【0018】
容器106は円筒形であってもよく、固定要素107は、ハウジング103の開口部108にねじ込み可能なねじ山を備えてもよい。これは、容器106のハウジング103への固定、及びさらに吸収剤105の交換のためのその後の容器106の取り外しを容易にすることを提供する。容器106及び/又はハウジング103は、容器106をハウジング103に取り外し可能に取り付けるために、例えば、留め金、フッククリップ、ロック、フランジ、ワイヤなど、様々な他の固定要素107を備え得ることを理解されたい。ハウジング103の開口部108にねじ込み可能なねじ山を備える円筒形の容器106は、特に容易で頑丈な取り付けを提供してもよいが、容器106は、上記の固定要素107のいずれかとの組み合わせにおいて、長方形、長円形、又は円形など様々な形状を有してもよいと考えられる。
【0019】
容器106は、吸収剤105を囲む壁109を含んでもよい。壁109は、図2に概略的に示されるように、複数の穿孔110を含んでもよい。したがって、容器106は、吸収剤105をハウジング103内に確実に配置することを可能にする一方、穿孔110は、ハウジング103内の空気の吸収剤105周りの循環を改善することを提供し、これにより、吸収剤105の空気中の水分の取り込みを増加させ、ハウジング103内の湿度をより効果的に低下させることができる。容器106の壁109の穿孔110の形状及び数は、吸収剤105とハウジング103内の大気との間の接触を最適化するために変更することができる。
【0020】
吸収剤105は乾燥剤を含んでもよい。乾燥剤は、その近くで乾いた(乾燥)状態を誘発又は維持する吸湿性物質である。すなわち、乾燥剤は保湿剤の反対である。乾燥剤は、水を吸収する固体材料であってもよい。乾燥剤は固体以外の形態であってもよく、水分子の化学結合など、水を吸収する他の原理を介して機能してもよい。乾燥剤を含む吸収剤105を有することは、ハウジング103内の大気中の湿度の効果的且つ資源効率の良い制御を提供する。
【0021】
乾燥剤はシリカを含んでもよい。シリカを含む乾燥剤を有することにより、吸収剤105の取り扱いが容易になるだけでなく、必要な資源に関して高効率が可能になる。乾燥剤の効率は、乾燥剤の質量に対する乾燥剤に貯蔵可能な水の比率として測定することができる。他の例では、乾燥剤は、活性炭、及び/又は硫酸カルシウム、及び/又は塩化カルシウム、及び/又はゼオライトなどのモレキュラーシーブ、及び/又は吸湿性ポリマーを含んでもよい。
【0022】
超音波シール装置100は、ハウジング103内の大気中の水分を検出するためのセンサ111を備えてもよい。センサ111は、図2に概略的に示されるように、制御装置301と通信し得る。センサ111は、無線通信プロトコルを介して制御装置301と通信し得る。制御装置301は、センサ111からセンサデータを受信するように構成される。センサデータは、ハウジング103内の大気中の水分の量、すなわち、水の量を示し得る。したがって、センサ111は大気中の湿度のレベルを検出してもよい。制御装置301は、大気中の水分の閾値レベルをユーザに通知するように構成されてもよい。したがって、水分量の測定値は、例えば、絶対湿度又は相対湿度のレベルとして決定することができ、事前に定められた閾値レベルと比較することができる。事前に定められた閾値レベルを超えると、ユーザはアラート通知を受け取ってもよい。これは、そのような通知が吸収剤105の交換を誘発し得るので、超音波シール装置100の容易な湿度制御を提供する。
【0023】
超音波シール装置100は、図1の例に概略的に示されるように、フレーム112を備えてもよい。ソノトロード101及びハウジング103は、図1にさらに示されるように、フレーム112に取り付けられてもよい。超音波シール装置100は、図3に概略的に示されるように、コンベヤシステム300のトラック302と係合するように構成されたトラックガイド113を備え、それによりフレーム112及び超音波シール装置100はトラック302に沿って移動可能である。トラックガイド113は、トラック302と係合するようにフレームの両側に配置されたローラを備えてもよい。コンベヤシステム300は、トラック302に沿った複数の超音波シール装置100、100’の個々の位置を制御するように構成された制御ユニット303を備えてもよい。上記のような吸収剤105を備えた超音波シール装置100を有することは、超音波シール装置100内の湿度レベルを効果的に制御しながら、そのようなコンベヤシステム300における容易な実装を提供する。
【0024】
ハウジング103は、フレーム112内の一体化された筐体として形成されてもよい。これは、堅牢な超音波シール装置100を提供する一方、吸収剤105は、一体化された筐体内の空間における湿度レベルの効果的な制御を可能にする。
【0025】
図4aは、超音波シール装置100内の湿度を制御する方法200のフローチャートである。上記のように、超音波シール装置100は、包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させる圧電変換器102と、ハウジング103に封入された電力回路104とを備える。電力回路104は、圧電変換器102に接続されている。方法200は、ハウジング103内に配置された吸収剤105を用いて、ハウジング103内の大気中の水分を吸収すること201を含む。したがって、方法200は、超音波シール装置100及び図1~3に関連して上に記載したように有利な利点を提供する。方法200は、図3に関連して記載したように、コンベヤシステム300を利用する包装機における超音波シール装置100の実装を促しながら、高電圧圧電電力回路104の構成要素の故障のリスクを低減することを提供する。
【0026】
図4bは、超音波シール装置100内の湿度を制御する方法200の別のフローチャートである。方法200は、ハウジング103内の大気中の水分の閾値レベルを検出すること202、及びユーザに前記閾値レベルを通知すること203を含む。したがって、水分量の測定値は、例えば、絶対湿度又は相対湿度のレベルとして検出される。所定の閾値レベルに達すると、ユーザはアラート通知を受信する。これは、そのような通知が吸収剤105の交換を誘発し得るので、超音波シール装置100の容易な湿度制御を提供する。
【0027】
コンピュータによってプログラムが実行されると、コンピュータに、上記のような方法200の検出202及び通知203のステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0028】
超音波シール装置100のハウジング103における吸収剤105の使用が提供され、これには図1~4に関連して上に記載したような有利な利点がある。前述のように、ハウジング103は、超音波シール装置100で包装材料をシールするための超音波音響振動を発生させるために、圧電変換器102に接続された電力回路104を封入する。
【0029】
図1~2に関連して上に記載したような超音波シール装置100を含む包装機(図示せず)が提供される。或いは又はさらに、包装機は、上記のように方法200を実行する。したがって、包装機は、超音波シール装置100及び方法200に関連して上に記載したような有利な利点を提供する。
【0030】
上記の説明から、本発明の様々な実施形態を記載し、示してきたが、本発明はそれらに限定されず、以下の特許請求の範囲で定義される主題の範囲内で他の方法で実施することもできる。
図1
図2
図3
図4a
図4b
【国際調査報告】