(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】挟持装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20220111BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20220111BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20220111BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
G03B17/56 A
G03B15/00 D
F16C11/10 E
F16C11/04 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021525238
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(85)【翻訳文提出日】2021-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2019118223
(87)【国際公開番号】W WO2020103751
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】201821904708.X
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515061237
【氏名又は名称】源徳盛塑膠電子(深▲せん▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】WINNERS’ SUN PLASTIC ELECTRONIC (SHENZHEN)LIMITED COMPANY
【住所又は居所原語表記】1st to 4th floor,Building 6,3rd Floor,Building 2,Detai Industrial Zone,No.496 Huarong Road,Langkou Community,Dalang Street,Longhua District,Shenzhen,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】単 景華
(72)【発明者】
【氏名】彭 易兵
【テーマコード(参考)】
2H105
3J105
【Fターム(参考)】
2H105AA03
2H105AA06
2H105AA07
2H105AA09
2H105AA17
2H105AA20
2H105AA44
3J105AA02
3J105AB02
3J105AB23
3J105AC01
3J105DA15
3J105DA41
(57)【要約】
挟持装置であって、挟持装置は、立ちアーム(9)と、立ちアーム(9)の下端に設けられる載置用のベース(8)と、それぞれ相対回転可能に立ちアーム(9)の両側に設けられ、少なくとも1つが引き伸ばし可能な水平挟持用の2つの水平挟持アーム(7)と、を含む。本発明は、立ちアーム(9)の両側にそれぞれ水平挟持用の少なくとも1つの引き伸ばし可能な水平挟持アーム(7)を相対回転可能に設けることによって、使用時に、2つの水平挟持アーム(7)をそれぞれ展開状態に回転し、引き伸ばして挟持することができ、使用終了時に、2つの水平挟持アーム(7)をいずれも引き寄せ状態に回転することができ、それにより、装置の両側の水平サイズを大幅に縮小することができ、収納と携帯に便利である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立ちアームと、
立ちアームの下端に設けられる載置用のベースと、
それぞれ相対回転可能に立ちアームの両側に設けられ、少なくとも1つが引き伸ばし可能な水平挟持用の2つの水平挟持アームと、を含む、ことを特徴とする挟持装置。
【請求項2】
2つの前記水平挟持アームは、同期して逆回転するリンク機構を介して展開及び引き寄せられることを特徴とする請求項1に記載の挟持装置。
【請求項3】
前記リンク機構は、2つの水平挟持アームをそれぞれ固定して接続し、且つ互いに噛み合う2つの回転部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の挟持装置。
【請求項4】
2つの前記回転部材は、回転可能に立ちアームに設けられて互いに噛み合う歯車であることを特徴とする請求項3に記載の挟持装置。
【請求項5】
前記水平挟持アームは歯車によって回転可能に立ちアームに設けられることを特徴とする請求項4に記載の挟持装置。
【請求項6】
2つの前記回転部材は、それぞれ回転可能に立ちアームに設けられて互いに噛み合う歯車とチェーンリンクであることを特徴とする請求項3に記載の挟持装置。
【請求項7】
2つの前記水平挟持アームはいずれも引き伸ばし可能であり、且つ対称に設けられることを特徴とする請求項1に記載の挟持装置。
【請求項8】
前記水平挟持アームは、回転可能に立ちアームに設けられるハンドルスイングアームと、挟持ヘッドと、一端がハンドルスイングアーム内に摺動して設けられ、他端に挟持ヘッドが固定して接続されるドローバーと、ハンドルスイングアーム内に設けられ、一端にドローバーが接続され、他端にハンドルスイングアームが接続され、ドローバーに引張弾力を提供するための弾性部材と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の挟持装置。
【請求項9】
前記水平挟持アームには、ドローバーの回転を防止するための回転防止構造がさらに設けられることを特徴とする請求項8に記載の挟持装置。
【請求項10】
前記回転防止構造は、ハンドルスイングアーム内のドローバーに固定して設けられるガイド部材を含むことを特徴とする請求項9に記載の挟持装置。
【請求項11】
前記ハンドルスイングアーム内に水平シュートを有し、前記ドローバーの一端は水平シュート内に摺動して設けられ、前記ガイド部材は、ドローバーに固定して接続され、水平シュートと滑り嵌めする非円形のガイド片であることを特徴とする請求項10に記載の挟持装置。
【請求項12】
前記立ちアームに、水平挟持アームが引き寄せられる場合に水平挟持アームを収納するための収納スロットが設けられることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の挟持装置。
【請求項13】
前記収納スロットの側壁に水平挟持アームを容易に開くための切り欠きが設けられることを特徴とする請求項12に記載の挟持装置。
【請求項14】
前記挟持装置は、ベースに接続され、周辺機器を回転して接続するためのアダプターをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の挟持装置。
【請求項15】
前記立ちアームには、水平挟持アームのシャフト端を遮断して隠蔽するための装飾カバーがさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載の挟持装置。
【請求項16】
前記ベースに第1滑り止め溝が設けられ、前記挟持ヘッドの内側に第2滑り止め溝が設けられることを特徴とする請求項8に記載の挟持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影支援機器技術分野に関し、特に挟持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自撮り棒、携帯電話ホルダー、カーホルダーなどに使用される従来のクリップは、主に垂直引き伸ばし挟持と水平挟持に分けられ、垂直引き伸ばし挟持については、被挟持物の体積が大きい場合に挟持が不安定になるという問題が存在し、また、水平挟持については、クリップの体積が大きいため収納及び携帯しにくいという問題が存在している。
【0003】
このため、従来の技術を改善し、発展させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来の技術の欠点を鑑みて、本発明は、従来の水平挟持装置に存在しているクリップの体積が大きいため収納及び携帯しにくいという問題を克服する挟持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術的解決策は次のとおりである。
【0006】
本発明は、立ちアームと、立ちアームの下端に設けられる載置用のベースと、それぞれ相対回転可能に立ちアームの両側に設けられ、少なくとも1つが引き伸ばし可能な水平挟持用の2つの水平挟持アームと、を含む、挟持装置を提供する。
【0007】
本発明のさらに好ましい態様では、2つの前記水平挟持アームは、同期して逆回転するリンク機構を介して展開及び引き寄せられる。
【0008】
本発明のさらに好ましい態様では、前記リンク機構は、2つの水平挟持アームをそれぞれ固定して接続し、且つ互いに噛み合う2つの回転部材を含む。
【0009】
本発明のさらに好ましい態様では、2つの前記回転部材は、回転可能に立ちアームに設けられて互いに噛み合う歯車である。
【0010】
本発明のさらに好ましい態様では、前記水平挟持アームは歯車によって回転可能に立ちアームに設けられる。
【0011】
本発明のさらに好ましい態様では、2つの前記回転部材は、それぞれ回転可能に立ちアームに設けられて互いに噛み合う歯車とチェーンリンクである。
【0012】
本発明のさらに好ましい態様では、2つの前記水平挟持アームはいずれも引き伸ばし可能であり、且つ対称に設けられる。
【0013】
本発明のさらに好ましい態様では、前記水平挟持アームは、回転可能に立ちアームに設けられるハンドルスイングアームと、挟持ヘッドと、一端がハンドルスイングアーム内に摺動して設けられ、他端に挟持ヘッドが固定して接続されるドローバーと、ハンドルスイングアーム内に設けられ、一端にドローバーが接続され、他端にハンドルスイングアームが接続され、ドローバーに引張弾力を提供するための弾性部材と、を含む。
【0014】
本発明のさらに好ましい態様では、前記水平挟持アームにドローバーの回転を防止するための回転防止構造がさらに設けられる。
【0015】
本発明のさらに好ましい態様では、前記回転防止構造は、ハンドルスイングアーム内のドローバーに固定して設けられるガイド部材を含む。
【0016】
本発明のさらに好ましい態様では、前記ハンドルスイングアーム内に水平シュートを有し、前記ドローバーの一端は水平シュート内に摺動して設けられ、前記ガイド部材は、ドローバーに固定して接続され、水平シュートと滑り嵌めする非円形のガイド片である。
【0017】
本発明のさらに好ましい態様では、前記立ちアームに、水平挟持アームが引き寄せられる場合に水平挟持アームを収納するための収納スロットが設けられる。
【0018】
本発明のさらに好ましい態様では、前記収納スロットの側壁に水平挟持アームを容易に開くための切り欠きが設けられる。
【0019】
本発明のさらに好ましい態様では、前記挟持装置は、ベースに接続され、周辺機器を回転して接続するためのアダプターをさらに含む。
【0020】
本発明のさらに好ましい態様では、前記立ちアームには、水平挟持アームのシャフト端を遮断して隠蔽するための装飾カバーがさらに設けられる。
【0021】
本発明のさらに好ましい態様では、前記ベースに第1滑り止め溝が設けられ、前記挟持ヘッドの内側に第2滑り止め溝が設けられる。
【0022】
本発明の有益な効果は次の通りである。本発明の挟持装置は、立ちアームの両側にそれぞれ水平挟持用の少なくとも1つの引き伸ばし可能な水平挟持アームを相対回転可能に設けることによって、使用時に、2つの水平挟持アームをそれぞれ展開状態に回転し、引き伸ばして挟持することができ、使用終了時に、2つの水平挟持アームをいずれも引き寄せ状態に回転することができ、それにより、装置の両側の水平サイズを大幅に縮小することができ、収納と携帯に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の好ましい実施例による挟持装置の展開状態を示す構造模式図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例による挟持装置の引き寄せ状態を示す構造模式図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例による水平挟持アームを示す部分断面模式図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例による水平挟持アームを示す部分分解模式図である。
【
図5】本発明の好ましい実施例による自撮り装置を示す構造模式図である。
【
図6】本発明の好ましい実施例による自撮り装置の使用状態を示す構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は挟持装置を提供する。本発明の目的、技術的解決策及び効果を、より明らかで明確にするために、以下、図面を参照しながら実施例を例示して本発明を更に詳細に説明する。理解すべきなのは、ここで説明される具体的な実施例は、本発明を解釈することのみに使用され、本発明を限定するものではない。
【0025】
本発明の好ましい実施例による挟持装置は、自撮り棒、携帯電話ホルダー、カーホルダーなどの様々な場合に適用でき、
図1から
図4を併せて参照し、立ちアーム9と、立ちアーム9の下端に設けられる載置用(例えば携帯電話の下端を載置する)のベース8と、それぞれ相対回転可能に立ちアーム9の両側に設けられ、少なくとも1つが引き伸ばし可能な水平挟持用(例えば携帯電話の両側を挟持する)の2つの水平挟持アーム7と、を含む。そのうちの1つの水平挟持アームを引き伸ばし可能に設けるだけで、携帯電話などの撮影機器を水平に引き伸ばして挟持する効果を達成することができ、勿論、好ましくは、2つの水平挟持アームの両方とも引き伸ばし可能であるように設けてもよく、両側とも引き伸ばして挟持することができるのは、挟持のバランスと安定を保持するのに役立つことは理解できる。
【0026】
本発明の挟持装置は、立ちアームの両側にそれぞれ水平挟持用の少なくとも1つの引き伸ばし可能な水平挟持アームを相対回転可能に設けることによって、使用時に、2つの水平挟持アームをそれぞれ展開状態に回転し、引き伸ばして挟持することができ、使用終了時に、2つの水平挟持アームをいずれも引き寄せ状態に回転することができ、それにより、装置の両側の水平サイズを大幅に縮小することができ、収納と携帯に便利である。
【0027】
さらに、
図1から
図4を併せて参照し、本実施例において、2つの水平挟持アーム7は同期して逆回転するリンク機構6を介して展開及び引き寄せられる。リンク機構を設けることによって、一方の水平挟持アームが開いている限り、もう一方の水平挟持アームも角度とともに回転し、引き寄せる場合も同様である。前記リンク機構6は、2つの水平挟持アーム7をそれぞれ固定して接続し、且つ互いに噛み合う2つの回転部材61を含む。回転部材は、互いに噛み合う条件を満たせば、様々な形態を採用することができ、例えば、2つの回転部材は、それぞれ回転可能に立ちアームに設けられて互いに噛み合う歯車とチェーンリンクであってもよい。好ましくは、2つの回転部材61は、回転可能に立ちアーム9に設けられて互いに噛み合う歯車611であり、歯車611は好ましくはハーフ歯車であり、歯車は歯車とより滑らかに噛み合う。より好ましくは、前記水平挟持アーム7は歯車611によって回転可能に立ちアーム9に設けられる。
【0028】
さらに、
図1から
図4を併せて参照し、本実施例において、2つの前記水平挟持アーム7は好ましくは、いずれも引き伸ばし可能であり、且つ対称に設けられる。具体的には、前記水平挟持アーム7は、回転可能に立ちアーム9に設けられるハンドルスイングアーム1と、挟持ヘッド(即ちハンドル)2と、一端がハンドルスイングアーム1内に摺動して設けられ、他端に挟持ヘッド2が固定して接続されるドローバー3と、ハンドルスイングアーム1内に設けられ、一端にドローバー3が接続され、他端にハンドルスイングアーム1が接続され、ドローバー3に引張弾力を提供するための弾性部材4と、を含む。前記弾性部材4は好ましくはバネである。好ましくは、前記水平挟持アーム7にドローバー3の回転を防止するための回転防止構造5がさらに設けられ、回転防止構造5はハンドルを開いた後の360度の回転を防止することができる。回転防止構造は様々な形態があり得、例えばシャフトにピンを設けることによって軸方向回転を回避することができるなどであり、本実施例において、前記回転防止構造5は、好ましくは、ハンドルスイングアーム1内のドローバー3に固定して設けられるガイド部材51を含む。より好ましくは、前記ハンドルスイングアーム1内に水平シュート13を有し、前記ドローバー3の一端が水平シュート13内に摺動して設けられ、前記ガイド部材51は、ドローバー3に固定して接続され、水平シュート13と滑り嵌めする非円形のガイド片511であり、例えば多角形のガイド片等であってもよく、好ましくは四角形のガイド片である。
【0029】
さらに、
図1、
図2を参照し、本実施例において、前記立ちアーム9に水平挟持アーム7が引き寄せられる場合に水平挟持アーム7を収納するための収納スロット97が設けられ、収納スロット97を設けることによって、水平挟持アーム7を収納及び隠蔽するのに役立ち、それにより、水平サイズと体積が縮小する。好ましくは、前記収納スロット97の側壁971に水平挟持アーム7を容易に開くための切り欠き98が設けられる。前記挟持装置は、ベース8に接続され、周辺機器を回転接続するためのアダプター88をさらに含み、
図5、
図6を参照して、アダプター88を設けることによって、前記挟持装置100を自撮り装置(例えば自撮り棒)に使用する場合、挟持装置100を自撮り装置の伸縮ロッド200に回転して接続するのに役立つ。好ましくは、前記立ちアーム9には、水平挟持アーム7のシャフト端を遮断して隠蔽するための装飾カバー91がさらに設けられ、装飾カバーはすっきりとした美しい外観を形成するのに役立つ。前記ベース8に第1滑り止め溝81が設けられ、前記挟持ヘッド2の内側に第2滑り止め溝21が設けられ、滑り止め溝は被挟持物(例えば携帯電話)をしっかりとグリップすることを確保するのに役立つ。
【0030】
理解すべきなのは、本発明の適用は上記の例に限定されず、当業者にとって、上記の説明に基づき改良または変更することができ、すべてのこれらの改良または変更はいずれも本発明の添付の請求項の保護範囲に属すべきである。
【国際調査報告】