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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(54)【発明の名称】液体加熱容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/21 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
A47J27/21 101J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021527835
(86)(22)【出願日】2019-11-19
(85)【翻訳文提出日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 GB2019053278
(87)【国際公開番号】W WO2020104793
(87)【国際公開日】2020-05-28
(31)【優先権主張番号】1818785.6
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521213783
【氏名又は名称】ディファレント ケトル オブ フィッシュ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000040
【氏名又は名称】特許業務法人池内アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】コリンソン、マーク ギブソン
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA34
4B055BA02
4B055BA12
4B055CA02
4B055CA13
4B055DA08
4B055DB14
(57)【要約】
誘導型コンロ上で用いる液体加熱装置であって、液体加熱容器と、前記容器の土台(3)に隣接する前記容器の内部に配置される強磁性加熱板(5)とを備える。前記強磁性加熱板(5)は、前記容器の土台(3)から離れるように略垂直な方向に垂直移動し、戻ることができるように構成される。前記強磁性加熱板を持ち上げるための構成は、感熱アクチュエータ(11,12,14,15,16)を含み、前記強磁性加熱板(5)は、前記感熱アクチュエータに機械的に結合されている。前記感熱アクチュエータは、エネルギーを蓄える手段(11)と、前記容器に流動的に接続された蒸気室(13)と、前記容器内の沸騰した水から生じて蒸気室(13)に入る蒸気の高温に近接することによって影響を受けるときに所定の温度で作動するように設定された感熱装置(14)を組み込んだアクチュエータ用の解放可能なラッチ機構(15)とを備える。前記感熱アクチュエータは、当該アクチュエータの動作への手動介入を容易にし、ユーザがアクチュエータの位置を設定または再設定できるようにする手段をさらに備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導型コンロ上で用いる液体加熱装置であって、
水を受け入れ、収容し、加熱し、分配する容器であって、非強磁性材料からなる容器と、
前記容器の土台に隣接する前記容器の内部に配置される強磁性加熱板であって、前記容器の前記土台から離れるように略垂直な方向に垂直移動し、戻ることができるように構成された強磁性加熱板と、
前記強磁性加熱板を持ち上げる構成であって、感熱アクチュエータを含み、前記感熱アクチュエータに機械的に結合された構成とを備え、
前記感熱アクチュエータは、
エネルギーを蓄える手段と、
前記容器に流動的に接続された蒸気室と、
前記容器内の沸騰水から前記蒸気室に入る蒸気に近接することによって影響を受けるとき、所定の温度で作動するように設定された感熱装置を組み込んだ前記アクチュエータ用の解放可能なラッチ機構と、
前記アクチュエータの動作への手動介入を容易にし、ユーザが前記アクチュエータの位置を設定または再設定できるようにする手段とを備えることを特徴とする、液体加熱装置。
【請求項2】
移動中の前記強磁性加熱板の向きは、前記容器の前記土台に対して略平行のままである、請求項1に記載の液体加熱装置。
【請求項3】
前記感熱アクチュエータは、前記強磁性加熱板を前記感熱アクチュエータに機械的に結合するコネクタを含む、請求項1または2に記載の液体加熱装置。
【請求項4】
前記コネクタは実質的に構造的剛性を有する部品である、請求項3に記載の液体加熱装置。
【請求項5】
前記強磁性加熱板は、コネクタに、片持ち配置で取りつけられ、または接続されている、請求項3または4に記載の液体加熱装置。
【請求項6】
前記感熱アクチュエータは、前記コネクタ用のガイドをさらに含む、請求項3~5のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項7】
前記感熱アクチュエータは、部分的に前記容器の内側に、また部分的に前記容器の外側に配置されている、請求項1~6のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項8】
前記解放可能なラッチ機構のいくつかの部品は、前記容器に取り付けられた取っ手内に、一部として、かつ/または、別体として組み込まれている、請求項1~7のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項9】
前記蒸気室は、前記容器本体の上部の最大水量レベルより上に流動的に接続されている、請求項1~8のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項10】
前記感熱装置は、バイメタル、形状記憶材料、相変化材料、および電子温度感知装置のうちの1つまたは複数の温度感知手段を備える、請求項1~9のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項11】
前記強磁性加熱板は、所定のキュリー点温度を有する材料から製造され、当該キュリー点温度は、摂氏100度以上360度以下の範囲内である、請求項1~10のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項12】
前記キュリー点温度は、摂氏110度以上260度以下の範囲内である、請求項11に記載の液体加熱装置。
【請求項13】
前記強磁性加熱板は、スタンドオフとして機能する、前記強磁性加熱板からの下向きの突起を含む、請求項1~12のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項14】
前記突起は高さが0.1mm~10mmである、請求項13に記載の液体加熱装置。
【請求項15】
前記突起は高さが0.5mm~3mmである、請求項14に記載の液体加熱装置。
【請求項16】
前記強磁性加熱板は、穿孔の構成を含む、請求項1~15のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項17】
前記強磁性加熱板は、腐食保護を提供するために、他の材料でカプセル化、コーティング、または電気めっきされている、請求項1~16のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項18】
注ぎ口と、スケールが分配されるのを防ぐために当該注ぎ口に配置され蒸気逃がし制限器として機能するフィルタ要素とを備える、請求項1~17のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項19】
プッシュボタンまたはスイッチが、前記アクチュエータの動作への手動介入を容易にし、ユーザがアクチュエータの位置を設定または再設定できるようにする手段を提供する、請求項1~18のいずれかに記載の液体加熱装置。
【請求項20】
前記ラッチ機構は、前記プッシュボタンまたはスイッチを物理的に押下してプッシュ・トゥ・リリース機構を作動させることにより、手動で無効にする、または解除することができ、これにより、当該ラッチ機構は、その機構の一部を移動または偏向させることによって解放される、請求項19に記載の液体加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体加熱容器に関し、特に、誘導型コンロとともに使用するための液体加熱装置の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
液体加熱器、特に、お茶、コーヒー、チョコレート、スープなどの温かい飲み物や飲料の準備に一般的に使用される家庭用加熱器は、一般にケトルと呼ばれる。一般に、それらは液体、一般的には水を受け入れ、収容し、加熱し、分配する機能的な容器として配置される。誘導型コンロは、食品や飲み物の準備のために家庭のキッチンでますます人気が高まっており、効率的に機能するためには、それに載せて用いる鍋、フライパン、ケトルの全体または一部が、磁性材料で構成されている必要がある。
【0003】
一般的な誘導ケトルは、強磁性材料がケトルの土台または底部に組み込まれた構造に適合されたストーブトップケトルであり、仕様が異なるさまざまなコンロでこれらを使用すると、水を沸点まで加熱するときに、コンロが誘導コイルへの電力を自動的に制限または遮断するまでに、水が、必要以上の長い時間、沸騰することがあり、これにより、消費電力が非効率になり、過剰な蒸気が発生する。過沸騰を最小限に抑えるために、ケトルの設計の一部として蒸気笛を含めると便利であり、これにより、誰かが可聴笛によって促されると、コンロの自動制御を手動で中断したり、ケトルをコンロから取り外したりすることができる。過沸騰には多くの原因が考えられる。すなわち、熱センサの水からの距離、材料の異なる熱特性、ケトルとコンロの接触不良、空気の隙間、水の量、設置場所の高さ、コンロの表面でのケトルの位置、および、様々なメーカーが提供するそのようなケトルと誘導型コンロにおける設計と構造に関する多くのバリエーションなどである。ケトルが沸騰して乾いてしまっても誘導型コンロが自動的にオフにならないのは好ましくなく、そのような状況においては、ケトルから笛の音は聞こえない。
【0004】
一例として、先行技術のCN202051519UおよびWO2016/074743A1は、解決策として、有効な自動電力制限または遮断についてのバリエーションを提供する。両者とも、これにより、加熱される水の容器または入れ物で構成され、非磁性または非強磁性材料で構成されるケトルを提供する。可動の磁性または強磁性加熱板またはサセプタが容器の底または土台内に配置されており、水が沸騰すると、熱的に作動するアクチュエータによって容器の底から離れるよう上方に移動させられる。仕様のバリエーションは存在するが、WO2016/074743A1の主な差別化要素は、中間部品に熱センサとアクチュエータの両方である形状記憶材料を使用し、空焚きの解決策としてキュリー点温度が限定された強磁性加熱板材料を使用していることである。CN202051519Uは、他のケトルの構成で一般的に使用される既知の蒸気スイッチ部品である組立体内の温度センサとして、バイメタル部品を採用しており、バイメタル部品の動きと力は、加熱板を持ち上げるためのアクチュエータとして機能するレバー、スプリング、およびトグル機構を介して増幅され、過沸騰を自動的に止める。ここでは、空焚きの状況になるのを防ぐためのオプションの解決策が開示されており、これは加熱板の下に配置された追加の形状記憶部品であり、沸騰温度より高い所定の温度に達すると、膨張して加熱板を容器の底から離すよう持ち上げるものであって、オプションの空焚き防止のための構成は、2つ以上の部品で構成される加熱板を開示しており、一方の部品が他方の部品に対して移動して、加熱板を流れる電流を減らし、所定の温度に達したときに形状記憶材料によって作動する。
【0005】
開示された先行技術には欠陥が存在することが発見された。多くの異なる誘導型コンロが利用可能であり、それぞれ異なる構成と配置があり、(強磁性)物体検出機能とも呼ばれる自動遮断機能は、持ち上げられたときに加熱板に対して、異なるまたは様々なレベルの感度を示すため、コンロに自動電力制限を確実にまたは一貫して提供したり、水が沸騰したときにコンロを自動的にオフにしたりするものではない。先行技術に開示された加熱板および構成は、加熱板が、加熱板をガイドするための構成なしに持ち上げられたとき、規制されない向きに傾くように構成されており、そのため、加熱板の向きは、持ち上げられている間および持ち上げられたときに一貫性がなく予測不可能である。代替の先行技術は、加熱板を、容器の底部内面に固定された軸を中心にして回転させ、予測可能で一貫性を保つことを開示している。しかしながら、このような構成における加熱板は、容器が持ち上げられている間および持ち上げられたとき、容器の底に対する傾斜角が変化するかまたは大きくなる。両方の実施形態において、コンロの物体検出感知機能を介した自動電力制限およびスイッチオフの動作は不安定である。
【0006】
本発明は、ケトルが、一貫して、確実に、かつ安全に正しく作動するようなケトルの構成を提供する。
【0007】
CN200945093Yは、容器内に磁気伝導性加熱体が配置され、磁気伝導性加熱体上に中心軸が配置された、誘導型コンロ用の調理器具を開示している。中心軸は、容器上部に配置されたカバー体の底に配置された圧縮ばね内蔵のばね室を貫通している。カバー体の中心軸には固定ピンが配置されている。カバー体の内底に一端が固定され、他端が固定ピンに係合可能なバイメタル片が配置されている。中心軸の上端に配置された取っ手により、ユーザは磁気伝導加熱体を容器の底に押し下げて誘導加熱を開始し、それによって圧縮バネを圧縮し、バイメタル片の自由端を固定ピン上に係合させることができる。容器内の温度が上昇すると蒸気が発生し、蒸気ガイド孔からカバー体に蒸気が入り、これによりバイメタル片の温度が上昇する。温度が一定値に達すると、バイメタル片が上向きに変形し、固定ピンが外れ、圧縮ばねの力で中心軸が上向きに動き、これにより、導電性発熱体が容器の底から離隔するように持ち上げられる。
【0008】
開示された先行技術には欠陥が存在することが発見された。CN200945093Yに見られる配置では、中心軸が圧縮ばねの力で上方に移動できるようになる前に、バイメタル片が変形する必要がある。磁気伝導性発熱体を持ち上げるために手動で介入することはできない。さらに、磁気伝導性加熱体を容器の底に戻すとき、固定ピンが係合するために、バイメタル片が冷却されてリセットされなければならない。
【0009】
本発明は、強磁性加熱板の持ち上げ構成をユーザが設定または再設定できるようなケトルの構成を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下の説明で開示される本発明は、上述の先行技術の欠陥に対処する、誘導型コンロで使用するための液体加熱装置(ケトル)の構成に関する。
【0011】
本発明によれば、請求項1に記載の誘導型コンロで使用する液体加熱装置が提供される。
【0012】
水を受け入れ、収容し、加熱し、分配する容器で構成された、非強磁性材料からなるケトルが開示される。容器は、上部の開口、側壁、および土台により構成され、その中に水を受け入れて収容できるのが好ましい。容器の土台は、誘導型コンロの上面に密接できるように、略平坦であることが好ましい。さらに好ましくは、容器は、収容された水の容器からの注ぎ出しを助けるための注ぎ口を備えて構成され、かつ/あるいは、容器からの注ぎ出し、充填、および一般的な人間による取り扱いおよびケトルの配置を助けるための取っ手を備えて構成される。容器の上部の開口は、移動可能で容器の上部の開口を実質的に閉じることができる蓋で構成されていることが好ましいが、蓋が閉じていても注ぎ口は機能し、水を注ぐことができる。
【0013】
強磁性加熱板が容器の土台に隣接する容器の内部に配置される。強磁性加熱板は、移動可能に構成され、容器の土台から離れるように略垂直な方向に垂直移動し、戻ることができるように構成される。強磁性の土台全体を等距離に移動すると、それを流れる誘導電流が最大限減少し、したがって、誘導型コンロの物体検出感知機能が上記の先行技術よりも確実に動作するための改善された手段が提供される。
【0014】
強磁性加熱板を持ち上げるための構成は、感熱アクチュエータを含み、これは、コネクタと、ガイドと、ばねなどのエネルギーを蓄える手段と、アクチュエータの動作への手動介入を容易にし、ユーザがアクチュエータの位置を設定または再設定できるようにする手段を提供するプッシュボタンまたはスイッチと、容器の本体の上部に流動的に接続された蒸気室と、容器内の沸騰した水から生じて蒸気室に入る蒸気が近接することによって影響を受けるときに所定の温度で作動するように設定された感熱装置を組み込んだアクチュエータ用の解放可能なラッチまたは保持構成とを備えた装置である。強磁性加熱板は、感熱アクチュエータに機械的に結合され、好ましくはコネクタに接続され、コネクタは、動作が繰り返し可能で、かつガイドされるのを容易にし、確実にする、実質的に構造的剛性を有する部品である。コネクタは、実質的に構造的剛性を有する要素であり、コネクタに取り付けられた、または接続された強磁性加熱板は、好ましい片持ち配置で構成される。感熱アクチュエータのラッチ、ホールド、保持構成は、プッシュボタンまたはスイッチを物理的に押下してプッシュ・トゥ・リリース機構を作動させることにより、オプションとして、手動で無効にする、または解除することができ、これにより、ホールド、ラッチ、または保持構成は、その機構の一部を移動または偏向させることによって解放される。
【0015】
感熱アクチュエータは、部分的に容器の内側および部分的に外側に配置されるが、代替の構成では、当該装置はオプションとして全体が容器の内側に配置される。したがって、この機構のいくつかの部品は、ケトルに取り付けられた取っ手、および/または、ケトルの蓋の内部に、その一部として、または別体として組み込むことができる。
【0016】
強磁性加熱板は、所定のキュリー点温度を有する材料から製造され、そのキュリー点温度は、摂氏100度以上360度以下の範囲内であることが好ましい。より好ましくは、キュリー点温度は、摂氏110度以上260度以下の範囲内である。カスタマイズ可能な最大到達温度を有する強磁性材料を採用することで、ケトルが正しく動作せずケトルが空になるまで湯を沸かし続ける空焚きの状況や、水を入れる前にケトルがオンにされる非充填の状況において、ケトルが安全に保たれ、引き続き使用可能になる。どちらの状況でも、水がないと容器内に蒸気が発生しないため、容器に流動的に接続され感熱アクチュエータのラッチ、ホールド、保持機構の一部として構成されている蒸気作動温度センサは動作しない。強磁性材料の特性のひとつに、温度が特定のキュリー点温度に達すると当該材料が永久磁気特性を失うことがあるため、誘導型コンロの物体検出感知機能が誘導コイルへの電力を制限するか、あるいはコイルへの電力をシャットダウンしてコンロが自動的にオフになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、ケトルの概略側面図とその断面における構成を示す図である。
図2図2は強磁性加熱板の平面図である。
図3図3は強磁性加熱板の別の平面図である。
図4図4は強磁性加熱板の下側の斜視図である。
図5図5はケトルの側面図である。
図6図6図1のケトルおよびその構成を示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。
図7図7図1のケトルおよびその構成を示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。
図8図8図1のケトルおよびその構成を示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。
図9図9はケトルおよびその構成の別バージョンを示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。
図10図10はケトルおよびその構成の別バージョンを示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。図6の電子装置を示す他の斜視図である。
図11図11はケトルおよびその構成の別バージョンを示す断面図であり、動作中の異なる状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、ケトルとその構成の概略側面図であり、その強磁性加熱板は、ケトル内の水を加熱し始める、または加熱し続ける位置に下げられている。1は容器/ケトルの側壁を示し、2は容器/ケトルの注ぎ口を示し、3は、容器/ケトルの底または土台を示し、4はスタンドオフとして機能する強磁性加熱板からの下向きの突起を示し、5は強磁性加熱板を示し、6は加熱される水の表面を示し、7はコネクタ部品のガイドを示し、8はコネクタ部品を示し、9は容器/ケトルの開口上部を覆う閉じ位置にある可動蓋を示し、10は取っ手を示し、11はばねを示し、12はプッシュボタンまたはスイッチを示し、13は蒸気室を示し、14はバイメタル部品としての温度感知装置を示し、15はラッチまたは保持機構の部分を示し、16は、プッシュ・トゥ・オープンまたはラッチ解除機構を示し、17は強磁性加熱板の穿孔の構成を示し、18は、水フィルタ要素を示し、蒸気逃がし制限器としても機能し、19は蓋のヒンジを示し、20は誘導型コンロの上面または調理用表面を示す。
【0019】
図2は強磁性加熱板5の平面図であり、17は穿孔の構成を示す。
【0020】
(図面を参照した詳細な説明)
誘導加熱は、クリーンで応答性が高く、制御可能で、安全かつ効率的に食品や温かい飲み物を準備する方法を提供する。現代の誘導型コンロは、一般に、コンロの調理面に正しく配置された強磁性体を検出できない場合に、誘導型コンロの動作を制限または停止する手段で構成されており、これは物体検出感知機能と呼ばれる。この機能は、このとき自動的に誘導コイルへの電力供給を制限するか、コイルへの電力供給を停止し、コンロのスイッチをオフにする。本発明はこの機能を利用する。
【0021】
最も一般的な強磁性材料は、加熱時に誘導型コンロの調理面の下にある誘導コイルに近接して配置されるように、容器の底または土台の一部として配置される。一般に、誘導型コンロは、少なくとも1つの誘導コイルがコンロ内に配置され、その上に深鍋、平鍋、またはケトルが配置され、高周波交流電流がコイルを通過し、結果として生じる振動磁場が渦電流を誘導し、それにより磁性材料、ひいては容器の抵抗加熱を引き起こす。伝導により、容器の内容物が加熱される。
【0022】
水を受け入れ、収容し、加熱し、分配する容器で構成された、非強磁性材料からなるケトルが開示される。容器は、上部(9)の開口、側壁(1)、および土台(8)により構成され、その中に水(6)を受け入れて収容することができる。容器の土台は、誘導型コンロの上面(20)に密接できるように、略平坦である。さらには、容器は、収容された水の容器からの注ぎ出しを助けるための注ぎ口(2)を備えて構成され、また、容器からの注ぎ出し、充填、および一般的な人間による取り扱いおよびケトルの配置を助けるための取っ手(10)を備えて構成される。取っ手は、オプションとして、容器への付属品として構成するか、または容器自体の一体的で均質な非強磁性材料部分として形成することができる。容器の上部の開口は、移動可能で容器の上部の開口を実質的に閉じることができる蓋(19)で構成されているが、蓋が閉じていても注ぎ口は機能し、水を注ぐことができる。フィルタ要素(18)は、スケールが分配されるのを防ぎ、また、逃げる蒸気を制御可能に制限して、蒸気室(13)への蒸気の積極的な流れを確保するように配置されている。非強磁性材料は、好ましくは、熱弾力性および/または耐熱性を有する。強磁性加熱板(5)が、容器の土台(3)に隣接して容器の内側に配置され、実質的に平面の関係になるように容器の土台の内面に密接するように配置される。強磁性加熱板は、移動可能に構成され、その移動の全体または一部について、容器の土台、および/または、コンロ(20)の上面から離れるように略垂直な方向に垂直移動し、その後、プッシュボタンの作動を介して手動で戻すことができる。移動中の強磁性加熱板の向きは、容器の土台に対して略平行のままである。その移動の一部または全体にわたって垂直に均等に移動し、強磁性土台の全体が容器の土台と接触しなくなることにより強磁性材料を流れる誘導電流が最大限減少し、それにより、上記の先行技術が達成できるよりも高い信頼性で動作する、誘導型コンロの物体検出感知機能の改善された手段が提供されることがわかった。さらに、強磁性加熱板の移動に必要な距離を短縮し、誘導型コンロの物体検出感知機能について信頼性の高い機能を維持することができる。強磁性加熱板は、オプションとして、加熱中の水の対流熱伝達を助けるように配置された開口(17)を備えて構成することができる。強磁性加熱板は、オプションとして、容器の土台の内面からのスタンドオフとして機能する高さ0.1mm~10mm、より好ましくは0.5mm~3mmの突起(4)を備えて構成することができ、これは、加熱中の水の対流熱伝達を助け、さらには、容器の土台との制御された接触を提供する。強磁性加熱板は、腐食保護を提供するために、オプションとして、他の材料でカプセル化、コーティング、または電気めっきすることができ、セラミックコーティング、ガラス質コーティング、金、プラチナ、銀、ステンレス鋼などを含む電気めっき金属などの材料を用いることができるが、これらに限定されない。
【0023】
強磁性加熱板を持ち上げるための構成は、感熱アクチュエータ(7,8,11,12,13,14,15,16)を含み、これは、コネクタ(8)と、ガイド(7)と、ばね(11)などのエネルギーを蓄える手段と、アクチュエータの動作への手動介入を容易にし、ユーザがアクチュエータの位置を設定または再設定できるようにする手段を提供するプッシュボタンまたはスイッチ(12)と、容器の本体の上部の最大水量レベルより上に流動的に接続された蒸気室(13)と、容器内の沸騰した水から生じて蒸気室(13)に入る蒸気の高温に近接することによって影響を受けるときに所定の温度で作動するように設定された感熱装置(14)を組み込んだアクチュエータ用の解放可能なラッチまたは保持構成(15)とを備えた装置である。感熱装置は、以下の温度感知手段のうちの1つまたは複数から構成される、かつ/あるいは、それらを備えることができる:バイメタル、形状記憶材料(形状記憶合金)、相変化材料、電子およびその他のこのような温度感知装置を使用して、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーを始動、トリガー、解放し、運動エネルギーに変換し、アクチュエータを移動させ強磁性加熱板(5)を持ち上げさせることができる。強磁性加熱板は、感熱アクチュエータに機械的に結合され、コネクタ(8)に接続され、コネクタは、動作が繰り返し可能で、かつガイド(7)される、より具体的には直線的にガイドされるのを容易にし、確実にする、実質的に構造的剛性を有する部品である。コネクタは、実質的に構造的剛性を有する要素であり、先行技術に開示されているような可撓性ワイヤやコードではなく、コネクタに取り付けられた、かつ/あるいは接続された強磁性加熱板は、好ましい片持ち配置で構成される。感熱アクチュエータのラッチ、ホールド、保持構成(14,15)は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)を物理的に押下してプッシュ・トゥ・リリース機構(16)を作動させることにより、オプションとして、手動で無効にする、または解除することができ、これにより、ホールド、ラッチ、または保持構成(14,15)は、その機構(14)の一部を移動または偏向させることによって解放される。この構成を動かすのに必要な位置エネルギーを蓄える代替の手段には、空気ばね、らせん線ばね、板ばねなどの密閉された装置内の圧縮性流体および気体が含まれ、オプションとして、感熱アクチュエータの構成のバリエーションに応じて、ねじれまたは圧縮で動作可能であり得る。感熱アクチュエータは、部分的に容器の内側および部分的に外側に配置されるが、代替の構成では、当該装置はオプションとして全体が容器の内側に配置される。好ましくは、部品が容器の内側に配置されている場合、それらの部品はいずれもポリマーまたはゴム材料では構成されていないが、一方、容器の外側の部品は、ポリマーまたはゴム材料を用いて製造することができる。そのため、この機構のいくつかの部品は、ケトルに取り付けられた取っ手(10)、および/または、ケトルの蓋(9)、および/またはヒンジ機構(19)の内部に、その一部として、かつ/あるいは、別体として組み込むことができる。
【0024】
強磁性加熱板は、所定のキュリー点温度を有する材料から製造され、そのキュリー点温度は、摂氏100度以上360度以下の範囲内であることが好ましい。より好ましくは、キュリー点温度は、摂氏110度以上260度以下の範囲内である。カスタマイズ可能な最大到達温度を有する強磁性材料を採用することで、ケトルが正しく動作せずケトルが空になるまで湯を沸かし続ける空焚きの状況や、容器に水を入れる前にケトルがオンにされる非充填の状況において、ケトルが安全に保たれ、引き続き使用可能になる。どちらの状況でも、水がないと容器内に蒸気が発生しないため、容器に流動的に接続され感熱アクチュエータのラッチ、ホールド、保持機構の一部として構成されている蒸気作動温度センサ部品(14)は動作しない。強磁性材料の特性のひとつに、温度が特定のキュリー点温度に達すると当該材料が永久磁気特性を失うことがあるため、誘導型コンロの物体検出感知機能が誘導コイルへの電力を制限するか、あるいはコイルへの電力をシャットダウンして、強磁性加熱板が持ち上がることなく、コンロが自動的にオフになる。
【0025】
図3および図4は強磁性加熱板を示す。
【0026】
図3は強磁性加熱板(5)の平面図である。板(5)は穿孔(17)の構成を含む。当該強磁性加熱板(5)は、オプションとして、加熱中の水の対流熱伝達を助けるように配置された開口(17)を備えて構成することができる。
【0027】
図4は強磁性加熱板(5)の下面図である。強磁性加熱板(5)は、オプションとして、容器の土台の内面からのスタンドオフとして機能する高さ0.1mm~10mm、より好ましくは0.5mm~3mmの突起(4)を備えて構成することができ、これは、容器の土台内面からのスタンドオフとして機能する。これは、加熱中の水の対流熱伝達を助け、さらには、容器の土台との制御された接触を提供するものである。強磁性加熱板(5)は、腐食保護を提供するために、オプションとして、他の材料でカプセル化、コーティング、または電気めっきすることができ、セラミックコーティング、ガラス質コーティング、金、プラチナ、銀、ステンレス鋼などを含む電気めっき金属などの材料を用いることができるが、これらに限定されない。
【0028】
図5は、ケトルの側面斜視図であり、容器/ケトルの側壁1、容器/ケトルの注ぎ口2、容器/ケトルの底または土台3、容器/ケトルの開口上部を覆う閉じ位置にある可動蓋9、取っ手10、プッシュボタンまたはスイッチ12、および蓋9用のヒンジ19を含む。
【0029】
図6は、図1に概略を示したケトルの側断面図であり、その強磁性加熱板5は、ケトル内の水を加熱し始める、または加熱し続ける位置に下げられている。スタンドオフとして機能する、強磁性加熱板5からの下向きの突起4が見える。また、コネクタ部品8用のガイド7、ばね11、プッシュボタンまたはスイッチ12、蒸気室13、バイメタル部品としての温度感知装置14、ラッチまたは保持機構15の一部、およびプッシュ・トゥ・オープンまたはラッチ解除機構16も見える。強磁性加熱板5の持ち上げ構成は、一部が、水が入った容器の内側、また一部が外側に感熱アクチュエータを配置できることを考慮して、図1に見られる概略構成と機能的に同等である。図1および図6から分かるように、ばね11は、容器の内側または容器の外側に配置することができる。
【0030】
また、図6では、強磁性加熱板5における穿孔17の構成、スケールが分配されるのを防ぐために注ぎ口2に配置され蒸気逃がし制限器としても機能する水フィルタ要素18、蓋9のヒンジ19、および誘導型コンロの上面または調理面20も見える。容器本体の上部の最大水量レベル6より上に蒸気室13を流動的に接続する開口13aがある。
【0031】
強磁性加熱板5が、容器の土台3に隣接して容器の内側に配置され、実質的に平面の関係になるように容器の土台の内面に密接するように配置される。強磁性加熱板5は、移動可能に構成され、その移動の全体または一部について、容器の土台、および/または、コンロ20の上面から離れるように略垂直な方向に垂直移動し、その後、プッシュボタン12の作動を介して手動で戻すことができる。
【0032】
図6図8から、移動中の強磁性加熱板5の向きは、容器の土台に対して略平行のままであることが分かる。その移動の一部または全体にわたって垂直に均等に移動し、強磁性土台の全体が容器の土台と接触しなくなることにより強磁性材料を流れる誘導電流が最大限減少し、それにより、上記の先行技術が達成できるよりも高い信頼性で動作する、誘導型コンロの物体検出感知機能の改善された手段が提供されることがわかった。さらに、強磁性加熱板の移動に必要な距離を短縮し、誘導型コンロの物体検出感知機能について信頼性の高い機能を維持することができる。
【0033】
図6は、ケトルとその構成を示し、その強磁性加熱板(5)は、誘導型コンロの上面または調理面(20)上に置かれたケトル内の水を加熱し始める、または加熱し続ける位置に下げられている。感熱装置(14)は、容器内の沸騰水から蒸気室(13)に入る蒸気の高温に近接することによって影響を受けるとき、所定の温度で作動するように設定されている。装置のバイメタル(14)は、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーを始動、トリガー、解放し、運動エネルギーに変換し、アクチュエータを移動させ強磁性加熱板(5)を持ち上げさせる。
【0034】
図7図1に概略を示したケトルの側断面図であり、感熱アクチュエータのラッチ、ホールド、保持構成(14,15)は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)を物理的に押下してプッシュ・トゥ・リリース機構(16)を作動させることにより、手動で無効にする、または解除することができ、これにより、ホールド、ラッチ、または保持構成(14,15)は、その機構の一部を移動または偏向させることによって、例えばバイメタル(14)を偏向させることによって、解放される。図7は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)が押下されプッシュ・トゥ・リリース機構(16)を作動させたときの構成を示す。ばね(11)は、このとき、コネクタ(8)を持ち上げることにより、強磁性加熱板(5)を誘導型コンロ(20)から垂直に持ち上げるように作用できる。
【0035】
図8は、図1に概略を示したケトルの断面図であり、図7を参照して上述したように、手動での無効化に続いて、あるいは、容器内の水が沸騰したとき感熱装置(14)の操作(および再設定)後に、強磁性加熱板(5)が容器の土台(3)から離れる方向に移動させられる。図から分かるように、この構成において、ラッチ構成(14,15)の解放により、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、アクチュエータを移動させ強磁性加熱板(5)を持ち上げさせることができる。
【0036】
図6に示すように、強磁性加熱板(5)は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)の別の動作によってケトルの土台(3)の近くに戻されてもよい。プッシュボタンまたはスイッチ(12)の押下は、ホールド、ラッチ、保持機構のラッチ部(15)をバイメタル(14)の下へと下方に移動させ、位置エネルギーをばね(11)に蓄積させる。ホールド、ラッチ、または保持機構(14,15)は、上述のとおり、容器内の水が沸騰したときに感熱装置(14)が作動するまで、あるいはラッチ構成(14,15)が手動で無効になるまで、この状態のままである。
【0037】
図9は、ケトルとその構成の別のバージョンの側断面図であり、その強磁性加熱板(5)は、ケトル内の水を加熱し始める、または加熱し続ける位置に下げられている。すでに説明した機能には同じ参照番号が付されており、再度の説明は行わない。
【0038】
感熱装置は、容器内の沸騰水から蒸気室(13)に入る蒸気の高温に近接することによって影響を受けるとき、所定の温度で作動するように設定されたバイメタル(14a’)を備える。装置のバイメタル(14a’)は、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーを始動、トリガー、解放し、運動エネルギーに変換し、アクチュエータを移動させ強磁性加熱板(5)を持ち上げさせる。バイメタル(14a’)は、ラッチ機構(14’,15’)を解放するように機構の一部(15’)を旋回させるロッカー(14b’)に作用することによってトリガーする。
【0039】
感熱アクチュエータのラッチ構成(14’,15’)は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)を物理的に押下してプッシュ・トゥ・リリース機構(16’)を作動させることにより、オプションとして、手動で無効にする、または解除することができ、これにより、ホールド、ラッチ、または保持構成(14’,15’)は、その構成の一部(15’)を動かすことによって解放される。図10は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)が押下されプッシュ・トゥ・リリース機構(16’)を作動させたときの構成を示す。図10で分かるように、押しボタンまたはスイッチ(12)が下方に移動している。これは、ホールド、ラッチ、または保持構成(14’,15’)の一部が移動または偏向して、プッシュ・トゥ・リリース機構(16’)から離され、それにより、コネクタ8を持ち上げることによって、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーが強磁性加熱板(5)を誘導型コンロ(20)から垂直に持ち上げることができることを意味する。
【0040】
図11は、ケトルの断面図であり、図10を参照して上述したように、手動での無効化に続いて、あるいは、容器内の水が沸騰したとき感熱装置(14’)の操作後に、強磁性加熱板(5)が容器の土台(3)から離れる方向に移動させられる。図から分かるように、この構成において、ラッチ構成(14,15)の解放により、ばね(11)に蓄積された位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、アクチュエータを移動させ強磁性加熱板(5)を持ち上げさせることができる。
【0041】
図9に示すように、強磁性加熱板(5)は、プッシュボタンまたはスイッチ(12)の動作によってケトルの土台(3)の近くに戻されてもよい。プッシュボタンまたはスイッチ(12)の押下は、プッシュ・トゥ・リリース機構(16’)を下方に移動して、ホールド、ラッチ、保持機構(14’,15’)と係合させ、位置エネルギーをばね(11)に蓄積させる。ホールド、ラッチ、または保持機構(14’,15’)は、上述のとおり、容器内の水が沸騰したときに感熱装置(14’)が作動するまで、あるいはラッチ構成(14’,15’)が手動で無効になるまで、この状態のままである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】