(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】ルート選択ポリシーの取得方法、ルート選択ポリシーの要求方法、ルート選択ポリシールールの実行方法、装置、機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 40/24 20090101AFI20220107BHJP
【FI】
H04W40/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524138
(86)(22)【出願日】2019-10-30
(85)【翻訳文提出日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2019114182
(87)【国際公開番号】W WO2020103654
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】201811410407.6
(32)【優先日】2018-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ワン,タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067CC08
5K067DD17
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH22
(57)【要約】
本願は、ルート選択ポリシーの取得方法、ルート選択ポリシールールの実行方法、装置、機器及びコンピュータ可読記憶媒体を開示し、通信分野に属する。前記ルート選択ポリシーの取得方法は、アプリケーション機能ネットワーク要素からのアプリケーション機能要求を受信するステップと、端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用されるステップと、前記アプリケーション機能ネットワーク要素にアプリケーションプログラム機能応答を送信するステップと、前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、前記サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に前記端末を実行させるために使用されるステップと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリシー制御機能ネットワーク要素が実行する、ルート選択ポリシーの取得方法であって、
アプリケーション機能ネットワーク要素からのアプリケーション機能要求を受信するステップであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用されるステップと、
端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、有効時間と有効位置のうちの少なくとも1つを含み、前記有効時間は、前記ルート選択ポリシールールが適用される時間を表すために使用され、前記有効位置は、前記ルート選択ポリシールールが適用される地理位置を表すために使用されるステップと、
前記アプリケーション機能ネットワーク要素にアプリケーションプログラム機能応答を送信するステップと、
前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に前記端末を実行させるために使用されるステップと、
を含むことを特徴とする、ルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項2】
前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子が含まれ、
前記アプリケーションプログラム記述子は、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム識別子及びサービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される
ことを特徴とする、請求項1に記載のルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項3】
前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用され、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子は並置され、または、
前記ルート選択ポリシールールには、前記アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用され、前記サービス区別子は、前記アプリケーションプログラム記述子に位置されていない
ことを特徴とする、
請求項1に記載のルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項4】
端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成する前記ステップは、
前記アプリケーション機能要求に従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップ、または、
ローカルポリシーに従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップ、または、
前記アプリケーション機能要求及び前記ローカルポリシーに従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップ、
を含むことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項5】
前記ルート選択ポリシールールには、端末識別子または端末グループ識別子がさらに含まれる
ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項6】
前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するステップは、
前記端末識別子または端末グループ識別子に対応する端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するステップを含む
ことを特徴とする、請求項5に記載のルート選択ポリシーの取得方法。
【請求項7】
アプリケーション機能ネットワーク要素が実行する、ルート選択ポリシールールの要求方法であって、
ポリシー制御機能ネットワーク要素にアプリケーション機能要求を送信するステップであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用されるステップと、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって送信されたアプリケーションプログラム機能応答を受信するステップと、を含み、前記アプリケーションプログラム機能応答は、前記ポリシー制御機能ネットワーク要素が、前記アプリケーション機能要求に従って端末に対してルート選択ポリシールールを生成した後に送信されるものであり、前記ルート選択ポリシールールは、有効時間と有効位置のうちの少なくとも1つを含み、前記有効時間は、前記ルート選択ポリシールールが適用される時間を表すために使用され、前記有効位置は、前記ルート選択ポリシールールが適用される地理位置を表すために使用される
ことを特徴とする、ルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項8】
前記アプリケーション機能要求は、アプリケーションプログラム機能識別子、サービスタイプ及び要求されたルートポリシーを含む
ことを特徴とする、請求項7に記載のルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項9】
前記アプリケーション機能要求は、端末識別子または端末グループ識別子をさらに含む
ことを特徴とする、請求項8に記載のルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項10】
前記アプリケーション機能要求は、有効時間及び有効位置のうちの少なくとも1つをさらに含む
ことを特徴とする、請求項8に記載のルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項11】
前記ルート選択ポリシールールの要求方法は、
前記ルート選択ポリシールールとマッチングするIPデータパケットにサービスタイプを追加するステップをさらに含む
ことを特徴とする、請求項7ないし10のいずれか一項に記載のルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項12】
前記サービスタイプは前記IPデータパケットのサービスタイプフィールドの拡張ビットに追加され、または、
前記サービスタイプは前記IPデータパケットのヘッダの拡張フィールドに追加される
ことを特徴とする、請求項11に記載のルート選択ポリシールールの要求方法。
【請求項13】
端末が実行する、ルート選択ポリシールールの実行方法であって、
ポリシー制御機能ネットワーク要素からルート選択ポリシールールを取得するステップと、
アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングするか否かを決定するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、有効時間と有効位置のうちの少なくとも1つを含み、前記有効時間は、前記ルート選択ポリシールールが適用される時間を表すために使用され、前記有効位置は、前記ルート選択ポリシールールが適用される地理位置を表すために使用されるステップと、
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングする場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップと、
を含むことを特徴とする、ルート選択ポリシールールの実行方法。
【請求項14】
前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子が含まれ、
前記アプリケーションプログラム記述子は、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム識別子及びサービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される
ことを特徴とする、請求項13に記載のルート選択ポリシールールの実行方法。
【請求項15】
前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用され、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子は並置され、または、
前記ルート選択ポリシールールには、前記アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用され、前記サービス区別子は、前記アプリケーションプログラム記述子に位置されていない
ことを特徴とする、請求項13に記載のルート選択ポリシールールの実行方法。
【請求項16】
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールのトラフィック記述子とマッチングする場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップは、
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、現在の位置が前記有効位置に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップと、
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、現在の時間が前記有効時間に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップと、
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、前記現在の時間が前記有効時間に属し、且つ、前記現在の位置が前記有効位置に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項13ないし15のいずれか一項に記載のルート選択ポリシールールの実行方法。
【請求項17】
前記ルート選択ポリシールールの実行方法は、
現在の時間が、前記有効時間に属していないかまたは現在の位置が前記有効位置に属していない場合、前記ルート選択ポリシールールを削除するステップ、または、
現在の時間が、前記有効時間に属していないかまたは現在の位置が前記有効位置に属していない場合、前記ルート選択ポリシールールを非活性化するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項13ないし15のいずれか一項に記載のルート選択ポリシールールの実行方法。
【請求項18】
ルート選択ポリシーの取得装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法を実現する
ことを特徴とする、ルート選択ポリシーの取得装置。
【請求項19】
ルート選択ポリシーの取得装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、請求項7ないし12のいずれか一項に記載の方法を実現する
ことを特徴とする、ルート選択ポリシーの取得装置。
【請求項20】
ルート選択ポリシーの実行装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたプログラムを実行することにより、請求項13ないし17のいずれか一項に記載の方法を実現する
ことを特徴とする、ルート選択ポリシーの実行装置。
【請求項21】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータに、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年11月23日に中国特許局に提出された、出願番号が2018114104076であり、発明の名称が「ルート選択ポリシーの取得方法、装置及び機器」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全てのコンテンツが引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に、ルート選択ポリシーの取得方法、ルート選択ポリシーの要求方法、ルート選択ポリシールールの実行方法、装置、機器及びコンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
第5世代モバイル通信技術(5G:the 5th generation mobile communication)システムは、ニューラジオ(NR:new radio)システムとも称する。現在の第3世代パートナーシッププロジェクト技術仕様(3GPP TS:Third Generation Partnership Project Technical Specification)23.503では、UEルート選択ポリシー(URSP:UE Route Selection Policy)ルールを提出する。
【0004】
UEは、URSPルールを使用して発信されたトラフィックをルーティングする方法を決定する。UEは、トラフィックを確立されたプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションにルーティングすることができ、トラフィックをPDUセッション以外の非3GPPアクセスに流用するか、または新しいPDUセッションの確立をトリガすることもできる。
【0005】
現在のURSPルールは、トラフィック記述子(Traffic descriptor)を含み、UEは、自体で実行されるアプリケーションプログラムが、URSPルールにおけるトラフィック記述子とマッチングするか否かに基づいて、URSPルールを実行するか否かを決定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の様々な実施例によれば、URSPルールの取得方法、ルート選択ポリシールールの実行方法、装置、機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ポリシー制御機能ネットワーク要素が実行する、ルート選択ポリシーの取得方法であり、前記方法は、
アプリケーション機能ネットワーク要素からのアプリケーション機能要求を受信するステップであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用されるステップと、
端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用されるステップと、
前記アプリケーション機能ネットワーク要素にアプリケーションプログラム機能応答を送信するステップと、
前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するステップと、を含み、前記ルート選択ポリシールールは、前記サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に前記端末を実行させるために使用される。
【0008】
アプリケーション機能ネットワーク要素が実行するルート選択ポリシールールの要求方法であり、前記方法は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素にアプリケーション機能要求を送信するステップであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用されるステップと、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって送信されたアプリケーションプログラム機能応答を受信するステップと、を含み、前記アプリケーションプログラム機能応答は、ポリシー制御機能ネットワーク要素が、前記アプリケーション機能要求に従って端末に対してルート選択ポリシールールを生成した後に送信されるものであり、前記ルート選択ポリシールールには、サービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、同じアプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを区別するために使用される。
【0009】
端末が実行するルート選択ポリシールールの実行方法であり、前記方法は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素からルート選択ポリシールールを取得するステップと、
アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングするか否かを決定するステップであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用されるステップと、
前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングする場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するステップと、を含む。
【0010】
ルート選択ポリシーの取得装置であり、前記装置は、
アプリケーション機能ネットワーク要素からのアプリケーション機能要求を受信するように構成される受信モジュールであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用される、受信モジュールと、
端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するように構成される処理モジュールであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される、処理モジュールと、
前記アプリケーション機能ネットワーク要素にアプリケーションプログラム機能応答を送信するように構成される、送信モジュールと、を備え、
前記送信モジュールは、前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するように構成され、前記ルート選択ポリシールールは、前記サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に前記端末を実行させるために使用される。
【0011】
ルート選択ポリシーの取得装置であり、前記装置は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素にアプリケーション機能要求を送信するように構成される送信モジュールであって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用される、送信モジュールと、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって送信されたアプリケーションプログラム機能応答を受信するように構成される受信モジュールと、を備え、前記アプリケーションプログラム機能応答は、ポリシー制御機能ネットワーク要素が、前記アプリケーション機能要求に従って端末に対してルート選択ポリシールールを生成した後に送信されるものであり、前記ルート選択ポリシールールには、サービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、同じアプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを区別するために使用される。
【0012】
ルート選択ポリシーの実行装置であり、前記装置は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素からルート選択ポリシールールを取得するように構成される、受信モジュールと、
アプリケーションプログラムのトラフィックが前記ルート選択ポリシールールとマッチングするか否かを決定するように構成される処理モジュールであって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される、処理モジュールと、を備え、
前記処理モジュールは、前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングする場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するように構成される。
【0013】
ポリシー制御機能ネットワーク要素であり、前記ネットワーク要素は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードし実行されて、上記のルート選択ポリシーの取得方法を実現する。
【0014】
アプリケーション機能ネットワーク要素であり、前記ネットワーク要素は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードし実行されて、上記のルート選択ポリシーの取得方法を実現する。
【0015】
端末であり、前記端末は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードし実行されて、上記のルート選択ポリシーの実行方法を実現する。
【0016】
コンピュータ可読記憶媒体であり、前記可読記憶媒体は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードし実行されて、上記のルート選択ポリシーの取得方法を実現する。
【0017】
コンピュータ可読記憶媒体であり、前記可読記憶媒体は、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロードし実行されて、上記のルート選択ポリシーの実行方法を実現する。
【0018】
本願の1つまたは複数の実施例の詳細は、以下の図面及び説明で提案される。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明で使用される図面について簡単に紹介する。以下に説明される図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な作業なしに、これらの図面に従って他の図面を得ることもできることは自明である。
【
図1】本願の例示的な実施例によるモバイル通信システムの例示的な構造図である。
【
図2】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得方法のフローチャートである。
【
図3】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得方法のフローチャートである。
【
図4】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得方法のフローチャートである。
【
図5】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。
【
図6】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。
【
図7】本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。
【
図8】本願の例示的な実施例による端末の構造のブロック図である。
【
図9】本願の例示的な実施例によるネットワーク側ネットワーク要素(AFネットワーク要素またはPCFネットワーク要素)の構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下は、図面を参照して本願実施形態をさらに詳細に説明する。
【0021】
図1は、本願の例示的な実施例によるモバイル通信システム100の構造のブロック図を示す。例示的に、当該モバイル通信システムは、非ローミングシナリオにおける通信アーキテクチャである。当該モバイル通信システム100は、端末120、アクセスネットワーク機器140、アクセス及びモビリティ管理機能ネットワーク要素162、ネットワークオープン機能ネットワーク要素164、ポリシー制御機能ネットワーク要素166及びアプリケーション機能ネットワーク要素168を備える。
【0022】
端末120は、ユーザ機器(UE:User Equipment)と称し得、ユーザに音声及び/またはデータ接続性を提供する機器を指することができる。端末は、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)と1つまたは複数のコアネットワークを介して通信することができ、端末140は、携帯電話(または「コードレス」電話と称する)とモバイル端末を有するコンピュータなどのモバイル端末であり得、例えば、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵のまたは車載のモバイル装置であり得る。例えば、サブスクライバユニット(Subscriber Unit)、サブスクライバステーション(Subscriber Station)、モバイルステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ装置(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device)、またはUEであり得る。
【0023】
端末120及びアクセスネットワーク機器140は、無線エアインターフェイスを介して無線接続を確立する。例示的に、当該無線エアインターフェイスは、5G規格に基づく無線エアインターフェイスであり、例えば当該無線エアインターフェイスはNRであり、または、当該無線エアインターフェイスは、5Gの次世代モバイル通信ネットワーク技術規格に基づく無線エアインターフェイスでもあり得る。
【0024】
アクセスネットワーク機器140は基地局であり得る。例えば、基地局は、5Gシステムにおける集中型または分散型アーキテクチャを使用する基地局(gNB)であり得る。アクセスネットワーク機器120が、采用集中分散型アーキテクチャを使用する場合、通常、集中ユニット(CU:Central Unit)と少なくとも2つの分散ユニット(DU:Distributed Unit)とを含む。CU及びDUには、サービスデータ適応プロトコル(SDAP:Service Data Adaptation Protocol)、パゲットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御プロトコル(RLC:Radio Link Control)層、物理(PHY:Physical)層プロトコルスタック、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)層のプロトコルスタックが設置され、ここで、CU及びDUにおける各プロトコルスタックの配置方式は、CU及びDUの論理的な機能の分割方式に従って決定される。本願実施例は、アクセスネットワーク機器140の具体的な実施形態に対して限定しない。
【0025】
アクセスネットワーク機器140及びコアネットワークネットワーク要素は、有線接続または無線接続を介して接続される。有線接続は、光ケーブルまたはケーブルであり得る。
【0026】
コアネットワークネットワーク要素は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Function)ネットワーク要素162、ネットワークオープン機能(NEF:Network Exposure Function)ネットワーク要素164、ポリシー制御機能(PCF:Policy Control Function)ネットワーク要素166、アプリケーションプログラム機能(AF:Application Function)ネットワーク要素168を備える。例示的に、AMFネットワーク要素162は、N1インターフェースを介して端末120の非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)と接続し、AMFネットワーク要素162は、N2インターフェースを介してアクセスネットワーク機器140とも接続する。AMFネットワーク要素162は、PCFネットワーク要素166などの他のコアネットワークネットワーク要素と接続し、NEFネットワーク要素164は、PCFネットワーク要素166などの他のコアネットワークネットワーク要素と接続し、AFネットワーク要素168は、それぞれ、PCFネットワーク要素166及びNEFネットワーク要素164と接続することができる。
【0027】
3GPP TS 23.503ではURSPルールを提案し、UEは、URSPルールを介して発信されたトラフィックをルーティングする方法を決定する。UEは、トラフィックを確立されたプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションにルーティングすることができ、トラフィックをPDUセッション以外の非3GPPアクセスに流用するか、または新しいPDUセッションの確立をトリガすることもできる。
【0028】
PCFネットワーク要素は、ローカル構成、サブスクライブされた単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information)及び動作ポリシーに従って各UEに適するURSPを選択する。動作ポリシーは、累積使用量、各ネットワークスライス例の負荷レベル情報、UE位置を含む。
【0029】
URSPは、PCFネットワーク要素からAMFネットワーク要素に提供し、その後AMFネットワーク要素でN1インターフェースを介してUEに提供する。UEが有効なURSPルールを有する場合、UEは、ユーザ好みに従ってこれらのルールと対応するPDUセッションの関連付けを実行するべきである。
【0030】
例示的に、表1は、関連技術によるURSPを示す。
【0031】
【表1】
上の表では、トラフィック記述子は、アプリケーションプログラム記述子、IP記述子、非IP記述子、データネットワーク名及び接続能力などの複数のパラメータを含む。
【0032】
各URSPルールは、全て1つのトラフィック記述子を含み、当該トラフィック記述子は、あるサービスが、当該URSPルールにマッチングするか否かを決定するために使用される。
【0033】
前記URSPルールにおけるアプリケーションプログラム記述子は、あるアプリケーションプログラムでトラフィックを生成するアプリケーションプログラムを識別することに有効である。しかしながら、1つのアプリケーションプログラムは、多くの特性を持つ異なるトラフィックを提供する可能性があるため、前記アプリケーションプログラム記述子は、同じアプリケーションプログラムの異なる特性のトラフィックを識別できない。
【0034】
本願実施例による技術的解決策では、URSPルールのトラフィック記述子に、サービス区別子(Sevice differentiator)を追加している。当該サービス区別子は、サービス差分子、サービス識別子、サービスタイプなどの他の名称とも称し得、本明細書では、サービス区別子の命名方式を例として説明したが、サービス区別子の名称に対して限定しない。
【0035】
当該サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。即ち、サービス区別子は、アプリケーションプログラムのデータパケットのタイプを識別するために使用される。サービス区別子は、AFネットワーク要素またはネットワークオペレータ(MNO:Mobile Network Operator)によって定義されることができる。異なるアプリケーションプログラム間では、サービス区別子は、同じまたは異なっていてもよい。
【0036】
例示的に、トラフィック記述子は、アプリケーションプログラム記述子とサービス区別子のうちの少なくとも1つを含む。トラフィック記述子にサービス区別子が含まれるがアプリケーションプログラム記述子は含まれていない場合、当該トラフィック記述子は、複数の異なるアプリケーションプログラムの特定のサービスタイプのトラフィックをマッチングするために使用され得、または、トラフィック記述子にアプリケーションプログラム記述子が含まれるがサービス区別子は含まれていない場合、当該トラフィック記述子は、同じ特定のアプリケーションプログラムの異なるサービスタイプのトラフィックをマッチングするために使用され得、または、トラフィック記述子にアプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が同時に含まれている場合、当該トラフィック記述子は、特定のアプリケーションプログラムの特定のサービスタイプのトラフィックをマッチングするために使用され得る。
【0037】
トラフィック記述子でアプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が同時に現れる場合、サービス区別子は、アプリケーションプログラム記述子内に追加されてもよく、アプリケーションプログラム記述子の外に追加されてもよい。
【0038】
アプリケーションプログラム記述子をサービス区別子に結合して、同じアプリケーションプログラム内のある1つまたは複数のサービスタイプを唯一に識別することができる。例示的に、識別された1つまたは複数のサービスは、同じアプリケーションプログラム内の全てのサービスのサブセットである。
【0039】
図2は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得方法のフローチャートを示す。本方法は、当該方法を
図1に示されるモバイル通信システムに適用することを例として説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ201において、AFネットワーク要素が、PCFネットワーク要素にAF要求を送信する。
【0041】
AF要求は、URSPルールを生成するように要求するために使用される。AF要求には、サービスタイプ(Service Type)が含まれ、当該サービスタイプは、アプリケーションプログラム内のサービスを指示するために使用される。
【0042】
例示的に、同じアプリケーションプログラムは、1つまたは複数のサービスを有する。各サービスは、それぞれのサービスタイプを有する。即ち、サービスとサービスタイプとの間には、対1の対応関係が存在する。
【0043】
例示的に、サービスタイプは、オーディオサービス、ビデオサービス、テキストサービス、音声サービス、地図サービス、支払いサービス、警報サービス、車両インターネットサービス、モノのインターネットサービス、低遅延高信頼サービスのうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されない。
【0044】
ステップ202において、PCFネットワーク要素が、AFネットワーク要素からのAF要求を受信する。
【0045】
例示的に、AFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素を介してAF要求を提供し、NEFネットワーク要素は、AF要求をPCFネットワーク要素に転送し、PCFネットワーク要素は、AF要求に従って適切なURSPルールを生成する。
【0046】
ステップ203において、PCFネットワーク要素は、UEにURSPルールを生成し、当該URSPルールは、サービス区別子を含み、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。
【0047】
PCFネットワーク要素は、AF要求に従って、1つまたは複数のUEにURSPルールを生成する。当該URSPルールには、サービス区別子が含まれ、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。
【0048】
例示的に、サービスタイプは、サービス区別子と1対1で対応する。サービス区別子は、デジタル、記号及びシンボルのうちの少なくとも1つを使用してサービスタイプを説明する情報である。
【0049】
例示的な例において、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係は、表2を使用すて表示する。
【0050】
【表2】
例示的に、当該URSPルールのトラフィック記述子には、アプリケーションプログラム記述子も含まれている。アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子が同時に現れる場合、同じアプリケーションプログラムにおける異なるサービスタイプのデータパケットをマッチングするために、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子は、同じアプリケーションプログラム内の1つまたは複数の指定されるサービスタイプを識別する。
【0051】
例示的に、当該URSPルールのトラフィック記述子に、サービス区別子が含まれるがアプリケーションプログラム記述子は含まない場合、異なるアプリケーションプログラムにおける同じサービスタイプのデータパケットをマッチングするために、サービス区別子は、異なるアプリケーションプログラム内の指定されるサービスタイプを識別するために使用される。
【0052】
ステップ204において、PCFネットワーク要素が、AFネットワーク要素にAF応答を送信する。
【0053】
例示的に、AF応答には、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係が含まれる。
【0054】
例示的に、PCFネットワーク要素は、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係を維持する。PCFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素を介して当該対応関係をAFネットワーク要素に渡す。
【0055】
ステップ205において、AFネットワーク要素がAF応答を受信する。
【0056】
ステップ206において、PCFネットワーク要素がUEにURSPルールを提供する。
【0057】
当該URSPルールは、UEに、サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に実行させる。
【0058】
例示的に、PCFネットワーク要素は、URSPルールをAMFネットワーク要素に提供し、その後、AMFネットワーク要素は、URSPルールをN1インターフェースを介してUEに提供する。
【0059】
ステップ207において、UEが、PCFネットワーク要素からURSPルールを取得する。
【0060】
ステップ208において、UEが、アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールとマッチングするか否かを決定する。
【0061】
当該URSPルールは、サービス区別子を含み、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。
【0062】
ステップ209において、UEが、アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールとマッチングする場合、URSPルールを実行する。
【0063】
UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールのトラフィック記述子における各条件(または要素と称する)とマッチングする場合、URSPルールを実行する。
【0064】
1つの実施例において、URSPルールのトラフィック記述子には、アプリケーションプログラム記述子とサービス区別子とが同時に含まれ、UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックがアプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子と同時にマッチングする場合、URSPルールを実行する。
【0065】
別の実施例において、URSPルールのトラフィック記述子には、アプリケーションプログラム記述子が含まれ、当該アプリケーションプログラム記述子は、サービス区別子を含み、UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックが、アプリケーションプログラム記述子における全ての識別子(サービス区別子を含む)と同時にマッチングする場合、URSPルールを実行する。
【0066】
まとめると、本実施例による方法は、URSPルールにサービス区別子を追加することを介して、サービス区別子を使用してアプリケーションプログラムのトラフィック内のサービスタイプを識別することができ、それにより、同じアプリケーションプログラムの異なるサービスタイプのトラフィック区別に対して異なるURSPルールを使用し、アプリケーションプログラム粒度に基づくURSPルールをサービスタイプ粒度のURSPルールに変更して、URSPルールの細分化能力及び実行するときの柔軟性を向上させる。
【0067】
上記の方法実施例に基づく例示的な実施例において、アプリケーションプログラム記述子にサービス区別子を追加することを提案する。アプリケーションプログラム記述子は、オペレーションシステム識別子OSId、アプリケーションプログラム識別子OSAppId及びサービス区別子によって構成される。ここで、オペレーションシステム識別子OSIdは、端末で実行されるオペレーションシステムを識別するために使用され、アプリケーションプログラム識別子OSAppIdは、オペレーションシステムで実行されるアプリケーションプログラムを識別するために使用され、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィック(またはデータパケット)のサービスタイプを識別するために使用される。
【0068】
サービス区別子は、記号、デジタル及びシンボルのうちの少なくとも1つの形態を使用して表示する。
【0069】
例1(漢字で表示されるサービス区別子を使用する):
アプリケーションプログラム記述子1:
OSId:IOS、
OSAppId:オンラインビデオアプリケーションA、
サービス区別子:ビデオサービス、
アプリケーションプログラム記述子2:
OSId:Android、
OSAppId:オンラインビデオアプリケーションA、
サービス区別子:支払いサービス
例2(デジタルで表示されるサービス区別子を使用する):
アプリケーションプログラム記述子3:
OSId:IOS、
OSAppId:オンラインビデオアプリケーションB、
サービス区別子:1、
アプリケーションプログラム記述子4:
OSId:Android、
OSAppId:オンラインビデオアプリケーションB、
サービス区別子:2。
【0070】
上記の方法実施例に基づく別の例示的な実施例において、アプリケーションプログラム記述子以外にサービス区別子を追加することを提案する。即ち、サービス区別子は、アプリケーションプログラム記述子に位置していなく、アプリケーションプログラム記述子と並置している。この場合、トラフィック記述子には、サービス区別子だけが含まれてもよく、アプリケーションプログラム記述子を設置しない。
【0071】
例3:
トラフィック記述子:XX、
アプリケーションプログラム記述子:音声チャットプログラム、
サービス区別子:支払う。
【0072】
ルート選択記述子:
ネットワークスライス:S-NSSAI#1、
SSCモード:SSCモード3。
【0073】
上記の方法実施例に基づく代替実施例において、AFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素を介してAF要求を提供し、NEFネットワーク要素は、AF要求をPCFネットワーク要素に転送し、PCFネットワーク要素は、AF要求に従って適切なURSPルールを生成し、以下の実施例を参照してください。
【0074】
図3は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得方法のフローチャートを示す。本方法は、当該方法を
図1に示されるモバイル通信システムに適用することを例として説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ301において、AFネットワーク要素が、NEFネットワーク要素にAF要求を送信し、AF要求はURSPルールを生成するように要求するために使用される。
【0076】
AF要求は、AF識別子、サービスタイプ及び要求されたルートポリシーを含む。AF識別子は、AFネットワーク要素及び当該AFネットワーク要素に対応するアプリケーションプログラムを唯一に識別するために使用される。サービスタイプは、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックの1つまたは複数のサービスタイプを識別するために使用される。要求されたルートポリシーは、当該AFネットワーク要素が生成するように要求したルートポリシーを表示するために使用される。
【0077】
1つの実施例において、AF要求には、UEの識別子がさらに含まれている。UEの識別子は、当該URSPルールの1つまたは複数のUEを適用することを表示するために使用される。
【0078】
1つの実施例において、AF要求には、UEグループのグループ識別子がさらに含まれている。UEグループのグループ識別子は、当該URSPルールの1つまたは複数のUEを適用することを表示するために使用される。
【0079】
1つの実施例において、AF要求には、有効時間及び/または有効位置がさらに含まれる。有効時間は、当該URSPルールに適用する時間を表示し、有効位置は、当該URSPルールに適用する地理位置(または地理位置範囲またはセル位置)を表示する。
【0080】
ステップ302において、NEFネットワーク要素がAFネットワーク要素によって送信されたAF要求を受信する。
【0081】
ステップ303において、NEFネットワーク要素が、AFネットワーク要素のAF要求を受け入れるか否かを検証する。
【0082】
NEFネットワーク要素は、プリセットされた検証条件に従って、AFネットワーク要素のAF要求を受け入れるか否かを検証する。
【0083】
当該AF要求を受け入れる場合、ステップ304に入り、当該AF要求を受け入れない場合、NEFネットワーク要素はステップ308に入る。
【0084】
ステップ304において、NEFネットワーク要素が、AF要求をPCFネットワーク要素に転送する。
【0085】
NEFネットワーク要素が当該AF要求を受け入れる場合、NEFネットワーク要素は、AF要求をPCFネットワーク要素に送信する。
【0086】
ステップ305において、PCFネットワーク要素が、NEFネットワーク要素によって送信されたAF要求を受信する。
【0087】
PCFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素によって送信されるAF要求を受信する。
【0088】
ステップ306において、PCFネットワーク要素が、UEにURSPルールを生成する。
【0089】
PCFネットワーク要素は、全てのUEまたは指定されたUEにURSPルールを生成し、当該URSPルールは、サービス区別子を含み、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。
【0090】
例示的に、表3は、可能な実施例によるURSPルールを示し、当該URSPルールでは、サービス区別子は、アプリケーションプログラム記述子内に位置する。
【0091】
【表3】
例示的に、表4は、可能な実施例によるURSPルールを示し、当該URSPルールでは、サービス区別子は、アプリケーションプログラム記述子の外に位置する。
【0092】
【表4】
例示的に、前記URSPルールには例示的に、有効時間及び/または有効位置が含まれる。当該有効時間及び/または有効位置は、AFネットワーク要素によって提供され、または、PCFネットワーク要素がローカルポリシーに従って生成される。
【0093】
例示的に、サービス区別子は、PCFネットワーク要素がAF要求におけるサービスタイプに従って生成され、サービスタイプとサービス区別子とは1対1の対応関係が存在する。PCFネットワーク要素は、当該サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係を維持する。
【0094】
例示的に、表5は、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係を示す。
【0095】
【表5】
例示的に、PCFネットワーク要素は、AF要求に従ってURSPルールを生成し、または、PCFネットワーク要素は、ローカルポリシーに従ってURSPルールを生成し、または、PCFネットワーク要素は、AF要求及びローカルポリシーに従ってURSPルールを生成する。ローカルポリシーは、PCFネットワーク要素で配置されたポリシーである。
【0096】
例示的に、PCFネットワーク要素は、ローカルポリシーに従ってURSPルールを生成することを拒絶することもできる。
【0097】
ステップ307において、PCFネットワーク要素が、NEFネットワーク要素にAF応答を送信する。
【0098】
URSPルールを生成した後、PCFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素に向かってAF応答を生成する。例示的に、当該AF応答には、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係が含まれる。
【0099】
ローカルポリシーがURSPルールを生成することを拒絶する場合、AF応答には拒絶原因が含まれる。
【0100】
ステップ308において、NEFネットワーク要素が、AFネットワーク要素にAF応答を送信する。
【0101】
PCFネットワーク要素がURSPルールを生成する場合、NEFネットワーク要素が、AFネットワーク要素にAF応答を送信し、当該AF応答には、サービスタイプとサービス区別子との間の対応関係が含まれる。
【0102】
PCFネットワーク要素がURSPルールを生成することを拒絶する場合またはNEFネットワーク要素の検証失敗である場合、NEFネットワーク要素が、AFネットワーク要素にAF応答を送信し、当該AF応答には拒絶原因が含まれる。
【0103】
ステップ309において、AFネットワーク要素がAF応答を受信する。
【0104】
ステップ310において、AFネットワーク要素が、URSPルールがマッチングしたIPデータパケットにサービスタイプを追加する。
【0105】
AFネットワーク要素が、PCFネットワーク要素からAF応答を取得した後、UEが、当該アプリケーションプログラム内の1つまたは複数のサービスタイプのトラフィックを識別させるために、スペシャルタグを使用してアプリケーションプログラム内のIPデータパケットを表記する。
【0106】
サービスタイプは、IPデータパケットのサービスタイプフィールド(TOS:Type-Of-Service)の拡張ビットに追加され、または、サービスタイプは、IPデータパケットのヘッダの拡張フィールドに追加される。
【0107】
例示的に、サービスタイプの代わりとして、AFネットワーク要素は、サービス区別子をIPデータパケットのTOSの拡張ビットに追加し、または、IPデータパケットのヘッダの拡張フィールドに追加する。
【0108】
まとめると、本実施例による方法は、URSPルールにサービス区別子を追加することを介して、サービス区別子を使用してアプリケーションプログラムのトラフィック内のサービスタイプを識別することができ、それにより、同じアプリケーションプログラムの異なるサービスタイプのトラフィック区別に対して異なるURSPルールを使用し、アプリケーションプログラム粒度に基づくURSPルールをサービス粒度のURSPルールに変更して、URSPルールの細分化能力及び実行するときの柔軟性を向上させる。
【0109】
例示的に、サービス区別子をアプリケーションプログラム記述子内に追加することを介して、アプリケーションプログラム記述子に、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子を同時に有するようにし、それにより、同じアプリケーションプログラムの異なるサービスのトラフィックを識別し、アプリケーションプログラム記述子の細分化能力及び実行するときの柔軟性を向上させる。
【0110】
例示的に、サービス区別子をアプリケーションプログラム記述子の外に追加することを介して、元のアプリケーションプログラム記述子のフォーマットを修正しないようにし、例えばサービス区別子を拡張フィールドに追加して、URSPルールの互換性を高めることができる。
【0111】
例示的に、URSPルールで有効時間及び/または有効位置を追加することを介して、ネットワーク側が時間変化または位置変化の後、UEにURSPルールを繰り返し更新する必要ないようにし、それにより、必要ないシグナリングオーバーヘッドを導入して、UEによって合理の時間及び/または位置でURSPルールを実行することを自己判断するようにする。
【0112】
上記の方法に基づく代替実施例において、PCFネットワーク要素は、URSPルールを生成した後、PCFネットワーク要素がAMFネットワーク要素に提供し、その後、AMFネットワーク要素が、N1インターフェースを介してURSPルールをUEに提供する。以下の実施例を参照してください。
【0113】
図4は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの実行方法のフローチャートを示す。本方法は、当該方法を
図1に示されるモバイル通信システムに適用することを例として説明する。当該方法は、以下のステップを含む。
【0114】
ステップ401において、PCFネットワーク要素が、AMFネットワーク要素にURSPルールを送信する。
【0115】
ステップ402において、AMFネットワーク要素が、PCFネットワーク要素によって送信されたURSPルールを受信する。
【0116】
ステップ403において、AMFネットワーク要素が、UEにURSPルールを送信する
AMFネットワーク要素は、N1インターフェースを介してUEをURSPルールに送信する。
【0117】
ステップ404において、UEが、AMFネットワーク要素によって送信されたURSPルールを受信する。
【0118】
UEは、N1インターフェースを介してAMFネットワーク要素によって送信されたURSPルールを受信する。
【0119】
ステップ405において、UEが、アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールにマッチングするか否かを決定し、当該URSPルールは、サービス区別子を含み、サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される。
【0120】
アプリケーションプログラムが、データパケットを受信または送信するとき、UEが、当該アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールとマッチングするか否かを決定する。
【0121】
URSPルールにおけるトラフィック記述子が、アプリケーションプログラム記述子とサービス区別子とを含む場合、UEは、当該アプリケーションプログラムのトラフィックが、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子と同時にマッチングするか否かを決定する。
【0122】
URSPルールにおけるトラフィック記述子が、アプリケーションプログラム記述子、サービス区別子、IP記述子及びデータネットワーク名のうちの複数のパラメータを含む場合、UEは、当該アプリケーションプログラムのトラフィックが、当該複数のパラメータと同時にマッチングするか否かを決定する。
【0123】
アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールのトラフィック記述子内の条件にマッチングする場合、ステップ406に入り、アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールにマッチングしない場合、他のロジックを事前に処理または実行しない。
【0124】
ステップ406において、UEが、アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールとマッチングする場合、URSPルールを実行する。
【0125】
UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックがURSPルールにおけるトラフィック記述子内の条件とマッチングする場合、当該URSPルールにおけるルート選択記述子リストに従ってルート選択を実行する。
【0126】
前記例3におけるURSPルールを例として、UEは、音声チャットプログラムの支払いサービスのデータパケットを、SSCモード3を有するネットワークスライスS-NSSAI#1にルーティングして伝送する。
【0127】
例示的に、URSPルールに有効時間がさらに含まれる場合、UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールのトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ現在の時間が有効時間に属する場合、当該URSPルールを実行する。
【0128】
例示的に、URSPルールに有効位置がさらに含まれる場合、UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールのトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ現在の位置が有効位置に属する場合、当該URSPルールを実行する。
【0129】
例示的に、URSPルールに、有効時間及び有効位置がさらに含まれる場合、UEは、アプリケーションプログラムのトラフィックが、URSPルールのトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ現在の時間が有効時間に属し、且つ現在の位置が有効位置に属する場合、当該URSPルールを実行する。
【0130】
代替実施例において、現在の時間が有効時間に属していないまたは現在の位置が有効位置に属していない場合、UEは当該URSPルールを削除し、または、UEは、現在の時間が有効時間に属していないまたは現在の位置が有効位置に属していない場合、UEはURSPルールを活性化する。
【0131】
まとめると、本実施例による方法は、URSPルールにサービス区別子を追加することを介して、サービス区別子を使用してアプリケーションプログラムのトラフィック内のサービスタイプを識別することができ、それにより、同じアプリケーションプログラムの異なるサービスタイプのトラフィック区別に対して異なるURSPルールを使用し、アプリケーションプログラム粒度に基づくURSPルールをサービス粒度のURSPルールに変更して、URSPルールの細分化能力及び実行するときの柔軟性を向上させる。
【0132】
例示的に、サービス区別子をアプリケーションプログラム記述子内に追加することを介して、アプリケーションプログラム記述子に、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム記述子及びサービス区別子を同時に有するようにし、それにより、同じアプリケーションプログラムの異なるサービスのトラフィックを識別し、アプリケーションプログラム記述子の細分化能力及び実行するときの柔軟性を向上させる。
【0133】
例示的に、サービス区別子をアプリケーションプログラム記述子の外に追加することを介して、元のアプリケーションプログラム記述子のフォーマットを修正しないようにし、例えばサービス区別子を拡張フィールドに追加して、URSPルールの互換性を高めることができる。当該トラフィック記述子に、サービス区別子だけがあり、アプリケーションプログラム記述子はないと、あるサービスタイプの異なるアプリケーションプログラムのトラフィックに対してサービスルーティングを実行する目的を実現することである。
【0134】
例示的に、URSPルールで有効時間及び/または有効位置を追加することを介して、ネットワーク側が時間変化または位置変化の後、UEにURSPルールを繰り返し更新する必要ないようにし、それにより、必要ないシグナリングオーバーヘッドを導入して、UEによって合理の時間及び/または位置でURSPルールを実行することを自己判断するようにする。
【0135】
上記の方法実施例の端末側が実行するステップは、端末側のルート選択ポリシーの実行方法に独立して実現でき、上記の方法実施例のAF/PCFネットワーク要素が実行するステップは、AF/PCFネットワーク要素側のルート選択ポリシーの取得方法に独立して実現できる。
【0136】
図2-4のフローチャートにおける各ステップは、矢印の指示に従って順次に表示されたが、これらのステップは、必ずしも矢印指示の順序に従って順次に実行することではないことを理解されたい。本明細書で明確に説明していない限り、これらのステップの実行には、厳密な順序制限はなく、これらのステップは、他の順序で実行できる。さらに、
図2-4における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップまたは複数の段階を含み、これらのサブステップまたは段階は、必ずしも同じ時間で実行して完成することではなく、異なる時間で実行でき、これらのサブステップまたは段階の実行順序も、順次に実行することではなく、他のステップまたは他のステップのサブステップまたは段階の少なくとも一部と順番にまたは交互に実行することができる。
【0137】
以下は、本願の装置実施例であり、装置実施例では詳細に説明していない詳細は、上述した1対1に対応する方法実施例を参照してもよい。
【0138】
図5は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。当該装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の結合を介してPCFネットワーク要素の一部に実現でき、即ち、PCFネットワーク要素に適用されることができる。当該装置は、
アプリケーション機能ネットワーク要素からのアプリケーション機能要求を受信するように構成される受信モジュール520であって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用される、受信モジュール520と、
端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するように構成される処理モジュール540であって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される、処理モジュール540と、
前記アプリケーション機能ネットワーク要素にアプリケーションプログラム機能応答を送信するように構成される、送信モジュール560と、を備え、
前記送信モジュール560は、さらに、前記端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するように構成され、前記ルート選択ポリシールールは、前記サービス区別子とマッチングするトラフィックが存在する場合に前記端末を実行させるために使用される。
【0139】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子が含まれ、
前記アプリケーションプログラム記述子は、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム識別子及び前記サービス区別子を含む。
【0140】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子が含まれ、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子は並置され、または、前記ルート選択ポリシールールには、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、前記アプリケーションプログラム記述子に位置されていない。
【0141】
代替実施例において、前記処理モジュール540は、前記アプリケーション機能要求に従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するように構成され、または、前記処理モジュール540は、ローカルポリシーに従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するように構成され、または、前記処理モジュール540は、前記アプリケーション機能要求及び前記ローカルポリシーに従って、前記端末に対して前記ルート選択ポリシールールを生成するように構成される。
【0142】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、端末識別子または端末グループ識別子がさらに含まれる。
【0143】
代替実施例において、前記送信モジュール560は、前記端末識別子または端末グループ識別子に対応する端末に前記ルート選択ポリシールールを提供するように構成される。
【0144】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、有効時間及び/または有効位置がさらに含まれる。
【0145】
図6は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。当該装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の結合を介してAFネットワーク要素の一部に実現でき、即ち、AFネットワーク要素に適用されることができる。当該装置は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素にアプリケーション機能要求を送信するように構成される送信モジュール620であって、前記アプリケーション機能要求は、ルート選択ポリシールールを生成するように要求するために使用される、送信モジュール620と、
前記ポリシー制御機能ネットワーク要素によって送信されたアプリケーションプログラム機能応答を受信するように構成される受信モジュール640と、を備え、前記アプリケーションプログラム機能応答は、ポリシー制御機能ネットワーク要素が、前記アプリケーション機能要求に従って端末に対してルート選択ポリシールールを生成した後に送信されるものであり、前記ルート選択ポリシールールには、サービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、同じアプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを区別するために使用される。
【0146】
代替実施例において、前記アプリケーション機能要求は、アプリケーションプログラム機能識別子、前記サービスタイプ及び要求されたルートポリシーを含む。
【0147】
代替実施例において、前記アプリケーション機能要求は、端末識別子または端末グループ識別子をさらに含む。
【0148】
代替実施例において、前記アプリケーション機能要求には、有効時間及び/または有効位置がさらに含まれる。
【0149】
代替実施例において、前記装置は、さらに、処理モジュール660を備え、
前記処理モジュール660は、前記ルート選択ポリシールールとマッチングするIPデータパケットに前記サービスタイプを追加することを含む。
【0150】
代替実施例において、前記サービスタイプを前記IPデータパケットのサービスタイプフィールドの拡張ビットに追加し、または、前記サービスタイプを前記IPデータパケットのヘッダの拡張フィールドに追加する。
【0151】
図7は、本願の例示的な実施例によるルート選択ポリシーの取得装置のブロック図である。当該装置は、ソフトウェア、ハードウェアまたは両者の結合を介してUEの一部に実現でき、即ち、UEに適用されることができる。当該装置は、
ポリシー制御機能ネットワーク要素からルート選択ポリシールールを取得するように構成される、受信モジュール720と、
アプリケーションプログラムのトラフィックが前記ルート選択ポリシールールとマッチングするか否かを決定するように構成される処理モジュール740であって、前記ルート選択ポリシールールは、サービス区別子を含み、前記サービス区別子は、アプリケーションプログラムにおけるトラフィックのサービスタイプを識別するために使用される、処理モジュール740と、を備え、
前記処理モジュール740は、さらに、前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールールとマッチングする場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するように構成される。
【0152】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子が含まれ、
前記アプリケーションプログラム記述子は、オペレーションシステム識別子、アプリケーションプログラム識別子及び前記サービス区別子を含む。
【0153】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子が含まれ、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子は並置されており、全てトラフィック記述子に含まれ、または、前記ルート選択ポリシールールには、前記アプリケーションプログラム記述子及び前記サービス区別子が含まれ、前記サービス区別子は、前記アプリケーションプログラム記述子に位置されていない。トラフィック記述子には、サービス区別子及びアプリケーションプログラム記述子を含むだけでなく、サービス区別子を含むがアプリケーションプログラム記述子は含まなくでもよく、またはアプリケーションプログラム記述子を含むがサービス区別子は含まなくでもよい。
【0154】
代替実施例において、前記ルート選択ポリシールールには、有効時間及び/または有効位置がさらに含まれ、
前記処理モジュール740は、前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、現在の位置が前記有効位置に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するように構成され、
前記処理モジュール740は、前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、現在の時間が前記有効時間に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するように構成され、
前記処理モジュール740は、前記アプリケーションプログラムのトラフィックが、前記ルート選択ポリシールール内のトラフィック記述子における条件とマッチングし、且つ、前記現在の時間が前記有効時間に属し、且つ、前記当前位置が前記有効位置に属する場合、前記ルート選択ポリシールールを実行するように構成される。
【0155】
前記処理モジュール740は、現在の時間が、前記有効時間に属していないかまたは当前位置が前記有効位置に属していない場合、前記ルート選択ポリシールールを削除するように構成され、または、前記処理モジュール740は、現在の時間が、前記有効時間に属していないかまたは当前位置が前記有効位置に属していない場合、前記ルート選択ポリシールールを非活性化するように構成される。
【0156】
上述は、主に、ネットワーク側ネットワーク要素と端末交互との相互作用の角度から、本願の実施例による技術案を紹介する。前記機能を実現するために、ネットワーク側ネットワーク要素、端末は、各機能を実行することに対応するハードウェア構造及び/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解されたい。本願で開示された実施例で説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップを参照して、本願実施例は、ハードウェアまたはハードウェアをコンピュータソフトウェアに結合する形態で実現できる。特定の機能が、ハードウェアで実行されるかコンピュータソフトウェア駆動のハードウェアで実行されるかは、技術的解決策の特定の応用及び設計の制約条件に依存する。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本開示の実施例の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0157】
図8は、一例示的な実施例によって示される端末の例示的な構造図である。
【0158】
前記端末800は、送信器801、受信器802及びプロセッサ803を備える。ここで、プロセッサ803はコントローラでもあり得、
図8では「コントローラ/プロセッサ803」と表示されている。選択的に、前記端末800は、さらに、モデムプロセッサ805を備え、ここで、モデムプロセッサ805は、エンコーダ806、モジュレータ807、デコーダ808及び復調器809を備えることができる。
【0159】
一例において、送信器801は、当該出力サンプリングを調整(例えば、シミュレート変換、フィルタリング、増幅及びアップコンバージョンなど)しアップリンク信号を生成し、当該アップリンク信号は、アンテナを経由して上記の実施例に記載のネットワーク側ネットワーク要素に送信する。ダウンリンクでは、アンテナは、上記の実施例におけるネットワーク側ネットワーク要素によって送信されるダウンリンク信号を受信する。受信器802は、アンテナから受信した信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン及びデジタル化など)し入力サンプリングを提供する。モデムプロセッサ805では、エンコーダ806は、アップリンクで送信しようとするサービスデータ及びシグナリングメッセージを受信し、サービスデータ及びシグナリングメッセージを処理(例えば、フォーマット化、コーディング及びインターリーブ)する。モジュレータ807は、コーディング後のサービスデータ及びシグナリングメッセージをさらに処理(例えば、シンボルマッピング及び変調)し、出力サンプリングを提供する。復調器809は、当該入力サンプリングを処理(例えば、復調)しシンボル推定を提供する。デコーダ808は、当該シンボル推定を処理(例えば、インターリーブ解除及びデコーディング)し端末800に送信するデコーディングされたデータ及びシグナリングメッセージを提供する。エンコーダ806、モジュレータ807、復調器809及びデコーダ808は、合成されたモデムプロセッサ805によって実現される。これらのユニットは、無線アクセスネットワークが采用する無線アクセス技術(例えば、LTE及び他のエボリューションシステムのアクセス技術)に従って処理する。端末800が、モデムプロセッサ805を備えない場合、モデムプロセッサ805の上述した機能もプロセッサ803によって完成できることに留意されたい。
【0160】
プロセッサ803は、端末800の動作を制御及び管理し、上述した本願実施例の端末800が実行する処理プロセスを実行するように構成される。例えば、プロセッサ803は、さらに、上記の方法実施例における端末側の各ステップ、及び/または本願実施例で説明された技術的解決策の他のステップを実行するように構成される。
【0161】
さらに、端末800は、さらにメモリ804を備えることができ、メモリ804は、端末800に使用されるプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。
【0162】
図8は、端末800の簡潔の設計のみを示すことを理解されたい。実際の用途では、端末800は、任意の数の送信器、受信器、プロセッサ、モデムプロセッサ、メモリなどを備えることができ、全ての本願実施例を実現できる端末は、全て本願実施例の保護範囲内に含まれる。
【0163】
図9は、一例示的な実施例によって示されるネットワーク側ネットワーク要素の例示的な構造図である。当該ネットワーク側ネットワーク要素は、AFネットワーク要素でもよく、PCFネットワーク要素でもよい。
【0164】
ネットワーク側ネットワーク要素900は、送信器/受信器901及びプロセッサ902を含む。ここで、プロセッサ902はコントローラでもあり得、
図9では「コントローラ/プロセッサ902」と表示されている。前記送信器/受信器901は、ネットワーク側ネットワーク要素と上述した実施例における前記端末との情報の送受信をサポートし、及び前記ネットワーク側ネットワーク要素と他のネットワークエンティティとの通信をサポートするように構成される。前記プロセッサ902は、端末と通信するために使用される様々な機能を実行する。アップリンクでは、前記端末からのアップリンク信号は、アンテナを経由して受信され、受信器901によって復調(例えば高周波信号をベースバンド信号に復調)され、さらに、プロセッサ902によって処理されて端末が送信したサービスデータ及びシグナリングメッセージを復元する。ダウンリンクでは、サービスデータ及びシグナリングメッセージは、プロセッサ902によって処理され、送信器901によって変調(例えばベースバンド信号を高周波信号に変調)されてダウンリンク信号を生成し、アンテナを経由して端末に送信する。前記復調または変調の機能は、プロセッサ902によって完成できることに留意されたい。例えば、プロセッサ902は、さらに、上記の方法実施例におけるAFネットワーク要素またはPCFネットワーク要素側の各ステップ、及び/または本願実施例で説明された技術的解決策の他のステップを実行するように構成される。
【0165】
さらに、ネットワーク側ネットワーク要素900は、さらにメモリ903を備えることができ、メモリ903は、ネットワーク側ネットワーク要素900に使用されるプログラムコード及びデータを記憶するように構成される。また、ネットワーク側ネットワーク要素900は、さらに、通信ユニット904を備えることができる。通信ユニット904は、ネットワーク側ネットワーク要素900と他のネットワークエンティティ(例えばコアネットワーク内のネットワーク機器など)との通信をサポートするように構成される。
【0166】
図9は、ネットワーク側ネットワーク要素900の簡潔の設計のみを示すことを理解されたい。実際の用途では、ネットワーク側ネットワーク要素900は、任意の数の送信器、受信器、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニットなどを備えることができ、全ての本願実施例を実現できるネットワーク側ネットワーク要素は、全て本願実施例の保護範囲内に含まれる。
【0167】
本願実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶される非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提案し、前記コンピュータプログラムは、ネットワーク側ネットワーク要素のプロセッサによって実行されるとき以上に紹介されたネットワーク側ネットワーク要素側のルート選択ポリシーの取得方法を実現する。
【0168】
本願実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶される非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提案し、前記コンピュータプログラムは、端末のプロセッサによって実行されるとき以上に紹介された端末側のルート選択ポリシーの実行方法を実現する。
【0169】
本願実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータプログラム製品を提案し、前記コンピュータプログラムは、ネットワーク側ネットワーク要素のプロセッサによって実行されるとき以上に紹介されたAFネットワーク要素またはPCFネットワーク要素側のルート選択ポリシーの取得方法を実現する。
【0170】
本願実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータプログラム製品を提案し、前記コンピュータプログラムは、端末のプロセッサによって実行されるとき以上に紹介された端末側のルート選択ポリシーの実行方法を実現する。
【0171】
上述の本願実施例の番号は、実施例の優劣を表すものではなく、説明の便宜を図るためのものである。
【0172】
上述の実施例の全てまたは一部のステップは、ハードウェアを介して完了してもよく、プログラムによって、関連するハードウェアに命令することにより完了してもよいことを当業者なら自明である。前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、上記で言及された記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクであり得る。
【0173】
以上の実施例における様々な技術特徴は、任意に組み合わせることができ、説明の簡潔にために、上述した実施例における各技術特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、特徴の間の組み合わせに矛盾がない限り、全て本明細書に記載の範囲と見なすべきである。
【0174】
以上の実施例は、本願のいくつかの実施形態のみを表し、その説明は、具体的で詳細であるが、本発明の特許の範囲に対する制限として理解されるべきではない。当業者にとって、本願の概念から逸脱することなく、いくつかの変形及び改善を加えることもでき、これらは全て本願の保護範囲に含まれると見なされるべきであることに留意されたい。したがって、本願の保護範囲は、添付の特許請求を基準とするべきである。
【国際調査報告】