特表 2022-507195 積み重ね可能なハーフサイズのプラスチックパレット

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-01-18

(54)【発明の名称】積み重ね可能なハーフサイズのプラスチックパレット

(51)【国際特許分類】

   B65D 19/32 20060101AFI20220111BHJP

【ＦＩ】

B65D19/32 D

B65D19/32 G

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021525650

(86)(22)【出願日】2019-11-11

(85)【翻訳文提出日】2021-05-11

(86)【国際出願番号】 US2019060671

(87)【国際公開番号】W WO2020102047

(87)【国際公開日】2020-05-22

(31)【優先権主張番号】62/760,218

(32)【優先日】2018-11-13

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(31)【優先権主張番号】16/674,087

(32)【優先日】2019-11-05

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ

(71)【出願人】

【識別番号】509270351

【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー プロプライエタリー リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】110001243

【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】ブラッドレイ ウェイン ドーベンスペック

(72)【発明者】

【氏名】ダニエル アーロン ゴルスキー

(72)【発明者】

【氏名】クレイグ ローランド ノーマン

【テーマコード（参考）】

3E063

【Ｆターム（参考）】

3E063AA03

3E063BA05

3E063CA06

3E063CA13

3E063CA16

3E063CA21

3E063CA25

3E063EE03

3E063FF03

(57)【要約】

パレットは、製品支持面と対向する裏面とを備えた、トップデッキを含む。製品支持面は、それを通って延びるグロメット開口部を有し、各グロメット開口部は、凹んだ棚を含む。グロメットは、グロメット開口部に挿入される。各グロメットは、凹んだ棚に載る上側リップを含む上部セクションを含み、上部セクションの外側の露出面は、トップデッキの上方の高さに延びる。パレット支持脚は、トップデッキの裏面に結合され、グロメットと位置合わせされる。各パレット支持脚は、トップデッキの幅を横切って延びるベースを含む。ベースの下側は、同一のパレットの上に積み重ねられたときに、同一のパレットのグロメットの上部セクションに係合するように構成される。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

パレットであって、
製品支持面と、対向する裏面を含む、トップデッキであって、前記製品支持面は、それを通って延びる複数のグロメット開口部を有し、各グロメット開口部は、凹んだ棚を含む、前記トップデッキと、
前記複数のグロメット開口部に挿入された複数のグロメットであって、各グロメットは、前記凹んだ棚に載る上側リップを含む、上部セクションを含み、前記上部セクションの外側露出面は、前記トップデッキの上方の高さに延びる、前記複数のグロメットと、
前記トップデッキの裏面の、前記複数のグロメットと位置合わせされた複数のパレット支持脚であって、各パレット支持脚が、
前記トップデッキの幅を横切って延びるベースと、
一対の外側ベース支持要素であって、各外側ベース支持要素は、前記ベースの端部と一体的に形成された下端と、前記トップデッキの裏面に結合される上端を有する、前記一対の外側ベース指示要素を含み、
前記ベースの下側は、同一のパレットの上に積み重ねられたときに、前記同一のパレットの一対のグロメットの上部セクションと係合するように構成されている、前記複数のパレット支持脚と、
を含むことを特徴とするパレット。

【請求項2】

請求項１に記載のパレットであって、前記ベースの前記下側は、複数のグロメット開口部を含み、各グロメット開口部は、同一パレットの上に積み重ねられたときに、前記同一パレットのそれぞれのグロメットの上部セクションを受け入れるように構成されることを特徴とするパレット。

【請求項3】

請求項１に記載のパレットであって、各グロメットの前記上部セクションは、上面を含み、前記上面と前記上側リップとの間の遷移部が、湾曲させられることを特徴とするパレット。

【請求項4】

請求項１に記載のパレットであって、前記複数のグロメット開口部が、前記トップデッキの対向する端部に配置され、各対向する端部は、一対の、間隔を置いて配置されたグロメット開口部を有することを特徴とするパレット。

【請求項5】

請求項２に記載のパレットであって、各パレット支持脚は、さらに、前記ベースと一体的に形成された下端と、前記トップデッキの裏面に結合される上端を有する、中央ベース支持要素を含み、間隔を置いて配置されたグロメット開口部の各対は、前記中央ベース支持要素と各外側ベース支持要素の間の各グロメット開口部を含むことを特徴とするパレット。

【請求項6】

請求項１に記載のパレットであって、各グロメットは、さらに、
前記上側リップに隣接し、前記上部セクションから前記トップデッキの下側に延びる、少なくとも１つの中央セクションと、
前記少なくとも１つの中央セクションから延在し、前記トップデッキの裏面に静止する一対の間隔を置いて配置された下側リップを含む、少なくとも１つの下部セクションであって、前記少なくとも１つの下部セクションの外側露出面が、前記トップデッキの前記裏面の下方の高さに延びる、前記少なくとも１つの下部セクションと、
を含むことを特徴とするパレット。

【請求項7】

請求項５に記載のパレットであって、各グロメット開口部が、さらに、仕切りを含み、前記少なくとも１つの中央セクションは、間隔を置いて配置された一対の中央セクションを含み、各中央セクションは、前記仕切りによって分離され、前記少なくとも１つの下部セクションは、一対の下部セクションを含み、各下部セクションは、それぞれの中央セクションから延びることを特徴とするパレット。

【請求項8】

請求項６に記載のパレットであって、前記仕切りは、前記トップデッキの裏面と同一高さの下面を含むことを特徴とするパレット。

【請求項9】

請求項６に記載のパレットであって、前記仕切りが、凹んだ棚の下方にある上面を含むことを特徴とするパレット。

【請求項10】

請求項１に記載のパレットであって、各グロメット開口部および各グロメットは、長方形の形状とされることを特徴とするパレット。

【請求項11】

請求項１に記載のパレットであって、前記トップデッキの前記裏面が、その中に複数のスナップ開口部を含み、各パレット支持脚は、さらに、
各外側ベース支持要素の上端から延在し、前記トップデッキの裏面のそれぞれのスナップ開口部と係合するように構成された、一対の外向きスナップと、
各外側ベース支持要素の露出した上端から延在し、前記トップデッキの前記裏面のそれぞれのスナップ開口部に係合するように構成された、一対の内向きスナップと、
を含むことを特徴とするパレット。

【請求項12】

請求項１に記載のパレットであって、各グロメットは、天然ゴムおよび合成ゴムのうちの少なくとも１つを含むことを特徴とするパレット。

【請求項13】

請求項１に記載のパレットであって、前記トップデッキおよび各パレット支持脚が、プラスチックを含むことを特徴とするパレット。

【請求項14】

パレットを製造するための方法であって、
製品支持面と、対向する裏面を含む、トップデッキを形成することであって、前記製品支持面は、それを通って延びる複数のグロメット開口部を有し、各グロメット開口部は、凹んだ棚を含む、前記トップデッキを形成することと、
複数のグロメットを前記複数のグロメット開口部に挿入することであって、各グロメットが、前記凹んだ棚に載る上側リップを含む、上部セクションを含み、前記上部セクションの外側露出面は、前記トップデッキの上方の高さに延びる、前記挿入することと、
複数のパレット支持脚を形成することであって、各パレット支持脚は、
トップデッキの幅を横切って延びるベースと、
一対の外側ベース支持要素であって、各外側ベース支持要素は、前記ベースの端部と一体的に形成された下端と、前記トップデッキの前記裏面に結合される上端とを有する、前記一対の外側ベース要素とを含み、
前記ベースの下側は、同一のパレットの上に積み重ねられたときに、前記同一のパレットの一対のグロメットの前記上部セクションに係合するように構成される、前記複数のパレット支持脚を形成することと、
前記複数のパレット支持脚を前記トップデッキの前記裏面に結合することであって、前記複数のパレット支持脚が、前記複数のグロメットと整列させられる、前記結合することと、
を含むことを特徴とする方法。

【請求項15】

請求項１４に記載の方法であって、前記ベースの前記下側が、複数のグロメット開口部を含み、各グロメット開口部は、同一パレットの上に積み重ねられたときに、前記同一パレットのそれぞれのグロメットの前記上部セクションを受け入れるように構成されることを特徴とする方法。

【請求項16】

請求項１４に記載の方法であって、各グロメットの前記上部セクションが、上面を含み、前記上面と前記上側リップとの間の遷移部が湾曲させられることを特徴とする方法。

【請求項17】

請求項１４に記載の方法であって、前記複数のグロメット開口部が、前記トップデッキの対向する端部に配置され、各対向する端部が、一対の間隔を置いて配置されたグロメット開口部を有することを特徴とする方法。

【請求項18】

請求項１７に記載の方法であって、各パレット支持脚は、さらに、前記ベースと一体的に形成された下端と、前記トップデッキの前記裏面に結合される上端とを有する、中央ベース支持要素を含み、間隔を置いて配置されたグロメット開口部の各対は、前記中央ベース支持要素と各外側ベース支持要素との間の各グロメット開口部を含むことを特徴とする方法。

【請求項19】

請求項１４に記載の方法であって、各グロメットは、さらに、
前記上側リップに隣接し、前記上部セクションから、前記トップデッキの下側に延びる、少なくとも１つの中央セクションと、
前記少なくとも１つの中央セクションから延在し、前記トップデッキの前記裏面に静止する、一対の離間した下側リップを含む、少なくとも１つの下部セクションであって、前記少なくとも１つの下部セクションの外側露出面が、前記トップデッキの前記裏面の下方の高さに延びる、前記少なくとも１つの下部セクションを含むことを特徴とする方法。

【請求項20】

請求項１９に記載の方法であって、各グロメット開口部は、さらに、仕切りを含み、前記少なくとも１つの中央セクションは、間隔を置いて配置された一対の中央セクションを含み、各中央セクションは、仕切りによって分離され、前記少なくとも１つの下部セクションは、一対の下部セクションを含み、各下部セクションは、それぞれの中央セクションから延びることを特徴とする方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願
この出願は、２０１８年１１月１３日に出願された、仮出願番号６２／７６０，２１８の利益を主張し、それは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

【0002】

技術分野
本開示は、パレットの分野、より具体的には、ハーフサイズのプラスチックパレットに関する。

【背景技術】

【0003】

背景
小売店は、顧客が購入するための製品を陳列するときに、しばしば、分画パレットの使用を好む。分画パレットは通常、フルサイズパレットの４分の１から２分の１のサイズである。分画パレットは、大幅に小さい設置面積を有し、小売店が、フルサイズのパレットと同じサイズの領域内に、さまざまな製品を展示することを可能にする。

【0004】

さらに、小売店は、しばしば、分画木製パレットではなく、分画プラスチックパレットの使用を好む。分画プラスチックパレットは、分画木製パレットよりも見た目に美しく、より衛生的である。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】米国特許第９，３８７，９５３号明細書

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

現在の分画プラスチックパレットを考慮しても、パレット取扱装置によって簡単に移動させられ得、審美的に許容できる製品展示を可能にする、分画プラスチックパレットに対する要求が、依然として存在する。分画プラスチックパレットで運ばれる製品は、時々、かなり重い場合があるため、パレットの耐荷重能力は、犠牲にされるべきではなく、一方で、また、アクセス性を提供すべきである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

概要
パレットは、製品支持面と対向する裏面を備えたトップデッキを含む。製品支持面は、それを通って延びるグロメット開口部を含み、各グロメット開口部は、凹んだ棚を含む。グロメットは、グロメットの開口部に挿入される。各グロメットは、凹んだ棚に載る上側リップを含む、上部セクションを含み、上部セクションの外側露出面が、トップデッキの上方の高さに延びる。パレット支持脚は、トップデッキの裏面にあり、グロメットと位置合わせされる。各パレット支持脚は、トップデッキの幅を横切って延びるベース、および、一対の外側ベース支持要素を含む。各外側ベース支持要素は、ベースの端部と一体的に形成された下端と、トップデッキの裏面に結合される上端を有する。ベースの下側は、同一のパレットの上に積み重ねられたときに、同一のパレットの一対のグロメットの上部セクションに係合するように構成される。

【0008】

ベースの下側は、グロメット開口部を含み、各グロメット開口部は、積み重ねられたときに、同一パレットのそれぞれのグロメットの上部セクションを受け入れるように構成される。各グロメット開口部および各グロメットは、長方形の形状とされ得る。

【0009】

各グロメットの上部セクションは、上面を含み得、上面と上側リップとの間の遷移部は湾曲させられる。

【0010】

グロメット開口部は、トップデッキの対向端に配置され、各対向端は、間隔を置いて配置された一対のグロメット開口部を有する。各パレット支持脚は、さらに、ベースと一体的に形成された下端と、トップデッキの裏面に結合される上端とを有する、中央ベース支持要素を含み得る。間隔を置いて配置されたグロメット開口部の各対は、中央ベース支持要素と各外側ベース支持要素との間に各グロメット開口部を含み得る。

【0011】

各グロメットは、さらに、上側リップに隣接し、上方セクションからトップデッキの下側に延びる、少なくとも１つの中央セクションを含み得る。少なくとも１つの下部セクションは、少なくとも１つの中央セクションから延在し、トップデッキの下側に静止する一対の、間隔を置いて配置された下側リップを含む。少なくとも１つの下部セクションの外側の露出面は、トップデッキの裏面の下方の高さに延びる。

【0012】

各グロメット開口部は、さらに、仕切りを含み得、少なくとも１つの中央セクションは、間隔を置いて配置された一対の中央セクションを含み得る。各中央セクションは、仕切りによって分離され、少なくとも１つの下部セクションは、一対の下部セクションを含み得る。各下部セクションは、それぞれの中央セクションから延びる。

【0013】

仕切りは、トップデッキの下側と同じ高さの下面を含む。仕切りは、凹んだ棚の下方にある上面を含む。

【0014】

トップデッキの裏面は、その中に、スナップ開口部を含み得る。各パレット支持脚は、さらに、トップデッキの裏面のそれぞれのスナップ開口部と係合する、各外側ベース支持要素の上端から延在する一対の外向きスナップ、および、トップデッキの裏面にあるそれぞれのスナップ開口部に係合する、各外側ベース支持要素の露出した上端から延在する一対の内向きスナップを含み得る。

【0015】

各グロメットは、天然ゴムおよび合成ゴムのうちの少なくとも１つを含み得る。トップデッキと各パレット支持脚はプラスチックで構成され得る。

【0016】

別の態様は、他のパレットと積み重ね可能な、上記のようなパレットを製造するための方法に向けられる。方法は、製品支持面および対向する裏面を含む、トップデッキを形成することを含む。製品支持面は、それを通って延びる複数のグロメット開口部を有し、各グロメット開口部は、凹んだ棚を含む。グロメットは、グロメットの開口部に挿入される。各グロメットは、凹んだ棚に載る上側リップを含む、上部セクションを含み、上部セクションの外側の露出面は、トップデッキの上方の高さに延びる。パレット支持脚が形成される。各パレット支持脚は、トップデッキの幅を横切って延びるベース、および一対の外側ベース支持要素を含む。各外側ベース支持要素は、ベースの端部と一体的に形成された下端と、トップデッキの裏面に結合される上端を有する。ベースの下側は、同一のパレットの上に積み重ねられたときに、同一のパレットの一対のグロメットの上部セクションに係合するように構成される。方法は、さらに、パレット支持脚を、トップデッキの裏面に結合することを含む。パレット支持脚は、グロメットと位置合わせされる。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】本開示によるハーフサイズのプラスチックパレットの上面斜視図である。

【図2】図１に示されるハーフサイズのプラスチックパレットの下面斜視図である。

【図3】図１および図２に示されるハーフサイズのプラスチックパレットのためのパレット支持脚の上面斜視図である。

【図4】図１および図２に示されるパレット支持脚の上面図である。

【図5】図１および図２に示されるパレット支持脚の底面図である。

【図6】図３に示されるパレット支持脚のための、補強筋開口部に挿入されるプラグの斜視図である。

【図7】図１に示されるトップデッキの上面斜視図である。

【図8】図７に示されるトップデッキの上面図である。

【図9】図７に示される製品ディスプレイ取り付けポイントのうちの１つの上面斜視図である。

【図10】図７に示されるトップデッキの底面斜視図である。

【図11】図７に示されるトップデッキの底面図である。

【図12】図７に示されるトップデッキの断面側面図である。

【図13】図１に示されるハーフサイズのプラスチックパレットの側面図である。

【図14】図１３に示されるハーフサイズのプラスチックパレットの端面図である。

【図15】図７に示されるトップデッキ内のグロメット開口部の部分図である。

【図16】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図17】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図18】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図19】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図20】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図21】図１３～図１４に示されるグロメットの図である。

【図22】別のハーフサイズのプラスチックパレットと積み重ねられた、図１に示されるハーフサイズのプラスチックパレットの側面図である。

【図23】図２２に示される積み重ねられたハーフサイズのプラスチックパレットの断面側面図である。

【図24】台車として構成された、図７に示されるトップデッキの上面斜視図である。

【図25】図２４に示される台車の底面斜視図である。

【図26】図２４に示される台車の側面図である。

【図27】図２４に示される台車の端面図である。

【図28】別の台車と積み重ねられた、図２４に示された台車の上面斜視図である。

【図29】図２８に示される、積み重ねられた台車の側面図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

詳細な説明
本説明は、例示的な実施形態が示されている、添付の図面を参照して行われる。しかしながら、多くの異なる実施形態が使用され得、したがって、本説明が、本明細書に記載された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態が提供されると、本開示が、徹底的かつ完全になるであろう。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。

【0019】

最初に図１および図２を参照すると、図示されたハーフサイズのプラスチックパレット２０は、トップデッキ３０、およびトップデッキに結合された取り外し可能な３つのパレット支持脚４０を含む。パレット支持脚４０はトップデッキ３０から取り外し可能であり、これは、パレット支持脚４０またはトップデッキ３０が損傷した場合に、ハーフサイズのプラスチックパレットが、容易に修理されることを可能にする。

【0020】

３つのパレット支持脚４０は、一対の外側パレット支持脚と中央のパレット支持脚とを含む。パレット支持脚４０は、フォークリフトまたはパレットジャッキなどのパレット取り扱い装置による４方向の進入を可能にするように構成される。以下で詳細に説明するように、プラスチックパレット２０は、修理可能であり、積み重ね可能であり、製品ディスプレイの取り付けポイントを含む。

【0021】

ハーフサイズのプラスチックパレット２０は、２４インチ×４０インチである。プラスチックパレット２０の開示された特徴が、ハーフサイズのパレットに向けられているとしても、これらの特徴は、他のサイズのプラスチックパレットで使用され得る。プラスチックパレット２０のサイズは、例えば、２４インチ×２０インチである、４分の１サイズに縮小され得る。プラスチックパレット２０のサイズは、４８インチ×４０インチである、フルサイズに拡大され得る。これらの寸法は、メートル法を使用する国に対応するように調整され得る。

【0022】

トップデッキ３０は、製品支持面３２と呼ばれる上面と、裏面３４と呼ばれる反対側の下面とを含む。トップデッキ３０は、製品支持面３２と対向する裏面３４との間に延びる外側の露出した側面を有する。外側の露出した側面は、間隔を置いて離れた外側面３６、および、間隔を置いて離れた外側面３８を含む。外側面３６は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０の長さに対応し、外側面３８は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０の幅または端部に対応する。長さは、ハーフサイズのプラスチックパレット２０のより長い寸法（すなわち、４０インチ）であり、一方、幅は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０のより短い寸法（すなわち、２４インチ）である。

【0023】

外側パレット支持脚４０は、外側面３８と位置合わせされる。すなわち、外側面３８は、パレット支持脚４０に平行である。各パレット支持脚４０は、外側面３８の寸法と同じ長さを有する。すなわち、各パレット支持脚４０は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０の幅を横切って延びる。

【0024】

ここで、図３～図６を参照すると、各パレット支持脚４０は、ベース４２、およびベース４２から延びるベース支持要素５２、７２を含む。ベース支持要素５２、７２は、トップデッキ３０の裏面３４に結合される。ベース支持要素５２は、外側ベース支持要素と呼ばれ得るし、ベース支持要素７２は、中央ベース支持要素と呼ばれ得る。外側および中央のベース支持要素５２、７２は、ベース４２と一体的に形成される。

【0025】

各外側ベース支持要素５２は、ベース４２と一体的に形成された下端と、露出した上端とを有する。外向きのスナップ５４の対は、露出した上端から延在して、トップデッキ３０の裏面３４に接触する。同様に、内向きのスナップ５６の対が、露出した上端から延在して、トップデッキ３０の裏面３４に接触する。スナップ５４、５６は、トップデッキ３０の裏面３４のスナップ開口部１７０と係合するように構成され、外側ベース支持要素５２が、トップデッキ３０に結合される。

【0026】

トップデッキ３０の裏面３４は、さらに、複数のスナップ開口部１７０に隣接する複数のガイド開口部１７２を有する。また、間隔を置いて配置された一対のガイド５８が、外側ベース支持要素５２の露出した上端から延びる。ガイド５８は、スナップ５４、５６をスナップ開口部１７０と位置合わせするように構成される。ガイド開口部１７２は、外向きの側壁５１、内向きの側壁５３、および一対の湾曲した端壁５５によって画定される、外側ベース支持要素５２の外形または輪郭に対応する。トップデッキ３０の裏面３４のガイド開口部１７２の寸法は、ガイド５８を受け入れるために、外側ベース支持要素５２の外形または輪郭の寸法よりも小さい。

【0027】

図１０に示されるように、外向きのスナップ５４のためのスナップ開口部１７０は、外向きに向けられ、それらは、トップデッキ３０の外側面３６によって露出される一方、内向きのスナップ５６のためのスナップ開口部１７０は、内側に向けられ、露出されない。ガイド５８の高さは、スナップ５４、５６の高さと同じであり得る。他の実施形態では、ガイド５８の高さは、スナップ５４、５６の高さとは異なり得る。

【0028】

外側ベース支持要素５２は、外向きのスナップ５４の対がそこから延びる外向きの側壁５１と、内向きのスナップ５６の対がそこから延びる、間隔を置いて離れた、内向きの側壁５３とを有する。外向きのスナップ５４の対は、外向きの側壁５１から入り込んでいる。内向きスナップ５６の対は、内向き側壁５３から入り込んでいる。

【0029】

一対の湾曲した端壁５５は、外向きおよび内向きの側壁５１および５３の端部にあり、一対のガイド５８は、一対の湾曲した端壁５５から延在する。各ガイド５８の一部は、湾曲した端壁５５の曲率に対応して湾曲させられる。ガイド５８の対は、湾曲した端壁５５の対から入り込んでいる。

【0030】

各スナップ５４、５６は、可撓性スナップ要素６０、スナップ要素６０から外向きに延びるリップ６２、および、リップ６２とスナップ要素６０との間の傾斜面または縁部６４を含む。傾斜面６４およびリップ６２は、トップデッキ３０の裏面３４の対応するスナップ開口部１７０と弾力的に係合する。

【0031】

中央ベース支持要素７２は、ベース４２と一体的に形成された下端と、露出した上端とを有する。外向きのスナップ７４の２つの対は、露出した上端から延在して、トップデッキ３０の裏面３４に接触する。スナップ７４は、トップデッキ３０の裏面３４のスナップ開口部１８０と係合するように構成される。図１０に示されるように、外向きのスナップ７４のためのスナップ開口部１８０は、トップデッキ３０の裏面３４にあり、外側面３６、３８のいずれによっても露出させられない。

【0032】

トップデッキ３０の裏面３４は、さらに、複数のスナップ開口部１８０に隣接する複数のガイド開口部１８２を有する。また、２対の離間したガイド７８が、中央ベース支持要素７２の露出した上端から延在する。ガイド７８は、スナップ７４を、トップデッキ３０の裏面３４のスナップ開口部１８０と整列させるように構成される。ガイド開口部１８２は、壁７３によって画定される中央ベース支持要素７２の外形または輪郭に対応する。トップデッキ３０の裏面３４のガイド開口部１８２の寸法は、ガイド７８を受け入れるために、中央ベース支持要素７２の外形または輪郭の寸法よりも小さい。

【0033】

中央ベース支持要素７２は円形形状である。スナップ７４の２つの対は、円形形状の壁７３から延在し、ガイド７８およびスナップ７４は、円形形状の壁７３から入り込んでいる。ガイド７８およびスナップ７４は、円形形状の壁７３の曲率に一致するように湾曲させられる。ガイド７８の高さは、スナップ７４の高さと同じであり得る。他の実施形態では、ガイド７８の高さは、スナップ７４の高さとは異なり得る。

【0034】

各スナップ７４は、可撓性スナップ要素８０、スナップ要素８０から外側に延びるリップ８２、および、リップ８２とスナップ要素８０との間の傾斜面または縁部８４を含む。傾斜面８４およびリップ８２は、トップデッキ３０の裏面３４の対応するスナップ開口部１８０と弾力的に係合する。

【0035】

中央ベース支持要素７２は、さらに、リブ付きのコアセクション９０を含む。さらに、コアセクション９０は、また、露出した上端から延びる。コアセクション９０の高さは、スナップ７４の高さよりも低い。

【0036】

各パレット支持脚４０は互いに同一である。各パレット支持脚４０のベース４２は、補強筋を受け入れるための開口部４４を含む。補強筋は、パレット支持脚４０に強度および耐久性を追加する。補強筋は、例えば、鋼または金属であり得るが、これらに限定されない。ベース４２は、補強筋を露出させる、間隔を置いて配置された開口部４６を含む。補強筋が、開口部４４に挿入された後、図６に示されるプラグ４５が、開口部４４に挿入され、その中に補強筋を保持する。開口部４４は、例えば、１／２インチまたは５／８インチのプラグ４５を受け入れるようなサイズとされ得る。

【0037】

各パレット支持脚４０は、熱可塑性またはポリマー材料で形成され得る。同様に、トップデッキ３０は、また、熱可塑性またはポリマー材料で形成され得る。ハーフサイズのプラスチックパレット２０に使用されるプラスチックは、リサイクル可能であり得る。

【0038】

別の態様は、上記された、取り外し可能なパレット支持脚４０を備えたパレット２０を製造するための方法に向けられる。方法は、製品支持面３２、および、対向する裏面３４を備えたトップデッキ３０を形成することを含み、裏面３４は、その中に複数のスナップ開口部１７０を有する。方法は、さらに、複数のパレット支持脚４０を形成することを含む。各パレット支持脚４０は、トップデッキ３０の幅を横切って延びるベース４２、および、一対の外側ベース支持要素５２を含む。各外側ベース支持要素５２は、ベース４２の端部と一体的に形成された下端、および、露出した上端を有する。外向きのスナップ５４の対は、各外側ベース支持要素５０の露出した上端から延在して、トップデッキ３０の裏面３４に接触する。一対の内向きスナップ５６は、各外側ベース支持要素５０の露出した上端から延在して、トップデッキ３０の裏面３４に接触する。方法は、さらに、一対の外向きおよび内向きスナップ５４、５６を、トップデッキ３０の裏面３４のそれぞれのスナップ開口部１７０と係合させることを含み、その結果、パレット支持脚４０は、トップデッキ３０に結合される。

【0039】

次に、トップデッキ３０が、図７～図９を参照して、より詳細に説明されるであろう。
トップデッキ３０は、一体として形成され、４つの象限１００（１）～１００（４）を含む。各象限は、全体として、象限１００として参照され得る。象限１００は、象限１００（１）および１００（３）のみにおける、シュリンクラップ把持部材１１０を除いて、設計において対称的である。

【0040】

シュリンクラップ把持部材１１０は、トップデッキ３０によって運ばれる製品上の、シュリンクラップの適用および保持に使用される。シュリンクラップは、製品をパレットに固定するために一般的に使用される。これは多くの場合、バンド掛けの代替手段であるが、必要に応じて両方が適用され得る。

【0041】

シュリンクラップをパレットに適用する際に遭遇される問題は、シュリンクラップの端を固定することである。この問題は、ラップが、製品またはパレットに付着することを望み得ない場合や、終端で、それ自身を、パレットの製品に対して保持し得ない場合があるために、シュリンクラッピングの開始時と終了時の両方で発生する。

【0042】

シュリンクラップ把持部材１１０は、トップデッキ３０の側面３６に沿って配置される。各側面３６、すなわち象限１００（１）および１００（３）に、１つのシュリンクラップ把持部材１１０が存在する。他の実施形態では、象限１００（２）および１００（４）は、また、シュリンクラップ把持部材１１０を含み得、その結果、象限１００のすべてが、設計において対称である。

【0043】

各シュリンクラップ把持部材１１０は、アンビルの形状に類似した二方の溝の形態をとる。二方の溝は、前部の凹所と後部の凹所、その間の狭い開口部を有する。狭い開口部は、シュリンクラップが溝に配置されることを可能にするが、シュリンクラップに対し、再び抜け出ることを難しくする。ラップは、前部または後部の凹所に引っ張られ得、ラッピング工程の開始時または終了時のいずれかに、ラップの端を固定し得る。

【0044】

トップデッキ３０の別の特徴は、結束バンドの位置決め要素として使用するための、溝１５０を含むことである。一対の溝１５０は、トップデッキ３０の長い側面３６のそれぞれに配置される。

【0045】

各象限１００は、ハンドアクセスホール１０２を含む。ハンドアクセスホール１０２は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０を取り扱うための、オペレータにとって容易な手段を提供する。ハンドアクセスホール１０２は、そこを通して、４本の指すべてを挿入するための、ユーザにとって十分な大きさとされる。各象限１００にハンドアクセスホール１０２を設けることにより、ハーフサイズのプラスチックパレット２０は、それを運ぶため、または、パレットのスタックからそれを降ろすために、ユーザによって非常に容易に把持され得る。

【0046】

トップデッキ３０は、製品ディスプレイまたはボックスを、ハーフサイズのプラスチックパレット２０に固定するための、いくつかの異なる製品ディスプレイ取り付けポイントを含む。例えば、ハーフサイズのプラスチックパレット２０が、その上の商品と共に、店内の床に置かれる場合、製品ディスプレイは、商品の宣伝に役立つ。特許文献１（米国特許第９，３８７，９５３号明細書）は、製品ディスプレイ取り付けポイントを備えた、分画プラスチックパレットを開示しており、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。‘９５３特許は、本発明の現在の譲受人に譲渡されている。

【0047】

製品ディスプレイ取り付けポイントは、図９に示されるように、製品支持面３２内のディスプレイ取り付けスロット１２０、１３０、および１５０を含む。各ディスプレイ取り付けスロット１２０、１３０および１５０は、長方形とされ、製品ディスプレイのベースから下降するタブを受け入れるようなサイズとされて、製品ディスプレイが、ハーフサイズのプラスチックパレット２０上の所定の位置に保持されることを可能にする。

【0048】

一対のディスプレイ取り付けスロット１２０は、合計８つのディスプレイ取り付けスロット１２０として、トップデッキ３０の各側面３６、３８に隣接して配置される。製品支持面３２には、また、８つのディスプレイ取り付けスロット１３０、および、８つのディスプレイ取り付けスロット１５０が存在する。各ディスプレイ取り付けスロット１３０は、それぞれのディスプレイ取り付けスロット１２０と位置合わせされ、各ディスプレイ取り付けスロット１５０は、トップデッキ３０の側面３６、３８から陥凹しており、また、それぞれのディスプレイ取り付けスロット１３０と位置合わせされる。

【0049】

なお図９を参照すると、各ディスプレイ取り付けスロット１３０は、トップデッキ３０内の外側スロット１３２と、外側スロット内に入り込んでいる内側スロット１３８を含む。外側スロット１３２は、側面１３４、および、湾曲した棚を形成する、部分的に閉じられた底部１３６を含む。内側スロット１３８は、湾曲した棚１３６に隣接し、外側スロット１３２の下方に入り込んでいる。内側スロット１３８は、間隔を置いて配置された一対の側壁１４０および１４２と、閉じた底部１４４を有する。

【0050】

内側スロット１３８内で、側壁１４０は、そこから延びる突起１４５を含み、対向する側壁１４２は、そこから延びるテーパ部材１４６を含む。テーパ部材１４６は、突起１４５に向かって下向きのテーパを有する。製品ディスプレイタブが適切に配置された穴を有する場合、その穴は、突起１４５またはテーパ部材１４６と係合し、固定し得る。

【0051】

テーパ部材１４６を備えた側壁１４２は、湾曲した棚１３６に対応して湾曲しているが、突起１４５を備えた側壁１４０は湾曲していない。テーパ部材１４６は、内側スロット１３８の閉じた底部１４４に垂直である最下部表面１４８を含む。平らな下面１４８と閉じた底部１４４との間に隙間が存在する。突起１４５は、例えば、四分の一球状を有する。テーパ部材１４６は、突起１４５の中心と位置合わせされる。

【0052】

各ディスプレイ取り付けスロット１５０は、トップデッキ３０の側面３６、３８から入り込んでいる。トップデッキ３０の対応する側面３６、３８のかなりの部分が、ディスプレイ取り付けスロット１５０を露出させるように除去される。ディスプレイ取り付けスロット１５０のための対応する側面３６、３８の除去は、均一であり、製品ディスプレイタブを固定するための１対の間隔を置いて配置された保持タブ１５１を形成する。保持タブ１５１は、ディスプレイ取り付けスロット１５０の上部にあり、一方、ディスプレイ取り付けスロット１５０の下部は、完全に露出させられる。

【0053】

トップデッキ３０は、また、図７に示されるように、補強筋を受容するための開口部１６０、１６２を含む。補強筋は、トップデッキ３０に強度と耐久性を追加する。補強筋は、例えば、鋼または金属であり得るが、これらに限定されない。側面３８は、補強筋を受け入れるための、３つの開口部１６０を有し、側面３６は、２つの開口部１６２を有する。補強筋が開口部１６０、１６２に挿入された後、図６に示されるようなプラグ４５が、開口部１６０、１６２に挿入され、補強筋を保持する。開口部１６０、１６２は、例えば、１／２インチまたは５／８インチのプラグ４５を受け入れるようなサイズとされ得る。

【0054】

上記のように、ハーフサイズのプラスチックパレット２０は修理可能である。パレット支持脚４０は、トップデッキ３０とは別に形成され、トップデッキ３０は、パレット修理のためにパレット支持脚４０から取り外し可能である。各支持脚４０は、外側ベース支持要素５２と一体とされるスナップ５４、５６、および、中央ベース支持要素７２と一体とされるスナップ７４を含む。それぞれのスナップ５４、５６および７４は、各パレット支持脚４０を、トップデッキ３０の裏面３４に固定する。

【0055】

中央ベース支持要素７２と一体とされるスナップ７４は、トップデッキ３０の裏面３４から露出した対応するスナップ開口部１８０に固定される。同様に、外側ベース支持要素５０と一体とされるスナップ５４、５６は、トップデッキ３０の裏面３４から露出した対応するスナップ開口部１７０に固定される。外向きのスナップピン５４は、トップデッキ３０の側面３６から視認できる。

【0056】

トップデッキ３０の製品支持面３２は、パレット支持脚４０を取り外すために使用されるジグを受け入れるための開口部を含む。ジグは、パレット支持脚４０上のスナップ５４、５６、７４のすべてと接触がなされることを可能にし、それらをトップデッキ３０の裏面３４からスナップ解除する。

【0057】

ここで、図１０～図１２を参照すると、４つのほぼ対称な象限１００が、より詳細に説明されるであろう。各象限１００は、一対の球状のカービング２００、２１０を含む。球状のカービング２００、２１０は、また、デッキスクープ領域と呼ばれ得る。球状のカービング２００、２１０は、それぞれ、各象限１００内のトップデッキ３０の厚さを減少させる。球状のカービング２００、２１０は、トップデッキ３０の下の開口部を通過するフォークタインの能力への中央象限たわみの影響を有利に低減する。ハーフサイズのプラスチックパレット２０にかかる負荷が大きい場合、時々、中央象限たわみが発生し得る。

【0058】

他の実施形態では、各象限１００は、球状のカービング２００または２１０などの、単一の球状のカービングを含み得る。さらに他の実施形態では、単一の球状のカービングは、球状のカービング２００または２１０との間で部分的に重なり得る。

【0059】

球状のカービング２００は、第１のデッキスクープ領域と呼ばれ得、球状のカービング２１０は、第２のデッキスクープ領域と呼ばれ得る。第２のデッキスクープ領域２１０は、第１のデッキスクープ領域２００よりもサイズが大きい。第１のデッキスクープ領域２００は長方形の形状を有し、第２のデッキスクープ領域２１０は正方形の形状を有する。

【0060】

トップデッキ３０の裏面３４は、露出させられたリブで構成される。第１のデッキスクープ領域２００は、それぞれのハンドアクセスホール１０２を含む。ハンドアクセスホール１０２は、第１のデッキスクープ領域２００内に中心付けられる。ハンドアクセスホール１０２は、第１のデッキスクープ領域２００内の曲率のピークにある。このピークは、第１のデッキスクープ領域２００内のトップデッキ３０の最小厚さポイントに対応する。

【0061】

ハンドアクセスホール１０２は、製品支持面３２からトップデッキ３０の対向側の裏面３４まで延びる壁１０３を含む。第１のデッキスクープ領域２００内で、露出リブ２０２は、第１の方向に延在し、露出リブ２０４は、第１の方向に直交する第２の方向に延在する。

【0062】

各象限１００の第１のデッキスクープ領域２００は、トップデッキ３０の外側面３８に隣接している。外側面３８と第１のデッキスクープ領域２００との間の象限１００の外周領域２１５は、均一な厚さを有し、第１のデッキスクープ領域２００の一部ではない。象限１００の外周領域２１５は、４つの象限すべてについて、トップデッキ３０の周囲に延在する。周囲領域は、外側面３６および３８に隣接する。

【0063】

第２のデッキスクープ領域２１０は、移行壁２２０によって第１の球状のカービング２００から分離される。トップデッキ３０の厚さは、移行壁２２０で減少させられない。第２のデッキスクープ領域２１０内のリブは、第１の方向に延びるリブ２１２と、第１の方向に直交する第２の方向に延びるリブ２１４を含む。

【0064】

第２のデッキスクープ領域２１０は、図８に示されるように、各象限１００に、複数の間隔を置いて配置された開口部２３０を含む。開口部２３０は、トップデッキ３０の裏面３４まで延びる。開口部２３０は、グリッドパターンに配置された、間隔を置いて配置された開口部セクションに分割され得る。各開口部セクションは、各第２のデッキスクープ領域２１０内の他の開口部セクションのそれぞれと対称である、開口部２３０のパターンを有する。

【0065】

別の態様は、上記のような、デッキスクープ領域２００、２１０を備えたパレット２０を製造するための方法に関する。方法は、象限１００に分割されたトップデッキ３０を形成することと、複数のパレット支持脚４０を形成することを含む。パレット支持脚４０は、トップデッキ３０の裏面３４に結合され、持ち上げ部材を受け入れるためのトップデッキ３０下方の開口部を形成する。トップデッキ３０は、各象限１００において、その裏面３４に、少なくとも１つのデッキスクープ領域２００、２１０を含むように形成される。トップデッキ３０の厚さは、各デッキスクープ領域２００、２１０で減少させられ、持ち上げ部材がトップデッキ３０の下の開口部を通過する能力への、トップデッキのたわみの影響を減少させる。

【0066】

トップデッキ３０は、さらに、電子追跡装置の取り付けを可能にするための設備を備えて構成され得る。例えば、コンパートメントが、電子追跡装置を運ぶために、トップデッキ３０の裏面３４に形成され、または、取り付けられ得る。ネジまたは他のハードウェア、プラスチッククリップ、または、それらの組み合わせを含む、留め具が、取り付けに使用され得る。電子追跡装置は、パレットの使用中にデータを保存するように構成され得る。電子追跡装置は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）、ＲＦＩＤ、セルラー、および、ＧＰＳのような通信プロトコルを含み得るが、これらに限定されない。

【0067】

ここで、図１３～図２１を参照すると、トップデッキ３０内でのグロメット２５０の使用が説明されるであろう。グロメット２５０は、アイテムがトップデッキ３０の製品支持面３２上に配置されたときに優れたグリップを有利に提供し、トップデッキ３０の裏面３４でのフォークリフトタインによる優れたグリップを提供する。グロメット２５０は、また、別のハーフサイズのプラスチックパレット２０に積み重ねられたときに、同一のハーフサイズのプラスチックパレット２０を所定の位置に保持するのに有利に役立つ。グロメット２５０に適した材料は、例えば、天然ゴムおよび合成ゴムを含む。

【0068】

各象限１００は、一対のグロメット２５０を有する。グロメット２５０のうちの１つは、トップデッキ３０の外周領域２１５にある。他のグロメット２５０は、第２のデッキスクープ領域２１０内にあり、外周領域２１５におけるグロメット２５０に直交する。図示の実施形態では、８つのグロメット２５０が存在する。グロメット２５０の数、位置、およびサイズは、当業者によって容易に理解されるように、変化し得る。

【0069】

各グロメット２５０は、図１５に示されるように、トップデッキ３０を通って延びる長方形の形状のグロメット開口部２７０に挿入される。グロメット開口部２７０は、トップデッキ３０の上面３２からステップダウンされて、凹んだ棚２７２を形成する。グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２の上の第１の周囲サイズを有する。

【0070】

凹んだ棚の下の開口部２７０は、第１の周囲サイズよりも小さい第２の周囲サイズを有する。第２の周囲サイズ内に、仕切り２７４が含まれる。仕切り２７４の上面は、凹んだ棚２７２から入り込んでおり、仕切り２７４の下面は、トップデッキ３０の裏面３４に続く。仕切り２７４は、各グロメット２５０の下部が、仕切り２７４を収容するために、スリットまたは隙間２５９を有することを要求する。

【0071】

各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２に係合または静止するための、上側リップ２５２を含む上部セクション２５３を含む。各グロメット２５０の上面２５４は平坦であり、トップデッキ３０の製品支持面３２より上方に隆起する。対応する各グロメット２５０の上面２５４と上側リップ２５２との間の遷移部２５６は湾曲している。

【0072】

一対の中央セクション２５８は、各グロメット２５０の上部セクション２５３から延びる。中央セクション２５８は、仕切り２７４の、隣接する両側にある。それぞれの下部セクション２６０は、各中央セクション２５８から延びる。下部セクション２６０は、トップデッキ３０の裏面３４まで延在し、図１９に示されるように、トップデッキ３０の裏面３４と係合するためにフレア状とされる。各下部セクション２６０は、トップデッキ３０の裏面３４に係合または静止するための、下側リップ２６３を含む。

【0073】

グロメット２５０に加えて、トップデッキ３０の製品支持面３２は、図９に示されるように、製品支持面３２上での製品の滑りを防止するための、摩擦点２９０のアレイを含む。各摩擦点２９０は円形形状であり、例えば、隆起したスタブの形態である。ハーフサイズのプラスチックパレット２０を形成するために必要な材料の重量および量を減らすために、トップデッキ３０およびパレット支持脚４０は、上述されたように、いくつかの離間した開口部２３０を含む。

【0074】

別の態様は、上記された、グロメット２５０を備えたパレット２０を製造するための方法に向けられる。方法は、それを通って延びる複数のグロメット開口部２７０を有するトップデッキ３０を形成することを含み、各グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２を含む。複数のグロメット２５０が、複数のグロメット開口部２７０に挿入される。各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２上に載る、上側リップ２５２を含む上部セクション２５３を含み、上部セクション２５３の外側露出面２５４は、トップデッキ３０の上方の高さに延びる。少なくとも１つの中央セクション２５８は、上側リップ２５２に隣接し、上部セクション２５３からトップデッキ３０の裏面３４に延びる。少なくとも１つの下部セクション２６０は、少なくとも１つの中央セクション２５８から延在し、トップデッキ３０の裏面３４上に静止する、間隔を置いて配置された一対の下側リップ２６３を備える。少なくとも１つの下部セクション２６０の外側露出面２６４は、トップデッキ３０の裏面３４の下方の高さに延びる。方法は、さらに、複数のパレット支持脚４０を形成し、複数のパレット支持脚４０をトップデッキ３０の裏面３４に結合し、トップデッキ３０の下方に、持ち上げ部材を受け入れるための開口部を形成することを含む。

【0075】

ここで、図２２および図２３を参照すると、ハーフサイズのプラスチックパレット２０は、他の同一のハーフサイズのプラスチックパレット２０と積み重ねることができる。トップデッキ３０の外側面３８に隣接するグロメット２５０は、積み重ねられたハーフサイズのプラスチックパレット２０を、所定の位置に保持するのに役立つ。これは、グロメット２５０の上面２５４が、トップデッキ３０の上部製品支持面３２よりも上方に隆起させられることで達成される。トップデッキ３０の製品支持面３２の上方のグロメット２５０の隆起させられた上面２５４は、例えば、０．２５から０．７５インチの範囲内であり得る。実際の隆起した上面２５４は、この範囲外で変動し得るため、この範囲は限定的ではない。

【0076】

積み重ねられたハーフサイズのプラスチックパレット２０の断面図による、図２３に示されるように、一対の対応する開口部３００が、積み重ねられたパレット２０のグロメット２５０の上面２５４と係合するために、パレット支持脚４０の下側に存在する。各開口部３００は、グロメット２５０の上部セクション２５３を受け入れるようなサイズとされ、上部セクション２５３は、上面２５４と、上面２５４と上側リップ２５２との間の遷移部２５６の一部とを含む。

【0077】

特に、パレット２０は、製品支持面３２および対向する裏面３４を含むトップデッキ３０を備える。製品支持面３２は、それを通って延びる複数のグロメット開口部２７０を有し、各グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２を含む。

【0078】

複数のグロメット２５０が、複数のグロメット開口部２７０に挿入される。各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２上に載る上側リップ２５２を含む、上部セクション２５３を含み、上部セクション２５３の外側露出面２５４は、トップデッキ３０の上方の高さに延びる。

【0079】

複数のパレット支持脚４０は、トップデッキの裏面３４にあり、トップデッキ３０の外側面３８に隣接する複数のグロメット２５０と位置合わせされる。各パレット支持脚４０は、トップデッキ３０の幅を横切って延びるベース４２、および一対の外側ベース支持要素５２を含む。各外側ベース支持要素５２は、ベース４２の端部と一体的に形成された下端と、トップデッキ３０の裏面３４に結合される上端を有する。ベース４２の下側は、同一のパレット２０の上に積み重ねられたときに、同一のパレット２０の一対のグロメット２５０の上部セクション２５３と係合するように構成される。

【0080】

ベース４２の下側は、図５に示されるように、複数のグロメット開口部３００を含む。各グロメット開口部３００は、同一のパレット２０の上に積み重ねられたときに、同一のパレット２０のそれぞれのグロメット２５０の上部セクション２５３を受け入れるように構成される。ベース４２には４つのグロメット開口部３００が存在し、その結果、外側パレット支持脚４０は、トップデッキ３０の特定の外側面３８に隣接する配置に限定されることなく、トップデッキ３０に結合され得る。

【0081】

各グロメット２５０の上部セクション２５３は、上面２５４を含み、上面２５４と上側リップ２５２との間の遷移部２５６は、湾曲している。湾曲した遷移部２５６は、グロメット２５０の上部セクション２５３の上面２５４を、パレット支持脚４０のベース４２内の対応する開口部３００に配置するためのガイドとして機能する。複数のグロメット開口部２７０は、トップデッキ３０の対向する外側面３８に配置され、各対向する外側面３８は、一対の間隔を置いて配置されたグロメット開口部２７０を有する。

【0082】

別の態様は、上記された、他の同一のパレット２０と積み重ね可能なパレット２０を作製することに向けられる。方法は、製品支持面３２および対向する裏面３４を含むトップデッキ３０を形成することを含む。製品支持面３２は、それを通って延びる複数のグロメット開口部２７０を有し、各グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２を含む。

【0083】

方法は、さらに、複数のグロメット２５０を、複数のグロメット開口部２７０に挿入することを含む。各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２上に載る上側リップ２５２を含む、上部セクション２５３を備える。上部セクション２５３の外側露出面２５４は、トップデッキ３０の上方の高さに延びる。

【0084】

方法は、さらに、複数のパレット支持脚４０を形成することを含む。各パレット支持脚４０は、トップデッキ３０の幅を横切って延びるベース４２、および一対の外側ベース支持要素５２を含む。各外側ベース支持要素５２は、ベース４２の端部と一体的に形成された下端と、トップデッキ３０の裏面３４に結合される上端を有する。ベース４２の下側は、同一のパレット２０の上に積み重ねられたときに、同一のパレット２０の一対のグロメット２５０の上部セクション２５３と係合するように構成される。複数の支持脚４０は、トップデッキ３０の裏面３４に結合され、複数の支持脚４０は、複数のグロメット２５０と位置合わせされる。

【0085】

トップデッキ３０の別の特徴は、それがパレット／台車プラットフォーム３０として再構成可能であり得るということである。台車４００は、図２４～図２９に示されるように、再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０に、台車車輪４０２を追加することで形成される。再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０は、ハーフサイズのプラスチックパレット２０またはハーフサイズの台車４００を支持するように有利に再構成される。

【0086】

再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０が台車４００として構成される場合、パレット支持脚４０は、プラットフォーム３０の裏面３４に結合されない。同様に、再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０がパレット２０として構成される場合、台車車輪４０２は、プラットフォーム３０の裏面３４に結合されない。

【0087】

戻って、トップデッキ３０の裏面３４を示す図１１を参照すると、台車４００として構成されるときに、複数の台車車輪４０２を受け入れるために、複数の台車車輪取り付け領域４１０が設けられる。トップデッキ３０の裏面３４に結合された６つの台車車輪４０２が、各側面３６に３つ存在する。各台車取り付け領域４１０は、台車車輪４０２を固定するための４つの取り付け点４１２を含む。トップデッキ３０がパレットとして使用されるとき、カバーを受け取るために、追加の取り付け点が提供され得る。

【0088】

再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０の製品支持面３２には、複数の台車車輪ウェル４２０が設けられる。複数の台車車輪ウェル４２０は、複数の台車車輪受容領域４１０と位置合わせされる。各台車車輪ウェル４２０は、その上に積み重ねられた同一の台車４００からの、それぞれの台車車輪４０２と係合するように構成される。積み重ねられた台車４００からの台車車輪４０２を受け取る台車車輪ウェル４２０を有することにより、積み重ねられた台車４００が動かされるとき、安定性が提供される。

【0089】

さらに、各台車車輪ウェル４２０は、排水口を含み得、水または他の液体が蓄積しない。台車４００の一端にある台車車輪４０２は、トップデッキ３０に垂直な軸を中心に旋回し得るが、他の４つの台車車輪４０２は旋回しない。

【0090】

特に、再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０は、製品支持面３２および対向する裏面３４を含むトップデッキ３０を備える。製品支持面３２は、それを通って延びる複数のグロメット開口部２７０を有し、各グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２を含む。

【0091】

裏面３４は、複数のグロメット開口部２７０と整列し、パレット２０として構成されたときに複数のパレット支持脚４０を受け入れるための、複数のパレット支持脚取り付け領域４３０、４３２を含む。複数の台車車輪取り付け領域４１０は、台車４００として構成されたときに、複数の台車車輪４０２を受け入れるためのものである。

【0092】

製品支持面３２は、複数のグロメット開口部２７０に挿入される複数のグロメット２５０を含む。各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２上に載る上側リップ２５２を含む、上部セクション２５３を備える。上部セクション２５３の外側露出面２５４は、トップデッキの上方の高さに延在し、パレット２０として構成されたときに、その上に積み重ねられた同一のプラットフォーム３０からのパレット支持脚４０の下側と係合するように構成される。

【0093】

複数の台車車輪受け入れ領域４１０は、複数の台車車輪ウェル４２０と整列され、台車４００として構成されたときに、その上に積み重ねられた同一のプラットフォーム３０からの複数の台車車輪４０２と係合するように構成される。

【0094】

各パレット支持脚４０の下側は、複数のグロメット開口部３００を含み、各グロメット開口部３００は、同一のパレット２０の上に積み重ねられたときに、同一のパレット２０のそれぞれのグロメット２５０の上部セクション２５３を受け入れるように構成される。

【0095】

別の態様は、製品支持面３２および対向する裏面３４を含む、トップデッキ３０を形成することを含む、再構成可能なパレット／台車プラットフォーム３０を作製することに向けられる。製品支持面３２は、それを通って延びる複数のグロメット開口部２７０を有し、各グロメット開口部２７０は、凹んだ棚２７２を含む。

【0096】

裏面３４は、複数のグロメット開口部２７０と整列した、複数のパレット支持脚取り付け領域４３０、４３２を含み、それらは、パレット２０として構成されたときに、複数のパレット支持脚４０を受け入れるためのものである。複数の台車車輪取り付け領域４１０は、台車４００として構成されたときに、複数の台車車輪４０２を受け入れるためのものである。

【0097】

製品支持面３２は、複数のグロメット開口部２７０に挿入された複数のグロメット２５０を含む。各グロメット２５０は、凹んだ棚２７２上に載る上側リップ２５２を含む、上部セクション２５３を備える。上部セクション２５３の外側露出面２５４は、トップデッキの上方の高さに延在し、パレット２０として構成されたときに、その上に積み重ねられた同一のプラットフォーム３０からのパレット支持脚４０の下側と係合するように構成される。

【0098】

複数の台車車輪受け入れ領域４１０は、複数の台車車輪ウェル４２０と整列させられ、台車４００として構成されたときに、その上に積み重ねられた同一のプラットフォーム３０からの複数の台車車輪４０２と係合するように構成される。

【0099】

多くの修正および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する、当業者の頭に浮かぶであろう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではないこと、修正および実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれると意図されていることが理解される。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】

【国際調査報告】