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特表2022-505831風力タービン発電機のためのベルト駆動システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】風力タービン発電機のためのベルト駆動システム
(51)【国際特許分類】
   F03D 15/00 20160101AFI20220106BHJP
【FI】
F03D15/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522506
(86)(22)【出願日】2019-11-01
(85)【翻訳文提出日】2021-06-11
(86)【国際出願番号】 US2019059452
(87)【国際公開番号】W WO2020092942
(87)【国際公開日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】62/753,956
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520047233
【氏名又は名称】バーバー,ジェラルド エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】バーバー,ジェラルド エル.
【テーマコード(参考)】
3H178
【Fターム(参考)】
3H178AA05
3H178AA40
3H178AA43
3H178BB31
3H178DD02X
3H178DD12Z
(57)【要約】
このシステムは、風力タービン発電機のためのベルト駆動システムであって、タワーであって、タワーに回転可能に取り付けられた風力タービンホイールを有するタワーと、タワーに取り付けられた発電機プラットフォームと、発電機プラットフォームにより支持された発電機と、発電するために回転エネルギーを風力タービンホイールから発電機へ伝達するために、風力タービンホイール及び発電機と係合するよう適合されたタービン駆動ベルトとを含むベルト駆動システムを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風力タービン発電機のためのベルト駆動システムであって、
タワーと、
前記タワーにより回転可能に担持された風力タービンホイールと、
発電機プラットフォームであって、前記発電機プラットフォームが前記タワーに向かって及び前記タワーから離れるように摺動することを可能にするよう適合された前記タワーに摺動可能に取り付けられた発電機プラットフォームと、
前記発電機プラットフォームに蝶番式に可動に取り付けられた発電機台車と、
前記発電機台車により支持されるとともに前記風力タービンホイールのハブより下に配置された発電機と、
前記発電機に取り付けられた発電機シャフトと、
駆動スプロケットであって、前記駆動スプロケットが回転すると前記発電機に発電させるよう適合された前記発電機シャフトに取り付けられた駆動スプロケットと、
発電するために回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記駆動スプロケットへ前記発電機へ伝達するために、前記風力タービンホイール及び前記駆動スプロケットと係合するよう適合されたタービン駆動ベルトと、
上昇位置と下降位置とを有する前記発電機台車を支持する発電機リフトであって、前記上昇位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの外周と係合し、前記下降位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの前記外周と係合しない、発電機リフトと、
前記タービン駆動ベルトに張力をかけるよう適合された垂直アイドラーと、
前記タービン駆動ベルトを前記風力タービンホイールの下に位置付けるよう適合された水平アイドラーと、を含むベルト駆動システム。
【請求項2】
前記タービン駆動ベルトにおいて規定されたベルト開口と係合するよう適合された前記風力タービンホイールの外周に沿って配置された歯を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム。
【請求項3】
前記風力タービンホイールにおいて規定されたホイール開口と係合するよう適合された前記駆動タービンベルトの外周に沿って配置された歯を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム。
【請求項4】
レール組立体であって、前記タワーに取り付けられ、前記発電機プラットフォームに摺動可能に取り付けられ、垂直面から出ていく前記風力タービンホイールと協働して前記タービン駆動ベルトが前記タワーに向かって又は前記タワーから離れるように移動することを可能にするよう適合されたレール組立体を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム。
【請求項5】
前記タービン駆動ベルトが内面に歯を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム。
【請求項6】
前記タービン駆動ベルトが外面に歯を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム。
【請求項7】
風力タービン発電機のためのベルト駆動システムであって、
タワーであって、前記タワーに回転可能に取り付けられた風力タービンホイールを有するタワーと、
前記タワーに取り付けられた発電機プラットフォームと、
前記発電機プラットフォームにより支持された発電機と、
発電するために回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記発電機へ伝達するために、前記風力タービンホイール及び前記発電機と係合されるよう適合されたタービン駆動ベルトと、を含むベルト駆動システム。
【請求項8】
前記タービン駆動ベルトにおいて弧部を含む、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項9】
前記タービン駆動ベルトにおけるベルト開口と係合するよう適合された前記風力タービンホイールの外周に沿って配置された歯を含む、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項10】
前記風力タービンホイールにおけるホイール開口と係合するよう適合された前記タービン駆動ベルトの外周に沿って配置された歯を含む、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項11】
前記タワーに取り付けられたレールシステムであって、前記発電機プラットフォームが前記レールシステムに摺動可能に取り付けられたレールシステムを含む、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項12】
前記タービン駆動ベルトを前記風力タービンホイールの下に位置付けるよう適合された水平アイドラーを含む、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項13】
前記発電機が第1発電機であり、
回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記第1発電機及び第2発電機へ伝達するために、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイール、前記第1発電機及び前記第2発電機と係合するよう適合される、請求項7に記載のベルト駆動システム。
【請求項14】
前記第1発電機により担持された第1スプロケットと、
前記第2発電機により担持された第2スプロケットと、を含み、
回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記第1発電機及び前記第2発電機へ伝達するために、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイール、前記第1発電機スプロケット及び前記第2発電機スプロケットと係合するよう適合される、請求項13に記載のベルト駆動システム。
【請求項15】
前記風力タービンホイールにおいて規定されたホイール開口と係合するよう適合された前記第1スプロケットの外周に沿って配置された歯のセットを含む、請求項14に記載のベルト駆動システム。
【請求項16】
上昇位置と下降位置とを有する前記発電機を支持する発電機リフトであって、前記上昇位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの外周と係合し、前記下降位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの前記外周と係合しない発電機リフトを含む、請求項14に記載のベルト駆動システム。
【請求項17】
前記発電機が第1発電機であり、回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記第1発電機及び前記第2発電機へ伝達するために、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイール、前記第1発電機及び前記第2発電機と係合するよう適合される、請求項14に記載のベルト駆動システム。
【請求項18】
風力タービン発電機のためのベルト駆動システムであって、
タワーと、
前記タワーにより回転可能に担持された風力タービンホイールと、
前記タワーに取り付けられたレールシステムと、
発電機プラットフォームであって、前記発電機プラットフォームが前記タワーに向かって及び前記タワーから離れるように摺動することを可能にするよう適合された前記レールシステムに摺動可能に取り付けられた発電機プラットフォームと、
前記発電機プラットフォームにより担持された発電機と、
前記風力タービンホイールと係合するとともに回転エネルギーを前記風力タービンホイールから前記発電機へ伝達するよう適合されたタービン駆動ベルトと、を含むベルト駆動システム。
【請求項19】
前記発電機プラットフォームに蝶番式に可動に取り付けられた発電機台車と、
上昇位置と下降位置とを有する前記発電機台車を支持する発電機リフトであって、前記上昇位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの外周と係合し、前記下降位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの前記外周と係合しない発電機リフトと、を含む、請求項18に記載のベルト駆動システム。
【請求項20】
上昇位置と下降位置とを有する前記発電機を支持する発電機リフトであって、前記上昇位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの外周と係合し、前記下降位置において、前記タービン駆動ベルトが前記風力タービンホイールの前記外周と係合しない発電機リフトを含む、請求項18に記載のベルト駆動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001] 本出願は、2018年1月11日に出願された「風力タービン発電機のためのベルト駆動システム」という題の米国仮特許出願第62/753,956号に対する優先権を主張する。
【0002】
発明の背景
[0002] 1)発明の分野
[0003] 本発明は、風力タービン発電機のためのベルト駆動システムを対象とする。
【背景技術】
【0003】
[0004] 2)関連技術の説明
[0005] 米国における風力エネルギーの開発は、特に再生可能なエネルギーが新たに注目されて、近年増加している。そのような設計には、本明細書におけるものと同じ発明者による、タービンアンカーを有する浮体式風力タービンを対象とする米国特許第8,196,412号において示されているものが含まれる。これらの設計における、風を含む力の効果の1つは、これらの力を原因として、風力タービンの外周が垂直面から出ることができるという点である。さらに、沖合の風力タービンは、はしけに配置され得、したがって、はしけ、タワー及び風力タービンの組合せの性質そのものを原因として、揺動、傾動などのような力を受ける。外側リムがタワーに向かって又はタワーから離れるように移動すると、発電機との接触がずれてしまう可能性があり、これは発電機の不必要な摩耗を引き起こす可能性があり、発電機への望ましくない力を招き、結果としてタービンホイールが発電機から滑り落ち、さらにはシステムが故障する。
【0004】
[0006] 初期の風力ホイール発電機が、米国特許第1,233,232号において開示されている。この参照文献において、風力ホイールは、永久磁石を担持する直径の大きい回転子リングと、半径方向スポークにより回転子リングを支持する中心アクスルとを含む。回転子リングの回転は、それに取り付けられた永久磁石を、静止磁気コアを通り過ぎるように移動させ、コアを通じた流束値の変化は、コアにより担持されたコイルにおける電圧の発生をもたらす。
【0005】
[0007] 同様のものであるがより最近のデバイスが、米国特許第6,064,123号において示されている。なお別のデバイスが米国特許第6,664,655号において示されている。この参照文献において、ホイールは、2つの、直径の大きい、同軸の金属リング間に固定された、多数の短い半径方向ブレードを含む。外側リングは、3つの外側ローラーでの回転のために支持され、リングは、電圧発生器又はモータの一部を形成するために磁化され得る。米国特許出願公開第20190195193号は、歯車箱及び/又は発電機が、空中の何フィートものところに位置し得るブレードのハブに配置されるという産業の欠点の、1つの典型である。発電機及び/又は歯車箱のこの配置は、発電機及び/又は歯車箱が空中の数百フィートのところにあり得るため、補修管理を困難に、さらには危険にする。
【0006】
[0008] 中央ハブ設計の欠点のない、改良された風力タービン設計を提供する1つの方法は、同じ発明者による以下の特許出願において示されている。米国特許第8109727号、同第8487471号、同第7825532号、同第8258645号、同第8134251号、同第8373298号、同第8174142号、同第8466577号、同第9279414号及び同第10233904号、並びに以下の米国特許出願公開第20140271183号、同第20130121832号、同第20170342966号、同第20180347224号、同第20180328334号、及び同第20170175712号。
【0007】
[0009] したがって、風力タービンホイールから発電機への回転力の伝達を向上させ得る風力タービンを有することは有利となるだろう。
【0008】
[0010] したがって、発電機との位置合わせを維持するために風力タービンホイールの外周を構成する風力タービンを有することは有利となるだろう。
【発明の概要】
【0009】
[0011] 上記のシステムは、風力タービン発電機のためのベルト駆動システムであって、タワーと、タワーにより回転可能に担持された風力タービンホイールと、発電機プラットフォームであって、発電機プラットフォームがタワーに向かって及びタワーから離れるように摺動することを可能にするよう適合されたタワーに摺動可能に取り付けられた発電機プラットフォームと、発電機プラットフォームに蝶番式に可動に取り付けられた発電機台車と、発電機台車により支持された発電機と、発電機に取り付けられた発電機シャフトと、駆動スプロケットであって、駆動スプロケットが回転すると発電機に発電させるよう適合された発電機シャフトに取り付けられた駆動スプロケットと、発電するために回転エネルギーを風力タービンホイールから駆動スプロケットへ発電機へ伝達するために、風力タービンホイール及び駆動スプロケットと係合するよう適合されたタービン駆動ベルトと、上昇位置と下降位置とを有する発電機台車を支持する発電機リフトであって、上昇位置において、タービン駆動ベルトが風力タービンホイールの外周と係合し、下降位置において、タービン駆動ベルトが風力タービンホイールの外周と係合しない発電機リフトと、タービン駆動ベルトに張力をかけるよう適合された垂直アイドラーと、タービン駆動ベルトを風力タービンホイールの下に位置付けるよう適合された水平アイドラーとを含む、ベルト駆動システムからなる。
【0010】
[0012] ベルト駆動システムは、タービン駆動ベルトにおいて規定されたベルト開口と係合するよう適合された風力タービンホイールの外周に沿って配置された歯を含み得る。ベルト駆動システムは、風力タービンホイールにおいて規定されたホイール開口と係合するよう適合された駆動タービンベルトの外周に沿って配置された歯を含み得る。ベルト駆動システムは、レール組立体であって、タワーに取り付けられ、発電機プラットフォームに摺動可能に取り付けられ、垂直面から出ていく風力タービンホイールと協働してタービン駆動ベルトがタワーに向かって又はタワーから離れるように移動することを可能にするよう適合されたレール組立体を含み得る。ベルト駆動システムはタービン駆動ベルトの内面に歯を、又は外面に歯を含み得る。弧部がタービン駆動ベルトにおいて含まれ得る。
【0011】
図面の簡単な説明
[0013] 本発明の以下の説明は、書面による明細書に包含されるとともにその一部をなす以下の図面を参照することにより、より良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】システムの態様の正面図である。
図2A】システムの態様の斜視図である。
図2B】システムの態様の斜視図である。
図3A】システムの態様の正面図である。
図3B】システムの態様の正面図である。
図4A】システムの態様の側面図である。
図4B】システムの態様の側面図である。
図5】システムの態様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明の詳細な説明
[0022] 本発明はここで、本発明の好ましい実施形態が示されている図面を参照して本明細書においてより完全に説明される。
【0014】
[0023] 図1を参照すると、タワー10であって、風力タービンがハブでタワーを中心として回転することを可能にするように構成されたハブ14(部分的に示されている)によりタワーに取り付けられた風力タービンホイール12を支持しているタワー10が示されている。スポーク16が一端でハブに、他端で外周18に取り付けられ得る。ハブの外周は滑らかであることも、摩擦面を含むことも、外周の外縁に沿って配置された複数の歯20を含むこともできる。摩擦面は、風力タービンホイールからの回転力が発電のために発電機へ伝達されるように、タービンホイール外周とタービン駆動ベルトとの間に摺動摩擦力をもたらし得る。スポークは、風力が風力タービンに作用すると外周を回転させるように構成された帆、ブレード、エアフォイル22、又は任意の組合せを含み得る。
【0015】
[0024] 歯は、タービン駆動ベルト24であって、風力タービンホイールが例えば方向26に回転したときにベルトの頂部が28として示される方向へ付勢されるように歯を受けるベルトにおいて規定された開口を含むタービン駆動ベルト24と係合し得る。ベルトは、ベルトと外周との間の接触面を増大させるために弧部30を含み得る。ベルトは連続的とすることも、1つ又は複数の蝶番34で接続された複数のリンク32とすることもできる。ベルトを風力タービンホイールの外周に接触した状態で保つのを支援するために、タービン駆動ベルトに張力をかけるために下向きの力をかけるように適合されたタービン駆動ベルトの底部と接触した状態の垂直アイドラー36が含まれ得る。外周とのベルトの整列を維持するために側方アイドラー38がベルトの側稜に接触し得る。風力タービン外周がタワーに向かって又はタワーから離れるように移動する場合、風力タービンホイールベルトは、風力タービンホイール外周と合致して位置付けられたままとなり得る。1つ又は複数の側方アイドラーが含まれ得るとともに、タービンホイールベルトを風力タービン外周と合致した状態に保つのを支援するために、ベルトの一方又は両方側に配置され得る。側方アイドラーはタワー又は発電機支持体により担持され得る。
【0016】
[0025] スプロケットが風力タービンベルトの内部に配置され得るとともに、風力タービンベルトが方向28に付勢されるとスプロケットが方向42に回され得るように風力タービンベルトと係合し得る。スプロケットは、タービンホイールが回転すると発電するように、タワーに取り付けられた発電機プラットフォーム44により支持された発電機に接続され得る。スプロケットはまた、発電機ベルト組立体に含まれ得、複数のスプロケットが回転力を風力タービンホイールから発電機に伝達することを可能にする。
【0017】
[0026] 図2A及び図2Bを参照すると、タービン駆動ベルトは、外周の歯及びスプロケットの歯を受け入れるために風力タービンベルト46において規定された開口を含み得る。発電機48は、支持体を含み得る台車プラットフォーム50により支持され得る。台車プラットフォーム54は、台車が方向56に、タワーに向かって又はタワーから離れるように移動することを可能にするローラーを含み得る発電機台車52により支持され得る。風力タービンホイールが方向56に移動する場合、歯及びベルトは、台車が、風力タービンホイールが外周とタービン駆動ベルトとの間の整列を維持した状態で方向56に移動することを可能にするために共同して配置され得る。スプロケットは、単一のホイール若しくはホイールスプロケット40又は複数のホイール若しくはスプロケット58であり得る。
【0018】
[0027] 一実施形態において、タービンホイール外周78は、ベルト84に配置され得るベルト歯82を受けるためにホイール開口80を含み得る。この実施形態において、ベルトの歯はベルトの外面に配置され得るとともに風力タービンホイールにおけるホイール開口により受けられ得る。ベルト60は、スプロケット、例えば内部スプロケット62の開口と係合し得る内面に歯を含み得る。タービン駆動ベルト60は、外周で歯を受けるために外側又は開口に歯を含み得る。図2Bを参照すると、タービン駆動ベルトは、摩擦面89、又はベルトパッド91又は滑らかな表面と係合し得る摩擦ホイール表面86又は滑らかなホイール表面86を含み得る。
【0019】
[0028] 垂直アイドラー36は、アイドラー支持体64によりタワー又は発電機支持体により担持され得る。アイドラー支持体は、ベルトの底部で下向きの力を維持するために垂直アイドラーアクスル66を含み得る。垂直アイドラーは、タービンホイールから発電機への回転力の伝達を向上させるために、タービン駆動ベルトの上部分がタービンホイール外周に対して付勢されるようにし得る。
【0020】
[0029] 図3A及び図3Bを参照すると、垂直アイドラー36は、タービン駆動ベルトで自由に浮揚し得、重り68がベルトの底部に下向きの力をかける。この実施形態において、垂直アイドラーは方向70においてベルトの底部に沿って移動し得る。付勢部材88はまた、垂直アイドラーと発電機支持体との間に接続され得、垂直アイドラーを下向きに付勢する。
【0021】
[0030] 図4A及び図4Bを参照すると、風力タービンホイール12はタービン駆動ベルト24に係合する。風力タービンホイールでの力により、風力タービンホイールは、位置76又は76’において垂直面から離れるように動き得る。発電機がタワーに取り付けられた発電機プラットフォームで静的に担持された場合、タービン駆動ベルト及びタービンホイール外周は外れることがあり、複数の不利益及びさらには機械的故障を生じ得る。発電機は、風力タービンホイールが垂直面から離れるように動くときにレール組立体55により摺動可能に担持され得る台車プラットフォーム又は支持体50により支持され得、発電機及びタービン駆動ベルトは、レール組立体のレールに沿って移動することができ、タービン駆動ベルトとのタービンホイール外周の整列を保つ。
【0022】
[0031] 外周は発電機の1つ又は複数のセットと係合し得る。発電機セットは1つの発電機、2つの発電機、スプロケットアイドラー又は任意の組合せを含み得る。風力タービンホイールは1つ又は複数の発電機に電力供給し得る。一構成において、スプロケット72が発電機に接続される。スプロケットアイドラー74は自由に回転するとともに発電機に接続されない。これは、ベルトシステムが1つのみの発電機とともに使用されることを可能にする。台車はまた、風力タービンホイールが垂直面を離れるように動くときにベルト及び外周が同じ距離及び平面の向きを維持するように、レールが曲がるときに垂直に移動し得る。
【0023】
[0032] 図5を参照すると、レール組立体55はタワー10に取り付けられ得る。発電機支持体90は発電機48を支持し得る発電機プラットフォーム92を含み得る。発電機は、枢動部94で発電機プラットフォーム又は発電機台車により蝶番式に可動に担持され得る。枢動部はタービン駆動ベルトが、風力タービンホイールに係合すること及び風力タービンホイールから外れることを可能にする。1つ又は複数のホイール又はスプロケット40がタービン駆動ベルトを担持し得る。一実施形態において、ホイールは、回転力を風力タービンホイールから発電機に伝達するために接続ベルト100を含み得るホイール組立体98において含まれ得る。ホイール組立体は、回転力を1つ又は複数のホイール又はスプロケットから発電機に伝達するよう適合された接続歯車102を含み得る。発電機リフト104が発電機プラットフォームを支持し得るとともに、上昇位置と下降位置とを含み得る。上昇位置において、タービン駆動ベルトは風力タービンホイールの外周と係合し得る。下降位置において、タービン駆動ベルトは風力タービンホイールの外周から外れ得る。発電機リフトは、発電機プラットフォーム又は支持体を、枢動部94を中心として枢動させるよう適合され得る。
【0024】
[0033] このシステムの1つ又は複数の態様は、特定の目的を満たし得る一方で、1つ又は複数の他の態様は特定の他の目的を満たし得ることが、当業者により理解される。各目的は、全てのその点で、このシステムの全ての態様に等しく当てはまるわけではないことがある。したがって、本説明は、このシステムの任意の1つの態様に関する代替案として見ることができる。システムのこれらの特徴は、以下の詳細な説明を添付の図及び例とともに読むとより完全に明らかとなる。しかしながら、システムの前述の概要及び以下の詳細な説明は両方とも好ましい実施形態のものであり、当該システム又は当該システムの他の代替的実施形態を限定するものではないことを理解されたい。特に、システムはいくつかの特定の実施形態を参照して本明細書において説明されるが、説明はシステムの例であり、システムを限定するものとみなされるものではないことが理解されよう。様々な修正形態及び適用形態が、添付の特許請求の範囲により説明されるシステムの趣旨及び範囲から逸脱すること無しに、当業者には想到され得る。同様に、本発明のシステムの他の目的、特徴、利益、及び利点はこの説明から明らかとなるとともに、当業者には容易に明らかとなる。そのような目的、特徴、利益、及び利点は、添付の例、データ、図、そこから単独で又は本明細書において組み込まれている参考文献を考慮して導かれる全ての合理的な推論とあわせて上記から明らかとなる。
【0025】
[0034] 具体的に述べられない限り、この説明において使用される用語、及び表現、並びにそのバリエーションは、そうではないと明確に述べられない限り、限定的であるのとは反対にオープンエンドと解釈されるべきである。同様に、接続詞「及び」で接続された品目の群は、これらの品目の全てがグループ分けに存在することが求められていると読まれるべきではなく、むしろ、そうではないと明確に述べられない限り「及び/又は」として読まれるべきである。同様に、接続詞「又は」で接続されている品目の群は、その群間で相互に排他的であることが求められていると読まれるべきではなく、むしろ、そうではないと明確に述べられない限り「及び/又は」としても読まれるべきである。
【0026】
[0035] さらに、説明の品目、要素又はコンポーネントは単数で説明又は特許請求され得るが、単数への限定が明示的に述べられない限り、複数はその範囲内にあると想定される。範囲を広げる言葉及び表現、例えば、「1つ又は複数の」、「少なくとも」、「限定するものではないが」又は他の同様の表現の存在は、場合により、より狭い事例が、そのような範囲を広げる表現がなくてもよい場合において意図されている又は求められていることを意味していると読まれるべきではない。
【0027】
[0036] 本発明の主題は、その特定の例に関して詳細に説明されたが、当業者は、上記を理解しようとする際に、そのような例に対する代替形態、変更形態及び均等物を容易に生み出し得ることが理解されよう。したがって、本発明の説明の範囲は、限定する目的というよりむしろ一例としてのものであり、主題の説明は、本明細書における教示を使用して当業者に容易に明らかになるであろうとおり、本発明の主題に対するそのような修正形態、変更形態及び/又は追加形態の包含を排除しない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
【国際調査報告】