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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】自動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20220107BHJP
   A46B 9/04 20060101ALI20220107BHJP
   A61C 17/34 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A61C17/22 G
A46B9/04
A61C17/34 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524329
(86)(22)【出願日】2019-11-05
(85)【翻訳文提出日】2021-06-08
(86)【国際出願番号】 US2019059929
(87)【国際公開番号】W WO2020097123
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】62/755,977
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521190314
【氏名又は名称】アルケ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アルバイトマン, キース エー.
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルディ, ペピン エス.
(72)【発明者】
【氏名】ウルリヒ, セオドア アール.
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA07
3B202AB15
3B202BA09
3B202BB01
3B202BC08
3B202BE10
(57)【要約】
自動歯ブラシが、本明細書に開示される。本技術の実施形態に従って構成される歯ブラシは、例えば、取っ手と、取っ手に結合される、マウスガードとを含むことができる。マウスガードは、ユーザの口の中でユーザの複数の歯にわたって位置付けられるように構成されることができる。複数の剛毛を有する、ブラシアセンブリが、ユーザの歯に係合し、それを洗浄するために、マウスガード内に除去可能に位置付けられることができる。モータが、取っ手内に配置される、またはそれに結合され、ブラシアセンブリをマウスガード内で関節運動させるように構成されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシであって、
取っ手と、
前記取っ手に結合され、溝を画定するマウスガードであって、前記マウスガードは、ユーザの口の中、および前記ユーザの複数の歯にわたって位置付けられるように構成される、マウスガードと、
前記溝内に位置付けられ、複数の剛毛を有するブラシアセンブリと、
前記取っ手内にあり、前記ブラシアセンブリに動作可能に結合されるモータであって、前記モータは、前記マウスガードの溝内で前記ブラシアセンブリを作動させるように構成される、モータと
を備える、歯ブラシ。
【請求項2】
前記マウスガードは、前記取っ手に回転可能に結合される、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記マウスガードは、(a)第1の位置および(b)前記第1の位置と異なる第2の位置において係止可能であり、前記マウスガードは、前記第2の位置に対して前記第1の位置において逆転される、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記取っ手はさらに、ボタンを含み、前記ボタンは、前記マウスガードを係止解除し、前記第1および第2の位置の間での前記マウスガードの回転を可能にするように作動可能である、請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記マウスガードは、谷部分と、前記谷部分から延在する第1および第2の壁部分とを有する本体を含み、前記第1の壁部分は、前記第2の壁部分から半径方向内向きに位置付けられ、前記マウスガードは、(a)前記第1の壁部分を通して、(b)少なくとも部分的に前記谷部分を通して、かつ(c)前記第2の壁部分に向かって延在する、複数のスロットを含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
前記複数のスロットは、前記マウスガードを中心として対称的に位置付けられる2つのスロットを含む、請求項5に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記ブラシアセンブリは、谷部分と、前記谷部分から延在する第1および第2の壁部分とを有する本体を含み、前記第1の壁部分は、前記第2の壁部分から半径方向内向きに位置付けられ、前記マウスガードは、(a)前記第1の壁部分を通して、(b)少なくとも部分的に前記谷部分を通して、かつ(c)前記第2の壁部分に向かって延在する、複数のスロットを含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記ブラシアセンブリは、(a)前記第1および第2の壁部分から延在する複数の第1の剛毛と、(b)前記谷部分から延在する複数の第2の剛毛とを含む、請求項7に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記第1の剛毛は、前記第2の剛毛と異なる形状を有する、請求項8に記載の歯ブラシ。
【請求項10】
前記第1の剛毛は、前記第2の剛毛と異なる寸法を有する、請求項8に記載の歯ブラシ。
【請求項11】
歯ブラシアセンブリを製造する方法であって、前記方法は、
複数の剛毛を本体に結合することであって、前記本体は、谷部分と、前記谷部分から延在する壁部分とを含む略平面形状を有する、ことと、
前記谷部分に対して前記壁部分を屈曲させ、溝を画定することであって、前記剛毛は、少なくとも部分的に、前記溝の中に延在する、ことと
を含む、方法。
【請求項12】
前記剛毛のうちの少なくとも1つは、前記剛毛のうちの別のものと異なる長さを有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記剛毛を前記本体に結合した後、前記剛毛のうちの少なくとも1つは、前記本体に対して、前記剛毛のうちの別のものと異なる角度を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記壁部分を屈曲させることはさらに、前記本体を加熱することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
歯ブラシであって、
取っ手と、
前記取っ手に結合され、溝を画定するマウスガードであって、前記マウスガードは、ユーザの口の中、および前記ユーザの複数の歯にわたって位置付けられるように構成され、前記マウスガードは、前記ユーザの歯を中心として柔軟に移動されるように構成される、マウスガードと、
前記溝内に位置付けられ、複数の剛毛を有するブラシアセンブリであって、前記ブラシアセンブリは、前記溝を通して循環され、前記剛毛を、少なくとも部分的に、前記ユーザの歯に沿って移動させるように構成される、ブラシアセンブリと
を備える、歯ブラシ。
【請求項16】
前記取っ手は、ロータリモータと、前記モータの回転軸から離れて前記モータに結合されたシャフトとを含み、前記ブラシアセンブリは、前記シャフトに動作可能に結合される、請求項15に記載の歯ブラシ。
【請求項17】
前記取っ手は、前記歯ブラシのブラッシングサイクルの変化の可視インジケーションを提供するように構成されるインジケータを含む、請求項15に記載の歯ブラシ。
【請求項18】
前記インジケータは、光リングである、請求項17に記載の歯ブラシ。
【請求項19】
前記マウスガードは、複数のスロットを含み、前記スロットは、前記マウスガードが、前記ユーザの歯を中心として柔軟に移動されることを可能にする、請求項15に記載の歯ブラシ。
【請求項20】
前記ブラシアセンブリは、複数のスロットを含み、前記スロットは、前記ブラシアセンブリが、前記マウスガードの溝を通して柔軟に移動されることを可能にする、請求項15に記載の歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その開示が、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2018年11月5日に出願され、「AUTOMATIC TOOTHBRUSHES」と題された、米国仮特許出願第62/755,977号の利益を主張する。
【0002】
本技術は、概して、歯ブラシに関する。具体的には、本技術のいくつかの実施形態は、マウスガード様式の振動歯ブラシを対象とする。
【背景技術】
【0003】
口腔衛生は、歯の間の定期的なブラッシングおよび洗浄によって、口を清浄かつ疾患および他の問題(例えば、口臭)のない状態に保つ、慣行である。ブラッシングは、虫歯および他の形態のう歯、および歯肉炎および他の歯周病を防止することに役立つ。大部分の歯科医は、少なくとも1日に2回(例えば、朝食後および就寝前)ブラッシングすることを推奨している。しかしながら、2回ブラッシングする多くの人々が、依然として、不十分なブラッシング技法に起因して、う歯および/または歯周病を患っている。例えば、多くの人々が、各歯の表面全体をブラッシングし損ねている、および/または歯のプラークおよび他の残屑を効果的に除去するために十分に長い時間にわたってブラッシングしていない。故に、当技術分野において、改良された歯ブラシおよび歯をブラッシングする方法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
I.概観
本開示の側面は、概して、電気または自動歯ブラシを対象とする。下記に説明される実施形態のうちのいくつかでは、例えば、歯ブラシは、取っ手と、取っ手に結合される、マウスガードと、複数の剛毛を有し、マウスガードの溝内に固着されるように構成される、ブラシアセンブリとを含むことができる。歯ブラシはさらに、マウスガード内でブラシアセンブリを振動させる、または別様に関節運動させるための、ブラシアセンブリに動作可能に結合可能なモータを含むことができる。いくつかの実施形態では、使用の間、ユーザは、ブラシアセンブリおよびマウスガードを、その下側または上側の歯のうちの大部分または実質的に全てにわたって位置付けることができる。いくつかの実施形態では、マウスガードは、取っ手に回転可能に結合され、相互に対して逆転された第1および第2の位置の間で回転可能であり、ユーザの上側および下側の両方の歯のブラッシングを促進する。
【0005】
下記に説明される実施形態のうちのいくつかでは、歯ブラシは、リジッド領域と、可撓性領域とから構成される、単一の除去可能なナイロン剛毛トレイ構成要素を含むことができる。トレイのリジッド領域は、(例えば、CNCタフティングプロセスを使用して)ナイロン剛毛が埋め込まれることができる。トレイが、可撓性の折り目に沿って折曲されると、トレイおよびナイロン剛毛は、ユーザの歯の周りに巻着するように適合される、蹄鉄状の形状に畳み込み、剛毛を内向きに角度付け、ユーザの歯および歯茎の表面を迅速に洗浄することに寄与する、幾何学形状を生成する。いくつかの実施形態では、トレイは、トレイが、ユーザの口の周囲で枢動され、到達することが困難な場所の洗浄を向上させ得るように、平均的なユーザの口より小さくなるように設計される、U字形状配列を備える。
【0006】
多くの従来の歯ブラシは、ユーザに、歯ブラシのブラシヘッドを各個々の歯の表面の周囲で持続的に移動させることを要求する。多くの場合、ユーザは、ブラッシングする間、ある歯または歯の部分を意図せずに見逃し、これは、プラーク、食品、および/または他の残屑の効果的ではない除去につながり得る。同様に、多くの従来の歯ブラシは、ユーザが、2分以上の時間にわたってブラッシングし、効果的な洗浄を達成することを要求または推奨する。ブラッシングするために要求される本長い時間は、ユーザが、より短い時間周期にわたってブラッシングすること、またはブラッシングすることを完全に省略することにつながり、そのような歯ブラシの洗浄の効力を低下させ得る。
【0007】
従来の歯ブラシと対照的に、本技術に従って構成される歯ブラシは、ユーザの歯の全てをブラッシングするために要求される時間を短縮し、ユーザの順守性を向上させる一方、また、ブラッシングプロセスを簡略化し、効果的ではないまたは不完全なブラッシングの可能性を低減させことができる。故に、本技術に従って構成される歯ブラシは、ユーザがう歯および/または歯周病を患う可能性を減少させることが予期される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の多くの側面が、以下の図面を参照してより深く理解されることができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りではない。代わりに、本開示の原理を明確に図示することに重点が置かれている。
【0009】
図1A図1A-1Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、歯ブラシの正面斜視図、拡大背面斜視図、および拡大正面斜視図である。
図1B図1A-1Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、歯ブラシの正面斜視図、拡大背面斜視図、および拡大正面斜視図である。
図1C図1A-1Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、歯ブラシの正面斜視図、拡大背面斜視図、および拡大正面斜視図である。
【0010】
図1D図1Dおよび1Eは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、充電台内に位置付けられる、図1A-1Cに示される歯ブラシの側面および正面斜視図である。
図1E図1Dおよび1Eは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、充電台内に位置付けられる、図1A-1Cに示される歯ブラシの側面および正面斜視図である。
【0011】
図2図2は、本技術の別の実施形態に従って構成される、剛毛を有する、図1A-1Cに示される歯ブラシの拡大正面斜視図である。
【0012】
図3図3は、本技術のある実施形態による、マウスガードから除去されたブラシアセンブリを図示する、図1A-1Cに示される歯ブラシの側面斜視図である。
【0013】
図4図4Aおよび4Bは、本技術の実施形態による、マウスガード内でのブラシアセンブリの移動を図示する、図1A-1Cに示される歯ブラシの拡大上面斜視図である。
【0014】
図5図5Aおよび5Bは、本技術の実施形態による、ユーザの歯に対するマウスガードの移動を図示する、図1A-1Cに示される歯ブラシの拡大底面斜視図である。
【0015】
図6A図6Aは、本技術の別の実施形態に従って構成される、歯ブラシの正面図である。
【0016】
図6B図6Bは、本技術の実施形態に従って構成される、充電台内に位置付けられる、図6Aに示される歯ブラシの側面斜視図である。
【0017】
図7図7Aおよび7Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、ブラシアセンブリを製造する方法における種々の段階を図示する、上面図および上面斜視図である。
【0018】
図8図8は、本技術の別の実施形態に従って構成される、歯ブラシの正面図である。
【0019】
図9図9は、本技術の実施形態に従って構成される、図8に示される歯ブラシの取っ手の部分的分解等角図である。
【0020】
図10A図10Aおよび10Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、図8に示される歯ブラシの取っ手およびマウスガードの等角図および分解等角図である。
図10B図10Aおよび10Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、図8に示される歯ブラシの取っ手およびマウスガードの等角図および分解等角図である。
【0021】
図10C図10Cは、本技術の実施形態に従って構成される、図8に示される歯ブラシのマウスガードの背面等角図である。
【0022】
図11図11は、本技術のある実施形態による、マウスガードから除去されたブラシアセンブリを図示する、図8に示される歯ブラシの等角図である。
【0023】
図12図12A-12Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、図8の歯ブラシのブラシアセンブリの上面図、側面図、および底面図である。
【0024】
図13図13は、本技術のある実施形態による、歯ブラシの自動動作の方法を図示する、フロー図である。
【0025】
図14図14は、本技術の側面が実装され得る、コンピューティング環境の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本技術のいくつかの実施形態の具体的な詳細が、本明細書において図1A-14を参照して説明される。しかしながら、本技術は、これらの具体的な詳細のうちのいくつかを伴わずに実践され得る。いくつかの事例では、本技術を曖昧にしないために、周知の構造および技法が、詳細に示されていない。下記に提示される説明において使用される専門用語は、本開示のある具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合でも、その広義の合理的な様式において解釈されることを意図している。ある用語が、下記においてさらに強調され得るが、しかしながら、任意の制限された様式において解釈されることが意図されるいかなる専門用語も、詳細な説明の節においてそのようなものとして明確かつ具体的に定義されるであろう。
【0027】
付随の図は、本技術の実施形態を描写し、その範囲を限定することを意図していない。種々の描写される要素のサイズは、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではなく、これらの種々の要素は、恣意的に拡大され、読み易さを改良し得る。構成要素の詳細は、そのような詳細が、本技術を作製および使用する方法の完全な理解のためには不必要であるとき、図内で要約され、構成要素の位置およびそのような構成要素間のある精密な接続等の詳細を除外してもよい。図に示される詳細、寸法、角度、および他の特徴のうちの多くのものが、本開示の特定の実施形態の例証にすぎない。故に、他の実施形態も、本技術の精神または範囲から逸脱することなく、他の詳細、寸法、角度、および特徴を有し得る。
II.歯ブラシの選択された実施形態および関連付けられる方法
【0028】
図1A-1Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、歯ブラシ100の正面斜視図、拡大背面斜視図、および拡大正面斜視図である。図1A-1Cをともにを参照すると、歯ブラシ100は、取っ手110と、取っ手110に回転可能に結合される、マウスガード120と、マウスガード120内に位置付けられる、剛毛またはブラシアセンブリ130とを含む。下記に詳細に説明されるように、歯ブラシ100の動作の間、ユーザは、取っ手110を把持し、マウスガード120をその口の中およびその上側および/または下側の歯の周囲に位置付け、ブラシアセンブリ130を介した歯のブラッシングおよび洗浄を促進することができる。
【0029】
図1Aおよび1Bをともに参照すると、図示される実施形態では、マウスガード120は、基部または谷部分126と、谷部分126から延在する、(個々に、第1の壁部分128aおよび第2の壁部分128bとして標識される)壁部分128とを有する、本体を含む。図示される実施形態では、第1の壁部分128aは、第2の壁部分128bの半径方向内向きに位置付けられる。マウスガード120はさらに、その中にブラシアセンブリ130を受容するように構成される、溝124を画定する。いくつかの実施形態では、複数のスロット(例えば、陥凹、切り欠き、スリット等)127が、少なくとも部分的に、マウスガード120を通して延在する。図示される実施形態では、2つのスロット127が、完全に、第1の壁部分128aを通して、部分的に、谷部分126を通して、第2の壁部分128bに向かって延在する。示されるように、スロット127はそれぞれ、概して、同一のサイズを有し、マウスガード120の周囲に対称的に位置付けられる。他の実施形態では、スロット127は、異なる寸法、配向等を有することができる、マウスガード120を中心として非対称的に位置付けられることができる、および/または2つの図示されるスロット127より多いまたはより少ないものを含むことができる。図5Aおよび5Bを参照して下記に詳細に説明されるように、スロット127は、マウスガード120が、屈曲または撓曲し、例えば、ユーザの下側および/または上側の歯の全てを横断したマウスガード120の移動を促進することを可能にすることができる。
【0030】
図1Aを参照すると、ブラシアセンブリ130は、マウスガード120の溝124内に位置付けられることができる。いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ130は、溝124内に除去可能に位置付けられることができる一方、他の実施形態では、ブラシアセンブリ130は、マウスガード120と一体的に形成される、または別様にマウスガード120に恒久的に結合されることができる。いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ130は、使い捨て可能であり、所定の使用回数または所定の周期にわたった使用を対象とすることができる。
【0031】
図示される実施形態では、ブラシアセンブリ130は、基部または谷部分136と、谷部分136から延在する、(個々に、第1の壁部分138aおよび第2の壁部分138bとして標識される)壁部分138とを有する、本体を含む。図示される実施形態では、第1の壁部分138aは、第2の壁部分138bの半径方向内向きに位置付けられる。ブラシアセンブリ130はさらに、溝134を画定する。いくつかの実施形態では、複数のスロット(例えば、陥凹、切り欠き、スリット等)137が、少なくとも部分的に、ブラシアセンブリ130を通して延在する。図示される実施形態では、6つのスロット137が、完全に、第1の壁部分138aを通して、部分的に、谷部分136を通して、第2の壁部分138bに向かって延在する。示されるように、スロット137は、種々の寸法を有し、ブラシアセンブリ130を中心として対称的に位置付けられる。他の実施形態では、スロット137は、同一または異なる寸法、配向等を有することができる、ブラシアセンブリ130を中心として非対称的に位置付けられることができる、および/または6つの図示されるスロット137より多いまたはより少ないものを含むことができる。図4Aおよび4Bを参照して下記に詳細に説明されるように、スロット137は、ブラシアセンブリ130が、例えば、マウスガード120内でのブラシアセンブリ130の回転型または関節運動型移動を促進することを可能にすることができる。また、スロット137は、ブラシアセンブリ130が、屈曲または撓曲し、例えば、ユーザの下側および/または上側の歯の全てを横断したブラシアセンブリ130の移動を促進することを可能にすることができる。
【0032】
ブラシアセンブリ130はさらに、ブラシアセンブリ130の内側表面から溝134の中に延在する、(個々に、第1の剛毛135aおよび第2の剛毛135bとして標識される)複数の剛毛135を含む。図示される実施形態では、第1の剛毛135aは、略円錐形状を有し、ブラシアセンブリ130の谷部分136から延在し、第2の剛毛135bは、略円筒形状を有し、ブラシアセンブリ130の壁部分138から延在する。また、第2の剛毛135bはそれぞれ、第1の剛毛135aより小さい断面寸法(例えば、直径)を有し、第1の剛毛135aより緊密に離間される。
【0033】
歯ブラシ100の動作の間、剛毛135は、ユーザの歯の表面および/またはユーザの歯の間の間質空間と係合および接触し、そこから残屑(例えば、プラーク、食品等)を除去または遊離させるように構成される。いくつかの実施形態では、例えば、第1の剛毛135aは、ユーザの歯の歯冠(例えば、上部表面)に接触するように位置付けられる一方、第2の剛毛135bは、ユーザの歯の横表面に接触し、少なくとも部分的に、ユーザの歯の間の間質空間に進入するように位置付けられる。いくつかの実施形態では、剛毛135は、ナイロン、シリコン、および/または他の好適な材料から作製されることができる。
【0034】
他の実施形態では、剛毛135は、他の好適な構成を有することができる。例えば、剛毛135は、異なる間隔、断面寸法、形状、ブラシアセンブリ130に対する角度、長さ、仕上げ、端部形状(例えば、端部が平坦な形状、端部が丸みを帯びた形状等)等を有することができ、剛毛135は、異なる形状、配列等を有する、剛毛の1つまたは2つを上回る群を含むことができる。例えば、剛毛135は、全て、同一の角度、直径、長さ、および仕上げを有することができる一方、他の実施形態では、剛毛135は、相互とオフセットされる種々の角度、種々の直径、長さ、仕上げ等を有し得る。図2は、例えば、本技術の別の実施形態に従って構成される、剛毛を有する、歯ブラシ100の拡大正面斜視図である。図示される実施形態では、ブラシアセンブリ130は、それぞれが、同一の略円筒形状と、断面寸法(例えば、直径)とを有する、複数の第1の剛毛235aと、複数の第2の剛毛235bとを含む。図示される実施形態では、第1の剛毛235aは、ブラシアセンブリ130の谷部分136から延在し、第2の剛毛235bは、ブラシアセンブリ130の壁部分138から延在する。いくつかの実施形態では、第2の剛毛235bはそれぞれ、第1の剛毛235aの長さより長い、長さを有し、例えば、第1の剛毛235bが、ユーザの歯の間の間質空間の中に到達し、それを洗浄することを可能にすることができる。
【0035】
再び図1Aを参照すると、取っ手110は、マウスガード120に対して略湾曲された、または角度付けられた形状を有することができ、歯ブラシ100を用いてブラッシングする間、ユーザによって把持および保持されるように構成される。取っ手110はさらに、モータ114(図式的に示される)に動作可能に結合される、電源112(図式的に示される)を含むことができる。いくつかの実施形態では、モータ114は、圧電性構成要素、磁歪構成要素、偏心回転質量構成要素、および/または別の好適な構成要素を介して振動、発振、および/または関節運動を発生させるように構成されることができる。ある実施形態では、例えば、モータ114は、オフセット質量に結合される、ロータリモータ、または線形共振アクチュエータモータであることができる。いくつかの実施形態では、モータ114は、モータ114の回転移動を、ブラシアセンブリ130を駆動する、線形運動に変換する、スロット穿孔された連結機構(例えば、スコッチヨーク)に結合されることができる。電源112は、再充電可能または使い捨て可能バッテリまたは別のタイプの電源等の任意の好適な電源であることができる。いくつかの実施形態では、電源112は、電磁誘導充電を介して再充電可能であることができる。図1Dおよび1Eは、例えば、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、充電台140(「台140」)内に位置付けられる、歯ブラシ100の側面および正面斜視図である。図示される実施形態では、台140は、基部142と、基部142から延在する、アーム144とを含む。アーム144は、マウスガード120およびブラシアセンブリ130が、例えば、カウンタ表面の上方に上昇され、マウスガード120およびブラシアセンブリ130の汚染を回避または阻止するように、歯ブラシ100の取っ手110を受容およびを支持するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、台140は、歯ブラシ100がその中に位置付けられると、歯ブラシ100の電力供給源112を充電するように構成される、電磁誘導充電器(図示せず)を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、図4Aおよび4Bを参照して下記により詳細に説明されるように、モータ114は、電源112から電力を受容し、マウスガード120内でのブラシアセンブリ130の関節運動、振動、発振、および/または回転移動を駆動するように構成される。より具体的には、ブラシアセンブリ130は、ブラシアセンブリがモータ114に機械的に結合されるように、マウスガード120の中に挿入され、その中に固着されることができる。図3は、例えば、本技術のある実施形態による、マウスガード120から除去されたブラシアセンブリ100を示す、歯ブラシ100の側面斜視図である。図3に図示される実施形態では、開口325が、マウスガード120の第2の壁部分128bの中に形成され、取っ手110と整合される。いくつかの実施形態では、シャフト等の結合部材315が、開口325の中に延在し、モータ114に動作可能に結合される。ブラシアセンブリ130は、開口325内に位置付けられ、結合部材315と界面接触する、または別様にそれと係合し、モータ114をブラシアセンブリ130に動作可能に結合するように構成される、係合特徴335を含むことができる。動作時、ユーザは、ブラシアセンブリ130の係合特徴335を(例えば、スナップ嵌合または他の係止配列を介して)マウスガード120の開口325の中に挿入することによって、ブラシアセンブリ130をマウスガード120内に除去可能に位置付け、固着させることができる。他の実施形態では、ブラシアセンブリ130は、他の好適な手段を介して、モータ114および/またはマウスガード120に動作可能に結合されることができる。
【0037】
再び図1A-1Cをともに参照すると、取っ手110はさらに、第1のボタン116と、第2のボタン118とを含む。図示される実施形態では、第1のボタン116は、取っ手110の上側表面または側面に配置される、電源ボタンである。いくつかの実施形態では、例えば、第1のボタン116は、押下され、モータ114の電源をオンにする、または電源をオフにし(例えば、電源112およびモータ114を電気的に接続/接続解除し)、それによって、ブラシアセンブリ130の移動を駆動することができる。いくつかの実施形態では、第1のボタン116は、複数のタイプの入力(例えば、押下の異なるパターンまたは長さ)を受信し、歯ブラシ100の電源112、モータ114、および/または他の構成要素の異なる機能性を制御するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、例えば、第1のボタン116は、モータ114の異なる動作モード(例えば、低電力モード、高電力モード、バッテリ節約モード等)を制御し、したがって、ブラシアセンブリ130の異なる振動周波数または速度を制御するために使用されることができる。他の実施形態では、これらの機能性のうちのいずれも、歯ブラシ100上の他の場所における、1つ以上のボタンに組み込まれることができる。
【0038】
図示される実施形態では、第2のボタン118は、取っ手110に対するマウスガード120(およびその中に配置される、ブラシアセンブリ130)の回転を可能にするように構成される。図1Cに図示される実施形態では、例えば、第2のボタン118の押下が、(例えば、ラッチまたは好適な係止特徴を介して)取っ手110に対してマウスガード120を係止解除し、それによって、矢印Aによって示される方向(例えば、反時計回り方向)におけるマウスガード120の回転を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、マウスガード120は、第1の係止位置と第2の係止位置との間で約180度回転可能である。例えば、図1A-1Cに図示される第1の係止位置では、マウスガード120は、ユーザの口の中に位置付けられると、ユーザの上側の歯を囲繞する、および/またはそれに係合するように位置付けられることができる。第2の係止位置では、マウスガード120は、図1A-1Cに図示される実施形態に対して垂直に反転される(例えば、上下逆、逆転等)ことができ、したがって、ユーザの口の中に位置付けられると、ユーザの下側の歯を囲繞する、および/またはそれに係合するように位置付けられる。いくつかの実施形態では、ユーザは、第2のボタン118を押下し、マウスガード120を係止解除し(例えば、その回転移動を可能にし)、次いで、取っ手110に対してマウスガード120を回転させ、マウスガード120を第1および第2の係止位置の間で遷移させることができる。マウスガード120を回転させることによって、ユーザは、ユーザの上側および下側の両方の歯をブラッシングする間、取っ手110を同一の位置に維持することができる。また、角度付けられた配向110は、ブラッシングの間、ユーザのための快適な手および腕の位置を提供することが予期される。
【0039】
図4Aおよび4Bは、本技術の実施形態による、モータ114が(例えば、第1のボタン116の押下を介して)電源をオンにされ、(例えば、対応する開口325内での係合特徴335の位置付けを介して)ブラシアセンブリ130に結合されたときの、マウスガード120内でのブラシアセンブリ130の移動を図示する、歯ブラシ100の拡大上面斜視図である。より具体的には、モータ114(図1A)は、ブラシアセンブリ130を第1の位置(図4A)と第2の位置(図4B)との間で駆動する(例えば、回転、関節運動、発振、振動させる等)ように構成されることができる。第1の位置では、ブラシアセンブリ130の第1の端部439aは、マウスガード120の第1の端部429aに、またはそれに隣接して位置付けられる、および/またはそれを越えて延在する。第2の位置では、ブラシアセンブリ130の第2の端部439bは、マウスガード120の第2の端部429bに、またはそれに隣接して位置付けられる、および/またはそれを越えて延在する。すなわち、ブラシアセンブリ130は、マウスガード120の端部429の間のマウスガード120の溝124を通して回転されることができる。図4Aおよび4Bに示されるように、ブラシアセンブリ130内のスロット137は、ブラシアセンブリ130が撓曲または屈曲することを可能にし、マウスガード120の溝124の長さ全体に沿ったブラシアセンブリ130の平滑な移動を促進することができる。いくつかの実施形態では、モータ114は、ブラシアセンブリ130を、所定の周波数(例えば、約400Hz)において第1および第2の位置の間で繰り返して駆動するように動作する。ブラシアセンブリ130の移動は、剛毛(図2)をユーザの歯に対して繰り返して駆動し、歯を洗浄することができる。
【0040】
図5Aおよび5Bは、本技術の実施形態による、歯(例えば、ユーザの歯)に対するマウスガード120の移動を図示する、歯ブラシ100の拡大底面斜視図である。より具体的には、マウスガード120は、第1の位置(図5A)と第2の位置(図5B)との間で移動可能である。第1の位置では、マウスガード120の第1の端部429aは、ユーザの口の中の最も後方に位置付けられる、右の歯552(例えば、第2または第3の臼歯)に近接して位置付けられる。第2の位置では、マウスガード120の第2の端部429bは、ユーザの口の中の最も後方に位置付けられる、左の歯554(例えば、第2または第3の臼歯)に近接して位置付けられる。すなわち、マウスガード120、およびその中に配置される、ブラシアセンブリ130は、ブラシアセンブリ130が、各歯に実質的に係合し、それを洗浄するように、ユーザの下側または上側の歯の全てにわたる(例えば、それに沿った、横断した等の)経路に沿って移動可能である。また、ユーザは、取っ手110を把持し、単純な前後移動を使用し、マウスガード120を第1および第2の位置の間で移動させ、各歯をブラッシングすることができる。図5Aおよび5Bに示されるように、マウスガード120内のスロット127は、マウスガード120が撓曲または屈曲することを可能にし、ユーザの歯のそれぞれを横断したマウスガード120の平滑かつ容易な移動を促進することができる。着目すべきこととして、マウスガード120は、マウスガード120が、より多くまたはより少なく回転され、より大きい/より小さい歯のレイアウトを被覆およびブラッシングし得るため、単一のサイズ(例えば、フリーサイズ)の構成要素であることができる。
【0041】
ある実施形態では、マウスガード120は、ユーザの口または平均的な口より小さくなるように具体的に設計され、マウスガード120およびブラシアセンブリ130の枢動を促す、および/または可能にし、到達することが困難な場所の洗浄を向上させる。他の実施形態では、マウスガード120およびブラシアセンブリ130は、具体的なユーザに適合するように定寸されることができる、および/またはマウスガード120の回転を要求することなく、ユーザの上側または下側の歯のそれぞれを同時に被覆するように構成されることができる。例えば、マウスガード120は、上側マウスガードであることができ、歯ブラシ100はさらに、上側マウスガード120および/または取っ手110に結合される、下側マウスガードを含むことができる。そのような実施形態では、下側マウスガードは、その中に配設される、下側ブラシアセンブリを含み、ユーザが、その下側および上側の両方の歯を同時にブラッシングすることを可能にすることができる。
【0042】
図1A-5Bを参照すると、歯ブラシ100を使用するために、ユーザは、最初に、ブラシアセンブリ130をマウスガード120の中に挿入し、随意に、歯磨き粉をブラシアセンブリ130の溝134の中に堆積させることができる。ユーザは、次いで、(a)取っ手110を把持し、マウスガード120およびブラシアセンブリ130をその口の中およびその上側または下側の歯のいずれかの周囲に位置付け、(b)第1のボタン116を押圧し、モータ114の電源をオンにし、ブラシアセンブリ130を駆動する(例えば、振動させる)ことができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、(例えば、図5Aおよび5Bに示されるように)前後のブラッシング運動を使用し、各歯を横断して、かつその周囲においてマウスガード120を回転させることができる。その上側または下側の歯をブラッシングした後、ユーザは、続いて、その上側または下側の歯の他方を横断して、かつその周囲における位置付けのために、第2のボタン118を押下し、マウスガード120およびブラシアセンブリ130を取っ手110に対して回転させることができる。このように、ユーザは、その上側および下側の歯をブラッシングするステップの間で迅速に遷移しながら、また、例えば、同一の前後のブラッシング運動が使用されることを可能にする、同一の腕および手の姿勢を維持することもできる。また、いくつかの実施形態では、歯ブラシ100は、ブラッシングが完了したこと、または上側または下側の歯の他方をブラッシングするために歯ブラシ100を反転または回転させる時間であることをユーザに警告するためにタイマに動作可能に結合される、タイマおよび/または1つ以上の警告デバイスを含むことができる。例えば、歯ブラシ100は、ブラッシングプロセスの間に所定の時間が過ぎた後、振動する、可聴音を発する、可視信号を発する、および/または別様にユーザに警告するように構成されることができる。
【0043】
マウスガード120およびブラシアセンブリ130は、ユーザの歯の実質的部分を同時に囲繞および洗浄するため、上側および下側の歯のそれぞれをブラッシングするために要求される時間が、従来の歯ブラシと比較して大いに短縮される。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザは、その上側の歯および下側の歯を歯ブラシ100を用いて約15秒にわたって(約30秒の総ブラッシング時間にわたって)ブラッシングし、そこからプラークおよび他の残屑を効果的に除去することのみ必要である。そのような短縮されたブラッシング時間は、ユーザの順守性およびブラッシングの頻度を増加させることが予期される。また、ユーザによって要求される唯一の運動が、単純な前後運動であるため、ユーザの見落とし(例えば、ブラッシングの間の歯の忘失または見逃し)の可能性が、大いに低減される。すなわち、ユーザは、全ての歯の表面に到達するために歯ブラシ100を回転および平行移動させる必要がない。故に、本技術に従って構成される歯ブラシは、ユーザの歯をブラッシングするために要求される時間を短縮させながら、また、そのようなブラッシングの効力を向上させることも予期される。
【0044】
図6Aは、本技術の別の実施形態に従って構成される、歯ブラシ600の正面図である。歯ブラシ600は、概して、図1A-5Bを参照して上記に詳細に説明される、歯ブラシ100の特徴に類似する、いくつかの特徴を含む。例えば、歯ブラシ600は、マウスガード620に結合される、取っ手610と、マウスガード620内に除去可能に位置付けられる、ブラシアセンブリ630とを含む。取っ手610はさらに、電力供給源612と、モータ614とを含む。しかしながら、図示される実施形態では、取っ手610は、略直線(例えば、マウスガード620から離れるように線形に延在する)であり、マウスガード620は、取っ手610に回転可能に結合されない。故に、使用の間、ユーザは、最初に、取っ手610を把持し、マウスガード620およびブラシアセンブリ630をその口の中でその上側または下側の歯のいずれかの周囲に位置付けることができる。マウスガード620およびブラシアセンブリ630をその上側または下側の歯の他方の周囲に位置付けるために、ユーザは、単に、取っ手610を回転させ、それによって、マウスガード620およびブラシアセンブリ630を回転させることができる。
【0045】
また、図示される実施形態では、取っ手610は、電力増加ボタン616aと、電力減少ボタン616bとを含む。いくつかの実施形態では、ユーザは、電力増加ボタン616aを押下し、電源612からモータ614に供給される電力を増加させる、または別様に、マウスガード620内でのブラシアセンブリ630の移動周波数(例えば、振動周波数)を増加させることができる。同様に、いくつかの実施形態では、ユーザは、電力減少ボタン616bを押下し、電源612からモータ614に供給される電力を減少させる、または別様に、マウスガード620内でのブラシアセンブリ630の移動周波数を増加させることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、電源612は、電磁誘導充電を介して再充電可能であることができる。図6Bは、例えば、本技術の実施形態に従って構成される、充電台640(「台640」)内に位置付けられる、歯ブラシ600の側面斜視図である。図示される実施形態では、台640は、基部642と、基部642から延在する、支持部材644と、支持部材644から延在する、アーム646とを含む。示されるように、アーム646は、マウスガード620およびブラシアセンブリ630が、例えば、カウンタ表面の上方に上昇され、マウスガード620およびブラシアセンブリ630の汚染を回避または阻止するように、歯ブラシ600の取っ手610を受容および支持するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、台640は、歯ブラシ600がその中に位置付けられると、歯ブラシ600の電源612を充電するように構成される、電磁誘導充電器(図示せず)を含む。他の実施形態では、歯ブラシ600は、電源612を充電するために、外部電源(例えば、ACプラグ)に(例えば、コードを介して)直接接続されることができる。
【0047】
図7Aおよび7Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、ブラシアセンブリ730を製造する方法における種々の段階を図示する、上面図および上面斜視図である。ブラシアセンブリ730は、概して、図1A-6Bを参照して上記に詳細に説明される、ブラシアセンブリ130および630に類似することができる。例えば、図7Aおよび7Bをともに参照すると、ブラシアセンブリ730は、基部または谷部分736と、谷部分736から延在する、(個々に、第1の壁部分738aおよび第2の壁部分738bとして標識される)壁部分738とを有する、本体731を含む。同様に、複数のスロット737が、少なくとも部分的に、ブラシアセンブリ730を通して延在し、複数の剛毛735が、ブラシアセンブリ730に結合される。
【0048】
図7Aを参照すると、ブラシアセンブリ730は、最初に、谷部分736および壁部分738が略平坦である、略平面形状に製造されることができる。剛毛735は、図7Aのブラシアセンブリ730の本体に取り付けられる、またはその中に埋め込まれるように示される。いくつかの実施形態では、例えば、剛毛735は、コンピュータ数値制御(CNC)タフティングまたは別の好適なプロセスを使用して配設されることができる。より具体的には、剛毛735は、無アンカタフティング(AFT)プロセス/機械、圧力加熱時間(PTt)機械/プロセス、および/または別の好適な無アンカ製造技法を使用して配設されることができる。他の実施形態では、剛毛735は、ブラシアセンブリ730にステープル留め設定されることができる(例えば、剛毛735はそれぞれ、ブラシアセンブリ730の中に挿入される1つ以上のステープルを介して、ブラシアセンブリ730に固着されることができる)。図示される実施形態では、ブラシアセンブリ730は、(i)第1の壁部分738aと谷部分736との間の、第1の折り目761aと、(ii)第2の壁部分738bと谷部分736との間の、第2の折り目761bとを含む。いくつかの実施形態では、折り目761は、谷部分736および/または壁部分738より可撓性であるように形成される。例えば、いくつかの実施形態では、折り目761は、谷部分736および壁部分738より薄く作製されることができる。他の実施形態では、折り目761は、谷部分736および壁部分738と異なる材料(例えば、より可撓性の材料)を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、ブラシアセンブリ730は、オーバーモールド加工プロセスを介して形成されることができる。さらに他の実施形態では、折り目761は、機械的ヒンジを含むことができる。いくつかの実施形態では、剛毛735のいずれも、折り目761において、またはそれに沿ってブラシアセンブリ730に結合されない。
【0049】
図7Bを参照すると、本方法は、ブラシアセンブリ730を折り目761に沿って屈曲または折曲し、溝734を画定するステップを含むことができる。具体的には、壁部分738は、谷部分736に対して屈曲されることができる。いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ730は、折曲するステップの前および/または間に加熱され、跳ね返り(例えば、谷部分736に対する壁部分738の弛緩を介した、溝734の変形)を防止することができる。いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ730は、ブラシアセンブリ730を所望の形状に折曲するために加熱を要求しない、比較的に撓やかな材料から形成されることができる。また、ある実施形態では、剛毛735は、ブラシアセンブリ730を折り目761に沿って折曲した後、剛毛735の角度および長さが、歯のブラッシングの有効性を最大限にするように作られる、所望の構造特徴に分解するように、(例えば、CNCタフティングプロセスの間に)可変の角度および/または長さを有するように、ブラシアセンブリ730の中に配設されることができる。本技術の一側面では、ブラシアセンブリ730が、図7Aに示される略平面形状を有している間に剛毛735を配設するステップは、製造プロセスを簡略化する。対照的に、例えば、角度付けられている壁の上に(例えば、図7Bに示される、ブラシアセンブリ730の最終的な折曲された構成の上に)剛毛735を配設するステップは、有意により複雑にされた方法を要求し得る。
【0050】
図8は、本技術の別の実施形態に従って構成される、歯ブラシ800の正面図である。歯ブラシ800は、概して、図1A-6Bを参照して上記に詳細に説明される、歯ブラシ100および600の特徴に類似する、いくつかの特徴を含む。例えば、歯ブラシ800は、マウスガード820に結合される、取っ手810と、マウスガード820の溝824内に除去可能に位置付けられる、ブラシアセンブリ830とを含む。取っ手810は、ブラシアセンブリ830に動作可能に結合され、ブラシアセンブリ830をマウスガード820の溝824を通して/に沿って移動させる(例えば、関節運動させる)ように構成される、モータ(例えば、図9に示されるモータ914)を含む。いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ830は、(例えば、ブラシアセンブリ830がユーザの歯に対して位置付けられていないとき)1秒あたり約12~15回のストロークのレートにおいて、溝824を通して循環されることができる。上記に詳細に説明されるように、マウスガード820は、マウスガード820が、屈曲/撓曲し、ユーザの下側および/または上側の歯の全てを横断したマウスガード820の移動を促進することを可能にする、スロット(図8では曖昧にされており、例えば、図10Bに示されるスロット1027)を含むことができる。同様に、ブラシアセンブリ830は、ブラシアセンブリ830がマウスガード820の溝824の長さ全体に沿って平滑に移動することを可能にする、スロット837を含むことができる。
【0051】
図示される実施形態では、取っ手810は、略直線であり、略円筒的であるかまたは直線的な断面形状を有する。取っ手810はさらに、電源/動作ボタン816と、インジケータ850とを含む。図示される実施形態では、インジケータ850は、(例えば、取っ手810内に配置される1つ以上のLEDライトを介して)部分的または完全に照明され、歯ブラシ800のユーザに、例えば、歯ブラシ800のブラッシングサイクルまたは動作モードの変化の可視インジケーション/手掛かりを提供し得る、光リングである。いくつかの実施形態では、(例えば、1秒を上回る)第1の時間の長さにわたってボタン816を押圧するステップは、歯ブラシ800の第1の動作モードを開始させることができる一方、(例えば、1秒を下回る)第2の時間の長さにわたってボタン816を押圧するステップは、歯ブラシ800の第2の動作モードを開始させることができる。いくつかの実施形態では、第1の動作モードは、歯ブラシ800が持続的に動作する、手動モードである。いくつかの実施形態では、図13を参照して下記により詳細に説明されるように、第2の動作モードは、ユーザを誘導し、歯ブラシ800の電力をブラッシングサイクルを通して自動的に切り替える、自動モードであることができる。
【0052】
図9は、本技術の実施形態に従って構成される、取っ手810の部分的分解等角図である。図示される実施形態では、取っ手810は、例えば、スナップ係止配列、ツイストロック配列、締結具、および/または別の好適な構成を介して解放可能または恒久的にともに結合され得る、第1の筐体部分970と、第2の筐体部分972とを含む。電源912、モータ914(図9では部分的に隠蔽されている)、および1つ以上の回路基板974が、第1および第2の筐体部分970および972によって画定される、取っ手810の内部内に位置付けられる。図示される実施形態では、電源912は、モータ914に電気的に結合され、モータ914に給電するように構成される、バッテリパックである。いくつかの実施形態では、例えば、電源912は、3.7Vにおいて1,000mAhの容量を有することができる。しかしながら、他の実施形態では、電源912は、異なる容量を有してもよい。回路基板974は、ボタン816およびインジケータ850に動作可能/通信可能に結合され、回路基板974上のボタン816、インジケータ850、および/または電子構成要素へ/からの好適な制御信号および/または電力を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、回路基板974は、ボタン816からユーザ入力を受信し、ユーザ入力に基づいて、モータ914およびインジケータ850の動作を制御するように構成される、1つ以上のコントローラを含むことができる。
【0053】
モータ914は、第1の筐体部分970を通して、かつその中の開口978から延在する、シャフト915に動作可能に結合される。上記に、かつ図10A-10Cを参照して下記により詳細に説明されるように、シャフト915は、ブラシアセンブリ830(図8)に動作可能に係合し、マウスガード820(図8)に対してブラシアセンブリ830を駆動することができる。いくつかの実施形態では、モータ914は、ロータリモータであり、シャフト915は、モータ914の回転軸から離れてモータ914に結合される。
【0054】
図9にさらに示されるように、第1の筐体部分970は、マウスガード820(図8)に解放可能に固着されるように構成される、第1の結合部分976を含む。より具体的には、図10Aおよび10Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成される、マウスガード820および取っ手810の第1の筐体部分970の拡大等角図および分解等角図である。図10Cは、本技術の実施形態に従って構成される、マウスガード820の背面等角図である。図10A-10Cをともに参照すると、マウスガード820は、その壁部分を通して延在する、開口925を含むことができる。図示される実施形態では、第2の結合部分1080が、溶接、圧入、接着剤、締結具等を介して開口925内に固着されることができる。いくつかの実施形態では、第2の結合部分1080は、マウスガード820と一体的に形成される。第2の結合部分1080は、取っ手810の第1の結合部分976と解放可能に噛合/係合し、マウスガード820を取っ手810に固着させるように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、第1および第2の結合部分976および1080は、ツイストロック配列を介してともに固着されることができる。すなわち、ユーザは、取っ手810の第1の結合部分976を開口925の中に挿入し、捻転し、マウスガード820を取っ手810に固着させることができる。本技術の一側面では、本配列は、マウスガード820が、取っ手810から容易に接続解除され、例えば、マウスガード820および/またはブラシアセンブリ830の交換または洗浄を促進することを可能にする。
【0055】
図示される実施形態では、歯ブラシ800はさらに、第1の結合ピース1082と、第2の結合ピース1084と、第3の結合ピース1086と、第4の結合ピース1088とを含む、結合アセンブリ1081を含む。第1および第2の結合ピース1082および1084は、圧入、溶接等を介して、マウスガード820の中の開口925内にともに固着されることができる。図示される実施形態では、第1の結合ピース1082は、開口925から外に、マウスガード820の溝824の中に突出し、ブラシアセンブリ830(図8)に係合するように構成される、係合特徴1083を含む。第3および第4の結合ピース1086および1088も、同様に、取っ手810の第1の結合部分976の開口978内にともに固着されることができる。動作時、取っ手810が、マウスガード820に固着されると、第2の結合ピース1084は、第3の結合ピース1086に動作可能に係合することができる。図示される実施形態では、シャフト915(図9)は、(例えば、第4の結合ピース1088、第3の結合ピース1086、および第2の結合ピース1084を通して)少なくとも部分的に、結合アセンブリ1081を通して延在し、第1の結合ピース1082に係合することができる。動作時、シャフト915の移動は、第1の結合ピース1082を移動(例えば、回転)させ、係合特徴1083を駆動し、それによって、マウスガード820の溝824を通してブラシアセンブリ830を駆動することができる。他の実施形態では、結合アセンブリ1081は、他の好適な様式において、シャフト915および/またはブラシアセンブリ830に動作可能に結合されることができる。
【0056】
図11は、本技術のある実施形態による、マウスガード820から除去された歯ブラシ800(図8)のブラシアセンブリ830を示す、等角図である。明確性のために、ブラシアセンブリ830の剛毛は、図11に示されていない。図示される実施形態では、マウスガード820は、第1の壁部分1128aと、第2の壁部分1128bとを含む。同様に、ブラシアセンブリ830も、第1の壁部分1138aと、第2の壁部分1138bとを含む。ブラシアセンブリ830が、マウスガード820内に位置付けられると、マウスガード820の第2の壁部分1128bの第1の表面1190が、ブラシアセンブリ830の第2の壁部分1138bの第2の表面1192に面する/当接する。図示される実施形態では、溝1191が、少なくとも部分的に、マウスガード820の第1の表面1190の中に/に沿って形成され、隆起部1193(例えば、突起部、突出部等)が、少なくとも部分的に、ブラシアセンブリ830の第2の表面1192の上に/に沿って形成される。溝1191は、その中に隆起部1193を摺動可能に受容し、例えば、ブラシアセンブリ830の垂直移動を阻止しながら、依然として、歯ブラシ800の動作の間のブラシアセンブリ830の側方移動を可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、隆起部1193は、溝1191の中にスナップ嵌合する、または別様にそれに除去可能に結合され、ブラシアセンブリ830をマウスガード820に固着させることができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ830は、ブラシアセンブリ830が、マウスガード820内に配設されると、ブラシアセンブリ830の壁部分1138が、マウスガード820の壁部分1128に対して力(例えば、ばね力)を及ぼすように、可撓性/弾性であるように形成される。具体的には、ブラシアセンブリ830の第2の壁部分1138bは、溝1191内に隆起部1193を保持/維持するように作用する、マウスガード820の第2の壁部分1128bに対して力を及ぼすことができる。故に、いくつかの実施形態では、ユーザは、マウスガード820内にブラシアセンブリ830を位置付ける前に、ブラシアセンブリ830の壁部分1138を相互に向かってつまむことによって、ブラシアセンブリ830をマウスガード820内に配設することができる。同様に、ユーザは、ブラシアセンブリ830をマウスガード820から外に持ち上げる前に、壁部分1138を相互に向かってつまみ、隆起部1193を溝1191から外に撓曲させることによって、ブラシアセンブリ830をマウスガード820から除去することができる。
【0058】
図12A-12Cは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成され、製造プロセスの間にブラシアセンブリ830を屈曲/折曲する前の、ブラシアセンブリ830の上面図、側面図、および底面図である。ブラシアセンブリ830は、概して、図1A-7Bを参照して上記に詳細に説明される、ブラシアセンブリ130、630、および730に類似することができる。例えば、図12A-12Cをともに参照すると、ブラシアセンブリ830は、谷部分1236を有する、本体1231を含み、壁部分1138は、谷部分1236から延在する。同様に、複数のスロット1237が、少なくとも部分的に、ブラシアセンブリ830を通して延在し、複数の剛毛1235(図12A)が、ブラシアセンブリ830に結合される。ブラシアセンブリ830はさらに、(i)第1の壁部分1138aと谷部分1236との間の、第1の折り目/ヒンジ部1261aと、(ii)第2の壁部分1138bと谷部分1236との間の、第2の折り目/ヒンジ部1261bとを含む。いくつかの実施形態では、折り目1261は、折り目1261が、比較的により可撓性であるように、谷部分1236および壁部分1138より比較的に薄い。いくつかの実施形態では、折り目1261の厚さは、約0.4ミリメートルであることができる。図示される実施形態では、ブラシアセンブリ830はさらに、第1の結合ピース1082(図10A-10C)の係合特徴1083(図10A-10C)と界面接触する、または別様にそれに係合し、モータ914(図9)をブラシアセンブリ830に動作可能に結合するように構成される、係合特徴1271を含む。
【0059】
ブラシアセンブリ830は、最初に、図12A-12Cに示される平坦/平面構成を有するように製造されることができる。ブラシアセンブリ830は、次いで、折り目1261に沿って屈曲/折曲され、所望の最終形状を有することができる。いくつかの実施形態では、剛毛1235は、ブラシアセンブリ830を折り目1261に沿って折曲した後、剛毛1235の角度および長さが、歯のブラッシングの有効性を最大限にするように作られる、所望の構造特徴に分解するように、(例えば、CNCタフティングプロセスの間に)可変の角度および/または長さを有するように、ブラシアセンブリ830の中に配設されることができる。剛毛1235は、同一または異なる間隔、断面寸法、形状、相対角度、長さ、仕上げ、端部形状(例えば、端部が平坦な形状、端部が丸みを帯びた形状等)等を有することができる。
【0060】
図13は、本技術のある実施形態による、歯ブラシ800の自動動作の方法を図示する、フロー図である。図8-13をともに参照すると、ユーザは、最初に、取っ手810を把持し、マウスガード820およびブラシアセンブリ830をその口の中でその上側または下側の歯のいずれかの周囲に位置付けることができる。ユーザは、次いで、ボタン816をプッシュし、(例えば、ボタン816を一回急速に押圧することによって)自動動作モードに入ることができる。
【0061】
自動動作モードでは、ブロック1301において、歯ブラシ800が、選択された歯の区域をブラッシングするために、モータ914に給電し、ブラシアセンブリ830を駆動し、設定時間にわたって、マウスガード820の溝824内で移動/関節運動することができる。例えば、ユーザは、最初に、その上側の歯の左、中心、または右の区域の周囲に歯ブラシを位置付け、その区域をブラッシングすることができる。いくつかの実施形態では、設定時間は、約5秒である。ブロック1302において、設定時間が、経過した後、歯ブラシ800は、ユーザに、インジケータ850を介して、歯の区域を切り替えるように(例えば、中心区域から左区域に、中心区域から右区域に移動するように等の)インジケーションを提供することができる、および/または(例えば、約0.5秒にわたって)モータ914を一時停止させることができる。例えば、インジケータ850は、閃光を発する、選択的に照明すること等を行い、ユーザに、別の歯の区域をブラッシングするように切り替えることが適切であることを示すことができる。いくつかの実施形態では、インジケータ850は、次に対応する歯の区域(例えば、左区域、中心区域、右区域等)を示す、インジケータ850の左部分、中心部分、右部分等を指向性に照明することによって、次にブラッシングする区域を示すことができる。
【0062】
決定ブロック1303において、歯ブラシ800は、全ての歯の区域が、ユーザの上側の歯(またはユーザが最初にその下側の歯をブラッシングすることを選定した場合、下側の歯)に関してブラッシングされたかどうかを決定することができる。例えば、上側および下側の歯が、3つの区域(左、中心、および右)に分割される場合、歯ブラシ800は、インジケーションが、各区域の間で切り替えるように提供された後、全ての区域が完了したことを示すことができる。全ての区域が、完了していない場合、本方法は、ブロック1301に戻り、ユーザが、その歯の別の部分をブラッシングすることを可能にする。全ての区域が、完了された場合、本方法は、ブロック1304に進み、歯ブラシ800は、歯ブラシ800を反転し、これをユーザの下側の歯(またはユーザが最初にその下側の歯をブラッシングすることを選定した場合、上側の歯)の周囲に位置付けるようにインジケーションを提供する。ブロック1304において、歯ブラシは、ユーザが、ブラシアセンブリ830が駆動されることなく歯ブラシ800を再度位置付け得るように、設定時間(例えば、5秒)にわたってモータ914を一時停止させることができる。
【0063】
ブロック1305-1307は、概して同様に、または完全に同様に、ブロック1301-1303に進み、ユーザが、下側の歯(またはユーザが最初にその下側の歯をブラッシングすることを選定した場合、上側の歯)の各区域を通してブラッシングすることを誘導することができる。決定ブロック1307において、全ての区域が、完了した場合、本方法は、ブロック1308に進み、モータ914を停止し、ブラッシングサイクルを終了する。
【0064】
歯ブラシ800の文脈において上記に説明されているが、方法1300は、本明細書に詳細に説明される本技術の歯ブラシのいずれかを使用して実装されることができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、本技術に従って構成される歯ブラシは、例えば、ホワイトニング光等の歯のホワイトニング構成要素との併用のために適合されることができる。例えば、図8-10Cに関して上記に説明される歯ブラシ800を参照すると、ブラシアセンブリ830は、ユーザの歯を白色化するように構成される、ホワイトニング光または他の構成要素を含む、ホワイトニングアセンブリ(図示せず)と入れ替えられる/交換されることができる。いくつかの実施形態では、そのようなホワイトニングアセンブリは、ホワイトニング光に給電するために電源912に電気的に結合されることができる。動作時、マウスガード820およびホワイトニングアセンブリは、所定の時間周期またはユーザによって選択された時間周期にわたって、ユーザの上側および/または下側の歯の周囲に位置付けられることができる。いくつかの実施形態では、モータ914は、マウスガード820を通してホワイトニングアセンブリを駆動する必要はない。代わりに、ユーザは、ホワイトニングアセンブリがマウスガード820に対して定常状態のままである間、単に、マウスガード820をその歯の周囲に柔軟に位置付ける/移動させることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、本明細書に詳細に説明される歯ブラシは、1つ以上のユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等)および/または遠隔コンピューティングシステムに通信可能に結合されることができる。図14は、例えば、本技術の側面が実装され得る、コンピューティング環境1490の概略図である。コンピューティング環境1490は、(i)歯ブラシ1400、(ii)1つ以上のプロセッサ1496(例えば、サーバ)と、1つ以上のメモリデバイス1497とを含む、1つ以上の遠隔コンピューティングシステム1495、および/または(iii)1つ以上のユーザデバイス1499を含むことができる。歯ブラシ1400、遠隔コンピューティングシステム1495、およびユーザデバイス1499は、通信ネットワーク1498等の1つ以上の通信チャネルを介して、ともに通信可能に結合されることができる。歯ブラシ1400は、概して、図1A-13を参照して上記に詳細に説明される、歯ブラシ100、600、および/または800の特徴に類似する、またはそれと同じ特徴を含むことができる。
【0067】
1つ以上のユーザデバイス1499は、ネットワーク1498を介して環境1490内で通信し、歯ブラシ1400の動作を制御するための命令/入力等の入力を歯ブラシ1400に提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザデバイス1499上で起動するアプリケーションを介して、歯ブラシ1400の異なるブラッシングパターン(例えば、他の部分と異なる様式においてユーザの歯のある部分を選択的にブラッシングする)、動作モード(例えば、自動または手動)、電力レベル(例えば、高電力、中電力、低電力等)等を選択することができる。いくつかの実施形態では、歯ブラシ1400は、通信ネットワーク1498を介して、ブラッシング統計値、動作特性、ブラッシング履歴、または報告等の情報を、ユーザデバイス1499および/または遠隔コンピューティングシステム1496に通信することができる。いくつかの実施形態では、そのような情報は、ユーザデバイス1499上で起動するアプリケーション内で閲覧されることができる。いくつかの実施形態では、歯ブラシ1400は、ユーザデバイス1499に、歯ブラシ1400のブラシアセンブリを交換する、歯ブラシ1400を充電する、歯科医を訪問する等のための時間であることを示す、警告を通信することができる。ネットワーク1498は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、広域ネットワーク(WAN)、および/またはそのようなネットワークの組み合わせであることができるが、また、他の有線または無線ネットワークであることもできる。ネットワーク1498は、インターネットまたはある他のパブリックまたはプライベートネットワークであってもよい。ユーザデバイス1499および歯ブラシ1400は、有線または無線通信インターフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)インターフェース)等によるネットワークインターフェースを通して、ネットワーク1498に接続されることができる。
【0068】
本技術は、特殊目的ハードウェア(例えば、回路網)として、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを用いて適切にプログラムされる、プログラム可能な回路網として、または特殊目的かつプログラム可能な回路網の組み合わせとして、具現化されることができる。故に、本技術の実施形態は、コンピュータ、マイクロプロセッサ、プロセッサ、および/またはマイクロコントローラ(または他の電子デバイス)にあるプロセスを実施させるために使用され得る、命令をその上に記憶している、機械可読媒体を含むことができる。機械可読媒体は、限定ではないが、光ディスク、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、光磁気ディスク、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、磁気または光学カード、フラッシュメモリ、または電子命令を記憶するために好適な他のタイプの媒体/機械可読媒体を含み得る。
【0069】
本技術はまた、タスクまたはモジュールが、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、またはインターネット等の通信ネットワークを通して連結される、遠隔処理デバイスによって実施される、分散コンピューティング環境内で実践されることができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールまたはサブルーチンが、ローカルおよび遠隔の両方のメモリストレージデバイス内に位置してもよい。上記に説明される技術の側面は、コンピュータ可読媒体上に記憶または分散されてもよい、または、代替として、本技術の側面は、インターネットを経由して、または(無線ネットワークを含む)他のネットワークを経由して電子的に分散されてもよい。当業者は、本技術の一部が、サーバコンピュータ上に常駐する一方、対応する部分が、クライアント/ユーザコンピュータ上に常駐し得ることを認識するであろう。本技術の側面に特有のデータ構造およびデータの伝送もまた、本技術の範囲内に含有される。
III.付加的な実施例
【0070】
以下の実施例は、本技術のいくつかの実施形態を例証する。
1.歯ブラシであって、
取っ手と、
取っ手に結合され、溝を画定する、マウスガードであって、ユーザの口の中、およびユーザの複数の歯にわたって位置付けられるように構成される、マウスガードと、
溝内に位置付けられ、複数の剛毛を有する、ブラシアセンブリと、
取っ手内にあり、ブラシアセンブリに動作可能に結合される、モータであって、マウスガードの溝内でブラシアセンブリを作動させるように構成される、モータと、
を備える、歯ブラシ。
2.マウスガードは、取っ手に回転可能に結合される、実施例1に記載の歯ブラシ。
3.マウスガードは、(a)第1の位置および(b)第1の位置と異なる、第2の位置において係止可能であり、マウスガードは、第2の位置に対して第1の位置において逆転される、実施例1または2実施例に記載の歯ブラシ。
4.取っ手はさらに、ボタンを含み、ボタンは、マウスガードを係止解除し、第1および第2の位置の間でのマウスガードの回転を可能にするように作動可能である、実施例3に記載の歯ブラシ。
5.マウスガードは、谷部分と、谷部分から延在する、第1および第2の壁部分とを有する、本体を含み、第1の壁部分は、第2の壁部分から半径方向内向きに位置付けられ、マウスガードは、(a)第1の壁部分を通して、(b)少なくとも部分的に、谷部分を通して、かつ(c)第2の壁部分に向かって延在する、複数のスロットを含む、実施例1-4のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
6.複数のスロットは、マウスガードを中心として対称的に位置付けられる、2つのスロットを含む、実施例5に記載の歯ブラシ。
7.ブラシアセンブリは、谷部分と、谷部分から延在する、第1および第2の壁部分とを有する、本体を含み、第1の壁部分は、第2の壁部分から半径方向内向きに位置付けられ、マウスガードは、(a)第1の壁部分を通して、(b)少なくとも部分的に、谷部分を通して、かつ(c)第2の壁部分に向かって延在する、複数のスロットを含む、実施例1-6のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
8.ブラシアセンブリは、(a)第1および第2の壁部分から延在する、複数の第1の剛毛と、(b)谷部分から延在する、複数の第2の剛毛とを含む、実施例7に記載の歯ブラシ。
9.第1の剛毛は、第2の剛毛と異なる形状を有する、実施例8に記載の歯ブラシ。
10.第1の剛毛は、第2の剛毛と異なる寸法を有する、実施例8または実施例9に記載の歯ブラシ。
11.歯ブラシアセンブリを製造する方法であって、
複数の剛毛を本体に結合するステップであって、本体は、谷部分と、谷部分から延在する、壁部分とを含む、略平面形状を有する、ステップと、
谷部分に対して壁部分を屈曲させ、溝を画定するステップであって、剛毛は、少なくとも部分的に、溝の中に延在する、ステップと、
を含む、方法。
12.剛毛のうちの少なくとも1つは、剛毛のうちの別のものと異なる長さを有する、実施例11に記載の方法。
13.剛毛を本体に結合した後、剛毛のうちの少なくとも1つは、本体に対して、剛毛のうちの別のものと異なる角度を有する、実施例11または実施例12に記載の方法。
14.壁部分を屈曲させるステップはさらに、本体を加熱するステップを含む、実施例11-13のいずれか1項に記載の方法。
15.歯ブラシであって、
取っ手と、
取っ手に結合され、溝を画定する、マウスガードであって、ユーザの口の中、およびユーザの複数の歯にわたって位置付けられるように構成され、ユーザの歯を中心として柔軟に移動されるように構成される、マウスガードと、
溝内に位置付けられ、複数の剛毛を有する、ブラシアセンブリであって、溝を通して循環され、剛毛を、少なくとも部分的に、ユーザの歯に沿って移動させるように構成される、ブラシアセンブリと、
を備える、歯ブラシ。
16.取っ手は、ロータリモータと、モータの回転軸から離れてモータに結合されたシャフトとを含み、ブラシアセンブリは、シャフトに動作可能に結合される、実施例15に記載の歯ブラシ。
17.取っ手は、歯ブラシのブラッシングサイクルの変化の可視インジケーションを提供するように構成される、インジケータを含む、実施例15または実施例16に記載の歯ブラシ。
18.インジケータは、光リングである、実施例17に記載の歯ブラシ。
19.マウスガードは、複数のスロットを含み、スロットは、マウスガードが、ユーザの歯を中心として柔軟に移動されることを可能にする、実施例15-18のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
20.ブラシアセンブリは、複数のスロットを含み、スロットは、ブラシアセンブリが、マウスガードの溝を通して柔軟に移動されることを可能にする、実施例15-19のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
21.ユーザの下側および上側の歯を洗浄するための歯ブラシであって、
取っ手と、
取っ手に結合され、溝を画定する、マウスガードであって、(a)マウスガードが、ユーザの複数の上側の歯にわたって位置付けられることを可能にする、第1の位置と、(b)マウスガードが、ユーザの複数の下側の歯にわたって位置付けられることを可能にするための、第1の位置と異なる、第2の位置との間において、取っ手に対して回転可能である、マウスガードと、
溝内に位置付けられ、複数の剛毛を有するように構成される、ブラシアセンブリと、
を備える、歯ブラシ。
22.マウスガードは、第1の位置および第2の位置の両方において係止可能である、実施例21に記載の歯ブラシアセンブリ。
23.ブラシアセンブリは、マウスガードの溝の少なくとも一部を通して移動可能である、実施例21または実施例22に記載の歯ブラシアセンブリ。
24.マウスガードは、マウスガードが、ユーザの上側または下側のいずれかの歯を中心として撓曲することを可能にする、第1のスロットを含み、ブラシアセンブリは、ブラシアセンブリがマウスガードの溝の一部を通して移動するにつれて、ブラシアセンブリが撓曲することを可能にする、第2のスロットを含む、実施例23に記載の歯ブラシアセンブリ。
25.取っ手は、マウスガードに対して角度付けられる、実施例21-24のいずれか1項に記載の歯ブラシアセンブリ。
26.マウスガードの溝を通してブラシアセンブリを駆動するように構成される、モータをさらに備え、ブラシアセンブリは、溝内でモータに除去可能に結合されるように構成される、実施例21に記載の歯ブラシアセンブリ。
IV.結論
【0071】
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、包括的であること、または本技術を上記に開示される精密な形態に限定することを意図していない。本技術の具体的な実施形態およびそれに関する実施例は、例証的目的のために上記に説明されるが、種々の同等な修正も、当業者が認識するであろうように、本技術の範囲内で可能性として考えられる。例えば、ステップが、所与の順序において提示されるが、代替実施形態が、異なる順序においてステップを実施してもよい。本明細書に説明される種々の実施形態もまた、組み合わせられ、さらなる実施形態を提供し得る。
【0072】
前述から、本技術の具体的な実施形態が、例証の目的のために本明細書に説明されているが、周知の構造および機能が、本技術の実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを回避するために、詳細に示されていない、または説明されていないことを理解されたい。文脈が許容する場合、単数形または複数形の用語はまた、それぞれ、複数形または単数形の用語を含み得る。
【0073】
また、単語「または」が、2つ以上の物品のリストを参照して、他の物品から排他的な単一の物品のみを意味するように明示的に限定されていない限り、そのようなリストにおける「または」の使用は、(a)リスト内の任意の単一の物品、(b)リスト内の物品の全て、または(c)リスト内の物品の任意の組み合わせを含むものと解釈されるものとする。加えて、用語「~を備える」は、任意のより多い数の同一の特徴および/または付加的なタイプの他の特徴が、除外されないように、少なくとも列挙される特徴を含むことを意味するために、全体を通して使用される。また、具体的な実施形態が、例証の目的のために本明細書に説明されているが、種々の修正が、本技術から逸脱することなく成され得ることを理解されたい。さらに、本技術のいくつかの実施形態と関連付けられる利点が、それらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態もまた、そのような利点を呈し得、全ての実施形態が、必ずしも本技術の範囲内に入るためにそのような利点を呈する必要はない。故に、本開示および関連付けられる技術は、本明細書に明示的に示されていない、または説明されていない他の実施形態も包含し得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
図12C
図13
図14
【国際調査報告】