(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(54)【発明の名称】クイック取付装置
(51)【国際特許分類】
F16M 11/04 20060101AFI20220107BHJP
F16M 11/24 20060101ALI20220107BHJP
F16B 21/04 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
F16M11/04 L
F16M11/24 Z
F16B21/04 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021525003
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(85)【翻訳文提出日】2021-06-29
(86)【国際出願番号】 FI2019000018
(87)【国際公開番号】W WO2020094911
(87)【国際公開日】2020-05-14
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521193050
【氏名又は名称】グリップ ローズ オーワイ
【氏名又は名称原語表記】GRIP ROSE OY
【住所又は居所原語表記】Viikintie 1 00560 Helsinki (FI)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】ユリカハリ,サミ
(72)【発明者】
【氏名】シャドヴォイン,レオン
(72)【発明者】
【氏名】カアラ,ニクラス
(72)【発明者】
【氏名】グローフン,ユルキ
【テーマコード(参考)】
3J037
【Fターム(参考)】
3J037AA01
3J037CA06
3J037CA07
(57)【要約】
本発明は一般に、取付装置に関し、特に、ベース機構への部材の信頼性があり、耐久性があり、容易に解放可能な取り付けを可能にする機構に関する。特に、本発明はロックベース(120)および回転可能なロックリング(140)を前記ロックベース(120)内に有する迅速な取り付け構成を提供し、ロックベース(120)およびロックリング(140)は、ロックリング(140)内でロックベース(120)内に挿入するためのウェッジプレート(110)を受け入れ、かつロックリング(140)の回転によって挿入されたウェッジプレートを確実に取り付けるように配置される。本発明の装置では、ロックリング(140)が、ロックリング(140)の平面に垂直な方向で、ウェッジプレートをロックベース(120)内に固定するために第1の方向に回転させたときにロックベース(120)に挿入されたウェッジプレートの方へ移動するように配置され、第2の方向に回転させたときにウェッジプレートを解放する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロックベースと前記ロックベース内の回転可能なロックリングを有するクイック取付装置であって、
前記ロックベースと前記ロックリングは前記ロックリング内で前記ロックベースに挿入されるようにウェッジプレートを受け入れて、前記ロックリングの回転によって挿入された前記ウェッジプレートをしっかりと取り付けるように配置され、
前記ロックリングは、前記ロックリングの平面に垂直な方向で、前記ロックベース内に前記ウェッジプレートを固定するように第1の方向に回転されたときに前記ロックベース内に挿入された前記ウェッジプレートに向かって移動し、第2の方向に回転されたときに前記ウェッジプレートを解放するように構成されていることを特徴とする、クイック取付装置。
【請求項2】
前記ロックリングは前記ロックリングの平面に対してある角度で傾斜した複数の第1の表面を含み、
前記ロックベースは前記第1の表面と係合し、前記ロックリングが前記第1の方向に回転して前記ウェッジプレートを前記ロックベース内に固定するときに、前記ロックリングを前記ロックベース内に挿入された前記ウェッジプレートに向かって押圧する、整合した傾斜した第2の表面を有することを特徴とする、請求項1に記載のクイック取付装置。
【請求項3】
前記ウェッジプレートをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のクイック取付装置。
【請求項4】
前記ロックリングは前記ロックベース内のリップによって前記ロックベース内の適所に保持され、
前記ロックベース内への前記ウェッジプレートの挿入方向に垂直な方向に沿って測定したときの挿入された前記ウェッジプレートの最外縁と前記リップの最内縁との間の距離はゼロよりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載のクイック取付装置。
【請求項5】
前記ロックベースに前記ウェッジプレートが挿入されたときに前記ロックリングを回転させるトリガ機構を有し、
前記ロックベースは、前記ウェッジプレートが前記ロックベースに挿入され、前記トリガ機構がトリガされたときに前記ロックリングの回転を阻止する保持機構を備えることを特徴とする、請求項1に記載のクイック取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、取付装置(又は、アタッチメント装置/アタッチメント機構)に関し、特に、ベース機構への部材の信頼性があり、耐久性があり、容易に解放可能な取り付けを可能にする機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術で知られている多くの異なる取付装置または装置がある。以下では、物体への容易な取付け及び物体からの容易な取外しを可能にする特定の取付け機構について説明する。米国特許第4153359号には、ばね作用ロック機能を有する差込み機構が記載されている。この構成により、対象物を挿入し、ロッキングレバー部材が対象物と係合するまで回すことによって、対象物をベースユニットに固定することができる。この種の解決策は、多くの異なる産業から周知である。この場合、かなり平坦で平面的である別の差し込み型機構が、米国特許出願第2004129186号に記載されている。
【0003】
また、異なる種類のねじり及びロック装置が知られている。例えば、米国特許第7537409号には、家具の要素を互いに取り付けるために使用することができる要素が記載されている。この要素は要素の1つのピースを別のピースに挿入することを可能にし、次いで、ユーザは要素の1つを回転させることができ、それによって、要素は、互いにロックされる。
【0004】
別の同様の構造は、ねじれ及びロック機構も提供する解放可能なコネクタを記載するPCT特許(国際公開番号W09104421)に記載されている。
【0005】
ロック機構は、米国特許第5660493号に記載されている。この特許は、蓋上に送風機を選択的に取り付けるための湿式乾式バキュームクリーナーの取付装置を記載している。
【0006】
取付装置は、特許出願PCT/FI2017/000008に記載されている。このアプリケーションでは、Sockベースとロッキングリングを備えたアタッチメント機構について説明する。この機構ではロックリングの回転によってウェッジプレートをロックベースに挿入し、ロックベースにしっかりと取り付けることができる。この機構は容易に解放可能な機構を提供するが、この機構はその形状が非常に複雑な部品を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来技術の解決策よりも製造がより強く、より簡単な取付装置を提供する。本発明の構成は、ロックベースと、ベース内の回転可能なロックリングとを含む。ロックベースとロックリングには、ウェッジプレートを挿入するための開口部がある。ウェッジプレートを挿入し、ロックリングを回転させることで、ロックベースにウェッジプレートをロックすることができる。本発明の構成では、ロックリングがウェッジプレートに向かって移動するように配置され、ロックリングの平面に垂直な方向に、第1の方向に回転すると、ウェッジプレートを取付装置に固定する。このようなアプローチにより、ウェッジプレートは単純で頑丈な構造とすることができ、ウェッジプレートとロックリングの嵌合面を点火することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のアプローチは、従来技術の解決策から知られているウェッジプレート及びロックリングの複雑な成形の必要性を回避する。
【0009】
上記の概要は本明細書に開示された本発明の多くの実施形態のうちの1つのみに関するものであり、本明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明のこれらおよび他の特徴は、以下の図面と併せて、本発明の詳細な説明において、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の様々な実施形態は、添付の図面を参照して、単なる例として、以下に詳細に説明される
図1Aおよび
図1Bは、本発明の有利な実施形態による取付装置を示す。
図2は、本発明の有利な実施形態によるロックリングを示す。
図3は、本発明の有利な実施形態によるロックベースのフレーム部材を示す。
図4は、本発明の有利な実施形態による保持機構を示す。
図5Aおよび5Bは、本発明の実施形態の詳細を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の実施形態は例示的なものである。本明細書は「1つの(an)」、「1つの(one)」、または「いくつかの(some)」実施形態を指すことがあるが、これは必ずしも、そのような各言及が同じ実施形態(複数可)に対するものであること、または特徴が単一の実施形態にのみ適用されることを意味するものではない。異なる実施形態の特徴を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。
【0012】
以下では、本発明の特徴を、本発明の様々な実施形態を実施することができる機構の簡単な例を用いて説明する。実施形態を説明するために関連する要素のみが詳細に説明される。当業者に一般に知られている詳細は、本明細書では具体的に説明されないことがある。
【0013】
図1Aおよび
図1Bは、本発明の有利な実施形態による取り付け構成を示す。
図1Aは、取付装置の分解図を示す。
図1Aは、ウェッジプレート110と、ロックベース120の構成要素130、140、150、160、170とを示す。
【0014】
ロックベース120は、フレーム部材130と底部プレート150と、フレーム部材130と底部プレート150との間のロックリング140とを備える。
図1Aはまた、ロックリング140をロッキング位置に向かって押し込むようにバイアスされたばね部材160を示している。
【0015】
図1Aはまた、トリガ機構スプリング部材170を図示している。トリガ機構の目的は、ウェッジプレート110がロックベース120に挿入されると、閉位置に向かって回転するようにロックリングを解除することである。
【0016】
図1Bはロックベース120を組み立てた形態で図示しており、ウェッジプレート110が挿入されている。
【0017】
有利には、ウェッジプレート110と底部プレート150がロックベースに挿入される際にウェッジプレートが回転するのを阻止する整合形状を備える。
【0018】
ウェッジプレート110は
図1Aに示すように、複数のウェッジ(又は、楔)111を備える。有利にはウェッジ111が
図1Aに示すようにウェッジプレート110の側部に位置し、ウェッジ111の底面はウェッジプレート110の底面と実質的に整列している。
図1Aはウェッジプレート110が射出成形プラスチックであり、ウェッジプレート110がウェッジ111よりも大きな高さを有する実施形態を示す。本発明のさらなる実施形態ではウェッジプレートが金属プレートまたは別の材料のプレートから簡単に切り取ることができ、この場合、ウェッジプレートおよびウェッジの底面は同じ連続した底面であり、ウェッジプレートおよびウェッジの上面は同じ連続した上面である。ここで、「下」の方向と、「底面」の対応する概念とは、ウェッジプレートのロックベースへの挿入の方向を指し、発明の配置の設置位置を制限しない。
【0019】
本発明のさらなる実施形態ではウェッジ111の底面がウェッジプレート110の底面の平面からある距離にあってもよいが、そのような実施形態は負荷容量などの他の機械的考慮事項が同じままである場合、前記距離を装置に導入することは装置の全高の対応する増加を必要とし得るという欠点を有する。
【0020】
図2は、本発明の有利な実施形態によるロックリング140をより詳細に示す。
図Aは上方からのロックリングを示し、
図Bは側面から示し、
図Cは斜め下方から示す。
図Aは、ロックリング140がウェッジプレートを収容するように形作られた開口141を有することを示している。ロックリング140がロック位置に向かってロックベース内で回転されると、ロックリングのウェッジ142がウェッジプレートのウェッジを覆い、それによってロックベースからのウェッジプレートの退出を阻止する。ロック位置では、ウェッジ142がウェッジプレートのウェッジと嵌合し、少なくとも部分的にウェッジプレートを覆い、ウェッジプレートをロックベースに固定する。
図Aはまた、ロックリング140のハンドル144を示す。取付機構の使用者は、ハンドル144を使用してロックリングを回すことができる。
【0021】
図Bは、ロックリングがフレーム部材上の対応する傾斜面と嵌合するため、およびロックリングがロック位置に向かって回転されるときにロックリングをウェッジプレートに押し付けるための複数の傾斜面143を有することを示している。
【0022】
明確にするために、
図Cは、斜めの角度からのロックリングを示す。
図Cはまた、ロックリング140の傾斜面143、ウェッジ142、及びハンドル144を図示している。
【0023】
傾斜面143の数およびロックリング140上のそれらの位置は、本発明の異なる実施形態において異なってもよい。
図2は、単に実施形態の一例を示す。ただし、ウェッジプレートに均等に圧力を与えるように複数の傾斜面143があることが好ましい。
【0024】
ウェッジプレート内のウェッジの数は、本発明の異なる実施態様では異なっていてもよい。本発明の異なる実施形態では、ウェッジプレートには例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上のウェッジがあってもよい。
【0025】
図3は、本発明の有利な実施形態によるロックベースのフレーム部材を示す。
図3はフレーム部材130を斜めから示しており、傾斜面133が視認できるようになっている。これらの傾斜面133はロックリングの傾斜面143と嵌合し、ロックリングがロック位置に向かって回転されたときに挿入されたエッジプレートに向かってロックリングを押し下げる。
【0026】
図1乃至
図3に示すような構造の利点は締め付け動作がロックリング140とフレーム部材130との相互作用によって作り出され、これによってウェッジプレートは構造が簡単になり、ロックリングと嵌合する平坦面を有することである。このような単純な構造は、従来技術で提示された解決策よりも製造が容易で安価である。
【0027】
図1乃至
図3に示されるこの実施形態はロックリングがロック位置に向かって回転されるときに、ロックリングのウェッジプレートに向かっての移動を実施する単なる1つの可能な方法である。この実施形態では、整合する傾斜面133、143を使用して運動を生じさせる。当業者はロックリングの回転からこのような運動を発生させる多くの異なる方法を考案することができ、したがって、本発明は、
図1~
図3に示す機構のみに限定されない。
【0028】
図1~
図3に示す実施形態は、自己締め付け式の取付装置を提供するという利点も有する。ロックベースに挿入されたウェッジプレートの何らかの動きおよびロックリングの何らかの動きを引き起こす、装置の振動又は装置によって生じる衝撃は、ばね部材160によって押される閉位置に向かってロックリングをさらに回転させ、したがって、装置をさらに締め付ける。
【0029】
図4は、本発明の有利な実施形態による保持機構を示す。
図Aはロックベース120を示し、ウェッジプレート110が挿入され、ロックリングが開位置にある。
図Aはまた、ロックリング140およびそのハンドル144を示す。
図Aは
図Bの断面A-Aの位置を示す線A-Aを示し、
図Cは、
図Bの円で囲まれた領域からの
図Bの断面の拡大図を示す。
【0030】
図Cは、フレーム部材130とロックリングのハンドル144との間の相互作用を詳細に示す。フレーム部材130およびロックリングハンドル144はロックリングが全開位置まで回転されたときに、ロックリングを所定の位置に保持するための一組の整合ノッチ130A、144Aを有する。これにより、ロックリング140が解放トリガ機構によって解放されることなく、ウェッジプレートをロックベースに配置することができる。これは、取付装置において、ウェッジプレートが取り付けられた大きな物体または重い物体を配置するのに役立つ。使用者がハンドル144を押したときのみ、ノッチ130A、144Aが外れてロックリングが自由に回転するようになる。この構成は便利な保持機構を提供し、これにより、特定の状況において、ウェッジプレートをロックベース内に配置しやすくする。
【0031】
図4は、そのような保持機構を提供する実施形態の単なる一例を示す。当業者は保持機構を提供するために、ノッチおよび類似の特徴を提供する多くの他の方法を考案することができ、それによって、本発明は、
図4に示されるように実装される保持機構に限定されない。
【0032】
高い荷重支持能力を有する頑丈な構造を可能にする本発明の特定の実施形態の1つの特徴はフレーム部材130の頂部側の開口が円形であり、一方、ウェッジプレートのような形をした開口がロックリング140内に実装されるという構成である。このような実施形態ではロックリングがロックベース内のリップによってロックベース内の適所に保持され、挿入されたウェッジプレートの最外縁と前記リップの最内縁との間の距離はロックベース内へのウェッジプレートの挿入方向に垂直な方向に沿って測定したときにゼロよりも大きい。この距離510は取付装置を上方から、すなわちウェッジプレートが取付装置に挿入される方向からの部分図を示す
図5Aに図示されている。フレーム部材130内の前記リップ136は例えば、傾斜面133が位置するフレーム部材の部分136である
図3に示されている。
【0033】
このような配置はロックリングを厚くすることを可能にし、これは、ウェッジプレートからロックリングを通ってロックベースのフレーム内への大きな力の伝達を可能にする。
【0034】
図5Bは、この構造原理をさらに示す。
図5Bは、本発明の一実施形態による取付装置の概略断面の一部を示す。
図5Bは、フレーム部材130、ロックリング140、ウェッジプレート110、及び底部プレート 150、並びにフレーム部材130のリップ136の最内縁とウェッジプレート110のウェッジの最外縁との間の距離510を示す。この距離510がゼロよりも大きいとき、すなわち、ウェッジプレートがフレーム部材136の実質的に荷重支持部分の下に行かないとき、ロックリング140は、フレーム部材130とほぼ同じくらい
図5Bの垂直方向に厚く、
図5Bの横方向に実質的に厚く作ることができる。このような構造では、ロックリングが特定の従来技術の解決策で起こり得るより大きな力をフレーム部材130に伝達することができる。この構造原理は取付装置が丈夫であり、高荷重に耐えることを可能にする。
【0035】
本発明は、いくつかの利点を有する。例えば、本発明は従来技術の解決策よりも構造が単純であり、それにより、本発明の構造を製造するのがより安価になる。さらに、本発明の構造は従来技術の解決策よりも頑丈であり、より高い耐荷重能力を有する。本発明はまた、ウェッジプレートが平坦な係合面を有することを可能にし、これは、その部品を製造するのに単純かつ安価にする。
【0036】
本発明の特定のさらなる実施形態
以下では、本発明のいくつかの実施形態について説明する。
【0037】
本発明の一態様によれば、クイック取付装置が提供される。該構成はロックベースと、該ロックベース内で回転可能なロックリングとを有し、該ロックベースとソックリングは、該ロックリング内で該ロックベース内に挿入するためのウェッジプレートを受け入れ、該ロックリングの回転によって挿入されたウェッジプレートを確実に取り付けるように構成されている。
【0038】
本発明のこの態様による第1の実施形態では、ロックリングがロックリングの平面に垂直な方向に、ロックベース内にウェッジプレートを固定するために第1の方向に回転したときにロックベース内に挿入されるウェッジプレートの方へ移動し、第2の方向に回転したときにウェッジプレートを解除するように配置される。
【0039】
本発明のこの態様による第2の実施形態では、ロックリングがロックリングの平面に対してある角度で傾斜した複数の第1の面を備え、かつ、前記ロックベースは傾斜した第2の面を一致させて、前記第1の面と嵌合し、前記ロックリングが前記ロックベース内にウェッジプレートを固定するために前記第1の方向に回転されたときに、ロックリングを前記ロックベース内に挿入されたウェッジプレートに向かって押圧する。
【0040】
本発明のこの態様による第3の実施形態では、装置がウェッジプレートをさらに備える。
【0041】
本発明のこの態様による第4の実施形態ではロックリングがロックベース内のリップによってロックベース内の所定位置に保持され、挿入されたウェッジプレートの最外縁と前記リップの最内縁との間の距離はロックベース内へのウェッジプレートの挿入方向に垂直な方向に沿って測定したときゼロよりも大きい。
【0042】
本発明のこの態様による第5の実施形態では本実施形態において、前記構成はウェッジプレートが前記ロックベースに挿入されると、前記ロックリングを回転させるトリガ機構を有し、前記ロックベースはウェッジプレートが前記ロックベースに挿入され、前記トリガ機構がトリガされると、前記ロックリングの回転を阻止する保持機構を備える。
【0043】
上記の説明を考慮すると、本発明の範囲内でいろいろな変形例があり得ることは当業者には明らかであろう。本発明の好ましい実施形態を詳細に説明してきたが、それらに対する多くの修正および変形が可能であり、それらのすべてが本発明の真の精神および範囲内に入ることは明らかであろう。
【0044】
開示される本発明の実施形態は本明細書に開示される特定の構造、プロセスステップ、または材料に限定されず、当業者によって認識されるように、それらの等価物に拡張されることを理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的でのみ使用され、限定することを意図しないことも理解されるべきである。
【0045】
なお、本明細書において「一実施の形態」又は「一実施の形態」とは実施の形態に関連して説明した特定の特徴、構成又は特徴が本発明の少なくとも一実施の形態に含まれることを手段するものであり、本明細書の各箇所における「一実施の形態」又は「一実施の形態」の語句の出現は必ずしも全て同一の実施の形態を意味するものではない。
【0046】
本明細書で使用されるように、複数のアイテム、構造要素、組成要素、および/または材料は、便宜上、共通のリストで提示されてもよい。しかしながら、これらのリストは、あたかもリストの各メンバーが個別の固有のメンバーとして個別に識別されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは反対の指示なしに、共通のグループにおけるそれらのプレゼンテーションのみに基づいて、同じリストの任意の他のメンバーの事実上の等価物として解釈されるべきではない。さらに、本発明の様々な実施形態および例は、本明細書ではその様々な構成要素の代替物とともに参照され得る。そのような実施形態、例、および代替形態は、互いの事実上の均等物として解釈されるべきではなく、本発明の別個の自律的な表現として考慮されるべきであることが理解される。
【0047】
更に、記載される機能、構造、または特徴は、いずれの適切な態様でも、一つ以上の実施形態において組み合わせることができる。以前の説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、長さ、幅、形状などの例など、多数の特定の詳細が提供されている。しかし、当業者であれば、1以上の具体的な詳細を用いずに、又は、他の方法、部品、材料等を用いて本発明が実施され得ることを認識するのであろう。本発明の観点を曖昧にすることを避けるため、他の例における、周知の構造、材料又は操作について示すこと又は詳述することはしないこととする。
【0048】
上記の例は1つまたは複数の特定の用途における本発明の原理を例示するものであるが、本発明の原理および概念から逸脱することなく、本発明の能力を発揮することなく、実施の形態、使用法、および詳細における多数の修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、以下に記載される特許請求の範囲による場合を除いて、限定されることを意図しない。
【国際調査報告】