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特表2022-506328紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造
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  • 特表-紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造 図1
  • 特表-紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/00 20060101AFI20220107BHJP
   B65D 43/08 20060101ALI20220107BHJP
   B65D 77/20 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A45C11/00 V ZAB
B65D43/08 210
B65D77/20 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523640
(86)(22)【出願日】2019-10-28
(85)【翻訳文提出日】2021-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2019113701
(87)【国際公開番号】W WO2020088408
(87)【国際公開日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】201821766026.7
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520263800
【氏名又は名称】ビー グリーン パッケージング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】リュー ジージャー
(72)【発明者】
【氏名】トン ジー
【テーマコード(参考)】
3B045
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3B045BA00
3B045CA06
3B045DA00
3B045DA41
3B045EB04
3B045FC04
3B045FC10
3E067AA03
3E067AB26
3E067AC01
3E067BA07A
3E067BB01A
3E067BB14A
3E067BB25A
3E067BB26A
3E067BC07A
3E067CA07
3E067EA17
3E067EB27
3E067FA01
3E067FC01
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA34
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC07
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC07
3E084FC01
3E084GA08
3E084GB12
3E084LD30
(57)【要約】
紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造であって、該紙-プラスチック容器は、紙-プラスチック箱(10)、および、紙-プラスチック箱(10)を覆う蓋(20)を含む。紙-プラスチック箱(10)は、箱本体(11)、および、箱本体(11)の縁から延びる直線部分(12)を含む。蓋(20)は、蓋本体(21)、蓋本体(21)の縁から延びる蓋壁(22)、および、蓋壁(22)の内側側壁上に配置されたフランジ(23)を含む。フランジ(23)および蓋本体(21)は、間隔を隔てて配置されている。蓋(20)が、紙-プラスチック箱(10)を覆うときに、前記直線部分(12)は、フランジ(23)と蓋本体(23)の間にクランプされる。紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造において、直線部分(12)は、フランジ(23)の押圧の下で変形する。直線部分(12)が、フランジ(23)上を横切るときに、直線部分(12)は、元の状態に戻るか、或いは、なお変形状態にあって蓋壁(22)に対して押圧され、その結果、紙-プラスチック箱(10)および蓋(20)は、互いを覆うことによって封止され、外力なしに互いから分離されることができない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造であって、該紙-プラスチック容器は、紙-プラスチック箱、および、前記紙-プラスチック箱を覆う蓋を含み、前記紙-プラスチック箱は、箱本体、および、前記箱本体の縁から延びる直線部分を含み、前記蓋は、蓋本体、前記蓋本体の縁から延びる蓋壁、および、前記蓋壁の内側側壁上に配置されたフランジを含み、前記フランジおよび前記蓋本体は、間隔を隔てて配置されており、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分と前記中央軸線の間の挟み角度は、90度よりも小さいか、或いは、90度に等しく、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記フランジは、導入部分の区分、前記導入部分に連結された滑らかな部分の区分、および、前記滑らかな部分に連結されたバックル部分の区分を含み、前記直線部分の最大径は、前記蓋本体の最小径よりも大きいか、或いは、前記蓋本体の最小径に等しく、前記バックル部分は、円弧形状であり、前記円弧の中心角は、90度よりも大きく、前記蓋が、前記紙-プラスチック箱を覆うときに、前記直線部分は、前記バックル部分と前記蓋本体の間にクランプされる、紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項2】
前記フランジおよび前記蓋壁の自由端は、間隔を隔てて配置されている、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよびボックスのためのバックル構造。
【請求項3】
前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記導入部分は、円弧形状である、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項4】
前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分の輪郭線は、前記蓋壁と平行である、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項5】
前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分と前記箱本体の中央軸線の間の挟み角度は、90度である、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項6】
前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記滑らかな部分は、前記箱本体の中央軸線と平行である、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項7】
前記バックル部分の中心角は、90度である、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【請求項8】
前記バックル部分から前記蓋本体までの距離は、前記箱本体の前記直線部分の厚さに等しい、請求項1に記載の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、包装の技術分野に関し、特に、紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料カップは、一般的には、原材料としてポリエステル(PET)、ポリエチレン(PE)、または、ポリプロピレン(PP)を使用し、原材料は、有機溶媒の添加後に高温で加熱され、次いで、プラスチックのモールド中でブロー成形、押出、または、射出成形方法によって成形される。プラスチックは、ほとんど劣化せず、低いリサイクル率を有するので、環境的に大変非親和的である。現在、多くのアイテムが、ハンドバッグおよびミルクバッグのような環境的に親和的な紙材料を使用し始めているが、飲料カップを作るために、紙材料を使用する先例はない。硬さおよび成形可能性から判断すると、紙材料は、飲料カップを作るために絶対的に使用されることができる。したがって、飲料カップを製造するために主材料として紙材料を使用することは、環境的に親和的かつ安全であるのみならず、プラスチックボトルの外観よりももっと美しい外観を形成し、より多くの人々によって好かれるであろう。しかしながら、現在使用されているすべての飲料カップの蓋は、容器を直接覆い、液密でなく、それ故、飲料または懸濁物はこぼれやすく、他方、蓋は、外力によって容易に外される。
【発明の概要】
【0003】
上記に鑑みて、本考案は、上記の問題を解決するために、紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造であって、紙-プラスチック容器の蓋が、容易に分離されない、新規な紙-プラスチック容器のカバーおよびは箱のためのバックル構造を提供する。
【0004】
紙-プラスチック容器のカバーおよび箱のためのバックル構造が、提供される。紙-プラスチック容器は、紙-プラスチック箱、および、前記紙-プラスチック箱を覆う蓋を含む。紙-プラスチック箱は、箱本体、および、前記箱本体の縁から延びる直線部分を含む。蓋は、蓋本体、前記蓋本体の縁から延びる蓋壁、および、前記蓋壁の内側側壁上に配置されたフランジを含む。フランジおよび蓋本体は、間隔を隔てて配置されている。箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分と前記中央軸線の間の挟み角度は、90度よりも小さいか、或いは、90度に等しい。箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記フランジは、導入部分の区分、前記導入部分に連結された滑らかな部分の区分、および、前記滑らかな部分に連結されたバックル部分の区分を含む。前記直線部分の最大径は、前記蓋本体の最小径よりも大きいか、或いは、前記蓋本体の最小径に等しい。前記バックル部分は、円弧形状であり、前記円弧の中心角は、90度よりも大きい。蓋が、紙-プラスチック箱を覆うときに、前記直線部分は、前記バックル部分と前記蓋本体の間にクランプされる。
【0005】
さらに、前記フランジおよび前記蓋壁の自由端は、間隔を隔てて配置されている。
【0006】
さらに、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記導入部分は、円弧形状である。
【0007】
さらに、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分の輪郭線は、前記蓋壁と平行である。
【0008】
さらに、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記直線部分と前記箱本体の中央軸線の間の挟み角度は、90度である。
【0009】
さらに、前記箱本体の中央軸線に沿った横断面において、前記滑らかな部分は、前記箱本体の中央軸線と平行である。
【0010】
さらに、前記バックル部分の中心角は、90度である。
【0011】
さらに、前記バックル部分から前記蓋本体までの距離は、前記箱本体の前記直線部分の厚さに等しい。
【0012】
従来技術と比較して、本考案によって提供される紙-プラスチック容器のカバーおよびボックスのためのバックル構造の紙-プラスチック箱および蓋は、それぞれ、直線部分およびフランジを有する。直線部分は、いくらかの弾性を有する。蓋が、紙-プラスチック箱を覆うときに、直線部分は、初めに、フランジの押圧の下で変形し、次いで、導入部分の導入の下でフランジ上を横切り、その瞬間、直線部分は、元の状態に戻るか、或いは、なお変形状態にあって蓋壁に対して押圧される。バックル部分の中心角が、90度よりも大きいので、直線部分は、バックル部分と蓋本体の間で曲げられ、その結果、紙-プラスチック箱および蓋は、互いを覆うことによって封止され、外力なしに互いから分離されることができない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本考案によって提供される紙-プラスチック容器のカバーおよび箱ためのバックル構造の構造的概略図である。
図2図1の紙-プラスチック容器のカバーおよび箱ためのバックル構造の構造的概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下で、本考案の特定の実施形態が、詳細に説明される。本考案の実施形態の説明は、本考案の保護範囲を制限することを意図していないことが理解されるべきである。
【0015】
図1および図2は、本考案によって提供される紙-プラスチック容器のカバーおよび箱ためのバックル構造の構造的概略図である。本考案によって提供される紙-プラスチック容器のカバーおよび箱ためのバックル構造の紙-プラスチック容器は、紙-プラスチック箱10、および、紙-プラスチック箱10を覆う蓋20を含む。紙-プラスチック箱10および蓋20は共に、紙パルプ、または、紙-プラスチック材料からプレスされることができることを理解することができる。
【0016】
紙-プラスチック箱10は、箱本体11、および、箱本体11の縁から延びる直線部分12を含む。紙-プラスチック箱10は、カップハンドル部分および装飾部分のような、いくつかの他の機能的構造をさらに含むことができることを考えることができ、これらの機能的構造は、当業者には知られた技術であり、ここでは、詳細に説明されない。箱本体11は、液体または懸濁物のような種々のアイテムを保持するために使用され、これは、既存の技術であり、ここでは詳細に説明されない。実際の必要に従い、箱本体11の中央軸線に沿った横断面において、直線部分12と箱本体11の中央軸線の間の挟み角度は、90度に等しい。
【0017】
蓋20は、蓋本体21、蓋本体21の縁から延びる蓋壁22、および、蓋壁22の内側側壁上に配置されたフランジ23を含む。蓋本体20は、持ち上げハンドルおよびジャッキのような、いくつかの他の機能的構造をさらに含むことができることを考えることができる。蓋本体21は、当業者には知られた技術であり、ここでは、詳細に説明されない。フランジ23および蓋本体21は、間隔を隔てて配置されている。箱本体11の中央軸線に沿った横断面において、フランジ23は、導入部分231の区分、導入部分231に連結された滑らかな部分232の区分、および、滑らかな部分232に連結されたバックル部分233の区分を含む。箱本体11の中央軸線に沿った横断面において、導入部分231は、箱本体11の直線部分12の滑り入りを容易にするために、円弧形状である。滑らかな部分232は、蓋壁22の強度を高めるために、箱本体11の中央軸線に向かって突出している。バックル部分233は、円弧形状であり、円弧の中心角は、90度よりも大きいか、或いは、90度に等しい。この実施形態では、円弧の中心角は、90度に等しい。蓋20が、紙-プラスチック箱10を覆うときに、直線部分12は、バックル部分233と蓋本体21の間にクランプされる。直線部分12を蓋壁22の面に接触させるために、箱本体の中央軸線に沿った横断面において、直線部分12の側壁の輪郭線は、蓋壁22の輪郭線と平行である。さらに、より大きな誤差許容率を提供するために、フランジ23および蓋壁22の自由端は、間隔を隔てて配置されている。
【0018】
従来技術と比較して、紙-プラスチック容器のカバーおよび箱ためのバックル構造の紙-プラスチック箱10および蓋20は、それぞれ、直線部分12およびフランジ23を有する。蓋20が紙-プラスチック箱10を覆うときに、直線部分12は、初めに、フランジ23の押圧の下で変形し、次いで、直線部分12は、フランジ23上を横切り、その瞬間に、直線部分12は、元の状態に戻るか、或いは、なお変形状態にあって蓋壁22に対して押圧される。バックル部分233の中心角が、90度よりも大きいので、直線部分12は、バックル部分233と蓋本体21の間で曲げられ、その結果、紙-プラスチック箱10および蓋20は、互いを覆うことによって封止され、外力なしに互いから分離されることができない。
【0019】
上記の実施形態は、本考案の好ましい実施形態であり、本考案の保護範囲を制限することを意図していない。本考案の精神から逸脱することなくなされるすべての変更、同一の置換、および、改良は、本考案の保護範囲内にあるべきである。
図1
図2
【国際調査報告】