(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】マンマシンインタラクション装置及び自動車
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20220107BHJP
B60K 35/00 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/01 560
B60K35/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523414
(86)(22)【出願日】2019-04-22
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2019083621
(87)【国際公開番号】W WO2020093661
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】201811334271.5
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511264962
【氏名又は名称】コスタル(シャンハイ)マネジメント カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520150898
【氏名又は名称】シャンハイ コスタル-ホアヤン オートモーティブ エレクトリック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【氏名又は名称】地代 信幸
(72)【発明者】
【氏名】ワン リジュン
(72)【発明者】
【氏名】ウ ジエンウエイ
(72)【発明者】
【氏名】シ リンロン
【テーマコード(参考)】
3D344
5E555
【Fターム(参考)】
3D344AD05
5E555AA01
5E555BA01
5E555BA23
5E555BB01
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE07
5E555BE08
5E555CA04
5E555CB19
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定されており、所定の表面積を有する第1磁性部材1と、操作制御命令を生成するための操作制御モジュール2と、操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュール3と、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に接続されており、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3を第1磁性部材1に吸着することで、吸着位置を変更するための第2磁性部材4とを備える。ユーザは第2磁性部材4を第1磁性部材1における適切な位置に移動させるように制御した後、該マンマシンインタラクション装置を介してマンマシンインタラクションを行うことで、マンマシンインタラクション装置に触れることができない事態を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンマシンインタラクション装置であって、
該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定されており、所定の表面積を有する第1磁性部材と、
操作制御命令を生成するための操作制御モジュールと、
前記操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュールと、
前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールに接続されており、前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールを前記第1磁性部材に吸着して、吸着位置を変更するための第2磁性部材とを備えることを特徴とするマンマシンインタラクション装置。
【請求項2】
前記第2磁性部材は、
前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールが固定されるためのハウジングと、
前記ハウジングに埋め込まれており、前記操作制御モジュール、前記データ伝送モジュール及び前記ハウジングを前記第1磁性部材に吸着して、吸着位置を変更するための磁石とを備えることを特徴とする請求項1に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項3】
前記操作制御モジュールは、
つまみと、
前記つまみの回転角度を取得するための角度センサーと、
前記回転角度に応じて対応する操作制御命令を生成するためのプロセッサとを備えることを特徴とする請求項2に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項4】
さらに、前記プロセッサが操作制御命令の生成に成功した後、前記プロセッサの制御でフィードバックを提示するためのフィードバック提示装置を備えることを特徴とする請求項3に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項5】
前記フィードバック提示装置は振動式フィードバック提示装置であることを特徴とする請求項4に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項6】
前記データ伝送モジュールは無線伝送モジュールであることを特徴とする請求項1に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項7】
前記無線伝送モジュールはブルートゥースモジュールであることを特徴とする請求項6に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項8】
前記第1磁性部材は磁性基板であることを特徴とする請求項1に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項9】
さらに、前記第2磁性部材を前記第1磁性部材において移動させるように牽引することで、前記操作制御モジュールに対して操作制御を行うための牽引装置を備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のマンマシンインタラクション装置。
【請求項10】
自動車であって、請求項1~9のいずれか1項に記載のマンマシンインタラクション装置を備えることを特徴とする自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2018年11月09日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201811334271.5であり、発明名称が「マンマシンインタラクション装置及び自動車」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は援用されることで、本出願に結合される。
【0002】
本発明はマンマシンインタラクションの分野に関わり、特にマンマシンインタラクション装置に関わり、さらに自動車に関わる。
【背景技術】
【0003】
マンマシンインタラクション装置は人々の日常生産及び生活において一般的な制御デバイスであり、例えば、自動車のシートの付近にはいずれも、カーオーディオ或いはカーエアコンなどに対する制御機能を実現するための、ボタンまたはつまみなどのようないくつかのマンマシンインタラクション装置が設けられ、また例えば、エレベータ内のフロアを選択するためのボタンなどがあり、ただし、従来技術におけるこれらのマンマシンインタラクション装置は位置が固定されているため、一部のユーザから遠い位置にあるマンマシンインタラクション装置には容易に触れることができない。例えば、自動車の運転席にいるユーザは、助手席の前方にあるボタンに触れることができず、子供は体が小さいから、自動車またはエレベータでのボタンなどに触れることができず、ユーザのマンマシンインタラクション装置に対する使用に支障をもたらし、マンマシンインタラクション装置を制御するために、ユーザは姿勢を大幅に変更しなければならなくて、快適性を低減させ、ユーザ体験を低下させている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、如何に前記技術問題を解決するための方案を提供することが、当業者が現在、解決しようとする問題である。
【0005】
本発明は、通常の姿勢でのユーザの操作制御を容易にして、快適度を向上させるためのマンマシンインタラクション装置を提供することを目的とし、本発明は、通常の姿勢でのユーザのマンマシンインタラクション装置に対する操作制御を容易にして、快適度を向上させるための、前記マンマシンインタラクション装置を備える自動車を提供することを、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術問題を解決するために、本発明はマンマシンインタラクション装置を提供し、
前記マンマシンインタラクション装置は、
該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定されており、所定の表面積を有する第1磁性部材と、
操作制御命令を生成するための操作制御モジュールと、
前記操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュールと、
前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールに接続されており、前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールを前記第1磁性部材に吸着して、吸着位置を変更するための第2磁性部材とを備える。
【0007】
好ましくは、前記第2磁性部材は、
前記操作制御モジュール及び前記データ伝送モジュールが固定されるためのハウジングと、
前記ハウジングに埋め込まれており、前記操作制御モジュール、前記データ伝送モジュール及び前記ハウジングを前記第1磁性部材に吸着して、吸着位置を変更するための磁石とを備える。
【0008】
好ましくは、前記操作制御モジュールは、
つまみと、
前記つまみの回転角度を取得するための角度センサーと、
前記回転角度に応じて対応する操作制御命令を生成するためのプロセッサとを備える。
【0009】
好ましくは、該マンマシンインタラクション装置はさらに、
前記プロセッサが操作制御命令を成功に生成した後、前記プロセッサの制御でフィードバックを提示するためのフィードバック提示装置を備える。
【0010】
好ましくは、前記フィードバック提示装置は振動式フィードバック提示装置である。
【0011】
好ましくは、前記データ伝送モジュールは無線伝送モジュールである。
【0012】
好ましくは、前記無線伝送モジュールはブルートゥースモジュールである。
【0013】
好ましくは、前記第1磁性部材は磁性基板である。
【0014】
好ましくは、該マンマシンインタラクション装置はさらに、
前記第2磁性部材を前記第1磁性部材で移動させるように牽引することで、前記操作制御モジュールに対して操作制御を行うための牽引装置を備える。
【0015】
前記技術問題を解決するために、本発明はさらに、前記いずれか1項に記載のマンマシンインタラクション装置を備える自動車を提供する。
【0016】
本発明はマンマシンインタラクション装置を提供し、前記マンマシンインタラクション装置は、該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定され、所定表面積を有する第1磁性部材と、操作制御命令を生成するための操作制御モジュールと、操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュールと、操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールに接続されており、操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールを第1磁性部材に吸着して、吸着位置を変更するための第2磁性部材とを備える。
【0017】
このように、本発明において、ユーザはまず、操作制御モジュールを制御することで操作制御命令を生成し、データ伝送モジュールは操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに伝送することで、対応する操作制御動作を実現し、第2磁性部材は操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールを第1磁性部材に吸着し、第1磁性部材は所定表面積を有するから、ユーザは第1磁性部材に対して適切な位置に移動させるように、第2磁性部材を制御した後、該マンマシンインタラクション装置を介してマンマシンインタラクションを行って、マンマシンインタラクション装置に触れることができず使用できない事態を解決し、通常の姿勢でマンマシンインタラクション装置を操作制御でき、快適性を向上させ、優れたユーザ体験を提供する。
【0018】
本発明はさらに、以上のようなマンマシンインタラクション装置と同様な有益な効果を具備する自動車を提供する。
【0019】
本発明の実施例における技術案をより明らかに説明するために、以下は従来技術及び実施例の必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の記載における図面はただ本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしない前提で、これらの図面に応じて、他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明が提供したマンマシンインタラクション装置の構成模式図である。
【
図2】本発明が提供したマンマシンインタラクション装置の平面図である。
【
図3】本発明が提供した他のマンマシンインタラクション装置の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、通常の姿勢でのユーザの操作制御を容易にして、快適度を向上させるためのマンマシンインタラクション装置を提供することを核心とし、本発明は、通常の姿勢でのユーザのマンマシンインタラクション装置に対する操作制御を容易にして、快適度を向上させるための前記マンマシンインタラクション装置を備える自動車を提供することを、他の核心とする。
【0022】
本発明の実施例の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下は本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、明らかに、記載の実施例は全ての実施例ではなく、本発明の実施例の一部である。本発明の実施例に基づき、当業者は進歩性に値する労働をしない前提で実現する他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に該当する。
【0023】
図1を参照し、
図1は本発明が提供したマンマシンインタラクション装置の構成模式図であり、
該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定されており、所定表面積を有する第1磁性部材1と、
操作制御命令を生成するための操作制御モジュール2と、
操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュール3と、
操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に接続されており、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3を第1磁性部材1に吸着させることで、吸着位置を変更するための第2磁性部材4とを備える。
【0024】
具体的に、前記背景技術における技術問題を考慮すれば、本発明の実施例において、第2磁性部材4は第1磁性部材1に吸着され、ユーザの制御によって吸着位置が変更されるとともに、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に接続されてもよく、この場合、ユーザは第2磁性部材4の吸着位置を変更することで、操作制御モジュール2と自身との距離を変更でき、これによって、自身の通常の姿勢を変更しない状態で、操作制御モジュール2に対して操作制御を行うことができ、快適度を向上させ、マンマシンインタラクション機能の正常な使用を可能にする。
【0025】
本発明の実施例が提供したマンマシンインタラクション装置をよりよく紹介するために、
図2を参照する。
図2は本発明が提供したマンマシンインタラクション装置の平面図であり、図面において、
図2に示すように、第1磁性部材1は矩形であり、具備する所定の表面積が該矩形の長さ×幅であり、操作制御モジュール2、第2磁性部材4及びデータ伝送モジュール3は一体として、該第1磁性部材1の表面で各方向に移動でき、例えば、
図2において、第1磁性部材1での操作制御モジュール2、第2磁性部材4及びデータ伝送モジュール3は一体として、点線の丸領域に移動でき、無論、第1磁性部材1の表面の他の位置に移動でき、
図2の平面図において、データ伝送モジュール3は直観的に見えない。
【0026】
具体的に、本発明の実施例において、第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に対して支持作用及び操作空間を提供するように、第1磁性部材1は該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定されており、第1磁性部材1の所定の表面積は自己設定してもよく、例えば、40平方センチメートルなどに設定されてもよく、第2磁性部材4は第1磁性部材1の表面で位置を容易に変更でき、大きい操作空間を有し、マンマシンインタラクション装置の操作の快適度をさらに向上させる。
【0027】
具体的に、操作制御モジュール2は多種のタイプであってもよく、ユーザがこれにより、エレベータのフロア選択またはカーオーディオの音量調節などのような操作制御命令を生成でき、従来のタイプの操作制御モジュール2を利用してもよく、他のタイプの操作制御モジュール2を選択してもよく、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0028】
具体的に、データ伝送モジュール3は操作制御モジュール2により生じた操作制御命令をマンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現する。エレベータや自動車などの機器において、その元のマンマシンインタラクション装置にはコントローラがあり、本発明の実施例は別の装置を追加して別途のコストを発生させる必要がなく、マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラを利用してマンマシンインタラクション装置の操作制御命令を処理できる。
【0029】
具体的に、第1磁性部材1及び第2磁性部材4は様々なタイプであってもよく、例えば、第1磁性部材1は鉄などのような磁性を有する金属であってもよく、第2磁性部材4は磁石42であってもよく、無論、第1磁性部材1及び第2磁性部材4は他のタイプであってもよく、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0030】
第2磁性部材4は操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に接続され、その三者は一体として、第2磁性部材4により第1磁性部材1の任意の位置に吸着され、この場合、ユーザは第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3という一体構造の、第1磁性部材1上での位置を任意に変更することで、自身の操作制御モジュール2に対する操作制御を容易にすることができる。例えば、第1磁性部材1が磁性基板である場合、ユーザは第2磁性部材4の磁性基板上での位置を自由に制御でき、磁性部材の左上隅、中間または右下隅などの位置にあるように第2磁性部材4を制御してもよく、無論、第2磁性部材4を磁性基板から取り外し、操作制御を行ってもよく、本発明の実施例はこれらに限定されない。
【0031】
具体的に、所定の表面積は、シーンにおいて必要な大きさに設定されてもよく、大きすぎると、他の装置の配置に不利であり、小さすぎると、位置を柔軟に変更するという機能を果たさない。
【0032】
本発明はさらにマンマシンインタラクション装置を提供し、該マンマシンインタラクション装置が設置された機器に固定され、所定の表面積を有する第1磁性部材と、操作制御命令を生成するための操作制御モジュールと、操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに送信することで、対応する操作制御動作を実現するためのデータ伝送モジュールと、操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールに接続されており、操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールの吸着位置を変更するために第1磁性部材に吸着する第2磁性部材とを備える。
【0033】
このように、本発明において、ユーザはまず、操作制御モジュールを制御することで操作制御命令を生成し、データ伝送モジュールは操作制御命令を該マンマシンインタラクション装置が設置された機器のメインコントローラに伝送することで、対応する操作制御動作を実現し、第2磁性部材は操作制御モジュール及びデータ伝送モジュールを第1磁性部材に吸着しており、第1磁性部材が所定の表面積を有するから、ユーザは第1磁性部材における適切な位置に移動させるように第2磁性部材を制御した後、該マンマシンインタラクション装置を介してマンマシンインタラクションを行って、マンマシンインタラクション装置に触れることができないという事態を解決し、通常の姿勢でマンマシンインタラクション装置を操作制御でき、快適性を向上させ、優れたユーザ体験を提供する。
【0034】
前記実施例に基づき、
好適な実施例として、第2磁性部材4は、
操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3を固定するためのハウジング41と、
ハウジング41に埋め込まれており、操作制御モジュール2、データ伝送モジュール3及びハウジング41を第1磁性部材1に吸着して吸着位置を変更するための磁石42とを備える。
【0035】
具体的に、本発明の実施例において、ハウジング41は操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に対する固定作用を果たし、それらをより一体化して、それらの耐用年数を向上させ、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3に対して、一定の包装装飾作用を具備して、第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3との一体構造の一体性をよりよくして、ユーザの操作制御を容易にする。
【0036】
具体的に、磁石42は優れた吸着性を有し、それをハウジング41に埋め込むことで、第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3との一体構造の一体性をさらに向上させる。磁石42は値段が安い且つ構成が簡単であるという利点を具備する。
【0037】
無論、本発明の実施例が提供した第2磁性部材4のタイプ以外に、第2磁性部材4は他のタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0038】
ユーザは第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3からなる一体構造に対してより容易に操作制御を行って、その一体構造を第1磁性部材1から容易に取り外して操作制御を行うことができ、使用の快適性をさらに向上させる。
【0039】
具体的に、ハウジング41の具体的な形状及び材料は様々なタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0040】
好適な実施例として、操作制御モジュール2は、
つまみ21と、
つまみ21の回転角度を取得するための角度センサー22と、
回転角度に応じて対応する操作制御命令を生成するためのプロセッサ23とを備える。
【0041】
具体的に、つまみ21は、ユーザがこれにより命令を出すための工具であり、ユーザはつまみ21を介して異なる回転角度を作り出し、異なる回転角度が角度センサー22により取得された後、プロセッサ23は異なる角度に応じて対応する操作制御命令を発生させ、例えば、自動車において、ユーザはつまみ21を介して10°の回転角度を作り出した場合、プロセッサ23は点灯命令を生成でき、20°の回転角度を作り出した場合、プロセッサ23は消灯命令を生成でき、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0042】
具体的に、つまみ21には異なる目盛線及び命令提示が設けられることで、ユーザは迅速且つ熟練に操作制御モジュール2を使用できる。
【0043】
具体的に、角度センサー22は様々なタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0044】
プロセッサ23は様々なタイプであってもよく、そのうちの角度と操作制御命令との対応関係について事前に編集してもよく、必要がある場合、変更してもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0045】
無論、本発明の実施例が提供した操作制御モジュール2の具体的なタイプ以外、操作制御モジュール2は他の多種のタイプであってもよく、例えば、ユーザによる動作の作用対象はボタンであってもよく、ユーザはボタンに対する押圧、タッチなどの動作を介して対応する命令を出す。角度センサーについて、他のタイプのセンサー、または複数の異なるタイプのセンサーの組み合わせを代わりとしてもよく、例えば力センサーを利用して押圧力を検出し、プロセッサ23は押圧力が所定の圧力閾値に達したことを取得すると、対応する操作命令を特定する。または、1つの角度センサーと1つの速度センサーとの組み合わせを利用して、プロセッサ23は2つのセンサーからそれぞれ取得した回転角度及び回転速度を、それぞれ所定の角度閾値または速度閾値と比較することで、対応する操作命令を特定する。例えば、30°回転したと同時に、回転速度が所定の閾値に達した場合、A操作制御命令などを生成する。本発明の実施例はこれに限定されない。
【0046】
所定の閾値の具体的な値は様々なタイプであってもよく、例えば10m/秒が挙げられる。本発明の実施例はこれに限定されない。
【0047】
好適な実施例として、該マンマシンインタラクション装置はさらに、
プロセッサ23が操作制御命令の生成に成功した後、プロセッサ23の制御でフィードバックを提示するためのフィードバック提示装置5を備える。
【0048】
具体的に、ユーザが操作制御モジュール2を操作する場合、操作制御モジュール2を直視しないと、規範的な操作を完了して操作制御命令を発生させたかどうかを確実に知ることができない恐れがあることを考慮すれば、本発明の実施例において、フィードバック提示装置5はプロセッサ23が操作制御命令の生成に成功した後、プロセッサ23の制御でフィードバックを提示し、この場合、ユーザはフィードバック提示を受信した後、自分が操作制御動作を正確に完了し、操作制御命令を生成したことを知って、マンマシンインタラクション装置の使用の快適性をさらに向上させ、よりユーザーフレンドリーになる。
【0049】
具体的に、例えば、ユーザのつまみ21に対する30°回転が音楽をオンにする制御命令である場合、ユーザは正確な角度に回転したと思い込んで、この場合、フィードバック提示装置5がなければ、音楽をオンにする制御が順調にできない。この場合、フィードバック提示装置5が存在すれば、プロセッサ23が音楽をオンにするという命令を生成した後、フィードバック提示装置5を介して、ユーザに提示し、ユーザは操作制御が成功したかどうかをリアルタイムに知って、マンマシンインタラクション装置の使用効率を向上させる。
【0050】
好適な実施例として、フィードバック提示装置5は振動式フィードバック提示装置5である。
【0051】
具体的に、振動式フィードバック提示装置5は構成が簡単であり、値段が安く、及び提示効果が優れるなどの利点を具備する。
【0052】
振動式フィードバック装置は1つのモータードライバ及び1つの振動モーターを有してもよく、振動式フィードバック提示を要求されると、プロセッサ23はモータードライバにより、0.05sのような一定の時間だけ動作させるように振動モーターを制御することで、振動式フィードバック提示を完了でき、無論、振動式フィードバック提示装置5は他のタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0053】
無論、振動式フィードバック提示装置5以外、フィードバック提示装置5は灯光または音声などの他のタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0054】
好適な実施例として、データ伝送モジュール3は無線伝送モジュールである。
【0055】
具体的に、無線伝送モジュールは配線、構成が簡単であり、及び体積が小さいなどの利点を具備する。
【0056】
無論、データ伝送モジュール3はさらに有線伝送モジュールであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0057】
好適な実施例として、無線伝送モジュールはブルートゥース(登録商標)モジュールである。
【0058】
具体的に、ブルートゥースモジュールは伝送が安定であり、構成が簡単であり、及び耐用年数が長いなどの利点を具備する。
【0059】
無論、ブルートゥースモジュール以外、無線伝送モジュールは、無線周波伝送、Wi-Fi(Wireless-Fidelity、無線インターネット)或いは赤外線伝送モジュールなどのような他のタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0060】
好適な実施例として、第1磁性部材1は磁性基板である。
【0061】
具体的に、磁性基板は容易に各種のタイプの機器に装着される形状であり、例えば、自動車の中央制御パネルの位置などに装着されることができ、また、耐久度が高く、及び操作が容易であるなどの利点を具備する。
【0062】
磁性基板は単層の磁性板であってもよいし、底層が磁性材質を具備しない底板であり、且つ上層が磁性を具備する磁性板である二層板であってもよく、無論、磁性基板は他の構成であってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0063】
無論、磁性基板以外、第1磁性部材1は他の形状に配置されてもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0064】
好適な実施例として、該マンマシンインタラクション装置はさらに、
第2磁性部材4を第1磁性部材1において移動させるように牽引することで、操作制御モジュール2に対して操作制御を行うための牽引装置6を備える。
【0065】
図3を参照し、
図3は本発明が提供した他のマンマシンインタラクション装置の構成模式図である。
【0066】
具体的に、牽引装置6は第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3からなる一体構造の任意の位置に装着されてもよく、ユーザは牽引装置6を介して第2磁性部材4の第1磁性部材1での吸着位置に対する変更を行うことで、前記一体構造の位置を変更し、操作を容易にする。例えば、自動車で、運転席にいる運転手は、操作制御モジュール2を操作する必要があるが、この場合、操作制御モジュール2が助手席の前方にある場合、牽引装置6がなければ、運転手は相変わらず前記一体構造に触れてその吸着位置を変更することができないが、牽引装置6があれば、この場合、運転手は容易に牽引装置6に触れるから、牽引装置6を介して第2磁性部材4の吸着位置を近くに移動して、操作制御を行うことができる。
【0067】
具体的に、牽引装置6は細い棒または牽引線などのような様々なタイプであってもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0068】
牽引装置6は前記実施例に言及されたハウジング41に設けられることで、第2磁性部材4、操作制御モジュール2及びデータ伝送モジュール3からなる一体構造の吸着位置に対する変更を容易にする。
【0069】
前記技術問題を解決するために、本発明はさらに、前記いずれか1項のマンマシンインタラクション装置を備える自動車を提供する。
【0070】
本発明の実施例が提供した自動車に対する紹介について、前記マンマシンインタラクション装置の実施例を参照すればよいから、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0071】
本明細書における各実施例は、順番に記載しており、各々実施例はいずれも他の実施例との相違点を主に説明し、各実施例の間の同様または類似の部分について、互いに参照すればよい。また、本明細書において、「第1」及び「第2」のような関係用語は1つのエンティティ又は操作を他のエンティティ又は操作と区別するためのものであり、これらのエンティティ又は操作同士の間にはこのような実際の関係又は順序があるように要求又は暗示するとは限らないことを説明しておく必要がある。且つ、用語「備える」「包含」又はその他の任意の変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより、一連の要素を含む過程、方法、品物又は機器はそれらの要素を含むだけでなく、更に明確に列挙されていない他の要素を含み、或いは、更にこのような過程、方法、品物又は設備の固有の要素を含む。これ以上限定しない限り、語句「○○を備える」で限定された要素は、該要素を含む過程、方法、品物又は設備には更に他の同じ要素があることを排除しない。
【0072】
開示した実施例に対する前記説明により、当業者は本発明を実現または使用できる。これらの実施例に対する様々な補正は当業者にとって自明であり、本明細書に定義された一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱しない場合、他の実施例で実現されることができる。従って、本発明は本明細書に示されたこれらの実施例に限定されず、本明細書が開示した原理及び新規な特徴と一致する、最も広い範囲に合う。
【符号の説明】
【0073】
1 第1磁性部材
2 操作制御モジュール
3 データ伝送モジュール
4 第2磁性部材
5 フィードバック提示装置
6 牽引装置
21 つまみ
22 角度センサー
23 プロセッサ
41 ハウジング
42 磁石
【国際調査報告】