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  • 特表-箱体構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(54)【発明の名称】箱体構造
(51)【国際特許分類】
   A45C 5/03 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A45C5/03
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522990
(86)(22)【出願日】2020-06-05
(85)【翻訳文提出日】2021-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2020000131
(87)【国際公開番号】W WO2021072986
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201910985807.8
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514247698
【氏名又は名称】三香科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】林 明陽
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045CB01
3B045EA03
3B045FB02
3B045FC04
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD01
3B045IA03
(57)【要約】
【課題】箱体構造の提供。
【解決手段】本発明は箱体構造であり、PET繊維またはPET繊維とPP繊維を原料として不織布層ブロックを作り、焼きあげて冷間成形により作成された箱体に関する。箱体は、左ハウジングと右ハウジングで構成され、左ハウジングと右ハウジングは別々に製造されて形成され、次に一緒に連結されて、内部に収容スペースを備えた箱体を形成する。左ハウジングは左上壁、左側壁、左底壁に分かれており、左上壁、左側壁、左底壁を連続的に延長して成形され、右ハウジングは右上壁、右側壁、右底壁に分かれており、右上壁、右側壁、右底壁を連続的に延長して成形される。成形後の左上壁、右上壁、左底壁、右底壁の単位面積重量は1200~2000g/m2、左側壁と右側壁の単位面積重量は600~1200g/m2である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列に連結された左ハウジングと右ハウジングからなる箱体構造であり、前記左ハウジングと右ハウジングは別々に製造されて形成され、次に一緒に連結されて、内部に収容スペースを備えた箱体を形成し、前記左ハウジングは左上壁、左側壁、左底壁に分かれており、前記左上壁、左側壁、左底壁は連続的に伸びて形成され、前記右ハウジングは右上壁、右側壁、右底壁に分かれており、前記右上壁、右側壁、右底壁は連続的に伸びて形成され、製造原料としてPET繊維(ポリエチレンテレフタレート)またはPET繊維とPP繊維(ポリプロピレン)を選択し、選択した原料を繊維として混合・積層して不織布層ブロックを作製し、前記左ハウジングと右ハウジングは前記不織布層ブロックを焼きあげて、冷間形成で成形され、前記左右ハウジングの特徴は、成形後の前記左上壁、右上壁、左底壁、右底壁の単位面積重量が1200~2000g/m、前記左右側壁の単位面積重量は600~1200g/mであることを特徴とする、箱体構造。
【請求項2】
形成後の前記左上壁、右上壁、左底壁、右底壁の密度は、左右側壁の密度よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の箱体構造。
【請求項3】
前記不織布層ブロックの外面に表層薄膜を選択的にコーティングすることができることを特徴とする、請求項1に記載の箱体構造。
【請求項4】
前記表層薄膜は、0.009mm~0.1mmの間の厚さのポリエチレン薄膜であることを特徴とする、請求項3に記載の箱体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維原料を不織布層ブロックとして作製し、焼いて冷間プレス加工した箱体の構造に関する。主には、箱体の上、底壁の単位面積の重量と密度が側壁の単位面積の重量と密度よりも大きいことである。
【背景技術】
【0002】
本発明の「箱体」とは、外装が適度な硬度のハウジングに成形され、内部が物を収納するための立体的な収納空間になっていることを意味し、この様な構造をいわゆる「箱体」と呼ぶ。実際には、生活環境では、硬質ハウジングのトランク及びと自転車のキャリングケースも一種の「箱体」である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の箱体は、一般に、少なくとも1セット(2つ)のハウジング、1つの連結イントジッパー、1つのハンドル、および1セット(4つ)のローラーで構成されている。このセットのハウジングは、一般に、対称的な外観を持つ2つの凹状ハウジングである。組み立てる際には、2つのハウジングの内部収容スペースが向かい合っており、片側(後側)のエッジストリップの一部がピボット接続されているため、2つのハウジングを開いたり,閉じたりすることができる。連結ジッパーは残りのエッジストリップの間に接続されているため、2つのハウジングを閉じると、連結ジッパーを操作して引き上げることで箱体を密閉することができる。ハンドルは、箱体を持ち上げるためにハウジングの1つの上面に組み立てられ、(4つの)ローラーのセットは、箱体の動きを引っ張ったり押したりするのを容易にするために、2つのハウジングの底面に均等に組み立てられる。従来の箱体をトランクとして組み立てる場合、通常、ハウジングのうちの一つの内側に、可動式の伸縮性ロッドを取り付けて、ユーザーが徒歩で移動するときに、ロッドを引っ張って、ローラーセットと連携して箱体を引っ張って徒歩で移動するのに便利である。従来の箱体構造に関しては、間違いなくハウジングが最も重要なコンポーネントである。ハウジングは、内部の収容スペースを分離するために適切な硬度を備えている必要があり、同時に、ハウジングは落下や衝撃に耐えるのに十分な強度が必要である。
【0004】
従来の箱体構造のハウジングに使用される材料には、PP材料(Polypropylene/ポリプロピレン)、ABS材料(Acrylonitrile Butadiene Styrene plastic/アクリロニトリルブタジエンスチレンプラスチック)、ABS+PC材質(Acrylonitrile Butadiene Styrene plastic+Polycarbonate/アクリロニトリルブタジエンスチレン+ポリカーボネート)、100%PC材料(Polycarbonate/ポリカーボネート)またはアルミニウムマグネシウム合金(Aluminium magnesium alloy)のうちの1つまたは複数が含まれる。その中で、PP、ABS、ABS+PC、PCはすべてプラスチック樹脂材料であり、アルミニウム-マグネシウム合金は金属材料である。従来の箱体構造では、アルミマグネシウム合金のものの割合は依然として少なく、PP、ABS、ABS+PC、PCなどの複数の樹脂材料で成形されているものがほとんどである。PP、ABS、ABS+PC、PCはすべてプラスチック材料であるため、製造のほとんどはプラスチック射出成形技術を使用している(一部はプラスチック真空成形技術を使用している)。プラスチック射出成形技術を採用する場合、まず精密なプラスチック成形金型を開発し、次に金型をプラスチック射出成形機に置き、使用するプラスチック材料は、プラスチック射出成形機で加熱されて液体流体状態になり、次に高圧が加えられて、液体流体プラスチックが金型のランナーを介して成形部位に押し込まれ、予期されるハウジングが形成される。
【0005】
樹脂素材で作られた箱体構造のハウジングは、長年にわたって使われてきた製造技術による物品である。しかし、最近の研究では、樹脂材料で作られたプラスチック製品は毒素を放出し、環境に深刻な汚染を引き起こす可能性がある。破壊された後のプラスチック製品のリサイクルと分解が困難であるか、リサイクルと処理のコストが莫大であるかなどの産業汚染問題がある。さまざまなプラスチック製品が数多く存在するため、長年にわたって地球環境保護に深刻な打撃を与えてきた。そのため、樹脂材料で作られたさまざまなプラスチック製品も批判されている。また、ハウジングを成形するためには、高圧、高熱に耐えられる精密成形金型を開発する必要があり、大型のプラスチック射出成形機で成形する必要がある(箱体のハウジングは大型成形品に属する)。これらすべてが箱体の製造コストを大幅に増加させ、箱体の価格を高くするのである。さらに、箱体のハウジングをプラスチック射出成形技術で製造する場合、プラスチック射出成形能力と成形後の冷却変化率によって制限され、ハウジングの厚さは一定でなければならず、過度に厚くすることはできない。その結果、プラスチックの箱体の上壁と底壁の強度を向上させることができず、箱体に衝撃や落下があった場合(特に空港でチェックイン時や機内で落とされた場合)、破損を引き起こし、破損していなくても衝撃を受け、徐々に堅牢性が低下する。プラスチック箱体の底壁が厚さ(強度)を増すことができない場合、箱体の底に取り付けられたローラーは不安定になり、荷重が限界に達すると、底壁が崩壊し、ローラーがずれてしまう。しばらく使用すると、ローラーは長時間不均一な力で故障しやすくなる。プラスチック箱体の上壁の厚み(強度)が上がらない場合は、ハンドルを持ち上げるたびに上壁が引っ張られる力を受けるため、長期間使用すると、一定の張力によりハンドルと上壁の連結部が破損する恐れがある。従来のプラスチック箱体の下部ローラーが破損しやすく、上部の連結部が簡単に壊れれるのは、すべて、従来のプラスチック箱体の底壁と上壁が薄すぎる(厚くすることができない)ためである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来の箱体構造のハウジングに樹脂原料を使用することに起因する欠陥を考慮して、本発明者は、環境に優しいリサイクル材料を使用して製造でき、リサイクル後の取り扱いや再利用が容易な箱体製品を長期にわたる研究開発設計と複数回のテストを経て、ついに本発明が生まれた。
【0007】
本発明の主な目的が、製造コストを低減し、堅牢性を改善することができる箱体構造を提供することである。
【0008】
本発明の別の主な目的は、環境に優しいリサイクル材料でできており、環境保護に尽力することができる箱体構造を提供することである。
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明者は、並列に連結された左ハウジングと右ハウジングからなる箱体構造を設計した。左ハウジングと右ハウジングは別々に製造されて形成され、次に一緒に連結されて、内部に収容スペースを備えた箱体を形成する。左ハウジングは左上壁、左側壁、左底壁に分かれており、左上壁、左側壁、左底壁は連続的に伸びて形成されている。右ハウジングは右上壁、右側壁、右底壁に分かれており、右上壁、右側壁、右底壁は連続的に伸びて形成されている。製造原料としてPET繊維(ポリエチレンテレフタレート)またはPET繊維とPP繊維(ポリプロピレン)を選択し、選択した原料を繊維として混合・積層して不織布層ブロックを作製する。左ハウジングと右ハウジングは不織布層ブロックを焼いて冷間プレス加工で成形され、左右ハウジングの特徴は、成形後の左上壁、右上壁、左底壁、右底壁の単位面積重量が1200~2000g/m、;左右側壁の単位面積重量は600~1200g/mである。
【0010】
上記の箱体構造において、形成後の左上壁、右上壁、左底壁、右底壁の密度は、左右側壁の密度よりも大きい。
【0011】
上記箱体構造において、不織布層ブロックの外面に表層薄膜(film)を選択的にコーティングすることができる。
【0012】
上記の箱体構造において、表層薄膜は、0.009mm~0.1mmの間の厚さのポリエチレン薄膜である。
【発明の効果】
【0013】
プラスチック射出成形技術を用いた樹脂材料で作られた従来の箱体構造と比較して、本発明は明らかに以下の優れた効果を有する。
1.本発明の箱体構造は繊維を原料とし、不織布製造技術と冷間成形技術により成形されるため、成形された箱体の密度と厚さを調整できる。したがって、プラスチック射出成形技術を使用した樹脂材料で作られた従来の箱体とは異なる。従来の箱体の厚さと密度は制限されており、一貫している。
2.本発明の箱体構造は、特定部位に対して任意に厚くすることができ(例えば、t≧t)、強度を高く調整して、衝撃による損傷の可能性を大幅に低減することができる。
3.本発明の箱体構造は、特定部位の単位面積の重量を増加させるか、または特定部位の厚さを増加させることができるので、特定部位はより強く、より耐衝撃性を有する。
4.本発明の箱体構造は、繊維を原料としているため、不織布製造技術と冷間成形技術によって形成されている。したがって、完全に成形された後、壁本体は実際に繊維と絡み合い、溶融、熱乾燥、およびプレスによって成形されるため、壁本体は比較的コンパクトで耐衝撃性を有することができる。
5.本発明の箱本体構造が不織布製造技術および冷間成形技術によって形成された後、壁本体はすでにコンパクトで水密状態にある。製造工程で薄膜を選択的にコーティングすると、壁を防水、締付けする効果がさらにある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態の斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態の縦断面図である。
図3】本発明の第2実施形態の斜視図である。
図4】本発明の第2実施形態の縦断面図である。
図5】本発明の実施形態における製造プロセスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記の目的を達成するための本発明の技術的手段および達成可能な効果に関して、以下の好ましい実行可能な実施形態を、添付の図面とともに以下に詳細に説明する。
【0016】
本発明は、箱体の構造に関し、箱体の構造を説明するために、例としてトランクを取り上げる。図1および図2を参照されたい。第1実施形態は、トランク1として示される例である。トランク1は、主に、左ハウジング10および右ハウジング20が平行に連結されて構成されている。左ハウジング10および右ハウジング20は、別々に製造および形成され、次いで一緒に連結されて、内部に収容スペースを備えた箱体を形成する。左ハウジング10は、左上壁11、左側壁12、左底壁13の異なる部位に分けることができ、左上壁11、左側壁12、左底壁13は連続的に延長され、形成される。同じ構造で、右ハウジング20は連続的に延長および形成されるが、それでも、右上壁21、右側壁22、および右底壁23の異なる部位に分けることができる。左ハウジング10と右ハウジング20はすべて不織布製造技術で製造および成形することができる。
【0017】
次に、図3および図4を参照されたい。第2実施形態もトランク1として示される例である。違いは、図3および4に示されるトランク1がプルロッドを備えていることである。また、左ハウジング10と右ハウジング20が並列に連結されて構成されている。左ハウジング10および右ハウジング20は、別々に製造および形成され、次いで一体的に連結されて、内部に収容スペースを備えた箱体を形成する。左ハウジング10は、左上壁11、左側壁12、左底壁13の異なる部位に分けることができ、左上壁11、左側壁12、左底壁13は連続的に延長されて形成される。同じ構造で、右ハウジング20は連続的に延長されて形成されるが、それでも右上壁21、右側壁22、および右底壁23の異なる部位に分けることができる。左ハウジング10と右ハウジング20はすべて不織布製造技術で製造および成形することができる。
【0018】
図5に示すように、軽量化と強度向上のために、本発明では、PET繊維(ポリエチレンテレフタレート/Polyethyleneterephthalate)を原料として使用するか、PET繊維とPP繊維(ポリプロピレン/Polypropylene)を原料として選択し、原料として選択された繊維を十分に攪拌して積層した後、不織布製造技術により不織布層ブロックに加工する。その過程で、左右上壁11、21、左右底壁13、23に形成される、予定の位置で不織布層ブロックの厚みを増す。次に、不織布層ブロックの外面に選択的に表層薄膜(film)をコーティングすることができ、表層薄膜は、0.009mm~0.1mmの間の厚さのポリエチレン薄膜にすることができる。ここでの「---選択的に表層薄膜をコーティングする---」という用語は、コーティングするかコーティングしないかを選択できることを意味する。表層薄膜がコーティングされている場合でも、この時点では不織布層ブロックと呼ばれる。次に、不織布層ブロック(表層薄膜がコーティングされているかどうかにかかわらず)がオーブンに送られ、不織布層ブロックを柔らかくするために完全に焼きあげる。焼き方はフラットプレス式焼き方が良いである。次に、完全に焼きあげられた不織布層ブロックが成形型に送られ、次いで、所望の形状の左ハウジング10および右ハウジング20に冷間プレス加工される。最後に、形成された左ハウジング10および右ハウジング20を組み立てて、トランク1の箱体を形成することができる。
【0019】
原料として選択された繊維は、攪拌して積層するとふわふわ状態になるため、単位面積の重量が比較的軽く、全高(厚さ)が比較的高く、密度が比較的低くなっている。そして、不織布製造技術により不織布層ブロックを作製する場合、繊維が比較的タイトな状態にあるため、この時点で単位面積の重量は比較的増加するが、厚さ(高さ)は比較的減少し、密度は比較的高くなる。また、左右上壁11、21、左右底壁13、23に形成される予定の部位は、以前は繊維の太さが増していたため、単位面積の重量を大きくすることができる。最後に、焼きと冷間プレス加工の後、繊維が溶融しているため、この時点で単位面積の重量は比較的大きくなり、同時に、厚み(高さ)は比較的薄く、密度は比較的高い。また、上下上壁11、21と左右底壁13、23に成形された部位は、同じ厚さに押し出されても密度を高くすることができる。換言すれば、左右上壁11、21および左右底壁13、23に形成された部位は、すでにより高い強度を有する。
【0020】
本発明は、トランク1の堅牢性の向上を目指すため、焼きした不織布層ブロックを冷間成形用の成形ダイに供給する工程において、成形ダイの成形圧力および成形時間は、成形された左ハウジング10および右ハウジング20が必要に応じて異なる厚さおよび密度で調整することができる。例えば、トランク1は使い勝手が良く、衝撃を受けやすい部位は、左右上壁11および21と、左右底壁13、23の角にある。したがって、設計上において、左右上壁11、21および左右底壁13、23を比較的高密度にすることを選択することができる。例えば、成形後の単位面積の重量は1200~2000g/m、厚さtであり、1200~2000g/mの密度に変換される。次に、左右側壁12および22を比較的低密度に成形する。例えば、成形後の単位面積の重量は600~1200g/mであり、厚さtは600~1200g/mの密度に換算される。そのような区別の後、左右上壁11、21および左右底壁13、23が比較的良好な堅牢性を有し、より耐衝撃性を有することは明らかである。もちろん、左右上壁11、21および左右底壁13、23の密度が左右側壁12、22の密度よりも高い場合、左右上壁11、21および左右底壁13、23の厚さ(つまり、t≧t)を選択的増し、その堅牢性をますます強くすることができる。ただし、これは設計上の選択であり、絶対に必要というわけではないのである。
【0021】
以上のことから、繊維を原料として不織布層ブロックを作製した後、不織布層ブロックを完全に焼き、冷間成形技術により、600~2000Kg/mの密度の左右ハウジング製品を作成し、特に、上壁と底壁の密度は側壁の密度よりも高いトランクの箱体に組み立てて使用する。優れた支持力と強度により、従来の同製品よりも長持ちであり、長期間使用した後の損傷により廃棄された場合でも、リサイクルして繊維原料を製造することができ、新製品の製造に再利用できる。
【0022】
要約すると、本発明の箱体構造は、実際に本発明の意図された目的および効果を達成することができ、それは、刊行物に公表されておらず、または出願前に公に使用されておらず、同時に、箱体構造が強化されたという事実を持っている。
【符号の説明】
【0023】
1 トランク
10 左ハウジング
11 左上壁
12 左側壁
13 左底壁
20 右ハウジング
21 右上壁
22 右側壁
23 右底壁
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】