(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】スイベルコネクタ
(51)【国際特許分類】
A44B 99/00 20100101AFI20220106BHJP
【FI】
A44B99/00 611M
A44B99/00 601Z
A44B99/00 611N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522343
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(85)【翻訳文提出日】2021-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2019107797
(87)【国際公開番号】W WO2020093804
(87)【国際公開日】2020-05-14
(32)【優先日】2018-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516333034
【氏名又は名称】デュラフレックス ホンコン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】チャン, イック ファイ
(57)【要約】
スイベルコネクタは、旋回するように互いに接続された雌部品と、雄部品とを有している。雌部品は、内部凹部及び開放面を有する本体と、ストラップコネクタとを有している。雄部品は、プラグ部と、ストラップコネクタとを有している。リングロックは、雌部品に雄部品をロックし、2つのピボットバーによって接続された2つの側壁によって形成され、リングロックの側壁は、雌部品に回転可能に接続されている。雄部品は、プラグ部を内部凹部に挿入することによって雌部品にロックされ、リングロックは、ピボットバーの1つによって開放面が遮断されるロック位置に、バネによって保持される。雄部品は、開放面がピボットバーによって遮断されなくなるまで、リングロックをバネの力に反して回転させることにより、雌部品から解放される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
末端壁、2つの側片、内部凹部、及び開放面を有する本体と、前記本体に接続されたストラップコネクタと、を有する雌部品と、
プラグ部と、前記プラグ部に接続されたストラップコネクタと、を有する雄部品と、
互いから反対側に位置する2つのピボットバーによって接続された2つの側壁を有するリングロックであって、前記リングロックの前記側壁は、前記ピボットバーを上昇及び下降させることにより、前記リングロックがロック位置及びアンロック位置に前記雌部品の周りで回転することができるように、前記雌部品の前記本体の前記側片に回転可能に接続される、前記リングロックと、を有し、
前記雄部品は、前記プラグ部を前記内部凹部に挿入し、次いで、前記開放面が前記ピボットバーの1つによって遮断されるロック位置に前記リングロックを回転させることにより、前記雌部品にロックされ、
前記雄部品は、前記開放面が前記ピボットバーによって遮断されなくなるまで前記リングロックを回転させ、前記開放面を介して前記内部凹部から前記雄部品をずらすことにより、前記雌部品から解放される、スイベルコネクタ。
【請求項2】
前記内部凹部は、前記プラグ部の形状に対応する形状を有する、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項3】
前記内部凹部は、前記末端壁または前記側片のうちの少なくとも1つに、上部室と、下部室と、前記上部室と前記下部室との間のフランジとを有し、
前記プラグ部は、前記上部室の前記形状に対応する末端キャップと、前記末端キャップの下で前記プラグ部から外側に延び、前記下部室の形状に対応するフランジとを、前記プラグ部の前記フランジと前記末端キャップとの間に形成された溝と共に有し、
前記内部凹部における前記フランジは、前記雄部品を前記雌部品に固定するよう、前記プラグ部における前記溝と係合する、請求項2に記載のスイベルコネクタ。
【請求項4】
前記プラグ部及び前記内部凹部は、円形断面を有し、
前記雄部品及び前記雌部品は、前記雄部品が前記雌部品にロックされたときに、前記プラグ部及び前記内部凹部の中心を通って延びる回転軸の周りを相互に回転することができる、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項5】
前記開放面に面した前記ピボットバーは、前記内部凹部内に延びる突出部を有し、
前記突出部は、前記リングロックが前記ロック位置にあるときに、前記プラグ部に当接する、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項6】
前記雌部品は、前記末端壁の外面に位置するストッパを有し、
前記ストッパは、前記リングロックがロック位置にあるときに、前記リングロックに当接し、前記ロック位置を超える前記リングロックの回転を防止する、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項7】
前記リングロックは、前記ピボットバーの各々に位置付け用のフランジを有し、
前記位置付け用のフランジは、手指が前記ピボットバーを回転させることを補助するよう、各ピボットバーから外側に延びる、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項8】
前記雌部品は、所定の力が前記リングロックに加えられない限り、前記リングロックが前記ロック位置と前記アンロック位置との間で回転することを防止するように、前記ロック位置及び前記アンロック位置にある前記リングロックに係合する、請求項1に記載のスイベルコネクタ。
【請求項9】
前記リングロックは、各ピボットバーに隣接する各側壁の内面上に位置する爪を有し、
前記雌部品の前記側片は、前記リングロックの前記ロック位置及び前記アンロック位置に対応する前記凹みを有し、前記爪を前記凹みから移動させる力が加えられない限り、前記リングロックがそれぞれの前記凹みにおける前記アンロック位置または前記ロック位置に保持される、請求項8に記載のスイベルコネクタ。
【請求項10】
末端壁、2つの側片、内部凹部、及び開放面を有する本体と、前記本体に接続されたストラップコネクタと、前記本体に接続されたバネと、を有する雌部品と、
プラグ部と、前記プラグ部に接続されたストラップコネクタと、を有する雄部品と、互いから反対側に位置する2つのピボットバーによって接続された2つの側壁を有するリングロックであって、前記リングロックの前記側壁は、前記ピボットバーを上昇及び下降させることにより、前記リングロックがロック位置からアンロック位置に前記雌部品の周りで回転することができるように、前記雌部品の前記本体の前記側片に回転可能に接続され、前記バネに当接する、前記リングロックと、を有し、
前記雄部品は、前記プラグ部を前記内部凹部に挿入することにより、前記雌部品にロックされ、
前記バネは、前記雄部品が前記雌部品から解放されることを防止するよう、前記ピボットバーの1つによって前記開放面が遮断される、ロック位置に前記リングロックを維持する力を前記リングロックに与え、
前記雄部品は、前記開放面が前記ピボットバーによって遮断されなくなるまで前記バネの前記力に反して前記リングロックを回転させ、前記開放面を介して前記内部凹部から前記雄部品をずらすことにより、前記雌部品から解放される、スイベルコネクタ。
【請求項11】
前記内部凹部は、前記プラグ部の形状に対応する形状を有する、請求項10に記載のスイベルコネクタ。
【請求項12】
前記内部凹部は、前記末端壁または前記側片のうちの少なくとも1つに、上部室と、下部室と、前記上部室と前記下部室との間のフランジとを有し、
前記プラグ部は、前記上部室の前記形状に対応する末端キャップと、前記末端キャップの下で前記プラグ部から外側に延び、前記下部室の形状に対応するフランジとを、前記プラグ部の前記フランジと前記末端キャップとの間に形成された溝と共に有し、
前記内部凹部における前記フランジは、前記雄部品を前記雌部品に固定するよう、前記プラグ部における前記溝と係合する、請求項11に記載のスイベルコネクタ。
【請求項13】
前記プラグ部及び前記内部凹部は、円形断面を有し、
前記雄部品及び前記雌部品は、前記雄部品が前記雌部品にロックされたときに、前記プラグ部及び前記内部凹部の中心を通って延びる回転軸の周りを相互に回転することができる、請求項10に記載のスイベルコネクタ。
【請求項14】
前記開放面に面した前記ピボットバーは、前記内部凹部内に延びる突出部を有し、
前記突出部は、前記リングロックが前記ロック位置にあるときに、前記プラグ部に当接する、請求項10に記載のスイベルコネクタ。
【請求項15】
前記雌部品は、前記末端壁の外面に位置するストッパを有し、
前記ストッパは、前記リングロックがロック位置にあるときに、前記リングロックに当接し、前記ロック位置を超える前記リングロックの回転を防止する、請求項10に記載のスイベルコネクタ。
【請求項16】
前記リングロックは、前記ピボットバーの各々に位置付け用のフランジを有し、
前記位置付け用のフランジは、手指が前記ピボットバーを回転させることを補助するよう、各ピボットバーから外側に延びる、請求項10に記載のスイベルコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのストラップを共に接続するスイベルコネクタに関する。特に、本発明は、2つの部品を共にロックするリングロックを回転させることによってロック及びアンロックされるスイベルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、物品をバッグに取り付けるとき、2つのストラップを互いに接続するために、スイベルコネクタが一般的に使用される。コネクタは、2つの部品から構成され、2つの部品は、雄部品を雌部品に挿入し、次いで、それらを共にロックすることによって共にロックされ、また、互いに対する部品の回転を可能にする。米国特許出願公開第2017/0049193号明細書は、回転可能な形式で共に接続された雄部品及び雌部品を有する、この種のスイベルコネクタを開示している。ロック位置から2つの部品を解放するために、バネ仕掛けの押しボタンが使用される。このデバイスの欠点は、雄部品の揺れが、押しボタンを押下して、内部から開き得る方向と厳密に同一であることである。よって、通常の使用において、ボタンが誤って開かれ、雄部品を雌部品から解放することがあるリスクがある。さらに、押しボタンは、ロック位置に2つの部品を共に固定するためのバネとして機能する、長く、細い拡張部を有している。しかし、この形状は、高度に柔軟であり、意図しない解放のリスクが常にある。
【発明の概要】
【0003】
したがって、本発明の目的は、構造的に強度が高く、揺れの角度が少ない、誤って分離されることがないスイベルコネクタを提供することである。
【0004】
それらの目的及び他の目的は、旋回するように、リングロックを介して互いに接続された雌部品及び雄部品を有するスイベルコネクタによって達成される。雌部品は、末端壁、2つの側片、内部凹部、及び開放面を有する本体と、本体に接続されたストラップコネクタと、を有している。雄部品は、プラグ部と、プラグ部に接続されたストラップコネクタと、を有している。リングロックは、互いの反対側に位置する2つのピボットバーによって接続された2つの側壁を有し、リングロックの側壁は、ピボットバーを上昇及び下降させることにより、リングロックがロック位置及びアンロック位置に雌部品の周りで回転することができるように、雌部品の本体の側片に回転可能に接続されている。雄部品は、プラグ部を内部凹部に挿入し、次いで、開放面がピボットバーの1つによって遮断されるロック位置にリングロックを回転させることにより、雌部品にロックされる。雄部品は、開放面がピボットバーによって遮断されなくなるまでリングロックを回転させ、開放面を介して内部凹部から雄部品をずらすことにより、雌部品から解放される。
【0005】
好ましい実施形態では、内部凹部は、プラグ部の形状に対応する形状を有している。特に、内部凹部は、側壁または末端部のうちの少なくとも1つに、上部室と、下部室と、上部室と下部室との間のフランジとを有することができる。プラグ部は、上部室の形状に対応する末端キャップと、末端キャップの下でプラグ部から外側に延び、下部室の形状に対応するフランジとを、プラグ部のフランジと末端キャップとの間に形成された溝と共に有している。雄部品が内部凹部に挿入されるとき、内部凹部におけるフランジは、雄部品を雌部品に固定するよう、プラグ部における溝と係合する。この配置では、雄部品は、雌部品に対して回転の垂直軸の周りで旋回することができるが、溝及びフランジの係合に起因して、垂直移動が生じることはなく、その結果、プラグ部が内部凹部にしっかりと据えられる。
【0006】
一実施形態では、プラグ部及び内部凹部は、円形断面を有し、雄部品が雌部品にロックされたときに、雄部品及び雌部品は、プラグ部の中心及び内部凹部を通じて延びる回転軸の周りで互いに回転することができる。
【0007】
別の実施形態では、開放面に面したピボットバーは、内部凹部内に延びる突出部を有し、リングロックがロック位置にあるときに、突出部は、プラグ部に当接する。これは、突出部がピボットバーと雄部品との間のいずれの空間をも埋めるので、雄部品が内部凹部内で横方向に移動することを防止する。
【0008】
別の実施形態では、雌部品は、側壁の外面に位置するストッパを有し、ストッパは、リングロックがロック位置にあるときにリングロックに当接し、完全にロック位置を超えるリングロックの回転を防止する。
【0009】
ユーザがリングロックをロック及びアンロックすることを補助するために、リングロックは、ピボットバーの各々に位置付け用のフランジを有することができる。それらの位置付け用のフランジは、手指がピボットバーを回転させることを補助するよう、各ピボットバーから外側に延び、より大きな表面領域をもたらす。
【0010】
好ましくは、リングロックは、所定の力がリングロックに加えられない限り、ロック位置とアンロック位置との間の意図しない回転を防止するように、スナップロック構成によって、ロック位置またはアンロック位置のいずれかにおいて保持される。
【0011】
一実施形態では、リングロックは、各ピボットバーに隣接する各側壁の内面上に位置する爪を有し、雌部品の側片は、リングロックの位置を能動的に変更するよう凹みから爪を移動させる力が加えられない限り、リングロックがそれぞれの凹みに存在する爪によってアンロック位置またはロック位置に保持されるように、リングロックのロック位置及びアンロック位置に対応する凹みを有している。
【0012】
代替的な実施形態では、スイベルコネクタは、雌部品の1つの側部上で形成されたバネ要素を有し、バネ要素は、リングロックをロック位置に推し進める。リングロックは、バネの圧力を克服するのに十分な力によりリングロックを旋回させることにより、雄部品を解放するようアンロック位置に移動することができる。リングロックが解放されるとき、それは、ロック位置に再度自動で移動する。このようにして、リングロックは、スイベルコネクタを解放するようアンロック位置に誤って移動することがない。雄部品を雌部品から解放するために、リングロックは、アンロック位置にある圧力下で保持される必要がある。
【0013】
本発明の他の目的及び特徴は、添付図面と共に考慮される以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、図面は、例示としてのみ策定され、発明の限定を定めるものとしては策定されていないことが理解されよう。
【0014】
図面では、いくつかの図面の全体を通じて、同様の参照符号は、同様の要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明による、組み立てられたスイベルコネクタの正面図を示す。
【
図8】本発明による、スイベルコネクタの雄部品の斜視図を示す。
【
図10】
図9の線10-10に沿った断面図を示す。
【
図11】本発明による、スイベルコネクタのリングロックの斜視図を示す。
【
図15】ロック位置にある組み立てられたスイベルコネクタの側面図を示す。
【
図16】ロック位置にある(
図15から180度回転した)スイベルコネクタを示す、
図1の線16-16に沿った断面図を示す。
【
図17】アンロック位置にあるスイベルコネクタの側面図を示す。
【
図18】アンロック位置にある(
図17から180度回転した)スイベルコネクタを示す、
図2の線18-18に沿った断面図を示す。
【
図20】例示を容易にするために破線により示されるリングロックと共に、本発明の代替的な実施形態の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここで、図面を詳細に参照して、
図1及び2は、本発明による、完全に組み立てられたスイベルコネクタ1を示す。スイベルコネクタ1は、雌部品10、雄部品20、及びリングロック30から形成される。雄部品20が雌部品10に挿入されるとき、リングロック30は、雌部品10上でスナップされ、雄部品20を雌部品10にロックする位置まで回転する。スイベルコネクタ1を介して2つのストラップを共に接続することができるように、ストラップコネクタ11、21が雌部品10及び雄部品20に接続されている。雌部品10が雄部品20にロックされたときに、雌部品10及び雄部品20は、回転の軸Rの周りで互いに対して回転することができる。
【0017】
図3~7に雌部品10が単独で示される。雌部品10は、末端壁13、2つの側片14、15、内部凹部16、並びに末端壁13の反対に、及び側片14、15の間に配置された開放面を有する本体12を有している。内部凹部16の中心に、内周のフランジ18が配置される。ストッパ17は、凹部16への開口とは反対の、末端壁13上に位置する。
【0018】
図8~10に雄部品20が単独で示される。雄部品20は、間にある溝25と共に、末端キャップ23及び末端キャップ23の下に位置するフランジ24を有するプラグ部22を有している。
【0019】
図11~14にリングロック30が詳細に示される。リングロック30は、互いの反対側に位置する2つのピボットバー33、34によって接続された2つの側壁31、32から形成される。ピボットバー33、34の各々は、それから外側に延び、ユーザが手指を使用してリングロック30を回転させることを可能にする位置付け用のフランジ36、37を有している。突出部35は、ピボットバー34上に位置し、ピボットバー33に向かって内側に延びている。リングロック30は、リングロック30の側壁31、32の内側上の突出部312を雌部品10の側片14、15の凹み42に適合させることにより、雌部品10上でスナップ嵌めされる。突出部312及び凹み42の円形は、リングロックがリングロック30の中心及び雌部品10の側片14、15を通って延びる回転軸Lの周りを自由に旋回することができることを保証する。
【0020】
図15~18における側面図及び断面図に、完全に組み立てられたスイベルコネクタ1が示される。スイベルコネクタ1を組み立てるために、雄部品20は、
図18に示されるように、フランジ18が雄部品20の溝25に完全に挿入されるまで、雌部品10の内部凹部16に挿入される。ここで、リングロック30は、アンロック位置にあり、それは、雄部品20の挿入のために内部凹部を開放させたままにする。
図7、
図16、及び
図18において見て取れるように、内部凹部16は、末端キャップ23の形状に対応する上部室19と、フランジ24の形状に対応する下部室41とに分割されており、プラグ部22が遊びなく内部凹部16内でしっかりと適合している。
【0021】
この時点で、組み付けられているリングロック30は、ピボットバー34の位置付け用のフランジ37を下方に押し付けることにより、
図16に示されるロック位置に回転させることができる。これにより、ピボットバー34を内部凹部16の開口を塞ぐ位置に移動させ、雌部品10から雄部品20が抜けることが防止される。
図16に示されるように、突出部35は、雌部品10内での雄部品20のいずれの横方向の動きをも防止するよう、雄部品20の末端キャップ23側に押し付られる。ただし、プラグ部22及び内部凹部16の円形断面により、雄部品20が雌部品10内で旋回または回転することができる結果、雌部品10及び雄部品20の各々に接続されたストラップが相いに対して旋回することができる。
【0022】
ロック位置にある、雌部品10のストッパ17は、リングロック30のピボットアーム33が
図16に示される位置を超えて移動することを防止する。
【0023】
図5から分かるように、雌部品10の側片14、15は、4個の凹み43、44、45、46を備えており、これらは、ロック位置及びアンロック位置にあるリングロック30を固定するよう、リングロック30の爪38、39と係合する。凹み43、46に保持される爪38、39によってリングロック30がロック位置にあるときに、リングロック30は、側片14、15の摩擦抵抗により、それらの凹みからの移動が妨げられる。凹み44、45に据えられる爪38、39によってリングロック30がアンロック位置にあるときも同様である。
【0024】
図19は、
図16の線19-19に沿った組み立てられたスイベルコネクタの断面であり、凹み43、46に据えられるリングロック30の爪38、39を示している。理解することができるように、爪38、39は、凹みの外側の雌部品の側面と重なる結果、完全なロック位置または完全なアンロック位置からリングロック30を回転させるためにかなりの力が必要とされる。これは、雌部品10からの雄部品20の意図しない解放を防止し、組み立ての間にリングロックからの干渉がなく、雄部品が雌部品に容易に差し込まれることを可能にする。
【0025】
図20及び21は、本発明の代替的な実施形態を示し、この実施形態では、リングロックをロック位置及びアンロック位置に維持するためのロック爪の代わりに、バネ50が雌部品10と一体に形成されている。バネ50は、上方に延び、かつ、リングロック30を外側に押し付け、ピボットバー34を下方、かつ、ロック位置に押し付けて、雄部品20が雌部品10から解放されることを防止する。リングロック30をアンロック位置に移動させるために、ユーザは、雄部品20を解放するための開口が露出するまで、バネ50の力に打ち勝って、ピボットバー33のフランジ36を下方に押し付けるか、あるいは、ピボットバー34のフランジ37を上方に押し付ける必要がある。ひとたびスイベルコネクタが切り離されると、ユーザは、リングロック30を簡単に解放することができが、リングロック30は自動的にロック位置に戻るであろう。スイベルコネクタを再び繋ぎ合わせるために、リングロックは雄部品20が挿入されるまでバネ50の力に反してアンロック位置に押し付けられ、その時点でリングロック30はロック位置に戻るように解放する可能である。バネ50は、好ましくは、スイベルコネクタが使用中であっても確実にとロックされ続けるのに十分なバネの力を有する厚さである一方、ユーザが手指によって解放するのが過度に困難でない程度に柔軟に構成される。
【0026】
ストッパ51は、バネ50の底部に位置付けられており、リングロック30がロックされたときに設定された位置を超えて回転することを防止する。
【0027】
以上、本発明の幾つかの実施形態のみを示しつつ説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それらに多くの変更及び修正が行われてもよいことは明らかである。
【手続補正書】
【提出日】2021-05-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図11~14にリングロック30が詳細に示される。リングロック30は、互いの反対側に位置する2つのピボットバー33、34によって接続された2つの側壁31、32から形成される。ピボットバー33、34の各々は、それから外側に延び、ユーザが手指を使用してリングロック30を回転させることを可能にする位置付け用のフランジ36、37を有している。突出部35は、ピボットバー34上に位置し、ピボットバー33に向かって内側に延びている。リングロック30は、リングロック30の側壁31、32の内側上の突出部312を雌部品10の側片14、15の凹み42に適合させることにより、雌部品10上でスナップ嵌めされる。突出部312及び凹み42の円形は、リングロックがリングロック30の中心及び雌部品10の側片14、15を通って延びる回転軸L
(図1に図示)の周りを自由に旋回することができることを保証する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図5から分かるように、雌部品10の側片14、15は、4個の凹み43、44、45、46を備えており、これらは、ロック位置及びアンロック位置にあるリングロック30を固定するよう、リングロック30の爪38、39
(図12、図19に図示)と係合する。凹み43、46に保持される爪38、39によってリングロック30がロック位置にあるときに、リングロック30は、側片14、15の摩擦抵抗により、それらの凹みからの移動が妨げられる。凹み44、45に据えられる爪38、39によってリングロック30がアンロック位置にあるときも同様である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】