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特表2022-505764バースト型連続発光干渉ONUの測位方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】バースト型連続発光干渉ONUの測位方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/079 20130101AFI20220106BHJP
   H04B 10/272 20130101ALI20220106BHJP
   H04L 12/44 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
H04B10/079 190
H04B10/272
H04L12/44 200
H04L12/44 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522422
(86)(22)【出願日】2019-10-23
(85)【翻訳文提出日】2021-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2019112825
(87)【国際公開番号】W WO2020083319
(87)【国際公開日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】201811248676.7
(32)【優先日】2018-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500266829
【氏名又は名称】中興通訊股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】余 辰東
【テーマコード(参考)】
5K033
5K102
【Fターム(参考)】
5K033AA06
5K033DA15
5K033DB02
5K033EA03
5K033EA04
5K033EA06
5K102AA46
5K102AL08
5K102LA04
5K102LA15
5K102LA26
5K102LA52
5K102RD28
(57)【要約】
本発明は、バースト型連続発光干渉ONUの測位方法および装置を開示し、該方法は、受動光ネットワークの光回線終端xPON OLT局側装置が、各受動光ネットワークPONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得することと、前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することとを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受動光ネットワークの光回線終端xPON OLT局側装置が、各受動光ネットワークPONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得することと、
前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することと、を含む、
バースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONUの測位方法。
【請求項2】
前記xPON OLT局側装置が、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得することは、
前記xPON OLT局側装置が、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムを検査することにより、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムであるか静的スロット設定メカニズムであるかを確定することと、
前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムであると確定した場合、前記xPON OLT局側装置が、ONUの認証スロットの変化をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することと、
前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが静的スロット設定メカニズムであると確定した場合、前記xPON OLT局側装置が、ONUのオンライン・オフライン回数をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することは、
前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUに対して干渉重みをそれぞれ設定することにより、各不審なONUの干渉重み値を取得することと、
前記xPON OLT局側装置が、前記干渉重み値の大きさの順に従って前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を順に行い、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することと、を含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記xPON OLT局側装置が、ONUの認証スロットの変化をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することは、
前記xPON OLT局側装置が、前記PONポートの複数の動的DBA周期内でONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係が連続的に変化することに基づき、時系列で複数のONUのスロット変化範囲に隣接する複数のスロットおよび複数のスロットに対応するONUを探り、前記複数のスロットを複数の不審なスロットとし、前記複数の不審なスロットに対応するONUをバースト型連続発光干渉の複数の不審なONUとすることを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムである場合、前記バースト型連続発光干渉が順方向バースト型連続発光干渉および逆方向バースト型連続発光干渉を含み、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUに対して干渉重みをそれぞれ設定することにより、各不審なONUの干渉重み値を取得することは、
前記バースト型連続発光干渉が順方向バースト型連続発光干渉である場合、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUにおける最初のスロットに対応するONUの干渉重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの逆方向の順に従って干渉重みを順次減少させることと、
前記バースト型連続発光干渉が逆方向バースト型連続発光干渉である場合、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUにおける最後のスロットに対応するONUの干渉重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの順方向の順に従って干渉重みを順次減少させることと、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記xPON OLT局側装置が、ONUのオンライン・オフライン回数をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することは、
前記xPON OLT局側装置が、PONポートの設定周期内のONUのオンライン・オフライン回数を統計することにより、オンライン・オフライン回数が事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲から外れた複数の異常ONUを探り当て、前記複数の異常ONUをバースト型連続発光干渉の複数の不審なONUとすることを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記xPON OLT局側装置が、PONポートの設定周期内のONUのオンライン・オフライン回数を統計することにより、オンライン・オフライン回数が事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲から外れた複数の異常ONUを探り当てることは、
前記xPON OLT局側装置が、絶対時間に基づき、PONポートの設定周期内の第1のONUのオンライン・オフライン回数集合を統計して記録し、あるいは、相対時間に基づき、PONポートの現在時間を基準とする設定周期内の第2のONUのオンライン・オフライン回数集合を統計して記録することと、
前記xPON OLT局側装置が、前記第1のONUのオンライン・オフライン回数集合または前記第2のONUのオンライン・オフライン回数集合における毎回のONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれ事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲と比べ、複数の異常ONUを取得することと、を含み、
前記事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲は、PONポート配下のONUのオフライン回数範囲と、前記PONポート配下のONUのオフライン回数の統計分布の離散範囲と、前記PONポート配下の特定のONUのオフライン回数と平均オフライン回数との間の差の差分範囲とを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各受動光ネットワークPONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得するための監視モジュールと、
前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得するための測位モジュールと、を備える、
バースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONUの測位装置。
【請求項9】
プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備え、
前記メモリに前記プロセッサで実行可能なバースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが記憶され、
前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが、前記プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する、
バースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONU測位の機器。
【請求項10】
バースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONUの測位プログラムが記憶され、
前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが、プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2018年10月25日に中国専利局に提出された出願番号が201811248676.7で、発明名称が「バースト型連続発光干渉ONUの測位方法および装置」である中国特許出願に対して、優先権の利益を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本発明に援用する。
【0002】
本発明は、受動光ネットワークの技術分野に関し、特に、バースト型連続発光干渉ONU(Optical Network Unit、光ネットワークユニット)の測位方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
受動光ネットワークのxPON(Passive Optical Network、受動光ネットワーク)ネットワークにおいて、よく見られるネットワーキングシステムは図2に示すとおりである。該システムは、EMS(Element Management System、ネットワーク管理サーバ)100、OLT(Optical Line Terminal、光回線終端)200、ODN(Optical Distribution Network、光分配ネットワーク)300、および複数のONU400から構成される。EMS100は、OLT200およびxPONネットワークの構成、管理およびメンテナンス等の作業に用いられ、EMSネットワーク管理は、OLT200、ONU400の履歴情報、関連警報および通知メッセージをメンテナンスして管理し、関連警報および通知メッセージに基づいて具体的な異常ONUに対する判断およびその具体的な物理的位置の探しを行うことができる。OLT200は、ONUのディスカバリプロセスを開始し、ONU400にリンク識別子を割り当てONU400のOLT200での登録および認証を行い、且つ、ONU400に対応する上りスロットを割り当てるために用いられる。ONU400は、OLT200がそれに配置して割り当てたスロットでデータをアップロードし、上り方向の各スロットは、正常な場合、該ONUのみに独占される。OLT200のメンテナンスは、PONポートを単位としてONUのオンライン履歴情報テーブルをメンテナンスし、RTT(Round-Trip Time、往復時間)ドリフトまたはONUの上りエラーコード警報により連続発光検出を開始し、且つ、相関ポリシーにより連続発光ONUを測位する。ODN300は、OLT200下で数が等しくないONU400を接続し、OLT200とONU400との間の直接的な物理接続通路とするために用いられ、複数の物理デバイスで組み合わせられる可能性がある。ONU400は、家庭ユーザの端末装置の役割を果たし、OLT200による管理を受け、登録過程でOLT200が割り当てたリンク識別子を受け、且つ、OLT200が一括して割り当てたスロットウインドウでデータをアップロードしてトラフィックを行うために用いられる。OLTは、中心局側装置として、ODNネットワークを介して複数のONU機器を接続して集束する。xPONネットワークが「point-to-Multipoint」のトポロジ構造として、OLTは、TDMA(Time Division Multiple Access、時分割多重アクセス)方式により、ONUに上り伝送スロットを割り当て、ONUは、OLTが割り当てた上りBwmap(Bandwidth Map、帯域幅スロット)でレーザをオンにしてデータを送信する必要がある。
【0004】
図1は、xPONの登録のフローチャートについて説明し、EPON(Ethernet Passive Optical Network、イーサネットの受動光ネットワーク機器)を例とし、他のシステムは類似する。各ONUの上りデータの効果的な送信を確保するために、ONUは、OLTにより制御されて割り当てられた(ONUの識別子に基づく)異なる上りスロット(即ち、認証スロットであり、且つ、各スロットの間は互いに独立する)だけでレーザをオンにしてデータを送信することができ、ONUは、レーザの発光が他の上りスロットに与える影響を回避するために、非認証スロット内でレーザをオフにする(ミューティングを保持する)必要がある。
【0005】
xPONネットワークにおいて、OLTは、PONポートを単位としてONUごとに1つの一意の識別子をONUのリンク識別子(例えば、EPONシステムでLIID(Logical Link Identifier、)をONUの一意の識別子として使用し、例えば、GPONシステムでONUID(ONU Identifier)をONUの一意の識別子として使用する)として割り当てる。OLTは、ONUのリンク識別子に基づいてONUに認証スロットを割り当てる。同じPONポート配下の、あるONUが異常し、OLTの制御に従わずに非認証スロット内でレーザをオンにするまたはデータを送信する場合、即ち、連続発光干渉が発生し、該PONポートで正常に割り当てられたスロットを用いて動作する他のONUの上り送信データに干渉する。正常なデータが復元できず、更に上りパケットロスが発生する。深刻な場合、関連する被干渉ONUがオフラインになる。連続発光干渉は、干渉時間によって持続的連続発光干渉とバースト型連続発光干渉という2種類に分類できる。
【0006】
1)持続的連続発光干渉:連続発光干渉の持続時間が長く、ハードウェアの検出精度よりも大きければハードウェア信号によって直接検出でき(原理:PONの上り方向の光信号がバースト的で、非持続的であり、持続的光信号を検出すると、上り干渉があると考えられる)、且つ、全てのONUの上りスロットに干渉し、故障現象が明らかであり、検出されやすい。且つ、干渉の持続時間が長いため、故障源の測位に使用できる時間も長い。
【0007】
2)バースト型連続発光干渉:連続発光干渉がバースト的で、持続時間が短く、ハードウェアの検出精度よりも小さい場合、効果的に検出できず、且つ、故障の持続時間が短く、対応するPONポート配下の一部のONUだけに影響を及ぼし、一方、従来の測位方法が常に長い測位時間を必要とするため、測位されにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例に係る形態により解決する技術的問題は、オンラインネットワークのxPON装置に現れる、何らかのONUがソフトウェア・ハードウェアの異常によりOLTの認証スロット以外のスロットで発光し、隣接するスロットONUのデータ伝送に影響を及ぼし、深刻な場合、関連する隣接ONUがオフラインになるという問題、およびバースト型式干渉の故障の持続時間が短く、被干渉ONUの範囲/程度が確定されないという特点により、検出困難度が大きく、測位効率が低いという問題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位方法は、xPON OLT局側装置が、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得することと、前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することとを含む。
【0010】
本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位装置は、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得するための監視モジュールと、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得するための測位モジュールとを備える。
【0011】
本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位機器は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリに前記プロセッサで実行可能なバースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが記憶され、前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが、前記プロセッサによって実行されると、本発明の実施例による前記のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する。
【0012】
本発明の実施例に係るコンピュータ記憶媒体は、バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが記憶され、前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが、プロセッサによって実行されると、本発明の実施例による前記のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する。
【0013】
本発明の実施例に係るコンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが、コンピュータによって実行されると前記コンピュータに上記いずれかの方法の実施例における方法を実行させるプログラム命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】従来技術に係るxPONのリンク上り時分割多重アクセスの模式図である。
図2】従来技術に係るxPONのネットワークトポロジ図である。
図3】本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位装置の模式図である。
図5】本発明の実施例に係るxPON装置がバースト干渉ONUを検出して測位する処理方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施例に係るONUのオンライン・オフライン情報とスロットとの対応関係を記録するフローチャートである。
図7】本発明の実施例に係る逆方向干渉(干渉源行列の中間)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係の例示図である。
図8】本発明の実施例に係る逆方向干渉(干渉源行列の末尾)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係の例示図である。
図9】本発明の実施例に係る順方向干渉(干渉源行列の中間)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係の例示図である。
図10】本発明の実施例に係る順方向干渉(干渉源行列の頭)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係の例示図である。
図11】本発明の実施例に係る不審なONUを判断するフローチャートである。
図12】本発明の実施例に係る不審なONUの重みを設定するフローチャートである。
図13】本発明の実施例に係る異常ONUを判断するフローチャートである。
図14】本発明の実施例に係る重みを更新して自動的に学習して再検出して判断するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について詳細に説明し、以下に説明する好ましい実施例は、本発明を説明して解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0016】
ONUのバースト型連続発光干渉は、本質的に、故障したONUの認証スロットが時間領域内でその認証スロットの前(後)に隣接する1つまたは複数の認証スロットに干渉し、これらの認証スロットのONUに異常が生じるという影響を及ぼす。
【0017】
バースト型連続発光干渉は、TDMAメカニズムのPONの1つの大きな虞であり、且つ、TDMA方式でONUの上り認証スロット管理を行う他のPONメカニズムにおいても存在する。本発明は、上記問題に対し、PONに割り当てられた上りスロットとONUの識別子との間の対応関係を直接検出することにより、被干渉スロットに隣接する擬似干渉ONUを探り当て、重み設定により測位効率を持続的に向上させ、バースト型連続発光干渉ONUの効果的な検出および高効率な測位を実現し、従来方法の検出精度が限られ、測位しにくいという問題を克服する。
【0018】
本発明は、PONシステムとONUの認証スロット割当との対応関係を検出条件として採用し、被干渉スロットに隣接するONUを擬似故障ONUとして探り当て、連続発光のタイプおよびハードウェア能力に依存しないとともに、連続発光干渉は、本質的に、動的認証スロットに干渉するため、認証スロットの変化の検出により、擬似ONUの判断正確性を大きく向上させる。次に、1つの小さい擬似ONUの範囲を確定し、擬似ONUの重みを設定する。少数のONUに対して干渉重みに基づいて関連処理を行う。処理結果のフィードバックに基づいて重み設定を最適化するため、効率が従来方法よりも大きく向上し、複数回の処理で効率が持続的に向上する。
【0019】
図3は、本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のフローチャートであり、図3に示すように、以下のステップを含む。ステップ1において、xPON OLT局側装置が、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得する。ステップ2において、前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得する。
【0020】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化およびONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得することは、前記xPON OLT局側装置が、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムを検査することにより、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムであるか静的スロット設定メカニズムであるかを確定することと、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムであると確定した場合、前記xPON OLT局側装置が、ONUの認証スロットの変化をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することと、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが静的スロット設定メカニズムであると確定した場合、前記xPON OLT局側装置が、ONUのオンライン・オフライン回数をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することとを含む。
【0021】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することは、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUに対して干渉重みをそれぞれ設定することにより、各不審なONUの干渉重み値を取得することと、前記xPON OLT局側装置が、前記干渉重み値の大きさの順に従って前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を順に行い、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することとを含む。
【0022】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、ONUの認証スロットの変化をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することは、前記xPON OLT局側装置が、前記PONポートの複数の動的DBA(Dynamically Bandwidth Assignment、動的帯域幅割当)周期内でONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係が連続的に変化することに基づき、時系列で複数のONUのスロット変化範囲に隣接する複数のスロットおよび複数のスロットに対応するONUを探り、前記複数のスロットを複数の不審なスロットとし、前記複数の不審なスロットに対応するONUをバースト型連続発光干渉の複数の不審なONUとすることを含む。
【0023】
ここで、前記PONポートの上り帯域幅のスロット設定メカニズムが動的スロット設定メカニズムである場合、前記バースト型連続発光干渉は順方向バースト型連続発光干渉および逆方向バースト型連続発光干渉を含み、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUに対して干渉重みをそれぞれ設定することにより、各不審なONUの干渉重み値を取得することは、前記バースト型連続発光干渉が順方向バースト型連続発光干渉である場合、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUにおける最初のスロットに対応するONUの干渉重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの逆方向の順に従って干渉重みを順次減少させることと、前記バースト型連続発光干渉が逆方向バースト型連続発光干渉である場合、前記xPON OLT局側装置が、各検出周期内で前記複数の不審なONUにおける最後のスロットに対応するONUの干渉重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの順方向の順に従って干渉重みを順次減少させることとを含む。
【0024】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、ONUのオンライン・オフライン回数をリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを確定することは、前記xPON OLT局側装置が、PONポートの設定周期内のONUのオンライン・オフライン回数を統計することにより、オンライン・オフライン回数が事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲から外れた複数の異常ONUを探り当て、前記複数の異常ONUをバースト型連続発光干渉の複数の不審なONUとすることを含む。
【0025】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、PONポートの設定周期内のONUのオンライン・オフライン回数を統計することにより、オンライン・オフライン回数が事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲から外れた複数の異常ONUを探り当てることは、前記xPON OLT局側装置が、絶対時間に基づき、PONポートの設定周期内の第1のONUのオンライン・オフライン回数集合を統計して記録し、あるいは、相対時間に基づき、PONポートの現在時間を基準とする設定周期内の第2のONUのオンライン・オフライン回数集合を統計して記録することと、前記xPON OLT局側装置が、前記第1のONUのオンライン・オフライン回数集合または前記第2のONUのオンライン・オフライン回数集合における毎回のONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれ事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲と比べ、複数の異常ONUを取得することとを含み、ここで、前記事前設定されたオンライン・オフライン回数範囲は、PONポート配下のONUのオフライン回数範囲と、前記PONポート配下のONUのオフライン回数の統計分布の離散範囲と、前記PONポート配下の特定のONUのオフライン回数と平均オフライン回数との間の差の差分範囲とを含む。
【0026】
ここで、前記xPON OLT局側装置が、前記干渉重み値の大きさの順に従って前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を順に行い、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得することは、前記xPON OLT局側装置が前記干渉重み値の大きさの順に従い、順次オフ方式で前記複数の不審なONUを順次オフにし、観察周期内で故障が消えた不審なONUをバースト型連続発光干渉の干渉ONUとして確定し、あるいは、前記xPON OLT局側装置が前記干渉重み値の大きさの順に従い、2分法方式で前記複数の不審なONUをバッチでオフにし、観察周期内で故障が消えた不審なONUをバースト型連続発光干渉の干渉ONUとして確定する。
【0027】
図4は、本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉ONUの測位装置の模式図であり、図4に示すように、各PONポート配下のONUの認証スロットの変化またはONUのオンライン・オフライン回数をそれぞれリアルタイムに監視し、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した複数の不審なONUを取得するための監視モジュールと、前記複数の不審なONUに対して故障検査処理を行うことにより、前記PONポート配下のバースト型連続発光干渉が発生した干渉ONUを取得するための測位モジュールとを備える。
【0028】
本発明の実施例に係るバースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONUの測位機器によれば、前記機器は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリに前記プロセッサで実行可能なバースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムが記憶され、前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、本発明の実施例による前記のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する。
【0029】
本発明の実施例に係るコンピュータ記憶媒体によれば、前記コンピュータ記憶媒体にバースト型連続発光干渉光ネットワークユニットONUの測位プログラムが記憶され、前記バースト型連続発光干渉ONUの測位プログラムは、プロセッサによって実行されると、本発明の実施例による前記のバースト型連続発光干渉ONUの測位方法のステップを実現する。
【0030】
本発明の実施例に係るコンピュータプログラム製品によれば、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに上記いずれかの方法の実施例における方法を実行させるプログラム命令を含む。
【0031】
本発明の実施例の検出測位方法は、LLID(EPONシステム)、ONUID(GPONシステム)およびTDMA動作メカニズムを採用する他のシステムに対して一致する。
【0032】
図5は、本発明の実施例に係るxPON装置がバースト干渉ONUを検出して測位する処理方法のフローチャートであり、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0033】
S101において、xPON OLT局側装置は、PONポートを単位として複数のDBA割当周期内のONUの登録認証識別子(LLID/ONU ID/ALLOC ID等の実際にONUに上りスロットを割り当てるための識別子含んでもよいが、これらに限定されない)と認証スロットとの対応関係テーブル(以下、「認証スロット情報テーブル」と略称し、例示的には表1に示すとおりである)を記録してメンテナンスし、該対応関係テーブルの内容は、DBA周期番号、上り認証スロット番号、ONU情報(ONU情報は、ONUの登録認証識別子、ONUの設定インデックス、ONUのオンライン・オフライン回数を含む)含んでもよいが、これらに限定されず、一定の条件(タイマーを設けたり、ONUのオンライン・オフラインイベントによってトリガしたりすること含んでもよいが、これらに限定されない)に応じてONUの認証スロット情報テーブルを初期化記録する。
【0034】
表1 認証スロット情報テーブル
【表1】
【0035】
xPON OLT局側装置は、PONポートを単位として該PONポート配下のONUの異なる時間範囲帯のオンライン・オフライン回数統計テーブル(以下、「登録回数統計テーブル」と略称し、例示的には表2に示すとおりである)を記録し、時間範囲帯は、一定のポリシーに基づいて設定することができ、ONUの設定インデックス、異なる時間単位に基づくオンライン・オフライン回数統計(例えば、現在の24時間(絶対時間)のオンライン・オフライン回数、最近の24時間(相対時間)のオンライン・オフライン回数、現在の12時間(絶対時間)のオンライン・オフライン回数、最近の12時間(相対時間)のオンライン・オフライン回数、現在の4時間(絶対時間)のオンライン・オフライン回数、最近の4時間(相対時間)のオンライン・オフライン回数、現在の1時間(絶対時間)のオンライン・オフライン回数、最近の1時間(相対時間)のオンライン・オフライン回数等)を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0036】
表2 登録回数統計テーブル
【表2】
【0037】
xPON OLT局側装置は、PONポートを単位として不審なONU記録テーブルを記録してメンテナンスし、例示的には表3に示すとおりである(内容は、ONUの設定インデックス、ONUの登録認証識別子、ONUの特徴値、重みを含んでもよいが、これらに限定されない)。
【0038】
表3 不審なONU記録テーブル
【表3】
【0039】
xPON 局側装置は、異常干渉ONU記録テーブルを記録してメンテナンスし、例示的には表4に示す内容のように、ONUの識別子(mac、sn含んでもよいが、これらに限定されない)、ONUの特徴値(型番、タイプ、バージョン含んでもよいが、これらに限定されない)含んでもよいが、これらに限定されない。
【0040】
表4 異常干渉ONU記録テーブル
【表4】
【0041】
S102において、PONポートが一定のトリガ条件を満たす場合、xPON OLT局側装置が、PONポートを単位として検出を開始してONUの認証スロットの変化およびONUのオンライン・オフライン回数を記録し、デフォルトのトリガ条件は、一定の時間内(人為的に指定されるもの、一定のポリシーに基づいて設定されるもの等を含んでもよいが、これらに限定されない)に該PONポート配下の複数のONUがオフラインになること、または該PONポート配下のONUのオフライン回数がある閾値(閾値は、人為的に設定されてもよいし、ハードウェア特性に基づいてデフォルトで指定されてもよい)よりも高いこと、または複数の条件の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。且つ、検出トリガ条件は、人為的に設定されてもよい。
【0042】
S103において、一定のポリシーに基づいてONUの認証スロットの変化情報およびONUのオンライン・オフライン回数を連続的に記録し、DBA帯域幅割当周期に基づいて「認証スロット情報テーブル」および「登録回数統計テーブル」を同期更新する。PONポートは、複数の動的DBA周期内のONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係テーブルを連続的に記録し、ONUのオフラインまたはオンライン等によりONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係(以下、「ONUスロット関係」と略称する)が変化した場合、ONUとスロットとの対応関係を記録し、「認証スロット情報テーブル」をメンテナンスして更新する。ONUがオフラインまたはオンラインになった場合、ONU情報におけるONUのオンライン・オフライン回数を記録し、「登録回数統計テーブル」をメンテナンスして更新する。複数の動的DBA周期を連続的に記録し、記録回数は、人為的に設定されてもよいし、一定の方法に基づいて確認されてもよく、方法は、該PONポート配下の設定されたONU数にパラメータnを乗算して決定する(1つのnのデフォルト値、例えば3を含み、且つ、人為的に修正できる)こと、または、連続的に記録し、且つ、トリガ条件が消えてからm個の動的DBA周期(1つのmのデフォルト値、例えば10を含み、且つ、人為的に修正できる)を記録することを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0043】
S104において、ステップ4:PONポートの上りスロット割当特性と合わせて不審なONUを判断し、上り帯域幅が動的割当である場合(即ち、ONUがオフラインになってから再びオンラインになると、新たな上り認証スロットを割り当て、即ち、ONUと認証スロットとの対応関係が変化する)、初期化されたONUの認証スロット情報テーブルおよびDBA周期毎のONUの認証スロット情報と合わせ、「認証スロット情報テーブル」における各動的DBA周期のONUとスロットとの対応関係が変化するか否かを読み取って検出し、複数のDBA周期内にONUとスロットとの対応関係が変化すると、複数のONUのスロット変化範囲に時系列で隣接するスロットおよび対応するONUを探り当て、該隣接するスロットを不審なスロットとして判断し、対応するONUを不審なONUとして判断する。上り帯域幅が静的割当である場合(即ち、ONUがオフラインになってから再びオンラインになると、元の上り認証スロットを割り当て、即ち、ONUと認証スロットとの対応関係が変化しない)、一定の周期内のONUのオンライン・オフライン回数の差を分析することにより、差が最も大きなONUを探り当て、不審なONUとして判断する。
【0044】
S105において、不審なONU情報を記録し、不審なONU記録テーブル(内容は、ONUの設定インデックス、ONUの登録認証識別子、ONUの特徴値、重みを含んでもよいが、これらに限定されない)を更新する。且つ、一定のポリシーに基づいて不審なONUリストにおけるONUの不審な重みを設定し、ポリシーは、臨界時系列との前後順序関係、オフライン回数等に依存することを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0045】
S106において、不審なONUリストにおける不審な重みの高い順に従い、一定の方法に基づいてONUにそれぞれ対応する光発射機の電源をリモートでオフにする等の手段で判断し、例えば、まず、重みが最も高い不審なONUをオフにし、しばらく観察し、故障が依然として存在すれば、重みが二番目に高い不審なONUをオフにし、更にしばらく観察し、以降は同様にし、故障が消えると、現在オフにするONUが故障した干渉ONUであることを確認し、異常干渉ONU記録テーブルを記録して更新する。方法はオフ法を含んでもよいが、これらに限定されない。オフ法は、特定のONUの光発射機の電源をリモートでオフにする等の方法により干渉を除去することができ、且つ、特定のONUをオフにした後、観察周期内で故障が存在するか否か(トリガ条件を満たすか否か)を検出し、故障が存在しなければ、該ONUは故障した干渉ONUであり、そうでなければ、全てのONUをトラバースしたまでアルゴリズムに基づいて次のまたは次のバッチのONUをオフにする。
【0046】
S107において、異常干渉ONUのmacアドレス/sn等のONUを一意に識別できる情報をクエリし、警報または通知によりネットワーク管理または第三者のOAM(Operation Administration and Maintenance)プラットフォームに報告し、OAMスタッフにより該異常干渉ONUを処理する。一定のポリシーおよびユーザの台帳情報に基づき、能動的にリモートで隔離したり、具体的な位置を探り、現場で処理したりする。
【0047】
ネットワーク管理は、OLTが報告した異常ONU情報記録テーブルを取得し、ネットワーク管理のローカルの異常ONU情報記録テーブルをメンテナンスして更新する。
【0048】
S108において、異常干渉ONUの特徴値(型番/バージョン)を記録し、次回のトリガ検出条件を満たす場合、新たな不審なONU記録テーブル(内容は、ONUの設定インデックス、ONUの登録認証識別子、ONUの特徴値、重みを含んでもよいが、これらに限定されない)を更新し、ONUの特徴値のマッチング状況に従って不審なONU記録テーブルにおける関連するONUの重みを更新し、ステップ6に進んで測位する。
【0049】
図6は、本発明の実施例に係るONUのオンライン・オフライン情報とスロットとの対応関係を記録するフローチャートであり、図6に示すように、一定のポリシーに基づいてONUの認証スロットの変化情報およびONUのオンライン・オフライン回数を連続的に記録し、DBA帯域幅割当周期に基づいて「認証スロット情報テーブル」および「登録回数統計テーブル」を同期更新する。PONポートは、複数の動的DBA周期内のONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係テーブルを連続的に記録し、ONUのオフラインまたはオンライン等によりONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係(以下、「ONUスロット関係」と略称する)が変化した場合、ONUとスロットとの対応関係を記録し、「認証スロット情報テーブル」をメンテナンスして更新する。ONUがオフラインまたはオンラインになった場合、ONU情報におけるONUのオンライン・オフライン回数を記録し、「登録回数統計テーブル」をメンテナンスして更新する。複数の動的DBA周期を連続的に記録し、記録回数は、人為的に設定されてもよいし、一定の方法に基づいて確認されてもよく、方法は、該PONポート配下の設定されたONU数にパラメータnを乗算して決定する(1つのnのデフォルト値、例えば3を含み、且つ、人為的に修正できる)こと、または、連続的に記録し、且つ、トリガ条件が消えてからm個の動的DBA周期(1つのmのデフォルト値、例えば10を含み、且つ、人為的に修正できる)を記録することを含んでもよいが、これらに限定されない。以下のようなステップを含む。S301において、ONUがオフラインまたはオンラインになった場合、「登録回数統計テーブル」をメンテナンスして更新し、ポリシーは、絶対時間に基づき、指定時間単位内のONUオフラインまたはオンライン回数を記録することと、相対時間に基づき、現在時間を基準とする指定時間単位内のONUオフラインまたはオンライン回数を記録することと含んでもよいが、これらに限定されない。S302において、ONUのオフラインまたはオンライン等によりONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係が変化した場合、「認証スロット情報テーブル」をメンテナンスして更新する。
【0050】
ポリシーは、各動的DBA周期内のONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係を記録することと、ONUがオフラインになると、各動的DBA周期内のONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係を記録することと、ONUがオンラインになると、各動的DBA周期内のONUの登録認証識別子と認証スロットとの対応関係を記録することとを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0051】
図11は、本発明の実施例に係る不審なONUを判断するフローチャートであり、図11に示すように、初期化されたONUの認証スロット情報テーブルおよびDBA周期毎のONUの認証スロット情報と合わせ、「認証スロット情報テーブル」における各動的DBA周期のONUスロット関係が変化するか否かを読み取って検出し、且つ、PONポートの上り帯域幅のスロット割当特性と合わせて不審なONUを判断し、以下のようなステップを含む。S410において、PONポートが動的スロット設定メカニズムを採用する場合(即ち、ONUがオフラインになってから再びオンラインになる度に、PONポートは1つの新たなONUの登録認証識別子を動的に割り当てる)、x個の動的DBA周期内で検出してONUスロット関係および対応するONUのオフライン/オンライン回数(検出回数の確認方法は、xの値が人為的に設定され、一定の条件に基づいてデフォルト値を付与してもよいし、または、x=PONポート配下のONU数*nであり、ONUとスロットとの対応関係および前の周期で変化していないDBA周期を無視することを含んでもよいが、これらに限定されない)を記録し、ONUの停電等の原因によるONUスロット関係の変化を排除する。S411において、ある特定のスロットの後の単一または連続した複数のONUとスロットとの対応関係が変化し(即ち、該スロットの後、ONUがオフラインになることを意味する)、且つ、特定のスロットの前のONUとスロットとの対応関係が安定していることを検出し、該特定のスロット、または一定のポリシーに基づいて該特定のスロットに順方向に隣接する複数のスロットを不審なスロットとして判断し、不審なスロットに対応するONU(ONUの設定インデックスまたはONUの登録認証識別子に基づいて判定する)を不審なONUとして判定する(逆方向干渉であり、且つ干渉源が行列の末尾になく、干渉源のスロットが相対的に固定している)。
【0052】
更に、具体的な実施例は、図7の逆方向干渉(干渉源行列の中間)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係図に示すとおりである。
【0053】
周期1:初期時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14であり、ONU7/8が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0054】
周期2:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14の時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/9/10/11/12/13/14/7/8に変化し、ONU9/10/11が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0055】
周期3:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、1/2/3/4/5/6/9/10/11/12/13/14/7/8の時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/12/13/14/7/8/9/10/11に変化し、ONU12が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0056】
周期4:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、1/2/3/4/5/6/12/13/14/7/8/9/10/11の時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/13/14/7/8/9/10/11/12に変化し、ONU13/14/7が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0057】
周期5:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、1/2/3/4/5/6/13/14/7/8/9/10/11/12の時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/8/9/10/11/12/13/14/7に変化する。
【0058】
slot 6の後のONUとスロットとの対応関係がいずれも変化するため、slot 6は臨界スロットであり、逆方向干渉(干渉源行列の中間)と判断し、それに対応し、ONU6は臨界不審なONUである。一定のポリシーに基づき、slot 6に順方向に隣接する関連ONU(例えば、ONU4/5/6)を不審なONUに設定する。臨界不審なONUの重みを最大に(例えば、priority 3)設定し、他の不審なONUは、一定のポリシー(例えば、重みは、対応するスロットと臨界スロットとの距離に反比例する)に基づいて重みをそれぞれ設定する(例えば、ONU5の重みを2、ONU4の重みを1に設定する)。
【0059】
S412において、連続したONUの登録認証識別子に割り当てられたスロットがいずれも前方へ1ビット以上(即ち、対応するDBA割当周期内で、行列全体の前部に位置するONUがオフラインになる)オフセットし、且つ、前方へオフセットしたONU行列の頭のONUが、DBA割当周期の1つ目のスロットを占有することを検出し、または、複数のDBA割当周期内で認証スロット系列の尾部の特定のスロットの後の単一または複数のONUスロット関係が変化する(または複数のDBA割当周期内で認証スロット系列の尾部の複数のスロットのONUがオフラインになる)。ONUの登録認証識別子に割り当てられたスロットがいずれも前方へオフセットしたONU行列の末尾の1つまたは複数のONU(初期化されたONUスロット関係における行列の前部に位置するONUを排除する)を不審なONUとした判定し、または、DBA割当周期内で認証スロット系列の尾部のオフラインになった複数のONUに対応するスロットの前の1つの特定のスロットまたは関連する複数のスロットを不審なスロットとした判定し、不審なスロットに対応するONU(ONUの設定インデックスまたはONUの登録認証識別子に基づいて判定する)を不審なONUとして判定する(逆方向干渉であり、干渉源が行列の末尾にあったことがあり、干渉源のスロットが相対的に固定しない(前方へオフセットする)、且つ、徐々に安定している)。
【0060】
更に、具体的な実施例は、図8の逆方向干渉(干渉源行列の末尾)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係図に示すとおりである。
【0061】
周期1:初期時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14であり、ONU1/2/3が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0062】
周期2:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、全てのスロットの対応関係がいずれも前方へオフセットし、且つ、前の周期でオフラインになったONU1/2/3は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14の時系列の対応関係が4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/1/2/3に変化し、ONU1/2が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0063】
周期3:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/1/2/3の時系列の対応関係が4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/3/1/2(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)に変化し、ONU3/1/2/4が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0064】
周期4:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/3/1/2の時系列の対応関係が5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/3/1/2/4(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)に変化し、ONU3/1/2/4が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0065】
周期5:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/3/1/2/4の時系列の対応関係が5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/3/2/1/4(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)に変化する。
【0066】
これにより分かるように、ONU14は、時系列の前方へのオフセット範囲の尾部の臨界スロットに対応し、且つ、その後にONU時系列関係が変化するかまたはオフラインになり、逆方向干渉(干渉源行列の以前の尾部)であると判断し、それに対応し、ONU14は臨界不審なONUである。一定のポリシーに基づき、関連するONU(例えば、ONU12/13/14)を不審なONUに設定する。臨界ONUの重みを最大(例えば、priority 3)に設定し、他の不審なONUは、一定のポリシー(例えば、重みは、対応するスロットと臨界スロットとの距離に反比例する)に基づいて重みをそれぞれ設定する(例えば、ONU13の重みを2、ONU12の重みを1に設定する)。
【0067】
S413において、単一または複数のONUの登録認証識別子に割り当てられたスロットがいずれも前方へ1ビット以上(即ち、対応する複数のDBA割当周期内で、行列全体における特定のONUに対応するスロットに順方向に隣接する単一または複数のONUがオフラインになる)オフセットし、且つ、前方へオフセットしたことがあるONUスロット関係行列の頭のONUは、DBA周期割当の最初のスロットを占有していないことを検出し、ONUの登録認証識別子に割り当てられたスロットがいずれも前方へオフセットしたことがあるONU行列の頭の1つまたは複数のONUを不審なONU(順方向干渉であり、且つ、干渉源が行列の中間にあり、干渉源スロットは相対的に固定しない(前方へオフセットする))と判定する。
【0068】
更に、具体的な実施例は、図9の順方向干渉(干渉源行列の中間)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係図に示すとおりである。
【0069】
周期1:初期時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14であり、ONU7/8が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0070】
周期2:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、一部のスロットの対応関係がいずれも前方へオフセットし、且つ、前の周期でオフラインになったONU7/8は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14の時系列の対応関係は1/2/3/4/5/6/9/10/11/12/13/14/7/8に変化し、ONU4/5/6が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0071】
周期3:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、一部のスロットの対応関係がいずれも前方へオフセットし、且つ、前の周期でオフラインになったONU4/5/6は行列の末尾でオンラインになり、1/2/3/4/5/6/9/10/11/12/13/14/7/8の時系列の対応関係は1/2/3/9/10/11/12/13/14/7/8/4/5/6に変化し、ONU/1/2/3が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0072】
周期4:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、一部のスロットの対応関係がいずれも前方へオフセットし、且つ、この前の複数の周期が前方へオフセットした時系列の最初のONU(例えば、ONU9)は時系列の最初に移動し、且つ、前の周期でオフラインになったONU1/2/3は行列の末尾でオンラインになり、1/2/3/9/10/11/12/13/14/7/8/4/5/6の時系列の対応関係は9/10/11/12/13/14/7/8/4/5/6/1/2/3に変化し、ONU6/1/2/3が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0073】
周期5:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し、9/10/11/12/13/14/7/8/4/5/6/1/2/3の時系列の対応関係は9/10/11/12/13/14/7/8/4/5/3/2/1/6(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)に変化する。
【0074】
これにより分かるように、ONU9は、時系列の前方へのオフセット範囲の先頭の臨界スロットに対応し、且つ、複数の周期が後方へ行列の先頭にオフセットし、その後、ONU時系列関係が変化するかまたはオフラインになり、順方向干渉(干渉源行列の中間)であると判断し、それに対応し、ONU9は臨界不審なONUである。一定のポリシーに基づき、関連するONU(例えば、ONU9/10/11)を不審なONUに設定する。臨界のONUの重みを最大(例えば、priority 3)に設定し、他の不審なONUは、一定のポリシー(例えば、重みは、対応するスロットと臨界スロットとの距離に反比例する)に基づいて重みをそれぞれ設定する(例えば、ONU10の重みを2、ONU11の重みを1に設定する)。
【0075】
S414:複数のDBA割当周期内で認証スロット系列の尾部にある単一または複数のONUスロット関係が変化したか、または複数のDBA割当周期内で認証スロット系列の尾部にある単一または複数のスロットのONUがオフラインになり、残りのONUスロット関係が安定していることを検出する。
【0076】
DBA割当周期内の認証スロット系列の先頭のONUがオフラインになった複数のスロットの前の1つまたは複数のスロットを不審なスロットとして判定し、不審なスロットに対応するONU(ONUの設定インデックスまたはONUの登録認証識別子に基づいて判定する)を不審なONU(順方向干渉であり、干渉源は行列の先頭にあり、干渉源のスロットは相対的に固定している)として判定することができる。
【0077】
更に、具体的な実施例は、図10の順方向干渉(干渉源行列の頭)の複数のDBA周期とスロットとの対応関係図に示すとおりである。
【0078】
周期1:初期時系列の対応関係が1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14であり、行列の末尾にあるONU 12/13/14が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0079】
周期2:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)、且つ、前の周期でオフラインになったONU 12/13/14は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14の時系列の対応関係は1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12に変化し、ONU14/13/12が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0080】
周期3:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)、且つ、前の周期でオフラインになったONU14/13/12は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12の時系列の対応関係は1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12に変化し、ONU14/13/12が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0081】
周期4:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)、且つ、前の周期でオフラインになったONU/14/13/12は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12の時系列の対応関係は1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12に変化し、ONU11/14/13/12が干渉されてオフラインになり、次の周期で再びオンラインになる。
【0082】
周期5:時系列の対応関係が前の周期よりも変化し(または、時系列の対応関係が変化していないが、前の周期でオフラインになったONUのオンライン回数が増加する)、且つ、前の周期でオフラインになったONU11/14/13/12は行列の末尾でオンラインになり、例えば、1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/14/13/12の時系列の対応関係は1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/12/13/14/11に変化する。
【0083】
これにより分かるように、行列の末尾の一部のONUは、スロットとの対応関係が変化するか、またはオンライン・オフライン回数が変化し、順方向干渉(干渉源行列の先頭)であると判断し、それに対応し、ONU1は臨界不審なONUである。一定のポリシーに基づき、関連するONU(例えば、ONU1/2/3)を不審なONUに設定する。臨界ONUの重みを最大(例えば、priority 3)に設定し、他の不審なONUは、一定のポリシー(例えば、重みは、対応するスロットと臨界スロットとの距離に反比例する)に基づいて重みをそれぞれ設定する(例えば、ONU2N重みを2、ONU3の重みを1に設定する)。
【0084】
S420において、PONポートが固定したスロット設定メカニズムを採用する場合(即ち、ONUがオフラインになってから再びオンラインになる度に、PONポートは元のONUの登録認証識別子を使用する)、対応するONUのオンライン・オフライン回数統計を検出して更新する。
【0085】
一定のポリシーに基づいて検出周期内のオフライン回数が異常となるONUを識別し、ポリシーは、該PONポート配下のオフライン回数が最も多いONU、最も少ないONU、該PONポート配下のONUのオフライン回数の統計分布が最も離散する(即ち、平均オフライン回数との差が一定の閾値1よりも大きく、閾値1は人為的に設定できる)ONU、または該PONポート配下の特定のONUのオフライン回数と平均オフライン回数との差が一定の閾値2(閾値2は人為的に設定できる)よりも大きいONUを含み、これらのONUを不審なONUと判定し、および分布が離散している複数の不審なONUのスロットで被覆しているONUをいずれも不審なONUと判定する(例えば、ONU IDが登録割当スロット番号と同じであれば、即ち、ONU2/3/4/5がスロットで連続し、不審なONUが2、5であると判断すれば、ONU2、3、4、5はいずれも不審なONUと判断される)ことを含んでもよい。
【0086】
図12は、本発明の実施例に係る不審なONUの重みを設定するフローチャートであり、図12に示すように、不審なONU情報を記録して不審なONU記録テーブル(内容は、ONUの設定インデックス、ONUの登録認証識別子、ONUの特徴値、重みを含んでもよいが、これらに限定されない)を更新する。一定のポリシーに基づいて不審なONUリストにおける重みを設定し、ポリシーは、時系列、オフライン回数等に従うことを含んでもよいが、これらに限定されない。以下のようなステップを含む。S501において、S411/412に記載の動的スロットで逆方向干渉を割り当てるシーンに対し、判断さされた不審なONUにおける最後のスロットの重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの順方向に従い、重みを順次減少させる。S502において、S413/414に記載の動的スロットで順方向干渉を割り当てるシーンに対し、判断された不審なONUにおける最初のスロットの重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、スロットの逆方向に従い、重みを順次減少させる。S503においた、S420に記載の固定スロットで割り当てるシーンに対し、オフライン回数が最も多いまたは最も少ない不審なONUの重みを最も高く設定し、他の不審なONUについて、オフライン回数の順または時系列の関係に従い、重みを順次減少させる。
【0087】
図13は、本発明の実施例に係る異常ONUを判断するフローチャートであり、図13に示すように、不審なONUリストに従い、不審なONUとして判定された1つまたは複数のONUの光発射機の電源をリモートでオフ/オンにする等の手段により、故障した干渉ONUを確認し、異常干渉ONU記録テーブルを記録して更新する。方法はオフ法含んでもよいが、これらに限定されず、オフ法は、特定のONUの光発射機の電源をリモートでオフにする等の方法により干渉を除去し、且つ、特定のONUをオフにした後、観察周期内で故障が存在するか否か(トリガ条件を満たすか否か)を検出し、故障が存在しなければ、該ONUは故障した干渉ONUであり、そうでなければ、全てのONUをトラバースしたまでアルゴリズムに基づいて次のまたは次のバッチのONUをオフにする。具体的には、以下のようなステップを含む。S610において、観察周期(観察周期の設定方法は、人為的に設定すること、または該PONポート配下のONUのオンライン・オフライン回数統計テーブルに基づいて計算された故障発生周期時間に係数を乗算して自動的に計算すること、またはm値を直接取得することを含んでもよいが、これらに限定されない)を設定し、観察周期内でステップ2において設定された故障トリガ条件に基づいて故障が発生したか否かを判断する。
【0088】
S620において、ONUをリモートでオフにすることは、一定のアルゴリズムに基づいて行うことができる。複数の不審なONUが存在する場合、順次オフまたは2分法等のアルゴリズムを用いてオフにして確認することができる。方法は、以下のステップを含んでもよいが、これらに限定されない。S621において、一定の方法に基づいて不審なONUを順次オフにし、1つのONUをオフにして検出周期内で故障が発生する(トリガ条件を満たす)と、次のONUをオフにする。あるONUをオフにして観察周期内で故障が発生しない(トリガ条件を満たさない)と、該ONUが異常干渉ONUであると考える。順次オフ法は、不審なONUの重みに基づいて順次オフにすることと、他のポリシーに基づいて順次オフにすることとを含んでもよいが、これらに限定されない。S622において、2分法を用いて不審なONUをオフにする場合、規則(例えば、ONUのタイプ/バージョン、オンライン・オフライン回数、重み等)に基づいてONUを分割し、観察周期(観察周期は、人為的に設定されてもよいし、該PONポート配下のONUのオンライン・オフライン回数統計テーブルに基づいて計算された故障発生周期時間に係数を乗算して自動的に計算されてもよい)を設定し、2分法でバッチのONUをオフにし、観察周期内で故障が発生したか否か(トリガ条件を満たすか否か)を観察することができ、あるバッチのONUをオフにしても故障が依然として発生すれば、PONポート配下の残りのONUをオフにし続け、あるバッチのONUをオフにして故障が消えれば、このバッチのONUを再びオンにして2分法で処理し続け、あるONUをオフにして観察周期内で故障が発生しなくなる(トリガ条件を満たさない)と、該ONUが異常干渉ONUであると考える。S630において、異常干渉ONU情報を取得し、異常干渉ONU記録テーブルを記録して更新する。
【0089】
図14は、本発明の実施例に係る重みを更新して自動的に学習して再検出して判断するフローチャートであり、図14に示すように、異常干渉ONUの特徴値(型番/バージョン)を記録し、次回のトリガ検出条件に満たす場合、新たな不審なONU記録テーブルを更新し、ONUの特徴値のマッチング状況に従って不審なONU記録テーブルにおける関連するONUの重みを更新する。ステップ6に進んで測位し、具体的には、以下のようなステップを含む。S801において、ONUの認証スロット情報テーブルを再初期化記録する。S802において、トリガ条件に基づいてバースト干渉検出を再び行う時、不審なONUを判断する。不審なONU記録テーブルにおけるONU情報と比べ、履歴の不審な故障ONU記録テーブルを更新する。不審なONUが記録テーブルにない場合、テーブルに追加し、不審なONUが既に記録テーブルにある場合、重みに1を加算する。S803:ネットワーク要素はネットワーク管理を取得するまたはローカルの異常干渉ONU情報記録テーブルをクエリする。不審なONU情報記録テーブルと異常干渉ONU記録テーブルとを比較し、ONUの特徴情報が一致していると、不審なONU情報記録テーブルにおける対応するONUの重みに1を加算する。S804において、システムは、記録された不審なONUの重み情報に基づき、ステップ6に進み、重みの高いONUを優先的にオフにして操作を確認する。
【0090】
本発明の実施例に係る形態によれば、複数回処理されて記録されたONU情報を学習することにより、擬似ONUの判断精度を向上させ、測位確認スキームをより簡単かつ柔軟にさせ、コストも低くなる。
【0091】
本発明の実施例に係る形態によれば、OLTは、従来技術の体制で、登録認証スロットとONU情報との対応関係の変化を直接検出することにより、バースト型干渉が可能であるスロットを判断し、または、ONUのオフライン回数の統計差により対応するONUを探り、および不審なONUの干渉重みを設定して複数回の検出で更新し、異常ONUを判断する範囲を縮小し、判断効率および精度を向上させる。
【0092】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されず、当業者は、本発明の原理に基づいて様々な修正を行うことができる。従って、本発明の原理に従って行われる修正は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれると理解されるべきである。
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【国際調査報告】