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特表2022-506324紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造
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  • 特表-紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造 図1
  • 特表-紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/08 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
B65D43/08 200
B65D43/08 ZAB
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523636
(86)(22)【出願日】2019-10-28
(85)【翻訳文提出日】2021-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2019113704
(87)【国際公開番号】W WO2020088409
(87)【国際公開日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】201821765785.1
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520263800
【氏名又は名称】ビー グリーン パッケージング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ファン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】トン ジー
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AA34
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084CC07
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084DC07
3E084FA09
3E084FC01
3E084GA08
3E084GB12
3E084KA20
(57)【要約】
紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造であって、該紙およびプラスチック容器は、容器(10)およびカバー本体(20)を含み、前記容器(10)は、本体(11)およびクランプ部分(12)を含み、前記クランプ部分(12)は、連結部分(121)およびクランプリング(122)を含み、前記本体(11)の中央軸線に沿った横断面において、前記連結部分(121)の輪郭線と前記本体(11)の中央軸線の間の挟み角度は、鋭角であり、前記クランプリング(122)の輪郭線は、前記本体(11)の中央軸線と平行であり、前記カバー本体(20)は、カバー底(21)、カバー壁(22)、および、フランジ(23)を含み、前記クランプリング(122)の外径は、前記カバー壁(122)の内径に等しく、前記フランジ(123)および前記カバー底(121)は、一定間隔に配置されており、前記クランプリング(122)は、前記カバー本体(20)が前記容器(10)を覆うときに、前記フランジ(23)とカバー底(21)の間にクランプされる。紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造によれば、前記クランプリング(122)が前記フランジ(23)を越えると、前記クランプリング(122)は、元の状態に回復するか、或いは、なお変形状態にあって前記カバー壁(23)に当接し、前記カバー底(21)と前記フランジ(23)の間にクランプされ、その結果、前記容器(10)および前記カバー本体(20)は、覆い状態に嵌合され、外力なしには外されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造であって、該紙およびプラスチック容器は、容器およびカバー本体を含み、前記容器は、本体およびクランプ部分を含み、前記クランプ部分は、連結部分およびクランプリングを含み、前記本体の中央軸線に沿った横断面において、前記連結部分の輪郭線と前記本体の中央軸線の間の挟み角度は、鋭角であり、前記クランプリングの輪郭線は、前記本体の中央軸線と平行であり、前記カバー本体は、カバー底、カバー壁、および、フランジを含み、前記クランプリングの外径は、前記カバー壁の内径に等しく、前記フランジおよび前記カバー底は、一定間隔に配置されており、前記クランプリングは、前記カバー本体が前記容器を覆うときに、前記フランジとカバー底の間にクランプされる、紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造。
【請求項2】
前記フランジおよび前記カバー壁の自由端は、一定間隔に配置されている、請求項1に記載の紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造。
【請求項3】
前記本体の中央軸線に沿った横断面において、前記フランジの輪郭線は、円弧形状である、請求項1に記載の紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造。
【請求項4】
前記本体の側壁から前記クランプリングまでの距離は、前記フランジの円弧の高さに等しい、請求項3に記載の紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造。
【請求項5】
前記本体の中央軸線に沿った方向において、前記クランプリングの高さは、前記フランジから前記カバー底までの最小距離に等しい、請求項1に記載の紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、包装の技術分野に関し、特に、紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料カップは、一般的には、原材料としてポリエステル(PET)、ポリエチレン(PE)、または、ポリプロピレン(PP)を使用し、原材料は、有機溶媒の添加後に高温で加熱され、次いで、プラスチックのモールド中でブロー成形、押出、または、射出成形方法によって成形される。プラスチックは、ほとんど劣化せず、低いリサイクル率を有するので、環境的に大変非親和的である。現在、多くのアイテムが、ハンドバッグおよびミルクバッグのような環境的に親和的な紙材料を使用し始めているが、飲料カップを作るために、紙材料を使用する先例はない。硬さおよび成形可能性から判断すると、紙材料は、飲料カップを作るために絶対的に使用されることができる。したがって、飲料カップを製造するために主材料として紙材料を使用することは、環境的に親和的かつ安全であるのみならず、プラスチックボトルの外観よりももっと美しい外観を形成し、より多くの人々によって好かれるであろう。しかしながら、現在使用されているすべての飲料カップのカバーは、容器を直接覆い、液密でなく、それ故、飲料または懸濁物はこぼれやすく、他方、カバーは、外力によって容易に外される。
【発明の概要】
【0003】
上記に鑑みて、本考案は、上記の問題を解決するために、紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造であって、紙およびプラスチック容器のカバー本体が、容易に外されない紙およびプラスチック容器の新規なスナップ嵌め構造を提供する。
【0004】
紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造が提供される。紙およびプラスチック容器は、容器、および、容器を覆うカバー本体を含む。容器は、本体、および、該本体の縁から延びるクランプ部分を含む。クランプ部分は、前記本体に連結された連結部分、および、前記連結部分から延びるクランプリングを含む。前記本体の中央軸線に沿った横断面において、前記連結部分の輪郭線と前記本体の中央軸線の間の挟み角度は、鋭角であり、前記クランプリングの輪郭線は、前記本体の中央軸線と平行である。前記カバー本体は、カバー底、該カバー底の縁から延びるカバー壁、および、前記カバー壁の内側側壁上に配置されたフランジを含む。前記クランプリングの外径は、前記カバー壁の内径に等しい。前記フランジおよび前記カバー底は、一定間隔に配置されており、前記クランプリングは、前記カバー本体が前記容器を覆うときに、前記フランジとカバー底の間にクランプされる。
【0005】
さらに、前記フランジおよび前記カバー壁の自由端は、一定間隔に配置されている。
【0006】
さらに、前記本体の中央軸線に沿った横断面において、前記フランジの輪郭線は、円弧形状である、
【0007】
さらに、前記本体の側壁から前記クランプリングまでの距離は、前記フランジの円弧の高さに等しい。
【0008】
さらに、前記本体の中央軸線に沿った方向において、前記クランプリングの高さは、前記フランジから前記カバー底までの最小距離に等しい。
【0009】
従来技術と比較して、本考案によって提供される紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の容器およびカバー本体は、それぞれ、クランプ部分およびフランジを有する。カバー本体が容器を覆うときに、クランプリングの外径がカバー壁の内径に等しいので、クランプリングは、フランジの押圧の下で変形する。クランプリングがフランジを越えると、クランプリングは、元の状態に回復するか、或いは、なお変形状態にあってカバー壁に当接し、カバー底とフランジの間にクランプされ、その結果、容器およびカバー本体は、覆い状態に嵌合され、外力なしには外されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本考案によって提供される紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の構造的概略図である。
図2図1の紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の構造的概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で、本考案の特定の実施形態が、詳細に説明される。本考案の実施形態の説明は、本考案の保護範囲を制限することを意図していないことが理解されるべきである。
【0012】
図1および図2は、本考案によって提供される紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の構造的概略図である。紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の紙カップは、容器10、および、容器10を覆うカバー本体20を含む。容器10およびカバー本体20は共に、紙パルプ、または、紙およびプラスチック材料からプレスされることができることを理解することができる。
【0013】
容器10は、本体11、および、本体11の縁から延びるクランプ部分12を含む。容器10は、カップハンドル部分および装飾部分のような、いくつかの他の機能的構造をさらに含むことができることを考えることができ、これらの機能的構造は、当業者には知られた技術であり、ここでは、詳細に説明されない。本体11は、液体または懸濁物のような種々のアイテムを保持するために使用され、これは、既存の技術であり、ここでは詳細に説明されない。クランプ部分12は、本体11に連結された連結部分121、および、連結部分121から延びるクランプリング122を含む。本体11の中央軸線に沿った横断面において、連結部分121の輪郭線と本体11の中央軸線の間の挟み角度は、鋭角であり、クランプリング122の輪郭線は、本体11の中央軸線と平行である。
【0014】
カバー本体20は、カバー底21、カバー底21の縁から延びるカバー壁22、および、カバー壁22の内側側壁上に配置されたフランジ23を含む。カバー本体20は、持ち上げハンドルおよびジャッキのような、いくつかの他の機能的構造をさらに含むことができることを考えることができる。カバー本体20は、当業者には知られた技術であり、ここでは、詳細に説明されない。フランジ23およびカバー底21は、一定間隔に配置されている。本体11の中央軸線に沿った方向において、クランプリング122の高さは、フランジ23からカバー底21までの最小距離よりも小さいか、或いは、この最小距離に等しい。カバー本体20が容器10を覆うときに、クランプリング122は、フランジ23とカバー底21の間にクランプされる。クランプリング122をカバー壁122の面に接触させるために、本体11の中央軸線に沿った横断面において、クランプリング122の輪郭線は、本体11の中央軸線と平行である。さらに、より大きな誤差許容率を提供するために、フランジ23およびカバー壁22の自由端は、一定間隔に配置されている。本体11の中央軸線に沿った横断面において、フランジ23の輪郭線は、円弧形状であることができる。もちろん、フランジ23の輪郭線は、波および歯のような、他の形状であることもできることを考えることができるが、フランジ23の輪郭線の形状は、実際の必要に応じて選択されることができる。よりよいスナップ嵌め効果のために、本体11の側壁からクランプリング122までの距離は、フランジ23の円弧の高さに等しい。
【0015】
従来技術と比較して、本考案によって提供される紙およびプラスチック容器のスナップ嵌め構造の容器10およびカバー本体20は、それぞれ、クランプ部分12およびフランジ23を有する。カバー本体20が容器10を覆うときに、クランプリング122の外径がカバー壁22の内径に等しいので、クランプリング122は、フランジ23の押圧の下で変形する。クランプリング122がフランジ23を越えると、クランプリング122は、元の状態に回復するか、或いは、なお変形状態にあってカバー壁22に当接し、カバー底21とフランジ23の間にクランプされ、その結果、容器10およびカバー本体20は、覆い状態に嵌合され、外力なしには外されない。
【0016】
上記の実施形態は、本考案の好ましい実施形態であり、本考案の保護範囲を制限することを意図していない。本考案の精神から逸脱することなくなされるすべての変更、同一の置換、および、改良は、本考案の保護範囲内にあるべきである。
図1
図2
【国際調査報告】