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特表2022-507243手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法
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  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図1
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図2
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図3
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図4
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図5
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図6
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図7A
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図7B
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図8
  • 特表-手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】手術器具のハウジングに当該器具のシャフトを固定する方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/29 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
A61B17/29
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021525716
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(85)【翻訳文提出日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 US2019061075
(87)【国際公開番号】W WO2020102275
(87)【国際公開日】2020-05-22
(31)【優先権主張番号】62/767,014
(32)【優先日】2018-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ メイソン
(72)【発明者】
【氏名】コンセルマン ジュリア
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160GG05
4C160NN03
4C160NN10
4C160NN13
(57)【要約】
ハウジングと、ハウジングから長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、外側シャフト内に長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、外側シャフトの周囲の回転ノブ位置と、長手方向軸の周りに集団回転するために回転ノブを外側シャフトに結合し、長手方向軸に沿った移動に対してハウジング内に固定される管止め具と、を有する手術器具を提示する。管止め具は外側シャフトの一対の長手方向の溝内に延在する一対のベアリング面を有しており、回転ノブは外側シャフトの一対の溝に延在する一対のレールを含み、溝から管止め具が出るのを防止する。管止め具は、ハウジング内の一対のリブの間に収容されて、管止め具を定位置に保持しながら、回転ノブが外側シャフトを回転できるようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングから長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、
前記外側シャフト内で前記長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、
前記外側シャフトの周りに配置された回転ノブと、
前記長手方向軸の周りで集団回転するために前記回転ノブを前記外側シャフトに結合し、前記長手方向軸に沿った移動に対して前記ハウジング内に固定される管止め具と、
を備える、手術器具。
【請求項2】
前記外側シャフト内に長手方向に延在する一対の溝をさらに備える、請求項1に記載の手術器具。
【請求項3】
前記管止め具が、前記一対の溝にそれぞれ延在する一対のベアリング面を備える、請求項2に記載の手術器具。
【請求項4】
前記回転ノブが一対のレールを含む、請求項3に記載の手術器具。
【請求項5】
前記回転ノブの前記一対のレールが、前記外側シャフトの前記一対の溝にそれぞれ延在する、請求項4に記載の手術器具。
【請求項6】
前記一対の溝の各々が、前記外側シャフト内で長手方向に延在する第一の部分と、前記第一の部分の端部から円周方向に延在する第二の部分とを含む、請求項5に記載の手術器具。
【請求項7】
前記管止め具の前記一対のベアリング面の各々が、前記一対の溝の各々の前記第二の部分にそれぞれ配置される、請求項6に記載の手術器具。
【請求項8】
前記回転ノブの前記一対のレールが、前記溝の各々の前記部分の前記端部まで延在して、前記管止め具が前記溝の各々の前記第二の部分から回転して外れるのを防止する、請求項7に記載の手術器具。
【請求項9】
前記管止め具が、前記ハウジング内の一対のリブの間に収容される、請求項8に記載の手術器具。
【請求項10】
前記管止め具が、前記外側シャフトと係合するベアリング面の第二の対を含む、請求項9に記載の手術器具。
【請求項11】
前記管止め具が、前記回転ノブの前記一対のリブにそれぞれ係合するベアリング面の第三の対を含む、請求項10に記載の手術器具。
【請求項12】
共通回転のために手術器具の要素を結合する方法であって、
ハウジングと、前記ハウジングから長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、前記外側シャフト内で前記長手方向軸に沿って延在する内側シャフトとを提供する工程と、
前記外側シャフトの周りに管止め具を配置する工程と、
前記管止め具と当接し前記外側シャフトと連結係合した状態で前記外側シャフトの周りに回転ノブを配置する工程と、
前記長手方向軸に沿って前記管止め具が移動しないように前記ハウジング内に前記管止め具を固定する工程と、
を含む、方法。
【請求項13】
前記回転ノブが、前記外側シャフトの一対の溝内にそれぞれ延在する一対のレールを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記管止め具の一対のベアリング面が、前記一対の溝内にそれぞれ延在し、前記回転ノブの前記一対のレールによって定位置に固定される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記一対の溝の各々が、前記回転ノブの前記一対のレールのうちの1つを受け入れる第一の部分と、前記第一の部分から円周方向に延在し、前記管止め具の前記ベアリング面のうちの1つを受け入れる第二の部分とを含む、請求項14に記載の方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月14日に出願された米国仮特許出願第62/767014号の優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、手術器具に関し、より具体的には、回転移動のために細長いシャフトをハウジングに固定するためのアプローチに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
血管シーラーなどの手術器具は、外科医が操作して処置を行うことができる一対のジョーなどの手術器械をシャフトが延長して支持するハンドルを含む。患者に対して器械を配置するには、シャフト端部の器械を回転させるために手術器具全体の回転が必要となる場合がある。例えば、血管を囲むように血管シーラーのジョーを配置するためには、閉じる前にジョーが血管を挟み込むことができるように、外科医がジョーを回転させることが必要となる場合がある。その結果、当該技術分野においては、器械が処置により適切に合うことができるよう、処置中にユーザーがシャフト端部でより容易に器械を回転できるアプローチに対する必要性がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、手術器具のシャフトを器具のハウジングに固定し、回転ノブを介してシャフトの回転を可能にする。より具体的には、本発明は、ハウジングと、ハウジングから長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、外側シャフト内で長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、外側シャフト周囲の回転ノブ位置と、長手方向軸の周りで集団回転するために回転ノブを外側シャフトに結合し、長手方向軸に沿った移動に対してハウジング内に固定される管止め具と、を有する手術器具を含む。一対の溝が、外側シャフト内で長手方向に延在する。管止め具は、一対の溝にそれぞれ延在する一対のベアリング面を有する。回転ノブは、外側シャフトの一対の溝にそれぞれ延在する一対のレールを含む。一対の溝の各々は、外側シャフト内で長手方向に延在する第一の部分と、第一の部分の端部から円周方向に延在する第二の部分とを含む。管止め具の一対のベアリング面の各々は、一対の溝の各々の第二の部分に、それぞれ配置される。回転ノブのレールは、各溝の部分の端部まで延在して、管止め具が各溝の第二の部分から回転して外れるのを防止する。管止め具は、ハウジング内の一対のリブの間に収容されている。管止め具は、外側シャフトと係合する、ベアリング面の第二の対を含む。管止め具は、回転ノブのリブと係合する、ベアリング面の第三の対を含む。
【0005】
本発明はまた、共通回転のために手術器具の要素を結合する方法を含む。方法は、ハウジングと、ハウジングから長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、外側シャフト内で長手方向軸に沿って延在する内側シャフトとを提供する工程と、外側シャフトの周りに管止め具を配置する工程と、管止め具と当接し外側シャフトと連結係合した状態で外側シャフトの周りに回転ノブを配置する工程と、長手方向軸に沿って管止め具が移動しないようにハウジング内に管止め具を固定する工程とを含む。回転ノブは、外側シャフトの一対の溝内にそれぞれ延在する一対のレールを含む。管止め具の一対のベアリング面は、一対の溝内にそれぞれ延在し、回転ノブの一対のレールによって定位置に固定される。一対の溝の各々は、回転ノブの一対のレールのうちの1つを受け入れる第一の部分と、第一の部分から円周方向に延在し、管止め具のベアリング面の1つを受け入れる第二の部分とを含む。
【0006】
本発明は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を読解することにより、より完全に理解され、認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明による手術器具の分解等角図である。
図2図2は、本発明による管止め具の端面図である。
図3図3は、本発明による手術器具の内側シャフトおよび外側シャフト上の管止め具の配置の斜視図である。
図4図4は、本発明による手術器具の内側シャフトおよび外側シャフト上の管止め具の配置の斜視図である。
図5図5は、本発明による手術器具の内側シャフトおよび外側シャフト上の管止め具の配置の斜視図である。
図6図6は、本発明による手術器具の内側シャフトおよび外側シャフト上の回転ノブの配置の斜視図である。
図7A図7Aは、本発明による回転ノブの側面図である。
図7B図7Bは、本発明による回転ノブの斜視図である。
図8図8は、本発明によるハウジングの内表面の側面図である。
図9図9は、本発明による、回転ノブおよび管止め具が所定の位置にあるハウジングの内表面の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図を参照すると、全体を通じて、同じ数字が同じ構成要素を指しており、図1にハウジング12を有する手術器具10が見られる。当技術分野で公知のように、ハウジング12は、外科医が外科処置中に使用するために手術器具10の近位端を把持することを可能にする形状である。手術器具10は、長手方向軸X-Xに沿ってハウジング12の一部分から遠位に延在する外側シャフト14と、外側シャフト14内で延在する内側シャフト16とをさらに含む。回転ノブ18は、外側シャフト14と相互接続されて、ユーザーが外側シャフト14を回転することを可能にする。管止め具20は、外側シャフト14および回転ノブ18の両方と係合して、共通回転のために外側シャフト14と回転ノブ18とを連結させる。
【0009】
図2を参照すると、管止め具20は、貫通する開口部24を含み、円盤状に形成された本体22を備える。開口部24は、ベアリング面の第一のセット26、ベアリング面の第二のセット28、およびベアリング面の第三のセット30によって画定される。ベアリング面の第一のセット26は、外側シャフト14の外表面32と係合する。ベアリング面の第二のセット28は、外側シャフト14を通して形成された対応する一対の溝36を介して、内側シャフト16の外表面34と係合する。表面の第三のセット30は、図7A及び図7Bに見られるように、回転ノブ18から長手方向に延在する、対応する一対のレール40と係合する。
【0010】
図3を参照すると、管止め具20は外側シャフト14の周りに配置され、内側シャフト16は外側シャフト14内に配置される。ベアリング面の第二のセット28は、外側シャフト14の外表面38内に形成された溝36に対して一直線に並ぶ。図4に見られるように、溝36は、外側シャフト14の端部から内側端部46まで軸X-Xと平行に長手方向に延在する第一の部分42を含む。第二の部分44は、第一の部分42の端部46から外側シャフト14の一部分の周りを、第一の部分42に対して直角に、すなわち軸X-Xに対して直角に円周方向に延在する。図5に見られるように、第二の部分44は、管止め具20のベアリング面の第二のセット28が第一の部分42に沿って通過し、次いで第二の部分44内で回転されうるように、第一の部分42と連通しており、それによって、溝36の第二の部分44内にベアリング面の第二のセット28を収容し、ベアリング面28の長手方向への移動を防止している。
【0011】
図6を参照すると、回転ノブ18は、レール40がベアリング面の第三のセット30と係合するように、内側シャフト16上を通過する。レール40は、外側シャフト14の溝36に沿って第一の部分42の端部46までスライドするように成形されており、それによって、管止め具20が溝36の第二の部分44から回転して外れるのを防止する。回転ノブ18のレール40と溝36との間の相互接続は、回転ノブ18を外側シャフト14と連結させて、それと共回転させる。ベアリング面の第三のセット30は、レール40を確実に収容し、レールを溝36内に保持する。
【0012】
図8を参照すると、ハウジング12は、ハウジング12内に管止め具20を収容し保持するように配置された一対の離間したリブ50を含む。したがって、リブ50は、管止め具20が軸X-Xに沿って近位または遠位に移動することを防止し、それによって、図9に見られるように、ハウジング12に対して外側シャフト14を固定する。内側シャフト16はハウジング12を通って近位に延在しており、軸X-Xに沿って長手方向に移動することができるが、シャフト14は移動しないように固定されている。回転ノブ18の回転は、外側シャフト14の回転を引き起こすが、内側シャフト16の回転は引き起こさない。当技術分野で公知のように、内側シャフト16は、外側シャフト14に対して内側シャフト16を移動させて内側シャフト16の遠位端に配置された対向する一対のジョーなどの手術器械を駆動することができる、ハウジング12内の機構に結合されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
【国際調査報告】