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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】クロマトグラフィ構成要素
(51)【国際特許分類】
   G01N 30/60 20060101AFI20220107BHJP
   G01N 30/84 20060101ALI20220107BHJP
   G01N 30/74 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
G01N30/60 P
G01N30/60 B
G01N30/60 Z
G01N30/84 A
G01N30/74 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021524467
(86)(22)【出願日】2019-11-07
(85)【翻訳文提出日】2021-06-22
(86)【国際出願番号】 AU2019051221
(87)【国際公開番号】W WO2020093095
(87)【国際公開日】2020-05-14
(31)【優先権主張番号】2018904271
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904272
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904273
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904274
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904275
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2018904276
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513298125
【氏名又は名称】ウェスタン シドニー ユニヴァーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ロス アンドリュー シャリカー
(57)【要約】
クロマトグラフィカラムフィッティング(30)は、クロマトグラフィカラム(18)の端部で受領されるように構成された本体部材(40)であって、本体部材(40)が軸方向に延びる開いたボア(42)を規定している、本体部材(40)を含んでいる。インサート(44)は、ボア(42)内に受領されており、インサート(44)は、使用時にクロマトグラフィカラム(18)の内部(34)と流体連通するように、インサート(44)の作用する内側端部(50)に開いた流体導管(46)を規定し、作用する内側端部(50)が保持表面(52)を規定する。保持表面(52)は、流体導管(46)と、クロマトグラフィカラム(18)の内容物(36、38)との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラム(18)の端部で内容物(36、38)を保持する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロマトグラフィカラムの端部で受領されるように構成された本体部材であって、前記本体部材が軸方向に延びる開いたボアを規定している、前記本体部材と、
前記ボア内に受領されるインサートであって、前記インサートが、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記インサートの作用する内側端部に開いた流体導管を規定し、前記作用する内側端部が保持表面を規定し、前記保持表面が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持する、前記インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムフィッティング。
【請求項2】
前記インサート及び前記本体部材が、前記インサートの、前記本体部材の前記ボア内への取外し可能な挿入を容易にする、相補的な取付け構造を保持する、請求項1に記載のフィッティング。
【請求項3】
前記ボアが、前記カラムの通路の直径に近い直径を有する、請求項1または2に記載のフィッティング。
【請求項4】
使用時に、保持要素が、前記本体部材が取り付けられた前記カラムの端部に配置されており、前記保持表面が前記流体導管と前記保持要素との間のデッドボリュームを最小にするように前記保持要素を保持している、先行請求項のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項5】
前記ボアが、前記本体部材の前記ボア内に規定された保持構造と実質的に同一平面を形成するように、前記インサートの前記作用する内側端部を収容するように構成されている、請求項4に記載のフィッティング。
【請求項6】
前記保持構造が、前記カラムの前記端部で前記保持要素を定位置に保持するように構成されている、請求項5に記載のフィッティング。
【請求項7】
前記インサートの前記保持表面が、前記カラムの前記通路の前記直径に近い外径を有するボスによって規定されている、先行請求項のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項8】
前記インサートが受領構造を規定し、前記受領構造内に前記流体導管が開いており、その内部で構成要素が取外し可能に受領可能である、先行請求項のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項9】
前記本体部材の前記ボアが、前記インサートが除去されると、前記ボア内に取外し可能に他のクロマトグラフィ構成要素のレンジの1つを受領するように構成されている、先行請求項のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項10】
固定相を受領可能である通路を規定するクロマトグラフィカラムであって、前記カラムが、一対の両方の端部であって、前記通路が各端部に開いている、前記一対の両方の端部を有している、前記クロマトグラフィカラムと、
前記クロマトグラフィカラムの前記端部の少なくとも1つに取り付けられた端部フィッティングであって、前記端部フィッティングが、前記カラムの前記通路の直径に近い直径を有するボアを規定する、前記端部フィッティングと、
前記端部フィッティングの前記ボア内に受領されるインサートであって、前記インサートが、前記クロマトグラフィカラムの前記少なくとも1つの端部において内容物を保持する保持部を有し、前記インサートが前記保持部内に開いた流体導管を規定し、前記保持部が、前記カラムの前記内容物と前記流体導管との間のデッドボリュームを最小にするように構成されている、前記インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムアセンブリ。
【請求項11】
前記端部フィッティングと、前記カラムの関連する前記端部とが、前記端部フィッティングを取外し可能に取り付けるための相補的な取付け構造を有する、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記内容物が、前記固定相を前記通路内に保持するための、前記カラムの前記通路の各端部に配置された保持要素を備えている、請求項10または11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記端部フィッティングが、前記カラムの前記端部で前記保持要素を定位置に保持するための保持構造を規定する、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
端部フィッティングが前記カラムの各端部に取り付けられている、請求項10~13のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記端部フィッティングが、請求項1~9のいずれか一項に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングである、請求項10~14のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた第1の流体導管を規定する、前記本体と、
前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持する、前記作用する内側端部によって規定された保持表面と、
前記本体によって規定された少なくとも1つのさらなる流体導管であって、前記カラムを通過する分析物の少なくとも一部が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管内に受領される、前記少なくとも1つのさらなる流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項17】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項16に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項18】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項17に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項19】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項16~18のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項20】
前記第1の流体導管が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が前記第1の流体導管に対して並行であるが径方向にオフセットして延びた状態で、前記本体に沿って軸方向かつ中心に延びる、請求項16~19のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項21】
前記分析物の一部の流れを前記少なくとも1つのさらなる流体導管へ方向付けするために、流れ方向付け通路が前記本体内に規定されている、請求項20に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項22】
前記第1の流体導管が、前記クロマトグラフィカラムからクロマトグラフィシステムの下流設備まで分析物を供給する配管と連通している、請求項20または21に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項23】
前記第1の流体導管が前記本体に規定されたポート内に開いており、前記ポートが、前記クロマトグラフィカラムを前記クロマトグラフィシステムの前記下流設備に接続するための配管を保持するクロマトグラフィ要素を受領するように構成されている、請求項22に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項24】
前記第1の流体導管が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が、前記本体の前記作用する内側端部から離間した位置において、前記第1の流体導管から分岐した状態で、前記本体に沿って軸方向かつ中心に延びる、請求項16~19のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項25】
前記本体が、前記クロマトグラフィカラムの長手軸と実質的に並行かつ同軸に延びる第1の部分と、前記第1の部分に対して横断方向に延びる第2の部分と、を規定し、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が前記第2の部分に規定されている、請求項24に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項26】
前記第2の部分が、前記第1の部分から径方向反対の方向に延びる2つのパートを備え、少なくとも1つのさらなる流体導管が前記2つのパートの各々に規定されている、請求項25に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項27】
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの一次流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
前記本体内に規定され、前記クロマトグラフィカラムを出る分析物と混合させるための試薬を注入するための構成された少なくとも1つの二次流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項28】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項27に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項29】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項28に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項30】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項27~29のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項31】
前記本体が、複数の二次流体導管を規定し、前記二次流体導管の各々を通して前記試薬を注入可能である、請求項27~30のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項32】
二次流体導管の各々が、前記一次流体導管と間接的に連通している、請求項31に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項33】
二次流体導管の各々が、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に配置された保持要素を介して前記一次流体導管と連通している、請求項32に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項34】
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
前記少なくとも1つの流体導管内に含まれる検知構成と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項35】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項34に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項36】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項35に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項37】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項34~36のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項38】
前記検知構成が、前記少なくとも1つの流体導管内に配置された一対の検知要素を備え、前記一対の前記検知要素が、前記少なくとも1つの流体導管内で互いから軸方向に離間している、請求項34~37のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項39】
前記本体が、分析物が流れることができる少なくとも1つのさらなる流体導管を規定する、請求項34~38のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項40】
前記検知構成が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管内に配置された少なくとも1つの検知要素を含んでいる、請求項39に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項41】
前記検知構成が、前記検知要素を下流の信号処理回路に接続するための接続部を含んでいる、請求項38~40のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項42】
請求項34~41のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素と、
前記構成要素の前記検知構成に接続された信号処理回路と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素アセンブリ。
【請求項43】
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
第1の、前記クロマトグラフィカラムから受領された分析物を、電磁放射の発生源と通信する少なくとも1つの流体導管に配置するために、前記少なくとも1つの流体導管と連通する前記本体内に規定された流入ポートと、
第2の、電磁放射検出器と通信する前記少なくとも1つの流体導管内に前記分析物を配置するために、前記少なくとも1つの流体導管と連通する前記本体内に規定された流出ポートと、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項44】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項43に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項45】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項44に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項46】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項43~45のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項47】
紫外(UV)放射検出器として作動可能であり、前記流入ポート及び前記流出ポートが、UV放射のための直線状に通る経路を提供するように前記本体部材内で整列されている、請求項43~46のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項48】
前記少なくとも1つの流体導管が、前記流入ポート及び前記流出ポートと軸方向に整列したパートを有する湾曲路を規定し、前記UV放射が前記少なくとも1つの流体導管の前記パートを通して伝えられる、請求項47に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項49】
蛍光発光検出器として作動可能であり、前記流入ポート及び前記流出ポートが、蛍光発光する分析物によって放射された電磁放射が励振状態の電磁放射のための角度で放射されるように、互いに対して、及び前記少なくとも1つの流体導管に対してある角度で配置されている、請求項43~46のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項50】
前記流入ポート及び前記流出ポートが、前記クロマトグラフィカラムの前記端部を介して前記少なくとも1つの流体導管と間接的に連通している、請求項49に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項51】
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの端部において内容物と流体連通するように、前記本体を通して延びる通路を規定する、前記本体と、
前記クロマトグラフィカラムを出る分析物が通ることができる前記通路内に含まれる媒体と、
前記本体の両端に保持された取付け構造であって、各取付け構造が、クロマトグラフィカラムの端部対端部の結合をさせるように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に配置された端部フィッティングのボア内への前記本体の取付けを容易にする、前記取付け構造と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項52】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項51に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項53】
前記本体の前記通路が、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項51または52に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項54】
前記本体の前記通路内に包含される前記媒体が、モノリシック媒体である、請求項51~53のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項55】
前記モノリシック媒体が、前記クロマトグラフィカラム内に包含された固定相と同じ相である、請求項54に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項56】
前記本体が、前記本体の軸方向に、実質的に中心に配置された径方向外側に延びる襟部を規定し、前記襟部の反対側に、前記取付け構造が配置されている、請求項51~55のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904271号、2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904272号、2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904273号、2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904274号、2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904275号、及び2018年11月9日に出願された豪州仮特許出願第2018904276号の優先権を主張する。これら文献のすべての内容は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は概してクロマトグラフィの分野に関し、より詳細には、クロマトグラフィカラムフィッティングのためのクロマトグラフィ構成要素、及びそのようなフィッティング及び構成要素を含むクロマトグラフィシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
近年のクロマトグラフィカラムは、混合物の分離を請け負うために広く採用されており、非常に多くの化学的、生物学的、環境的、及び医学的な用途で利用されている。様々な分析物または溶質を含むサンプルのクロマトグラフィによる分離は、サンプルを適切な溶剤(クロマトグラフィの条件及びサンプルの成分の可溶性に合う溶液)に溶解させ、その後に、このサンプルをクロマトグラフィカラムに入れ、移動相と称されるもの(クロマトグラフィによる分離メカニズムを達成することを可能にする特性を有する溶剤)を使用して、パッキングベッドを通して溶離させることによって達成される。移動相は、通常は液体であるが、超臨界流体とすることもできる。パッキングベッドは固定相と称され、概して化学的に誘導体化されたビーズから、またはモノリシック材料からさえ形成される(しばしば、ビーズまたはモノリスはシリカベースであるが、これらは、高分子材料、ジルコニア材料、または他の適切な材料とすることができる)。
【0004】
固定相は、通常は入口ポイントと、反対側の出口ポイントとを有する筒状のカラムであるものに包含されている。移動相は、固定相を包含するカラムを通してサンプルを運ぶ。分析物の分離は、様々なメカニズムを通して行われる。このメカニズムは、分析物と、移動相と、固定相との間で識別できる相互作用を反映する。目的は、分析物を、それらのそれぞれの分析物のタイプに分離することであり、分離するなかで、分析物のタイプの各々が、分布、理想的には非常に狭い標準偏差を有する正規分布内に含まれている。
【0005】
移動相がカラムを通過する際に、分析物は最終的にカラムを出る。また流れ内の分析物の存在は、カラムの下流に配置された検出器により、時間の関数として検出される。時間に伴う検出信号の変化は、クロマトグラムと称される。このクロマトグラムのピークは、混合物内に異なる構成要素が存在することを示している。様々な構成要素の分離の度合いは、カラムの分離効率または分解能に依存する。カラムの分解能は、パッキングベッドの一様性、カラムの端部フィッティングを通る流れ、端部フィッティングに関連するフリットなどの多くの要素に依存する。他の要素には、移動相及び固定相の性質が含まれる。
【0006】
理想的には、クロマトグラフィカラム内のパッキング材料は、ベッドのすべてのセクションにわたってパッキング密度が一定であるように、一様に分布されるものとする。しかし、このことは通常の事例ではないことが、業界内でよく知られている。クロマトグラフィカラムのパッキングは、軸方向と径方向との両方において不均質である。その後に、分析物がカラムに沿って移動する際に、分析物がカラムの壁付近の径方向に分布されたゾーンよりも、軸方向中心に配置されたゾーンにおいて、より多くの溶質を包含している、パラボラタイプのプロファイルを有するバンドプロファイルで移動する。分析物の理想的なプロファイルは、代わりに、溶質が一様に分布された、フラットな薄いバンドであるものとする。さらに、クロマトグラフィカラムの出口ポートまたは開口は、単一の流出穴のみを含み、結果として、カラムの中心ゾーンの外側に含まれる移動相及び分析物は、この流出穴へ、カラムにわたって径方向内側に移動しなければならない。フリットは、この径方向の移動を補助するように、端部フィッティングに配置されているが、いずれにしろ、カラムの壁の近くの分析物及び移動相は、カラムの中心領域に沿って軸方向にカラムを横断する分析物及び移動相よりも、流出穴に移動するために実質的に多くの時間を必要とする。結果として、検出器によって観測されるクロマトグラフィのピークは拡大され、通常は、顕著なテーリング係数を含んでいる。この拡大及びテーリングのプロセスにより、分離の効率が低減され、ひいては、カラムの分解能が低減される。
【0007】
カラムの分解能の低減の一因となる他の因子は、カラムの出口の、下流の検出ソースへの接続を含んでいる。その間、分析物のバンドは、バンドを拡大され続け、分離プロセスの分解能の損失のさらなる要因となる。
【0008】
クロマトグラフィによる分離用途の別の重要な因子は、多くのサンプルを分析することを可能にし、近年のプロセススケールの研究所の要請を満たすように、高い処理量で分離プロセスを達成することである。高い処理量には、高い流量が必要である。
【0009】
高い流量を使用することに関する望ましくない態様は、移動相の流れの加熱を生じる、摩擦による加熱効果である。この加熱効果は、カラム入口に比べ、カラム出口の温度を増大させる。さらに、カラムベッドの径方向中心領域は、ベッドの壁領域よりも高温になる。このことは、特にカラムの圧力限界に達することから、分離能力を低減させる。圧力限界は、高い処理量の検査における重要な限界である。
【0010】
クロマトグラフィによる分離のためのもっとも重要な検出器の1つが、質量波長別(MS)検出器である。しかし、MS検出器が効果的に機能するために、すべての溶剤を、サンプルを検出器に供給するガス流から除去しなければならない。結果として、MS検出器は、流量が制限された応答を示し、しばしば、移動相の一部のみをMSに送るように、カラムの後の流れの分流が必要である。カラムの後の流れの分流器は、余分なカラムのデッドボリュームが追加されることから、分離の効率を低減させる。
【0011】
したがって、クロマトグラフィによる分離における望ましくない因子は、高流量において発生する熱の有害な効果と、余分なカラムデッドボリュームと、それらがバンドの拡大の要因となること、である。粒子サイズが低減され、カラムの容量が低減される場合、このことは特に重要である。
【0012】
分離の選択性も、検出の選択的方法によって達成される場合がある。たとえば、カラムの後の誘導体化(PCD)が採用される場合がある。PCDでは、サンプル分析物が、別の化学物質と反応させられて、選択的な方式で検出ソースに応答する様々な複合材料を生成する。特定の複合材料のみが化学的に誘導体化され、検出器によって見られるのは、誘導体化された分析物のみである。通常、PCD反応において、分析物の流れは、2つ以上のパートに分けられ、1つの部分は誘導体化プロセスに送られ、他の部分は第2の検出器に送られる。PCDプロセスの不利な結果は、余分なカラムデッドボリュームが増大すること、及び、バンドの拡大が増大し、分解能が低減されることである。
【0013】
異なるタイプの分析物間の分離が、選択性によって部分的に制御されることを理解することも重要である。選択性は、異なる分子間力によって管理され、溶質のタイプ及び固定相のタイプによって影響される。分離力を向上させるために、多次元クロマトグラフィと称されるプロセスにおいて、または別の技術の、混合モードのクロマトグラフィにおいて、2つ以上の異なるタイプの固定相が利用される場合がある。これらプロセスの両方のタイプにおいて、複数のカラムは、単一の分離のために採用される場合がある。しかし、そのようなカラムは接続する必要があり、この接続は、慣習的なカラム結合プロセスにおいて、各カラム間でシステムにデッドボリュームが追加されることに繋がる。このことは、分離プロセスの効率の低下に繋がる。さらに、各カラムが2つの端部フィッティングを含むことから、それら自体の能力で、各フィッティングを通しての分析物の通過の性能の低下に繋がり、最終的に、結合しているカラムの性能が低下することになる。
【0014】
分離性能、そしてひいてはピークキャパシティが、グラジエント溶離法を使用して増大もされ得る。グラジエント溶離によるクロマトグラフィでは、移動相内の分析物の可溶性は、最初は低く、次いで、可溶性は、移動相の強度を変更することにより、ある期間にわたって増大される。グラジエント溶離は、溶剤プログラミングを使用してより便利に行われるが、固定相の「強度」を変更することによっても達成することができる。高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)では、溶剤プログラミングに関するケースのように、固定相を動的に変更することができない。むしろ、別々のカラムがともに接続される。各カラムは、様々な固定相が積載されている。すなわち、たとえば、第1のカラムはC4相である場合があり、第2のカラムはC8相である場合があり、第3のカラムはC18相である場合がある。保持量は、カラムにわたって連続して増大するが、溶剤強度は一定に維持される。このプロセスは、固定相よりも移動相の方が、変更が容易であることから、溶剤プログラミングよりも不便である。しかし、溶剤グラジエント溶離に関連する1つの制限因子は、次の分析の前に、カラムを最初の溶剤とともに再生しなければならないことである。このことは、通常、最初の移動相の溶剤の最小で5のカラムの容量に、カラムを通過させることを必要とする。したがって、その時間は、分析が行われないことから、非生産性の期間となる。一方、固定相のグラジエントシステムは、一定であるか定組成の移動相を利用する。このため、カラムが移動相とともに再生する必要がある期間は、分析を通して存在しない。したがって、異なるサンプルの分析の間でデッドタイムは存在しない。
【0015】
HPLCの開発の過程にわたり、カラムのパッキングベッドの端部に検出器が直接配置され得る場合、2つの因子を同時に決定することができることが、よりよく理解されてきている。第1に、検出器は、点源検出器として機能することができ、それにより、点源を通過する分析物のみが検出されるようになっている。この方法で、部分的に充填されたボールに類似したプロファイルを有する分析物のバンドが、薄いフラットなディスクのように、代わりに検出器に見られることになる。さらに、移動相及び溶質の、壁の領域から流出穴への径方向の移動は、検出器の後に発生することから、もはや重要ではない。第2に、検出器が実際のパッキングベッドの端部に直接配置されていることから、接続用の配管は必要ではなく、デッドボリュームが最小になる。このことは、さらなるカラムのバンド拡大プロセスに寄与し得る。したがって、より効率的な分離を達成することができる。
【0016】
多くの研究者がカラム端部での検出の利点を示してきた。ある研究では、カラムの端部における微小電極のアレイを使用した。4つの金電極を、正確な既知の径方向位置においてフリット内に埋め込んだ。1つの電極は、カラムの中心付近にあり、2つの他の電極はカラムの壁までの約半分の距離にあり、第4の電極は、壁に近いものとした。この研究により、移動相の速度が、カラムの中心よりもカラムの壁において体系的に低くなっており、カラムのもっとも効率的な領域が中心のコアであり、中心からの径方向の距離に応じて効率が急速に衰えたことが示された。この研究は、局所化されたカラム端部での検出が、バルクの検出器を使用して記録されたものよりも、かなり高い分離の実施を生じる結果となった。
【0017】
カラム端部の検出プロセスの空間的分解能を向上させる試みの中で、光学センサが蛍光発光及びフォトダイオード検出アレイを使用して開発されてきており、10までのセンサで同時に作動する。このアレイを使用した研究は、電気化学センサを使用した事前作業をサポートする発見に繋がった。
【0018】
カラム端部の検出プロセスによって与えられたかなりのポテンシャルに関係なく、そのような検出プロセスの商業的実用化は達成されなかった。その理由の大部分は、これらタイプのカラム端部の検出器が、主流の用途に良好に適するものではなかったためである。これら検出器は、壊れやすく、操作が複雑で、ユーザが日々実施することが困難である。
【0019】
本明細書に含まれている文献、作用、材料、デバイス、物品などのあらゆる議論は、これら要素のいずれかまたはすべてが、従来技術のベースの一部を形成すること、または、添付の特許請求の範囲の各々の優先権の日の前に存在するような、本開示に関する分野における、通常の一般的な知識であったことの承認としては取られないものとする。
【発明の概要】
【0020】
本開示の第1の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部で受領されるように構成された本体部材であって、本体部材が軸方向に延びる開いたボアを規定している、本体部材と、
ボア内に受領されるインサートであって、インサートが、使用時にクロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、インサートの作用する内側端部に開いた流体導管を規定し、作用する内側端部が保持表面を規定し、保持表面が、流体導管と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラムの端部で内容物を保持する、インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムフィッティングが提供される。
【0021】
本明細書では、「カラム」または「クロマトグラフィカラム」との用語は、クロマトグラフィシステムの固定相が受領される筒状部材として理解されるものとする。
【0022】
さらに、文脈で明確に別様に示されていない限り、「開いたボア」との用語は、一方の端部から他方の端部へ本体部材を通って延びる通路として理解されるものとし、ボアは、本体部材の各端部に開いている。
【0023】
インサート及び本体部材は、インサートの、本体部材のボア内への取外し可能な挿入を容易にする、相補的な取付け構造を保持する場合がある。
【0024】
ボアは、カラムの通路の直径に近い直径を有する場合がある。
【0025】
使用時に、保持要素は、本体部材が取り付けられたカラムの端部に配置されている場合があり、保持表面が流体導管と保持要素との間のデッドボリュームを最小にするように保持要素を保持している。いくつかの用途では、保持要素は、カラムの内容物がカラムの通路にパックされるモノリシック媒体である状態で、クロマトグラフィカラムから省略される場合があることを理解されたい。そのような用途では、インサートの保持表面は、カラムの内容物を直接保持する場合がある。
【0026】
ボアは、本体部材のボア内に規定された保持構造と実質的に同一平面を形成するように、インサートの作用する内側端部を収容するように構成されている場合がある。保持構造は、カラムの端部で保持要素を定位置に保持するように構成されている場合がある。ボアは、その長さに沿ってステップ状の一部分である場合があり、保持構造は、本体部材のボアのステップによって規定された、径方向内側に向けられた肩部である場合がある。
【0027】
インサートの保持表面は、カラムの通路の直径に近い外径を有するボスによって規定されている場合がある。
【0028】
インサートは受領構造を規定する場合があり、受領構造内に流体導管が開いており、その内部で構成要素が取外し可能に受領可能である。受領構造は1つまたは複数のポートである場合があり、構成要素は、分析物を下流の、たとえば検出器などのクロマトグラフィ設備に搬送するために、キャピラリーチューブを運ぶキャリアまたはプラグである場合がある。
【0029】
本体部材のボアは、インサートが除去されると、ボア内に他のクロマトグラフィ構成要素のレンジの1つを受領するように構成されている場合がある。
【0030】
本開示の第2の態様では、
固定相を受領可能である通路を規定するクロマトグラフィカラムであって、カラムが、一対の両方の端部であって、通路が各端部に開いている、一対の両方の端部を有している、クロマトグラフィカラムと、
クロマトグラフィカラムの端部の少なくとも1つに取り付けられた端部フィッティングであって、端部フィッティングが、カラムの通路の直径に近い直径を有するボアを規定する、端部フィッティングと、
端部フィッティングのボア内に受領されるインサートであって、インサートが、クロマトグラフィカラムの少なくとも1つの端部において内容物を保持する保持部を有し、インサートが保持部内に開いた流体導管を規定し、保持部が、カラムの内容物と流体導管との間のデッドボリュームを最小にするように構成されている、インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムアセンブリが提供される。
【0031】
端部フィッティングと、カラムの関連する端部とは、端部フィッティングを取外し可能に取り付けるための相補的な取付け構造を有する場合がある。
【0032】
内容物は、固定相を通路内に保持するための、カラムの通路の各端部に配置された保持要素を備えている場合がある。端部フィッティングは、カラムの端部で保持要素を定位置に保持するための保持構造を規定する場合がある。
【0033】
端部フィッティングはカラムの各端部に取り付けられている場合がある。
【0034】
端部フィッティングは、上述の本開示の第1の態様のクロマトグラフィカラムフィッティングである場合がある。
【0035】
本開示の第3の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、本体が、使用時にクロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、本体の作用する内側端部に開いた第1の流体導管を規定する、本体と、
流体導管と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラムの端部で内容物を保持する、作用する内側端部によって規定された保持表面と、
本体によって規定された少なくとも1つのさらなる流体導管であって、カラムを通過する分析物の少なくとも一部が少なくとも1つのさらなる流体導管内に受領される、少なくとも1つのさらなる流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素が提供される。
【0036】
本体は、端部フィッティングを介して、クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能である場合があり、端部フィッティングが、本体を受領可能であるボアを規定する。本体は、端部フィッティングのボア内に取外し可能に受領可能である場合があり、本体及び端部フィッティングが、端部フィッティングのボア内に本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する。
【0037】
本体の作用する内側端部は、クロマトグラフィカラムの内容物を保持するために、クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する場合がある。クロマトグラフィカラムの内容物が、カラムの通路内にパックされた固定相を概して含むことを理解されたい。カラムの「内容物」は、このため、適切にパックされている場合は固定相自体であるか、代わりに、カラムの通路内に固定相を保持するために、カラムの端部に配置されているフリットなどの保持要素である場合がある。一実施形態では、構成要素の本体の作用する内側端部は、第1の流体導管とフリットとの間のデッドボリュームを最小にするように、そのようなフリットを保持する。
【0038】
一実施形態では、第1の流体導管は、少なくとも1つのさらなる流体導管が第1の流体導管に対して並行であるが径方向にオフセットして延びた状態で、本体に沿って軸方向かつ中心に延びる場合がある。分析物の一部の流れを少なくとも1つのさらなる流体導管へ方向付けするために、流れ方向付け通路は、本体内に規定されている場合がある。流れ方向付け通路は、本体の作用する内側端部に規定されたチャンネル、通常は環状チャンネルの、チャンネルの形態である場合がある。
【0039】
第1の流体導管は、クロマトグラフィカラムからクロマトグラフィシステムの下流設備まで分析物を供給するように、配管と連通している場合がある。第1の流体導管は本体に規定されたポート内に開いている場合があり、ポートが、クロマトグラフィカラムをクロマトグラフィシステムの下流設備に接続するための配管を保持するクロマトグラフィ要素を受領するように構成されている。下流設備は、分析物を分析するための検出器を含む場合があり、この検出器は、キャピラリーチューブを介してカラムに接続されている。クロマトグラフィ要素は、配管を、本体の第1の流体導管と流体連通させるためのキャピラリーチューブを保持するプラグである場合がある。他の実施形態では、キャピラリーチューブは、第1の流体導管と連通するように、本体によって直接保持されている場合がある。
【0040】
一実施形態では、第1の流体導管は、少なくとも1つのさらなる流体導管が、本体の作用する内側端部から離間した位置において、第1の流体導管から分岐した状態で、本体に沿って軸方向かつ中心に延びる場合がある。
【0041】
本体は、クロマトグラフィカラムの長手軸と実質的に並行かつ同軸に延びる第1の部分と、第1の部分に対して横断方向に延びる第2の部分と、を規定する場合があり、少なくとも1つのさらなる流体導管が第2の部分に規定されている。
【0042】
さらなる実施形態では、第2の部分は、第1の部分から径方向反対の方向に延びる2つのパートを備える場合があり、少なくとも1つのさらなる流体導管が2つのパートの各々に規定されている。
【0043】
本開示の第4の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、本体が、使用時にクロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの一次流体導管を規定する、本体と、
本体の作用する内側端部によって規定された保持表面であって、内側端部が、流体導管と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラムの端部で内容物を保持するように構成されている、保持表面と、
本体内に規定され、クロマトグラフィカラムを出る分析物と混合させるための試薬を注入するための構成された少なくとも1つの二次流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素が提供される。
【0044】
本体は、端部フィッティングを介して、クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能である場合があり、端部フィッティングが、本体を受領可能であるボアを規定する。本体は、端部フィッティングのボア内に取外し可能に受領可能である場合があり、本体及び端部フィッティングが、端部フィッティングのボア内に本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する。
【0045】
本体の作用する内側端部は、クロマトグラフィカラムの内容物を保持するために、クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する場合がある。クロマトグラフィカラムの内容物が、カラムの通路内にパックされた固定相を概して含むことを理解されたい。カラムの「内容物」は、このため、適切にパックされている場合は固定相自体であるか、代わりに、カラムの通路内に固定相を保持するために、カラムの端部に配置されているフリットなどの保持要素である場合がある。一実施形態では、構成要素の本体の作用する内側端部は、第1の流体導管とフリットとの間のデッドボリュームを最小にするように、そのようなフリットを保持する。
【0046】
本体は、複数の二次流体導管を規定する場合があり、二次流体導管の各々を通して試薬を注入可能である。二次流体導管の各々は、一次流体導管と間接的に連通している場合がある。より詳細には、二次流体導管の各々は、クロマトグラフィカラムの端部に配置された保持要素を介して一次流体導管と連通している場合がある。使用時には、二次流体導管は、試薬を保持しており、分析物を保持する一次流体導管と、保持要素を通して連通して、混合されたサンプルを形成する場合がある。混合されたサンプルは、カラムの下流に配置されたクロマトグラフィシステムの検出器による検出、または、(以下に記載のように)本体自体内に包含された検出ソースによる検出のために搬送される場合がある。
【0047】
本開示の第5の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、本体が、使用時にクロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、本体と、
本体の作用する内側端部によって規定された保持表面であって、内側端部が、流体導管と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラムの端部で内容物を保持するように構成されている、保持表面と、
少なくとも1つの流体導管内に含まれる検知構成と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素が提供される。
【0048】
本体は、端部フィッティングを介して、クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能である場合があり、端部フィッティングが、本体を受領可能であるボアを規定する。本体は、端部フィッティングのボア内に取外し可能に受領可能である場合があり、本体及び端部フィッティングが、端部フィッティングのボア内に本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する。
【0049】
本体の作用する内側端部は、クロマトグラフィカラムの内容物を保持するために、クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する場合がある。クロマトグラフィカラムの内容物が、カラムの通路内にパックされた固定相を概して含むことを理解されたい。カラムの「内容物」は、このため、適切にパックされている場合は固定相自体であるか、代わりに、カラムの通路内に固定相を保持するために、カラムの端部に配置されているフリットなどの保持要素である場合がある。一実施形態では、構成要素の本体の作用する内側端部は、第1の流体導管とフリットとの間のデッドボリュームを最小にするように、そのようなフリットを保持する。
【0050】
検知構成は、少なくとも1つの流体導管内に配置された一対の検知要素を備えている場合があり、一対の検知要素が、少なくとも1つの流体導管内で互いから軸方向に離間している。一実施形態では、検知要素は、少なくとも1つの流体導管内に、軸方向に離間した関係で配置された一対の電極である場合がある。
【0051】
本体は、分析物が流れることができる少なくとも1つのさらなる流体導管を規定する場合がある。一実施形態では、少なくとも1つのさらなる流体導管は、分析物の径方向の成分を下流の位置に向ける場合がある。しかし、さらなる実施形態では、少なくとも1つのさらなる流体導管は、電気化学検出器における基準検知構成で使用される場合がある。このため、検知構成は、少なくとも1つのさらなる流体導管内に配置された検知要素を含む場合がある。
【0052】
検知構成は、検知要素を下流の信号処理回路に接続するための接続部を含む場合がある。
【0053】
本開示の第6の態様では、
本開示の第5の態様を参照して上述したクロマトグラフィ構成要素と、
構成要素の検知構成に接続された信号処理回路と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素アセンブリが提供される。
【0054】
本開示の第7の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、本体が、使用時にクロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、本体と、
本体の作用する内側端部によって規定された保持表面であって、内側端部が、流体導管と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラムの端部で内容物を保持するように構成されている、保持表面と、
第1の、クロマトグラフィカラムから受領された分析物を、電磁放射の発生源と通信する少なくとも1つの流体導管に配置するために、少なくとも1つの流体導管と連通する本体内に規定された流入ポートと、
第2の、電磁放射検出器と通信する少なくとも1つの流体導管内に分析物を配置するために、少なくとも1つの流体導管と連通する本体内に規定された流出ポートと、
を含む、クロマトグラフィ構成要素が提供される。
【0055】
本体は、端部フィッティングを介して、クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能である場合があり、端部フィッティングが、本体を受領可能であるボアを規定する。本体は、端部フィッティングのボア内に取外し可能に受領可能である場合があり、本体及び端部フィッティングが、端部フィッティングのボア内に本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する。
【0056】
本体の作用する内側端部は、クロマトグラフィカラムの内容物を保持するために、クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する場合がある。クロマトグラフィカラムの内容物が、カラムの通路内にパックされた固定相を概して含むことを理解されたい。カラムの「内容物」は、このため、適切にパックされている場合は固定相自体であるか、代わりに、カラムの通路内に固定相を保持するために、カラムの端部に配置されているフリットなどの保持要素である場合がある。一実施形態では、構成要素の本体の作用する内側端部は、第1の流体導管とフリットとの間のデッドボリュームを最小にするように、そのようなフリットを保持する。
【0057】
一実施形態では、クロマトグラフィ構成要素は、紫外(UV)放射検出器として作動可能である場合があり、流入ポート及び流出ポートが、UV放射のための直線状に通る経路を提供するように本体部材内で整列されている。少なくとも1つの流体導管は、流入ポート及び流出ポートと軸方向に整列したパートを有する湾曲路を規定する場合があり、UV放射が少なくとも1つの流体導管のパートを通して伝えられる。
【0058】
一実施形態では、クロマトグラフィ構成要素は、蛍光発光検出器として作動可能である場合があり、流入ポート及び流出ポートが、蛍光発光する分析物によって放射された電磁放射が励振状態の電磁放射のための角度で放射されるように、互いに対して、及び少なくとも1つの流体導管に対してある角度で配置されている。流入ポートと流出ポートとの間に含まれる角度は、90度以下の範囲である場合がある。
【0059】
流入ポート及び流出ポートは、クロマトグラフィカラムの端部を介して少なくとも1つの流体導管と間接的に連通している場合がある。
【0060】
本開示の第8の態様では、
クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能な本体であって、本体が、使用時にクロマトグラフィカラムの端部において内容物と流体連通するように、本体を通して延びる通路を規定する、本体と、
クロマトグラフィカラムを出る分析物が通ることができる通路内に含まれる媒体と、
本体の両端に保持された取付け構造であって、各取付け構造が、クロマトグラフィカラムの端部対端部の結合をさせるように、クロマトグラフィカラムの端部に配置された端部フィッティングのボア内への本体の取付けを容易にする、取付け構造と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素が提供される。
【0061】
本体は、端部フィッティングのボア内に取外し可能に受領可能である場合があり、本体及び端部フィッティングが、端部フィッティングのボア内に本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する。
【0062】
本体の通路は、クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する場合がある。クロマトグラフィカラムの内容物が、カラムの通路内にパックされた固定相を概して含むことを理解されたい。カラムの「内容物」は、このため、適切にパックされている場合は固定相自体であるか、代わりに、カラムの通路内に固定相を保持するために、カラムの端部に配置されているフリットなどの保持要素である場合がある。一実施形態では、構成要素の本体の作用する内側端部は、通路とフリットとの間のデッドボリュームを最小にするように、そのようなフリットを保持する。
【0063】
本体の通路内に包含される媒体は、モノリシック媒体である場合がある。モノリシック媒体は、クロマトグラフィカラム内に包含された固定相と同じ相である場合がある。
【0064】
本体は、本体の軸方向に、実質的に中心に配置された径方向外側に延びる襟部を規定する場合があり、襟部の反対側に、取付け構造が配置されている。このため、襟部は、端部フィッティングの端部に関する当接表面を規定する場合があり、この端部フィッティングにおいて、使用時に本体が受領される。
【0065】
本開示の各実施形態が、ここで実施例として、添付図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1】クロマトグラフィシステムの概略図である。
図2】クロマトグラフィカラムに取り付けられたクロマトグラフィカラムフィッティングの一実施形態の概略断面側面図である。
図3】フィッティングのインサートが除去された、図2のクロマトグラフィカラムフィッティングの概略断面側面図である。
図4】フィッティングの一用途における、図2のクロマトグラフィカラムフィッティングの概略断面側面図である。
図5】フィッティングのインサートが除去された後の、図2のクロマトグラフィカラムフィッティング内に受領可能なクロマトグラフィ構成要素の第1の実施形態の概略断面側面図である。
図6】フィッティングのインサートが除去された後の、図2のクロマトグラフィカラムフィッティング内に受領可能なクロマトグラフィ構成要素の第2の実施形態の概略断面側面図である。
図7】フィッティングのインサートが除去された後の、図2のクロマトグラフィカラムフィッティング内に受領可能なクロマトグラフィ構成要素の第3の実施形態の概略断面側面図である。
図8】フィッティングのインサートが除去された後の、図2のクロマトグラフィカラムフィッティング内に受領可能なクロマトグラフィ構成要素の第4の実施形態の概略断面側面図である。
図9図7のクロマトグラフィ構成要素の別の実施形態の斜視正面図である。
図10図9のクロマトグラフィ構成要素の実施形態の斜視背面図である。
図11図9及び図10のクロマトグラフィ構成要素の断面側面図である。
図12】図面の図11の円「A」によって囲まれた、図9から図11のクロマトグラフィ構成要素の一部を拡大されたスケールで示す図である。
図13】使用時の図5及び図6のクロマトグラフィ構成要素の別の実施形態の斜視背面図である。
図14】使用時の図13のクロマトグラフィ構成要素の斜視正面図である。
図15】使用時の図13及び図14のクロマトグラフィ構成要素の、X軸(水平軸)に沿って取られた断面平面図である。
図16】使用時の図13及び図14のクロマトグラフィ構成要素の、Y軸(垂直軸)に沿って取られた断面側面図である。
図17】本体部材からインサートが除去された後の、図2のフィッティングの本体部材内に受領されたクロマトグラフィ構成要素の実施形態の概略断面側面図である。
図18】本体部材からインサートが除去された後の、図2のフィッティングの本体部材内に受領されたクロマトグラフィ構成要素の実施形態の概略断面側面図である。
図19】本体部材からインサートが除去された後の、図2のフィッティングの本体部材内に受領されたクロマトグラフィ構成要素の、図18の実施形態に対する代替的実施形態の概略断面側面図である。
図20】本体部材からインサートが除去された後の、図2のフィッティングの本体部材内に受領されたクロマトグラフィ構成要素の実施形態の概略断面側面図である。
図21】本体部材からインサートが除去された後の、図2のフィッティングの本体部材内に受領されたクロマトグラフィ構成要素のさらなる実施形態の概略断面側面図であり、説明を容易にするために、本体部材は図21から省略されている。
図22】使用時の図20のクロマトグラフィ構成要素の別の実施形態の斜視図である。
図23図22のクロマトグラフィ構成要素の断面側面図である。
図24】フィッティングのインサートが除去された後の、図2のクロマトグラフィカラムフィッティングで使用するためのクロマトグラフィ構成要素の実施形態の概略断面側面図である。
図25図24のクロマトグラフィ構成要素を組み込んだクロマトグラフィシステムの別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
図面の図1では、参照符号10は概してクロマトグラフィシステムを示している。クロマトグラフィシステム10は、具体的には、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)システムである。システム10は、クロマトグラフィカラム18を通して分析されることになるサンプルを搬送するために使用される溶剤の1つまたは複数のリザーバ12を備えている。溶剤搬送モジュール14は、1つまたは複数のリザーバ12の下流に配置されている。モジュール14は、所望の移動相の溶剤、またはこれらの混合物を、リザーバ/複数のリザーバ12から、溶剤をサンプルと混合させるサンプル注入ポートまたはバルブ16を通して、カラム18の流入端部20に搬送するように、1つまたは複数のポンプを備えている。
【0068】
クロマトグラフィカラム18は、バルブ16と連通している流入端部20を有しており、バルブ16を介してサンプルがカラム18の内部に導入される。カラム18は、反対側の流出端部22を有しており、この流出端部22は、キャピラリーチューブを介して検出ソース24と連通している。検出ソース24は、クロマトグラム(図示せず)を提供するために、分析物の成分を検出する。図示の実施形態では、T状のピースのスプリッタまたはラジアルスプリッタである場合があるオプションのスプリッタ26が、カラム18の流出端部22と検出ソース24との間に介在されている。スプリッタ26は、クロマトグラフィカラムから排出される分析物の一部を、他の目的、たとえばカラム後の誘導体化(PCD)分析などのために分割するため、または、分析物の一部を廃棄するために使用される。
【0069】
ここで図面の図2から図4を参照すると、クロマトグラフィカラムフィッティングの一実施形態が図示されており、参照符号30によって概略的に示されている。フィッティング30は、カラム18の流入端部20または流出端部22に取り付けられるように構成されている。このことに関し、カラム18が、開いた通路34を規定する筒状部材32を備えていることに留意されたい。通常、カラム18の筒状部材32は、円筒状であるが、筒状部材32は、楕円形、多角形などの他の形状の断面(筒状部材32の長手軸に対して直角)を有することができることを理解されたい。
【0070】
カラム18の筒状部材の通路34には、固定相36がパックされている。固定相36は、ビーズ、モノリシック材料などの化学的に誘導体化された材料で形成されている。ビーズまたはモノリシック材料は、シリカベースであるか、ポリマー、ジルコニア、または他の類似の材料である場合がある。固定相36は、カラム18の筒状部材32の通路34内に密にパックされており、保持要素38によって定位置に定位置に保持されている。保持要素38は、筒状部材32の各端部20、22に配置されている。保持要素38は、通路34を通過する分析物に対し、多孔性であるフリットの形態である。
【0071】
説明を容易にするために、フィッティング30は、カラム18の流出端部、すなわち下流端部22へのその取付けに関して記載される。しかし、同じ構成のフィッティング30は、カラム18の流入端部、すなわち上流端部20に取付け可能であることを理解されたい。
【0072】
フィッティング30は、クロマトグラフィカラム18の筒状部材32の端部22に受領されるように構成された本体部材40を含んでいる。本体部材40は、図面の図3にもっとも明確に図示されている、軸方向に延びる、中心に配置された開いたボア42を規定している。インサート44は、本体部材40のボア42内に受領される。インサート44は、流体導管46を規定し、流体導管46は、流体導管46の流入端部48との間のデッドボリュームを最小にするように構成されている。
【0073】
インサート44の作用する内側端部50は、保持表面52を規定している。保持表面52は、フリット38の作用する外側表面を保持する。流体導管46の流入端部48は、保持表面52内に開いており、したがって、フリット38の作用する外側表面と直接接触しているとともに流体連通している。このことは、流体導管46とフリット38との間のデッドボリューム、及び、カラム18の通路34の内容物が最小になることに繋がる。
【0074】
ボア42は、クロマトグラフィカラム18の通路34の直径に近い内径を有しており、それにより、インサート44の保持表面52が、通路34の周囲の円形エリアに近い円形エリアにわたり、フリット38を保持するようになっている。
【0075】
本体部材40と、クロマトグラフィカラム18の筒状部材32の端部22とは、相補的な取付け構造54を保持しており、この取付け構造54を介して、本体部材が筒状部材32の端部22に取り付けられている。図示の実施形態では、相補的な取付け構造54は、筒状部材32の端部22における外部のねじ山56と、フィッティング30の本体部材40のスカート部60によって規定される内部のねじ山58とを備えている。
【0076】
しかし、取付け構造54は、複数の他の形態のいずれかを採用することができることを理解されたい。また、当業者は、そのような取付け構造が、溶接、スナップフィット、プレスフィット、差込みフィットなどを含むことができることを容易に理解するであろう。
【0077】
同様に、インサート44は、本体部材40のボア42内に取外し可能に受領される。インサート44及び本体部材40は、インサート44の、本体部材40のボア42内への取外し可能な挿入を容易にするように、相補的な取付け構造62をも保持する。図示の実施形態では、相補的な取付け構造62は、インサート44に保持された外部のねじ山64を備えている。外部のねじ山64は、本体部材40のボア42の壁上に規定された内部のねじ山66と、ねじ山で係合する。さらに、取付け構造62は、本体部材40のボア42内へのインサート44の取外し可能な挿入を容易にする、スナップフィット、プレスフィット、差込みフィット、またな任意の他の形態を含む、複数の他の形態のいずれかを採用することができる。
【0078】
本体部材40は、肩部68を規定するように、ねじ山56とねじ山64との間が、内側にステップ状になっている。肩部68は、フリット38と、カラム18の通路34の内容物36とを定位置に保持することを補助するように、フリット38を保持している。
【0079】
インサート44は、拡大されたヘッド部の形態の操作構造70を含んでおり、この操作構造70を介して、適切なツールを使用してインサート44を本体部材40のボア42内へ挿入、及びボア42からの取外しをすることができる。
【0080】
インサート44は、流体導管46は内部に開いている、作用する内側端部を有するポート72の形態の受領構造を規定している。一実施形態では、プラグの形態のクロマトグラフィ要素74(図4)は、ポート72内に取外し可能に受領されている。プラグ74は、流体導管46と同じであるか同様の内径のキャピラリーチューブ76を保持しており、上述のように、クロマトグラフィカラム18から検出ソース24に分析物を搬送する。プラグ74は、相補的な取付け構造78を介してポート72内に取外し可能に受領される。
【0081】
一実施形態では、取付け構造78は、ポート72を規定するインサート44の壁と、プラグ74の外壁とのそれぞれによって保持される相補的なねじ山80、82を備えている。しかし、ふたたび、取付け構造78は、スナップフィット、プレスフィット、差込みフィットなどの他の形態を採用することができる。
【0082】
しかし、他の実施形態では、ポート72及びプラグ74は省略することができ、キャピラリーチューブ76は、インサート44によって直接保持され得ることを理解されたい。
【0083】
クロマトグラフィカラム18は、通常、液体のクロマトグラフィカラムであるが、超臨界流体のクロマトグラフィカラムである場合があり、カラム18は、開いた流入端部20及び開いた流出端部22を有する。分離されることになる溶剤及びサンプルを含む移動相は、バルブ16からカラム18の内部の通路24内に、流入端部20を通して導入される。移動相は、通路24、カラム18に沿って、流出端部22に流される。
【0084】
記載のタイプの端部フィッティング30は、カラム18の本体部材32の流入端部20及び流出端部22に取り付けられ、溶剤が固定相36内に流れることを許容しつつ、カラム18の通路24内に固定相36を保持する役割を果たす。
【0085】
記載の原理は、様々な実施形態において、分析的クロマトグラフィ、たとえば、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)、超高性能液体クロマトグラフィ(UHPLC)、多次元または2次元の高性能液体クロマトグラフィ(MDHPLCまたは2DHPLC)、フラッシュカラムクロマトグラフィ、高速タンパク質液体クロマトグラフィ(FPLC)、並列検出クロマトグラフィ、超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)、及び他のクロマトグラフィの用途に特に有用である。
【0086】
使用される移動相及び固定相のタイプに関し、任意の適切なタイプの移動相及び固定相、たとえば、任意の適切な、及び/または既知の相が、使用される場合がある。これらは、たとえば、HPLCを実施する際の任意の既知のHPLCの移動相及び固定相など、実施されるクロマトグラフィのタイプに関して適切である。使用される場合がある分離方法のタイプに関し、たとえば、定組成またはグラジエント溶離、または置換溶離、通常の相または逆の相、親水性、イオン交換またはイオン排除、親和性、対掌性、またはサイズ除外LCなど、任意の適切な慣習的方法が使用される場合がある。
【0087】
クロマトグラフィが超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)である場合、移動相は、二酸化炭素などの慣習的な超臨界流体である場合があるが、これには限定されない。SFCで使用される流体は、臨界未満とすることもできるが、HPLCよりも高い圧力及び温度で動作され、それにより、粘性を低減させ、より迅速な分離を可能にする。
【0088】
クロマトグラフィシステム10は、たとえば、分析的スケール、パイロットスケール、産業上のスケールなどでの、純度の分析、構成要素の分析、品質の分析、量的な分析、及び絶縁または浄化を含む、幅広い様々な用途で使用される場合がある。市場での用途には、たとえば、たとえばタンパク質、糖タンパク質、リンタンパク質、代謝産物、及び核酸における、薬品の発見、臨床上の分析、環境の分析、及び診断マーカーの研究が含まれる。システム10は、このため、たとえば、薬学、化学、生物工学、生物薬剤、及び製造の産業において使用するために適切である。
【0089】
一実施形態では、カラム18は、パックされたカラム、すなわち、固定相に適切な任意のベッドを含むカラムである。任意の慣習的なベッド媒体は、実施されるクロマトグラフィのタイプに応じて、カラムベッドとしてカラム内にパックされる場合がある。ベッド媒体は、たとえば、粒子または多孔性モノリシック材料(たとえば、ポリマーまたはセラミックのモノリシックベッド)を含む場合がある。代わりに、ベッド媒体は、膜ベッドまたは任意の他のベッドを含む場合がある。好ましい微粒子媒体の粒子サイズは、たとえば、1μmから12μmの間のレンジである場合があるが、使用時には、粒子サイズには上限も下限も存在しない。幅広いレンジの孔の直径が、クロマトグラフィのタイプに応じて利用される多孔性媒体で使用される場合がある。好ましくは、30オングストロームから3000オングストロームの間(3nmから300nmの間)のレンジの孔サイズである。幅広いレンジの多孔率が使用される場合があり、好ましくは、多孔率は、0%から80%のレンジ内にある。パッキング媒体は、たとえば、アルキル結合相、通常のポーラー結合相、カイラル固定相などの、クロマトグラフィのタイプに応じて、様々な化学物質を含む場合がある。
【0090】
組み込まれたチップカラムが、粒子または多孔性モノリシックベッドを使用する場合がある。カラム18は、もろい粒子とともに利用される場合に非常に有用である場合もある。この理由は、用途に応じて、端部のカラム検出プロセスが、もろい粒子を低い背圧でチューブ内にパッキングすることに関連した非効率性が実質的に低減されることになるためである。
【0091】
システム10で使用される場合がある検出ソース24のタイプには、たとえば、紫外または可視光(UV/Vis)、質量分析(MS)、蛍光発光(FL)、化学発光(CL)、屈折率(RI)、導電性(CD)、蒸発光散乱(ELSD)、電気化学検出器など、カラムクロマトグラフィのための任意の慣習的な検出器が含まれる場合がある。さらに、たとえば、核磁気共鳴(NMR)または赤外(IR)または酸化防止の検出器、または任意の他のバイオタイプの検出器など、カラムクロマトグラフィのための任意の慣習的ではない検出器が使用される場合がある。
【0092】
システム10は、コンピュータ及び関連する制御電子装置を含む、制御及びデータ収集モジュール84によって制御される。モジュール84は、移動相をバルブ16にポンプするための、溶剤搬送モジュール14のポンプ/複数のポンプを制御するために構成されている。モジュール84は、カラム18に注入するために、移動相をサンプルと混合させるためにバルブ16をさらに制御する。モジュール84は、検出ソース24からのデータをさらに受領し、任意選択的には処理する。さらに、モジュール84は、必要に応じて、たとえばデータの処理を伴うか伴わずに、データの出力をも提供し、また、システム10の他の構成要素を追加的に制御する場合がある。
【0093】
制御及びデータ収集モジュール84は、システム10の構成要素と無線で通信しているように図示されている。しかし、モジュール84は、溶剤搬送モジュール14、バルブ16、及び検出ソース24などの構成要素と、有線の方式で通信する場合があることを理解されたい。
【0094】
インサート44及びプラグ74を含め、カラム18及び端部フィッティング30を製造するために使用される材料は、金属、もっとも好ましくはステンレス鋼とすることができるが、任意の非腐食性の金属、たとえばチタンを採用することができる。カラム18、端部フィッティング30、及びプラグ74は、適切なプラスチック材料、たとえば、PEEK、アセタール、またはポリテトラフルオロエチレンから形成することもできるが、採用される移動相によって溶解されにくい場合、任意のプラスチック材料を採用することができる。端部フィッティング30は、ガラスから形成することもできる。ガラスフィッティングは、低圧で実施される、高速タンパク質液体クロマトグラフィを伴う用途で使用される場合がある。さらにまた、カラム18及び端部フィッティング30は、金属、プラスチック、及びガラスの混合から構築することもできる。選択される材料が、利用される溶剤及び圧力の特性に耐えることができる場合、カラム18及び端部フィッティング30を製造するために使用される材料は限定されない。
【0095】
カラム18は、フリット38がカラム18の通路34内に固定相36の粒子を保持できる場合、任意のタイプのフリット38、すなわち任意の多孔率にフィットさせることができる。フリット38がカラム18の通路34内の圧力に耐えることができ、かつ移動相で溶融されない場合、フリット38は任意の材料で形成することができる。検出ソース24が電気化学検出器を使用する用途において、フリット38が適切なプラスチック材料で構築されることが望ましい。
【0096】
いくつかの用途では、固定相36は、モノリシック材料、シリカまたは他のセラミック、またはポリマーで形成される場合がある。さらに、通路の壁の領域から通路34の軸方向中心領域までの径方向の移動は、あまり重要ではない場合がある。これら用途では、フリット38は、端部フィッティング30のインサート44の保持表面52が固定相36を直接保持している状態で、省略される場合がある。
【0097】
使用時は、用途及び要請に応じて、1つまたは複数の溶剤が、モジュール84の制御下で、配管を介して溶剤搬送モジュール14のポンプ/複数のポンプに搬送され、ポンプ/複数のポンプは高圧または低圧でポンプする。一様な混合物であるか不均質の混合物であるかに関わらず、溶剤搬送モジュール14から排出される移動相は、サンプル注入ポートまたはバルブ16に供給され、ここで、分析されることになるサンプルが溶剤流に導入される。
【0098】
クロマトグラフィカラム18の流入端部20は、流出端部22におけるものと同様のプラグを有する、上述のようなフィッティング30を保持している。流入端部20のプラグも、キャピラリーチューブを保持しており、このキャピラリーチューブを介して、サンプルを含む移動相が、端部フィッティング30のインサートの流体導管を通して、クロマトグラフィカラム18の通路34に導入される。上述のように、カラム18の通路34は、固定相またはベッドでパックされるか、モノリシックな固定相36が提供される。固定相36は、端部フリット38により、カラム18内の定位置に保持される。
【0099】
カラム内では、固定相36を通る移動相によってサンプルが保持されていることから、クロマトグラフィによる分離が、一時的かつ空間的に生じる。サンプルの分離された成分は、モジュール84の制御下で、サンプルの分析のクロマトグラムによる表示の生成のために、端部フィッティング30を通し、プラグ74及びキャピラリーチューブ76を介し、検出ソースに搬送される。
【0100】
任意選択的には、分離された成分の要素は、他の分析の目的のため、または廃棄するために、スプリッタ26を使用して分離される。このため、いくつかの用途では、クロマトグラフィカラム18の流出端部22から排出された分析物は、別のHPLCカラムまたは他の設備に供給される場合がある。
【0101】
上述のように、インサート44の作用する内側端部は、フリット38を保持する保持表面52を規定している。HPLCクロマトグラフィシステムの慣習的な端部フィッティングの配置とは対照的に、記載の実施形態の端部フィッティング30の本体部材40は、カラム18の本体32の通路34の直径に近い直径を有するボア42を規定する。図示の実施形態では、保持表面52は、カラム18の通路34の横断方向の断面積に類似の表面積を有し、フリット38を保持している。
【0102】
保持表面52が、通路34の直径に近い直径を有するものとして図示及び記載されてきたが、いくつかの用途では、インサート44の保持表面52の直径は、カラム18の通路34の直径の20%から100%の間の任意のものである場合がある。理想的には、本明細書の別の場所で記載したように、インサート44とは別に、ボア42が他の構成要素を収容することができる場合、本体40のボア42のサイズの下限が存在しない。
【0103】
さらに、記載のように、カラム18の下流に分析物を搬送する流体導管46は、通路34より著しく小さい内径を有している。一実施例では、導管46の内径は、約0.2mmであるが、カラム18が、予備的スケールの分離、分析的スケールまたはマイクロボアスケールの分離のために使用されるかに応じて、より小であるかより大とすることができる。
【0104】
導管46の直径と通路34の直径との間の顕著な差異に起因して、かつ、フリット38の外側表面を直接保持する保持表面52により、導管46とフリット38との間のデッドボリュームは最小にされ、それにより、検出ソース24によって検出される分析物の完全性が維持される。
【0105】
明細書の背景セクションに記載のように、分析物がカラムに沿って移動する際に、実質的にパラボラ状のバンドプロファイルで分析物が移動し、カラム18の通路34の軸方向中心に配置されたゾーンにおいて、径方向にカラムの壁の近くに配置されたゾーンよりも多くの溶質を包含するようになっている。理想的には、分析物のプロファイルは、代わりに、溶質が一様に分布された、フラットな薄いバンドであるものとする。インサート44の流体導管46内への流入開口48が、カラム18の通路34の直径よりも著しく小さい直径であるため、カラム18の通路34の軸方向中心に配置されたゾーンの外側に含まれる移動相及び分析物は、カラム18の通路34にわたり、流体導管46の流入開口48まで、径方向内側に移動しなければならない。カラム18の端部に配置されたフリット38は、この径方向に移動を補助するが、いずれにしろ、カラムの壁の近くの分析物及び移動相は、軸方向中心にカラムを横断する分析物及び移動相よりも、流体導管46の流入開口48に移動するために実質的に多くの時間を必要とする。結果として、慣習的なクロマトグラフィシステム10では、検出ソース24によって観測されるクロマトグラフィのピークは拡大され、通常は、顕著なテーリング係数を含んでいる。この拡大及びテーリングのプロセスにより、分離の効率が低減され、ひいては、カラムの分解能が低減される。
【0106】
しかし、端部フィッティング30、及びその関連するインサート44及びプラグ74を提供することにより、分析物及び移動相と通常は交わるデッドボリュームが、著しく低減され、拡大及びテーリングのプロセスがそれに応じて低減されることになり、かつ、クロマトグラムの向上された、明確なピークに繋がる。
【0107】
ここで図面の図5を参照すると、クロマトグラフィ構成要素の一実施形態が図示されており、参照符号100によって概略的に示されている。前の図面を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0108】
構成要素100は、使用時、端部フィッティング30の本体40のボア42内のインサート44に代わる、本体102を含んでいる。インサート44のケースのように、本体102は、端部フィッティング30の本体部材40のボア42内のねじ山66と係合する、相補的な取付け構造62の一部としてのねじ山64を有している。
【0109】
やはり、ねじ山64、66の形態である取付け構造62の代わりに、スナップフィット、プレスフィット、差込みフィットなどの他の取付け構造が採用される場合があることを理解されたい。
【0110】
本体102は流体導管46を規定しており、この流体導管46は、やはり、流体導管46の流入端部48と、クロマトグラフィカラム18の筒状部材32の流出端部22におけるフリット38との間のデッドボリュームを最小にするように構成されている。
【0111】
本体102の作用する内側端部50は、保持表面52を規定している。保持表面52は、インサート44のケースのように、フリット38の作用する外側表面を保持する。このことは、流体導管46とフリット38との間のデッドボリュームを最小にすることにさらに寄与する。
【0112】
本体102は、拡大されたヘッド部の形態の操作構造70をも含んでおり、この操作構造70を介して、適切な操作ツールを使用して本体102を本体部材のボア42内への挿入、及びボア42からの取外しをすることができる。さらに、本体102はポート72を規定しており、このポート72内で、キャピラリーチューブ76を保持するプラグ74が受領可能である。
【0113】
本体102は、流体導管46に対して軸方向にオフセットした、少なくとも1つの軸方向に延びる流体導管104を規定している。導管104は、本体102の保持表面52に規定された、環状チャンネルまたは溝の形態の流れ方向付け通路108に開いた流入開口106を有している。使用時は、クロマトグラフィカラム18から排出される溶質の径方向の成分の大部分が、導管104内に、チャンネル108を介して向けられて、フリット38を通して流体導管46へと径方向内側に移動することを必要とするよりむしろ、廃棄されるように搬送される。
【0114】
一実施形態では、構成要素100は、クロマトグラフィシステム10のスプリッタ26として機能する。
【0115】
本体102は、上述のように、インサート44と同じいずれかの材料で形成されている。
【0116】
ここで図面の図6を参照すると、参照符号110は、クロマトグラフィ構成要素のさらなる実施形態を記載している。図面の図1から図5を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0117】
構成要素110は、構成要素100と同じように機能するが、様々なプロバイダによって提供される、専用の商業利用可能なクロマトグラフィ検出器で使用することが意図されている。構成要素110は、このため、検出器の特定の作りにあつらえて作られることが意図されている。
【0118】
したがって、ポート72及び関連するプラグ74は省略されている。代わりに、流体導管46が本体102の全長に延び、本体102の作用する外側表面112に開いている。キャピラリーチューブ76は、その関連する検出器に接続するために、外側表面112において、導管46に接続されるか、その延長を形成する。
【0119】
図面の図5及び図6を参照して上述した実施形態は、いわゆる「径方向」スプリッタに関する。ここで図面の図7及び図8を参照すると、「軸方向の」流れスプリッタの2つの実施形態が記載されており、これらは、システム10のスプリッタ26として機能することができる。
【0120】
図面の図7では、参照符号120は、軸方向の流れのT状のピースのスプリッタの実施形態を示している。前述の実施形態のように、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0121】
スプリッタ120は、端部フィッティング30の本体40のボア42内に、取外し可能に挿入するためのねじ山64を規定する本体122を有している。本体122は、第1の、軸方向に延びる部分124を規定しており、この部分124は、使用時、クロマトグラフィカラム18の通路34に対して同軸であるように配置される。部分124は、ポート72に開く導管46を規定しており、ポート72は、使用時、キャピラリーチューブ76を保持するプラグ74を受領する(チューブ76とプラグ74とのいずれも、この図には図示されていない)。
【0122】
本体122は、ポート72への導管46の流出開口の上流で、径方向外側に延びる第2の部分126を規定している。図示の実施例では、部分126は部分124に対して垂直に延びているが、部分126は、部分124に対して任意の横断方向に延びることができることを理解されたい。
【0123】
部分126は、流体導管46から分岐し、二次ポート130に開く二次流体導管128を規定する。二次ポート130は、使用時、流体導管46を横断して、軸方向に流れる分析物の成分を、他の設備に搬送するか廃棄するために、二次プラグ及びキャピラリーチューブ(二次プラグとキャピラリーチューブとのいずれも図示せず)を受領する。
【0124】
ここで図面の図8を参照すると、構成要素120の実施形態の、図7に示す配置に対する代替的配置が図示されている。この実施形態では、本体122の第2の部分126が、2つの径方向の両側に延びるパート132及びパート134を備えており、各パートは、その関連する二次導管128を規定している。
【0125】
この交差したピースの配置では、パート132または134の一方を、分析物の成分をシステム10のさらなる設備に搬送するために使用することができ、パート132または134の他方を、分析物の別の成分を廃棄するために搬送するために使用することができる。
【0126】
図面の図9から図11では、T状のピースの構成要素のさらなるバージョンが図示されている。この実施形態では、本体122の作用する内側表面が、上昇形態またはボス136を規定していることに留意されたい。ボス136は、クロマトグラフィカラム18の通路34の内径に近い周方向の寸法を有する保持表面52を規定している。構成要素120のこの実施形態を、図面の図8に示すような交差するピースの配置を有するように変更することは、理にかなった単純な運用であることを理解されたい。
【0127】
分析物の軸方向の成分の一部をそらすことにより、クロマトグラフィシステム10の効率が向上することを理解されたい。
【0128】
図面の図13から図16を参照すると、図5のラジアルスプリッタ100のあるバージョンが、クロマトグラフィカラム18に取り付けられて図示されている。この実施形態では、二次導管104は、流体導管46に対して鋭角で突出しており、かつ、ポート137に開いている。ポート137は、分析物の径方向の部分を廃棄するために搬送するために、キャピラリーチューブを保持するプラグ(キャピラリーチューブとプラグとのいずれも図示されていない)を受領する。
【0129】
ここで図面の図17を参照すると、カラム後の反応器として動作可能であるクロマトグラフィ構成要素が図示されており、参照符号400によって概略的に示されている。図面の図1から図4を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0130】
反応器400は、インサート44を除去した後に、本体部材40のボア42内にフィットするような形状及び構成の本体402を含んでいる。このため、本体402は、本体部材40のボア42内に取り付けるためのねじ山64を保持している。
【0131】
この実施形態では、流体導管46が本体400の全長を通して延び、本体402の作用する外側端部404内に開いている。しかし、代わりに本体402は、図面の図2のインサート44内に示されたものと類似のソケット72を規定することができ、ソケット70により、プラグ74及びキャピラリーチューブ76を受領する(プラグ74及びキャピラリーチューブ76のいずれも図示されていない)ことを理解されたい。
【0132】
本体402は、少なくとも1つの二次流体導管406をさらに規定する。図示の実施形態では、実施形態は、径方向及び周方向に離間した複数の二次流体導管406を規定している。流体導管406は、流体導管46から径方向に離間し、流体導管46及び互いに対して並行に延びており、各流体導管406は、本体402の作用する内側端部50内に、出口408を介して開いている。
【0133】
流体導管406は、検出ソース24による分析物の検出可能性を向上させるために、分析物と反応するための適切な試薬の供給源(図示せず)と連通している。図示の実施形態では、各流体導管406の出口408は、流体導管46の入口48と、クロマトグラフィカラム18の流出端部22に配置されたフリット38を介して間接的に連通している。他の実施形態では、出口408は、流体導管46内に、その流入端部48の近位で直接開いている場合がある。
【0134】
使用時は、反応器400は、本体402の作用する内側端部50がフリット38を保持した状態で、インサート44を除去した後に端部フィッティング40に挿入される。やはり、本体402の形状及び構成により、検出器24による分析物の検出を向上させるように、流体導管46の流入開口48と、カラム18の流出端部22における内容物との間のデッドボリュームが最小であることが確実にされている。
【0135】
図面の図18及び図19を参照すると、検出ソース、または検出器24の2つの実施形態が、図示及び記載されている。図面の図1から図4を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0136】
図面の図18に示す実施形態では、検出器24は、導電性検出器であり、インサート44の除去の後に、クロマトグラフィカラム18の流出端部22に、端部フィッティング30の本体部材40を介して取付け可能な本体200を含んでいる。このため、本体200は、端部フィッティング30の本体部材40のボア42内に受領されるような形状及び構成を有している。
【0137】
インサート44とは対照的に、流体導管46は、本体200の作用する内側端部から、本体200の作用する外側端部202へ延びている。
【0138】
本体200は、二次流体導管204をさらに規定している。この二次流体導管204は、図示の実施形態では、流体導管46に対して径方向にオフセットしており、かつ、分析物の径方向の成分を廃棄するために搬送するために、流体導管46に対して並行に延びている。
【0139】
検知構成206は、流体導管46内に包含されている。検知構成206は、誘電フェルール212などの誘電要素を介して互いから絶縁された、一対の離間した電極208及び210を備えている。検知構成206の電極208及び210は、信号処理回路214に接続されている。図示の実施形態では、信号処理回路214は、ホイートストンブリッジの配置216を備えており、分析物と、電極208及び210とが、ブリッジ216のレッグの1つにおけるインピーダンス218として機能する。
【0140】
ホイートストンブリッジの配置216の出力220は、クロマトグラムを生成するためにさらなる処理回路(図示せず)に接続されている。
【0141】
本実施形態の変形形態において、二次流体導管204は、カラム18からの流れ全体が流体導管46を通過するように、省略することができることを理解されたい。
【0142】
図面の図19に示す実施形態では、検出器24は、電気化学検出器である。図面の図18を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0143】
本実施形態では、二次導管204は、接続部223を介して接続された基準電極222と、ホイートストンブリッジの配置216の可変インピーダンス226を提供するように、ホイートストンブリッジの配置216のさらなるレッグへのアース接続部224とを含んでいる。
【0144】
検出器24の本体200の構成に起因して、検出器24が、インサート44のように、フィッティング30の本体40のボア42内にフィットし、保持表面52が、クロマトグラフィカラム18の流出端部22においてフリット38を保持することが、上述の両方の実施形態の利点である。結果として、検出器24と、クロマトグラフィカラム18の内容物との間のデッドボリュームが最小にされ、それにより、システム10の効率が大きく向上する。上述のように、検出器24は、軸方向に、中心に配置された分析物のパートを、点源として効率的に検出し、クロマトグラムにおけるピークの識別が向上されることになる。
【0145】
図面の図20及び図21を参照すると、検出ソース、または検出器24の2つの実施形態が、図示及び記載されている。図面の図1から図4を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0146】
図面の図20に示す実施形態では、検出器24は、紫外(UV)検出器であり、インサート44の除去の後に、クロマトグラフィカラム18の流出端部22に、端部フィッティング30の本体部材40を介して取付け可能な本体300を含んでいる。このため、本体300は、端部フィッティング30の本体部材40のボア42内に受領されるような形状及び構成を有する部分を有している。
【0147】
図示の実施形態では、本体300は、交差するピースの構成を有しており、第1の、軸方向に延びる部分302と、この軸方向に延びる部分302と交差する横断方向に延びる部分304とを有する。図示の実施形態では、横断方向に延びる部分304は、軸方向に延びる部分302に対して垂直に配置されている。
【0148】
軸方向に延びる部分は、本体部材40のボア42内に受領される、フィッティング30の本体部材40のねじ山66と係合するねじ山64を保持している。さらに、軸方向に延びる部分302は、流体導管46を規定している。しかし、この実施形態では、流体導管46は、第1のポート308と、反対側の第2のポート310との間の直線状に通る経路306を提供するように、曲がったジグザグ形状を有しており、ポート308及び310は、本体300の横断方向に延びる部分304に規定されている。直線状に通るパート306の下流の導管46の流出端部は、ソケット72に開いている。
【0149】
ポート308及び310は、互いに対して、かつ流れ経路306に対して軸方向に整列されて、UV放射のための直線状に通る経路を提供している。このため、ポート308は、UV放射の供給源(図示せず)に接続された入力ポートであり、ポート310は、UV放射の検出要素(図示せず)を接続可能である出力ポートである。UV放射検出要素は、たとえば、フォトダイオードまたは他の光検出器であり、通常は光学的性能を向上させるために設けられるビームスプリッタ、ビームスプリッタ、及び二次フォトダイオードを伴うか、伴わない。
【0150】
動作時には、図面の図20の検出器24は、慣習的なUV放射検出器と同じ方法で動作するが、検出器24と、クロマトグラフィカラム18の流出端部22との間のデッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラム18の流出端部22に直接取付け可能である利点を有している。
【0151】
所望である場合、本体300は、流体導管46から径方向に離間したさらなる流体導管を規定する場合があり、この流体導管を通して、分析物の径方向の成分が廃棄されるように流れる。
【0152】
図面の図21を参照すると、蛍光発光検出器24が図示及び記載されている。図面の図20を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0153】
この実施形態では、本体300は、ポート72へと開いた流体導管46を規定している。本体300は、それぞれ流体導管316及び318と各々が連通している、第1の、入力ポート312と、第2の、出力ポート314とをさらに規定している。導管316及び318は、本体300の作用する内側端部50に規定された、環状の溝またはチャンネル320と連通している。
【0154】
これに関し、本体300の作用する内側端部50が、保持表面52を規定する上昇形態またはボス322を保持していることに留意されたい。ボス322は、カラム18の通路34の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有している。使用時は、ボス322は、フリット38の外側表面を保持する。
【0155】
入力ポート312は、たとえばレーザーからの、電磁放射の供給源を受領し、ポート312は、光ファイバーケーブル(図示せず)などの電磁放射キャリアを受領するように構成されている。同様に、ポート314は、ダイオードアレイ検出器(図示せず)などの検出要素に、サンプルの蛍光発光から生じた電磁放射を搬送するために、光ファイバーケーブル(図示せず)などの電磁放射キャリアを受領するように構成されている。
【0156】
図21の検出器24は、サンプルに蛍光を放って電磁放射が放射された後に、励起状態から接地状態に電子が戻る場合に、光の放射を生じさせる蛍光発光検出器として動作する。このことが生じる場合、光が全方向に放射され、そのため、UV検出器とは異なり、励振状態の供給源に対するある角度で放射を監視することが好ましく、そうでなければ、検出要素は、励振波長において光を除外するようにフィルタリングしなければならない。このため、通常は、ポート312及び314は、互いに対して鋭角に配置されるか、互いに対して直角に配置される場合がある。
【0157】
図面の図20のUV検出器のケースのように、図面の図21の蛍光発光検出器は、慣習的な蛍光発光検出器と同じ方式で動作するが、デッドボリュームを最小にするように、クロマトグラフィカラム18の流出端部22に直接取り付けられている利点を有している。上述のように、ボス322は、フリット38を直接保持しており、流体導管46の流入開口48は、ボス322によって規定された保持表面52内に開いている。このため、流体導管46と、フリット38の外側表面との間のデッドボリュームが実質的に低減される。
【0158】
したがって、検出器24の本体300の構成に起因して、検出器24と、クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームが最小にされ、それにより、システム10の効率が大きく向上することが、上述の両方の実施形態の利点である。上述のように、検出器24は、軸方向に、中心に配置された分析物のパートを、点源として効率的に検出し、クロマトグラムにおけるピークの識別が向上されることになる。
【0159】
図面の図22及び図23は、さらなるバージョンの図20のUV検出器24の実施形態を示している。この実施形態においても、本体300は、その作用する内側端部において、保持表面52を規定するボス322を有しており、このボス322は、クロマトグラフィカラム18の通路24に近い周方向の寸法を有していることに留意されたい。
【0160】
この実施形態では、流体導管46はジグザグ状の経路ではないが、代わりに、ポート308及び310と連通している流体導管46の直線状の通路306が、流体導管46の残りの部分に対して垂直に配置されている。
【0161】
図面の図24を参照すると、カラム対カラムのカプラの形態のクロマトグラフィ構成要素が図示されており、参照符号500によって概略的に示されている。図面の図1から図4を参照すると、同様の参照符号は、別様に明示されていない限り、同様のパーツを参照する。
【0162】
カプラ500は、カラム18.1の流出端部22に取付け可能な本体502を含んでおり、図面の図25に示すシステム10の構成において、上流側のカラムとして作動する。本体502は、第2の、下流のクロマトグラフィカラム18.2の流入端部20(図25)にさらに取付け可能であり、図面の図25に示すシステムの構成において下流側のカラムとして作動する。各カラム18.1、18.2は、カラム18.1とカラム18.2とを双方向的に接続することを可能にするように、その流入端部20とその流出端部22との両方に取り付けられた端部フィッティング30を有していることを理解されたい。
【0163】
本体502は、使用時にクロマトグラフィカラム18.1、18.2の各々の内容物と流体連通するように、本体502を通って延びる通路506を規定している。媒体508は、通路内506に含まれており、分析物がクロマトグラフィカラム18.2に入る前に、クロマトグラフィカラム18.1を出る分析物が通路内506を通ることができる。
【0164】
一実施形態では、媒体508は、少なくともクロマトグラフィカラム18.1のものと同じである、モノリシック媒体または固定相のいずれかである、メッシュ状の材料である。通路506の内径は、クロマトグラフィカラム18.1、18.2の通路24の内径と同様であり、フリット38が使用されるケースでは、クロマトグラフィカラム18.1の流出端部22、及びクロマトグラフィカラム18.2の流入端部20において、フリット38を保持する。固定相がモノリシック媒体である場合、フリットは、カプラ500の媒体508が、カラム18.1、18.2の各々のモノリシック媒体と直接接触した状態で、省略される場合がある。
【0165】
本体502は、クロマトグラフィカラム18.1の流出端部22と、クロマトグラフィカラム18.2の流入端部20との各々において、端部フィッティング30の本体40のボア42内にねじ山で係合して受領されるように、その外側表面にねじ山64を含んでいる。2つのセットのねじ山64は、実質的に長手方向に、中心に配置された、径方向外側に延びる襟部510によって分割されている。襟部510は、こうして、両側の当接表面の対を規定し、これら表面の各々に対し、関連する端部フィッティング30の本体部材40の端部が、使用時にしっかりと当接して、カラム18.1とカラム18.2とを互いに対して軸方向に整列させて保持する。
【0166】
このため、使用時には、カプラ500の本体502の第1の端部は、インサート44がボア42から除去された後に、カラム18.1の流出端部22に配置された端部フィッティング30の本体部材40のボア42内に受領される。同様に、カプラ500の本体502の第2の端部は、インサートがボア42から除去された後に、カラム18.2の流入端部20に配置された端部フィッティング30の本体部材40のボア42内に受領される。カプラ500は、こうして、カラム18.1及び18.2を軸方向に結合する役割を果たす。
【0167】
一実施形態では、カラム18.1及び18.2は、移動相がカラム18.1及び18.2を通過する際に、移動相との異なる反応を促すための異なる固定相を包含している。
【0168】
やはり、本体502が、その内容物508とともに、カラム18.1及び18.2のそれぞれの内容物を保持し、そうしている際に、カプラ500の内部と、カラム18.1、18.2の内容物との間のデッドボリュームを最小にすることが、カプラ500の利点である。
【0169】
インサート44の構成、または、インサート44の場所において本体40のボア42内に受領される任意の他の構成要素に起因して、フリット38の外側表面、またはフリット38が省略されている場合には固定相36自体と、流体導管46の流入端部48との間のデッドボリュームが、実質的に低減され、それにより、分析物が検出ソース24に搬送される際の分析物の完全性を維持することが、端部フィッティング30の記載の実施形態の主要な利点である。このことは、より明確なピークがクロマトグラムで生成されることに繋がり、分析を向上させる。
【0170】
さらに、システム10を通してのより大量のサンプルの処理量を達成することができ、分析量をより多くすることができる。
【0171】
同様に、デッドボリュームを最小にすることにより、記載のように、カラム18の分解能が向上する。
【0172】
記載の端部フィッティング30とともに、多くの用途で非常に多機能であるクロマトグラフィシステム10が提供され、カラム18が、インサート44が除去された後に、端部フィッティング30の本体部材40内に受領される構成要素に応じて、慣習的なクロマトグラフィカラムとして、または特定目的のカラム18として動作することが、記載の実施形態のさらなる利点である。
【0173】
本開示の広く一般的な範囲から逸脱することなく、多くの変形形態及び/または変更形態が、上述の実施形態に対して形成される場合があることを、当業者には理解されたい。したがって、本実施形態は、あらゆる点で、例示的であり、限定的ではないものと解釈されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2020-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロマトグラフィカラムの端部で受領されるように構成された本体部材であって、前記本体部材が、前記カラムの通路の直径に近い直径を規定する部分を有する軸方向に延びる開いたボアを規定しており、前記本体部材が、前記クロマトグラフィカラムの前記端部において内容物を保持するように構成された肩部を規定するように、内側にステップ状になっている、前記本体部材と、
前記ボア内に受領されるインサートであって、前記インサートが、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記インサートの作用する内側端部に開いた流体導管を規定し、前記作用する内側端部が、前記カラムの前記通路の直径に近い直径を有する平滑な保持表面を規定し、前記保持表面が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムフィッティング。
【請求項2】
前記インサート及び前記本体部材が、前記インサートの、前記本体部材の前記ボア内への取外し可能な挿入を容易にする、相補的な取付け構造を保持する、請求項1に記載のフィッティング。
【請求項3】
前記内容物が、前記本体部材が取り付けられた前記カラムの端部に配置された保持要素を備えており、前記保持表面が前記流体導管と前記保持要素との間のデッドボリュームを最小にするように前記保持要素を保持するように構成されている、請求項1または2に記載のフィッティング。
【請求項4】
前記ボアが、前記肩部と実質的に同一平面を形成するように、前記インサートの前記作用する内側端部を収容するように構成されている、請求項3に記載のフィッティング。
【請求項5】
前記肩部が、前記カラムの前記端部で前記保持要素を定位置に保持するように構成されている、請求項4に記載のフィッティング。
【請求項6】
前記インサートの前記保持表面が、前記カラムの前記通路の前記直径に近い外径を有するボスによって規定されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項7】
前記インサートが受領構造を規定し、前記受領構造内に前記流体導管が開いており、その内部で構成要素が取外し可能に受領可能である、請求項1~6のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項8】
前記本体部材の前記ボアが、前記インサートが除去されると、前記ボア内に取外し可能に他のクロマトグラフィ構成要素のレンジの1つを受領するように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のフィッティング。
【請求項9】
固定相を受領可能である通路を規定するクロマトグラフィカラムであって、前記カラムが、一対の両方の端部であって、前記通路が各端部に開いている、前記一対の両方の端部を有している、前記クロマトグラフィカラムと、
前記クロマトグラフィカラムの前記端部の1つに取り付けられた第1の端部フィッティングであって、前記第1の端部フィッティングが、前記カラムの前記通路の直径に近い直径を規定する部分を有するボアを規定し、前記クロマトグラフィカラムの前記端部において内容物を保持するように構成された肩部を規定するように、その長さに沿って一部がステップ状になっている、前記第1の端部フィッティングと、
前記第1の端部フィッティングの前記ボア内に受領されるインサートであって、前記インサートが、前記カラムの前記通路の直径に近い直径を有し、前記クロマトグラフィカラムの前記端部において前記内容物を保持するように構成された、平滑な保持部を有し、前記インサートが前記保持部内に開いた流体導管を規定し、前記保持部が、前記カラムの前記内容物と前記流体導管との間のデッドボリュームを最小にするように構成されている、前記インサートと、
を含む、クロマトグラフィカラムアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の端部フィッティングと、前記カラムの関連する前記端部とが、前記第1の端部フィッティングを取外し可能に取り付けるための相補的な取付け構造を有する、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記内容物が、前記固定相を前記通路内に保持するための、前記カラムの前記通路の各端部に配置された保持要素を備えている、請求項9または10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記肩部が、前記カラムの前記端部で前記保持要素を定位置に保持するとともに維持する、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
第2の端部フィッティングが前記カラムの他方の端部に取り付けられている、請求項9~12のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記端部フィッティングまたは各端部フィッティングが、請求項1~8のいずれか一項に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングである、請求項9~13のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項15】
請求項1に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングの前記本体部材により、クロマトグラフィカラムの端部に取付け可能であるように構成された本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた第1の流体導管を規定する、前記本体と、
前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持する、前記作用する内側端部によって規定された保持表面と、
前記本体によって規定された少なくとも1つのさらなる流体導管であって、前記カラムを通過する分析物の少なくとも一部が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管内に受領される、前記少なくとも1つのさらなる流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項16】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項15に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項17】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項16に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項18】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項15~17のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項19】
前記第1の流体導管が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が前記第1の流体導管に対して並行であるが径方向にオフセットして延びた状態で、前記本体に沿って軸方向かつ中心に延びる、請求項15~18のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項20】
前記分析物の一部の流れを前記少なくとも1つのさらなる流体導管へ方向付けするために、流れ方向付け通路が前記本体内に規定されている、請求項19に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項21】
前記第1の流体導管が、前記クロマトグラフィカラムからクロマトグラフィシステムの下流設備まで分析物を供給する配管と連通している、請求項19または20に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項22】
前記第1の流体導管が前記本体に規定されたポート内に開いており、前記ポートが、前記クロマトグラフィカラムを前記クロマトグラフィシステムの前記下流設備に接続するための配管を保持するクロマトグラフィ要素を受領するように構成されている、請求項21に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項23】
前記第1の流体導管が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が、前記本体の前記作用する内側端部から離間した位置において、前記第1の流体導管から分岐した状態で、前記本体に沿って軸方向かつ中心に延びる、請求項15~18のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項24】
前記本体が、前記クロマトグラフィカラムの長手軸と実質的に並行かつ同軸に延びる第1の部分と、前記第1の部分に対して横断方向に延びる第2の部分と、を規定し、前記少なくとも1つのさらなる流体導管が前記第2の部分に規定されている、請求項23に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項25】
前記第2の部分が、前記第1の部分から径方向反対の方向に延びる2つのパートを備え、少なくとも1つのさらなる流体導管が前記2つのパートの各々に規定されている、請求項24に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項26】
請求項1に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングの前記本体部材により、クロマトグラフィカラムの端部に取り付けられるように構成された本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの一次流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
前記本体内に規定され、前記クロマトグラフィカラムを出る分析物と混合させるための試薬を注入するための構成された少なくとも1つの二次流体導管と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項27】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項26に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項28】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項27に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項29】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項26~28のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項30】
前記本体が、複数の二次流体導管を規定し、前記二次流体導管の各々を通して前記試薬を注入可能である、請求項26~29のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項31】
二次流体導管の各々が、前記一次流体導管と間接的に連通している、請求項30に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項32】
二次流体導管の各々が、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に配置された保持要素を介して前記一次流体導管と連通している、請求項31に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項33】
請求項1に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングの前記本体部材により、クロマトグラフィカラムの端部に取り付けられるように構成された本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
前記少なくとも1つの流体導管内に含まれる検知構成と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項34】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項33に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項35】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項34に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項36】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項33~35のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項37】
前記検知構成が、前記少なくとも1つの流体導管内に配置された一対の検知要素を備え、前記一対の前記検知要素が、前記少なくとも1つの流体導管内で互いから軸方向に離間している、請求項33~36のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項38】
前記本体が、分析物が流れることができる少なくとも1つのさらなる流体導管を規定する、請求項33~37のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項39】
前記検知構成が、前記少なくとも1つのさらなる流体導管内に配置された少なくとも1つの検知要素を含んでいる、請求項38に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項40】
前記検知構成が、前記検知要素を下流の信号処理回路に接続するための接続部を含んでいる、請求項37~39のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項41】
請求項33~40のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素と、
前記構成要素の前記検知構成に接続された信号処理回路と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素アセンブリ。
【請求項42】
請求項1に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングの前記本体部材により、クロマトグラフィカラムの端部に取り付けられるように構成された本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの内部と流体連通するように、前記本体の作用する内側端部に開いた少なくとも1つの流体導管を規定する、前記本体と、
前記本体の前記作用する内側端部によって規定された保持表面であって、前記内側端部が、前記流体導管と、前記クロマトグラフィカラムの内容物との間のデッドボリュームを最小にするように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部で前記内容物を保持するように構成されている、前記保持表面と、
第1の、前記クロマトグラフィカラムから受領された分析物を、電磁放射の発生源と通信する少なくとも1つの流体導管に配置するために、前記少なくとも1つの流体導管と連通する前記本体内に規定された流入ポートと、
第2の、電磁放射検出器と通信する前記少なくとも1つの流体導管内に前記分析物を配置するために、前記少なくとも1つの流体導管と連通する前記本体内に規定された流出ポートと、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項43】
前記本体が、端部フィッティングを介して、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に取付け可能であり、前記端部フィッティングが、前記本体を受領可能であるボアを規定する、請求項42に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項44】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項43に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項45】
前記本体の前記作用する内側端部が、前記クロマトグラフィカラムの前記内容物を保持するために、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項42~44のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項46】
紫外(UV)放射検出器として作動可能であり、前記流入ポート及び前記流出ポートが、UV放射のための直線状に通る経路を提供するように前記本体部材内で整列されている、請求項42~45のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項47】
前記少なくとも1つの流体導管が、前記流入ポート及び前記流出ポートと軸方向に整列したパートを有する湾曲路を規定し、前記UV放射が前記少なくとも1つの流体導管の前記パートを通して伝えられる、請求項46に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項48】
蛍光発光検出器として作動可能であり、前記流入ポート及び前記流出ポートが、蛍光発光する分析物によって放射された電磁放射が励振状態の電磁放射のための角度で放射されるように、互いに対して、及び前記少なくとも1つの流体導管に対してある角度で配置されている、請求項42~45のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項49】
前記流入ポート及び前記流出ポートが、前記クロマトグラフィカラムの前記端部を介して前記少なくとも1つの流体導管と間接的に連通している、請求項48に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項50】
請求項1に記載のクロマトグラフィカラムフィッティングの前記本体部材を介して、クロマトグラフィカラムの端部に取り付けられるように構成された本体であって、前記本体が、使用時に前記クロマトグラフィカラムの端部において内容物と流体連通するように、前記本体を通して延びる通路を規定する、前記本体と、
前記クロマトグラフィカラムを出る分析物が通ることができる前記通路内に含まれる媒体と、
前記本体の両端に保持された取付け構造であって、各取付け構造が、クロマトグラフィカラムの端部対端部の結合をさせるように、前記クロマトグラフィカラムの前記端部に配置された端部フィッティングのボア内への前記本体の取付けを容易にする、前記取付け構造と、
を含む、クロマトグラフィ構成要素。
【請求項51】
前記本体が、前記端部フィッティングの前記ボア内に取外し可能に受領可能であり、前記本体及び前記端部フィッティングが、前記端部フィッティングの前記ボア内に前記本体を取り付けるための相補的な取付け構造を規定する、請求項50に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項52】
前記本体の前記通路が、前記クロマトグラフィカラムの内部の通路の周方向の寸法に近い周方向の寸法を有する、請求項50または51に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項53】
前記本体の前記通路内に包含される前記媒体が、モノリシック媒体である、請求項50~52のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項54】
前記モノリシック媒体が、前記クロマトグラフィカラム内に包含された固定相と同じ相である、請求項53に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【請求項55】
前記本体が、前記本体の軸方向に、実質的に中心に配置された径方向外側に延びる襟部を規定し、前記襟部の反対側に、前記取付け構造が配置されている、請求項50~54のいずれか一項に記載のクロマトグラフィ構成要素。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正の内容】
図11
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正の内容】
図13
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正の内容】
図14
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正の内容】
図15
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正の内容】
図16
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正の内容】
図17
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正の内容】
図18
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正の内容】
図19
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正の内容】
図20
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正の内容】
図21
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正の内容】
図22
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正の内容】
図23
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正の内容】
図24
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正の内容】
図25
【国際調査報告】