(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20220107BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20220107BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021523864
(86)(22)【出願日】2019-10-31
(85)【翻訳文提出日】2021-06-16
(86)【国際出願番号】 US2019058984
(87)【国際公開番号】W WO2020092664
(87)【国際公開日】2020-05-07
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ナミ,セラメシュ
(72)【発明者】
【氏名】ゴシュ,アルナバ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ13
(57)【要約】
先進ネットワーク(例えば、4G、5G、6G及びそれ以降)における復調用参照信号の生成を容易にすることが本明細書で提供される。システムの動作は、モバイルデバイスの能力を評価することと、モバイルデバイスの能力に基づいてモバイルデバイスのための復調用参照信号系列を生成することとを含み得る。復調用参照信号系列は、能力が第1の能力であることに基づいて第1のタイプであり得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2のタイプであり得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を記憶するメモリと
を含み、前記動作は、
モバイルデバイスの能力を評価することと、
前記モバイルデバイスの前記能力に基づいて前記モバイルデバイスのための復調用参照信号系列を生成することであって、前記復調用参照信号系列は、前記能力が第1の能力であることに基づいて第1のタイプであり、且つ前記能力が第2の能力であることに基づいて第2のタイプである、生成することと
を含む、システム。
【請求項2】
前記動作は、前記復調用参照信号系列を前記評価する前に、前記モバイルデバイスから、前記モバイルデバイスの前記能力の指示を受信することを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記能力の前記指示を前記受信することは、送信信号における情報要素を受信することを含み、前記情報要素は、前記能力が前記第1の能力であることに基づいて第1の値に設定され、且つ前記能力が前記第2の能力であることに基づいて第2の値に設定される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記能力の前記指示を前記受信することは、前記モバイルデバイスが低ピーク対平均電力比系列を前記第1の能力としてサポートするか、又は前記低ピーク対平均電力比系列を前記第2の能力としてサポートしないかに関する情報を受信することを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記復調用参照信号系列を前記生成することは、通信ネットワークにおけるピーク平均電力比を低減することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記復調用参照信号系列を前記生成することは、復調用参照信号に使用されるアンテナポートに基づいて前記復調用参照信号系列を生成することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記復調用参照信号系列を前記生成することは、復調用参照信号に使用される符号分割多重化グループに基づいて前記復調用参照信号系列を生成することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記モバイルデバイスの前記能力は、前記モバイルデバイスのソフトウェアリリースバージョンに基づき、前記第1の能力は、前記ソフトウェアリリースバージョンが第1のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し、及び前記第2の能力は、前記ソフトウェアリリースバージョンが第2のソフトウェアリリースバージョンであることに関連する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記復調用参照信号系列は、前記第2のタイプであり、前記復調用参照信号系列を前記生成することは、2つの系列を生成することであって、
前記復調用参照信号系列の前記2つの系列の第1の系列について第1のビットを使用することと、
前記復調用参照信号系列の前記2つの系列の第2の系列について第2のビットを使用することと
を含む、生成することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記復調用参照信号系列は、前記第2のタイプであり、前記復調用参照信号系列を前記生成することは、第1のスクランブリング識別子及び第2のスクランブリング識別子を前記モバイルデバイスに割り当てることを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記動作は、上位層無線リソース制御シグナリングを介した前記モバイルデバイスへの前記復調用参照信号系列の送信を容易にすることを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の能力は、前記モバイルデバイスが第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートすることを表し、前記第2の能力は、前記モバイルデバイスが前記第5世代無線ネットワークプロトコルの前記高度な無線通信能力をサポートしないことを表す、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
ネットワークデバイスのグループのネットワークデバイスであって、プロセッサを含むネットワークデバイスにより、モバイルデバイスの能力に関連する情報を取得することと、
前記ネットワークデバイスにより、前記モバイルデバイスの前記能力が第1の能力であることに基づいて第1のスクランブリング識別子を前記モバイルデバイスに割り当て、且つ前記モバイルデバイスの前記能力が第2の能力であることに基づいて第2のスクランブリング識別子を割り当てることと、
前記ネットワークデバイスにより、第1の符号分割多重化グループについて第1のスクランブリング識別情報を前記モバイルデバイスに割り当て、且つ第2の符号分割多重化グループについて第2のスクランブリング識別情報を前記モバイルデバイスに割り当てることと
を含む方法。
【請求項14】
前記第1のスクランブリング識別情報及び前記第2のスクランブリング識別情報を前記割り当てることは、前記モバイルデバイスのスケジュール設定中に実行される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上位層無線リソース制御シグナリングを介した前記モバイルデバイスへの前記第1のスクランブリング識別子及び前記第2のスクランブリング識別子の送信を容易にすることを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のスクランブリング識別情報及び前記第2のスクランブリング識別情報を前記割り当てることは、前記第1の符号分割多重化グループと前記第2の符号分割多重化グループとが異なる符号分割多重化グループであると特定することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記モバイルデバイスの前記能力に関連する前記情報を前記取得することは、前記モバイルデバイスが低ピーク対平均電力比系列を前記第1の能力としてサポートするか、又は前記低ピーク対平均電力比系列を前記第2の能力としてサポートしないかに関連する情報を受信することを含み、前記第1のスクランブリング識別情報及び前記第2のスクランブリング識別情報を前記割り当てることは、通信ネットワークにおけるピーク平均電力比を低減することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
機械可読記憶媒体であって、モバイルデバイスのプロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含み、前記動作は、
ネットワークデバイスのグループのネットワークデバイスから受信された情報に基づいて復調用参照信号系列を生成することであって、前記復調用参照信号系列は、モバイルデバイスの能力が第1の能力を含むと特定されることに基づいて第1のタイプであり、且つ前記モバイルデバイスの前記能力が前記第1の能力以外の第2の能力を含むと特定されることに基づいて第2のタイプである、生成することと、
前記復調用参照信号系列の関数として特定されたチャネル推定に基づいて物理ダウンリンク共有チャネルを復号することと
を含む、機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記動作は、前記復調用参照信号系列を前記生成する前に、スクランブリング識別情報に関連する情報を取得することであって、ダウンリンク制御情報は、前記スクランブリング識別情報を含む、取得することを更に含む、請求項18に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項20】
前記復調用参照信号系列を前記生成することは、アンテナポートのグループのアンテナポートについてそれぞれの復調用参照信号系列を生成することを含む、請求項18に記載の機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月2日に出願された「GENERATION OF DEMODULATION REFERENCE SIGNALS IN ADVANCED NETWORKS」という名称の米国仮特許出願第62/754,905号明細書及び2019年6月13日に出願された「GENERATION OF DEMODULATION REFERENCE SIGNALS IN ADVANCED NETWORKS」という名称の米国非仮特許出願米国特許出願公開第16/440,874号明細書の利益を主張するものであり、それぞれの出願の全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、モバイル通信の分野に関し、より詳細には、先進ネットワーク(例えば、4G、5G、6G及びそれ以降)の無線通信システムにおける参照信号に関する。
【背景技術】
【0003】
データセントリックアプリケーションに関する莫大な需要を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)システム及び無線通信に関する第4世代(4G)規格の仕様の1つ又は複数の態様を利用するシステムは、無線通信に関する第5世代(5G)及び/又は第6世代(6G)規格に拡張されることになる。無線通信に関する今後の5G、6G又は他の次世代ネットワーク規格に関連付けられるサービスレベルを提供するには、特有の課題がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
種々の非限定的な実施形態が添付の図面を参照して更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ダウンリンクデータ転送を容易にし得る例示的で非限定的なメッセージシーケンスフローチャートである。
【
図2】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、復調用参照信号(DM-RS)を用いる多入力多出力(MIMO)システムの例示的で非限定的なシステム図である。
【
図3A】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態によるアンテナポート0のリソースマッピングを示す図である。
【
図3B】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態によるアンテナポート1のリソースマッピングを示す図である。
【
図3C】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態によるアンテナポート2のリソースマッピングを示す図である。
【
図3D】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態によるアンテナポート3のリソースマッピングを示す図である。
【
図4】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク1のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現である。
【
図5】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク3のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現である。
【
図6】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク4のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現である。
【
図7】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成を容易にするための例示的で非限定的なシステムを示す図である。
【
図8】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、復調用参照信号系列を生成するための例示的で非限定的な方法のフローチャートである。
【
図9】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、本開示の態様による性能の例示的なグラフ表現である。
【
図10】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ピーク対平均電力比を低減するための例示的で非限定的な方法のフローチャートである。
【
図11】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な例示的なモバイルハンドセットの例示的なブロック図である。
【
図12】本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な例示的なコンピュータの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ここで、1つ又は複数の実施形態は、例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して以下でより詳細に説明される。以下の説明では、種々の実施形態の十分な理解を提供するために、説明の目的上、多くの具体的な詳細が記述される。しかしながら、これらの具体的な詳細を用いることなく(且ついかなる特定のネットワーク化された環境又は規格にも適用することなく)、種々の実施形態を実施できる。
【0007】
先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成を容易にし得るシステム、方法、製品及び他の実施形態又は実装形態が本明細書で説明される。より詳細には、無線通信システムに関連する態様及びマルチアンテナ無線通信システムにおける参照信号の生成に関連する態様が本明細書で説明される。
【0008】
データセントリックアプリケーションにおける莫大な需要を満たすために、4G規格を、New Radio(NR)アクセスとも呼ばれる5Gに適用することができる。5Gネットワークは、数万人のユーザのためにサポートされる数十メガビット/秒のデータレート、同じオフィスフロアにいる数十人の労働者に1ギガビット/秒を同時に(又は並行して)提供し得ること、大規模センサ配備のために数十万の同時(又は並行)接続をサポートし得ること、スペクトル効率を4Gと比較して高め得ること、改善されたカバレッジ、高められたシグナリング効率及びLTEと比較して低減されたレイテンシを含むことができる。
【0009】
多入力多出力(MIMO)システムは、無線システムのデータ伝送容量を大幅に増やすことができる。これらの理由から、MIMOは、第3世代及び第4世代の無線システム(例えば、3G及び4G)の不可欠な部分である。加えて、5GシステムもMIMOシステムを採用しており、これは、大規模MIMOシステムと呼ばれる(例えば、送信機側(例えば、ネットワーク)及び/受信機側(例えば、ユーザ機器)に数百のアンテナがある。(Nt,Nr)システム(ここで、Ntは、送信アンテナの数を示し、Nrは、受信アンテナの数を示す)では、ピークデータレートは、リッチな散乱環境においてシングルアンテナシステムに比べてNt倍になる。
【0010】
1つの実施形態では、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を記憶するメモリとを含むことができるシステムが本明細書で説明される。動作は、モバイルデバイスの能力を評価することと、モバイルデバイスの能力に基づいてモバイルデバイスのための復調用参照信号系列を生成することとを含み得る。復調用参照信号系列は、能力が第1の能力であることに基づいて第1のタイプであり得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2のタイプであり得る。
【0011】
いくつかの実装形態によれば、動作は、復調用参照信号系列を評価する前に、モバイルデバイスから、モバイルデバイスの能力の指示を受信することを含み得る。これらの実装形態に加えて、能力の指示を受信することは、送信信号における情報要素を受信することを含み得る。情報要素は、能力が第1の能力であることに基づいて第1の値に設定され得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2の値に設定され得る。代わりに、能力の指示を受信することは、モバイルデバイスが低ピーク対平均電力比系列を第1の能力としてサポートするか、又は低ピーク対平均電力比系列を第2の能力としてサポートしないかに関連する情報を受信することを含み得る。
【0012】
いくつかの実装形態では、復調用参照信号系列を生成することは、通信ネットワークにおけるピーク平均電力比を低減することを含み得る。いくつかの実装形態によれば、復調用参照信号系列を生成することは、復調用参照信号に使用されるアンテナポートに基づいて復調用参照信号系列を生成することを含み得る。いくつかの実装形態では、復調用参照信号系列を生成することは、復調用参照信号に使用される符号分割多重化グループに基づいて復調用参照信号系列を生成することを含み得る。
【0013】
一例では、モバイルデバイスの能力は、モバイルデバイスのソフトウェアリリースバージョンに基づき得る。第1の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第1のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得、及び第2の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第2のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得る。
【0014】
いくつかの実装形態では、復調用参照信号系列は、第2のタイプであり得る。これらの実装形態に加えて、復調用参照信号系列を生成することは、2つの系列を生成することを含み得る。2つの系列の生成は、復調用参照信号系列の2つの系列の第1の系列について第1ビットを使用することと、復調用参照信号系列の2つの系列の第2の系列について第2ビットを使用することとを含み得る。
【0015】
代替的又は追加的に、いくつかの実装形態によれば、復調用参照信号系列は、第2のタイプであり得、及び復調用参照信号系列を生成することは、第1のスクランブリング識別子及び第2のスクランブリング識別子をモバイルデバイスに割り当てることを含み得る。
【0016】
動作は、上位層無線リソース制御シグナリングを介したモバイルデバイスへの復調用参照信号系列の送信を容易にすることを含み得る。
【0017】
いくつかの実装形態によれば、第1の能力は、モバイルデバイスが第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートすることを表し得る。更に、第2の能力は、モバイルデバイスが第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートしないことを表し得る。
【0018】
別の実施形態は、ネットワークデバイスのグループのネットワークデバイスであって、プロセッサを含むネットワークデバイスにより、モバイルデバイスの能力に関連する情報を取得することを含み得る方法に関する。本方法は、ネットワークデバイスにより、モバイルデバイスの能力が第1の能力であることに基づいて第1のスクランブリング識別子をモバイルデバイスに割り当て、且つモバイルデバイスの能力が第2の能力であることに基づいて第2のスクランブリング識別子を割り当てることも含み得る。更に、本方法は、ネットワークデバイスにより、第1の符号分割多重化グループについて第1のスクランブリング識別情報をモバイルデバイスに割り当て、且つ第2の符号分割多重化グループについて第2のスクランブリング識別情報をモバイルデバイスに割り当てることを含み得る。
【0019】
いくつかの実装形態によれば、第1のスクランブリング識別情報及び第2のスクランブリング識別情報を割り当てることは、モバイルデバイスのスケジュール設定中に実行され得る。
【0020】
本方法は、上位層無線リソース制御シグナリングを介したモバイルデバイスへの第1のスクランブリング識別子及び第2のスクランブリング識別子の送信を容易にすることも含み得る。
【0021】
一例では、第1のスクランブリング識別情報及び第2のスクランブリング識別情報を割り当てることは、第1の符号分割多重化グループと第2の符号分割多重化グループとが異なる符号分割多重化グループであると特定することを含み得る。
【0022】
別の例では、モバイルデバイスの能力に関連する情報を取得することは、モバイルデバイスが低ピーク対平均電力比系列を第1の能力としてサポートするか、又は低ピーク対平均電力比系列を第2の能力としてサポートしないかに関連する情報を受信することを含み得る。この例に加えて、第1のスクランブリング識別情報及び第2のスクランブリング識別情報を割り当てることは、通信ネットワークにおけるピーク平均電力比を低減することを含み得る。
【0023】
更なる実施形態は、モバイルデバイスのプロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含む機械可読記憶媒体に関する。動作は、ネットワークデバイスのグループのネットワークデバイスから受信された情報に基づいて復調用参照信号系列を生成することを含み得る。復調用参照信号系列は、モバイルデバイスの能力が第1の能力を含むと特定されることに基づいて第1のタイプであり得、且つモバイルデバイスの能力が第1の能力以外の第2の能力を含むと特定されることに基づいて第2のタイプであり得る。動作は、復調用参照信号系列の関数として特定されたチャネル推定に基づいて物理ダウンリンク共有チャネルを復号することも含み得る。
【0024】
いくつかの実装形態では、動作は、復調用参照信号系列を生成する前に、スクランブリング識別情報に関連する情報を取得することを含み得る。ダウンリンク制御情報は、スクランブリング識別情報を含み得る。
【0025】
いくつかの実装形態によれば、復調用参照信号系列を生成することは、アンテナポートのグループのアンテナポートについてそれぞれの復調用参照信号系列を生成することを含み得る。
【0026】
まず、
図1を参照すると、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ダウンリンクデータ転送を容易にし得る例示的で非限定的なメッセージシーケンスフローチャート100が示されている。メッセージシーケンスフローチャート100は、本明細書で説明されるように、new radioにおいて利用され得る。図示のように、メッセージシーケンスフローチャート100は、ネットワークデバイス102(例えば、gNB)とモバイルデバイス104との間のメッセージシーケンスを表す。本明細書で使用される場合、「ネットワークデバイス102」という用語は、ネットワーク、ネットワークコントローラ又は任意の数の他のネットワークコンポーネントと同義であり得る(又は含み得る)。1つ又は複数のパイロット信号及び/又は参照信号106がネットワークデバイス102からモバイルデバイス104に送信され得る。1つ又は複数のパイロット信号及び/又は参照信号106は、セル固有及び/又はユーザ機器固有の信号であり得る。1つ又は複数のパイロット信号及び/又は参照信号106は、ビームフォーミングされた信号であり得、且つ/又はビームフォーミングされていない信号であり得る。
【0027】
1つ又は複数のパイロット信号及び/又は参照信号106に基づいて、モバイルデバイス104は、チャネル推定を計算し得、108に示すように、チャネル状態情報(CSI)報告に必要な1つ又は複数のパラメータを計算し得る。CSI報告は、例えば、チャネル品質指標(CQI)、プリコーディング行列指標(PMI)、ランク情報(RI)、チャネル状態情報用参照信号(CSI-RS)リソースインジケータ(ビームインジケータと同じCRI)又は任意の数の他のタイプの情報などを含み得る。
【0028】
CSI報告は、フィードバックチャネル(例えば、アップリンク制御又はフィードバックチャネル110)を介してモバイルデバイス104からネットワークデバイス102に送信され得る。CSI報告は、ネットワークデバイス102からの要求に基づいて非周期的に送信され得、及び/又はモバイルデバイス104は、定期的若しくは別の間隔で報告するように構成され得る。
【0029】
スケジューラ(例えば、スケジューラコンポーネント)を含み得るネットワークデバイス102は、モバイルデバイス104(例えば、特定のモバイルデバイス)のスケジュール設定のためのパラメータを選択するためのCSI報告を使用することができる。例えば、112に示すように、ネットワークデバイス102は、チャネル状態情報に基づいてダウンリンク送信のためのパラメータを選択することができる。ダウンリンク送信のためのパラメータとして、限定するものではないが、変調符号化方式(MCS)、電力、物理リソースブロック(PRB)などが挙げられる。
【0030】
ネットワークデバイス102は、ダウンリンク制御チャネル(例えば、ダウンリンク制御チャネル114)を介してスケジュール設定パラメータをモバイルデバイス104に送信し得る。スケジュール設定パラメータ情報が送信されるとき又は送信された後、実際のデータ転送は、データトラフィックチャネル(例えば、データトラフィックチャネル116)を介してネットワークデバイス102からモバイルデバイス104に行われ得る。
【0031】
ダウンリンク参照信号は、ダウンリンク時間-周波数グリッド内の特定のリソース要素を占有する事前定義された信号である。異なる方法で送信され、受信端末(例えば、モバイルデバイス104)によって異なる目的で使用されるダウンリンク参照信号には、いくつかのタイプがある。例えば、ダウンリンク参照信号は、CSI用参照信号(CSI-RS)及び/又は復調用参照信号(DM-RS)を含み得る。
【0032】
CSI用参照信号は、チャネル状態情報(CSI)及びビーム固有情報(ビームRSRP)を取得するために端末(例えば、モバイルデバイス104)によって使用されるように特に意図されている。例えば、5Gでは、CSI-RSは、モバイルデバイス固有である。従って、CSI-RSの時間/周波数密度は、大幅に低くなり得る。
【0033】
復調用参照信号(ユーザ機器(UE)固有参照信号とも呼ばれる)は、データチャネルのチャネル推定のために端末によって使用されるように特に意図されている。「UE固有」との標記は、各復調用参照信号が単一の端末によるチャネル推定のために意図されているという事実に関連している。その特定の参照信号は、データトラフィックチャネルの送信のためにその端末に割り当てられたリソースブロック内でのみ送信される。
【0034】
上記の参照信号以外にも、様々な用途に使用され得る他の参照信号、すなわち位相補正用参照信号、トラッキング用参照信号及びサウンディング参照信号がある。
【0035】
アップリンク制御チャネルは、ダウンリンクデータ送信に対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ-ACK)情報に関する情報及びチャネル状態情報を伝送する。チャネル状態情報は、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、ランク指標(RI)、チャネル品質指標(CQI)、プリコーディング行列指標(PMI)、レイヤインジケータなどを含み得る。CSIは、少なくとも2つのカテゴリに分けることができる。例えば、第1のカテゴリは、サブバンド用であり得、及び第2のカテゴリは、広帯域用であり得る。サブバンド及び/又は広帯域CSI報告の構成は、CSI報告構成の一部として無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して実行され得る。以下の表1は、広帯域及びサブバンドのための両方の例示的なCSI報告の例示的な内容を示す。具体的には、表1は、PMIフォーマットインジケータ=広帯域、CQIフォーマットインジケータ=広帯域及びPMIフォーマットインジケータ=サブバンド、CQIフォーマットインジケータ=サブバンドの報告の内容を示す。
【0036】
【0037】
NRの場合、サブバンドは、例示的で非限定的で構成可能なサブバンドサイズを示す以下の表2に示すように、PRBに関してOFDMの帯域幅部分に従って定義され得ることに留意されたい。サブバンド構成は、RRCシグナリングを介しても実行され得る。
【0038】
【0039】
ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、スケジュール設定許可に関する情報を伝送し得る。これは、スケジュール設定されたMIMOレイヤの数、トランスポートブロックサイズ、各コードワードの変調、HARQに関連するパラメータ、サブバンド位置などを含み得る。上記のように、全てのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットが全ての情報を使用しない及び/又は送信しない場合があることに留意されたい。一般に、PDCCHの内容は、送信モード及びDCIフォーマットによって異なる。
【0040】
場合により、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットによって以下の情報を送信し得る:キャリアインジケータ、DCIフォーマットの識別子、帯域幅部分インジケータ、周波数領域リソース割り当て、時間領域リソース割り当て、仮想リソースブロック(VRB)からPRBへのマッピングフラグ、PRBバンドルサイズインジケータ、レートマッチングインジケータ、ゼロパワー(ZP)CSI-RSトリガ、各トランスポートブロック(TB)の変調符号化方式、各TBの新しいデータインジケータ、各TBの冗長バージョン、HARQプロセス番号、ダウンリンク割り当てインデックス、アップリンク制御チャネルの送信電力制御(TPC)コマンド、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースインジケータ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)からHARQへのフィードバックタイミングインジケータ、アンテナポート、伝送構成指示、サウンディング参照信号(SRS)要求、コードブロックグループ(CBG)送信情報、CBGフラッシュアウト情報、復調用参照信号(DMRS)系列初期設定など。
【0041】
図2は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、復調用参照信号(DM-RS)を用いる多入力多出力(MIMO)システムの例示的で非限定的なシステム
図200を示す。MIMOシステムは、無線システムのデータ伝送容量を大幅に増やすことができる。MIMOは、ダイバーシティゲイン、空間多重化ゲイン及びビームフォーミングゲインを実現するために使用され得る。これらの理由から、MIMOは、3G及び4G無線システムの不可欠な部分である。加えて、大規模MIMOシステムは、5Gシステム及びより先進的なシステムについて現在検討中である。
【0042】
システム
図200は、復調用参照信号を用いるMIMOシステムの例示的で非限定的な概念図である。gNode B送信機において、共通の参照信号、すなわちCSI-RS202がチャネルサウンディングのために送信される。UE受信機204は、チャネルサウンディングから(例えば、チャネル推定デバイス206を介して)チャネル品質(通常、SINR)を推定し、次のダウンリンク送信のための好ましいプリコーディング行列(PMI)、ランク指標(RI)及びCQIを計算する。この情報は、チャネル状態情報(CSI)208と呼ばれる。UEは、フィードバックチャネル210(例えば、
図1に関して説明されたアップリンク制御又はフィードバックチャネル110)を介してこの情報を伝送する。
【0043】
ダウンリンクデータ送信の場合、gNode Bはこの情報を使用して、UEによって提案されたプリコーディング行列(又はgNode Bは、UEが推奨するPMI以外の可能性があるプリコーディング行列を独自に選択できる)、CQI及びトランスポートブロックサイズ等を選択する。最後に、参照信号(DM-RS)212及びデータ214の両方は、218で示すように、gNode Bによって選択されたプリコーディング行列(例えば、プリコーダデバイス216)を乗じられ、送信される。UE受信機は、有効チャネル(例えば、チャネルにプリコーディング行列を乗じたもの)を推定し、データを復調する。
【0044】
図3A~
図3Dは、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、最大4つのアンテナポートの復調用参照信号(DM-RS)構造のリソースマッピングの非限定的な例を示す。具体的には、
図3Aは、アンテナポート0のリソースマッピングを示し、
図3Bは、アンテナポート1のリソースマッピングを示し、
図3Cは、アンテナポート2のリソースマッピングを示し、
図3Dは、アンテナポート3のリソースマッピングを示す。
【0045】
図示のように、
図3A~
図3Dは、NRシステムにおける4つのアンテナポート(従って最大4つのレイヤ及び4つのDM-RS)のDM-RS構造の例を示す。
図3A~
図3Dの最初の2つのOFDMシンボルは、制御シンボルである(列302及び304で示されている)。
【0046】
図3Aに示すように、リソースブロック内の第3のOFDMシンボル(例えば、第3の列306として示される)において黒い四角として示されている6つの参照シンボルは、単一のアンテナポート0において送信される。
図3Bに示すように、第3のOFDMシンボル(第3の列308として示されている)において黒い四角で示されている同じ参照シンボルは、符号多重化され、アンテナポート1で送信される。
【0047】
同様に、ポート2(
図3C)及びポート3(
図3D)について、DMRS参照シンボルの送信に同じリソース要素が使用される。これらは、
図3Cの第3の列310及び
図3Dの第3の列312において黒い四角で示されている。ただし、これらは、ポート0(
図3A)及びポート1(
図3B)のように符号多重化されている。ランク3及び4(ポート2及び3)に使用されるリソース要素は、周波数がポート0及びポート1のリソース要素と周波数において直交していることに留意されたい。
図3A~
図3Dの他の参照シンボルは、データに利用され得る。
【0048】
送信されるレイヤの数は、動的に変化し得るため、送信されるDM-RSの数も変化し得る。端末(例えば、モバイルデバイス104、UE)は、
図1に関して説明したように、ダウンリンク制御チャネルを介して、スケジュール設定情報の一部として、送信されたレイヤの数(又はランク)に関して通知され得る。
【0049】
LTEと同様に、NRでは、OFDM波形がダウンリンク送信及びアップリンク送信の両方に使用され得る。OFDMシステムの送信信号は、逆高速フーリエ変換(IFFT)演算によって多くのサブキャリア成分が追加されるため、時間領域において高いピーク値を有し得る。従って、OFDMシステムは、シングルキャリアシステムと比較して高いピーク対平均電力比(PAPR)を有することが知られている。実際には、高いPAPRは、送信機のパワーアンプの効率を低下させると同時に、アナログ-デジタル変換器(ADC)及びデジタル-アナログ変換器(DAC)の信号対量子化雑音比(SQNR)を低下させるため、OFDMシステムにおける最も有害な側面の1つである。
【0050】
図4は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク1のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現400を示す。水平軸402には、PAPR
0がデシベル(dB)単位で示されている。垂直軸404には、確率(PAPR>PAPR
0)の相補累積分布関数(CCDF)が示されている。グラフ表現400の入力は、レイリー入力且つランク1の約4,096個の入力(n個の入力)を含む。繰り返しなしが線406で示され、50%の繰り返しが線408で示されている。図示のように、線(線406及び線408)は、410で示される点まで重なっている。
【0051】
図5は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク3のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現500を示す。簡潔にするために、本明細書で説明される他の実施形態において使用される同様の要素についての繰り返しの説明を省略している。
【0052】
水平軸402には、PAPR0がデシベル(dB)単位で示されている。垂直軸404には、確率(PAPR>PAPR0)のCCDFが示されている。第5のOFDMシンボル上のPDSCHが線502で示され、第3のOFDMシンボル上のDMRSが線504で示されている。図示のように、線(線502及び線504)は、506で示される点まで重なっている。
【0053】
図6は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ランク4のシンボルの繰り返しを伴うピーク対平均電力比の例示的なグラフ表現600を示す。簡潔にするために、本明細書で説明される他の実施形態において使用される同様の要素についての繰り返しの説明を省略している。
【0054】
水平軸402には、PAPR0がデシベル(dB)単位で示されている。垂直軸404には、確率(PAPR>PAPR0)のCCDFが示されている。第5のOFDMシンボル上のPDSCHが線602で示され、第3のOFDMシンボル上のDMRSが線604で示されている。図示のように、線(線602及び線604)は、606で示される点まで重なっている。
【0055】
NR設計からわかるように、DMRSにおいて、シンボルは、ポート2及び3で繰り返される。しかしながら、シンボルが繰り返されると、
図4~
図6に示すようにPAPRが増加する。
【0056】
DMRSの繰り返しに起因してPAPRが増加するため、結果としてパワーアンプの飽和領域が動作される。更に、これにより帯域外放射が発生し、システムは、仕様限界に従って動作できなくなる。この問題を軽減するための解決策は、電力バックオフを使用することである。すなわち、NR動作を行うには、パワーアンプを数dBだけバックオフする必要がある。電力バックオフにより、カバレッジが低下すると同時に、パワーアンプの効率が低下する。PAPRを減らす別の解決策は、ピークが制限されるクリッピングを使用することである。しかしながら、クリッピングを使用すると、送信される誤差ベクトル振幅(EVM)が増加し、送信信号が歪むため、特に64直交振幅変調(QAM)及び256QAMなどの高次変調方式でスループットが低下する。対照的に、本開示の態様は、ベースバンドのPAPRを低減するための効率的な解決策を提供し得る。
【0057】
本明細書で説明される様々な態様は、NRシステムにおけるPAPRの低減に関する。例えば、DMRS系列生成は、その系列生成がDMRSに使用されるアンテナポート又は符号分割多重化(CDM)グループに依存するように変更され得る。アンテナポート及び/又はCDMグループごとに個別の系列が使用されるため、PAPRが低減され得、データのPAPRに等しくなり得る。いくつかの実装形態によれば、ネットワーク(例えば、ネットワークデバイス)は、UE能力に基づいてDMRS系列を生成し得る。すなわち、例として、ネットワーク(例えば、ネットワークデバイス)は、UEがリリース15のUEである場合に第1の系列を使用し得るか、又はUEがリリース16対応のUEである場合に第1の系列と異なる第2の系列を生成し得る。リリース(例えば、ソフトウェアリリース)に関して説明されているが、本開示の態様は、この例に限定されず、他のパラメータがUEの能力に利用され得る。
【0058】
本開示の態様は、様々な利点を提供する。例えば、本開示の態様では、NRは、増幅器の電力バックオフを使用することなく、2より大きい送信ランクをスケジュール設定し得る。これにより、5Gシステムのリンク及びシステムスループットが向上し、PAPRを低減する他の(従来の)技法と比較して大幅な向上を提供し得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、非限定的な用語であるユーザ機器(UE)が使用され、セルラ通信システム又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプの無線デバイスを指す。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUE、すなわちマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、PDA、iPad、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み型機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、USBドングルなどである。
【0060】
本開示の態様を説明するために、4x4MIMOシステムのみが検討されていることに留意されたい。しかしながら、様々な態様が8TXに等しく適用でき、一般にNt≧2Txシステムに適用できるため、PMI及びRIの推定が必要である。本開示は、文脈に応じて、PMIをコードブック内のインデックスとして又はPMIをプリコーダ自体として交換可能に定義する。
【0061】
実施形態は、特に、NR、LTEベースのシステムにおける閉ループMIMO送信方式について説明される。しかしながら、実施形態は、UEが閉ループMIMO(例えば、HSDPA、Wi-Fi/WLAN、WiMax、CDMA2000など)を使用して動作する任意の無線アクセス技術(RAT)又はマルチRATシステムに適用可能である。
【0062】
実施形態は、UEがMIMOを使用してデータを複数のサービングセルに対して受信及び/又は送信し得るMIMOと併せて、UEのシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、同義で呼ばれる)。
【0063】
いくつかの実装形態によれば、ランダム系列が生成され得る。ランダム系列は、DMRS送信に使用されるCDMグループに依存し得るため、ポート2及び3の繰り返しを回避できる。これにより、NRにおけるPAPRの問題を軽減することができる。
【0064】
次に、DMRSの系列を生成する方法について説明する。UEは、シーケンスr(n)が次で定義されると仮定し得る。
【数1】
ここで、疑似ランダム系列c(i)は、以下のように定義される。
c(n)=(x
1(n+N
c)+x
2(n+N
c))mod2
x
1(n+31)=(x
1(n+3)+x
1(n))mod2
x
2(n+31)=(x
2(n+3)+x
2(n+2)+x
2(n+1)+x
2(n))mod2
ここで、N
c=1600であり、第1のm個の系列x
1(n)は、x
1(n)=0であり、n=1,2,...,30であると初期設定され得る。第2のm個の系列x
2(n)の初期設定は、以下のように表される。
【数2】
ここで、値は、系列の適用によって異なる。
【0065】
疑似ランダム系列発生器は、以下のように初期設定され得る。
【数3】
ここで、lは、スロット内のOFDMシンボル番号であり、
【数4】
は、フレーム内のスロット番号であり、及び
-
【数5】
は、提供される場合、DMRS-DownlinkConfig IEの上位層パラメータscramblingID0及びscramblingID1によってそれぞれ与えられ、PDSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブリングされたCRCを用いるDCIフォーマット1_1を使用してPDCCHによってスケジュール設定され、
-
【数6】
は、提供される場合、DMRS-DownlinkConfig IEの上位層パラメータscramblingID0によって与えられ、PDSCHは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによってスクランブリングされたCRCを用いるDCIフォーマット1_0を使用してPDCCHによってスケジュール設定され、
- 他の場合、
【数7】
である。
【0066】
量nSCID∈{0,1}は、[4,TS 38.212]のDCIフォーマット1_1が使用される場合、PDSCH送信に関連付けられたDCIのDM-RS系列初期設定フィールドによって与えられ、他の場合、nSCID=0である。
【0067】
nSCIDが変更されると、2つの別々の系列が生成され得ることがわかる。従って、第1の系列は、nSCID=0で生成され得、第2の系列は、nSCID=1で生成され得る。従って、様々な実装形態によれば、CDMグループが異なる場合、系列初期設定を2つの異なる値に設定した状態でダウンリンク制御チャネルにおいて2つのフィールドが使用され得る。
【0068】
図7は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成を容易にする例示的で非限定的なシステム700を示す。
図7に示すように、システム700は、ネットワークデバイス702及び通信デバイス704(例えば、ユーザ機器デバイス、モバイルデバイスなど)を含み得る。ネットワークデバイス702は、無線ネットワークのネットワークデバイスのグループに含まれ得る。単一のネットワークデバイス及び単一の通信デバイスのみが図示され、説明されているが、様々な態様は、この実装形態に限定されない。代わりに、通信システムには、複数の通信デバイス及び/又は複数のネットワークデバイスが含まれ得る。
【0069】
ネットワークデバイス702は、解析コンポーネント706、系列作成コンポーネント708、送信機/受信機コンポーネント710、少なくとも1つのメモリ712、少なくとも1つのプロセッサ714及び少なくとも1つデータストア716を含み得る。通信デバイス704は、系列コンポーネント718、復号器コンポーネント720、通信コンポーネント722、少なくとも1つのメモリ724、少なくとも1つのプロセッサ726及び少なくとも1つのデータストア728を含み得る。
【0070】
解析コンポーネント706は、通信デバイス704の容量を評価するように構成され得る。例えば、通信デバイス704は、(例えば、通信コンポーネント722を介して)その容量の指示を送信し得る。通信デバイス704の容量の指示は、送信機/受信機コンポーネント710を介してネットワークデバイス702で受信され得る。
【0071】
いくつかの実装形態によれば、容量の指示は、ネットワークデバイス702において、(例えば、通信デバイス704からの)送信信号における情報要素として受信され得る。情報要素は、能力が第1の能力であることに基づいて第1の値に設定され得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2の値に設定され得る。
【0072】
いくつかの実装形態によれば、容量の指示は、通信デバイス704が低ピーク対平均電力比系列を第1の能力としてサポートするか、又は低ピーク対平均電力比系列を第2の能力としてサポートしないかに関連する情報としてネットワークデバイス702において受信され得る。
【0073】
いくつかの実装形態によれば、通信デバイス704の能力は、通信デバイス704のソフトウェアリリースバージョンに基づき得る。例えば、第1の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第1のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得、及び第2の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第2のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得る。
【0074】
いくつかの実装形態によれば、第1の能力は、通信デバイス704が第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートすることを表し得る。これらの実装形態に加えて、第2の能力は、通信デバイス704が第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートしないことを表し得る。
【0075】
系列作成コンポーネント708は、通信デバイス704の能力に基づいて通信デバイス704の復調用参照信号系列を生成するように構成され得る。例えば、復調用参照信号系列は、能力が第1の能力であることに基づいて第1のタイプであり得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2のタイプであり得る。復調用参照信号系列の生成に基づいて、通信ネットワークにおけるピーク平均電力比が低減され得る。
【0076】
一例では、復調用参照信号系列は、復調用参照信号に使用されるアンテナポートに基づいて系列作成コンポーネント708によって生成され得る。別の例では、復調用参照信号系列は、復調用参照信号に使用される符号分割多重化グループに基づいて系列作成コンポーネント708によって生成され得る。
【0077】
復調用参照信号系列が第2のタイプである状況では、系列作成コンポーネント708は、2つの系列を生成し得る。2つの系列を生成するために、系列作成コンポーネント708は、復調用参照信号系列の2つの系列の第1の系列について第1のビットを使用し得る。更に、系列作成コンポーネント708は、復調用参照信号系列の2つの系列の第2の系列について第2のビットを使用し得る。
【0078】
代わりに、復調用参照信号系列が第2のタイプである状況では、系列作成コンポーネント708は、第1のスクランブリング識別子及び第2のスクランブリング識別子をモバイルデバイス704に割り当てることによって復調用参照信号系列を生成し得る。
【0079】
送信機/受信機コンポーネント710は、上位層無線リソース制御シグナリングを介して通信デバイス704に復調用参照信号系列を送信し得る。参照信号系列を(例えば、通信コンポーネント722を介して)受信するとき又は受信した後、系列コンポーネント718は、ネットワークデバイス702から受信された情報に基づいて復調用参照信号系列を生成し得る。一例では、復調用参照信号系列を生成することは、アンテナポートのグループのアンテナポートについてそれぞれの復調用参照信号系列を生成することを含み得る。
【0080】
更に、復号器コンポーネント720は、復調用参照信号系列の関数として特定されたチャネル推定に基づいて物理ダウンリンク共有チャネルを復号し得る。いくつかの実装形態では、復調用参照信号系列を生成する前に、通信デバイス704は、スクランブリング識別情報に関連する情報を取得し得る。例えば、ダウンリンク制御情報は、スクランブリング識別情報を含み得る。
【0081】
送信機/受信機コンポーネント710(及び/又は通信コンポーネント722)は、通信デバイス704(又はネットワークデバイス702)、他のネットワークデバイス及び/又は他の通信デバイスに対して送信(及び/又はデータを受信)するように構成され得る。送信機/受信機コンポーネント710(及び/又は通信コンポーネント722)を介して、ネットワークデバイス702(及び/又は通信デバイス704)は、データを並行して送信及び受信することができるか、異なる時間にデータを送信及び受信することができるか、又はそれらの組み合わせを行い得る。いくつかの実装形態によれば、通信コンポーネント722は、ネットワークデバイス702又は他のネットワークデバイスからマルチメディアコンテンツを受信するように構成され得る。
【0082】
少なくとも1つのメモリ712が少なくとも1つのプロセッサ714に動作可能に接続され得る。更に、少なくとも1つのメモリ724が少なくとも1つのプロセッサ726に動作可能に接続され得る。メモリ(例えば、少なくとも1つのメモリ712、少なくとも1つのメモリ724)は、プロセッサ(例えば、少なくとも1つのプロセッサ714、少なくとも1つのプロセッサ726)によって実行されると、動作の実行を容易にし得る実行可能命令を記憶し得る。更に、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能コンポーネントを実行するために利用され得る。
【0083】
例えば、メモリは、本明細書で説明されるように、復調用参照信号系列に関連付けられたプロトコルを記憶し得る。更に、メモリは、システム700が、本明細書で説明される無線ネットワークで改善された通信を実現するために記憶されたプロトコル及び/又はアルゴリズムを使用できるように、通信デバイス704とネットワークデバイス702との間の通信を制御する動作を容易にし得る。
【0084】
メモリは、先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成に関連付けられたそれぞれのプロトコルを記憶して、システム700が、本明細書で説明される無線ネットワークで改善された通信を実現するために記憶されたプロトコル及び/又はアルゴリズムを使用できるように、通信デバイス704とネットワークデバイス702との間の通信を制御するように動作し得る。本明細書で説明されるデータストア(例えば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであり得るか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含み得ることを理解されたい。例として、限定はしないが、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。例として、限定はしないが、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)及びダイレクトラムバスRAM(DRRAM)等の多くの形態で入手可能である。本開示の態様のメモリは、限定されないが、これら及び他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されている。
【0085】
プロセッサは、通信ネットワークにおける復調用参照信号の生成に関連する情報のそれぞれの解析を容易にし得る。プロセッサは、受信された情報を解析及び/若しくは生成するための専用のプロセッサ、システム700の1つ若しくは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ並びに/又は受信された情報を解析及び生成し、且つシステム700の1つ若しくは複数のコンポーネントを制御するプロセッサであり得る。
【0086】
更に、本明細書中で使用される場合、ネットワークデバイス(例えば、ネットワークノード、ネットワークノードデバイス、無線ネットワークノードなど)の用語は、通信デバイスにサービングし、且つ/又は他のネットワークノード、ネットワーク要素若しくは別のネットワークノードに接続された任意のタイプのネットワークノード又は通信デバイスが信号を受信し得る任意の無線ノードを指す。セルラ無線アクセスネットワーク(例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)ネットワーク)では、ネットワークノードは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線ネットワークノード、基地局(BS)、Node B、eNode B(例えば、発展型Node B)などと呼ばれ得る。5Gの用語では、ネットワークノードは、gNode B(例えば、gNB)デバイスと呼ばれ得る。ネットワークノードは、様々な送信動作(例えば、MIMO動作)を実行するための複数のアンテナも含み得る。ネットワークノードは、キャビネット及び他の保護された筐体、アンテナマスト並びに実際のアンテナを含むことができる。ネットワークノードは、アンテナの構成及びタイプに応じて、セクターとも呼ばれるいくつかのセルにサービングすることができる。ネットワークノード(例えば、ネットワークデバイス702)の例としては、限定されないが、Node Bデバイス、基地局(BS)デバイス、アクセスポイント(AP)デバイス及び無線アクセスネットワーク(RAN)デバイスが挙げられる。ネットワークノードは、MSR BS、eNode B、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線機(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)内のノードなどを含むマルチスタンダード無線(MSR)無線ノードデバイス(例えば、MSR BS)も含み得る。
【0087】
本開示の主題に従って実施され得る方法は、以下のフローチャートを参照することによってよりよく理解されるであろう。説明を簡単にするために、本方法は、一連のブロックとして図示及び説明されるが、いくつかのブロックは、本明細書において図示及び説明されるのと異なる順序において且つ/又は他のブロックと実質的に同時に行われる場合があるため、本開示の態様は、ブロックの数又は順序によって限定されないことを理解及び認識されたい。更に、本開示の方法を実施するために、必ずしも例示される全てのブロックが必要とされるとは限らない場合がある。ブロックに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組み合わせ又は任意の他の適切な手段(例えば、デバイス、システム、プロセス、コンポーネントなど)によって実施され得ることを理解されたい。加えて、本開示の方法は、そのような方法を様々なデバイスに輸送及び転送することを容易にする製品に記憶することが可能であることを更に理解されたい。本方法は、状態図などのように、一連の相互に関連する状態又はイベントとして代替的に表され得ることが当業者に理解及び認識されるであろう。
【0088】
図8は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、復調用参照信号系列を生成するための例示的で非限定的な方法800を示すフロー図を示す。簡潔にするために、本明細書で説明される他の実施形態において使用される同様の要素についての繰り返しの説明を省略している。
【0089】
図8は、特定の実装形態(例えば、ネットワークデバイス)に関して図示及び説明されているが、本開示の態様は、この実装形態に限定されない。いくつかの実装形態では、プロセッサを含むシステムは、本明細書で説明される方法800及び/又は他の方法を実行し得る。他の実装形態では、プロセッサを含むデバイスは、本明細書で説明される方法800及び/又は他の方法を実行し得る。他の実装形態では、機械可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含むことができ、動作は、本明細書で説明される方法800及び/又は他の方法に関して説明される動作であり得る。
【0090】
方法800の802において、デバイス(例えば、通信デバイス704)の能力に関する情報が(例えば、送信機/受信機コンポーネント710を介して)取得され得る。いくつかの実装形態によれば、情報は、デバイス上で実行されているソフトウェアバージョンリリース番号を示し得る。具体的な非限定的な例では、情報は、デバイスがリリース15をサポートしているか又はリリース16をサポートしているかを示し得る。ソフトウェアバージョンリリース番号について説明したが、デバイスの能力は、本明細書で説明したように他の基準に基づくこともできる。
【0091】
例えば、デバイスがリリース16をサポートしている場合、804において(例えば、系列作成コンポーネント708を介して)2つのスクランブリングIDがデバイスに割り当てられ得る。例えば、2つのスクランブリングIDは、scramblingID0及びscramblingID1であり得る。この情報は、例えば、上位層RRCシグナリング(DMRS-DownlinkConfig)などを介してデバイスに通信され得る。
【0092】
更に、806に示すように、スケジュール設定時、デバイスは、CDMグループの関数として(例えば、系列作成コンポーネント708を介して)、第1の値又は第2の値に設定された系列初期設定を割り当てられ得る。例えば、デバイスは、ダウンリンク制御チャネルにおいて、一方のCDMグループにnSCID=0、他方のCDMグループにnSCID=1が割り当てられ得る。
【0093】
図9は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、本開示の態様による性能の例示的なグラフ表現900を示す。簡潔にするために、本明細書で説明される他の実施形態において使用される同様の要素についての繰り返しの説明を省略している。
【0094】
水平軸402には、PAPR0がデシベル(dB)単位で示されている。垂直軸404には、確率(PAPR>PAPR0)のCCDFが示されている。送信ランク1、ポート[0]が線902で示され、送信ランク2、ポート[0,1]が線904で示され、送信ランク3、ポート[0,1,2]が線906で示され、送信ランク4、ポート[0,1,2,3]が線908で示されている。更に、送信ランク3における提案されたマッピングが線910で示され、送信ランク4における提案されたマッピングが線912で示されている。このように、本開示の態様では、PAPRが改善され得、データのPAPRにほぼ等しくなり得ることがわかる。従って、ネットワークは、2より大きい送信ランクをスケジュール設定し得る。
【0095】
いくつかの実装形態によれば、ネットワークノードは、nscid(例えば、スクランブリング識別子)を割り当てることができる。上述のように、ネットワークノード(例えば、ネットワークデバイス702)は、UEの能力に関する情報(例えば、新しいリリースであるか又は古いリリースであるか)を取得し得る。新しいリリースである場合、ネットワークノードは、上位層シグナリングを使用して2つのスクランブリングIDを割り当てることができる。スケジュール設定時、ネットワークノードは、CDMグループが同じであれば同じ値のnscidを使用し、CDMグループが異なれば異なる値を使用することができる。CDMグループ情報は、例えば、PDSCH DM-RS構成タイプ1のパラメータを示す以下の表3から取得され得る。
【0096】
【0097】
UEがDCIにおけるnscidに関する情報を取得するとき又は取得した後、UEは、各ポートについてDMRS系列を生成し、チャネルを推定し得る。推定されたチャネルから、UEは、PDSCHを復号し得る。
【0098】
図10は、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、ピーク対平均電力比を低減するための例示的で非限定的な方法1000のフローチャートを示す。簡潔にするために、本明細書で説明される他の実施形態において使用される同様の要素についての繰り返しの説明を省略している。
【0099】
図10は、特定の実装形態(例えば、ネットワークデバイス)に関して図示及び説明されているが、本開示の態様は、この実装形態に限定されない。いくつかの実装形態では、プロセッサを含むシステムは、本明細書で説明される方法1000及び/又は他の方法を実行し得る。他の実装形態では、プロセッサを含むデバイスは、本明細書で説明される方法1000及び/又は他の方法を実行し得る。他の実装形態では、機械可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、動作の実行を容易にする実行可能命令を含むことができ、動作は、本明細書で説明される方法1000及び/又は他の方法に関して説明される動作であり得る。
【0100】
方法1000は、1002において、モバイルデバイスの能力を(例えば、解析コンポーネント706を介して)評価することから開始する。いくつかの実装形態によれば、モバイルデバイスの能力は、モバイルデバイスから受信され得る。一例では、能力の指示を受信することは、送信信号における情報要素を受信することを含み得る。情報要素は、能力が第1の能力であることに基づいて第1の値に設定され得、且つ能力が第2の能力であることに基づいて第2の値に設定され得る。代わりに、能力の指示を受信することは、モバイルデバイスが低ピーク対平均電力比系列を第1の能力としてサポートするか、又は低ピーク対平均電力比系列を第2の能力としてサポートしないかに関連する情報を受信することを含み得る。
【0101】
いくつかの実装形態によれば、モバイルデバイスの能力は、モバイルデバイスのソフトウェアリリースバージョンに基づき得る。例えば、第1の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第1のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得、及び第2の能力は、ソフトウェアリリースバージョンが第2のソフトウェアリリースバージョンであることに関連し得る。
【0102】
更に、1004において、モバイルデバイスのための復調用参照信号系列は、モバイルデバイスの能力に基づいて(例えば、系列作成コンポーネント708を介して)生成され得る。復調用参照信号系列は、容量がモバイルデバイスの第1の能力であることに基づいて第1のタイプであり得、且つ能力がモバイルデバイスの第2の能力であることに基づいて第2のタイプであり得る。
【0103】
様々な実装形態によれば、復調用参照信号系列は、第2のタイプであり、及び復調用参照信号系列を生成することは、2つの系列を生成することを含み得る。2つの系列を生成することは、復調用参照信号系列の2つの系列の第1の系列について第1ビットを使用することと、復調用参照信号系列の2つの系列の第2の系列について第2ビットを使用することとを含み得る。
【0104】
いくつかの実装形態では、復調用参照信号系列は、第2のタイプであり、及び復調用参照信号系列を生成することは、第1のスクランブリング識別子及び第2のスクランブリング識別子をモバイルデバイスに割り当てることを含み得る。
【0105】
本方法は、(例えば、送信機/受信機コンポーネント710を介した)モバイルデバイスへの復調用参照信号系列の送信を容易にすることも含み得る。例えば、送信は、上位層無線リソース制御シグナリングを介して送信され得る。
【0106】
いくつかの実装形態によれば、第1の能力は、モバイルデバイスが第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートすることを表し得る。更に、第2の能力は、モバイルデバイスが第5世代無線ネットワークプロトコルの高度な無線通信能力をサポートしないことを表し得る。
【0107】
先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成を容易にし得るシステム、方法、製品及び他の実施形態又は実装形態が本明細書で説明される。先進ネットワークにおける復調用参照信号の生成を容易にすることは、通信ネットワークへの接続を有する任意のタイプのデバイス(例えば、モバイルハンドセット、コンピュータ、ハンドヘルドデバイスなど)、任意のモノのインターネット(IoT)デバイス(例えば、トースタ、コーヒーメーカ、ブラインド、音楽プレーヤ、スピーカなど)及び/又は任意のコネクテッドビークル(車、飛行機、宇宙ロケット及び/又は他の少なくとも部分的に自動化されたビークル(例えば、ドローン))に関連して実施することができる。いくつかの実施形態では、ユーザ機器(UE)という非限定的な用語が使われる。この用語は、セルラ通信システム又はモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプの無線デバイスを指すことができる。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)UE、マシンタイプUEすなわちマシンツーマシン(M2M)通信が可能なUE、PDA、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み型機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、USBドングルなどである。1つの要素、複数の要素及びアンテナポートという用語は、同義に使用され得るが、本開示では同じ意味を有することに留意されたい。実施形態は、UEのシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、同義で呼ばれる)。
【0108】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード又は単にネットワークノードという非限定的な用語が使われる。この用語は、1つ若しくは複数のUEにサービングし、且つ/又は他のネットワークノード若しくはネットワーク要素に結合されている任意のタイプのネットワークノード又は1つ若しくは複数のUEが信号を受信する任意の無線ノードを指すことができる。無線ネットワークノードの例は、Node B、基地局(BS)、マルチスタンダード無線(MSR)ノード、例えばMSR BS、eNode B、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベーストランシーバ基地局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードなどである。
【0109】
クラウド無線アクセスネットワーク(RAN)は、5Gネットワークにおけるソフトウェア定義ネットワーク(SDN)及びネットワーク機能仮想化(NFV)などの概念の実施を可能にすることができる。本開示は、5Gネットワークのための包括的なチャネル状態情報フレームワーク設計を容易にすることができる。本開示のいくつかの特定の実施形態は、ネットワーク内のトラフィックのルーティング及びネットワークとトラフィック宛先との間のトラフィックのルーティングを制御することができるSDNコントローラを含むことができる。SDNコントローラは、5Gネットワークアーキテクチャと統合して、オープンアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介してサービス配信を可能にするとともに、ネットワークコアを全インターネットプロトコル(「IP」)、クラウドベース及びソフトウェア駆動電気通信ネットワークに移すことができる。SDNコントローラは、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)ネットワーク要素とともに機能するか、又はこの要素の代理を務めることができ、それによりサービス品質並びにトラフィック管理及びルーティングなどのポリシーを同期して、エンドツーエンドで管理することができる。
【0110】
次に、
図11を参照すると、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な例示的なモバイルハンドセット1100の例示的なブロック図が示されている。モバイルハンドセットが本明細書で示されているが、他のデバイスは、モバイルデバイスであり得ること、及びモバイルハンドセットは、本明細書で説明される種々の実施形態のうちの実施形態についての状況を提供するために示されているにすぎないことが理解されるであろう。以下の説明は、種々の実施形態を実施することができる、適した環境の例についての簡潔な一般的説明を提供することを意図している。説明は、機械可読記憶媒体上で具現化されるコンピュータ実行可能命令の一般的な状況を含むが、本発明は、他のプログラムモジュールと組み合わせて且つ/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施され得ることを当業者であれば認識するであろう。
【0111】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。更に、本明細書で述べる方法は、それぞれを1つ又は複数の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、単一プロセッサ又はマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ並びにパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器などを含む他のシステム構成とともに実施できることを当業者であれば理解するであろう。
【0112】
コンピューティングデバイスは、通常、種々の機械可読媒体を含むことができる。機械可読媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の入手可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の両方を含む。例として、限定はしないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される揮発性及び/又は不揮発性媒体、取外し可能及び/又は取外し不能媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CDROM、デジタルビデオディスク(DVD)若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス又は所望の情報を記憶するために使用することができ、且つコンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、それに限定されない。
【0113】
通信媒体は、通常、搬送波又は他の搬送機構などの被変調データ信号内においてコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを具現化し、任意の情報送達媒体を含む。「被変調データ信号」という用語は、信号内に情報を符号化するように設定又は変更されたその特性の1つ又は複数を有する信号を意味する。例として、限定はしないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続などの有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記の任意のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0114】
ハンドセットは、全てのオンボード動作及び機能を制御及び処理するためのプロセッサ1102を含む。メモリ1104は、データ及び1つ又は複数のアプリケーション1106(例えば、ビデオプレーヤソフトウェア、ユーザフィードバックコンポーネントソフトウェアなど)を記憶するためにプロセッサ1102にインターフェースする。他のアプリケーションは、ユーザフィードバック信号の開始を容易にする所定の音声コマンドの音声認識を含むことができる。アプリケーション1106は、メモリ1104及び/又はファームウェア1108に記憶し、メモリ1104及び/若しくはファームウェア1108のいずれか又は両方からプロセッサ1102によって実行することができる。ファームウェア1108は、ハンドセット1100を開始するときに実行するための起動コードも記憶することができる。通信コンポーネント1110は、外部システム、例えばセルラネットワーク、VoIPネットワークなどとの有線/無線通信を容易にするためにプロセッサ1102にインターフェースする。ここで、通信コンポーネント1110は、信号通信に対応するために、適したセルラ送受信機1111(例えば、GSM送受信機)及び/又は免許不要送受信機1113(例えば、Wi-Fi、WiMax)も含むことができる。ハンドセット1100は、携帯電話、モバイル通信能力を有するPDA及びメッセージングセントリックデバイスなどのデバイスであり得る。また、通信コンポーネント1110は、地上無線ネットワーク(例えば、ブロードキャスト)、デジタル衛星無線ネットワーク及びインターネットベースの無線サービスネットワークからの通信の受信を容易にする。
【0115】
ハンドセット1100は、テキスト、画像、ビデオ、電話機能(例えば、呼出し側ID機能)、セットアップ機能を表示するための、またユーザ入力のためのディスプレイ1112を含む。例えば、ディスプレイ1112は、マルチメディアコンテンツ(例えば、音楽メタデータ、メッセージ、壁紙、グラフィックスなど)の提示を提供することができる「スクリーン」とも呼ぶことができる。ディスプレイ1112は、ビデオも表示することができ、ビデオクオートの生成、編集及び共有を容易にすることができる。シリアルI/Oインターフェース1114は、プロセッサ1102と通信状態で提供されて、ハードワイヤ接続及び他のシリアル入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド及びマウス)を通した有線及び/又は無線シリアル通信(例えば、USB及び/又はIEEE1394)を容易にする。これにより、例えば、ハンドセット1100の更新及びトラブルシューティングをサポートすることができる。オーディオ機能は、オーディオI/Oコンポーネント1116によって提供され、オーディオI/Oコンポーネント1116は、例えば、ユーザフィードバック信号を開始するために適切なキー又はキーの組み合わせをユーザが押したという指示に関連するオーディオ信号を出力するためのスピーカを含むことができる。また、オーディオI/Oコンポーネント1116は、データ及び/又は電話音声データを記録するために、また電話会話のための音声信号を入力するために、マイクロフォンを通したオーディオ信号の入力を容易にする。
【0116】
ハンドセット1100は、カード型加入者識別モジュール(SIM)又はユニバーサルSIM1120のフォームファクターのSIC(加入者識別コンポーネント)を収容するための、またSIMカード1120をプロセッサ1102にインターフェースするためのスロットインターフェース1118を含むことができる。ただし、SIMカード1120をハンドセット1000に入るように製造し、データ及びソフトウェアをダウンロードすることによって更新できることを理解されたい。
【0117】
ハンドセット1100は、通信コンポーネント1110を通してIPデータトラフィックを処理して、ISP又はブロードバンドケーブルプロバイダを通して例えばインターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソナルエリアネットワークなどのようなIPネットワークからIPトラフィックを受け入れることができる。そのため、VoIPトラフィックは、ハンドセット1100によって利用することができ、IPベースのマルチメディアコンテンツは、符号化されたフォーマット又は復号されたフォーマットで受信することができる。
【0118】
ビデオ処理コンポーネント1122(例えば、カメラ)は、符号化されたマルチメディアコンテンツを復号するために提供され得る。ビデオ処理コンポーネント1122は、ビデオクオートの生成、編集及び共有を容易にすることを支援し得る。ハンドセット1100は、電池及び/又はAC電力サブシステムの形態の電源1124も含み、電源1124は、電力I/Oコンポーネント1126によって外部電力システム又は充電機器(図示せず)にインターフェースすることができる。
【0119】
ハンドセット1100は、受信されたビデオコンテンツを処理し、ビデオコンテンツを記録し、送信するためのビデオコンポーネント1130も含むことができる。例えば、ビデオコンポーネント1130は、ビデオクオートの生成、編集及び共有を容易にすることができる。位置追跡コンポーネント1132は、ハンドセット1100を地理的に位置特定することを容易にする。上で説明したように、これは、ユーザがフィードバック信号を自動的に又は手動で開始するときに起こり得る。ユーザ入力コンポーネント1134は、ユーザが品質フィードバック信号を開始することを容易にする。ユーザ入力コンポーネント1134もビデオクオートの生成、編集及び共有を容易にすることができる。ユーザ入力コンポーネント1134は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン及び/又はタッチスクリーンなどのこうした従来の入力デバイス技術を含むことができる。
【0120】
再度アプリケーション1106を参照すると、ヒステリシスコンポーネント1136は、アクセスポイントに関連付けるときを決定するために利用されるヒステリシスデータの解析及び処理を容易にする。Wi-Fi送受信機1113がアクセスポイントのビーコンを検出すると、ヒステリシスコンポーネント1136のトリガを容易にするソフトウェアトリガコンポーネント1138が提供され得る。SIPクライアント1140は、ハンドセット1100がSIPプロトコルをサポートし、SIPレジスターサーバによって加入者を登録することを可能にする。アプリケーション1106は、マルチメディアコンテンツ、例えば音楽の検出、再生及び記憶の機能を少なくとも提供するクライアント1142も含むことができる。
【0121】
ハンドセット1100は、通信コンポーネント1110に関連して上で示したように、屋内ネットワーク無線送受信機1113(例えば、Wi-Fi送受信機)を含む。この機能は、デュアルモードGSMハンドセット1100においてIEEE802.11などの屋内無線リンクをサポートする。ハンドセット1100は、無線音声及びデジタル無線チップセットを組み合わせて単一ハンドヘルドデバイスにすることができるハンドセットを通して、少なくとも衛星無線サービスを提供することができる。
【0122】
次に、
図12を参照すると、本明細書で説明される1つ又は複数の実施形態による、無線通信を容易にするシステムアーキテクチャに関与するように動作可能な例示的なコンピュータ1200の例示的なブロック図が示されている。コンピュータ1200は、有線又は無線通信ネットワークと、サーバ(例えば、Microsoft社のサーバ)及び/又は通信デバイスとの間のネットワーク接続及び通信能力を提供することができる。その種々の態様について更なる状況を提供するために、
図12及び以下の説明は、本発明の種々の態様を実装して、エンティティと第3者との間のトランザクションの確立を容易にすることができる、適したコンピューティング環境の簡潔な一般的説明を提供することを意図している。上記の説明は、1つ又は複数のコンピュータ上で実行することができるコンピュータ実行可能命令に一般的に関連するものであるが、本発明は、他のプログラムモジュールと組み合わせて且つ/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとしても実施され得ることを当業者であれば認識するであろう。
【0123】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含む。更に、本発明の方法は、それぞれを1つ又は複数の関連するデバイスに動作可能に結合することができる、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ及びパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベース又はプログラマブル消費者向け電子機器などを含む他のコンピュータシステム構成とともに実施できることを当業者であれば理解するであろう。
【0124】
本発明の例示される態様は、特定のタスクが通信ネットワークを通してリンクされるリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境において実施することもできる。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルメモリ記憶デバイス及びリモートメモリ記憶デバイスの両方に配置することができる。
【0125】
コンピューティングデバイスは、通常、種々の媒体を含み、それらの媒体は、コンピュータ可読記憶媒体又は通信媒体を含むことができ、その2つの用語は、以下のように本明細書において互いに異なって使用される。
【0126】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の入手可能な記憶媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の両方を含む。例として、限定はしないが、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術に関連して実現することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス又は所望の情報を記憶するために用いることができる他の有形及び/若しくは非一時的媒体を含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、媒体によって記憶される情報に関する種々の動作のために、例えばアクセス要求、問い合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介して1つ又は複数のローカル又はリモートコンピューティングデバイスによってアクセスすることができる。
【0127】
通信媒体は、被変調データ信号、例えば搬送波又は他の搬送機構などのデータ信号においてコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化若しくは非構造化データを具現化することができ、任意の情報送達又は搬送媒体を含む。「被変調データ信号」又は信号という用語は、1つ又は複数の信号内に情報を符号化するように設定又は変更される特性の1つ又は複数を有する信号を指す。例として、限定はしないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続などの有線媒体並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0128】
図12を参照すると、エンドユーザデバイスに関して本明細書で述べる種々の態様を実装することは、処理ユニット1204、システムメモリ1206及びシステムバス1208を含むコンピュータ1200を含むことができる。システムバス1208は、限定はしないが、システムメモリ1206を含むシステムコンポーネントを処理ユニット1204に結合する。処理ユニット1204は、種々の市販のプロセッサのいずれかであり得る。処理ユニット1204として、デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも利用することができる。
【0129】
システムバス1208は、種々の市販のバスアーキテクチャのいずれかを用いて、メモリバス(メモリコントローラを備えるか又は備えない)、周辺機器用バス及びローカルバスに更に相互接続することができるいくつかのタイプのバス構造のいずれかであり得る。システムメモリ1206は、リードオンリーメモリ(ROM)1227及びランダムアクセスメモリ(RAM)1212を含む。ROM、EPROM、EEPROMなどの不揮発性メモリ1227内に基本入出力システム(BIOS)が記憶され、BIOSは、起動中等、コンピュータ1200内の要素間で情報を転送することを促進する基本ルーチンを含む。RAM1212は、データをキャッシュするためのスタティックRAMなどの高速RAMも含むことができる。
【0130】
コンピュータ1200は、適切なシャーシ(図示せず)において外部で使用するように構成することもできる内部ハードディスクドライブ(HDD)1214(例えば、EIDE、SATA)と、磁気フロッピーディスクドライブ(FDD)1216(例えば、取外し可能ディスケット1218に対する読出し又は書込み用)と、光ディスクドライブ1220(例えば、CD-ROMディスク1222の読出し又はDVDなどの他の大容量光学媒体に対する読出し若しくは書込み用)とを更に含む。ハードディスクドライブ1214、磁気ディスクドライブ1216及び光ディスクドライブ1220は、それぞれハードディスクドライブインターフェース1224、磁気ディスクドライブインターフェース1226及び光学ドライブインターフェース1228により、システムバス1208に接続することができる。外部ドライブを実現するためのインターフェース1224は、ユニバーサルシリアルバス(USB)及びIEEE1394インターフェース技術の少なくとも一方又は両方を含む。他の外部ドライブ接続技術も本発明の企図の範囲内にある。
【0131】
ドライブ及びその関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの不揮発性記憶を提供する。コンピュータ1200の場合、ドライブ及び媒体は、適切なデジタルフォーマットにおいて任意のデータの記憶に対応する。上記のコンピュータ可読媒体の説明は、HDD、取外し可能磁気ディスケット及びCD又はDVDなどの取外し可能光媒体に言及しているが、ジップドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリカード、カートリッジ等、コンピュータ1200によって読出し可能である他のタイプの媒体も例示的な動作環境において使用できること、及び更に、任意のそのような媒体は、開示される本発明の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含み得ることが当業者によって理解されるべきである。
【0132】
ドライブ及びRAM1212内において、オペレーティングシステム1230、1つ又は複数のアプリケーションプログラム1232、他のプログラムモジュール1234及びプログラムデータ1236を含む複数のプログラムモジュールを記憶することができる。オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール及び/又はデータの全て又は一部をRAM1212にキャッシュすることもできる。本発明は、種々の市販のオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせによって実装され得ることを理解されたい。
【0133】
ユーザは、1つ又は複数の有線/無線入力デバイス、例えばキーボード1238及びマウス1240などのポインティングデバイスを通してコンピュータ1200にコマンド及び情報を入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、赤外線リモコン、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、タッチスクリーンなどを含むことができる。これらの入力デバイス及び他の入力デバイスは、多くの場合、システムバス1208に結合される入力デバイスインターフェース1242を通して処理ユニット1204に接続されるが、パラレルポート、IEEE1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェースなどの他のインターフェースによって接続することもできる。
【0134】
モニタ1244又は他のタイプのディスプレイデバイスもビデオアダプタ1246などのインターフェースを介してシステムバス1208に接続される。モニタ1244に加えて、コンピュータ1200は、通常、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0135】
コンピュータ1200は、リモートコンピュータ1248などの1つ又は複数のリモートコンピュータとの有線及び/又は無線通信を介した論理接続を用いてネットワーク化された環境において動作することができる。リモートコンピュータ1248は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースのエンタテインメントデバイス、ピアデバイス又は他の共通ネットワークノードであり得、通常、コンピュータに関して説明される要素の多く又は全てを含むが、簡潔にするために1つのメモリ/記憶デバイス1250のみが示される。図示の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1252及び/又はより大きいネットワーク、例えば広域ネットワーク(WAN)1254への有線/無線接続を含む。そのようなLAN及びWANネットワーク化環境は、オフィス及び企業で一般的であり、その全てがグローバル通信ネットワーク、例えばインターネットに接続することができるイントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを容易にする。
【0136】
LANネットワーク化環境において用いられるとき、コンピュータ1200は、有線及び/又は無線通信ネットワークインターフェース又はアダプタ1256を通してローカルネットワーク1252に接続される。アダプタ1256は、LAN1252との有線又は無線通信を容易にすることができ、LANは、それに配置され、無線アダプタ1256と通信するための無線アクセスポイントも含むことができる。
【0137】
WANネットワーク化環境において用いられるとき、コンピュータ1200は、モデム1258を含むことができるか、又はWAN1254上の通信サーバに接続されるか、又はWAN1254を介して例えばインターネットによって通信を確立するための他の手段を有する。モデム1258は、内部又は外部及び有線又は無線デバイスであり得、入力デバイスインターフェース1242を介してシステムバス1208に接続される。ネットワーク化された環境では、コンピュータに関して図示されるプログラムモジュール又はその一部は、リモートメモリ/記憶デバイス1250に記憶することができる。図示のネットワーク接続は、例示であり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の手段を用い得ることが理解されるであろう。
【0138】
コンピュータは、無線通信において動作可能に配置される任意の無線デバイス又はエンティティ、例えばプリンタ、スキャナ、デスクトップ及び/又はポータブルコンピュータ、ポータブルデータアシスタント、通信衛星、無線で検出可能なタグに関連付けられる任意の機器又は場所(例えば、キオスク、ニューススタンドなど)及び電話と通信するように動作可能である。これは、少なくともWi-Fi及びBluetooth(商標)無線技術を含む。このようにして、通信は、従来のネットワーク又は単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信の場合のような規定された構造であり得る。
【0139】
Wi-Fi、すなわちワイヤレスフィディリティにより、自宅の長椅子から、ホテルの部屋から又は仕事中に会議室から無線でインターネットに接続できるようになる。Wi-Fiは、携帯電話において使用されるものに類似の無線技術であり、それにより、そのようなデバイス、例えばコンピュータが基地局の範囲内の屋内外のいずれの場所でもデータを送信及び受信できるようになる。Wi-Fiネットワークは、安全であり、信頼性があり、高速の無線接続性を提供するために、IEEE802.11(a、b、gなど)と呼ばれる無線技術を使用する。Wi-Fiネットワークを用いて、コンピュータを互いに、インターネットに且つ有線ネットワーク(IEEE802.3又はEthernetを使用する)に接続することができる。Wi-Fiネットワークは、例えば、免許不要2.4GHz及び5GHz無線帯域において、9Mbps(802.11a)若しくは54Mbps(802.11b)データレートで動作するか、又は両方の帯域(デュアルバンド)を含む製品を用いて動作することにより、ネットワークは、多くのオフィスにおいて使用される基本16BaseT有線Ethernetネットワークに類似の実世界性能を提供することができる。
【0140】
従来の4Gシステムとは区別される5Gの一態様は、NRの使用である。NRアーキテクチャは、RACH手順に用いられるリソースの独立した構成のために複数のデプロイ事例をサポートするように設計することができる。NRは、LTEによって提供されるサービスよりも更なるサービスを提供することができるため、本明細書で説明されるように、LTEとNRとの間の相互作用を容易にするように、LTEとNRとの長所及び短所を活用することによって効率性をもたらすことができる。
【0141】
本明細書全体にわたって「1つの実施形態」又は「一実施形態」に言及するとき、これは、その実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体にわたる様々な箇所で「1つの実施形態では」、「1つの態様では」又は「一実施形態では」という文言が出現しても、必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせることができる。
【0142】
本開示で使用される場合、いくつかの実施形態において、「コンポーネント」、「システム」、「インターフェース」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ又は1つ若しくは複数の特定の機能を有する動作装置に関連するエンティティを指すか又は含むことを意図しており、そのエンティティは、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェア及び/若しくはファームウェアのいずれかであり得る。一例として、コンポーネントは、限定はしないが、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、コンピュータ実行可能命令、プログラム及び/又はコンピュータであり得る。例として、限定はしないが、サーバ上で実行されるアプリケーション及びサーバの両方がコンポーネントであり得る。
【0143】
1つ又は複数のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に位置することができ、且つ/又は2つ以上のコンピュータにわたって分散させることができる。更に、これらのコンポーネントは、種々のデータ構造を記憶している種々のコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つ又は複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム内の別のコンポーネント、分散システム内の別のコンポーネント及び/又はインターネットなどのネットワーク上で信号を介して他のシステムと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)を含む信号に従う等、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。別の例として、コンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路要素によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置であり得る。ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部であり得、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更なる別の例として、コンポーネントは、機械部品なしで電子コンポーネントを通して特定の機能を提供する装置であり得、その電子コンポーネントは、電子コンポーネントの機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するために内部にプロセッサを含むことができる。一態様では、コンポーネントは、例えば、クラウドコンピューティングシステム内の仮想マシンを介して電子コンポーネントをエミュレートすることができる。種々のコンポーネントが別々のコンポーネントとして例示されてきたが、例示的な実施形態から逸脱することなく、複数のコンポーネントは、単一のコンポーネントとして実現され得るか、又は単一のコンポーネントは、複数のコンポーネントとして実現され得ることが理解されるであろう。
【0144】
更に、「例」及び「例示的」という用語は、事例又は例示としての役割を果たすことを意図して本明細書において使用される。「例」又は「例示的」として本明細書で説明される任意の実施形態又は設計は、必ずしも他の実施形態又は設計より好ましいか又は有利であると解釈されるべきではない。むしろ、例又は例示的という言葉を使用することは、概念を具体的に提示することを意図している。本出願において使用される場合、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包含的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、別段の指示がない限り又は文脈において明らかでない限り、「XがA又はBを利用する」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを利用するか、XがBを利用するか、又はXがA及びBの両方を利用する場合、上記の事例のいずれでも「XがA又はBを利用する」が満たされる。更に、本出願及び添付の特許請求の範囲において用いられる冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、一般に、別段の指示がない限り又は単数のものを対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つ又は複数」を意味すると解釈されるべきである。
【0145】
更に、「モバイルデバイス機器」、「移動局」、「モバイル」、「加入者局」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」などの用語(及び/又は類似の用語を表す用語)は、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は伝達するために、無線通信サービスの加入者又はモバイルデバイスによって利用される無線デバイスを指すことができる。上記の用語は、本明細書において且つ関連する図面を参照しながら同義で利用される。同様に、「アクセスポイント(AP)」、「基地局(BS)」、BS送受信機、BSデバイス、セルサイト、セルサイトデバイス、「Node B(NB)」、「発展型Node B(eNode B)」、「ホームNode B(HNB)」などの用語は、本出願において同義で利用され、1つ又は複数の加入者局との間でデータ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを送信及び/又は受信する無線ネットワークコンポーネント又は電化製品を指す。データ及びシグナリングストリームは、パケット化された又はフレームベースのフローであり得る。
【0146】
更に、「デバイス」、「通信デバイス」、「モバイルデバイス」、「加入者」、「顧客エンティティ」、「消費者」、「顧客エンティティ」、「エンティティ」などの用語は、文脈上、それらの用語間を特に区別することが正当化されない限り、全体を通して同義で利用される。そのような用語は、人間エンティティを指し得るか、又はシミュレートされたビジョン、音認識などを提供することができる人工知能(例えば、複雑な数学的表現に基づいて推論する能力)を通してサポートされる自動化されたコンポーネントを指し得ることを理解されたい。
【0147】
本明細書で説明される実施形態は、限定はしないが、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、Z-Wave、Zigbee及び他の802.XX無線技術及び/又はレガシー電気通信技術を含む実質的に任意の無線通信技術において利用することができる。
【0148】
本明細書で説明される種々の態様は、new radioに関することができ、new radioは、スタンドアローン無線アクセス技術又は例えばロングタームエボリューション(LTE)など、別の無線アクセス技術によって支援される非スタンドアローン無線アクセス技術として展開することができる。種々の態様及び実施形態を本明細書において5G、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)及び/又はロングタームエボリューション(LTE)又は他の次世代ネットワークに関連して説明してきたが、その技法は、3G、4G又はLTEシステムにおいても適用することができるため、本開示の態様は、5G、UMTS実装形態及び/又はLTE実装形態に限定されないことに留意するべきである。例えば、本開示の実施形態の態様又は特徴は、実質的に任意の無線通信技術において活用することができる。そのような無線通信技術は、UMTS、符号分割多元接続(CDMA)、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、LTE、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、高速パケットアクセス(HSPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、Zigbee又は別のIEEE802.XX技術を含むことができる。加えて、本明細書で開示される実質的に全ての態様をレガシー電気通信技術において活用することができる。
【0149】
本明細書で使用される場合、「5G」は、NRアクセスと呼ばれることもある。従って、5Gシステムにおけるダウンリンク制御チャネルのリンクアダプテーションを容易にするシステム、方法及び/又は機械可読記憶媒体が望まれる。本明細書で使用される場合、5Gネットワークの1つ以上の態様は、数万人のユーザのためにサポートされる数十メガビット/秒(Mbps)のデータレート、数十人のユーザ(例えば、同じオフィスフロアにいる数十人の労働者)に同時に提供される少なくとも1ギガビット/秒(Gbps)、マッシブセンサ展開のためにサポートされる数十万の同時接続、4Gと比較して大幅に高められたスペクトル効率、4Gに対するカバレッジの改善、4Gと比較して高められたシグナリング効率及び/又はLTEと比較して大幅に低減されたレイテンシを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0150】
5Gシステムにおける2段階ダウンリンク制御チャネルを容易にするためのシステム、方法及び/又は機械可読記憶媒体が本明細書において提供される。LTE、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A)、高速パケットアクセス(HSPA)など、レガシー無線システムは、ダウンリンク制御チャネルのために固定変調フォーマットを使用する。固定変調フォーマットは、ダウンリンク制御チャネルフォーマットが常に単一のタイプの変調(例えば、四位相偏移変調(QPSK))によって符号化され、固定符号レートを有することを意味する。更に、前方誤り訂正(FEC)符号化器は、レートマッチングによる1/3の単一の固定マザー符号レートを用いる。この設計は、チャネルの統計値を考慮に入れていない。例えば、BSデバイスからモバイルデバイスへのチャネルが極めて良好である場合、制御チャネルは、この情報を用いて変調、コードレートを調整することができず、それにより制御チャネルに電力を不必要に配分する。同様に、BSからモバイルデバイスへのチャネルが劣悪である場合、モバイルデバイスは、固定変調された及びコードレードのみでは、受信した情報を復号することができない場合があり得る。本明細書で使用される場合、「推論する」又は「推論」という用語は、一般に、イベント及び/又はデータを介して捕捉された観測値の組からシステム、環境、ユーザ及び/又は意図について推理するプロセス又はそれらの状態を推論するプロセスを指す。捕捉されたデータ及びイベントとしては、ユーザデータ、デバイスデータ、環境データ、センサからのデータ、センサデータ、アプリケーションデータ、黙示的データ、明示的データなどが挙げられる。推論は、特定の状況若しくは動作を識別するために採用され得るか、又は例えばデータ及びイベントの考慮に基づいて、関心のある状態に関する確率分布を生成することができる。
【0151】
推論は、イベント及び/又はデータの組からより上位のイベントを構成するために用いられる技法も指すことができる。そのような推論は、イベントが時間的に近接して相関されるか否かを問わず、またイベント及びデータが1つ又はいくつかのイベント源及びデータ源からのものであるか否かを問わず、観測されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータの組からの新たなイベント又は動作の構築をもたらす。種々の分類方式及び/又は分類システム(例えば、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイジアン信念ネットワーク、ファジー論理及びデータ融合エンジン)を、開示された主題と関連した自動的な及び/又は推論された動作の実行とともに用いることができる。
【0152】
更に、種々の実施形態は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いて、開示される主題を実現するようにコンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はその任意の組み合わせをもたらす方法、装置又は製品として実現することができる。本明細書で使用される場合、「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、機械可読デバイス、コンピュータ可読キャリア、コンピュータ可読媒体、機械可読媒体、コンピュータ可読(若しくは機械可読)記憶/通信媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むことを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、Blu-rayディスク(商標)(BD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)及び/若しくは記憶デバイスを模倣する仮想デバイス並びに/又は上記のコンピュータ可読媒体の任意のものを含むことができる。当然のことながら、種々の実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、この構成に対する多くの変更形態がなされ得ることが当業者によって認識されるであろう。
【0153】
要約書において記述されることを含む、本開示の例示される実施形態の上記の記述は、網羅的に述べることを意図するものではなく、開示される実施形態を開示されるのと全く同じ形態に限定することを意図するものでもない。例示のために、本明細書において具体的な実施形態及び例が記述されるが、当業者が認識できるような、そのような実施形態及び例の範囲内で考えられる種々の変更形態が可能である。
【0154】
これに関連して、本主題は、種々の実施形態及び対応する図に関連して本明細書で説明されてきたが、適用可能な場合、開示される主題から逸脱することなく、他の類似の実施形態を用いることができるか、又は開示される主題の同じ機能、類似の機能、代替機能又は代用機能を実行するために、記述される実施形態に対する変更形態及び追加形態がなされ得ることを理解されたい。従って、開示される主題は、本明細書で記述される任意の単一の実施形態に限定されるべきではなく、以下に添付の特許請求の範囲による広さ及び範囲内で解釈されるべきである。
【国際調査報告】