(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】造影画像に基づき血管評定パラメータを取得する方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/026 20060101AFI20220107BHJP
A61B 5/0215 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A61B5/026
A61B5/0215 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523637
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2019118053
(87)【国際公開番号】W WO2020098704
(87)【国際公開日】2020-05-22
(31)【優先権主張番号】201811344281.7
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811344060.X
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811344074.1
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520283048
【氏名又は名称】スーチョウ レインメド メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フォ、インフェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、クワンツィー
(72)【発明者】
【氏名】ウー、シンユン
【テーマコード(参考)】
4C017
【Fターム(参考)】
4C017AA08
4C017AA11
4C017AB04
4C017AB10
4C017BC11
4C017BC16
4C017BC20
4C017BD04
4C017FF05
(57)【要約】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
【請求項2】
【請求項3】
【請求項4】
【請求項5】
【請求項6】
前記造影状態における冠状動脈二次元造影画像のうち、気になる血管段に対して三次元モデリングを行い、三次元血管格子モデルを得る方法は、
少なくとも2つの異なる夾角の冠動脈造影画像を読み取り、
2D構造データにより、マッピング関係を有する2つの前記冠動脈造影画像上のある一つの段の血管に対して三次元再構成を行い、前記段の血管の3Dモデル及び3Dデータを得て、
上記ステップを、すべての段の血管三次元再構成が完成するまで繰り返し、それから再構成した後のすべての段の血管を合わせ、完全な三次元血管格子モデルを得ることを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法。
【請求項7】
【請求項8】
【請求項9】
【請求項10】
【請求項11】
【請求項12】
【請求項13】
請求項11又は12に記載の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する装置を備えることを特徴とする冠状動脈分析システム。
【請求項14】
コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に請求項1~10のいずれかに記載の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法を実現することを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冠状動脈技術分野に関し、特に、造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法、装置、冠状動脈分析システム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
世界保健組織の統計によれば、心血管疾患は既に人類の“トップキラー”となっている。近年、血流動力学による心血管疾患の生理及び病理行為を分析することも既に心血管疾患診断の一つの非常に重要な手段となっている。
【0003】
【0004】
【0005】
【0006】
【発明の概要】
【0007】
【0008】
上記目的を実現するために、第一の方面において、本出願は以下の方法を提供する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
任意選択的に、前記造影状態における冠状動脈二次元造影画像のうち、気になる血管段に対して三次元モデリングを行い、三次元血管格子モデルを得る方法は、
少なくとも2つの異なる夾角の冠動脈造影画像を読み取り、
2D構造データにより、マッピング関係を有する2つの前記冠動脈造影画像上のある一つの段の血管に対して三次元再構成を行い、前記段の血管の3Dモデル及び3Dデータを得て、
上記ステップを、すべての段の血管三次元再構成が完成するまで繰り返し、それから再構成した後のすべての段の血管を合わせ、完全な三次元血管格子モデルを得ることを含む、
上記の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
第二の方面において、本出願は以下の装置を提供する。
【0020】
【0021】
【0022】
第三の方面において、本出願は上記の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する装置を備える冠状動脈分析システムを提供する。
【0023】
第四の方面において、本出願はコンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法を実現するコンピュータ記憶媒体。
【0024】
本出願の実施例が提供する方案による有益な效果は少なくとも以下を含む:
【0025】
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここで説明される図面は本発明をさらに理解するためのものであり、発明の一部分を構成し、本発明の概略的な実施例及びその説明は本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0027】
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的、技術方案及び長所をより明確に説明するために、以下に本発明の具体的な実施例及び関連の図面と合わせて本発明の技術方案を明確に、完全に説明する。当然、説明される実施例は単に本発明の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を行わずに得られた他のすべての実施例も本発明の請求項に含まれる。
【0029】
以下に図形式により本発明の複数の実施形態を開示する。明確に説明するために、多くの操作上の詳細を以下の説明において一緒に説明する。しかし、これら操作上の詳細は本発明を限定するために応用されるものではないと理解されるべきである。つまり、本発明の一部の実施形態において、これら操作上の詳細は必ずしも必要ではない。この他、図形式を簡略化するために、一部の慣用的な構造とアセンブリは図において簡単に概略的に示す。
【0030】
【0031】
上記問題を解決するために、大動脈心外膜大動脈の血流量を取得する方法、装置、システム及び記憶媒体を提供する。
【0032】
実施例1:
図1に示されるように、本出願は、以下のステップを含む造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法を提供する:
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
本出願の一つの実施例において、
図10に示されるように、血圧採集装置100は、本体110、および本体110に接続される第一動力駆動装置120、血圧採集ユニット130及び第一制御装置140を備え、本体110は、第一動力駆動装置120、血圧採集ユニット130及び第一制御装置140が作業を開始するか否かを制御するためのものであり、血圧採集ユニット130は、第二制御装置160に接続され、第二制御装置160は外部のインターベンション設備に接続され、そのうち、第二制御装置160は血圧採集ユニット130に対してゼロ点校正を行うとともに、血圧採集ユニット130が外部のインターベンション設備と接続されているか否か制御するためのものであり、第一動力駆動装置120は、本体110に設けられ、第一動力駆動装置120は外部の輸液装置170に接続され、第一動力駆動装置120は外部の輸液装置170の液体流動を駆動するためのものであり、血圧採集ユニット130は、本体110に設けられ、血圧採集ユニット130は第一制御装置140、外部のインターベンション設備に接続され、血圧採集ユニット130は侵襲動脈圧力を採集するためのものであり、第一制御装置140は固定ブロック150等により本体110に固定され、第一制御装置140は外部の輸液装置170に接続され、液体が輸液装置170から第一制御装置140に向かうように、輸液装置170の液体の流れる方向を制御するためのものである。本出願は、血圧採集装置を提供する、即ち、本体110に設けられた第一動力駆動装置120、血圧採集ユニット130及び第一制御装置140は、第一制御装置140を作動させることにより、血圧採集ユニット130が外部の輸液装置170、大気に同時に繋がり、第一動力駆動装置120が外部の輸液装置170上の輸液管7100内部の液体流動を駆動させ、手動で排気する必要がない自動排気を実現し、操作が簡単、便利である。第二制御装置160の設置により血圧採集ユニット130に対する自動ゼロ点校正を実現し、手術ベッドの高さ変化は侵襲動脈圧力の測定に影響を与えるため、手術において、血圧採集装置の高さを変える必要があるが、複数回、繰り返しゼロ点校正する必要がなく、操作が簡単で、正確に測定できる。
【0040】
第三の方面において、本出願は上記の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する装置を備える冠状動脈分析システムを提供する。
【0041】
第四の方面において、本出願はコンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記の造影画像に基づき冠状動脈血管評定パラメータを取得する方法を実現するコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0042】
当業者であれば理解できるように、本発明の各方面はシステム、方法又はコンピュータプログラム製品として実現できる。よって、本発明の各方面は、具体的に以下の形式として実現することができる。即ち、完全なるハードウエア実施形態、完全なるソフトウエア実施形態(ファームウエア、常駐ソフトウエア、マイクロコード等を含む)、又はハードウエア及びソフトウエアの方面を合わせた実施形態。ここでは、統一して“回路”、“モジュール”又は“システム”と称することができる。この他、一部の実施例において、本発明の各方面はさらに、一つの又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体におけるコンピュータプログラム製品の形式として実現することもでき、当該コンピュータ読み取り可能な媒体には、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを含む。本発明の実施例の方法及び/又はシステムの実施形態は手動、自動又はその組み合わせにより、選択タスクを実行又は完成できる。
【0043】
例えば、本発明の実施例に基づき選択されるタスクを実行するためのハードウエアを、チップ又は回路として実現することができる。ソフトウエアとして、本発明の実施例に基づき選択されるタスクを、コンピュータにより使用される如何なる適切な操作システムにより実行される複数のソフトウエアコマンドとして実現することができる。本発明の例示的な実施例において、データプロセッサにより、本文に記載の方法及び/又はシステムの例示的な実施例に基づく一つの又は複数のタスクを実行することができる。例えば、複数のコマンドを実行するための計算プラットフォーム。任意選択的に、当該データプロセッサは、コマンド及び/又はデータを記憶するための揮発性メモリ及び/又はコマンド及び/又はデータを記憶するための不揮発性メモリを含む。例えば、磁気ハードディスク及び/又はリムーバブル媒体。任意選択的に、ネットワーク接続も提供する。任意選択的に、ディスプレイ及び/又はユーザ入力機器、例えば、キーボード又はマウスも提供する。
【0044】
一つの又は複数のコンピュータ読み取り可能な如何なる組み合わせも利用できる。コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、若しくは任意の以上の組み合わせとすることができるが、これらに限られない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の更なる具体的な例(全てを挙げるものではない)は以下を含む:
【0045】
一つの又は複数の導線を有する電気接続、モータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、書き込み消去が可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、若しくは上記の任意の適切な組み合わせ。本文において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含む又は記憶する如何なる有形媒体とすることができ、当該プログラムはコマンド実行システム、装置又はデバイスにより使用され、若しくはこれらと組み合わせて使用することができる。
【0046】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドに含まれる若しくは搬送波の一部として伝播できるデータ信号とすることができ、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを搭載できる。このように伝播されるデータ信号は複数の形式を採用でき、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限られない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の如何なるコンピュータ読み取り可能な媒体とすることができ、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置又はデバイスにより使用される若しくはこれらと組み合わせて使用するプログラムを送信、伝播又は伝送できる。
【0047】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは如何なる適切な媒体を用いて伝送することができ、無線、有線、光ケーブル、RF等、若しくは上記の任意の適切な組み合わせが含まれる(但しこれらに含まれない)。
【0048】
例えば、一つの又は複数のプログラミング言語の如何なる組み合わせにより、本発明の各側面に用いられる操作を実行するためのコンピュータプログラムコードをプログラミングすることができ、例えばJava、Smalltalk、C++等のターゲット型プログラミング言語と通常プロセスのプログラミング言語、例えば"C"プログラミング言語又は類似したプログラミング言語を含む。プログラムコードは完全にユーザコンピュータ上で実行することも、一部をユーザコンピュータ上で実行することもでき、一つの独立したソフトウェアパッケージとして実行することも、一部をユーザコンピュータ上で、一部をリモートコンピュータ上で実行することもでき、若しくは完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行することもできる。リモートコンピュータにかかる場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークによりユーザコンピュータに接続でき、若しくは、外部コンピュータに接続できる(例えばインターネットサービスプロバイダーによりインターネットを通じで接続する)。
【0049】
フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図中の各ブロックの組み合わせは、すべて、コンピュータプログラムコマンドにより実現できると理解されるべきである。これらコンピュータプログラムコマンドは汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され、一つの機器として生産することができ、これにより、これらコンピュータプログラムコマンドはコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサの実行時に、フローチャート及び/又はブロック図中の一つの又は複数のブロック中で規定される機能/動作を実現できる装置とすることができる。
【0050】
これらコンピュータプログラムコマンドをコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶することもでき、これらコマンドは、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、又は他の設備を特定な方式で作動させ、そして、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたコマンドはフローチャート及び/又はブロック図中の一つの又は複数のブロック中で規定される機能/動作を実現できるコマンドを含む製品(article of manufacture)とすることができる。
【0051】
さらに、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理設備又は他の設備において、一連の操作ステップを実行させるように、コンピュータ(例えば、冠状動脈分析システム)又は他のプログラム可能なデータ処理設備に、コンピュータプログラムコマンドをロードすることができ、これにより、コンピュータ、他のプログラム可能な装置又は他の設備で実行されるコマンドが、フローチャート及び/又は一つの又は複数のブロック図のブロック中で指定される機能/動作を実現するためのプロセスを提供するように、コンピュータが実行するプロセスを生成することができる。
【0052】
本発明の以上の具体的な実例は、本発明の目的、技術方案及び有益な效果をさらに詳細に説明するためのものであり、以上の内容は単に本発明の具体的な実施例にすぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神及び原則に反しない限り、一切の修正、均等な差し替え、改良等も本発明の請求項に含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0053】
【国際調査報告】