(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】バルコニーシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/00 20060101AFI20220111BHJP
E04H 1/04 20060101ALI20220111BHJP
E04H 1/12 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
E04B1/00 501C
E04H1/04 Z
E04H1/12 B
E04B1/00 501L
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021525605
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(85)【翻訳文提出日】2021-05-21
(86)【国際出願番号】 US2019038557
(87)【国際公開番号】W WO2020101750
(87)【国際公開日】2020-05-22
(32)【優先日】2018-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515273564
【氏名又は名称】イノベイティブ ビルディング テクノロジーズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】コリンズ、アーラン
(72)【発明者】
【氏名】ウェールマン、マーク
(72)【発明者】
【氏名】ダメント、ピーター
(57)【要約】
以下を備えるバルコニーシステム。建物の対応構造フレーム部材に取付の第1端部と第2端部を備えるバルコニービーム。チャンネルバルコニーフレーム。バルコニービーム取付の開口部を有するチャンネルバルコニーフレーム取付部材。チャンネルバルコニーフレーム区画の内部空間の補強バー。ガードレール支持ブラケットを貫通し前記内部空間に入るファスナを介してチャンネルバルコニーフレームに取付で、前記内部空間の床で所定位置に固定のガードレール支持ブラケット。ガードレール支持ブラケットに取付で、対応する閉鎖プレートで所定位置に固定のスタンチョンガードレール支持部。スタンチョンガードレール支持部に取付のガードレール。スタンチョンガードレール支持部に取付の水平ガードレール部材。水平ガードレール部材に取付のガードレールパネル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部および第2端部を備えているバルコニービームであって、前記第1端部および前記第2端部のそれぞれは建物の対応する構造フレーム部材に取り付けるように構成されている、前記バルコニービームと、
チャンネルバルコニーフレームと、
前記バルコニービームに取り付けられるとともに1つまたは複数の開口部を有するチャンネルバルコニーフレーム取付部材と、
前記チャンネルバルコニーフレームによって区画された内部空間に配置された1つまたは複数の補強バーであって、前記1つまたは複数の補強バーは前記チャンネルバルコニーフレーム取付部材の前記1つまたは複数の開口部を通って延びており、前記補強バーおよび前記チャンネルバルコニーフレーム取付部材は、前記チャンネルバルコニーフレームによって区画された前記内部空間内に形成された床によって、前記チャンネルバルコニーフレームによって区画された前記内部空間内の所定位置に保持されており、前記床が形成された後に前記バルコニービーム、前記チャンネルバルコニーフレーム、およびコンクリート床は一体型ユニットを形成している、前記1つまたは複数の補強バーと、
1つまたは複数のファスナを介して前記チャンネルバルコニーフレームに取り付けられた1つまたは複数のガードレール支持ブラケットであって、前記1つまたは複数のファスナは前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを通過するとともに、前記チャンネルバルコニーフレームによって区画された前記内部空間に入り、前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットは前記チャンネルバルコニーフレームによって区画された前記内部空間内に形成された前記床によって所定位置に固定される、前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットと、
前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットのそれぞれに取り付けられるとともに、対応する閉鎖プレートによって所定位置に固定された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部と、
前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられたガードレールと、
前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられた1つまたは複数の水平ガードレール部材と、および
前記1つまたは複数の水平ガードレール部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレールパネルと
を備えている、バルコニーシステム。
【請求項2】
前記第1端部および前記第2端部のそれぞれは、前記バルコニービームを前記建物の対応する構造フレーム部材に結合するためのそれぞれのプレートを備えている、
請求項1に記載のバルコニーシステム。
【請求項3】
前記チャンネルバルコニーフレームは、長方形の形状を有している、
請求項1に記載のバルコニーシステム。
【請求項4】
前記チャンネルバルコニーフレームは、それぞれの前記スタンチョンガードレール支持部がそれぞれのスタンチョンガードレール支持部開口を通過できるように構成された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部開口をそれぞれ備えている、
請求項1のバルコニーシステム。
【請求項5】
前記チャンネルバルコニーフレームはステンレス鋼から形成され、
バルコニーの前記床はコンクリートから形成されている、
請求項1に記載のバルコニーシステム。
【請求項6】
前記バルコニーシステムはさらに、前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に結合された照明要素を備えている、
請求項1に記載のバルコニーシステム。
【請求項7】
前記1つまたは複数のガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えている、
請求項1のバルコニーシステム。
【請求項8】
第1端部および第2端部を備えているバルコニービームであって、前記第1端部および前記第2端部のそれぞれは建物の対応する構造フレーム部材に取り付けられるように構成されている、前記バルコニービームと、
前記バルコニービームに取り付けられたバルコニービーム取付部材であって、前記バルコニービーム取付部材と前記バルコニービームとは一体化したユニットを形成し、前記バルコニービーム取付部材は1つまたは複数の開口部を備えている、前記バルコニービーム取付部材と、
1つまたは複数のファスナを介して前記バルコニービーム取付部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレール支持ブラケットであって、前記1つまたは複数のファスナは前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを通過するとともに、前記バルコニービーム取付部材のそれぞれの開口部を通過する、前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットと、
前記1つまたは複数のガードレール支持ブラケットのうちの対応する1つにそれぞれに取り付けられるとともに、対応する閉鎖プレートによって所定位置に固定された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部と、
前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられたガードレールと、
前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられた1つまたは複数の水平ガードレール部材と、および
前記1つまたは複数の水平ガードレール部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレールパネルと
を備えている、偽バルコニーシステム。
【請求項9】
前記第1端部および前記第2端部のそれぞれは、前記バルコニービームを前記建物の対応する構造フレーム部材に結合するためのそれぞれのプレートを備えている、
請求項8に記載の偽バルコニーシステム。
【請求項10】
前記偽バルコニーシステムはさらに、前記1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に結合された照明要素を備えている、
請求項8に記載の偽バルコニーシステム。
【請求項11】
前記ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えている、
請求項8の偽バルコニーシステム。
【請求項12】
第1端部および第2端部を有するバルコニービームを形成する工程と、
チャンネルバルコニーフレームを形成する工程と、
バルコニービーム取付部材を形成する工程と、
前記バルコニービーム取付部材を前記バルコニービームに取り付ける工程と、
ガードレール支持ブラケットを前記チャンネルバルコニーフレームに取り付ける工程と、
前記バルコニービーム、前記チャンネルバルコニーフレーム、およびバルコニー床を備えている一体型バルコニーユニットを形成するために、前記チャンネルバルコニーフレームによって区画される空間内に前記バルコニー床を形成する工程と、
前記一体型バルコニーユニットおよびガードレール部品を建物の建設現場に提供する工程であって、前記ガードレール部品はガードレールおよび1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部を備えている、工程と、
前記一体型バルコニーユニットを前記建物の構造フレームに取り付ける工程と、
前記ガードレール部品を前記一体型バルコニーユニットに取り付ける工程と、
1つまたは複数のガードレールパネルを前記ガードレールに取り付ける工程と
を備えている方法。
【請求項13】
前記方法はさらに、前記バルコニービームを前記建物の前記構造フレームに結合するために、前記バルコニービームの前記第1端部および前記第2端部のそれぞれにそれぞれのプレートを取り付ける工程を備えている、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記チャンネルバルコニーフレームを形成する工程は、前記チャンネルバルコニーフレームを長方形の形状に形成する工程を備えている、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記チャンネルバルコニーフレームは、それぞれのスタンチョンガードレール支持部開口を通過するようにそれぞれのスタンチョンガードレール支持部を構成した1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部開口を備えている、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記チャンネルバルコニーフレームを形成する工程は、ステンレス鋼から前記チャンネルバルコニーフレームを形成する工程を備えている、
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えている、
請求項12に記載の方法。
【請求項18】
第1端部および第2端部を有するバルコニービームを形成する工程と、
バルコニービーム取付部材を形成する工程と、
前記バルコニービーム取付部材を前記バルコニービームに取り付けて一体型バルコニーユニットを形成する工程と、
前記一体型バルコニーユニットおよびガードレール部品を建物の建設現場に提供する工程であって、前記ガードレール部品はガードレールおよび1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部を備えている、工程と、
前記一体型バルコニーユニットを前記建物の構造フレームに取り付ける工程と、
前記ガードレール部品を前記一体型バルコニーユニットに取り付ける工程と、
1つまたは複数のガードレールパネルを前記ガードレールに取り付ける工程と、
を備えている、方法。
【請求項19】
前記方法はさらに、前記バルコニービームを前記建物の前記構造フレームに結合するために、前記バルコニービームの前記第1端部および前記第2端部のそれぞれにそれぞれのプレートを取り付ける工程を備えている、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えている、
請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バルコニーシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設業界では、効率を向上させるためにモジュール式の建設技術を使用することが多くなっている。しかし、伝統的なバルコニー建設などの建設のいくつかの側面は、建設効率を向上させるための課題を依然として提示している可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/053475号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
職場の安全規則、他の規則、または業界の慣行は、バルコニー開口部を有するがバルコニーガードレールが設置(install)されていない建物(または建設中の建物の領域)内のすべての人員に安全ハーネスの着用を要求する場合があり、これは、人件費を増加させ、時間効率を低下させる可能性がある。また、従来のバルコニー部材の設置には、時間がかかり、熟練した職人や特殊な機器が必要となる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの実施態様は、バルコニーシステム、偽(false)バルコニーシステム、ならびに両方を製造および設置するための方法を備えていることができる。いくつかの実施態様は、第1端部および第2端部を備えているバルコニービームを有するバルコニーシステムを備えていることができ、第1端部および第2端部のそれぞれは、建物の対応する構造フレーム部材に取り付けるように構成される。バルコニーシステムは、チャンネルバルコニーフレームと、バルコニービームに取り付けられて1つまたは複数の開口部(apertures)を有するチャンネルバルコニーフレーム取付部材(attachment member)とを備えていることもできる。
【0006】
バルコニーシステムは、チャンネルバルコニーフレームによって区画された内部空間に配置された1つまたは複数の補強バーをさらに備えていることができ、1つまたは複数の補強バーは、チャンネルバルコニーフレーム取付部材の1つまたは複数の開口部を通って延びる。補強バーおよびチャンネルバルコニーフレーム取付部材は、チャンネルバルコニーフレームによって区画された内部空間内に形成された床(フロア)によって、チャンネルバルコニーフレームによって区画された内部空間内の所定位置に保持され、床が形成された後に、バルコニービーム、チャンネルバルコニーフレーム、およびコンクリート床は一体型ユニットを形成するようになっている。
【0007】
バルコニーシステムは、1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを通過する1つまたは複数のファスナであってチャンネルバルコニーフレームによって区画される内部空間に入る1つまたは複数のファスナを介して、チャンネルバルコニーフレームに取り付けられた1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを備えていることもできる。1つまたは複数のガードレール支持ブラケットは、チャンネルバルコニーフレームによって区画される内部空間内に形成された床によって所定位置に固定される。バルコニーシステムはさらに、それぞれが1つまたは複数のガードレール支持ブラケットのそれぞれの1つに取り付けられる1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部であって、対応する閉鎖プレートによって所定位置に固定された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部を備えていることができる。
【0008】
いくつかの実施態様において、バルコニーシステムは、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられたガードレールと、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられた1つまたは複数の水平ガードレール部材と、1つまたは複数の水平ガードレール部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレールパネルとをさらに備えていることができる。
【0009】
いくつかの実装形態では、第1端部および第2端部のそれぞれは、バルコニービームを建物の対応する構造フレーム部材に結合するためのそれぞれのプレートを備えていることができる。チャンネルバルコニーフレームは、長方形の形状を有することができる。
【0010】
いくつかの実装形態では、チャンネルバルコニーフレームは、それぞれのスタンチョンガードレール支持部がそれぞれのスタンチョンガードレール支持部開口を通過することを可能にするように構成された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部開口をそれぞれ備えていることができる。チャンネルバルコニーフレームは、ステンレス鋼から形成することができ、バルコニー床は、コンクリートから形成することができる。
【0011】
バルコニーシステムは、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に結合された照明要素も備えていることができる。いくつかの実装では、1つまたは複数のガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えている。
【0012】
いくつかの実装形態は偽バルコニーシステムを備えていることができ、偽バルコニーシステムは、第1端部および第2端部を備えているバルコニービームであって、第1端部および第2端部のそれぞれが建物の対応する構造フレーム部材に取り付けるように構成されている、バルコニービームと、バルコニービーム取付部材およびバルコニービームが一体型ユニットを形成するように、バルコニービームに取り付けられたバルコニービーム取付部材とを有する。バルコニービーム取付部材は、1つまたは複数の開口部を含んでいる。偽バルコニーシステムは、1つまたは複数のファスナを介してバルコニービーム取付部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを備えていることができ、1つまたは複数のファスナは1つまたは複数のガードレール支持ブラケットを通過するとともに、バルコニービーム取付部材のそれぞれの開口部を通過する。
【0013】
偽バルコニーシステムは、それぞれが1つまたは複数のガードレール支持ブラケットのそれぞれの1つに取り付けられた1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部であって対応する閉鎖プレートによって所定位置に固定された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部と、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられたガードレールとを備えていることもできる。偽バルコニーシステムはさらに、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に取り付けられた1つまたは複数の水平ガードレール部材と、1つまたは複数の水平ガードレール部材に取り付けられた1つまたは複数のガードレールパネルとを備えていることができる。
【0014】
いくつかの実施態様では、第1端部および第2端部のそれぞれは、バルコニービームを建物の対応する構造フレーム部材に結合するためのそれぞれのプレートを備えていることができる。偽バルコニーシステムはまた、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部に結合された照明要素を備えていることができる。ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えていることができる。
【0015】
いくつかの実施態様は、第1端部および第2端部を有するバルコニービームを形成する工程と、チャンネルバルコニーフレームを形成する工程とを備えている方法を備えていることができる。本方法は、バルコニービーム取付部材を形成する工程と、バルコニービーム取付部材をバルコニービームに取り付ける工程とを備えていることもできる。本方法は、さらに、ガードレール支持ブラケットをチャンネルバルコニーフレームに取り付ける工程と、バルコニービーム、チャンネルバルコニーフレーム、およびバルコニー床を備えている一体型バルコニーユニットを形成するために、チャンネルバルコニーフレームによって区画される空間内にバルコニー床を形成する工程とを備えていることができる。
【0016】
本方法は、一体型バルコニーユニットおよびガードレール部品を建物の建設現場に提供する工程であって、ガードレール部品はガードレールおよび1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部を備えている、工程と、一体型バルコニーユニットを建物の構造フレームに取り付ける工程とを備えていることもできる。本方法は、さらに、ガードレール部品を一体型バルコニーユニットに取り付ける工程と、および1つまたは複数のガードレールパネルをガードレールに取り付ける工程とを備えていることができる。
【0017】
本方法は、バルコニービームを建物の構造フレームに結合するために、バルコニービームの第1端部および第2端部のそれぞれにそれぞれのプレートを取り付ける工程も備えていることができる。チャンネルバルコニーフレームを形成する工程は、チャンネルバルコニーフレームを長方形の形状に形成する工程を備えていることができる。
【0018】
チャンネルバルコニーフレームは、それぞれのスタンチョンガードレール支持部開口を通過するようにそれぞれのスタンチョンガードレール支持部が構成された1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部開口を備えていることができる。チャンネルバルコニーフレームを形成する工程は、ステンレス鋼からチャンネルバルコニーフレームを形成する工程を備えていることができる。ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルの1つまたは複数を備えていることができる。
【0019】
いくつかの実施態様は、第1端部および第2端部を有するバルコニービームを形成する工程と、バルコニービーム取付部材を形成する工程とを備えている方法を備えていることができる。本方法は、バルコニービーム取付部材をバルコニービームに取り付けて一体型バルコニーユニットを形成する工程と、一体型バルコニーユニットおよびガードレール部品を建物の建設現場に提供する工程とを備えていることもでき、ガードレール部品は、ガードレールおよび1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部を備えている。本方法は、一体型バルコニーユニットを建物の構造フレームに取り付ける工程と、ガードレール部品を一体型バルコニーユニットに取り付ける工程とをさらに備えていることができる。本方法は、1つまたは複数のガードレールパネルをガードレールに取り付ける工程も備えていることができる。
【0020】
本方法は、バルコニービームを建物の構造フレームに結合するために、バルコニービームの第1端部および第2端部のそれぞれにそれぞれのプレートを取り付ける工程も備えていることができる。ガードレールパネルは、強化ガラス、金属メッシュ、ポリカーボネート、光起電力パネル、または樹脂パネルのうちの1つまたは複数を備えていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】いくつかの実施形態に従った、低い視点からの例示的なバルコニーシステムの透視図を示す図。
【
図2】いくつかの実施形態に従った例示的なバルコニーシステムの側面透視図を示す図。
【
図3】いくつかの実施形態に従った例示的なバルコニーシステムの背面透視図を示す図。
【
図4】いくつかの実施形態に従ったガードレール接続部の側断面図を示す図。
【
図5】いくつかの実施形態に従ったガードレール接続部の上面平面図を示す図。
【
図6】いくつかの実施形態に従ったガードレール接続部の正面立面図を示す図。
【
図7】いくつかの実施形態に従った偽バルコニーシステムを示す図。
【
図8】いくつかの実施形態に従ったバルコニーを示す図。
【
図9】いくつかの実施形態に従った複数の偽バルコニーおよび複数のバルコニーを有する例示的な建物を示す図。
【
図10A】いくつかの実施形態に従った金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットのバルコニーの立面図。
【
図10B】いくつかの実施形態に従った金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットのバルコニーの平面図。
【
図10C】いくつかの実施形態に従った金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットのバルコニーのフレーム図。
【
図11A】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーの立面図。
【
図11B】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーの平面図。
【
図11C】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーのフレーム図。
【
図12A】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーの立面図。
【
図12B】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーの平面図。
【
図12C】いくつかの実装形態に従った、金属インフィルを有する例示的なスタジオユニットバルコニーのフレーム図。
【
図13A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの立面図。
【
図13B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの平面図。
【
図13C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーのフレーム図。
【
図14A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた1ベッドルームユニットバルコニーの例の立面図。
【
図14B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた1ベッドルームユニットバルコニーの例の平面図。
【
図14C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた1ベッドルームユニットバルコニーの例のフレーム図。
【
図15A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの立面図。
【
図15B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの平面図。
【
図15C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーのフレーム図。
【
図16A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの立面図。
【
図16B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーの平面図。
【
図16C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的な1ベッドルームユニットバルコニーのフレーム図。
【
図17A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた2ベッドルームユニットバルコニーの例の立面図。
【
図17B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた2ベッドルームユニットバルコニーの例の平面図。
【
図17C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを備えた2ベッドルームユニットバルコニーの例のフレーム図。
【
図18A】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する2ベッドルームユニットバルコニーの例の立面図。
【
図18B】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する2ベッドルームユニットバルコニーの例の平面図。
【
図18C】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する2ベッドルームユニットバルコニーの例のフレーム図。
【
図19】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有するバルコニーの例の断面図。
【
図20】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有するバルコニーの例の断面図。
【
図21】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有するバルコニーの例の断面図。
【
図22】いくつかの実施態様に従った、金属インフィルを有する例示的なバルコニーの断面詳細図。
【
図23】いくつかの実施形態に従った、バルコニーシステムを製造および設置するための例示的な方法のフローチャート。
【
図24】いくつかの実施形態に従った、偽バルコニーシステムを作り、設置するための例示的な方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、文脈上そうでない場合を除き、典型的には同様の構成要素を識別する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載されている例示的な実施形態は、限定的なものであることを意図していない。本明細書に示された主題の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、他の変更がなされてもよい。本開示の態様は、本明細書で一般的に説明され、図に示されているように、多種多様な異なる構成で配置、置換、結合、分離、および設計することができ、これらのすべてが本明細書で暗黙的に企図されている。
【0023】
本開示は、特に、フルバルコニーおよび偽バルコニー(バルコネットまたはフレンチバルコニーとしても知られる)を備えているバルコニーに一般的に関連する方法、システム、製品、デバイス、および/または装置に引き寄せられる。本明細書で使用される場合、「バルコニー」は、文脈からそうでないと判断されない限り、本明細書に開示されるバルコニーおよび/または偽バルコニーの両方を指すことがある。
【0024】
いくつかの実施形態では、建物は1つまたは複数のバルコニーを有してもよい。いくつかの実施形態では、建物が建設される際に、プレハブのバルコニーが設置されてもよい。プレハブのバルコニーは、建物の外面の一部を提供してもよい。いくつかの実施形態では、プレハブのバルコニーは、建物の1つまたは複数の構造フレーム部材に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、バルコニーは、外壁パネルまたは内壁パネルが設置される前に構造フレーム部材同士を整列させるのに役立つように、構造フレーム部材に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、バルコニーは、建物の耐荷重構造(耐力構造)に結合される。例えば、耐荷重構造は、外部構造の鉄骨であってもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、バルコニーの1つまたは複数には、照明または他のユーティリティが予め取り付けられていてもよい。ユーティリティは、電気、配管、冷暖房、通信、および/または他のユーティリティを含んでもよい。建物の建設現場に納入する前のバルコニーの製作中に照明またはユーティリティを設置することで、建物をより速く組み立てることができ、いくつかの実施形態では、建物へのバルコニーの設置に必要な熟練工の数を減らすことができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、バルコニーは、フルバルコニーおよび偽バルコニーという2種類のバルコニーを含んでもよい。いくつかの実施形態において、バルコニーのうちの1つまたは複数は、建物の外面の少なくとも一部を提供するように構成されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、バルコニーの材料構成(材料組成物)は、鋼を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料構成は、アルミニウムを含んでもよい。さらに他の実施形態では、バルコニーシステムの構成要素は、金属および/または金属合金から、木材および木材ポリマー複合材(WPC)、木質系製品(リグニン)、他の有機建築材料(竹)から有機ポリマー(プラスチック)、ハイブリッド材料、またはセラミックなどの土質材料に至る、様々な建築に適した材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、セメントまたは他の注型可能または成形可能な建築材料も使用することができる。他の実施形態では、バルコニーの一部の構成要素に1つの建築材料を使用し、バルコニーの他の構成要素に他の建築材料を使用することによって、適切な建築材料を任意に組み合わせてもよい。任意の材料の選択は、(国際建築基準法で規定されているような)材料オプションの参照から行われてもよいし、建設される構造物の耐荷重要件を決定する際に、当業者の知識に基づいて選択されてもよい。大きいまたは高い構造物は、小さいまたは短い建物よりも大きな物理的強度が要求される場合がある。構造物のサイズ、荷重、および環境ストレスに対応するために建築材料を調整することで、本明細書に記載されているバルコニーのすべての構成要素に使用される建築材料の最適な経済的選択を決定することができる。また、世界の様々な地域における様々な建築材料の入手可能性も、本明細書に記載されたシステムを構築するための材料の選択に影響を与える可能性がある。また、国際建築基準法または同様のコードの採用も、材料の選択に影響を与える可能性がある。
【0028】
本明細書で言及されている「金属」には、本明細書に記載されているバルコニーおよび構成要素の製造および/または構築に適している、あらゆる建設用グレードの金属または金属合金が含まれる。「木材」とは、木材、木材ラミネート製品、木材プレス製品、木材ポリマー複合材(WPC)、竹または竹関連製品、リグニン製品、および/または、化学処理されているか、精製されているか、加工されているか、または単に植物から収穫されたかを問わず、あらゆる植物由来の製品を備えているものである。本明細書で言及されている「コンクリート」には、セメント、水、および粒状の骨材を備えている、あらゆる建設グレードの硬化性複合材料が含まれる。粒状の骨材は、砂、砂利、ポリマー、灰および/または他の鉱物を備えていることができる。
【0029】
一般に、いくつかの実施態様では、バルコニーシステムまたは偽バルコニーシステムは、バルコニーまたはフォールスバルコニーの一部を建設現場から離れた場所(オフサイト)で製造して組み立てることと、建設現場での(オンサイト)設置と組み立てとを完了するために、部分的に作られたバルコニーと、部品のキットとを建設現場に届けることとを備えている方法で製造および設置されてもよい。例えば、鋼製造者は、バルコニービームを作り、そのビームにチャンネル部材を溶接することができる。チャンネル部材は、所定間隔(例えば、12インチ(30.48cm))で穴が開けられた軽量ゲージの「C」セクションを備えていることができ、ここでは、バルコニー床(フロア)製造プロセス中に挿入される鉄筋(補強バー)のために穴が開けられている。バルコニーフレームは、圧延ステンレス鋼から製造することができる。
【0030】
バルコニービームとフレームは、コンクリートプレキャストショップに届けられる。プレキャストショップでは、バルコニービームに溶接されたチャンネルの穴に鉄筋(または補強バー)が挿入される。バルコニービームとバルコニーフレームは、ビームとフレームを保持するフォームであってチャンネル部材の穴に鉄筋を挿入することができるフォームに配置することができる。また、ガードレール支持部材は設置され、バルコニーフレームに固定されることができる。その後、フォームにコンクリート(または鋳造に適した他の材料)を流し込むことができる。コンクリートが硬化すると、バルコニービームがバルコニーフレームに固定され、一体型のバルコニーアセンブリが形成される。また、ガードレール支持部材は、硬化したコンクリートによって所定位置に固定される。
【0031】
いくつかの実施態様は、バルコニーガードレール用のグレージングを取り付けることができる水平部材を有するガードレールを備えていることができる。グレージングを取り付けるための水平部材を提供することによって、本明細書に記載されたバルコニーシステムおよび偽バルコニーシステムは、グレージング片を標準化し、ガードレールのスタンチョン支持部(例えば、垂直ポスト)に取り付けることに限定しないことを可能にする。これによって、グレージングがスタンチョン支持部に直接結び付けられていないので、標準化されたガードレールスタンチョン支持部の間隔を許容するという利点がある。
【0032】
次に図面に目を向けると、
図1~
図3は、いくつかの実施形態に従った例示的なバルコニーシステム100の図である。バルコニーシステム100は、2つの構造フレーム部材(例えば、ワイドフランジ柱)である第1構造フレーム部材102および第2構造フレーム部材104に取り付けられている。
【0033】
バルコニーシステム100は、構成要素の2つのグループを備えている。構成要素の第1グループは、オフサイト(例えば、バルコニーシステム100が設置される建物建設現場ではない)で製造および組み立てられてもよい。構成要素の第2グループ(ガードレール構成要素を備えている)は、建設現場でバルコニーシステム100に取り付けられてもよい。
【0034】
構成要素の第1グループは、バルコニービーム112と、チャンネルバルコニーフレーム114と、1つまたは複数の鉄筋116と、プレキャストのコンクリートバルコニー床118と、バルコニービーム取付部材120と、1つまたは複数のガードレール支持ブラケット122とを備えている。例示的な実施形態では、金属構成要素(例えば、112、114、116、120、および122)は、金属加工施設で製造され、組み立てられてもよい(または、部分的に組み立てられてもよい)。組み立てられた、または部分的に組み立てられた金属構成要素は、次に、コンクリートバルコニー床118を流し込んで鋳造するコンクリート鋳造施設に送られてもよい。コンクリートバルコニー床118は、一旦硬化されると、金属およびコンクリートの構成要素を一緒に固定して、建物に使用するために建設現場に届けられる一体型バルコニーユニットにする。
【0035】
一体型バルコニーユニットと一緒に、構成要素の第2グループが、バルコニーの最終組み立てに使用するために建設現場に届けられることがある。構成要素の第2グループは、バルコニーガードレール106を備えていることができ、このガードレールは、シングルピースであってもよいし、マルチピースのガードレールであってもよい。また、構成要素の第2グループは、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部108と、1つまたは複数のガードレールパネル110と、および1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部108を対応するガードレール支持ブラケット122に取り付けるための1つまたは複数の閉鎖プレート124を備えている1つまたは複数のハードウェアのセットとを備えていることができる。
【0036】
建設現場では、一体型バルコニーユニットを建築構造物に設置することができる。例えば、バルコニーシステム100は、第1端部および第2端部を有するバルコニービーム112を備えている。バルコニービーム112の第1端部は、対応する第1構造フレーム部材102に取り付けられ、バルコニービームの第2端部は、対応する第2構造フレーム部材104に取り付けられる。この取り付けは、バルコニービーム112の第1端部および第2端部のそれぞれにおいて、第1構造フレーム部材102および第2構造フレーム部材104にボルトまたはその他の方法で取り付けることができるプレートを介して行うことができる。
【0037】
一体型バルコニーユニットが設置されると、バルコニーシステムを最終的に組み立てるために、バルコニー構成要素の第2グループを設置することができる。バルコニーガードレール106が設置されると、バルコニー開口部からの落下の危険性が実質的に減少する。したがって、バルコニーシステムを有する建物の部屋または領域内で安全ハーネスを使用する必要性または要件が取り除かれ、作業者は、安全ハーネスを着用することなく、内壁建設、電気接続、機械接続、および仕上げなどの作業を行うことによって、部屋または領域内でより安全かつ効率的に作業を進めることができる。
【0038】
図3に示すように、構成要素の第2グループ(例えば、ガードレール構成要素)は、スタンチョンガードレール支持部108に取り付けられる水平部材302を備えていることができる。ガードレールパネル110は、水平部材302に取り付けられ得る。
【0039】
バルコニービーム112およびチャンネルバルコニーフレーム114は、一実施形態では、ステンレス鋼から形成することができる。ガードレール支持ブラケット122は、チャンネルバルコニーフレーム114によって区画される内部空間に延びるボルトシステム(例えば、5インチ(12.7cm)ボルト)を介してチャンネルバルコニーフレーム114に取り付けられるアングルブラケットであって、コンクリートバルコニー床118によって所定位置に保持されるアングルブラケットを備えていることができる。
【0040】
図4~
図6は、いくつかの実施形態に従ったガードレール接続部の側断面図、上面図、および正面立面図をそれぞれ示す図である。接続部は、ガードレール支持ブラケット122(角度付き(アングル)ガードレール支持ブラケットとすることができる)をチャンネルバルコニーフレーム114に取り付けるボルト402および404(例えば、5インチ(12.7cm)ボルト)を備えており、ハードウェア(例えば、ナット、ワッシャなど)および硬化したコンクリートバルコニー床118によって所定位置に固定される。角度付き(アングル)のガードレール支持ブラケット122は、スタンチョンガードレール支持部108を支持し、チャンネルバルコニーフレーム114に取り付けるために使用される。
【0041】
図7は、いくつかの実施形態に従った偽(false)バルコニーシステム700を示す図である。偽バルコニーシステム700は、ガードレール702と、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部704と、1つまたは複数のガードレールパネル706と、水平ガードレール部材708と、オプションの照明710(例えば、連続したLED照明ストリップ)と、「Z」ブレイク形状のバルコニービーム取付部材712と、1つまたは複数のガードレール支持ブラケット714と、バルコニービーム716とを備えている。
【0042】
「Z」ブレイク形状のバルコニービーム取付部材712は、バルコニービーム716に取り付けられている(例えば、溶接またはその他の方法で固定または結合されている)。ガードレール支持ブラケット714は、「Z」字形状のバルコニービーム取付部材712に取り付けられている。
【0043】
図8は、いくつかの実施形態に従ったバルコニーシステム800を示す図である。バルコニーシステム800は、ガードレール802と、1つまたは複数のスタンチョンガードレール支持部804と、1つまたは複数のガードレールパネル806と、水平ガードレール部材808と、オプションの照明810(例えば、連続したLED照明ストリップ)と、チャンネルバルコニーフレーム812と、1つまたは複数のガードレール支持ブラケット814と、1つまたは複数のボルト816(ガードレール支持ブラケット814をチャンネルバルコニーフレーム812に取り付ける)と、鋳造コンクリートバルコニー床818と、バルコニービーム取付部材820(補強部材に接続され、コンクリートバルコニー床に鋳造される)と、バルコニービーム822(バルコニービーム取付部材820に取り付けられる)と、および1つまたは複数のチャンネルバルコニーフレーム取付ボルト824(チャンネルバルコニーフレーム812を鋳造コンクリートバルコニー床818に固定する)とを備えている。鋳造コンクリートバルコニー床818と建物との間には、熱的遮断が提供される。
【0044】
図9は、いくつかの実施形態に従った偽バルコニーシステム(偽バルコニー)700およびバルコニーシステム(バルコニー)800を有する例示的な建物を示す図である。建物は、ゼロまたはそれ以上の偽バルコニーシステム700およびゼロまたはそれ以上のバルコニーシステム800を備えていることができる。
【0045】
図10A、
図10B、および
図10Cは、いくつかの実装形態に従った金属インフィルを備えた例示的なスタジオユニットバルコニーの立面図、平面図、およびフレーム図をそれぞれ示している。特に、
図10Aは、バルコニー支持部材1004(例えば、6インチ(15.24cm)×10インチ(25.4cm)の管状鋼部材)に結合された構造柱1002を示しており、バルコニーを支持し、バルコニーおよび構造柱1002を整列させてスペースを確保する。バルコニーは、バルコニーフレームのパンチ穴1014(例えば、3フィート(91.44cm)オンセンターでパンチされた穴)に収まる垂直スタンチョン1012であって、バルコニーフレーム(例えば、2204)にボルトで固定される垂直スタンチョン1012に、工場で溶接された接続部を有する傾斜した鋼バートップ1016(例えば、1/2インチ(1.27cm)×3-1/2インチ(8.89cm))を備えている。バルコニーはさらに、ガードレールパネル1020が取り付けられる水平部材13(例えば、1-1/2インチ(3.81cm)×1-1/2インチ(3.81cm)×2-1/2インチ(6.35cm)のTスロット押出部材を工場で垂直スタンチョンに溶接したもの)を備えている。
図10Aまたは本明細書の他の図のガードレールパネルは、強化ガラス、3Form、金属メッシュ、ポリカーボネート、および/または光起電力パネルのうちの1つまたは複数を備えていることができる。バルコニーはまた、工場で設置されたデッキパネル(複数可)1026を備えていることができる。デッキパネル(複数可)1026は、合成材料、タイル、木材などの任意の適切なデッキ材料を備えていることができる。
図10AのS1で示されるセクションの詳細は、
図19に示されている。
【0046】
図10Bに示すように、バルコニーフレームは、管状鋼支持部1006でコーピングおよび溶接することができる。また、
図10Bに示すように、連続Zブレイク形状部材(例えば、2インチ(5.08cm)×2-1/8インチ(5.34cm)×2インチ(5.08cm)×2インチ(5.08cm))は、デッキホールドダウンクリップを有し、バルコニーフレームに工場でボルト止めされている。
【0047】
図10Cは、管状鋼部材(1004)に工場で溶接されたCチャンネル部材1008(例えば、4インチ(10.16cm)×1.76インチ(4.47cm)鋼Cチャンネル)と、ブレイク形状チャンネル(2204)と、鋼プレート1010(例えば、1/4インチ(0.635cm)鋼プレート)と、およびCチャンネル部材1008に工場で取り付けられた金属スタッド(例えば、2-1/2インチ(6.35cm)および4インチ(10.16cm))1022とのうちの1つまたは複数を備えている金属インフィルを示す。
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
図19は、いくつかの実施形態に従った金属インフィルを有する例示的なバルコニーの断面図(先の図ではS1と表記)である。特に、
図19は、管状鋼バルコニー支持部材1902(例えば、
図10Aのバルコニー支持部材1004と同様の6インチ(15.24cm)×10インチ(25.4cm)管状鋼部材)と、垂直スタンチョン1904と、垂直スタンチョン1904に溶接されたアングルとアングルに取り付けられたTスロット押出部材1906とを有する水平部材1908と、ガードレールパネル1910と、オプションの連続照明ストリップ1912(例えば、連続LED照明ストリップ)とを示している。バルコニーはまた、金属製インフィルバルコニーフレームの上に設置されたセメントボード1914と、防水膜1916と、およびデッキ1920(例えば、複合デッキ材)とを備えているデッキを備えており、金属製インフィルバルコニーフレームの下面にはシージング1918が適用されている。また、
図19は、バルコニーとコーベルビーム1922との間の隙間を備えている、コーベルビーム1922に対するバルコニーの関係を示している。
【0054】
図20は、いくつかの実施態様に従った金属インフィルを有するバルコニーの例の断面図である。特に、
図20は、管状鋼バルコニー支持部材2002(例えば、
図10Aのバルコニー支持部材1004と同様の6インチ(15.24cm)×10インチ(25.4cm)管状鋼部材)と、垂直スタンチョンに工場で溶接された傾斜鋼部材2004と、垂直スタンチョンに溶接されたアングルとアングルに取り付けられたTスロット押出部材2006とを有する水平部材2008と、ガードレールパネル2010と、オプションの連続照明ストリップ2012(例えば、連続LED照明ストリップ)とを示す。また、バルコニーは、金属製インフィルバルコニーフレームの上に設置されたセメントボード2014と、防水膜2016と、およびデッキ2020(例えば、複合デッキ材)とを備えているデッキを備えており、金属製インフィルバルコニーフレームの下面にはシージング2018が適用されている。また、
図20は、バルコニーとコーベルビーム2022との間の隙間を備えている、コーベルビーム2022に対するバルコニーの関係を示している。
図20は、さらに、傾斜鋼部材2004に取り付けられた装飾パネル2024(例えば、PVCパネル)を示している。
【0055】
図21は、いくつかの実施態様に従った金属インフィルを有する例示的な偽バルコニーの断面図である。
図21は、垂直スタンチョン2104に工場で溶接された傾斜した鋼製バードトップ2106を示す。ガードレールパネル2108は、バルコニー支持ビーム2102に工場で溶接されているバルコニーフレーム部材2106に取り付けられた垂直スタンチョン2104に取り付けられている。
【0056】
図22は、いくつかの実施形態に従った金属インフィルを有する例示的なバルコニーの断面詳細(D1~D4)を示す。
図22に示すように、バルコニーフレーム2204はバルコニービーム2202に取り付けられている。バルコニーは、バルコニービーム2202とバルコニーフレーム2204とに工場で溶接されたCチャンネル部材2206などの金属インフィル部材を備えている。
【0057】
バルコニーは、バルコニーフレーム2204に工場で溶接されているガードレール支持部材2208にボルト止めされている複数のフラットバーの垂直スタンチョン2214を備えている。垂直スタンチョン2214のガードレール支持部材2208への接続は、閉鎖プレート2210によって補強される。シムプレート2212は、必要に応じて、垂直スタンチョン2214においてガードレール支持部材2208への接続部に使用することができる。
【0058】
上述したように、金属インフィル(注入)されたバルコニーは、Cチャンネル部材2206に取り付けられた(例えば、工場で溶接された)金属スタッド2216を備えていることができる。
【0059】
図22に示すバルコニーデッキは、防水膜2218と、複合デッキ枕木2226(例えば、1インチ(2.54cm)×3インチ(7.62cm)クラスA防火定格)と、複合デッキ2224(例えば、1インチ(2.54cm)×6インチ(15.24cm)クラスA防火定格)と、鋼板2220(例えば、Cチャンネル部材2206に工場で溶接された1/4インチ(0.635cm)鋼板)と、および鋼板2228(例えば、水密溶接でバルコニーフレームとCチャンネル部材とに工場で溶接された1/4インチ(0.635cm)鋼板)とを備えている。バルコニーの内部は、工場で設置された火災断熱材2230と、1つまたは複数の層のシース2222(例えば、2層のDensglassシース)と、および火災定格ロッドおよびシーラント2232とを備えていることができる。
【0060】
図23は、いくつかの実施形態に従ったバルコニーシステムを製造および設置するための例示的な方法のフローチャートである。本明細書に記載された方法の様々な操作は、必ずしも図示された通りの正確な順序で実行される必要はない。さらに、いくつかの操作を追加、削除、変更、および/または組み合わせてもよい。本方法は、バルコニービームが形成される2302で開始してもよい。いくつかの実装では、バルコニービームは、管鋼から形成され、事前に仕上げられる(例えば、製造時に仕上げられたり、建物に設置される前に仕上げられたりする)ことができる。いくつかの実装では、バルコニービームは、単一のピースとしてコンクリートデッキと一緒に形成されかつ注がれるプレキャスト要素とすることができ、これによって管鋼バルコニービームの必要性がなくなる。本方法は、2304に続く。
【0061】
2304では、チャンネルバルコニーフレームが形成される。例えば、チャンネルバルコニーフレームは、圧延ステンレス鋼から形成することができる。方法は、2306に続く。
【0062】
2306では、チャンネルバルコニーフレームはバルコニービームに取り付けられる。例えば、バルコニービーム取付部材(例えば、820)はバルコニービームに取り付けられ(例えば、溶接または他の取り付けによって)、1つまたは複数の補強バーまたは部材は、バルコニービーム取付部材に接続され得る。本方法は2308に続く。
【0063】
2308では、1つまたは複数のガードレール支持ブラケットはチャンネルバルコニーフレームに取り付けられる。例えば、ボルト(例えば、816)は、ガードレール支持ブラケットをチャンネルバルコニーフレームに取り付けるために使用され、ここで、ボルトは、チャンネルバルコニーフレームによって区画される内部空間に延びる。本方法は、2310に続く。
【0064】
2310において、コンクリート製のバルコニー床は、バルコニーチャンネルフレームによって区画される内部空間内に鋳造される。コンクリートバルコニー床は、一旦硬化すると、チャンネルバルコニーフレーム、ガードレール支持ブラケット、補強部材、バルコニービーム取付部材、およびバルコニービームを一体型バルコニーユニット(またはバルコニーデッキ)に固定するのに役立つ。本方法は、2312に続く。
【0065】
2312では、バルコニーデッキおよびガードレールの部品は、建設現場に提供される。本方法は、2314に続く。
2314では、バルコニーデッキまたは一体型バルコニーユニットは、建物に取り付けられる。例えば、バルコニービームは、各端部でそれぞれの構造フレーム部材(例えば、ワイドフランジ金属柱)に取り付けられる。一体型バルコニーユニットを取り付けることは、一体型バルコニーユニットを構造体に取り付けるのに役立ち、また、構造体部材(例えば、ワイドフランジ柱)を整列させるのに役立つことができる。本方法は、2316に続く。
【0066】
2316では、ガードレールは一体型バルコニーユニットに取り付けられる。例えば、スタンチョンガードレール支持部をガードレール支持ブラケットに取り付けることができる。ガードレールは、スタンチョンガードレール支持部に取り付けられることができる。水平ガードレール部材は、スタンチョンガードレール支持部に取り付けられることができる。本方法は、2318に続く。
【0067】
2318では、ガードレールパネルを水平ガードレール部材に取り付けることができる。
図24は、いくつかの実施形態に従った偽バルコニーシステムを製造および設置するための例示的な方法のフローチャートである。本方法は、バルコニービームが形成される2402で始まる。いくつかの実施態様では、バルコニービームは、管鋼から形成され、予備仕上げされる(例えば、建物に設置される前に仕上げが施される)ことができる。本方法は、2404に続く。
【0068】
2404では、「Z」ブレイク形状部材(またはバルコニービーム取付部材)は形成される。例えば、「Z」ブレイク形状部材は、圧延されたステンレス鋼から形成することができる。本方法は、2406に続く。
【0069】
2406では、「Z」ブレイク形状部材はバルコニーフレームに取り付けられる。例えば、バルコニービーム取付部材(例えば、712)はバルコニービームに取り付けられ(例えば、溶接または他の取り付けによって)、1つまたは複数の補強バーまたは部材は、バルコニービーム取付部材に接続され得る。本方法は、2408に続く。
【0070】
2408において、1つまたは複数のガードレール支持ブラケットは、バルコニービーム取付部材に取り付けられる。本方法は、2410に続く。
2410で、バルコニービームおよびガードレールの部品は、建設現場に提供される。本方法は、2412に続く。
【0071】
2412において、バルコニービームは、建物に取り付けられる。例えば、バルコニービームは、各端部でそれぞれの構造フレーム部材(例えば、ワイドフランジ金属柱)に取り付けられる。バルコニービームを取り付けることは、偽バルコニーユニットを構造体に取り付けるのに役立ち、また、構造部材(例えば、ワイドフランジ柱)を整列させるのに役立つことができる。本方法は、2414に続く。
【0072】
2414では、ガードレールは一体型バルコニーユニットに取り付けられる。例えば、スタンチョンガードレール支持部をガードレール支持ブラケットに取り付けることができる。ガードレールは、スタンチョンガードレール支持部に取り付けられることができる。水平ガードレール部材は、スタンチョンガードレール支持部に取り付けられることができる。本方法は、2416に続く。
【0073】
2416では、ガードレールパネルを水平ガードレール部材に取り付けることができる。
バルコニーは、幅広フランジ柱にボルト止めされた1つまたは複数のプレートを介して、建物のフレーム、例えば外部構造フレームに取り付けられてもよい。例えば、バルコニーは、建物の構造的支持および/または整列を提供し得る外部鋼構造に取り付けられてもよい。一般に、バルコニーを外部鉄骨構造物などの建物のフレームに取り付けるために、任意の機構を使用することができる。一般に、任意のタイプのファスナが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、バルコニーは、建物のフレームに含まれる垂直ビームまたは水平ビームに結合されてもよい。
【0074】
床パネルと天井パネルにコンクリートを流し込んでもよい。コンクリートを流し込むことで、バルコニーの床を形成してもよい。いくつかの実施形態において、バルコニーは、横方向荷重を建物の横方向の荷重システムに伝達してもよい。このようにして、床パネルおよび天井パネルが所望の階に配置された後に、建物の階の完成した高さでコンクリートを流し込み、それによってその階のユニットの床を形成してもよい。いくつかの実施形態では、バルコニーは、床パネルおよび天井パネルにコンクリートが硬化した後に設置される。
【0075】
バルコニーシステムおよび偽バルコニーシステムの実施形態は、特に中層および高層の住宅プロジェクトで使用可能な床および天井システムを提供することができる。閉鎖ピースおよびトラックが設置されたパネルまたは設置されていないパネルは、火災、エネルギー、ハンディキャップ、生命の安全性、および音響(衝撃および周囲の騒音の伝達)という建築基準のうちの1つまたは複数に準拠するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、閉鎖ピースおよびトラックの有無にかかわらず、事前に組み立てられた床パネルおよび天井パネルは、火災、音の影響、エネルギー、および生命/安全性のコードを満たす完全に統合されたサブアセンブリとして考えられてもよい。床パネルと天井パネルは、いくつかの実施形態では、電気、防火、エネルギー絶縁、および遮音の機能と完全に統合されていてもよい。床パネルと天井パネルは、適用される建築基準法で定められた火災等級、例えば2時間の火災等級を達成するように設計されてもよい。
【0076】
本明細書に記載のバルコニーは、工場または店舗でオフサイトで製造され、建物の構造外骨格などの構造フレームに取り付けるために建設現場(建築サイト)に輸送されてもよい。バルコニーシステムまたは偽バルコニーシステム、またはそれらの構成要素は、幅8フィート(243.84cm)~10フィート(304.8cm)、さらに幅22フィート(670.56cm)までのような様々なサイズで製作されてもよい。建築現場では、バルコニーは、構造フレーム部材、床パネルおよび天井パネル、端壁、解体壁、ユーティリティパネル、建築ユーティリティ、またはそれらの任意の組み合わせに取り付けられてもよい。構造フレーム部材は、バルコニーの支持を提供してもよく、これは、オフサイトの鋳造施設またはオンサイトで注がれたコンクリートスラブを含んでもよい。いくつかの実施形態では、バルコニーは、構造フレーム部材に荷重を伝達する。いくつかの実施形態では、バルコニーは、建物の鋼構造に直接荷重を伝達し、バルコニーは、床パネルおよび天井パネルから構造に荷重を伝達しない。いくつかの実施形態では、バルコニーは非荷重耐性であってもよい(例えば、偽バルコニーの場合)。
【0077】
本明細書で提供される例は、説明のためだけのものであり、本開示の範囲を限定するものと考えるべきではない。各例示の実施形態は、都市部の複合施設、低層住宅、および/または遠隔地のコミュニティなどの特定の環境に対して実用的であってもよい。個々の要素の材料および寸法は、本開示の原則の範囲を逸脱することなく、火災、エネルギー、ハンディキャップ、生命の安全性、および音響(衝撃および周囲の騒音の伝達)という建築基準のうちの1つまたは複数に準拠するように選択することができる。また、要素および/またはシステムは、所望に応じて、社会的および/または宗教的なコードに準拠するように構成されてもよい。例えば、材料、システム、方法、および/または装置は、管轄区域で採用されている国際建築基準法に準拠するように構成されてもよい。
【0078】
本開示は、本出願に記載された特定の実施形態に限定されるものではなく、これらは様々な側面の例示として意図されている。その精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および実施形態を行うことができる。本明細書で列挙したものに加えて、本開示の範囲内で機能的に同等の方法および装置が、前述の説明から可能である。そのような変更および実施形態は、添付の請求項の範囲内に入ることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の条件によってのみ限定されるものであり、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、添付の特許請求の範囲の条件によってのみ限定されるものである。本開示は、特定の方法に限定されるものではなく、当然ながら、様々な方法があり得る。本明細書で使用されている用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、限定することを意図していない。
【0079】
本明細書における実質的に任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、文脈および/または用途に応じて、用語を複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に翻訳することができる。様々な単数/複数の順列は、明確にするために本明細書に明示的に記載することができる。
【0080】
一般に、本明細書、特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の本体)で使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図されている(例えば、用語「including」(含む(備える))は「含んでいる(備えている)が、これに限定されない」と解釈されるべきであり、用語「having」(有する)は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「includes」(備えている)は「備えているが、これに限定されない」と解釈されるべきである、など)。
【0081】
導入された請求項の記載の特定の数を意図する場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しない。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」という導入フレーズの使用を備えていることができる。しかし、このようなフレーズの使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項を含む特定の請求項を、そのような記載を1つだけ含む実施形態に限定することを意味するように解釈されるべきではない。同じ請求項が導入フレーズ「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であってもそうであり(例えば、「a」や「an」は、「少なくとも1つ」や「1つまたは複数」を意味すると解釈されるべきであり)、クレームの記載の導入に使用される定冠詞の使用についても同様である。さらに、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に述べられている場合でも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきである(例えば、他の修飾語を伴わない「2つの記載」の裸の記載は、少なくとも2つの記載、あるいは2つまたはより多くの記載を意味する)。
【0082】
さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類する慣例が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が慣例を理解する意味で意図される(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AとBが一緒、AとCが一緒、BとCが一緒、および/またはA、B、およびCが一緒などのシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、またはCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した慣例が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者が慣例を理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AとBが一緒、AとCが一緒、BとCが一緒、および/またはA、B、およびCが一緒などを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、2つ以上の代替用語を提示する事実上すべての言葉および/またはフレーズは、複数のうちの1つの用語、いずれかの用語、または両方の用語を含む可能性を企図していると理解すべきである。例えば、「AまたはB」というフレーズは、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0083】
さらに、本開示の特徴または側面がマーカッシュグループの用語で説明される場合、本開示はそれによってマーカッシュグループのメンバーの任意の個々のメンバーまたはサブグループの用語でも説明される。
【0084】
書面による説明を提供する点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示されているすべての範囲は、そのサブレンジの可能なすべてのサブレンジおよびその組み合わせも包含する。記載されている任意の範囲は、同じ範囲を少なくとも等しい半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解することを十分に説明し、可能にするものとして容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載されている各範囲は、下位3分の1、中間3分の1、上位3分の1などに容易に分解することができる。「最大で」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」などの言葉は、記載されている数を備えており、上述のように後にサブレンジに分解できる範囲を指す。範囲は、個々のメンバーを備えている。例えば、1個~3個のアイテムを持つグループは、1個、2個、または3個のアイテムを持つグループを意味する。同様に、1個~5個のアイテムを有するグループは、1個、2個、3個、4個、または5個のアイテムを有するグループを指す、などである。
【0085】
本明細書に記載された主題は、異なる構成要素が、異なる他の構成要素の中に含まれているか、または異なる他の構成要素に接続されていることを示すことがある。そのように描かれたアーキテクチャは単なる実施形態であり、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャを実装することができる。概念的には、同じ機能を実現するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成されるように効果的に「関連付け」られている。したがって、本明細書では、特定の機能を実現するために組み合わせられた2つの構成要素は、アーキテクチャやメディア間の構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように互いに「関連付けられている」と見なすことができる。同様に、このように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、このように関連付けられることが可能な任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であると見なすこともできる。操作可能に結合可能の具体的な実施形態には、物理的に嵌合可能な構成要素および/または物理的に相互作用する構成要素が含まれるが、これらに限定されない。
【0086】
本明細書では様々な態様や実施形態を開示してきたが、他の態様や実施形態も可能である。本明細書に開示された様々な態様および実施形態は、説明のためのものであり、限定することを意図していない。
【国際調査報告】