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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】ドリルガイド
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/17 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
A61B17/17
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021526251
(86)(22)【出願日】2019-11-11
(85)【翻訳文提出日】2021-07-05
(86)【国際出願番号】 US2019060707
(87)【国際公開番号】W WO2020102069
(87)【国際公開日】2020-05-22
(31)【優先権主張番号】62/768,299
(32)【優先日】2018-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シボドー ロバート エー.
(72)【発明者】
【氏名】サミット マシュー シー.
(72)【発明者】
【氏名】アルフォンソ グレゴリー エー.
(72)【発明者】
【氏名】カーソン クリストファー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL12
(57)【要約】
正確なドリル加工およびガイドワイヤ配置のための多軸ドリルガイドアセンブリ。ドリルガイドアセンブリは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部から第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを備える、ガイドアームを含む。ドリルガイドアセンブリはまた、第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームを含む。湾曲したガイド延長アームの第1の端部は、ガイドアームの湾曲したスロット内で摺動可能である。ドリルガイドアセンブリは、ガイドアームの第2の端部に回転可能に接続されたプローブアームをさらに有する。プローブアームは、ガイドアームに対して非平面状の位置まで回転可能である。ドリルガイドが、湾曲したガイド延長アームの第2の端部に取り付けられており、第1の軸に沿って延在する。プローブが、プローブアームに取り付けられており、第2の軸に沿って延在する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを含む、ガイドアームと、
第1の端部および第2の端部を含む湾曲したガイド延長アームであって、前記第1の端部が、前記ガイドアームの前記湾曲したスロット内で摺動可能である、湾曲したガイド延長アームと、
前記ガイドアームの前記第2の端部に回転可能に接続されたプローブアームと、
を備え、
前記プローブアームが、前記ガイドアームに対して非平面状の位置まで回転可能である、ドリルガイドアセンブリ。
【請求項2】
前記プローブアームが、旋回ロック用ねじを介して前記ガイドアームの前記第2の端部に回転可能に接続されている、請求項1に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項3】
前記旋回ロック用ねじが、カニューレ状であり、内部を通ってガイドワイヤを受容するように構成されている、請求項2に記載のドリルアセンブリ。
【請求項4】
前記プローブアームが、少なくとも240度まで(240度を含む)回転可能である、請求項1に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項5】
前記湾曲したガイド延長アームの前記第2の端部を通って延在するドリルガイドをさらに備える、請求項1に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項6】
前記プローブアームを通って延在するプローブをさらに備える、請求項5に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項7】
前記プローブおよび前記ドリルガイドが、ドリルスペースで収束する、請求項6に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項8】
第1の端部および第2の端部と、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットと、を有する、ガイドアームと、
第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームであって、前記第1の端部が、前記ガイドアームの前記湾曲したスロット内で摺動可能である、湾曲したガイド延長アームと、
前記湾曲したガイド延長アームの前記第2の端部に取り付けられたドリルガイドであって、第1の軸に沿って延在する、ドリルガイドと、
第1の端部および第2の端部を有するプローブアームであって、前記第1の端部が、前記ガイドアームの前記第2の端部に回転可能に接続されており、前記プローブアームが、前記湾曲したガイド延長アームに向かって回転可能である、プローブアームと、
前記プローブアームの前記第2の端部に取り付けられたプローブであって、第2の軸に沿って延在するプローブと、
を備え、
第1の構成では、前記第1の軸が前記第2の軸に対して第1の角度にあり、第2の構成では、前記第1の軸が前記第2の軸に対して第2の角度にあり、
前記第1の角度が、前記第2の角度とは異なる、ドリルガイドアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の構成では、前記湾曲したガイド延長アームが、前記湾曲したスロット内の第1の位置にあり、前記第2の構成では、前記湾曲したガイド延長アームが、前記湾曲したスロット内の第2の位置にあり、前記第1の位置と前記第2の位置とが異なる、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の構成では、前記第1の軸が前記第2の軸に対して横方向にある、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の構成および前記第2の構成では、前記プローブおよび前記ドリルガイドが、ドリルスペースで収束する、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項12】
前記ドリルガイドが、クラウンを有する遠位端を備える、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項13】
前記ドリルガイドが、カニューレ状であり、内部を通ってドリルピンを受容するように構成されている、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項14】
前記プローブが、カニューレ状であり、内部を通ってガイドワイヤを受容するように構成されている、請求項8に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項15】
第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを含む、ガイドアームと、
第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームであって、前記第1の端部が、前記ガイドアームの前記湾曲したスロット内で摺動可能である、湾曲したガイド延長アームと、
第1の端部および第2の端部を有するプローブアームであって、前記第1の端部が、前記ガイドアームの前記第2の端部に回転可能に接続されている、プローブアームと、
前記プローブアームの前記第2の端部に取り付けられたテーパ状のプローブと、
を備える、ドリルガイドアセンブリ。
【請求項16】
前記テーパ状のプローブが、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって直径が減少する、請求項15に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項17】
前記テーパ状のプローブの前記第1の端部にキャップをさらに備える、請求項16に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項18】
前記テーパ状のプローブの前記第2の端部が、球状である、請求項16に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項19】
前記テーパ状のプローブの前記球状の第2の端部の外側表面から延在するスパイクをさらに備える、請求項18に記載のドリルガイドアセンブリ。
【請求項20】
前記スパイクが、前記プローブを通って延在する長手方向軸と実質的に垂直である、請求項19に記載のドリルガイドアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月16日に出願された「Foot&Ankle-Hand&Wrist Drill Guide」と題する米国仮特許出願第62/768,299号の優先権を主張するものである。
【0002】
発明の分野
本発明は、概して、外科手術用具および器具、ならびにより具体的には、正確なドリル加工およびガイドワイヤ配置のための多軸ドリルガイドアセンブリを対象とする。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
整形外科手術中に、骨に穴が開けられることが多い。いくつかの手技では、ドリルガイドを使用してドリルを並べて、ドリル加工されたトンネルが適切な場所にあることを確実にする。ドリル加工される多くの骨の表面は、患者ごとに異なる厄介な輪郭を有する。輪郭のため、ドリルガイドを骨に対して適切に設置することが困難な場合がある。これは、ドリルガイドが、ACL再構築時の脛骨トンネルのドリル加工を支援するために使用される場合に特に当てはまる。
【0004】
多くの従来型のドリルガイドアセンブリは、ガイドアームおよびドリルガイドスリーブと併せて使用される。従来型のドリルガイドアセンブリはまた、ガイドアームがドリルガイドアセンブリから抜け落ちるのを防止するために、ねじ山付き機構を必要とする。さらに、多くの昔ながらのドリルガイドスリーブは、固定された幾何学的形状を有する。これらのスリーブは所定の位置に骨内にマレットで槌打され、これは、不整列を引き起こす可能性がある。
【0005】
したがって、骨に対してドリルガイドを所定の位置に固定するための2つ以上のタイプの特徴を有するドリルガイド、およびドリル配置のための幅広い角度を提供するドリルガイドアームの必要性がある。
【0006】
関連技術の項の免責条項の説明:特定の特許/刊行物/製品がこの関連技術の項の説明または本開示の他の場所で説明されている限り、これらの説明は説明された特許/刊行物/製品が特許法上の先行技術であることを認めるものとみなされるべきではない。例えば、説明された特許/刊行物/製品の一部または全ては、時間的に十分早期でない可能性があり、時間的に十分早期に開発された主題を反映していない可能性があり、および/または特許法の目的に対して先行技術に相当するほど、十分に有効ではない可能性がある。特定の特許/刊行物/製品が、この関連技術の説明の項および/または出願全体を通して上記で考察されている限り、その記載/開示はそのそれぞれの全体が参照により全て本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施形態は、正確なドリル加工およびガイドワイヤ配置のための多軸ドリルガイドアセンブリを対象とする。1つの態様によれば、ドリルガイドアセンブリは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部から第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを備える、ガイドアームを含む。ドリルガイドアセンブリはまた、第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームを含む。湾曲したガイド延長アームの第1の端部は、ガイドアームの湾曲したスロット内で摺動可能である。ドリルガイドアセンブリは、ガイドアームの第2の端部に回転可能に接続されたプローブアームをさらに有する。プローブアームは、ガイドアームに対して非平面状の位置まで回転可能である。
【0008】
別の態様によれば、ドリルガイドアセンブリは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部から第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを備える、ガイドアームを含む。ドリルガイドアセンブリはまた、第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームを含む。湾曲したガイド延長アームの第1の端部は、ガイドアームの湾曲したスロット内で摺動可能である。ドリルガイドアセンブリは、湾曲したガイド延長アームの第2の端部に取り付けられたドリルガイドをさらに有する。ドリルガイドは、第1の軸に沿って延在する。ドリルガイドアセンブリはまた、第1の端部および第2の端部を有するプローブアームを含む。プローブアームの第1の端部は、ガイドアームの第2の端部に回転可能に接続されている。プローブアームは、湾曲したガイド延長アームに向かって回転可能である。プローブが、プローブアームの第2の端部に取り付けられており、第2の軸に沿って延在する。第1の構成では、第1の軸が第2の軸に対して第1の角度にあり、第2の構成では、第1の軸が第2の軸に対して第2の角度にある。第1の角度は、第2の角度とは異なる。
【0009】
さらに別の態様によれば、ドリルガイドアセンブリは、第1の端部および第2の端部を有し、第1の端部から第2の端部に向かって延在する湾曲したスロットを備える、ガイドアームを含む。ドリルガイドアセンブリはまた、第1の端部および第2の端部を有する湾曲したガイド延長アームを含む。湾曲したガイド延長アームの第1の端部は、ガイドアームの湾曲したスロット内で摺動可能である。ドリルガイドアセンブリは、第1の端部および第2の端部を有するプローブアームをさらに備える。プローブアームの第1の端部は、ガイドアームの第2の端部に回転可能に接続されている。テーパ状のプローブが、プローブアームの第2の端部に取り付けられている。
【0010】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して明らかになり、解明されよう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の1つ以上の態様は、本明細書の最後に特許請求の範囲の例として具体的に指摘され、明確に特許請求される。本発明の前述の、ならびに他の目的、特徴、および利点は、添付図面と併せて取り上げられる以下の記載から明らかである。
【0012】
図1】一実施形態による、ドリルガイドアセンブリの側面斜視図の概略図である。
図2】一実施形態による、プローブアセンブリのプローブの斜視図の概略図である。
図3】一実施形態による、ドリルガイドアセンブリの上面斜視図の概略図である。
図4】一実施形態による、旋回ロック用ねじの側面斜視図の概略図である。
図5】一実施形態による、第1の構成にあるドリルガイドアセンブリの側面斜視図の概略図である。
図6】一実施形態による、第2の構成にあるドリルガイドアセンブリの側面斜視図の概略図である。
図7】一実施形態による、ドリルガイドの拡大斜視図の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の態様およびその特定の特徴、利点、ならびに詳細は、添付図面に図示した非限定的な例を参照しながらより完全に以下に説明される。本発明の詳細を不必要に不明瞭にしないよう、周知の構造の説明は省略される。しかし、当然のことながら、詳細な説明および特定の非限定的な例は、本発明の態様を示すものであるが、例示のみの目的で与えられ、限定の目的ではない。基礎となる発明の概念の精神および/または範囲内での様々な置換、修正、追加、および/または配置は、本開示から当業者には明らかであろう。
【0014】
ここで図を参照すると、同様の参照番号は全体を通して同様の部分を指しており、図1は、一実施形態による、ドリルガイドアセンブリ100の側面斜視図の概略図を示す。ドリルガイドアセンブリ100は、湾曲または屈曲したガイドアーム200を備える。ガイドアーム200は、プローブアセンブリ300に接続された第1の端部202と、ドリルガイドサブアセンブリ400に接続された第2の端部204と、を有する。プローブアセンブリ300は、長手方向の第1の軸x-xに沿って延在するプローブ302を備える。ドリルガイド408は、ドリルガイドサブアセンブリ400に接続されており、描かれた実施形態では第1の軸x-xに対して横方向である第2の軸y-yに沿って延在する。
【0015】
ここで図2を参照すると、一実施形態による、プローブアセンブリ300のプローブ302の斜視図の概略図が示されている。プローブ302は、第1の端部306および第2の端部308を有する細長いシャフト304を備える。描かれた実施形態では、プローブ302は、テーパ状であり、第1の端部306から第2の端部308へと直径が減少する。プローブ302の第1の端部306は、以下で詳細に説明されるように、プローブ302の位置付けを維持するためのナール付き円筒形キャップ310を備える。プローブ302の第2の端部308は、円状である。描かれた実施形態では、プローブ302の第2の端部308は、球状である。プローブ302の円状または球状の第2の端部308は、任意の関節面を保護しながら、ジョイント内の所望の場所へと前進する。
【0016】
図2をさらに参照すると、円状または球状の第2の端部308は、周縁部を有する外側表面312を備える。スパイク314は、円状または球状の第2の端部308の外側表面312から延在する。図2に示されるように、スパイク314は、点316まで延在する。スパイク314は、第1の軸x-x(プローブ302の端から端まで)に対してある角度で延在する。描かれた実施形態では、スパイク314は、第1の軸x-xに対して、ほぼ90度であるか、または90度に等しい(すなわち、実質的に垂直である)。スパイク314は、骨を把持するために使用される一方、以下で考察されるように、ドリルピンの場所の標的を提供するためにも使用される。一実施形態では、プローブ302は、第1の端部306および第2の端部308が開いているようにカニューレ状であり、これにより、第1のガイドワイヤ318(図1)はプローブ302を通過してドリルガイド408の位置をさらに確保することができる。
【0017】
図3を参照すると、一実施形態による、ドリルガイドアセンブリ100の上面斜視図の概略図が示されている。プローブ302は、プローブアーム320を介してガイドアーム200に接続されている。描かれた実施形態では、プローブアーム320は、ガイドアーム200と同様の方法で湾曲または屈曲する。プローブアーム320は、第1の端部322および第2の端部324を備える。第1の端部322は、以下で詳細に説明されるように、ガイドアーム200に接続する。第2の端部324は、プローブ302に接続する。
【0018】
プローブアーム320の第2の端部324は、第1の軸x-xに沿って内部を通って延在するチャネル326を備える。チャネル326は、チャネル326の中および外でのプローブ302の動きに適応するようにサイズ決めされ、構成されている。プローブ302のキャップ310は、停止部として機能し、プローブ302がチャネル326全体を通って摺動するのを防止する。描かれた実施形態では、プローブアーム320の第2の端部324は、立方体であるか、またはそうでなければ長方形である。第2の端部324は他の幾何学的形状を有し得るが、第2の端部324の立方体または長方形の形状は、ロック用機構328に適応する。
【0019】
図3に示される実施形態では、ロック用機構328は、ロック用ねじである。プローブ302が所望の位置(すなわち、チャネル326内の特定の深さ)にある場合、ロック用ねじ328は、第2の端部324でチャネル326内に延在する。描かれた実施形態では、ロック用ねじ328は、第1の軸x-xに対して横方向である。具体的には、ロック用ねじ328は、第1の軸x-xに対して実質的に垂直である方向または軸に沿って延在する。プローブ302をチャネル326内の所定の位置に固着するために、ロック用ねじ328がチャネル326内でプローブ302に対して締め付けられる。
【0020】
上述のように、プローブアーム320の第1の端部322は、ガイドアーム200に接続されている。具体的には、プローブアーム320の第1の端部322は、旋回可能なコネクタ206を介してガイドアーム200に回転可能に取り付けられている。旋回可能なコネクタ206は、図3に示される実施形態では、旋回ロック用ねじである。旋回ロック用ねじ206は、図1に示されるように、ガイドアーム200の第1の端部202内に延在する。プローブアーム320は、好ましくは、旋回ロック用ねじ206を中心として合計240度まで回転可能である。しかしながら、代替的な実施形態によれば、プローブアーム320は、本開示の検討と併せて当業者によって理解されるように、旋回ロック用ねじ206を中心として合計240度を超えて(例えば、特定の実施形態では、360度まで、およびそれを超えて)回転可能である。
【0021】
ここで図4を参照すると、一実施形態による、旋回ロック用ねじ206の側面斜視図の概略図が示されている。旋回ロック用ねじ206は、ねじ山210に接続された第1の円筒形部分208(第1の直径を有する)を備え、間に1つ以上の追加の円筒形部分212A、212Bが取り付けられている。描かれた実施形態では、旋回ロック用ねじ206は、第2の直径を備える第2の円筒形部分212Aに接続された、第1の直径を備える第1の円筒形部分208と、第3の直径を備える第3の円筒形部分212Bに接続された第2の円筒形部分212Aと、ねじ山210に接続された第3の円筒形部分212Bと、を有する。一実施形態では、第1の直径は、第2の直径よりも大きく、第2の直径は、第3の直径よりも大きく、ねじ山210は、第3の直径よりも小さい直径を有する。
【0022】
使用時に、プローブアーム320の第1の端部322は、追加の円筒形部分212A、212Bのうちの少なくとも1つの周りに延在し、一方、ねじ山210は、ガイドアーム200内にねじ込まれ、ガイドアーム200の一部分が第1の円筒形部分208の周りに延在する(図1)。図4に示される実施形態では、旋回ロック用ねじ206は、カニューレ状であり、第1の円筒形部分308、追加の円筒形部分212A、212B、およびねじ山210を通して、旋回ロック用ねじ206を通って延在する、第2のガイドワイヤ216を配置するためのチャネル214を提供する(図1および図3)。第2のガイドワイヤ216は、第1の軸x-xおよび第2の軸y-yとは異なる、第3の軸z-zに沿って延在する。
【0023】
図4をさらに参照すると、旋回ロック用ねじ206は、プローブアーム320とガイドアーム200とを接合するために使用される。所望の角度を達成した後に、旋回ロック用ねじ206を使用して、プローブアーム320を定位置にロックすることもできる。上述のように、旋回ロック用ねじ206は、ガイドアーム200の第1の端部202を通過し、次いで、プローブアーム320を通過する。旋回ロック用ねじ206は、ドリルガイドアーム200の第1の端部202にねじ山210をねじ込むことによって固着される。ロックする行為は、旋回ロック用ねじ206を時計回り方向に締め付けることにより、ガイドアーム200がプローブアーム320を圧縮することによって達成される。
【0024】
図5および図6は、それぞれ第1の構成および第2の構成におけるドリルガイドアセンブリ100の側面斜視図の概略図を示す。ガイドアーム200は、ガイドアーム200の長さに沿って延在する湾曲または屈曲したスロット218を備える。特に、スロット218は、ガイドアーム200の第2の端部204で始まり、ガイドアーム200の第1の端部202に向かって延在する、湾曲または屈曲したスロット218は、ドリルガイドサブアセンブリ400のドリルガイド延長アーム402を摺動可能に受容するようにサイズ決めされ、構成されている。したがって、ドリルガイド延長アーム402は、ドリルガイドアーム200内のスロット218内に嵌合するように湾曲または屈曲している。ドリルガイド延長アーム402は、その第1の端部404において、ドリルガイドアーム200内のスロット218内で自由に摺動する一方、その第2の端部406がドリルガイド408に接続されている。
【0025】
ガイドアーム200は、スロット218内の位置にドリルガイド延長アーム402を固着または固定するためのコネクタ205(例えば、ロックねじ)を備える。図1および図3に示されるように、コネクタ205は、ガイドアーム200の第2の端部204内に延在する。コネクタ205は、ドリルガイド408を第2のガイドワイヤ216に対してある角度でロックする。言い換えれば、コネクタ205は、第1の軸x-xを第3の軸z-zに対してある角度でロックする。
【0026】
図7を一時的に参照すると、一実施形態による、ドリルガイド408の拡大斜視図の概略図が示されている。描かれた実施形態では、ドリルガイド延長アーム402の第2の端部406は、コネクタ410に適応するように立方体であるか、またはそうでなければ長方形である。描かれた実施形態では、コネクタ410は、第2の軸y-yに対してある角度でドリルガイド延長アーム402の第2の端部406内に延在する、ロックねじである。具体的には、ロックねじ410は、第2の軸y-yに対して実質的に垂直である方向または軸に沿って延在する。
【0027】
図7をさらに参照すると、ドリルガイド408は、円筒形キャップ414に接続されたテーパ状の細長いシャフト412を有する。一実施形態では、ドリルガイド408は、カニューレ状であり、それにより、ドリルピン416を、キャップ414内のチャネル418および細長いシャフト412を通して挿入することができる。1つの例示的な実施形態では、ドリルガイド408は、.072の直径のドリルピン416を受け入れるようにカニューレ状である(しかしながら、本開示の検討と併せて当業者によって理解および認識されるように、他のサイズのドリルピンを使用することができる)。キャップ414は、チャネル418の内径よりも大きい外径を有し、それにより、キャップ414は、ドリルガイド408がチャネル418全体を通って、外科手術部位へと摺動することを防止する。
【0028】
図7に同様に示されるように、ドリルガイド408の細長いシャフト412は、自由端422にあるクラウン420を備える。概して、クラウン420は、ドリルガイド408の自由端422にある1つ以上のぎざぎざの縁部、またはそうでなければ鋭利な縁部である。使用時、まずプローブ302を所望の場所に配置し、次いで、ドリルガイド408を、クラウン420が骨と接触するまで前進させる。その後は、次いでロックねじ410を締め付けて、ドリルガイド408を所定の位置に固着する。
【0029】
図5を再び参照すると、第1の構成では、ドリルガイド延長アーム402が、ガイドアーム200内のスロット218内の第1の位置にある。ドリルガイド延長アーム402が第1の位置にある場合、ドリルガイド408は、プローブ302に対して第1の角度にある。異なる言い方をすると、第1の軸x-xは、第2の軸y-yに対して第1の角度にある。図6に示される第2の構成に移動するために、ドリルガイド延長アーム402は、スロット218内で(少なくとも部分的に)第2の位置まで移動する。第2の位置において、ドリルガイド408は、プローブ302に対して第2の角度にある。以下のように、第1の軸x-xは、第2の軸y-yに対して第2の角度にある。第1の角度は、第2の角度とは異なる。描かれた実施形態では、第2の角度は、第1の角度よりも大きい。いくつかの例では、第1の軸x-xは第2の軸y-yに対して横方向であるが、第1の軸x-xと第2の軸y-yとが同じ軸であることが可能である。
【0030】
図5および図6をさらに参照すると、第1の構成および第2の構成の両方において、プローブ302およびドリルガイド408は、ドリルスペース102で交わるか、またはそこに向かって延在する。描かれた実施形態では、第2のガイドワイヤ216は、旋回ロック用ねじ206を通って延在し、かつまたドリルスペース102で交わるか、またはそこに向かって延在する。プローブ302を通って延在する第1のガイドワイヤ318もまた、ドリルスペース102で交わるか、またはそこに向かって延在する。任意選択で、第1および第2のガイドワイヤ216、318を使用して、ドリルガイド408の位置をさらに確保する。図5および図6を参照して上述される動きは、第1の構成および第2の構成を達成するための、1つの平面内でのドリルガイド408の動きである。第3の構成は、図3に示されるように、ドリルガイドサブアセンブリ400に向かって、旋回ロック用ねじ206を中心としてプローブアーム320を回転させることによって達成され得る。
【0031】
図5および図6では、ドリルガイドアセンブリ100は、実質的に平面状であり、これは、ドリルガイドアーム200が、ドリルガイド408(およびドリルガイド延長アーム402)ならびにプローブ302(およびプローブアーム320)とほぼ同じ平面内に延在することを意味する。第3の構成では、プローブアーム320は、図3に示されるように、プローブ302およびプローブアーム320がドリルガイドアーム200ならびにドリルガイド408(およびドリルガイド延長アーム402)ともはや実質的に平面状ではなくなるように、旋回ロック用ねじ206および第3の軸z-zを中心として回転する。しかしながら、プローブ302およびプローブアーム320が別の平面へと回転しているにもかかわらず、プローブ302は依然として、ドリルガイド408とドリルスペース102で交わるか、またはそこまで延在する。図3に示される実施形態では、第2のガイドワイヤ318は、旋回ロック用ねじ206を通って延在し、かつまたプローブ302およびドリルガイド408とドリルスペース102で交わるか、またはそこまで延在する。したがって、第1の構成、第2の構成、および第3の構成において、プローブ302(および第1のガイドワイヤ318)と、ドリルガイド408(およびドリルピン416)と、場合によっては、第2のガイドワイヤ216とが全てドリルスペース102で収束する。
【0032】
本明細書で定義され使用される全ての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書内の定義、および/または定義された用語の通常の意味を制御するために理解されるべきである。
【0033】
本明細書で様々な実施形態が説明され、かつ図示されてきたが、当業者は、本明細書に記載の機能を実施し、かつ/または結果および/または1つ以上の利点を得るための様々な他の手段および/または構造を容易に想起するであろうし、またそのような変形および/または変更の各々は、本明細書に記載の実施形態の範囲内であると見なされる。より一般的に、当業者は、本明細書に記載される全てのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であり、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、教示が使用される1つ以上の特定の用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載される特定の実施形態に対する多数の同等物を単に通常の実験を用いて認識することになり、または確認することができる。したがって、前述の実施形態は、単に例示的なものとして提示されており、添付した特許請求の範囲およびその等価物の範囲内で、実施形態は、具体的に記載および特許請求された以外の別の方法で、実行されてもよいことが理解されよう。本開示の実施形態は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。さらに、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせが、本開示の範囲内に含まれる。
【0034】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのみのものであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprise)」(ならびに「備える(comprises)」および「備える(comprising)」などのcompriseの任意の形態)、「有する(have)」(ならびに「有する(has)」および「有する(having)」などのhaveの任意の形態)、「含む(include)」(ならびに「含む(includes)」および「含む(including)」などのincludeの任意の形態)、および「包含する(contain)」(ならびに「包含する(contains)」および「包含する(containing)」などのcontainの任意の形態)は、オープンエンドの連結動詞であることがさらに理解されるであろう。結果として、方法またはデバイスは、1つ以上のステップまたは要素を「備える(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、または「包含する(contains)」。同様に、1つ以上の特徴を「備える(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」または「包含する(contains)」方法のステップ、またはデバイスの要素は、それらの1つ以上の特徴を所持するが、それらの1つ以上の特徴のみを所持することに限定されない。さらに、特定の方法で構成されるデバイスまたは構造は、少なくともその方法で構成されるが、リストされていない方法でも構成されてもよい。
【0035】
以下の特許請求の範囲における全ての手段またはステップに機能要素を加えたものの対応する構造、材料、行為および同等物は、もしあれば、具体的に特許請求される他の特許請求の範囲の要素と組み合わせて、機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含むことを意図している。本発明の記載は、例示および記載の目的で提示されてきたが、網羅的であること、または本発明に開示された形態で限定されることを意図しない。多くの修正および変形は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の1つ以上の態様の原理および実際の応用を最もよく説明し、他の当業者が、考えられる特定の用途に適した様々な修正を有する様々な実施形態について本発明の1つ以上の態様を理解できるように選ばれ、かつ記載された。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】