(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】凝縮水循環利用システムおよび乾燥機
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
D06F39/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522379
(86)(22)【出願日】2019-10-15
(85)【翻訳文提出日】2021-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2019111234
(87)【国際公開番号】W WO2020083072
(87)【国際公開日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】201811245848.5
(32)【優先日】2018-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517417854
【氏名又は名称】青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER DRUM WASHING MACHINE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District,Qingdao,Shandong 266101,China
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 炳衡
(72)【発明者】
【氏名】黄 濤
(72)【発明者】
【氏名】▲ショウ▼ 玉▲亮▼
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AE01
3B166BA84
3B166FA12
3B166FA13
3B166FB01
(57)【要約】
本発明は、洗剤ボックス、および当該洗剤ボックス付き洗濯機を開示する。前記洗剤ボックスは、添加キャビティが設けられた添加剤ボックスを含み、前記添加キャビティ内に回動可能に設けられ、且つ前記添加キャビティを2つのキャビティに区画して、液体洗剤を投入するときに前記2つのキャビティを連通させるように設けられたサイフォン構造と、固体洗剤を投入するときに前記サイフォン構造を支持して前記2つのキャビティを完全に連通させるように設けられたストッパ板とをさらに含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
添加キャビティ(11)が設けられた添加剤ボックス(1)を含む洗剤ボックスであって、
前記添加キャビティ(11)内に回動可能に設けられ、且つ前記添加キャビティ(11)を2つのキャビティに区画して、液体洗剤を投入するときに前記2つのキャビティを連通させるように設けられたサイフォン構造(2)と、
固体洗剤を投入するときに前記サイフォン構造(2)を支持して前記2つのキャビティを完全に連通させるように設けられたストッパ板(3)と、
をさらに含む、洗剤ボックス。
【請求項2】
前記サイフォン構造(2)は、キャップ本体(211)および前記キャップ本体(211)内に設けられた仕切り板(212)を含むサイフォンキャップ(21)を含み、
前記仕切り板(212)は、前記キャップ本体(211)のインナーキャビティを、互いに連通しているとともにそれぞれ前記2つのキャビティに連通される2つのサイフォンキャビティに区画する、
請求項1に記載の洗剤ボックス。
【請求項3】
前記サイフォンキャップ(21)が、前記添加キャビティ(11)の内壁に回動可能に連結されている、
請求項2に記載の洗剤ボックス。
【請求項4】
前記サイフォン構造(2)は、それぞれ前記サイフォンキャップ(21)の両側に設けられるとともに、前記添加キャビティ(11)の内壁に回動可能に連結された2つの区画ダム(22)をさらに含む、
請求項2に記載の洗剤ボックス。
【請求項5】
前記区画ダム(22)および前記サイフォンキャップ(21)が一体に溶接されている、
請求項4に記載の洗剤ボックス。
【請求項6】
前記添加剤ボックス(1)には、前記添加キャビティ(11)に連通された排水口(13)が設けられており、
前記添加キャビティ(11)の底壁(12)が水平方向とゼロ以外の角度となるように設けられるとともに、前記底壁(12)の前記排水口(13)に近い第1の側が、前記底壁(12)の前記排水口(13)から遠い第2の側よりも低い、
請求項1に記載の洗剤ボックス。
【請求項7】
前記底壁(12)と前記サイフォン構造(2)の下端面との間に間隔が設けられている、
請求項6に記載の洗剤ボックス。
【請求項8】
前記添加剤ボックス(1)に係合されたボックスカバー(4)をさらに含む、
請求項6に記載の洗剤ボックス。
【請求項9】
前記ストッパ板(3)が前記ボックスカバー(4)に設けられ、
前記ストッパ板(3)および前記排水口(13)が、前記添加剤ボックス(1)の同じ側に設けられている、
請求項8に記載の洗剤ボックス。
【請求項10】
洗濯機本体と、請求項1~9のいずれか一項に記載の洗剤ボックスと、を含む洗濯機であって、
前記洗剤ボックスは、前記洗濯機本体において水平に引き出すように設けられている、
洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日2018年10月24日、出願番号201811245848.5の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容が引用により本願に援用される。
【0002】
本願は、洗濯機の分野に関し、たとえば、洗剤ボックス、および当該洗剤ボックス付き洗濯機に関する。
【背景技術】
【0003】
粉末洗剤は、固体粉末構造であり、液状洗剤、柔軟剤および消毒液などは、液体である。関連技術における洗剤ボックスは、一般的に、サイフォン構造を用いて液体添加剤を投入し、水流で直接洗い流す形態を用いて粉末洗剤などの固体添加剤を投入する。そのため、関連技術における洗剤ボックス内には粉末洗剤投入キャビティが設けられているだけでなく、液状洗剤投入キャビティおよび柔軟剤投入キャビティが設けられており、消毒液投入キャビティも設けられている場合がある。上記構造の洗剤ボックスは、体積が大きく、占有取付空間が大きく、構造が複雑であるなどの欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術における洗剤ボックスの体積が大きく、占有取付空間が大きく、構造が複雑であるなどの問題を解決することができる洗剤ボックスおよび当該洗剤ボックス付き洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施例によれば、添加キャビティが設けられた添加剤ボックスを含む洗剤ボックスであって、前記添加キャビティ内に回動可能に設けられ、且つ前記添加キャビティを2つのキャビティに区画して、液体洗剤を投入するときに前記2つのキャビティを連通させるように設けられたサイフォン構造と、固体洗剤を投入するときに前記サイフォン構造を支持して前記2つのキャビティを完全に連通させるように設けられたストッパ板とをさらに含む洗剤ボックスが提供される。
【0006】
一実施例によれば、洗濯機本体、および前記洗濯機本体において水平に引き出すように設けられた上記洗剤ボックスを含む洗濯機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施例における前記洗剤ボックス(上カバーおよび下カバー付き)の分解図である。
【
図2】一実施例における前記サイフォン構造の模式図である。
【
図3】一実施例における前記洗剤ボックスの断面図である。
【
図4】一実施例における前記洗剤ボックスが液体洗剤を投入するように設定された場合の状態図である。
【
図5】一実施例における前記洗剤ボックスが固体洗剤を投入するように設定された場合の状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~
図5に示すように、本実施例は、添加キャビティ11が設けられた添加剤ボックス1と、添加キャビティ11内に回動可能に設けられたサイフォン構造2と、を含む洗剤ボックスを提供する。
図2に示すように、当該サイフォン構造2は、サイフォンキャップ21と、前記サイフォンキャップ21の両側に設けられた区画ダム22とを含む。2つの前記区画ダム22は、それぞれ前記添加キャビティ11の対向する2つの内壁に回動可能に連結される。一実施例において、各々の区画ダム22は、サイフォンキャップ21と一体に溶接される。他の実施例において、サイフォンキャップ21が直接添加キャビティ11の内壁に回動可能に連結されてもよいし、1つのサイフォンキャップ21が設けられ、サイフォンキャップ21の第1の側に区画ダム22が設けられ、サイフォンキャップ21の第2の側および区画ダム22がそれぞれ添加キャビティ11の対向する2つの内壁に回動可能に連結されてもよい。
【0009】
図1および
図3に示すように、当該洗剤ボックスは、ストッパ板3が設けられたボックスカバー4をさらに含む。本実施例において、上記ストッパ板3が2つ設けられている。添加剤ボックス1には、前記添加キャビティ11に連通された排水口13が設けられ、ストッパ板3および前記排水口13が前記添加剤ボックス1の同じ側に設けられている。さらに、ストッパ板3および排水口13がそれぞれサイフォン構造2の両側に設けられてもよい。その際に、ストッパ板3が添加キャビティ11の内壁に設けられてもよい。
【0010】
図4に示すように、液体洗剤を投入するときに、上記サイフォン構造2が垂直に設定されて前記添加キャビティ11を2つのキャビティに区画する。液状洗剤または柔軟剤などの液体洗剤を投入するときに、前記サイフォン構造2によって2つの前記キャビティを連通させることができる。
図5に示すように、粉末洗剤などの固体洗剤を投入するときに、ユーザは、手動でサイフォン構造2を回動させ、例えば、時計回りにサイフォン構造2を回動させて、サイフォン構造2を水平位置まで回動させることができる。その際に、ストッパ板3は、サイフォン構造2が継続して回動することを制限する。ストッパ板3によりサイフォン構造2を支持してサイフォン構造2を水平位置に維持させることで、2つのキャビティを完全に連通させる。
【0011】
図3に示すように、上記サイフォンキャップ21は、キャップ本体211を含む。キャップ本体211内に仕切り板212が設けられている。前記仕切り板212は、前記キャップ本体211のインナーキャビティを、互いに連通している2つのサイフォンキャビティに区画する。2つの前記サイフォンキャビティは、それぞれ、2つの前記キャビティに連通されている。液体洗剤を投入するときに、当該サイフォン構造2が用いられる。
【0012】
水が添加キャビティ11内に残留しないようにするために、添加キャビティ11の底壁12が水平方向とゼロ以外の角度となるように設けられるとともに、当該底壁12の前記排水口13に近い第1の側を底壁12の前記排水口13から遠い第2の側よりも低くし、底壁12に残留した水が重力で底壁12に沿って排水口13にずり落ちるようにする。
【0013】
上記サイフォン構造2は時計回りに回動するので、底壁12がサイフォン構造2の回動を制限することを回避するために、サイフォン構造2の下端面と底壁12との間に間隔が設けられている。一実施例において、仕切り板212の下端面はいずれも底壁12の上方に位置するが、サイフォン構造2が正常に作動できることを保証するために、キャップ本体211の下端面は仕切り板212の下端面の上方に位置する。当該間隔の大きさについては、底壁12の水平面に対する傾斜角度およびサイフォンキャップ21の高さにより決定される。
【0014】
上記洗剤ボックスは、同一の添加キャビティ11を経由して液体洗剤および固体洗剤を投入し、従来技術において異なる添加キャビティ11を用いて異なる形態の洗剤を投入することと比べ、洗剤ボックスの体積を低減させ、占有取付空間を小さくさせ、加工コストを低下させ、洗剤ボックスの構造を簡素化させた。
【0015】
本実施例は、洗濯機本体と、洗濯機本体に対して水平に引き出すことができる上記洗剤ボックスとを含む洗濯機をさらに提供する。
図1に示すように、洗剤ボックスの上方に下カバー52が設けられている。下カバー52の上方に下カバー52と溶着して連結された上カバー51が設けられている。上カバー51と下カバー52との間に水流通路が形成されている。下カバー52における添加キャビティ11と正対する位置に、洗浄水を通過させるように設けられた貫通孔が複数設けられている。
【0016】
上記洗剤ボックスを有する洗濯機は、同一の添加キャビティを経由して異なる形態の洗剤を添加することができ、体積が小さく、加工コストが低いという利点を有する。
【符号の説明】
【0017】
1、添加剤ボックス
11、添加キャビティ
12、底壁
13、排水口
2、サイフォン構造
21、サイフォンキャップ
211、キャップ本体
212、仕切り板
22、区画ダム
3、ストッパ板
4、ボックスカバー
51、上カバー
52、下カバー
【国際調査報告】