(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】トリフルオロメチル置換スルファミド系選択的BCL-2阻害剤
(51)【国際特許分類】
C07D 471/04 20060101AFI20220107BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220107BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20220107BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20220107BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
C07D471/04 104Z
C07D471/04 CSP
A61P43/00 111
A61P35/00
A61K31/496
A61K31/5377
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523829
(86)(22)【出願日】2019-10-29
(85)【翻訳文提出日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2019113963
(87)【国際公開番号】W WO2020088442
(87)【国際公開日】2020-05-07
(31)【優先権主張番号】201811268572.2
(32)【優先日】2018-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910249783.X
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910933513.0
(32)【優先日】2019-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516089784
【氏名又は名称】チア タイ ティエンチン ファーマシューティカル グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.369 Yuzhou South Rd.,Lianyungang,Jiangsu 222062 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,フェイ
(72)【発明者】
【氏名】フェン,ウェイウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】シュ,ホンジァン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジーナン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,シーチュアン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャンチュン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ヤンロン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ジャンチン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ,イーヤン
(72)【発明者】
【氏名】タン,シュジン
(72)【発明者】
【氏名】シ,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ホンイン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】タン,ソン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ,イーチョン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,リミン
(72)【発明者】
【氏名】グ,ホンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,リン
【テーマコード(参考)】
4C065
4C086
【Fターム(参考)】
4C065AA04
4C065BB04
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ03
4C065KK01
4C065LL01
4C065PP02
4C065PP03
4C065PP04
4C065PP07
4C065PP13
4C065PP15
4C065PP16
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZC41
(57)【要約】
本願はトリフルオロメチル置換を含むスルファミド系選択的BCL-2阻害剤を開示し、具体的には式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩、その製造方法及び当該化合物を含む医薬組成物を開示し、さらに抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患、例えばがんを治療するための当該化合物及び当該化合物を含む医薬組成物の用途を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】
であって、
式中、
R
1はハロゲンから選ばれ、
R
2は-C
0-6アルキレン-R
3から選ばれ、
R
3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C
3-6シクロアルキル基、-COR
a、-SO
2R
b、-COOC
1-6アルキル基、及び所望によりハロゲンによって置換されたC
1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換され、
R
a、R
bはそれぞれ独立してH、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C
3-6シクロアルキル基及びC
1-6アルキル基から選ばれ、前記C
1-6アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C
1-6アルキル)
2、-NHC
1-6アルキル基又は-OC
1-6アルキル基によって置換される、式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
構造単位
【化2】
は、
【化2】
から選ばれる、請求項1に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
R
1はフッ素及び塩素から選ばれる、請求項1又は2に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
R
2は-(CH
2)
n-R
3から選ばれ、nは0、1、2、3及び4から選ばれる、請求項1~3のいずれか1項に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
R
3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、環上のN原子において1つ又は2つの基によって置換される、請求項1~4のいずれか1項に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
R
3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、-COR
a、-SO
2R
b、-COOC
1-4アルキル基、及び所望によりハロゲンによって置換されたC
1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される、請求項1~5のいずれか1項に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
R
a、R
bはそれぞれ独立してH、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C
3-6シクロアルキル基及びC
1-4アルキル基から選ばれ、前記C
1-4アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C
1-4アルキル)
2、-NHC
1-4アルキル基もしくは-OC
1-4アルキル基によって置換され、又はR
a、R
bはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれ、前記メチル基又はエチル基は所望によりフッ素、-CN、-OCH
3もしくは-N(CH
3)
2によって置換され、又はR
a、R
bはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、-CH
2OCH
3、-CH
2CN、-CH
2N(CH
3)
2、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれる、請求項1~6のいずれか1項に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
R
a、R
bはそれぞれ独立して、所望により-OC
1-4アルキル基によって置換されたC
1-4アルキル基から選ばれ、又はR
a、R
bはそれぞれ独立してメチル基、イソプロピル基及び-CH
2OCH
3から選ばれる、請求項7に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
R
3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、-C(O)H、-COCH
3、-COCH(CH
3)
2、-COC(CH
3)
3、-COCF
3、-COCH
2CN、-COCH
2OCH
3、-COCH
2N(CH
3)
2、-SO
2CH
3、-SO
2CH
2CH
3、-SO
2CF
3、-SO
2C
2F
5、メチル基、エチル基、-CF
3、-CH
2CH
2F、-C
2F
5、テトラヒドロピラン、オキセタン、-SO
2-シクロプロパン、-CO-シクロプロパン、-CO-オキセタン、-SO
2-オキセタン、-SO
2-シクロブタン、-COOCH
2CH
3もしくは-COOCH
3によって置換され、又はR
3はテトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン及びジオキサンから選ばれ、前記テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリンもしくはジオキサンは所望により-COCH
3、-COCH(CH
3)
2、-COCH
2OCH
3、-SO
2CH
3、-SO
2CH
2CH
3、-CO-シクロプロパン、-COCH
2CN、-COCF
3、-COCH
2N(CH
3)
2、メチル基、エチル基、-CH
2CH
2F、-COOCH
2CH
3もしくは-COOCH
3によって置換され、又はR
3はテトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン及びジオキサンから選ばれ、前記テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン又はジオキサンは所望により-COCH
3、-COCH(CH
3)
2、-COCH
2OCH
3、-SO
2CH
3、メチル基、エチル基、-CH
2CH
2F、-COOCH
2CH
3もしくは-COOCH
3によって置換される、請求項1~6のいずれか1項に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
R
3は、
【化3】
から選ばれる、請求項1に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項11】
【化4】
式IIの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩から選ばれ、R
2の定義は請求項1の定義と同じである、請求項1に記載の式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項12】
【化5-1】
【化5-2】
から選ばれる化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩、
又は、
【化6】
式中、Rは独立して、
【化7-1】
【化7-2】
【化7-3】
から選ばれる化合物。
【請求項13】
【化8-1】
【化8-2】
【化8-3】
【化8-4】
前記化合物又は薬学的に許容されるその塩、
又は、
【化9】
式中、Rは独立して、
【化10-1】
【化10-2】
【化10-3】
【化10-4】
【化10-5】
【化10-6】
から選ばれる化合物。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物。
【請求項15】
抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患を予防又は治療する薬物を製造するための、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物、その立体異性体もしくは薬学的に許容されるその塩又は請求項14に記載の医薬組成物の用途。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は2018年10月29日に中国国家知識産権局に提出された中国特許出願第201811268572.2号の優先権、2019年3月29日に中国国家知識産権局に提出された中国特許出願第201910249783.X号の優先権、及び2019年9月29日に中国国家知識産権局に提出された中国特許出願第201910933513.0号の優先権を主張し、前記特許の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は抗アポトーシスタンパク質BCL-2を選択的に阻害する化合物、その製造方法、当該化合物を含む医薬組成物、及び抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患、例えばがんを治療するためのその用途に関する。
【背景技術】
【0003】
BCL-2タンパク質は、BCL-2ファミリー(ファミリーメンバーはBCL-2、BCL-XLなどを含む)、BAXファミリー及びBH3-onlyファミリーの3つのファミリーに分けられ、このうちBCL-2ファミリーは抗アポトーシスの役割を果たし、他の2つのファミリーのメンバーはアポトーシスを促進する役割を果たす。
【0004】
抗アポトーシスBCL-2ファミリータンパク質は様々な疾患に関係し、治療薬物の標的として有望であろうと研究が進んでいる。介入療法に用いるものとしては、例えば、BCL-2ファミリータンパク質のBCL-2及びBCL-XLなどを含む。BCL-2ファミリータンパク質阻害剤については最近、特許文献1、特許文献2、特許文献3に報告されている。標的タンパク質に対する高結合阻害剤が開示されているが、化合物の結合親和性は考慮すべき多くのパラメータの1つに過ぎない。特定のタンパク質に対し他のタンパク質より先に結合し、つまり特定のタンパク質に選択性がある化合物を得ることが目標である。このような選択性とは、一般的に化合物が特定のタンパク質に高い結合親和性があり、他のメンバーには結合親和性が低いことである。
【0005】
これまでに開示されたBCL-2阻害剤は、抗アポトーシスBCL-XLタンパク質及び抗アポトーシスBCL-2タンパク質に選択性が高くないため、大きな副作用が生じる恐れが大きく、抗アポトーシスBCL-XLタンパク質を阻害して、血小板減少症などの副作用が生じることが特徴である。
【0006】
本願は一連の化合物を含み、当該化合物は抗アポトーシスBCL-2タンパク質と抗アポトーシスBCL-XLタンパク質に高い選択性を示すとともに、抗アポトーシスBCL-2タンパク質阻害活性に関して性能が認められる。また、肝ミクロソーム代謝安定性が高く、薬物動態パラメータが改善されているため、関連医薬品の開発が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】PCT国際出願第WO2012071374号
【特許文献2】PCT国際出願第WO2010138588号
【特許文献3】PCT国際出願第WO2010065865号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(4th Ed).Hoboken,New Jersey:John Wiley & Sons,Inc.
【発明の概要】
【0009】
本願の第1態様は、式Iの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩に関し、
【化1】
式中、
R
1はハロゲンから選ばれ、
R
2は-C
0-6アルキレン-R
3から選ばれ、
R
3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C
3-6シクロアルキル基、-COR
a、-SO
2R
b、-COOC
1-6アルキル基、及び所望によりハロゲンによって置換されたC
1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換され、
R
a、R
bはそれぞれ独立してH、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C
3-6シクロアルキル基及びC
1-6アルキル基から選ばれ、前記C
1-6アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C
1-6アルキル)
2、-NHC
1-6アルキル基又は-OC
1-6アルキル基によって置換される。
【0010】
いくつかの実施形態では、構造単位
【化2】
は、
【化3】
から選ばれる。いくつかの実施形態では、構造単位
【化4】
は、
【化5】
から選ばれる。いくつかの実施形態では、構造単位
【化6】
は、
【化7】
から選ばれる。
【0011】
いくつかの実施形態では、構造単位
【化8】
は、
【化9】
から選ばれる。いくつかの実施形態では、構造単位
【化10】
は、
【化11】
から選ばれる。
【0012】
いくつかの実施形態では、R1はフッ素及び塩素から選ばれる。いくつかの実施形態では、R1は塩素に選ばれる。
【0013】
いくつかの実施形態では、R2は-R3及び-C1-6アルキレン-R3から選ばれる。いくつかの実施形態では、R2は-C1-4アルキレン-R3から選ばれる。
【0014】
いくつかの実施形態では、R2は-(CH2)n-R3から選ばれ、nは0、1、2、3及び4から選ばれ、又はnは1、2及び3から選ばれ、又はnは1及び2から選ばれる。
【0015】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、環上のN原子において1つ又は2つの基によって置換される。
【0016】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C3-6シクロアルキル基、-CORa、-SO2Rb、及び所望によりハロゲンによって置換されたC1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される。
【0017】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、-CORa、-SO2Rb、-COOC1-6アルキル基、及び所望によりハロゲンによって置換されたC1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される。
【0018】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、3-6員ヘテロシクロアルキル基、-CORa、-SO2Rb、及び所望によりハロゲンによって置換されたC1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される。
【0019】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、-CORa、-SO2Rb、-COOC1-6アルキル基、及び所望によりハロゲンによって置換されたC1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される。
【0020】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により、-CORa、-SO2Rb、及び所望によりハロゲンによって置換されたC1-6アルキル基から選ばれた1つ又は2つの基によって置換される。
【0021】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により3-6員ヘテロシクロアルキル基によって置換される。
【0022】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-CORaによって置換される。
【0023】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-SO2Rbによって置換される。
【0024】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-COOC1-6アルキル基によって置換される。いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-COOC1-4アルキル基によって置換される。
【0025】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望によりC1-6アルキル基によって置換され、前記C1-6アルキル基は所望によりハロゲンによって置換され、いくつかの実施形態では、前記C1-6アルキル基は所望によりフッ素によって置換される。いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望によりメチル基、エチル基、フッ素置換メチル基又はフッ素置換エチル基によって置換される。
【0026】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C1-4アルキル)2、-NHC1-4アルキル基又は-OC1-4アルキル基によって置換される。いくつかの実施形態では、RaはH、3-6員ヘテロシクロアルキル基、C3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C1-4アルキル)2又は-OC1-4アルキル基によって置換される。いくつかの実施形態では、Rbは3-6員ヘテロシクロアルキル基、C3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン又は-CNによって置換される。
【0027】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれ、前記メチル基又はエチル基は所望によりフッ素、-CN、-OCH3又は-N(CH3)2によって置換される。いくつかの実施形態では、RaはH、メチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、シクロプロピル基及びオキセタニル基から選ばれ、前記メチル基は所望によりフッ素、-CN、-OCH3又は-N(CH3)2によって置換される。いくつかの実施形態では、Rbはメチル基、エチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれ、前記メチル基又はエチル基は所望によりフッ素によって置換される。
【0028】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、-CH2OCH3、-CH2CN、-CH2N(CH3)2、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、RaはH、メチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、トリフルオロメチル基、-CH2OCH3、-CH2CN、-CH2N(CH3)2、シクロプロピル基及びオキセタニル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、Rbはメチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基及びオキセタニル基から選ばれる。
【0029】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、C3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C1-4アルキル)2、-NHC1-4アルキル基又は-OC1-4アルキル基によって置換される。いくつかの実施形態では、RaはH、C3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン、-CN、-N(C1-4アルキル)2又は-OC1-4アルキル基によって置換される。いくつかの実施形態では、RbはC3-6シクロアルキル基及びC1-4アルキル基から選ばれ、前記C1-4アルキル基は所望によりハロゲン又は-CNによって置換される。
【0030】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、シクロプロピル基及びシクロブチル基から選ばれ、前記メチル基又はエチル基は所望によりフッ素、-CN、-OCH3又は-N(CH3)2によって置換される。いくつかの実施形態では、RaはH、メチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基及びシクロプロピル基から選ばれ、前記メチル基は所望によりフッ素、-CN、-OCH3又は-N(CH3)2によって置換される。いくつかの実施形態では、Rbはメチル基、エチル基、シクロプロピル基及びシクロブチル基から選ばれ、前記メチル基は所望によりフッ素によって置換される。
【0031】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してH、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、トリフルオロメチル基、-CH2OCH3、-CH2CN、-CH2N(CH3)2、シクロプロピル基及びシクロブチル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、RaはH、メチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、トリフルオロメチル基、-CH2OCH3、-CH2CN、-CH2N(CH3)2及びシクロプロピル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、Rbはメチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、シクロプロピル基及びシクロブチル基から選ばれる。
【0032】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立して、所望により-OC1-4アルキル基によって置換されたC1-4アルキル基から選ばれる。
【0033】
いくつかの実施形態では、Ra、Rbはそれぞれ独立してメチル基、イソプロピル基及び-CH2OCH3から選ばれる。
【0034】
いくつかの実施形態では、Raは所望により-OC1-4アルキル基によって置換されたC1-4アルキル基から選ばれる。
【0035】
いくつかの実施形態では、Raはメチル基、イソプロピル基及び-CH2OCH3から選ばれる。
【0036】
いくつかの実施形態では、RbはC1-4アルキル基から選ばれる。
【0037】
いくつかの実施形態では、Rbはメチル基に選ばれる。
【0038】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-C(O)H、-COCH3、-COCH(CH3)2、-COC(CH3)3、-COCF3、-COCH2CN、-COCH2OCH3、-COCH2N(CH3)2、-SO2CH3、-SO2CH2CH3、-SO2CF3、-SO2C2F5、メチル基、エチル基、-CF3、-CH2CH2F、-C2F5、テトラヒドロピラン、オキセタン、-SO2-シクロプロパン、-CO-シクロ
プロパン、-CO-オキセタン、-SO2-オキセタン、-SO2-シクロブタン、-COOCH2CH3又は-COOCH3によって置換される。いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-COCH3、-COCH(CH3)2、-COCH2OCH3、-SO2CH3、メチル基、エチル基又は-CH2CH2Fによって置換される。
【0039】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-C(O)H、-COC(CH3)3、-COCF3、-COCH2CN、-COCH2N(CH3)2、-SO2CH2CH3、-SO2CF3、-SO2C2F5、-CF3、-C2F5、テトラヒドロピラン、オキセタン、-SO2-シクロプロパン、-CO-シクロプロパン、-CO-オキセタン、-SO2-オキセタン又は-SO2-シクロブタンによって置換される。
【0040】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-COOCH2CH3又は-COOCH3によって置換される。
【0041】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-C(O)H、-COCH3、-COCH(CH3)2、-COC(CH3)3、-COCF3、-COCH2CN、-COCH2OCH3、-COCH2N(CH3)2、-SO2CH3、-SO2CH2CH3、-SO2CF3、メチル基、エチル基、-CH2CH2F、テトラヒドロピラン、-SO2-シクロプロパン、-CO-シクロプロパン又は-SO2-シクロブタンによって置換される。
【0042】
いくつかの実施形態では、R3は5-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は所望により-C(O)H、-COC(CH3)3、-COCF3、-COCH2CN、-COCH2N(CH3)2、-SO2CH2CH3、-SO2CF3、-SO2C2F5、-CF3、-C2F5、テトラヒドロピラン、-SO2-シクロプロパン、-CO-シクロプロパン又は-SO2-シクロブタンによって置換される。
【0043】
いくつかの実施形態では、R3はテトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン及びジオキサンから選ばれ、前記テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン又はジオキサンは所望により-C(O)H、-COCH3、-COCH2OCH3、-SO2CH3、-SO2CH2CH3、-CO-シクロプロパン、-COCH2CN、-COCF3、-COCH2N(CH3)2又はメチル基によって置換される。
【0044】
いくつかの実施形態では、R3はテトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン及びジオキサンから選ばれ、前記テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン又はジオキサンは所望により-COCH3、-COCH(CH3)2、-COCH2OCH3、-SO2CH3、メチル基、エチル基又は-CH2CH2Fによって置換される。
【0045】
いくつかの実施形態では、R3はテトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン及びジオキサンから選ばれ、前記テトラヒドロピラン、ピペリジン、モルホリン又はジオキサンは所望により-COOCH2CH3又は-COOCH3によって置換される。
【0046】
いくつかの実施形態では、R3はテトラヒドロピラン及びジオキサンから選ばれる。
【0047】
いくつかの実施形態では、R3はジオキサンに選ばれる。
【0048】
いくつかの実施形態では、R3はピペリジン及びモルホリンから選ばれ、前記ピペリジン又はモルホリンは所望により-C(O)H、-COCH3、-COCH2OCH3、-SO2CH3、-SO2CH2CH3、-CO-シクロプロパン、-COCH2CN、-COCF3、-COCH2N(CH3)2又はメチル基によって置換される。いくつかの実施形態では、R3はピペリジン及びモルホリンから選ばれ、前記ピペリジン又はモルホリン所望により-COCH3、-COCH(CH3)2、-COCH2OCH3、-SO2CH3、メチル基、エチル基又は-CH2CH2Fによって置換される。
【0049】
いくつかの実施形態では、R3はピペリジン及びモルホリンから選ばれ、前記ピペリジン又はモルホリンは所望により-COOCH2CH3又は-COOCH3によって置換される。
【0050】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化12】
から選ばれる。
【0051】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化13】
から選ばれる。
【0052】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化14】
から選ばれる。いくつかの実施形態では、R
3は、
【化15】
から選ばれる。
【0053】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化16】
から選ばれる。
【0054】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化17】
から選ばれる。
【0055】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化18】
から選ばれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化19】
から選ばれる。いくつかの実施形態では、R
3は、
【化20】
から選ばれる。
【0057】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化21】
から選ばれる。
【0058】
いくつかの実施形態では、R
3は、
【化22】
から選ばれる。
【0059】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基でヘテロ原子はN及びOから選ばれ、ヘテロ原子の数量は1及び2から選ばれる。
【0060】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基はジオキサン基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基及びテトラヒドロフリル基から選ばれる。
【0061】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基は6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれる。
【0062】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基はジオキサン基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基及びピペリジニル基から選ばれる。
【0063】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基はジオキサン基に選ばれる。
【0064】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基はモルホリニル基に選ばれる。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記5-6員ヘテロシクロアルキル基はテトラヒドロピラニル基に選ばれる。
【0066】
いくつかの実施形態では、前記3-6員ヘテロシクロアルキル基でヘテロ原子はN及びOから選ばれ、ヘテロ原子の数量は1及び2から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記3-6員ヘテロシクロアルキル基でヘテロ原子はOに選ばれ、ヘテロ原子の数量は1又は2である。いくつかの実施形態では、前記3-6員ヘテロシクロアルキル基は4-6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記3-6員ヘテロシクロアルキル基は4員ヘテロシクロアルキル基及び6員ヘテロシクロアルキル基から選ばれる。
【0067】
いくつかの実施形態では、前記3-6員ヘテロシクロアルキル基はオキセタニル基、テトラヒドロフリル基及びテトラヒドロピラニル基から選ばれる。
【0068】
いくつかの実施形態では、前記C3-6シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基及びシクロペンチル基から選ばれる。いくつかの実施形態では、前記C3-6シクロアルキル基はC3-4シクロアルキル基から選ばれる。
【0069】
本願の第2態様は、式IIの化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩に関し、
【化23】
式中、R
2の定義は式Iの化合物と同じである。
【0070】
本願は、
【化24-1】
【化24-2】
から選ばれる化合物、その立体異性体もしくは薬学的に許容されるその塩、
又は、
【化25】
式中、Rは独立して、
【化26-1】
【化26-2】
【化26-3】
から選ばれる化合物、その立体異性体もしくは薬学的に許容されるその塩に関する。
【0071】
本願は、
【化27-1】
【化27-2】
【化27-3】
【化27-4】
から選ばれる化合物もしくは薬学的に許容されるその塩、
又は、
【化28】
式中、Rは独立して、
【化29-1】
【化29-2】
【化29-3】
【化29-4】
【化29-5】
【化29-6】
から選ばれる化合物もしくは薬学的に許容されるその塩に関する。
【0072】
本願の第3態様は、本願に記載の式I、式IIもしくは特定の化合物、その立体異性体又は薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの実施形態では、本願の医薬組成物は薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。
【0073】
本願の第4態様は、哺乳類の抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患の治療方法として、当該治療を必要とする哺乳類(好ましくはヒト)に有効量の前記式I、式IIもしくは特定の化合物、その立体異性体、薬学的に許容されるその塩又はその医薬組成物を投与するステップを含む前記方法を開示する。
【0074】
本願の第5態様は、抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患を予防又は治療する薬物を製造するための、前記式I、式IIもしくは特定の化合物、その立体異性体、薬学的に許容されるその塩又はその医薬組成物の用途を開示する。
【0075】
本願の第6態様は、抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患を予防又は治療するための、前記式I、式IIもしくは特定の化合物、その立体異性体、薬学的に許容されるその塩又はその医薬組成物の用途を開示する。
【0076】
本願の第7態様は、抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患を予防又は治療するための、前記式I、式IIもしくは特定の化合物、その立体異性体、薬学的に許容されるその塩又はその医薬組成物を開示する。
【0077】
前記抗アポトーシスタンパク質BCL-2関連疾患はがんから選ばれる。前記がんは急性リンパ性白血病から選ばれる。
【0078】
[関連の用語及び定義]
特に説明がない限り、本願で使用される下記の用語は、以下記載の意味を有する。特定の用語は、特に定義される場合を除き、確定しない又は不明瞭なものではなく、本分野の通常の意味で理解されるべきである。本明細書で商品名が記載される場合、対応する製品又はその有効成分を指す。
【0079】
用語「置換された」とは、特定の原子の原子価が正常であり、且つ置換後の化合物が安
定的なものであれば、当該原子上の任意の1つ以上の水素原子が置換基によって置換されることである。置換基が酸素(=O)である場合には、2つの水素原子が置換される。酸素置換はアリール基には行われない。
【0080】
用語「所望により」又は類する表現は、続いて記載される事項又は状況は生じる可能性はあるが、必ずしも生じるとは限らないことであり、当該表現には前記事項又は状況が生じる場合及び前記事項又は状況が生じない場合が含まれる。例えば、エチル基が「所望により」ハロゲンによって置換されるとは、エチル基は置換されなくてもよいし(-CH2CH3)、単置換されてもよいし(例えば、-CH2CH2F)、多置換されてもよいし(例えば、-CHFCH2F、-CH2CHF2など)又は完全に置換されてもよい(例えば、-CF2CF3)。当業者が理解したように、1つ以上の置換基を含む基には、空間的に存在し得ない且つ/又は合成できないような置換又は置換形態が認められない。
【0081】
本明細書で「Cm-n」というのは、当該部分は示される範囲の整数の炭素原子を備えることをいう。例えば「C1-6」である場合、対象基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子、4つの炭素原子、5つの炭素原子又は6つの炭素原子を備える。
【0082】
用語「ハロ」又は「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素である。
【0083】
用語「アルキル基」とはCnH2n+1を一般式とする炭化水素基である。当該アルキル基は直鎖でもよいし分岐鎖でもよい。例えば、用語「C1-6アルキル基」とは1つから6つの炭素原子を有するアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、1-メチルブチル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、2-メチルペンチル基など)である。同様に、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルスルホニル基及びアルキルチオ基のアルキル基部分(アルキル)に前記定義が適用される。もう一例として用語「C1-4アルキル基」とは1つから4つの炭素原子を有するアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基など)である。
【0084】
用語「アルキレン基」とは、アルキル基の任意の位置から1つの水素を除いて形成された二価基である。例えば、用語「C0-6アルキレン基」の非限定的な例はメチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、1,3-プロピレン基などを含み、これらに限定されない。C0は化学結合を表す。
【0085】
用語「シクロアルキル基」とは完全に飽和で単環、架橋環又はスピロ環として存在する炭素環をいう。特に指定がない限り、当該炭素環は一般に3~10員環である。シクロアルキル基の非限定的な例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基)、ビシクロ[2.2.2]オクチル基、アダマンタニル基などを含み、これらに限定されない。
【0086】
用語「ヘテロシクロアルキル基」とは、単環、架橋環又はスピロ環として存在する完全飽和の環状官能基をいう。特に指定がない限り、当該ヘテロ環は一般に、硫黄、酸素及び/又は窒素から独立して選ばれる1つから3つ(好ましくは1つ又は2つ)のヘテロ原子を有する3から7員環である。3員ヘテロシクロアルキル基の例は、オキシラニル基、チイラニル基、アジリジニル基を含み、これらに限定されず、4員ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例は、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基を含み、これらに限定されず、5員ヘテロシクロアルキル基の例は、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、ピロリジニル基、イソオキサゾリジニル基、オキサゾリジニル基、イソチアゾ
リジニル基、チアゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロピラゾリル基を含み、これらに限定されず、6員ヘテロシクロアルキル基の例は、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、1,4-チオキサニル基、1,4-ジオキソラン基、チオモルホリニル基、1,3-ジチエニル基、1,4-ジチエニル基を含み、これらに限定されず、7員ヘテロシクロアルキル基の例は、アゼパニル基、オキセパン基、チエパン基を含み、これらに限定されない。5つ又は6つの環原子を備える単環式ヘテロシクロアルキル基であることが好ましい。
【0087】
用語「治療」とは、疾患又は前記疾患に関連する1つ以上の症状を予防、改善又は解消するために、本願の化合物又は製剤を投与することであり、下記の事項を含む。
(i)哺乳動物における疾患又は病的状態の出現を予防し、特に当該哺乳動物が当該病的状態になりやすいが、当該病的状態であると診断されない時である。
(ii)疾患又は病的状態を阻害し、即ちその進行を阻害することである。
(iii)疾患又は病的状態を緩和し、即ち当該疾患又は病的状態を軽減させることである。
【0088】
用語「治療有効量」とは、(i)特定の疾患、症状又は障害を治療又は予防し、(ii)特定の疾患、病的状態又は障害の1種以上の症状を軽減、改善又は解消し、又は(iii)本明細書に記載の特定の疾患、病的状態又は障害の1種以上の症状の発生を予防又は遅延させるための、本願の化合物の用量である。本願の化合物の「治療有効量」は当該化合物自体、適用する病的状態とその重症度、投与形態及び治療対象哺乳動物の年齢によって変わるが、当業者が本分野の常識及び本開示の内容に基づいて決めてもよい。
【0089】
用語「薬学的に許容される」とは、ヒト及び動物の組織に接触して使用されるのに適し、毒性又は刺激性を持たず、アレルギー反応やその他の問題、合併症を引き起こさないと医学的に判断され、利益とリスクが釣り合う化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対して使用される。
【0090】
薬学的に許容される塩の例としては、金属塩、アンモニウム塩、有機塩基と形成した塩、無機酸と形成した塩、有機酸と形成した塩、塩基性又は酸性のアミノ酸と形成した塩などが挙げられる。
【0091】
用語「医薬組成物」とは1種以上の本願の化合物又はその塩と薬学的に許容される賦形剤からなる混合物である。医薬組成物は本願の化合物を生体に投与しやすいために製造されたものである。
【0092】
用語「薬学的に許容される賦形剤」とは生体に明らかな刺激はなく、当該活性化合物の生物学的活性及び特性を損なわない賦形剤である。適切な賦形剤、例えば、炭水化物、ワックス、水溶性及び/又は水溶性ポリマー、親水性又は疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などは当業者に知られた事項である。
【0093】
用語「含む(comprise)」及び類する用語、例えば、comprises又はcomprisingは、「…を含み、これに限定されない」というふうに、オープンで、非排他的な表現と理解される。
【0094】
本願の化合物及び中間体は異なる互変異性体の形態として存在してもよく、このような形態の全てが本願の範囲に含まれる。用語「互変異性体」又は「互変異性形態」とは低エネルギー障壁によって相互変換でき、異なるエネルギーを持つ構造異性体である。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体ともいう)にはプロトン転移による相互変換、例えば、ケトン-エノール異性化、イミン-エナミン異性化が含まれる。プロ
トン互変異性体の一例はイミダゾールであり、プロトンが2つの環上窒素原子間に転移できる。原子価互変異性体にはいくつかの結合電子の組み替えによる相互変換を含む。
【0095】
本願には、本明細書に記載の化合物と同じで、なおかつ1つ以上の原子は原子量又は質量数が自然的に存在する通常の原子量又は質量数とは異なる原子によって置換された、即ち同位体によって標識された本願の化合物をさらに含む。本願の化合物に結合できる同位体の例としては水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素、塩素の同位体が挙げられ、例えば、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、123I、125I、36Clなどである。
【0096】
特定の同位体(例えば、3H、14C)によって標識された本願の化合物は化合物及び/又は基質の組織分布分析に用いられる。同位体重水素(3H)、炭素-14(14C)は調製しやすく検出できるため特に好ましい。陽電子放出性同位体は、例えば15O、13N、11C、18Fは陽電子放出断層撮影(PET)研究で基質占有率を測定するために用いられる。一般には、同位体によって標識された本願の化合物は、次に開示される技術案及び/又は実施例に類似する手順によって、同位体で標識した試薬で同位体標識が行われていない試薬を置換して調製される。
【0097】
また、原子量又は質量数が大きい同位体(例えば、重水素2H)に置換することでより高い代謝安定性が得られるため、例えば、インビボ半減期の延長又は用量の低減など治療上利点があり、場合によってはこれが好ましい選択になる。ただし、重水素置換は一部置換であってもよいし完全置換であってもよく、一部置換とは少なくとも1つの水素が少なくとも1つの重水素に置換されることである。
【0098】
本願の化合物は、例えば、1つ以上の立体異性体があるなど、非対称のものであってもよい。特に説明がない限り、エナンチオマー、ジアステレオマーをはじめ全ての立体異性体が含まれる。本願で非対称炭素原子を有する化合物は光学的に純粋な形態又はラセミ形として分離できる。光学的に純粋な形態はラセミ混合物から分離されてもよいし、又は不斉原材料もしくは不斉試薬を使用して合成されてもよい。
【0099】
本願の医薬組成物は本願の化合物と薬学的に許容される適切な賦形剤を組み合わせて製造されてもよく、例えば、固体、半固体、液体剤又は気体の製剤として製造されてもよく、例えば、錠剤、丸薬、カプセル、パウダー、顆粒、軟膏、エマルジョン、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア、エアロゾルなどである。
【0100】
本願の化合物、薬学的に許容されるその塩又はその医薬組成物の典型的な投与経路には、経口、経直腸、局所、吸入、非経口、舌下、膣内、鼻腔内、眼内、腹腔内、筋肉内、皮下、静脈内を含み、これらに限定されない。
【0101】
本願の医薬組成物は、本技術分野で周知の手法、例えば、混合、溶解、造粒、糖衣錠法、粉砕、乳化、凍結乾燥などの通常の方法で製造されてもよい。
【0102】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与用である。経口投与用の場合に、活性化合物と本技術分野で周知の薬学的に許容される賦形剤を混合して、医薬組成物を製造できる。このような賦形剤によって本願の化合物は、患者に経口投与する錠剤、丸薬、糖衣コーティング剤、カプセル、液体剤、ゲル剤、シロップ、懸濁剤などとして製剤化される。
【0103】
経口用固体組成物は混合、充填、打錠など通常の手法で製造されてもよい。例えば、活
性化合物と固体賦形剤を混合し、所望により混合物を粉砕するように製造する。必要ならば、他の適切な賦形剤を加え、前記混合物を顆粒に加工すれば、錠剤又は糖衣コーティング剤のコアを得る。適切な賦形剤は、バインダー、希釈剤、崩壊剤、潤滑剤、流動促進剤、甘味料、矯味剤などを含み、これに限定されない。
【0104】
医薬組成物は非経口投与、例えば、適切な単位用量の滅菌液剤、懸濁液剤又は凍結乾燥製品などにも適する。
【0105】
本明細書に記載の式Iの化合物の全ての投与形態において、1日の投与量は0.01mg/kgから200mg/kg体重であり、単独で又は複数回に分けて投与する。
【0106】
本願の化合物は、当業者に知られる様々な合成方法であって、下記の各実施形態、他の化学合成方法と組み合わせてなされた実施形態及び当業者に知られる同等な実施形態を含み、好ましい実施形態は本願の実施例を含み、これに限定されない前記合成方法で合成できる。本願に記載の各実施形態の化学反応は適切な溶媒において行われ、前記溶媒は本願に係る化学的変化及び使用する試薬と原料に適する。本願の化合物を得るために、場合によって当業者が既存の実施形態を踏まえて合成手順又は反応プロセスを選択し又は変更する必要がある。
【0107】
本分野では合成経路を設定する際に考慮すべき要因の1つが反応性官能基(例えば、本願ではヒドロキシ基)の適切な保護基の選択である。これに関しては、例えば、Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(4th Ed).Hoboken,New Jersey:John Wiley & Sons,Inc.」を参照する。
【0108】
いくつかの実施形態では、本願の式Iの化合物は有機合成分野の業者によって下記の経路から合成されてもよい。
経路1:
【化30】
経路2:
【化31】
【0109】
前記経路において、R
1、R
2及び
【化32】
の定義は上記と同じで、Xは脱離基から選ばれ、好ましくはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選ばれ、R
4はC
1-6アルキル基及びC
1-4アルキル基から選ばれ、好ましくはtert-ブチル基、メチル基及びエチル基から選ばれ、R
5はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはBoc又はCbz(ベンジルオキシカルボニル基)であり、R
6はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはシラン系保護基から選ばれ、より好ましくは保護基TBS(tert-ブチルジメチルシリル)、TBDPS(tert-ブチルジフェニルシリル)及びTMS(トリメチルシリル)、TES(トリエチルシリル)、TIPS(トリイソプロピルシリル)から選ばれる。
【0110】
さらに本願は、式A-4の化合物の合成方法であって、
ステップ
【化33】
を含む前記方法を提供し、
式中、R
1及び
【化34】
の定義は上記と同じで、Xは脱離基から選ばれ、好ましくはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選ばれ、R
4はC
1-6アルキル基及びC
1-4アルキル基から選ばれ、好ましくはtert-ブチル基、メチル基及びエチル基から選ばれ、R
6はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはシラン系保護基から選ばれ、より好ましくは保護基TBS(tert-ブチルジメチルシリル)、TBDPS(tert-ブチルジフェニルシリル)及びTMS(トリメチルシリル)、TES(トリエチルシリル)、TIPS(トリイソプロピルシリル)から選ばれる。
【0111】
さらに本願は、式A-3の化合物の合成方法であって、
ステップ
【化35】
を含む前記方法を提供し、
式中、R
1及び
【化36】
の定義は上記と同じで、R
5はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはBoc又はCbz(ベンジルオキシカルボニル基)である。
【0112】
さらに本願は、式A-2の化合物の合成方法であって、
ステップ
【化37】
を含む前記方法を提供し、
式中、R
1及び
【化38】
の定義は上記と同じで、R
5はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはBoc又はCbz(ベンジルオキシカルボニル基)である。
【0113】
さらに本願は、式A-5の化合物の合成方法であって、
ステップ
【化39】
を含む前記方法を提供し、
式中、R
1及び
【化40】
の定義は上記と同じで、R
4はC
1-6アルキル基及びC
1-4アルキル基から選ばれ、好ましくはtert-ブチル基、メチル基及びエチル基から選ばれ、R
6はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはシラン系保護基から選ばれ、より好ましくは保護基TBS(tert-ブチルジメチルシリル)、TBDPS(tert-ブチルジフェニルシリル)及びTMS(トリメチルシリル)、TES(トリエチルシリル)、TIPS(トリイソプロピルシリル)から選ばれる。
【0114】
さらに本願は、式Iの化合物の合成方法であって、
ステップ
【化41】
を含む前記方法を提供し、
式中、R
1、R
2及び
【化42】
の定義は上記と同じである。
【0115】
さらに本願は、
【化43】
前記中間体化合物又はその塩を提供し、
式中、R
1及び
【化44】
の定義は上記と同じで、R
4はC
1-6アルキル基及びC
1-4アルキル基から選ばれ、好ましくはtert-ブチル基、メチル基及びエチル基から選ばれ、R
5はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはBoc又はCbz(ベンジルオキシカルボニル基)であり、R
6はアミノ保護基から選ばれ、好ましくはシラン系保護基から選ばれ、より好ましくは保護基TBS(tert-ブチルジメチルシリル)、TBDPS(tert-ブチルジフェニルシリル)及びTMS(トリメチルシリル)、TES(トリエチルシリル)、TIPS(トリイソプロピルシリル)から選ばれる。前記塩は塩酸塩などから選ばれてもよい。
【0116】
より具体的にいくつかの実施形態では、前記化合物はそれぞれ
【化45】
である前記化合物又はその塩から選ばれる。前記塩は塩酸塩などから選ばれてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0117】
略語:DMF=N,N-ジメチルホルムアミド、Boc=tert-ブトキシカルボニル基、NaOAc=酢酸ナトリウム、tBu=tert-ブチル基、TBS=tert-ブチルジメチルシリル基、THF=テトラヒドロフラン、DMSO=ジメチルスルホキシ
ド。
【0118】
次に本発明の一層の説明としていくつかの実施例を示し、本願の範囲は実施例に限定されない。本願で使用される試薬はいずれも市販品で、精製しなくても使用できる。
【0119】
(実施例1)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化46】
【0120】
1)化合物1-bの合成
0℃で、DMF(173.7g)とジクロロメタン(460mL)の混合溶液に塩化ホスホリルを滴加し、滴加完了後、20℃に上げて1時間攪拌し、そして0℃に下げ、3,3-ジメチルシクロヘキサノン(1-a)(200g)を滴加し、滴加完了後、加熱して一晩還流させた。攪拌しながら反応液を、NaOAc(86.7g)、NaCl(80g)、水(1.2L)及びジクロロメタン(600mL)を含む溶液に滴加し、室温で20分間攪拌して分液し、水相に対しジクロロメタン(500mL)で抽出し、有機相を合わせ、K3PO4(40g)とNaCl(90g)の水(1L)溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過そして濃縮して、化合物1-b(249g)を得た。
【0121】
2)化合物1-cの合成
化合物1-b(5.36g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.18g)、K3PO4(16.5g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニルボロン酸(6.96g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物1-c(2g)を得た。
【0122】
3)化合物1-eの合成
2-[(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ]-4-ブロモ安息香酸tert-ブチル(化合物1-d)(77.8g)、Boc-ピペラジン(55.8g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9g)、[(4-(N,N-ジメチルアミノ)フェニル]ジtert-ブチルホスフィン(5.2g)、ナトリウムtert-ブトキシド(96.1g)、トルエン(800mL)、テトラヒドロフラン(300mL)を混合して攪拌し、窒素保護下、60℃に加熱して24時間反応させた。L-システイン(100g)及びNaHCO3(150g)を含む水溶液(1.5L)で反応液を2回洗浄し(750mL×2)、NaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮して、化合物1-e(40g)を得た。
ESI-MS:m/z=495.4[M+H]+.
【0123】
4)化合物1-fの合成
化合物1-e(40g)、800mLのテトラヒドロフラン、270mLのエタノール及び15mLの水を混合して攪拌し、固体KOH(45.3g)を加え、80℃に上げて攪拌して8時間還流させたら、完全に反応した。500mLの水を加えて攪拌し、希塩酸でpHを5~6に調整し、濾過し、水(1L)で2回パルプ化し(500mL×2)、乾燥して化合物1-f(35g)を得た。
【0124】
5)化合物1-hの合成
化合物1-f(35g)及びジクロロメタン(100mL)を混合して室温で攪拌し、4-ジメチルアミノピリジン(38.5g)及び1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(65.8g)を加え、攪拌して溶解させ、3-ニトロ-4-[[(テトラヒドロピラン-4-イル)メチル]アミノ]ベンゼンスルファミド(化合物1-g)(25.2g)を加え、室温で3時間反応させた。5wt%塩酸、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、塩化ナトリウムの飽和水溶液をこの順に使用して洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、ジクロロメタン(200mL)を加えて室温で2時間攪拌し、濾過そして乾燥して、化合物1-h(40g)を得た。
【0125】
6)化合物1-iの合成
化合物1-hを500mLのイソプロパノールに加えて攪拌し、50mLの濃HClを加え、65℃に上げて8時間攪拌したら、完全に反応した。濾過し、フィルターケーキを300mLの水に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムを滴加してpHを6~7に調整し、濾過そして乾燥し、固体を得て200mLの酢酸エチルでパルプ化し、濾過そしてオーブン乾燥して化合物1-i(27g)を得た。
【0126】
7)化合物1-1の合成
化合物1-c(1g)及び化合物1-i(2g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.24g)を加えて6時間攪拌したら、完全に反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチ
ルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物1-1(200mg)を得た。
化合物1-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.68(s,1H),8.62(m,1H),8.58(d,1H),8.04(d,1H),7.83(s,1H),7.81(dd,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.40(d,1H),7.12(d,1H),6.74(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.87(m,4H),3.55(d,2H),3.37(d,2H),3.32(m,4H),2.27(d,1H),2.19(m,1H),2.09(s,1H),1.96(s,2H),1.89(m,1H),1.63(d,2H),1.50(m,2H),1.28(m,4H),0.98(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.8,153.9,147.9,142.9,132.5,130.1,128.3,125.6,124.7,120.3,118.4,115.5,114.1,109.6,103.4,100.4,67.0,58.3,50.9,48.4,46.9,44.1,34.6,30.6,29.1,25.2.
ESI-MS:m/z=936.5[M+H]+.
【0127】
(実施例2)
4-(4-{[2-(3-トリフルオロメチル4-クロロフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化47】
【0128】
1)化合物2-cの合成
化合物1-b(5.16g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g)、K3PO4(12.74g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に3-トリフルオロメチル4-クロロフェニルボロン酸(6.72g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物2-c(1.2g)を得た。
【0129】
2)化合物2-1の合成
化合物2-c(1g)及び化合物1-i(2.01g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪拌したら、完全に
反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物2-1(80mg)を得た。
化合物2-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.66(s,1H),8.61(m,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.81(dd,1H),7.67(d,1H),7.54(m,4H),7.40(d,1H),7.12(d,1H),6.74(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.87(m,4H),3.55(d,2H),3.32(m,6H),3.01(s,2H)2.21(d,2H),1.98(m,2H),1.87(m,1H),1.60(d,2H),1.45(m,2H),1.28(m,4H),0.98(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.7,158.4,158.2,153.9,147.9,146.8,145.9,141.5,135.6,134.3,134.2,132.5,132.4,130.1,130.0,129.8,128.3,127.6,127.4,124.7,122.1,120.2,118.4,115.5,114.0,109.5,103.4,100.4,67.0,58.3,50.8,48.4,46.7,44.3,34.6,34.3,30.6,29.2,28.3,25.2,14.4.
ESI-MS:m/z=936.5[M+H]+.
【0130】
(実施例3)
4-(4-{[2-(4-クロロ-2-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化48】
【0131】
1)化合物3-cの合成
化合物1-b(5.16g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g)、K3PO4(12.74g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に2-トリフルオロメチル4-クロロフェニルボロン酸(6.72g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物3-c(1.6g)を得た。
【0132】
2)化合物3-1の合成
化合物3-c(1g)及び化合物1-i(2.01g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪拌したら、完全に反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物3-1(110mg)を得た。
化合物3-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.73(s,1H),11.67(s,1H),8.61(m,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.79(m,2H),7.71(d,1H),7.52(m,3H),7.29(d,1H),7.13(d,1H),6.74(d,1H),6.41(s,1H),6.26(s,1H),3.84(d,2H),3.61(d,2H),3.18(m,4H),3.05(s,3H),2.31(d,1H),1.89(m,5H),1.61(d,2H),1.51(m,1H),1.41(m,1H),1.24(d,6H),0.91(m,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.8,158.5,158.2,153.9,147.9,146.7,145.9,139.1,135.6,134.3,133.4,133.1,133.0,132.6,130.0,128.3,126.7,124.7,120.3,118.5,115.5,114.1,109.6,103.3,100.4,67.0,58.7,48.4,46.8,44.3,34.5,34.3,30.6,29.4,29.0,28.9,27.5,27.0,24.6,22.5.
ESI-MS:m/z=936.5[M+H]+.
【0133】
(実施例4)
4-(4-{[2-(3-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化49】
【0134】
1)化合物4-cの合成
化合物1-b(5.16g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g)、K3PO4(12.74g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に3-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニルボロン酸(6.72g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物4-c(1.5g)を得た。
【0135】
2)化合物4-1の合成
化合物4-c(1g)及び化合物1-i(2.01g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪拌したら、完全に反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物4-1(120mg)を得た。
化合物4-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.62(s,1H),8.61(m,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.79(m,2H),7.50(m,3H),7.43(s,1H),7.23(d,1H),7.12(d,1H),6.71(dd,1H),6.39(m,1H),6.25(d,1H),3.84(dd,2H),3.29(m,4H),3.24(m,2H),2.21(d,3H),2.03(d,3H),1.88(m,1H),1.60(m,2H),1.43(m,3H),1.22(m,4H),0.94(d,9H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.8,158.6,158.3,154.1,147.9,146.8,145.9,135.7,134.7,134.3,132.5,131.4,130.0,128.3,127.8,125.7,124.7,124.5,120.2,118.4,115.5,114.0,109.5,103.3,100.4,67.0,64.6,51.0,48.4,46.4,45.2,44.6,34.6,34.3,30.6,29.3,29.1,28.2,28.1,25.2,24.8.
ESI-MS:m/z=936.5[M+H]+.
【0136】
(実施例5)
4-(4-{[2-(2-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化50】
【0137】
1)化合物5-cの合成
化合物1-b(5.16g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g)、K3PO4(12.74g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に2-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニルボロン酸(6.24g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢
酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物5-c(1.8g)を得た。
【0138】
2)化合物5-1の合成
化合物5-c(1g)及び化合物1-i(2.12g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪拌したら、完全に反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物5-1(90mg)を得た。
化合物5-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.61(m,1H),8.57(d,1H),8.03(d,1H),7.80(dd,1H),7.66(d,1H),7.56(d,1H),7.51(dd,3H),7.35(m,1H),7.12(d,1H),6.73(dd,1H),6.39(m,1H),6.29(d,1H),3.84(m,3H),3.55(d,5H),3.24(d,6H),2.25(s,2H),1.98(m,2H),1.88(m,1H),1.60(d,2H),1.47(m,2H),1.24(m,4H),0.95(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,159.6,158.7,158.5,158.1,157.7,154.0,147.9,146.9,145.9,135.6,134.3,133.2,132.5,132.1,130.0,128.3,124.9,124.7,122.7,122.1,120.2,118.2,115.5,114.1,109.6,103.5,100.4,67.0,58.6,50.8,48.4,45.7,44.3,34.5,34.3,30.6,29.1,28.6,27.6,25.1.
ESI-MS:m/z=920.6[M+H]+.
【0139】
(実施例6)
4-(4-{[2-(3-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化51】
【0140】
1)化合物6-cの合成
化合物1-b(5.16g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.17g)、K3PO4(12.74g)、DMF(60mL)及び水(60mL)を混合して10分間攪拌し、次に3-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェニルボロ
ン酸(6.24g)を加え、N2保護下、100℃で6時間反応させたら、完全に反応した。(NaHCO3を5wt%、L-システインを2wt%含む)30mLの水溶液及び50mLの酢酸エチルを反応液に加えて30分間攪拌し、濾過して分液し、水相に対し酢酸エチル60mL×2で抽出し、有機相を合わせ、有機相を得てNaClの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物6-c(1.6g)を得た。
【0141】
2)化合物6-1の合成
化合物6-c(1g)及び化合物1-i(2.12g)を20mLのメタノールに溶解して攪拌し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)を加えて6時間攪拌したら、完全に反応した。10mLの塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えてクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥そして濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより化合物6-1(150mg)を得た。
化合物6-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.67(s,1H),8.61(m,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.81(dd,1H),7.72(m,1H),7.52(dd,3H),7.24(d,1H),7.09(m,2H),6.72(dd,1H),6.39(m,1H),6.27(d,1H),3.87(m,4H),3.55(d,2H),3.37(d,2H),3.32(m,4H),2.27(d,1H),2.19(m,2H),2.09(s,1H),1.96(s,2H),1.89(m,1H),1.63(d,2H),1.50(m,2H),1.28(m,4H),0.98(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.8,158.5,158.2,154.0,149.2,147.9,146.8,145.9,135.6,134.3,132.5,132.4,130.1,130.0,128.3,128.1,125.1,120.3,118.4,117.6,117.2,117.1,115.5,115.3,109.6,103.4,100.4,67.0,58.3,50.9,48.4,46.4,44.3,34.5,34.3,31.7,30.6,29.0,28.2,25.5,25.1.
ESI-MS:m/z=920.6[M+H]+.
【0142】
(実施例7)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化52】
【0143】
1)化合物7-dの合成
化合物1-c(198.6g)及び1-Boc-ピペラジン(175.5g)をアセトニトリル(800mL)に溶解して攪拌し、0℃に下げ、ゆっくりとトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(532.6g)を加え、室温で5時間攪拌した。完全に反応したら、水(1L)及び酢酸エチル(300mL)を加えて抽出し、有機相を収集し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮して、化合物7-d(269.8g)を得た。
【0144】
2)化合物7-eの合成
化合物7-d(269.8g)、イソプロパノール(800mL)及び塩酸(濃度36~38wt%、169mL)を混合して65℃に加熱し、3時間反応させた。冷却して固体が析出すると濾過し、乾燥して化合物7-e(151.2g)を得た。
化合物7-e:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:7.82(s,1H),7.68(d,1H),7.36(d,1H),7.10(dd,1H),2.98(s,4H),2.63(d,2H),2.23(m,6H),1.89(m,2H),1.43(s,2H),0.94(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:133.1,132.6,131.9,130.9,129.3,128.6,126.5,125.7,124.9,124.6,122.7,60.2,49.4,44.7,35.2,29.4,28.4,27.1,25.2,21.4.
ESI-MS:m/z=387.1[M+H]+.
【0145】
3)化合物7-gの合成
NaH(21.1g)をTHF(100mL)に溶解し-20℃に下げて10分間攪拌し、2-[(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ]-4-ブロモ安息香酸tert-ブチル(化合物1-d、128.3g)を200mLのTHFに溶解し、ゆっくりと反応液に滴加し、滴加しながら内部温度を0℃以下にコントロールし、滴加完了後30分間攪拌し、反応液にTBSCl(64.7g)のTHF(200mL)溶液を滴加し、滴加しながら内部温度を約-10℃にコントロールし、滴加完了後30分間反応させ、完全に反応したら500mLの飽和炭酸水素ナトリウムと酢酸エチルを加えて抽出し、有機相を収集し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーより精製して化合物7-f(150g)を得た。
ESI-MS:m/z=503.1[M+H]+。
【0146】
化合物7-e(151.2g)、2-[(1-tert-ブチルジメチルシリルピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)オキシ]-4-ブロモ安息香酸tert-ブチル(化合物7-f、197.1g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.7g)、[(4-(N,N-ジメチルアミノ)フェニル]ジtert-ブチルホスフィン(1.6g)、ナトリウムtert-ブトキシド(187.4g)及びトルエン(800mL)を混合して攪拌し、窒素保護下、100℃に加熱して24時間反応させた。反応終了後、水(1L)及び酢酸エチル(300mL)を加えて抽出し、有機相を収集し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮して、化合物7-g(181.9g)を得た。
化合物7-g:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:7.95(s,1H),7.82(s,1H),7.65(t,2H),7.37(m,4H),6.76(d,1H),6.47(s,1H),3.14(s,2H),2.64(d,1H),2.55(d,1H),2.19(m,5H),1.92(m,2H),1.42(t,2H),1.31(t,2H),1.22(m,9H),0.95(d,6H),0.84(s,10H),0.60(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.4 156.8,155.1,150.3,149.8,146.2,133.6,133.4,133.2,132.0,131.9,131.5,129.5,129.0,128.8,126.4,126.1,124.4,122.8,114.4,113.8,110.2,106.8,103.3,80.1,60.6,52.6,47.1,44.7,35.2,29.4,27.9,27.2,26.7,25.4,19.0.
ESI-MS:m/z=809.4[M+H]+
【0147】
4)化合物7-hの合成
化合物7-g(181.9g)とトルエン(1.8L)とトリフルオロ酢酸(107mL)の混合物を45℃に加熱して5時間反応させた。反応液を濃縮して、1.5Lの酢酸エチルを加え、NaHCO3の飽和水溶液、塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過そして濃縮し、1Lのトルエン及び200mLの酢酸エチルを加え、加熱して清澄化させた後、冷却して固体が析出すると濾過し、乾燥して化合物7-h(83.4g)を得た。
化合物7-h:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:7.98(s,1H),7.82(s,1H),7.73(d,1H),7.64(d,1H),7.46(s,1H),7.40(s,1H),7.32(d,1H),6.73(d,1H),6.36(d,1H),6.34(s,1H),3.09(s,4H),2.64(d,1H),2.55(d,1H),2.19(m,6H),1.88(m,2H),1.42(m,2H),1.25(m,2H),0.95(m,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:166.3,158.9,1
55.1,148.9,146.2,145.3,135.0,133.8,133.2,132.0,131.9,131.4,129.5,129.2,127.8,126.4,124.9,124.4,122.7,120.2,116.6,112.0,109.5,105.3,100.2,60.5,55.3,52.7,47.0,44.7,35.2,29.4,27.2,25.4.
ESI-MS:m/z=639.2[M+H]+.
【0148】
5)化合物7-kの合成
3-ニトロ-4-クロロベンゼンスルファミド(0.64g)、(R)-(1,4-ジオキサン)-2-メチルアミン塩酸塩(0.5g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.58g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6.5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濾過して化合物7-k(0.65g)を得た。
ESI-MS:m/z=316.2[M-H]-.
【0149】
6)化合物7-1の合成
化合物7-h(1g)及びジクロロメタン(10mL)を混合して室温で攪拌し、4-ジメチルアミノピリジン(0.28g)及び1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.44g)を加え、攪拌して溶解させ、化合物7-k(0.5g)及びトリエチルアミン(0.44g)を加え、室温で3時間反応させた。5wt%塩酸、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、塩化ナトリウムの飽和水溶液をこの順に使用して洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過そして濃縮し、カラムクロマトグラフィーより分離精製して化合物7-1(0.8g)を得た。
化合物7-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.66(s,1H),11.37(s,1H),8.59(t,1H),8.57(d,1H),8.05(d,1H),7.88(d,1H),7.83(dd,1H),7.70(d,1H),7.53(d,1H),7.52(m,2H),7.40(m,1H),7.12(d,1H),6.75(dd,1H),6.40(dd,1H),6.30(d,1H),3.80(m,3H),3.62(m,2H),3.51(m,2H),3.42(m,2H),3.03(m,4H),2.67(d,1H),2.54(d,1H),2.17(m,6H),1.88(dd,2H),1.42(t,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,159.2,159.0,158.7,158.4,158.2,154.0,147.8,146.9,145.8,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.1,130.0,128.3,128.2,127.0,125.1,124.9,124.4,122.75,120.3,118.3,117.5,115.7,115.2,114.2,122.8,109.7,103.6,100.4,58.5,45.2,44.3,43.8,34.6,29.2,29.1,27.1,24.8.
ESI-MS:m/z=938.5[M+H]+.
【0150】
(実施例8)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1,4-ジオキサン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化53】
【0151】
1)化合物8-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(3.58g)、(S)-2-(アミノメチル)-1,4-ジオキサン塩酸塩(3.0g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.47g)をアセトニトリル(50mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物8-k(4.70g)を得た。
ESI-MS:m/z=316.1[M-H]-.
【0152】
2)化合物8-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物8-kを用いて、化合物8-1を得た。
化合物8-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.66(s,1H),11.37(s,1H),8.59(t,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.89(d,1H),7.84(dd,1H),7.70(d,1H),7.54(d,1H),7.52(m,2H),7.40(m,1H),7.11(d,1H),6.75(dd,1H),6.40(dd,1H),6.29(d,1H),3.79(m,3H),3.65(m,2H),3.51(m,2H),3.42(m,2H),3.03(m,4H),2.67(d,1H),2.54(d,1H),2.17(m,6H),1.88(dd,2H),1.42(t,2H),0.96(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.3,135.6,134.3,132.9,132.6,131.8,130.2,130.0,128.3,128.2,127.0,125.2,125.0,122.8,120.3,118.3,115.7,114.1,109.7,103.6,100.4,73.4,68.5,66.4,66.2,58.6,45.1,44.4,43.9,34.6,29.3,29.1,27.2,24.8.
ESI-MS:m/z=939.4[M+H]+.
【0153】
(実施例9)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-アセチルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化54】
【0154】
1)化合物9-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.56g)、[(4-アセチルモルホリン-2-イル)メチル]アミン(0.48g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.65g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物9-k(1.2g)を得た。
ESI-MS:m/z=359.0[M+H]+.
【0155】
2)化合物9-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物9-kを用いて、化合物9-1を得た。
化合物9-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.63(t,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.89(s,1H),7.84(dd,1H),7.70(d,1H),7.53(d,3H),7.39(m,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.87(m,3H),3.68(m,2H),3.60(m,3H),3.48(m,2H),3.40(m,2H),3.30(m,2H),3.18(m,1H),3.02(m,2H),2.29(m,1H),2.19(m,1H),1.96(d,2H),1.49(t,2H),1.24(m,1H),0.97(s,9H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:169.1,164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,128.3,128.2,127.0,125.2,124.9,122.8,120.3,118.3,117.4,115.8,115.1,114.2,109.7,103.6,100.4,73.8,66.4,58.5,48.5,46.0,45.1,44.9,44.3,43.8,34.6,29.3,29.1,27.2,24.8,21.6,21.6.
ESI-MS:m/z=979.3[M+H]+.
【0156】
(実施例10)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化55】
【0157】
1)化合物10-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.48g)、[(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)メチル]アミン(1.5g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.2g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物10-k(1.8g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0158】
2)化合物10-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物10-kを用いて、化合物10-1を得た。
化合物10-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.64(t,1H),8.58(s,1H),8.04(d,1H),7.89(s,1H),7.84(t,1H),7.70(d,1H),7.53(d,3H),7.40(d,1H),7.16(t,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),4.36(m,1H),3.86(m,2H),3.58(m,4H),3.47(t,2H),3.39(m,2H),3.19(m,1H),3.02(m,2H),2.87(m,2H),2.71(m,1H),2.57(m,1H),2.29(m,1H),2.20(m,1H),1.96(s,2H),1.49(m,2H),1.24(m,1H),0.97(s,12H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:175.2,164.0,158.8,158.6,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.2,130.0,128.3,128.2,127.0,125.2,124.9,122.8,120.3,118.3,117.9,115.8,115.6,114.1,109.7,103.6,100.4,74.2,74.0,66.6,58.5,47.8,45.2,45.1,44.3,44.1,34.6,29.5,29.3,29.1,27.2,24.8,20.0,19.5.
ESI-MS:m/z=1007.3[M+H]+.
【0159】
(実施例11)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(R)-(4-メトキシアセチルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化56】
【0160】
1)化合物11-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.36g)、(R)-2-(アミノメチル)-4-メトキシアセチルモルホリン塩酸塩(0.45g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.97g)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物11-k(0.39g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.1[M-H]-。
【0161】
2)化合物11-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物11-kを用いて、化合物11-1を得た。
化合物11-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.64(m,1H),8.57(d,1H),8.04(d,1H),7.89(d,1H),7.84(dd,1H),7.70(d,1H),7.54(d,1H),7.52(m,2H),7.38(m,1H),7.21(d,1H),6.75(dd,1H),6.38(dd,1H),6.29(d,1H),3.47(m,3H),3.42(m,1H),3.27(m,5H),2.27(m,3H),2.21(m,1H),2.01(m,2H),1.98(d,2H),1.48(t,3H),1.24(m,7H),0.97(s,9H).
ESI-MS:m/z=1010.4[M+H]+.
【0162】
(実施例12)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-メタンスルホニルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化57】
【0163】
1)化合物12-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.66g)、[(4-メタンスルホニルモルホリン-2-イル)メチル]アミン(0.7g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.97g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物12-k(1.2g)を得た。
ESI-MS:m/z=395.0[M+H]+.
【0164】
2)化合物12-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物12-kを用いて、化合物12-1を得た。
化合物12-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.64(t,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.89(s,1H),7.84(d,1H),7.70(d,1H),7.54(d,3H),7.39(d,1H),7.17(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.99(d,1H),3.79(d,2H),3.63(m,5H),3.50(m,1H),3.38(m,3H),2.92(s,3H),2.86(m,2H),2.70(m,2H),2.29(m,1H),2.19(m,1H),1.96(s,3H),1.50(m,2H),1.24(m,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.3,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.3,128.3,128.2,127.0,125.2,124.4,122.8,120.3,118.3,117.6,115.8,115.2,114.1,109.7,103.6,100.4,73.7,66.0,58.5,47.8,45.4,45.2,45.0,44.3,34.6,34.3,29.3,29.3,29.1,27.2,24.8.
ESI-MS:m/z=1015.3[M+H]+.
【0165】
(実施例13)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化58】
【0166】
1)化合物13-kの合成
3-ニトロ-4-クロロベンゼンスルファミド(1.0g)、3-アミノメチルテトラヒドロピラン塩酸塩(0.77g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.18g)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、85℃に加熱して5時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物13-k(1.3g)を得た。
ESI-MS:m/z=314.1[M-H]-。
【0167】
2)化合物13-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物13-kを用いて、化合物13-1を得た。
化合物13-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.69(s,1H),8.59(t,1H),8.57(d,1H),8.05(d,1H),7.88(d,1H),7.82(dd,1H),7.70(d,1H),7.55(d,1H),7.52(m,2H),7.39(m,1H),7.10(d,1H),6.75(dd,1H),6.40(dd,1H),6.30(d,1H),3.79(m,1H),3.72(m,2H),3.59(m,1H),3.33(m,5H),3.18(m,2H),3.05(m,4H),2.28(m,1H),2.20(m,1H),2.08(m,1H),1.96(d,3H),1.62(m,1H),1.49(t,3H),1.24(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,130.1,130.0,128.3,127.0,124.9,124.8,124.4,122.8,120.3,118.3,117.6,115.5,115.3,114.2,109.7,103.6,100.4,70.5,68.0,58.5,45.1,44.9,44.3,35.3,34.6,29.3,29.1,27.2,27.1,25.0,24.8.
ESI-MS:m/z=937.4[M+H]+.
【0168】
(実施例14)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化59】
【0169】
1)化合物14-kの合成
3-ニトロ-4-クロロベンゼンスルファミド(1.2g)、2-アミノメチルテトラヒドロピラン(0.7g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.64g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して8時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物14-k(1.92g)を得た。
ESI-MS:m/z=316.0[M+H]+.
【0170】
2)化合物14-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物14-kを用いて、化合物14-1を得た。
化合物14-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.62(t,1H),8.57(d,1H),8.05(d,1H),7.89(s,1H),7.83(d,1H),7.70(d,1H),7.54(d,3H),7.39(d,1H),7.11(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.92(d,1H),3.56(t,2H),3.48(m,1H),3.37(m,5H),2.85(m,4H),2.23(m,1H),2.20(m,1H),1.96(s,2H),1.80(m,1H),1.65(d,1H),1.50(m,5H),1.28(m,2H),0.97(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.2,130.0,128.3,128.2,127.0,125.0,124.4,122.8,120.3,118.3,115.8,114.2,109.7,103.6,100.4,75.6,68.0,58.5,47.9,45.2,44.3,34.6,29.3,29.2,29.1,27.2,26.0,24.8,22.9.
ESI-MS:m/z=936.4[M+H]+.
【0171】
(実施例15)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-(メチルスルホニル)ピペリジン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化60】
【0172】
1)化合物15-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.57g)、3-アミノメチル-1-メチルスルホニルピペリジン(1.65g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.31g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物15-k(2.40g)を得た。
ESI-MS:m/z=393.1[M+H]+.
【0173】
2)化合物15-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物15-kを用いて、化合物15-1を得た。
化合物15-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(d,2H),8.64(t,1H),8.58(s,1H),8.05(s,1H),7.89(s,1H),7.84(d,1H),7.70(d,1H),7.54(t,3H),7.39(d,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.41(s,1H),6.29(s,1H),3.54(d,2H),3.36(m,6H),2.85(s,4H),2.76(t,2H),2.59(t,1H),2.29(m,1H),2.19(m,1H),1.96(s,4H),1.79(m,2H),1.49(m,4H),1.24(m,3H),0.97(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.8,158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,135.6,134.4,132.8,132.6,131.8,130.2,128.3,127.0,125.0,122.8,120.3,118.3,115.6,114.1,109.7,103.5,100.4,58.5,49.3,46.4,45.7,45.2,44.4,35.0,34.6,34.5,29.3,29.1,27.4,27.2,24.8,24.1.
ESI-MS:m/z=1013.3[M+H]+.
【0174】
(実施例16)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(4-アセチルモルホリン-2-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化61】
【0175】
1)化合物16-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.13g)、2-アミノエチル-4-アセチルモルホリン(2g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.13g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物16-k(3.40g)を得た。
ESI-MS:m/z=373.1[M+H]+.
【0176】
2)化合物16-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物16-kを用いて、化合物16-1を得た。
化合物16-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.70(s,2H),8.78(s,1H),8.57(s,1H),8.04(s,1H),7.82(m,2H),7.69(d,1H),7.52(s,1H),7.44(m,2H),7.38(d,1H),7.23(m,1H),6.75(d,1H),6.39(s,1H),6.29(s,1H),4.87(m,2H),3.89(d,2H),3.43(m,8H),3.03(m,4H),2.90(m,2H),2.67(m,2H),2.20(m,4H),1.96(m,3H),1.47(m,2H),1.24(m,1H),0.96(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:168.9,163.9,163.5,153.9,147.6,145.9,135.5,134.4,133.2,132.8,131.7,130.1,129.6,128.3,127.5,124.9,120.2,115.2,109.3,100.4,74.3,66.6,66.4,58.5,49.8,50.4,45.7,45.3,44.2,41.2,34.6,31.6,31.4,29.3,29.1,27.2,24.8,21.6.
ESI-MS:m/z=993.3[M+H]+.
【0177】
(実施例17)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(1-メチルピペリジン-4-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化62】
【0178】
1)化合物17-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.34g)、4-アミノプロピル-1-メチルピペリジン(2g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.56g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物17-k(3.56g)を得た。
ESI-MS:m/z=357.2[M+H]+.
【0179】
2)化合物17-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物17-kを用いて、化合物17-1を得た。
化合物17-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.54(s,2H),8.43(s,1H),8.30(t,1H),8.19(s,1H),7.94(s,1H),7.82(s,1H),7.67(t,2H),7.58(d,1H),7.33(m,2H),6.82(d,1H),6.63(d,1H),6.31(s,1H),6.24(s,1H),3.34(m,3H),2.98(m,6H),2.75(t,2H),2.65(d,1H),2.54(s,1H),2.20(m,6H),1.90(t,4H),1.56(s,3H),1.35(m,4H),1.23(s,1H),1.17(t,3H),0.96(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:169.2,164.0,156.9,153.4,149.3,146.2,145.2,135.3,135.1,133.2,132.5,132.0,131.5,129.8,129.5,129.2,127.5,126.5,126.2,125.0,124.4,122.8,121.5,120.1,116.6,114.1,109.7,105.8,100.1,60.6,52.8,51.4,51.3,47.7,44.7,35.3,34.3,31.3,29.4,29.3,27.3,25.4,9.8.
ESI-MS:m/z=977.6[M+H]+.
【0180】
(実施例18)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(1-メチルピペリジン-4-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化63】
【0181】
1)化合物18-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.58g)、4-アミノエチル-1-メチルピペリジン(2g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.78g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物18-k(3.68g)を得た。
ESI-MS:m/z=343.1[M+H]+.
【0182】
2)化合物18-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物18-kを用いて、化合物18-1を得た。
化合物18-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(d,2H),8.58(s,2H),8.04(s,1H),7.88(s,1H),7.84(d,1H),7.70(d,1H),7.53(m,3H),7.40(d,1H),7.08(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.56(d,1H),3.42(m,6H),3.10(m,1H),2.91(m,3H),2.77(m,4H),2.21(m,2H),1.94(d,4H),1.53(m,4H),1.36(m,2H),1.24(m,2H),0.97(d,9H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,147.6,146.9,145.9,144.3,135.6,134.4,132.9,132.5,131.8,130.1,128.3,125.0,124.8,120.3,118.3,115.6,115.4,114.2,109.7,103.6,100.4,58.5,53.9,45.2,44.3,43.1,34.6,34.3,30.8,29.4,29.3,29.1,28.0,24.8.
ESI-MS:m/z=963.8[M+H]+.
【0183】
(実施例19)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(1-エチルピペリジン-4-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化64】
【0184】
1)化合物19-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.34g)、4-アミノエチル-1-エチルピペリジン(2g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.43g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物19-k(3.35g)を得た。
ESI-MS:m/z=357.2[M+H]+.
【0185】
2)化合物19-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物19-kを用いて、化合物19-1を得た。
化合物19-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.61(s,1H),11.57(s,1H),8.45(s,1H),8.37(t,1H),8.17(s,1H),7.96(s,1H),7.82(s,1H),7.70(d,1H),7.65(d,1H),7.55(d,1H),7.36(s,1H),7.33(d,1H),6.87(d,1H),6.64(d,1H),6.33(s,1H),6.23(s,1H),3.31(m,3H),3.01(s,6H),2.81(t,1H),2.66(m,3H),2.54(s,1H),2.15(m,5H),1.90(d,2H),1.81(d,2H),1.59(m,1H),1.43(m,2H),1.27(m,8H),0.95(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:168.1,157.2,153.8,148.7,146.6,146.2,145.3,135.4,135.0,133.2,132.5,132.0,131.5,129.7,129.5,127.7,126.6,126.5,125.0,124.7,124.5,122.8,120.1,117.0,114.3,109.6,105.1,100.2,53.8,52.8,47.6,44.7,43.1,42.8,35.3,32.6,31.8,31.6,30.3,29.4,29.2,27.3,25.7,25.4,22.6,14.4.
ESI-MS:m/z=977.7[M+H]+.
【0186】
(実施例20)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(1-(2-フルオロエチル)ピペリジン-4-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化65】
【0187】
1)化合物20-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.11g)、4-アミノエチル-1-(2-フルオロエチル)ピペリジン(2g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.09g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、吸引濾過して、化合物20-k(3.29g)を得た。
ESI-MS:m/z=375.1[M+H]+.
【0188】
2)化合物20-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物20-kを用いて、化合物20-1を得た。
化合物20-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.62(s,2H),8.51(s,1H),8.43(t,1H),8.16(s,1H),8.00(s,1H),7.82(s,1H),7.76(d,1H),7.65(d,1H),7.52(d,1H),7.47(s,1H),7.33(d,1H),6.95(d,1H),6.66(d,1H),6.36(s,1H),6.21(s,1H),4.69(s,1H),4.60(s,1H),3.39(m,2H),3.12(d,2H),3.03(s,3H),2.98(s,1H),2.92(s,1H),2.64(d,1H),2.54(s,1H),2.42(t,2H),2.15(m,6H),1.89(d,2H),1.78(d,2H),1.56(m,2H),1.43(m,3H),1.29(m,3H),0.96(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.6,157.7,154.4,148.0,147.0,146.2,145.6,135.6,134.8,133.2,132.5,132.0,131.4,129.9,129.5,129.3,128.2,127.9,127.3,126.5,124.9,124.4,122.8,120.2,117.6,116.7,114.7,109.4,104.1,100.3,81.6,80.2,60.5,57.4,57.3,53.3,52.7,47.3,44.7,35.3,34.7,32.2,30.7,29.4,25.4.
ESI-MS:m/z=995.4[M+H]+.
【0189】
(実施例21)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(4-(メチルスルホニル)モルホリン-2-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化66】
【0190】
1)化合物21-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.2g)、2-アミノエチル-4-メチルスルホニルモルホリン(2.52g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.26g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物21-k(3.52g)を得た。
ESI-MS:m/z=409.1[M+H]+.
【0191】
2)化合物21-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物21-kを用いて、化合物21-1を得た。
化合物21-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.59(d,1H),8.18(d,1H),8.04(d,1H),7.89(m,2H),7.69(dd,1H),7.56(d,1H),7.52(m,2H),7.40(m,1H),7.27(m,1H),6.75(d,1H),6.40(m,1H),6.30(m,1H),4.00(m,3H),3.67(m,1H),3.59(m,3H),3.46(m,1H),3.35(m,5H),3.15(m,3H),2.28(m,3H),2.05(m,5H),1.84(m,1H),1.71(m,1H),1.60(m,1H),1.49(m,2H),1.24(m,1H),0.96(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.2,154.0,146.9,146.6,145.9,144.2,139.0,135.6,134.5,132.9,132.5,131.8,130.6,130.0,128.3,128.2,127.0,125.7,124.9,124.5,122.8,120.3,118.3,115.6,114.2,109.7,103.6,100.5,66.0,62.1,58.5,58.5,48.0,47.9,45.2,44.3,34.6,29.3,29.2,29.1,27.9,27.5,27.1,24.8.
ESI-MS:m/z=1029.4[M+H]+.
【0192】
(実施例22)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化67】
【0193】
1)化合物22-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.2g)、2-アミノエチル-4-イソブチリルモルホリン(2.42g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.26g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物22-k(3.42g)を得た。
ESI-MS:m/z=401.1[M+H]+.
【0194】
2)化合物22-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物22-kを用いて、化合物22-1を得た。
化合物22-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.69(s,2H),8.79(s,1H),8.58(s,1H),8.05(s,1H),7.82(m,2H),7.65(d,1H),7.55(s,1H),7.50(m,2H),7.33(d,1H),7.06(m,1H),6.69(d,1H),6.39(s,1H),6.20(s,1H),3.89(d,2H),3.42(m,8H),3.17(m,4H),2.88(m,2H),2.66(m,2H),2.22(m,4H),1.92(m,3H),1.42(m,2H),1.23(m,1H),0.96(s,12H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:174.9,163.9,163.5,158.3,155.0,147.6,146.9,145.9,135.7,134.4,133.2,132.6,131.9,130.1,129.6,129.3,128.2,126.5,124.9,124.5,122.8,120.2,118.3,115.2,112.8,109.3,102.8,100.4,74.5,74.4,66.6,66.4,60.3,52.4,49.8,46.7,46.0,45.3,44.8,41.5,35.2,31.6,31.4,29.4,29.2,27.3,25.3,20.1,19.5.
ESI-MS:m/z=1021.4[M+H]+.
【0195】
(実施例23)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-イソブチリルピペリジン-4-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化68】
【0196】
1)化合物23-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.99g)、4-アミノメチル-1-イソブチリルピペリジン(2.0g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.91g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物23-k(3.24g)を得た。
ESI-MS:m/z=385.2[M+H]+.
【0197】
2)化合物23-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物23-kを用いて、化合物23-1を得た。
化合物23-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.73(s,1H),11.68(s,1H),8.64(t,1H),8.58(s,1H),8.05(s,1H),7.89(s,1H),7.82(d,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(d,1H),7.14(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),4.42(d,1H),3.96(d,2H),3.74(m,1H),3.58(d,1H),3.40(d,1H),3.32(t,4H),2.98(t,3H),2.86(m,2H),2.47(s,1H),2.29(m,1H),2.20(m,1H),1.93(m,4H),1.74(m,2H),1.49(m,2H),1.24(m,1H),1.14(m,1H),0.97(s,12H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:174.5,164.0,159.2,158.9,158.6,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,130.1,130.0,128.3,127.0,124.8,124.4,122.8,120.3,118.4,117.5,115.6,115.2,114.2,109.7,103.5,100.4,58.5,48.0,45.2,45.0,44.3,41.4,35.5,34.6,30.7,29.7,29.5,29.3,29.1,27.2,24.8,20.0,19.9.
ESI-MS:m/z=1005.4[M+H]+.
【0198】
(実施例24)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-エチルモルホリン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化69】
【0199】
1)化合物24-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(2.54g)、3-アミノメチル-4-エチルモルホリン(2.0g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.72g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物24-k(3.51g)を得た。
ESI-MS:m/z=345.1[M+H]+.
【0200】
2)化合物24-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物24-kを用いて、化合物24-1を得た。
化合物24-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.73(s,2H),8.68(t,1H),8.61(s,1H),8.05(s,1H),7.92(d,1H),7.88(s,1H),7.70(d,1H),7.58(s,1H),7.53(m,2H),7.40(d,1H),6.75(d,2H),6.41(s,1H),6.29(s,1H),4.05(d,3H),3.61(m,8H),3.35(m,6H),3.12(m,3H),2.25(m,2H),2.00(s,2H),1.49(m,2H),1.23(m,4H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:159.0,158.7,158.4,158.3,154.0,146.8,145.9,144.2,139.0,135.6,134.6,132.8,132.6,131.8,131.3,130.2,128.4,128.1,127.0,125.9,125.0,124.4,122.8,120.3,118.5,117.5,115.4,115.2,114.0,109.6,103.5,100.5,58.5,47.9,45.2,44.3,34.6,29.5,29.3,29.1,27.1,24.8.
ESI-MS:m/z=965.4[M+H]+.
【0201】
(実施例25)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピペリジン-4-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化70】
【0202】
1)化合物25-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.67g)、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジン(2.0g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.91g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物25-k(2.91g)を得た。
ESI-MS:m/z=385.2[M+H]+.
【0203】
2)化合物25-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物25-kを用いて、化合物25-1を得た。
化合物25-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.62(s,1H),11.58(s,1H),8.66(s,1H),8.50(s,1H),7.99(s,1H),7.82(s,1H),7.75(d,1H),7.66(d,1H),7.52(d,1H),7.47(s,1H),7.43(s,1H),7.34(d,1H),6.95(d,1H),6.66(d,1H),6.35(s,1H),6.22(s,1H),3.97(d,1H),3.61(t,1H),3.50(m,4H),3.36(d,1H),3.03(s,4H),3.90(s,2H),2.83(t,1H),2.61(m,2H),2.54(s,1H),2.16(m,6H),1.90(m,4H),1.74(m,1H),1.42(t,2H),1.24(m,4H),0.96(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:146.2,145.6,135.5,134.7,133.2,132.5,132.1,132.0,131.4,130.1,130.0,127.9,126.5,125.0,124.5,122.8,120.2,109.4,100.3,74.0,65.9,60.5,52.7,49.8,47.3,45.4,44.7,35.6,35.3,34.2,31.5,29.5,29.4,29.2,29.0,27.3,25.4,22.6,14.4.
ESI-MS:m/z=1005.4[M+H]+.
【0204】
(実施例26)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-(3-オキセタン)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化71】
【0205】
1)化合物26-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-(3-オキセタン)-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物26-kを合成した。
【0206】
2)化合物26-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物26-kを用いて、化合物26-1を得た。
【0207】
(実施例27)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-(テトラヒドロピラン-4-イル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化72】
【0208】
1)化合物27-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-(テトラヒドロピラン-4-イル)-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物27-kを合成した。
【0209】
2)化合物27-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物27-kを用いて、化合物27-1を得た。
【0210】
(実施例28)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-シクロプロパンスルホニルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化73】
【0211】
1)化合物28-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-シクロプロパンスルホニル-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物28-k(1.01g)を合成した。
【0212】
2)化合物28-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物28-kを用いて、化合物28-1を得た。
化合物28-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.67(s,1H),8.64(m,1H),8.58(s,1H),8.05(d,1H),7.89(s,1H),7.84(d,1H),7.70(d,1H),7.55(m,3H),7.38(d,1H),7.17(d,1H),6.76(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.55(m,7H),3.42(m,4H),2.99(m,4H),2.83(m,2H),2.65(m,1H),2.27(m,2H),1.96(m,2H),1.50(s,2H),1.24(s,1H),0.98(m,10H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.7,130.3,128.3,128.2,125.2,124.9,124.4,120.3,118.4,117.4,115.8,115.1,114.1,109.7,103.5,100.4,73.8,66.1,58.5,48.3,45.8,45.1,44.9,44.3,34.6,29.3,29.1,27.2,25.1,24.8,4.4,4.3.
【0213】
(実施例29)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-シクロプロピルカルボニルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化74】
【0214】
1)化合物29-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-シクロプロピルカルボニル-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物29-k(0.85g)を合成した。
【0215】
2)化合物29-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物29-kを用いて、化合物29-1を得た。
化合物29-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.70(s,1H),8.62(m,2H),8.05(s,1H),7.89(s,1H),7.84(d,1H),7.70(d,1H),7.55(m,3H),7.39(d,1H),7.16(d,1H),6.76(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.95(d,2H),3.62(m,4H),3.49(m,3H),3.39(m,3H),2.91(m,2H),2.75(m,2H),2.33(m,6H),2.02(m,1H),1.50(s,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H),0.78(d,4H).
【0216】
(実施例30)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-(オキセタン-3-イル)ホルミルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化75】
【0217】
1)化合物30-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-(オキセタン-3-イル)ホルミル-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物30-k(0.85g)を合成した。
【0218】
2)化合物30-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物30-kを用いて、化合物30-1を得た。
【0219】
(実施例31)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-シクロブタンスルホニルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化76】
【0220】
1)化合物31-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-シクロブタンスルホニル-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物31-k(0.98g)を得た。
【0221】
2)化合物31-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物31-kを用いて、化合物31-1を得た。
化合物31-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.69(s,1H),8.61(m,2H),8.05(s,1H),7.89(s,1H),7.83(d,1H),7.71(d,1H),7.54(m,3H),7.39(d,1H),7.17(d,1H),6.76(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.95(d,2H),3.62(m,6H),3.49(m,3H),3.39(m,3H),2.91(m,2H),2.75(m,2H),2.33(m,6H),2.02(m,4H),1.50(s,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.3,128.3,128.2,127.0,125.2,124.9,122.8,120.3,118.3,115.8,114.1,109.7,103.5,100.4,74.0,66.3,58.5,50.9,48.0,45.6,45.1,44.9,44.3,34.6,29.3,29
.1,27.2,24.8.
【0222】
(実施例32)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-(オキセタン-3-イル)スルホニルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化77】
【0223】
1)化合物32-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-(オキセタン-3-イル)スルホニル-2-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物32-k(1.01g)を得た。
【0224】
2)化合物32-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物32-kを用いて、化合物32-1を得た。
【0225】
(実施例33)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化78】
【0226】
1)化合物33-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(S)-4-アミノテトラヒドロフラン塩酸塩を用いて、化合物33-k(1.72g)を得た。
【0227】
2)化合物33-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物33-kを用いて、化合物33-1を得た。
化合物33-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.70(s,1H),11.68(s,1H),8.57(s,1H),8.32(d,1H),8.03(s,1H),7.87(t,2H),7.70(d,1H),7.54(d,3H),7.40(d,1H),7.13(d 1H),6.76(d,1H),6.39(s,1H),6.31(s,1H),3.93(m,3H),3.78(m,2H),3.73(d,2H),3.58(d,1H),3.41(d,1H),3.04(m,3H),2.78(s,1H),2.34(m,2H),2.28(m,1H),2.08(s,1H),1.96(s,2H),1.90(m,1H),1.49(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,159.1,158.9,158.6,158.3,158.1,154.0,147.0,146.9,145.9,144.2,135.5,134.5,132.8,132.5,131.8,130.5,128.3,128.1,127.0,125.6,125.0,122.8,120.2,118.1,115.8,114.3,109.7,103.7,100.4,72.7,66.9,58.5,53.7,45.2,44.3,34.6,33.0,29.3,29.1,27.1,24.8.
【0228】
(実施例34)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化79】
【0229】
1)化合物34-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(R)-4-アミノテトラヒドロフラン塩酸塩を用いて、化合物34-k(1.65g)を得た。
【0230】
2)化合物34-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物34-kを用いて、化合物34-1を得た。
化合物34-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.68(s,1H),8.57(s,1H),8.32(d,1H),8.03(s,1H),7.87(t,2H),7.71(d,1H),7.54(d,3H),7.40(d,1H),7.13(s,1H),6.76(d,1H),6.39(s,1H),6.31(s,1H),3.95(m,1H),3.89(m,1H),3.79(m,2H),3.73(d,2H),3.60(d,1H),3.42(d,1H),3.29(m,2H),3.05(m,3H),2.78(m,1H),2.33(m,2H),2.21(m,1H),1.96(s,2H),1.91(m,1H),1.49(m,2H),1.23(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:159.2,158.9,158.7,158.4,158.1,154.0,147.0,146.9,145.8,144.2,139.0,135.4,134.5,132.8,132.5,131.7,130.5,128.3,128.1,127.1,125.6,124.9,124.4,120.3,118.1,117.3,115.8,114.9,114.4,109.8,103.7,100.4,72.7,66.9,58.5,53.7,45.1,44.3,34.6,33.0,29.2,29.1,27.1,24.8.
【0231】
(実施例35)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化80】
【0232】
1)化合物35-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(3R)-テトラヒドロフラン-3-メチルアミンを用いて、化合物35-k(1.10g)を得た。
【0233】
2)化合物35-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物35-kを用いて、化合物35-1を得た。
化合物35-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.64(m,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.88(s,1H),7.82(d,1H),7.70(d,1H),7.54(d,3H),7.39(d,1H),7.12(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.80(m,2H),3.71(m,2H),3.63(m,2H),3.52(m,2H),3.40(m
,4H),2.58(m,1H),2.28(m,2H),2.08(s,2H),1.98(m,4H),1.67(m,1H),1.50(m,2H),1.24(m,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.9,158.6,158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,138.9,135.6,134.3,132.9,132.5,131.8,130.2,130.1,128.3,127.0,124.9,124.5,122.8,120.3,118.5,118.3,117.8,115.5,114.2,109.7,103.6,100.4,70.8,67.3,58.5,45.8,45.2,44.3,38.1,34.6,29.8,29.3,29.1,27.2,24.8,1.6.
【0234】
(実施例36)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロフラン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化81】
【0235】
1)化合物36-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(3S)-テトラヒドロフラン-3-メチルアミン(0.64g)を用いて、化合物36-k(1.39g)を得た。
【0236】
2)化合物36-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物36-kを用いて、化合物36-1を得た。
化合物36-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.65(s,1H),8.58(s,1H),8.05(s,1H),7.89(s,1H),7.83(d,1H),7.71(d,1H),7.54(d,3H),7.40(d,1H),7.12(d,1H),6.76(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.81(m,1H),3.73(m,2H),3.61(m,3H),3.53(m,1H),3.41(m,4H),3.05(m,3H),2.58(m,1H),2.31(m,1H),2.27(m,1H),2.08(s,1H),1.96(m,3H),1.65(m,1H),1.49(s,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:159.2,158.9,158.6,158.4,158.1,154.0,147.7,146.9,145.9
,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.5,131.7,130.1,128.3,128.2,127.0,124.9,124.4,122.7,120.3,118.3,117.5,115.4,115.1,114.2,109.7,103.6,100.4,70.8,67.3,58.5,45.8,45.1,44.3,38.1,34.6,29.8,29.3,29.1,27.1,24.8.
【0237】
(実施例37)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化82】
【0238】
1)化合物37-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(S)-2-テトラヒドロフルフリルアミンを用いて、化合物37-k(1.35g)を得た。
【0239】
2)化合物37-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物37-kを用いて、化合物37-1を得た。
化合物37-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.62(s,1H),8.58(m,1H),8.04(s,1H),7.89(d,1H),7.81(m,1H),7.70(d,1H),7.52(m,3H),7.40(m,1H),7.13(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.83(m,2H),3.69(m,2H),3.55(m,2H),3.40(m,2H),3.29(m,2H),3.04(m,3H),2.77(m,1H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),2.00(m,1H),1.96(m,2H),1.87(m,2H),1.66(m,2H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,159.2,158.9,158.1,154.0,148.0,146.2,145.9,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,130.2,130.0,128.3,127.0,125.0,122.8,118.3,117.5,115.8,115.2,114.2,109.7,100.4,76.9,67.9,58.5,46.9,45.2,44.3,34.6,29.3,27.1,24.8.
【0240】
(実施例38)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化83】
【0241】
1)化合物38-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(R)-2-テトラヒドロフルフリルアミンを用いて、化合物38-k(1.38g)を得た。
【0242】
2)化合物38-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物38-kを用いて、化合物38-1を得た。
化合物38-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.61(m,2H),8.04(d,1H),7.88(s,1H),7.82(d,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(d,1H),7.13(d,1H),6.76(d,1H),6.39(s,1H),6.29(s,1H),3.82(m,2H),3.70(m,2H),3.56(m,2H),3.41(m,2H),3.38(m,1H),3.04(m,3H),2.79(m,1H),2.31(m,2H),2.18(s,1H),1.98(m,3H),1.89(m,2H),1.65(m,1H),1.49(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.7,158.1,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,139.0,135.5,134.3,132.6,131.7,130.0,128.3,127.0,125.0,124.9,124.4,122.7,120.3,118.3,117.5,115.8,114.2,109.7,103.6,100.4,76.9,67.9,58.5,46.9,45.1,44.3,34.6,29.2,27.1,25.7,24.8.
【0243】
(実施例39)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化84】
【0244】
1)化合物39-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに4-アミノテトラヒドロピランを用いて、化合物39-k(1.70g)を得た。
【0245】
2)化合物39-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物39-kを用いて、化合物39-1を得た。
化合物39-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.58(m,1H),8.26(m,1H),8.04(s,1H),7.88(d,1H),7.82(m,1H),7.70(d,1H),7.52(m,3H),7.40(m,1H),7.20(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.88(m,3H),3.58(m,2H),3.47(m,2H),3.39(m,2H),3.30(m,2H),3.04(m,3H),2.77(m,1H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(m,2H),1.90(m,2H),1.65(m,2H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,159.2,158.9,158.1,154.0,146.9,146.7,145.8,144.2,139.0,135.5,134.4,132.8,131.7,130.1,128.4,127.1,125.1,122.8,118.3,117.3,115.7,115.0,114.3,109.7,103.6,100.4,66.0,58.5,49.0,45.1,44.3,34.6,29.3,27.1,24.8.
【0246】
(実施例40)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロピラン-3-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化85】
【0247】
1)化合物40-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(S)-3-アミノテトラヒドロピラン塩酸塩を用いて、化合物40-k(1.08g)を得た。
【0248】
2)化合物40-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物40-kを用いて、化合物40-1を得た。
化合物40-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.59(s,1H),8.52(d,1H),8.05(s,1H),7.85(m,2H),7.70(s,1H),7.53(m,3H),7.40(d,1H),7.16(d,1H),6.74(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.85(m,3H),3.59(m,4H),3.41(d,1H),3.05(m,5H),2.28(m,2H),2.08(s,1H),1.96(s,3H),1.74(m,2H),1.52(m,3H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,146.9,145.9,144.2,135.6,134.6,132.8,131.8,130.2,130.0,128.4,127.0,125.3,124.9,124.4,120.3,118.3,117.6,115.7,115.3,114.2,109.7,103.5,100.4,70.1,67.8,58.5,48.1,45.2,44.3,34.6,29.3,29.1,27.7,27.1,24.8,23.0,1.6.
【0249】
(実施例41)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(テトラヒドロピラン-3-イル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化86】
【0250】
1)化合物41-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(R)-3-アミノテトラヒドロピラン塩酸塩を用いて、化合物41-k(0.95g)を得た。
【0251】
2)化合物41-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物41-kを用いて、化合物41-1を得た。
化合物41-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.59(m,1H),8.53(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.53(m,3H),7.40(m,1H),7.17(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.85(m,3H),3.59(m,2H),3.47(m,2H),3.39(m,2H),3.30(m,2H),3.04(m,2H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),2.08(m,2H),1.96(m,2H),1.90(m,2H),1.69(m,2H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,146.9,145.9,144.2,135.6,134.6,132.8,131.8,130.2,128.4,127.0,125.3,125.0,120.3,118.5,118.3,115.7,114.2,109.7,103.5,100.4,70.1,67.8,58.5,48.2,45.2,44.3,34.6,29.3,27.7,24.8,23.0.
【0252】
(実施例42)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロピラン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化87】
【0253】
1)化合物42-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(R)-3-アミノメチルテトラヒドロピラン塩酸塩を用いて、化合物42-k(0.36g)を得た。
【0254】
2)化合物42-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物42-kを用いて、化合物42-1を得た。
化合物42-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.68(s,1H),8.57(m,2H),8.05(d,1H),7.88(s,1H),7.81(d,1H),7.70(d,1H),7.53(d,3H),7.40(d,1H),7.10(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.78(m,3H),3.59(m,1H),3.32(m,7H),2.92(m,3H),2.28(m,2H),2.08(s,1H),1.95(m,4H),1.63(m,1H),1.49(m,3H),1.31(m,2H),0.98(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.9,158.6,158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.9,132.6,131.8,130.2,130.0,128.3,127.0,124.9,124.8,122.8,120.3,118.3,117.7,115.5,115.4,114.2,109.7,103.6,100.4,70.6,68.0,58.5,45.2,44.9,44.3,35.3,34.6,29.3,29.1,27.2,27.1,25.0,24.8,1.6.
【0255】
(実施例43)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((テトラヒドロピラン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化88】
【0256】
1)化合物43-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに(S)-3-アミノメチルテトラヒドロピラン塩酸塩を用いて、化合物43-k(0.39g)を得た。
【0257】
2)化合物43-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物43-kを用いて、化合物43-1を得た。
化合物43-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.68(s,1H),8.58(m,2H),8.05(s,1H),7.87(s,1H),7.83(d,1H),7.69(d,1H),7.53(m,3H),7.39(d,1H),7.11(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.28(s,1H),3.78(m,4H),3.34(m,6H),3.15(m,2H),2.30(m,1H),2.20(m,1H),2.08(s,2H),1.95(m,4H),1.84(m,1H),1.63(m,1H),1.48(s,3H),1.31(m,2H),0.98(d,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.7,158.2,154.2,147.8,146.9,146.0,135.7,134.3,132.9,132.6,131.8,130.2,128.3,127.0,124.9,124.8,122.8,120.3,118.5,118.3,115.5,109.6,103.4,100.4,70.5,68.0,44.9,35.3,29.3,29.2,27.2,27.1,25.0,1.6.
【0258】
(実施例44)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(テトラヒドロピラン-2-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化89】
【0259】
1)化合物44-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)エチルアミン塩酸塩を用いて、化合物44-k(1.18g)を得た。
【0260】
2)化合物44-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物44-kを用いて、化合物44-1を得た。
化合物44-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.68(s,1H),8.86(s,1H),8.58(s,1H),8.05(s,1H),7.88(s,1H),7.83(d,1H),7.71(m,1H),7.54(m,3H),7.40(m,1H),7.03(m,1H),6.76(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.93(m,1H),3.78(m,1H),3.59(d,1H),3.41(m,7H),3.05(m,4H),2.55(s,2H),2.31(m,1H),2.21(m,1H),1.96(s,2H),1.76(m,3H),1.59(d,1H),1.49(m,4H),1.29(m,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.9,158.6,158.4,158.2,154.0,147.7,146.9,145.9,144.2,139.0,135.5,134.4,132.8,132.6,131.7,130.2,130.0,128.3,127.0,124.9,124.6,124.4,122.8,120.3,118.3,117.5,115.2,114.2,109.7,103.6,100.4,76.3,67.9,58.5,45.2,44.3,34.7,34.6,31.8,29.3,29.1,27.1,26.0,24.8,23.4.
【0261】
(実施例45)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(テトラヒドロピラン-3-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化90】
【0262】
1)化合物45-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)エチルアミンを用いて、化合物45-k(1.06g)を得た。
【0263】
2)化合物45-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物45-kを用いて、化合物45-1を得た。
化合物45-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.56(m,2H),8.05(s,1H),7.84(t,2H),7.68(d,1H),7.52(m,3H),7.37(d,1H),7.05(d,1H),6.72(d,1H),6.40(s,1H),6.25(s,1H),3.37(m,10H),3.28(m,2H),3.03(m,2H),2.28(d,1H),2.17(d,1H),1.93(s,2H),1.85(d,1H),1.51(m,8H),1.23(m,2H),0.96(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,158.4,158.3,154.5,147.6,146.9,146.0,135.7,134.4,133.0,132.5,131.8,130.0,128.3,128.2,126.8,124.9,124.8,122.8,120.3,118.3,115.4,109.5,103.2,100.4,72.5,67.9,51.6,45.0,34.9,33.9,31.2,29.7,29.3,29.2,27.2,25.7,25.1.
【0264】
(実施例46)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(N-エチルモルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化91】
【0265】
1)化合物46-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりにN-エチル-2-プロピルアミノモルホリン塩酸塩を用いて、化合物46-k(2.03g)を得た。
【0266】
2)化合物46-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物46-kを用いて、化合物46-1を得た。
【0267】
(実施例47)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(N-(2-フルオロエチル)モルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化92】
【0268】
1)化合物47-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりにN-(2-フルオロエチル)-2-プロピルアミノモルホリン塩酸塩を用いて、化合物47-k(2.03g)を得た。
【0269】
2)化合物47-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物47-kを用いて、化合物47-1を得た。
【0270】
(実施例48)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((N-ホルミルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化93】
【0271】
1)化合物48-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりにN-ホルミル-2-アミノメチルモルホリン塩酸塩を用いて、化合物48-k(0.50g)を得た。
【0272】
2)化合物48-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物48-kを用いて、化合物48-1を得た。
化合物48-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.65(s,1H),8.57(m,1H),8.04(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.90(m,1H),3.75(m,2H),3.60(m,4H),3.51(m,1H),3.45(m,1H),3.21(m,1H),3.06(m,2H),2.81(m,1H),2.67(m,1H),2.27(m,2H),2.07(m,4H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.24(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:162.4,160.1,157.4,156.6,152.4,146.3,145.3,144.2,142.6,137.5,133.9,132.7,131.2,130.2,130.1,128.7,126.8,123.6,122.8,118.8,116.8,115.6,114.1,108.1,98.7,72.8,65.4,56.9,46.1,43.6,42.7,33.0,27.5,23.2.
【0273】
(実施例49)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((N-メタンスルホニルモルホリン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化94】
【0274】
1)化合物49-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりにN-メタンスルホニル-3-アミノメチルモルホリンを用いて、化合物49-k(0.63g)を得た。
【0275】
2)化合物49-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物49-kを用いて、化合物49-1を得た。
【0276】
(実施例50)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-ピバロイルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化95】
【0277】
1)化合物50-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-ピバロイルモルホリンを用いて、化合物50-k(1.71g)を得た。
【0278】
2)化合物50-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物50-kを用いて、化合物50-1を得た。
化合物50-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.67(s,1H),8.78(m,1H),8.57(s,1H),8.04(s,1H),7.88(s,1H),7.83(t,1H),7.70(d,
1H),7.52(d,3H),7.39(d,1H),7.06(t,1H),6.74(d,1H),6.39(s,1H),6.30(s,1H),4.25(d,1H),4.10(d,1H),3.88(d,1H),3.59(m,6H),3.50(m,6H),3.02(m,2H),2.82(m,2H),2.21(m,2H),1.98(s,2H),1.49(m,2H),1.18(s,9H),0.87(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:175.8,163.9,159.2,158.9,158.6,158.3,158.2,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.2,129.9,128.3,128.2,127.0,125.2,124.9,124.5,122.8,120.3,118.4,117.7,115.8,115.4,114.1,113.0,109.7,103.5,100.4,74.1,66.5,58.5,45.2,45.0,44.3,34.6,29.3,29.1.
【0279】
(実施例51)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(2-シアノアセチル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化96】
【0280】
1)化合物51-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-(2-シアノアセチル)モルホリンを用いて、化合物51-k(1.61g)を得た。
【0281】
2)化合物51-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物51-kを用いて、化合物51-1を得た。
化合物51-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.05(s,1H),7.87(s,1H),7.83(d,1H),7.70(d,1H),7.54(m,4H),7.39(m,2H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.90(m,1H),3.60(m,9H),3.31(m,2H),3.18(m,1H),3.03(m,3H),2.83(t,1H),2.66(m,1H),2.27(m,2H),2.07(s,1H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.24(t,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:163.9,162.3,159.0,154.0,146.9,145.8,139.1,135.4,134.3,132.8,132.6,131.7,130.3,130.2,128.2,127.0,125.2,124.9,124.3,120.4,117.1,109.7,103.6,100.5,73.7,66.0,58.5,48.2,45.7,44.9,44.5,34.6,29.3,29.1,27.1,25.3,24.8.
【0282】
(実施例52)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(2,2,2-トリフルオロアセチル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化97】
【0283】
1)化合物52-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-(2,2,2-トリフルオロアセチル)モルホリンを用いて、化合物52-k(1.75g)を得た。
【0284】
2)化合物52-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物52-kを用いて、化合物52-1を得た。
化合物52-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.65(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.85(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.17(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.79(m,4H),3.58(m,3H),3.32(m,4H),3.05(m,4H),2.66(m,1H),2.27(m,2H),1.96(m,3H),1.50(m,2H),1.24(t,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.6,154.0,147.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.3,130.0,128.3,127.0,125.3,125.0,120.3,118.3,117.5,115.8,109.7,103.5,100.4,73.9,66.0,58.5,51.1,48.0,45.5,44.6,43.1,40.3,34.6,29.3.
【0285】
(実施例53)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(トリフルオロメチル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化98】
【0286】
1)化合物53-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-(トリフルオロメチル)モルホリンを用いて、化合物53-k(1.64g)を得た。
【0287】
2)化合物53-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物53-kを用いて、化合物53-1を得た。
【0288】
(実施例54)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(パーフルオロエチル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化99】
【0289】
1)化合物54-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-(パーフルオロエチル)モルホリンを用いて、化合物54-k(1.93g)を得た。
【0290】
2)化合物54-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物54-kを用いて、化合物54-1を得た。
【0291】
(実施例55)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-((パーフルオロエチル)スルホニル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化100】
【0292】
1)化合物55-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-((パーフルオロエチル)スルホニル)モルホリンを用いて、化合物55-k(2.05g)を得た。
【0293】
2)化合物55-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物55-kを用いて、化合物55-1を得た。
【0294】
(実施例56)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-((トリフルオロメチル)スルホニル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化101】
【0295】
1)化合物56-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-((パーフルオロエチル)スルホニル)モルホリンを用いて、化合物56-k(1.75g)を得た。
【0296】
2)化合物56-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物56-kを用いて、化合物56-1を得た。
化合物56-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.64(t,1H),8.59(d,1H),8.05(d,1H),7.89(s,1H),7.84(d,1H),7.71(d,1H),7.55(d,3H),7.40(d,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.29(s,1H),3.80(d,2H),3.64(m,5H),3.52(m,1H),3.38(m,3H),2.91(s,3H),2.86(m,2H),2.72(m,2H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(s,2H),1.50(m,2H),1.24(m,1H),0.96(s,6H).
【0297】
(実施例57)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(エチルスルホニル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化102】
【0298】
1)化合物57-kの合成
実施例25のステップ1)の化合物25-kの合成方法を参照し、4-アミノメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン)ピペリジンの代わりに2-アミノメチル-4-(エチルスルホニル)モルホリンを用いて、化合物57-kを得た。
【0299】
2)化合物57-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物57-kを用いて、化合物57-1を得た。
化合物57-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.89(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.95(m,1H),3.75(m,2H),3.52(m,6H),3.42(m,2H),3.39(m,2H),3.12(m,3H),2.96(m,2H),2.77(m,1H),2.28(m,2H),2.08(m,1H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.24(t,4H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,154.0,147.9,145.9,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.3,130.0,128.3,127.0,125.2,124.9,120.3,118.5,117.3,115.8,109.7,103.6,100.5,73.9,66.3,58.5,47.7,45.3,44.9,42.9,34.6,29.3,27.4,24.8.
【0300】
(実施例58)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化103】
【0301】
1)化合物58-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.03g)、3-アミノメチル-1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン(1.04g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.51g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物58-k(1.51g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0302】
2)化合物58-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物58-kを用いて、化合物58-1を得た。
化合物58-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.68(s,1H),8.64(m,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.88(s,1H),7.83(m,1H),7.71(d,1H),7.55(m,3H),7.40(d,1H),7.16(d,1H),6.76(m,1H),6.40(m,1H),6.30(d,1H),3.93(m,2H),3.76(m,8H),3.39(m,4H),3.05(m,4H),2.79(m,2H),2.27(m,2H),2.09(s,1H),1.96(s,2H),1.62(m,2H),1.50(m,2H),1.37(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
ESI-MS:m/z=1007.4[M+H]+.
【0303】
(実施例59)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-(メチルグリシル)ピペリジン-4-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化104】
【0304】
1)化合物59-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.91g)、4-アミノメチル-1-(メチルグリシル)ピペリジン(0.99g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.34g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物59-k(1.62g)を得た。
ESI-MS:m/z=400.1[M+H]+.
【0305】
2)化合物59-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物59-kを用いて、化合物59-1を得た。
ESI-MS:m/z=1020.4[M+H]+.
化合物59-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.74(s,2H),8.67(s,1H),8.59(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.69(d,1H),7.54(m,3
H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.61(m,4H),3.38(m,5H),3.02(m,4H),2.81(m,7H),2.67(m,2H),2.28(m,2H),2.02(m,3H),1.78(m,2H),1.49(m,2H),1.20(m,4H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:158.9,154.0,147.9,145.9,144.2,139.0,135.6,134.3,132.8,132.6,131.8,130.2,130.1,128.3,127.0,124.9,124.5,120.3,118.4,117.6,115.6,114.2,109.7,103.5,100.4,58.5,47.7,45.3,44.9,41.7,34.6,29.4,27.1,24.8.
【0306】
(実施例60)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(1-(メチルグリシル)ピペリジン-3-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化105】
【0307】
1)化合物60-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.90g)、3-アミノメチル-1-(メチルグリシル)ピペリジン(0.98g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.32g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物60-k(1.58g)を得た。
ESI-MS:m/z=400.0[M+H]+.
【0308】
2)化合物60-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物60-kを用いて、化合物60-1を得た。
化合物60-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.63(m,1H),8.59(d,1H),8.04(d,1H),7.88(s,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.40(d,1H),7.17(d,1H),6.76(m,1H),6.40(m,1H),6.29(d,1H),3.89(m,2H),3.66(m,7H),3.33(m,4H),3.04(m,4H),2.89(s,6H),2.27(m,3H),2.09(s,1H),1.96(s,2H),1.62(m,2H),1.50(m,2H),1.24(s,2H),0.97(s,6H).
ESI-MS:m/z=1020.4[M+H]+.
【0309】
(実施例61)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-アセチルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化106】
【0310】
1)化合物61-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(S)-2-アミノメチル-4-アセチルモルホリン(0.59g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物61-k(0.89g)を得た。
ESI-MS:m/z=359.0[M+H]+.
【0311】
2)化合物61-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物61-kを用いて、化合物61-1を得た。
化合物61-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,2H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.87(d,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.91(m,1H),3.67(m,2H),3.60(m,4H),3.47(m,2H),3.42(m,2H),3.30(m,2H),3.17(m,1H),3.02(m,2H),2.72(m,1H),2.55(m,1H),2.27(m,1H),2.21(m,2H),2.01(m,3H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:169.1,164.0,158.9,158.6,154.0,147.9,146.9,145.9,144.2,135.5,132.8,131.7,130.2,128.3,128.2,125.2,120.3,118.3,117.4,115.8,114.2,109.7,103.6,100.4,73.8,66.4,58.5,48.5,45.2,44.3,41.2,34.6,29.3,27.1,24.8,21.6.
ESI-MS:m/z=979.4[M+H]+.
【0312】
(実施例62)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化107】
【0313】
1)化合物62-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(S)-2-アミノメチル-4-イソブチリルモルホリン(0.69g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物62-k(0.87g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0314】
2)化合物62-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物62-kを用いて、化合物62-1を得た。
化合物62-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.92(m,1H),3.80(m,1H),3.60(m,4H),3.47(m,2H),3.39(m,2H),3.30(m,2H),3.19(m,1H),2.86(m,5H),2.72(m,1H),2.57(m,1H),2.27(m,2H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.00(s,6H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:158.9,154.0,147.9,145.6,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,130.0,128.3,127.0,125.2,125.0,120.3,118.4,117.3,115.8,109.7,103.6,100.4,74.0,66.6,58.5,45.3,44.3,42.9,34.6,29.3,27.1,24.8,20.0.
ESI-MS:m/z=1007.4[M+H]+.
【0315】
(実施例63)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({
3-ニトロ-4-[(4-(メタンスルホニル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化108】
【0316】
1)化合物63-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(S)-2-アミノメチル-4-(メタンスルホニル)モルホリン(0.72g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物63-k(0.68g)を得た。
ESI-MS:m/z=395.0[M+H]+.
【0317】
2)化合物63-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物63-kを用いて、化合物63-1を得た。
化合物63-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.69(s,1H),8.65(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.89(d,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.98(m,1H),3.79(m,3H),3.66(m,2H),3.58(m,3H),3.49(m,1H),3.44(m,1H),3.35(m,2H),2.92(m,4H),2.85(m,2H),2.69(m,2H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(m,3H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,158.6,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,135.6,132.8,131.7,130.3,128.3,128.2,125.2,120.3,118.3,115.8,115.1,114.1,109.7,103.6,100.4,73.7,66.0,58.5,47.9,45.4,44.3,34.6,29.3,27.2,24.8.
ESI-MS:m/z=1015.3[M+H]+.
【0318】
(実施例64)
(S)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(2-メトキシアセチル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化109】
【0319】
1)化合物64-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(S)-2-アミノメチル-4-(2-メトキシアセチル)モルホリン(0.70g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物64-k(0.68g)を得た。
ESI-MS:m/z=389.0[M+H]+.
【0320】
2)化合物64-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物64-kを用いて、化合物64-1を得た。
化合物64-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.76(s,1H),11.73(s,1H),8.65(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.85(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.40(m,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.67(m,5H),3.36(m,7H),2.99(m,5H),2.78(m,1H),2.28(m,3H),1.96(m,3H),1.50(m,3H),0.97(s,9H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.9,159.3,158.9,158.7,158.4,153.0,147.9,145.9,144.2,139.1,135.5,134.3,132.8,131.7,130.2,128.4,127.1,125.0,124.9,124.4,122.8,120.5,119.4,117.0,115.1,114.8,112.4,109.6,100.5,76.7,66.6,58.5,45.2,44.7,40.9,34.6,29.3,29.1,27.2,24.9.
ESI-MS:m/z=1009.4[M+H]+.
【0321】
(実施例65)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[((4-アセチルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化110】
【0322】
1)化合物65-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(R)-2-アミノメチル-4-アセチルモルホリン(0.59g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物65-k(0.89g)を得た。
ESI-MS:m/z=359.0[M+H]+.
【0323】
2)化合物65-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物65-kを用いて、化合物65-1を得た。
化合物65-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.69(s,1H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.55(m,3H),7.39(m,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.89(m,2H),3.67(m,2H),3.58(m,3H),3.49(m,3H),3.30(m,2H),3.17(m,2H),3.02(m,2H),2.72(m,1H),2.56(m,1H),2.27(m,2H),2.21(m,1H),2.02(m,3H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:169.1,164.0,158.9,158.6,158.2,154.0,147.8,146.9,145.8,144.2,139.0,135.5,132.8,131.7,130.2,128.3,128.2,124.4,120.3,118.3,115.8,114.9,114.1,109.7,103.6,100.4,73.8,66.4,58.5,48.5,45.4,44.3,41.2,34.6,29.3,29.1,27.1,24.8,21.6.
ESI-MS:m/z=979.4[M+H]+.
【0324】
(実施例66)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化111】
【0325】
1)化合物66-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(R)-2-アミノメチル-4-アセチルモルホリン(0.69g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物66-k(0.87g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0326】
2)化合物66-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物66-kを用いて、化合物66-1を得た。
化合物66-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.56(m,3H),7.40(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.91(m,2H),3.81(m,1H),3.60(m,4H),3.45(m,2H),3.39(m,2H),3.30(m,2H),3.18(m,1H),3.03(m,2H),2.87(m,2H),2.72(m,1H),2.57(m,1H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.00(s,6H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:175.2,164.0,158.2,154.0,147.8,146.9,145.9,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,128.3,125.2,124.4,120.3,118.3,115.8,114.1,109.7,103.6,100.4,74.0,66.6,58.5,56.5,45.3,44.3,41.5,34.6,29.4,29.3,27.1,24.3,20.0.
ESI-MS:m/z=1007.4[M+H]+.
【0327】
(実施例67)
(R)-4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(メタンスルホニル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化112】
【0328】
1)化合物67-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(0.68g)、(R)-2-アミノメチル-4-(メタンスルホニル)モルホリン(0.72g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物67-k(0.68g)を得た。
ESI-MS:m/z=395.0[M+H]+.
【0329】
2)化合物67-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物67-kを用いて、化合物67-1を得た。
化合物67-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,1H),11.69(s,1H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.85(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.16(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.98(m,2H),3.79(m,2H),3.66(m,2H),3.56(m,3H),3.49(m,2H),3.38(m,3H),2.92(m,3H),2.88(m,2H),2.70(m,2H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(m,2H),1.50(m,2H),1.24(t,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:159.3,159.0,158.7,158.2,154.0,147.8,146.9,145.8,144.2,139.0,135.5,132.8,131.7,130.2,128.3,128.2,124.3,120.4,118.4,115.8,114.8,114.1,109.7,103.6,100.5,73.7,66.0,58.5,47.8,45.4,44.3,34.6,29.3,29.1,27.1,24.8.
ESI-MS:m/z=1015.3[M+H]+.
【0330】
(実施例68)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(4-アセチルモルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化113】
【0331】
1)化合物68-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノプロピル-3-(4-アセチル)モルホリン(1.22g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物68-k(1.67g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0332】
2)化合物68-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物68-kを用いて、化合物68-1を得た。
化合物68-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.74(s,2H),8.61(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.85(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.07(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.83(m,1H),3.66(m,2H),3.59(m,1H),3.40(m,4H),3.32(m,2H),3.10(m,2H),3.05(m,2H),2.83(m,1H),2.63(m,1H),2.27(m,2H),2.21(m,1H),2.00(m,3H),1.71(m,3H),1.96(m,2H),1.50(m,4H),1.24(t,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:168.8,164.0,159.3,159.0,158.7,154.0,147.7,145.8,144.2,139.0,135.5,132.8,131.7,130.1,128.3,124.4,120.4,117.3,115.4,114.9,109.7,100.5,75.1,66.3,58.5,46.1,45.1,44.3,42.8,41.3,34.6,29.3,29.1,27.1,24.8,21.6.
ESI-MS:m/z=1007.4[M+H]+.
【0333】
(実施例69)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(4-イソブチリルモルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化114】
【0334】
1)化合物69-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノプロピル-3-(4-イソブチリル)モルホリン(1.40g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物69-k(1.69g)を得た。
ESI-MS:m/z=415.1[M+H]+.
【0335】
2)化合物69-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物69-kを用いて、化合物69-1を得た。
化合物69-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.73(s,1H),11.67(s,1H),8.60(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.07(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.83(m,3H),3.58(m,2H),3.40(m,5H),3.32(m,3H),3.15(m,1H),3.05(m,3H),2.85(m,1H),2.64(m,1H),2.40(m,1H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),1.96(m,2H),1.70(m,2H),1.50(m,4H),1.01(s,6H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:174.9,164.0,159.0,158.7,158.2,154.0,147.7,146.9,145.8,144.2,139.0,135.5,132.8,131.7,130.0,128.3,124.9,124.4,120.3,118.4,115.4,109.7,100.4,75.2,66.6,58.5,46.3,45.2,44.3,42.9,34.6,29.4,29.1,27.1,24.8,24.3,20.6.
ESI-MS:m/z=1035.3[M+H]+.
【0336】
(実施例70)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(4-(2-メトキシアセチル)モルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化115】
【0337】
1)化合物70-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノプロピル-3-(4-(2-メトキシアセチル)モルホリン(1.42g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物70-k(1.71g)を得た。
ESI-MS:m/z=417.1[M+H]+.
【0338】
2)化合物70-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物70-kを用いて、化合物70-1を得た。
化合物70-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.73(s,1H),11.69(s,1H),8.64(m,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.89(s,1H),7.83(m,1H),7.71(d,1H),7.54(m,3H),7.40(d,1H),7.18(d,1H),6.76(m,1H),6.39(m,1H),6.30(d,1H),4.26(m,2H),3.64(m,6H),3.54(m,2H),3.49(m,2H),3.39(m,4H),3.05(m,4H),2.79(m,2H),2.27(m,1H),2.21(m,1H),2.09(s,1H),1.96(s,2H),1.62(m,2H),1.50(m,2H),1.37(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
ESI-MS:m/z=1037.2[M+H]+.
【0339】
(実施例71)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(3-(4-(2-メチルスルホニル)モルホリン-2-イル)プロピル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化116】
【0340】
1)化合物71-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.13g)、2-アミノプロピル-3-(4-(2-メタンスルホニル)モルホリン(1.36g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物71-k(1.51g)を得た。
ESI-MS:m/z=423.0[M+H]+.
【0341】
2)化合物71-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物71-kを用いて、化合物71-1を得た。
化合物71-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.62(s,1H),8.57(m,1H),8.05(s,1H),7.89(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.07(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),3.92(m,1H),3.78(m,2H),3.53(m,4H),3.35(m,7H),2.89(m,7H),2.55(m,1H),2.21(m,2H),1.96(m,2H),1.70(m,2H),1.52(m,4H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,154.0,147.7,145.9,144.2,136.0,134.3,132.9,132.6,131.8,130.2,130.0,128.4,127.0,125.0,124.7,122.8,120.3,118.3,115.4,114.2,109.7,103.6,100.4,74.7,65.9,58.5,50.1,45.1,44.3,42.8,34.6,29.3,27.2,24.8.
ESI-MS:m/z=1043.2[M+H]+.
【0342】
(実施例72)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(2-(4-(2-メトキシアセチル)モルホリン-2-イル)エチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化117】
【0343】
1)化合物72-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノエチル-2-(4-(2-メトキシアセチル)モルホリン(1.33g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物72-k(1.56g)を得た。
ESI-MS:m/z=403.0[M+H]+.
【0344】
2)化合物72-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物72-kを用いて、化合物72-1を得た。
化合物72-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.72(s,2H),8.64(m,1H),8.58(d,1H),8.04(d,1H),7.88(s,1H),7.84(m,1H),7.70(d,1H),7.55(m,3H),7.39(d,1H),7.16(d,1H),6.76(m,1H),6.39(m,1H),6.29(d,1H),3.89(m,2H),3.70(m,6H),3.55(m,2H),3.51(m,2H),3.40(m,4H),3.04(m,4H),2.79(m,2H),2.28(m,1H),2.21(m,1H),2.11(s,1H),1.96(s,2H),1.62(m,2H),1.35(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
ESI-MS:m/z=1023.3[M+H]+.
【0345】
(実施例73)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド
【化118】
【0346】
1)化合物73-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.56g)、4-アミノメチル-1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン(1.59g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.30g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物73-k(2.58g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.0[M+H]+.
【0347】
2)化合物73-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物73-kを用いて、化合物73-1を得た。
化合物73-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.74(s,1H),11.69(s,1H),8.64(s,1H),8.58(m,1H),8.05(s,1H),7.89(d,1H),7.82(m,1H),7.70(d,1H),7.54(m,3H),7.39(m,1H),7.14(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),4.08(m,2H),3.76(m,3H),3.58(m,1H),3.31(m,6H),2.93(m,4H),2.54(m,2H),2.27(m,2H),1.96(m,4H),1.74(m,2H),1.50(m,2H),1.24(m,4H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:164.0,158.9,154.0,147.9,146.9,145.8,144.2,139.0,135.5,134.3,132.8,132.6,131.7,130.2,130.1,128.3,127.0,124.8,120.4,118.5,117.2,115.8,114.9,109.7,103.6,100.5,71.2,58.7,48.0,45.2,44.4,41.3,35.3,30.3,29.6,27.4.
ESI-MS:m/z=1007.3[M+H]+.
【0348】
(実施例74)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(エトキシホルミル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド(化合物74-1)
【化119】
【0349】
1)化合物74-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノメチル-4-(エトキシホルミル)モルホリン(1.23g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物74-k(1.80g)を得た。
ESI-MS:m/z=387.1[M-H]-.
【0350】
2)化合物74-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物74-kを用いて、化合物74-1を得た。
化合物74-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.70(s,2H),8.64(s,1H),8.57(m,1H),8.04(s,1H),7.88(d,1H),7.83(m,1H),7.70(d,1H),7.53(m,3H),7.39(m,1H),7.15(d,1H),6.75(d,1H),6.40(s,1H),6.30(s,1H),4.08(m,2H),3.89(m,3H),3.65(m,2H),3.51(m,7H),2.96(m,3H),2.79(m,2H),2.21(m,2H),2.02(m,1H),1.95(m,2H),1.50(m,2H),1.23(m,1H),1.18(m,3H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:162.4,156.0,153.6,152.5,146.3,145.3,144.3,142.8,134.0,132.7,131.3,131.0,130.2,128.6,126.7,126.6,125.4,123.6,123.3,118.7,116.7,114.2,108.1,101.9,98.8,72.1,64.5,59.8,56.9,43.5,42.8,33.1,27.5,25.6,23.3.
ESI-MS:m/z=1009.3[M+H]+.
【0351】
(実施例75)
4-(4-{[2-(2-クロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エニル]メチル}-ピペラジン-1-イル)-N-({3-ニトロ-4-[(4-(メトキシホルミル)モルホリン-2-イル)メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)-2-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イルオキシ)-ベンズアミド(化合物75-1)
【化117】
【0352】
1)化合物75-kの合成
3-ニトロ-4-フルオロベンゼンスルファミド(1.20g)、2-アミノメチル-4-(メトキシホルミル)モルホリン(1.14g)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.59g)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、85℃に加熱して6時間反応させると、室温で冷却し、一晩静置し、濃縮及び乾燥して、化合物75-k(1.73g)を得た。
ESI-MS:m/z=373.1[M-H]-.
【0353】
2)化合物75-1の合成
実施例7のステップ6)の化合物7-1の合成方法を参照し、化合物7-kの代わりに化合物75-kを用いて、化合物75-1を得た。
化合物75-1:1H NMR(500MHz,DMSO-d6),δ:11.71(s,1H),11.68(s,1H),8.64(m,1H),8.58(d,1H),8.05(d,1H),7.88(s,1H),7.83(m,1H),7.71(d,1H),7.55(m,3H),7.40(d,1H),7.16(d,1H),6.76(m,1H),6.40(m,1H),6.30(d,1H),3.93(m,2H),3.76(m,8H),3.49(m,4H),3.02(m,4H),2.79(m,2H),2.28(m,2H),2.08(s,1H),1.96(s,2H),1.51(m,2H),1.24(s,1H),0.97(s,6H).
13C NMR(125MHz,DMSO-d6),δ:162.4,157.6,157.3,157.0,156.6,154.0,152.4,146.3,145.3,144.3,142.6,137.4,133.9,132.7,131.2,131.0,130.1,128.6,126.7,126.6,123.6,123.4,122.8,118.7,116.7,115.9,114.2,113.6,112.6,108.1,102.0,98.8,72.1,64.5,56.9,51.3,43.6,43.4,42.7,33.0,27.7,27.5,25.5,23.2.
ESI-MS:m/z=995.3[M+H]+.
【0354】
(実施例76~実施例82)
実施例7の合成手順に従って、次の化合物を得た。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0355】
試験例1:インビトロタンパク質結合阻害活性
1.1 BCL-2/BAK結合阻害活性スクリーニング
キット(型番:BCL-2/BAK(BH3)BINDING ASSAY KITS、cisbio提供)内の希釈バッファーで500nMのTag1-BCL-2タンパク質ストック溶液を5nMに希釈し、同時に20μMのTag2-BAKタンパク質ストック溶液を120nMに希釈し、まず各ウェルに5μLのTag1-BCL-2タンパク質希釈液を加え、次にナノリットルサンプラーを使用してDMSOで溶解した異なる化合物をウェルに加え、化合物の最終濃度は200nM~0.0488nMであり、4倍勾配で、7つの濃度とし、同時にブランク対照ウェル(酵素を含まない)及び陰性対照ウェル(酵素を含み、溶媒DMSOを加える)を設け、2回繰り返し測定し、最後に各ウェルに5μLのTag2-BAKタンパク質希釈液を加えて遠心分離により均一に混合させ、25℃で15分間インキュベートした。キット内の検出バッファーで100×の抗Tag1-Eu3+を1×の使用濃度に希釈し、同時に100×の抗Tag2-XL665を1×の使用濃度に希釈した。抗Tag1-Eu3+と抗Tag2-XL665を1:1で均一に混合し、各ウェルに5μLの混合液を加え、25℃で2時間以上反応させた。PE Envision多目的マイクロプレートリーダーにおいて読み取り(励起620nm、発光665nm)、4パラメータで当てはめ、IC50を算出した(表2記載)。
【0356】
1.2 BCL-XL/BAK結合阻害活性スクリーニング
キット(型番:BCL-XL/BAK(BH3)BINDING ASSAY KITS、cisbio提供)内の希釈バッファーで300nMのTag1-BCL-XLタンパク質ストック溶液を2nMに希釈し、同時に10μMのTag2-BAKタンパク質ストック溶液を80nMに希釈し、まず各ウェルに5μLのTag1-BCL-XLタンパク質希釈液を加え、次にナノリットルサンプラーを使用してDMSOで溶解した異なる化合物をウェルに加え、化合物の最終濃度は2000nM~0.488nMであり、4倍勾配で、7つの濃度とし、同時にブランク対照ウェル(酵素を含まない)及び陰性対照ウェ
ル(酵素を含み、溶媒DMSOを加える)を設け、2回繰り返し測定し、最後に各ウェルに5μLのTag2-BAKタンパク質希釈液を加えて遠心分離により均一に混合させ、25℃で15分間インキュベートした。キット内の検出バッファーで100×の抗Tag1-Eu
3+を1×の使用濃度に希釈し、同時に100×の抗Tag2-XL665を1×の使用濃度に希釈した。抗Tag1-Eu
3+と抗Tag2-XL665を1:1で均一に混合させ、各ウェルに5μLの混合液を加え、25℃で反応2時間以上させた。PE
Envision多目的マイクロプレートリーダーにおいて読み取り(励起620nm、発光665nm)、4パラメータで当てはめ、IC
50を算出した(表2記載)。
【表2】
【0357】
試験例2:化合物のRS4;11細胞増殖阻害効果
指数増殖期で状態が良好なRS4;11細胞(南京科佰社提供)を用い、細胞を遠心分離管に収集し、低速ベンチトップ遠心分離機において1500回転/分で3分間遠心分離し、上清を捨て、ピペットで5mLの完全培地(RPMI基本培地+10wt%ウシ胎児血清(FBS))を加えて細胞を再懸濁させた。セルカウンターでカウントし、完全培地
で希釈して、細胞密度を2×10
5個/mLに調整し、そして等量のRPMI基本培地を加えて血清濃度を5%に調整し、細胞密度は1×10
5個/mLである。マルチチャンネルピペットを用いて96ウェルプレートに1ウェルあたり100μL接種し、37℃で5%CO
2含有の飽和湿度細胞インキュベータに入れて培養した。24時間培養した後、ナノリットルサンプラーを用いて化合物をロードし、濃度ごとに2回繰り返し測定し、化合物を加えない細胞を陰性対照とし、72時間後にCCK-8試薬を1ウェル当たり10μL加え、4時間後Envisionマイクロプレートリーダーにおいて450nmの吸光度を検出して、阻害率を算出した。
阻害率(%)=(陰性対照群の平均値-実験群の平均値)/(陰性対照群の平均値-ブランク群の平均値)×100%
化合物濃度の対数を横軸、阻害率を縦軸として4パラメータ分析で用量効果曲線を当てはめ、IC
50を算出した(表3記載)。
【表3】
【0358】
試験例3:インビトロ肝ミクロソーム安定性評価
300μLの最終的なインキュベーション系には、30μLの肝ミクロソーム(タンパク質濃度5mg/mL)、30μLのNADPH+MgCl2、3μLの被験化合物(アセトニトリル配合)、237μLのPBSバッファー(pH7.4)を含む。有機溶媒(アセトニトリル)の割合は1%(体積比)であった。生物種(マウス、ラット、ヒト)ごとに2回測定し、毎回0.3mLであった。各管に対し総体積270μLの基質と酵素の均一混合液を調製し、それぞれNADPHと一緒に37℃で5分間プレインキュベートした後、30μLのNADPH+MgCl2を加えて混合し、それぞれ0、15、30、60分間後50μLを取り分けて、内部標準物質を含む氷アセトニトリル300μLで反応を停止させた。
【0359】
50μLのインキュベートしたサンプルに、内部標準物質(ジアゼパム20ng/mL)を含む氷アセトニトリル300μLを加えて沈殿させ、5分間ボルテックスした後、10分間遠心分離(13000rpm、20℃)させた。上清液を70μL吸い取り、70μLの超純水を加えて希釈し、均一に混合させ、1μLをロードして分析した。ヒト、ラット及びマウスの肝ミクロソームにおける化合物の除去状況は表4に示すとおりである。
【表4】
【0360】
試験例4:インビボ薬物動態評価
4.1 ラットにおけるインビボ薬物動態評価
体重180~220gのSDラットを用い、3~5日後に適応すると、ランダムに群分けし、1群あたり3匹とし、5mg/kgの用量で化合物1-1及び8-1を胃内投与した。
【0361】
投与前に試験動物(SDラット)に対して12時間絶食させ、投与から4時間後に給餌し、実験前後と実験中に飲水制限は設けなかった。
【0362】
胃内投与後、0分間、15分間、30分間、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、24時間に眼窩静脈叢から約0.2mL採血し、EDTA-K2で抗凝固処理した後、30分間以内に4℃で4000rpmの環境に移して10分間遠心分離して血漿を分離させた。全ての血漿を収集した後、測定に備えてすぐに-20℃で保存した。
【0363】
被験血漿サンプルとして50μLを吸引して、内部標準物質(ジアゼパム20mg/m
L)を含むアセトニトリル溶液300μLを加え、振盪して5分間均一に混合させ、13000rpmで10分間遠心分離して、上清から75μLを取り分け、75μLの超純水を加えて希釈し、均一に混合させ、LC/MS/MS測定のために2μLを吸引し、クロマトグラムを記録した。
【0364】
ラットのインビボ薬物動態実験により本発明の化合物の経口曝露量を評価した。ソフトウェアDAS3.2.5を用いて当てはめ、化合物の薬物動態パラメータを次の表に示す。
化合物1-1及び8-1の薬物動態データは表5-1に示すとおりである。
【表5-1】
【0365】
4.2 ビーグルにおけるインビボ薬物動態評価
体重9~12kgの雄ビーグル3匹を用い、一定期間飼育して適応すると、2.5mg/kgの用量でそれぞれ被験化合物を胃内投与した。
【0366】
投与前に試験動物(雄ビーグル)に対して12時間絶食させ、投与から4時間後に給餌し、実験前後と実験中に飲水制限は設けなかった。
【0367】
胃内投与後、0.25時間(15分間)、0.5時間(30分間)、1時間、1.5時間、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、24時間、30時間、48時間、72時間に前肢静脈から約0.5mL採血してEDTA-K2抗凝固真空採血管に入れ、30分間以内に血漿を4℃で4000rpmの環境に移して10分間遠心分離して血漿を分離させた。全ての血漿を収集した後、測定に備えてすぐに-20℃で保存した。
【0368】
被験血漿サンプルとして50μLを吸引して、内部標準物質(ジアゼパム20ng/mL)を含むアセトニトリル溶液300μLを加え、振盪して5分間均一に混合させ、13000rpmで10分間遠心分離して、上清から75μLを取り分け、75μLの超純水を加えて希釈し、均一に混合させ、LC/MS/MS測定のために1μLを吸引し、クロマトグラムを記録した。
【0369】
ビーグルのインビボ薬物動態実験により本発明の化合物の経口曝露量を評価した。ソフトウェアDAS3.2.5を用いて当てはめ、化合物の薬物動態パラメータを下表5-2に示す。
【表5-2】
【0370】
試験例5:RS4;11ヒトB細胞白血病皮下移植モデルにおける被験物の薬力学的評価
NOD/SCIDマウスを用い、雌の9~10週齢(腫瘍細胞接種時のマウス週齢)で、体重は16.3~22.0gであった。安凱毅博生物技術有限公司が提供し、生産許可証番号はSCXK(京)2017-0006、動物合格証番号は11402400013155であった。飼育基準はSPFであった。マウスの右側の前背部に1×10
7のRS4;11細胞を皮下接種した。接種当日を0日目と定義した。腫瘍の平均体積が240mm
3になったら、腫瘍のサイズに基づいてランダムに群分けをした。表6のとおりに投与した。
【表6】
注:nは動物の数量で、投与体積は10μL/gであった。
【0371】
実験中に観察された臨床症状はいずれもオリジナルデータとして記録された。腫瘍体積算出式は以下のとおりである。
腫瘍体積(mm3)=1/2×(a×b2)
(式中、aは長径、bは短径である。)
実験ではソフトウェアStudyDirector(商標)(バージョン番号3.1.399.19、Studylog System,Inc.提供、米国カリフォルニア州サウス・サンフランシスコ)を用いてデータを収集し、腫瘍の長径と短径を測定し動物の体重を秤量した。天秤とノギスでオリジナルデータを測定した後、そのままソフトウェアに導入し、データに変更があると、当該ソフトウェアに記録した。相対腫瘍増殖率(T/C%)とは、特定の時刻で対照群に対する治療群の相対腫瘍体積又は腫瘍重量のパーセンテージである。算出式は以下のとおりである。
T/C%=TRTV/CRTV×100%
(TRTVは治療群の平均RTV、CRTVは溶媒対照群の平均RTVであり、RTV=Vt/V0であり、V0は群分け時の当該動物の腫瘍体積、Vtは治療後の当該動物の腫瘍体積である。)
【0372】
相対腫瘍阻害率(TGI(%))の算出式は以下のとおりである。
TGI%=(1-T/C)×100%
(Tは治療群の、Cは対照群の特定時刻における相対腫瘍体積(RTV)又は腫瘍重量(TW)である。)
【0373】
全ての実験結果は平均腫瘍体積±SEM(標準誤差)で示す。独立したサンプルのt検定により対照群と治療群の相対腫瘍体積を比較して有意差を判定した。全てのデータをSPSS 18.0で分析した。p<0.05であると、有意差を認めた。結果は表7に示すとおりである。
【表7】
注:1.データは平均値±標準誤差で示す。
2.T/C%=T
RTV/C
RTV×100%、TGI%=(1-T/C)×100%。
【0374】
試験例6:ヒト血小板毒性実験(カスパーゼ(Caspase)3活性測定)
ヘパリンナトリウム抗凝固採血管を用いて10mLのヒト全血を採取し、ひっくり返して均一に混合させ、90gで10分間遠心分離した後、上清を収集し、続いて1950gで10分間遠心分離した。上清を捨て、4mLのPBSで再懸濁して均一に混合させた後、1190gで5分間遠心分離し、上清を捨て、そして4mLのPBSで再懸濁して均一に混合させ、1190gで5分間遠心分離し、上清を捨て、PBSで血小板を再懸濁させ密度を2~3×10
8個/mLに調整した。2~3×10
7個/mLの密度で96ウェルプレートに1ウェル当たり100μL接種し、陰性対照ウェルに50μLの対照バッファーを加え、化合物ウェルでは各ウェルに50μLの相応の濃度の化合物を加え、化合物の最終濃度を2.5μM、2μM、1μM又は0.5μMとし、37℃インキュベータで90分間インキュベートした。96ウェルプレート内の液体をそれぞれ1.5mL遠心分離管に移した。4℃と6000gで5分間遠心分離し、上清を捨て、使用に備えて氷に置いた。キットに提供された水で5×ライセートを1×ライセートに希釈し、同時に1:200の比率でプロテアーゼ阻害剤カクテル(cocktail)を加え、使用に備えてライセート混合液を調製した。遠心分離管ごとに40μLのライセート混合液を加え、ピペットを用いて底部の血小板を再懸濁させ、氷に置いて15~20分間溶解させた後、4℃と14000gで10分間遠心分離し、使用に備えてサンプルを分注した。キットに提供された水で10×検出液を1×検出液に希釈し、同時に1:600の割合で基質Ac-DEVD-AMCを加えて反応混合液を調製した。ブランク対照ウェルには5μLの検出バッファー、40μLの反応混合液を加えた。サンプル陰性対照ウェルには5μLの対照血小
板ライセート、40μLの反応混合液を加えた。化合物群には5μLの血小板ライセート、40μL反応混合液を加えた。40μLの反応混合液は最後に加え、軽やかに混合させ、PE Envision多目的マイクロプレートリーダーにおいて読み取り(励起360nm、発光460nm)、10分間ごとに検出し、6回検出した。放出したAMC蛍光
強度の大きさからカスパーゼ-3の活性を測定でき、つまり各ウェルに対応する当てはめ直線の傾きはカスパーゼ活性の大きさを示す(全てのデータは正規化処理済みで、基準はABT-199である)。結果は表8及び表9に示すとおりである。
【表8】
注:データは正規化処理済み。
【表9】
注:データは正規化処理済み。
【国際調査報告】